JP2004069985A - 電流駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示データ及び制御信号をシリアルカスケード接続して伝送する信号伝送用インタフェース部において、データ伝送する単一の伝送路と、データ出力部には複数のNchオープンドレイン型トランジスタと、データ入力部には前記オープンドレイン型トランジスタのオンオフに応じて出力電流量を変動する電流源と、前記電流源の電流量が変動した場合でも伝送路の電位を一定値以内に抑制する振幅抑制手段と、データ出力部のディジタルデータのHレベルもしくはLレベルの個数のいずれかが多数であるかを検知できる多数決検出手段を備えたことにより、データの状態に応じて反転制御を行うことができ、常にLが多数となるようにデータ伝送が可能となり電流消費を低減することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばTFTマトリクスカラー液晶パネルを駆動する液晶ドライバ用LSIに内蔵され、デジタルのカラー画像信号のデータ転送を行う入出力装置に関するものである。なお、この液晶ドライバは集積回路化される場合、一つのTFTマトリクスカラー液晶パネルの列に対応して多数個が並設される。
【0002】
近年、TFT液晶ディスプレイは大画面、高精細化するとともに、薄型軽量化および低コスト化が進んできている。そのような背景の中で、信号駆動用液晶ドライバは表示データ信号を液晶ドライバの中を伝送し、複数の液晶ドライバに順次伝送供給することで、液晶パネル上にデータ伝送バスを設けることができ、従来必要であった信号バスや制御信号用の伝送基板が不要となりコスト低減が図られてきた。
【0003】
本発明はこのような表示データを複数の液晶ドライバの間でシリアル伝送する液晶ドライバ用LSIに関するものである。
【0004】
【従来の技術】
図7(a)に従来の液晶駆動装置を用いた液晶表示装置を示す。
【0005】
液晶駆動装置が実装される液晶表示装置は、2枚の対向基板の間に充填された液晶層に電位差を与えることにより、画像表示させるものである。
【0006】
従来の液晶駆動装置は、液晶層に印加される電位の一方の電極に対し、信号電位を与えるものである。液晶駆動装置は10個前後の多数の半導体集積回路を実装され、各液晶駆動装置には表示データ、データ転送クロック、表示タイミング信号等が印加され行単位(ラスタ単位)で表示される。
【0007】
図7(a)に示す従来の液晶駆動装置では各液晶駆動装置に印加されるデータを、液晶駆動装置相互間のカスケード接続により供給するものである。
【0008】
図7(a)では液晶駆動装置はCOG工法により実装されている場合を示している。図7(a)中、701は相互カスケード接続線路を示す。
【0009】
次に図7(b)を用いて従来の液晶駆動装置702の動作を説明する。
【0010】
液晶駆動装置702にはクロック入力信号703、スタート開始信号704、画像データ705が入力される。これら以外に画像表示制御信号702Aがあり、データ転送後のアナログ変換タイミングや、基準電圧信号などの制御を行う。
【0011】
これらの制御信号についても図7(b)ではカスケード接続により信号伝播される。
【0012】
クロック信号703とスタート信号704はシフトレジスタ部706に入力され、スタート信号が順次シフトレジスタ内をクロック信号によって転送される。シフトレジスタ部706の出力707はデータラッチ部708に入力される。
【0013】
入力される画像データ705は、液晶駆動装置702の初段ラッチ709により一旦保持され、その後データラッチ部708に入力される。これは、カスケード接続される従来の液晶駆動装置において、データ転送を行う際のタイミングを調整するために行われる。データラッチ部708では前記シフトレジスタ部706からの出力707により、順次データラッチが行われる。
【0014】
データラッチが完了すると、液晶駆動装置702は、次段の液晶駆動装置710に対し、クロック出力711、スタート信号712、データ信号713を転送する。次段の液晶駆動装置710およびそれ以降の液晶駆動装置へのデータ及び制御信号は全て液晶駆動装置702を通じて伝播される。
【0015】
ここで、画像データ705は基本的にR,G,B各6〜8ビット分の2値データで構成されるが、データの本数は倍増するが、2画素分のデータ転送を行うことで、データ転送速度を低減する手段や、逆にクロックの立ち上がり/立下がり毎にデータを転送することで2倍のデータ転送速度によりデータバス本数を削減する手段がある。データの出力部では、データの伝播遅延による次段へのデータ取り込みタイミングのマージン確保のために、出力ラッチ720により、タイミング調整が行われる。この出力ラッチ720は図中では1段で記載されているが、次段への信号出力タイミングを調整するために数段の段数により、信号タイミングをとる場合も考えられる。
【0016】
複数カスケード接続された液晶駆動装置群は、液晶表示装置の1水平期間(1ラスタ周期期間)分のデータ転送が完了した後、各液晶駆動装置に備わったDA変換部709により、液晶表示装置に画像表示するために適当なアナログ信号に変換した後、電流増幅して画像表示が行われる。
【0017】
このDA変換部709は容量を用いた電荷分配方式や、抵抗分割方式などがある。
【0018】
1水平期間の表示が完了した後は、走査側の液晶駆動装置(一般にゲートドライバと呼ばれる)によって表示するラインの選択が行われ、前記手順により画像データがデータ転送され、アナログ表示データに変換される。
【0019】
次に表示データを転送するためのインタフェース回路動作を説明する。図7(b)中、点線で囲まれた721は転送される表示データとクロックの入出力インタフェース部を示す。インタフェース部721の具体的な回路例を図8に示す。801は706のシフトレジスタから発生したクロック信号(a)、802はクロック信号801(a)を次段の液晶ドライバに伝送するための駆動用インバータバッファ、803は前記駆動バッファ802からの伝送クロックを次段ドライバに接続するための伝送線路であり、配線抵抗及び配線負荷容量が含まれる。804(b)は次段液晶ドライバの入力部のクロック信号、805は次段のクロック入力インバータバッファ、806は前記クロック入力インバータバッファ805の出力となるクロック信号(c)、807はデータを出力する液晶ドライバの伝送データ、808は前記クロック信号(a)によって前記伝送データ807の出力タイミングを制御するためのフリップフロップ、809は前記フリップフロップ808からの出力データ信号(d)、810は前記データ信号(d)を次段の液晶ドライバに伝送するための駆動用インバータバッファ、811は前記駆動バッファ810からの伝送データを次段ドライバに接続するための伝送線路であり、配線抵抗及び配線負荷容量が含まれている。812は前記伝送線路の出力であり、次段液晶ドライバの入力端子のデータ信号(e)、813は次段のクロック入力インバータバッファ、814は前記クロック入力インバータバッファ813の出力となるデータ信号(f)、815は前記クロック信号(c)806と前記データ信号(f)814により次段のドライバ内へのデータ転送のためにタイミング調整するためのフリップフロップ、816は前記次段のフリップフロップ815の出力である次段用のデータ信号(g)である。
【0020】
次に従来の液晶駆動装置の動作をタイミングチャートを用いて説明する。図8の回路上に示したアルファベット記号801(a)〜816(g)と同じ信号がタイミングチャートに記載の801(a)〜816(g)である。
【0021】
データ出力側のクロック信号801(a)は駆動用インバータバッファ802により伝送線路に送出され、配線抵抗、配線容量により遅延しtd1遅れて次段液晶ドライバに到達する。一方、表示データは送出側のフリップフロップ808によってタイミング調整され伝播遅延時間td2の後に駆動インバータバッファ810に入力され、クロックと同様に伝送線路に送出される。伝送線路の配線抵抗、配線容量により遅延しtd3後に次段の入力に到達する。到達したクロックとデータ信号は次段の入力インバータバッファ805及び813によってタイミング調整用フリップフロップ815に出力され、次段用データ信号816(g)が生成される。
【0022】
このように、液晶ドライバ間のデータ転送を行うためには伝送線路を電圧振幅でデータ及びクロックを伝送することでカスケード接続によるデータ伝送が可能となるものである。
【0023】
本従来例の場合、伝送信号をCMOSインバータを用いて伝送しているため、信号伝送線路では負荷容量成分を充放電する際にはインバータの電源電圧振幅レベルまで振幅が行われる。表示画像が高精細になり、データ転送速度が高速になると、伝送線路の負荷容量を充放電する電流が大きくなり消費電力の増大となる。
【0024】
このようなCMOSインバータの伝送振幅を制限する方法として、電流信号を伝送する方式がある。
【0025】
図9に電流信号を伝送する入出力装置の回路図を示す。
【0026】
901はクロック信号送出用のNchオープンドレイン型トランジスタ、902は伝送装置のデータ入力部、903は伝送線路803への電流供給用Pch型トランジスタでありソースは電源端子に接続され、ゲートはドレインに接続されており飽和領域で動作するものである。904は前記Pch型トランジスタ903のドレインと伝送線路803に接続され、伝送線路に流れる電流量に関わらず、伝送線路803とデータ入力部902の接続点911(b)を一定若しくは若干の変動範囲に低減することのできる振幅制御手段である。906は前記Pch型トランジスタ903とカレントミラーを構成するPch型トランジスタであり、ソースは電源端子、ゲートは前記Pch型トランジスタ903のゲートと接続される。907は前記Pch型トランジスタ906のドレイン及び接地端子と接続された負荷回路である。データ信号についてもクロック信号と同様の構成である。908はデータ伝送用Nch型オープンドレイントランジスタである。前記従来例と同一の構成要素は同一番号を付して説明を省略する。
【0027】
動作タイミングチャート記載の910(a)〜916(g)は図1の回路中の910(a)〜916(g)と同一信号に対応するものであり、910(a)はクロック信号送出側の液晶ドライバのクロック信号、911(b)は伝送線路803とデータ入力部902の接続点のクロック信号、912(c)はデータ入力部902で生成されたクロック信号、913(d)はデータ送出側のフリップフロップ808から出力されたデータ信号、914(e)は伝送線路803とデータ入力部909の接続点のデータ信号、915(f)はデータ入力部909で生成されたデータ信号、916(g)は次段の液晶ドライバ用データ信号である。
【0028】
次に本電流信号伝送による従来例の動作を説明する。
【0029】
データ送出側の液晶ドライバのクロック信号がハイからローに変化する場合、Nchオープンドレイントランジスタはドレインからソースへの導通は停止し、データ入力部902から伝送線路への電流供給が停止する。電流供給が停止することによりカレントミラーを構成するPch型トランジスタ903と906は電流が停止するか若しくは低減するため、負荷907での発生電位は低下する。
【0030】
次にデータ送出側の液晶ドライバのクロック信号がローからハイに変化する場合、Nchオープンドレイントランジスタ901はドレインとソースの間が導通し、データ入力部902から伝送線路側に対し電流が供給される。これによりカレントミラー903と906は電流が増加するため、負荷での発生電位が上昇する。
【0031】
上記動作はクロック信号送出について説明したものであるが、同一回路構成を備えたデータ伝送についても同様の動作が行われる。
【0032】
上記いずれの場合においても、伝送線路上の電位の変動がほとんど発生しないように振幅制御手段が流れる電流量に応じた電位抑制を行うことができるものである。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電圧駆動方式による液晶駆動装置では電圧振幅信号を伝送信号に用いるため、電位振幅を行うためには伝送線路の配線容量を充放電しなければならない。この充放電を行う際の電流変動は伝達する信号振幅が大きいほど移動する電荷量が大きくなり、また、伝送速度が上昇するにつれても移動電荷量が大きくなる。このことによって、伝送線路を駆動するための電力消費が増大するとともに、データ伝送路には電流変動による電磁波が発生することになり、不要輻射となって周辺機器に悪影響を及ぼすという課題があった。
【0034】
一方、従来の電流駆動方式による液晶駆動装置では、電圧振幅は低減できるものの、データによって電源を流れる電流値に変動が発生する。これは902で示したデータ入力部はクロックが1〜2個用いるものに対し、表示データ用のデータ入力部は表示階調ビットによって18(=6ビット×RGB)〜24ビット(=8ビット×RGB)と多数用いるため、24ビットの場合データが24ビットが一斉にHレベルとLレベルと変化すれば、前記カレントミラー903、906の電流値が一斉に変化するため、電源電流が大きく変化するため不要輻射発生の要因がある。
【0035】
本発明では、上記伝送振幅を低減した電流駆動方式による液晶表示装置において、低振幅伝送を維持しながら、データによる電源電流変動を防止する手段を提供するものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
請求項1から3記載の電流駆動装置では、表示データ及び制御信号をシリアルカスケード接続して伝送する信号伝送用インタフェース部において、データ伝送する単一の伝送路と、データ出力部には複数のNchオープンドレイン型トランジスタと、データ入力部には前記オープンドレイン型トランジスタのオンオフに応じて出力電流量を変動する電流源と、前記電流源の電流量が変動した場合でも伝送路の電位を一定値以内に抑制する振幅抑制手段と、データ出力部のディジタルデータのHレベルもしくはLレベルの個数のいずれかが多数であるかを検知できる多数決検出手段を備えたことにより、データの状態に応じて反転制御を行うことができ、常にLが多数となるようにデータ伝送が可能となり電流消費を低減することができる。
【0037】
請求項4〜9記載の電流駆動装置では、送信データのHレベルもしくはLレベルの個数を検出する検出手段と、前記検出手段の値に応じて電源からのリーク電流量を制御するリーク制御手段を備えたことにより、データの値によらず電源電流量が一定となるようにリーク回路が動作するため、電源電流の変化が低減し不要輻射を低減することができるものである。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0039】
従来例と同一の構成要素については同一番号を付与し説明を省略する。
【0040】
図1に請求項1記載のこの発明の一実施の形態の入出力装置の回路図を示す。
【0041】
101は伝送する表示データを保持しているデータラッチ部である。データラッチ部は表示階調レベルによって18〜24ビット高色彩を持つ場合は24ビット以上のデータを保持している。102は前記データラッチ部101で保持されたデータを入力して、Hの個数とLの個数を係数比較し、Hが多い場合は反転信号フラグを出力する多数決判定手段、103は前記多数決判定手段102から出力されたHレベルが多数の場合のフラグ信号、104は前記多数決判定手段102からのフラグ信号と前記データラッチ101からの表示データを入力し、前記フラグ信号がイネーブルの場合に表示データを反転する反転制御手段、105は前記多数決判定手段102からのフラグ信号を次段の液晶駆動装置に伝送するための反転制御送信手段、106は前記反転制御送信手段105を受信し反転制御信号としてのレベルやタイミングを調整して内部回路に転送するための反転制御受信手段、107は前記反転制御受信手段106からの信号により、従来の電流駆動方式の入力部902からの信号を反転する反転制御手段、108は前記反転制御手段107からの受信表示データをラッチするデータラッチ部である。
【0042】
次にこの電流駆動装置の動作について説明する。
【0043】
データラッチ部101でラッチされた信号はクロック周期ごとにさまざまな値をとるものである。多数決判定手段102では同一クロック周期での並列の表示データのH値とL値の個数を比較する比較手段が含まれている。Lが多数の場合、電流駆動送受信回路は、Nchで構成されたオープンドレインのゲートの多数がLレベルとなりオフ状態である。この場合は多数決判定手段102からの反転制御フラグ103はディスイネーブルとなっており、表示データの反転は行われない。
【0044】
一方、H値がL値よりも多い場合、H値はNchオープンドレインをオンにして、カレントミラー903からの電流を送信側に引き込むため、受信側の電源電流が増大する。このため、多数決判定手段102では、反転のフラグ103をイネーブルにして表示データの反転制御を行い、表示データがL値が多くなるように制御する。この制御によりNchオープンドレインのオンするビット数が削減されてデータが転送されることになる。しかしこのままであれば、表示データは反転された状態で次段へ伝送されるため、受信側では復元が必要である。反転制御送信手段105は反転がイネーブルとなる信号を送信する送信手段であり、伝送線路を適切な信号状態で受信側に伝送するものである。受信側では反転制御受信手段106が信号を受信し、受信側の反転制御手段107が適切に判定できる信号レベルやタイミングに調整することができるものである。反転制御手段107では、送信側で反転されて表示データを反転することで復調して、後段のデータラッチ部108にデータを転出する。
【0045】
このように、本発明の電流駆動装置では、電流駆動装置による低振幅データ伝送とともに、Hレベルデータによる電源消費電流の増大を低減することができるため、低EMI化と低消費電力化が実現できる優れた電流駆動装置である。
【0046】
次に請求項2記載の本発明の一実施の形態について図2を用いて説明する。
【0047】
図2では、前記図1中の反転制御送信及び受信手段にデータ及びクロックと同一の電流駆動装置を用いたものである。
【0048】
表示データと反転信号とは同一クロックタイミングで伝送されるべき信号であり、高速表示になるとクロックのサイクルは短くなり、表示データと反転信号とのデータタイミング調整は困難となる。表示データと同一構成を備えた反転信号伝送手段を用いることにより、伝送部の伝播遅延時間は表示データと同一になり、受信側でのタイミング調整は容易となる。また反転信号の伝送信号振幅は低減して伝送できるため不要な電力消費を防止することが可能となる。
【0049】
次に請求項3記載の本発明の一実施の形態について図3を用いて説明する。
【0050】
図3では反転信号の信号伝送にCMOSバッファを用いている。この方式では、表示データやクロックとのタイミングは若干異なるものの、電流駆動方式による反転信号のH値、L値による電流増減は発生することがなく、比較的小画面による低速動作の場合には、有効に機能するものである。
【0051】
次に請求項4記載の本発明の一実施の形態について図4を用いて説明する。
【0052】
401は、データラッチ部101からのデータを入力し、送出する信号の状態を検出する信号状態判定手段である。402は前記信号状態判定手段401から発生する信号により電源端子からの電流をリークさせるリーク発生手段である。
【0053】
送信側では受信側へ転送するデータがすべてLの場合、NchオープンドレインのゲートはすべてLであり、これにより伝送線路の消費電流は最小になる。一方でデータがすべてHの場合、NchオープンドレインのゲートはすべてHとなり伝送線路の消費電流は最大となる。この電流はほとんどが受信側のVDDから流れ込み、送信側のグランドに流れる電流である。前記信号状態判定手段401では送信するデータと反転条件を求め、リーク発生手段402のリーク量を制御するものである。例えば送信データがすべてLの場合、前記のとおり伝送線路の消費電流は最小になるが、信号状態判定手段401ではリーク発生手段402のリーク量を最大になるように制御する。受信側の電流をI2、送信側の電流をI3とすると受信側で低減した電流分が、送信側で増大するように制御する、つまりI2+I3=I1=一定とすれば、共通の電源403から発生電流は一定となるため、データの値に関わらず一定の消費電流となり不要輻射を防止することができる。また、受信側のグランドに流れる電流もデータの値に関わらず一定となる。
【0054】
次に請求項5記載の本発明の一実施の形態を図5を用いて説明する。
【0055】
図5中、501は前記信号状態判定手段401と同一の目的のために設置されたもので、送出データビットの値の反転信号を発生するものである。
【0056】
502は伝送するデータビット数を同一の個数で、伝送回路と同一の消費電流特性を備えたリーク発生回路である。
【0057】
本発明によれば、送出データと反転した信号を、伝送回路と同一の消費電流特性を備えたリーク発生回路に対し発生するため、送信側として常にすべてがH状態となった信号伝送状態を作ることができ、電源電流を一定値とすることが可能である。
【0058】
請求項6記載の本発明の一実施の形態は、図4もしくは図5中のリーク発生回路のNchトランジスタのゲート電圧を制御することを特徴とするものであり、信号発生手段の状態に応じてNchのVGS電圧を変動させることによりリーク量を制御するものである。この場合、リーク量はゲート電圧とドレインとはかならずしも直線関係になるとは限らないため、直線関係にするような対応が信号状態判定手段もしくはリーク発生回路において含まれているものである。
【0059】
次に請求項7記載の本発明の一実施の形態を図6を用いて説明する。
【0060】
601はデータラッチ部101からの送信データ値を入力し、Lレベルとなるビット数を係数し、2値信号として受信側に発生する信号レベル状態伝送手段である。602は、前記信号レベル状態伝送手段からの2値信号を受けて、値の大きさに応じたリーク量を発生するリーク発生手段である。
【0061】
本発明の動作を説明する。送信するデータは10ビット×RGB=30ビットとする。送信するデータのビット数が30のため、バイナリー値では5ビットあればすべての状態を示すことができる。送信するデータがすべてLの場合、伝送線路の電流は最小になることは前記記載と同じである。このように送信するデータがすべてLの場合、信号レベル状態伝送手段601では16進数では1EH、2進数では11110のデータを生成する。このデータを受信側に伝送し、受信側のリーク発生手段602ではバイナリー値に比例した値のリークを発生するものである。このようにビット値を受信側に伝送することで伝送線路の電流I2とリーク電流I3の合計電流値を一定に保つ制御が可能となり受信側のVDD電流を一定に維持することができる。この実施の形態の場合、グランド側に流れる電流は受信側と送信側の合計値が一定となるようになる。
【0062】
次に請求項8記載の本発明の一実施の形態を図10を用いて説明する。
【0063】
1001は前記信号レベル状態検出手段601からのバイナリーデータをアナログ信号レベルに変換するDA変換手段、1002は前記DA変換手段からのアナログ信号レベルに応じたリーク電流を制御するリーク電流発生手段である。
【0064】
図6の場合と異なり、信号レベル状態をアナログ値で伝送するため、信号伝送線路は1本程度で実現可能なため、カスケード接続における伝送線路の線数を削減できるものである。
【0065】
次に請求項9記載の本発明の一実施の形態を図11を用いて説明する。
【0066】
前記請求項8記載の実施の形態では、信号レベル状態検出手段で値をデコードした後、DA変換手段を用いて伝送している。一方データは、データラッチからの信号を電流駆動手段を用いているため、データラッチ部からの伝播遅延に差異が生じている。動作速度が低速の場合は問題がないが、高速画像データの場合はデータとリーク制御の同期制御を行うことが困難となる。請求項8記載の本発明の場合、信号レベル状態の検出を送出するデータよりもクロックサイクルの事前のタイミングで検出しておく、その後にDA変換手段を行うことで、受信側でリーク制御を行う値を事前に伝送しておくことができる。この方式によれば、同一タイミングで送出するデータに追随できる準備タイミングをリーク発生手段に提供することができるためタイミングのずれによるリーク電流制御のずれ、つまり電源電流の変動を防止することができるものである。
【0067】
【発明の効果】
請求項1から3記載の電流駆動装置では、表示データ及び制御信号をシリアルカスケード接続して伝送する信号伝送用インタフェース部において、データ伝送する単一の伝送路と、データ出力部には複数のNchオープンドレイン型トランジスタと、データ入力部には前記オープンドレイン型トランジスタのオンオフに応じて出力電流量を変動する電流源と、前記電流源の電流量が変動した場合でも伝送路の電位を一定値以内に抑制する振幅抑制手段と、データ出力部のディジタルデータのHレベルもしくはLレベルの個数のいずれかが多数であるかを検知できる多数決検出手段を備えたことにより、データの状態に応じて反転制御を行うことができ、常にLが多数となるようにデータ伝送が可能となり電流消費を低減することができる。
【0068】
請求項4〜9記載の電流駆動装置では、送信データのHレベルもしくはLレベルの個数を検出する検出手段と、前記検出手段の値に応じて電源からのリーク電流量を制御するリーク制御手段を備えたことにより、データの値によらず電源電流量が一定となるようにリーク回路が動作するため、電源電流の変化が低減し不要輻射を低減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本発明の一実施の形態を示す図
【図2】請求項2記載の本発明の一実施の形態を示す図
【図3】請求項3記載の本発明の一実施の形態を示す図
【図4】請求項4記載の本発明の一実施の形態を示す図
【図5】請求項5記載の本発明の一実施の形態を示す図
【図6】請求項7記載の本発明の一実施の形態を示す図
【図7】従来の液晶駆動装置と液晶表示装置を示す図
【図8】従来の液晶駆動装置を示す図
【図9】従来の液晶駆動装置を示す図
【図10】請求項8記載の本発明の一実施の形態を示す図
【図11】請求項9記載の本発明の一実施の形態を示す図
【符号の説明】
101 Nchオープンドレイン型トランジスタ
103 カレントミラー
104 振幅制御手段
111 データ伝送路
203 定電流源
Claims (9)
- 表示データ及び制御信号をシリアルカスケード接続して伝送する信号伝送用インタフェース部において、データ伝送する単一の伝送路と、データ出力部には複数のNchオープンドレイン型トランジスタと、データ入力部には前記オープンドレイン型トランジスタのオンオフに応じて出力電流量を変動する電流源と、前記電流源の電流量が変動した場合でも伝送路の電位を一定値以内に抑制する振幅抑制手段と、データ出力部のディジタルデータのHレベルもしくはLレベルの個数のいずれかが多数であるかを検知できる多数決検出手段を備えたことを特徴とする電流駆動装置。
- 請求項1において、多数決検出手段からのフラグ信号を受信側に伝送する伝送回路を、請求項1のデータ伝送と同一の構成で伝送する伝送手段を備えたことを特徴とする電流駆動装置。
- 請求項1において、多数決検出手段からのフラグ信号を受信側に伝送する伝送回路を、CMOS回路で構成したことを特徴とする電流駆動装置。
- 表示データ及び制御信号をシリアルカスケード接続して伝送する信号伝送用インタフェース部において、データ伝送する単一の伝送路と、データ出力部には複数のNchオープンドレイン型トランジスタと、データ入力部には前記オープンドレイン型トランジスタのオンオフに応じて出力電流量を変動する電流源と、前記電流源の電流量が変動した場合でも伝送路の電位を一定値以内に抑制する振幅抑制手段を備えた伝送装置におけるデータ送信側において、送信データのHレベルもしくはLレベルの個数を検出する検出手段と、前記検出手段の値に応じて電源からのリーク電流量を制御するリーク制御手段を備えたことを特徴とする電流駆動装置。
- 請求項4において、リーク電流量を制御するリーク制御手段は、バイナリーデータに比例した値でリーク量を制御することを特徴とする電流駆動装置。
- 請求項4において、リーク電流量を制御するリーク制御手段は、送信データ値をアナログレベルに変換した後、リーク電流を制御するトランジスタのゲートソース電圧の値に応じてリーク電流量を制御することを特徴とする電流駆動装置。
- データ送信側において、送信データのHレベルもしくはLレベルの個数を検出する検出手段と、前記検出手段の値を受信側に伝送する伝送手段と、受信側において、前記検出手段の検出結果に応じて電源からのリーク電流量を制御するリーク制御手段を備えたことを特徴とする電流駆動装置。
- 請求項7において、送信データのHレベルもしくはLレベルの個数に関する情報をアナログ信号で伝送することを特徴とする電流駆動装置。
- 請求項8において、伝送するアナログ信号を、転送する表示データとは異なる転送タイミングで伝送することを特徴とする電流駆動装置。
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