JP2004062545A - 有価価値情報の管理方法及び管理システム並びに有価価値情報管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加盟店サーバ3が、利用者B端末2から有価価値情報としての電子共通商品券を商品、サービス、ポイントなどに変換する要求を受けると、管理センタサーバ4に電子決済処理を要求する。管理センタサーバ4は、その電子決済処理の要求に応じて、電子共通商品券の残高から変換分の金額を差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。加盟店サーバ3は、電子決済処理が完了すると、差し引かれた金額分の電子共通商品券を所定の商品などに変換する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワーク上で財またはサービスに交換可能な電子的な有価価値情報を管理する有価価値情報の管理方法及び管理システム並びに有価価値情報管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、様々な商品がインターネットを介して販売されており、利用者は、インターネットを介してショッピングサイトにアクセスしてネットショッピングを楽しむことができる。一方で、デパートなどで利用できる商品券を贈り物として相手に贈ることが一般に行われているが、ネットショッピングで利用できる電子的な商品券(電子データの商品券)を相手に贈ることができれば利用者にとって便利である。そこで、相手の端末に贈り物として電子商品券を贈る技術が従来より提案されている。
【0003】
従来の電子商品券の管理方法として、例えば、特開2001−229276公報に開示された「ギフトデータ処理方法」がある。この従来の方法では、送り手側端末からギフトカードサーバに対して、受け手(受け取り人)やギフト金額の情報を送信する。ギフトカードサーバは、指定の金額のギフトカードとともにIDを受け手側端末に通知する。受け手側端末は、IDを用いてギフトカードの契約ショップにアクセスし、ギフトカードで所望の商品を購入する。契約ショップは、商品の代金の請求をギフトカードサーバに対して行い、ギフトカードサーバの運営者は、ギフトカードに付随するIDから送り手を特定し、送り手が指定したクレジット会社に対して代金を請求する。
【0004】
なお、他の従来の電子商品券の管理方法が、特開2002−24531公報や特開2002−56207公報などにも開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法では、利用者はインターネットを介してショッピングサイトにアクセスすることでしか電子商品券を使用することができなかった。このため、例えば、ショッピングサイトで販売されていない商品を電子商品券を使用して購入することはできない。また、ショッピングサイトよりも実際(実在)の店舗で買う方が安い商品がある場合に、利用者は電子商品券を使用してその安い方の商品を購入することができない。従って、利用者が贈られた電子商品券を十分に活用できないということも起こり得る。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電子的な商品券などの有価価値情報をより有効に活用することができる有価価値情報の管理方法及び管理システム並びに有価価値情報管理プログラムを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による有価価値情報の管理方法は、財(金銭または金銭と交換可能な物品)またはサービス(金銭と交換可能な役務)に交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり、通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を行う管理方法であって、有価価値情報の残高をユーザ毎に管理する管理手段が、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を、ユーザが操作するユーザ端末等の端末装置に通信ネットワークを介して提供し、管理手段が、ユーザが保有する有価価値情報を複数の加盟店の一覧から選択された加盟店が提供する財またはサービスに交換する処理が行われる際に、ユーザが保有する有価価値情報を確認することを特徴とする。複数の加盟店の一覧を示す情報が端末装置に提供されるので、端末装置の操作者は、複数の加盟店から、有価価値情報を財またはサービスに交換してもらう加盟店を容易に選択することができる。
【0008】
管理手段が、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して受信すると、受信した情報が示す加盟店で、その加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を実行するように構成されていてもよい。
【0009】
本発明による他の態様の有価価値情報の管理方法は、有価価値情報の残高をユーザ毎に管理する管理手段が、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を順次実行することを特徴とする。管理手段が、複数の加盟店で財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を順次実行することから、有価価値情報を保有するユーザは、1つの有価価値情報にもとづいて、管理手段を介して、種々の加盟店において、種々の財またはサービスを得ることができる。例えば、一の加盟店において有価価値情報を物理的な商品券に交換してもらい、他の加盟店において有価価値情報をその加盟店独自のポイントに変換してもらい、さらに他の加盟店において有価価値情報をオンラインショッピングの代金に交換してもらうことができる。
【0010】
その場合、管理手段が、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を端末装置に通信ネットワークを介して提供することが好ましい。ユーザが、有価価値情報を財またはサービスに交換してもらう複数の加盟店を選択することがより容易になるからである。
【0011】
端末装置から受信した情報が示す加盟店で、端末端末から受信した情報が示す財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理は、例えば、管理手段が、加盟店または加盟店の委託を受けた第三者が運営するWebサイトであって有価価値情報を財またはサービスに交換する処理を行うWebサイトに、通信ネットワークを介して端末装置を接続させることで実現される。
【0012】
有価価値情報から交換可能な財には、例えば、加盟店で商品またはサービスと交換しうる物理的な商品券やプリペイドカードなどの有価価値券が含まれる。
【0013】
有価価値情報から交換可能な財には、例えば、加盟店で商品またはサービスと交換しうるポイントが含まれる。
【0014】
有価価値情報から交換可能な財には、例えば、加盟店または加盟店の委託を受けた第三者が運営する商品またはサービスを販売するWebサイトから、端末装置が通信ネットワークを介して購入処理を行った商品またはサービスが含まれる。
【0015】
管理手段が、通信ネットワークを介して一のユーザが操作する端末装置から他のユーザに対して有価価値情報を贈与する旨の情報を受信すると、通信ネットワークを介して他のユーザが操作する端末装置に、一のユーザから有価価値情報が贈与される旨の情報を送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、贈答品としての有価価値情報を、贈与を受けた者に有効に使用してもらうことができる。
【0016】
管理手段が、他のユーザが操作する端末装置から有価価値情報の贈与を受け入れる旨の情報を受信した場合に、他のユーザに対応する利用可能な有価価値情報の残高情報を、贈与される有価価値情報の分だけ増やすように構成されていてもよい。そのような構成によれば、贈与された者が保有する有価価値情報を正確に管理することができる。
【0017】
本発明による有価価値情報の管理システムは、財またはサービスに交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり、通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を行う管理システムであって、有価価値情報の残高をユーザ毎に管理する管理サーバを備え、管理サーバは、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を端末装置に通信ネットワークを介して提供し、管理サーバは、ユーザが保有する有価価値情報を複数の加盟店の一覧から選択された加盟店が提供する財またはサービスに交換する処理が行われる際に、ユーザが保有する有価価値情報を確認することを特徴とする。複数の加盟店の一覧を示す情報が端末装置に提供されるので、端末装置の操作者は、複数の加盟店から、有価価値情報を財またはサービスに交換してもらう加盟店を容易に選択することができる。
【0018】
管理サーバは、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して受信すると、受信した情報が示す加盟店で、その加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を実行するように構成されていてもよい。
【0019】
本発明による他の態様の有価価値情報の管理システムは、有価価値情報の残高をユーザ毎に管理する管理サーバを備え、管理サーバは、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を順次実行することを特徴とする。管理サーバが、複数の加盟店で財またはサービスに有価価値情報を交換するための処理を順次実行することから、有価価値情報を保有するユーザは、1つの有価価値情報にもとづいて、管理サーバを介して、種々の加盟店において、種々の財またはサービスを得ることができる。
【0020】
その場合、管理サーバは、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を端末装置に通信ネットワークを介して提供することが好ましい。ユーザが、有価価値情報を財またはサービスに交換してもらう複数の加盟店を選択することがより容易になるからである。
【0021】
端末装置から受信した情報が示す加盟店で、端末装置から受信した情報が示す財またはサービスに有価価値情報を変換するために、例えば、加盟店または加盟店の委託を受けた第三者が運営するWebサイトであって有価価値情報を財またはサービスに交換する処理を行うWebサイトに、通信ネットワークを介して端末装置を接続させることで実現される。
【0022】
有価価値情報から交換可能な財には、例えば、加盟店で商品またはサービスと交換しうる物理的な商品券やプリペイドカードなどの有価価値券が含まれる。
【0023】
有価価値情報から交換可能な財には、例えば、加盟店で商品またはサービスと交換しうるポイントが含まれる。
【0024】
有価価値情報から交換可能な財には、例えば、加盟店または加盟店の委託を受けた第三者が運営する商品またはサービスを販売するWebサイトから、端末装置が通信ネットワークを介して購入処理を行った商品またはサービスが含まれる。
【0025】
管理サーバは、通信ネットワークを介して一のユーザが操作する端末装置から他のユーザに対して有価価値情報を贈与する旨の情報を受信すると、通信ネットワークを介して他のユーザが操作する端末装置に、一のユーザから有価価値情報が贈与される旨の情報を送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、贈答品としての有価価値情報を、贈与を受けた者に有効に使用してもらうことができる。
【0026】
管理サーバは、他のユーザが操作する端末装置から有価価値情報の贈与を受け入れる旨の情報を受信した場合に、他のユーザに対応する利用可能な有価価値情報の残高情報を、贈与される有価価値情報の分だけ増やすように構成されていてもよい。
【0027】
本発明による有価価値情報管理プログラムは、コンピュータに、財またはサービスに交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を実行させる有価価値情報管理プログラムであって、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を端末装置に通信ネットワークを介して提供する処理、およびユーザが保有する有価価値情報を複数の加盟店の一覧から選択された加盟店が提供する財またはサービスに交換する処理が行われる際に、当該ユーザが保有する有価価値情報を確認する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】
有価価値情報管理プログラムは、コンピュータが通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して受信すると、受信した情報が示す加盟店で、その加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理をコンピュータに実行させるように構成されていてもよい。
【0029】
本発明による他の態様の有価価値情報管理プログラムは、コンピュータに、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理をコンピュータに順次実行させることを特徴とする。
【0030】
その場合、プログラムは、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を端末装置に通信ネットワークを介して提供する処理をコンピュータに実行させることが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の電子商品券管理システムの実施の形態1の構成を示すシステム構成図である。なお、電子商品券管理システムは、本願発明の有価価値情報の管理システムに相当する。図1に示す構成において、利用者A端末1は、利用者Aが有するパーソナルコンピュータや携帯電話機などの端末装置である。利用者B端末2は、利用者Bが有するパーソナルコンピュータや携帯電話機などの端末装置である。以下、利用者Aが有価価値情報としての電子共通商品券を利用者Bに贈る場合を例にする。
【0032】
電子共通商品券とは、利用者がインターネット6上で商品やサービスを購入するのに利用できる電子的な商品券、旅行券、図書券などをいう。すなわち、電子共通商品券は、デパートなどで使うことができる全国共通商品券などよりも広い意味の用語として明細書において使用しており、商品を購入する場合に利用可能なだけでなく、無形のサービスに対する対価としても利用することができるものである。
【0033】
図1に示すように、利用者A端末1および利用者B端末2は、それぞれ、インターネット6に接続されている。また、利用者A端末1および利用者B端末2は、それぞれ、インターネット6を介して任意のサイトが公開するWebページを閲覧するブラウザ機能やメールを送受信するメール送受信機能を備えている。
【0034】
加盟店サーバ3は、電子共通商品券の取扱店として加盟している加盟店(すなわち、電子共通商品券で商品等を購入可能な店)によって設置されたサーバである。加盟店サーバ3は、インターネット6に接続され、利用者がネットショッピングするためのショッピングサイトを実現する。加盟店として、例えば、デパート、コンビニエンスストア、家電量販店、チケットショップ、旅行代理店、書店、ホテルなどの様々な商品販売者やサービス提供者がある。加盟店には、顧客が購入した商品等の金額の何パーセントかを電子的なポイントとして還元するポイント還元サービスを提供する店も含まれている。なお、ポイント還元サービスでは、例えば1ポイントが1円に変換される。また、加盟店サーバは、加盟店によって直接運営されることもあるが、加盟店の委託を受けた第三者によって運営されることもある。
【0035】
管理センタサーバ4は、電子共通商品券を管理する事業者によって設置され、加盟店に代わって電子共通商品券の発行・管理などを行うサーバである。管理センタサーバ4は、電子共通商品券の取扱いに関する各種の処理を実行する。例えば、管理センタサーバ4は、利用者(贈り主)への電子共通商品券の販売、電子共通商品券の発行、利用者(受け取り主)への電子共通商品券の送付(贈与)、電子共通商品券を利用するためのパスワードの発行、加盟店が顧客に提供するサービスの管理、利用者(贈り主および受け取り主)の管理、電子共通商品券の代金の徴収、電子共通商品券での電子決済などの処理を行う。管理センタサーバ4は、インターネット6に接続されている。また、管理センタサーバ4は、専用線などを介して金融機関サーバ5にも接続されている。
【0036】
金融機関サーバ5は、例えばクレジットカード会社などの金融機関によって設置されたサーバである。金融機関サーバ5は、専用線などを介して管理センタサーバ4に接続されている。金融機関サーバ5は、管理センタサーバ4からの要求に応じて、例えば電子共通商品券の代金を管理センタサーバ4を運営する事業者の銀行口座に振り込むとともに、電子共通商品券の代金を利用者から徴収するカード決済処理を行う。
【0037】
図2は、管理センタサーバの内部構成例を示すブロック図である。図2に示す構成において、通信部41は、インターネット6や専用線などに接続され、インターネット6や専用線などを通じてデータ通信を行う。管理制御部42は、複数の加盟店で使用することができる電子共通商品券を管理する。管理制御部42は、サイト提供部42A、利用者登録受付部42B、メール管理部42C、電子商品券管理部42Dおよびカード決済処理部42Eを備えている。
【0038】
サイト提供部42Aは、利用者(贈り主)からの電子共通商品券の購入の申し込みを受け付け、また利用者(受け取り主)による電子共通商品券の受け取りの要求を受け付ける電子共通商品券管理サイトを実現する。利用者登録受付部42Bは、電子共通商品券管理サイトを通じてアクセスしてきた利用者(贈り主および受け取り主)のデータベース45,46への登録処理を行う。メール管理部42Cは、インターネット6を介して利用者に所定のメッセージの電子メールを送信する。
【0039】
電子共通商品券管理部42Dは、利用者毎の電子共通商品券の利用可能残高の管理や、利用者毎の電子共通商品券での電子決済などの処理を行う。カード決済処理部42Eは、利用者に販売した電子共通商品券の代金を徴収する処理を行う。
【0040】
記憶部43は、サイト提供部42Aが実現するHTMLで記述された電子共通商品券管理サイトのWebページ情報(サイト情報)および管理制御部42の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。加盟店データベース(以下、加盟店DBという)44は、加盟店の名称、電話番号、メールアドレス、取扱商品・サービス等、加盟店が実施しているサービス内容(例えば、ポイント還元サービス)などの情報を格納する。
【0041】
贈り主データベース(以下、贈り主DBという)45は、電子共通商品券の贈り主である利用者毎の氏名、名称、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号、購入した電子共通商品券の金額などの情報を格納する。受け取り主データベース(以下、受け取り主DBという)46は、電子共通商品券の受け取り主である利用者毎の氏名、名称、電話番号、メールアドレス、電子共通商品券の利用可能残高などの情報を格納する。
【0042】
次に、動作について説明する。
(1)贈り主から受け取り主への電子共通商品券の贈与(贈呈)および受け取り主による電子共通商品券での商品等の購入の動作。
図3は、電子共通商品券の贈与および電子共通商品券での商品等の購入の動作を説明するためのシーケンス図である。贈り主である利用者Aが、電子共通商品券を購入し、購入した電子共通商品券を利用者Bに贈りたいとする。この場合、利用者Aは、利用者A端末1のブラウザを操作して、インターネット6を介して管理センタサーバ4の管理制御部42のサイト提供部42Aによる電子共通商品券管理サイトにアクセスする(ステップA1)。そして、利用者Aは、電子共通商品券管理サイトのWeb画面内の所定の項目(欄)に贈り主情報、受け取り主情報(贈り先情報)、電子共通商品券の購入金額および利用者Bへのメッセージなどを入力する。
【0043】
ここで、贈り主情報は、贈り主である利用者A自身の氏名、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号などの情報である。また、受け取り主情報は、受け取り主である利用者Bの氏名、電話番号、メールアドレスなどである。メッセージは、例えば、贈り物に添えて送る挨拶状などである。
【0044】
利用者Aは、Web画面内の所定の項目に上記の情報を入力すると、Web画面内の送信ボタンをクリックするなどして、購入した電子共通商品券の利用者Bへの送信を管理センタサーバ4に依頼する(ステップA2)。
【0045】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の利用者登録受付部42Bは、利用者A端末1からの電子共通商品券の送信依頼を受けると、電子共通商品券管理サイトのWeb画面内に入力された贈り主情報、受け取り主情報、電子共通商品券の購入金額およびメッセージなどをデータベース45,46に登録する(ステップA3)。具体的には、利用者登録受付部42Bは、贈り主情報を贈り主DB45に登録する。利用者登録受付部42Bは、電子共通商品券の受け取り処理用の暗証番号を発行するとともに、受け取り主情報、電子共商品券の金額、メッセージおよび電子共通商品券の受け取り処理用の暗証番号などを受け取り主DB46に登録する。
【0046】
次に、管理制御部42のメール管理部42Cは、贈り主である利用者Bのメールアドレスを確認する。そして、メール管理部42Cは、贈り主である利用者Aからのメッセージ、利用者Aから贈られた電子共通商品券の金額、電子共通商品券の受け取り処理用の暗証番号、電子共通商品券管理サイトのURL、電子共通商品券の使用方法および電子共通商品券の使用上の注意などを通知する電子メールを、利用者Bのメールアドレスに対して送信する(ステップA4)。
【0047】
受け取り主である利用者Bは、利用者B端末2でメーラを操作して、管理センタサーバ4から送られた電子メールを受信する(ステップA5)。利用者Bは、受信した電子メールの内容を確認し、利用者Aから電子共通商品券が送られたこと、および電子共通商品券を使用するために管理センタサーバ4に対して受け取り処理を行う必要があることを認識する。利用者Bは、電子共通商品券を受け取りたいときに、利用者B端末2のブラウザを操作して、管理センタサーバ4の管理制御部42のサイト提供部42Aがインターネット6上に提供している電子共通商品券管理サイトにアクセスする(ステップA6)。
【0048】
利用者Bは、電子共通商品券管理サイトのWeb画面内の所定の項目(欄)に受け取り処理用の暗証番号、自己の氏名、電話番号、メールアドレスなどを入力する。そして、利用者Bは、Web画面内の受取要求ボタンをクリックするなどして、利用者Aから贈られた電子共通商品券の受け取り処理を管理センタサーバ4に要求する(ステップA7)。
【0049】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、利用者B端末2からの電子共通商品券の受け取り処理要求を受けると、電子共通商品券の受け取り処理を実行する(ステップA8)。
【0050】
具体的には、電子商品券管理部42Dは、電子共通商品券管理サイトのWeb画面内に入力された受け取り処理用の暗証番号、利用者Bの氏名、電話番号などが、受け取り主DB46に登録された暗証番号、氏名、電話番号などと一致するかどうかを確認する。電子商品券管理部42Dは、それらの情報が一致すると判断した場合、利用者Bが電子共通商品券を利用可能であることを受け取り主DB46に登録する。すなわち、利用可能な電子共通商品券の残高を、贈られた分だけ増やす。電子商品券管理部42Dは、利用者Bが電子共通商品券を利用するためのパスワードを発行する。そして、電子商品券管理部42Dは、発行したパスワードを受け取り主DB46に登録して記憶する。また、電子商品券管理部42Dは、発行したパスワードを利用者B端末2に通知(送信)するようにメール管理部42Cに指示する。
【0051】
メール管理部42Cは、電子商品券管理部42Dからの指示に基づいて、電子共通商品券を利用するためのパスワードを通知する電子メールを利用者B端末2に送信する(ステップA9)。また、メール管理部42Cは、受け取り主から贈り主へのお礼のメッセージを利用者A端末1に送信する(ステップA10)。なお、お礼のメッセージは、予め定まった定型文でなく、利用者Bが受け取り処理を行う際にWeb画面上で入力した利用者Aへのメッセージでもよい。
【0052】
なお、電子商品券管理部42Dは、受け取り処理用の暗証番号、利用者Bの氏名、電話番号などの情報が一致しないと判断した場合は、電子共通商品券の受け取り処理を終了する。この場合は、利用者Bは、利用者Aから贈られた電子共通商品券を利用することができない。
【0053】
また、受け取り主である利用者Bが、所定期間を過ぎても電子共通商品券の受け取り処理を行わない場合には、受け取り処理を促がす電子メールを利用者Bの利用者B端末2に送信する。または、受け取り処理が行われていないことを通知する電子メールを利用者Aの利用者A端末1に送信する。また、受け取り主である利用者Bが、電子共通商品券の受け取り処理を行った後、所定期間を過ぎても電子共通商品券が使用されていない場合には、電子共通商品券の使用を促す電子メールを利用者Bの利用者B端末2に送信する。
【0054】
管理センタサーバ4において、管理制御部42のカード決済処理部42Eは、利用者Aが購入して利用者Bに贈った電子共通商品券の代金徴収処理を実行する(ステップA11)。具体的には、カード決済処理部42Eは、利用者Aのクレジットカード番号に基づいて、金融機関サーバ5に対して電子共通商品券の代金を請求する。金融機関サーバ5は、管理センタサーバ4からの電子共通商品券の代金の請求があると、カード決済処理を行う(ステップA12)。具体的には、金融機関サーバ5は、電子共通商品券の代金を管理センタサーバ4を運営する事業者の銀行口座に振り込むとともに、電子共通商品券の代金を利用者の銀行口座から引き落とすための処理を行う。
【0055】
利用者Bは、電子共通商品券の受け取り処理を行った後は、管理センタサーバ4から通知されたパスワードを使って、電子共通商品券で商品等を購入することができる。利用者Bは、電子共通商品券で商品等を購入する場合、利用者B端末2のブラウザを操作して、インターネット6を介して、電子共通商品券を利用可能な加盟店の加盟店サーバ3によるショッピングサイトにアクセスする(ステップA13)。
【0056】
利用者Bは、ショッピングサイトのWeb画面内に表示されている購入希望の商品等を選択する。そして、利用者Bは、Web画面内の電子共通商品券を利用するためのパスワードを入力する(ステップA14)。なお、加盟店サーバ3は、利用者Bの認証の必要に応じて、利用者Bに対して電話番号等の入力を行わせるようにしてもよい。
【0057】
加盟店サーバ3は、利用者Bによって購入希望の商品等の選択およびパスワードの入力が行われると、管理センタサーバ4に対して利用者Bの認証および利用者Bが保有する電子共通商品券の残高確認の問い合わせを行う(ステップA15)。この問い合わせとともに、加盟店を特定する情報も通知される。
【0058】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店サーバ3からの利用者Bの認証および電子共通商品券の残高確認の問い合わせを受けると、利用者Bの認証を実行するとともに、利用者Bが保有する電子共通商品券の利用可能残高の確認を実行する(ステップA16)。
【0059】
具体的には、電子商品券管理部42Dは、加盟店サーバ3からの問い合わせとともに送られた利用者Bのパスワードに基づいて、受け取り主DB46に登録されている利用者Bのレコードを検索する。そして、電子商品券管理部42Dは、加盟店サーバ3から送られた利用者Bのパスワードなどが、受け取り主DB46に登録された利用者Bのパスワードなどと一致するか否かを確認して利用者Bを認証する。また、電子商品券管理部42Dは、受け取り主DB46の利用者Bのレコードに格納されている電子共通商品券の利用可能残高を確認する。
【0060】
電子商品券管理部42Dは、利用者Bの認証を実行した結果、利用者Bが電子共通商品券を利用することができる者であると判断すれば、利用者Bが電子共通商品券を利用することができること、および利用者Bの電子共通商品券の利用可能残高を、加盟店サーバ3からの問い合わせに対する応答として加盟店サーバ3に送信する(ステップA17)。なお、電子商品券管理部42Dは、利用者Bの認証を実行した結果、利用者Bが電子共通商品券を利用することができないと判断した場合は、その旨を問い合わせに対する応答として加盟店サーバ3に送信する。
【0061】
加盟店サーバ3は、管理センタサーバ4からの応答を受信すると、利用者Bが電子共通商品券を利用することができるかどうか、利用できる電子共通商品券の残高を確認する。そして、加盟店サーバ3は、利用者Bの購入商品等の金額を請求するための電子決済処理要求を管理センタサーバ4に送信する(ステップA18)。電子決済処理要求には、決済処理を要求する加盟店を特定する情報や、利用者Bの購入商品等の内容及び金額などの情報が含まれている。
【0062】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店サーバ3からの電子決済処理要求を受けると、電子決済処理を実行する(ステップA19)。具体的には、電子商品券管理部42Dは、電子決済処理要求で指定された金額を電子共通商品券の利用可能残高から差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。また、電子商品券管理部42Dは、加盟店の口座に商品等の代金を振り込むようにカード決済処理部42Eに指示する。カード決済処理部42Eは、電子商品券管理部42Dからの指示に基づき、金融機関サーバ5に代金の振り込みを依頼する。電子商品券管理部42Dは、電子決済処理が完了すると、処理完了通知を加盟店サーバ3に送信する(ステップA20)。
【0063】
加盟店サーバ3は、管理センタサーバ4からの処理完了通知を受け取ると、商品等の販売処理を実行する(ステップA21)。具体的には、加盟店サーバ3は、利用者Bが購入した商品等の種類、その商品等の金額、その商品等の代金が電子共通商品券で支払い済みであることなどをデータベース(図示せず)に登録する。その後、利用者Bが購入した商品等は、郵送等によって利用者Bの手元に届けられる。
【0064】
(2)受け取り主による電子共通商品券での商品等の購入および電子共通商品券のポイント変換の動作。
例えば、家電量販店などでは、顧客が購入した商品の金額の例えば10パーセントをポイントとして還元し、そのポイントで顧客が商品を購入することができるサービスを提供している。電子共通商品券を家電量販店などのポイントに変換することができれば、電子共通商品券の利用性・利便性も一層向上することになる。
【0065】
図4は、電子共通商品券での商品等の購入および電子共通商品券のポイント変換の動作を説明するためのシーケンス図である。なお、利用者Bは、既に電子共通商品券の受け取り処理を行っており、所定の金額の電子共通商品券を保有している。
【0066】
管理センタサーバ4の管理制御部42のサイト提供部42Aは、上記したように、電子共通商品券管理サイトを実現している。電子共通商品券管理サイト内には、電子共通商品券を利用可能な加盟店の一覧が表示される。その加盟店の一覧の表示には、加盟店サーバ3A,3Bによるショッピングサイトとリンクが張られている。
【0067】
利用者Bは、電子共通商品券で商品等を購入する場合、利用者B端末2のブラウザを操作して、管理センタサーバ4による電子共通商品券管理サイトにアクセスする(ステップB1)。そして、利用者Bは、電子共通商品券管理サイトのWeb画面内に表示されている加盟店の一覧の中から、所定の加盟店サーバ3Aのショッピングサイトへのリンクをクリックするなどして選択する(ステップB2)。
【0068】
管理センタサーバ4において、管理制御部42のサイト提供部42Aは、加盟店サーバ3Aのショッピングサイトへのリンクが選択されると、加盟店サーバ3AのURLをパラメータとして受け取る。サイト提供部42Aは、受け取ったパラメータに基づき、利用者B端末2の接続先を加盟店サーバ3Aのショッピングサイトに転送する(ステップB3)。これによって、利用者B端末2は、加盟店Aまたは加盟店Aの委託を受けた第三者が運営する加盟店サーバ3Aのショッピングサイトに接続する。なお、利用者Bが電子共通商品券管理サイトのWeb画面内における所定の加盟店サーバ3Aのショッピングサイトへのリンクを選択することにより、利用者B端末2のブラウザが加盟店サーバ3Aのショッピングサイトに直接アクセスして、当該ショッピングサイトに接続する構成であってもよい。
【0069】
利用者Bは、ショッピングサイトのWeb画面内に表示されている購入希望の商品等を選択する。そして、利用者Bは、Web画面内で電子共通商品券を利用するためのパスワードを入力する(ステップB4)。加盟店サーバ3Aは、利用者Bによって購入希望の商品等の選択およびパスワードの入力が行われると、管理センタサーバ4に対して利用者Bの認証および利用者Bが保有する電子共通商品券の残高確認の問い合わせを行う(ステップB5)。
【0070】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店サーバ3Aからの利用者Bの認証および電子共通商品券の残高確認の問い合わせを受けると、利用者Bの認証を実行するとともに、利用者Bが保有する電子共通商品券の利用可能残高の確認を実行する(ステップB6)。
【0071】
電子商品券管理部42Dは、利用者Bの認証を実行した結果、利用者Bが電子共通商品券を利用することができる者であると判断すれば、利用者Bが電子共通商品券を利用することができること、および利用者Bの電子共通商品券の利用可能残高を、加盟店サーバ3からの問い合わせに対する応答として加盟店サーバ3Aに送信する(ステップB7)。
【0072】
加盟店サーバ3Aは、管理センタサーバ4からの応答を受信すると、利用者Bが電子共通商品券を利用することができるかどうか、利用できる電子共通商品券の残高を確認する。そして、加盟店サーバ3Aは、利用者Bの購入商品等の金額を請求するための電子決済処理要求を管理センタサーバ4に送信する(ステップB8)。電子決済処理要求には、決済処理を要求する加盟店を特定する情報や、利用者Bの購入商品等の内容及び金額などの情報が含まれている。
【0073】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店サーバ3Aからの電子決済処理要求を受けると、電子決済処理を実行する(ステップB9)。具体的には、電子商品券管理部42Dは、電子決済処理要求で指定された金額を電子共通商品券の利用可能残高から差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。また、電子商品券管理部42Dは、加盟店の口座に商品等の代金を振り込むようにカード決済処理部42Eに指示する。カード決済処理部42Eは、電子商品券管理部42Dからの指示に基づき、金融機関サーバ5に代金の振り込みを依頼する。電子商品券管理部42Dは、電子決済処理が完了すると、処理完了通知を加盟店サーバ3Aに送信する(ステップB10)。加盟店サーバ3Aは、管理センタサーバ4からの処理完了通知を受け取ると、商品等の販売処理を実行する(ステップB11)。その後、利用者Bが購入した商品等は、郵送等によって利用者Bの手元に届けられる。
【0074】
利用者Bは、電子共通商品券を加盟店Bのポイントに変換したい場合、管理センタサーバ4による電子共通商品券管理サイトに戻る。電子共通商品券管理サイト内のWebページには、加盟店の一覧が表示されるとともに、各加盟店が顧客に提供するサービスも表示される。利用者Bは、電子共通商品券管理サイトのWeb画面内に表示されている加盟店の一覧の中から、所定の加盟店サーバ3Bのショッピングサイトへのリンクをクリックするなどして選択する(ステップB21)。
【0075】
管理センタサーバ4において、管理制御部42のサイト提供部42Aは、加盟店サーバ3Bのショッピングサイトへのリンクが選択されると、加盟店サーバ3BのURLをパラメータとして受け取る。サイト提供部42Aは、受け取ったパラメータに基づき、利用者B端末2の接続先を加盟店サーバ3Bのショッピングサイトに転送する(ステップB22)。これによって、利用者B端末2は、加盟店Bまたは加盟店Bの委託を受けた第三者が運営する加盟店サーバ3Bのショッピングサイトに接続する。なお、利用者Bが電子共通商品券管理サイトのWeb画面内における所定の加盟店サーバ3Bのショッピングサイトへのリンクを選択することにより、利用者B端末2のブラウザが加盟店サーバ3Bのショッピングサイトに直接アクセスして、当該ショッピングサイトに接続する構成であってもよい。
【0076】
利用者Bは、ショッピングサイトのWeb画面内で、所定の金額の電子共通商品券を加盟店Bのポイントに変換することを要求する(ステップB23)。このとき、利用者Bは、Web画面内で電子共通商品券を利用するためのパスワードを入力する。加盟店サーバ3Bは、利用者Bによってポイント変換要求が行われると、管理センタサーバ4に対して利用者Bの認証および利用者Bが保有する電子共通商品券の残高確認の問い合わせを行う(ステップB24)。
【0077】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店サーバ3Bからの利用者Bの認証および電子共通商品券の残高確認の問い合わせを受けると、利用者Bの認証を実行するとともに、利用者Bが保有する電子共通商品券の利用可能残高の確認を実行する(ステップB25)。
【0078】
電子商品券管理部42Dは、利用者Bの認証を実行した結果、利用者Bが電子共通商品券を利用することができる者であると判断すれば、利用者Bが電子共通商品券を利用することができること、および利用者Bの電子共通商品券の利用可能残高を、加盟店サーバ3からの問い合わせに対する応答として加盟店サーバ3Bに送信する(ステップB26)。
【0079】
加盟店サーバ3Bは、管理センタサーバ4からの応答を受信すると、利用者Bが電子共通商品券を利用することができるかどうか、利用できる電子共通商品券の残高を確認する。そして、加盟店サーバ3Bは、利用者Bによって指定されたポイントに変換する電子共通商品券の金額を請求するための電子決済処理要求を管理センタサーバ4に送信する(ステップB27)。
【0080】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店サーバ3Bからの電子決済処理要求を受けると、電子決済処理を実行する(ステップB28)。具体的には、電子商品券管理部42Dは、電子決済処理要求で指定された金額を電子共通商品券の利用可能残高から差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。電子商品券管理部42Dは、電子決済処理が完了すると、処理完了通知を加盟店サーバ3Bに送信する(ステップB29)。
【0081】
加盟店サーバ3Bは、管理センタサーバ4からの処理完了通知を受け取ると、電子共通商品券のポイント変換処理を実行する(ステップB30)。具体的には、加盟店サーバ3Bは、利用者Bによって指定された金額の電子共通商品券をその額に相当するポイントに変換し、変換したポイントをデータベースに登録する。その後、利用者Bは、加盟店Bのポイントを使って、加盟店Bのショッピングサイトや実際の店舗で商品等を購入することができる。
【0082】
以上のように、管理手段としての管理センタサーバ(管理サーバ)4は、利用者端末から、利用者が電子共通商品券を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店(上記の例では加盟店A,B)を示す情報をインターネット6を介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービス(上記の例では、加盟店Aにおけるオンラインショッピングによる商品等、加盟店Bにおけるポイント)に電子共通商品券を変換するための処理を順次実行することが可能である。管理センタサーバ4が、複数の加盟店で財またはサービスに電子共通商品券を交換するための処理を順次実行することから、電子共通商品券を保有する利用者は、各加盟店において共通使用できる電子共通商品券すなわち1つの有価価値情報にもとづいて、管理センタサーバ4を介して、種々の加盟店において、種々の財またはサービスを得ることができる。
【0083】
なお、図4では、電子共通商品券を一つの加盟店のポイントに変換するものであったが、電子共通商品券を複数の加盟店それぞれの独自のポイントに変換できるように構成することも可能である。また、電子共通商品券を複数の加盟店の共通のポイントに変換することも可能である。
【0084】
また、図4では、利用者Bが加盟店サーバ3Bのショッピングサイト上で電子共通商品券を加盟店Bのポイントに変換する動作について説明したが、利用者Bは、電子共通商品券をポイントに変換した後、そのように変換したポイントによって加盟店サーバ3Bのショッピングサイト上で商品等を購入することも可能である。
【0085】
以上のように、本実施の形態では、管理センタサーバ4は、贈り主の利用者A端末1から電子共通商品券の受け取り主への贈与の依頼があると、受け取り主の利用者B端末2に贈り主からの電子共通商品券の贈与があったことを通知する。そして、管理センタサーバ4は、受け取り主の利用者B端末2からの電子共通商品券の受け取り処理の要求に応じて、受け取り主である利用者Bを受け取り主DB46に登録して、利用者Bによる電子共通商品券の利用を許容する。このような構成によれば、贈り主は、自身の利用者A端末1を操作するだけで、自宅に居ながら容易に受け取り主に電子共通商品券を贈与することができる。
【0086】
また、管理センタサーバ4は、インターネット6上で商品購入等に利用可能な電子共通商品券を利用者毎に受け取り主DB46に登録する。加盟店サーバ3が、利用者B端末2から電子共通商品券を加盟店で利用可能な電子的なポイントに変換する要求を受けると、管理センタサーバ4に電子決済処理を要求する。そして、管理センタサーバ4は、加盟店サーバ3からの電子決済処理の要求に応じて、利用者Bが利用可能な電子共通商品券の残高からポイント変換分の金額を差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。加盟店サーバ3は、管理センタサーバ4の電子決済処理の完了に応じて、差し引かれた金額分の電子共通商品券を電子的なポイントに変換する。
【0087】
このような構成によれば、利用者は自身が保有する電子共通商品券を加盟店のポイントに任意に変換して使用することができ、利用者による電子共通商品券の利用性・利便性が向上する。また、加盟店にとっても、電子共通商品券をポイントに変換してくれることにより、ポイントを商品等に変換するために来客者数が向上することを期待することができる。
【0088】
また、管理センタサーバ4は、電子共通商品券管理サイトで贈る主の利用者A端末1からの電子共通商品券の贈与の依頼および受け取り主の利用者B端末2からの受け取り処理要求を受け付ける。従って、利用者(贈り主および受け取り主)にとって容易に当該サイトにアクセスすることができ、利用者の負担が軽減される。
【0089】
また、電子共通商品券管理サイトには、加盟店の一覧が表示されるので、利用者が望む商品等を販売しているショッピングサイトを実現する加盟店サーバ3に容易にアクセスすることができ、利用者の負担が一層軽減される。
【0090】
なお、電子共通商品券から交換可能な財またはサービスは、各加盟店で使用できる物理的な商品券またはプリペイドカードであってもよい。物理的な商品券またはプリペイドカードに交換する場合には、上述した手順と同様に、管理センタサーバ4を介して各加盟店のサイトに購入申込を行うことになるが、物理的な商品券またはプリペイドカードは、例えば、各加盟店の店頭またはコンビニエンスストアなどの所定の場所に設置される発券機によって発券され利用者に渡される。
【0091】
また、以上の説明から明らかなように、管理センタサーバ4は、利用者が保有する電子共通商品券を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を利用者端末にインターネット6を介して提供する処理、および利用者が保有する電子共通商品券を複数の加盟店の一覧から選択された加盟店が提供する財またはサービスに交換する処理が行われる際に、利用者が保有する電子共通商品券を確認する処理を実行するためのプログラムを備えている必要があり、さらに、利用者端末から、利用者が電子共通商品券を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービスに電子共通商品券を変換するための処理をコンピュータに順次実行させるプログラムを備えている必要がある。
【0092】
実施の形態2.
上記の実施の形態では、電子共通商品券によってネットショッピングを行うことができるシステムが示されたが、加盟店の実際の店舗で電子共通商品券を使用できるシステムを構築することもできる。また、管理センタサーバ4が加盟店のポイントサービスを管理するように構成することもできる。
【0093】
図5は、本発明の有価価値情報の管理システムの実施の形態2の構成を示すシステム構成図である。図5に示す構成において、加盟店端末7は、電子共通商品券の取扱店として加盟している加盟店の店舗に設置された専用の端末またはパーソナルコンピュータなどの汎用の端末である。加盟店端末7は、顧客が保有するポイントを管理する。また、加盟店端末7は、電子共通商品券をポイントに変換する処理も実行する。加盟店端末7は、図5に示すように、インターネット6に接続されている。
【0094】
なお、図5のその他の構成については、図1に示した構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0095】
次に、動作について説明する。
(1)加盟店端末からの電子共通商品券での商品等の購入の動作。
図6は、加盟店端末からの電子共通商品券での商品等の購入の動作を説明するためのシーケンス図である。なお、利用者Bは、既に電子共通商品券の受け取り処理を行っており、所定の金額の電子共通商品券を保有している。また、加盟店は、販売した商品の金額の何パーセントかをポイントとして還元するポイント還元サービスを顧客に提供している。
【0096】
利用者Bは、加盟店の実際の店舗において、電子共通商品券で商品等を購入することもできる。利用者Bは、購入希望の商品を選び、選んだ商品を代金支払場所に持って行く。加盟店の店員は、加盟店端末7を操作して、購入希望の商品を加盟店端末7に入力する。また、店員は、電子共通商品券での商品の購入を希望する利用者Bに、電子共通商品券を利用するためのパスワードの入力を促がす。利用者Bは、店員の指示に従って、加盟店端末7にパスワードを入力する(ステップC1)。
【0097】
加盟店端末7は、店員の操作に応じて、管理センタサーバ4に対して利用者Bの認証および利用者Bが保有する電子共通商品券の残高確認の問い合わせを行う(ステップC2)。
【0098】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店端末7からの利用者Bの認証および電子共通商品券の残高確認の問い合わせを受けると、利用者Bの認証を実行するとともに、利用者Bが保有する電子共通商品券の利用可能残高の確認を実行する(ステップC3)。
【0099】
電子商品券管理部42Dは、利用者Bの認証を実行した結果、利用者Bが電子共通商品券を利用することができる者であると判断すれば、利用者Bが電子共通商品券を利用することができること、および利用者Bの電子共通商品券の利用可能残高を、加盟店サーバ3からの問い合わせに対する応答として加盟店端末7に送信する(ステップC4)。
【0100】
加盟店端末7は、管理センタサーバ4からの応答を受信すると、利用者Bが電子共通商品券を利用することができるかどうか、利用できる電子共通商品券の残高を確認する。そして、加盟店端末7は、利用者Bの購入商品の金額を請求するための電子決済処理要求を管理センタサーバ4に送信する(ステップC5)。電子決済処理要求には、決済処理を要求する加盟店を特定する情報や、利用者Bの購入商品等の内容及び金額などの情報が含まれている。
【0101】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店端末7からの電子決済処理要求を受けると、電子決済処理を実行する(ステップC6)。具体的には、電子商品券管理部42Dは、電子決済処理要求で指定された金額を電子共通商品券の利用可能残高から差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。また、電子商品券管理部42Dは、加盟店の口座に商品等の代金を振り込むようにカード決済処理部42Eに指示する。カード決済処理部42Eは、電子商品券管理部42Dからの指示に基づき、金融機関サーバ5に代金の振り込みを依頼する。電子商品券管理部42Dは、電子決済処理が完了すると、処理完了通知を加盟店端末7に送信する(ステップC7)。加盟店端末7は、管理センタサーバ4からの処理完了通知を受け取ると、商品等の販売処理を実行する(ステップC8)。具体的には、加盟店端末7は、利用者Bが購入した商品の種類、その商品の金額、その商品の代金が電子共通商品券で支払い済みであることなどをデータベースなどに登録する。
【0102】
(2)管理センタサーバによる加盟店のポイント管理および加盟店端末からのポイントでの商品等の購入の動作。
図7は、管理センタサーバによる加盟店のポイント管理および加盟店端末からのポイントでの商品等の購入の動作を説明するためのシーケンス図である。なお、利用者Bは、既に電子共通商品券の受け取り処理を行っており、所定の金額の電子共通商品券を保有している。また、加盟店は、販売した商品の金額の何パーセントかをポイントとして還元するポイント還元サービスを顧客に提供している。
【0103】
ここで、管理センタサーバ4の管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、実施の形態1で説明した電子共通商品券の管理を行うだけでなく、加盟店に代わって、加盟店が顧客に対してサービスとして提供しているポイントの管理も行う。
【0104】
利用者Bは、利用者B端末2のブラウザを操作して、管理センタサーバ4の管理制御部42のサイト提供部42Aがインターネット6上に提供している電子共通商品券管理サイトにアクセスする(ステップD1)。電子共通商品券管理サイトには、加盟店の一覧が表示されるとともに、各加盟店が顧客に提供するサービスも表示される。利用者Bは、電子共通商品券管理サイトのWeb画面内で所定の加盟店を選択し、所定の金額の電子共通商品券を当該加盟店のポイントに変換するポイント変換処理を要求する(ステップD2)。このとき、利用者Bは、Web画面内で電子共通商品券を利用するためのパスワードや自己の電話番号などを入力する。従って、ポイント変換処理要求とともにパスワードなども管理センタサーバ4に通知される。
【0105】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、利用者B端末2からの所定の加盟店のポイント変換処理要求を受けると、ポイント変換処理を実行する(ステップD3)。
【0106】
具体的には、電子商品券管理部42Dは、利用者B端末2から通知されたパスワードなどに基づいて、利用者Bの認証を行う。電子商品券管理部42Dは、電子共通商品券の残高が利用者Bによってポイント変換要求された金額を下回っていないかどうかについて確認する。電子商品券管理部42Dは、電子共通商品券の残高がポイント変換要求された金額を下回っていない場合は、電子共通商品券の残高からポイント変換要求された金額を差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。また、電子商品券管理部42Dは、ポイント変換要求された金額に相当する加盟店のポイントを受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。さらに、電子商品券管理部42Dは、加盟店の口座にポイントに相当する代金を振り込むようにカード決済処理部42Eに指示する。カード決済処理部42Eは、電子商品券管理部42Dからの指示に基づき、金融機関サーバ5に代金の振り込みを依頼する。電子商品券管理部42Dは、電子決済処理が完了すると、処理完了通知を加盟店端末7に送信する。
【0107】
利用者Bは、上記のように、あらかじめ電子共通商品券を所定の加盟店のポイントに変換して登録しておくことにより、加盟店の実際の店舗において、ポイントで商品等を購入することができる。利用者Bは、加盟店の実際の店舗で購入希望の商品を選び、選んだ商品を代金支払場所に持って行く。加盟店の店員は、加盟店端末7を操作して、購入希望の商品の種類や金額などを加盟店端末7に入力する。また、店員は、電子共通商品券での商品の購入を希望する利用者Bに、ポイントを利用するためのパスワードの入力を促がす。利用者Bは、店員の指示に従って、加盟店端末7にパスワードを入力する(ステップD11)。
【0108】
加盟店端末7は、店員の操作に応じて、管理センタサーバ4に対して利用者Bの認証および利用者Bが保有する加盟店のポイントの残高確認の問い合わせを行う(ステップD12)。
【0109】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店端末7からの利用者Bの認証およびポイントの残高確認の問い合わせを受けると、利用者Bの認証を実行するとともに、利用者Bが保有する当該加盟店のポイントの利用可能残高の確認を実行する(ステップD13)。
【0110】
電子商品券管理部42Dは、利用者Bの認証を実行した結果、利用者Bがポイントを利用することができる者であると判断すれば、利用者Bがポイントを利用することができること、および利用者Bのポイントの利用可能残高を、加盟店サーバ3からの問い合わせに対する応答として加盟店端末7に送信する(ステップD14)。
【0111】
加盟店端末7は、管理センタサーバ4からの応答を受信すると、利用者Bがポイントを利用することができるかどうか、利用できるポイントの残高を確認する。そして、加盟店端末7は、利用者Bの購入商品の代金に相当するポイントを請求するための電子決済処理要求を管理センタサーバ4に送信する(ステップD15)。電子決済処理要求には、決済処理を要求する加盟店を特定する情報や、利用者Bが使用するポイント数などの情報が含まれている。
【0112】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、加盟店端末7からの電子決済処理要求を受けると、電子決済処理を実行する(ステップD16)。具体的には、電子商品券管理部42Dは、受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録されているその加盟店のポイントの利用可能残高から請求された金額分のポイントを差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46に登録する。電子商品券管理部42Dは、電子決済処理が完了すると、処理完了通知を加盟店端末7に送信する(ステップD17)。
【0113】
加盟店端末7は、管理センタサーバ4からの処理完了通知を受け取ると、商品等の販売処理を実行する(ステッD18)。具体的には、加盟店端末7は、利用者Bが購入した商品の種類、その商品の金額、その商品の代金がポイントで支払い済みであることなどをデータベースなどに登録する。
【0114】
なお、図7では、管理センタサーバ4は、一つの加盟店のポイントを管理していたが、複数の加盟店それぞれの独自のポイントを同時に管理するように構成することも可能である。この場合、受け取り主DB46の利用者Bのレコードには、複数の加盟店毎のポイントが登録される。
【0115】
また、加盟店の実際の店舗でポイントによって商品等を購入する動作を説明したが、加盟店サーバ3のショッピングサイトでポイントによって商品等を購入できるように構成することも可能である。この場合、図7で説明したような管理センタサーバ4と加盟店端末7との間で行われていたのと同様の手順によって、ショッピングサイト上でのポイントによる商品等の購入を実現することができる。
【0116】
以上のように、本実施の形態では、管理センタサーバ4は、加盟店の実際の店舗に設置された加盟店端末7からの利用者Bの商品購入等に基づく電子決済処理の要求に応じて、利用者Bが利用可能な電子共通商品券の残高から商品等の代金分の金額を差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録する。従って、利用者Bはインターネット6でのネットショッピングだけでなく、実際の店舗での商品購入等にも電子共通商品券を使用することができる。
【0117】
また、管理センタサーバ4は、電子共通商品券の管理だけでなく、加盟店に代わって、加盟店の電子的なポイントの管理も行う。従って、加盟店は、利用者毎のポイントの管理を行うためのシステムが不要となり、設備の負担が縮小される。
【0118】
実施の形態3.
また、電子共通商品券を物理的な商品券またはプリペイドカードに変換できるシステムを構築することもできる。図8は、本発明の有価価値情報の管理システムの実施の形態3の構成を示すシステム構成図である。図8に示す構成において、発券機8は、加盟店の実際の店舗内などに設置された、加盟店で使用できる物理的な商品券またはプリペイドカードを発券する装置である。発券機8は、図8に示すように、インターネット6に接続されている。
【0119】
ここで、物理的な商品券は、電子共通商品券のような仮想的な電子データの商品券ではなく、紙などからなる商品券である。物理的な商品券は、特定の加盟店でのみ使用できるものでも、複数の加盟店で使用できるものでもよい。プリペイドカードは、例えばコンビニエンスストアなどで商品を購入するのに使用することができるカードである。プリペイドカードも、特定の加盟店でのみ使用できるものでも、複数の加盟店で使用できるものでもよい。
【0120】
なお、図8のその他の構成については、図1および図5に示した構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0121】
次に、動作について説明する。
図9は、物理的な商品券またはプリペイドカードの発券の動作を説明するためのシーケンス図である。なお、利用者Bは、既に電子共通商品券の受け取り処理を行っており、所定の金額の電子共通商品券を保有している。
【0122】
利用者Bは、自己が保有している電子共通商品券を物理的な商品券やプリペイドカードに発券機8で変換することができる。利用者Bは、物理的な商品券などに変換する電子共通商品券の金額および電子共通商品券を利用するためのパスワードを発券機8に入力する(ステップE1)。発券機8は、管理センタサーバ4に対して利用者Bの認証および利用者Bが保有する加盟店の電子共通商品券の残高確認の問い合わせを行う(ステップE2)。
【0123】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、発券機8からの利用者Bの認証および電子共通商品券の残高確認の問い合わせを受けると、利用者Bの認証を実行するとともに、利用者Bが保有する電子共通商品券の利用可能残高の確認を実行する(ステップE3)。
【0124】
電子商品券管理部42Dは、利用者Bの認証を実行した結果、利用者Bが電子共通商品券を利用することができる者であると判断すれば、利用者Bが電子共通商品券を利用することができること、および利用者Bの電子共通商品券の利用可能残高を、問い合わせに対する応答として発券機8に送信する(ステップE4)。
【0125】
発券機8は、管理センタサーバ4からの応答を受信すると、利用者Bが電子共通商品券を利用することができるかどうか、利用できる電子共通商品券の残高を確認する。そして、発券機8は、利用者Bが指定した物理的な商品券などに変換する分の金額を請求するための電子決済処理要求を管理センタサーバ4に送信する(ステップE5)。
【0126】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、発券機8からの電子決済処理要求を受けると、電子決済処理を実行する(ステップE6)。具体的には、電子商品券管理部42Dは、受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録されている電子共通商品券の利用可能残高から物理的な商品券などに変換する分の金額を差し引き、差し引いた残高を受け取り主DB46に登録する。電子商品券管理部42Dは、電子決済処理が完了すると、処理完了通知を発券機8に送信する(ステップE7)。
【0127】
発券機8は、管理センタサーバ4からの処理完了通知を受け取ると、物理的な商品券またはプリペイドカードを発券する(ステップE8)。利用者Bは、発券機8によって発券された物理的な商品券またはプリペイドカードを使用して、商品等を購入することができる。
【0128】
なお、実施の形態3では、電子共通商品券を物理的な商品券またはプリペイドカードに変換するものであったが、電子共通商品券を現金に換金するように構成することも可能である。この場合、発券機8を現金支払機に置き換えることにより実現することができる。
【0129】
以上のように、本実施の形態では、発券機8が電子共通商品券を物理的な商品券またはプリペイドカードに変換して発券するので、利用者Bによる電子共通商品券の利用性・利便性が一層向上する。
【0130】
実施の形態4.
利用者Bが管理センタサーバ4に登録されている自己が保有する電子共通商品券の利用可能残高を確認することができるシステムを構築することもできる。図10は、そのように電子商品券管理システムの動作を説明するためのシーケンス図である。なお、電子商品券管理システムの構成は、図1,図5,図8に示した構成で実現できるため、図示および重複する説明を省略する。
【0131】
次に、動作について説明する。
なお、利用者Bは、既に電子共通商品券の受け取り処理を行っており、所定の金額の電子共通商品券を保有している。
【0132】
利用者Bは、管理センタサーバ4に登録されている自己が保有する電子共通商品券の利用可能残高を確認するために、利用者B端末2のブラウザを操作して、管理センタサーバ4の管理制御部42のサイト提供部42Aによる電子共通商品券管理サイトにアクセスする(ステップF1)。
【0133】
利用者Bは、電子共通商品券管理サイトのWeb画面内で電子共通商品券を利用するためのパスワードを入力する(ステップF2)。そして、利用者Bは、Web画面内で残高照会ボタンをクリックするなどして、電子共通商品券の残高照会を要求する(ステップF3)。
【0134】
管理センタサーバ4において、管理制御部42の電子商品券管理部42Dは、利用者B端末2からの残高照会の要求を受けると、利用者Bのパスワードに基づいて受け取り主DB46内で利用者Bのレコードを検索する。電子商品券管理部42Dは、受け取り主DB46の利用者Bのレコードに登録されている電子共通商品券の利用可能残高を確認する。そして、電子商品券管理部42Dは、確認した利用者Bの電子共通商品券の利用可能残高を電子共通商品券管理サイトのWeb画面に表示する(ステップF4)。利用者Bは、Web画面に表示された電子共通商品券の利用可能残高を確認する。
【0135】
以上のように、本実施の形態では、管理センタサーバ4が電子共通商品券の利用者Bの利用可能残高をインターネット6を通じて利用者B端末2に通知するので、利用者Bは自身の電子共通商品券の残高を容易に確認することができる。
【0136】
なお、実施の形態1〜4で説明した電子商品券管理システムの構成を適宜組み合わせて構成してもよい。例えば、利用者Bが保有する電子共通商品券のうち、X円分を管理センタサーバ4が加盟店Aの独自ポイントに変換し、Y円分を発券機8が複数の加盟店A,B,Cで使用できる物理商品券に変換し、Z円分を発券機8が複数の加盟店B,Cで使用できるプリペイドカードに変換するように構成することも可能である。
【0137】
また、実施の形態1,2では、電子共通商品券を加盟店の電子的なポイントに変換する処理が行われていたが、逆に、加盟店の電子的なポイントを電子共通商品券に変換するように構成してもよい。
【0138】
また、管理センタサーバ4は、過去に電子共通商品券を購入したことのある者に、電子共通商品券の購入を促す電子メール(ダイレクトメール)を送信して、電子共通商品券の普及および利用の促進を図るようにしてもよい。
【0139】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、管理手段や管理サーバが、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を、ユーザが操作するユーザ端末等の端末装置に通信ネットワークを介して提供し、管理手段が、ユーザが保有する有価価値情報を複数の加盟店の一覧から選択された加盟店が提供する財またはサービスに交換する処理が行われる際に、ユーザが保有する有価価値情報を確認するので、複数の加盟店の一覧を示す情報が端末装置に提供されるので、端末装置の操作者は、複数の加盟店から、有価価値情報を財またはサービスに交換してもらう加盟店を容易に選択することができる。その結果、利用者による有価価値情報の利用性・利便性を向上させることができる。
【0140】
また、管理手段や管理サーバが、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を順次実行するので、有価価値情報を保有するユーザは、1つの有価価値情報にもとづいて、管理サーバを介して、種々の加盟店において、種々の財またはサービスを得ることができる。その結果、やはり、利用者による有価価値情報の利用性・利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子商品券管理システムの実施の形態1の構成を示すシステム構成図である。
【図2】管理センタサーバの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】電子共通商品券の贈与および電子共通商品券での商品等の購入の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図4】電子共通商品券での商品等の購入および電子共通商品券のポイント変換の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図5】本発明の電子商品券管理システムの実施の形態2の構成を示すシステム構成図である。
【図6】加盟店端末からの電子共通商品券での商品等の購入の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図7】管理センタサーバによる加盟店のポイント管理および加盟店端末からのポイントでの商品等の購入の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図8】本発明の電子商品券管理システムの実施の形態3の構成を示すシステム構成図である。
【図9】物理的な商品券またはプリペイドカードの発券の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図10】電子共通商品券の残高照会の動作を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
1 利用者A端末(端末装置)
2 利用者B端末(端末装置)
3 加盟店サーバ
4 管理センタサーバ
41 通信部
42 管理制御部(管理手段)
43 記憶部
44 加盟店データベース
45 贈り主データベース
46 受け取り主データベース
5 金融機関サーバ
6 インターネット(通信ネットワーク)
7 加盟店端末
8 発券機
Claims (24)
- 財またはサービスに交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり、通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を行う管理方法であって、
有価価値情報の残高をユーザ毎に管理する管理手段が、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、前記複数の加盟店の一覧を示す情報を前記端末装置に通信ネットワークを介して提供し、
前記管理手段が、ユーザが保有する有価価値情報を前記複数の加盟店の一覧から選択された加盟店が提供する財またはサービスに交換する処理が行われる際に、当該ユーザが保有する有価価値情報を確認する
ことを特徴とする有価価値情報の管理方法。 - 管理手段が、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して受信すると、受信した情報が示す加盟店で、その加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を実行する
請求項1記載の有価価値情報の管理方法。 - 財またはサービスに交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり、通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を行う管理方法であって、
有価価値情報の残高をユーザ毎に管理する管理手段が、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を順次実行する
ことを特徴とする有価価値情報の管理方法。 - 管理手段が、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を端末装置に通信ネットワークを介して提供する
請求項3記載の有価価値情報の管理方法。 - 管理手段が、端末装置から受信した情報が示す加盟店で、端末装置から受信した情報が示す財またはサービスに有価価値情報を変換するために、加盟店または加盟店の委託を受けた第三者が運営するWebサイトであって有価価値情報を財またはサービスに交換する処理を行うWebサイトに、通信ネットワークを介して前記端末装置を接続させる
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理方法。 - 有価価値情報から交換可能な財には、加盟店で商品またはサービスと交換しうる物理的な有価価値券が含まれる
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理方法。 - 有価価値情報から交換可能な財には、加盟店で商品またはサービスと交換しうるポイントが含まれる
請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理方法。 - 有価価値情報から交換可能な財には、加盟店または加盟店の委託を受けた第三者が運営する商品またはサービスを販売するWebサイトから、端末装置が通信ネットワークを介して購入処理を行った商品またはサービスが含まれる
請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理方法。 - 管理手段が、通信ネットワークを介して一のユーザが操作する端末装置から他のユーザに対して有価価値情報を贈与する旨の情報を受信すると、通信ネットワークを介して前記他のユーザが操作する端末装置に、前記一のユーザから有価価値情報が贈与される旨の情報を送信する
請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理方法。 - 管理手段が、他のユーザが操作する端末装置から有価価値情報の贈与を受け入れる旨の情報を受信した場合に、前記他のユーザに対応する利用可能な有価価値情報の残高情報を、贈与される有価価値情報の分だけ増やす
請求項9記載の有価価値情報の管理方法。 - 財またはサービスに交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり、通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を行う管理システムであって、
有価価値情報の残高をユーザ毎に管理する管理サーバを備え、
当該管理サーバは、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、前記複数の加盟店の一覧を示す情報を前記端末装置に通信ネットワークを介して提供し、
前記管理サーバは、ユーザが保有する有価価値情報を前記複数の加盟店の一覧から選択された加盟店が提供する財またはサービスに交換する処理が行われる際に、当該ユーザが保有する有価価値情報を確認する
ことを特徴とする有価価値情報の管理システム。 - 管理サーバは、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して受信すると、受信した情報が示す加盟店で、その加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を実行する
請求項11記載の有価価値情報の管理システム。 - 財またはサービスに交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり、通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を行う管理システムであって、
有価価値情報の残高をユーザ毎に管理する管理サーバを備え、
当該管理サーバは、通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店および加盟店における財またはサービスの種類を示す情報を通信ネットワークを介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理を順次実行する
ことを特徴とする有価価値情報の管理システム。 - 管理サーバは、ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を端末装置に通信ネットワークを介して提供する
請求項13記載の有価価値情報の管理システム。 - 管理サーバは、端末装置から受信した情報が示す加盟店で、端末装置から受信した情報が示す財またはサービスに有価価値情報を変換するために、加盟店または加盟店の委託を受けた第三者が運営するWebサイトであって有価価値情報を財またはサービスに交換する処理を行うWebサイトに、通信ネットワークを介して前記端末装置を接続させる
請求項11から請求項14のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理システム。 - 有価価値情報から交換可能な財には、加盟店で商品またはサービスと交換しうる物理的な有価価値券が含まれる
請求項11から請求項15のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理システム。 - 有価価値情報から交換可能な財には、加盟店で商品またはサービスと交換しうるポイントが含まれる
請求項11から請求項16のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理システム。 - 有価価値情報から交換可能な財には、加盟店または加盟店の委託を受けた第三者が運営する商品またはサービスを販売するWebサイトから、端末装置が通信ネットワークを介して購入処理を行った商品またはサービスが含まれる
請求項11から請求項17のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理システム。 - 管理サーバは、通信ネットワークを介して一のユーザが操作する端末装置から他のユーザに対して有価価値情報を贈与する旨の情報を受信すると、通信ネットワークを介して前記他のユーザが操作する端末装置に、前記一のユーザから有価価値情報が贈与される旨の情報を送信する
請求項11から請求項18のうちのいずれか1項に記載の有価価値情報の管理システム。 - 管理サーバは、他のユーザが操作する端末装置から有価価値情報の贈与を受け入れる旨の情報を受信した場合に、前記他のユーザに対応する利用可能な有価価値情報の残高情報を、贈与される有価価値情報の分だけ増やす
請求項19記載の有価価値情報の管理システム。 - コンピュータに、財またはサービスに交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を実行させる有価価値情報管理プログラムであって、
ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、前記複数の加盟店の一覧を示す情報を前記端末装置に通信ネットワークを介して提供する処理、
およびユーザが保有する有価価値情報を前記複数の加盟店の一覧から選択された加盟店が提供する財またはサービスに交換する処理が行われる際に、当該ユーザが保有する有価価値情報を確認する処理
をコンピュータに実行させる有価価値情報管理プログラム。 - 通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して受信すると、受信した情報が示す加盟店で、その加盟店が提要する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理をコンピュータに実行させる
請求項21記載の有価価値情報管理プログラム。 - コンピュータに、財またはサービスに交換することに同意している複数の加盟店が提供する財またはサービスに交換可能であり通信ネットワークを介して転送される有価価値情報の管理を実行させる有価価値情報管理プログラムであって、
通信ネットワークに接続される端末装置から、ユーザが有価価値情報を財またはサービスに交換することを希望する複数の加盟店を示す情報を通信ネットワークを介して順次受信すると、受信した情報が示す各加盟店で、各加盟店が提供する財またはサービスに有価価値情報を変換するための処理をコンピュータに順次実行させる有価価値情報管理プログラム。 - ユーザが保有する有価価値情報を財またはサービスに交換する際に、複数の加盟店の一覧を示す情報を端末装置に通信ネットワークを介して提供する処理をコンピュータに実行させる
請求項23記載の有価価値情報管理プログラム。
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