JP2004054988A - 記録装置、記録方法、プログラム、プログラム記録媒体 - Google Patents

記録装置、記録方法、プログラム、プログラム記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】著作権保護機能を維持したうえでユーザーの使用性を向上させる。
【解決手段】第2の記録媒体(HDD)には、第1の記録媒体(MD等)に記録されているデータは、記録媒体の種別やデータ属性によって移動(ムーブ)可能とする。つまりSCMSコンテンツのように第2世代のデジタルコピーが禁止されるものであっても、HDDでホームサーバに登録してチェックアウト/チェックイン管理できるようにする。移動許可の条件としては、第1の記録媒体においてデータ消去が可能であり、コピーではなくムーブ動作とできること、第1の記録媒体がSCMS等の第2世代へのコピーが禁止される規格を採用したメディアであること、などとする。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置と、この記録装置における記録方法と、該記録方法を実現するプログラムと、該プログラムが記録された記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ユーザーの所有するオーディオビジュアル機器として各種のものが普及しており、いわゆる音楽ソフトや映像ソフトを個人で楽しむことが一般化している。
例えばユーザーがCD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などのディスク記録媒体に対応するオーディオシステムなどを所有し、パッケージメディアとして販売されている所望のCD、MD、DVD等を購入してコンテンツを再生させたり、或いは記録可能なメディアに自分の好みの選曲で録音を行うなどのことが行われている。
【0003】
また、オーディオビジュアル機器としては、例えばHDD(ハードディスク)などの大容量メディアを利用してオーディオデータファイルやビデオデータファイルを蓄積する記録再生装置が開発されている。
このような記録再生装置において、ユーザーは、例えばCDなどのパッケージメディアに収録されている音楽コンテンツ等を、HDDのような大容量メディアにダビング記録する、所謂リッピングを行うことができる。
また記録再生装置をインターネット等のネットワークと接続可能とし、外部サーバから音楽コンテンツをダウンロードし、HDDに格納することもできる。
このように記録再生装置内でHDDのような大容量の記録媒体を用い、リッピングやダウンロード可能とすることで、例えばユーザーは所有する多数のCD等における楽曲やダウンロードした楽曲などを記録再生装置内に格納し、任意に再生を楽しむことができる。
【0004】
また、このようなHDD等を用いた記録再生装置は、HDDを音楽コンテンツのライブラリとして用い、ホームサーバ的にも使用できる。即ちHDDに格納したコンテンツデータを転送して他の記録媒体(二次記録媒体)に記録し、その二次記録媒体側で音楽等の再生を楽しむという使用形態がある。
例えばユーザーは、当該記録再生装置に設けられたディスクドライブなどに二次記録媒体を装着し、或いは外部機器としての二次記録媒体の記録装置を接続して、HDDに蓄積されたコンテンツデータを二次記録媒体にコピー(複製)する。
すると、その二次記録媒体に対応する再生装置で音楽等のコンテンツデータを再生させることができる。例えば二次記録媒体をMDやメモリカード、二次記録媒体に対応する再生装置を携帯用のMDプレーヤやメモリカードプレーヤなどとすれば、ユーザーはホームサーバ(上記HDD記録再生装置)に蓄積した音楽コンテンツを外出先でも楽しむことができる。
【0005】
ところで、例えばこのようなコンテンツデータの使用形態を考えるときは、コンテンツデータについての著作権保護を考慮しなければならない。例えばユーザーがコンテンツデータの配信サービスを利用したり、パッケージメディアの購入を行うなどして、HDDにコンテンツデータを蓄積した後、そのコンテンツデータを無制限に二次記録媒体にコピー可能とすると、著作権者の正当な保護がはかれない事態が生ずる。このためデジタルデータとしてのコンテンツデータの扱い上で著作権保護を維持できるようにする様々な技術やデータ処理上の取り決めが提案されているが、その1つにSDMI(SECURE DIGITAL MUSIC INITIATIVE)という規格がある。
【0006】
SDMI規格によれば、HDDに格納されたコンテンツは、所定のルールのもとで二次記録媒体にコピー可能とされる。詳述は避けるが、コピーの際の機器間の認証、暗号化伝送、チェックイン/チェックアウトルールなどの条件がある。
チェックイン/チェックアウトルールについて簡単に述べておく。
一次記録媒体(HDD)から二次記録媒体(MD、メモリカード等)に対してのコピー転送は「チェックアウト」と呼ばれる。逆に二次記録媒体にチェックアウトしたデータを一次記録媒体へ戻すムーブ(移動)転送は「チェックイン」と呼ばれる。なお二次記録媒体から一次記録媒体へのムーブの場合は、二次記録媒体上では当該コンテンツデータは消去された状態となる。
SDMIにおける転送のルールとしては、1つのコンテンツデータにつき例えば3回までのチェックアウトが許されるなど、チェックアウトが許可される上限回数(チェックアウト権利回数)が定められている。
従って、例えば3つの二次記録媒体まではコピーが許可される。またチェックインが行われた場合は、そのコンテンツデータについてのチェックアウト許可回数が1つ回復されるものとなる。このため、例え3つの二次記録媒体にコピーした後であっても、そのうちの1つの二次記録媒体からチェックインさせれば、そのコンテンツはさらにもう一度、二次記録媒体にコピー可能とされる。つまり、常に最大3つの二次記録媒体にコンテンツデータが併存することが許されるものとなり、逆に言えば、それ以上のコンテンツ拡散は禁止されるものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、著作権保護を目的とする手法として、従来よりSCMS(Serial Copy Management System)が知られている。このSCMSはオーディオデータ等のデジタルコピーを制限することで、無制限なデジタルコピーによる音楽コンテンツデータの氾濫を防ぎ、著作権保護をはかるものである。例えばMDやCDにおいて採用されている。
具体的には、CD等のデジタルデータメディアからのデジタルコピーは、MDやCD−R、CD−RWなどの記録可能メディアに対して1世代のみ許可するシステムである。そしてMD等にデジタルコピーされた音楽コンテンツデータは、そのMD等から他のメディアに対して、さらにコピーすることはできないものとされる。
【0008】
なお、説明の都合上、CD等からSCMS方式でMD等にコピーされたデータを「SCMSデータ」又は「SCMSコンテンツ」と呼ぶ。
また上述のチェックアウトによって、HDD等からMD等にコピーされたデータを「チェックアウトデータ」又は「チェックアウトコンテンツ」と呼んで区別する。
【0009】
上述のようにHDDをホームサーバ(ライブラリ)として使用し、チェックアウト/チェックイン管理が行われるのは、CD等からリッピングしたコンテンツや、外部サーバからダウンロードしたコンテンツである。
ここで、ユーザーが、SCMSコンテンツを記録したMD等を所有していたとする。このユーザーにとっては、SCMSコンテンツとしての音楽についてもHDDにおいてライブラリとして格納し、利用したいものとなる。
例をばユーザーが、携帯用のメモリカードプレーヤを所有しているとすると、そのユーザーは、MDに記録してあるSCMSコンテンツをHDDに格納し、そのHDDからメモリカードへチェックアウトさせて、その音楽を外出先などでメモリカードプレーヤによって楽しみたい。
【0010】
しかしながらSCMSコンテンツは、さらなるデジタルコピーは禁止されるものとされており、このためHDDへのコピーも禁止される。
また換言すれば、SCMSコンテンツをHDDライブラリへのコピーを可能とするような機器を用意することは、禁止されている複製が実現されることでSCMSの趣旨に反するものとなり、適切ではない。
結局、ユーザーにとっては、著作権侵害とならない私的利用の範囲であるにもかかわらず、SCMSコンテンツとして所有している音楽をホームサーバ上で利用することができないものとなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような事情に応じて、ユーザーがSCMSコンテンツのように第2世代のデジタルコピーが禁止されるものであっても、ホームサーバ(音楽ライブラリ)に登録してチェックアウト/チェックイン管理できるようにすることで、ユーザーの使用性を向上させるとともに、その一方で、SCMSやSDMIによる著作権保護機能を確実に維持できるようにすることを目的とする。
【0012】
本発明の記録装置は、第1の記録媒体の種類を識別する記録媒体種類識別手段と、上記第1の記録媒体に記録されているデータが消去可能か否かを検出する検出手段と、上記記録媒体種類識別手段による識別結果、及び上記検出手段による検出結果に応じて、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出、及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録を実行させるデータ移動制御手段と、上記第1の記録媒体から上記データが消去された状態にする消去制御手段と、上記消去制御手段の制御により上記データが上記第1の記録媒体から消去されたとき、上記仮記録された上記データを第2の記録媒体に記録された状態とする記録制御手段とを備える。
また、上記データ移動制御手段は、上記記録媒体種類識別手段により、上記第1の記録媒体が第2世代のデジタルコピーを禁止する記録媒体であることが識別され、且つ上記検出手段により、上記第1の記録媒体に記録されるデータが消去可能であると検出されたときに、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出、及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録を実行させる。
また上記データ属性検出手段は、さらに、上記第1の記録媒体に記録されているデータが上記第2の記録媒体から複製されたデータであるか否かを検出し、上記データ移動制御手段は、上記検出手段により、上記第1の記録媒体に記録されているデータが上記第2の記録媒体から複製されたデータであると検出された場合は、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録の実行を禁止する。
また、上記記録制御手段は、上記第2の記録媒体に記録した上記データについて、所定回数だけ他の記録媒体に複製する権利を備えるように管理させるとともに、上記第2の記録媒体に記録された上記データについては、上記複製する権利が上記所定回数残されているときのみ、上記第2の記録媒体から上記第1の記録媒体もしくは他の記録媒体へのデータ移動を許可する再移動制御手段を、さらに備える。
【0013】
また、上記記録制御手段は、上記第2の記録媒体に記録した上記データについて、所定回数だけ他の記録媒体に複製する権利を備えるように管理させるとともに、上記第2の記録媒体に記録される上記データを第3の記録媒体に複製する際には上記複製する権利の数を一減算するように管理し、さらに、上記第3の記録媒体に複製したデータを上記第2の記録媒体へ移動させた際には、上記第2の記録媒体に移動されたデータについて他の記録媒体に複製する権利を有さないように管理させる。
また、上記記録制御手段は、上記第2の記録媒体に記録した上記データについて、所定回数だけ他の記録媒体に複製する権利を備えるように管理させるとともに、上記第2の記録媒体に記録される上記データを第3の記録媒体に複製する際には上記複製する権利の数を一減算するように管理し、さらに、上記第3の記録媒体に複製したデータを第4の記録媒体へ移動させた際には、上記第4の記録媒体に移動されたデータについて他の記録媒体に複製する権利を有さないように管理させる。
【0014】
本発明の記録方法は、第1の記録媒体の種類を識別し、上記第1の記録媒体に記録されているデータが消去可能か否かを検出し、上記識別の結果、及び上記検出の結果に応じて、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出、及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録を実行させ、上記第1の記録媒体から上記データが消去された状態に制御し、上記データが上記第1の記録媒体から消去されたとき、上記仮記録された上記データを第2の記録媒体に記録された状態となるように制御する。
【0015】
本発明のプログラムは、上記記録方法を記録装置に実行させるプログラムである。
また本発明のプログラム記録媒体は、上記プログラムをを記録したプログラム記録媒体である。
【0016】
以上の本発明によれば、第2の記録媒体(例えばHDD)には、第1の記録媒体(例えばMD)に記録されているデータは、記録媒体の種別やデータ属性等によって移動(ムーブ)可能とされる。このときの移動許可の条件は第1の記録媒体においてデータ消去が可能であること(コピーではなくムーブ動作とできること)、第1の記録媒体がSCMS等の第2世代へのコピーが禁止される規格を採用したメディアであること、さらにはデータがチェックアウトされたデータではないことなどとなる。
このような条件によって第1の記録媒体から第2の記録媒体にデータのムーブが可能とされることで、ユーザーはSCMSコンテンツのように第2世代のデジタルコピーが禁止されるものであっても、ホームサーバ(音楽ライブラリ)に登録してチェックアウト/チェックイン管理できるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。なお、本発明の記録装置の実施の形態として、HDDを記録媒体として備えた記録再生装置を挙げる。
1.システム構成
2.記録再生装置の構成
3.ミニディスクのU−TOC
4.ムーブ/チェックアウト/チェックイン
5.HDDへのムーブ要求時の処理
6.HDDからのムーブ要求時の処理
7.チェックアウトデータのムーブ処理の別例
【0018】
1.システム構成
図1にシステム構成例を示す。
本実施の形態の記録再生装置1は、HDD31を記録媒体として備え、例えば音楽コンテンツをHDD31に格納し、HDD31を音楽データをホームサーバ(ライブラリ)的に使用できる機器としている。
なお実施の形態の説明ではHDD31を本発明請求項でいう第2の記録媒体に相当するものとするが、もちろん記録再生装置1において第2の記録媒体とされる記録メディアはHDDに限られず、例えば光ディスク、光磁気ディスク等のメディア、機器内蔵の半導体メモリ、可搬型の半導体メモリ(メモリカード等)など、各種のものが考えられる。
【0019】
記録再生装置1は、通信ネットワーク110を介してコンテンツサーバ91と通信可能とされ、これによって音楽等のコンテンツデータのダウンロードが可能とされる。もちろんコンテンツサーバ91は複数存在し、記録再生装置1のユーザーは多様なデータダウンロードサービスを任意に利用できるものである。
コンテンツサーバ91から記録再生装置1にダウンロードされるコンテンツデータとしては、例えばSDMI準拠のコンテンツデータである。
【0020】
ネットワーク110を形成する伝送路は、有線又は無線の公衆回線網とされてもよいし、記録再生装置1とコンテンツサーバ91の専用回線としてもよい。具体的にはネットワーク110としては、例えばインターネット、衛星通信網、光ファイバー網、その他各種の通信回線が適用できる。
【0021】
また、記録再生装置1には、内蔵或いは外付けのディスクドライブを備え、CD、MD、DVD、メモリカードなどのメディア90から再生された音楽等のコンテンツデータをHDD31に蓄積させることもできる。
【0022】
記録再生装置1は、別体機器としての記録再生装置20が接続された場合、この記録再生装置20に対して、HDD31に蓄積したコンテンツデータを転送可能とされている。
接続される記録再生装置20の具体例としては各種考えられるが、例えば携帯型記録再生装置などとされる。
記録再生装置20は、例えばMD、メモリカード等の記録媒体に対する記録及び再生が可能な装置とされる。そして記録再生装置1から転送されてきたコンテンツデータを記録媒体にコピー記録できるものとされる。
このようにHDD31に記録されたコンテンツデータを、記録再生装置20においてMD、メモリカード等の記録媒体にコピーする動作は、チェックアウトとしての動作となる。
HDD31に格納した音楽コンテンツを記録再生装置20においてMDやメモリカード等にコピー(チェックアウト)することで、ユーザーは記録再生装置1をホームサーバとして使用し、例えば携帯型記録再生機である記録再生装置20を用いて、音楽コンテンツを再生させることができる。
【0023】
二次記録媒体側機器としての記録再生装置20が記録再生するメディアは、ミニディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリを利用したメモリカード以外にも、CD−R(CD Recordable)、CD−RW(CD Rewitable)、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどが考えられる。従って、記録再生装置20としては、これらのメディアに対応する記録再生装置であればよい。
【0024】
記録再生装置1と記録再生装置20とは、例えばUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394などの伝送規格に基づく接続が行われる。もちろん他の伝送規格の有線伝送路、或いは無線伝送路によりコンテンツデータ等の転送が可能とされるものでもよい。
【0025】
また、記録再生装置1自体にCD、MD、DVD、メモリカードなどに対する記録ドライブ装置部を備える場合、HDD31に蓄積したコンテンツデータをこれらのメディアに転送しコピーすることが可能とされる。
このようにHDD31に記録されたコンテンツデータを、記録再生装置1においてMD、メモリカード等の記録媒体にコピーする動作も、チェックアウトとしての動作となる。
もちろん、このようにMDやメモリカード等にコピー(チェックアウト)した場合、そのMD等を他の携帯用プレーヤなどで再生させることができる。
【0026】
2.記録再生装置の構成
本例の記録再生装置1の構成を図2で説明する。
記録再生装置1は、内部に大容量のデータファイル蓄積部として、図示するHDD(ハードディスクドライブ)31を備えるとともに、パッケージメディアについてのドライブ機能部として、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)に対応するCD/DVDドライブ29、MD(Mini Disc:光磁気ディスク)に対応するMDドライブ36、メモリカードに対するメモリカードスロット41を備えている。
【0027】
そして、この記録再生装置1では、例えばCD、DVD、MD、或いはメモリカードから再生された音楽コンテンツを、HDD31に取り込むことができるものとされている。
なお、本例では音楽コンテンツを例に挙げるが、映像コンテンツ、テキストデータ、アプリケーションプログラム、ゲームソフトウエアなど、多様なコンテンツに対応可能とすることもできる。
また、備えられるドライブ装置としては、図示するCD/DVDドライブ29、MDドライブ36、メモリカードスロット41の他に、磁気ディスク等の各種のメディアに対応するドライブ装置が構成されてもよい。
【0028】
また記録再生装置1では、HDD31に格納したファイル(例えば音楽等を1コンテンツ単位で1つのファイルとして格納している)については、ユーザーが任意に再生させることなどが可能となる。従って、例えば多数のCDを有するユーザーが、全CDの全楽曲をそれぞれ1つのファイルとして記録再生装置1内に格納しておけば、わざわざCD等を選び出して装填しなくても、所望の楽曲等の再生を実行させることができる。
【0029】
この記録再生装置1は、ユーザーの家庭でのオーディオ機器としての使用に適するように、いわゆるラジカセ型の機器とされることが考えられる。もちろんコンポーネントタイプでもよい。
そして記録再生装置1には、ユーザーが各種操作を行うための各種の操作キーや操作つまみ、ジョグダイヤルと呼ばれる回動プッシュ式のキーなどが、機器前面パネルなどに設けられている。
またユーザーに対する出力部位として、再生音声等を出力するスピーカや、各種情報を表示出力する表示部が設けられる。
また、ユーザーが所有するCD/DVDを挿入するためのCD挿入部、及びMDを挿入するためのMD挿入部、メモリカードを挿入するメモリカード挿入部も設けられる。
【0030】
図2において、CPU21は、起動されたプログラムに基づいて記録再生装置1の全体の制御、演算処理を行う。例えばユーザーに対する入出力動作、CD/DVDの再生やリッピング、コンテンツサーバ91との通信動作、コンテンツダウンロード、HDD31へのファイルの格納や管理情報の作成・更新等の制御処理を行う。
なお、このCPU21は、図示するバス22を介して各回路部との間で制御信号やデータのやりとりを行う。
【0031】
メモリ部23はCPU21が処理に用いるRAM、ROM、フラッシュメモリなどを包括的に示している。
メモリ部23におけるROMには、CPU21の動作プログラム、プログラムローダー等が記憶される。
メモリ部23におけるフラッシュメモリには、各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。
特に本実施の形態の場合、このROM内には、上記CPU21が後述するムーブ/チェックアウト/チェックインについての処理動作を行うためのプログラムも格納されている。
また、メモリ部23におけるRAMには、プログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
【0032】
入力部25は、記録再生装置1の筐体に設けられた操作キーやジョグダイヤル、タッチパネル、リモートコマンダー、その他の入力デバイスであって、記録再生装置1のユーザーが各種操作入力やデータ入力を行う。キーボードやマウスが入力部25として設けられてもよい。
入力部25で入力された情報は入力処理部24で所定の処理が施され、CPU21に対して操作又はデータの入力として伝達される。CPU21は入力された情報に対応して必要な演算や制御を行う。
【0033】
表示部27は、例えば液晶パネルなどの表示デバイスとされ、ユーザーに対して各種情報表示を行う。
CPU21が各種動作状態や入力状態、通信状態に応じて表示情報を表示処理部26に供給すると、表示処理部26は供給された表示データに基づいて表示部27に表示動作を実行させる。
例えばCD、DVD、MD、メモリカードの再生時、或いはHDD31に格納されたコンテンツの再生時には、トラックナンバー、演奏時間、動作状態、音量状態などが表示される。また再生するコンテンツに対応してタイトル情報が格納されていれば曲名、アーティスト名等の各種情報を表示することもできる。
【0034】
CD/DVDドライブ29は、光学ヘッド、スピンドルモータ、再生信号処理部、サーボ回路等を備え、装填されたCD或いはDVDに対する再生動作を行う。CD/DVDドライブ制御部28は、CD/DVDドライブ29におけるCD又はDVDに対する再生動作、アクセス動作等を制御する。例えばユーザーが入力部25からCD再生操作を行った場合は、CPU21はCD/DVDドライブ制御部28にCD再生を指示する。するとCDドライブ制御部28は、CD/DVDドライブ29に対して再生/アクセスを実行させる制御を行う。
CD/DVDドライブ29では、CDやDVDから読み出した信号に対してデコードを行い、再生データをCD/DVDドライブ制御部28を介してバス22に送出する。
CD/DVDドライブ29では、CDやDVDに対して高速読出動作を実行させることも可能とされる。通常再生を1倍速とすると、2倍速、4倍速、8倍速などの高速読出が可能である。例えばHDD31へのリッピングの際などに高速読出が実行される。
【0035】
なお、公知のようにCDではその最内周側にTOC(Table Of Contents)と呼ばれる管理情報が記録されており、CD再生時にはTOCに基づいてディスク上のトラック(コンテンツ)のアクセスを行う。DVDも同様に管理情報に基づいてアクセスが行われる。従ってCD/DVDドライブ制御部28は、CD/DVDが装填された際にはCD/DVDドライブ29に管理情報読出を指示し、読み出された管理情報を得ることで、再生制御が可能となる。
【0036】
MDドライブ36は、光学ヘッド、スピンドルモータ、再生信号処理部、サーボ回路等を備え、装填されたMDに対する再生動作を行う。MDドライブ制御部37は、MDドライブ36におけるMDに対する再生動作、アクセス動作等を制御する。この場合もCPU21は、例えばユーザーにより入力部25を介したMD再生操作が行われたときは、MDドライブ制御部37にMD再生を指示する。そして、これに応じMDドライブ制御部37は、MDドライブ36に対して再生/アクセスを実行させる制御を行う。
MDドライブ36では、MDから読み出した信号に対してデコードを行い、再生データをMDドライブ制御部37を介してバス22に送出する。
なお、この場合も上記したCD/DVDドライブ制御部28と同様、MDドライブ制御部37は、MDが装填された際にはMDドライブ36にTOC読出を指示し、読み出された管理情報(TOCデータ)を得ることでMDの再生制御が可能となる。
【0037】
メモリカードスロット41は、メモリカードに対する接続端子部が設けられる、メモリカードに対して書込/読出アクセスが可能とされる。
メモリカード制御部42は、CPU21の指示に基づいてメモリカードに対するアクセス動作を実行し、データの書込、読出、エンコード/デコードを行う。
メモリカード制御部42は、メモリカードから読み出してデコードした、再生データをバス22に送出する。
【0038】
ATRACエンコード/デコード部38は、CPU21の制御に基づき、バス22を介して入力されてくるデータについて、ATRAC(Adaptive TRansformAcoustic Coding)圧縮方式(例えばATRAC1、ATRAC3等)によるエンコード/デコード処理を行う。そして、このようにしてエンコード/デコード処理を施したデータを、CPU21の制御に基づいた所要の部位に対して出力するようにされる。
【0039】
通信処理部32は、CPU21の制御に基づいて送信データのエンコード処理、受信データのデコード処理を行う。
ネットワークインターフェイス33は、通信処理部32でエンコードされた送信データをネットワークを介して所定の外部機器に送信する。またネットワークを介して上記サーバ等の外部機器から送信されてきた信号を通信処理部34に受け渡す。通信処理部34は受信した情報をCPU21に転送したり、受信したダウンロードコンテンツをバス22に送出する。
【0040】
オーディオデータ処理部34は、例えば音声処理DSPにより構成され、バス22を介して入力されたデジタルオーディオデータに対して各種加工処理を行う。例えば音質調整加工としてイコライジング処理、リバーブ処理、エコー処理、ノイズ付加処理等が可能とされる。さらに音量を調整する処理も可能である。
これらの音質/音量調整は、ユーザーの入力部25の操作に基づいて設定されたパラメータに従って行われる。パラメータとは、例えばイコライジング処理における帯域毎のレベル、リバーブ処理における残響時間や残響レベル(或いはリバーブ種類)、エコー処理における反響音リピート回数やレベル(或いはエコー種類)、ノイズ処理におけるノイズ音声種類やレベルなどである。
【0041】
オーディオ出力処理部39は、バス22を介して入力されたデジタルオーディオデータに対してD/A変換、増幅等の処理を施し、スピーカ部35から出力させる。
【0042】
データベース管理部30は、CPU21の制御に基づき、HDD31に対してコンテンツファイルや、コンテンツファイルを管理するための管理情報の書込・読出アクセス動作を実行する。
例えばCD/DVDドライブ29で再生された1トラック単位のコンテンツを、1つのファイル(1つの音楽コンテンツ)としてHDD31に蓄積するとともに、管理情報を書込/更新する。また通信処理部32から転送されたダウンロードコンテンツをHDD31に蓄積するとともに、管理情報を書込/更新する。
このデータベース管理部30は、CPU21の指示に応じて、所定のトラックファイルを読み出してオーディオ出力処理部34に転送し、スピーカ部35から音声出力させることもできる。
またデータベース管理部30は、HDD31に格納された音楽コンテンツのチェックイン/チェックアウト管理を行う。
なお、もちろんHDD31は、このようにトラックファイルのデータベースとして用いられるだけでなく、CPU21で起動されるアプリケーションプログラムや各種データ等の格納領域として利用されてもよい。
【0043】
外部インターフェース40は、例えばUSB、IEEE1394などの通信方式による周辺機器とのインターフェイスとされる。
例えば図1に示した記録再生装置20とは、この外部インターフェース40により接続され、データ転送が可能とされる。
なお、他の規格の有線インターフェースや、赤外線や電波を用いた無線インターフェースであってもよい。
【0044】
このような記録再生装置1によっては、例えば次のような記録、再生、通信動作が実行可能とされる。
【0045】
・CD、DVDから再生されたデジタルデータを、HDD31にコピー記録(リッピング)できる。
・ネットワーク110を介してコンテンツサーバ91からダウンロードしたデジタルデータを、HDD31に記録することができる。
・後述するムーブ処理により、MD、CD−R、CD−RW等のメディアからSCMSデータを、HDD31にムーブすることができる。また条件に応じてHDD31にムーブされたデータを、MD、CD−R、CD−RW等に再ムーブできる。
・CD、DVD、MD、メモリカードとしてのメディア、或いはHDD31から再生されたデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)は、オーディオ出力処理部39から再生出力することができる。
【0046】
・HDD31に格納されたデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)を、外部インターフェース40により接続された外部機器(例えば記録再生装置20)に送信出力できる。即ち外部機器に装填されているMDやメモリカード等のメディアに対してのチェックアウトである。またチェックイン処理も行われる。
・HDD31に格納されたデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)を、MDドライブ36に転送し、MDにコピー記録できる。これもMDに対するチェックアウトである。またMDからのチェックイン処理も行われる。
・HDD31に格納されたデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)を、メモリカード制御部42に転送し、メモリカードにコピー記録できる。これもメモリカードに対するチェックアウトである。またメモリカードからのチェックイン処理も行われる。
【0047】
なお、記録再生装置1の構成は、この図1の構成に限られるものではなく、更に多様に考えられる。
例えばマイクロホンや外部のヘッドホンの接続に用いられる端子や、DVD再生時に対応するビデオ出力端子、ライン接続端子、光デジタル接続端子等が設けられてもよい。
またPCMCIAスロットなどが形成され、外部の情報処理装置やオーディオ機器とデータのやりとりが可能とされてもよい。
【0048】
3.ミニディスクのU−TOC
本例の動作においては、例えばミニディスク(MD)に対してSCMSコピーや、チェックアウトによるコピーが行われる場合がある。そして後述するが、MDに記録された各トラックについては、SCMSコピーによるSCMSコンテンツの場合と、チェックアウトによるコピーが行われたチェックアウトコンテンツの場合とで、扱いが異なるものとなる。このためには、MDに記録された楽曲等のトラックについてはSCMSコンテンツであるのか、チェックアウトコンテンツによるものかが判別できなければならない。
この判別のためにミニディスクのU−TOCを用いることが考えられる。
そこで、ここではミニディスクに記録されるU−TOCについて説明しておく。
【0049】
ミニディスクシステムのようなデジタル記録/再生システムでは、記録媒体にデータの記録動作や再生動作を制御するための管理情報としてTOC(Table ofContents)が記録されており、記録再生装置側では予めディスク等の記録媒体からこのTOC情報を読み出してメモリに保持しておき、記録再生動作の際に、このTOC情報を参照して記録位置や読出位置を把握して記録再生のためのアクセス動作を実行できるようにしている。
そしてミニディスクの場合、TOC情報としては書き換え不能な情報としてピットにより記録されるP−TOC(プリマスタードTOC)と、楽曲等の記録、消去などに応じて書き換えられるように光磁気記録されているU−TOC(ユーザーTOC)が存在する。
U−TOCには、ディスク上に記録されるオーディオデータ等のコンテンツデータがトラックと呼ばれる単位で管理される。つまり1つのトラックは、例えば1つの楽曲に相当するものとなる。
【0050】
図11にU−TOCセクター0の構造を示す。このU−TOCセクター0は、ディスク内周側の管理領域内における所定位置にU−TOCの先頭のセクターとして記録される管理情報である。そしてこのU−TOCセクター0は、ディスクに記録された楽曲等のコンテンツデータ(トラック)や新たにコンテンツデータが録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
【0051】
U−TOCセクター0のデータ領域(4バイト×588 の2352バイト)の先頭位置には、オール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期パターンが記録される。続いてクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)となるアドレスが3バイトにわたって記録され、さらにモード情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダとされる。
続いて所定バイト位置に、メーカーコード、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0052】
さらに、ユーザーが録音を行なって記録されているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を後述するテーブル部に対応させることによって識別するため、ポインタ部として各種のポインタ(P−DFA,P−EMPTY ,P−FRA ,P−TNO1〜P−TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0053】
そしてポインタ(P−DFA〜P−TNO255) に対応させることになるテーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。さらに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされている。
なおパーツとは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に連続して記録されているトラック部分のことをいう。
【0054】
テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、ポインタ部におけるポインタ(P−DFA,P−EMPTY ,P−FRA ,P−TNO1〜P−TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
【0055】
ポインタP−DFA は光磁気ディスク90上の欠陥領域について示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=パーツ)のスタートアドレス、エンドアドレスが示されたパーツテーブルを指定している。
また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが示されている。
【0056】
ポインタP−EMPTY はテーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、ポインタP−EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、ポインタP−EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルがテーブル部上で連結される。
【0057】
ポインタP−FRA はディスク上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示しており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)のスタートアドレス、エンドアドレスが示されたパーツテーブルを指定している。
また、他にもフリーエリアパーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルによってフリーエリアパーツのアドレスが示される。
【0058】
ポインタP−TNO1〜P−TNO255は、ディスクにユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックについて示しており、例えばポインタP−TNO1では第1トラックのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定している。
1つのトラックが複数パーツで構成される場合は、2番目以降のパーツのアドレスを示すパーツテーブルがリンク情報で順に指定される。
【0059】
ここで、各パーツテーブルには1バイトのトラックモードが記録されるが、これはトラックの属性情報となる。
1バイトを構成する8ビットを、d1(MSB)〜d8(LSB)とすると、このトラックモードは次のように定義されている。
Figure 2004054988
【0060】
SCMSコピーされたトラックについては、ビットd3が「1」とされて、オリジナルではなくデジタルコピーされたものであることが示される。
また、上記ビットd1は、現実には使用されていない。そこで、ビットd1を利用して、チェックアウトされたデータであるか否かを示すようにしている。
通常のトラックではビットd1=「1」とされているが、チェックアウトされたコンテンツとしてのトラックである場合、ビットd1=「0」とされる。
【0061】
4.ムーブ/チェックアウト/チェックイン
本例の記録再生装置1を中心に、各記録媒体間で行われるムーブ、チェックアウト、チェックインについて説明する。ムーブ等が行われるデジタルデータは音楽コンテンツの例とする。
【0062】
なお、ムーブとは、或る記録媒体から他の記録媒体にデジタルデータ(音楽コンテンツ等)が移動される動作を言い、ムーブの結果、元の記録媒体では、データが消去された状態となるものである。この点で、データが複製されてデータの数が増えるコピーとは異なる。従って基本的には、ムーブによっては著作権侵害のおそれのあるデータの氾濫(多量のデータの複製)は生じない。
チェックアウトについては、HDD31が音楽ライブラリとして用いられる際に、HDD31から他の記録媒体にコピーできる上限回数が規定され、その回数管理が行われた上でデータのコピーが行われる動作となる。例えば上限回数(チェックアウト権)は3回に設定されるとする。もちろん3回とするのは一例である。
チェックインは、他の記録媒体にチェックアウトされたデータがHDD31に戻されることを言い、動作的にはムーブと同じように、他の記録媒体側では当該データは消去された状態となる。ただし実際にはHDD31には当該データ(過去にチェックアウトしたデータ)は保存されているので、データ自体の転送は行われない。HDD31側では1回のチェックインにより、チェックアウト権を1つ回復させる処理が行われるものとなる。
【0063】
図3に本例でのムーブ、チェックアウト、チェックインを模式的に示してい。図3においてメディア100は例えばデジタルデータとして音楽コンテンツを収録したCD、DVD等のメディアを示す。以下「CD等100」と表記する。
メディア101は、SCMS採用の書込可能なメディアであるMDを示している。以下、「MD101」と表記する。
メディア102は、CD−R、CD−RW等の、データ書込可能なメディアであり、これもSCMS採用のメディアである。以下、「CD−RW等102」と表記する。
メディア103は、フラッシュメモリ等を内蔵したメモリカードとして、データ書込可能とされるメディアである。以下、「メモリカード103」と表記する。
【0064】
図3に「▲7▼リッピング」として示すように、CD等100がCD/DVDドライブ29に装填されることで、CD等100に記録されている音楽データをHDD31にコピー記録(リッピング)することが可能である。
また「▲8▼ダウンロード」として示すように、外部のコンテンツサーバ91からダウンロードした音楽コンテンツがHDD31に格納できる。
HDD31では、例えばこのようにして音楽コンテンツを取り込んでいくことで、音楽ライブラリとして機能できるようになる。
【0065】
これらのHDD31に取り込まれ、ライブラリに登録された音楽コンテンツについては、それぞれ3回のチェックアウト権が付与され、チェックアウト/チェックイン管理が行われる。
即ち「▲4▼チェックアウト可」と示すように、ライブラリに登録された音楽コンテンツはMD101やメモリカード103にチェックアウトできる。この場合、MD101は、MDドライブ36により、又は外部インターフェース40に接続される記録再生装置20としてのMDレコーダによってチェックアウトデータの書込が行われる。
またメモリカード103は、メモリカードスロット41に装着された状態でメモリカード制御部42により、又は外部インターフェース40に接続される記録再生装置20としてのメモリカードレコーダによってチェックアウトデータの書込が行われる、
【0066】
また「▲5▼チェックイン可」として示すように、MD101やメモリカード103にチェックアウトした音楽コンテンツは、HDD31に返却できる。この場合、MD101に対しては、MDドライブ36又は又は外部インターフェース40に接続される記録再生装置20としてのMDレコーダによって、チェックインデータの消去が行われる。
またメモリカード103に対しては、メモリカードスロット41に装着された状態でメモリカード制御部42により、又は外部インターフェース40に接続される記録再生装置20としてのメモリカードレコーダによってチェックインデータの消去が行われる。
【0067】
ここで「▲1▼SCMSコピー可」として、CD等100からCD−RW等102、又はMD101へのデータコピーを示している。
これはSCMS規則に則って、第2世代以降でのデジタルコピーを禁止するコピーであって、オリジナルからは1世代までとして許可されるコピーである。
従って、CD−RW等102、又はMD101からは、「▲7▼リッピング」に相当するHDD31へのコピーはできない。
【0068】
ここで本例では「▲2▼ムーブ可」として示すように、CD−RW等102、又はMD101からは、HDD31へのムーブが許可される。これについては詳しく後述するが、このムーブによって、CD−RW等102、又はMD101に記録されているSCMSコンテンツは、HDD31においてライブラリ登録でき、ユーザーはチェックアウト/チェックイン管理の元で利用できるようになる。
【0069】
「▲3▼全チェックアウト権有りでムーブ可」とは、MD101からHDD31にムーブした音楽コンテンツについて、HDD31からMD101に再ムーブすることを示している。この場合MD101は、最初にMD101からHDD31にムーブしたときのMDであってもよいし、他のMDであってもよい。この▲3▼は、MD101に対して▲4▼のチェックアウトではなく、ムーブすることを示しているものである。そしてこのムーブは、当該音楽コンテンツについて、チェックアウト権が最大値である「3」とされている状態で許可される。
【0070】
「▲6▼ムーブ不可」は、MD101やメモリカード103にチェックアウトした音楽コンテンツについては、HDD31にムーブできないことを示している。例えばチェックアウトデータを記録したMD101は、そのチェックアウトデータについては、▲2▼のようなムーブが実行できない。
【0071】
上記▲1▼のSCMSコピー、▲2▼のムーブについて、図4で説明する。
図4(a)に示すように、CD等100には、音楽コンテンツM1が収録されているとする。この音楽コンテンツM1についてはMD101に対してデジタルコピー可能である。図示するようにMD101にはSCMSコンテンツとして音楽コンテンツM1が記録された状態になる。つまり音楽コンテンツM1は複製される。MD101において、当該コピーされた音楽コンテンツM1は、U−TOCのトラックモードの情報として、上述したビットd3が「1」とされて、デジタルコピーされたSCMSコンテンツであることが示される。
【0072】
SCMS規則により、MD101に記録された音楽コンテンツM1について、さらなる複製はできない。そこで本例では、図4(b)に示すように、HDD31に対してはムーブを可能とする。この場合、HDD31において音楽コンテンツM1がライブラリ登録され、3回のチェックアウト権が与えられる。図において「○」がチェックアウト権を表しており、つまり「○」が3個で3回のチェックアウト権が与えられた状態を示している。
MD101においては音楽コンテンツM1は消去される。従って、SCMS規則を越えた複製が行われるものではなく、結果的には、CD等100に収録された音楽コンテンツM1が、図3の▲7▼のリッピングでHDD31に記録された場合と同じ状態となる。
【0073】
次に上記▲4▼のチェックアウト、▲5▼のチェックイン、及び▲6▼のムーブ不可について図5で説明する。
図5(a)は、上記図4(b)のようにムーブされてHDD31にライブラリ登録された音楽コンテンツM1を、或るMD101にチェックアウトする様子を示している。
チェックアウトにより、MD101にはチェックアウトコンテンツとして音楽コンテンツM1が記録される。このときMD101においては、当該チェックアウトによりコピーされた音楽コンテンツM1は、U−TOCのトラックモードの情報として、上述したビットd1が「0」とされて、チェックアウトされたコンテンツであることが示される。
また、HDD31においては、音楽コンテンツM1について、チェックアウト権が1つ消費された状態に管理される(「×」で示す)。
このようなチェックアウトは、MD101やメモリカード103を対象として、あと2回実行可能とされる。
【0074】
図5(b)は、図5(a)のようにMD101にチェックアウトした音楽コンテンツM1を、HDD31にチェックインする場合を示している。
チェックインにより、MD101においては音楽コンテンツM1は消去された状態とされ、一方、HDD31においては、上記図5(a)のチェックアウトで消費されたチェックアウト権が回復される。
このようなチェックアウト/チェックイン管理により、HDD31にライブラリ登録された音楽コンテンツは、最大3つの記録媒体において併存することが許されるものとなる。
【0075】
図5(c)は、図3の▲6▼として、チェックアウトコンテンツについてはHDD31等に対するムーブが許可されないことを示している。
例えば図5(a)のチェックアウトによりMD101に記録されたチェックアウトコンテンツとしての音楽コンテンツM1は、HDD31にムーブしようとしても、その動作は許可されない。つまり、図4(b)のSCMSコンテンツとしての音楽コンテンツM1の場合と区別される。
この理由は、チェックアウトコンテンツについて、図4(b)のSCMSコンテンツの場合と同様にムーブを実行させライブラリ登録してしまうと、図4(d)に示すように、そのムーブした音楽コンテンツM1について3回のチェックアウト権が付与されてしまうことになり、結局、同じ内容の音楽コンテンツM1においてチェックアウト権が増加されてしまうためである。これは、本来のチェックアウト/チェックイン管理を越えて、チェックアウト方式でのコピーが可能となり、音楽コンテンツM1の大量コピーが可能となってしまうためである。
つまり、チェックアウトコンテンツについては図3の▲6▼としてムーブを禁止することで、著作権保護機能を維持する。
【0076】
次に図6で、上記▲3▼の再ムーブについて説明する。
上記図4(b)のようにHDD31にムーブした音楽コンテンツM1は、図6(a)に示すようにチェックアウト権が3回残されている状態でのみ、図6(b)に示すようにMD101に対するムーブが許可される。図6(c)に示すように、チェックアウト権が1つでも消費されている状態であれば、ムーブは許可されない。
図6(b)のようにムーブが行われた場合、HDD31においては、音楽コンテンツM1は消去された状態となる。またMD101では、ムーブ記録された音楽コンテンツM1は、SCMSコンテンツ、つまりオリジナルからデジタルコピーされたコンテンツとして管理されるものとなる。従って、SCMS規則により、このMD101からの音楽コンテンツM1のデジタルコピーは禁止される。
【0077】
チェックアウト権が消費されている状態でムーブが許可されないのは、次の理由による。
例えば図6(c)の状態では、音楽コンテンツM1が他の記録媒体にチェックアウトされ、当該他の記録媒体において音楽コンテンツM1が存在している。ここで、HDD31からMD101へのムーブを許可してしまうと、図6(b)に示すMD101における音楽コンテンツM1とは別に、他の記録媒体にチェックアウトされた音楽コンテンツM1が記録されている状態となる。これはSCMS規則を越えてデータが複製された場合と同様の状態、つまり結果的に第2世代以降のデジタルコピーが行われた場合と同様となってしまう。このような事態を発生させないために、HDD31からMD101へのムーブは、1回もチェックアウトされていない状態であることが許可条件とされるものである。
もちろん、過去にチェックアウトしていても、チェックインによりチェックアウト権が3回まで回復されていれば、図6(a)の状態であるため、ムーブ可能である。
【0078】
5.HDDへのムーブ要求時の処理
上記図3の▲2▼、▲6▼として、MD101等からHDD31への音楽コンテンツのムーブ要求が発生した場合の、記録再生装置1におけるCPU21の処理を図7に示す。
この場合、ユーザーは、ムーブ元のメディアに記録された1又は複数の音楽コンテンツを選択し、HDD31にムーブを要求する操作を行う。
なお、この場合、正当なムーブ元としてはMD101、CD−RW等102となるが、例えばMD101としては、記録再生装置1におけるMDドライブ36に装填されているMDか、或いは接続された外部の記録再生装置20に装填されているMDとなる。またCD−RW等102としては、記録再生装置1におけるCD/DVDドライブ29に装填されているCDか、或いは接続された外部の記録再生装置20に装填されているCDとなる。
【0079】
ユーザー操作によってHDD31へのムーブ要求(ライブラリ登録要求)が発生した場合、CPU21はステップF101として、まずムーブ元のメディアの種別を判別する。ここではCDであるのかMDであるのかを判別するものとなる。即ちSCMS規則を採用したメディアとしてのCD又はMDについて、当該ムーブを可能とするためである。
そしてMDであればステップF102からF103に進み、MDメディアチェック処理を行う。CDであればステップF102からF104に進み、CDメディアチェック処理を行う。
なお、ムーブ元としてユーザーに指定されたメディアがCDでもMDでもない場合は、そもそもムーブ要求操作ができないようにしておけばよい。又は図示していないが、メディアがCDでもMDでもない場合は、ステップF102からF111に進むようにしてもよい。
【0080】
ステップF103のMDメディアチェック処理を図8に示す。
この場合、まずステップF201において、ムーブ元とされているMDがレコーダブルMDであるか否かを判断する。公知の通り、MDとしては音楽データがエンボスピットにより記録された再生専用ディスク(光ディスク)が存在する。ステップF201ではこのような再生専用ディスクではなく、光磁気ディスクで記録再生可能なMDであるかを確認するものとなる。つまり、データ消去が可能なメディアであることを確認する。
【0081】
ステップF202では、MDの誤消去防止機能がオフとされているか否かを確認する。これも公知の通り、MDではそのカートリッジに誤消去防止のためのスライド爪が形成されており、ユーザーはこれを操作することでデータ消去不能(誤消去防止機能オン)とすることができる。ステップF202では、このような誤消去防止機能がオフとされ、データ消去が可能な状態であることを確認する。
【0082】
ステップF203では、ムーブ対象となっている音楽コンテンツ、即ちこの時点でMDに記録されており、ユーザーがムーブするデータとして指定した音楽コンテンツが、HDD31からチェックアウトされたものでないことを確認する。これは上述したU−TOCのトラックモードにおけるビットd1=「1」であること(チェックアウトコンテンツではないこと)を確認する。
【0083】
このステップF201,F202,F203で、ムーブ元のMDが、ムーブするデータを消去可能であること、及びムーブデータがチェックアウトコンテンツではないことが確認できれば、ステップF204としてムーブ許可とする。
一方、ムーブ元のMDが、ムーブするデータを消去可能ではない場合、或いはムーブしようとするデータがチェックアウトコンテンツであった場合は、ステップF205としてムーブ不可とする。
【0084】
図7のステップF104のCDメディアチェック処理は図9に示すようになる。
この場合、まずステップF301において、ムーブ元とされているCDがCD−R又はCD−RWであるか否かを判断する。つまり音楽データがエンボスピットにより記録された再生専用ディスク(CD−DA等)ではなく、データ消去が可能なメディアであることを確認する。
【0085】
ステップF302では、CD−R、CD−RWにおいてアンファイナライズ状態かどうかを確認する。公知の通り、CD−R、CD−RWは、データ記録後、最終的にファイナライズされた場合は、データ消去ができないものとなる。つまりステップF302も、データ消去が可能な状態であることを確認する。
【0086】
ステップF303では、ムーブ対象となっている音楽コンテンツ、即ちこの時点でアンファイナライズ状態のCD−R、CD−RWに記録されており、ユーザーがムーブするデータとして指定した音楽コンテンツが、CD−R、CD−RWのPMA(Program Memory Area)において削除又はスキップ可能であるか否かを確認する。PMAは、アンファイナライズ状態において、書き込まれたデータの管理情報を記録した管理情報領域である。つまりファイナライズ処理で最終的なTOCデータ書込が行われるまでの期間における管理情報である。従って、ステップF303では、現在実際にデータ消去が可能であるか否かを確認するものである。
【0087】
このステップF301,F302,F303で、ムーブ元のCDが、CD−R又はCD−RWであって、ムーブしようとするデータが消去可能であることを確認できれば、ステップF304としてムーブ許可とする。
一方、ムーブ元のCDが、ムーブするデータを消去可能ではない場合は、ステップF305としてムーブ不可とする。
【0088】
なお、ステップF101のメディア判別、ステップF103(図8)のMDメディアチェック処理、ステップF104(図9)のCDメディアチェック処理は、CPU21がMDドライブ制御部37或いはCD/DVDドライブ制御部28に情報を要求することで可能となる。或いはムーブ元が外部の記録再生装置20に装填されたメディアの場合は、CPU21は外部インターフェース40を介して外部の記録再生装置20との間で情報の要求/受信を行うことで可能となる。
【0089】
図7のステップF105では、ステップF104又はF105でムーブ許可とされたか否かにより処理を分岐する。
ステップF104又はF105でムーブ不可とされた場合は、ステップF111に進み、ムーブ不許可処理を行って処理を終える。例えば表示部27により、ユーザーに対してムーブできない旨の表示を行い、ユーザー操作によるムーブ要求をキャンセルする処理を行う。
【0090】
一方、ムーブ許可とされた場合はステップF106に進み、ムーブ元のメディアからのムーブ対象のデータの読出、及びHDD31への書込を開始する。そしてステップF107でムーブ元からHDD31へのデータ転送完了を待機する。なお、このデータ転送としてのHDD31へのデータ書込は、仮記録動作である。つまり音楽コンテンツとしてのデータ自体はHDD31に記録されたが、HDD31の管理情報は更新されておらず、まだライブラリ登録されていない状態(HDD31上で有効ファイルとして管理されていない状態)である。
【0091】
データ転送が完了したら、CPU21はステップF108でムーブ元メディアに対して転送データを削除(消去)するように指示する。例えばムーブ元がCD/DVDドライブ29に装填されているCD−R又はCD−RWの場合は、CD/DVDドライブ制御部28に指示し、ディスクのPMAの更新によりデータ削除を実行させる。
またムーブ元がMDドライブ36に装填されているMDの場合は、MDドライブ制御部37にMDのU−TOCセクター0の更新により、データ削除を実行させる。
ムーブ元が外部の記録再生装置20に装填されたメディアであった場合は、CPU21は記録再生装置20に対してデータ削除のコマンドを発行する。
【0092】
そしてステップF109でムーブデータとしてのトラックをムーブ元のMD又はCD−R/CD−RWから削除できたか否かを確認する。即ちCPU21は、CD/DVDドライブ制御部28、或いはMDドライブ制御部37、或いは記録再生装置20からの削除完了の信号を確認するものとなる。
トラック削除成功が確認されたら、ステップF110において、上記仮記録したデータをHDD31の管理情報に反映させ、有効なファイルとする。このとき音楽ライブラリを形成する1つの音楽コンテンツとして登録し、3回のチェックアウト権が付与された管理状態とする。
【0093】
一方、ステップF109でトラック削除が成功できなかった場合は、ステップF112でエラー処理として処理を終える。例えば表示部27により、ユーザーに対して、ムーブ元での消去不能によりムーブできなかったことを表示する。
データ転送により仮記録されたデータは、HDD31の管理情報に反映されないものとなるため、HDD31に存在しないファイルとなり、結局ムーブが実行されなかった状態となる。
【0094】
以上の図7,図8,図9の処理により、図4で説明した▲2▼のムーブ動作や、図5(c)で説明した▲6▼のチェックアウトコンテンツのムーブ禁止動作が実現される。特に▲2▼のムーブ動作のために、ムーブ元で消去が可能であることが確認され、さらにデータ転送後に実際にムーブ元で消去が完了したことが確認されてからHDD31に登録されることで、確実にムーブ動作となり、ムーブ元での消去不能などの事態で結果的にコピーとなってしまうことも防止される。
【0095】
そして▲2▼のムーブ動作が可能とされることで、SCMSコンテンツをHDD31における音楽ライブラリに登録して使用できるようになり、ユーザーの利便性が向上する。しかも、著作権保護の機能は守られるものとなる。
【0096】
なお、上記ステップF106のデータ転送時にはHDD31に仮記録されるとしたが、HDD31以外の記憶部に仮記録され、ステップF110の段階で初めてHDD31に実際にデータ記録が行われたうえでHDD管理情報更新がおこなわれるようにしてもよい。
【0097】
6.HDDからのムーブ要求時の処理
次に上記図3の▲3▼として、HDD31からMD101への音楽コンテンツの再ムーブ要求が発生した場合の、記録再生装置1におけるCPU21の処理を図10に示す。
この場合、ユーザーは、HDD31に記録された1又は複数の或る音楽コンテンツを選択し、MD101にムーブを要求する操作を行う。
【0098】
CPU21はステップF401において、ムーブ対象として選択された音楽コンテンツについて、チェックアウト権の回数をチェックする。
ここで、チェックアウト権が1つでも消費されている場合は、ステップF402からF409に進み、その音楽コンテンツについてはMD101へのムーブを許可しない。例えば表示部27により、ユーザーに対してムーブできない旨の表示を行い、ユーザー操作によるムーブ要求をキャンセルする処理を行ってムーブ要求に対する処理を終える。
【0099】
一方、ムーブ対象として選択された音楽コンテンツが、チェックアウト権のフル回数、即ち3回残されていた場合は、ムーブ許可できるとしてステップF403に進み、ムーブ先のMD101においてムーブ可能状態かどうかをチェックする。例えばムーブ先のMD101として、MDドライブ36に装填されているMD、或いは接続された記録再生装置20に装填されているMDをチェックする。この場合、ムーブ先のMDが再生専用ディスクではないこと、誤消去防止機能がオフであること、及びムーブデータを記録するための容量が残されていることをチェックすることになる。即ち実際にムーブする音楽コンテンツを記録可能であることを確認する。
【0100】
上記チェックによりMD101側でムーブ記録可能であるとされた場合は、ステップF404からF405に進んで、HDD31からMD101への音楽コンテンツのデータ転送を開始する。
そしてデータ転送が完了したら、ステップF406からF407に進み、ムーブ先のMD101において書込が完了したことを確認する。この場合、書込の完了とは、転送したデータが、MDのU−TOC更新により有効なトラックとされたことを確認するものとなる。なお、このU−TOC更新の際には、当該ムーブによって記録されたトラックは、トラックモードのd3=「1」とされる。つまりSCMS規則におけるデジタルコピーされたデータとして扱われるものとなる。
【0101】
そして、ステップF407でムーブ先のMD101での書込が完了したことを確認したら、ステップF408で、HDD31上でムーブした音楽コンテンツの削除を行う。つまりHDD31の管理情報を更新し、当該音楽コンテンツを抹消して、ムーブとしての動作が行われた状態とする。
【0102】
なお、ステップF404でムーブ可能ではないと判断された場合、或いはステップF407でムーブ先での書込完了が確認できなかった場合は、ステップF410としてエラー処理を行う。例えば表示部27にエラーメッセージを表示して、ムーブ失敗で処理を終える。
【0103】
この図10の処理により、▲3▼の再ムーブ、つまり図6で説明したMD101へのムーブが確実に実現される。
そして▲3▼の再ムーブが可能とされることで、一旦HDD31における音楽ライブラリに登録した音楽コンテンツを、MD101においてSCMSコンテンツの状態に戻すこともでき、データを柔軟に扱うことができるとともに、この場合も著作権保護機能を低下させる事態を招かない。
【0104】
7.チェックアウトデータのムーブ処理の別例
ところで、上記例では▲6▼として示したように、チェックアウトコンテンツをHDD31にムーブすることは禁止した。
これは、HDD31にムーブして新たにチェックアウト権が3回与えられることで、実質的にチェックアウト権が3回を越えて発生してしまうことが生ずるためである。
ところがこのことは逆に、チェックアウト権を発生させないとともに、コピー禁止として扱うようにするのであれば、ムーブしても不都合は無いと言える。このため、上記▲6▼のムーブを許可できる処理例も考えられる。
【0105】
図12は▲6▼’として、チェックアウトコンテンツをHDD31やメモリカード103などにムーブ可能とする例を示している。
図12(a)は、上記図5(a)のようにHDD31における音楽コンテンツM1がMD101にチェックアウトされた状態を示している。HDD31における音楽コンテンツのチェックアウト権は1回消費されている。
ここで、図12(b)の▲6▼’のように、チェックアウトコンテンツであるMD101上の音楽コンテンツM1をHDD31にムーブしたときに、そのムーブした音楽コンテンツM1については、チェックアウト権を発生させず、コピー禁止ファイルとして管理するとすると、単にチェックアウトコンテンツの格納場所がMD101からHDD31に変化するだけである。HDD31からのチェックアウト権は2回残されていることは変化しない。
また、このとき、HDD31にムーブされた音楽コンテンツM1を、そのHDD31にチェックインできるようにすれば、図5(b)と同様に音楽コンテンツM1のチェックアウト権を回復できる。
【0106】
つまり、MD101のチェックアウトコンテンツをHDD31へムーブしたとしても、それがHDD31のライブラリとしてチェックアウト権が付与されるものではなく、単にデータの格納メディアが変化するのみとして扱うようにするなら、ムーブを禁止する必要はなくなる。
【0107】
また、図12(c)の▲6▼’のように、チェックアウトコンテンツであるMD101上の音楽コンテンツM1を、メモリカード103などの他の記録媒体にムーブすることも、このメモリカード103から、更に他のメディアにコピーできないように管理されるのであれば問題はない。
このような制御がなされるのであれば、チェックアウトコンテンツについてムーブを許可することが考えられる。
【0108】
図13に、図12(b)の▲6▼’のようにチェックアウトコンテンツをHDD31にムーブ許可する場合のCPU21の処理を示す。
なお、図7と同一処理は同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
この場合、HDD31へのムーブ要求発生時の処理として、ステップF103aとして示すようにMDメディアチェック処理が図7の場合と異なる。ステップF103aのMDメディアチェック処理を図14に示す。
【0109】
この図14も、上記図8と同一処理について同一のステップ番号を付している。
そしてこの図14の処理では、ステップF203でムーブ対象がチェックアウトコンテンツであると判断された場合に、ステップF206に進み、チェックアウト権を付与しないムーブを許可する処理が行われる。
【0110】
図13においては、MDメディアチェック処理結果によりムーブ許可となった場合にステップF105からF106〜F109の処理により、ムーブ実行処理が行われる。即ちデータの転送と、ムーブ元でのデータ消去である。
そしてステップF109でムーブ元でのデータ消去が確認されたら、ステップF120として、今回のムーブは図14のステップF206でチェックアウト権付与無しのムーブとして設定されたものであるか否かが判別される。チェックアウト権付与無しのムーブではないムーブのときは、ステップF110に進み、図7で説明したように▲2▼のムーブが完了されることになる。
一方、チェックアウト権付与無しのムーブとされている場合は、ステップF121に進み、HDDに仮記録されているデータが、チェックアウト/チェックイン管理されないファイル、つまり音楽ライブラリに登録されないファイルとして管理され、しかもコピー禁止ファイルとして管理されるように、管理情報が設定されるものとなる。
【0111】
なお、ここではHDD31へムーブする場合として述べたが、図12(c)のようにメモリカード103などのメディアへチェックアウトコンテンツをムーブすることもできる。その場合は、CPU21は、例えばMDドライブ36に装填されたMD101に記録されているチェックアウトコンテンツを、メモリカードスロット41に装着されているメモリカード103にムーブさせる処理を行うものとなるが、そのときメモリカード103において、ムーブしたデータはコピー禁止データとして管理されるように制御することになる。
また、HDD31からメモリカード103にチェックアウトしたコンテンツを、メモリカード103からMD101にムーブする場合も、同様である。
【0112】
以上、実施の形態としての例を説明してきたが、本発明は上記例に限定されるものではない。記録再生装置1の構成やムーブの際の処理手順、ムーブ元、ムーブ先のメディア種別など、各種変形例が考えられる。
【0113】
本発明のプログラムは、上述した記録再生装置におけるムーブ処理を実現させるプログラムである。
さらに、そのような本発明のプログラムが記録された本発明のプログラム記録媒体によれば、プログラムの提供が容易となり、本発明を広く提供できる。例えば記録装置の設計に好適となる。
【0114】
本発明のプログラムは、記録再生装置に内蔵されている記録媒体としてのHDD31や、メモリ部23内のROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また本発明のプログラムは、リムーバブル記録媒体からインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【0115】
【発明の効果】
以上の説明からわかるように本発明によれば、第2の記録媒体(例えばHDD)には、第1の記録媒体(例えばMD等)に記録されているデータは、記録媒体の種別やデータ属性によって移動(ムーブ)可能となる。これによりユーザーはSCMSコンテンツのように第2世代のデジタルコピーが禁止されるものであっても、第2の記録媒体(HDD)でホームサーバ(音楽ライブラリ)に登録してチェックアウト/チェックイン管理できるようになる。つまりユーザーにとってデータの利用範囲を適切に広げることができ、使用性が向上される。
そしてこのときの移動許可の条件として第1の記録媒体においてデータ消去が可能であり、コピーではなくムーブ動作とできること、第1の記録媒体がSCMS等の第2世代へのコピーが禁止される規格を採用したメディアであることを課すことで、SCMSコンテンツがコピーとして複製されるものではないことになるため、SCMS方式の趣旨を保ったまま、チェックアウト/チェックイン管理が可能となる。つまり著作権保護機能を維持できる。
もちろん、移動のためのデータ転送の際は、一旦データを仮記録状態としておき、一次記録媒体において当該データの消去が確認された上で、記録状態とされることで、「複製」ではなく確実に「移動」とすることができ、確実に著作権保護機能を保つことができる。
【0116】
また、上記の移動により第2の記録媒体(HDD)に記録したデータについては、所定回数だけ他の記録媒体に複製する権利を備えるように管理させるが(つまりチェックアウト/チェックイン管理)、複製する権利が上記所定回数残されているデータ、つまり1回もチェックアウトされていない状態のデータについては、上記第2の記録媒体から上記第1の記録媒体もしくは他の記録媒体へのデータ移動を許可することで、ユーザーがデータを柔軟に扱うことができ、しかもデータ複製が発生しないため、著作権保護機能が保たれる。
【0117】
また、上記第1の記録媒体(MD等)に記録されているデータが第2の記録媒体(HDD)から複製されたチェックアウトデータである場合は、第2の記録媒体への移動を禁止することで、1つの音楽データ等についてチェックアウト権利回数を増加させ著作権保護を無効化する事態を発生させないようにすることができる。
或いは、上記第1の記録媒体(MD等)に記録されているデータが第2の記録媒体(HDD)から複製されたチェックアウトデータである場合に、第2の記録媒体或いは他の第4の記録媒体への移動を、他の記録媒体に複製する権利を有さないように管理させる。そしてコピー不能とするように管理させるのであれば、著作権保護を無効化する事態は発生しないため、その移動を許可することでユーザーがデータを柔軟に扱うことができるようになる。
【0118】
また本発明のプログラムによれば、上記効果を奏する記録装置を実現でき、本発明のプログラム記録媒体によれば、上記の効果を実現する記録装置の実現及び広範な提供に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステム構成のブロック図である。
【図2】実施の形態の記録再生装置のブロック図である。
【図3】実施の形態のムーブ/チェックアウト/チェックインの説明図である。
【図4】実施の形態のSCMSデータのHDDへのムーブの説明図である。
【図5】実施の形態のチェックアウト/チェックイン管理及びチェックアウトデータのムーブ禁止の説明図である。
【図6】実施の形態のHDDからのムーブの管理の説明図である。
【図7】実施の形態のHDDへのムーブ要求発生時の処理のフローチャートである。
【図8】実施の形態のMDメディアチェック処理のフローチャートである。
【図9】実施の形態のCDメディアチェック処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態のHDDから他のメディアへのムーブ要求発生時の処理のフローチャートである。
【図11】ミニディスクのU−TOCの説明図である。
【図12】実施の形態においてチェックアウトデータをムーブ許可する場合の説明図である。
【図13】実施の形態においてチェックアウトデータをムーブ許可する場合を含むHDDへのムーブ要求発生時の処理のフローチャートである。。
【図14】実施の形態においてチェックアウトデータをムーブ許可する場合を含むMDメディアチェック処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1,20 記録再生装置、21 CPU、29 CD/DVDドライブ、31HDD、32 通信処理部、34 オーディオデータ処理部、36 MDドライブ、40 外部インターフェース、41 メモリカードスロット

Claims (9)

  1. 第1の記録媒体の種類を識別する記録媒体種類識別手段と、
    上記第1の記録媒体に記録されているデータが消去可能か否かを検出する検出手段と、
    上記記録媒体種類識別手段による識別結果、及び上記検出手段による検出結果に応じて、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出、及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録を実行させるデータ移動制御手段と、
    上記第1の記録媒体から上記データが消去された状態にする消去制御手段と、
    上記消去制御手段の制御により上記データが上記第1の記録媒体から消去されたとき、上記仮記録された上記データを第2の記録媒体に記録された状態とする記録制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 上記データ移動制御手段は、上記記録媒体種類識別手段により、上記第1の記録媒体が第2世代のデジタルコピーを禁止する記録媒体であることが識別され、且つ上記検出手段により、上記第1の記録媒体に記録されるデータが消去可能であると検出されたときに、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出、及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録を実行させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 上記検出手段は、さらに、上記第1の記録媒体に記録されているデータが上記第2の記録媒体から複製されたデータであるか否かを検出し、
    上記データ移動制御手段は、上記検出手段により、上記第1の記録媒体に記録されているデータが上記第2の記録媒体から複製されたデータであると検出された場合は、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録の実行を禁止することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 上記記録制御手段は、上記第2の記録媒体に記録した上記データについて、所定回数だけ他の記録媒体に複製する権利を備えるように管理させるとともに、
    上記第2の記録媒体に記録された上記データについては、上記複製する権利が上記所定回数残されているときのみ、上記第2の記録媒体から上記第1の記録媒体もしくは他の記録媒体へのデータ移動を許可する再移動制御手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 上記記録制御手段は、上記第2の記録媒体に記録した上記データについて、所定回数だけ他の記録媒体に複製する権利を備えるように管理させるとともに、
    上記第2の記録媒体に記録される上記データを第3の記録媒体に複製する際には上記複製する権利の数を一減算するように管理し、
    さらに、上記第3の記録媒体に複製したデータを上記第2の記録媒体へ移動させた際には、上記第2の記録媒体に移動されたデータについて他の記録媒体に複製する権利を有さないように管理させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 上記記録制御手段は、上記第2の記録媒体に記録した上記データについて、所定回数だけ他の記録媒体に複製する権利を備えるように管理させるとともに、
    上記第2の記録媒体に記録される上記データを第3の記録媒体に複製する際には上記複製する権利の数を一減算するように管理し、
    さらに、上記第3の記録媒体に複製したデータを第4の記録媒体へ移動させた際には、上記第4の記録媒体に移動されたデータについて他の記録媒体に複製する権利を有さないように管理させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 第1の記録媒体の種類を識別し、
    上記第1の記録媒体に記録されているデータが消去可能か否かを検出し、
    上記識別の結果、及び上記検出の結果に応じて、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出、及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録を実行させ、
    上記第1の記録媒体から上記データが消去された状態に制御し、
    上記データが上記第1の記録媒体から消去されたとき、上記仮記録された上記データを第2の記録媒体に記録された状態となるように制御することを特徴とする記録方法。
  8. 第1の記録媒体の種類を識別し、
    上記第1の記録媒体に記録されているデータが消去可能か否かを検出し、
    上記識別の結果、及び上記検出の結果に応じて、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出、及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録を実行させ、
    上記第1の記録媒体から上記データが消去された状態に制御し、
    上記データが上記第1の記録媒体から消去されたとき、上記仮記録された上記データを第2の記録媒体に記録された状態となるように制御する処理を実行させるプログラム。
  9. 第1の記録媒体の種類を識別し、
    上記第1の記録媒体に記録されているデータが消去可能か否かを検出し、
    上記識別の結果、及び上記検出の結果に応じて、上記第1の記録媒体に記録されているデータの読出、及び当該読み出されたデータについて第2の記録媒体への記録のための仮記録を実行させ、
    上記第1の記録媒体から上記データが消去された状態に制御し、
    上記データが上記第1の記録媒体から消去されたとき、上記仮記録された上記データを第2の記録媒体に記録された状態となるように制御する処理を実行させるプログラムを記録したプログラム記録媒体。
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