JP2004052151A - 織機の緯糸フィーラ - Google Patents

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木滑 敏博
Shinichi Hongo
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Abstract

【課題】筬打ち運動により運ばれる緯糸を光軸に通過させて、緯入れの成否を判定する緯糸フイーラにおいて、緯入れ用流体の噴流状態の変化等による作業を不要にする。
【解決手段】投光器3、4と受光器5、6とを対向させて配置して、1つの光軸を形成し、緯入れ後、筬打ち運動にともなって運ばれる緯糸23を、前記光軸に通過させることにより緯入れの正否を判定する緯糸フイーラ1であって、筬打ち運動方向に異なる位置に前記光軸を設けるべく複数配置され、受光信号S1、S2をそれぞれ独立して出力する複数の受光器5、6と、各受光器5、6から出力されるの受光信号S1、S2を利用して緯入れの正否を判定する判定回路8とで構成する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、織機において、筬打ち運動により運ばれる緯糸を光軸に通過させて緯入れの成否を判定する緯糸フイーラに関する。なお、この明細書において「光軸」は、光束の中心軸のほか、光束そのものを指すこともある。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
特開平7−300748号公報は、ウォータジェット織機などの緯糸フイーラを開示している。その緯糸フイーラにおいて、筬打ち過程で筬とともに移動する緯糸は、スリット内に配置された光軸を通過する。この通過の状態から緯糸フイーラは、緯入れの成否を判定する。スリットには、一対の投光器と受光器とが同一光軸で対向して設けられ、所定角度範囲内で緯糸が光軸を通過したか否かにより緯入れの成否を判定する。緯糸フイーラの光軸の位置は、緯入れ途中の緯糸、噴射水流などと干渉しない位置つまり緯糸飛走路よりも織り前側で筬打ち運動により緯糸が必ず光軸を通過できる位置(織り前位置よりも経糸側)にすべきことが示されており、取付位置調整の必要性が示されている。
【0003】
上記特開平7−300748号公報の技術では、織機の稼動状況に対応して織機の調整が適宜行われ、緯入れノズルの向き、噴射圧力、水量等の緯入れ条件が変更されるたびに、フイーラの取付位置を再調整する必要がある。しかも、取付位置の調整には精密な作業が必要であり、その作業は煩わしく時間もかかる。
【0004】
特開昭58−174660号公報は、ジェット織機の緯糸フイーラを開示している。その緯糸フイーラは、緯糸飛走路を挟んで設けられたミラー部材間に、投光器からの光をドリブル状に反射させることにより、複数のジグザグ状の光軸を形成し、受光器に受光させている。
【0005】
上記特開昭58−174660号公報の技術では、光軸のいずれかの箇所例えばミラー部材の表面等で、ごみ(風綿・糊剤)が付着すると、光軸が遮られてしまい、正確な緯入れ成否の判定ができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、筬打ち運動により運ばれる緯糸を光軸に通過させて、緯入れの成否を判定する緯糸フイーラにおいて、緯入れ用流体の噴流状態の変化等による作業を不要にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的のもとに、本発明は、投光器と受光器とを対向させて配置して、1つの光軸を形成し、緯入れ後、筬打ち運動にともなって運ばれる緯糸を、前記光軸に通過させることにより緯入れの成否を判定する緯糸フイーラであって、筬打ち運動方向に異なる位置に前記光軸を設けるべく複数配置され、受光信号をそれぞれ独立して出力する複数の受光器と、各受光器からの受光信号を利用して緯入れの正否を判定する判定回路とで構成している(請求項1)。
【0008】
前記判定回路は、複数の受光器からの各受光信号を選択的に1つを利用する形態、各受光信号を2以上を選択し論理和として利用する形態、および各受光信号を2以上選択し論理積として利用する形態のうち少なくとも1つを備える(請求項2)。
【0009】
前記判定回路は、複数の受光器からの各受光信号を選択的に1つを利用する形態、各受光信号を2以上を選択し論理和として利用する形態、および各受光信号を2以上選択し論理積として利用する形態のうち少なくともの2以上を備え、2以上の形態を切換可能に構成する(請求項3)。前記判定回路は、糸種に対応して出力される選択信号を取り込み、前記選択信号に対応して受光信号を選択する選択回路を含む(請求項4)。
【0010】
前記複数の受光器は、複数のフイーラ本体にそれぞれ設けられる(請求項5)か、または1つのフイーラ本体に設けられる(請求項6)。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、水噴射式織機における緯糸フィーラ1の回路構成を示している。図1の緯糸フィーラ1は、1つのフイーラ本体2で、2個の投光器3、4に対向する2個の受光器5、6を距離dだけ離間して配置するとともに、制御回路7の中の判定回路8内に、論理回路9を配置し、この論理回路9により各受光器5、6からの2つの受光信号S1、S2の論理和によって緯入れの成否を判定する例である。
【0012】
図1で、緯糸フイーラ1は、フイーラ本体2、2個の投光器3、4としての投光素子31、41、各投光素子31、41からの光束を受けて受光出力を発生する受光素子51、61、および受光素子51、61からの受光出力を処理する制御回路7を備える。投光素子31、41と受光素子51、61とは、フイーラ本体2の距離dだけ離間してして平行に延びるスリット21を挟んで対向し、それぞれ1つの光軸を形成しながら、フイーラ本体2に埋め込まれている。なお、スリット21は、一方つまり緯糸23の受入れ側でラッパ状に開放しており、他方でフイーラ本体2の開口部22に通じている。
【0013】
緯入れ後、緯糸23は、筬打ち運動にともなって、ラッパ状の受け入れ部からスリット21に運ばれ、投光素子31と受光素子51との光軸、および投光素子41と受光素子61との光軸を通過し、それらの光束を遮断したのち、開口部22に運ばれる。
【0014】
制御回路7は、各受光素子51、61からの受光出力を受け、緯入れされた緯糸23の有無に対応する受光信号S1、S2を出力する受光信号発生回路52、62、受光信号発生回路52、62からの受光信号S1、S2を入力して論理和処理により緯入れの成否を判定し、織機の停止制御のために、緯入れミス信号S3を発生する判定回路8のほか、受光信号発生回路52、62の出力状態を表示する表示灯11、12および2つの投光素子31、41に電力を供給する増幅回路13を備える。
【0015】
受光素子51および受光信号発生回路52は、受光器5を構成しており、また受光素子61および受光信号発生回路62は、受光器6を構成している。受光信号発生回路52、62は、受光素子51、61からの受光出力を入力して、これとしきい値とを比較するために、比較器を内蔵しており、受光出力の出力レベル(受光量)がしきい値を越えたときに、糸有りに対応する信号レベルの受光信号S1、S2を発生する。なお、図示の例では、投光素子31、41、受光素子51、61をフイーラ本体2に埋め込んで、それぞれ光軸によって直接に対向させているが、光軸から離れた位置に発光体、受光体を設け、これらとスリットとの間をフイーラ本体2に埋め込んだ光フアイバにより光伝送可能として構成することもできる。
【0016】
つぎに、図2は、本発明の緯糸フイーラ1の組み込み状態を示している。緯糸フイーラ1は、緯糸23の到達側織り端で、ラッパ状の受け入れ部を緯糸23の進入方向に対向させるように、かつ緯入れ後、筬18やこれと一体のリードプレート19による筬打ち運動にともなって運ばれる緯糸23をフイーラ本体2のスリット21により受け入れる位置に設置される。緯糸23は、図示しない緯入れ手段により経糸24の開口25内に緯入れされた後、筬18、リードプレート19による筬打ち運動にともなってスリット21の内部に運ばれ、織布20の織り前26に打ち込まれ、織布20となる。
【0017】
図3は、判定回路8の具体例を示している。判定回路8は、論理回路9および出力回路10を有している。論理回路9は、フリップフロップ14、15および論理和回路(オア回路)16を有している。受光信号S1、S2は、それぞれフリップフロップ14、15のセット入力となり、フリップフロップ14、15の出力は、ともに論理和回路(オア回路)16の入力となる。また、論理和回路(オア回路)16の出力信号S6および緯糸検知タイミング信号S5は、出力回路10の入力となっている。
【0018】
緯糸検知タイミング信号S5は、緯糸23が光軸を通過する時期を考慮して、緯糸検知タイミングを例えば織機の回転角度(クランク角度)320〜350°程度の範囲に設定しており、出力回路10の入力となるほかに、パルス発生器17の入力ともなっている。パルス発生器17の出力は、フリップフロップ14、15のリセット入力端に入り、緯糸検知タイミングに同期してそれらをリセットする。
【0019】
図4は、緯糸フイーラ1、特にその判定回路8および出力回路10のタイミングチヤートを示している。緯入れ動作中に、投光素子31、41は、それぞれ対応の受光素子51、61に向けて光を発している。緯入れされた緯糸23が投光素子31と受光素子51との光軸、または投光素子41と受光素子61との光軸を通過して、それらの光束を遮断したとき、受光信号発生回路52、62は、Hレベルの受光信号S1、S2を発生し、フリップフロップ14、15をセットする。
【0020】
フリップフロップ14、15は、パルス発生器17の出力により例えば織機の回転角度(クランク角度)320°のタイミングでリセットされた後、入力される受光信号S1、S2によりセットされる。このため、論理和回路(オア回路)16の出力信号S6は、緯糸検知タイミングとしての織機の回転角度(クランク角度)320〜350°の範囲で、最初にHレベルの受光信号S1、S2を受けた時点から織機の回転角度(クランク角度)350°までの区間でHレベルとなる。このとき、出力回路10は、緯入れミスに対応するHレベルの緯入れミス信号S3を発生しない。
【0021】
しかし、いずれの受光信号S1、S2も発生しなかったとき、つまり緯入れされた緯糸23が投光素子31と受光素子51との光軸、および投光素子41と受光素子61との光軸を通過せず、それらの光束を遮断しなかったとき、論理和回路(オア回路)16は、織機の回転角度(クランク角度)320〜350°の範囲でHレベルの出力信号S6を発生しない。そこで、出力回路10は、緯糸検知タイミング信号S5がオフされることにより緯入れミスと判断して、緯入れミスに対応するHレベルの緯入れミス信号S4を織機の回転角度(クランク角度)350°以降に発生する。なお、出力回路10の出力状態は、Hレベルへの立ち上がり後、適当な時期例えば織機の再起動時などに発生するリセット信号Rによってリセットされる。このようにして、緯入れミスに対応するHレベルの緯入れミス信号S3は、図示しない織機制御装置に送られ、織機を緯止めによる停止状態とする。
【0022】
なお、受光器5、6の出力状態は、表示灯11、12の点灯状態により視覚的に確認できる。
【0023】
図3の論理回路9は、論理和回路(オア回路)16を有しており、論理和により2つの受光器5、6のいずれかにより緯糸23を検知したときに、緯入れの成功と判定しているが、緯入れの成否の判定は、見逃しに対応させるために、論理和回路(オア回路)16を論理積回路(アンド回路)とすることにより、論理積により判定することもできる。論理積による判定では、織機の回転角度(クランク角度)320〜350°の範囲内で、全ての受光信号S1、S2が同時に入力されているときにのみ正常な緯入れと判断し、それ以外のときに緯入れミスと判断される。
【0024】
また、判定回路8に入力される複数の受光信号S1、S2を選択的に利用することもできる。図1に想像線で示すように、選択信号発生器27により選択信号S4を発生しておき、これを判定回路8(論理回路9)に供給し、図5のように受光信号S1、S2のいずれか入力を選択信号S4に対応して選択的に出力する選択器28を利用する。そして論理回路9を、例えば図3図の図示に対し、フリップフロップ14のみとし、フリップフロップ14に入力されている受光信号S1、S2に代えて、選択器28からの出力信号をセット入力に接続する。このような構成により受光信号S1、S2を選択的に利用すれば、緯入れ条件の変更に合せて緯糸フイーラ1の光軸位置を織り前26に応じて前後方向に調整する必要がなく、効率よく調整作業が行える。
【0025】
さらに、受光信号S1、S2の選択的な利用に関して、例えば以下のような態様(1)(2)(3)が考えられる。(1)作業者による手動選択のために、図5と同様の切換器28を採用し、これを論理回路9の入力側に置き、選択器28で受光信号S1、S2の1つを選択する。作業者は、織機の運転中に、表示灯11、12の点灯状況を目視し、手動操作により受光信号S1、S2が安定的に出力されている接点の方に可動接点を切り換える。
【0026】
(2)緯入れのために選択されている緯糸23の糸種に対応して受光器5、6を選択する。多色緯入れ織機では、糸種により緯入れ条件が異なるように設定されるため、緯入れされた緯糸23の検出に適した受光器5、6の位置(光軸の位置)が異なることがある。このため、選択信号発生器27は、織機の主軸の回転に対応して選択信号S4を発生する公知の装置例えば緯糸選択装置、電子ドビーや電子ジャカード等の経糸開口運動の選択装置を使用し、受光器5、6を選択することもできる。
【0027】
(3)試運転中の受光信号S1、S2の出力状態に応じて受光器5、6を選択する。選択信号発生器27には、図6に例示するように、カウンタ32、33、34、判別回路29を配置する。押しボタン30等からの外部指令により、カウンタ32、33、34を作動させ、受光信号S1、S2の発生状況(受光信号S1、S2の発生回数)、緯入れピック数をカウントする。所定ピック数に達したときに、あるいは所定時間が経過したときに、緯入れピック数と、各受光信号S1、S2のカウント値をそれぞれ判別回路29により比較する。この比較によって、受光信号S1、S2が適切に出力されているか否かを判別し、適切に出力されている方の受光器5、6を選択するために固有の選択信号を自動的に出力し、判定回路8(論理回路9)に供給する。
【0028】
さらには、上記した択一・論理和・論理積といった各受光信号に対する2以上の利用形態を、切換可能に構成することもできる。例えば、図7に示すように、複数の論理回路、すなわち、2以上の受光信号のうちいずれかを選択的に利用する第1の論理回路91、上記2以上の受光信号を論理和として利用する第2の論理回路92、および上記2以上の受光信号を論理積として利用する第3の論理回路93が設けられる一方、これら論理回路91,92,93と出力回路10との間に、糸種に対応する信号により上記複数の論理回路からの出力信号を出力回路10に選択的に出力する切換器94が設けられる。これら受光信号の利用形態の切換について、上記実施例の受光信号選択の場合と同様、糸種あるいは緯入れ条件の変更に対応して行うことができ、具体的にはこれらに対応して出力される選択信号S4を切換器94に入力し、対応する論理回路に切り換える。これにより糸種や緯入れ条件等の変更に対応して、適した利用形態の論理回路に切り換えられるため緯入れ正否の判定をより確実に行うことができる。また、利用形態の選択的な利用に関して、作業者による手動切換、あるいは多色緯入れ織機の場合のように緯糸糸種変更に対応して出力される選択信号により自動的に切り換えるなど、前記した受光信号S1,S2の場合と同様に考えることができる。
【0029】
図1に想像線で示すように、フイーラ本体2を2個用意し、対となる投光器3と受光器5、対となる投光器4と受光器6をそれぞれ各フイーラ本体2に配置してもよい。また、光軸間の距離dを変更可能とするために、基準側のフイーラ本体2を織機フレームなどにねじで固定し、調整側のフイーラ本体2に長孔35を設け、この長孔35と調整ねじとで光軸間の距離dを調節する。好ましくは、一方の本体に目盛を刻設すれば、位置調節が容易になる。
【0030】
なお、フイーラ本体2は、図示しないが織機フレーム側のブラケットに対して織り前26の前後方向に位置調節可能に装着される。その後、織り幅変更作業等により、合体状態の2つのフイーラ本体2をそのまま一時的に取り外しても、再度取り付ける際には、基準側のフイーラ本体2の取付位置を調節すれば、他のフイーラ本体2の位置も自動的に設定されることになるため、作業の無駄がなくなる。
【0031】
光軸の数(対となる投光器・受光器)は、上記2つに限らず、3以上とすることもできる。複数の投光器・受光器(複数の受光信号)の選択には、択一に限らず複数選択(2以上の同時選択)を含む。2以上同時選択した時にも、前記の論理和、論理積による緯入れ成否判定を行うこともできる。したがって、判定回路8は、複数の受光器からの各受光信号を選択的に1つを利用する形態A、各受光信号を2以上を選択し論理和として利用する形態B1、および各受光信号を2以上選択し論理積として利用する形態B2のうち少なくとも1つの形態、または2以上の形態を切換可能に備える。また、投光器・受光器の使用光は、可視光、赤外光、紫外光に限らずレーザ光も含む。
【0032】
実施にあたって、好ましくは、噴射流体(水)がスリット21に直接進入しないよう覆う防水板を上・下保持部から離間して配置する。スリット21を覆う防水技術としては、例えば、特開平10−168712号などがある。また、スリット21の間隔は、水が滞留するようになっていれば、より安定的に緯糸検出が可能であり好ましい。もちろん、本発明は、ウォータジェット織機に限らず、エアジェット織機に適用することも可能である。
【0033】
【発明の効果】
請求項1によれば、緯入れ後、筬打ち運動にともなって運ばれる緯糸を、対向する投光器と受光器との光軸に通過させることにより、緯入れの成否を判定する緯糸フイーラにおいて、筬打ち運動方向に異なる位置に複数の受光器を設け、各受光器からの受光信号を利用して、判定回路により緯入れの成否を判定する過程で、異なる光軸の独立した受光信号を利用して緯入れの成否を判定するから、従来装置すなわち1つの光軸を有する緯糸フイーラにおいて必要とされていた作業つまりフイーラの取付位置の調整や緯入れ噴流状態が変わる度に行われた作業をしなくても済み、しかも、複数の受光信号を利用の形態によって、より正確に緯入れの成否を判定できるといった効果が得られる。
【0034】
請求項2によれば、前記判定回路は、複数の受光器からの各受光信号を選択的に1つを利用する形態A、各受光信号を2以上を選択し論理和として利用する形態B1、および各受光信号を2以上選択し論理積として利用する形態B2のうち少なくとも1つを備える。このため、形態Aでは、従来装置(1つの光軸を有する緯糸フイーラ)であるがゆえに必要とされていた作業つまりフイーラの取付位置の調整作業や、緯入れ噴流状態が変わる度に行われた調節作業をしなくても済み有利である。また、形態B1では、何らかの理由で、ある受光器からの受光信号が得られなくても、他の受光器からの信号により緯入れ正常と判断できる。したがって、いわゆる空止まり(緯入れ正常であるにもかかわらず緯入れミスと誤認すること)を防止できる。形態B2では、緯糸が通過しないにもかかわらず、噴射水の影響を受けて何らかの理由で受光信号が発生することがあっても、他の受光器からの信号が出力されないことにより、緯入れミスと判断できる。これにより、いわゆる見逃し(緯入れミスにもかかわらず緯入れ正常と誤認すること)を防止できる。
【0035】
請求項3によれば、前記判定回路は、複数の受光器からの各受光信号を選択的に1つを利用する形態A、各受光信号を2以上を選択し論理和として利用する形態B1、および各受光信号を2以上選択し論理積として利用する形態B2のうち少なくともの2以上を備え、2以上の形態を切換可能であるから、糸種や緯入れ条件などに対応して各受光信号を適切な形態で利用することになり、緯入れの正否の判定をより確実に行える。
【0036】
請求項4によれば、前記判定回路は、糸種に対応して出力される選択信号を取り込み、前記選択信号に対応して受光信号を選択する選択器を含むから、糸種に対応して適切な受光信号を電気的に選択できる。
【0037】
請求項5によれば、複数の受光器は、複数のフイーラ本体にそれぞれ設けられているから、フイーラ本体を相対的に位置調節することにより、各光軸の間隔を適宜設定できる。また、いずれかのフイーラ本体は、基準となるフイーラ本体に対し相対的位置調節可能に設けると、複数のフイーラ本体を基準のフイーラ本体に対して光軸の位置が異なるように予め設定し、その後、織り幅変更作業等によりフイーラが一時的に取り外されても、再度取付けの際、基準となるフイーラ本体の取付位置を合せれば、他のフイーラ本体の位置も自動的に設定されることになるため、作業の無駄がなくなる。
【0038】
請求項6によれば、複数の受光器は、1つのフイーラ本体に設けられる。これによれば、複数の受光器の相対位置を保持したままフイーラ本体の移動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緯糸フィーラの側面図およびその回路図である。
【図2】本発明の緯糸フィーラの組み込み状態の斜面図である。
【図3】判定回路内の論理回路および出力回路の回路図である。
【図4】判定回路内の論理回路および出力回路の動作時のタイムチャート図である。
【図5】判定回路内の選択回路の回路図である。
【図6】判定回路内の他の選択回路の回路図である。
【図7】判定回路内の論理回路および出力回路の回路図である。
【符号の説明】
1 緯糸フィーラ
2 フイーラ本体 21 スリット  22 開口部
3 投光器  31 投光素子
4 投光器  41 投光素子
5 受光器  51 受光素子 52 受光信号発生回路
6 受光器  61 受光素子 62 受光信号発生回路
7 制御回路
8 判定回路
9 論理回路
10 出力回路
11 表示灯
12 表示灯
13 増幅回路
14 フリップフロップ
15 フリップフロップ
16 論理和回路(オア回路)
17 パルス発生器
18 筬
19 リードプレート
20 織布
23 緯糸
24 経糸
25 開口
26 織り前
27 選択信号発生器
28 選択器
29 判別回路
30 押しボタン
32 カウンタ
33 カウンタ
34 カウンタ
35 長孔
91、92、93 論理回路
94 切換器

Claims (6)

  1. 投光器と受光器とを対向させて配置して、1つの光軸を形成し、緯入れ後、筬打ち運動にともなって運ばれる緯糸を、前記光軸に通過させることにより緯入れの成否を判定する緯糸フイーラであって、筬打ち運動方向に異なる位置に前記光軸を設けるべく複数配置され、受光信号をそれぞれ独立して出力する複数の受光器と、各受光器からの受光信号を利用して緯入れの成否を判定する判定回路とで構成することを特徴とする織機の緯糸フィーラ。
  2. 前記判定回路は、複数の受光器からの各受光信号を選択的に1つを利用する形態、各受光信号を2以上を選択し論理和として利用する形態、および各受光信号を2以上選択し論理積として利用する形態のうち少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項1記載の織機の緯糸フィーラ。
  3. 前記判定回路は、複数の受光器からの各受光信号を選択的に1つを利用する形態、各受光信号を2以上を選択し論理和として利用する形態、および各受光信号を2以上選択し論理積として利用する形態のうち少なくともの2以上を備え、2以上の形態を切換可能に構成することを特徴とする請求項1記載の織機の緯糸フィーラ。
  4. 前記判定回路は、糸種に対応して出力される選択信号を取り込み、前記選択信号に対応して受光信号を選択する選択器を含むことを特徴とする請求項1記載の織機の緯糸フィーラ。
  5. 前記複数の受光器は、複数のフイーラ本体にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の織機の緯糸フィーラ。
  6. 前記複数の受光器は、1つのフイーラ本体に設けられることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の織機の緯糸フィーラ。
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