JP2003113555A - 無杼織機における異常検知方法及び装置 - Google Patents

無杼織機における異常検知方法及び装置

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JP2003113555A
JP2003113555A JP2001309697A JP2001309697A JP2003113555A JP 2003113555 A JP2003113555 A JP 2003113555A JP 2001309697 A JP2001309697 A JP 2001309697A JP 2001309697 A JP2001309697 A JP 2001309697A JP 2003113555 A JP2003113555 A JP 2003113555A
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signal
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feeler
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JP2001309697A
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Shinichi Hongo
真一 本郷
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緯糸検知機能の異常や、フィーラ信号を
代用した周辺装置の異常をより確実に検知し得るように
することにある。 【解決手段】 異常検知方法は、緯糸存在期間を除外す
るように緯糸不存在期間を予め定めておき、緯糸不存在
期間においては受光器への入射光量に対応するフィーラ
信号を、緯糸不存在期間に対応して予め定められた増幅
ゲインにしたがって、増幅し、増幅された信号を異常検
知用閾値と比較して、増幅信号が異常検知用閾値を逸脱
しているときに警報信号を発生することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無杼噴射式織機に
おける緯糸検知フィーラや緯糸端処理装置等の異常を検
知する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無杼織機においては、緯糸が経糸の開口
に正しく緯入れされたことや、各種の機器が正しく作動
していること等が重要である。このため、緯糸検知装
置、筬、緯糸端処理装置等の機器が正しく作動している
か否かを検知している。
【0003】上記のような異常を緯糸検知装置により検
知する技術の1つとして、緯糸が検知領域に存在する緯
糸存在期間と、この緯糸存在期間以外の全て又はその一
部の期間である緯糸不存在期間とを主軸の回転角度に応
じて予め設定しておき、緯糸不存在期間におけるフィー
ラ信号を利用して異常を検知するものがある(特開20
00−3241号公報)。
【0004】この従来技術においては、筬溝に形成され
た緯糸飛走路に向かって投光器及び受光器を配置するフ
ィーラで、フィーラ信号を増幅回路において増幅し、増
幅した信号を異常検知回路において異常検出用の閾値と
比較して、増幅信号が異常検出用閾値を逸脱していると
き、筬羽の異常信号を比較回路から出力し、それにより
筬刃の異常振動を知らせる。
【0005】無杼織機において、筬の移動速度に応じた
織機の回転角度に対応する信号に基づいて増幅回路の増
幅ゲインを変更することにより、筬の移動速度の遅速に
起因して緯糸が検知領域を通過するタイミングがずれた
ことによる誤検知を少なくする技術がある(特開平7−
292546号公報)。
【0006】
【解決しようとする課題】しかし、前者では、増幅回路
の増幅ゲインが一定であるから、異常の検知が不確実に
なる。後者では、緯糸検知装置や周辺機器の異常を検知
することができない。
【0007】本発明の目的は、緯糸不存在期間における
フィーラ信号を利用して、緯糸検知機能の異常や、フィ
ーラ信号を代用した周辺装置の異常をより確実に検知し
得るようにすることにある。
【0008】
【解決手段、作用、効果】本発明の係る異常検知方法
は、緯糸存在期間を除外するように緯糸不存在期間を予
め定めておき、前記緯糸不存在期間においては受光器へ
の入射光量に対応するフィーラ信号を、前記緯糸不存在
期間に対応して予め定められた増幅ゲインにしたがっ
て、増幅し、増幅された信号を異常検知用閾値と比較し
て前記増幅された信号が前記異常検知用閾値を逸脱して
いるときに警報信号を発生することを含む。
【0009】本発明の係る異常検知装置は、受光器への
入射光量に対応するフィーラ信号を増幅する増幅回路
と、前記増幅回路により増幅された信号を異常検知用閾
値と比較し、前記増幅された信号が前記閾値を逸脱した
ときに異常信号を出力する異常検知回路と、緯糸存在期
間を除外するように予め定められた緯糸不存在期間にお
ける前記増幅回路の増幅ゲインが前記緯糸不存在期間に
対応して設定された増幅度設定器とを含む。
【0010】緯糸存在期間は緯糸が検知領域に存在する
期間であり、緯糸不存在期間は緯糸存在期間以外の全て
又はその一部の期間である。本発明においては、増幅回
路の増幅ゲインが異常検知に適した値に設定することが
できるから、緯糸検知機能の異常や、フィーラ信号を代
用した周辺装置の異常をより確実に検知することができ
る。
【0011】前記緯糸不存在期間に対応する増幅ゲイン
及び前記異常検知用閾値の少なくとも一方を、緯入れ条
件に応じて複数設定しておき、選択された緯入れ条件に
応じてそれらを選択的に用いることができる。そのよう
にすれば、流体噴射織機においては、緯入ノズルの向き
や、流体の噴射量等の緯入れの噴流状態が変化し、それ
により緯糸不存在期間におけるフィーラ信号に影響があ
らわれるが、そのような影響を考慮したゲイン又は異常
検知用閾値を使用することにより、噴流に左右されな
い、確実な異常検知を行うことができる。
【0012】好ましい実施例においては、前記増幅ゲイ
ンは、緯糸存在期間における増幅ゲインと異なる値に設
定されている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、緯糸検知装置
は、緯糸12を圧力水により緯入れする水噴射式織機
に、緯入れされた緯糸12を反緯入れ側において検出す
る装置として用いられている。
【0014】水噴射式織機は、緯入れする緯糸12に対
応された緯入ノズル14を備えており、緯糸12を緯入
ノズル14からの圧力水の噴射流にのせて、その緯糸1
2を経糸16の開口に緯入れし、筬18により織布20
の織前22に筬打ちする。
【0015】筬打ちされた緯糸12は、その先端部(反
緯入れ側の端部)を複数の絡み糸24に絡み付けられ、
その後適宜なタイミングで反緯入れ側の織布端26と絡
み糸24との間に配置されてカッタ28により先端部を
織布20からまとめて切り離される。
【0016】緯糸検知装置は、カッタ28と絡み糸24
との間に緯入れ方向に間隔をおいて配置された検知ヘッ
ドすなわちフィーラヘッド30を含む。フィーラヘッド
30は、ブラケット32により織機のステー34に組み
付けられている。
【0017】ブラケット32は、緯入ノズル14から噴
射される圧力水がフィーラヘッド30に衝突することを
防止する遮蔽板38を支持している。緯入ノズル14の
上流側には、1ピック分の緯糸12を測長して貯留する
図示しない緯糸測長貯留装置が設けられている。
【0018】フィーラヘッド30は、筬打ち時に緯糸1
2の先端部が通過することを許すスリット40と、その
スリット40を通過した緯糸を受け入れる空間42とを
備えている。スリット40の間隔は、緯糸12が通過可
能の大きさを有している。スリット40を形成する上下
面のうち、筬18の側(すなわち、先端側)の箇所は、
それぞれ経糸供給方向に向かって互いに離間するように
設けられて開口部を形成し、好ましくは緯糸12を確実
に受け入れるための弧面とされている。
【0019】筬打ち時、緯糸12の先端部は、スリット
40をその先端側から後端側へ移動して、空間42に達
する。それゆえに、スリット40は、筬打ちされる緯糸
の先端部が通過する緯糸通過領域として作用する。
【0020】フィーラヘッド30は、図示しない光源か
らの光をスリット40に指向させる投光用光ガイド44
と、光ガイド44からの光を受ける受光用光ガイド46
とを備えている。両光ガイド44及び46は、例えば光
ファイバのように光を伝送する部材で構成されている。
各光ガイドの端部は、投光面及び受光面をスリット40
を介して対向させている。これにより、緯糸検知領域が
スリット40に形成される。
【0021】緯入れされた緯糸12は、筬打ちにともな
って先端部を対応するフィーラヘッド30のスリット4
0を通過し、その際そのスリット40、換言すれば光通
過領域(緯糸検知領域)を横切る。これにより、スリッ
トを通る光の少なくとも一部が遮断されるから、後に説
明する受光器の出力信号が緯糸の存在を意味する糸信号
に変化する。筬打ちされた緯糸12は、その後適宜な時
期にカッタ28により織布20から切り離される。
【0022】図2は、上記のようなフィーラヘッド30
を備えた無杼織機における緯糸検知装置50の電気回路
の一実施例を示す。
【0023】緯入れ検知装置50は、フィーラヘッド3
0のほかに、緯糸検知用の光をフィーラヘッド30の光
ガイド44に供給する投光器(図示せず)と、フィーラ
ヘッド30の光ガイド46からの光を受けて電気的に処
理する信号処理回路52とを含む。信号処理回路52
は、近接スイッチ54及び56からのタイミング信号F
T1及びFT2と、図示しない主制御装置からの織機運転
信号LTとを受ける。
【0024】近接スイッチ54及び56は、それぞれ、
織機の主軸78に組み付けられたドグ60及び62を検
出することにより、異常の有無及び緯糸の有無を記憶す
べきタイミングに対応するとき高レベルになる矩形波状
のタイミング信号FT1及びFT2を発生する公知の装置
である。織機運転信号LTは、織機が運転状態にあると
き、高レベルになる矩形波状の信号である。
【0025】タイミング信号FT1は緯糸不存在期間の
間高レベルになる図3(B)に示す信号であり、タイミ
ング信号FT2は緯糸存在期間の間高レベルになる図3
(C)に示す信号である。図3から明らかなように、両
タイミング信号FT1,FT2が高レベルになるタイミン
グは一致しない。
【0026】緯糸存在期間は緯糸が緯糸検知領域に存在
する期間に対応し、緯糸不存在期間は緯糸存在期間を除
く期間の一部の期間に対応する。しかし、緯糸不存在期
間は、緯糸存在期間用の以外の全て期間としてもよい。
【0027】緯糸検知装置50における各種のタイミン
グは、例えば、クランク角度(主軸の回転角度)で、緯
入れのタイミングは60°から280°、緯糸不存在期
間(FT1)は0°から290°、緯糸存在期間(FT
2)は310°から350°とすることができる。
【0028】信号処理回路52は、受光用の光ファイバ
46からの光を受光器64の受光素子に受けて、受光量
に対応する電気信号(フィーラ信号)S1を増幅回路6
6に出力する。増幅回路66のゲインは、増幅度設定器
68に設定された増幅度により決定される。設定器68
には、緯糸存在期間用の増幅ゲインと、緯糸不存在期間
用の増幅ゲインとがそれぞれ独立して予め設定されてい
る。
【0029】緯糸不存在期間用の増幅ゲインは、緯糸不
存在期間に対応した異常検知のための値である。緯糸存
在期間用の増幅ゲインは、緯糸検知のための値である。
増幅回路66は、タイミング信号FT1が入力している
と、フィーラ信号S1を、緯糸不存在期間用の増幅ゲイ
ンで増幅し、タイミング信号FT2が入力していると、
緯糸存在期間用の増幅ゲインで増幅する。
【0030】フィーラ信号S1のレベルは、受光器64
での受光量が少ないほど、低くなる。したがって、増幅
回路66の出力信号S2のレベルも、受光器64での受
光量が少ないほど、低くなる。また信号S1及びS2のレ
ベルは、緯糸12がフィーラヘッド30の緯糸検知領域
に存在すると、存在しないときよりも低くなる。
【0031】増幅回路66で増幅された信号S2は、比
較器70において閾値設定器72に設定された閾値と比
較される。信号S1及びS2の波形の一例をそれぞれ図3
(A)及び(D)に示す。
【0032】比較器70は、増幅回路66の出力信号S
1のレベルが閾値設定器72に設定された閾値に満たな
いときだけHレベルになる信号S3を異常検知回路74
と緯糸検知回路76と供給する。
【0033】異常検知回路74は、比較器70の出力信
号S3をアンド回路78の一方の入力端子に受ける。タ
イミング信号FT1は、アンド回路78の他方の入力端
子に供給される。信号S3の波形の一例を図3(E)に
示す。
【0034】アンド回路78の出力信号は、Hレベルの
タイミング信号FT1が入力しているときに、比較器7
0の出力信号S3がHレベルのときだけ、Hレベルにな
る。アンド回路78の出力信号は、フリップフロップ8
0のセット入力端子Sに供給される。
【0035】フリップフロップ80は、タイミング信号
FT1を基にパルス発生器82で発生されたパルス信号
P1の立ち上がり時にリセットされる。パルス信号P1
は、タイミング信号FT1の立ち上がり時と同時に立ち
上がる。このため、フリップフロップ80は、タイミン
グ信号FT1の立ち上がり時にリセットされた後に、比
較器70の出力信号S3を記憶する。
【0036】論理信号発生器84は、例えばフリップフ
ロップで構成されており、フリップフロップ80からの
Q出力、パルス発生器86からのパルス信号P2、及び
織機運転信号LTを、それぞれ、入力端子S、ラッチ端
子D、及びリセット端子Rに受ける。
【0037】つまり、論理信号発生器84は、織機が運
転状態にあることを表す織機運転信号LTの立ち上がり
時にリセットされ、タイミング信号FT2を基にパルス
発生器86で発生されたパルス信号P2の立ち下がり時
にフリップフロップ80のQ出力を記憶する。論理信号
発生器84に記憶された信号S4は、織機の主制御装置
に供給される。
【0038】緯糸検知回路76は、異常検知回路74と
同様に構成されている。このため、緯糸検知回路76
は、図示してはいないが、アンド回路78、フリップフ
ロップ80、パルス発生器82,86及び論理信号発生
器84を備えている。
【0039】緯糸検知装置50において、緯糸検知機能
が正常であると、緯糸12がフィーラヘッド30の緯糸
検知領域に存在するたびに、受光器64への入射光量が
減少し、フィーラ信号S1のレベルが低下する。
【0040】一方、水噴射式織機においては、通常フィ
ーラヘッドの周辺部に霧状の水滴が漂っており、スリッ
トは保水状態にある。このため、例えば、防水板が脱落
すれば、緯入ノズルからの噴流が直接スリットに作用
し、これにより水の揺らぎが激しくなって、フィーラ信
号が大きく変動する。
【0041】したがって、緯糸検知装置50において
は、緯入ノズル14のような各種の機器の調整ミスや、
防水板38の脱落等により、水がスリット40に異常に
進入しても、受光器64への入射光量が減少し、フィー
ラ信号S1のレベルが大きく低下する。
【0042】図3(D)及び(E)は、緯糸存在期間F
T2の間に緯糸ありとなったとき、及びその後の緯糸不
存在期間FT1の間に緯糸検知装置50又はその周囲の
機器が異常になったときの信号S2及びS3の波形を示
す。
【0043】緯糸検知装置50においては、フィーラ信
号S1は、増幅回路66において、緯糸存在期間と緯糸
不存在期間とで異なったゲインで増幅され、増幅回路6
6の出力信号S2は共通の比較器70において共通の閾
値と比較される。
【0044】それゆえに、緯糸検知装置50や、その周
囲の機器、例えば防水板38が正常であり、したがって
緯糸検知機能が正常であると、緯糸不存在期間FT1の
信号S2が設定器72に設定された閾値以上の値となる
から、比較器70の出力信号S3は低レベルを維持し、
異常検知回路74からは異常信号S4は出力されない。
【0045】また、タイミング信号FT2が発生されて
いる間に、緯糸12がフィーラヘッド30のスリット4
0を通過すると、緯糸存在期間FT2の信号S2が設定器
72に設定された閾値に満たなくなるから、比較器70
の出力信号S3は高レベルになる。
【0046】これにより、緯糸検知回路76において
は、フリップフロップ80のQ出力がOFF(糸あり)
となり、緯糸12がフィーラヘッド30のスリット40
を通過しないと、フリップフロップ80のQ出力がON
(糸なし)を維持することになる。
【0047】その結果、緯糸検知回路76の論理信号発
生器84は、フリップフロップ80のQ出力を受けてタ
イミング信号FT2のOFF時に糸あり又は糸なしに対
応する出力を発生する。糸なしのときに緯糸検知回路7
6の論理信号発生器84から出力される糸なし信号S5
は、織機を停止させる織機停止信号として、織機の主制
御装置に供給される。
【0048】これに対し、前記したように防水板の脱落
なとによりフィーラ信号が異常に変動する、すなわち緯
糸検知機能が異常であると、緯糸不存在期間FT1の信
号S2が設定器72に設定された閾値未満になるから、
比較器70の出力信号S3は高レベルになり、異常検知
回路74から異常信号S4が出力される。この異常信号
S4も、織機を停止させる織機停止信号として、織機の
主制御装置に供給される。
【0049】異常検知装置50のように、緯糸存在期間
と緯糸不存在期間とで異なる増幅ゲインを設定器68に
設定しておき、増幅回路66における増幅度を緯糸存在
期間と緯糸不存在期間と異なる値に切り換えると、増幅
ゲインを上記した異常検知に適した値に定めて、フィー
ラ信号を増幅するから、緯糸検知装置50やその周囲の
機器の異常による緯糸検知機能の異常をより確実に検知
することができる。
【0050】本発明は、単一の緯糸を緯入れする単色緯
入れの織機のみならず、緯入れ可能の複数の緯糸を選択
的に緯入れする多色緯入れの織機にも適用することがで
きる。この場合、1つのフィーラヘッドを複数の緯糸で
共通に使用してもよいし、緯入れ可能の緯糸に個々に対
応された複数のフィーラヘッドを用いてもよい。また、
1つの信号処理回路を複数の緯糸で共通に使用してもよ
いし、緯入れ可能の緯糸に個々に対応された複数の信号
処理回路を用いてもよい。
【0051】多色緯入れの織機において、フィーラ信号
S1を増幅回路66において緯入れ可能の緯糸に個々に
対応された増幅ゲインで増幅する場合には、図2に点線
で示すように、緯糸選択信号S6が緯糸選択信号発生器
90から増幅回路66に供給される。
【0052】緯糸選択信号S6は、緯入れすべき緯糸を
緯入れピック毎に特定する信号であり、もとになる緯糸
選択パターンは緯糸ピックに対応して緯糸選択信号発生
器90に予め記憶されている。緯糸選択信号発生器90
は、タイミング信号FT2が入力するたびに、次回に緯
入れすべき緯糸に対応する緯糸選択信号S6を出力す
る。
【0053】この場合、緯入れ可能の緯糸毎の増幅ゲイ
ンは増幅度設定器68に予め設定されている。増幅回路
66は、入力された緯糸選択信号S6を用いて対応する
増幅ゲインを増幅度設定器68から読み出し、読み出し
た増幅度でフィーラ信号S1を増幅する。
【0054】多色緯入れの織機において、緯入れ可能の
複数の緯糸で比較器70を共通に使用する場合、比較器
70で用いる閾値を緯入れ可能の緯糸毎に変更すること
が好ましい。この場合、例えば、図4に示すように、閾
値設定器72は、緯糸毎の閾値が設定されている設定器
92と、緯糸選択信号S6を用いて対応する閾値を設定
器92から読み出して比較器70に出力する閾値選択器
94とを備えることができる。
【0055】上記実施例において、増幅回路66、増幅
度設定器68、比較器70、閾値設定器72及び検知回
路74は、緯入れ可能の緯糸毎に備えていてもよい。同
様に、増幅回路66、増幅度設定器68、比較器70及
び閾値設定器72は、異常検知用と緯糸検知用とで別々
に備えていてもよい。
【0056】本発明は、緯糸検知機能の異常の検出のみ
ならず、フィーラ信号を代用した周辺装置の異常を検知
する装置にも適用することができる。図4及び図5は、
上記した異常検出装置50で緯糸端処理装置100の排
水異常を検知する実施例を示す。
【0057】図4及び図5を参照するに、緯糸端処理装
置100は、2の異常を検出する装置に適用されてい
る。水噴射式織機において、緯糸端処理装置100は、
本体ブロック102を含む。本体ブロック102は、カ
ッタ28、防水板38及びフィーラヘッド30に関し
て、反緯入れ側の織端側と反対側(緯糸の飛走方向下流
側)に配置されており、またブラケット32に支持され
ている。
【0058】本体ブロック102は、筬打ちにともなっ
て緯糸端部を受け入れる横U字状のスリット104と、
流体としての圧力水を、スリット104の上側下端部か
らスリット奥部に向けて噴出する流体供給路106と、
スリット104の下側上端部で噴射された流体を受け入
れるように流体供給路106の下端部と対向する位置に
これより若干大きく開口する流体排出路108とを備え
ている。
【0059】スリット104は、本体ブロック102の
厚さ方向(緯入れ方向)両側に開放していると共に、経
糸の走行方向上流側(経糸送出側)に開放している。ス
リット104の上流側開放端は、筬打ちにともなって緯
糸端部を受け入れるように、緯糸14の高さレベルに合
わされている。スリット104の閉塞側端(奥側端)
は、流体供給路106の下端部と流体排出路108の上
端部との間に達して、流体供給路106及び流体排出路
108に連通している。
【0060】圧力水は、互いに嵌合されたパイプ11
0,112により流体供給路106に連続的に供給さ
れ、流体供給路106の下端部からスリット104及び
流体排出路108に向けて連続的に噴出される。このた
め、図示の例では、流体供給路106の下端部は流体噴
出口として作用する。パイプ112は、その一端部を流
体供給路106に差し込まれ、1以上のねじ部材(図示
せず)により本体ブロック102に組み付けられてい
る。
【0061】噴出された圧力水は、流体排出路108に
受け入れられて、流体排出路108からパイプ114を
経て排出される。このため、図示の例では、流体排出路
108の上端部は流体排出路108として作用し、パイ
プ114は液体及び織布20から切り離された緯糸端1
16の排出系路を形成している。
【0062】パイプ114は、液体が自重で緯糸端11
6と共に流下するように、上端部を流体排出路108に
下方側から差し込まれて、ねじ部材(図示せず)により
本体ブロック102に組み付けられている。
【0063】緯糸端処理装置100において、緯入れさ
れた緯糸の先端部は、その緯糸が筬18により織前に筬
打ちされたときに、スリット104内をその奥に移動さ
れ、流体供給路106から噴出される流体により流体排
出路108及びパイプ114内に受け入れられて、捕捉
される。
【0064】緯糸は、上記のように先端部を捕捉された
状態においてカッタ28により切断される。これによ
り、緯糸端116が形成される。緯糸端116は、流体
排出路108及びパイプ114内を流れる液体と共にホ
ッパ118に排出される。
【0065】ホッパ118は、フィルタ120を内部に
有しており、このフィルタ120により緯糸端116を
液体と分離する。ホッパ118に排出される液体は、タ
ンク122に回収されて、緯糸に作用させる流体として
再利用すべく電動ポンプ124によりタンク122から
パイプ110に連続的に供給される。タンク122内の
液面が低下すると、同種の液体がパイプ126から補充
される。ポンプ124の作動は、主制御装置128によ
り制御される。
【0066】緯糸端処理装置100において、パイプ1
14内が多数の緯糸端116により詰まると、流体供給
路106から流体排出路108に噴射された水は排出路
108からスリット104を介してブロック102の外
の溢れ出す。この溢れ水は、併設されているフィーラヘ
ッド30のスリット40内に進入する。
【0067】これにより、上記した異常検知装置10に
おいては、フィーラ信号S1が、期間に如何にかかわら
ず、大きくなる(信号レベルが大きく低下する)から、
異常検知回路74は、緯糸不存在期間における信号レベ
ルの低下を検出して異常信号S4を出力する。その結
果、溢れ水換言すれば流体排出路の糸つまりが検出され
る。
【0068】本発明は、上記実施例に限定されない。例
えば、本発明は、透過型フィーラのみならず、反射型の
フィーラの適用することができるし、フィーラヘッド
を、織機のフレームの組み付けるフィーラのみならず、
筬に組み付けるフィーラにも適用することができ、さら
には水噴射式織機のみならず、空気噴射式織機のような
他の無杼織機にも適用することができる。それゆえに、
本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異常検知装置を備えた織機の主要
部の一実施例を示す図である。
【図2】本発明に係る異常検知装置の電気回路の一実施
例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す異常検知装置における信号波形の一
例を示す図である。
【図4】本発明を多色緯入れ織機に適用したときの閾値
設定器の一実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明により異常検知可能の緯糸端処理装置の
一実施例を示す平面図である。
【図6】図5における6−6線に沿って得た断面図であ
る。
【符号の説明】
12 緯糸 14 緯入ノズル 16 経糸 18 筬 20 織布 30 フィーラヘッド 50 緯糸検知装置 64 受光器 72 閾値設定器 80 フリップフロップ 84 論理信号発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸存在期間を除外するように緯糸不存
    在期間を予め定めておき、前記緯糸不存在期間において
    は受光器への入射光量に対応するフィーラ信号を、前記
    緯糸不存在期間に対応して予め定められた増幅ゲインに
    したがって、増幅し、増幅された信号を異常検知用閾値
    と比較して前記増幅された信号が前記異常検知用閾値を
    逸脱しているときに警報信号を発生することを含む、無
    杼織機における異常検知方法。
  2. 【請求項2】 受光器への入射光量に対応するフィーラ
    信号を増幅する増幅回路と、 前記増幅回路により増幅された信号を異常検知用閾値と
    比較し、前記増幅された信号が前記閾値を逸脱したとき
    に異常信号を出力する異常検知回路と、 緯糸存在期間を除外するように予め定められた緯糸不存
    在期間における前記増幅回路の増幅ゲインが前記緯糸不
    存在期間に対応して設定された増幅度設定器とを含む、
    無杼織機における異常検知装置。
  3. 【請求項3】 前記増幅ゲインは、緯糸存在期間におけ
    る増幅ゲインと異なる値に設定されている、請求項2に
    記載の異常検知装置。
  4. 【請求項4】 前記緯糸不存在期間に対応する増幅ゲイ
    ン及び前記異常検知用閾値の少なくとも一方は、緯入れ
    条件に応じて複数設定されており、選択された緯入れ条
    件に応じて選択的に用いられる、請求項2又は3に記載
    の異常検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109957872A (zh) * 2017-12-14 2019-07-02 株式会社丰田自动织机 喷气式织机的纬纱检测方法
CN115216878A (zh) * 2022-07-19 2022-10-21 苏州汇川控制技术有限公司 喷气织机探纬电路、装置及方法

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