JP2004048117A - Mc−cdma拡散チップ割り当て方法 - Google Patents

Mc−cdma拡散チップ割り当て方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004048117A
JP2004048117A JP2002199337A JP2002199337A JP2004048117A JP 2004048117 A JP2004048117 A JP 2004048117A JP 2002199337 A JP2002199337 A JP 2002199337A JP 2002199337 A JP2002199337 A JP 2002199337A JP 2004048117 A JP2004048117 A JP 2004048117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spreading
time axis
amplitude fluctuation
frequency
amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002199337A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4015486B2 (ja
Inventor
Atsuyoshi Masui
舛井 淳祥
Teruya Fujii
藤井 輝也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SoftBank Corp
Original Assignee
Japan Telecom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Telecom Co Ltd filed Critical Japan Telecom Co Ltd
Priority to JP2002199337A priority Critical patent/JP4015486B2/ja
Publication of JP2004048117A publication Critical patent/JP2004048117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4015486B2 publication Critical patent/JP4015486B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】2次元的に配置した拡散信号の周波数軸上および時間軸上における配置比率を、伝送路状態にどのように応じて最適に決定するかについての具体的な方法を提供する。
【解決手段】MC−CDMA拡散チップ割り当てのため、移動局は、周波数軸上の振幅変動を測定する部位421、測定された振幅変動を基地局に通知する部位422を備え、基地局は、振幅変動、及びユーザ多重数に対する最適な周波数軸方向拡散数を記憶するテーブル409を保持すると共に、セル内の各移動局から通知される振幅変動の分布に基づき、最適な振幅変動を決定する部位407、408備え、決定された振幅変動とユーザ多重数とに応じ、最適な周波数軸方向拡散数を選択し、基地局はそれに従い拡散チップを周波数軸上と時間軸上に同時に割り当てて2次元配置を行い、拡散数を移動局に通知する。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線伝送方式の一つであるマルチキャリアCDMA(以下、MC−CDMAという。)方式、特に、マルチキャリア伝送方式の一種であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)/CDMA(Code Division Multiple Access :符号分割多元接続)変調方式を採用するマルチキャリア伝送システムにおける拡散チップ割り当て方法とその応用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動体通信およびディジタル放送等の分野で、画像や音声を高速に伝送するためのデジタル変調方式や伝送方式が検討されている。特に、CDMA方式は、TDMAにおけるフレーム同期が不要のため、移動無線に多く用いられている。
【0003】
その中で、最近、周波数選択性フェージングに強いこと、誤り訂正符号化の併用により周波数ダイバーシチ効果が得られること、各サブキャリアの周波数間隔を密に設定可能であること、および、シンボル区間にガードインターバルを設定することにより符号間干渉の影響を軽減できること、等の利点から、マルチキャリア伝送方式の一種であるOFDM/CDMA変調方式を採用するマルチキャリア伝送システムが注目されている。
【0004】
広帯域無線伝送での利用が検討されているMC−CDMA方式は、直交周波数間隔に配置された複数のサブキャリアを用いて、拡散コードにより拡散されたシンボルを伝送するマルチキャリア伝送方式である。コード拡散の方向については、一般的に周波数軸方向に拡散される。このとき拡散長をPG、サブキャリア数をNとすると、N/PGのシンボルが並列に送信される。周波数軸方向にコード拡散を行うMC−CDMA方式は、拡散チップを中心周波数が異なるサブキャリアに割り当てるため、周波数ダイバーシチ効果を得られることが特徴の1つである。また、拡散長PGが大きいほど、拡散チップを割り当てるサブキャリア間の相関が小さいほど、周波数ダイバーシチ効果は大きくなる。また、時間軸方向にコード拡散を行うことも提案されている。周波数軸方向拡散、時間軸方向拡散ともにコード拡散の方向は送受信両側で予め固定とされていて、受信機側でコード拡散の方向に従って逆拡散処理が行われ送信シンボルを得る。
【0005】
MC−CDMA方式において多ユーザ通信を行うとき、コード拡散方向と、伝搬路環境や移動局の移動速度は、通信品質の確保の観点から密接な関係にあるが、従来はこれらの関係については考慮されず、固定的にコード拡散の方向が決められているにすぎない。
【0006】
このようなOFDM/CDMAの改良例として特開2000−332724公報が公知である。以下、まずこの改良例について、説明する。
OFDM/CDMA変調方式は、スペクトル拡散後の信号に対してOFDM変調を行う技術であり、各キャリアがシンボル区間内で相互に直交するように、周波数間隔が設定されている。また、情報の伝送は、各キャリアの振幅および位相を変化させることで行われている。
【0007】
図1は、OFDM/CDMA変調方式における送信信号の一例を示す図である。なお、ここでは、周波数軸上において8個のサブキャリアを想定しており、異なる2ユーザに対する送信信号が多重化されて送信されている状態を示している。送信機における送信データ系列D1mおよびD2mは、図1において拡散符号C1n(nは整数)および拡散符号C2n(nは整数)にてそれぞれ拡散変調されている。すなわち、各サブキャリア毎に、拡散符号C11,C12,…,C18、および拡散符号C21,C22,…,C28にて拡散変調され、さらに多重化された信号が送信される。
【0008】
このようにサブキャリア単位で拡散変調、および多重化された信号が、遅延波が存在する周波数選択性フェージング伝送路を通った場合、各拡散チップに対応するサブキャリア信号は、たとえば、図2に示すように、各サブキャリアの振幅および位相がそれぞれ異なった状態で受信される。すなわち、周波数選択性フェージングの影響をうけた拡散チップのS/N比が低下することになり、それに伴って振幅および位相が変化する。
【0009】
上記特開2000−332724公報記載のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法に従うOFDM/CDMA変調方式(以下「前記公報記載のマルチキャリア変調方式」と呼ぶ)では、周波数選択性フェージングが存在する伝送路において、OFDM/CDMA変調方式を採用した場合に、チップ数を多くとることを可能とし、さらにその結果として、拡散利得を向上させることができ、CDMA多重化においても多重数を増加させることができるようなマルチキャリア伝送システムを得ること、およびその変調方法を得ることを目的とし、OFDM/CDMA変調方式を採用して送信データ系列の拡散信号を周波数軸上および時間軸上に2次元的に配置し、さらに、前記2次元的に配置された一つの送信データ系列の拡散信号群を規則的に配置する拡散信号並べ替え手段(後述する実施の形態の送信機、S/P変換部314に相当)を備え、送信機側が、前記拡散信号並べ替え手段にて生成された送信信号を時間軸単位で送信し、受信機側が、受け取った受信信号を復調することにより前記送信データ系列を得るマルチキャリア伝送システムを示している。
【0010】
この方式によれば、拡散後の信号を、拡散信号並べ替え手段にて、たとえば、周波数軸上に2チップ周期分を配置し、さらに時間軸上に4チップ分を配置し、合計8チップの拡散信号群を生成する。これにより、従来のように、単純に8チップの拡散信号を周波数軸上に配置した場合と比較して、周波数選択性フェージングの影響を4分の1に抑圧することが可能となる。また、S/N比が改善されることから、拡散チップ数を従来より増加させることができるようになり、拡散利得を大きく取ることが可能となる。さらに、同時に、CDMA多重化における多重数も、従来より増加させることができる。
【0011】
また、同公報には、伝送路状態に応じてOFDM/CDMA信号を選択的に送信し、さらに前記拡散信号並べ替え手段において、前記2次元的に配置した拡散信号の周波数軸上および時間軸上における拡散チップの配置比率を伝送路状態に応じて可変とする、マルチキャリア伝送システムまたは方法が記載されており、これによれば、周波数選択性フェージング伝送路の影響を受ける伝送路や、時間変動の大きい伝送路等に容易に適応できる、としている。
【0012】
図3は、前記公報記載のマルチキャリア変調方式を採用するマルチキャリア伝送システムの構成図である。なお、図3(a)は、送信機側の構成を示すものであり、(b)は、受信機側の構成を示すものであり、本システムを構成する装置は、送信機および受信機の少なくとも一方の機能を備える。
【0013】
図3(a)において、301は第1のデータ拡散部であり、302は第2のデータ拡散部であり、303は合成部であり、304はシリアル/パラレル(S/P)変換部であり、305はIFFT(Inverse Fast Fourier transform)部であり、306はガードインターバル(GI)付加部であり、307はディジタル/アナログ(D/A)変換部である。また、図3(b)において、311はアナログ/ディジタル(A/D)変換部であり、312はガードインターバル(GI)除去部であり、313はFFT(Fast Fourier Transform)部であり、314はパラレル/シリアル(P/S)変換部であり、315はデータ逆拡散部である。
【0014】
以下、上記送信機および受信機の動作について説明する。送信機において、図中の送信データ系列D1mは、第1のデータ拡散部301にて既知の拡散符号C1nにより拡散され、一方、他ユーザーへの送信データ系列D2mは、第2のデータ拡散部302にて既知の拡散符号C2nにより拡散される。その後、両出力は、合成部303において合成される。なお、本実施の形態において、拡散符号C1nとC2nとは直交しているものとする。
【0015】
合成部303の出力信号は、シリアル/パラレル変換部304にてシリアル信号からパラレル信号に変換され、変換後のパラレル信号は、IFFT(逆高速フーリエ変換)305による逆高速フーリエ変換処理で時間軸波形に変換される。そして、時間軸波形変換後の信号には、GI付加部306にてガードインターバルが付加され、OFDM信号となる。最後に、ディジタルのOFDM信号がD/A変換器7にてアナログ信号に変換され、受信機に対して送信される。以後、この送信信号のことを、OFDM/CDMA信号と呼ぶ。なお、ガードインターバル信号とは、建造物等に反射して生じる遅延信号の影響を吸収するために設定されるもので、OFDM変調信号においては、通常、使用されるものである。
【0016】
つぎに、上記OFDM/CDMA信号を受け取った受信機では、その受信信号をA/D変換器311にてディジタル信号に変換し、GI除去部312にてガードインターバルを除去する。そして、ガードインターバル除去後の信号は、FFT313にて高速フーリエ変換処理され、時間軸波形を周波数軸波形に変換する。その後、FFT313からの出力信号は、P/S変換部314にてシリアル信号に変換され、データ逆拡散部315に送信される。
【0017】
たとえば、着目するユーザーの拡散符号が上記C1nである場合、シリアル変換後の信号は、データ逆拡散部315にて、ユーザー固有の拡散符号C1nと乗算され、送信データ系列D1mとして再生されることになる。これに対して、同時に受信される拡散符号C2mで拡散されたデータ系列D2mは、拡散符号C1nとC2nとの直交性により除去されることになる。また、建造物等に起因する遅延波の影響は、OFDM信号のガードインターバルにて除去されている。
【0018】
上述の、前記公報記載のマルチキャリア変調方式によるマルチキャリア伝送システムの動作において、通常、OFDM/CDMA信号は、たとえば、図1および図2に示すような形式で、周波数軸上の各サブキャリアに一つのデータを振り分けて送信する。しかしながら、このような方法では、周波数選択性フェージングの存在する伝送路をとおる場合、その影響を受けた周波数のサブキャリアにおけるデータに誤りが発生し、以後、このサブキャリアにおける同一データ部分に常に誤りが発生することになる。
【0019】
そこで、前記公報記載のマルチキャリア変調方式においては、OFDM/CDMA信号の生成処理におけるデータの配置を変えることで、周波数選択性フェージングの影響を少なくしている。
【0020】
上述した前記公報記載のマルチキャリア変調方式の実施の形態1では、第1のデータ拡散部301および第2のデータ拡散部302にて拡散後の信号を、S/P変換部304にて、たとえば、周波数軸上に2チップ周期分を配置し、さらに時間軸上に4チップ分を配置し、合計8チップの拡散信号に適用した場合を示している。このような処理を行うことにより、従来のように、単純に8チップの拡散信号を周波数軸上に配置した場合と比較して、周波数選択性フェージングの影響を4分の1に抑圧することが可能となる。すなわち、サブキャリア数を8個とした場合、従来、8チップ(1データ系列)のうちの1チップが常に周波数選択性フェージングの影響を受ける場合でも、本実施の形態では、4データ系列に一つの割合でしか周波数選択性フェージングの影響を受けないことになる。
【0021】
これにより、S/N(Signal to Noise Ratio )比が改善されることから、拡散チップ数を従来より増加させることができるようになり、拡散利得を大きく取ることが可能となる。また、同時に、CDMA多重化における多重数も、増加させることができる。
【0022】
また、前記公報記載のマルチキャリア変調方式によるマルチキャリア伝送システムの他の実施の形態として、前記S/P変換部304にて、たとえば、周波数軸上に2チップ周期分を配置し、さらに時間軸上に4チップ分を配置した後、各周波数群の配置を時間軸上でシフトする方法(実施の形態2)、前記S/P変換部304にて、たとえば、周波数軸上に2チップ周期分を配置し、さらに時間軸上に4チップ分を配置した後、各周波数群の配置を周波数軸上でシフトする方法(実施の形態3)、前記S/P変換部304にて、2チップ毎に一つのグループとして4グループに分解し、その各グループをOFDM信号内でインターリーブを行う方法(実施の形態4)、および前記S/P変換部304が、前記実施の形態1〜4におけるS/P変換部の機能をすべて備え、その中から、伝送路状態に応じたOFDM/CDMA信号を選択的に送信するようにした方法(実施の形態5)、を開示している。さらに、伝送路状態に応じて、周波数軸上および時間軸上に割り当てる拡散チップ比率を可変とすれば、周波数選択性フェージング伝送路の影響を受ける伝送路や、時間変動の大きい伝送路等に容易に適応させることができる、と主張している。
【0023】
上記のように、前記公報には、「伝送路状態に応じて、周波数軸上および時間軸上に割り当てる拡散チップの比率を可変とすることにより、周波数選択性フェージング伝送路の影響を受ける伝送路や、時間変動の大きい伝送路等に、容易に適応する。」と記載してあるが、上記2次元的に配置した拡散信号の、周波数軸上および時間軸上における配置比率を、伝送路の状態に応じて最適に決める具体的方法については開示されていない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記公報記載のマルチキャリア変調方式によるマルチキャリア伝送システムによって実施することが不可能な、前記2次元的に配置した拡散信号の周波数軸上および時間軸上における配置比率を、伝送路状態にどのように応じて最適に決定するかについての、具体的な方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法は、移動局は、周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)を測定する部位、及び測定された振幅変動を基地局に通知する部位を備え、基地局は、周波数軸上の振幅変動及びユーザ多重数に対する最適な周波数軸方向拡散数を記憶するテーブルを保持すると共に、セル内の各移動局から通知される周波数軸上の振幅変動の分布に基づき最適な周波数軸上の振幅変動を決定する部位を備え、上記決定された周波数軸上の振幅変動とユーザ多重数に応じて、上記テーブルから 最適な周波数軸方向拡散数を選択し、次いで各移動局に割り当てられる拡散コード長から各移動局に対する時間軸方向拡散数を求めて、基地局はそれに従い拡散チップを周波数軸上と時間軸上に同時に割り当てて2次元配置を行い、拡散コード長とあわせて周波数軸方向拡散数を移動局に通知することを特徴とする。
【0026】
あるいは、本発明のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法は、移動局は、時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数)を測定する部位、及び測定された振幅変動を基地局に通知する部位を備え、基地局は、時間軸上の振幅変動及びユーザ多重数に対する最適な時間軸方向拡散数を記憶するテーブルを保持すると共に、セル内の各移動局から通知される時間軸上の振幅変動の分布に基づき最適な時間軸上の振幅変動を決定する部位を備え、上記決定された時間軸上の振幅変動とユーザ多重数に応じて、上記テーブルから最適な時間軸方向拡散数を選択し、次いで各移動局に割り当てられる拡散コード長から各移動局に対する周波数軸方向拡散数を求めて、基地局はそれに従い拡散チップを周波数軸上と時間軸上に同時に割り当てて2次元配置を行い、拡散コード長とあわせて時間軸方向拡散数を移動局に通知することを特徴とする。
【0027】
あるいは、本発明のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法は、移動局は、周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)を測定する部位、時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数)を測定する部位、及び測定された2つの振幅変動を基地局に通知する部位を備え、基地局は、周波数軸上の振幅変動及び時間軸上の振幅変動及びユーザ多重数に対する最適な周波数軸方向拡散数及び時間軸方向拡散数を記憶するテーブルを保持すると共に、セル内の各移動局から通知される周波数軸上の振幅変動と時間軸上の振幅変動の分布に基づき最適な周波数軸上の振幅変動と時間軸上の振幅変動を決定する部位を備え、上記決定された周波数軸上の振幅変動及び時間軸上の振幅変動とユーザ多重数に応じて、上記テーブルから最適な周波数軸方向拡散数と時間軸方向拡散数を選択し、基地局はそれに従い拡散チップを周波数軸上と時間軸上に同時に割り当てて2次元配置を行い、周波数軸方向拡散数と時間軸方向拡散数を移動局に通知することを特徴とする。
【0028】
さらに、上記各構成において、前記周波数軸上の振幅変動及び/または時間軸上の振幅変動の分布から所定の累積存在確率の振幅変動許容値を求め、該振幅変動値に対応する最適拡散数を求めることを特徴とする。
【0029】
またさらに、前記テーブルが、コード多重数をパラメータとし、前記振幅変動値に対応した所定の符号誤り率が得られる最大許容拡散数を記録するものであって、前記振幅変動値に対応する最適拡散数を上記テーブルから求めることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
周波数軸方向拡散を行うMC−CDMA方式において、遅延スプレッドが大きい伝搬路環境では、周波数選択性フェージングの影響により周波数軸上に拡散されたチップ電力の変動が大きくなる。また、拡散長が大きければチップ間の振幅相関はさらに小さくなる。拡散コード内のチップ間の振幅相関が小さくなれば、周波数ダイバーシチ効果が大きく得られる。しかし、コード多重により実現される多ユーザ通信時に・チップ間の振幅相関が小さくなれば、拡散コード間の直交性が崩れ、符号間干渉が発生することにより伝送品質は劣化する。すなわち、周波数軸方向拡散を行うMC−CDMA方式においてコード多重を行った場合では、周波数ダイバーシチ効果と符号間干渉の低減とはトレードオフの関係ある。一方、周波数選択性フエージグの影響によりチップ間の振幅変動が生じないようにするために、時間軸方向にコード拡散を行うMC−CDMA方式も提案されている。コード拡散を時間軸方向とすることで周波数選択性フエージングによりチップ間の振幅変動は生じない。しかし、移動局の移動速度の増加に伴ってドップラー周波数が増加すれば、チップ間の電力変動幅は大きくなり、振幅相関が小さくなる。また、拡散方向が時間方向のため、拡散長が大きくなれば伝送時間が増大してしまう。
【0031】
本発明においては、MC−CDMA方式において多ユーザ通信を行う際に通信品質の向上を図るため、以下の手段を用いる。
コード拡散されたシンボルのサブキャリア割り当てを、周波数軸方向拡散数PGfおよび時間軸方向拡散数PGtのPGf×PGt=PGとなる2次元配置とする。
【0032】
まず、伝搬路にて生じる周波数選択性フエージングによって変化する振幅変動を移動局にて測定する。測定された振幅変動値は基地局に通知される。基地局は各移動局から通知される振幅変動値の分布を保持し、その分布からセル内の移動局に適用するための最適な振幅変動値を決定する。テーブル情報を参照して、決められた振幅変動値から周波数軸方向の最大拡散可能数PGfmaxが決まるが、ユーザ多重数Kに応じて異なるようにする。Kが小さいときはコード干渉の影響は小さいためPGfmaxは大きく、Kが大きいときはPGfmaxは小さい。振幅変動値が小さい伝搬路環境ではPGfmaxは大きく、振幅変動値が大きい場合PGfmaxは小さく設定することになる。このとき拡散長PGがPG>PGfmaxであれば、周波数軸方向拡散数をPGf =PGfmax、時間軸方向拡散数をPG =PG/PGfmax とする。
【0033】
また、端末移動に伴い発生するドップラー周波数の増加による時間軸上の振幅変動を移動局にて測定する。測定された振幅変動値は基地局に通知される。基地局は各移動局から通知される振幅変動値の分布を保持し、その分布からセル内の移動局に適用するための最適な振幅変動値を決定する。テーブル情報を参照して、決められた振幅変動値から時間軸方向の最大拡散可能数PGfmaxが決まるが、ユーザ多重数Kに応じて異なるようにする。Kが小さいときはコード干渉の影響は小さいためPGtmaxは大きく、Kが大きいときはPGtmaxは小さい。振幅変動値が小さい伝搬路環境ではPGtmaxは大きく、振幅変動値が大きい場合PGtmaxは小さく設定することになる。このとき拡散長PGがPG>PGtmaxであれば、時間軸方向拡散数をPG =PGtmax、周波数軸方向拡散数をPGf =PG/PGtmaxとする。
【0034】
図4は本発明のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法の実施例である。図4において、401は送信データソース、402はシリアル・パラレル変換部、403はスペクトル拡散部、404はマッパー、405は逆フーリエ変換(IFFT)部、406はガードインターバル(GI)付加部、407は振幅変動分布収集部、408は制御部、409は最適PGf (PG )値テーブル部、410はGI除去部、411はFFT部、412はデマッパー、413はスペクトラム逆拡散部、414はパラレル・シリアル(P/S)変換部、415は基地局制御部から移動局のデマッパーに対して通知される、スペクトル拡散されたシンボルのサブキャリア割り当て情報、416は移動局、417は移動局内のMC−CDMA受信部、418はGI除去部、419はフーリエ変換(FFT)部、4に0はデマッパー、421はサブキャリア振幅変動測定部、422はMC−CDMA送信部、423は移動局から基地局の振幅変動分布収集部407に対して通知される、受信信号の振幅変動測定値情報である。
【0035】
基地局からセル内の移動局に対して発信される送信データソース401は、並列データ処理を行うためS/P変換部402によって並列データ系列に変換された後、拡散部403にてコード拡散される。このコード拡散されたデータ系列に対して、マッパー404がサブキャリアの割り当てを、拡散数PGが周波数軸方向拡散数PGf および時間軸方向拡散数PG の積で表わされる(PG=PGf  ×PG  )ような2次元配置として割り当てる。2次元拡散された信号はIFFT部405にて時間軸信号に変換され、GI付加部406にてガードインターバルが付加された後、A/Dコンバータ(図には示していない)でアナログ信号に変換されて、セル内移動局に向けて送信される。
【0036】
基地局の受信部においては、受信した移動局からの信号のガードインターバルをGI除去部410で除去し、FFT部411で周波数軸信号に変換後、デマッパー412により、マッパー404で決められた周波数軸方向および時間軸方向の拡散配置にもとづいて拡散チップの復元を行ない、逆拡散部413にて並列データ系列を再現する。さらにこれをP/S変換部414によって直列データに直して出力する。移動局のMC−CDMA受信部417はGI除去部418、FFT部419およびデマッパ420で構成され、その各部の動作は前記基地局の受信部のGI除去部410、FFT部411、およびデマッパー412のそれぞれの動作と基本的に同じである。以上述べたMC−CDMA基地局および移動局の構成要素とその動作は、周波数軸方向および時間軸方向の拡散数をあらかじめ一定値に定める従来の2次元拡散配置MC−CDMA方式の構成および動作と同一であり、既知のものである。
【0037】
本発明のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法によるMC−CDMA基地局および移動局の構成においては、図4に示すように前記従来の構成要素に加えて、移動局416は周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)(および/または時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数))を測定する部位(すなわちサブキャリア振幅変動測定部421)を備える。なお、測定された周波数軸上(および/または時間軸上)の振幅変動を基地局に通知する部位としては、従来の構成におけるMC−CDMA送信部422をそのまま使用し、これによって、測定された振幅変動情報423は基地局のサブキャリア振幅分布収集部407に送られる。
【0038】
さらに本発明のMC−CDMA基地局400は、周波数軸上の振幅変動及び時間軸上の振幅変動およびユーザ多重数に対する最適な周波数軸方向拡散数及び時間軸方向拡散数を記憶するテーブル(すなわち最適PGf (PGt )値テーブル部409)、およびセル内の各移動局から通知される周波数軸上(および/または時間軸上 )の振幅変動の分布に基づき、最適な周波数軸上(および/または時間軸上)の振幅変動を決定する部位(すなわち振幅変動分布収集部407および制御部408)を備える。さらに制御部408においては、決定された周波数軸上(および/または時間軸上)の最適な振幅変動値とユーザ多重数(すなわち送信データソースからあらかじめ通知されるコード多重数K)から、最適PGf  (PG t )値テーブル部409を参照して最適拡散数PGf (および/またはPGt )を決定する。制御部408で決定された最適拡散数PGf (および/またはPGt )はマッパー404に通知され、マッパー404ではそれに従って2次元拡散を実行する。また制御部408で決定された最適拡散数PGf (および/またはPGt )の値(図4のスペクトル拡散されたシンボルのサブキャリア割り当て情報415)は、移動局において受信信号を復元する際に必要な情報として、移動局のデマッパー416に送られる。
【0039】
以上説明した構成および各部の動作により、移動局は、周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)(および/または時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数))を測定する部位、測定された周波数軸上(および/または時間軸上)の振幅変動を基地局に通知する部位を備え、基地局は周波数軸上(および/または時間軸上)の振幅変動、及びユーザ多重数に対する最適な周波数軸方向拡散数(および/または時間軸方向拡散数)を記憶するテーブルを保持し、セル内の各移動局から通知される周波数軸上(および/または時間軸上)の振幅変動の分布に基づき、最適な周波数軸上(および/または時間軸上)の振幅変動を決定する部位を備え、決定された周波数軸上(および/または時間軸上)の振幅変動とユーザ多重数とに応じて、最適な周波数軸方向拡散数(および/または時間軸方向拡散数)を選択し、基地局はそれに従い拡散チップを周波数軸上と時間軸上に同時に割り当てて2次元配置を行い、周波数軸方向拡散数(および/または時間軸方向拡散数)を移動局に通知することを特徴とするMC−CDMA拡散チップ割り当て方法を実現している。
【0040】
つぎに、本発明の主要構成要素であるサブキャリア振幅変動測定部(図4の421)、振幅変動分布収集部(同407)、制御部(同408)及び最適PGf  (PG t )値テーブル部(同409)の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0041】
図5は、本発明のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法によるMC−CDMA方式の、移動局416における周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)(および/または時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数))を測定する部位(すなわちサブキャリア振幅変動測定部421)において、測定すべき周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)(および/または時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数))の例を示す。ここで例えば周波数軸上の振幅変動を測定する場合は、図5の502で示した周波数領域での受信電力Eを各サブキャリア毎に測定し(実際は各サブキャリア毎のパイロット信号の受信電力を測定するだけでよく、その場合位相の補正は必要ない)、隣接サブキャリア間の受信電力差分の二乗の積算値を振幅変動の測定値Vとする。図6はその例を示したもので、サブキャリア周波数f0 に対する受信電力測定値がE0 、サブキャリア周波数f1 に対する受信電力測定値がE1 ,・・・等の時、受信電力の測定値Vは図6中の数式で計算される。
【0042】
同様に、時間軸上の振幅変動を測定する場合は、図5の503で示す時間軸上の電力を測定する。この場合の測定値の例を図7に示す。時刻t0 ,t1 ,・・・・における受信電力測定値をE0 ,E1 ,・・・・とするとき、受信電力の測定値Vとしては、図7中の数式で計算される。
【0043】
基地局400における振幅変動分布収集部(同407)は、セル内の各移動局から送られてくる受信電力の振幅変動測定値(V)を入力して、それら個々の値を出力した移動局の数を記録する。この測定例が図8(a)に示される。
【0044】
ここで、振幅変動測定値Vに対する移動局数の分布が図8(a)のようになるとき、振幅変動測定値Vの移動局存在確率の累積確率分布は、同図(b)のようになる。これをグラフで表わしたものが同図(c)である。
【0045】
このときセル内の振幅変動の許容値をV0 で表わすことにして、V0 をたとえば累積確率80%に対するVとすれば、図8(c)に示される如く、セル内振幅変動の許容値V0 の値はV0 =αとして求められる。
【0046】
すなわち、振幅変動をV0 =αに設定すれば、そのセル内の移動局の80%は振幅変動がV0 =α以下となる。このV0 =αに対応する最適な拡散数を求めるのがこの発明である。以下、その具体的方法が詳述される。
【0047】
つぎに、制御部(図4の408)の動作を説明する。制御部408においては、振幅変動分布収集部(同407)によって決定された周波数軸上(または/および時間軸上)の最適な振幅変動値(上記の説明におけるV0 )とユーザ多重数(すなわち送信データソースからあらかじめ通知されるコード多重数K)から、最適PGf (PGt )値テーブル部409を参照して最適拡散数PGf (または/およびPGt )を決定する。制御部408で決定された最適拡散数PGf (または/およびPGt )はマッパー404に通知され、マッパー404ではそれに従って2次元拡散を実行する。
【0048】
また、制御部408で決定された最適拡散数PGf (および/またはPGt )の値(図4のスペクトル拡散されたシンボルのサブキャリア割り当て情報415)は、移動局において受信信号を復元する際に必要な情報として、移動局のデマッパー416に送られる。
【0049】
なお、スペクトル拡散されたシンボルのサブキャリア割り当て情報415は、図4では制御部408から直接移動局のデマッパー420に送られるように破線で示してあるが、これは情報の流れを示すもので、実際の信号としては主信号データと共に基地局から送出される制御データの一部として、MC−CDMA信号の中に含めて移動局に伝達される。
【0050】
つぎに、制御部(図4の408)が、振幅変動分布収集部(同407)によって決定された周波数軸上(および/または時間軸上)の最適な振幅変動値V0 と、送信データソースからあらかじめ通知されるコード多重数Kとから、最適拡散数PGf (および/またはPGt )を決定するのに必要な、最適PGf (PGt )値テーブル部(図4の409)のテーブル数値の作製方法を説明する。図9は、コード多重数Kと振幅変動値Vとが与えられたとき、所要の符号誤り率(BERrq以下)が得られるためのPGの値の範囲を示す図である。周波数軸上の最適拡散数PGf を決定する場合と、時間軸上の最適拡散数PGt を決定する場合の手法は全く同一なので、ここでは簡単のため最適拡散数の表記として、共通のPGを用いている。
【0051】
図9(a)はコード多重数Kとして比較的大きな値が与えられたとき、振幅変動値Vに対して所要の符号誤り率(BERrq以下)が得られるためのPGの値の範囲を示す。図中の曲線901は、比較的大きなPGの値を選択した時の振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係の例を示すもので、符号誤り率を所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲としては、太い線分904に相当する横軸座標範囲になければならない。同様に曲線902は、中位の大きさのPGの値を選択した時の振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係の例を示すもので、符号誤り率を所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲としては、太い線分905およびその左側に相当する横軸座標範囲になければならない。同様に曲線903は、比較的小さなPGの値を選択した時の振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係の例を示すもので、符号誤り率を所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲としては太い線分906およびその左側に相当する横軸座標範囲になければならない。逆に、振幅変動値Vが一定値(たとえば前記のように振幅変動分布収集部(同407)で算出されたセル内の振幅変動代表値V )として与えられる時、その値(V )が図9(b)の横軸上の何処にあるかによって、PGの取り得る最大値(すなわち最適値が定まる。たとえば同図に示したV の位置の場合、PGとしては線分905より下方の値をとり得るが、その中で最大のもの、すなわち線分905に相当する中位の大きさのPGが、最適拡散数となる。
【0052】
図9(b)はコード多重数Kとして比較的小さな値が与えられたとき、振幅変動値Vに対して所要の符号誤り率(BERrq以下)が得られるためのPGの値の範囲を示す。図9(a)と対比して分かるように、コード多重数Kが大の時に比べ、コード多重数が小の場合は、振幅変動値の符号誤り率(BERrq)に与える影響は小さい。図9(a)と同様に、図中の曲線907は、比較的大きなPGの値を選択した時の振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係の例を示すもので、符号誤り率を所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲としては、太い線分910に相当する横軸座標範囲になければならない。同様に曲線908は、中位の大きさのPGの値を選択した時の振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係の例を示すもので、符号誤り率を所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲としては、太い線分911およびその左側に相当する横軸座標範囲になければならない。同様に曲線909は、比較的小さなPGの値を選択した時の振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係の例を示すもので、符号誤り率を所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲としては太い線分911およびその左側に相当する横軸座標範囲になければならない。逆に、振幅変動値Vが一定値(たとえば前記のように振幅変動分布収集部(同407)で算出されたセル内の振幅変動許容値(V )として与えられる時、その値(V )が図9(b)の横軸上の何処にあるかによって、PGの取り得る最大値(すなわち最適値が定まる。たとえば同図に示したV の位置の場合、PGとしては線分910より下方の値をとり得るが、その中で最大のもの、すなわち線分910に相当する比較的大きな値のPGが、最適拡散数となる。
【0053】
図10は、図9に示した関係から定まるPGの値の範囲を、種々のコード多重数Kと振幅変動値(の代表値、たとえば図8で説明したセル内の振幅変動の代表値V )とについて示したものである。同図の各曲線の下側(ハッチを施した部分)に記されているPG値(PG1 ,PG2 ,・・・PGm−2 ,PGm−1 ,PG 等、ここでPG1 <PG2 <・・・<PGm−2 <PGm−1 <PG )が、許容される最大のPG、すなわち最適PG値(周波数軸上の場合PGfmax、時間軸上の場合PGtmax)となる。たとえば与えられたKの値をk とし、また振幅変動の代表値V としてたとえば図8で説明したように実測値の80%累積確率値αを採用すれば、両者の交点の座標位置に相当するPG値、すなわちこの例の場合PGm−2 が最適PG値となる。
【0054】
最適PG (PG )値テーブル部(図4の409)には、種々のV およびKの値に対するPGの値を上記説明した方法に従ってあらかじめ作表し、記入しておく。制御部(図4の408)は、振幅変動分布収集部407によって実際の伝播路の状態に応じて求められたK、V の値を、テーブル部409に格納されている表にあてはめ、最適PG (PG )の値を取り出す。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたように、従来のMC−CDMA方式においては、コード多重した多ユーザの通信時に、コード拡散方向が一律であることを要因として通信品質の劣化が引き起こされる可能性があった。本発明により、伝搬路環境や移動局移動速度に応じて適応的にコード拡散方向と最大拡散可能数を設定し、周波数軸方向と時間軸方向の2次元配置を、テーブルを参照することにより簡便に行うことができる。これにより、拡散コード内のチップ電力相関を所要値以上に保つことで多ユーザ通信時の符号間干渉を低減し通信品質の向上を図ることが可能になる。また、1コード伝送時間を一定にすることも可能であり、通信品質を柔軟に設計することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】OFDM/CDMA変調方式における送信信号の一例を示す図である。
【図2】各サブキャリヤの振幅および位相がそれぞれ異なった状態で受信された時の、受信信号の一例を示す図である。
【図3】特開2000−332724公報に記載のマルチキャリア変調方式を採用するマルチキャリア伝送システムの構成図である。
【図4】本発明のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法に用いるシステムの実施例を示す図である。
【図5】本発明のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法によるMC−CDMA方式の、測定すべき周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)(または/および時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数))の例を示す図である。
【図6】周波数軸上の振幅変動の測定値の例を示す図である。
【図7】時間軸上の振幅変動の測定値の例を示す図である。
【図8】振幅変動分布収集部の動作の一例を示す図である。
【図9】コード多重数Kと振幅変動値Vとが与えられたとき、所要の符号誤り率(BERrq以下)が得られるためのPGの値の範囲を示す図である。
【図10】図9に示した関係から定まるPGの値の範囲を、種々のコード多重数Kと振幅変動値とについて示したものである。
【符号の説明】
301 第1のデータ拡散部
302 第2のデータ拡散部
303 合成部
304 シリアル/パラレル(S/P)変換部
305 IFFT(Inverse Fast Fourier transform)部
306 ガードインターバル(GI)付加部
307 ディジタル/アナログ(D/A)変換部
311 アナログ/ディジタル(A/D)変換部
312 ガードインターバル(GI)除去部
313 FFT(Fast Fourier Transform)部
314 パラレル/シリアル(P/S)変換部
315 データ逆拡散部
401 送信データソース
402 シリアル・パラレル変換部
403 スペクトル拡散部
404 マッパー
405 逆フーリエ変換(IFFT)部
406 ガードインターバル(GI)付加部
407 振幅変動分布収集部
408 制御部
409 最適PG (PG )値テーブル部
410 GI除去部
411 FFT部
412 デマッパー
413 スペクトラム逆拡散部
414 パラレル・シリアル(P/S)変換部
415 スペクトル拡散されたシンボルのサブキャリア割り当て情報
416 移動局
417 MC−CDMA受信部
418 GI除去部
419 フーリエ変換(FFT)部
420 デマッパー
421 サブキャリア振幅変動測定部
422 MC−CDMA送信部
423 受信信号の振幅変動測定値情報
500 移動局が受信したMC−CDMA信号
501  移動局が受信したMC−CDMA信号の振幅変動測定用信号
502 周波数領域での受信電力
503 時間軸上の受信電力
901 大きなPG値に対する振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係を示す曲線
902 中位のPG値に対する振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係を示す曲線
903 小さなPG値に対する振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係を示す曲線
904 所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲を示す太い線分
905 所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲を示す太い線分
906 所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲を示す太い線分
907 大きなPG値に対する振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係を示す曲線
908 中位のPG値に対する振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係を示す曲線
909 小さなPG値に対する振幅変動値Vと符号誤り率BERの関係を示す曲線
910 所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲を示す太い線分
911 所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲を示す太い線分
912 所要のBERrq以下に保つための振幅変動値Vの範囲を示す太い線分

Claims (5)

  1. 移動局は、周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)を測定する部位、及び測定された振幅変動を基地局に通知する部位を備え、基地局は、周波数軸上の振幅変動及びユーザ多重数に対する最適な周波数軸方向拡散数を記憶するテーブルを保持すると共に、セル内の各移動局から通知される周波数軸上の振幅変動の分布に基づき最適な周波数軸上の振幅変動を決定する部位を備え、上記決定された周波数軸上の振幅変動とユーザ多重数に応じて、上記テーブルから最適な周波数軸方向拡散数を選択し、次いで各移動局に割り当てられる拡散コード長から各移動局に対する時間軸方向拡散数を求めて、基地局はそれに従い拡散チップを周波数軸上と時間軸上に同時に割り当てて2次元配置を行い、拡散コード長とあわせて周波数軸方向拡散数を移動局に通知することを特徴とするMC−CDMA拡散チップ割り当て方法。
  2. 移動局は、時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数)を測定する部位、及び測定された振幅変動を基地局に通知する部位を備え、基地局は、時間軸上の振幅変動及びユーザ多重数に対する最適な時間軸方向拡散数を記憶するテーブルを保持すると共に、セル内の各移動局から通知される時間軸上の振幅変動の分布に基づき最適な時間軸上の振幅変動を決定する部位を備え、上記決定された時間軸上の振幅変動とユーザ多重数に応じて、上記テーブルから最適な時間軸方向拡散数を選択し、次いで各移動局に割り当てられる拡散コード長から各移動局に対する周波数軸方向拡散数を求めて、基地局はそれに従い拡散チップを周波数軸上と時間軸上に同時に割り当てて2次元配置を行い、拡散コード長とあわせて時間軸方向拡散数を移動局に通知することを特徴とするMC−CDMA拡散チップ割り当て方法。
  3. 移動局は、周波数軸上の振幅変動(遅延スプレッド)を測定する部位、時間軸上の振幅変動(ドップラー周波数)を測定する部位、及び測定された2つの振幅変動を基地局に通知する部位を備え、基地局は、周波数軸上の振幅変動、時間軸上の振幅変動及びユーザ多重数に対する最適な周波数軸方向拡散数及び時間軸方向拡散数を記憶するテーブルを保持と共に、セル内の各移動局から通知される周波数軸上の振幅変動と時間軸上の振幅変動の分布に基づき最適な周波数軸上の振幅変動と時間軸上の振幅変動を決定する部位を備え、上記決定された周波数軸上の振幅変動及び時間軸上の振幅変動とユーザ多重数に応じて、上記テーブルから最適な周波数軸方向拡散数と時間軸方向拡散数を選択し、基地局はそれに従い拡散チップを周波数軸上と時間軸上に同時に割り当てて2次元配置を行い、該周波数軸方向拡散数と時間軸方向拡散数を移動局に通知することを特徴とするMC−CDMA拡散チップ割り当て方法。
  4. 前記周波数軸上の振幅変動及び/または時間軸上の振幅変動の分布から所定の累積存在確率の振幅変動許容値を求め、該振幅変動値に対応する最適拡散数を求めることを特徴とする前記請求項1〜3の内、いずれか1項記載のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法。
  5. 前記テーブルが、コード多重数をパラメータとし、前記振幅変動値に対応した所定の符号誤り率が得られる最大許容拡散数を記録するものであって、前記振幅変動値に対応する最適拡散数を上記テーブルから求めることを特徴とする前記請求項1〜4の内、いずれか1項記載のMC−CDMA拡散チップ割り当て方法。
JP2002199337A 2002-07-08 2002-07-08 Mc−cdma拡散チップ割り当て方法 Expired - Fee Related JP4015486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002199337A JP4015486B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 Mc−cdma拡散チップ割り当て方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002199337A JP4015486B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 Mc−cdma拡散チップ割り当て方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004048117A true JP2004048117A (ja) 2004-02-12
JP4015486B2 JP4015486B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=31706500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002199337A Expired - Fee Related JP4015486B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 Mc−cdma拡散チップ割り当て方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4015486B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2411555A (en) * 2004-02-27 2005-08-31 Toshiba Res Europ Ltd CDMA system with 2D spreading where the spreading codes/factors depend upon the number of active users
JP2006067118A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Motorola Inc マルチキャリアスペクトル拡散通信装置及びマルチキャリアスペクトル拡散通信方法
WO2006106922A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Nec Corporation 伝搬路変動に適応した通信システムのリソース割り当て方法
WO2007052767A1 (ja) * 2005-11-04 2007-05-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線送信装置および無線送信方法
JP2007533199A (ja) * 2004-04-07 2007-11-15 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 広帯域無線通信システムにおけるamcモード及びダイバーシチモードをスイッチングするための装置及び方法
US8023531B2 (en) 2004-12-14 2011-09-20 Fujitsu Limited Spread code allocating method, despreading method, transmitting device, receiving device, communicating device, wireless base station device, and mobile terminal device

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2411555A (en) * 2004-02-27 2005-08-31 Toshiba Res Europ Ltd CDMA system with 2D spreading where the spreading codes/factors depend upon the number of active users
JP2007533199A (ja) * 2004-04-07 2007-11-15 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 広帯域無線通信システムにおけるamcモード及びダイバーシチモードをスイッチングするための装置及び方法
JP4745334B2 (ja) * 2004-04-07 2011-08-10 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 広帯域無線通信システムにおけるamcモード及びダイバーシチモードをスイッチングするための装置及び方法
JP2006067118A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Motorola Inc マルチキャリアスペクトル拡散通信装置及びマルチキャリアスペクトル拡散通信方法
JP4539969B2 (ja) * 2004-08-25 2010-09-08 モトローラ・インコーポレイテッド マルチキャリアスペクトル拡散通信装置及びマルチキャリアスペクトル拡散通信方法
US8023531B2 (en) 2004-12-14 2011-09-20 Fujitsu Limited Spread code allocating method, despreading method, transmitting device, receiving device, communicating device, wireless base station device, and mobile terminal device
US8472480B2 (en) 2004-12-14 2013-06-25 Fujitsu Limited Spread code allocating method, despreading method, transmitting device, receiving device, communicating device, wireless base station device, and mobile terminal device
WO2006106922A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Nec Corporation 伝搬路変動に適応した通信システムのリソース割り当て方法
KR100932025B1 (ko) 2005-03-31 2009-12-15 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 전반로 변동에 적응한 통신 시스템의 리소스 할당 방법
JP4831535B2 (ja) * 2005-03-31 2011-12-07 日本電気株式会社 伝搬路変動に適応した通信システムのリソース割り当て方法
US8422437B2 (en) 2005-03-31 2013-04-16 Nec Corporation Resource assignment method for communication system adapted for change of channel
WO2007052767A1 (ja) * 2005-11-04 2007-05-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線送信装置および無線送信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4015486B2 (ja) 2007-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3236273B2 (ja) マルチキャリア伝送システムおよびマルチキャリア変調方法
AU2006231176B2 (en) Radio resource assignment method for physical channel in uplink, and transmitter used for mobile apparatuses
JP4612046B2 (ja) 変更可能な巡回プレフィックス長(cyclicprefixlength)を有する無線通信システム
JP5062852B2 (ja) パイロット信号伝送の方法
KR100740448B1 (ko) Ofdm 통신 시스템
US7436758B2 (en) Apparatus and method for transmitting/receiving pilot pattern set to distinguish base station in orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) communication system
KR101061624B1 (ko) 무선 통신 시스템에 대한 역방향 링크 파일럿 송신
JP5628240B2 (ja) Sc−fdma環境における周波数ホッピング
KR101017259B1 (ko) 송신장치, 수신장치, 이동통신 시스템, 및 송신제어방법
US20050094550A1 (en) Apparatus and method for transmitting/receiving pilot signals in an OFDM communication system
RU2382501C2 (ru) Способ, устройство передачи/приема и система для конфигурирования и управления каналами в системе беспроводной связи, используя каналы амс и каналы разнесенного приема
RU2350014C2 (ru) Быстрая скачкообразная перестройка частоты с мультиплексированным с кодовым разделением пилот-сигналом, в системе мдочр
JP4334274B2 (ja) マルチキャリア伝送用送信機及びマルチキャリア伝送方法
JP4191731B2 (ja) 無線通信システム及び無線通信方法
US20050099939A1 (en) Apparatus and method for transmitting/receiving pilot signals in an OFDM communication system
JP2002111631A (ja) 無線通信システム及び無線通信装置
JP2004135305A (ja) Ofmdaを使用するhsdpaシステムのためのフィードバック方法
JP2007519304A (ja) ワイアレス同報通信ネットワークにおけるローカル送信及びワイド・エリア送信。
EP1917738A2 (en) Method and apparatus for pilot signal transmission
KR20110084858A (ko) 통신 시스템의 상향링크 신호 송신 방법, 송신 장치, 생성 방법 및 생성 장치
JP3771914B2 (ja) パイロット信号送信方法及び基地局装置
JP2004134978A (ja) 無線通信システム、無線通信方法、これらに用いて好適な送信装置及び受信装置
JPWO2006114932A1 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
JP4015486B2 (ja) Mc−cdma拡散チップ割り当て方法
RU2396715C2 (ru) Передающее устройство, способ передачи данных, приемное устройство и способ приема данных

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050601

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees