明 細 書
無線送信装置および無線送信方法
技術分野
[0001] 本発明は、シングルキャリア伝送方式を採用した無線送信装置および無線送信方 法に関する。
背景技術
[0002] 現在、 3GPP RAN LTE (Long Term Evolution)では、上り回線の伝送方式として SC— FDMA (Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)ゝすなわちシング ルキャリア伝送方式が検討されている。また、この SC— FDMA環境下におけるノ ィ ロット、ユーザデータ、制御データ等の多重方法も検討されている。
[0003] 例えば、複数ユーザが送信するパイロットの多重方法としては、チャネル推定およ び CQI (Channel Quality Indicator)推定の両方の用途を実現するため、各ユーザが 送信するパイロットを Distributed— FDMA方式を用いて多重する方法が有力である 。一方、ユーザデータや制御データの多重方法としては、 Localized— FDMA方式が 有力である。また、非特許文献 1、 2には、制御データおよびユーザデータを時間多 重(TDM :Time Division Multiplexing)して送信する例が開示されている。
非特許文献 1 : R1— 050882, Samsung, "Data and Control Multiplexing in SC-FDMA Uplink for Evolved UTRA," 3GPP TSG RAN WGl Meeting #42, London, UK, 29 Au gust 一 2 September, 2005
非特許文献 2 : Rl- 050850, NTT DoCoMo, Fujitsu, NEC, SHARP, "Physical Channel s and Multiplexing in Evolved UTRA Uplink," 3GPP TSG RAN WGl Meeting #42, L ondon, UK, 29 August - 2 September, 2005
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] し力しながら、非特許文献 1、 2に開示の技術には、以下に示すような問題がある。
[0005] 図 1は、非特許文献 1、 2に開示されている 1TTI (Transmission Timing Interval)分 のフレームフォーマットを示す図である。左端の縦 1列の信号がパイロットチャネルで
あり、パイロットは Distributed— FDMA方式によって多重されている。また、残りの信 号が、制御データ(SCCH : Shared Control Channel)およびユーザデータ(SDCH : Shared Data Channel)であり、制御データおよびユーザデータは時間多重されている 。さらに、パイロットチャネルのうち、斜線を付したパイロットが UE (User Equipment) # 1用のパイロットであり、残りの信号において斜線が付されている信号が UE # 1用 の SCCHである。
[0006] 図 2は、 Distributed— FDMA方式で多重されたパイロットとチャネル推定精度との 関係を説明するための図である。
[0007] 図 2の上段は、チャネル推定用ノ ィロットと他ユーザの CQI測定用パイロットとが Dis tributed— FDMA方式で周波数軸上に多重された信号を模式的に示して 、る。また 、図 2の中段は、周波数選択性フ ージング環境下における伝搬路の周波数応答、 およびパイロットシンボルを用いて推定されるチャネル推定値の一例を示して 、る。さ らに、図 2の下段は、チャネル推定用パイロットの各位置におけるチャネル推定値の 平均的な推定精度を示して!/、る。
[0008] 図 2の中段に示すように、チャネル推定用のパイロットシンボルが配置されていない 周波数位置でのチャネル推定値は、隣接するパイロットシンボルが配置されて ヽる周 波数位置でのチャネル推定値力 補間等により推定することができる。従って、図 2 の下段に示すように、チャネル推定用のパイロットシンボル間で伝搬路の周波数応答 が大きく変化する場合は、チャネル推定用のパイロットシンボルが配置されて 、な ヽ 周波数位置(図 2下段のグラフの谷の部分)でのチャネル推定値は、正しく推定され なくなる。すなわち、チャネル推定用ノ ィロットが配置されている周波数位置でのチヤ ネル推定値の推定精度は高ぐ一方、チャネル推定用パイロット間におけるチャネル 推定値の推定精度は低 、結果となる。
[0009] また、シングルキャリア伝送の場合、 OFDM等のマルチキャリア伝送の場合と異な り、特定の周波数成分が歪むと、その歪みが時間波形全体に渡る歪みとなって時間 波形全体に重畳される。従って、非特許文献 1、 2に開示されているフレームフォーマ ットを使用する場合、伝搬路の状態 (周波数選択性)によってパイロット間でのチヤネ ル推定精度が低下するため、無線受信装置において等化処理を行ったとしても、所
要品質が満たせなくなる場合がある。特に、高いチャネル推定精度が要求されるチヤ ネル、例えば制御データチャネル等のチャネル推定精度が低下すると、制御データ のみの品質劣化にとどまらず、受信信号全体の品質が劣化する。
[0010] 本発明の目的は、制御データ等の特定のデータのチャネル推定精度を改善するこ とにより、受信品質を向上させることができる無線送信装置および無線送信方法を提 供することである。
課題を解決するための手段
[0011] 本発明の無線送信装置は、パイロットを第 1タイムスロットに周波数分割多重するパ ィロット多重手段と、前記パイロット以外のデータを前記第 1タイムスロット以外のタイ ムスロットに周波数分割多重するデータ多重手段と、前記パイロット以外のデータのう ち所要チャネル推定精度の高いデータが前記パイロットと同一周波数に多重される ように、前記データ多重手段を制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
発明の効果
[0012] 本発明によれば、制御データ等の特定のデータのチャネル推定精度を改善し、受 信品質を向上させることができる。
図面の簡単な説明
[0013] [図 1]非特許文献 1、 2に開示されているフレームフォーマットを示す図
[図 2]Distributed— FDMA方式で多重されたパイロットとチャネル推定精度との関係 を説明するための図
[図 3]実施の形態 1に係る無線送信装置の主要な構成を示すブロック図
[図 4]実施の形態 1に係るマッピング方法の決定処理の手順を示すフロー図
[図 5]実施の形態 1に係るマッピング部から出力されるシングルキャリアのフレームフォ 一マットの一例を示す図
[図 6]実施の形態 2に係る無線送信装置の主要な構成を示すブロック図
[図 7]実施の形態 2に係るマッピング部から出力されるシングルキャリアのフレームフォ 一マットの一例を示す図
[図 8]実施の形態 2に係るマッピング部から出力されるシングルキャリアのフレームフォ 一マットの一例を示す図
[図 9]実施の形態 2に係る無線受信装置の主要な構成を示すブロック図
[図 10]実施の形態 3に係るマッピング部から出力されるシングルキャリアのフレームフ ォーマットの一例を示す図
[図 11]実施の形態 3に係るマッピング部から出力されるシングルキャリアのフレームフ ォーマットの他の例を示す図
[図 12]実施の形態 4に係るマッピング部から出力されるシングルキャリアのフレームフ ォーマットの一例を示す図
[図 13]実施の形態 4に係るマッピング部から出力されるシングルキャリアのフレームフ ォーマットの一例を示す図
[図 14]実施の形態 5に係る無線送信装置の主要な構成を示すブロック図
[図 15]実施の形態 5に係る無線送信装置の主要な構成を示すブロック図
[図 16]ユーザ # 1のデータとユーザ # 2のデータとがエア中で多重された信号の一例 を示す図
発明を実施するための最良の形態
[0014] 以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお
、本明細書において、データ 1は制御データのことを指し、データ 2はユーザデータ のことを指す。
[0015] (実施の形態 1)
図 3は、本発明の実施の形態 1に係る無線送信装置の主要な構成を示すブロック 図である。
[0016] 本実施の形態に係る無線送信装置は、符号ィ匕部 101— 1、 101— 2、変調部 102 —1、 102— 2、 102— 3、 FFT部 103— 1、 103— 2、 103— 3、マッピング部 104、 IF FT部 105、 CP付加部 106、無線部 107、アンテナ 108、およびマッピング制御部 10 9を備える。なお、同様の機能を有する複数の構成に対し同一の符号を付し、さらに 各符号に続けて異なる枝番を付して互 、を区別して 、る。
[0017] 本実施の形態に係る無線送信装置の各部は以下の動作を行う。
[0018] 符号ィ匕部 101— 1は、入力されるデータ 1に対し、ターボ符号等を用いた所定の誤 り訂正符号化を施し、得られる信号を変調部 102—1に出力する。同様に、符号化部
101— 2は、入力されるデータ 2に対して所定の誤り訂正符号化を施し、得られる信 号を変調部 102— 2に出力する。
[0019] 変調部 102— 1は、符号ィ匕部 101— 1から出力される信号に対し、 BPSK (Binary P hase Shift Keying)、 QPSK( Quadrature Phase Shift Keying)等の所定の変調処理を 施し、得られる変調信号を FFT部 103— 1に出力する。同様に、変調部 102— 2は、 符号ィ匕部 101— 2から出力される信号に対して所定の変調処理を施し、得られる変 調信号を FFT部 103— 2に出力する。変調部 102— 3は、入力されるパイロット信号 に対し、所定の変調処理を施し、得られる変調信号を FFT部 103— 3に出力する。 データ 2 (ユーザデータ)よりもデータ 1 (制御データ)、また、データ 1よりもパイロットの 方が重要であるため、通常、変調方式として、重要データになればなるほど誤り耐性 の強い変調方式が採用される。
[0020] FFT部 103— 1は、変調部 102— 1から出力される変調信号に対して高速フーリエ 変換 (FFT)を施し、時間領域信号である変調信号を周波数領域信号に変換し、マツ ビング部 104に出力する。同様に、 FFT部 103— 2、 103— 3は、変調部 102— 2、 1 02— 3から出力される変調信号に対して高速フーリエ変換を施し、得られる周波数領 域信号をマッピング部 104に出力する。
[0021] マッピング制御部 109には、送信フレームにおけるパイロット信号の周波数軸上の 位置に関する情報 (パイロット位置情報)が入力される。マッピング制御部 109は、こ のパイロット位置情報に基づ 、て、データ 1およびデータ 2のマッピング方法を決定し 、決定したマッピング方法をマッピング制御信号を用いてマッピング部 104に指示す る。
[0022] マッピング部 104は、パイロット信号を送信するタイムスロット(パイロット用タイムス口 ット)では、マッピング制御部 109を介して通知されるノ ィロット位置情報に従って、パ ィロット信号を周波数軸上にマッピングする。また、データを送信するタイムスロットに おいては、マッピング部 104は、マッピング制御部 109からの指示に基づいて、 FFT 部 103— 1、 103— 2から出力される周波数領域のデータ 1およびデータ 2を、送信フ レームのサブキャリア上へマッピングし、マッピング後の信号を IFFT部 105に出力す る。
[0023] IFFT部 105は、マッピング部 104から出力される周波数軸上にマッピングされたデ ータに対して逆高速フーリエ変換 (IFFT)処理を施し、得られる時間領域信号を CP 付加部 106に出力する。なお、 FFT部 103— 1〜103— 3から IFFT部 105までの構 成、すなわち、 FFT部 103— 1〜103— 3において時間領域信号力も周波数領域デ ータに変換し、マッピング部 104において周波数領域データのマッピングを変更する 等の処理を施した後、 IFFT部 105にお 、て周波数領域データを時間領域信号に変 換するこの一例の処理を行う構成を、特に DFT— spread— OFDM (Discrete Fouri er Transform— spread— Orthogonal Frequency Division Multiplex)と呼ふ。
[0024] CP付加部 106は、 IFFT部 105から出力される時間領域信号に対し、 CP (Cyclic P refix)を付加し、無線部 107に出力する。
[0025] 無線部 107は、 CP付加部 106から出力されるベースバンド信号を無線周波数帯域 の無線信号へアップコンバートし、アンテナ 108を介して送信する。
[0026] 図 4は、マッピング制御部 109におけるマッピング方法の決定処理の手順を示すフ ロー図である。このフローにおいて STとはステップの略である。
[0027] マッピング制御部 109は、パイロット位置情報を取得し (ST1010)、この情報に基 づ 、て制御チャネルデータのマッピング位置の候補を決定する(ST1020)。例えば 、パイロット位置情報が、送信フレームにおけるパイロット信号の周波数軸上の位置、 具体的には、ノ ィロット信号の多重位置のサブキャリア番号であった場合、マッピング 制御部 109は、このサブキャリア番号を制御チャネルデータのマッピング位置の候補 を示す情報とする。これにより、パイロットが多重されている周波数と同一の周波数に 制御チャネルデータが周波数多重されることになり、制御データの受信品質が向上 する。
[0028] また、マッピング制御部 109は、上記の制御チャネルデータのマッピング位置の候 補以外のサブキャリアを、他のデータ(ユーザデータ)のマッピング位置として決定す る(ST1030)。そして、マッピング制御部 109は、制御データのマッピング位置の候 補および他のデータのマッピング位置(すなわちマッピング方法)をマッピング部 104 に指示するためのマッピング制御信号を生成し、マッピング部 104に出力する(ST1 040)。
[0029] マッピング部 104は、上記処理によって決定されたマッピング方法に従って、制御 データおよび他のデータのマッピングを行う。具体的には、制御データのマッピング 位置の候補に制御データをマッピングして 、き、他のデータのマッピング位置には他 のデータ、すなわちユーザデータをマッピングしていく。ここで、 FFT部 103— 1から 出力される制御データが必要とするサブキャリア数力 マッピング制御部 109から通 知されるマッピング位置の候補数 (パイロット数)よりも少な 、場合、マッピング部 104 は、マッピング位置の候補において、 FFT部 103— 1から出力される制御データを任 意の位置に割り当てた後、余ったマッピング位置に、ユーザデータの一部を割り当て ていく。これにより、一部のユーザデータの受信品質も向上する。
[0030] なお、上記フローは、マッピング方法の決定処理の一例であり、他の手順でも良!ヽ 。例えば、 FFT部 103— 1からの制御データが必要とするサブキャリア数をマッピング 制御部 109が把握できる場合には、マッピング制御部 109自体力 制御データおよ びユーザデータのマッピング位置を全て決定し、マッピング部 104に通知するような 構成であっても良い。
[0031] 図 5は、マッピング部 104から出力されるシングルキャリアのフレームフォーマットの 一例を示す図である。
[0032] この図に示すように、先頭のタイムスロットには、各ユーザ力 送信されたパイロット がマッピングされ、これに続く次のタイムスロットには、複数のデータがマッピングされ る。ここでは、パイロットチャネルにおいて、本実施の形態に係る無線送信装置が送 信したノ ィロットは、斜線を付して示している。斜線が付されていないパイロットは、他 ユーザが送信したパイロットである。本実施の形態に係る無線送信装置は、制御デ ータであるデータ 1 (SCCH)を、自機のパイロットがマッピングされている周波数と同 位置の周波数にマッピングする。制御チャネルである SCCHは、所要チャネル推定 精度の高 、チャネルである。
[0033] このように、本実施の形態によれば、シングルキャリア伝送において、ユーザデータ や制御データ等の複数の送信データを同一の帯域に周波数多重し、かつ、周波数 多重する各データのうち、制御データ、すなわち所要チャネル推定精度が高いデー タを、パイロットの周波数と同一の周波数に割り当てて送信する。
[0034] これにより、ノ ィロットと同じ周波数に割当てられたデータは、精度の高いチャネル 推定値により復調されるので、パイロット間の伝搬路の周波数変動に影響を受けるこ とがない。すなわち、本実施の形態によれば、制御データ等の特定のデータのチヤ ネル推定精度を改善し、受信品質を向上させることができる。
[0035] なお、本実施の形態では、制御データをパイロットと同一周波数にマッピングする例 を示した力 同一周波数ではなくこの周波数の近傍に制御データをマッピングするよ うな構成であっても良い。ここで近傍とは、例えば、ノ ィロットと同一周波数のサブキヤ リアと隣り合うサブキャリア等である。パイロットのマッピング位置の近傍であれば、 ィロット間の伝搬路の周波数変動の影響が小さいと考えられる力もである。
[0036] また、本実施の形態では、制御データがマッピングされるタイムスロットが、ノ ィロット 用タイムスロットのすぐ後ろのタイムスロットである場合を例にとって説明を行ったが、 これに限定されず、制御データがマッピングされるタイムスロットは、さらに後続のタイ ムスロットであっても良い。なお、これについては、実施の形態 3以降でさらに詳細に 説明する。
[0037] また、本実施の形態では、ノ ィロット用タイムスロットが先頭であるフレーム構成を例 にとつて説明を行った力 パイロット用タイムスロットは先頭に限定されない。例えば、 パイロット用タイムスロットが先頭でない場合、パイロット用タイムスロットより後ろに位 置する後続のタイムスロットに対して、本実施の形態に係る制御データのマッピングを 行えば良い。また、本実施の形態に係る制御データのマッピング対象は、必ずしもパ ィロット用タイムスロットの後続のタイムスロットである必要もなぐ例えば、ノ ィロット用 タイムスロットに近接するタイムスロットに対し、本実施の形態に係る制御データのマツ ビングを行っても良い。
[0038] また、本実施の形態では、ノ ィロット用タイムスロットが 1つである場合を例にとって 説明したが、パイロット用タイムスロットは 1つに限定されず、 2以上のタイムスロットに パイロットがマッピングされていても良い。例えば、パイロット用タイムスロットが 1サブ フレームの先頭および中間の 2箇所にある場合、本実施の形態に係る無線送信装置 は、まず、サブフレームの前半部分について、先頭のパイロット用タイムスロットのパイ ロットに基づいて、あるマッピング方法を決定し、このマッピング方法に従って制御デ
ータチャネル等のマッピングを行っても良い。続いて、本実施の形態に係る無線送信 装置は、サブフレームの後半部分について、中間のパイロット用タイムスロットのパイ ロットに基づいて、あるマッピング方法を決定し、このマッピング方法に従って制御デ ータチャネル等のマッピングを行っても良い。さらに他の実施例として、ノ ィロット用タ ィムスロットが 1サブフレーム中に 2箇所以上ある場合、各データ用タイムスロットにお ける制御データ等のマッピングは、より近接するパイロット用タイムスロットのパイロット に基づいて行われる。
[0039] また、本実施の形態では、サブキャリアを一例として説明した力 これに限定されず
、複数のサブキャリアで構成されるリソースブロックでもよ 、。
[0040] また、本実施の形態では、無線受信装置が DFT—s— OFDM部を備えている場合 を例にとって説明したが、無線受信装置の構成としては、これに限定されない。
[0041] (実施の形態 2)
図 6は、本発明の実施の形態 2に係る無線送信装置の主要な構成を示すブロック 図である。なお、この無線送信装置は、実施の形態 1に示した無線送信装置(図 3参 照)と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、そ の説明を省略する。
[0042] 本実施の形態に係る無線送信装置は、複数の周波数多重データ間で、所要受信 品質が高いデータを、所要チャネル推定精度の高いデータとし、このデータを優先 的にパイロットの周波数位置と同一の周波数にマッピングする。具体的には、ユーザ データの受信品質に応じて、制御データのマッピング位置を切り替える構成をとる。 そして、ユーザデータの受信品質として MCS (Modulation and Coding Scheme)レべ ルを用いる。
[0043] 実施の形態 1と異なる点は、マッピング制御部 109にさらに MCS情報が入力されて いる点である。マッピング制御部 109は、 MCS情報とパイロット位置情報とに基づい て、データ 1およびデータ 2の周波数軸上でのマッピング方法を制御し、マッピング制 御信号をマッピング部 104に出力する。
[0044] マッピング制御部 109におけるマッピング方法の決定処理の詳細についてさらに説 明する。
[0045] マッピング制御部 109は、データスロットにおいて、データ 2の MCS情報に基づい て、データ 1またはデータ 2のいずれをパイロットの周波数位置と同一の周波数にマツ ビングするかを決定する。すなわち、マッピング制御部 109は、いずれのデータがより 高 、チャネル推定精度を要求されて 、るのかを MCSレベルに基づ!/、て判断する。こ こで、 MCSレベルは、受信品質を一意的に示しているパラメータと考えることができ る。より具体的には、マッピング制御部 109は、データ 2の MCSレベルが所定の閾値 未満であれば、データ 1をパイロットの周波数位置と同一の周波数にマッピングする ように決定し、データ 2の MCSレベルが所定の閾値以上であれば、データ 2をパイ口 ットの周波数位置と同一の周波数にマッピングするよう決定する。ここで、 MCSレべ ルが高くなるということは、 MCSレベルが高くなるにつれ、高多値化の変調方式が適 用されるか、ある 、は高符号ィ匕率の誤り訂正符号が適用されることを意味して 、る。
[0046] 図 7および図 8は、マッピング部 104から出力されるシングルキャリアのフレームフォ 一マットの一例、すなわち、マッピング制御部 109で決定されたマッピング方法によつ て無線フレーム上にマッピングされたパイロット、データ 1、およびデータ 2の一例を示 す図である。特に図 7は、データ 2の MCSレベルが低い場合、つまり UEがセルエツ ジ等に位置し、低 SIR環境下にある場合のこの UEに対する送信信号のマッピングの 概要を示している。一方、図 8は、データ 2の MCSレベルが高い場合、つまり基地局 近傍に位置する等により高 SIR環境下にいる UEに対する送信信号のマッピングの 概要を示している。なお、ここで、 MCSレベルの閾値は、 16QAMが設定されている
[0047] 図 9は、上記の無線送信装置に対応する、本実施の形態に係る無線受信装置の主 要な構成を示すブロック図である。同様の機能を有する複数の構成に対し同一の符 号を付し、さらに各符号に続けて異なる枝番を付して互いを区別している。この無線 受信装置の各部は以下の動作を行う。
[0048] 無線部 152は、アンテナ 151を介して受信された信号をベースバンド信号へ変換し 、 CP削除部 153に出力する。 CP削除部 153は、無線部 152から出力されるベース バンド信号に対し、 CPを削除する処理を施し、得られる信号を FFT部 154へ出力す る。 FFT部 154は、 CP削除部 153から出力される時間領域の信号に対し、高速フー
リエ変換を施し、得られる周波数領域の信号をデマッピング部 155に出力する。デマ ッビング部 155は、デマッピング制御部 159の制御の下、フーリエ変換処理後の受信 信号力 データ 1およびデータ 2の周波数成分を抽出し、等化部 160—1、 160- 2 に出力すると共に、フーリエ変換処理後の受信信号からパイロットの周波数成分も抽 出し、受信品質測定部 156に出力する。チャネル推定部 164は、無線部 152から出 力されるベースバンド信号に基づいてチャネル推定値を算出し、等化部 160— 1、 1 60— 2に出力する。等化部 160— 1、 160— 2は、チャネル推定部 164から出力され るチャネル推定値を基に、受信信号に対して周波数領域等化処理を行い、 IFFT部 161— 1、 161— 2に出力する。 IFFT咅 161— 1、 161— 2は、等ィ匕咅 160— 1、 160 2から出力される信号に対して逆高速フーリエ変換を施し、復調部 162—1、 162 —2に出力する。復調部 162— 1、 162— 2は、逆高速フーリエ変換後の信号に対し て無線送信装置で使用されたものと同一の変調方式、符号化率等を用いて復調処 理を施し、復調信号を復号部 163— 1、 163— 2に出力する。復号部 163— 1、 163 2は、復調信号に対して誤り訂正を行い、受信信号からデータ 1およびデータ 2を 取り出す。
[0049] 一方、受信品質測定部 156は、受信パイロット信号力も受信信号の受信品質を測 定し、測定結果を MCS決定部 157に出力する。 MCS決定部 157は、受信品質測定 部 156の測定結果に基づいて、通信相手である無線送信装置での次の送信タイミン グの MCSを決定し、バッファ 158に出力する。ノッファ 158は、 MCS決定部 157か らの出力を、通信相手である無線送信装置が先程の MCSを用いてデータ送信を行 い、このデータを受信するまでの間保持する。デマッピング制御部 159は、ノ ッファ 1 58が保持している MCSに基づいて、パイロットの周波数位置と同一の周波数にデー タ 1またはデータ 2のうちのいずれかがマッピングされているかを判断し、判断結果を デマッピング部 155に出力する。なお、デマッピング制御部 159が MCSレベルを基 にデータマッピング方法を判断する際の閾値は、本実施の形態に係る無線送信装置 が用いている閾値と同値の閾値を使用する。
[0050] このように、本実施の形態によれば、複数の多重データ間において、ユーザデータ の受信品質等の通信状況に合わせて、所要受信品質が高 、データを所要チャネル
推定精度が高 、データと判断し、このデータをパイロットが配置される周波数に優先 的にマッピングする。これにより、伝搬路の周波数変動に依存することなぐ多重され る各データの受信品質を高く保つことができる。
[0051] 具体的には、ユーザデータの MCSレベルが低い場合は、制御データをパイロット の周波数位置に割り当てることで、制御データを更にロバストに (誤り耐性に強く)で きる。逆に、ユーザデータの MCSレベルが高い場合、ユーザデータをパイロットの周 波数位置に割り当てることにより、多値変調で送信されるユーザデータの受信品質を あるレベルに維持することが可能となる。
[0052] なお、本実施の形態では、データ選択の際に使用される MCSレベルの閾値として 16QAMが使用される場合を例にとつて説明したが、この閾値は 16Q AMに限定さ れない。
[0053] また、本実施の形態では、データ選択の際に使用される MCSレベルの閾値が 1つ の場合を例にとって説明した力 複数の閾値を設け、更に細力べデータ 1のマツピン グ位置を制御するような構成としても良 ヽ。
[0054] また、本実施の形態では、受信品質を表す指標として MCSレベルを用いた場合を 例にとって説明したが、これに限らず、例えば、受信 CIR、受信 SNR、受信 SIR、受 信 SINR、受信 CINR、受信電力、干渉電力、ビット誤り率、スループット等を用いるこ とがでさる。
[0055] また、本実施の形態では、無線受信装置が DFT—s— OFDM部を備えている場合 を例にとって説明したが、無線受信装置の構成としては、これに限定されない。
[0056] また、制御データであるデータ 1が、特にデータ 2の制御に使用される制御データ の場合には、データ 2の復調および復号処理にデータ 1を用いることができる。
[0057] (実施の形態 3)
本発明の実施の形態 3に係る無線送信装置の基本的構成は、実施の形態 1に示し た無線送信装置(図 3参照)と同様である。よって、同一の構成要素には同一の符号 を付し、その説明を省略する。
[0058] 実施の形態 1、 2では、制御データがマッピングされるタイムスロットが 1つのタイムス ロットである場合を例にとって説明を行った力 制御データがマッピングされるタイム
スロットは複数のタイムスロットに渡っていても良い。本実施の形態に係る無線送信装 置は、制御データのマッピング位置の候補 (パイロットの周波数位置と同一の周波数 )を決定した後、タイムスロットによって異なる位置のマッピング候補に制御チャネルを マッピングする。具体的には、制御データを、異なるタイムスロット間で周波数ホッピン グまたはレピテイシヨンさせる。
[0059] 実施の形態 1と異なる点は、マッピング制御部 109の動作である。マッピング制御部 109は、パイロットの周波数位置と同一周波数にマッピングされるデータを、タイムス ロットが変わる毎に、異なる周波数位置にマッピングしたり(周波数ホッピング)、同一 のデータを異なる周波数位置にマッピング(レビテイシヨン)する。
[0060] 図 10は、本実施の形態に係るマッピング部 104から出力されるシングルキャリアの フレームフォーマットの一例を示す図である。ここでは、パイロットの周波数位置と同 一周波数にマッピングされるデータを、タイムスロットが変わる毎に、異なる周波数位 置にマッピングした例を示している。より詳細には、図 10では、 UE # 1の SCCHに含 まれるシーケンシャルな制御データの周波数成分力 タイムスロットが変わる毎に、異 なる周波数位置にマッピングされ、送信される。
[0061] ここで、周波数ホッピングのパターンは、マッピング制御部 109内蔵のメモリに記録 されているパターンを用いる。パイロットの多重数および 1サブフレーム中のタイムス口 ット数は固定であるから、例えば、制御データ 1の最初のタイムスロットにおけるマツピ ング位置が決まれば、後続のタイムスロットにおける制御データ 1のマッピング位置も 、記録されて 、る周波数ホッピングパターンに従って一意に決まる。
[0062] 図 11は、本実施の形態に係るマッピング部 104から出力されるシングルキャリアの フレームフォーマットの他の例を示す図である。ここでは、パイロットの周波数位置と 同一周波数にマッピングされるデータを、タイムスロットが変わる毎に、異なる周波数 位置にレピテイシヨンした例を示している。すなわち、各タイムスロットにマッピングされ る制御データは、図 10のようにシーケンシャルなデータではなぐ同一データがレビ テイシヨンされて生成されたレピテイシヨンデータである。なお、同一データは同一の ハッチングを付して示して 、る。
[0063] レピテイシヨンパターンも周波数ホッピングパターンと同様に、マッピング制御部 109
内蔵のメモリに記録されているパターンを用い、ランダムな周波数位置に制御データ をマッピングする。ただし、複数存在する制御データを、重複なく少なくとも異なる周 波数位置にマッピングしていくために、図 11に示すように、制御データのマッピング 位置を規則正しく順にシフトしていくマッピング方法も考えられる。
[0064] このように、本実施の形態によれば、パイロットの周波数位置と同一の周波数にマツ ビングされているデータを異なるタイムスロット間で周波数ホッピングさせる場合には、 時間ダイバーシチ効果および周波数ダイバーシチ効果が向上し、データの伝送品 質を高品質ィ匕することができる。また、パイロットの周波数位置と同一の周波数にマツ ビングされたデータを、異なるタイムスロット間でレピテイシヨンすることによつても、時 間および周波数におけるダイバーシチ効果が向上し、データの伝送品質を高品質ィ匕 することができる。
[0065] なお、本実施の形態では、異なるタイムスロット間におけるレピテイシヨンに関して、 同一の周波数位置でレピテイシヨンを行ってもプロセスゲインを得ることができる。
[0066] (実施の形態 4)
本発明の実施の形態 4に係る無線送信装置の基本的構成も、実施の形態 1に示し た無線送信装置(図 3参照)と同様である。よって、同一の構成要素には同一の符号 を付し、その説明を省略する。
[0067] 本実施の形態に係る無線送信装置は、制御チャネルデータの 1サブフレームあたり の周波数方向および時間方向のマッピング数に偏りを持たせる。具体的には、(1)周 波数方向のマッピング数よりも時間方向のマッピング数が多くなる設定を使用するか 、または(2)時間方向のマッピング数よりも周波数方向のマッピング数が多くなる設定 を使用する。これらの設定は、マッピング制御部 109内蔵のメモリに、マッピング数ル ールとして記憶されており、マッピング制御部 109は、この記録されているルールに 従 、制御データのマッピングを行う。なお、(1)の場合であっても (2)の場合であって も、マッピング制御部 109の動作は、実施の形態 1と一部異なるのみである。
[0068] まず、上記(1)の場合のマッピング制御部 109の動作について説明する。
[0069] マッピング制御部 109は、内蔵メモリに記憶されているマッピング数ルールに従って 、ノ ィロットの周波数位置と同一周波数にマッピングされる制御データに関し、周波
数方向のマッピング数よりも時間方向のマッピング数が多くなるように、マッピング部 1 04を制御する。
[0070] 図 12は、本実施の形態に係るマッピング部 104から出力されるシングルキャリアの フレームフォーマットの一例、すなわち、マッピング制御部 109によって制御されたマ ッビング部 104による各データのマッピング結果を示す図である。ここでは、周波数方 向のマッピング数よりも時間方向のマッピング数が多くなる設定として、マッピング制 御部 109内蔵のメモリに、周波数方向のマッピング数 = 2、時間方向のマッピング数 =4が設定されて 、る例を示して 、る。
[0071] 上記の構成により、周波数方向の制御チャネルのマッピング数が減少するので、制 御チャネルとデータチャネルとを多重した際の PAPR (Peak to Average Power Ratio) の増加を防止することができ、その結果、受信品質を向上させることができる。
[0072] 次に、上記(2)の場合のマッピング制御部 109の動作について説明する。
[0073] マッピング制御部 109は、内蔵メモリに記憶されているマッピング数ルールに従って 、ノ ィロットの周波数位置と同一周波数にマッピングされる制御データに関し、時間 方向のマッピング数よりも周波数方向のマッピング数が多くなるように、マッピング部 1 04を制御する。
[0074] 図 13は、本実施の形態に係るマッピング部 104から出力されるシングルキャリアの フレームフォーマットの一例、すなわち、マッピング制御部 109によって制御されたマ ッビング部 104による各データのマッピング結果を示す図である。ここでは、時間方向 のマッピング数よりも周波数方向のマッピング数が多くなる設定として、マッピング制 御部 109内蔵のメモリに、周波数方向のマッピング数 =4、時間方向のマッピング数 = 2が設定されている例を示している。また、制御チャネルはデータチャネルよりも先 に復調されることが望ましいため、サブフレーム等の受信単位の先頭に極力近いタイ ムスロットに制御チャネルがマッピングされることが望ましい。
[0075] 上記の構成により、制御データの時間方向のマッピング数を減少させて、サブフレ ームの先頭に配置することにより、ユーザデータの受信に先んじて制御データの復 調が可能となるので、ユーザデータ復調までの処理遅延を低減させることができる。
[0076] このように、本実施の形態によれば、制御チャネルデータの 1サブフレームあたりの
周波数方向および時間方向のマッピング数に偏りがあるので、 PAPRを減少させたり 、処理遅延を低減させることができ、その結果、受信品質を向上させることができる。
[0077] なお、本実施の形態では、 UEの移動速度に応じて、適応的に上記(1)と(2)とを 切り替えられるような構成としても良い。具体的には、ユーザの移動速度がある閾値 より小さければ上記(1)の動作を適用し、閾値より大きければ上記(2)の動作を適用 する。これにより、ユーザの移動速度が速い場合は、パイロットと時間的に近い位置 に所要チャネル推定精度が高 、データを配置することで、時間方向のフェージング 変動にも追従可能となる。
[0078] (実施の形態 5)
図 14は、本発明の実施の形態 5に係る無線送信装置 500aの主要な構成を示すブ ロック図、図 15は本発明の実施の形態 5に係る無線送信装置 500bの主要な構成を 示すブロック図である。なお、実施の形態 1に示した無線送信装置(図 3参照)と同一 の構成要素には同一の符号を付している。
[0079] 無線送信装置 500aおよび無線送信装置 500bは、それぞれ異なるユーザの無線 送信装置であり、互いに同期しているため、送信フレームの同一のタイムスロット内で 、お互いの送信データが周波数軸上でマッピングされる。ここで、パイロットの周波数 位置と同一の周波数にマッピングされるデータは、例えば、 RACH (Random Access Channel)等を伝送するためのコンテンション 'ベースド 'チャネル(contention based C hannel)のデータとする。コンテンション 'ベースド 'チャネルとは、スケジューリングされ て!ヽな 、ために互 、が競合する可能性のあるチャネルのことである。
[0080] 実施の形態 1では、同一の無線送信装置力 データ 1およびデータ 2を周波数多重 して送信していた力 本実施の形態では、無線送信装置 500aからデータ 1を送信し 、無線送信装置 500bからデータ 2を送信する。
[0081] 具体的には、ユーザ # 1の無線送信装置 500a内のマッピング制御部 109は、パイ ロット用タイムスロットにおいて、パイロット位置情報に応じてパイロットの周波数成分 を周波数軸上にマッピングする。また、ユーザ # 2の無線送信装置 500b内のマツピ ング制御部 109も、同様に、ノ ィロット用タイムスロットにおいて、パイロット位置情報 に応じてパイロットの周波数成分を周波数軸上にマッピングする。この時、ノ ィロット
信号がマッピングされる周波数位置は、ユーザ # 1およびユーザ # 2間で異なる周波 数位置となるように予め決められている。
[0082] 一方、データを送信するタイムスロットにおいて、ユーザ # 1の無線送信装置 500a 内のマッピング制御部 109は、データ 1をパイロットの周波数位置と同一の周波数に マッピングする。ユーザ # 2の無線送信装置 500b内のマッピング制御部 109は、デ ータ 2をユーザ 1が使用していない周波数にマッピングする。
[0083] 図 16は、無線送信装置 500aから送信されたユーザ # 1のデータと、無線送信装置
500bから送信されたユーザ # 2のデータとがエア中で多重された信号の一例を示す 図である。
[0084] この図に示すように、先頭のタイムスロットではパイロットがマッピングされており(他 ユーザの CQI測定用パイロットも表示している)、次のタイムスロットでユーザ # 1の R ACHの一種である FACH (Fast Access Channel)と、ユーザ # 2の SDCHとが多重 してマッピングされている。ここでは、ユーザ # 1のデータ 1がパイロットの周波数位置 と同一の周波数にマッピングされる例を示している。
[0085] このように、本実施の形態によれば、所要チャネル推定精度が高 、データを複数の ユーザ間でパイロット位置にマッピングすることで、マルチユーザ環境にお!、ても高 品質な伝送が可能となり、システムスループットを向上させることができる。また、 cont ention-basedデータ用のパイロットとしてリソースを別途に確保する必要がないので、 リソースの利用効率も向上させることができる。
[0086] なお、本実施の形態では、ユーザ # 1のデータ 1として FACHを使用する場合を例 にとつて説 し 7こ; 0、 RCH (Reservation Cnannel)、 ¾CH (synchronization Channel) 、 synchronous RACH (Random Access Channel)等の contention based channelでも 良い。
[0087] また、本実施の形態では、ユーザ数が 2の場合について説明した力 ユーザ数は 3 以上であっても良い。
[0088] また、ユーザ # 2が送信するデータ 2は、ユーザ # 1が送信する周波数位置でも送 信するようにしても良い。かかる場合、データ 1からデータ 2に与える干渉を低減させ るために、データ 1を複数の周波数位置で低送信電力で送信する構成が考えられる
[0089] 以上、本発明の各実施の形態について説明した。
[0090] 本発明に係る無線送信装置および無線送信方法は、上記各実施の形態に限定さ れず、種々変更して実施することが可能である。例えば、実施の形態 4に加え、実施 の形態 3で示したような周波数ホッピングを併用しても良い。これにより、周波数ホッピ ングの自由度が向上するので、ダイバーシチゲインがさらに向上し、高品質な伝送が 可能となる。このように、各実施の形態は、適宜組み合わせて実施することが可能で ある。
[0091] 本発明に係る無線送信装置は、移動体通信システムにおける通信端末装置およ び基地局装置に搭載することが可能であり、これにより上記と同様の作用効果を有す る通信端末装置、基地局装置、および移動体通信システムを提供することができる。
[0092] なお、本明細書では、 DFT—s— OFDMによる無線送信装置の構成を例にとって 説明したが、 IFDMA構成や通常のシングルキャリア送信構成を用いても良い。しか し、 DFT—s— OFDMによる構成では、複数のデータの周波数軸上での多重が容 易に実施可能であり、さらに異なるデータ間で干渉が発生しない周波数多重方法を 採ることも可能であることから、他の構成と比較して最も適した実施の形態であると考 えられる。
[0093] また、本明細書では、制御チャネルを SCCHと表記して説明した力 例えば、 3GP P規格の、 HS— DSCHに付随する(associated)チャネルである HS— SCCH、 HS — DPCCHを使用しても良いし、 RRM (Radio Resource Management)用の制御情報 を通知するための DCCH、 S— CCPCH、 P— CCPCH、 PCH、 BCHでも良いし、ま た、物理チャネルの制御のための DPCCH等でも良!、。
[0094] また、本明細書では、データチャネルを SDCHと表記して説明した力 例えば、 3G PP規格の、 HS-DSCH, DSCH, DPDCH, DCH、 S— CCPCH、 FACH等でも 良い。
[0095] また、回線品質情報 CQIは、 CSI (Channel State Information)等と表記されることも ある。
[0096] また、本明細書では、複数データの周波数多重の時間的単位をタイムスロットと表
記したが、例えば、パイロットが多重される時間的単位を SBあるいはショートブロック と表記することもある。またデータが多重される時間的単位を LBあるいはロングブロッ クと表記することちある。
[0097] またここでは、本発明をノヽードウエアで構成する場合を例にとって説明した力 本発 明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係る無線送信方法 のアルゴリズムをプログラミング言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶し ておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る無線送信装置と 同様の機能を実現することができる。
[0098] また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路 である LSIとして実現される。これらは個別に 1チップ化されても良いし、一部または 全てを含むように 1チップィ匕されても良い。
[0099] また、ここでは LSIとした力 集積度の違いによって、 IC、システム LSI、スーパー L
SI、ウノレ卜ラ LSI等と呼称されることちある。
[0100] また、集積回路化の手法は LSIに限るものではなぐ専用回路または汎用プロセッ サで実現しても良い。 LSI製造後に、プログラム化することが可能な FPGA (Field Pro grammable Gate Array)や、 LSI内部の回路セルの接続もしくは設定を再構成可能な リコンフィギユラブル ·プロセッサを利用しても良 、。
[0101] さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術により、 LSIに置き換わる集積回 路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積ィ匕を行って も良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
[0102] 本明細書は、 2005年 11月 4日出願の特願 2005— 321111に基づくものである。
この内容はすべてここに含めておく。
産業上の利用可能性
[0103] 本発明に係る無線送信装置および無線送信方法は、移動体通信システムにおけ る通信端末装置、基地局装置等の用途に適用することができる。