JP2004043720A - 管用粉体塗料組成物 - Google Patents

管用粉体塗料組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも低温で金属管等への焼き付けが可能であり、硬化性、塗膜物性に優れ、且つ保存安定性に優れたエポキシ樹脂系の粉体塗料組成物を提供すること。
【解決手段】固形エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)と充填剤(C)を必須成分とすることを特徴とする管用粉体塗料組成物であって、前記固形エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノールF(a1)と、一般式:
【化1】
Figure 2004043720

[式中、R〜Rは、H又は炭素原子数1〜9のアルキル基である]で表される2価フェノール類(a2)と、エピハロヒドリンとから誘導されるエポキシ樹脂であることを特徴とする管用粉体塗料組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属管類の内外面の塗装に適した管用粉体塗料組成物、更に詳しくは、金属管類に対する低温焼き付け条件下における硬化性、機械物性に優れ、かつ保存安定性に優れる管用粉体塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
上下水道管、工業用水管、ガス管など、流体輸送に広く使用されている金属管類は、通常、土中埋設による腐食や流体による腐食を防止するため、内外面に塗装が施されている。
このような塗装は、防食性、密着性、耐水性、耐薬品性及び機械的特性等の物性に優れていることが求められている。特に、近年、被塗物の大きさ、形状が多岐にわたるようになっていることから、良好な塗膜物性が得られることは重要である。その中で、エポキシ粉体塗料を用いた塗装は、これらの物性に優れており、多くの実績も得られていることから広く使用されている。
【0003】
エポキシ粉体塗料を用いた塗装は、例えば、被塗物である金属管を、該エポキシ粉体塗料の硬化温度以上に予熱し、エポキシ粉体塗料をその内外面に吹き付けて塗膜を形成させることにより行われている。
例えば、金属管用エポキシ粉体塗料としては、物性バランスの良好さからビスフェノールA型エポキシ樹脂が一般的に使用されているが、充分な防食性や長期の信頼性を確保するためには、通常の粉体塗料と比較して、厚膜とする必要がある。そのため、塗布後に充分に硬化させるためには、被塗物の予熱を、該エポキシ樹脂の硬化温度以上、すなわち200℃以上にする必要がある。
【0004】
近年、エネルギーコスト低減の問題から、予熱温度を低くすることが望まれている。しかしながら、予熱温度を低くすると、良好な物性の塗膜が得られないという問題があった。
例えば、金属管用エポキシ粉体塗料としてビスフェノールA型エポキシ樹脂を使用する場合、現行200℃以上の予熱温度を150〜180℃へ低温化した硬化システムにおいては、塗膜の外観不良や、硬化不良に伴う塗膜の物性低下、ピンホ−ルの発生等の問題が生じる。
【0005】
これらの問題の発生を防ぐためには、粉体塗料の流れ性と硬化性を高めることが必要である。
粉体塗料の流れ性や硬化性を高める手段としては、例えば、以下の▲1▼〜▲3▼の方法が知られている。
▲1▼粉体塗料の主剤として用いるエポキシ樹脂として、固形ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂に、一部、多官能のノボラック型エポキシ樹脂を併用する方法。
▲2▼粉体塗料の主剤として用いるエポキシ樹脂として、固形ビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂を使用する方法。
▲3▼固形ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂より低分子量のエポキシ樹脂を使用する方法。
【0006】
しかしながら、▲1▼や▲2▼の手法を適用した場合、硬化性は改善されるものの、ノボラック型エポキシ樹脂やビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂による架橋密度の上昇が起こり、硬化物(塗膜)が脆くなる欠点がある。また、▲3▼の手法を適用した場合、流れ性は改善されるものの、粉体塗料のブロッキングが起こりやすく、塗料の貯蔵管理の上で大きな問題となる。
【0007】
したがって、流れ性と硬化性がともに改善され、予熱温度を低くした場合においても良好な塗膜物性が得られる金属管用粉体塗料の開発が望まれている。
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、従来よりも低温で金属管等への焼き付けが可能であり、硬化性、塗膜物性に優れ、且つ保存安定性に優れたエポキシ樹脂系の管用粉体塗料組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の固形エポキシ樹脂(A)を用いることで、200℃以下、好ましくは180℃以下の低温焼付け条件下での硬化性、塗膜物性に優れ、且つ塗料の保存安定性に優れる金属管用粉体塗料組成物を見出すに至った。
【0009】
即ち、本発明は、固形エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)と充填剤(C)を必須成分とする粉体塗料組成物であって、
前記固形エポキシ樹脂(A)が、
ビスフェノールF(a1)と、一般式(I):
【化5】
Figure 2004043720
[式中、R〜Rは、H又は炭素原子数1〜9のアルキル基である]
で表される2価フェノール類(a2)と、エピハロヒドリンとから誘導されるエポキシ樹脂;
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(x1)と、前記2価フェノール類(a2)との伸長反応により得られるエポキシ樹脂;又は、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(x1)と、前記2価フェノール類(a2)と、さらに任意成分としてビスフェノ−ルF(a1)との伸長反応により得られるエポキシ樹脂
であることを特徴とする管用粉体塗料組成物である。
【0010】
本発明で固形エポキシ樹脂(A)として配合されるエポキシ樹脂は、従来型のビスフェノールA型固形エポキシ樹脂と比較して溶融粘度が低い。そのため、低温度領域における流れ性に優れているので、低温焼き付け条件での硬化が可能であり、また、硬化時に金属管表面や内部に含まれる水分から発生したガスの放散を促進し、ピンホール発生を抑制する。
さらに、従来型のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂と比較して、可撓性及び耐衝撃性に優れた塗膜を得ることが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明において、固形エポキシ樹脂(A)として用いられるエポキシ樹脂は、原料として、ビスフェノールFと、一般式(I):
【化6】
Figure 2004043720
[式中、R〜Rは、H又は炭素原子数1〜9のアルキル基である]
で表される2価フェノール類(a2)とが用いられているエポキシ樹脂であり、例えば下記の(1)〜(3)に示される製造方法で得ることができる。
(1)ビスフェノ−ルF(a1)と、前記2価のフェノ−ル類(a2)と、エピハロヒドリンとから誘導する。
(2)前記(1)で誘導されるエポキシ樹脂とビスフェノ−ルF(a1)とを伸長反応させる。
(3)原料として前記2価フェノール類(a2)が用いられていない従来のビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂(x1)と、前記2価フェノール類(a2)と、さらに任意成分としてビスフェノ−ルF(a1)とを伸長反応させる。
【0012】
前記2価フェノ−ル類(a2)としては、例えば、ハイドロキノン、カテコール、レゾルシン、プロピルジヒドロキシベンゼン、ジプロピルジヒドロキシベンゼン、ブチルジヒドロキシベンゼン、ジブチルジヒドロキシベンゼン、オクチルジヒドロキシベンゼン、ジオクチルジヒドロキシベンゼン、ノニルジヒドロキシベンゼン、ジノニルジヒドロキシベンゼン、トリメチルハイドロキノン等が挙げられる。これらの化合物は、1種類でも用いることもできるし、2種類以上を併用することも可能である。これらの中でも、得られる粉体塗料の硬化性、塗膜物性が良好である点から、ハイドロキノン、トリメチルハイドロキノン、ターシャリーブチルジヒドロキシベンゼン、ジターシャリーブチルジヒドロキシベンゼンが好ましい。
【0013】
前記ターシャリーブチルジヒドロキシベンゼン及びジターシャリーブチルジヒドロキシベンゼンを更に詳述すると、例えば、ブチルジヒドロキシベンゼンとしては、2−ターシャリーブチルハイドロキノン、2−ターシャリーブチルレゾルシン、4−ターシャリーブチルレゾルシン、5−ターシャリーブチルレゾルシン、3−ターシャリーブチルカテコール、4−ターシャリーブチルカテコール等が挙げられ、ジブチルジヒドロキシベンゼンとしては、3,5−ジ−ターシャリーブチルハイドロキノン、2,4−ジ−ターシャリーブチルレゾルシン、2,5−ジ−ターシャリーブチルレゾルシン、4,5−ジ−ターシャリーブチルレゾルシン、4,6−ジ−ターシャリーブチルレゾルシン、3,4−ジ−ターシャリーブチルレゾルシン、4,5−ジ−ターシャリーブチルレゾルシン等が挙げられる。これらの中でも、ブチルジヒドロキシベンゼンとしてハイドロキノン構造を有するものが特に好ましく、2−ターシャリーブチルハイドロキノンが更に好ましい。
【0014】
前記エピハロヒドリンとしては特に限定されるものではないが、例えば、エピクロルヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン、β−メチルエピブロモヒドリン等が挙げられる。これらの中でも、反応性の点からエピクロルヒドリンが好ましい。
【0015】
前記(1)の具体的な製造方法としては、特に制限されるものではないが、例えば、前記ビスフェノールF(a1)と前記2価フェノ−ル類(a2)の全水酸基の1当量に対し、エピハロヒドリンを0.3〜10当量添加し、塩基の存在下に、40〜100℃で常圧または、減圧下で、必要に応じて溶媒を用いて、反応を行うことができる。
また、前記ビスフェノールF(a1)と前記2価フェノ−ル類(a2)との反応比率は、99/1〜70/30(質量比)が好ましく、特に98/2〜72/28が好ましい。
前記溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルスルフォキシド、1,3−ジメチルイミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒を挙げることができる。
前記塩基としては、特に限定されるものではないが、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム、酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。この中でも水酸化カリウム及び水酸化ナトリウムが好ましい。また、これらの塩基は水溶液、固形のいずれでも好適に用いられる。
【0016】
次いで、前記(2)の具体的な製造方法としては、例えば、前記(1)で誘導されるエポキシ樹脂とビスフェノールF(a1)とを触媒存在下で、120〜220℃で加熱攪拌して反応させる。ここで用いる触媒は、特に限定されるものではないが、例えば、オニウム塩、ホスフィン類、アルカリ金属水酸化物等が挙げられる。
また、前記エポキシ樹脂と前記ビスフェノールF(a1)との反応比率は、得られたエポキシ樹脂(A)中のビスフェノールF(a1)と前記フェノール類(a2)の比率が99/1〜70/30となるように調整することが好ましい。
【0017】
次いで、前記(3)の具体的な製造方法としては、例えば、従来のビスフェノールF型エポキシ樹脂(x1)と、前記2価フェノ−ル類(a2)とを、任意にビスフェノ−ルF(a1)を加えて、触媒存在下で、120〜220℃で加熱攪拌して行う。
ここで、従来のビスフェノールF型エポキシ樹脂(x1)としては、原料として、ビスフェノールFが用いられており、且つ、前記2価フェノール類(a2)が用いられていないものであれば特に制限はなく、例えば、EPICLON830、EPICLON830S(大日本インキ化学工業(株)製エポキシ樹脂)等を挙げることができる。前記触媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、オニウム塩、ホスフィン類、アルカリ金属水酸化物等が挙げられる。
また、(x1)、(a2)及び(a1)の反応比率は、得られたエポキシ樹脂(A)中のビスフェノールF(a1)と前記フェノール類(a2)の比率が99/1〜70/30となるように調整することが好ましい。
【0018】
前記のようにして得られたエポキシ樹脂は、特に制限されるものではないが、耐ブロッキング性、粉体塗料化の容易さの点から、エポキシ当量が500g/eq〜2000g/eqであり、環球法(5℃/分昇温法)による軟化点が70〜130℃であるものが好ましい。特に、これらの効果が顕著である点から、エポキシ当量が600g/eq〜1300g/eqであり、環球法(5℃/分昇温法)による軟化点が80〜105℃であることが好ましい。
【0019】
また、前記エポキシ樹脂の製造方法(1)〜(3)のうち、(3)の製造方法は、所望のエポキシ当量及び分子量の調節、或いは、ビスフェノールF(a1)や前記2価フェノ−ル類(a2)の樹脂中への導入量を容易に調整できる点から好ましい。
【0020】
また、本発明の管用粉体塗料組成物には、固形エポキシ樹脂(A)として、前記エポキシ樹脂の他に、さらに、防食性を付与するため、本発明の効果を損なわない範囲で、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジヒドロキシベンゼン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンフェノール型エポキシ樹脂等、低溶融粘度の固形のエポキシ樹脂を併用してもよい。
【0021】
次に、硬化剤(B)としては、特に限定されず、イミダゾール系化合物、イミダゾリン系化合物、ジシアンジアミド、ポリカルボン酸ヒドラジド及びその誘導体、フェノール樹脂及びその誘導体等が挙げられる。なかでも、イミダゾール系化合物、イミダゾリン系化合物またはポリカルボン酸ヒドラジド及びその誘導体を単独または併用して用いることが塗膜の防食性、可撓性、密着性および強度が著しく良好となる点から好ましい。
【0022】
ここで用いられるイミダゾール系化合物としては、特に限定されるものではないが、例えばイミダゾール、メチルイミダゾール、ドデシルイミダゾール、ヘプタデシルイミダゾール、フェニルイミダゾール等やそれらの1−シアノエチル化物、1−シアノエチル化物・トリメリット酸混合物、イソシアヌル酸付加物等が挙げられる。また、イミダゾリン系化合物としては、メチルイミダゾリン、ドデシルイミダゾリン、ヘプタデシルイミダゾリン、フェニルイミダゾリン等が挙げられる。これらは、単独でも、あるいは2種以上組み合わせて使用することができる。
【0023】
また、ポリカルボン酸ヒドラジド及びその誘導体としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリカルボン酸ヒドラジドとしては、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド等が挙げられる。その誘導体としては、例えば、N−シクロヘキシル−β−アミノプロピオンヒドラジド、N−フェニル−β−アミノプロピオンヒドラジド、N−ブチル−β−アミノプロピオンヒドラジド、N−ベンジル−β−アミノプロピオンヒドラジド等のN−置換−β−アミノプロピオンヒドラジド類が挙げられる。
【0024】
また、フェノール樹脂及びその誘導体としては、常温で固形であれば特に限定されず、例えば、フェノールホルムアルデヒド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂、ビスフェノールAホルムアルデヒド樹脂やそれらとトリアジンとの反応物、ビスフェノール類とビスフェノール型エポキシ樹脂との反応物等が挙げられる。中でも、粉体塗料としての貯蔵安定性、流動性の向上から、軟化点70〜130℃のものが好ましい。例えば、フェノライトTD−2090(大日本インキ化学製:軟化点120℃)、フェノライトVH−4170(大日本インキ化学製:軟化点105℃)、フェノライトKH−6115(大日本インキ化学製:軟化点115℃)が挙げられる。
【0025】
また、本発明の管用粉体塗料組成物には、必要に応じて硬化促進剤を併用しても良い。硬化促進剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、コハク酸、アジピン酸、サリチル酸、スベリン酸、セバチン酸等の有機酸が挙げられる。
【0026】
充填剤(C)としては、特に限定されず、通常広く使用される体質顔料又は着色剤を使用することが出来る。体質顔料としては、例えば、硫酸バリウム、タルク、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、シリカ、マイカ、アルミナなどが挙げられ、単独あるいは2種類以上組み合わせて使用することができる。また、着色剤としては酸化チタン、酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、キナクリドンレッドなどを配合することができる。これらの体質顔料又は着色材の使用量は特に限定されるものではないが、粉体塗料中10〜50重量%となる範囲であることが好ましい。
【0027】
また、本発明の管用粉体塗料組成物には、必要に応じて流展剤、ワキ防止剤、アエロジル等の添加剤を配合することも出来る。
【0028】
かかる材料を用いての粉体塗料化は、通常の方法にて行うことができる。例えば、上述した固形エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)及び充填剤(C)、更に必要に応じその他の添加剤などを粗粉砕、配合し、この配合物をヘンシェルミキサーなどを用いて充分に粉砕、混合した後に、加熱されたニーダーや押し出し機を用いて溶融混練し、冷却後粉砕、分級して得られる。
【0029】
この様にして得られる本発明の管用粉体塗料組成物の平均粒子径は、塗着効率が良好となる点から10μm以上であることが好ましく、塗装表面の平滑性が良好となる点から150μm以下であることが好ましい。
【0030】
また、被塗物である管としては、特に限定されないが、直管、異形管形状の鋳鉄管、鋼管等、及びその付属品類等が挙げられる。
【0031】
管内表面への塗装方法としては、特に制限されないが、吹き付け塗装、静電吹き付け塗装、遠心投射法、流動浸漬塗装等の方法が挙げられ、塗膜の膜厚は0.1〜1.5mmであることが防食、ピンホール防止性の点から好ましい。
【0032】
【実施例】
以下に本発明を実施例により詳述するが、本発明はこれに限定されるものではない。
合成例1
温度計、適下ロート、冷却管、撹拌機、邪魔板を備えた、下部に分液コック付きの2リットルのセパラブルフラスコに、ビスフェノールF262g、ハイドロキノン88g、エピクロルヒドリン222g、イソプロピルアルコール146g及びメチルイソブチルケトン146gを仕込み、撹拌し、溶解させ、40℃に加熱した。その後滴下ロートより、20%水酸化ナトリウム水溶液512gを2時間かけて適下した。適下終了後60分間撹拌を続け、反応を完結させた。次に、メチルイソブチルケトン486gを追加し、30分間撹拌後、停止・静置し、下層の食塩水を分液し除いた。次に、水243g、メチルイソブチルケトン146gを仕込み、30分間攪拌後、停止・静置し、下層を分液し除いた。その後、脱水、イソプロパノール回収、濾過を経てメチルイソブチルケトンを蒸留回収させてエポキシ樹脂(a)を得た。エポキシ樹脂(a)のエポキシ当量は970g/eq、軟化点は85℃であった。
【0033】
合成例2
攪拌機、温度計、冷却器を備えた、2リットルの四つ口フラスコに、市販のビスフェノールF型エポキシ樹脂(EPICLON 830−S、大日本インキ化学工業社製、エポキシ当量=170g/eq)1400g、ビスフェノールF532g、2−ターシャルブチルハイドロキノン68gと、50%テトラメチルアンモニウムクロライド0.2gを入れ攪拌をし、140℃まで約2時間かけ昇温し、更に140℃で5時間分攪拌しエポキシ樹脂(b)を得た。得られたエポキシ樹脂(b)は、エポキシ当量=947g/eq、軟化点=94℃であった。
【0034】
合成例3
ビスフェノールFを除き、2−ターシャルブチルハイドロキノン510gとする以外は、合成例2と同様の工程操作を用いエポキシ樹脂(c)を得た。得られたエポキシ樹脂(c)は、エポキシ当量=935g/eq、軟化点=96℃であった。
【0035】
合成例4
温度計、適下ロート、冷却管、撹拌機、邪魔板を備えた、下部に分液コック付きの2リットルのセパラブルフラスコに、ビスフェノールF375g、エピクロルヒドリン205g、イソプロピルアルコール150g、メチルイソブチルケトン150gを仕込、撹拌、溶解させ、40℃に加熱した。その後滴下ロートより、20%水酸化ナトリウム水溶液487gを2時間かけて適下した。適下終了後60分間撹拌を続け、反応を完結させた。次に、メチルイソブチルケトン500g追加し30分間撹拌後、停止・静置し、下層の食塩水を分液し除いた。次に、水250gを仕込、30分間攪拌後、停止・静置し、下層を分液し除いた。その後、脱水、イソプロパノール回収、濾過を経てメチルイソブチルケトンを蒸留回収させてエポキシ樹脂(d)を得た。エポキシ樹脂(d)のエポキシ当量は902g/eq、軟化点は85℃であった。
【0036】
合成例5
市販の液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂(EPICLON 830S、大日本インキ化学工業社製、エポキシ当量=170g/eq)1400g及び、ビスフェノールF600gを用い、2−ターシャルブチルハイドロキノンを用いなかった以外は合成例2と同様にして反応を行い、エポキシ樹脂(e)を得た。得られたエポキシ樹脂(e)は、エポキシ当量=920g/eq、軟化点=97℃であった。
【0037】
実施例1〜4及び比較例1〜4
合成例1〜5から得られた固形エポキシ樹脂(a)〜(e)と市販の固形のビスフェノールA型エポキシ樹脂(EPICLON 4050、大日本インキ化学工業製、エポキシ当量=920g/eq、軟化点97℃)(以下、樹脂(f)という。)を、それぞれ、硬化剤、充填剤、添加剤とともに、下記の表1、2に記載の割合で配合し、ヘンシェルミキサーを用いて充分に粉砕、混合した。その後Buss社製 コ・ニーダーPCS−30を用い溶融混練し、混練物は冷却後粉砕、分級して粒径20〜50μmの粉体塗料を得た。なお、実施例1〜4及び比較例1〜4で得られた粉体塗料は、それぞれ、塗料1〜8として、以下の試験例に供した。
【0038】
【表1】
Figure 2004043720
【0039】
【表2】
Figure 2004043720
【0040】
試験例1
得られた塗料1〜8の貯蔵安定性、硬化塗膜の外観、硬化性、耐衝撃試験、エリクセン試験、塩水噴霧試験、耐水性の評価を以下の基準に従って行った。その結果を表3、4に示す。
なお、硬化塗膜の外観、硬化性および耐水性は、ショットブラストにより酸化スケールを除去した150mm×70mm×7.0mmのダクタイル鋳鉄片を試験片として、160〜180℃に加熱した試験片の表面に得られた粉体塗料を吹き付け塗装したのち放冷して、膜厚250〜350μm前後の塗膜を形成して評価を行った。表3、4の予熱温度とは、塗装直前の温度である。
また、耐衝撃試験及び塩水噴霧試験は、150mm×70mm×2.0mmの鋼板を、エリクセン試験は、90mm×90mm×1.2mmの鋼板を試験片として、同様にそれぞれ250〜350μmの塗膜を形成し、150℃×10分の後加熱をした後、評価を行った。
【0041】
(貯蔵安定性)
高さ10mm・50mmφのガラスシャーレーに、作成した粉体塗料を5g敷き、20g・40mmφのおもしを置き、40℃で1週間保存し、形状の変化を確認した。
ブロッキングなし:○、ブロッキングあり:×
(硬化塗膜の外観)
塗膜表面の平滑度を目視で確認した。
平滑性あり:○、平滑性不良:×
(硬化性)
塗膜面をアセトンによる溶剤ラビングすることで硬化性を調べた。
良好:○、硬化性不足:×
(耐衝撃試験)
JIS K 5400−1990の8・3・2(デュポン式衝撃試験)により、500gでの耐衝撃高さを確認した。単位(cm)
(エリクセン試験)
JIS Z 2247のA法により、塗膜にクラックが入るまでの最大押し出し量を確認した。単位(mm)
(塩水噴霧試験)
塗膜面に基材に達する傷を入れ、35℃で5%NaCl水溶液を1000時間連続噴霧した後の塗膜の状態、および傷口にナイフをいれてのクリープ試験を行い、剥離幅を確認した。
剥離幅1mm未満:○、剥離幅3〜4mm:×、剥離幅4〜5mm:××
(耐水性)
試験片を水中に6ヶ月間浸漬した後の塗膜の状態を確認した。
状態異常なし:○、異常有り:×
【0042】
【表3】
Figure 2004043720
【0043】
【表4】
Figure 2004043720
【0044】
このように、本発明の実施例1〜4の塗料は、貯蔵安定性、硬化塗膜の外観、硬化性、耐衝撃試験、エリクセン試験、塩水噴霧試験、耐水性のすべての項目で良好な結果が得られた。これに対し、比較例1〜4の塗料は、特に予熱条件を150℃としたときの結果がよくなかった。
【0045】
実施例5、6及び比較例5
上記の塗料1及び塗料2(実施例5、6)、及び塗料7(比較例5)を用い、それぞれ、直径100mm×長さ4mのダクタイル鋳鉄管を表5に記載の予熱条件で予熱し、鋳鉄管を毎分500rpmで回転させながら内面に吹き付け塗装を行い、膜厚400〜500μm前後の塗膜を形成し、塗膜外観の観察、ピンホール発生の有無、硬化性の確認を行った。
なお、ピンホール発生の有無の確認は目視にて行った。
○:ピンホールなし、×:ピンホール発生
その結果を表5に示す。
【0046】
【表5】
Figure 2004043720
【0047】
このように、本発明の実施例5,6の塗料は、塗膜外観がよく、ピンホールが発生せず、硬化性も良好であった。これに対し、比較例5の塗料は、予熱条件を150℃としたときの結果が不良であった。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、低温焼き付け条件下における硬化性及び機械物性に優れ、なおかつ貯蔵安定性に優れる管用粉体塗料組成物を提供できる。

Claims (9)

  1. 固形エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)と充填剤(C)を必須成分とする管用粉体塗料組成物であって、
    前記固形エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノールF(a1)と、一般式(I):
    Figure 2004043720
    [式中、R〜Rは、H又は炭素原子数1〜9のアルキル基である]
    で表される2価フェノール類(a2)と、エピハロヒドリンとから誘導されるエポキシ樹脂であることを特徴とする管用粉体塗料組成物。
  2. 固形エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)と充填剤(C)を必須成分とする管用粉体塗料組成物であって、
    前記固形エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノールF(a1)、一般式(I):
    Figure 2004043720
    [式中、R〜Rは、H又は炭素原子数1〜9のアルキル基である]
    で表される2価フェノール類(a2)及びエピハロヒドリンから誘導されるエポキシ樹脂と、ビスフェノ−ルF(a1)との伸長反応により得られるエポキシ樹脂であることを特徴とする管用粉体塗料組成物。
  3. 固形エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)と充填剤(C)を必須成分とする管用粉体塗料組成物であって、
    前記固形エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(x1)と、一般式(I):
    Figure 2004043720
    [式中、R〜Rは、H又は炭素原子数1〜9のアルキル基である]
    で表される2価フェノール類(a2)との伸長反応により得られるエポキシ樹脂であることを特徴とする管用粉体塗料組成物。
  4. 固形エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)と充填剤(C)を必須成分とする管用粉体塗料組成物であって、
    前記固形エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(x1)と、ビスフェノ−ルF(a1)と、一般式(I):
    Figure 2004043720
    [式中、R〜Rは、H又は炭素原子数1〜9のアルキル基である]
    で表される2価フェノール類(a2)との伸長反応により得られるエポキシ樹脂であることを特徴とする管用粉体塗料組成物。
  5. 前記固形エポキシ樹脂(A)のエポキシ当量が500〜2000g/eqであり、且つ、軟化点が70〜130℃である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の管用粉体塗料組成物。
  6. 前記硬化剤(B)が、アミン系硬化剤である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の管用粉体塗料組成物。
  7. 前記アミン系硬化剤が、イミダゾール類、ポリカルボン酸ヒドラジド又はその誘導体である請求項6記載の管用粉体塗料組成物。
  8. 前記硬化剤(B)が、軟化点70〜130℃のフェノール樹脂又はその誘導体である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の管用粉体塗料組成物。
  9. 前記2価フェノール類(a2)が、ハイドロキノン、トリメチルハイドロキノン及び2−ターシャルブチルハイドロキノンからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の管用粉体塗料組成物。
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