JP2004041869A - 粉粒体の回転流動処理装置 - Google Patents

粉粒体の回転流動処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004041869A
JP2004041869A JP2002200690A JP2002200690A JP2004041869A JP 2004041869 A JP2004041869 A JP 2004041869A JP 2002200690 A JP2002200690 A JP 2002200690A JP 2002200690 A JP2002200690 A JP 2002200690A JP 2004041869 A JP2004041869 A JP 2004041869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing chamber
gas
casing
bag filter
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002200690A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Wakamatsu
若松 喜浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nara Machinery Co Ltd
Original Assignee
Nara Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nara Machinery Co Ltd filed Critical Nara Machinery Co Ltd
Priority to JP2002200690A priority Critical patent/JP2004041869A/ja
Priority to CNA028133560A priority patent/CN1522173A/zh
Priority to EP02773010A priority patent/EP1440729B9/en
Priority to US10/483,581 priority patent/US6892475B2/en
Priority to KR1020037016134A priority patent/KR100906032B1/ko
Priority to PCT/JP2002/011071 priority patent/WO2003037500A1/ja
Publication of JP2004041869A publication Critical patent/JP2004041869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Glanulating (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)

Abstract

【課題】処理室2内に流入した気体を、遠心力が弱く排出速度が速くなる処理室2内の軸芯域で、排出速度を遅くさせることができ、粒径の大小に関係なく粉粒体に対する向心力と遠心力をバランスさせながら効率よく排出し得て、流動層挙動における気体の流入と排出を最適なものとして運転制御できるばかりか、気流に同伴される粉粒体のバグフィルターへの附着量や、バグフィルターから通過してしまう流出量を減少させて製品回収率の向上を図ることができる粉粒体の流動処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】バグフィルター5を、処理室2内における配設割合を、前記気体流入手段212の面域幅よりも広く、または、気体流入手段212の面積比よりも大きく構成する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体を混合、造粒、コーティング、表面改質、乾燥、反応等により処理する流動処理装置の技術分野に属し、特に、微粒子状の粉粒体を処理するのに好適な流動処理装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、医薬品、農薬、肥料、食料品、セラミックス、電子・電池材料などのあらゆる分野において、品質の高い製品を製造するために、粒子の持つ機能性を高めることや粒子に新しい機能を付与することが要求されている。そして、粉粒体を混合、造粒、コーティング、表面改質、乾燥又は反応させる造粒プロセスにおいても、原料としてミクロン、ナノ領域の微粒子粉粒体を処理することが要求されてきている。例えば50μm程度の造粒物を生成しようとすると、原料としては10〜30μm程度、さらには1桁ミクロン領域の微粒子を取り扱う必要が生じる。
処理材料の粒径が小さくなると凝集性や付着性が急速に増加するため、単に加熱エアーを処理室(容器)内に流入させる従来型の流動層装置では、装置自体の構造に起因して、粉粒体を均一に流動化及び分散制御することに限界があり、本願出願人は、特開2002−119843号公報により開示された良好な流動層の形成制御を可能とする流動処理装置を提案した。
【0003】
このものは、軸芯周りに通気性を有する筒状の気体通気手段を有する処理室を回転させて、処理室内の粉粒体に遠心力を与える一方、気体通気手段の外周域に形成した気体流入手段によって処理室内に気体を流入させて処理室内の粉粒体に向心力を与えて流動層の挙動を制御するよう構成したものである。
しかしながら、このものは、流動層の挙動制御の理論と方法を主体とするものであり、具体的な製品化へ向けた装置、すなわち、気体供給装置、操作用制御装置、モーター、造粒ノズル、操作パネル、気体供給管、配線といった各種装備との具体的配置や連繋、或いは処理室の大きさ、バグフィルターの目詰まり等に起因する気体の流入と排出の最適化維持、気体の供給構造等、装置の全体構成を、製作性、運転性などを考慮し、具現化に向けて解決すべき諸問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、一の目的は、処理室内に流入した気体を、遠心力が弱く排出速度が速くなる処理室内の軸芯域で、排出速度を遅くさせることができ、粒径の大小に関係なく粉粒体に対する向心力と遠心力をバランスさせながら効率よく排出し得て、流動層挙動における気体の流入と排出を最適なものとして運転制御できるばかりか、気流に同伴される粉粒体のバグフィルターへの附着量や、バグフィルターから通過してしまう流出量を減少させて製品回収率の向上を図ることができる回転流動処理装置を提供するにある。
また、他の一の目的は、気体流入手段に供給される気体を過度に循環させなくとも気体通気手段の面域全体から均等に処理室内へ気体を流入させることができると共に、供給口を小さなものにし得て、気体供給路をケーシングの外観面に突出することなく供給構造の製作を可能とし、結果、ケーシングや処理室との配置や気体供給装置などとの連繋を最適なものとして、装置全体における気体の供給構造を簡素化し、製作し易いものとすることができる回転流動処理装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が採用した1の技術手段は、ケーシング内に、軸芯周りに通気性を有する筒状の気体通気手段を配設してなる回転可能な処理室と、該処理室の外周側に形成され前記気体通気手段を介して処理室内に気体を流入させる気体流入手段と、前記処理室内に設けられ前記流入した気体を処理室外に排出するバグフィルターとを備えてなる粉粒体の流動処理装置であって、前記バグフィルターは、処理室内における配設割合を、前記気体通気手段の面域幅よりも広く、または、気体通気手段の面積よりも大きく構成されていることを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために本発明が採用した他の1の技術手段は、ケーシング内に、軸芯周りに通気性を有する筒状の気体通気手段を配設してなる回転可能な処理室と、該処理室の外周側に形成され前記気体通気手段を介して処理室内に気体を流入させる気体流入手段と、前記処理室内に設けられ前記流入した気体を処理室外に排出するバグフィルターとを備えてなる粉粒体の流動処理装置であって、前記気体流入手段は、前記ケーシングと前記通気手段との間に形成される気体流入路と、該気体流入路を形成する内壁に所定間隔をもって複数配設させた供給口とによって構成されることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する粉粒体の流動処理装置に基づいて詳細に説明する。
図1は、流動処理装置の全体斜視図、図2は、ケーシング本体の動作説明図、図3は、流動処理装置のケーシング本体部を示す正面図、図4は、ケーシング本体の外カバー体を開いた状態を示す正面図、図5は、ケーシング本体部を示す側断面図である。これらの図に示すように、流動処理装置のケーシング1本体は、前面部に開口部112aを有する切頭円錐型の円筒状で、その内部に粉粒体材料を処理するための円筒状の処理室2、該処理室2とケーシング内壁間に形成されたエアーの流入路(循環路)215、処理室2内の軸芯部に配設されたバグフィルター5を備えている。
【0007】
前記エアー流入路215は、ケーシング1の内壁面と前記処理室2の通気手段としての円周面板(分散板)212の外周面域との間に形成されている。ケーシング1は、その後面部において、側面視L字状の本体ブラケット116に対しボルト125により一体的に固定される一方、前面部の開口部112aは、円形の透明アクリル樹脂が組み込まれた略菱形平盤状の外カバー体(蓋体)12で覆われる。外カバー体12は、その上部において、スライド体128先端の蝶着部122において上下方向開閉可能に連結蝶着されており、下部に把持ハンドル123、左右に凹溝部124、124を有する。外カバー12を開閉するには、ケーシング1の外周側面に水平回動可能に設けられた左右の緊締ハンドル126、126を、それぞれ前記凹溝部124、124に係合し、締め付け操作することで外カバー体12をケーシング1(開口部112a)に圧接させて閉戸し、逆の操作で開戸するようになっている。更に開戸状態の外カバー体12は、先端を側面視階段状に折曲するフレーム121に、後端をケースカバー11上部にそれぞれ支持させた案内バー127に対し、摺動可能に設けられたスライド体128を後方へスライドさせることによって収納できるようになっている。
【0008】
また、エアー流入路215の内壁を形成するケーシング1の後面部となるブラケット116には、エアー流入路215に所定の気体(加熱エアー、不活性ガスなどの各種ガス)を導入する供給口13が、処理室2の外周廻りの面域に孔径約30mm程度に孔加工され、所定間隔をもって都合12個が配設されている。そして、これら供給口13から導入した気体を、処理室2の回転、つまり、前記通気手段としての分散板212が軸芯周りに回転することに伴って、ケーシング1の内周面に沿って循環させるように構成し、これら前記エアー流入路215と複数の供給口13により気体流入手段が構成される。一方、供給口13の背面側には、後述する架台7の内部に備えられた気体供給装置(図示しない)からのエアーを各供給口13に均等に配給するための気体供給室131が設けられており、例えば加熱エアーを導入する場合は、気体供給手段としてのブロワーで発生したエアーをヒーターで加熱して気体供給室131に導入する。
なお、供給口13は、円形に形成したがこれに限定されるものでなく、楕円形、小判形等任意の形状としても良く、また、一つの供給口13の配設面域に小さな供給口13を複数穿設し、或いは、エアーの噴出に方向性を与えるように形成しても良い。
【0009】
前記処理室2は、略切頭円錐状の後側固定板221と、円形透明アクリル樹脂が組み込まれた円盤状の内カバー体216とを所定間隔を存して対向させ、その間に通気手段としての円筒状の分散板212を挟み込んで形成されている。内カバー体216は、固定板221に対して着脱可能となっている。つまり、固定板221は、分散板(円周面板)212側から任意の幅を持って軸芯方向に立ち上がるリング状の立上り部221aと、該立上り部から延設される傾斜部221bとにより形成されている。前記立上り部221aには、複数のボルトピン214aが設けられ、内カバー体216には、大小孔が連続する態様の複数の取付け孔214bが穿設されている。内カバー体216を固定板221に取付けするには、ボルトピン214aのボルト頭に取付け孔214bの大孔を挿入し、内カバー体216を小孔側に回転することで前記ボルト頭に係止させ、上下のボルト214により固定される。内カバー体216を取り外す際には、この逆の操作によって行うことができ、分散板212を含めた着脱が可能となる。分散板212は、ケーシング1の内周壁面に対して所定間隔を存して配置されており、エアー(気体)流入路215に導入された気体が、分散板212を介して処理室2内に流入するように構成されている。
また、処理室2内には、二流体微噴霧用の造粒用ノズル4が設けられている。造粒用ノズル4は、配管を介して図示しないバインダー供給装置とコンプレッサーに接続され、該供給装置から供給される所定の造粒用バインダー液を処理室2内に噴霧するようになっている。
なお、分散板212は、処理する粉粒体の粒径などに応じて、孔径や材質の異なるものを適宜交換することが可能となっており、多孔板、スリット、金網、多層金網、メタルファイバーなどを用いることができる。例えば多層金網は、目開きの異なる複数枚の金網を重ね、所定の圧力と温度をかけて焼結して形成されたもので、粉粒体接触面を細かい目開きの金網で構成することにより、粉粒体による目詰まりを防止することができる。
【0010】
前記後側固定板221の中央部には、後方に延出する円筒状の回転支軸217が一体的に連結され、該回転支軸217が、本体ブラケット116に一体的に設けられる筒状ホルダ118の内周部に軸受119を介して回転自在に支持されている。回転支軸217の下方には、モーター3(駆動装置)が配置されており、そのモーター軸311に一体的に設けられるプーリ312と、回転支軸217に一体的に設けられるプーリ313とが伝動ベルト314を介して連動連結されている。これにより、モーター3の駆動に応じて処理室2が回転し、内部の粉粒体に遠心力を与えることが可能になる。
【0011】
前記バグフィルター5は、円筒状のメッシュ板で形成されており、中央に開口部を有する円盤状の後面板512と、中央が凹状に形成された円盤状の前面板513とを所定間隔を存して対向させ、その間に挟み込んで装着されている。後面板512と前面板513は、中央に設けられた蝶ボルト514により連結されており、該ボルト514の緊緩操作により前面板513およびバグフィルター5の着脱が可能となる。バグフィルター5は、分散板212に対して所定間隔を存して配置され、かつ、処理室2内における配設割合を、分散板212の面域幅よりも広く、または、分散板212の面積よりも大きく構成され、分散板212を介して処理室2に流入した気体が、バグフィルター5を介して排出されるように構成されている。
また、バグフィルター5は、処理する粉粒体の粒径などに応じて、孔径や材質の異なるものと適宜交換することが可能となっており、前記分散板212に用いるものと同材質の他に、リテーナーと該リテーナーに被装される各種材質からなる袋状のバグクロス(織布、不織布)により円筒状に構成したもの、あるいは面積を確保するために蛇腹状に形成したものを用いてもよい。
前記後面板512の中央の開口部には、後方に延出する円筒状の排出管511が一体的に連結されており、前記処理室2からバグフィルター5に排出された気体が、排出管511を介して装置外部(系外)に排出されるように構成されていると共に、排出管511は、前記回転支軸217の内周部に回動自在に支持される。
また、バグフィルター5内には、図示しない逆洗ノズルが設けられており、圧縮ガスを瞬時かつ間欠的に噴出してバグフィルター5に附着した粉体を剥離させ、前記分散板212側へ戻すようになっている。なお、バグフィルター5を、公知のリテーナーと該リテーナーに被装される袋状のバグクロスを用いた構成を利用して圧縮ガスによりバグクロスを瞬時に膨らませ、粉粒体を飛散させるようにしてもよい。
【0012】
本体ブラケット116の左右側に形成された取付面に対し、それぞれ一対の支軸116a、116bが取り付けられており、本体ブラケット116は、この支軸116a、116bを介して架台7へ回転可能に軸支されて装着される。すなわち、架台7は、底部721、左右立上り側部722、723に各種装備(図示しない)が内装されるよう正面視略凹状に形成されており、立上り側部722、723が前記支軸116a、116bを軸支する支持部(支持フレーム)となって、ケーシング本体1は、前記凹状の空間域に上下方向に回動可能に軸架されることになる。前記底部721内には、ブロアー、ヒーター等を含む気体供給装置が装備され、立上り側部722内には、操作パネル722aによりケーシング本体1を上下回動させるモーター、処理室2内の粉粒体に対する遠心力と向心力を制御する制御パネル等の各種運転を制御する操作用制御装置が装備され、立上り側部723内には、前記バグフィルター5を通過して排出管511から配管ホース511aを介して系外に排出された粉粒体を捕集する捕集用バグフィルター62が装備される。
一方、前記支軸116bは管状に形成されており、この管内を利用して、前記気体供給装置と気体供給室131とを結ぶ気体供給管、モーター3への配線等を挿通させ、ケーシング1と架台7側の各種装備とを連繋している。
これにより、ケーシング1は、処理室2の回転軸が上方から下方まで回動変姿することが可能に構成され、処理室2の回転軸を垂直とする縦型の場合と、水平とする横型の場合の何れにも使用できるようになっているが、本装置においては、ケーシング1の開口部112aを図2(A)に示すように上方に向けて(回転軸芯が垂直方向)粉粒体の投入を行い、前記開口部112aを図1に示すように横方向に向けて(回転軸芯が水平方向)粉粒体処理を行い、前記開口部112aを図2(B)に示すように下方に向けて(回転軸芯が垂直方向)粉粒体の取り出しを行うようになっている。
【0013】
次に、このように構成された装置において、粉粒体を混合、造粒しながら乾燥処理する方法について説明する。処理室2内に一定量の粉粒体を投入するには、まず、ケーシング1の開口部112aを斜め上方に向けた状態で外カバー体12および内カバー体216を開け、処理室2内に一定量の粉粒体を投入し、外カバー体12および内カバー体216を閉じる。その後、ケーシング1を横向き姿勢に変姿させ、モーター3を駆動させて処理室2を回転させることにより粉粒体に遠心力を与え、前記円周面板212の内壁面側に均一に集積させる。一方、前記流入路215に導入された加熱エアーを前記円周面板212を介して処理室2内に流入させることにより、粉粒体に向心力を与えて分散流動化させ、流動層を形成する。
なお、排出管511内に材料の供給排出管を設けることで連続的に運転することができ、また処理室2を回転させながら供給排出管を介して粉粒体を投入すれば、所定の粉粒体量を短時間で容易に投入することができる。更に、必要に応じて前記造粒用ノズル4を利用して処理室2内に圧縮エアーを流入させることにより、流動層形成がスムーズに行えると共に、極めて短時間で粉体層を均一な厚みに形成することができる。
ここで、処理室2内においては、わずかではあるが粉体層の内側(軸芯方向)ほど風速が速くなり、一方粉粒体に与えられる遠心力が小さくなるため、粉体層表面から流動化が始まる。従って、処理室2の回転速度が一定でも、加熱エアーの供給量を変えることにより、特開2002−119843号公報に説明されるように粉粒体が流動化しない固定層、部分流動層、完全なる流動層を形成することができる。
【0014】
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、処理室2内において、円周面域から円筒状の処理室2に気体を流入することで粉粒体の流動層を形成し混合、造粒、乾燥処理が行われるのであるが、その際、処理室2の最外周部である前記通気手段としての分散板(円周面板)212側と、中心部のバグフィルター5側とでは、中心部側の方が流速が速くなり、結果、細かい粒子ほど気流に同伴して中心部に移動し易く、移動した粒子が円周面域側に戻りづらいという現象があらわれる。また、バグフィルター5が目詰まりを起こした際に、排出効率がが悪くなり、圧力損失が生じ、遠心力と向心力のバランスが崩れる危惧がある。
ところが、本装置における前記処理室2に配設されたバグフィルター5は、処理室内2における配設割合が、外周面域を形成する分散板212の面域幅よりも広く、または、分散板212の面積よりも大きく構成されている。
これにより、処理室2内に流入した気体を、遠心力が弱く排出速度が速くなる処理室2内の軸芯域で、排出速度を遅くさせることができ、粒径の大小に関係なく粉粒体に対する向心力と遠心力をバランスさせながら効率よく気流を排出し得て、気体の偏流を回避し、流動層挙動における気体の流入と排出を最適なものとして運転制御できるばかりか、気流に同伴される粉粒体のバグフィルターへの附着量や、バグフィルターから通過してしまう粉粒体の流出量を減少させて製品回収率の向上を図ることができ、もって、処理室2内の粉粒体に対して、遠心力と向心力という反対方向からの力の作用をバランス良く与えることで良好な流動層が形成できるという制御特性を向上させ、制御手段による遠心力と向心力のバランス調整操作も一層容易に行うことができ、ミクロン、ナノ領域の微粒子粉粒体を確実に処理することができ、処理効率の向上を図ることができる。
【0015】
この処理室内2における分散板212とバグフィルター5との配設割合は、処理室2を、切頭円錐状、すなわち、軸芯方向に対し、前記分散板212側から任意の幅を持って立ち上がる立上り部221aと、該立上り部221aから延設される傾斜部221bとで形成させ、広くなった中心域全体を有効活用しバグフィルター5の配設領域とする配設構成によりなされる。結果、遠心力が弱くなる処理室2内の軸芯域側の粉粒体に対し、排出管511側への排出作用と共に前記傾斜部221bで遠心力を弱め、流速を遅くすることによりバグフィルター5に付着しても逆線ノズルにより飛ばされた粉粒体を含めて流動層を形成する立上り部221a側にスムーズに移動させることができる。
なお、本実施例における処理室2は、後側固定板221の形状を切頭円錐状に形成したが、これに限定されることなく、内カバー体216に切頭円錐形状を適用しても良く、後側固定板221と内カバー体216の両者に適用し全体を菱形の円筒状としても良い。
【0016】
また、前記傾斜部221bは、ケーシング1の後方(ブラケット116側)に向けて形成されていることにより、前記立上り部221a側へのスムーズな粉粒体移動と共に、傾斜部221bの背面側に掲載された空間をエアーの流入路215として利用でき、ケーシング1内におけるエアー流入路215を大きく形成できる結果、流入路215(ケーシング1)内における加熱エアーの蓄積量を増やして、分散板212への一層の等圧化がなされて、処理室2内に均一に分散流入させることができる。
【0017】
また、前記気体流入手段は、前記ケーシング1と前記分散板212との間に形成されるエアー流入路215と、該エアー流入路215を形成する内壁に所定間隔をもって複数配設させた供給口13とによって構成されることにより、エアー流入路215に供給される気体を過度に循環させなくとも分散板212の面域全体から均等に処理室内へ気体を流入させることができると共に、供給口13を小さなものにし得て、気体供給路をケーシング1の外観面に突出することなく供給構造の製作を可能とし、結果、ケーシング1や処理室2との配置や気体供給装置との連繋を最適なものとして、装置全体における気体の供給構造を簡素化し、製作し易いものとすることができる。
しかも、供給口13は、流入路215の内壁を形成するブラケット116に設けられているので、供給口13から供給される気体を、分散板212と平行する方向に向けて流出することができ、分散板212への直接的な流出(噴出)が回避され、流入路215内を加熱エアーの供給による循環のない状態で等圧化することができ、分散板212の回転に伴って生じる循環による循環路とすることができる。
なお、供給口13は、ブラケット116以外の流入路215の内壁を形成するケーシング1に設けても良く、エアーの流出方向も任意であることは勿論である。
【0018】
さらに、供給口13(ブラケット116)の背面側には、気体供給装置からのエアーを各供給口13、13・・・に配給するためのドーナツ状(環状)の気体供給室131が隣設されており、供給口13はこの気体供給室131に連通されている構成となっている。したがって、気体供給装置から供給されるエアーは、この気体供給室131に一旦蓄えられ、各供給口13、13・・・に対して均等にエアーを分配でき、流入路215内へ流出することができる。しかも、気体供給室131は、モーター3や排出管511(気体排出路)などと共にブラケット116の背面側に配設することができ、ケーシング1や処理室2との配置や気体供給装置との連繋を最適なものとして、装置全体における気体の供給構造を簡素化し、制作し易いものとすることができる。
【0019】
また、前記ケーシング1は、前方に向けて軸形が小さくなるよう傾斜する切頭円錐型(断面視略台形状)に形成されているため、ケーシング1の傾斜側面部分が流入路215となる傾斜内壁を構成することとなり、各供給口13、13・・・から流入路215内へ供給されたエアーは、当該傾斜内壁に向けて流出させることができ、分散板212の円周面域方向に流れを向けることが可能となって、処理室2内への均一な分散流入をサポートすることができる。
【0020】
一方、架台7は、左右に立上り側部722、723を有し全体が正面視略凹状となるよう形成されており、処理室2(ケーシング1)は、架台7の左右に立上り側部722、723間に形成される空間の凹状部内に回転軸芯と直交する支軸116a、116bを介して装着されているので、この立上り側部722、723が支軸116a、116bを軸支する支持部(支持フレーム)となって、処理室2を上下方向回転可能に支持する構成が担保され、上向き・横向き・下向きの姿勢に変姿させることができ、粉粒体の投入・処理・取出など各作業に適合した0〜90゜の範囲の傾斜姿勢を含めた変姿過程を利用した処理が可能となり、縦型と横型の何れにおいても使用することができる。
しかも、一方の支軸116bは筒状に形成されており、この筒状支軸116b内を、処理室2と架台7とを結ぶ気体供給管、配線等の配設路(配設管)に構成してあるので、これら供給管や配線が外観露出することが無く、不用意に処理物が附着し反応を誘発するなどの損傷への危惧を一掃でき、しかも、架台7の底部721内、立上り側部722、723内に装備された機器との連繋を図ることができる。
【0021】
また、前記処理室2の前面側、およびケーシング1の前面側に、開閉可能な内・外カバー体216、12が設けられ、内カバー体216は、ボルトの緊締操作等で着脱自在に構成され、外カバー体12は、上部(または下部であっても良い)で蝶着されると共に、開放した状態で後方にスライド収納すべく構成されているため、ケーシング1内に処理室2を閉じこめた構造とし、それぞれが独立区画したものとして構成でき、その結果、処理室2の開閉と密閉を容易にすることができると共に、開放された外カバー体12が粉粒体の出し入れ操作や、それに伴う上向き姿勢や下向き姿勢に変姿しても邪魔になることがない。
しかも、内カバー体216および外カバー体12は、透明部材で形成されるため、粉粒体の流動化および処理状況を目視で確認しながら、その挙動を制御することができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、バグフィルター5を、処理室2内における配設割合を、前記気体通気手段212の面域幅よりも広く、または、気体通気手段212の面積よりも大きく構成したことにより、処理室2内に流入した気体を、遠心力が弱く排出速度が速くなる処理室2内の軸芯域で、排出速度を遅くさせることができ、粒径の大小に関係なく粉粒体に対する向心力と遠心力をバランスさせながら効率よく排出し得て、流動層挙動における気体の流入と排出を最適なものとして運転制御できるばかりか、気流に同伴される粉粒体のバグフィルターへの附着量や、バグフィルターから通過してしまう流出量を減少させて製品回収率の向上を図ることができる。
また、本発明は、気体流入手段を、ケーシング1と通気手段212との間に形成される気体流入路215と、該気体流入路215を形成する内壁に所定間隔をもって複数配設させた供給口13とによって構成したことにより、気体流入手段に供給される気体を過度に循環させなくとも気体通気手段212の面域全体から均等に処理室2内へ気体を流入させることができると共に、供給口13を小さなものにし得て、気体供給路をケーシング1の外観面に突出することなく供給構造の製を可能とし、結果、ケーシング1や処理室2との配置や気体供給装置などとの連繋を最適なものとして、装置全体における気体の供給構造を簡素化し、製し易いものとすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】流動処理装置の全体斜視図
【図2】ケーシング本体の動作説明図
【図3】流動処理装置のケーシング本体部を示す正面図図
【図4】ケーシング本体の外カバー体を開いた状態を示す正面図
【図5】ケーシング本体部を示す側断面図
【符号の説明】
1    ケーシング
11   ケースカバー
112a 開口部
116  ブラケット
116a 支軸
116b 支軸
118  筒状ホルダ
119  軸受
12   外カバー体
121  フレーム
122  蝶着部
123  把持ハンドル
124  凹溝部
125  ボルト
126  緊締ハンドル
127  案内バー
128  スライド体
13   供給口
131  気体供給室
2    処理室
212  分散板(円周面板)
212  気体通気手段
214  ボルト
214a ボルトピン
214b 取付け孔
215  エアー流入路(循環路)
216  内カバー体
217  回転支軸
221  固定板
221a 立上り部
221b 傾斜部
3    モーター
311  モーター軸
312  プーリ
313  プーリ
314  伝動ベルト
4    造粒用ノズル
41   逆洗ノズル
5    バグフィルター
511  排出管
511a 配管ホース
512  後面板
513  前面板
514  蝶ボルト
62   捕集用バグフィルター
7    架台
721  底部
722  立上り側部
722a 操作パネル
723  立上り側部

Claims (12)

  1. ケーシング内に、軸芯周りに通気性を有する筒状の気体通気手段を配設してなる回転可能な処理室と、該処理室の外周側に形成され前記気体通気手段を介して処理室内に気体を流入させる気体流入手段と、前記処理室内に設けられ前記流入した気体を処理室外に排出するバグフィルターとを備えてなる粉粒体の流動処理装置であって、前記バグフィルターは、処理室内における配設割合を、前記気体通気手段の面域幅よりも広く、または、気体通気手段の面積よりも大きく構成されていることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  2. 請求項2において、前記処理室は、軸芯方向に対し、前記気体通気手段側から任意の幅を持って立ち上がる立上り部と、該立上り部から延設される傾斜部とで形成されていることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  3. 請求項3において、前記傾斜部は、ケーシング後方に向けて形成されていることを特徴とする回転粉粒体の流動処理装置。
  4. ケーシング内に、軸芯周りに通気性を有する筒状の気体通気手段を配設してなる回転可能な処理室と、該処理室の外周側に形成され前記気体通気手段を介して処理室内に気体を流入させる気体流入手段と、前記処理室内に設けられ前記流入した気体を処理室外に排出するバグフィルターとを備えてなる粉粒体の流動処理装置であって、前記気体流入手段は、前記ケーシングと前記通気手段との間に形成される気体流入路と、該気体流入路を形成する内壁に所定間隔をもって複数配設させた供給口とによって構成されることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  5. 請求項4において、前記供給口は、該供給口の背面側に形成され、気体供給装置からの気体を各供給口に配給する気体供給室に連通されていることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  6. 請求項4乃至5において、前記気体供給室は、前記ケーシングを挟んだ前記供給口部位で処理室の背面側に隣設されていることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  7. 請求項4乃至6において、前記供給口は、同心円状に一重または2重または放射状に設けられていることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  8. 請求項4乃至7において、前記気体供給室は、環状に形成されることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  9. 請求項1乃至8において、前記処理室は、所定の気体供給装置、捕集用バグフィルター、操作用制御装置等が装備される架台を全体が正面視略凹状となるよう形成せしめ、該凹状部内に支軸を介して装着されていることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  10. 請求項9において、前記支軸の一方を筒状に形成し、該筒状支軸内を、処理室と架台とを結ぶ気体供給管、配線等の配設路に構成してあることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  11. 請求項1乃至10において、前記処理室の前面側、およびケーシング前面側に、開閉可能な内・外カバー体が設けられ、処理室用の内カバー体は、着脱自在に構成され、ケーシング用の外カバー体は、上部または下部で蝶着されると共に、開放した状態で後方にスライド収納すべく構成されていることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
  12. 請求項1乃至11において、前記ケーシングは、前方に向けて傾斜する切頭円錐型に形成されていることを特徴とする粉粒体の回転流動処理装置。
JP2002200690A 2001-10-29 2002-07-10 粉粒体の回転流動処理装置 Pending JP2004041869A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002200690A JP2004041869A (ja) 2002-07-10 2002-07-10 粉粒体の回転流動処理装置
CNA028133560A CN1522173A (zh) 2001-10-29 2002-10-25 粉粒体的旋转流动处理装置
EP02773010A EP1440729B9 (en) 2001-10-29 2002-10-25 Device for treating powder particles by rotary flow
US10/483,581 US6892475B2 (en) 2001-10-29 2002-10-25 Device for treating powder particles by rotary flow
KR1020037016134A KR100906032B1 (ko) 2001-10-29 2002-10-25 분립체의 회전 유동 처리 장치
PCT/JP2002/011071 WO2003037500A1 (fr) 2001-10-29 2002-10-25 Dispositif pour le traitement de particules de poudre par courant rotatif

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002200690A JP2004041869A (ja) 2002-07-10 2002-07-10 粉粒体の回転流動処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004041869A true JP2004041869A (ja) 2004-02-12

Family

ID=31707438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002200690A Pending JP2004041869A (ja) 2001-10-29 2002-07-10 粉粒体の回転流動処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004041869A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100906032B1 (ko) 분립체의 회전 유동 처리 장치
US7225931B2 (en) Filter device
JPH0747261A (ja) 粉粒体処理装置
JP3997390B2 (ja) 粉粒体の流動処理装置
JP2004041869A (ja) 粉粒体の回転流動処理装置
JP4418980B2 (ja) 粉粒体生成装置
JP3805453B2 (ja) 粉粒体処理装置およびこれを用いた粉粒体処理方法
JP4048465B2 (ja) 粉粒体の流動処理装置
CN208426997U (zh) 一种固体制剂用摇摆制粒机
JPS5949838A (ja) 造粒方法とその装置
JP2001054729A (ja) 遠心転動造粒装置およびそれを用いた粉粒体処理方法
JPH09103668A (ja) 粉粒体処理装置
CN206604753U (zh) 一种增白剂颗粒振动筛选装置
JP2001259405A (ja) 流動層造粒装置及び造粒物の製造方法
JPH07299348A (ja) 流動造粒コーティング方法および装置
JP2013188728A (ja) 流動層装置
JPS6265729A (ja) 造粒装置
JPH0624620B2 (ja) 粉粒体処理装置
JPS61164635A (ja) 造粒並びにコ−テイング装置
JPS6055176B2 (ja) 造粒方法とその装置
JPH0615031B2 (ja) 粉体処理装置
JPS63205136A (ja) 粉体処理装置
KR20130035688A (ko) 분체 공급 장치
JPS62216707A (ja) 微細粉粒体の除去方法
JPH04145937A (ja) 粒子加工装置