JP2004016813A - 電気かみそり - Google Patents

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Masanobu Yamazaki
山崎 正信
Bunro Taniguchi
谷口 文朗
Takusane Adachi
足立 卓実
Etsuji Muramatsu
村松 悦司
Takeshi Nishizawa
西澤 剛
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】グリップ把持性能を向上させること。使用時に滑りにくく使いやすくすること。
【解決手段】ヘッド部Aを支持するグリップ部Bの側面Bから背面下半部Bbにかけてエラストマ製の滑り止め部80を連続的に配設し且つこのエラストマ製の滑り止め部80をグリップ部Bの正面上半部Baにも配設した電気かみそり1である。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用時に滑りにくく使いやすいグリップ部を備えた電気かみそりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気かみそりのグリップ部の把持方法には、図10に示す「はさみ持ち」や、図11に示す「つかみ持ち」がある。従来の電気かみそり1において、把持時のグリップ性(グリップ把持性能)を向上させるため、グリップ部にゴム層を形成するものが従来から知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
また、本発明者は本発明に至る過程で電気かみそり1において、把持時のグリップ性(グリップ把持性能)を向上させるため、グリップ部Bにゴムのような滑り止め部80を設置しているものとして、図8、図9に示すようなものを考えた。図8の例では、グリップ部Bの右側面B、背面B、及び正面Bから左側面B’にかけてそれぞれ独立した滑り止め部80が不連続に配設されており、図9の例では、グリップ部Bの正面上半部Baを除いた前後左右の各面Bb,B,Bに連続して滑り止め部80が配設されている。
【0003】
【特許文献1】
実開平1−128763号公報
【特許文献2】
特公昭58−103488号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図8の例ではグリップ部Bの背面Bと両側面B,B’滑り止め部80が不連続であり、しかも滑り止め部80が配設されていない部位が多く存在するため、使用者の手の大きさや持ち方の差異によって、背面Bと両側面B,B’間の滑り止め部80が設置されていない部位に接触圧がかかり、充分なグリップ性が得られない可能性がある。
【0005】
また、図9の例ではグリップ部Bの正面上半部Baには滑り止め部80が設置されていないため、電気かみそりを使用する場合、グリップ部Bの正面方向からの保持は親指しかなく、親指は正面上半部Baを保持するため、図9のような滑り止め部80の配設にあっては正面保持部のグリップ性が充分得られない。
【0006】
このように、従来では電気かみそり把持時のグリップ性が不充分で滑りやすいために、肌への押し付けの際押し付け力に負けて滑り、最適な押し付け力で剃れなかったり、肌に毛剃り刃(ヘッド部)が最適な角度で当たらなくなり、その結果、剃り残しが多く、剃り時間が長くなるという問題があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところは、グリップ把持性能を向上させることにより、使用時に滑りにくく使いやすくした電気かみそりを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、ヘッド部Aを支持するグリップ部Bの側面Bから背面下半部Bbにかけてエラストマ製の滑り止め部80を連続的に配設し且つこのエラストマ製の滑り止め部80をグリップ部Bの正面上半部Baにも配設したことを特徴としており、このように構成することで、手の大きさや、把持時の微妙な位置ズレに関係なく、中指・薬指・小指のいずれか1本以上における小丘・基節・中節・末節、及び小指丘・母指丘が確実に滑り止め部80に接触するため、側面方向及び背面方向からの接触圧に対するグリップ性(グリップ把持性能)が向上すると共に、エラストマ製の滑り止め部80をグリップ部Bの正面上半部Baにも配設することで、親指末節が滑り止め部80に接触するため、正面Bからの接触圧に対するグリップ性も向上する。従って、使用者の手の大きさや持ち方に差異があっても、滑り止め部80が設置されている部位に接触圧がかかり、充分な正面保持部のグリップ性が得られるようになる。
【0009】
また上記グリップ部Bの側面Bの滑り止め部80を側面上半部Baまで延設するのが好ましく、この場合、人差し指・中指・薬指・小指全ての末節が側面上半部Baまで延設された滑り止め部80に接触するようになる。
【0010】
また上記グリップ部Bの背面上半部Baにも滑り止め部80を配設するのが好ましく、この場合、人差し指もしくは中指の基節・中節が背面上半部Baの滑り止め部80にも接触するようになる。
【0011】
また上記グリップ部Bの背面上半部Baの滑り止め部80は、トリマーの操作部を兼用するのが好ましく、この場合、背面上半部Baに配設された滑り止め部80がトリマーの操作部を兼ねることにより、グリップ性だけでなく、トリマー操作性も向上する。
【0012】
また上記グリップ部Bの背面上半部Baの滑り止め部80を正面上半部Baの滑り止め部80とを略同一高さに配設するのが好ましく、この場合、正面上半部Baの滑り止め部80に親指末節が接触し、背面上半部Baの滑り止め部80に人差し指の基節・中節が接触することにより、把持時のグリップ性がさらに向上すると共に、トリマー操作時も滑りにくく操作しやすい構造となる。
【0013】
また上記グリップ部Bの側面Bの滑り止め部80を正面下半部Bbまで延設することにより、グリップ部Bを一周するように滑り止め部80を連続的に配設するのが好ましく、この場合、正面Bと背面Bとを逆向きに把持して使用する場合においても、小指もしくは薬指が滑り止め部80に接触するため、充分なグリップ性が得られるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0015】
本実施形態の電気かみそり1は、図1に示すように、大きく分けて刃ヘッドブロック2と、グリップブロック3とにより構成されており、グリップブロック3内の上端付近に刃ヘッドブロック2を支持する部材が配設されている。ここでは、図6に示すように、刃ヘッドブロック2とグリップブロック3との間に刃ヘッド支持ブロック4が配設されている。
【0016】
先ず、刃ヘッドブロック2の構成について、図3〜図5に基づいて詳述する。
【0017】
刃ヘッドブロック2は、大きく分けてリニアモータ5を収納したヘッドケースブロック6と、内刃7と、外刃ブロック8とにより構成されており、リニアモータ5の左右方向F(図1)の振動がその先端の駆動子9によって内刃7に伝えられて、内刃7と外刃10が互いに摺動することにより、外刃10の刃穴に入った髭をカットするものである。図5に示すように、リニアモータ5はその下部において、モータ基台11と一体的に結合した状態でヘッドケース12内に上側から挿入され、下側からヘッド下ネジ13にて固定されている。
【0018】
上記ヘッドケース12は、図5に示すように、上からヘッドケースカバー14、駆動子防水ゴム15、ゴム押え板16を介してヘッド上ネジ17で固定されている。ヘッドケース12をネジ固定することにより、ヘッドケースブロック6はリニアモータ5を内蔵した1つの箱体として構成されている。また、ヘッドケースカバー14の下面には、防水用のゴム(図示せず)が設けられており、これによってヘッドケースブロック6は防水されたケースとして構成されている。リニアモータ5の下側から延びているリード線18は、図3に示すように、リニアモータ5を駆動させるためにその先端部がグリップブロック3内の駆動回路に結合されるものであり、ヘッドケース12下部に設けた穴(図示せず)を通って防水性のあるゴムチューブ20を挿通した後に、後述する前ハウジング21の上面に設けられた穴22(図7)を通って、前後ハウジング21,22内の回路19(図3)に結線される。ゴムチューブ20の上端は、ヘッドケース12底面に設けた筒穴(図示せず)に圧入した後に後述のヘッド止め部材23の係止穴23a(図5)によりその外側から係止され、ゴムチューブ20の下端は後ハウジング24上面のリード線用筒穴に圧入された後に、後述するクリック部材25の係止穴25b(図7)に挿入されて係止されるようになっている。すなわち、ヘッド部Aとグリップ部Bの箱状空間110との間を防水構造とし、さらに上記弾性チューブ20でヘッド部Aとグリップ部Bと結合し、弾性チューブ20内にリード線18を通して、防水状態でヘッド部Aにグリップ部Bからの電力が供給されるようにしたので、大きな相対移動が可能な状態で防水が可能となり、掃除性も向上するものである。
【0019】
上記ヘッドケース12は、図5に示すように、その底面中央付近のみを下側に突出させた突出部12aとなっている。突出部12aにヘッド部Aを支持する軸を形成し、その両外側の下面位置を上側に上げることにより、よりヘッド部Aの左右傾きを大きくすることができ、肌への追従性も向上させることができるものである。しかもヘッドケース12の下側への突出部12aのみを前後壁21a,24aで覆い、その両外側に前後方向Eに貫通した隙間が設けられているため、剃り時にヘッド部Aの動きを確認しやすく、ヘッド部Aを左右に大きく回転させること示できると共に、髭が溜まりにくい構造となる。また、前後壁21a,24aの幅寸法L1(図2)はグリップ部Bの左右方向Fの幅寸法L2(図2)よりも小さくなっている。これにより通常の手によるグリップ状態において、指がヘッド下側の可動範囲に入る可能性が大きく低減し、指がヘッド部Aに当たってヘッド部Aの動きに対しての妨げとなることなく、グリップ性を確保できる構造となっている。
【0020】
ここで、上記ヘッド部Aを前後方向Eに保持する機構と前後方向Eのガタツキを防止する機構とを説明する。前壁21aにはヘッド部Aを前後方向Eに保持する機構が設けられている。図5に示す例ではヘッド止め部材23の前後一対の係止突起27がヘッドケース12の前後両面の各凸部26に係止することで、ヘッド止め部材23はヘッドケースブロック6に取り付けられる。さらにヘッド止め部材23の前側の上端部には左右に突出する突片28,28が設けられ、この突片28,28が前ハウジング21の前壁21aに設けた開口29に引掛けられることで、ヘッド止め部材23の突片28が前壁21aに係止され、これにより、ヘッドケースブロック6は前ハウジング21に対して前後方向E(図1)に動かないように保持される。従って、前ハウジング21の前壁21aと後ハウジング24の後壁24aとの間のピッチがばらついても、常にヘッドケースブロック6を前ハウジング21の前壁21aで保持して、前後方向Eのガタツキを防止できるようになる。さらに、ヘッド止め部材23の背面下部から下側に延出するように突起部90(図7)が形成され、この突起部90が後壁24の内面に摺接しており、これによりヘッドケースブロック6のの前後方向Eの傾きを防止している。つまり、突起部90が後ハウジング24の後壁24a内面に摺接することで、ヘッドケースブロック6は前後方向Eに傾かない状態で上下方向のみにガイドされるようになることで、剃り時にヘッド部Aに対して前後方向Eの力が加わっても、ヘッド部Aが前後方向Eに傾かず、従来のようにヘッド部Aが前後に傾いて剃りにくくなるのを防ぐことができるものである。
【0021】
また上記ヘッドケース12の長手方向両端面には、図5に示すように、刃着脱釦30が配設されている。各刃着脱釦30は、ヘッドケース12に内包した刃着脱釦バネ31により外側に付勢された状態で取り付けられている。
【0022】
次に内刃7を説明する。上記リニアモータ5の駆動子9は、図5に示すヘッドケース12の上面中央部の穴から上方に突出しており、この駆動子9に対して前後方向からスリット駆動桿32、トリマー駆動桿33が取り付けられている。駆動子9の中には内刃押上バネ34がバネストッパー35により保持されており、その上から内刃7が結合することにより、内刃7が上方に付勢された状態となっている。
【0023】
次に外刃ブロック8を説明する。図4に示すように、3つの刃が前後方向Eに外刃10(ネット刃)、スリット刃36、外刃10(ネット刃)の順で配設されており、それらはスリットフロートバネ37によってそれぞれが独立にフロート可能となるように、枠形状の保持枠38により保持されている。外刃10は外刃枠39により固定され、外刃枠39は刃カバー部材40により、保持枠38に結合している。保持枠38の左右方向F両端に設けられた係合穴41に対して刃着脱釦30上部の係合突起42(図5)が係合することにより、外刃ブロック8はヘッドケース12に対して着脱自在に保持されるものである。
【0024】
次に刃ヘッド支持ブロック4の構成について、図3、図5、図6に基づいて詳述する。ヘッド支持部材43は、図5に示すように、略コの字型に形成されており、その上先端部には穴部44が設けられている。一方、ヘッドケース12の前後壁には、それぞれ2箇所、計4箇所の前後方向Eに突出する支持突起45が設けられている。前後の支持突起45はそれぞれ、正面から見て同軸上となる位置に形成されている。
【0025】
ここで、上記ヘッド支持部材43は左右に2つ配設されており、それぞれの上部の穴部44がヘッドケース12の支持突起45に対して回転自在に、且つヘッドケース12を下側から前後に挟み込む状態で係合している。また、各ヘッド支持部材43は、図3に示すように、前後の各ハウジング21,24の前後壁21a,24aに形成された左右一対の縦溝状のガイド溝46,47にそれぞれ嵌め込まれることにより、ヘッド支持部材43は前後壁21a,24aに挟まれた状態で上下動自在に保持されている。
【0026】
ここで、上記ヘッド支持部材43が左右に2つ設けたことによる機能は以下のように説明できる。肌面と異なる角度にヘッド部Aが押し当てられた場合、ヘッド部Aの両端部が肌に当たり、ヘッド部Aを下に下げようとする力が発生する。このとき、ヘッド部Aの回転の支点は、肌が当たった側と反対側のヘッド支持部材43が軸となるために、力点との距離が大きくなり、ヘッド部Aを回転させるための力が大きくなる。よって肌に対して沿う状態まで、ヘッド部Aが軽い力で回転するために、肌と刃が密着して、より剃り残しのない電気かみそり1を提供できるものである。
【0027】
さらに本例では、前壁21a側のガイド溝46の上端側にエラストマ製の弾性部材100(図7)が配置されている。弾性部材100はガイド溝46の上端に設けられており、ガイド溝46に沿ってヘッド支持部材43が移動する際に、フロートしたヘッド支持部材43が復帰するときの衝撃を弾性部材100によって緩和して、手への衝撃や音を低減する働きをする。
【0028】
次に上記ヘッド支持部材43を付勢するバネブロック50を説明する。バネブロック50は、図3、図7に示すように、各ヘッド支持部材43に対応して、左右に2つ設けられており、1つのバネブロック50にはコイルバネ51と板バネ52が上下のバネ受け部材53により保持されている。コイルバネ51は上下の各バネ受け部材53に設けられた突起(図示せず)で保持されている。板バネ52は略U字型に形成されており、その一片が上側のバネ受け部材53の突起を溶着することにより固定される。下側のバネ受け部材53には、コイルバネ51を挟む位置に2か所の突出部(図示せず)を有しており、その先端フックが上側のバネ受け部材53に設けた穴(図示せず)と係合することにより、バネブロック50を形成する。バネブロック50の上側のバネ受け部材53がヘッド支持部材43の下面に当たり、下側のバネ受け部材53が前後のハウジング21,24の箱状空間110の底面に当ることで、ヘッド支持部材43はバネブロック50によって下から支持される。これらの構成により、ヘッドケースブロック6の大きな相対移動が可能な状態で防水が可能となり、掃除性が向上するものとなる。また、上記のようにヘッド部Aとグリップ部Bの箱状空間110の上面側の間に付勢要素を構成するヘッド支持部材43とバネブロック50とを設けたことで、付勢要素がグリップ部Bの太さに影響を与えないため、非常に持ちやすい細身のグリップ部Bを形成できると共に、ヘッド部Aの下面の厚み方向全体に亘ってヘッド部Aを支持することができ、ヘッド部Aの動作が安定する。しかも、ヘッド部Aに回転自在に結合されたヘッド支持部材43をハウジングの前後壁21a,24aの内側に形成されたガイド溝46,47で上下動自在に保持し、ヘッド支持部材43をバネブロック50にてバネ付勢したことによって、ヘッド部Aの回転と上下動を行なうことができる構造となる。
【0029】
次に上記バネブロック50のバネ力を調整する機構を説明する。後ハウジング24の片側の側面上部には、図3に示すように、扇形の平面部63と穴62とが形成されており、上記穴62にレバー軸64が挿通される。レバー軸64の先端部に設けた突起65に、レバー操作子66が回転自在に結合しており、レバー操作子66は後ハウジング24の上記平面部63に配設される。レバー軸64は上記バネブロック50の内側に挿入されて、レバー操作子66を動かすことにより、レバー軸64が回転し、レバー軸64に設けた突部67の先端高さが変化することで、バネブロック50全体が上下に伸縮して、バネ受け部材53の下面や板バネ52を受ける高さを変化させることができ、これにより、フロート量やフロート力の調整を行えるようになっている。さらに、上記レバー軸64の中央付近には先端に球形状を有する突起68が形成されており、この突起68がレバー軸64に装着されているクリック部材25の溝25aと係合することにより、クリック感を得ながらレバー軸64の回転位置を位置決めできるようになっている。
【0030】
次にグリップブロック3について、図1、図2、図3、図6に基づいて詳述する。グリップブロック3は前後に分割したハウジング21,24を中心に構成されており、前後のハウジング21,24はその間にゴムのOリング55(図3、図7)を挟んで結合されることにより、その内側に防水可能な箱状空間110を形成すると共に、箱状空間110の前後上端から上方に向かって前後壁21a,24aがそれぞれ延出しており、これら前後壁21a,24aの各内面がヘッド保持部となっている。ハウジング21,24内に形成された箱状空間110には、図3に示すように、電池56、回路19、それらを保持するための基台56a等が配設される。前後のハウジング21,24はその背面部からハウジング固定ネジ57により固定される。図3中の58はネジ蓋である。
【0031】
上記前ハウジング21の前面には、スイッチ59を挟み込んだ状態で、前ハウジシグ21前面に設けたフックにより前面パネル60が結合している。なお後ハウジング24の背面には後面パネル61が結合している。
【0032】
また、トリマーブロック70は、図2、図3、図7に示すように、後面パネル61側に上下方向にスライド自在に取り付けられており、そのスライド上部位置において、トリマー駆動子71(図3)が刃ヘッドブロック2に設けられたトリマー駆動桿33(図5)と結合し、駆動される。
【0033】
次に、上記グリップ部Bの滑り止め構造について説明する。本例では、図1、図2に示すように、グリップ部Bの側面Bから背面下半部Bbにかけて、エラストマのような摩擦係数の大きい弾性部材からなる滑り止め部80が連続的に配設され且つこの滑り止め部80はグリップ部Bの正面上半部Baにも配設されている。さらに、側面Bの滑り止め部80を側面上半部Baまで延設している。グリップ部Bの背面上半部Baにも滑り止め部80を配設している。この背面上半部Baに配設された滑り止め部80は、トリマーの操作部を兼用している。ここで、グリップ部Bの正面上半部Baの滑り止め部80と背面上半部Baの滑り止め部80とを略同一高さに配設しており、正面Bからの親指の保持力と、背面Bからの人差し指・中指の保持力がつりあうようにしている。さらに、グリップ部Bの側面Bの滑り止め部80を正面下半部Bbまで延設することにより、グリップ部Bを一周するように滑り止め部80を連続的に配設してある。本例においては、図1、図2のドット部分で示すように、前ハウジング21には両側面Bから正面B下端部にかけて滑り止め部80を一体成形し、後ハウジング24には両側面Bから背面下半部Bbにかけてエラストマ製の滑り止め部80を一体成形している。前後ハウジング21,24を組み合わせることにより、グリップ部Bの側面Bから背面下半部Bb、及び側面Bから正面B下端部にかけて、グリップ部Bを一周するように滑り止め部80が連続的に配設されるようになっている。
【0034】
しかして、グリップ部Bの側面Bから背面下半部Bbにかけてエラストマ(摩擦係数が大きい弾性部材)からなる滑り止め部80を連続的に配設することにより、図10に示す「はさみ持ち」や、図11に示す「つかみ持ち」の場合のいずれでも、手の大きさや、把持時の微妙な位置ズレに関係なく、中指・薬指・小指のいずれか1本以上における小丘・基節・中節・末節、及び小指丘・母指丘が確実に滑り止め部80に接触するため、側面方向及び背面方向からの接触圧に対するグリップ性(グリップ把持性能)が向上する。さらにグリップ部Bの正面上半部Baにもエラストマ製の滑り止め部80を配設することにより、親指末節が滑り止め部80に接触するため、正面Bからの接触圧に対するグリップ性が向上する。
【0035】
さらに、側面Bの滑り止め部80を側面上半部Baまで延設しているので、人差し指・中指・薬指・小指全ての末節がこの滑り止め部80に接触するようになり、さらに、グリップ部Bの背面上半部Baにも滑り止め部80を配設しているので、人差し指もしくは中指の基節・中節がこの滑り止め部80に接触するようになる。
【0036】
従って、使用者の手の大きさや持ち方に差異があっても、滑り止め部80が設置されている部位に接触圧がかかり、充分な正面保持部のグリップ性が得られるようになる。この結果、電気かみそり把持時において「はさみ持ち」や「つかみ持ち」のような把持状態におけるグリップ性を向上させることができる結果、使用時に滑りにくく使いやすいグリップ部Bを備えることとなり、従来のような肌への押し付けの際に押し付け力に負けて滑ったり、最適な押し付け力で剃れなかったり、肌に毛剃り刃(ヘッド部A)が最適な角度で当たらなくなるという問題がなくなり、剃り残しをなくして剃り時間を短くできるという利点がある。
【0037】
また本例では、グリップ部Bの背面上半部Baに配設された滑り止め部80は、トリマーの操作部を兼ねているので、グリップ性だけでなく、トリマー操作性も向上する。また前面パネル60の前面上部には、把持時に親指が置かれる位置に、正面Bの滑り止め部80が配設されていると共に、トリマーブロック70には、正面Bの滑り止め部80と略同一高さに背面Bの滑り止め部80が配設されている。これにより、正面Bからの親指の保持力と、背面Bからの人差し指・中指の保持力がつりあうため、五指すべてで把持する必要はなくなり、親指・人差し指・中指のみでもグリップ性が安定する。また、前面パネル60の正面Bの滑り止め部80により親指末節が、トリマーの背面Bの滑り止め部80により人差し指の基節・中節がそれぞれ滑り止め部80に接触する。そのうえグリップ部Bの側面Bの滑り止め部80を正面下半部Bbまで延設することにより、グリップ部Bを一周するように滑り止め部80を連続的に配設したので、正面Bと背面Bを逆向きに把持して使用する場合においても、小指もしくは薬指が滑り止め部80に接触するため、充分なグリップ性が得られる。この結果、把持時のグリップ性が向上し、使用時に一層滑りにくく使いやすい構成となる。
【0038】
なお前記実施形態では、滑り止め部80をグリップ部Bを一周するように連続的に配設したが、必ずしもこれには限定されず、少なくとも側面Bから背面下半部Bbにかけて連続的に、且つ正面上半部Baにも配設されていればよいものである。
【0039】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、ヘッド部を支持するグリップ部の側面から背面下半部にかけてエラストマ製の滑り止め部を連続的に配設し且つこのエラストマ製の滑り止め部をグリップ部の正面上半部にも配設したことを特徴としており、このように構成することで、手の大きさや、把持時の微妙な位置ズレに関係なく、中指・薬指・小指のいずれか1本以上における小丘・基節・中節・末節、及び小指丘・母指丘が確実に滑り止め部に接触するため、側面方向及び背面方向からの接触圧に対するグリップ性(グリップ把持性能)が向上すると共に、エラストマ製の滑り止め部をグリップ部の正面上半部にも配設することで、親指末節が滑り止め部に接触するため、正面からの接触圧に対するグリップ性も向上する。従って、使用者の手の大きさや持ち方に差異があっても、滑り止め部が設置されている部位に接触圧がかかり、充分な正面保持部のグリップ性が得られるようになる。この結果、電気かみそり把持時において「はさみ持ち」や「つかみ持ち」のような把持状態におけるグリップ性を向上させることができる結果、使用時に滑りにくく使いやすいグリップ部を備えることとなり、従来のような肌への押し付けの際に押し付け力に負けて滑ったり、最適な押し付け力で剃れなかったり、肌に毛剃り刃(ヘッド部)が最適な角度で当たらなくなるという問題がなくなり、剃り残しをなくして剃り時間を短くできるという効果がある。
【0040】
また請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の効果に加えて、グリップ部の側面の滑り止め部を側面上半部まで延設するので、人差し指・中指・薬指・小指全ての末節が側面上半部まで延設された滑り止め部に接触するようになる。
【0041】
また請求項3記載の発明にあっては、請求項1記載の効果に加えて、グリップ部の背面上半部にも滑り止め部を配設するので、人差し指もしくは中指の基節・中節が背面上半部の滑り止め部にも接触するようになり、グリップ性がさらに向上する。
【0042】
また請求項4記載の発明にあっては、請求項3記載の効果に加えて、グリップ部の背面上半部の滑り止め部は、トリマーの操作部を兼用するので、背面上半部に配設された滑り止め部がトリマーの操作部を兼ねることにより、グリップ性だけでなく、トリマー操作性も向上する。
【0043】
また請求項5記載の発明にあっては、請求項3記載の効果に加えて、グリップ部の背面上半部の滑り止め部を正面上半部の滑り止め部とを略同一高さに配設するので、正面上半部の滑り止め部に親指末節が、背面上半部の滑り止め部に人差し指の基節・中節が接触することにより、把持時のグリップ性がさらに向上すると共に、トリマー操作時も滑りにくく操作しやすい構造となる。
【0044】
また請求項6記載の発明にあっては、請求項1記載の効果に加えて、グリップ部の側面の滑り止め部を正面下半部まで延設することにより、グリップ部を一周するように滑り止め部を連続的に配設するので、正面と背面とを逆向きに把持して使用する場合においても、小指もしくは薬指が滑り止め部に接触するため、充分なグリップ性が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す全体斜視図である。
【図2】(a)は同上の正面図、(b)は同上の側面図、(c)は同上の背面図である。
【図3】同上の全体の分解斜視図である。
【図4】同上の外刃ブロックの分解斜視図である。
【図5】同上のヘッドケースブロックの分解斜視図である。
【図6】同上の後ハウジングを外した状態の背面図である。
【図7】同上の全体の分解斜視図である。
【図8】(a)〜(c)は従来例の正面図、側面図、背面図である。
【図9】(a)〜(c)は他の従来例の正面図、側面図、背面図である。
【図10】電気かみそり把持状態(はさみ持ち)を示す図である。
【図11】電気かみそり把持状態(つかみ持ち)を示す図である。
【図12】手の部位の説明図である。
【符号の説明】
1 電気かみそり
2 刃ヘッドブロック
80 滑り止め部
B グリップ部
 正面
a 正面上半部
b 正面下半部
 側面
a 側面上半部
 背面
a 背面上半部
b 背面下半部

Claims (6)

  1. ヘッド部を支持するグリップ部の側面から背面下半部にかけてエラストマ製の滑り止め部を連続的に配設し且つこのエラストマ製の滑り止め部をグリップ部の正面上半部にも配設したことを特徴とする電気かみそり。
  2. グリップ部の側面の滑り止め部を側面上半部まで延設したことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  3. グリップ部の背面上半部にも滑り止め部を配設したことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  4. グリップ部の背面上半部の滑り止め部は、トリマーの操作部を兼用することを特徴とする請求項3記載の電気かみそり。
  5. グリップ部の背面上半部の滑り止め部を正面上半部の滑り止め部とを略同一高さに配設したことを特徴とする請求項3記載の電気かみそり。
  6. グリップ部の側面の滑り止め部を正面下半部まで延設することにより、グリップ部を一周するように滑り止め部を連続的に配設したことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
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