JP2004015830A - 固体撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 センサ素子からの出力電圧の変調のばらつきを抑制するとともに、良好な出力信号、特に雑音を除いた純粋な光信号を得ることができる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】 一つの演算増幅器31と帰還キャパシタCfs、Cfnとを有する第1及び第2のスイッチトキャパシタ回路を備えた信号出力回路105を有し、信号読出し用トランジスタの閾値電圧を変調した状態で読み出した第1の信号を演算増幅器31の反転入力端子若しくは非反転入力端子の一方に入力して、非反転出力端子若しくは反転出力端子の一方に出力させ、光発生電荷を信号読出し用トランジスタの制御領域から掃き出した状態で読み出した第2の信号を第1の信号の入力端子と異なる非反転入力端子若しくは反転入力端子の他方に入力して、反転出力端子若しくは非反転出力端子の他方に出力させ、これにより反転出力端子及び非反転出力端子から各々他方の信号入力値を基準として差動増幅された第1の信号及び第2の信号を出力させるようにした。
【選択図】 図2

Description

 本発明は、固体撮像装置及びその駆動方法に関し、より詳しくは、ビデオカメラ、電子カメラ、画像入力カメラ、スキャナ又はファクシミリ等に用いられる閾値電圧変調方式のMOS型イメージセンサを用いた固体撮像装置及びその駆動方法に関する。
 CCD型イメージセンサやMOS型イメージセンサなどの半導体イメージセンサは量産性に優れているため、パターンの微細化技術の進展に伴い、ほとんどの画像入力デバイス装置に適用されている。
 特に、近年、CCD型イメージセンサと比べて、消費電力が小さく、かつセンサ素子と周辺回路素子とを同じCMOS技術によって作成できるという利点を生かして、MOS型イメージセンサが見直されている。
 このような世の中の動向に鑑み、本願出願人はMOS型イメージセンサの改良を行い、チャネル領域下にキャリアポケット(高濃度埋込層)を有するセンサ素子に関する特許出願を行って特許(特許文献1)を得ている。
 このMOS型イメージセンサは特許(特許文献1)の図8(a)に示す回路構成を有し、その動作においては、図8(b)に示すように、初期化期間−蓄積期間−読出期間を経る。初期化期間に各電極に高い逆電圧を印加して空乏化させ、ホールポケット25に残る光発生正孔を放出させる。蓄積期間に光照射により光発生正孔を生じさせてホールポケット25に蓄積させ、読出期間に光発生正孔の蓄積量に比例した光信号を検出する。
 この特許(特許文献1)に係る発明では、この出願の図8(a)、(b)に示すように、光信号検出用MOSトランジスタと外部に設けられた定電流源等の能動負荷との組み合わせで、ソースフォロワにより信号のインピーダンスを下げてソース電位を検出し、図示しないメモリ容量を充電させて電圧信号を出力している。
登録番号2935492号
 しかしながら、画素が微細化され、配線幅が細くなると寄生抵抗値が上昇し、シリーズ抵抗による配線内及び配線間の電圧降下のばらつきとして問題になる。
 そこで、電圧降下分を抑制するために電流値を減少させると、チャネル長が短い場合、ドレイン誘起バリア低下(DIBL)によるサブスレッショルド電流(ドレイン電圧−ドレイン電流特性におけるドレイン電流の立ち上がりの直前の特性)のソース電流に占める比率が相対的に増えて、出力電圧がサブスレッショルド電流により支配されるため、出力電圧の変調のばらつきが増加する。
 本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて創作されたものであり、センサ素子からの出力電圧の変調のばらつきを抑制するとともに、良好な出力信号、特に雑音を除いた純粋な光信号を得ることができる固体撮像装置及びその駆動方法を提供するものである。
 上記課題を解決するため、この発明は固体撮像装置に係り、単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を信号読出し用トランジスタの制御領域に蓄積して閾値電圧を変調した状態で該信号読出し用トランジスタから第1の信号を読み出す第1のモードと、該単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を該トランジスタの制御領域から掃き出した状態で該信号読出し用トランジスタから第2の信号を読み出す第2のモードと、前記第1のモードで読み出された第1の信号と、前記第2のモードで読み出された第2の信号の差の電圧を出力する信号出力回路を有する固体撮像装置において、前記信号出力回路は、演算増幅器を有し、該演算増幅器は、反転入力端子(負入力端子)と、非反転入力端子(正入力端子)と、非反転出力端子(正出力端子)と、反転出力端子(負出力端子)とを有しており、前記反転入力端子と非反転出力端子との間には、該演算増幅器と並列に少なくとも該演算増幅器からの出力時に第1の検出容量素子(帰還キャパシタCfs)が接続され、前記非反転入力端子と反転出力端子との間には、該演算増幅器と並列に少なくとも該演算増幅器からの出力時に第2の検出容量素子(帰還キャパシタCfn)が接続されており、前記第1の信号を前記反転入力端子若しくは非反転入力端子の一方に入力して、前記非反転出力端子若しくは反転出力端子の一方に出力させ、前記第2の信号を前記第1の信号の入力端子と異なる非反転入力端子若しくは反転入力端子の他方に入力して、前記反転出力端子若しくは非反転出力端子の他方に出力させ、これにより前記反転出力端子及び非反転出力端子から各々他方の信号入力値を基準として差動増幅された第1の信号及び第2の信号を出力させるようにしたことを特徴としている。
 他の発明は、固体撮像装置の駆動方法に係り、上記固体撮像装置を用いて、前記単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を前記信号読出し用トランジスタの制御領域に蓄積した後、閾値電圧を変調した状態で、前記信号読出し用トランジスタから前記第1の信号を読み出し、前記単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を前記信号読出し用トランジスタの制御領域から掃き出した後、その状態で、前記信号読出し用トランジスタから前記第2の信号を読み出し、前記読み出した第1の信号を前記演算増幅器の反転入力端子若しくは非反転入力端子の一方に入力して、前記演算増幅器の非反転出力端子若しくは反転出力端子の一方に出力させ、前記読み出した第2の信号を前記第1の信号の入力端子と異なる前記演算増幅器の非反転入力端子若しくは反転入力端子の他方に入力して、前記演算増幅器の反転出力端子若しくは非反転出力端子の他方に出力させ、これにより、前記反転出力端子及び非反転出力端子から各々他方の信号入力値を基準として差動増幅された第1の信号及び第2の信号を出力させることを特徴としている。
 本発明によれば、演算増幅器および第1の検出容量素子を有する一つのスイッチトキャパシタ回路と、演算増幅器および第2の検出容量素子を有する他のスイッチトキャパシタ回路とで一つの演算増幅器を共用しており、これによりコモンモードノイズを低減させることができる。そして、回路のダイナミックレンジを有効に広く使えることとなる。これにより、第1の信号と第2の信号の良好な差分信号を得ることができる。
 また、信号読出し用トランジスタから読み出した第1及び第2の信号は所謂スイッチトキャパシタ回路を通して出力されるが、スイッチトキャパシタ回路内では演算増幅器により電荷移動が行われるため、読み出した第1及び第2の信号を記憶させるため入力側に例えば容量性負荷である複数のラインメモリを並列に並べた場合でも、スイッチトキャパシタ回路の出力側から見た寄生容量は小さくなる。このため、複数のラインメモリを並列に並べても読み出し速度はほとんど影響を受けず、かつ最大利得が得られる。
 以上のように、本発明によれば、演算増幅器と第1の検出容量素子を有する一つのスイッチトキャパシタ回路と演算増幅器と第2の検出容量素子を有する他のスイッチトキャパシタ回路で一つの演算増幅器を共用しており、これによりコモンモードノイズを低減させることができる。そして、回路のダイナミックレンジを有効に広く使えることとなる。
 このため、雑音を除いた純粋な光信号であって、良好な光信号を得ることができる。
 以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
 図5は、本発明の実施の形態に係るMOS型イメージセンサの単位画素内における素子レイアウトについて示す平面図である。
 図5に示すように、単位画素101内に、受光ダイオード111と光信号検出用MOSトランジスタ112とが隣接して設けられている。MOSトランジスタ112として、低濃度ドレイン構造(LDD構造)を有するnチャネルMOS(nMOS)を用いている。
 これら受光ダイオード111とMOSトランジスタ112は、それぞれ異なるウエル領域、即ち第1のウエル領域15aと第2のウエル領域15bに形成され、それらのウエル領域15a、15bは互いに接続されている。受光ダイオード111の部分の第1のウエル領域15aは光照射による電荷の発生領域の一部を構成している。MOSトランジスタ112の部分の第2のウエル領域15bはこの領域15bに付与するポテンシャルによってチャネルの閾値電圧を変化させることができるゲート領域を構成している。
 MOSトランジスタ112の部分は低濃度ドレイン(LDD)構造を有している。ドレイン領域17a、17bはリング状のゲート電極19の外周部を取り囲むように形成され、ソース領域16はリング状のゲート電極19の内周に囲まれるように形成されている。
 低濃度のドレイン領域17aが延在して低濃度のドレイン領域17aとほぼ同じ不純物濃度を有する受光ダイオード111の不純物領域17が形成されている。即ち、不純物領域17と低濃度のドレイン領域17aとは互いに接続した第1及び第2のウエル領域15a,15bの表層に大部分の領域がかかるように一体的に形成されている。また、不純物領域17と低濃度のドレイン領域17aの外側周辺部には受光部を避けて低濃度ドレイン領域17aに接続するようにコンタクト層としての高濃度のドレイン領域17bが形成されている。
 さらに、このMOS型イメージセンサの特徴であるキャリアポケット(高濃度埋込層)25は、ゲート電極19下の第2のウエル領域15b内であって、ソース領域16の周辺部に、ソース領域16を取り囲むように形成されている。
 ドレイン領域17a、17bは低抵抗のコンタクト層17bを通してドレイン電圧(VDD)供給線(又はドレイン電極)22と接続され、ゲート電極19は垂直走査信号(VSCAN)供給線21に接続され、ソース領域16は垂直出力線(又はソース電極)20に接続されている。
 また、受光ダイオード111の受光窓24以外の領域は金属層(遮光膜)23により遮光されている。
 上記のMOS型イメージセンサにおける光信号検出のための素子動作においては、蓄積期間−読出期間−掃出期間(初期化期間)−蓄積期間−・・というように、蓄積期間−読出期間−掃出期間(初期化期間)という一連の過程が繰り返される。この実施の形態では雑音電圧読出し期間を設けている。なお、単に読出期間という場合、光信号の読出期間のことをいう。
 蓄積期間では、光照射によりキャリアを発生させ、キャリアのうち正孔(ホール)を第1及び第2のウエル領域15a,15b内を移動させてキャリアポケット25に蓄積させる。ドレイン領域17a、17bに凡そ+2〜3Vの正の電圧を印加するとともに、ゲート電極19にMOSトランジスタ112がカットオフ状態を維持するような低い正或いは負の電圧を印加する。この蓄積期間は、第1及び第2のラインメモリにそれぞれ記憶させた光信号により変調した第1のソース電位と光信号がはいる前の第2のソース電位との差の電圧を出力させる期間でもある。
 読出期間では、キャリアポケット25に蓄積された光発生電荷によるMOSトランジスタ112の閾値電圧の変化をソース電位の変化として読み取り、第1のラインメモリに記憶させる。MOSトランジスタ112が飽和状態で動作するように、ドレイン領域17a、17bに凡そ+2〜3Vの正の電圧を印加するとともに、ゲート電極19に凡そ+2〜3Vの正の電圧を印加する。
 掃出期間では、光発生電荷(光発生キャリア)を蓄積する前に、読み出しが終わって残留する光発生電荷や、アクセプタやドナー等を中性化し、或いは表面準位に捕獲されている正孔や電子等、光信号の読み出し前の残留電荷を半導体内から排出して、キャリアポケット25を空にする。ソース領域16やドレイン領域17a、17bやゲート電極19に約+5V以上、通常7〜8V程度の正の高電圧を印加する。
 雑音電圧読出し期間では、キャリアポケット25から光発生電荷を掃き出した状態での第2のソース電位を第2のラインメモリに記憶させる。
 次に、本発明の実施の形態に係るMOS型イメージセンサのデバイス構造を断面図を用いて説明する。
 図6(a)は、図5のA−A線に沿う断面図に相当する、本発明の実施の形態に係るMOS型イメージセンサのデバイス構造について示す断面図である。図6(b)は、半導体基板表面に沿うポテンシャルの様子を示す図である。
 図6(a)に示すように、不純物濃度1×1018cm-3以上のp型シリコンからなる基板11上に不純物濃度1×1015cm-3程度のn型シリコンをエピタキシャル成長し、エピタキシャル層12を形成する。
 このエピタキシャル層12に受光ダイオード111と光信号検出用MOSトランジスタ112とを含む単位画素101が複数形成されている。そして、各単位画素101を分離するように、隣接する単位画素101間のエピタキシャル層12表面に、選択酸化(LOCOS)によりフィールド絶縁膜(素子分離絶縁膜)14が形成されている。さらに、フィールド絶縁膜14の下部であって基板11上部に、エピタキシャル層31とフィールド絶縁膜14との界面全体を含み、かつn型のエピタキシャル層12を分離するようにp型の素子分離領域13が形成されている。
 次に、受光ダイオード111の詳細について図6(a)により説明する。
 受光ダイオード111は、エピタキシャル層12と、エピタキシャル層12の表層に形成されたp型の第1のウェル領域15aと、第1のウェル領域15aの表層からエピタキシャル層12の表層に延在するn型の不純物領域17とで構成されている。
 不純物領域17は、低濃度ドレイン(LDD)構造を有する光信号検出用MOSトランジスタ112の低濃度のドレイン領域17aから延在するように形成されている。
 上記説明した蓄積期間において、不純物領域17はドレイン電圧供給線22に接続されて正の電位にバイアスされる。このとき、不純物領域17と第1のウエル領域15aとの境界面から空乏層が第1のウエル領域15a全体に広がり、n型のエピタキシャル層12に達する。一方、基板11とエピタキシャル層12との境界面から空乏層がエピタキシャル層12に広がり、第1のウエル領域15aに達する。
 第1のウエル領域15aやエピタキシャル層12はMOSトランジスタ112のゲート領域15bと繋がっているため、光により発生したこれらのホールをMOSトランジスタ112の閾値電圧変調用の電荷として有効に用いることができる。言い換えれば、第1のウエル領域15a及びエピタキシャル層12全体が光によるキャリア発生領域となる。
 また、上記の受光ダイオード111においては不純物領域17の下に光によるキャリア発生領域が配置されているという点で、受光ダイオード111は光により発生した正孔(ホール)に対する埋め込み構造を有している。従って、捕獲準位の多い半導体層表面に影響されず、雑音の低減を図ることができる。
 次に、光信号検出用MOSトランジスタ112の詳細について図6(a)により説明する。
 MOSトランジスタ112部分は、下から順に、p型の基板11と、この基板11上に形成されたn型のエピタキシャル層12と、このエピタキシャル層12内に形成されたp型の第2のウエル領域15bとを有している。
 このMOSトランジスタ112はリング状のゲート電極19の外周をn型の低濃度のドレイン領域17aが囲むような構造を有する。n型の低濃度のドレイン領域17aはn型の不純物領域17と一体的に形成されている。低濃度のドレイン領域17aから延在する不純物領域17の外側周辺部には、この不純物領域17と接続し、素子分離領域13及び素子分離絶縁膜14にまで延びる高濃度のドレイン領域17bが形成されている。高濃度のドレイン領域17bはドレイン電極22のコンタクト層となる。
 また、リング状のゲート電極19によって囲まれるようにn型のソース領域16が形成されている。ソース領域16は、中央部が高濃度となっており、周辺部が低濃度となっている。ソース電極20はソース領域16に接続している。
 ゲート電極19は、ドレイン領域17aとソース領域16の間の第2のウエル領域15b上にゲート絶縁膜18を介して形成されている。ゲート電極19下の第2のウエル領域15bの表層がチャネル領域となる。さらに、通常の動作電圧において、チャネル領域を反転状態或いはデプレーション状態に保持するため、チャネル領域に適当な濃度のn型不純物を導入してチャネルドープ層15cを形成している。
 そのチャネル領域の下の第2のウエル領域15b内であってチャネル長方向の一部領域に、即ちソース領域16の周辺部であって、ソース領域16を囲むように、p+ 型のキャリアポケット(高濃度埋込層)25が形成されている。このp+ 型のキャリアポケット25は、例えばイオン注入法により形成することができる。キャリアポケット25は表面に生じるチャネル領域よりも下側の第2のウエル領域15b内に形成される。キャリアポケット25はチャネル領域にかからないように形成することが望ましい。
 上記したp+ 型のキャリアポケット25では光発生電荷のうち光発生ホールに対するポテンシャルが低くなるため、ドレイン領域17a、17bにゲート電圧よりも高い電圧を印加したときに光発生ホールをこのキャリアポケット25に集めることができる。
 図6(b)に光発生ホールがキャリアポケット25に蓄積し、チャネル領域に電子が誘起されて電子蓄積領域が生じている状態のポテンシャル図を示す。この蓄積電荷により、MOSトランジスタ112の閾値電圧が変化する。従って、光信号の検出は、この閾値電圧の変化を検出することにより行うことができる。
 ところで、上記したキャリアの掃出期間においては、ゲート電極19に高い電圧を印加し、それによって生じる電界によって第2のウエル領域15bに残るキャリアを基板11側に掃き出している。この場合、印加した電圧によって、チャネル領域のチャネルドープ層15cと第2のウエル領域15bとの境界面から空乏層が第2のウエル領域15bに広がり、また、p型の基板11とエピタキシャル層12との境界面から空乏層が第2のウエル領域15bの下のエピタキシャル層12に広がる。従って、ゲート電極19に印加した電圧による電界の及ぶ範囲は、主として第2のウエル領域15b及び第2のウエル領域15bの下のエピタキシャル層12にわたる。
 次に、図1を参照して上記の構造の単位画素を用いたMOS型イメージセンサの全体の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるMOS型イメージセンサの回路構成図を示す。
 図1に示すように、このMOS型イメージセンサは、2次元アレーセンサの構成を採っており、上記した構造の単位画素101が列方向及び行方向にマトリクス状に配列されている。
 また、垂直走査信号(VSCAN)の駆動走査回路102及びドレイン電圧(VDD)の駆動走査回路103が画素領域を挟んでその左右に配置されている。
 垂直走査信号供給線21a,21bは垂直走査信号(VSCAN)の駆動走査回路102から行毎に一つずつでている。各垂直走査信号供給線21a,21bは行方向に並ぶ全ての単位画素101内のMOSトランジスタ112のゲートに接続されている。
 また、ドレイン電圧供給線(VDD供給線)22a,22bはドレイン電圧(VDD)の駆動走査回路103から行毎に一つずつでている。各ドレイン電圧供給線(VDD供給線)22a,22bは、行方向に並ぶ全ての単位画素101内の光信号検出用MOSトランジスタ112のドレインに接続されている。
 また、列毎に異なる垂直出力線20a,20bが設けられて、各垂直出力線20a,20bは列方向に並ぶ全ての単位画素101内のMOSトランジスタ112のソースにそれぞれ接続されている。
 さらに、MOSトランジスタ112のソース領域は列毎に垂直出力線を通して信号出力回路105と接続している。そして、図2に示すように、ソース領域は上記の信号出力回路105内の入力キャパシタからなるラインメモリと直結している。ソース領域に定電流源などの能動負荷を接続していないことを特徴としている。
 垂直走査信号(VSCAN)及び水平走査信号(HSCAN)により、遂次、各単位画素101のMOSトランジスタ112を駆動して光の入射量に比例した、残留電荷によるノイズ成分を含まない映像信号(Vout )が信号出力回路105から読み出される。
 上記の信号出力回路105の詳細を図2に示す。図2に示すように、光信号検出用MOSトランジスタ112のソース領域と接続した垂直出力線20aは分岐し、一つは第1のスイッチCK1を介して光信号電圧と光発生電荷の蓄積前の残留電荷による雑音電圧とを含む第1のソース電位を記憶する第1のラインメモリLmsの一端子と接続し、他は第3のスイッチCK3を介して上記雑音電圧のみを記憶する第2のラインメモリLmnの一端子と接続している。
 また、第1のラインメモリLmsの一端子はHSCAN供給線27aにより制御される第2のスイッチCK2を介して第1の演算増幅器31の負入力端子に接続し、第2のラインメモリLmnの一端子はHSCAN供給線27aにより制御される別の第4のスイッチCK4を介して第1の演算増幅器31の正入力端子に接続している。さらに、第1の演算増幅器31の正出力端子は第2の演算増幅器32の負入力端子に接続し、第1の演算増幅器31の負出力端子は第2の演算増幅器32の正入力端子に接続している。第2の演算増幅器32の出力端子は水平出力線26を通して映像信号出力端子107に接続している。
 第1の演算増幅器31の負入力端子と正出力端子の間に帰還キャパシタCfs及びリセットスイッチRSTsが並列接続され、正入力端子と負出力端子の間に帰還キャパシタCfn及びリセットスイッチRSTnが並列接続されている。
 また、第1及び第2のラインメモリLms、Lmnにプリセット電圧Vmprを印加するための回路を有する。これにより、第1及び第2のラインメモリLms、Lmnにソース電位を記憶させる前に、接地電位よりも高く、かつ記憶させるソース電位よりも低いプリセット電圧を記憶させておき、光信号検出用絶縁ゲート型電界効果トランジスタ112のゲート電極19に接地電位を印加しているときにも確実に絶縁ゲート型電界効果トランジスタ112の動作を抑え、リーク電流を抑制することができる。
 第1及び第2のスイッチCK1、CK2と第1のラインメモリLmsと、帰還キャパシタCfs及びリセットスイッチRSTsが接続された部分の第1の演算増幅器31と、第2の演算増幅器32とは第1のスイッチトキャパシタ回路を構成している。また、第3及び第4のスイッチCK3とCK4と第2のラインメモリLmnと、帰還キャパシタCfn及びリセットスイッチRSTnが接続された部分の第1の演算増幅器31と、第2の演算増幅器32とは第2のスイッチトキャパシタ回路を構成している。リセットスイッチRSTs,RSTnは、帰還キャパシタCfs,Cfnに充電された電荷を除去するときに閉じる。
 上記信号出力回路105内のスイッチ類(CK1〜CK6、RSTs、RSTn)は、該当配線路を開閉することを機能的に示すため図2のような形で模式的に示しているが、実際にはこの実施の形態に説明した回路動作が適切に行われるようにMOSトランジスタ等を単独で又は組み合わせて用いる。
 この実施の形態では、第1及び第2のスイッチトキャパシタ回路で一つの第1の演算増幅器31を共用しており、これによりコモンモードノイズを低減させる効果があるが、場合により別々の演算増幅器を設けてもよい。この場合、別々の演算増幅器はそれぞれ正及び負入力端子を有するが、各々の演算増幅器における正及び負入力端子のうち負入力端子にラインメモリが接続され、正入力端子の方は接地電位にセットしておく。
 また、昇圧走査回路108を有し、昇圧走査回路108からの各昇圧電圧出力線30a、30bが各垂直出力線20a,20bに接続されている。即ち、列毎に各単位画素101のMOSトランジスタ112のソース領域に昇圧された電圧が印加される。昇圧された電圧はさらにゲート−ソース間の容量を通して結果的にフローティングとされたゲートにかかる。即ち、持ち上げられたゲート電圧によりチャネル領域に電子を蓄積させてチャネル領域を導通させ、ドレイン電位もソース電位と同じ電位に持ち上げる。これにより、ウエル領域にかかる電界強度を増して、キャリアの掃き出しを促進することができる。
 図3は、本発明に係るMOS型イメージセンサを動作させるための各入出力信号のタイミングチャートを示す。また、図4は本発明に係るMOS型イメージセンサを動作させるための信号出力回路105内の各入出力信号のタイミングチャートを示す。この場合、p型の第1及び第2のウエル領域15a,15bを用い、かつ光信号検出用MOSトランジスタ112がnMOSの場合に適用する。
 次に、図3及び図4にしたがって、一連の連続した固体撮像素子の光検出動作を簡単に説明する。光検出動作は、前記したように、蓄積期間−読出期間−掃出期間(初期化期間)からなる一連の過程を繰り返し行う。ここでは、都合上、蓄積期間から説明を始める。
 まず、蓄積期間において、光信号検出用MOSトランジスタ112のゲート電極19に低いゲート電圧を印加し、ドレイン領域17a、17bにトランジスタの動作に必要な約2〜3Vの電圧(VDD)を印加する。このとき、第1のウエル領域15a、第2のウエル領域15b及びエピタキシャル層12が空乏化する。このとき、ドレイン領域17a、17bからソース領域16に向かう電界が生じる。
 そして、読出期間直前の蓄積期間において、昇圧走査回路108の出力端を接地電位(MOSトランジスタ112のソース電位となる)とする。このとき、VSCAN駆動走査回路102の出力端は接地電位(MOSトランジスタ112のゲート電位となる)となっており、VDD駆動走査回路103の出力(Vpdn)は凡そ3.3Vとなっている。
 続いて、受光ダイオード111に光を照射して、電子−正孔対(光発生電荷)を生じさせる。
 上記電界によりこの光発生電荷のうち光発生ホールが光信号検出用MOSトランジスタ112のゲート領域15bに注入され、かつキャリアポケット25に蓄積される。これにより、チャネル領域からその下のゲート領域15bに広がる空乏層幅が制限されるとともに、そのソース領域16付近のポテンシャルが変調されて、MOSトランジスタ112の閾値電圧が変化する。
なお、蓄積期間において、前の一連の期間にラインメモリLms、Lmnに記憶されたソース電位の差の電圧が映像信号出力端子107に出力されるが、この動作に関しては雑音電圧読出し期間の後に説明することにする。
 次に、読出期間の初期の期間において、VSCAN駆動走査回路102の出力(VPGn)を接地電位(MOSトランジスタ112のゲート電位となる)とする。同時に、信号出力回路105の第1のスイッチCK1を閉じるとともにプリチャージスイッチCK5を閉じて第1のラインメモリLmsにプリセット電圧Vmpr(1.6V(MOSトランジスタ112のソース電位となる))を記憶させておく。一方、VDD駆動走査線22aは凡そ3.3Vに保たれている。
次に、読出期間の初期の期間の終了後の期間において、VSCAN駆動走査回路102の出力(VPGn)を凡そ2.2V(MOSトランジスタ112のゲート電位となる)とする。一方、VDD供給線22aは凡そ3.3V(MOSトランジスタ112のドレイン電位となる)に保たれている。
 即ち、ゲート電極19にMOSトランジスタ112が飽和状態で動作しうる約2〜3Vのゲート電圧を印加し、ドレイン領域17a、17bにMOSトランジスタ112が動作しうる約2〜3Vの電圧VDDを印加する。これにより、キャリアポケット25上方のチャネル領域の一部に低電界の電子蓄積領域が形成され、チャネル領域の残りの部分に高電界領域が形成される。このとき、MOSトランジスタ112のドレイン電圧−電流特性は、図7に示すように、飽和特性を示す。
 これにより、図4(a)に示すように、第1のラインメモリLmsが充電されていく。そして、充電が進むにつれてソース電位が上昇していき、ソース電位が閾値電圧に等しくなったところでドレイン電流が流れなくなる。これにより、充電は完了し、第1のラインメモリLmsに光変調された閾値電圧(ソース電位VoutS)が記憶される。この閾値電圧には光発生電荷のみによる電圧の他に光発生電荷によらない電荷に起因した電圧(即ち雑音電圧(VoutN)と称する。)も含んでいる。
読出期間の終了後、第1のスイッチCK1及びプリチャージスイッチCK5を開放する。
 次に、初期化動作に移る。初期化動作においてはキャリアポケット25内、第1及び第2のウエル領域15a,15b内に残る電荷を排出する。即ち、昇圧走査回路108から光信号検出用MOSトランジスタ112のソースに6.6Vを加えることにより、光信号検出用MOSトランジスタ112の容量を通してドレインの電位を6.6Vとし、かつソース−ゲート間の容量を介してゲート電極19の電位をすでに充電されている2Vに加えて凡そ8.6Vとする。
 このとき、ゲート電極19に印加した電圧は第2のウエル領域15b及び第2のウエル領域15bの下のエピタキシャル層12にかかる。このとき発生する高電界により第2のウエル領域15bから確実にキャリアを掃き出すことができる。このように、昇圧走査回路108を備えることにより低い電源電圧でより確実にキャリアを掃き出すことができる。
 高濃度埋込層25に蓄積された光発生電荷を排出した後、蓄積期間の前の雑音電圧読出し期間の初期の期間において、VSCAN駆動走査回路102の出力(VPGn)を接地電位(MOSトランジスタ112のゲート電位となる)とし、同時にVDD駆動走査回路103の出力(Vpdn)を3.3V(MOSトランジスタ112のドレイン電位となる)とする。また、プリチャージスイッチCK6と第3のスイッチCK3を閉じて、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ112のソース領域に第2のラインメモリLmnを接続する。これにより、第2のラインメモリLmnにプリセット電圧Vmpr(1.6V(MOSトランジスタ112のソース電位となる))を記憶させておく。
次に、雑音電圧読出し期間の初期の期間の終了後の期間において、VSCAN駆動走査回路102の出力(VPGn)を凡そ2.2V(MOSトランジスタ112のゲート電位となる)とする。一方、VDD供給線22aは凡そ3.3Vに保たれている。
 これにより、キャリアポケット25上方のチャネル領域の一部に低電界の電子蓄積領域が形成され、チャネル領域の残りの部分に高電界領域が形成される。このとき、MOSトランジスタ112のソースにドレイン電流が流れて、ドレイン電圧−電流特性は、図7に示すように、閾値電圧に従って飽和特性を示す。これにより、図4(b)に示すように、第2のラインメモリLmnが充電されていく。充電が進むにつれてソース電位が上昇していき、ソース電位が閾値電圧に等しくなったところでドレイン電流が流れなくなる。これにより、充電は完了し、第2のラインメモリLmnに光発生電荷によらない残留電荷に起因した雑音電圧(VoutN)が記憶される。
雑音電圧読出し期間の終了後、第3のスイッチCK3及びプリチャージスイッチCK6を開放する。
 次いで、蓄積期間に戻るが、このときに蓄積動作を行うとともに、ラインメモリLms、Lmnに記憶されているソース電位VoutS、VoutNの差の電圧を出力する動作を行う。以下に、ソース電位を出力する動作を説明する。
 即ち、第2のスイッチCK2及び第4のスイッチCK4を閉じて、両ラインメモリLms、Lmnに記憶させたソース電位VoutS、VoutNを第1の演算増幅器31の負入力端子と正入力端子にそれぞれ入力させる。このとき、リセットスイッチRSTs及びRSTnはともに開放されている。これにより、各ラインメモリLms、Lmnの電荷は各帰還キャパシタCfs、Cfnに移動し、第1の演算増幅器31の正及び負出力端子にそれぞれ−VoutS、−VoutNが出力する。
 この−VoutS、−VoutNは、第2の演算増幅器32の負入力端子及び正出力端子にそれぞれ入力されて、第2の演算増幅器32の出力端子からVoutS、VoutNの差の電圧(VoutS−VoutN)が出力される。
このようにして、光照射量に比例した映像信号(Vout=VoutS−VoutN)を取り出すことができる。
 以上のように、この発明の実施の形態によれば、画素内の光信号検出用絶縁ゲート型電界効果トランジスタとしてチャネル下に高濃度埋込層25を設け、光発生電荷をチャネル下に蓄積する閾値変調型の光信号検出用絶縁ゲート型電界効果トランジスタ112を用いているため、チャネル長が長い。
 このため、ドレイン領域17a、17bからの電界も緩和されているので、ドレイン誘起バリヤ低下(DIBL)が抑制される。従って、閾値変動が小さく、ひいてはサブスレッショルド電流の変動も小さいので、充電電流を最小化できる。これにより、配線等の寄生抵抗による電位低下を抑制することができるため、容量性負荷との直結が可能となる。
 また、ラインメモリLms、Lmnへの書き込みには有限の時間を必要とするが、ラインメモリLms、Lmnへの書き込み時間は雑音電圧読出し期間や読出期間と比較して大幅に短い。このため、ラインメモリLms、Lmnへの書き込みは雑音電圧読出し期間等中に行うことができる。
 ところで、複数のラインメモリを並列に並べるとそれらの寄生容量が読み出すべきラインメモリに並列に入るが、読み出すべきラインメモリに記憶させた第1及び第2のソース電位はスイッチトキャパシタ回路を通して出力される。このとき、スイッチトキャパシタ回路内では第1の演算増幅器31により電荷移動が行われるためスイッチトキャパシタ回路の出力側から見た寄生容量は小さくなる。
 このため、複数のラインメモリを並列に並べても読み出し速度はほとんど影響を受けない。また、寄生容量の影響が小さいため、最大利得が得られるという利点もある。
また、光信号検出用MOSトランジスタ112のソース領域に昇圧回路122を接続することにより、低い電源電圧でより確実にキャリアを掃き出すことができる。
 さらに、蓄積動作−読出動作−掃出動作(初期化動作)の一連の過程において、光発生ホールが移動するときに、半導体表面やチャネル領域内の雑音源と相互作用しない理想的な光電変換機構を実現することができる。
 以上、実施の形態によりこの発明を詳細に説明したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。
 例えば、上記の実施の形態では、p型の基板11上のn型のエピタキシャル層12内に第1及び第2のウエル領域15a、15bを形成しているが、n型のエピタキシャル層12の代わりに、p型のエピタキシャル層にn型不純物を導入してn型ウエル層を形成し、このn型ウエル層内に第1及び第2のウエル領域15a、15bを形成してもよい。
 さらに、この発明が適用される固体撮像素子の構造として種々の変形例が考えられるが、他の構造はどうであれ、受光ダイオードと光信号検出用のMOSトランジスタとが隣接して単位画素を構成し、かつMOSトランジスタのチャネル領域下のp型のウエル領域内であってソース領域の近傍に高濃度埋込層(キャリアポケット)が設けられていればよい。
 さらに、p型の基板11を用いているが、代わりにn型の基板を用いてもよい。この場合、上記実施の形態と同様な効果を得るためには、上記実施の形態等で説明した各層及び各領域の導電型をすべて逆転させればよい。この場合、キャリアポケット25に蓄積すべきキャリアは電子及び正孔のうち電子である。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の全体の回路構成を示す図である。 図1の固体撮像装置の信号出力回路の詳細構成を示す回路図である。 図1の固体撮像装置を動作させる際のタイミングチャートである。 図2の信号出力回路を動作させる際のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置に用いられる固体撮像素子の単位画素内の素子レイアウトを示す平面図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置に用いられる固体撮像素子の単位画素内の素子の構造を示す、図5のA−A線に沿う断面図である。(b)は、光発生ホールがキャリアポケットに蓄積し、チャネル領域に電子が誘起されて電子蓄積領域が生じている状態のポテンシャルの様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置に用いられる固体撮像素子の光信号検出用MOSトランジスタのドレイン電流−電圧特性を示すグラフである。 (a)は、従来例に係る固体撮像装置の全体の回路構成を示す図であり、(b)は、(a)の固体撮像装置を動作させる際のタイミングチャートである。
符号の説明
15a 第1のウエル領域
15b 第2のウエル領域
15c チャネルドープ層
16a 低濃度のソース領域
16b 高濃度のソース領域(コンタクト層)
17 不純物領域
17a 低濃度のドレイン領域
17b 高濃度のドレイン領域(コンタクト層)
18 ゲート絶縁膜
19 ゲート電極
20a、20b 垂直出力線
21a、21b VSCAN供給線
22a、22b VDD供給線
25 キャリアポケット(高濃度埋込層)
26 水平出力線
27a、27b HSCAN供給線
30a、30b 昇圧電圧供給線
31 第1の演算増幅器
32 第2の演算増幅器
101 単位画素
102 VSCAN駆動走査回路
103 VDD駆動走査回路
104 HSCAN入力走査回路
105 信号出力回路
107 映像信号出力端子
108 昇圧走査回路
111 受光ダイオード
112 光信号検出用絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(光信号検出用MOSトランジスタ)
CK1 第1のスイッチ
CK2 第2のスイッチ
CK3 第3のスイッチ
CK4 第4のスイッチ
CK5、CK6 プリチャージスイッチ
Lms 第1のラインメモリ
Lmn 第2のラインメモリ
RSTs、RSTn リセットスイッチ

Claims (2)

  1.  単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を信号読出し用トランジスタの制御領域に蓄積して閾値電圧を変調した状態で該信号読出し用トランジスタから第1の信号を読み出す第1のモードと、該単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を該トランジスタの制御領域から掃き出した状態で該信号読出し用トランジスタから第2の信号を読み出す第2のモードと、前記第1のモードで読み出された第1の信号と、前記第2のモードで読み出された第2の信号の差の電圧を出力する信号出力回路を有する固体撮像装置において、
     前記信号出力回路は、演算増幅器を有し、
     該演算増幅器は、反転入力端子と、非反転入力端子と、非反転出力端子と、反転出力端子とを有しており、前記反転入力端子と非反転出力端子との間には、該演算増幅器と並列に少なくとも該演算増幅器からの出力時に第1の検出容量素子が接続され、前記非反転入力端子と反転出力端子との間には、該演算増幅器と並列に少なくとも該演算増幅器からの出力時に第2の検出容量素子が接続されており、
     前記第1の信号を前記反転入力端子若しくは非反転入力端子の一方に入力して、前記非反転出力端子若しくは反転出力端子の一方に出力させ、前記第2の信号を前記第1の信号の入力端子と異なる非反転入力端子若しくは反転入力端子の他方に入力して、前記反転出力端子若しくは非反転出力端子の他方に出力させ、これにより前記反転出力端子及び非反転出力端子から各々他方の信号入力値を基準として差動増幅された第1の信号及び第2の信号を出力させるようにしたことを特徴とする固体撮像装置。
  2.  単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を信号読出し用トランジスタの制御領域に蓄積して閾値電圧を変調した状態で該信号読出し用トランジスタから第1の信号を読み出す第1のモードと、該単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を該トランジスタの制御領域から掃き出した状態で該信号読出し用トランジスタから第2の信号を読み出す第2のモードと、前記第1のモードで読み出された第1の信号と、前記第2のモードで読み出された第2の信号の差の電圧を出力する信号出力回路を有する固体撮像装置であって、
     前記信号出力回路は、演算増幅器を有し、該演算増幅器は、反転入力端子と、非反転入力端子と、非反転出力端子と、反転出力端子とを有しており、前記反転入力端子と非反転出力端子との間には、該演算増幅器と並列に少なくとも該演算増幅器からの出力時に第1の検出容量素子が接続され、前記非反転入力端子と反転出力端子との間には、該演算増幅器と並列に少なくとも該演算増幅器からの出力時に第2の検出容量素子が接続されてなる固体撮像装置を用いて、
     前記単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を前記信号読出し用トランジスタの制御領域に蓄積した後、閾値電圧を変調した状態で、前記信号読出し用トランジスタから前記第1の信号を読み出し、
     前記単位画素内で光電変換によって生じた光発生電荷を前記信号読出し用トランジスタの制御領域から掃き出した後、その状態で、前記信号読出し用トランジスタから前記第2の信号を読み出し、
     前記読み出した第1の信号を前記演算増幅器の反転入力端子若しくは非反転入力端子の一方に入力して、前記演算増幅器の非反転出力端子若しくは反転出力端子の一方に出力させ、前記読み出した第2の信号を前記第1の信号の入力端子と異なる前記演算増幅器の非反転入力端子若しくは反転入力端子の他方に入力して、前記演算増幅器の反転出力端子若しくは非反転出力端子の他方に出力させ、これにより、前記反転出力端子及び非反転出力端子から各々他方の信号入力値を基準として差動増幅された第1の信号及び第2の信号を出力させることを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
     
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