JP2004014133A - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】ラッチ作動専用のばねが必要なく、ばねの装着場所の確保や必要圧力の計算などの設計工数、又、製品製作の際の部品費用、組立工数等が必要なく、設計不具合、組立不具合の要素をなくすことができ、高品質の製品を製作できる電気部品用ソケットを提供する。
【解決手段】ICパッケージを収容するソケット本体にコンタクトピンが設けられると共に、ICパッケージを押圧するラッチが回動自在に設けられ、このラッチを作動させる操作部材がソケット本体に対して上下動自在に設けられたICソケットにおいて、操作部材には、下降時にラッチを開く方向に回動させる開き用作動部と、上昇時にラッチを閉じる方向に回動させる閉じ用作動部とを形成し、ラッチには、ICパッケージを押圧する押圧部と、開き用作動部にて押圧される開き用被押圧部と、閉じ用作動部にて押圧される閉じ用被押圧部とを有する。
【選択図】  図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在に保持する電気部品用ソケット、特に、電気部品を押さえるラッチの駆動機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の「電気部品用ソケット」としては、「電気部品」であるICパッケージを着脱自在に保持するICソケットがある。
【0003】
そのICパッケージには、LGA(Land Grid Array)タイプと称されるものがあり、これは方形のパッケージ本体の下面に端子としての多数の板状端子が設けられている。
【0004】
また、ICソケットは、そのICパッケージを収容するソケット本体を有し、このICパッケージの板状端子に電気的に接続されるコンタクトピンが設けられると共に、このICパッケージを押圧するラッチが回動自在に設けられている。
【0005】
このラッチは、スプリングにより閉じる方向(ICパッケージ押圧方向)に付勢されると共に、ソケット本体に上下動自在に設けられた操作部材を下降させることにより、そのスプリングの付勢力に抗して開く方向に回動されるように構成されている。
【0006】
かかるICソケットにICパッケージを収容する場合には、操作部材を下降させることで、この操作部材にてラッチを回動させて開くことにより、ICパッケージの収容が可能となる。そして、ラッチを開いた状態で、ICパッケージをソケット本体上に収容した後、操作部材を上昇させることにより、ラッチがスプリングの付勢力により閉じて行き、このラッチの押圧部により、ICパッケージが押圧される。
【0007】
これにより、ICパッケージの板状端子とコンタクトピンの接触部とが圧接されることにより、電気的に接続されてバーンイン試験が行われることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、ICパッケージを押圧するラッチの作動機構は開方向又は閉方向のうち少なくとも一方向は、ばねにより直接付勢力を加えた構造となっているため、ばねの装着場所の確保や必要付勢力の計算などの設計工数、又、製品製作の際の部品費用、組立工数等が発生し、設計不具合、組立不具合の要素となっている。
【0009】
そこで、この発明は、ラッチを作動させるための専用のばねが必要なく、ばねの装着場所の確保や必要付勢力の計算などの設計工数、又、製品製作の際の部品費用、組立工数等が必要なく、設計不具合、組立不具合の要素をなくすことができ、高品質の製品を製作できる電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、電気部品を収容するソケット本体に、該電気部品の端子に電気的に接続されるコンタクトピンが設けられると共に、前記電気部品を押圧するラッチが回動自在に設けられ、該ラッチを作動させる操作部材が前記ソケット本体に対して上下動自在に設けられた電気部品用ソケットにおいて、前記操作部材には、下降時に前記ラッチを開く方向に回動させる開き用作動部と、上昇時に前記ラッチを閉じる方向に回動させる閉じ用作動部とを形成し、前記ラッチには、前記電気部品を押圧する押圧部と、前記開き用作動部にて押圧される開き用被押圧部と、前記閉じ用作動部にて押圧される閉じ用被押圧部とを有する電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記開き用作動部は円弧形状を呈し、前記操作部材の下降時に、前記ラッチの開き用被押圧部が前記円弧形状の開き用作動部を摺動するように構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記操作部材は、前記ソケット本体に対してスプリングにて上方に付勢され、前記操作部材に下方に向けて外力が作用していない状態で、前記スプリングの付勢力にて、前記操作部材が上昇されて前記閉じ用作動部にて前記ラッチの閉じ用被押圧部が押圧されることにより、該ラッチの押圧部にて前記電気部品が所定の押圧力で押圧されるようにしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1乃至図18には、この発明の実施の形態を示す。
【0015】
まず構成を説明すると、図中符号11は、いわゆるオープントップタイプと称される「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、このICソケット11は、「電気部品」であるICパッケージ12の性能試験を行うために、このICパッケージ12の板状端子12bと、測定器(テスター)のプリント基板16との電気的接続を図るものである。
【0016】
このICパッケージ12は、例えば図18に示すように、いわゆるLGA(Land Grid Array)タイプと称されるもので、方形のパッケージ本体12aの下面に多数の板状端子12bが四角形の枠形状に配列されている。
【0017】
このICソケット11は、図1及び図2に示すように、プリント基板16上に配設されると共に、このプリント基板16の下側に、絶縁板13、補強板14及び放熱用部品15が配設されている。
【0018】
詳しくは、そのICソケット11は、大略すると、図3及び図4に示すように、プリント基板16上に装着されるソケット本体17を有し、このソケット本体17は、ベース部材18に、表面圧接型コンタクトピン19(以下「コンタクトピン19」という)を保持したコンタクトピン組立体20が配置されると共に、ICパッケージ12を押圧する一対のラッチ21がベース部材18に回動自在に取り付けられ、さらに、そのラッチ21を操作する操作部材22が上下動自在に配設されている。
【0019】
そのコンタクトピン組立体20は、図5乃至図10に示すように、絶縁性を有する合成樹脂製の下プレート24及び上プレート25を有し、これらプレート24,25にてコンタクトピン19が収容されて構成されている。
【0020】
このコンタクトピン19は、図11乃至図13に示すように、導電性を有するベリリウム銅合金の板材がプレス加工されることにより所定形状に形成され、上下方向に延びる板状のコンタクトピン本体19aを有し、このコンタクトピン本体19aの両端部(上下端部)に、一対のばね部19bが円弧形状に湾曲されて形成され、この両ばね部19bの先端部からそれぞれ接触片19cが上方又は下方に延長されている。
【0021】
それら両接触片19cは、途中で屈曲され、略L字状を呈しており、上側の接触片19cの先端部の接触部19dがICパッケージ12の板状端子12bに圧接され、下側の接触片19cの先端部の接触部19dがプリント基板16の電極16cに圧接されるようになっている。
【0022】
そして、この圧接時には、両ばね部19b及びコンタクトピン本体19aが弾性変形されて所定の接圧が確保されると共に、両接触片19cの基端部19eがコンタクトピン本体19aに各々接触して、両接触片19cの基端部19eが、このコンタクトピン本体19aの接触部位を介して電気的に接続(短絡)されるように構成されている(図13及び図14(b)参照)。
【0023】
この接触部19dは、図12の(a)、(c)に示すように、コンタクトピン本体19aの板幅方向に沿って、ばね部19bの横に並んで配置されている。
【0024】
また、ソケット本体17の下プレート24及び上プレート25は、図7に示すように、それぞれ四角形の枠形状を呈し、図8及び図14に示すように、コンタクトピン19が収容される貫通孔24a,25aがそれぞれ対応する位置に形成されている。そして、これら貫通孔24a,25aには、図14に示すように、コンタクトピン19が抜けないように抜止め壁部24b,25bが形成されている。
【0025】
そして、これら貫通孔24a,25aにコンタクトピン19を収容した状態で各接触片19cの接触部19d側が、下プレート24及び上プレート25の各貫通孔24a,25aの上下側に突出するように収容されている。
【0026】
また、コンタクトピン19は、図14(a)に示すように、上下方向に若干移動可能に、各貫通孔24a、25a内に保持されている。
【0027】
その下プレート24及び上プレート25には、図7に示すように、それぞれ4カ所に取付孔24c,25cが形成され、これら取付孔24c,25cにリベット26が挿入されてかしめられることにより、図8に示すように、下プレート24及び上プレート25が固定されている。
【0028】
また、上プレート25には、四隅にICパッケージ12の収容時に、これを案内するガイド部25dが形成されている。
【0029】
このコンタクトピン組立体20がベース部材18に上下動自在に配設されている。このベース部材18は、図4に示すように、四角形の枠形状を呈し、内部開口18aにコンタクトピン組立体20が挿入されるようになっており、この挿入された状態でコンタクトピン組立体20が図4に示す4本のスプリング29で上方に付勢されている。このスプリング29は、ベース部材18の内部開口18aの周縁部に上方に突出するように形成されたボス部18bに嵌合されている。
【0030】
そして、このコンタクトピン組立体20は、ベース部材18に形成された係止爪18cに係止されることにより、最上昇位置が規制されるようになっている。
【0031】
また、このベース部材18には、コンタクトピン組立体20上に収容されたICパッケージ12を上方から押圧するラッチ21が回動自在に配設されている。このラッチ21には、図4及び図15に示すように、軸孔21aが形成され、この軸孔21aにベース部材18に圧入されたシャフト30が挿通されて回動自在に配設され、先端部に設けられた押圧部21bにより、ICパッケージ12の上面が押圧されるようになっている。
【0032】
そして、このラッチ21が操作部材22により、回動されるように構成されている。この操作部材22は、図4及び図15等に示すように、四角形の枠形状を呈し、ベース部材18に対して上下動自在に設けられている。ベース部材18には、四隅にガイド筒部18dが上方に向けて突設され、これらガイド筒部18dの内部に、操作部材22を上方に付勢するスプリング31が収容されると共に、このスプリング31内に、操作部材22に形成された挿入筒部22aが上下動自在に挿入されている。そして、このベース部材18の下方からリベット32が、このベース部材18のガイド筒部18d内及び操作部材22の挿入筒部22a内に挿入されてかしめられることにより、ベース部材18に対して操作部材22が上下動自在で、スプリング31により上方に付勢され、且つ、最上昇位置で上昇が規制されるように取り付けられている。
【0033】
この操作部材22には、この操作部材22の下降時に、ラッチ21を開く方向に回動させる開き用作動部22bと、この操作部材22の上昇時に、ラッチ21を閉じる方向に回動させる閉じ用作動部22cとが形成されている。その開き用作動部22bは、一つのラッチ21に対して一対対向して形成され、図15等に示すように、略円弧形状の段差形状に形成されている。また、閉じ用作動部22cは、その一対の開き用作動部22bの間に形成され、ソケット内側に向けて略水平方向に延長されている。
【0034】
また、ラッチ21には、開き用作動部22bにて押圧される「開き用被押圧部」としての一対の摺動突部21cと、閉じ用作動突部22cにて押圧される「閉じ用被押圧部」としての被押圧端部21dとが形成されている。
【0035】
その一対の摺動突部21cは、円柱形状を呈し、略水平方向に突出して形成され、開き用作動部22bに係合し、操作部材22を下降させることにより、摺動突部21cが開き用作動部22bを摺動して、ラッチ21が開かれる方向に回動されるように構成されている。
【0036】
被押圧端部21dは、一対の摺動突部21cの間に形成され、この下側に閉じ用作動部22cが当接して、操作部材22の上昇時に、閉じ用作動部22cにより被押圧端部21dが上方に押圧されて、ラッチ21が閉じる方向に回動されるように構成されている。
【0037】
そして、かかる構成のICソケット11が以下のようにしてプリント基板16上に取り付けられている。すなわち、図2に示すように、ベース部材18,プリント基板16及び絶縁板13には、それぞれ4本のボルト34が挿通される貫通孔18e,16a,13aが形成されると共に、補強板14にはねじ孔14aが形成され、このねじ孔14aにボルト34が螺合されるようになっている。
【0038】
これにより、ICソケット11、プリント基板16、絶縁板13及び補強板14が積層されるようになっている。これらプリント基板16、絶縁板13及び補強板14には、それぞれ放熱用部品15の突部15aが挿入される挿入開口16b,13b,14bが形成されている。その補強板14は、金属製で、所定の強度を有し、この補強板14とプリント基板16との間に絶縁板13が介在されることにより、この補強板14とプリント基板16との間が絶縁されている。
【0039】
また、放熱用部品15には、図2に示すように、段付きボルト35が挿入される貫通孔15bが形成されると共に、補強板14にはねじ孔14cが形成され、このねじ孔14cに段付きボルト35が螺合され、この段付きボルト35の頭部35aと、放熱用部品15のフランジ部15cとの間に、スプリング36が配設され、このスプリング36により、放熱用部品15が上方に付勢されている。
【0040】
これにより、放熱用部品15の突部15aが、各挿入開口14b,13b,16bに挿入されて、この突部15aの上面部が、ICソケット11内に収容されたICパッケージ12の下面に当接して熱を逃がすようにしている。
【0041】
次に、作用について説明する。
【0042】
ICパッケージ12を収容する場合には、自動機によりICパッケージ12を搬送すると共に、この自動機により、操作部材22をスプリング31の付勢力に抗して下降させる。
【0043】
これにより、図15に示す状態から図16に示すように、操作部材22が下降することにより、この操作部材22の円弧状の開き用作動部22bに、ラッチ21の摺動突部21cが押圧され、この摺動突部21cが開き用作動部22bを摺動しながら、ラッチ21がシャフト30を中心に開く方向に回動される。そして、図16に示す操作部材22の最下降位置で、ラッチ21が最大限に開かれ、押圧部21bがICパッケージ12の挿入・取出し範囲から退避されることとなる。
【0044】
この状態で、ICパッケージ12をコンタクトピン組立体20の上プレート25上の所定位置に、ガイド部25dにて案内して載置する。
【0045】
その後、操作部材22に対する押圧力を解除すると、この操作部材22は、スプリング31の付勢力により上昇して行く。この操作部材22の上昇に伴い、ラッチ21の被押圧端部21dが、操作部材22の閉じ用作動部22cにて上方に向けて押圧されて、このラッチ21は、閉じる方向に回動される。
【0046】
そして、このラッチ21の押圧部21bにより、ICパッケージ12の上面が押圧され、スプリング31の付勢力が操作部材22を介してラッチ21に作用し、このラッチ21によりICパッケージ12が所定の押圧力で下方に押圧されることとなる。
【0047】
これで、コンタクトピン組立体20が、図4に示すスプリング29の付勢力に抗して下降されると同時に、コンタクトピン19が弾性変形されて、コンタクトピン19の両接触片19cの接触部19dが、ICパッケージ12の板状端子12b及びプリント基板16の電極16cに所定の圧力で接触されることとなる。
【0048】
この場合に、コンタクトピン19は、図14(a)に示す状態から、図14(b)に示す状態まで弾性変形する。すなわち、図14(b)に示すように両接触部19dに互いに接近する方向に力が作用すると、円弧形状のばね部19bは径が小さくなるように弾性変形し、略長板状のコンタクトピン本体19aは略くの字状に湾曲するように弾性変形する。
【0049】
これにより、両接触片19cの基端部19eがコンタクトピン本体19aに各々接触して、両基端部19e同士がその接触部位を介して短絡されて導通される。
【0050】
そして、コンタクトピン19の両接触片19cと、ICパッケージ12の板状端子12b及びプリント基板16の電極16cとが所定の接圧で接触されることとなる。
【0051】
これにより、ICパッケージ12がコンタクトピン19を介してプリント基板16と電気的に接続されて、バーンイン試験が行われることとなる。
【0052】
このようなものにあっては、ラッチ21を開くときには、操作部材22を下降させることにより、操作部材22の開き用作動部22bにて、ラッチ21の摺動突部21cを押圧して、ラッチ21が開く方向に回動させられる。また、ラッチ21を閉じるときには、操作部材22を上昇させることにより、操作部材22の閉じ用作動部22cにて、ラッチ21が閉じる方向に回動させられる。
【0053】
このようにラッチ21の開閉動作は、操作部材22を上下動させることにより、この操作部材22によりラッチ21を直接押圧して両方向(開閉方向)に回動させるようにしているため、ラッチ21を一方向に回動させるための専用のばねが必要ないことから、従来と異なり、ばねの装着場所の確保や必要圧力の計算などの設計工数、又、製品製作の際の部品費用、組立工数等が必要なく、設計不具合、組立不具合の要素をなくすことができ、高品質の製品を製作できる。
【0054】
また、操作部材22の開き用作動部22bを円弧状に形成し、この操作部材22の下降時に、ラッチ21の摺動突部21cがその開き用作動部22bを摺動するように構成したため、ラッチ21の動作等を円滑に行うことができる。
【0055】
さらに、操作部材31がスプリング31により、上方に付勢され、この付勢力がラッチ21に作用するため、そのスプリング31の力を所定の値に設定することにより、ラッチ21の押圧部21bにてICパッケージ12を容易に所定の押圧力で押圧することができる。
【0056】
一方、コンタクトピン19が弾性変形されることにより、コンタクトピン19の接触片19cの基端部19eがコンタクトピン本体19aに接触して、両接触片19cが短絡されることにより、最短流路を電流が流れることとなり、高周波用のICパッケージ12の試験を良好に行うことができる。
【0057】
また、2つのばね部19bを独立して設け、ICパッケージ12からの力は上側のばね部19bで受け、プリント基板16からの力は下側のばね部19bで受けることにより、各ばね部19bに作用する力を小さくすることができ、繰返し荷重による各ばね部19bの耐久性を向上させることができる。
【0058】
さらに、接触部19dは、図12(a),(c)に示すように、コンタクトピン本体19aの板幅方向に沿って、コンタクトピン板面の垂直方向から見て、ばね部19bの横に並んで配置されているため、図12(b)に示すように幅H1がそれ程大きくならず、図12(a)に示す幅H2と略等しくすることができる。これにより、複数のコンタクトピン19を配置する場合に、図6に示すように、平面視において、マトリックス状に配置し易く、端子がマトリックス状に配置されたICパッケージにも対応させ易い。
【0059】
さらにまた、ICパッケージ12がラッチ21にて押圧されることにより、ICパッケージ12の裏面は、放熱用部品15の突部15aに当接し、スプリング36の付勢力により所定の圧力で接触されることとなる。
【0060】
これにより、ICソケット11側に放熱用部品15を取り付けるスペースが不要となり、操作部材22の開口の大きさや、ラッチ21に影響を受けることなく、放熱用部品15の体積を大きくでき、放熱効果を向上させることができる。
【0061】
なお、上記実施の形態では、「電気部品用ソケット」としてICソケット11に、この発明を適用したが、これに限らず、他の装置にも適用できることは勿論である。また、ラッチ21には、「開き用被押圧部」としての摺動突部21c、「閉じ用被押圧部」としての被押圧端部21dが形成されているが、これら「開き用被押圧部」,「閉じ用被押圧部」の形状は上記の実施の形態のものに限定されるものでない。さらに、操作部材22には、円弧状の開き用作動部22b及び閉じ用作動部22cが形成されているが、その形状もそれらのものに限定されるものでない。
【0062】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載の発明によれば、ラッチを開くときには、操作部材を下降させることにより、操作部材の開き用作動部にて、ラッチの閉じ用被押圧部を押圧して、ラッチが開く方向に回動させられ、又、ラッチを閉じるときには、操作部材を上昇させることにより、操作部材の閉じ用作動部にて、ラッチが閉じる方向に回動させられるため、ラッチの開閉動作は、操作部材を上下動させることにより、この操作部材によりラッチを直接押圧して両方向(開閉方向)に回動させることができ、ラッチを一方向に回動させるための専用のばねが必要ないことから、従来と異なり、ばねの装着場所の確保や必要圧力の計算などの設計工数、又、製品製作の際の部品費用、組立工数等が必要なく、設計不具合、組立不具合の要素をなくすことができ、高品質の製品を製作できる。
【0063】
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、開き用作動部は円弧形状を呈し、操作部材の下降時に、ラッチの開き用被押圧部が円弧形状の開き用作動部を摺動するようにしたため、ラッチの動作等を円滑に行うことができる。
【0064】
請求項3に記載の発明によれば、操作部材は、ソケット本体に対してスプリングにて上方に付勢され、この付勢力により、操作部材の閉じ用作動部にてラッチの閉じ用被押圧部が押圧されて、このラッチの押圧部にて電気部品が所定の押圧力で押圧されるようにしたため、ラッチを回動付勢する手段を別途設ける必要なく、電気部品とコンタクトピンとの接圧を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICソケットをプリント基板に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態に係る図1の分解斜視図である。
【図3】同実施の形態に係るICソケットの斜視図である。
【図4】同実施の形態に係る図3の分解斜視図である。
【図5】同実施の形態に係るコンタクトピン組立体の斜視図である。
【図6】同実施の形態に係るコンタクトピン組立体の平面図である。
【図7】同実施の形態に係る図5の分解斜視図である。
【図8】同実施の形態に係るコンタクトピン組立体の一部を断面した正面図である。
【図9】同実施の形態に係るコンタクトピン組立体の半分を断面した斜視図である。
【図10】同実施の形態に係る図9の断面部分の拡大斜視図である。
【図11】同実施の形態に係るコンタクトピンの斜視図である。
【図12】同実施の形態に係るコンタクトピンを示す図で、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図13】同実施の形態に係るコンタクトピンが弾性変形した状態を示す正面図である。
【図14】同実施の形態に係るコンタクトピンの配設状態を示す断面図で、(a)はコンタクトピンに外力が作用していない状態の断面図、(b)はコンタクトピンに外力が作用して弾性変形した状態を示す断面図である。
【図15】同実施の形態に係るICソケットをプリント基板に配設した状態を示す断面図で、操作部材が最上昇位置にある状態の図である。
【図16】同実施の形態に係る図15に相当する断面図で、操作部材が最下降位置にある状態の図である。
【図17】同実施の形態に係る図15に相当する断面図で、ICパッケージを収容した状態の図である。
【図18】同実施の形態に係るICパッケージを示す図で、(a)はICパッケージを斜め下方から見た斜視図、(b)はICパッケージを斜め上方から見た斜視図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット)
12 ICパッケージ(電気部品)
12aパッケージ本体
12b板状端子(端子)
13 絶縁板
14 補強板
15 放熱用部品
16 プリント基板
16a貫通孔
16c電極
17 ソケット本体
18 ベース部材
19 表面圧接型コンタクトピン
19aコンタクトピン本体
19bばね部
19c接触片
19d接触部
19e基端部
20 コンタクトピン組立体
21 ラッチ
21b押圧部
21c摺動突部(開き用被押圧部)
21d被押圧端部(閉じ用被押圧部)
22 操作部材
22b開き用作動部
22c閉じ用作動部
24 下プレート
25 上プレート
24a,25a貫通孔

Claims (3)

  1. 電気部品を収容するソケット本体に、該電気部品の端子に電気的に接続されるコンタクトピンが設けられると共に、前記電気部品を押圧するラッチが回動自在に設けられ、該ラッチを作動させる操作部材が前記ソケット本体に対して上下動自在に設けられた電気部品用ソケットにおいて、
    前記操作部材には、下降時に前記ラッチを開く方向に回動させる開き用作動部と、上昇時に前記ラッチを閉じる方向に回動させる閉じ用作動部とが形成され、
    前記ラッチには、前記電気部品を押圧する押圧部と、前記開き用作動部にて押圧される開き用被押圧部と、前記閉じ用作動部にて押圧される閉じ用被押圧部とを有することを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記開き用作動部は円弧形状を呈し、前記操作部材の下降時に、前記ラッチの開き用被押圧部が前記円弧形状の開き用作動部を摺動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記操作部材は、前記ソケット本体に対してスプリングにて上方に付勢され、前記操作部材に下方に向けて外力が作用していない状態で、前記スプリングの付勢力にて、前記操作部材が上昇されて前記閉じ用作動部にて前記ラッチの閉じ用被押圧部が押圧されることにより、該ラッチの押圧部にて前記電気部品が所定の押圧力で押圧されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気部品用ソケット。
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