JP2004010405A - リン酸スズ系ガラス及び複合材料 - Google Patents

リン酸スズ系ガラス及び複合材料 Download PDF

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Abstract

【課題】鉛成分を含有しなくても、従来の封着材料や絶縁被覆材料等と同等の特性を有するガラス材料を提供する。
【解決手段】モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、ランタノイド酸化物 0〜25%、ZnO 0〜20%、MgO 0〜20%、Al 0〜10%、SiO 0〜15%、B 0〜30%、RO(RはLi、Na、K、Cs) 0〜20%の組成を有するガラスからなる。なおランタノイド酸化物としては、La、CeO及びGdから選ばれる1種以上を使用することが好ましい。またこのガラスに耐火性フィラー粉末を添加して複合材料としてもよい。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、蛍光表示管(VFD)、電界放射型ディスプレイ(FED)、プラズマディスプレイ(PDP)、陰極線管(CRT)といった表示管の封着等に用いることが可能な無鉛ガラス及びこれを用いた複合材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
VFD、FED、PDP、CRT等の表示管の封着には、封着温度が430〜500℃、熱膨張係数が60〜100×10−7/℃程度の特性をもつ封着材料を用いたガラスペーストが使用されている。
【0003】
表示管の封着は、まず被封着物の封着部分にガラスペーストを塗布し、乾燥後、脱バインダーのために加熱する。その後、他方の被封着物と密着させた状態で本焼成を行い、封着を完了させる。なおPDP、CRT等の表示管では、封着後に排気のための熱処理に供されるため、これらの封着材料には、この処理で変質して気密性を損なうことがない材料を選択する必要がある。
【0004】
またより強固な結合を得るために、ガラス粉末が被封着物の接着表面を濡らすのに十分な温度まで加熱する必要があるが、工程温度をできる限り低く維持しなければならない場合があり、低温度でも封着可能な材料が望まれている。
【0005】
このような事情から、従来この種の封着材料には、低温度で封着可能なPbO−B系ガラス粉末と耐火性フィラー粉末からなる複合材料が主として用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近では環境問題の観点から、ガラスから鉛を除くことが求められている。
【0007】
鉛を含まないガラスとして、リン酸スズ系ガラスが特開平7−69672号、特開平9−227154号などで提案されている。ところがこの系のガラスはPを主要なガラス形成酸化物として多量に含有しているために、粉末焼成体の耐候性が劣化する。また吸湿性が高い為に粉末の保管時に変質を起こし、所定の特性を得られない等、リン酸塩ガラス特有の欠点が現れやすく、現在広く使用されているPbO−B系ガラスの特性には未だ到っていない。
【0008】
吸湿性を改善する目的で、リン酸スズ系ガラスの組成中にInを添加したガラスが特開2000−219536号で提案されている。しかしながらInは貴金属であり非常に高価であることから、少量であってもガラス材料の価格が大幅に上昇する為、現実的ではない。また上記提案においても、未だ表面失透の問題については解決にいたっていない。
【0009】
本発明の目的は、鉛成分を含有しなくても、従来の封着材料や絶縁被覆材料等と同等の特性を有するガラス材料を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は種々の実験を行った結果、ガラス中に所定量のYを導入することにより、上記目的が達成できることを見いだし、本発明として提案するものである。
【0011】
即ち、本発明のリン酸スズ系ガラスは、モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、ランタノイド酸化物 0〜25%の組成を有することを特徴とする。
【0012】
また本発明の複合材料は、上記リン酸スズ系ガラス粉末と耐火性フィラー粉末からなることを特徴とする。
【0013】
【作用】
本発明のリン酸スズ系ガラスにおいて、ガラスの組成範囲を上記のように限定した理由を以下に述べる。
【0014】
SnOはガラスを低融点化させる成分である。SnOが30%より少ないとガラスの粘性が高くなって焼成温度が高くなりすぎ、70%を超えるとガラス化しなくなる。なおSnO成分が多いと焼成時に失透しやすくなるので、60%以下であることが好ましい。また40%以上であれば、流動性に優れ、高い気密性を得ることができるため好ましい。
【0015】
はガラス形成酸化物である。Pが20%未満の領域ではガラスの安定性が不十分である。20〜45%の範囲では、ガラスに十分な安定性が得られるが、45%を超えると耐湿性が悪くなる。またPが25%以上であれば、ガラスがより安定化するが、35%を超えると焼成体の耐候性がやや悪くなる傾向が現れるので、25〜35%であることが好ましい。
【0016】
は網目修飾酸化物であり、本発明において必須の成分である。Yは耐湿性や耐候性の改善効果が大きい成分である。また溶融時の粘度を上昇させる傾向が非常に小さいという特徴がある。Yを0.1%以上含有させることで上記効果が得られる。特に1%以上であれば十分な耐候性を得ることができる。一方、Yは脱バインダー後の封着時の失透傾向を強めるため、その含有量は10%以下に制限される。この失透傾向は、ガラスの組成系によって左右される場合もある。幅広い組成範囲で失透傾向を抑制するためには、Yの含有量を7%以下に制限することが好ましい。特にSiOを5%以上含有する組成系ではY添加による失透傾向の増大が著しいため、Yは5%以下に制限することが望ましい。Yの好適な範囲は1〜7%、特に3〜5%である。
【0017】
ところでSnOを多く含む組成系の場合、脱バインダー工程における加熱時にSnOがSnOとなって表面失透が発生しやすく、これにより目的とする材料との封着が達せられないことがある。このような場合、ランタノイド酸化物を添加することにより改善することができる。
【0018】
ランタノイド酸化物は網目修飾酸化物であり、本発明においては必須成分ではないが、Yと組み合わせて使用することにより、下記1)〜3)の効果を容易に得ることができる。
【0019】
1)ガラスを粉砕後、粉末の状態で保存したときの吸湿性を低下させるのに効果がある。ランタノイド酸化物が少ないと、保存中に吸湿し、使用時に求める特性が得られない場合がある。
【0020】
2)焼成(例えば封着のための本焼成)後の耐候性を向上させることができる。ランタノイド酸化物が少ないと、焼成後に高温多湿の状態で保管する場合、ガラス表面に粉状のものが浮き出たり、焼成体の周りに染み出しが発生し易い。
【0021】
3)焼成(例えば脱バインダーのための熱処理)時に失透が生じない。また焼成後に過酷な条件で再加熱される(例えばPDPの製造工程では、封着後に真空排気のために350℃〜450℃で10〜20時間という、比較的高温で加熱時間の長い熱処理が行われる)場合においても、ガラスに変質が生じない。ランタノイド酸化物が少ないと、焼成時に失透が生じ、設計通りの封着ができないことがある。また過酷な再加熱を受けると失透が生じて変質し気密性を保てなくなるおそれがある。なお失透が生じる原因は、ガラス成分のSnOが焼成時にSnOに変化して析出することによる。
【0022】
一方、ランタノイド酸化物が25%を超えると、溶融時の融液粘性を上げ、また焼成時の流動性を阻害する。なお長期間の粉末の保存安定性や焼成後の耐候性の向上と、流動性のバランスを考慮すると、ランタノイド酸化物の含有量は合量で0.1〜25%、特に2〜15%、さらには4〜15%であることが望ましい。
【0023】
ランタノイド酸化物としては、ガラスを着色させないLa、CeO及びGdから選ばれる1種以上を使用することが好ましい。
【0024】
Laは、耐湿性や耐候性の改善効果が大きい成分である。ただし溶融時の粘度を上昇させる傾向があるため多量に使用しない方がよい。ランタノイド酸化物としてLaを単独で使用する場合、その含有量は0.1〜10%、特に1〜5%、さらには3〜5%であることが好ましい。
【0025】
CeOは、Laと比べて耐湿性及び耐候性の改善効果は小さいが、溶融時の粘度を上昇させる傾向がLaより小さいため、比較的多量に含有させることができる。またランタノイド系原料の中で比較的安価である。CeOを単独で使用する場合、その含有量は0.1〜15%、特に5〜10%、さらには5〜8%であることが好ましい。なお十分な効果を得るためには5%以上含有させることが望ましい。
【0026】
Gdは、Laと同様に耐湿性及び耐候性の改善に効果がある。また溶融時の粘度を上昇させる傾向がLaと比べて小さい。ただし脱バインダー後の封着時の失透傾向を強めるため、多量に使用しない方がよい。Gdを単独で使用する場合、その含有量は0.1〜10%、特に1〜5%、さらには3〜5%であることが好ましい。
【0027】
上記のように、ランタノイド酸化物を単独で使用する場合、ガラスの組成設計上の制約が大きく、十分な効果を得ることが難しい場合がある。一方、ランタノイド酸化物を2種以上組み合わせて使用すると組成設計の自由度が広がり、所望の特性を容易に得ることができる。
【0028】
以下に、La、CeO及びGdを組み合わせて使用する場合の好適な組成範囲を示す。
【0029】
LaとCeOを組み合わせる場合、各成分の含有量はLa 0.1〜10%、CeO 0.1〜15%、特にLa 1〜8%、CeO 1〜10%、さらにはLa 1〜5%、CeO 3〜10%であることが好ましい。
【0030】
CeOとGdを組み合わせる場合、各成分の含有量はCeO 0.1〜15%、Gd 0.1〜10%、特にCeO 1〜10%、Gd 1〜8%、さらにはCeO 3〜10%、Gd 1〜5%であることが好ましい。
【0031】
LaとGdを組み合わせる場合、各成分の含有量はLa 0.1〜10%、Gd 0.1〜10%、特にLa 1〜8%、Gd 1〜8%、さらにはLa 1〜5%Gd 1〜5%、であることが好ましい。
【0032】
またこれら3種を使用する場合、各成分の含有量は、La 0.1〜5%、CeO 0.1〜10%、Gd 0.1〜5%、特にLa 0.5〜5%、CeO 1〜10%、Gd 0.1〜5%、さらにはLa 0.5〜3%、CeO 1〜5%、Gd 0.1〜3%であることが好ましい。
【0033】
なお、La、CeO及びGdに加えて、或いはこれらの代替として、Pr、Nd、Er等の他のランタノイド酸化物も使用可能であることは言うまでもない。
【0034】
また本発明のリン酸スズ系ガラスは、上記成分に加えて、ZnO 0〜20%、MgO 0〜20%、Al 0〜10%、SiO 0〜15%、B 0〜30%、RO(RはLi、Na、K及び/又はCsの合計) 0〜20%の組成を有することが好ましい。以下に上記範囲に限定した理由を説明する。
【0035】
ZnOは中間酸化物である。ZnOは必須成分ではないが、ガラスを安定化させる効果が大きいため、4%以上含有させることが望ましい。しかしZnOが20%を超えると焼成時にガラス表面に失透が発生しやすくなる。また、焼成後に長時間(例えば1時間以上)の熱処理工程がある場合などは失透が起こりやすくなるため、よりガラスが安定になるように考慮する必要がある。このような場合、ZnOの含有量は5〜15%であることが望ましい。
【0036】
MgOは網目修飾酸化物であり、ガラスを安定化させる効果がある。MgOが20%を超えると焼成時にガラス表面に失透が発生しやすくなる。MgOの含有量は0〜5%であることが望ましい。
【0037】
Alは中間酸化物である。Alは必須成分ではないが、ガラスを安定化させる効果があり、また熱膨張係数を低下させる効果もあるので含有させることが望ましい。但し、10%を超えると軟化温度が上昇し、焼成時の流動性が阻害される。なおガラスの安定性や熱膨張係数及び流動性など考慮した場合、0.5〜5%の範囲がより好ましい。
【0038】
SiOはガラス形成酸化物である。SiOは脱バインダー後の封着における失透を抑制する効果があるので含有させることが望ましい。なお15%を超えると軟化温度が上昇し、焼成時の流動性が著しく悪くなる。低融点材料としての流動性など考慮した場合、SiOの含有量は0〜10%であることが望ましい。またYを多量に含有する組成系では、封着時の失透を防止するためにSiOの添加量を5%以下に制限することが望ましい。
【0039】
はガラス形成酸化物である。Bは溶融時にガラスが分離して発生するスカムを減少させる効果がある。またガラスを安定させる効果がある。但し、30%より多いとガラスの粘性が高くなりすぎ、焼成時の流動性が著しく悪くなり、封着部の気密性が損なわれる。Bの好適な範囲は0〜25%である。なおBはガラスの粘性を高くする傾向が強いため、非常に高い流動性が要求され、軟化点を大幅に下げる必要がある場合は含有しないほうがよい。
【0040】
O(RはLi、Na、K、Cs)は必須成分ではないが、RO成分の内、少なくとも1種類が組成中に加わることにより被封着物との接着力が強くなる。しかし合量で20%を超えると焼成時に失透しやすくなる。なお表面失透や流動性を考慮した場合、RO合量で10%以下であることが望ましい。またRO成分の内、LiOは、最も基板との接着力を向上させる能力が高い成分である。
【0041】
また本発明のガラスは、上記成分に加えてさらに種々の成分を添加することができる。例えばWO、MoO、Nb、TiO、ZrO、CuO、MnO、R’O(R’はMg、Ca、Sr、Ba)等のガラスを安定化させる成分を合量で35%以下含有させることができる。なおこれら安定化成分の含有量を35%以下に限定する理由は、35%を超えると逆にガラスが不安定になって成形時に失透し易くなるためである。より安定なガラスを得る為には25%以下にすることが好ましい。また耐候性や耐湿性を高めるためにIn等を含有させることもできる。
【0042】
安定化成分の含有量及びその限定理由を以下に述べる。
【0043】
WO及びMoOの含有量は何れも0〜20%、特に0〜10%であることが好ましい。これらの成分が各々20%を超えるとガラスの粘性が高くなりやすい。
【0044】
Nb、TiO、及びZrOの含有量は何れも0〜15%、特に各々0〜10%であることが好ましい。これらの成分が各々15%を超えるとガラスの失透傾向が大きくなりやすい。
【0045】
CuO及びMnOの含有量は何れも0〜10%、特に各々0〜5%が好ましい。これらの成分が各々10%を超えるとガラスが不安定になりやすい。
【0046】
R’Oの含有量は合量で0〜15%、特に0〜5%であることが好ましい。R’Oが15%を超えるとガラスが不安定になりやすい。
【0047】
Inは、コストを度外視した場合、高度な耐候性や耐湿性を得る目的で使用することができる。Inの含有量は0〜5%であることが好ましい。
【0048】
なおVFD、FED、CRT、PDP等の表示管用途の場合、F、Cl等のハロゲン及び硫黄は、電子放電等に悪影響を及ぼし、表示輝度を低下させる等の問題を発生させるおそれがある。それゆえ本発明のガラスを表示管用途に使用する場合は、ガラス中にハロゲン及び硫黄を含まないようにすることが望ましい。
【0049】
以上の組成を有するガラスは、270〜380℃のガラス転移点を有し、約400〜600℃の温度範囲で良好な流動性を示す。また30〜250℃において90〜150×10−7/℃程度の熱膨張係数を有する。
【0050】
このような特性を有する本発明のリン酸スズ系ガラスは、熱膨張係数が適合する材料に対しては単独で封着材料として使用できる。
【0051】
一方、熱膨張係数が適合しない材料、例えばアルミナ(70×10−7/℃)、高歪点ガラス(85×10−7/℃)、ソーダ板ガラス(90×10−7/℃)等を封着する場合には、耐火性フィラー粉末を加えて複合材料とすればよい。複合材料の熱膨張係数は、被封着物に対して10〜30×10−7/℃程度低く設計することが重要である。これは、封着後に封着材料に引っ張り応力がかかって封着材料が破壊するのを防ぐためである。VFD、FED、PDP、CRTの封着の場合、熱膨張係数が60〜100×10−7/℃程度となるように調整する。なお熱膨張係数の調整以外にも、例えば機械的強度の向上のために耐火性フィラー粉末を添加することができる。
【0052】
なお耐火性フィラー粉末を混合する場合、その混合量はガラス粉末50〜100体積%、フィラー粉末0〜50体積%であることが好ましい。これはフィラー粉末が50体積%より多いと、相対的にガラス粉末の割合が低くなりすぎて必要な流動性が得にくくなるためである。
【0053】
耐火性フィラー粉末としては種々の材料が使用でき、例えばコージエライト、ジルコン、酸化錫、酸化ニオブ、リン酸ジルコニウム、ウイレマイト、ムライト、等が挙げられる。またMgOを2重量%添加したNbZr(PO)セラミック粉末は成分中にリン酸を含有するため、本発明のリン酸スズ系ガラスによく適合する。
【0054】
またCRTの封着用途の場合、強度向上のために封着材料を結晶化させることが望ましい。結晶化させるには、耐火性フィラー粉末とは別に、結晶性微粉末を添加すればよい。この微粉末としてはジルコニアが代表的であるが、結晶を促進させる微粉末であれば特に限定されるものではない。なお結晶性微粉末の添加割合は、全体の粉末重量に対し、0.1〜1.0wt%が好適である。
【0055】
本発明のリン酸スズ系ガラス及びこれを用いた複合材料を作製するには、まず上記組成を有するように原料を調合し、溶融してガラス化する。本発明のガラス組成範囲内では、空気中溶融を実施しても支障はないが、溶融時にSnOがSnOに酸化されないように留意する必要がある。このためN中で溶融したり、融液中にNバブリングする等、非酸化性雰囲気で溶融することが好ましい。また実験室レベルでは、坩堝に蓋をして溶融することが望まれる。
【0056】
その後、溶融ガラスを成形し、粉砕、分級する。
【0057】
このようにしてリン酸スズ系ガラス粉末を得ることができる。さらに必要に応じて耐火性フィラー粉末を添加し混合して、複合材料を得ることができる。
【0058】
次に、本発明の複合材料を、VFD、FED、PDP、CRT等の表示管の封着材料として用いた使用例を示す。
【0059】
まず被封着物の封着表面に封着材料を塗布し、乾燥させる。塗布するに当たっては、封着材料をペースト状にし、ディスペンサーを用いて行えばよい。
【0060】
次に必要に応じて脱バインダーのための加熱を行い、その後、もう一方の被封着物と接触させながら本焼成を行う。本焼成では、ガラスが被封着物の接着表面を濡らすのに十分な条件で焼成することにより、被封着物同士を封着することができる。VFD、FED、PDP、CRTにおける一般的な封着温度が430〜500℃である。また封着を行う最高温度での保持時間は通常、VFD、FED、PDPでは10分程度で、CRTにおいては30分程度が適当である。
【0061】
本発明のリン酸スズ系ガラス或いは複合材料をペースト化する場合、樹脂としてエチルセルロース、溶媒としてテルピネオールを用いたビークルや、樹脂としてニトロセルロース、溶媒として酢酸イソアミルを用いたビークルと混練すればよい。好ましくは樹脂としてニトロセルロース、溶媒として酢酸イソアミルを用いたビークルを採用する方が焼成後の失透性が少なく好ましい。
【0062】
またテルピネオールや酢酸イソアミルに代えて、高級アルコールを使用することもできる。代表的な高級アルコールとしては、C2n+1OH(n=8〜20)で表されるイソへキシルアルコールからイソアイコシルアルコールを用いることが可能であるが、粘性を考慮するとイソデシルアルコール(n=10)以上の分子量を持つ方が、粉末と混合した場合の適性粘性にしやすい。また、焼成時の焼却しやすさを考慮するとイソへキサデシルアルコール(n=16)以下の分子量を持つものが好ましい。従って、高級アルコールを使用する場合は、イソドデシルアルコールやイソトリデシルアルコールが好適である。特にトータルバランスからイソトリデシルアルコールが最適である。
【0063】
リン酸スズ系ガラスやこれを用いた複合材料について、表示管の封着材料とし説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばICパッケージやランプの封着に用いられる封着材料や、PDP、FED等に用いられる絶縁被覆材料、PDPの隔壁形成材料等、種々の用途に適用可能である。
【0064】
以下に、VFDやPDP等の絶縁被覆材料としての使用例を示す。
【0065】
まず被覆する基板に熱膨張係数が適合するように、必要に応じてガラスに耐火性フィラー粉末を添加して絶縁被覆材料を用意する。VFDではソーダ板ガラス(約90×10−7/℃)が、PDPでは高歪点ガラス(約85×10−7/℃)が主に使用されるので、熱膨張係数が60〜80×10−7/℃程度となるように調整すればよい。
【0066】
次に電気配線等が施された基板の表面に、絶縁被覆材料をスクリーン印刷により塗布する。塗布するに当たっては、封着材料と同様に材料をペースト状にして使用すればよい。
【0067】
その後、ガラスが被封着物の表面を濡らすのに十分な条件で焼成することにより、被覆することができる。絶縁被覆材料の熱処理条件は封着材料のそれよりも高い温度で処理されるのが一般的であり、500℃〜580℃程度である。
【0068】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
表1〜3は本発明のガラス粉末試料(試料a〜k)及び比較例のガラス粉末(試料l、m)をそれぞれ示している。
【0069】
【表1】
Figure 2004010405
【0070】
【表2】
Figure 2004010405
【0071】
【表3】
Figure 2004010405
【0072】
各ガラス粉末は次のようにして調製した。まず表の組成を有するように原料を調合し、空気中で800〜900℃で1〜2時間溶融した。
【0073】
なお、溶融時には、一酸化錫が酸化されにくいように溶融坩堝に蓋を被せた。また、使用したリン原料にはピロリン酸第一錫及びメタリン酸亜鉛を用い、液体原料である正リン酸(オルトリン酸)は使用せず、すべて固体原料を使用した。これは以下の理由による。つまり液体原料を直接溶融すると噴きこぼれの問題があり、これを避けるために一旦乾燥させなければならない。一方、固体原料であれば、従来の製造工程を変更する必要がないという利点がある。
【0074】
次に、溶融ガラスを水冷ローラー間に通して薄板状に成形し、ボールミルにて粉砕後、目開き105μmの篩を通過させて、平均粒径約10μmのリン酸スズ系ガラス粉末を得た。
【0075】
得られたガラス粉末試料について、ガラス転移点、熱膨張係数、失透性、耐湿性及び耐候性を評価した。
【0076】
その結果、ガラス転移点が264〜321℃、熱膨張係数が110.0〜131.3×10−7/℃であった。また実施例である試料a〜kは失透性、耐湿性及び耐候性が良好であった。特にランタノイド酸化物を必須成分として含有する試料a〜iは、非常に優れた失透性を示していた。これに対して比較例である試料lは耐湿性及び耐候性が悪かった。試料mは失透性が悪かった。
【0077】
なおガラス転移点は示差熱分析(DTA)により、熱膨張係数は押棒式熱膨張測定装置により求めた。
【0078】
失透性は次のようにして評価した。まずガラスの真比重に相当する重量のガラス粉末を金型により外径20mmのボタン状にプレスし、ボタン状ガラス粉末成形体を得た。これを温度450℃で10分間の焼成を行い室温まで温度が下がった後、焼成体表面の状態を目視で観察した。観察の結果、光沢があり、失透物が確認できないものを◎、若干の失透物は存在するが、光沢があるものを○、失透し光沢が全く無くなっているものを×とした。
【0079】
また、耐候性は次の様に評価した。失透性評価に用いた焼成体を、温度70℃湿度95%の恒温高湿槽内に168時間保管した後、焼成体表面を目視観察した。観察の結果、フローボタン表面に光沢が維持され、表面状態に何ら変化の無いものを◎、フローボタン表面の光沢はないが、染み出しがないものを○、表面に染み出し成分があるものを×とした。
【0080】
耐湿性は次のようにして評価した。まず上記評価とは別のボタン状ガラス粉末成形体を用意した。なおボタン状ガラス粉末成形体は、上記の評価と同様の方法で作成した。次にこの成形体を温度70℃湿度95%の恒温高湿槽内に24時間保管した後、表に示す条件で焼成した。この時の流動状態を目視観察することにより評価した。併せて各試料について、同一の成形体を恒温恒湿糟に入れずに焼成し、これを通常の焼成品として比較対象とした。観察の結果、通常の焼成品と同等の流動状態を示す場合を◎、通常の焼成品と較べてボタン形状がいびつになり流動状態がやや劣ると判断されるが、発泡のないものを○、溶岩状の発泡を起こしたものを×とした。
【0081】
次にガラス粉末試料a〜mを、表4〜6に示す割合でフィラー粉末と混合し、複合材料試料とした。試料No.1〜12は本発明の実施例を、試料No.13及び14は比較例をそれぞれ示している。
【0082】
なお試料No.1〜3及び11はVFDの封着用であり、2枚のソーダガラス板(熱膨張係数90×10−7/℃)を封着する材料である。試料No.4〜9、12〜14はPDPの封着用であり、2枚の高歪点ガラス板(熱膨張係数85×10−7/℃)同士を封着する材料である。試料No.10はCRTの封着用であり、CRTパネル及びファンネル(熱膨張係数各100×10−7/℃)を封着する材料である。
【0083】
またフィラー粉末には、MgOを2重量%添加したNbZr(POセラミック粉末(NZP)、コージエライト、酸化ニオブ、二酸化錫を用いた。また試料No.10については、さらに結晶性微粉末としてジルコニアを添加した。
【0084】
このようにして用意した試料を各種の評価に供した。評価結果を表4〜6に示す。
【0085】
【表4】
Figure 2004010405
【0086】
【表5】
Figure 2004010405
【0087】
【表6】
Figure 2004010405
【0088】
表から明らかなように、本発明の実施例であるNo.1〜12の各試料は、30〜250℃における熱膨張係数が67.4〜75.5×10−7/℃であった。また表に示した焼成条件で21.1〜24.5mmの流動径を示し、良好な流動性を有していた。また、各試料とも耐湿性、耐候性及び再封着性に優れていた。
【0089】
これに対して比較例である試料No.13は耐湿性及び耐候性が劣っていた。試料No.14は再封着性が悪かった。
【0090】
なお流動径は次のようなフローボタンテストを行い評価した。まず複合材料の真比重に相当する重量の粉末を金型により外径20mmのボタン状にプレスし、ボタン状複合粉末成形体を得た。次にこの成形体をガラス基板の上に乗せた後、空気中、表の焼成温度まで10℃/分の速度で昇温して10分間保持した。その後、ボタンの直径を測定した。このフローボタン直径は封着材料に用いる場合には20mm以上が望ましい。なおガラス基板としては、VFD用材料にはソーダガラスを、PDP用材料には高歪点ガラスを、CRT用材料にはCRTパネルガラスをそれぞれを用いた。
【0091】
焼成体の耐湿性及び耐候性については、先の評価方法と同様にして行った。
【0092】
再封着性については、次のようにして評価した。まずボタン状複合粉末成形体を基板に載せ、表の焼成温度より30℃高い温度で、表に示す時間保持した。その後、もう一枚の基板を載せてクリップにより両者を固定し、再び表に示す条件で焼成し接着したかどうかを評価した。この結果、基板同士が接着したものを可、接着しなかったものを不可とした。なおこの評価で接着したものは、脱バインダー時の熱処理において失透が生じないと判断できる。使用する基板は、各試料の被封着物と同材質のものを用いた。
【0093】
残留歪は、テスト後のフローボタンを5mm幅に切断し、ポラリメーター(歪計)によりガラス基板の引っ張り応力の大きさを測定したものである。なお複合材料と基板の強度的な観点から、基板側に引っ張り応力がかかっていることが理想とされる。
【0094】
また耐火性フィラー粉末として使用したNbZr(POセラミック粉末は、五酸化ニオブ、低α線ジルコニア、リン酸二水素アンモニウム、マグネシアを混合し、1450℃で16時間焼成した後、粉砕し、目開き45μmの篩を通過させ、平均粒径5μmの粉末としたものを使用した。
【0095】
コージエライト粉末は、次のようにして調製した。まず化学量論の組成(2MgO・2Al・5SiO)を有するガラスを粉砕して、目開き105μmの篩を通過させた。次いでこのガラス粉末を1350℃で10時間加熱し、結晶化物を作製した。その後、この結晶化物を粉砕して、目開き45μmの篩を通過させ、コージエライト粉末を得た。
【0096】
酸化ニオブ粉末や酸化錫粉末は、原料粉末をそれぞれ1400℃で10時間加熱し、結晶化物を作製した。その後、この結晶化物を粉砕して、目開き45μmの篩を通過させ、それぞれ求める粉末を得た。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のリン酸スズ系ガラスは、270〜380℃のガラス転移点を有し、500℃以下の熱処理で良好な流動性を示す。さらにリン酸塩ガラス特有の欠点もない。それゆえ従来品と同等の性能を有する無鉛系封着材料や絶縁被覆材料を作製することが可能である。またこれら用途以外にも、PDPの隔壁形成材料等、種々の用途に使用することが可能である。
【0098】
また本発明の複合材料は、低温封着が可能であり、蛍光表示管(VFD)、電界放射型ディスプレイ(FED)、プラズマディスプレイ(PDP)、陰極線管(CRT)といった表示管の封着材料として好適である。またFED、PDP等といった電気配線が形成された基板の絶縁被覆材料や、PDPの隔壁形成材料、ICパッケージやランプの封着材料等として使用することも可能である。さらに上記以外にも、種々の電子部品に使用されている鉛含有ガラスを含む材料の代替品として適用可能である。

Claims (15)

  1. モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、ランタノイド酸化物 0〜25%の組成を有することを特徴とするリン酸スズ系ガラス。
  2. ランタノイド酸化物が、0.1〜25モル%であることを特徴とする請求項1のリン酸スズ系ガラス。
  3. ランタノイド酸化物が、La、CeO及びGdから選ばれることを特徴とする請求項1又は2のリン酸スズ系ガラス。
  4. モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、La 0.1〜10%の組成を有することを特徴とする請求項1のリン酸スズ系ガラス。
  5. モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、CeO 0.1〜15%の組成を有することを特徴とする請求項1のリン酸スズ系ガラス。
  6. モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、Gd 0.1〜10%の組成を有することを特徴とする請求項1のリン酸スズ系ガラス。
  7. ランタノイド酸化物として、2種以上の成分を使用することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のリン酸スズ系ガラス。
  8. モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、La 0.1〜10%、CeO 0.1〜15%の組成を有することを特徴とする請求項7のリン酸スズ系ガラス。
  9. モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、CeO 0.1〜15%、Gd 0.1〜10%の組成を有することを特徴とする請求項7のリン酸スズ系ガラス。
  10. モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、La 0.1〜10%、Gd 0.1〜10%の組成を有することを特徴とする請求項7のリン酸スズ系ガラス。
  11. モル%表示でSnO 30〜70%、P 20〜45%、Y 0.1〜10%、La 0.1〜5%、CeO 0.1〜10%、Gd 0.1〜5%の組成を有することを特徴とする請求項7のリン酸スズ系ガラス。
  12. さらにZnO 0〜20%、MgO 0〜20%、Al 0〜10%、SiO 0〜15%、B 0〜30%、RO(RはLi、Na、K、Cs) 0〜20%の組成を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のリン酸スズ系ガラス。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のリン酸スズ系ガラス粉末と耐火性フィラー粉末からなることを特徴とする複合材料。
  14. リン酸スズ系ガラス粉末50〜100体積%と耐火性フィラー粉末0〜50体積%からなることを特徴とする請求項13の複合材料。
  15. 請求項13又は14に記載の複合材料からなることを特徴とする封着材料。
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