JP4351279B2 - Ofdm復調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調により変調された信号を復調するOFDM復調装置に関する。
従来、地上デジタル放送や無線LANなどのマルチキャリア伝送方式として、種々の利点を有する直交周波数分割多重(OFDM)変調方式が広く用いられるようになってきている。
OFDM変調方式においては、複数の周期波形を用いるため、OFDM変調波形の一部をコピーし繰り返し波形として加えることでマルチパス受信における耐性を強くしている。このように付加される波形の一部を一般にガードインターバル(以下、GIともいう。)もしくはサイクリックプリフィックスと言う。
そして、従来の相関器は、有効OFDMシンボル分遅延したガードインターバル長分の受信信号の相関を取るものである。従来の時間同期はかかる相関器を用いてOFDMシンボル周期の中で相関器出力の相関値が最も大きくなる時間位置を検出し、その時間位置を基準にFFT(Fast Fourier Transform)入力の窓位置を決定する方式である。
しかし、受信電力が弱い場合や、フェージング及びマルチパスの影響が強い場合、若しくは受信帯域内に狭帯域の雑音信号が入った場合など、伝送路の状態の変動によって、相関値が小さくなり時間同期がずれたり、受信特性が劣化するなどの問題があった。
従来、マルチパス環境下での正確なシンボル同期の確立による受信特性の改善(特許文献1)、あるいは長遅延マルチパス環境下において、自己相関値に基づいて遅延波情報を求め、受信性能を向上すること(特許文献2)等について文献に記載されている。
しかしながら、OFDM信号の復調においては、伝送路状態が変動する場合であっても、かかる伝送路状態の変動にかかわらず、正確に復調動作が実行されることが必要である。従って、伝送路状態の変動に応じて正確な復調動作を実行可能な効果的な復調装置を実現することが望まれている。
特開2000−165338号公報 特開2004−328583号公報
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、伝送路の状態を高い信頼度で推定することができる伝送路状態推定器、及び当該伝送路状態推定器を有し、伝送路状態の変動に応じて正確な復調動作を実行可能なOFDM復調装置を提供することにある。
本発明の復調装置は、伝送路を介して受信したOFDM(直交周波数分割多重)信号を復調する復調装置であって、OFDM信号に基づいて相関信号を検出する相関器と、OFDM信号のシンボル区間における相関信号の最大ピーク値に対する差分が一定値である相関値を基準とした遅延時間幅を表す第1の遅延指標値、OFDM信号のシンボル区間における相関信号の値が所定相関値以上である時間を基準とした遅延時間幅の変動値を表す第2の遅延指標値、及びOFDM信号のシンボル区間における主パスピーク及び遅延パスピーク間の時間差の変動値を表す第3の遅延指標値のうち少なくとも2つの遅延指標値を算出する遅延指標算出器と、OFDM信号の複数のシンボル区間において上記少なくとも2つの遅延指標値がそれぞれの判定基準値を超える生起率を算出する遅延指標判定器と、上記少なくとも2つの遅延指標値についての生起率に基づいて伝送路の状態推定値を生成する伝送路状態推定器と、を有している。
また、上記遅延指標判定器は、上記第1ないし第3の遅延指標値がそれぞれの判定基準値を超える生起率を算出し、伝送路状態推定器は、上記生起率に重み付け演算を行って伝送路状態推定値を生成する。
上記伝送路状態推定器は、第1及び第2の遅延指標値に基づいて伝送路の雑音状態を推定し、第3の遅延指標値に基づいて復調装置の移動速度に関する状態を推定する。
あるいは、上記伝送路状態推定値に基づいて復調動作モードを切り替えるOFDM復調器を有するように構成されている。
本発明のOFDM復調装置においては、相関信号OFDM信号のマルチパス遅延に関連する複数の遅延指標値を相関信号波形から求め、当該複数の遅延指標値がそれぞれの判定基準値を超える生起率を算出している。そして、当該複数の生起率を組み合わせて伝送路の状態を推定している。
従って、伝送路の状態を相関信号波形から高信頼度で推定することが可能な伝送路状態推定器を提供することができる。また、当該伝送路状態推定に応じて動作モードを切り替えることにより、伝送路状態の変動に応じた正確な復調動作を実行することができる復調装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する図において、実質的に同一又は等価な構成要素、部分には同一の参照符を付している。
図1は、本発明の実施例1であるOFDM復調装置10の構成の一例を模式的に示している。
相関器12には、受信したOFDM変調信号SAが入力される。相関器12は、OFDM変調信号SAに基づいて相関信号SCを生成する。また、相関器12は、OFDMシンボル周期の同期信号SSを生成する。
相関信号SC及び同期信号SSは、遅延指標算出器14に供給される。遅延指標算出器14は、相関信号SC及び同期信号SSに基づいてマルチパス遅延に関する指標又は指標値(以下、遅延指標又は遅延指標値という。)を算出する。そして、当該算出された遅延指標は、指標判定器15に供給される。
ここで、遅延指標算出器14は複数の遅延指標を算出するように構成され、指標判定器15は当該複数の遅延指標に基づいて指標判定値(後述する)を生成するように構成されている。
本実施例においては、遅延指標算出器14が遅延指標を算出する3つの遅延指標算出器(第1−第3の遅延指標算出器A1、A2、A3)14A1、14A2、14A3から構成され、指標判定器15が当該3つの遅延指標についての判定結果である指標判定値を生成する3つの指標判定器(第1−第3の指標判定器F1、F2、F3)15F1、15F2、15F3から構成されている場合について説明する。
[遅延指標算出器の構成及び動作]
まず、第1の遅延指標算出器(A1)14A1の動作について図面を参照して説明する。マルチパスが存在しない場合には、相関器12からの相関信号波形(SC)は主到来パス(以下、単に主パスともいう。)Mの時間位置でピークを形成する三角形状の波形となる。
一方、長遅延マルチパスが存在する場合には、主到来パスと長遅延パスのそれぞれの到来時間位置に強い相関が現れ、2パスの遅延時間分の間隔の頂点を2つもつ台形に似た相関波形となる。すなわち、図2に示すように、相関器12からの相関信号波形(SC)は、主到来パス(M)及び遅延パス(S)によって、1パスの場合に比べて相関値のピークが低く、裾が広がった台形形状の波形となる。
なお、実際の通信状態においては、OFDM変調信号の波形もしくは干渉電力成分の影響によりこの2つの頂点の高さがそれぞれ変化するため、この相関出力を使ってFFT入力信号の時間同期をとる場合、最大相関の位置が2パスの長遅延時間分だけ離れた2つの時間位置を行き来することとなり、従来技術において時間同期が安定しない等の受信特性の劣化の原因となっていた。
本実施例において、第1の遅延指標算出器14A1は、図2に示すように、n番目のシンボル区間(区間(n):シンボル区分時間t(n-1)〜t(n))において、相関波形(SC)のピーク値(最大値p(n))に対する相関値yの差分が一定値(H1)である相関値を基準として相関波形(SC)の時間幅d1(n)を検出する。つまり、マルチパス遅延に関する特性(以下、第1の遅延特性値ともいう。)の検出値である時間幅d1(n)をそのまま遅延指標算出値として第1の遅延指標(遅延指標値)e1(n)=d1(n)として出力する。すなわち、当該シンボル区間(n)においては相関値がp(n)−H1であるレベルと相関波形との交点間の期間として当該時間幅d1(n)が第1の遅延指標e1(n))として算出される。換言すれば、第1の遅延指標e1(n)=d1(n)は、シンボル区間(n)内で相関値y>p(n)−H1が成立する期間(時間幅)である。
また、次のシンボル区間(区間(n+1))においても、相関波形(SC)のピーク値(最大値p(n+1))に対する相関値yの差分が一定値(H1)である相関波形の時間幅d1(n+1)を検出し、その検出値を当該シンボル区間における第1の遅延指標e1(n+1)=d1(n+1)として出力する。すなわち、一般に、当該シンボル区間(n+1)におけるピーク値(最大値p(n+1))は先行するシンボル区間(n)のピーク値(最大値p(n))とは異なるため、第1の遅延指標e1(n+1)=d1(n+1)を求める際の基準相関値(p(n+1)−H1)は時間幅d1(n)(遅延指標e1(n))を求めた際の基準相関値(p(n)−H1)とは異なる。
以上説明したように、第1の遅延指標算出器14A1は、各シンボル区間(区間(j)、j=1,2,...)において時間幅d1(j)を検出し、その検出値を第1の遅延指標e1(j)として順次、出力する。
また、第1の遅延指標算出器14A1は、図2に示すように、遅延指標e1(j)とともにd1(j)を(ただし、e1(j)=d1(j))として出力し、マルチパス遅延時間、マルチパス電力情報、受信入力レベル等が求められるように構成されている。
なお、ここで、シンボル区分時間t(n)は、第1の遅延指標算出器14A1において相関器の同期信号SCから生成される。また、シンボル区分時間t(n)は、n番目のシンボル区間(区間(n))及び(n+1)番目のシンボル区間(区間(n+1))を分けるための時刻を表している。しかし、OFDM変調信号のシンボル区間と厳密に一致している必要はなく、シンボル周期を合わせることができるように定められていればよい。
第2の遅延指標算出器(A2)14A2は、図3に示すように、各シンボル区間(区間(j)、j=1,2,...)において、相関値yについて所定の相関値(H2)を基準値として比較する。そして、相関値yが当該基準値(H2)以上である時間幅を遅延時間幅(以下、第2の遅延特性値ともいう。)として検出する。より具体的には、n番目のシンボル区間(区間(n):シンボル区分時間t(n-1)〜t(n))において、相関波形(SC)の相関値yが基準値(H2)以上である時間幅d2(n)を検出する。
また、次のシンボル区間(区間(n+1))においても、同様にシンボル区間(n)と同一の基準値(H2)を用い、相関値yが基準値(H2)以上である時間幅d2(n+1)を検出する。
さらに、第2の遅延指標算出器(A2)14A2は、今回のシンボル区間(n)における時間幅d2(n)と前回のシンボル区間(n−1)における時間幅d2(n-1)との差分Δ2を算出する。すなわち、今回のOFDMシンボルの時間幅と1OFDMシンボル前の時間幅との差分(絶対値)Δ2(n)=|d2(n)−d2(n-1)|を算出する。第2の遅延指標算出器(A2)14A2は、当該算出された差分Δ2(n)を第2の遅延指標(遅延指標値)e2(n)(=Δ2(n))として出力する。
また、第2の遅延指標算出器(A2)14A2は、次のシンボル区間(区間(n+1))においても、同様にして時間幅d2(n+1)を検出し、算出された差分Δ2(n+1)=|d2(n+1)−d2(n)|を第2の遅延指標e2(n+1)(=Δ2(n+1))として出力する。
このようにして、第2の遅延指標算出器(A2)14A2は、各シンボル区間(区間(j)、j=1,2,...)において時間幅d2(j)を検出し、その検出値から差分Δ2(j)を算出し、第2の遅延指標e2(j)を順次出力する。
なお、第2の遅延指標算出器14A2は、図2に示すように、遅延指標e2(j)とともにd2(j)を出力し、マルチパス遅延時間等が求められるように構成されていてもよい。
第3の遅延指標算出器(A3)14A3は、図4に示すように、n番目のシンボル区間(区間(n):シンボル区分時間t(n-1)〜t(n))において、相関波形(SC)の主パス及び遅延パスによる相関波形のピーク値(M,S)の時間差d3(n)(以下、第3の遅延特性値ともいう。)を検出する。
第3の遅延指標算出器(A3)14A3は、今回のシンボル区間(n)における時間差d3(n)と前回のシンボル区間(n−1)における時間差d3(n-1)との差分Δ3を算出する。すなわち、今回のOFDMシンボルの主パス及び遅延パス間時間差と1OFDMシンボル前の主パス及び遅延パス間の時間差との差分(絶対値)Δ3(n)=|d3(n)−d3(n-1)|を算出する。そして、第3の遅延指標算出器(A3)14A3は、当該算出された差分Δ3(n)を第3の遅延指標(遅延指標値)e3(n)(=Δ3(n))として出力する。
また、第3の遅延指標算出器(A3)14A3は、次のシンボル区間(区間(n+1))においても、同様にして主パス及び遅延パス間の時間差d3(n+1)を検出し、その検出値から差分Δ3(n+1)を算出し、第3の遅延指標e3(n+1)(=Δ3(n+1))として出力する。
このようにして、第3の遅延指標算出器(A3)14A3は、各シンボル区間(区間(j)、j=1,2,...)において時間幅d3(j)を検出し、その検出値から差分Δ3(j)を算出し、第3の遅延指標e3(j)を順次出力する。
なお、第3の遅延指標算出器14A3は、図2に示すように、遅延指標e3(j)とともにd3(j)を出力し、マルチパス遅延時間、マルチパス電力情報等が求められるように構成されていてもよい。
以下においては、遅延指標算出器(第1−第3の遅延指標算出器A1、A2、A3)14A1、14A2、14A3は、遅延指標として、第1の遅延指標e1(j)(=d1(j))、第2の遅延指標e2(j)(=|d2(j)−d2(j-1)|)、第3の遅延指標e3(j)(=|d3(j)−d3(j-1)|)を算出し、それぞれ出力する場合を一例として説明した。また、以下においてもこれらの遅延指標を用いる場合を例に説明するが、遅延指標としては、上記したものに限らない。
すなわち、一般に第1〜第nの遅延指標算出器A1〜Anが設けられた場合、第k(k=1,2,...,n)の遅延指標算出器Akには、図9に示すように、マルチパス遅延に関連する情報である遅延情報(以下、遅延特性値ともいう。)を検出する遅延特性検出部18k(検出値dk)と、当該検出値(dk)を用いて遅延指標ekを算出する遅延指標算出/統計部19kが設けられているように構成することができる。より詳細には、遅延指標算出/統計部19kは、遅延指標ekとして、上記した第1の遅延指標e1(j)(=d1(j))、第2の遅延指標e2(j)(=|d2(j)−d2(j-1)|)、第3の遅延指標e3(j)(=|d3(j)−d3(j-1)|)に限らず、検出値(dk)の分布統計値、例えば、平均値、変動値(ばらつき)等を算出して、出力するように構成されていてもよい。
[遅延指標及び伝送路状態]
次に、検出値、遅延指標及び伝送路状態の関係について述べる。ここでは伝送路の状態について以下の5つの要素(状態要素)を考えることができる。
すなわち、
(i) マルチパスの主パス信号と遅延パス信号の遅延時間差
(ii) マルチパスの主パス信号と遅延パス信号の電力差
(iii) 雑音
(iv) 復調装置の移動速度
(v) 受信信号の入力電力レベル
である。
図5を参照して、第1−第3の遅延指標算出器(A1、A2、A3)14A1、14A2、14A3の検出値d1−d3(遅延指標e1−e3)と伝送路の状態(状態要素)との関係について以下に述べる。すなわち、図5は、伝送路の状態要素であるマルチパス(パス間遅延時間、パス間電力差)状態、雑音状態、移動速度状態、及び受信入力レベル状態と、第1−第3の遅延指標算出器(A1、A2、A3)の検出値d1−d3との関係について示している。なお、図5においては、検出値から伝送路の状態判別が可能な場合について丸印(○)で示している。
第1の遅延指標算出器A1に関しては、検出値(第1の遅延特性値)d1から伝送路状態におけるマルチパス状態(パス間遅延時間、パス間電力差)について情報が得られ、かかる状態についての判別が可能である。しかし、当該検出値d1から伝送路の雑音状態についての情報は得られるが、検出値d1単独では、マルチパスと雑音の判別がつきにくい面がある。
また、復調装置の移動速度についての情報を得るのは困難であるが、受信入力電力レベルについての情報は得られる。
第2の遅延指標算出器A2に関しては、検出値d2(第2の遅延特性値)から伝送路状態におけるマルチパス状態(パス間遅延時間)について情報が得られ、状態判別が可能であるが、パス間電力差についての情報を得るのは困難である。
雑音時に生じる相関フロアレベルの上昇に伴い、検出値d2が不安定となることに基づいて雑音についての情報も得られ、状態判別が可能である。従って、検出値d2のシンボル間の変動(Δ2)から雑音状態の検出が可能である。
しかしながら、復調装置の移動速度及び受信入力電力レベルについての情報を得るのは困難である。
第3の遅延指標算出器A3に関しては、相関ピークの時間差(d3)(第3の遅延特性値)の検出によりマルチパス情報の検出が可能である。ただし、ピーク位置が変動しやすい移動受信時にはマルチパス検出が困難になる。
一方、検出値d3のOFDMシンボル間の変動(Δ3)から復調装置(受信装置)の移動速度についての情報が得られ、状態判別が可能であるという大きな利点がある。
しかしながら、伝送路の雑音状態及び受信入力電力レベルについての情報を得るのは困難である。
上記した特徴から、第1−第3の遅延指標算出器(A1、A2、A3)の検出値d1−d3、算出された遅延指標e1−e3、及びこれらの組合せによって伝送路の状態を推定することが可能である。上記伝送路状態(i)〜(v)についてより具体的に以下に説明する。
(i)マルチパスの主パス信号と遅延パス信号の遅延時間差
第1−第3の遅延指標算出器(A1、A2、A3)の検出値(第1−第3の遅延特性値)d1−d3のいずれを用いても特性変化(状態変化)を検出することが可能である。
(ii)マルチパスの主パス信号と遅延パス信号の電力差
第1及び第3の遅延指標算出器(A1、A3)の検出値d1,d3のそれぞれが指標特性を有する。すなわち、より詳細には、d1,d3を単独で評価するよりもd1及びd3の両者を評価することで電力差推定の信頼度を上げることが可能である。
(iii)雑音
第1及び第2の遅延指標算出器(A1、A2)の検出値d1,d2のそれぞれが指標特性を有する。なお、検出値d2に関しては、検出値d2のばらつき(変動(Δ2)=e2)である第2の遅延指標e2を評価することで雑音の大きさ(雑音状態)の指標とすることができる。ここで、検出値d(d1〜d3等)のばらつき(変動)とは、OFDMシンボルごとに検出される検出値dの分布に関する変動をいう。
また、第1の遅延指標e1(=検出値d1)及び第2の遅延指標e2(=検出値d2の変動(Δ2))を組み合わせることで、より精度の高い雑音状態推定を行うことが可能である。
(iv)受信器(復調装置)の移動速度
第3の遅延指標算出器(A3)の検出値d3が指標特性を有する。より詳細には、第3の遅延指標e3(=検出値d3の変動(Δ3))の大きさから移動速度の大きさ(移動速度状態)を推定することができる。すなわち、第3の遅延指標e3が大きい場合には、復調装置の移動速度が大きいと推定することができる。
なお、移動速度自体は伝送路の「状態」ではないが、移動速度の変化によって伝送路の長さが変化するという意味を有するので、ここでは、復調装置の移動速度も推定すべき伝送路状態の1つと考えることができる。
(v)受信信号の入力電力レベル
第1の遅延指標算出器(A1)の検出値d1が指標特性を有する。すなわち、第1の遅延指標e1(=検出値d1)によって入力電力レベル状態を推定することができる。より具体的には、第1の遅延指標e1が小さい場合には、受信信号の入力電力レベルが大であると推定することができる。
[伝送路状態の推定方法]
以上、第1〜第3の遅延指標算出器(A1、A2、A3)により算出される遅延指標e1〜e3を組合せて用いることで、(i)〜(v)の状態(以下、状態要素ともいう。)の推定ができることについて説明した。次に、当該遅延指標を用いて伝送路状態を推定する処理について具体的に説明する。
第1〜第3の遅延指標算出器(A1、A2、A3)14A1、14A2、14A3により算出された遅延指標e1〜e3は、それぞれ第1〜第3の指標判定器(F1、F2、F3)15F1、15F2、15F3に供給される。
まず、第1〜第3の指標判定器15F1、15F2、15F3の各々は、複数のシンボル区間についての遅延指標値e1〜e3がそれぞれの所定の基準値(判定基準値)を超える割合である生起率(出現率又は発生率)を算出する。つまり、当該遅延指標値e1〜e3を組合せ判定に使用しやすくするために当該判定基準値による0/1判定を行い、複数のシンボル区間について得られた遅延指標値e1〜e3についての各々の生起率によって当該遅延指標によって推定可能な各状態要素の判定値(以下、遅延判定値ともいう。)を得る。そして、これらの判定値を組合せることによって伝送路状態を推定する。かかる方法を採用することによって判定の安定化ができる。
伝送路状態推定の方法について、以下に一例を挙げてより具体的に説明する。ただし説明において用いられている各数値は例示に過ぎず、適宜改変して適用することができるのはもちろんである。
「伝送路状態推定」の一例として、次の状態を推定する処理について具体的に説明する。
伝送路状態: (i)マルチパス遅延時間差が 100μs 以上 (条件1)、かつ
(ii)マルチパス電力差が 2dB 以下 (条件2)、かつ
(iii)雑音が C/N比 10dB 以上 (条件3)、かつ
(iv)移動速度が 10km/h 以下 (条件4)。
(なお、この例では、(v)受信信号の入力電力レベルは推定対象外とする。)
まず、第1の指標判定器15F1は、第1の遅延指標e1(=検出値d1)に基づいて第1の遅延判定値s1を算出する。より具体的には、
s1=「e1(=d1)> 150μs」の生起率
とする。すなわち、第1の遅延判定における基準値(第1判定基準値)を150μsとし、複数のシンボル区間に関して得られた第1の遅延指標e1が当該判定基準値を超える割合である生起率を定義し、第1の遅延判定値s1を算出する。具体的には、例えば、10のOFDMシンボル区間に関して得られた第1の遅延指標e1(e1(1),e1(2),...,e1(10))のうち7つのシンボル区間についての遅延指標e1が150μsを超える場合には、当該第1の遅延指標e1についての生起率は70%であるから、第1の遅延判定値s1は70%(=0.7)である。
第2の指標判定器15F2は、第2の遅延指標e2=e2(j)(=|d2(j)−d2(j-1)|)に基づいて第2の遅延判定値s2を算出する。より具体的には、
s2=「e2 > 50μs」の生起率
とする。すなわち、第2の遅延判定における基準値(第2判定基準値)を50μsとし、上記した第1の遅延判定値の場合と同様に、複数のシンボル区間に関して得られた第2の遅延指標e2が当該第2判定基準値を超える比率である生起率を定義し、第2の遅延判定値s2を算出する。
第3の指標判定器15F3は、第3の遅延指標e3=e3(j)(=|d3(j)−d3(j-1)|)に基づいて第3の遅延判定値s3を算出する。より具体的には、
s3=「e3 > 100μs」の生起率
とする。すなわち、第3の遅延判定における基準値(第3判定基準値)を100μsとし、複数のシンボル区間に関して得られた第3の遅延指標e3が当該第3判定基準値を超える比率である生起率を定義し、第3の遅延判定値s3を算出する。
図5を参照して説明したように、(i)マルチパス遅延時間差及び(ii)マルチパス電力差状態は第1の遅延判定値s1によって推定することができる。同様に、(iii)雑音状態は、第1及び第2の遅延判定値s1及びs2の組合せにより、(iv)移動速度状態は、第3の遅延判定値s3によって推定することができる。
当該第1、第2及び第3の指標判定値s1,s2及びs3は伝送路状態推定器17に供給される。伝送路状態推定器17は、第1、第2及び第3の指標判定値s1,s2及びs3に基づいて伝送路状態の推定値gを生成する。
伝送路状態推定器17は、当該指標判定値に基づいて伝送路状態推定値gを生成する。例えば、第1−第3の指標判定値s1−s3に対して重み付け演算を行い、伝送路状態推定値gを生成する場合について説明する。
まず、伝送路状態推定器17は、上記の状態要素(i)−(iv)(それぞれ条件1−4)についての推定値である状態要素推定値c(i)(i=1,2,3,4)を生成する。なお、各状態要素について2値判定を行う場合、すなわち、状態要素推定値c(i)=0又は1として判定する場合について説明する。
より具体的には、状態要素の(i)マルチパス遅延時間差,(ii)マルチパス電力差(条件1、2)については、
c(1)=c(2)=1: s1 > 50% の場合
c(1)=c(2)=0: s1 ≦ 50% の場合
としている。
すなわち、指標判定値s1が閾比率50%を超える場合には、状態要素(i)のマルチパス遅延時間差が大きく(100μs以上)(c(1)=1)、状態要素(ii)のマルチパス電力差が小さい(2dB以下)(c(2)=1)と推定していることを表している。逆に、s1が50%以下である場合には、これと反対に、(i)マルチパス遅延時間差が小さく(100μs)(c(1)=0)、(ii)マルチパス電力差が大きい(2dBを超える)(c(2)=0)と推定していることを表している。なお、当該条件1、2における数値(100μs、2dB)は推定を行う上での目安の数値であって、実際に当該数値との比較がなされている訳ではないのはもちろんである。
また、状態要素の(iii)雑音(条件3)については、w1、w2をそれぞれ指標判定値s1、s2についての重み付け係数として、
c(3)=1: w1×s1+w2×s2 > 80% の場合
c(3)=0: w1×s1+w2×s2 ≦ 80% の場合
としている。
すなわち、指標判定値s1、s2についての重み付け演算値が閾比率80%を超える場合には、伝送路の雑音(C/N比)が大きい(10dB以上)と推定し(c(3)=1)、80%以下である場合には、雑音が小さい(10dB未満)と推定している(c(3)=0)ことを表している。
また、状態要素の(iv)移動速度(条件4)については、w3を指標判定値s3についての重み付け係数として、
c(4)=1: w3×s3 > 30% の場合
c(4)=0: w3×s3 ≦ 30% の場合
としている。
すなわち、指標判定値s3についての重み付け演算値が閾比率30%を超える場合には、移動速度が大きい(10km/h以上)と推定し(c(4)=1)、30%以下である場合には、速度が大きい(10km/h未満)と推定している(c(3)=0)ことを表している。
ここで、重み付け係数w1−w3は、検出される指標判定値s1−s3の精度や信頼度に応じて適宜設定されている。
従って、伝送路状態推定器17は、上記した伝送路状態の条件1−4に応じて、伝送路状態推定値gを生成する。より具体的には、
g=(c(1) & c(2))& c(3) & c(4)
として求められる。なお、ここで、”&”はAND(論理和)演算を表している。
すなわち、伝送路状態推定器17は、条件1−4の全てが満たされたときに、g=1を、条件1−4のいずれか1つでも満たされないときには、g=0の出力結果(2値)を出力する。
具体的には、g=1の場合は、端的に言えば、マルチパスが大きく移動速度が小さい場合に対応する。
なお、上記においては、伝送路状態推定器17が2値の状態要素推定値c(i)、及び2値の伝送路推定値を生成する場合について説明したが、多値(3値以上)の状態要素推定値c(i)、伝送路推定値を生成し、出力するように構成されていてもよい。
例えば、状態要素推定値c(i)((i)マルチパス遅延時間差が大、中、小、又は(iv)移動速度が高速、中速、低速に対応する推定値(例えば、c(i)=2,1,0)を生成してもよい。また、状態要素推定値c(i)が2値であるか多値(3値以上)であるかにかかわらず、多値(3値以上)の伝送路推定値を生成し、出力するように構成されていてもよい。この場合としては、例えば、伝送路状態が(i)マルチパス遅延時間差が2値であり、(iv)移動速度が2値である場合において、これらの4通りに対応する4値の伝送路推定値を生成し、出力するようにすることができる。なお、これらは例示であり、種々の状態要素推定値c(i)の組合せにより、多値(3値以上)の伝送路推定値を生成するように構成することができるのはもちろんである。
[OFDM復調]
伝送路状態推定器17からの伝送路状態推定値gはOFDM復調器20の動作モードの切替えを行うモード切替器21に供給される。
OFDM復調器20は、OFDM信号の伝送路の状態に応じて動作モードが切り替えられるように構成されている。すなわち、例えば、マルチパスが生じているか否か、マルチパスが大きいか否か、高速で移動しているか否か等の異なる伝送路状態に対応するように構成されている。
つまり、例えば、地上デジタル放送のようなSP(スキャッタード・パイロット)信号を有するOFDM変調信号を受信する復調器において、QPSK、16QAM等の信号を復調するためには、既知信号であるSP信号から基準位相情報を生成する。受信信号に雑音が含まれる場合には、SP信号に重乗される雑音の影響により基準位相情報が劣化し、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)が劣化する。この影響を軽減するため、多くのSP信号に対して平均を取るなどの処理を行い、当該複数のSP信号から基準位相情報を生成することによって雑音による劣化を軽減するように構成される。
しかし高速移動時における受信など、伝送路が常に変動する場合は、過去に取得したSP情報に含まれる伝送路情報が現在の伝送路情報と異なるため、多くのSP信号から基準位相情報を生成するとかえってBERが劣化する場合がある。
OFDM復調器20は、例えば、上記したようなSP信号の処理方法を工夫することで、伝送路に変化に適合した復調動作モードを有し、当該動作モードを切り替えることが可能であるように構成されている。
OFDM復調器20は、伝送路状態推定器17からの伝送路状態推定値gに基づいて、動作モードを切り替える。具体的には、上記した実施例において、g=1の場合は、端的に言えば、マルチパスが大きく移動速度が小さい場合に対応する。従って、OFDM復調器20は、g=1の場合にマルチパスに強いモードで動作し、g=0の場合には通常モードで動作するように構成されている。
なお、上記した実施例1においては、第1−第3の遅延指標値を用いて伝送路状態の推定を行う場合について説明した。しかしながら、第1−第3の遅延指標値のうち少なくとも2つの遅延指標値(及びこれらから算出される指標判定値)を組み合わせて用いることによって上記した状態要素、及び伝送路状態の推定を行うことができる。
特に、当該少なくとも2つの遅延指標値(指標判定値)を組み合わせて用いることによって、マルチパス状態((i)マルチパス遅延時間差、(ii)マルチパス電力差)のみならず、(iii)雑音状態、(iv)移動速度状態、(v)受信入力レベル状態の各状態要素の推定、及び伝送路状態の推定を行うことができる。
図6は、本発明の実施例2であるOFDM復調装置10の一例を模式的に示している。本実施例においては更に第4の遅延指標算出器(A4)14A4、及び第4の指標判定器(F4)15F4が設けられている。
第4の遅延指標算出器(A4)14A4は、図7に示すように、各シンボル区間(区間(j)、j=1,2,...)において、相関信号(SC)のマルチパスによる台形形状波形の勾配値(スロープ値)を検出する。
より具体的には、当該台形形状の相関波形において、相関信号は主パス信号の到来に対応して増加し(ピーク:M)、遅延パス信号に対応するピークを経て減少する。第4の遅延指標算出器(A4)14A4は、当該相関信号の主パス信号及び遅延パス信号に対応する信号波形の増加勾配及び減少勾配を検出する。より詳細には、相関値yの第1及び第2の基準値(H4L、H4H)と相関信号波形との交点を求め、「相関値yの差/時間差」から増加勾配値(J4u/I4u)、減少勾配値(J4d/I4d)を求める。
また、次のシンボル区間(区間(n+1))においても、同様にシンボル区間(n)と同一の基準値(H4L、H4H)を用い、増加勾配値(J4u/I4u=d4u)、減少勾配値(J4d/I4d=d4d)を求める。
このように、第4の遅延指標算出器(A4)14A4は、シンボル区間(n)における当該増加勾配値(J4u/I4u)、減少勾配値(J4d/I4d)を第4の遅延指標e4(n)(=e4u及びe4d=d4u及びd4d)として出力する。
上記した第1−第3の遅延指標に加えて、第4の遅延指標e4u、e4dを組み合わせて用いることによって伝送路の状態を推定することの利点について、図8を参照して具体的に以下に説明する。
(i)マルチパスの主パス信号と遅延パス信号の遅延時間差
第4の遅延指標e4u、e4dを用いて特性変化(状態変化)を検出することが可能である。
(ii)マルチパスの主パス信号と遅延パス信号の電力差
第1−第3の遅延指標に加えて、第4の遅延指標e4u、e4dを用いることによって電力差推定の信頼度を上げることが可能である。
(iii)雑音
第4の遅延指標e4u、e4dによって雑音状態の推定は困難である。
(iv)受信器(復調装置)の移動速度
第4の遅延指標e4u、e4dによって移動速度状態の推定は困難である。
(v)受信信号の入力電力レベル
第1の遅延指標に加えて、第4の遅延指標e4u、e4dを組み合わせて用いることによって入力電力レベル推定の信頼度を上げることが可能である。
第4の遅延指標e4u、e4dは、第4の指標判定器15F4に供給される。第4の指標判定器(F4)15F4は、第4の遅延指標e4u、e4d(=検出特性値d4u、d4d)に基づいて第4の遅延判定値s4u、s4dを算出する。より具体的には、th3u及びth3dを閾値(第4の判定基準値)として、
s4u=「e4u > th3u」の生起率
s4d=「e4d > th3d」の生起率
とする。すなわち、当該基準値を用い、第4の遅延指標e4u、e4dが当該基準値を超える生起率を定義し、第4の遅延判定値s4u、s4dを算出する。
従って、第4の遅延判定値s4u、s4dを上記した第1−第3の遅延判定値と組み合わせて用いることによって、図8を参照して説明したように、状態要素(i),(ii),(v)についての状態要素推定(推定値c(i)(i=1,2,5))の精度、信頼度を上げることが可能である。なお、これらの第4の遅延判定値s4u、s4dにそれぞれ対応する重み付け係数w1u、w1dを用いる点は、上記した実施例と同様である。
つまり、伝送路状態推定器17は、第4の遅延判定値s4u、s4dを組み合わせた状態要素推定値c(i)に基づいて、伝送路状態推定値gを生成する。
従って、OFDM復調器20は、伝送路状態推定値gに応じて動作モードを切り替えることにより、伝送路状態の変動に応じた正確な復調動作を実行することができる。
なお、上記した実施例においては、第1−第3の遅延指標値、第1−第4の遅延指標値を用いて伝送路状態の推定を行う場合について説明した。しかしながら、第1−第4の遅延指標値のうち少なくとも2つの(複数の)遅延指標値を組み合わせて用いることによって、上記した各伝送路状態要素及び伝送路状態について推定を行うことができる。
以上、詳細に説明したように、伝送路の状態を高い信頼度で推定することが可能で、伝送路状態の変動に応じて正確な復調動作を実行可能なOFDM復調装置を提供することができる。
本発明の実施例1であるOFDM復調装置の一例を模式的に示す図である。 第1の遅延指標算出器(A1)が検出する相関波形(SC)の時間幅d1(n)について説明する図である。 第2の遅延指標算出器(A2)が検出する相関波形(SC)における時間幅d2について説明する図である。 第3の遅延指標算出器(A3)が検出する相関波形(SC)における時間差d3について説明する図である。 伝送路の状態要素(マルチパス、雑音、移動速度、受信入力レベル)と、第1−第3の遅延指標算出器(A1、A2、A3)による検出特性値d1−d3との関係について示す図である。 本発明の実施例2であるOFDM復調装置の一例を模式的に示す図である。 実施例2における第4の遅延指標算出器(A3)が検出する相関波形(SC)の勾配d4u,d4dについて説明する図である。 伝送路の状態要素と、第4の遅延指標算出器(A4)の検出値との関係について示す図である。 遅延特性検出部及び遅延指標算出/統計部を有する遅延指標算出器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
12 相関器
14A1−14A4 第1−第4の遅延指標算出器
15F1−15F4 第1−第4の指標判定器
17 伝送路状態推定器
20 OFDM復調器
21 復調モード切替器

Claims (7)

  1. 伝送路を介して受信したOFDM(直交周波数分割多重)信号を復調する復調装置であって、
    前記OFDM信号に基づいて相関信号を検出する相関器と、
    前記OFDM信号のシンボル区間における前記相関信号の最大ピーク値に対する差分が一定値である相関値を基準とした遅延時間幅を表す第1の遅延指標値、前記OFDM信号のシンボル区間における前記相関信号の値が所定相関値以上である時間を基準とした遅延時間幅の変動値を表す第2の遅延指標値、及び前記OFDM信号のシンボル区間における主パスピーク及び遅延パスピーク間の時間差の変動値を表す第3の遅延指標値のうち少なくとも2つの遅延指標値を算出する遅延指標算出器と、
    前記OFDM信号の複数のシンボル区間において前記少なくとも2つの遅延指標値がそれぞれの基準値を超える生起率を算出する遅延指標判定器と、
    前記少なくとも2つの遅延指標値についての生起率に基づいて前記伝送路の状態推定値を生成する伝送路状態推定器と、を有することを特徴とする復調装置。
  2. 前記遅延指標判定器は、前記第1ないし第3の遅延指標値がそれぞれの基準値を超える生起率を算出し、前記伝送路状態推定器は前記生起率に重み付け演算を行って前記伝送路状態推定値を生成することを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  3. 前記伝送路状態推定器は、前記第1及び第2の遅延指標値が前記それぞれの基準値を超える生起率に重み付け演算を行って前記伝送路の雑音状態を推定し、前記第3の遅延指標値が所定閾値を超える生起率に基づいて前記復調装置の移動速度に関する状態を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の復調装置。
  4. 前記複数の遅延指標値は、前記OFDM信号のシンボル区間における主パスピーク及び遅延パスピークによる相関波形の勾配の大きさを表す第4の遅延指標値を含み、前記伝送路状態推定器は前記第1ないし第4の遅延指標値がそれぞれの基準値を超える生起率を算出して前記状態推定値を生成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の復調装置。
  5. 前記遅延指標算出器は、前記第1ないし第4の遅延指標値を統計演算によって算出する統計演算部を有することを特徴とする請求項4に記載の復調装置。
  6. 前記伝送路状態推定器は、前記伝送路の雑音状態、前記移動速度及び前記OFDM信号の受信信号レベルに関する状態を推定することを特徴とする請求項4に記載の復調装置。
  7. 前記状態推定値に基づいて復調動作モードを切り替えるOFDM復調器を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の復調装置。
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