JP2004003085A - テント用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】内部の動きを透視でき、しかも適度の紫外線防止効果があり、通気性等にも問題がなく、砂場やプール等のテントとして使用するのに適したシートを提供する。
【解決手段】糸密度が、縦8〜24本/インチ、横8〜24本/インチのメッシュシートを、その少なくとも片面を樹脂加工し、樹脂加工後の糸間の空孔が、直径0.5mm〜3mmで、1平方インチ当たり150〜500個存在するようにしたものをテント用シートとする。
【選択図】 なし
【解決手段】糸密度が、縦8〜24本/インチ、横8〜24本/インチのメッシュシートを、その少なくとも片面を樹脂加工し、樹脂加工後の糸間の空孔が、直径0.5mm〜3mmで、1平方インチ当たり150〜500個存在するようにしたものをテント用シートとする。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、幼稚園や保育園等のプールや砂場のテントに適したシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オゾンホールの拡大により、紫外線量が増加し、皮膚ガンが発生し易くなることが問題とされており、子供達が、長時間、直接太陽光を浴びないようにするのがよいとされている。
しかし、子供達にとって、砂場やプールにおける遊びは必須であり、また外気に触れることは、大切である。
そこで、屋外における砂場やプールに、紫外線を遮断するための屋根や壁を設けることが考えられるが、通気性のない素材からなるものであれば、空気の流れが悪く、熱がこもったり、空気が汚染されるなど、環境が悪くなる恐れがあり、また、中が全く透視できない場合には、子供達の行動を十分に監視できないという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、適度の紫外線防止効果があり、しかも通気性等に問題がないテントを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、糸密度が、縦8〜24本/インチ、横8〜24本/インチのメッシュシートの少なくとも片面に樹脂加工したもので、該樹脂加工後の糸間の空孔が、直径0.5mm〜3mmで、1平方インチ当たり150〜500個存在するものをテント用シートとすることによって、上記課題を解決した。
【0005】
樹脂加工用の樹脂は特に限定されないが、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂からなる群から選ばれるのが好ましい。なお、この際、製品の糸間に所望の空孔を確保し、しかも加工表面に適度の印刷性を得るためには、塩化ビニル樹脂は軟化点60〜80℃で140〜190℃で可塑化するもの、ポリウレタン樹脂は軟化点140〜220℃で100%モジュラス30〜120kg/cm2の樹脂、ポリエステル樹脂は軟化点100〜170℃であるものから選ばれるのがよい。
【0006】
なお、樹脂加工は通常のコ−ティング法やディッピング法で適用されてもよく、シートの片面に適用されても、両面に適用されてもよいが、糸間に、所定の範囲で空孔が保たれるようにする必要がある。このためには、樹脂加工後、空気の吹きつけにより、糸間の樹脂を除去するというような方法を適用するのが好ましい。
【0007】
シートを通して砂場等で遊ぶ子供達の行動をある程度透視できる状態で、紫外線防止性と通気性との効果をより効果的に兼備するためには、メッシュシートの糸密度が、縦12〜20本、横12〜20本であるのが好ましく、また、空孔は直径0.7〜2mm、特に1〜1.5mmであるのが好ましく、空孔の個数は1平方インチ当たり180〜360個であるのが好ましい。
【0008】
ここで使用するメッシュシートの繊維の種類は特に限定されないが、製品が屋外で使用されること及び比較的軽量であるのが取り扱い易いことなどの点から、耐候性ある合繊繊維であるのが好ましく、通常、ポリエステル繊維製で、糸の太さが56〜556dtexであるものを使用するのが好適である。
【0009】
かかる本発明では、適度の通気性を有しながら、紫外線カット率が50%以上(好ましくは65%以上)というように、紫外線防止効果に優れた製品を得ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を示すが、これにより本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
実施例1
糸の太さが278dtexで、糸密度が縦14本/インチ、横16本/インチのポリエステル織布に、下記配合の樹脂液をディッピング処理し、空気を吹きつけ、乾燥して、約1.5mmの空孔が、1平方インチ当たり約200〜250個存在するメッシュシートを得た。
ポリ塩化ビニルペースト 100部
(固形分21%、樹脂の融点78℃、可塑化点140℃)
可塑剤 60部
安定剤 3部
充填剤 20部
【0011】
実施例2
糸の太さが78dtexで、糸密度が縦18本/インチ、横20本/インチのポリエステル織布の表裏に、下記配合の樹脂液をコーティングした後、空気を吹きつけ、乾燥して、約1.3mmの空孔が、1平方インチ当たり約300〜360個存在するメッシュシートを得た。
ポリウレタン溶液 100部
(固形分20%、樹脂の融点150℃、100%モデュラス50)
架橋可塑剤 10部
トルエン安定剤 2部
【0012】
比較例1
糸の太さが33dtexで、糸密度が縦25本/インチ、横30本/インチのポリエステル織布に、実施例1と同様の加工をし、約0.7mmの空孔が、1平方インチ当たり約700〜750個存在するメッシュシートを得た。
【0013】
比較例2
糸の太さが83dtexで、糸密度が縦20本/インチ、横12本/インチのポリエステル織布に、実施例1と同様の加工をし、約2.2mmの空孔が、1平方インチ当たり約100〜150個存在するメッシュシートを得た。
【0014】
実施例及び比較例で得た製品について、通気性、透視性(シートを通して中の行動が透視できる)及びUVカット率の試験結果を次表に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】
本発明の製品は、内部をある程度透視できる状態で、紫外線防止効果があり、しかも通気性に優れるため、幼稚園や保育園のプールや砂場のテントとして、非常に安心して、有効に使用できるものである。なお、メッシュシートの表面を樹脂で覆うため、テント表面への彩色が容易であり、非常に多彩なテントを提供可能となる。該テントは、窓の日除け等としても有用である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、幼稚園や保育園等のプールや砂場のテントに適したシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オゾンホールの拡大により、紫外線量が増加し、皮膚ガンが発生し易くなることが問題とされており、子供達が、長時間、直接太陽光を浴びないようにするのがよいとされている。
しかし、子供達にとって、砂場やプールにおける遊びは必須であり、また外気に触れることは、大切である。
そこで、屋外における砂場やプールに、紫外線を遮断するための屋根や壁を設けることが考えられるが、通気性のない素材からなるものであれば、空気の流れが悪く、熱がこもったり、空気が汚染されるなど、環境が悪くなる恐れがあり、また、中が全く透視できない場合には、子供達の行動を十分に監視できないという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、適度の紫外線防止効果があり、しかも通気性等に問題がないテントを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、糸密度が、縦8〜24本/インチ、横8〜24本/インチのメッシュシートの少なくとも片面に樹脂加工したもので、該樹脂加工後の糸間の空孔が、直径0.5mm〜3mmで、1平方インチ当たり150〜500個存在するものをテント用シートとすることによって、上記課題を解決した。
【0005】
樹脂加工用の樹脂は特に限定されないが、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂からなる群から選ばれるのが好ましい。なお、この際、製品の糸間に所望の空孔を確保し、しかも加工表面に適度の印刷性を得るためには、塩化ビニル樹脂は軟化点60〜80℃で140〜190℃で可塑化するもの、ポリウレタン樹脂は軟化点140〜220℃で100%モジュラス30〜120kg/cm2の樹脂、ポリエステル樹脂は軟化点100〜170℃であるものから選ばれるのがよい。
【0006】
なお、樹脂加工は通常のコ−ティング法やディッピング法で適用されてもよく、シートの片面に適用されても、両面に適用されてもよいが、糸間に、所定の範囲で空孔が保たれるようにする必要がある。このためには、樹脂加工後、空気の吹きつけにより、糸間の樹脂を除去するというような方法を適用するのが好ましい。
【0007】
シートを通して砂場等で遊ぶ子供達の行動をある程度透視できる状態で、紫外線防止性と通気性との効果をより効果的に兼備するためには、メッシュシートの糸密度が、縦12〜20本、横12〜20本であるのが好ましく、また、空孔は直径0.7〜2mm、特に1〜1.5mmであるのが好ましく、空孔の個数は1平方インチ当たり180〜360個であるのが好ましい。
【0008】
ここで使用するメッシュシートの繊維の種類は特に限定されないが、製品が屋外で使用されること及び比較的軽量であるのが取り扱い易いことなどの点から、耐候性ある合繊繊維であるのが好ましく、通常、ポリエステル繊維製で、糸の太さが56〜556dtexであるものを使用するのが好適である。
【0009】
かかる本発明では、適度の通気性を有しながら、紫外線カット率が50%以上(好ましくは65%以上)というように、紫外線防止効果に優れた製品を得ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を示すが、これにより本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
実施例1
糸の太さが278dtexで、糸密度が縦14本/インチ、横16本/インチのポリエステル織布に、下記配合の樹脂液をディッピング処理し、空気を吹きつけ、乾燥して、約1.5mmの空孔が、1平方インチ当たり約200〜250個存在するメッシュシートを得た。
ポリ塩化ビニルペースト 100部
(固形分21%、樹脂の融点78℃、可塑化点140℃)
可塑剤 60部
安定剤 3部
充填剤 20部
【0011】
実施例2
糸の太さが78dtexで、糸密度が縦18本/インチ、横20本/インチのポリエステル織布の表裏に、下記配合の樹脂液をコーティングした後、空気を吹きつけ、乾燥して、約1.3mmの空孔が、1平方インチ当たり約300〜360個存在するメッシュシートを得た。
ポリウレタン溶液 100部
(固形分20%、樹脂の融点150℃、100%モデュラス50)
架橋可塑剤 10部
トルエン安定剤 2部
【0012】
比較例1
糸の太さが33dtexで、糸密度が縦25本/インチ、横30本/インチのポリエステル織布に、実施例1と同様の加工をし、約0.7mmの空孔が、1平方インチ当たり約700〜750個存在するメッシュシートを得た。
【0013】
比較例2
糸の太さが83dtexで、糸密度が縦20本/インチ、横12本/インチのポリエステル織布に、実施例1と同様の加工をし、約2.2mmの空孔が、1平方インチ当たり約100〜150個存在するメッシュシートを得た。
【0014】
実施例及び比較例で得た製品について、通気性、透視性(シートを通して中の行動が透視できる)及びUVカット率の試験結果を次表に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】
本発明の製品は、内部をある程度透視できる状態で、紫外線防止効果があり、しかも通気性に優れるため、幼稚園や保育園のプールや砂場のテントとして、非常に安心して、有効に使用できるものである。なお、メッシュシートの表面を樹脂で覆うため、テント表面への彩色が容易であり、非常に多彩なテントを提供可能となる。該テントは、窓の日除け等としても有用である。
Claims (5)
- 糸密度が、縦8〜24本/インチ、横8〜24本/インチのメッシュシートの少なくとも片面を樹脂加工したものであって、樹脂加工後の糸間の空孔が、直径0.5mm〜3mmで、1平方インチ当たり150〜500個存在することを特徴とするテント用シート。
- 前記樹脂が、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂からなる群から選ばれることを特徴とする請求項1のテント用シート。
- 前記塩化ビニル樹脂が軟化点60〜80℃で140〜190℃で可塑化するものであり、前記ポリウレタン樹脂が軟化点140〜220℃で100%モジュラス30〜120kg/cm2の樹脂であり、かつ前記ポリエステル樹脂が軟化点100〜170℃であるものであることを特徴とする請求項2のテント用シート。
- 前記メッシュシートがポリエステル繊維からなるものであり、糸の太さが56〜556dtexであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項のテント用シート。
- 紫外線カット率が50%以上であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項のテント用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003097713A JP2004003085A (ja) | 2002-04-02 | 2003-04-01 | テント用シート |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100414 | 2002-04-02 | ||
JP2003097713A JP2004003085A (ja) | 2002-04-02 | 2003-04-01 | テント用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004003085A true JP2004003085A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=30446570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003097713A Pending JP2004003085A (ja) | 2002-04-02 | 2003-04-01 | テント用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004003085A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105172273A (zh) * | 2015-09-21 | 2015-12-23 | 盐城市昶桦户外用品有限公司 | 一种具有高耐晒防紫外线功能的帐篷布料 |
-
2003
- 2003-04-01 JP JP2003097713A patent/JP2004003085A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105172273A (zh) * | 2015-09-21 | 2015-12-23 | 盐城市昶桦户外用品有限公司 | 一种具有高耐晒防紫外线功能的帐篷布料 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050720 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051116 |