JP2004001258A - 磁気記録紙 - Google Patents

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佐能 良明
Tsuyoshi Kano
鹿野 剛志
Katsumi Moronuki
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Abstract

【課題】磁気記録性に優れ、ボコツキの少なく、かつロータリーダイカッターでのスコアー部の打抜き粕取り適性、走行性、折り加工適性を改良した磁気記録紙を提供する。
【解決手段】広葉樹パルプを50重量%以上使用した紙支持体の少なくとも一方の面上に、磁性体化合物と結着剤とを主成分とする磁気記録層をストライプ状に設けた磁気記録紙をロータリーダイカッターにより打抜いて得られた磁気記録紙であって下記(1)から(3)の条件を満たすことを特徴とする磁気記録紙。
(1)紙支持体の層間強度が、50〜120N/mの範囲である。
(2)紙支持体の密度が、0.75〜0.95g/cmの範囲である。
(3)紙支持体の米坪が、70〜250g/mの範囲である。
(4)紙支持体の灰分が、0.3〜7%の範囲である。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁性体化合物による磁気作用を利用した磁気記録紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気記録紙は、乗車券、回数券、定期券、駐車券などに用いられているチケット類を総称する磁気券類に特に使用される。磁気券は支持体の片側に磁気記録層、もう一方の面に感熱記録方式、電子写真方式、静電記録方式、ジアゾ記録方式、キレート方式等の記録層が適宜設けられて構成される。
【0003】
磁気記録層を設ける方法としては、塗布方式、転写方式、真空蒸着方式、スパッタリング方式、気相反応方式などがある。チケット類用途として磁気記録層を設ける場合には、それほど高性能の記録を行わないこと及び経済性の点から一般に塗布方式が用いられる。
【0004】
塗布方式に用いられる塗液を溶媒別に分類すると、一般的には、水性系及びトルエン、キシレン、メチルエチルケトンなどに代表される溶剤系、および溶剤を用いないで紫外線、電子線などの電離放射線により硬化することができる樹脂を用いる無溶剤系などの3種類に大別される。
【0005】
この分野では、支持体の全面に磁気記録層を塗布するのが一般的であるが、磁気記録を必要とする部分だけに磁気記録層を設け、余白部分に他の記録方式の記録層を設ける記録体が用いられることも多い。一般的な例としては、特開昭48−25503号公報、特開昭51−65606号公報に開示されているように、磁気記録層をストライプ状に印刷又は塗布するなどの方法で部分的に設けることが行われている。
【0006】
磁気記録用塗液を紙支持体上に全面、または部分的に印刷機や塗工機により塗布乾燥して磁気記録層を形成すると、磁気記録紙にボコツキが発生する問題がある。特に、部分的に磁気記録層が形成されると磁気記録層下の紙支持体部が未塗布部より収縮して、ボコツキが強く発生する問題がある。
【0007】
また、ストライプ状に磁気層を設ける券紙では、磁気層が部分的に盛り上がるため、記録前の券紙を記録機内に重ねて装着する場合、スタック性とも呼ばれるが。重ねた券紙が傾き走行性不良の原因となる。すなわち、磁気記録部の盛り上がり(原紙面と記録層表面の段差)はたとえ一枚あたり20ミクロン(通常磁気記録層の厚さは10−30ミクロンである。)であっても千枚重ねると20mmにもなり斜傾の原因となる。
【0008】
この段差を無くすため、ストライプ部分のみをあらかじめ強スーパーカレンダー処理や部分的に紙を剥ぎ取った後、磁気層を設ける方法が実施されているが、コストアップしたり、正確に凹部に塗布することは難しい。なお、紙に磁気層を設けた後、強スーパーカレンダーすることが生産性コストの点で好ましいが、特定の原紙を用いないと非塗布部の原紙が加圧され波打つというきわめて走行性には悪い影響を与える。
【0009】
また、ストライプ状に磁気を塗布した用紙を個々の目的に合わせ使用者が用いるため、あらかじめ所定の大きさに断裁する必要があるが、その方法として、自動打抜きとロータリーダイカッター打抜きがある。自動打抜きは、操業中に一旦停止して打抜くため、スピードが出なく生産性が悪い。また、ストライプ状に磁気層を設けた券紙では、磁気層が部分的に盛り上がり、波打ちが発生するため、寸法ずれの断裁不良が発生しやすいという欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、磁気記録性に優れ、ボコツキの少なく、かつロータリーダイカッターでのスコアー部の打抜き粕取り適性、走行性、折り加工適性を改良した磁気記録紙を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る磁気記録紙は、広葉樹パルプを50重量%以上使用した紙支持体の少なくとも一方の面上に、磁性体化合物と結着剤とを主成分とする磁気記録層をストライプ状に設けた磁気記録紙をロータリーダイカッターにより打抜いて得られた磁気記録紙であって下記(1)から(4)の条件を満たすことを特徴とする。
(1)紙支持体の層間強度(JISP8139:1998に基づく)が、50〜120N/mの範囲である。
(2)紙支持体の密度(JISP8118:1998に基づく)が、0.75〜0.95g/cmの範囲である。
(3)紙支持体の米坪(JISP8124:1998に基づく)が、70〜250g/mの範囲である。
(4)紙支持体の灰分(JISP8128:1998に基づく)が、0.3〜7%の範囲である。
本発明に係る磁気記録紙は、更にストライプ部の磁気塗布量が、磁性体として20〜50g/mの範囲であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の紙支持体のパルプとしては、広葉樹パルプ(以降L材という)が好ましい。ロータリーダイカッターでのスコアー部の打抜き粕取り適性は、長繊維である針葉樹パルプ(以降N材という)が含まれると繊維のからみが強くなり、打抜きは悪くなる。N材が極力含まれない方が良く、N材配合50重量%以下の範囲が良い。好ましくは、30重量%以下の範囲が良い。
【0013】
紙支持体の層間強度(JISP8139に準ずる)は50〜120N/mが良い。50N/mより小さいと十分な紙の強度が得られなくなる。120N/mより大きいとロータリダイカッターでの打抜き適性が悪くなる。層間強度を制御する方法としては、紙支持体のパルプの種類、およびサイズ剤、紙力増強剤、耐水化剤等の内添剤を適宜選択すること等が挙げられる。中でもジアルデヒドデンプン、エポキシ化ポリアミドアミン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、メチロール化ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミド等の紙力増強剤を紙支持体の全固形分に対して0.1〜10重量%程度内添させることが好ましく使用される。
【0014】
紙支持体の密度を0.75〜0.95g/cmに制御するためには、従来公知の方法が用いられる。例えば、抄造時のパルプのフリーネスを制御したり、スーパーキャレンダー条件の制御等の方法が取られる。また、紙の繊維配向を制御する手段としては、抄造時のジェットワイヤー比を制御したり、プレス条件の制御等の方法が取られる。特に、抄造時のジェットワイヤー比を0.90〜1.05程度とすることが好ましい。
【0015】
紙支持体の繊維配向としては、TAPPIT481に記載の方法により求められる縦、横の比で1.1〜1.7程度である。この中でも1.2〜1.6が好ましい。ここで、縦方向とは抄紙機の流れ方向を示し、また横方向とは抄紙機の流れ方向に対して直角に交わる方向を示す。
【0016】
また、紙支持体の密度が0.75〜0.95g/cmの原紙を使用することにより、磁気記録層を部分的に設けた後、グロスキャレンダー掛けすれば、クッション性が良く、平坦化され磁気部と非磁気部の厚さがほとんど均一になり、基材のボコツキが少なくなることより、ロータリダイカッターでの走行性、打抜き適性が良好となる。0.75g/cmより小さいと繊維間の結合が十分でなく紙としての強度が得られなくなる。0.95g/cmより大きいと湿潤状態での伸縮が大きくなることが問題となる。
【0017】
本発明で用いられるパルプのフリーネスは、大きいほうがよい。好ましくは350〜450程度がよい。350より小さいと湿潤状態での伸縮が大きくなる。また、450より大きいと繊維間の結合が十分でなく紙としての強度が得られないことが問題となる。
【0018】
さらに、紙の伸縮を抑える方法としては、パルプの繊維長を長くしたり、組成的にはサイズ剤、紙力増強剤、合成パルプの添加等がある。その他に、従来公知の方法を用いることができる。
具体的には、例えば、パルプの主成分である水酸基と硬化剤を架橋させて水との親和性を低下させる方法、合成繊維とパルプを混抄させる方法、等が挙げられる。
【0019】
本発明で用いられる原紙の坪量は、70g/m以上が必要である。70g/m未満だと剛度が低く、カードとしての携帯性が劣るので好ましくない。また、ロータリダイカッターでの打抜き後の折り加工が悪くなる。さらに好ましくは、100〜250g/mがよい。
【0020】
紙支持体の灰分(JISP8128に準ずる)は0.3〜7%が良い。0.3%より小さいと印刷適性が悪くなり、磁気特性も悪くなる。また、7%より大きいとロータリダイカッターのカッター刃の劣化が激しく、寿命が短くなり、切り口断面も悪く、粉落ちも多くなり、結果として、ロータリダイカッターでのスコアー部の打抜き粕取り適性も悪くなる。灰分の填料としては、酸性紙ではタルクが最もポピュラーであり、中性紙では炭酸カルシウムが主に使われている。その他にはクレー、二酸化チタン、硫酸バリウム等がある。填料はその添加に従って紙の緊度は増し、すなわち嵩は減少する。その添加量は必要最低限に押さえられ、紙支持体の全固形分に対して0.3〜7%内添させることが好ましく使用される。さらに好ましくは、1〜5%が良い。
【0021】
本発明で用いられる磁気記録塗料および塗布方法について述べる。
磁気記録層は、磁性粉末と結着剤を主成分として含むものである。磁性粉末としてはγ−酸化鉄、コバルト変性γ−酸化鉄、バリウムフェライト、酸化クローム、ストロンチウムフェライト等を使用することができる。この中でも、磁気記録情報が通常の磁気で消去されないためには、1500〜5000のエルステッドのバリウムフェライト、ストロンチウムフェライトが好ましい。
【0022】
また、結着剤としては、従来公知のものなら何でもよい。この中でも、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル、ポリウレタンなどのエマルジョン系バインダーが、耐水性、耐摩耗性、柔軟性などの点で好ましい。
【0023】
この他に、結着剤としてはデンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、スチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体などを用いることができる。
【0024】
さらに磁気塗料調製時には、必要に応じでポリアクリル酸塩、ポリカルボン酸塩、スチレンマレイン酸塩などの分散剤、ポリエチレンオキサイド、ワックス類、カーボングラファイト、炭酸ジルコニウムアンモニウム、エピクロヒドリン、グリオキザールなどの添加剤等が適宜用いられる
【0025】
本発明の磁気記録層を塗工する方法としては、磁気記録層用塗料を部分的に塗布するように改造されたリバースコーター、バーコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、リップコーター、ダイコーター等を用いて、乾燥後の塗布量が20〜50g/mになるように基紙上に塗布又は印刷して形成される。この中でも、好ましくは25〜40g/mが、高い磁気記録性が得られるのでよい。
【0026】
ストライプ塗工する場合の塗工巾は、3mm〜50mmの範囲で設けることができる。3mmより細いと磁気記録適性に問題があり、また50mmよりも広いと実用上の問題がある。図1にこのようにストライプ塗工した例の一部の平面図を示した。
【0027】
水系の磁気記録層用塗液を紙支持体上にストライプ状に塗布した際に強く発生するボコツキに対して、上記の特定の紙支持体を用いることにより、ストライプ磁気記録層を塗布した後、スーパーカレンダー処理することにより記録特性と耐ボコツキ性に優れた効果が得られる。
【0028】
本発明の磁気記録体では、従来公知の記録層を設けてもよい。例えば、支持体の一方の面上に、部分的に磁気記録層を設け、該磁気記録層の上または反対の面上に感熱記録層、インクジェット記録層及び熱転写層からなる任意に選ばれた記録層を設けることができる。ただし、ここに述べられた記録層に限られるものではない。
【0029】
本発明の磁気駐車券の断裁方法は、ロータリーダイカッター打抜きである。従来、駐車券の断裁方法は自動打抜きが一般的であったが、操業中に一旦停止して打抜く動作をとるため、スピードが出なく生産性が悪い。また、ストライプ状に磁気層を設けた券紙では、磁気層が部分的に盛り上がり、波打ちが発生するため、寸法ずれの断裁不良が発生しやすいという欠点がある。
【0030】
一方、本発明の磁気駐車券の断裁方法を図2を参照しながら説明する。図2は磁気駐車券をダイカットするロータリーダイカッター装置の構成図である。ペーパロール3から巻きだされる磁気ストライプ塗工された用紙5がペーパーロール4を経てロータリーダイカッター1に矢印Aで示す方向に搬送され、まず複数の溝11が打ち抜かれる。この複数の溝11が打ち抜かれた状態の用紙を図3(1)に示した。図中矢印Bで示した方向が紙の搬送方向である。続いて、ロータリーダイカッター2によって溝11に一部重なるような形で複数の溝12が打ち抜かれる。この溝12が溝11に続いて打ち抜かれた状態の用紙を図3(2)に示した。次に図3(2)に点線で示したラインでスリット加工される。このように一部に溝が打ち抜かれた状態で必要に応じて印刷等の加工を施して磁気券紙としてユーザーに納入される場合もある。
【0031】
これらのロータリーダイカッターは雄型と雌型の円形ダイをそれぞれのシリンダーに取り付け、輪転印刷機のように回転させてシートを打ち抜くものである。ロータリーダイカッターは、加工速度が非常に早く生産性が良い。また、券紙の波打ちについても、断裁時にロール押えが効き、自動打抜きと比較し寸法ずれが小さく断裁不良が少ない。
また、ロータリーダイカッターには、抜型が取り付けられたシリンダーの相手シリンダーの表面硬度によりハードカットタイプとソフトカットタイプがある。本発明の磁気駐車券の断裁はハードカットタイプの使用が好ましい。
【0032】
【実施例】
以下に本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、勿論本発明の範囲は、これらに限定されるものではない。なお、例中の『部』、『%』は、特に限らない限りそれぞれ『重量部』、『重量%』を示すものである。
【0033】
<実施例1>
・磁性体分散液の調製
バリウムフェライト100部(MC127、戸田工業(株)製)、ポリアクリル酸ナトリウム2部(アロンT−40、東亜合成(株)製、40%水溶液)、スチレン−マレイン酸共重合体5部(ポリマロン385、荒川化学工業(株)製)、25%水溶液)、および固形分濃度が50%となるように水を加え、プレ分散液を作製し、次に、このプレ分散液をサンドグラインダーで分散し、磁性体分散液を調製した。
【0034】
・磁気記録層塗液の調製
上記の分散液に軟質ウレタンエマルジョン(アイゼラックスS−3020N、保土ケ谷化学(株)製、37%水溶液)を固形換算で30部加え、固形分濃度で46.4%の磁気記録層塗液を調製した。
【0035】
・紙支持体の作製
NBKP0%、LBKP100%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)450mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり5.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧100kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度0.83g/cmの紙支持体を得た。
【0036】
・磁気記録紙の作製
この紙支持体の一方の面に、リップコーターで紙支持体の流れ方向(縦目)に6.5mm巾で磁気記録層塗液を塗工した。固形分で30g/m塗工し、110℃で乾燥して実施例1の磁気記録紙を得た。
【0037】
<実施例2>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0038】
・紙支持体の作製
NBKP20%、LBKP80%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)400mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり5.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧100kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度0.83g/cmの紙支持体を得た。
【0039】
<実施例3>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0040】
・紙支持体の作製
NBKP20%、LBKP80%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)350mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアミド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり5.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧150kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度0.90g/cmの紙支持体を得た。
【0041】
<実施例4>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0042】
・紙支持体の作製
NBKP20%、LBKP80%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)350mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアミド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり8.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧100kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度0.83g/cmの紙支持体を得た。
【0043】
<実施例5>
実施例2の磁気記録紙の作製において用いた磁気記録層塗液の代わりに、下記の磁気記録層塗液を用いた以外は、実施例2と同様にして磁気記録紙を得た。
【0044】
・磁気記録層塗液の作製
バリウムフェライト100部(MC127、戸田工業製)、スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂10部(MR−110、日本ゼオン製)、ポリウレタン樹脂20部(ニッポランN−2304、日本ポリウレタン工業製)、カーボンブラック3部、およびシクロヘキサノン60部、メチルエチルケトン60部、トルエン60部を加え、ニーダ、サンドミルを用いて混練、分散し、得られた塗料にポリイソシアネート5部(コロネートL、日本ポリウレタン工業製)添加し、磁気記録層塗液の作製した。
【0045】
<比較例1>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体の作製において得られた紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0046】
・紙支持体の作製
NBKP80%、LBKP20%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)500mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり5.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧100kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度0.83g/cmの紙支持体を得た。
【0047】
<比較例2>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体の作製において得られた紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0048】
・紙支持体の作製
NBKP0%、LBKP100%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)300mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり5.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧100kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度0.83g/cmの紙支持体を得た。
【0049】
<比較例3>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体の作製において得られた紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0050】
・紙支持体の作製
NBKP20%、LBKP80%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)300mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり5.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け3ニップ線圧200kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度1.05g/cmの紙支持体を得た。
<比較例4>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体の作製において得られた紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0051】
・紙支持体の作製
NBKP20%、LBKP80%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)300mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり11.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧100kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度0.83g/cmの紙支持体を得た。
【0052】
<比較例5>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体の作製において得られた紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0053】
・紙支持体の作製
NBKP20%、LBKP80%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)500mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり5.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり4.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧100kg/cmの処理を行い、坪量が60.0g/m、密度0.83g/cmの紙支持体を得た。
【0054】
<比較例6>
実施例1の磁気記録紙の作製において用いた紙支持体の代わりに、下記の紙支持体の作製において得られた紙支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気記録紙を得た。
【0055】
・紙支持体の作製
NBKP20%、LBKP80%の原料をフリーネス(JTAPPI T227)500mlに叩解した。次に、内添サイズ剤としてロジンサイズ(サイズパインNT−76、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり0.7%、内添紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(ポリストロン851、荒川化学工業(株)製)を乾紙重量当たり5.3%、内添填料としてタルク(THF90、(株)福岡タルク工業所製)を乾紙重量当たり8.0%となるように添加したパルプスラリーを、長網式抄紙機にて抄紙、スーパーキャレンダー掛け2ニップ線圧100kg/cmの処理を行い、坪量が160.0g/m、密度0.83g/cmの紙支持体を得た。
かくして得られた磁気記録紙を以下の方法で評価し、その結果を表1に示した。
【0056】
【表1】
Figure 2004001258
【0057】
(ボコツキの評価)
上記サンプルを、塗工後20分以内に下記の測定を行った。塗工紙の流れ方向を長辺として200mm×80mmの大きさにサンプルを調整し、水平な台上にサンプルを静置する。静置したサンプルの四辺の外観を4段階で評価し、さらにボコツキによって最も台から浮かび上がった箇所の高さを物差しで測定した。ボコツキによって紙が浮かび上がることなく、数値が小さい方が良好である。
(評価基準)
◎ : ボコツキがほとんどない。
○ : ボコツキが僅かに見られる。
△ : ボコツキが見られる。
× : ボコツキが激しく見られる。
【0058】
(打抜き不良の評価)
上記サンプルを幅108mm×流れ2000m作成し、ロータリーダイカッターでスピード120m/分で図3に示したようにスコアー部(溝部11,12)の打抜き粕取りを実施し、打抜き不良個数を測定した。数値が小さい方が、ロータリーダイカッターの打抜き適性が良好である。
【0059】
(走行性の評価)
上記サンプルを幅108mm×流れ2000m作成し、ロータリーダイカッターでスピード120m/分で図3に示したようにスコアー部(溝部11,12)の打抜き粕取りを実施し、その時の走行性を4段階で評価した。
(評価基準)
◎ : 紙のバタツキがなく、走行性が非常に良い。
○ : 紙のバタツキが僅かに見られ、走行性が良い。
△ : 紙のバタツキが見られ、走行性があまり良くない。
× : 紙のバタツキが激しく見られ、走行性が非常に悪い。
【0060】
(折り加工性の評価)
上記サンプルを幅108mm×流れ2000m作成し、ロータリーダイカッターでスピード120m/分で図3に示したようにスコアー部(溝部11,12)の打抜き粕取りを実施し、流れ方向3枚ずつ折り返し、その時の折り加工性を2段階で評価した。
(評価基準)
○ : 折り加工に支障がない。
× : 折り加工に支障がある。
【0061】
(磁気部と非磁気部の厚さの差)
上記サンプルの磁気部と非磁気部の厚さについて、JISP8118に準拠して測定した。
【0062】
(磁気記録特性)
磁気記録特性(保磁力、残留磁束密度、角型比)については、振動試料型磁力計(VSM)で測定した。
【0063】
(出力波形)
出力波形については、日置メモリハイコーダで測定した。
○ : 出力波形に歪がなく、読取に支障がない。
× : 出力波形に歪があり、読取に支障がある。
【0064】
【発明の効果】
本発明は、磁気記録性に優れ、ボコツキの少なく、かつロータリーダイカッターでのスコアー部の打抜き粕取り適性、走行性、折り加工適性を改良した磁気記録紙を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】原紙に磁気記録層をストライプ塗工した例の一部の平面図。
【図2】磁気駐車券をダイカットするロータリーダイカッタ装置の構成図。
【図3】(1)ロータリーダイカッター装置により溝11が打ち抜かれた状態の用紙を示す図、(2)同装置により更に溝12が打ち抜かれた状態の用紙を示す図。
【符号の説明】
1、2   ロータリーダイカッター

Claims (2)

  1. 広葉樹パルプを50重量%以上使用した紙支持体の少なくとも一方の面上に、磁性体化合物と結着剤とを主成分とする磁気記録層をストライプ状に設けた磁気記録紙をロータリーダイカッターにより打抜いて得られた磁気記録紙であって下記(1)から(4)の条件を満たすことを特徴とする磁気記録紙。
    (1)紙支持体の層間強度(JISP8139:1998に基づく)が、50〜120N/mの範囲である。
    (2)紙支持体の密度(JISP8118:1998に基づく)が、0.75〜0.95g/cmの範囲である。
    (3)紙支持体の米坪(JISP8124:1998に基づく)が、70〜250g/mの範囲である。
    (4)紙支持体の灰分(JISP8128:1998に基づく)が、0.3〜7%の範囲である。
  2. ストライプ部の磁気塗布量が、磁性体として20〜50g/mの範囲であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録紙。
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