JP2003527184A - 遠隔医用撮像システム診断 - Google Patents

遠隔医用撮像システム診断

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JP2003527184A JP2001568303A JP2001568303A JP2003527184A JP 2003527184 A JP2003527184 A JP 2003527184A JP 2001568303 A JP2001568303 A JP 2001568303A JP 2001568303 A JP2001568303 A JP 2001568303A JP 2003527184 A JP2003527184 A JP 2003527184A
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エム マッカベ，ダニエル
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Abstract

(57)【要約】 医用撮像システムのための遠隔診断システムは、その場所で或いは離れた場所から医用撮像システムを診断し、試験し、変更し、又は、アップグレードすることができるサービスマンのためのラップトップコンピュータを有して記載される。ラップトップコンピュータによって得られる診断情報は、その後、製造業者にアップロードされ、製造業者で情報はエラー状態を理解し修理し、且つ、将来的な製品を設計するために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、医療診断撮像システム、特に、遠隔的に照会され、診断され、アッ
プグレードされ得る医療診断撮像システムに関わる。
【０００２】 米国特許第５，６０３，３２３号は、離れた位置から医療診断超音波システム
と通信する方法及び装置を開示する。同特許に記載されるように、超音波システ
ムの製造業者又は保守センターは、超音波システムの作動状態に関する情報を得
、新しい機能及びシステムの性能をアップグレードするようソフトウェアを遠隔
的にインストールする目的のためにネットワークを通じて超音波システムに遠隔
的に接続され得る。米国特許第５，７１５，８２３号は、これらの原理を発展さ
せ、インターネットを用いて超音波システムに接続することを示す。同特許は、
システム診断及び誤り記録への遠隔的なアクセス、及び、超音波システムの遠隔
的に制御される作動状態を開示する。
【０００３】 本発明は、これらコンセプトを更に発展させ、サービスマンがラップトップコ
ンピュータのような診断コンピュータを手段として離れた位置から超音波システ
ムのような医用撮像システムを包括的に診断しアップグレードすることができる
装置及び技法を記載する。本発明の原理に従い、診断情報は、医用撮像システム
から遠隔的に捕捉され、分析及び製品の質を向上するために中央診断センターに
自動的に送られ得る。医用撮像システムは離れた位置から試験され、ハードウェ
ア及びソフトウェアの両方が変更及びアップグレードされ得る。医用撮像システ
ムの所有者又はユーザは、これら手順の進行中、及び、完了すると通知される。
医用撮像システムに関するソフトウェアファイルは、遠隔的に修理され得、新し
い機能が一時的又は永久的使用のいずれかのために遠隔的にアクティブにされ得
る。
【０００４】 図１を最初に参照するに、本発明の原理に従って構成される超音波診断撮像シ
ステムをブロック図の形態で示す。図の上部分には、超音波信号を送受信するア
レイ変換器１２を有するプローブ１０と、コヒーレントエコー信号を形成するた
めにアレイ変換器の素子からの信号を処理するビーム形成器１４と、超音波信号
プロセッサ１６と、画像プロセッサ１８と、超音波画像及びデータを上に表示す
るディスプレイ２０とを有する、典型的な超音波システムの単一のパスを示す。
これら構成要素の動作は、システム制御器２２によって調整される。超音波シス
テムの作動状態は、システム制御器２２に接続されるユーザ制御６２によって操
作される。システム制御器２２は、記憶装置２４に画像及び診断レポートを記憶
することができる。システム制御器は、診断試験の実行及び超音波システムの保
守のために超音波診断器２８にアクセスすることもできる。
【０００５】 超音波システムは、ハードディスク２１０、光磁気ディスク２１２、ＣＤ−Ｒ
ドライブ２１４、及び、フロッピー（登録商標）ディスク２１６のように、デー
タを記憶及び通信する幾つかの装置を含む。画像及びレポートの記憶装置２４の
ための、及び、超音波診断部２８を記憶するための幾らかの又は全ての容量がこ
れらの装置によって提供されてもよい。超音波システムは、サーバー３０を介し
て外部源に情報を送り且つ受けることもできる。サーバーはプロトコルの層構成
４６を通じて通信し、この層構成は使用され得る幾つかの一般的な通信プロトコ
ルを示す。層構成４６の上位層では、ホストセション、ファイル転送、電子メー
ル、ウェブアプリケーション及びネットワークモニタリングのためのアプリケー
ションプロトコルがある。層構成の次の位にはテルネット（Ｔｅｌｎｅｔ）、Ｆ
ＴＰ、ＳＭＴＰ、ＨＴＴＰ、及び、ＳＮＭＰのプレゼンテーションプロトコルが
ある。第３の層にはＴＣＰ及びＵＤＰプロトコルがあり、その次の層にはＩＰプ
ロトコルがある。第５の層にはＰＰＰ及びイーサネット（登録商標）（Ｅｔｈｅ
ｒｎｅｔ（登録商標））プロトコルがあり、層構成の下位層には外部の通信装置
に接続される物理層がある。シリアルポート３１、モデム３２、及び、ネットワ
ーク（イーサネット）接続３６を含む幾つかの通信装置を図１の実施例に示す。
通信プロトコルのこのアレイにより超音波システムは、プロプライエタリ又はパ
ブリック・ポイント・ツー・ポイントによって、電話線によって、及び／又はイ
ンターネット並びにワールド・ワイド・ウェブを通じて直接的に接続された装置
に接続することができる。
【０００６】 図１の超音波システムは、図２に示すようにネットワークを通じて遠隔的に診
断され変更され得る。好ましい実施例では、超音波システム１００は、ラップト
ップコンピュータ１１０のような携帯用診断システムに常駐する診断プログラム
によって診断され変更され、又は、アップグレードされる。診断ルーチンが前述
の特許に記載するようにデスクトップＰＣ又は他のコンピュータに記憶され、こ
れらコンピュータから操作される一方で、ラップトップコンピュータはサービス
マンが運ぶことができ、超音波システムがある場所で、又は、電話線或いは他の
ネットワーク１１５を通じて離れた場所から超音波システム１００を診断するた
めに使用され得るため有利である。本発明は、ラップトップコンピュータ、デス
クトップコンピュータ、特別に設計される診断器具、中央コンピュータステーシ
ョン、及び、他のデータベースシステム並びにネットワークからの診断を含む。
これら診断装置全ては、超音波システムにおいて利用されるプロトコル、例えば
、プロトコルの層構成４６に示すプロトコルと通信するために必要な通信プロト
コルを含むことが好ましい。好ましい実施例では、ラップトップコンピュータ１
１０は、サービスマンによって捕捉される診断情報が以下に説明するように更に
技術的及び統計的に分析するために診断センター１２０に転送されるよう、サー
ビスディスパッチセンター、工場、又は、サービスマンがネットワーク１１５を
通じて通信する他の場所のような中央診断センター１２０と遠隔的に接続され得
る。診断センター１２０は、ネットワーク１１５を通じてラップトップコンピュ
ータに新しい又は改善された診断ソフトウェア、並びに、他の有用な情報（例え
ば、サービスコール情報）をサービスマンに提供し得る。
【０００７】 超音波システム１００、ラップトップコンピュータ１１０、及び、診断センタ
ー１２０の中で可能な様々な接続を図２ａ乃至図２ｄに示す。図２ａは、診断ラ
ップトップコンピュータ１１０が超音波システム１００の場所にあるときに使用
され得るローカルシリアル接続を示す。同図は、ラップトップコンピュータ１１
０と超音波システム１００との間のシリアル／ＰＰＰ接続を示す。図２ｂは、ラ
ップトップコンピュータが超音波システムの場所から離れた場所にあるときに使
用され得る、ラップトップコンピュータ１１０と超音波システム１００との間の
ダイヤルイン接続を示す。この場合、公衆電話網により、ラップトップコンピュ
ータ１１０及び超音波システム１００のモデム３２と、電話網のモデム又はモデ
ムに互換性のある回路３２’とを通じてシリアル／ＰＰＰ接続される。
【０００８】 図２ｃは、ラップトップコンピュータ１１０と超音波システム１１０との間の
ローカルネットワーク接続を示す。この場合、ラップトップコンピュータ１１０
及び超音波システムの両方は、互いを通信させるネットワークハブ１１６にネッ
トワーク（例えば、イーサネット）接続されている。同図は、ファイアーウォー
ル１１９を有するインターネットゲートウェイ１１８によるインターネットに対
するネットワークの接続を示し、ファイアーウォールによりゲートウェイはイン
ターネットのポイント・オブ・プレゼンス（ＰＯＰ）に接続される。従って、診
断ラップトップコンピュータがインターネットに接続することによってネットワ
ークを介して超音波システムにアクセスすることができる。
【０００９】 本発明の構成された実施例では、超音波システムを診断するために使用される
診断ラップトップコンピュータは、図２ｄに示すように、グローバルネットワー
クを通じて世界中のどこからでも中央診断センター１２０に接続することができ
る。同図では、ラップトップコンピュータ１１０は、シリアルＰＰＰ接続１２８
によってグローバルネットワーク１２２に接続される。超音波システムの製造業
者と関連する企業ネットワーク１２４はグローバルネットワークに接続されてい
る。企業ネットワークは、グローバルネットワークに接続される一つ以上の電子
メールサーバー１２６を含み、電子メールによる診断センターへの超音波システ
ムの診断データの伝送を容易にする。ファイル転送プロトコルにより、診断デー
タも診断センターサーバー、ワークステーション、企業ネットワーク１２４のＰ
Ｃ又はラップトップコンピュータに直接的に転送され得る。これら装置は、ネッ
トワーク接続１２５によって企業ネットワーク１２４に直接的に接続される。
【００１０】 図３は、超音波システム１００を診断するためにラップトップコンピュータ１
００が使用され得る処理を示す図である。最初に、ラップトップコンピュータは
、超音波システムから離れて位置するとき超音波システムとネットワーク接続を
確立する（５２）。これは、超音波システムのモデム３２へのモデム接続によっ
て、又は、超音波システムのイーサネット接続が接続されているネットワークに
接続することによって行われ得る。サービスマンが超音波システムの場所にいる
とき、超音波システムのシリアルポート３４に直接的に接続できる。ラップトッ
プコンピュータは、図１中の参照番号３０乃至４６に示すような超音波システム
のどの接続性ケーパビリティにも互換性がある通信ソフトウェア及びハードウェ
ア（例えば、サーバーソフトウェア、ＦＴＰ、ＴＣＰ／ＩＰ、ＰＰＰ、モデム、
イーサネット、インターネット等）を含む。一旦診断コンピュータと超音波シス
テムとの間で通信が確立されると、超音波システム中の診断データは診断コンピ
ュータにダウンロードされ（５４）、この幾つかの例を以下に説明する。ラップ
トップコンピュータにダウンロードされた診断データを見ることでサービスマン
は超音波システムの必要な障害処理、及び、修理並びに変更を実施する（５６）
。サービスマンが試験、修理、アップグレーディング、又は、診断を完了した後
、超音波システムへの接続は切断される（５８）。その後、診断データ、及び、
試験、診断、アップグレード、又は、修理の結果は中央診断センター１２０に電
子的に送られ得る（６０）。
【００１１】 図４は、本発明の構成された実施例のディスプレイスクリーンを示す。スクリ
ーンの上部分７０には、ラップトップコンピュータ上で診断システムを制御し操
作するためにサービスマンが使用し得るメニューがある。メニューの下には、以
下に説明するように特定の診断機能を実施するためのツールバー７２がある。ツ
ールバーの第１のボタン７４は接続（Connect）ボタンであり、超音波システム
に診断コンピュータを接続するためにアクティブにされる。スクリーンの中央に
はテキストウィンドウ７６がある。テキストウィンドウの下には超音波システム
への遠隔接続の持続時間のタイマーディスプレイ７８がある。タイマーディスプ
レイ７８は、接続の現在のステータスを表示するステータス・バー８４も含む接
続ステータス表示８０の一つである。接続される超音波システムの識別情報は参
照番号８６に表示され、超音波システムのソフトウェアバージョンは参照番号９
０に表示される。コマンドライン・チェックボックス８２は、テキストウィンド
ウ７６中のテキストコマンドでサービスマンが診断手順を制御することを望むと
きにチェックされ得る。チェックボックス８２がチェックされていないとき、診
断コンピュータはメニューコマンド及びツールバー７２中のボタンを通じて自動
的に操作される。日付及び時間が参照番号８８及び９２に表示される。
【００１２】 ラップトップコンピュータを超音波システムに接続するためにサービスマンは
、接続ボタン７４をクリックし、この接続ボタンは、図５中のツールバーの拡大
図に示される。接続ボタンをクリックすることにより、図６に示す接続（Connec
t）スクリーンが表示される。Connectスクリーンは、超音波システムに対するモ
デム接続、シリアルポート接続、又は、ネットワーク接続の選択肢を提示する。
サービスマンが超音波システムの場所にいるときにしばしば使用される、超音波
システムへのシリアルポート接続のためにサービスマンは、中央にあるボックス
の「シリアルポート」を選び、シリアルポートに対するＣＯＭポートを選択する
。図６は、ＣＯＭ１通信ポートが選択されていることを示す。モデム接続のため
にサービスマンは、「モデム」ボックスを選択し、超音波システムに対する電話
番号及びモデムに対するＣＯＭポートを入力する。サービスマンが責任を負う超
音波システムの全ての電話番号は、ラップトップコンピュータにダウンロードさ
れ、電話番号ラインの右にある矢印ボタンによってアクセス可能な電話番号のリ
ストから選択され得ることが好ましい。サービスマンがかける電話番号は、ラッ
プトップコンピュータにも保存される。超音波システムへのネットワーク接続の
ためにサービスマンは、「ネットワーク」を選択し、超音波システムに対するＩ
Ｐアドレス又はホスト名を入力する。一旦所望の接続が選択されると、サービス
マンは接続ボタンをクリックし、診断ラップトップコンピュータは超音波システ
ムに自動的に接続される。
【００１３】 ラップトップコンピュータが超音波システムに遠隔的に接続されているとき、
超音波システムが点検されていることをユーザに通知するために、診断モードバ
ナーが超音波システムのディスプレイ上に通常表示される。典型的な通知バナー
を図７に示す。バナーメッセージは、ラップトップコンピュータから超音波シス
テムにダウンロードされてもよく、又は、バナーユーティリティーが超音波シス
テムの超音波診断ソフトウェア２８に常駐しており、遠隔診断が進行していると
きに常駐している又は遠隔的にダウンロードされたカスタムメッセージを表示す
るよう呼び出されてもよい。サービスマンは、超音波システムのディスプレイ上
に表示するためのカスタムバナーを作成する選択権がある。バナー（Banner）ボ
タン１４４をクリックすることにより、図８に示すカスタムバナースクリーンが
サービスマンに提示される。このスクリーンは、サービスマンがカスタムメッセ
ージを中に作ることができるウィンドウ２２０を有する。バナースクリーンの表
示ボタンがクリックされると、カスタムバナーメッセージは送信され超音波シス
テムのディスプレイ上に表示される。
【００１４】 ラップトップコンピュータが超音波システムに接続されているとき、サービス
マンは超音波システムのある操作機能を制御することができる。一つの重要な制
御機能は、超音波システムを再起動することであり、これはれリブート（Reboot
）ボタン１３０をクリックすることによりラップトップコンピュータから行われ
る。このボタンは、新しいソフトウェアのインストールを終えるため、又は、超
音波システムをその最初の動作状態にするために診断手順の終わりに通常使用さ
れる。構成された実施例では、再起動することは、超音波システムのディスプレ
イ上に前に表示された全てのバナーを消去する。
【００１５】 サービスマンによって一般的に実施される始めの手順の一つは、超音波システ
ム上の診断データをラップトップコンピュータに転送することである。これは、
タスクバー上のボタン１３２をクリックすることで行われる。ダウンロードされ
得る診断データは、誤り記録、システムオプション及びコンフィギュレーション
、試験の結果ログ、及び、ネットワーク接続情報のような、超音波システムに記
憶され又は超音波システムによって生成される任意の診断データを含み得る。構
成された実施例では、診断データ転送（Transfer Diagnostics Data）ボタン
１３２をクリックすることにより診断データを上で見ることができるファイルセ
レクタスクリーンが表示される。ファイルセレクタは、超音波システムファイル
のディレクトリにアクセスし且つ提示するために構成され得、サービスマンはこ
のディレクトリからラップトップコンピュータにダウンロードされるべき診断デ
ータファイル又は複数のファイルを選択し得る。
【００１６】 試験（Test）ボタン１３４は、超音波システムにある診断試験を実施させ、試
験の結果をラップトップコンピュータに戻させるためにクリックされる。これら
は、超音波システムのプローブからディスプレイまで異なる動作モードで超音波
システムを包括的に試験する高レベルの試験を含む。特定のモジュール、サブシ
ステム、又は、超音波システムの特定の構成要素だけを働かせるような低レベル
の試験も行われ得る。幾つかの試験は、完了するのに相当量の時間を要し、所望
であれば完了する前に中止され得る。ツールバー上に独自のボタンを有する試験
の一つは、システムの電圧及び温度の試験である。このボタン１３８がクリック
されると、サービスマンには様々な電圧及び温度試験のスクリーンが提示される
。サービスマンは、超音波システムの電圧及び温度の瞬間的な測定値を取り、又
は、図９に示すスクリーンを開くことで時間に対する温度及び電圧のログをとる
ことができる。このスクリーンによりサービスマンは、試験の持続時間（本例で
は１２０分）、及び、測定値がとられる時間間隔（本例では１０分）を選択する
ことが可能となる。新しい測定値がスクリーンのディスプレイウィンドウに定期
的に表示される一方で試験は完了するまで進行される。
【００１７】 ユーティリティー（Utilities）ボタン１３６は、ファイル及びディスクの保
守、システムキャリブレーション、及び自己診断のための幾つかのユーティリテ
ィーから選択することをサービスマンが可能にする。例えば、一つのユーティリ
ティーは、保存される必要がある、損失している可能性がある、又は、アップデ
ートが必要であるシステムファイルをバックアップ又はリストアすることをサー
ビスマンに可能にさせる。構成された実施例の別のユーティリティーは、連続波
ドップラーシグナル路のような超音波システム中の感度回路を校正するために使
用される。超音波システム上のビデオディスプレイを動かすような超音波システ
ムの超音波診断部２８に記憶される自己診断ルーチンも選択され、ユーティリテ
ィーボタンから行われ得る。離れた場所から新しいソフトウェアファイルをダウ
ンロードすることは、前述の米国特許第５，６０３，３２３号に開示される。
【００１８】 ネットワークファイル及びステータス（Network File and Status）ボタン
１４０は、超音波システム上の接続性ファイルを管理し、又は、記憶装置或いは
印刷装置のような装置がネットワーク接続によって超音波システムに正しく接続
されているかを決定するために使用される。ボタン１４０は、超音波システムか
らラップトップコンピュータにホストテーブル及び装置テーブルファイルをダウ
ンロードするために使用され得、これらホストテーブル及び装置テーブルファイ
ルはラップトップコンピュータにおいて編集され、超音波システムのネットワー
ク接続において変更を行うために超音波システムに転送され得る。
【００１９】 画像転送及びビュー（Transfer and View Images）ボタン１４２は、超音
波システムからラップトップコンピュータに画像をダウンロードするために使用
される。超音波ディスプレイスクリーン全体が転送され、又は、診断超音波画像
だけがアクセスされダウンロードされ得る。超音波画像の遠隔アクセスは、前述
の米国特許第５，７１５，８２３号により完全に記載される。
【００２０】 誤り記録（Error Log）ボタン１４６をクリックすることにより、超音波シス
テムの誤り記録がラップトップコンピュータに見るために転送される。誤り記録
は、超音波診断ソフトウェア２８によって圧縮され、ラップトップコンピュータ
に転送され、伸張され、必要であればＡＳＣＩＩテキストに変換される。これら
の操作が行われていると、図１０に示す誤り記録転送／ビュー（Transfer／View
Error Log）のスクリーンがサービスマンに転送のステータスを知らせ続ける
ためにラップトップコンピュータ上に表示される。図示する実施例では、誤り記
録は図１１に示すような誤り記録ブラウザ上で見られるが、テキスト・エディタ
上でも見られる。構成された実施例は、情報のエラーメッセージを含む８００の
ログされたエラーをダウンロードすることが可能である。各ログされたエラーイ
ベントは、エラーイベントを先行し、所望であればエラーイベントに後続する２
５のユーザイベント（ユーザのキーストローク及び設定変更）も含む。これら周
囲のユーザイベントは、エラーイベントが発生した動作条件を限定することを助
ける。図１１の例は、６人のユーザイベント、及び、後続する４つのイタリック
体の情報のメッセージラインを例示する。この情報は、エラーイベントを診断す
るときサービスマンに有用となり、エラー状態のコンテキストのより完全な理解
を提供するため、潜在的なエラー状態を排除するために超音波システム設計及び
ソフトウェアを変更するとき超音波システム設計者及び製造業者に特に有用とな
る。構成された実施例では、ダウンロードされた誤り記録は以下に説明するよう
に後に中央診断センター１２０に転送するために自動的に保存される。
【００２１】 マシーンオプションファイル（Machine Options Files）ボタン１４８は、
超音波システムの現在のハードウェア及びソフトウェアオプション、並びに、一
時ソフトウェア機能を見、変更することをサービスマンに可能にさせる。このボ
タンがクリックされると、現在のマシーンオプション（Current Machine Opti
ons）スクリーンが図１２に示すように表示される。スクリーンの左側のウィン
ドウには、超音波システム上で現在アクティブなオプションの隣にチェックマー
クを示す。ディスプレイの右上のウィンドウには一時的に使用可能なソフトウェ
ア制御されたオプションを示す。この機能は、超音波システムの所有者が自身の
超音波システムが現在使用可能でない機能を試すことを望むときに使用される。
所有者は、例えば、購入前に新しいオプションを試すことを望む場合がある。一
時的に使用可能なオプションは、構築されたときに超音波システム中にインスト
ールされたが超音波システムが工場から運ばれたときは所有者がオプションを望
まなかったためにアクティブにされていないオプションの場合もある。或いは、
一時的に使用可能なオプションは、超音波システムが所有者の場所でインストー
ルされた後に超音波システムにダウンロードされる場合もある。
【００２２】 構成された実施例では、常駐するオプション及び新しくダウンロードされたオ
プションの両方は、図１２のディスプレイスクリーンの右下のウィンドウに示す
ように、超音波システム中に書体、数字、文字、又は、それらの組合せの英数字
の「キー」をダウンロードし入力することによって所定の期間にわたってアクテ
ィブにされてもよい。ニューメリック・キーは、アクティブにされるべきオプシ
ョン及びアクティブされたままでいるべき期間の両方を定め、ある超音波システ
ムに対して特有である。一般的にニューメリック・キーは、超音波システムの所
有者が一時的なトライアル又は永久的なインストールのいずれかのために自身の
超音波システムに新しい機能を注文すると製造業者からサービスマンに伝送され
る。ニューメリック・キーは、超音波システムが所望の機能でアップグレードさ
れ得、この機能のためのソフトウェアが超音波システムに常駐する（が非アクテ
ィブである）又はサービスマンによって超音波システムにダウンロードされ得る
かを製造業者が確かめた後にだけ発せられる。新しい機能は、超音波システムが
再起動された後一般的に完全に動作可能である。
【００２３】 ハードウェアコンフィギュレーション（Hardware Configuration）ボタン１
５０は、超音波システムのインストールされたハードウェア及びファームウェア
コンフィギュレーションデータ、及び、所望であれば超音波システムのオペレー
ティングシステムレベルをダウンロードする。超音波システムのコンフィギュレ
ーションファイルを遠隔的にアクセスすることに関する更なる詳細は、前述の米
国特許第５，６０３，３２３号に記載される。
【００２４】 損なわれたファイル（Corrupted Files）ボタン１５２は、超音波システム中
のファイルを削除しその工場のデフォルト設定にリセットするために使用される
。例えば、超音波システムは、ある診断手順に対するオペレータの好ましいシス
テム設定のようなユーザのある好みを維持するユーザ変数ファイルを有してもよ
い。これらファイルは、ユーザによる通常の変更を受けることができるため、絶
えず使用することから時間の経過と共に故障した、又は、損なわれたファイルと
なる可能性がある。ユーザがこれらファイルの一つを最初に変更すると、元の（
デフォルト）ファイルは超音波システムによって自動的に記憶され、ファイルの
コピーがユーザ入力された変更のために使用される。損なわれたファイルのボタ
ンは、元の動作状態にリストアされ得る超音波システムの全てのファイルのディ
スプレイを生成する。サービスマンは、ファイルを選択し、望ましくないファイ
ルを削除し、超音波システムをリブートし、超音波システム或いはラップトップ
コンピュータのいずれかから工場のデフォルトファイルを再インストールするた
めに「実行」ボタンをクリックする。再インストールされたファイルのステータ
スは、ラップトップコンピュータ上のテキストウィンドウ中に表示される。
【００２５】 フラッシュ（Flash）ボタン１５４は、超音波システム中のＥＰＲＯＭファー
ムウェアのデータを消去しリロード（フラッシュ）するために使用される。フラ
ッシュボタンをクリックすることにより、図１３に示すフラッシュ（Flash）ス
クリーンが表示され、サービスマンにフラッシュされ得るＥＰＲＯＭを有する超
音波システムの印刷回路板又はボードの選択肢を与える。サービスマンは、フラ
ッシュされるべきボード又は複数のボードを選択し、ＥＰＲＯＭをフラッシュす
るために実行ボタンをクリックする。ＥＰＲＯＭは、元の工場のデフォルトデー
タ、又は、ラップトップコンピュータからダウンロードされた新しいデータでフ
ラッシュされ得る。
【００２６】 ブートアップパラメータ（Bootup Parameters）ボタン１５６は、超音波シス
テムのブートアップパラメータをラプトップコンピュータのディスプレイ上に表
示する。これらパラメータは、システムをその最初の動作状態に設定するために
超音波システムのブートアップ（初期化）中に超音波システムによって行われる
。このボタン及びその選択は、ブートアップパラメータの値をそのデフォルト値
にリセットし、又は、新しい或いは異なる初期化状態に個々のパラメータを編集
するために使用され得る。
【００２７】 ビューファイル（View Files）ボタン１５８は、超音波システムからラップ
トップコンピュータに転送されたファイルを見るために使用され得る。ビューフ
ァイルボタンがクリックされると、ラップトップコンピュータ上の超音波システ
ムの全てのファイルのディレクトリがラップトップコンピュータ上のウィンドウ
に表示される。ビューファイルは、超音波システムのファイルのディレクトリを
ダウンロードし見るためにも使用され得る。ディレクトリからファイルを選択す
ることにより、ファイルはラップトップコンピュータにファイルをダウンロード
され、ラップトップコンピュータにおいて見られ、所望であれば編集又は置き換
えられる。
【００２８】 サービスマンが超音波システムを点検し終わったとき、切断（Disconnect）ボ
タン９４が超音波システムとの通信を終えるためにクリックされる。接続を終え
る前にサービスマンは、超音波システムのユーザに実施されたサービスを通知す
るバナーを超音波システムのディスプレイ上に残してもよい。これは、超音波シ
ステムが位置する施設の通常の就業時間後に超音波システムが点検されるとき特
に便利である。或いは、サービスマンは、米国特許第５，８９７，４９８号に説
明するように超音波システム上に電子メールを残してもよい。
【００２９】 アップリンク（UpLink）ボタン１６０は、サービスマンが超音波システムを点
検し終わった後に中央診断センター１２０に診断データを送るために使用される
。アップリンクボタンは、ラップトップコンピュータから中央診断センターに診
断データを転送するためにファイル転送プロトコル（ＦＴＰ）及び／又はＴＣＰ
／ＩＰクライアントをアクティブにする。電子メールマクロがラップトップコン
ピュータから診断データをアップロードするために使用されてもよい。構成され
た実施例では、アップリンク機能は、中央診断センター又はインターネットへの
接続が検出される全ての場合に自動的に行われる。転送されるファイルは、アッ
プロードファイルのディレクトリに自動的に記憶される上記誤り記録ファイルを
含む。診断センター又はインターネットへの適切な接続が次に検出されると、こ
れらファイルは中央診断センターに自動的にアップロードされる。例えば、サー
ビスマンは、自身の電子メールでサービスを要求した消費者のリストを確認して
もよい。サービスマンが自身の電子メールを確認すると、アップロードファイル
が中央診断センターに自動的に送られる。同様にして、サービスマンが新しい診
断サービスファイルをダウンロードするために中央診断センターに接続するとき
、ラップトップコンピュータに記憶された超音波システムデータは自動的にアッ
プロードされる。診断ファイルのアップローディングは、サービスマンと自身の
電子メールボックス、製造業者のウェブサイト或いはイントラネット、又は、サ
ービスマンが通信する他の中央データベースとの間の他の通信と時分割方式に基
づいてバックグラウンドで進められてもよい。この自動の機能は、超音波システ
ムからの全てのサービスマンによってダウンロードされた全ての診断データが中
央診断センターに送られることを確実にする。このデータは、完全なデータセッ
トが問題の原因を評価し、潜在的又は新しく出現するサービス条件に速く応答で
きるよう動向及び他の統計的に関連するイベントを追跡するために使用され得る
ため、工場にとってかなり重要である。質について製造業者は、夫々の製品を単
に直すことに満足ではなく、潜在的な問題を現在の及び将来の製品の設計から速
く外せるようその動向及び進展する問題領域を追跡することを望む。この能力は
、中央診断センターに全ての診断データを確実に伝送すること、及び最後に、超
音波システムの設計者によって高められる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の原理に従って構成される超音波診断撮像システムを形成するブロック
図である。
【図２ａ】 超音波システム、携帯用診断システム、及び、中央診断センターの間の通信接
続を示す図である。
【図２ｂ】 超音波システム、携帯用診断システム、及び、中央診断センターの間の通信接
続を示す図である。
【図２ｃ】 超音波システム、携帯用診断システム、及び、中央診断センターの間の通信接
続を示す図である。
【図２ｄ】 超音波システム、携帯用診断システム、及び、中央診断センターの間の通信接
続を示す図である。
【図２】 超音波システム、携帯用診断システム、及び、中央診断センターの間の通信接
続を示す図である。
【図３】 本発明に従って超音波システムを診断する手順のフローチャートを示す図であ
る。
【図４】 本発明の原理に従って構成される診断コンピュータのディスプレイスクリーン
を示す図である。
【図５】 図４のディスプレイスクリーンのツールバーをより詳細に示す図である。
【図６】 超音波システムに診断コンピュータを接続するディスプレイスクリーンを示す
図である。
【図７】 超音波システムの遠隔診断中に超音波システムのディスプレイ上に表示され得
るバナーを示す図である。
【図８】 超音波システムのディスプレイ上に表示されるべきカスタムバナー又は通知の
作成を示す図である。
【図９】 超音波システムの温度及び電圧の試験の実施を示す図である。
【図１０】 診断コンピュータに超音波システムの誤り記録を伝送するためのディスプレイ
スクリーンを示す図である。
【図１１】 誤り記録ブラウザを示す図である。
【図１２】 超音波システムの機能を見、変更するディスプレイスクリーンを示す図である
。
【図１３】 超音波システムのファームウェアのデータを変更するディスプレイスクリーン
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マッカベ，ダニエル エム オランダ国，5656 アーアー アインドー フェン，プロフ・ホルストラーン ６ Ｆターム(参考） 4C301 AA02 EE13 EE20 GB02 HH60 JC16 KK31 LL13 LL17 LL20 4C601 EE11 EE30 GB01 GB03 HH40 JC15 JC20 KK33 LL09 LL11 LL15 LL17 LL40

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 医用撮像システムから診断情報をダウンロードするためにサ
    ービスマンによって操作され、医用撮像システム診断ソフトウェアを含む複数の
    診断コンピュータと、 上記医用撮像システムの診断情報を転送するために上記診断コンピュータと定
    期的に通信する中央診断場所とを有し、 上記中央診断場所は、複数の上記医用撮像システムから上記診断コンピュータ
    によって得られる診断情報の保存場所である、分散型医用撮像診断ネットワーク
    。
  2. 【請求項２】 上記診断コンピュータは、上記医用撮像システムから離れた
    場所からネットワークを通じて上記診断情報をダウンロードする請求項１記載の
    分散型医用撮像診断ネットワーク。
  3. 【請求項３】 上記診断コンピュータは、上記医用撮像システムの場所で直
    接的な接続を通じて診断情報をダウンロードする役割を更に担う請求項２記載の
    分散型医用撮像診断ネットワーク。
  4. 【請求項４】 上記診断コンピュータは、携帯用コンピュータを有する請求
    項１乃至３のうちいずれか一項記載の分散型医用撮像診断ネットワーク。
  5. 【請求項５】 上記医用撮像システムの診断情報は、医用撮像システムのエ
    ラー状態に関する情報を有し、 上記中央診断場所は、 エラーの原因を決定する操作、 エラー状態を統計的に分析する操作、 上記医用撮像システムから上記エラー状態を除去するために上記診断情報を
    利用する操作、及び、 新しい医用撮像システムを発展させるために上記診断情報を利用する操作の
    少なくとも一つを実施することで上記医用撮像システムに対して動作する請求項
    １乃至４のうちいずれか一項記載の分散型医用撮像診断ネットワーク。
  6. 【請求項６】 医用撮像システムを再起動する操作、 上記医用撮像システムの温度又は電圧測定を実施する操作、 上記医用撮像システムのディスプレイにバナーメッセージをおく操作、 上記医用撮像システムの機能を使用可能にする操作、 上記医用撮像システムの損なわれたファイルを補正する操作、及び、 上記医用撮像システムファームウェアをフラッシュする操作の少なくとも一
    つを上記医用撮像システムで実施するために、医用撮像システムがある場所で、
    又は、ネットワークを通じて医用撮像システムに接続されているとき、サービス
    マンによって操作可能な診断コンピュータ。
  7. 【請求項７】 上記診断コンピュータは、上記操作の少なくとも２つを実施
    するために操作可能である請求項６記載の診断コンピュータ。
  8. 【請求項８】 略同時発生のユーザイベント情報を含むエラーイベント情報
    を医用撮像システムからダウンロードするダウンロードユーティリティーを有す
    る、ネットワークを通じて医用撮像システムを遠隔的に診断するためにサービス
    マンによって操作可能な診断コンピュータ。
  9. 【請求項９】 上記ユーザイベント情報は、エラーイベントの発生時を先行
    するか後続するイベントを有する請求項８記載の診断コンピュータ。
  10. 【請求項１０】 ダウンロードされたエラーイベント情報を中央診断場所に
    アップロードするアップロードユーティリティーを更に有する請求項８又は９記
    載の診断コンピュータ。
  11. 【請求項１１】 上記アップロードユーティリティーは、電子メールプロト
    コルを用いて上記ダウンロードされたエラーイベント情報をアップロードし、又
    は、ファイル転送プロトコルを用いて上記ダウンロードされたエラーイベント情
    報をアップロードするために機能する請求項１０記載の診断コンピュータ。
  12. 【請求項１２】 診断コンピュータと医用撮像システムとの間に通信リンク
    を確立し、 上記医用撮像システムで新しい機能をアクティブにするために上記医用撮像シ
    ステムにコマンドを送り、 上記通信リンクを切断する、医用撮像システムの機能を使用可能にする方法。
  13. 【請求項１３】 上記新しい機能は所定の期間にわたってアクティブにされ
    る請求項１２記載の方法。
  14. 【請求項１４】 上記診断コンピュータは、上記医用撮像システムから離れ
    た場所にあり、上記通信リンクは通信ネットワークを通じて確立される請求項１
    ２又は１３記載の方法。
  15. 【請求項１５】 上記新しい機能のためのソフトウェアは上記用撮像システ
    ムに常駐するが上記確立段階の前には使用可能でなく、或いは、上記確立段階に
    続いて上記医用撮像システムにロードされる請求項１２乃至１４のうちいずれか
    一項記載の方法。
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