JP2003525217A - 肥満治療用薬剤 - Google Patents

肥満治療用薬剤

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JP2003525217A JP2001532763A JP2001532763A JP2003525217A JP 2003525217 A JP2003525217 A JP 2003525217A JP 2001532763 A JP2001532763 A JP 2001532763A JP 2001532763 A JP2001532763 A JP 2001532763A JP 2003525217 A JP2003525217 A JP 2003525217A
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トルマン,リチヤード・エル
ベンター,ジヨン
チヤン,ペイ・ビー
チヨウ,カオチアオ
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Abstract

(57)【要約】 ロシグリタゾン等の強力なPPAR−γアゴニストのアンタゴニストであると共にPPAR−γレセプターの部分アゴニストである化合物は肥満を治療又は緩和するための活性剤である。例えば、1−(p−クロロベンジル)−5−クロロ−3−チオフェニルインドール−2−カルボン酸はPPAR−γレセプターの無細胞及び細胞アッセイで部分アゴニスト(ロシグリタゾンに対して<30%最大効果)及びアンタゴニスト活性をもつ強力且つ選択的なPPAR−γリガンドとして特徴付けられる。この化合物は脂肪補給C57BL/6Jマウスで肥満とインスリン耐性を緩和する強力な物質である。この化合物及び他のPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に許容可能な塩は肥満及び/又は糖尿病及び/又はインスリン耐性の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の技術分野 本発明は肥満と肥満の治療又は予防方法に関する。更に、本発明はインスリン
耐性、II型糖尿病及び脂質障害の治療又は予防方法にも関する。
【0002】 発明の背景 過体重は極度の場合には肥満となり、新しい2000年を迎えるにあたって米
国内外に蔓延する医療問題である。これはデスクワーク中心の生活週間と貧しい
食生活(高脂肪高炭水化物)も一因であるが、遺伝的素因によることが多い。
【0003】 過体重と肥満の抑制を抑えるために従来から薬剤が市販されている。これらは
主に食欲を減らすことにより減量を達成しようとしている。食欲を減らすために
使用されている薬剤はあらゆる場合に成功している訳ではない。多くは刺激性で
濫用されており、予想外の副作用があるものもあり、副作用が重篤な場合もある
(例えばフェンフェン)。体重増加に影響する可能性のあるレセプターの調節に
よる代謝アプローチを使用して過体重と肥満を抑制する薬剤の開発はまだ成功し
ていない。
【0004】 ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)はII型(インスリン非
依存性)糖尿病(NIDDM)の治療に有用であることもあり、過去数年間に科
学界で大きな注目を集めている。3種の異なるPPARサブタイプがあり、その
各々が異なるリガンドに応答し、各々異なる結果を生じる。(1)PPAR−γ
は脂肪組織に高レベルで発現され、脂肪細胞前駆体分化を調節する。これはNI
DDMの治療に使用可能なインスリン感作剤の研究で主要なターゲットになって
いる。トログリタゾン、ロシグリタゾン及びピオグリタゾンはいずれもPPAR
−γアゴニストとして知られる抗糖尿病剤である。(2)PPAR−αは脂質の
代謝を調節する。脂肪酸とフィブレート類の脂質低下薬はPPAR−αアゴニス
トである。PPAR−αアゴニストは異化脂質代謝を増すので、血清脂質を下げ
るのに有益である。開発中の新型抗糖尿病薬は同時にPPAR−αアゴニストと
PPAR−γアゴニストとして作用する。これらはPPAR−γの活性化により
インスリン感受性を改善すると共に、PPAR−αを活性化して血清脂質プロフ
ィルを改善することにより患者に有効に作用すると期待される。血清脂質プロフ
ィルが改善されると、糖尿病患者がアテローム硬化症を併発する危険は著しく減
るであろうと期待される。(3)3番目のレセプターサブタイプはPPAR−δ
であるが、その正確な機能はよく分かっていない。
【0005】 数件の特許出願及び公開がPPAR−γアンタゴニスト又は部分アゴニストは
肥満の治療に有効らしいと示唆している。WO96/40128、WO97/1
0813及びJ.Oberfieldら,Proc.Nat.Acad.Sci
.USA,Vol.96,pp6102−6106(1999)参照。しかし、
これらの文献又は他の従来文献のうちでPPARγリガンドが肥満の治療に有効
であることを示したin vivoデータを提供しているものは皆無である。ま
た、PPAR−γアゴニストはNIDDMの治療に使用されるが、肥満は一般に
NIDDMを伴うので、PPARアゴニストは一般に肥満の治療にも有用である
と言われる。
【0006】 PPAR−γアゴニスト、アンタゴニスト及び/又は部分アゴニストが肥満の
治療に有用であるという大まかな言い方はせいぜい推論であり、その裏付けはP
PAR−γアゴニストがin vitro脂肪細胞分化と(状況によっては)i
n vivo脂肪組織蓄積を促進することが知られているという事実しかない。
更に、PPAR−γアンタゴニスト及び/又は部分アゴニストの最適同定方法は
定義されておらず、in vivo抗肥満効果をもつ可能性の高い化合物を選択
できるようなin vitroアッセイ基準も確立されていない。PPARアン
タゴニストが肥満の治療に有効であるとしてもインスリン耐性度を増して糖尿病
を悪化させるかどうか、又は代謝プロフィルを改善するかどうかは明らかでない
ため、一層複雑である。
【0007】 発明の要約 下記構造:
【0008】
【化3】 をもつ1−(p−クロロベンジル)−5−クロロ−3−チオフェニルインドール
−2−カルボン酸である化合物Iは、PPAR−γレセプターについて本明細書
に記載する無細胞及び細胞アッセイで部分アゴニスト(ロシグリタゾン等の完全
アゴニストに対して<30%最大効果)及びアンタゴニスト活性をもつ強力且つ
選択的なPPAR−γリガンドである。化合物Iは脂肪補給C57BL/6Jマ
ウスで肥満とインスリン耐性を緩和する強力な物質である。化合物I及び他のP
PAR−γアンタゴニスト/部分アゴニスト(本発明の定義による)と医薬的に
許容可能な塩は該当治療を要するマウス、他の哺乳動物及びヒトの肥満及び/又
は糖尿病及び/又はインスリン耐性の治療に有効である。
【0009】 図面の簡単な説明 図1は化合物IがHTRFアッセイでPPARγアゴニストで誘導したPPA
Rγ−CBP相互作用を阻害することを示すグラフである。
【0010】 図2は化合物IがPPARγアゴニストで誘導した3T3−L1細胞脂肪生成
を阻害することを示すグラフである。
【0011】 図3は低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+50mpk化合物Iを与えた
マウスの体重のグラフである。
【0012】 図4は低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+化合物I(50mpk)を与
えたマウスの精巣上体脂肪褥重量を示す。60%脂肪飼料+50mpk化合物I
を与えたラットは60%脂肪対照との有意差がp<0.05であり、11%脂肪
飼料を与えたラットは60%脂肪対照との有意差がp<0.01であることに留
意されたい。
【0013】 図5は低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+化合物I(50mpk)を与
えたマウスの腎臓周囲脂肪褥重量を示す。
【0014】 図6は低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+化合物Iを与えたマウスの%
体脂質を示す。%体脂質は胴体重量の%として総胴体トリグリセリドから決定す
る。
【0015】 図7は低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+化合物Iを与えたマウスの%
体タンパクを示す。60%脂肪飼料+50mpk化合物Iを与えたラットは60
%脂肪飼料対照との有意差がp<0.01であることに留意されたい。
【0016】 発明の詳細な説明 後述するPPAR−γ−GAL4転写促進アッセイ又はホモジーニアス時間分
解蛍光法(HTRF)又は他の方法により測定した場合に完全PPAR−γアゴ
ニスト(即ちロシグリタゾン、ピオグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3
−フェニル−7−プロピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェ
ニル酢酸等の強力アゴニスト)の最大アゴニズムの>50%阻害、好ましくは>
75%阻害を生じる化合物は肥満とインスリン耐性を治療するのに強力な化合物
である。これは脂肪補給C57BL/6Jマウスで試験することによりin v
ivo実証される。化合物Iと他の多くのPPAR−γアンタゴニストはアンタ
ゴニズムに加えて部分アゴニズムも示すので、肥満とインスリン耐性の治療に使
用可能な化合物は部分アゴニズムをもつアンタゴニストとアゴニズムをもたない
アンタゴニストの両者を含むPPAR−アンタゴニスト/部分アゴニストである
と言える。
【0017】 100%アンタゴニズムを示す(即ちアゴニズムを示さない)化合物は肥満の
治療に使用することができるが、残留PPAR−γアゴニズムがあり、アンタゴ
ニストであると共に部分アゴニストである化合物Iのような化合物は肥満の治療
だけでなく抑制を要する個体の高血糖症の抑制にも有効であるため、特に望まし
いと思われる。従って、PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストは肥満に
加え、インスリン非依存性糖尿病で一般に生じる他の症状(例えば血漿グルコー
ス、トリグリセリド及びインスリン値の増加)の治療に有効である。顕性高血糖
症を伴わない極度インスリン耐性の遺伝モデルであるob/obマウスを使用し
て化合物Iで実験した処、著しく高い血中インスリン値を抑えられることも判明
した。即ち、摂食に影響しないように化合物Iをob/obマウスに毎日1回投
与後、高い平均血漿インスリン値の実質的(30〜50%)低下が観察された。
C57BL/6J脂肪補給マウスを使用した後記実施例と共に、これらの結果は
PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストが哺乳動物のin vivoイン
スリン感受性を改善するために有効であることも実証している。
【0018】 II型糖尿病の特徴を表す血糖値(空腹時グルコース値が110〜125mg
/dLを上回る)ではないが患者がインスリン耐性とグルコース耐性悪化の症状
を示す状態を前糖尿病状態と言うが、PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニ
ストは前糖尿病状態を伴う肥満の治療にも有効であると思われる。この結果、血
糖値と体重を良好に抑えることができ、前糖尿病状態の個体でインスリン非依存
性糖尿病の発病を予防又は遅らせることができる。
【0019】 上述のように、肥満と場合により他の状態の治療に有効な化合物は転写促進又
はHTRFアッセイで測定した場合にロシグリタゾン、ピオグリタゾン又は3−
クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロピルベンゾフラン−6−イルオキ
シ)プロピルチオ)フェニル酢酸等の完全アゴニストのPPAR−γアゴニズム
をその正常アゴニズムレベルの50%未満、好ましくはその正常アゴニズムレベ
ルの25%未満のレベルまで阻害する。肥満と他の状態の治療に有効な化合物は
アンタゴニズムに加えて部分アゴニズムも示すという特徴もあるので、アンタゴ
ニストは転写促進又はHTRFアッセイで測定した場合に完全アゴニストの正常
アゴニズムレベルの約5%〜約50%の範囲のアゴニズム、好ましくは完全アゴ
ニストのアゴニズムの約5%〜約25%の範囲のアゴニズムを示す。
【0020】 上記PPAR−γアゴニズム及びアンタゴニズム測定値とその相対レベルはB
ergerら,Journal of Biological Chemist
ry,Vol 274,6718−6725(1999)に記載されているよう
に周知GAL4キメラレセプター転写アッセイを使用して測定することができる
。第2のPPAR−γアゴニズム測定手段は、参考資料として本明細書に組み込
むZhouら,Molecular Endocrinology,Vol.1
2,1594−1604(1998)と参考資料として本明細書に組み込む本願
と共通の譲受人に譲渡された1998年10月5日付け同時係属米国出願第09
/166,265号(公開WO99/18124)に記載されているようなPP
AR−CBP HTRFアッセイの使用である。更に、Bergerら,Jou
rnal of Biological Chemistry,Vol 274
,6718−6725(1999)に記載されているように3T3−L1脂肪細
胞前駆体分化アッセイを使用し、化合物をアッセイで単独と完全アゴニストの存
在下に試験してアゴニズム及びアンタゴニズムレベルを測定することもできる。
これらの全方法は実施例にも記載する。
【0021】 以下の化合物及び化合物類は該当治療を要する哺乳動物及びヒトで肥満、イン
スリン耐性ないしNIDDM、又は脂質障害及び所定の他の状態の治療と予防に
有用である。
【0022】 発明の要約の項に示した構造の1−(p−クロロベンジル)−5−クロロ−3
−チオフェニルインドール−2−カルボン酸である化合物IはPPAR−γアン
タゴニスト/部分アゴニストである。実施例のデータから明らかなように、高脂
肪量を消費するマウスの飼料に化合物Iを加えると、体重増加と体脂肪の有意低
下が得られる。血漿グルコース、脂質及びインスリン値も改善される(即ち血漿
グルコース、トリグリセリド、遊離脂肪酸及びインスリンがいずれもより正常に
近いレベルまで低下する)。化合物Iは広義には下式IIの構造をもつ化合物類
に含まれる。医薬的に許容可能な塩も含めた下式IIの範囲に含まれる化合物の
多くはPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストである。医薬的に許容可能
な塩も含めたこれらの化合物も肥満の治療に有効であると思われる。
【0023】
【化4】 式II中、R及びRは独立してH、ハロゲン、C1−10アルキル、C −10 アルケニル及びC1−10アルコキシから選択され、前記アルキル、アル
ケニル及びアルコキシ基は場合により独立してRから選択される1〜3個の基
で置換されており、但し、RがFである場合に存在するF基の数は1〜21で
あり、 RはOH、ハロゲン、C1−3アルコキシ、1〜7個のハロゲン原子置換基
をもつC1−3アルコキシ、フェニル、並びに独立してハロゲン、OCH、O
CF、CH及びCFから選択される1〜3個の基で置換されたフェニルか
ら選択され(Rは場合により上記選択肢に加え、C1−3アルキル及び1〜7
個のハロゲン原子置換基をもつC1−3アルキルから選択してもよい)、 Ar及びArはアリール及びヘテロアリールから構成される群から各々独
立して選択され、Ar及びArは場合によりRから独立して選択される1
〜3個の置換基で置換されており、場合により1個のCOOH基で置換されてお
り、 X、W及びWは単結合、Y又はY(CHから構成される群から
各々独立して選択され、Y及びYは単結合、O、S、SO、SO及びNRか
ら構成される群から各々独立して選択され、 nは1〜3であり、 RはH、C1−3アルキル及びC2−3アルケニルから選択され、前記アルキ
ル及びアルケニル基は場合により1〜7個のハロゲン原子及び/又はOH、C −3 アルコキシ及び1〜7個のハロゲン原子で置換されたC1−3アルコキシか
ら選択される1〜3個の基で置換されており、 EはCOH、C(O)NR又はテトラゾール−5−イルであり、各Rは独
立して上記に定義した通りである。
【0024】 式Iの化合物のサブセットにおいて、 RはH、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ又はハロゲンであり、 RはHであり、 W及びWは各々単結合、O、S、SO、SO、NH又はCHであり、 Xは結合又はCHであり、 Ar及びArは各々ハロゲン、メトキシ及びC1−3アルキルから独立し
て選択される1〜2個の置換基で場合により置換されたアリールであり、 EはCOHである。
【0025】 化合物の別のサブセットにおいて、ヘテロアリールはチオフェン、ピロール、
フラン又はピリジンとして定義される。
【0026】 好ましい態様においてアリールはフェニルである。
【0027】 化合物の属類は米国特許第5,081,138号及び5,225,421号,
カラム2〜5にも式I及びIaとして示されており、これらの属式も肥満の治療
に有効な化合物を含むと思われる。米国特許第5,081,138号及び5,2
25,421号は参考資料としてその開示内容全体を本明細書に組み込む。クレ
ームを除き、これらの特許は同一であると思われる。米国特許第5,081,1
38号及び5,225,421号の式I及びIaにおける置換基の定義はこれら
の特許に記載されている。本明細書で定義が必要な上記式IIの置換基と他の用
語については後記定義する。
【0028】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストを含む属群の化合物を含む本明
細書に記載の化合物は肥満と他の多くの疾患の治療、抑制及び予防に有用である
。その非限定的な例を以下に挙げる。
【0029】 (1)哺乳動物の肥満の治療、抑制又は予防方法として、治療上有効な量の本
明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (2)哺乳動物のインスリン非依存性糖尿病の治療又は抑制方法として、治療
上有効な量の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (3)哺乳動物の高血糖症の治療、抑制又は予防方法として、治療上有効な量
の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (4)哺乳動物の高脂血症の治療、抑制又は予防方法として、治療上有効な量
の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (5)哺乳動物の高コレステロール血症の治療、抑制又は予防方法として、治
療上有効な量の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (6)哺乳動物の高トリグリセリド血症の治療、抑制又は予防方法として、治
療上有効な量の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (7)哺乳動物の脂質代謝異常の治療、抑制又は予防方法として、治療上有効
な量の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (8)哺乳動物の高インスリン血症の治療、予防又は抑制方法として、治療上
有効な量の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (9)哺乳動物の癌の治療又は抑制方法として、治療上有効な量の本明細書に
記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、 (10)哺乳動物の炎症性腸疾患又は炎症状態の治療、抑制又は予防方法とし
て、治療上有効な量の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法、及び (11)哺乳動物のインスリン耐性の治療、抑制又は予防方法として、治療上
有効な量の本明細書に記載の化合物を哺乳動物に投与する方法。
【0030】 新規試験方法 本明細書に記載する多数の試験方法は新規である。
【0031】 まず、C57BL/6Jマウスは抗肥満及び抗糖尿病剤として有用な化合物を
同定及び特性決定するために有効な動物モデルとして利用できることが分かって
いる。(1)1頭以上のC57BL/6JマウスにPPAR−γリガンドを少な
くとも14日間投与する段階と、(2)肥満及び/又は糖尿病の特徴を表す1種
以上のパラメーターに及ぼすPPAR−γリガンドの効果を測定する段階により
PPAR−γリガンドの抗肥満及び/又は抗糖尿病剤としての適格性をin v
ivo試験する。PPAR−γリガンドはマウスの飼料に加えるか又は経口強制
栄養によりマウスに投与することが好ましい。一般には2週間以上、恐らく1〜
3カ月間実験を行う。in vivo実験で測定可能な肥満及び/又は糖尿病の
特徴を表すパラメーターとしては体重、精巣上体脂肪褥重量、腎臓周囲脂肪褥重
量、総体トリグリセリド値、総体タンパク値、体脂肪蓄積、除脂肪体重、血漿グ
ルコース値、血漿トリグリセリド値、血漿遊離脂肪酸値及び血清インスリン値が
挙げられる。
【0032】 本発明は後期試験(即ちin vivo試験)用化合物を選択し、数種の候補
から新規主要化合物を迅速に同定し、多数のサンプルをスクリーニングする方法
も含む。
【0033】 抗肥満剤としての適格性をin vivo試験する化合物を選択する方法は(
1)候補化合物を提供する段階と、(2)完全PPAR−γアゴニストの存在下
に候補化合物のPPAR−γアンタゴニズムを測定する段階を含む。完全PPA
RアゴニストはPPAR−γレセプターに非常に有効に結合し、(Gal4転写
促進アッセイで)転写促進を顕著に誘導するか又は(HTRFアッセイで)コア
クチベーター会合を顕著に助長するアゴニストである。完全PPAR−γアゴニ
ストの例としてはロシグリタゾンと3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7
−プロピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸が挙げ
られる。
【0034】 PPAR−γアンタゴニストをスクリーニングする方法は組み合わせライブラ
リーに存在するような大きいサンプル集団に適している。その場合には被験サン
プルは少なくとも10種の候補化合物の集団に属し、より一般には数百又は数千
種の化合物のライブラリーに属するものとすることができる。PPAR−CBP
−HTRFアッセイは多数のサンプルの大規模スクリーニングに特に適している
。抗肥満化合物としての適格性を更に試験する候補を選択するためには、一般に
完全PPAR−γアゴニストの最高阻害%を示す化合物を選択し、抗肥満剤適格
性を更に試験する。例えば、完全PPAR−γアゴニストの最高阻害をもつ3個
のサンプルのうちの少なくとも1個を更に試験するのが一般的である。PPAR
アンタゴニズムを試験するために使用する方法としてはPPAR−CBP HT
RFアッセイ、GAL−4キメラレセプター転写アッセイ及び3T3−L1脂肪
細胞前駆体分化から構成される群から選択されるアッセイ法が挙げられる。
【0035】 抗糖尿病活性を兼備する抗肥満剤としての適格性をin vivo又は他の方
法で試験する化合物の選択は上記試験と同様である。これらの試験は(1)候補
化合物を提供する段階と、(2)候補化合物のPPAR−γアンタゴニズム/部
分アゴニズムを完全PPAR−γアゴニストと比較測定する段階を含む。典型的
な完全PPAR−γアゴニストとしては3−クロロ−4−(3−(3−フェニル
−7−プロピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸、
ロシグリタゾン及びピオグリタゾンが挙げられる。候補化合物は組み合わせライ
ブラリー等の大きいライブラリーに属するものとすることができ、少なくとも1
0種の化合物の集団に属する。この場合には肥満と糖尿病の両者の治療に有効な
化合物を探しているので、in vivo又は他の試験に選択することができる
化合物はロシグリタゾン又は他の何らかの完全アゴニストのアゴニズムの約5%
〜約25%の範囲のPPAR−γ部分アゴニズムももつPPAR−γアンタゴニ
ストである。
【0036】 アンタゴニストを評価する場合と同様に、PPAR−γ部分アゴニズムを測定
するために使用する方法はPPAR−CBP HTRFアッセイ、GAL−4キ
メラレセプター転写アッセイ及び3T3−L1脂肪細胞前駆体分化から構成され
る群から選択されるアッセイ法を使用する。PPAR−CBP−HTRFアッセ
イが好ましい。
【0037】 最後に、PPAR−γアンタゴニストの部分アゴニズムの測定方法を提供する
。この方法はPPAR−CBP HTRFアッセイを使用してPPAR−γアン
タゴニストによる完全アゴニストの阻害を測定する段階と、同一アッセイ中にP
PAR−γリガンドの残留アゴニズムを測定する段階を含む。PPAR−γアン
タゴニストの残留アゴニズムはPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストの
部分アゴニズムである。
【0038】 定義 「アルキル」及び「アル」から始まる他の基(例えばアルコキシ、アルカノイ
ル)とは直鎖でも分枝鎖でもその組み合わせでもよい炭素鎖を意味する。アルキ
ル基の例としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル
等が挙げられる。結合点が基のアルキル部分を通る場合にはシクロアルキル基も
アルキル基に含むことができる。
【0039】 「アルケニル」とは少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含み、直鎖でも分
枝鎖でもその組み合わせでもよい炭素鎖を意味する。アルケニルの例としてはビ
ニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1−プ
ロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル等が挙げられる。
【0040】 「アルキニル」とは少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含み、直鎖でも分
枝鎖でもその組み合わせでもよい炭素鎖を意味する。アルキニルの例としてはエ
チニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペンチニル、2−ヘプチニル等が挙げ
られる。
【0041】 「シクロアルキル」とは各々3〜10個の炭素原子をもつ単環又は二環式飽和
炭素環を意味する。この用語は非芳香族部分上に結合点をもつアリール基に融合
した単環も含む。シクロアルキルの例としてはシクロプロピル、シクロペンチル
、シクロヘキシル、シクロヘプチル等が挙げられる。
【0042】 「アリール」(及び「アリーレン」)とはただ1個の炭素環原子を含む単環又
は二環式芳香族環を意味する。この用語は芳香族部分上に結合点をもつ単環式シ
クロアルキル又は単環式複素環基に融合したアリール基も含む。好ましいアリー
ルはフェニルである。
【0043】 「複素環」及び「複素環式」とはN、S及びOから選択される少なくとも1個
のヘテロ原子を含み、各々3〜10個の原子をもつ完全又は部分飽和環を意味す
る。アリールの例としてはフェニル、ナフチル、インダニル、インデニル、テト
ラヒドロナフチル、ベンゾピラニル、1,4−ベンゾジオキサニル等が挙げられ
る。複素環の例としてはテトラヒドロフラン、ピペラジン及びモルホリンが挙げ
られる。
【0044】 「アラルキル」とはアリール基がアルキル基に結合しており、結合点がアルキ
ル鎖を通る基を意味する。アリール基はアルキル置換基をもつものでもよい。
【0045】 「肥満」又は「肥満体」なる用語は一般に体重が個体の年齢、性別及び身長に
則した平均体重を少なくとも20%上回る個体を意味する。体重指数が27.8
kg/mを上回る男性又は体重指数が27.3kg/mを上回る女性である
個体も「肥満体」として定義される。当業者に自明の通り、個体がその年齢、性
別及び身長に則した平均体重を有意に上回っていても技術的には「肥満体」でな
い場合もある。このような個体を本明細書では通常の慣習に従って「過体重」と
言う。本発明はこのような過体重個体にも有益であり、肥満又は過体重になり易
く、肥満又は過体重の初期症状の再発を避けたい個体にも有益であると思われる
【0046】 「ヘテロアリール」(及びヘテロアリーレン)とはN、O及びS(SOとSO も含む)から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、各々5〜6個
の原子を含む単環式及び二環式芳香族環を意味する。ヘテロアリールの例として
はピロリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、オキサ
ゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリ
アゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジル、ピ
リダジニル、ピラジニル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチ
アゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(S−オ
キシド及びジオキシドを含む)、フロ(2,3−b)ピリジル、キノリル、イン
ドリル、イソキノリル、ジベンゾフラン等が挙げられる。好ましいヘテロアリー
ルとしてはピロール、チオフェン、ピリジン及びフランが挙げられる。
【0047】 「ハロゲン」としてはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
【0048】 医薬組成物等の「組成物」なる用語は活性成分とキャリヤーを構成する不活性
成分を含む製剤及び成分の任意2種以上の結合、複合化もしくは凝集、又は成分
の1種以上の解離、又は成分の1種以上の他の型の反応もしくは相互作用により
直接又は間接的に得られる任意製剤を意味する。従って、本発明の医薬組成物は
本発明の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーを混合することにより製造され
る任意組成物を意味する。
【0049】 「PPAR−γアンタゴニスト」及び「PPAR−γアンタゴニスト/部分ア
ゴニスト」なる用語はHTRFアッセイ、3T3−L1脂肪細胞前駆体分化又は
PPAR−γ−GAL4キメラレセプター転写促進アッセイにより測定した場合
に(Bergerら,Journal of Biological Chem
istry,Vol 274,6718−6725(1999)に記載されてい
るように)ロシグリタゾン、ピオグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−
フェニル−7−プロピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニ
ル酢酸等のPPAR−γレセプターの非常に有効な(完全)アゴニストの活性を
その正常活性の50%未満、好ましくはその正常活性の25%未満まで低下させ
る化合物をどちらも意味する。HTRFアッセイが好ましい。
【0050】 「PPAR−γアンタゴニズム」とは通常は完全アゴニストのアゴニズムの阻
害の%として測定した場合にPPAR−γレセプターの有効な(「完全」)アゴ
ニストの活性を一般に完全アゴニストの活性の2分の1未満、多くの場合には完
全アゴニストの活性の25%まで阻害することを意味する。「PPAR−γ部分
アゴニズム」をもつ化合物は完全アゴニストの活性をその活性の50%未満から
その正常活性(即ちアンタゴニスト)の約5%の範囲まで下げ、この範囲で完全
アゴニストの活性の%として表される残留活性はアンタゴニスト/部分アゴニス
トの部分アゴニズムに起因する。この定義による部分アゴニズムとアンタゴニズ
ムは通常100%まで増加する。アンタゴニズムと部分アゴニズムはHTRFア
ッセイ、3T3−L1脂肪細胞前駆体分化又はPPAR−γ−GAL4キメラレ
セプター転写促進アッセイにより測定し、HTRFアッセイと一緒に行うのが好
ましい。
【0051】 合成方法 化合物Iの合成は米国特許第5,081,138号に記載されている。米国特
許第5,081,138号に包括的に記載されている他の化合物もこの特許に記
載されている方法により製造することができる。式IIの化合物も米国特許第5
,081,138号に教示されている方法及び有機合成分野の当業者に周知の他
の方法により製造することができる。
【0052】 3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロピルベンゾフラン−6−イ
ルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸の合成は米国特許第5,859,051
号に記載されている。
【0053】 光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体−プロドラッグ 式IIの化合物は1個以上の不斉中心を含み、従って、ラセミ化合物及びラセ
ミ混合物、単独エナンチオマー、ジアステレオマー混合物及び個々のジアステレ
オマーとして存在することができる。本発明は式IIの化合物のこのような全異
性形態を含むものとする。
【0054】 本明細書に記載する化合物にはオレフィン二重結合を含むものがあり、特に指
定しない限り、E及びZ幾何異性体の両者を含むものとする。
【0055】 本明細書に記載する化合物には水素結合点を変化させて存在するものもあり、
これを互変異性体と言う。このような例としてはケト−エノール互変異性体とし
て知られるケトンとそのエノール形が挙げられる。個々の互変異性体とその混合
物も式IIの化合物に含まれる。
【0056】 ジアステレオマーである式IIの化合物は例えば適当な溶媒(例えばメタノー
ル又は酢酸エチル又はその混合物)から分別結晶化によりエナンチオマーのジア
ステレオ異性体対に分離することができる。こうして得られたエナンチオマー対
は例えば分割剤として光学活性酸を使用することにより慣用手段により個々の立
体異性体に分離することができる。
【0057】 あるいは、光学的に純粋な出発材料又は公知配置の試薬を使用して立体特異的
合成により一般式IIの化合物の任意エナンチオマーを得ることもできる。
【0058】 溶液中のカルボン酸塩又は他の塩を含む式Iの化合物及び式IIの化合物は化
学反応や代謝等の所定種の変換により投与中又は投与後にプロドラッグと呼ばれ
る前駆体化合物から体内で形成されることもある。溶液中の塩を含む式I及びI
Iの化合物となるプロドラッグも本発明の一部として請求する。本発明のカルボ
ン酸のプロドラッグの非限定的な例としてはカルボン酸基のエステル、例えば直
鎖でも分枝鎖でもよいC〜Cエステルと、患者に投与後に加水分解し易くな
る官能性をもつエステルが挙げられる。
【0059】 塩 「医薬的に許容可能な塩」なる用語は医薬的に許容可能な非毒性塩基又は酸(
例えば無機又は有機塩基及び無機又は有機酸)から製造される塩を意味する。無
機塩基から誘導される塩としてはアルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅
、第1鉄、第2鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン、亜マンガン酸、カリウ
ム、ナトリウム、亜鉛等の塩が挙げられる。アンモニウム、カルシウム、マンガ
ン、カリウム及びナトリウム塩が特に好ましい。固体形態の塩は2種以上の結晶
構造で存在するものでもよいし、水和物の形態でもよい。医薬的に許容可能な非
毒性有機塩基から誘導される塩としては、第1、第2及び第3アミン、置換アミ
ン(例えば天然に存在する置換アミン)、環状アミン並びに塩基性イオン交換樹
脂の塩が挙げられ、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N
’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノ
ール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、
N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒ
スチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モ
ルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テ
オブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロ
メタミン等の塩である。
【0060】 本発明の化合物が塩基性である場合には、無機及び有機酸等の医薬的に許容可
能な非毒性酸から塩を製造することができる。このような酸としては酢酸、ベン
ゼンスルホン酸、安息香酸、樟脳スルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フ
マル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、
マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パモ
酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸
等が挙げられる。クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸及び
酒石酸が特に好ましい。
【0061】 本明細書で式I及びIIの化合物と言う場合には医薬的に許容可能な塩も含む
ことが理解されよう。
【0062】 用途 本明細書に記載する化合物は強力なPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニ
ストである。従って、本明細書に記載する化合物とPPAR−γアンタゴニスト
/部分アゴニスト一般は肥満の治療、予防及び抑制に特に有用であり、過体重個
体の過剰体重を取除くためにも有用である。これらの目的は治療上有効な量の化
合物I、本明細書に記載の式IIの化合物、米国特許第5,081,138号、
カラム2〜5の式I及びIaの範囲に該当する化合物、並びに他のPPAR−γ
アンタゴニスト/部分アゴニストを投与することにより達せられる。
【0063】 これらの化合物はPPAR−γの部分アゴニストであるので、該当治療を要す
る哺乳動物又はヒトの多数の他の状態又は疾患の治療又は抑制にも有益である。
本明細書に記載する化合物とPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストが有
益であると思われるこれらの状態、障害、疾患等としては肥満以外に、(1)糖
尿病、(2)高血糖症、(3)高脂血症、(4)高トリグリセリド血症、(5)
高コレステロール血症(HDL値増加も含む)、(6)アテローム硬化症、(7
)血管再狭窄、(8)過敏性腸症候群又は炎症性腸疾患、(9)膵炎、(10)
腹部脂胖症、(11)脂肪細胞腫瘍、(12)脂肪肉腫等の脂肪細胞癌、(13
)炎症、(14)脂質代謝異常、(15)前立腺癌及び他の癌、並びに(16)
X症候群や卵巣アンドロゲン過剰症(多嚢胞卵巣症候群)等のインスリン耐性が
要因となる他の疾患が挙げられる。PPARアンタゴニスト/部分アゴニストと
本明細書に記載する化合物はこれらの疾患又は状態を別個に治療するために使用
することもできるし、肥満治療と同時に治療することもできる。
【0064】 投与及び用量範囲 適当な任意投与経路を利用して哺乳動物、特にヒトに有効用量の本発明の化合
物を提供することができる。例えば、経口、直腸、局所、非経口、眼、肺、鼻等
の経路を使用することができる。剤形としてはタブレット、トローチ、分散液、
懸濁液、溶液、カプセル、クリーム、軟膏、エアゾール等が挙げられる。式Iの
化合物は経口投与することが好ましい。
【0065】 活性成分の有効用量は使用する特定化合物、投与方法、治療する状態及び治療
する状態の重篤度により異なる。このような用量は当業者が容易に決定すること
ができる。
【0066】 肥満、過体重状態及び本明細書に記載する化合物の適応症である他の疾患を治
療、予防又は抑制する場合には、本発明の化合物を1日用量約0.1mg〜約1
00mg/kg動物体重で好ましくは1日1回又は2〜6回に分けるか又は徐放
形態で投与すると一般に満足な結果が得られる。大半の大型動物では、1日合計
用量は約1.0mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約50mgである
。70kgの成人の場合、1日合計用量は一般に約7mg〜約350mgである
。この用量指針は最適治療応答が得られるように調節することができる。
【0067】 医薬組成物 本発明の別の側面は(1)式Iの化合物、式IIの化合物、米国特許第5,0
81,138号に記載の化合物又は他のPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴ
ニストと、(2)医薬的に許容可能なキャリヤーを含む医薬組成物を提供する。
本発明の医薬組成物は活性成分として本明細書に記載の化合物又はその医薬的に
許容可能な塩を含み、更に医薬的に許容可能なキャリヤーと場合により他の治療
成分を加えてもよい。「医薬的に許容可能な塩」なる用語は医薬的に許容可能な
非毒性塩基又は酸(例えば無機塩基又は酸及び有機塩基又は酸)から製造される
塩を意味する。
【0068】 組成物としては経口、直腸、局所、非経口(皮下、筋肉内及び静脈内等)、眼
(眼薬)、肺(鼻腔又は頬吸入)又は鼻腔投与に適した組成物が挙げられるが、
任意所与症例の最適経路は治療する状態の種類と重篤度及び活性成分の種類に依
存する。組成物は単位剤形が簡便であり、製薬分野で周知の任意方法により製造
することができる。
【0069】 実用に際しては、慣用医薬配合技術により本明細書に記載の化合物を活性成分
として医薬キャリヤーと混和することができる。キャリヤーは例えば経口又は非
経口(例えば静脈内)等の投与に望ましい製剤形態に応じて広範な形態とするこ
とができる。経口剤形用組成物を製造する際には任意通常医薬媒体を使用するこ
とができ、例えば懸濁液、エリキシル剤及び溶液等の液体経口製剤の場合には水
、グリコール、油類、アルコール、フレーバー剤、防腐剤、着色剤等を使用する
ことができ、散剤、ハードカプセル、ソフトカプセル及びタブレット等の固体経
口製剤の場合には澱粉、糖類、微結晶セルロース、希釈剤、造粒剤、滑剤、結合
剤、崩壊剤等のキャリヤーを使用することができ、固体経口製剤のほうが液体製
剤よりも好ましい。
【0070】 投与し易いという理由からタブレットとカプセルが最も有利な経口剤形であり
、その場合には当然固体医薬キャリヤーを使用する。所望により、タブレットは
標準水性又は非水性法によりコーティングしてもよい。このような組成物及び製
剤は少なくとも0.1%の活性化合物を含むようにする。これらの組成物中の活
性化合物の百分率は当然のことながら一定ではなく、単位重量の約2%〜約60
%が好都合である。このような治療薬として有用な組成物における活性化合物の
量は有効用量が得られるように選択する。例えば点鼻薬又はスプレーとして活性
化合物を鼻腔内投与することもできる。
【0071】 タブレット、ピル、カプセル等は更に結合剤(例えばトラガカントガム、アラ
ビアガム、コーンスターチ又はゼラチン)、賦形剤(例えばリン酸二カルシウム
)、崩壊剤(例えばコーンスターチ、ジャガイモ澱粉、アルギン酸)、滑剤(例
えばステアリン酸マグネシウム)、及び甘味剤(例えばスクロース、ラクトース
又はサッカリン)を加えてもよい。単位剤形がカプセルである場合には、上記型
の材料以外に脂肪油等の液体キャリヤーを加えることができる。
【0072】 用量単位の物理的形状を変えるためやコーティングとして種々の他の材料を使
用してもよい。例えば、タブレットはセラック、糖又は両者でコーティングする
ことができる。シロップ又はエリキシル剤は活性成分に加え、甘味剤としてスク
ロース、防腐剤としてメチル及びプロピルパラベン、色素及びチェリー又はオレ
ンジフレーバー等のフレーバー剤を加えることができる。
【0073】 本明細書に記載する化合物は非経口投与することもできる。これらの活性化合
物の溶液又は懸濁液はヒドロキシプロピルセルロース等の界面活性剤と適当に混
合した水中で製造することができる。グリセロール、液体ポリエチレングリコー
ル及びその油中混合物で分散液を製造することもできる。通常の保存及び使用条
件下では、これらの製剤には微生物増殖を防ぐための防腐剤を加える。
【0074】 注射用に適した医薬形態としては滅菌水性溶液又は分散液と、滅菌注射用溶液
又は分散液の即時調合用滅菌粉末が挙げられる。いずれの場合も、剤形は滅菌状
態でなければならず、注射器で容易に操作できる程度まで流動性でなければなら
ない。また、製造及び保存条件下で安定でなければならず、細菌やカビ等の微生
物の汚染作用から保護しなければならない。キャリヤーは溶媒又は分散媒体とす
ることができ、例えば水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロ
ピレングリコール及び液体ポリエチレングリコール)、その適当な混合物及び植
物油が挙げられる。
【0075】 併用療法 本明細書に記載する化合物は本明細書に記載の化合物が有用である疾患又は状
態の治療、予防、抑制又は改善に同様に有用であると思われる他の薬剤と併用す
ることができる。このような他の薬剤はこれらの薬剤に通常使用される経路及び
量で本明細書に記載の化合物と同時又は逐次投与することができる。本発明の化
合物を1種以上の他の薬剤と同時に使用する場合には、このような他の薬剤と本
発明の化合物を含む単位剤形の医薬組成物が好ましい。1種以上の他の活性成分
と併用する場合には、本発明の化合物と他の活性成分を各々単独で使用する場合
よりも低用量で使用できると予想される。従って、本発明の医薬組成物は、本発
明の化合物以外に1種以上の他の活性成分も含有するものを含む。
【0076】 別個又は同一医薬組成物として本発明の化合物と投与併用可能な他の活性成分
の例を以下に挙げるが、これらに限定するものではない。
【0077】 (a)インスリン増感剤、例えば(i)グリタゾン(例えばトログリタゾン、
ピオグリタゾン、エングリタゾン、MCC−555、ロシグリタゾン等)や、W
O97/27857、97/28115、97/28137及び97/2784
7に開示されている化合物等のPPARγアゴニスト、(ii)ビグアニド類(
例えばメトホルミンやフェンホルミン)、 (b)インスリン又はインスリン模擬剤、 (c)スルホニル尿素(例えばトルブタミドやグリピジド)又は関連物質、 (d)αグルコシダーゼ阻害剤(例えばアカルボース)、 (e)コレステロール低下剤、例えば(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害
剤(ロバスタチン、シムバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトー
バスタチン及び他のスタチン類)、(ii)金属イオン封鎖剤(例えばコレスチ
ラミン、コレスチポール及び架橋デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導
体)、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチン酸又はその塩、(iv)PP
ARαアゴニスト、例えばフェノフィブリン酸誘導体(例えばゲムフィブロジル
、クロフィブレート、フェノフィブレート及びベンザフィブレート)、(v)コ
レステロール吸収阻害剤(例えばβシトステロール)及びアシルCoA:コレス
テロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤(例えばメリナミド)、及び(vi)
プロブコール、 (f)WO97/28149に開示されているようなPPARδアゴニスト、
(g)抗肥満化合物(例えばシブトラミン、オルリスタット)、神経ペプチドY
5阻害剤、及びβアドレナリンレセプターアゴニスト、並びに (h)回腸胆汁酸輸送体阻害剤。
【0078】 実施例 方法 PPAR−γ結合アッセイ 大腸菌(BL21株、Stratagene,La Jolla,CA)でG
ST−hPPARγ融合タンパク質を生成した。細胞をLB培地(GIBCO
BRL,Gaithersburg,MD)でOD600=0.7〜1.0の密
度まで培養し、イソプロピルチオ−β−ガラクトシド(IPTG)を最終濃度0
.2mMまで加えることにより過剰発現させた。IPTGで誘導した培養物を室
温で更に2〜5時間増殖させた後、10分間5000gで遠心分離することによ
り細胞を回収した。Glutathione Sepharoseビーズを製造
業者(Pharmacia Biotech,Piscataway,NJ)に
推奨されている手順に従って使用し、GST−PPAR融合タンパク質を細胞ペ
レットから精製した。
【0079】 アッセイ毎にBergerら,Journal of Biological
Chemistry,Vol 274,6718−6725(1999)に記
載されているように5〜10% COS−1細胞質溶解液と10nM [H] 標識チアゾリジンジオン(21Ci/mmol)を加えたTEGM(10mM
Tris,pH7.2、1mM EDTA、10%グリセロール、7μl/1
00ml β−メルカプトエタノール、10mMモリブデン酸Na、1mMジチ
オスレイトール、5μg/mlアプロチニン、2μg/mlロイペプチン、2μ
g/mlベンズアミド及び0.5mM PMSF)±試験化合物中で1000〜
3000倍GST−hPPARγ希釈液であるレセプターアリコートをインキュ
ベートした。アッセイ液は最終容量300μl中4℃で〜16時間インキュベー
トした。氷上で200μlデキストラン/ゼラチン被覆活性炭と共に〜10分間
インキュベートして未結合リガンドを除去した。3000rpmで10分間4℃
で遠心分離後、上清フラクション200μlを液体シンチレーションカウンター
で計数した。
【0080】 PPAR−γ−GAL4転写促進アッセイ 本アッセイはBergerら,Journal of Biological
Chemistry,Vol 274,6718−6725(1999)に記
載されているように実施した。要約すると、Lipofectamine(GI
BCO BRL,Gaithersburg,MD)を製造業者の指示に従って
使用してCOS−1細胞にトランスフェクトした。トランスフェクション混合物
はLipofectamineにPPARγ−GAL4キメラ発現ベクターpc
DNA3−PPARγ/GAL4とpUAS(5X)−tk−lucリポーター
ベクターと転写促進効率の内部対照としてpCMV−lacZ0.0002μg
を加えた。細胞を10%CO雰囲気下にトランスフェクション混合物中で5時
間37℃でインキュベートした。次に、5%活性炭吸着処理ウシ胎児血清、非必
須アミノ酸、100単位/mlペニシリンG及び100mg/ml硫酸ストレプ
トマイシン±増加濃度の試験化合物を加えた新鮮な高グルコースDMEM中で〜
48時間細胞をインキュベートした。Reporter Lysis Buff
er(Promega,Madison,WI)を製造業者の指示に従って使用
して細胞溶解液を生成した。ML3000ルミノメーター(Dynatech
Laboratories,Chantilly,VA)でLuciferas
e Buffer(Promega,Madison,WI)を使用して細胞抽
出液中のルシフェラーゼ活性を測定した。β−D−ガラクトピラノシド(Cal
biochem,San Diego,CA)を使用してβ−ガラクトシダーゼ
活性を測定した。
【0081】 PPAR−CBP HTRFアッセイ HTRFアッセイはZhouら(Molecular Endocrinol
ogy 12:1594−1604,1998)により従来記載されているよう
に実施した。要約すると、100mM HEPES、123mM KF、0.1
25%(wt/vol)CHAPS、0.05%ドライミルク、1nM GST
−PPARγLBD、2nM抗GST−(Eu)K、10nMビオチン−CBP 1−453 、20nM SA/XL665、強力なPPARγアゴニストである
化合物I(100nM)及び種々の濃度の化合物Iを4℃で一晩インキュベート
した。その後、Discovery装置(Packard)で蛍光を読み取った
。665nMと620nMの発光強度の比×10としてデータをを表した。
【0082】 3T3−L1脂肪細胞前駆体分化の測定 3T3−L1細胞はAmerican Type Culture Coll
ectionから入手した。全試験で継代数3〜9を使用した。単層フィブロブ
ラストを5%CO下に37℃で培地A(10%ウシ胎児血清、100単位/m
lペニシリン及び100μg/mlストレプトマイシンを加えたダルベッコ変形
イーグル培地)に保存した。実験では、100nMロシグリタゾンと種々の濃度
の化合物Iの存在下に細胞をA培地(150nMインスリン、1μMデキサメタ
ゾン添加)と共に5日間インキュベートした(培地を1回交換)。Ultras
pec(登録商標)RNA抽出システム(Biotecx,Houston,T
X)を使用して全RNAを調製した。260nmの吸光度によりRNA濃度を定
量した。等量のRNAサンプルをホルムアミド/ホルムアルデドで変性させ、ス
ロットブロット装置(BioRad)を使用してHybond(登録商標)−N
膜(Amersham)に加えた。25mMリン酸ナトリウム,pH7.4、0
.9M塩化ナトリウム、50mMクエン酸ナトリウム、ゼラチン、フィコール及
びポリビニルピロリドン各0.1%、0.5%SDS及び100μg/ml変性
サケ***DNAを含む溶液中40〜50%ホルムアミド中で42℃で1〜3時間
プレハイブリダイゼーションを行った。32P標識aP2 cDNAプローブ(
2×10cpm/ml)を加えた同一溶液中で同一温度で20時間ハイブリダ
イゼーションを行った。適度なストリンジェント条件下で膜を洗浄後、ハイブリ
ダイゼーションシグナルをPhosphorImager(Molecular
Dynamics)で分析した。
【0083】 in vivo試験 方法は以下に記載する通りである。
【0084】 結果 結合アッセイ 化合物Iは強力なPPARγリガンドである。IC50=23nMでPPAR
γに結合する[H]チアゾリジンジオンに匹敵する。
【0085】 PPAR−γ−GAL4転写促進アッセイ 化合物Iは本アッセイでは部分アゴニストであった。ロシグリタゾン等の完全
アゴニストで得られる最大活性レベルの25〜35%の最大活性レベルに達した
【0086】 PPAR−CBP HTRFアッセイ 化合物IはHTRFアッセイでは強力なアンタゴニストである。公知PPAR
γ完全アゴニスト(60nM3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロ
ピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸)の存在下に
滴定すると、アゴニストで誘導したPPARγ−CBP相互作用はIC50=1
33nMで阻害される(図1参照)。更に、化合物Iを単独試験すると、有意(
<5%)アゴニスト活性を示さなかった。
【0087】 3T3−L1脂肪細胞前駆体分化の測定 化合物IはPPARγアゴニストで誘導した3T3−L1細胞脂肪生成の強力
なアンタゴニストであった。化合物Iは100nMロシグリタゾンで刺激したa
P2発現をIC50〜300nMで阻止した(図2参照)。
【0088】 in vivo試験−方法と結果 C57BL/6Jマウスに18日齢から72日間低脂肪(LF;11%)、高
脂肪(HF;58%)又はHF+50mg/kg/日化合物I飼料を与えた。こ
の期間後に動物は夫々16g、22g及び20.5g体重が増加した(図3)。
LF群を基線又は正常体重増加とすると、これらのデータはHF+化合物I群の
HF誘導体重がHF群に比較して25%低下したことを示している。動物の精巣
上体脂肪褥重量を調べると、HF群はLF群の1.5倍以上であった。他方、H
F+化合物Iマウスの精巣上体脂肪褥重量は有意差がなかった(図4参照)。腎
臓周囲脂肪組織を試験した処、PPARγアンタゴニストの同等の効果が認めら
れた(図5)。Mollerら(Endocrinology 137:239
7−2405,1996)に記載されているように総体トリグリセリド値及びタ
ンパク値の分析を行った。図6に示すように、LF群に対してHF群は総体トリ
グリセリド値が増加する傾向があったが、HF+化合物I群ではトリグリセリド
値の明白な増加は認められなかった。図7は、化合物Iが更にHFマウスの総体
タンパク値を上げたことを示している。従って、PPARγアンタゴニストで治
療すると、脂肪補給マウスの体脂肪蓄積が相対的に減り、除脂肪体重が増す。血
漿グルコース、トリグリセリド及び遊離脂肪酸値はいずれもLF群に比較してH
F群では増加した(下表参照)。HF+化合物I群は代謝パラメーター(TG)
がLF群と同等以下であることが判明した(下表)。
【0089】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 化合物IがHTRFアッセイでPPARγアゴニストで誘導したPPARγ−
CBP相互作用を阻害することを示すグラフである。
【図2】 化合物IがPPARγアゴニストで誘導した3T3−L1細胞脂肪生成を阻害
することを示すグラフである。
【図3】 低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+50mpk化合物Iを与えたマウス
の体重のグラフである。
【図4】 低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+化合物I(50mpk)を与えたマ
ウスの精巣上体脂肪褥重量を示す。
【図5】 低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+化合物I(50mpk)を与えたマ
ウスの腎臓周囲脂肪褥重量を示す。
【図6】 低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+化合物Iを与えたマウスの%体脂質
を示す。
【図7】 低脂肪飼料、高脂肪飼料及び高脂肪飼料+化合物Iを与えたマウスの%体タン
パクを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/10 A61P 3/10 9/00 9/00 9/10 9/10 15/00 15/00 29/00 29/00 35/00 35/00 C07D 209/42 C07D 209/42 G01N 33/15 G01N 33/15 Z 33/50 33/50 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ドーバー,トーマス・ダブリユ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 レイボウイツツ,マーク・デイー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 モラー,デイビツド・イー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 モズリイ,ラルフ・テイー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 トルマン,リチヤード・エル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 ベンター,ジヨン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 チヤン,ペイ・ビー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 チヨウ,カオチアオ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 Fターム(参考) 2G045 BB14 BB20 BB50 BB51 CB01 DA36 FB02 FB08 GC07 GC10 GC15 4C084 AA17 MA52 MA55 NA14 ZA361 ZA451 ZA661 ZA701 ZA811 ZB111 ZB261 ZC331 ZC351 ZC781 4C086 AA01 AA02 BC13 MA04 MA52 MA55 NA14 ZA36 ZA45 ZA70 ZA81 ZB11 ZB26 ZC33 ZC35 ZC78 4C204 BB01 CB03 DB25 DB29 EB03 FB14 GB24

Claims (74)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療を要する哺乳動物患者の肥満の治療、予防又は抑制方法
    であって、完全PPAR−γアゴニストのアゴニズムの少なくとも50%を阻害
    し、場合により残留PPAR−γアゴニズムも示すPPAR−γアンタゴニスト
    /部分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  2. 【請求項2】 減量を要する過体重哺乳動物患者の減量方法であって、請求
    項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストを治療上有効な量で
    前記患者に投与する前記方法。
  3. 【請求項3】 治療を要する哺乳動物患者の高血糖症の治療、予防又は抑制
    方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニスト
    を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  4. 【請求項4】 治療を要する哺乳動物患者の高脂血症の治療、予防又は抑制
    方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニスト
    を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  5. 【請求項5】 治療を要する哺乳動物患者の高コレステロール血症の治療、
    予防又は抑制方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部
    分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  6. 【請求項6】 治療を要する哺乳動物患者のインスリン非依存性糖尿病発病
    の治療又は抑制又は予防方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴ
    ニスト/部分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  7. 【請求項7】 治療を要する哺乳動物患者のアテローム硬化症の治療、予防
    又は抑制方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部分ア
    ゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  8. 【請求項8】 治療を要する哺乳動物患者の高トリグリセリド血症の治療、
    予防又は抑制方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部
    分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  9. 【請求項9】 治療を要する哺乳動物患者のインスリン耐性の治療、予防又
    は抑制方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴ
    ニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  10. 【請求項10】 治療を要する哺乳動物患者の高インスリン血症の治療、予
    防又は抑制方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部分
    アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  11. 【請求項11】 治療を要する哺乳動物患者の炎症性腸疾患又は炎症状態の
    治療、予防又は抑制方法であって、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニス
    ト/部分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  12. 【請求項12】 治療を要する哺乳動物患者の肥満を治療、抑制又は予防す
    ると共にインスリン非依存性糖尿病発病を治療又は抑制又は予防する方法であっ
    て、請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストを治療上有
    効な量で前記患者に投与する前記方法。
  13. 【請求項13】 治療を要する哺乳動物患者の肥満を治療、抑制又は予防す
    ると共に高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、アテローム硬化症、高ト
    リグリセリド血症、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、炎症、血管再狭窄、脂質代
    謝異常及び多嚢胞卵巣症候群から構成される群から選択される1種以上の状態を
    同一投薬で治療、抑制又は予防する方法であって、請求項1に記載のPPAR−
    γアンタゴニスト/部分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する前記
    方法。
  14. 【請求項14】 PPAR−CBP HTRFアッセイを使用して測定した
    場合にロシグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロピ
    ルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸のアゴニズムの
    約5%〜約50%の範囲の部分アゴニズムを示すPPAR−γアンタゴニスト/
    部分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 PPAR−CBP HTRFアッセイを使用して測定した
    場合にロシグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロピ
    ルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸のアゴニズムの
    約5%〜約25%の範囲の部分アゴニズムを示すPPAR−γアンタゴニスト/
    部分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 PPAR−CBP HTRFアッセイを使用して測定した
    場合にロシグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロピ
    ルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸のアゴニズムを
    少なくとも50%阻害するPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストを治療
    上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 PPAR−CBP HTRFアッセイを使用して測定した
    場合にロシグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロピ
    ルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸のアゴニズムを
    少なくとも75%阻害するPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストを治療
    上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 GAL4キメラレセプター転写アッセイを使用して測定し
    た場合にロシグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロ
    ピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸のアゴニズム
    の約5%〜約50%の範囲の部分アゴニズムを示すPPAR−γアンタゴニスト
    /部分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法
  19. 【請求項19】 GAL4キメラレセプター転写アッセイを使用して測定し
    た場合にロシグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロ
    ピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸のアゴニズム
    の約5%〜約25%の範囲の部分アゴニズムを示すPPAR−γアンタゴニスト
    /部分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法
  20. 【請求項20】 GAL4キメラレセプター転写アッセイを使用して測定し
    た場合にロシグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロ
    ピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸のアゴニズム
    を少なくとも50%阻害するPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストを治
    療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 GAL4キメラレセプター転写アッセイを使用して測定し
    た場合にロシグリタゾン又は3−クロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロ
    ピルベンゾフラン−6−イルオキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸のアゴニズム
    を少なくとも75%阻害するPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストを治
    療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  22. 【請求項22】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストの存在下で
    3T3−L1脂肪細胞前駆体分化を測定し、アゴニズムをロシグリタゾンのアゴ
    ニズムと比較することにより測定した場合にロシグリタゾンのアゴニズムの約5
    %〜約50%の範囲の部分アゴニズムを示すPPAR−γアンタゴニスト/部分
    アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  23. 【請求項23】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストの存在下で
    3T3−L1脂肪細胞前駆体分化を測定し、アゴニズムをロシグリタゾンのアゴ
    ニズムと比較することにより測定した場合にロシグリタゾンのアゴニズムの約5
    %〜約25%の範囲の部分アゴニズムを示すPPAR−γアンタゴニスト/部分
    アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  24. 【請求項24】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストとロシグリ
    タゾンの共存下で3T3−L1脂肪細胞前駆体分化を測定した場合にロシグリタ
    ゾンのアゴニズムを少なくとも50%阻害するPPAR−γアンタゴニスト/部
    分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  25. 【請求項25】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストとロシグリ
    タゾンの共存下で3T3−L1脂肪細胞前駆体分化を測定した場合にロシグリタ
    ゾンのアゴニズムを少なくとも75%阻害するPPAR−γアンタゴニスト/部
    分アゴニストを治療上有効な量で前記患者に投与する請求項1に記載の方法。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載のPPAR−γアンタゴニスト/部分アゴ
    ニストと医薬的に許容可能なキャリヤーを含む医薬組成物。
  27. 【請求項27】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項14に記載されている医薬組成物。
  28. 【請求項28】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項15に記載されている医薬組成物。
  29. 【請求項29】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項16に記載されている医薬組成物。
  30. 【請求項30】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項17に記載されている医薬組成物。
  31. 【請求項31】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項18に記載されている医薬組成物。
  32. 【請求項32】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項19に記載されている医薬組成物。
  33. 【請求項33】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項20に記載されている医薬組成物。
  34. 【請求項34】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項21に記載されている医薬組成物。
  35. 【請求項35】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項22に記載されている医薬組成物。
  36. 【請求項36】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項23に記載されている医薬組成物。
  37. 【請求項37】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項24に記載されている医薬組成物。
  38. 【請求項38】 PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニストと医薬的に
    許容可能なキャリヤーを含み、前記PPAR−γアンタゴニスト/部分アゴニス
    トが請求項25に記載されている医薬組成物。
  39. 【請求項39】 PPAR−γリガンドの抗肥満及び/又は抗糖尿病剤とし
    ての適格性をin vivo評価する方法であって、(1)1頭以上のC57B
    L/6JマウスにPPAR−γリガンドを少なくとも14日間投与する段階と、
    (2)肥満及び/又は糖尿病の特徴を表す1種以上のパラメーターに及ぼすPP
    AR−γリガンドの効果を測定する段階を含む前記方法。
  40. 【請求項40】 少なくとも1種のパラメーターが体重、精巣上体脂肪褥重
    量、腎臓周囲脂肪褥重量、総体トリグリセリド値、総体タンパク値、体脂肪蓄積
    、除脂肪体重、血漿グルコース値、血漿トリグリセリド値、血漿遊離脂肪酸値及
    び血清インスリン値から構成される群から選択される請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 抗肥満剤としての適格性をin vivo試験する化合物
    の選択方法であって、(1)候補化合物を提供する段階と、(2)完全PPAR
    −γアゴニストの存在下に候補化合物のPPAR−γアンタゴニズムを測定する
    段階を含む前記方法。
  42. 【請求項42】 完全PPAR−γアゴニストがロシグリタゾン又は3−ク
    ロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロピルベンゾフラン−6−イルオキシ
    )プロピルチオ)フェニル酢酸である請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 化合物が少なくとも10種の候補化合物の集団に属してお
    り、完全PPAR−γアゴニストの最高阻害%をもつ化合物を抗肥満剤適格試験
    に選択する請求項41に記載の方法。
  44. 【請求項44】 PPAR−CBP HTRFアッセイ、GAL4キメラレ
    セプター転写アッセイ及び3T3−L1脂肪細胞前駆体分化から構成される群か
    ら選択されるアッセイ法を使用してPPAR−γアンタゴニズムを測定する請求
    項41に記載の方法。
  45. 【請求項45】 抗糖尿病活性を兼備する抗肥満剤としての適格性をin
    vivo試験する化合物の選択方法であって、(1)候補化合物を提供する段階
    と、(2)候補化合物のPPAR−γ部分アゴニズムを完全PPAR−γアゴニ
    ストと比較測定する段階を含む前記方法。
  46. 【請求項46】 完全PPAR−γアゴニストがロシグリタゾン又は3−ク
    ロロ−4−(3−(3−フェニル−7−プロピルベンゾフラン−6−イルオキシ
    )プロピルチオ)フェニル酢酸である請求項45に記載の方法。
  47. 【請求項47】 化合物が少なくとも10種の候補化合物の集団に属してい
    る請求項45に記載の方法。
  48. 【請求項48】 in vivo試験に選択する化合物がロシグリタゾンの
    アゴニズムの約5%〜約25%の範囲のPPAR−γ部分アゴニズムをもつ請求
    項45に記載の方法。
  49. 【請求項49】 PPAR−CBP HTRFアッセイ、GAL4キメラレ
    セプター転写アッセイ及び3T3−L1脂肪細胞前駆体分化から構成される群か
    ら選択されるアッセイ法を使用してPPAR−γ部分アゴニズムを測定する請求
    項45に記載の方法。
  50. 【請求項50】 PPAR−γアンタゴニストの部分アゴニズムの測定方法
    であって、PPAR−CBP HTRFアッセイを使用してPPAR−γアンタ
    ゴニストによる完全アゴニストの阻害を測定する段階と、同一アッセイ中にPP
    AR−γリガンドの残留アゴニズムを測定する段階を含み、残留アゴニズムがP
    PAR−γアンタゴニストの部分アゴニズムである前記方法。
  51. 【請求項51】 治療を要する哺乳動物患者の肥満の治療、予防又は抑制方
    法であって、下式II: 【化1】 [式中、R及びRは独立してH、ハロゲン、C1−10アルキル、C2−1 アルケニル及びC1−10アルコキシから選択され、前記アルキル、アルケニ
    ル及びアルコキシ基は場合により独立してRから選択される1〜3個の基で置
    換されており、但し、RがFである場合に存在するF基の数は1〜21であり
    、 RはOH、ハロゲン、C1−3アルキル、1〜7個のハロゲン原子置換基をも
    つC1−3アルキル、C1−3アルコキシ、1〜7個のハロゲン原子置換基をも
    つC1−3アルコキシ、フェニル、並びに独立してハロゲン、OCH、OCF 、CH及びCFから選択される1〜3個の基で置換されたフェニルから選
    択され、 Ar及びArはアリール及びヘテロアリールから構成される群から各々独立
    して選択され、Ar及びArは場合によりRから独立して選択される1〜
    3個の置換基で置換されており、場合により1個のCOOH基で置換されており
    、 X、W及びWは単結合、Y又はY(CHから構成される群から各
    々独立して選択され、Y及びYは単結合、O、S、SO、SO及びNRから
    構成される群から各々独立して選択され、 nは1〜3であり、 RはH、C1−3アルキル及びC2−3アルケニルから選択され、前記アルキル
    及びアルケニル基は場合により1〜7個のハロゲン原子及び/又はOH、C1− アルコキシ及び1〜7個のハロゲン原子で置換されたC1−3アルコキシから
    選択される1〜3個の基で置換されており、 EはCOH、C(O)NR又はテトラゾール−5−イルであり、各Rは独立
    して上記に定義した通りである]の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を治療
    上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  52. 【請求項52】 減量を要する過体重哺乳動物患者の減量方法であって、請
    求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に有効なその塩を治療上有効な量で
    前記患者に投与する前記方法。
  53. 【請求項53】 治療を要する哺乳動物患者の高血糖症の治療、予防又は抑
    制方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に有効なその塩
    を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  54. 【請求項54】 治療を要する哺乳動物患者の高脂血症の治療、予防又は抑
    制方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に有効なその塩
    を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  55. 【請求項55】 治療を要する哺乳動物患者の高コレステロール血症の治療
    、予防又は抑制方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に
    有効なその塩を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  56. 【請求項56】 治療を要する哺乳動物患者のインスリン非依存性糖尿病発
    病の治療、抑制又は予防方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は
    医薬的に有効なその塩を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  57. 【請求項57】 治療を要する哺乳動物患者のアテローム硬化症の治療、予
    防又は抑制方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に有効
    なその塩を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  58. 【請求項58】 治療を要する哺乳動物患者の高トリグリセリド血症の治療
    、予防又は抑制方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に
    有効なその塩を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  59. 【請求項59】 治療を要する哺乳動物患者のインスリン耐性の治療、予防
    又は抑制方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に有効な
    その塩を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  60. 【請求項60】 治療を要する哺乳動物患者の高インスリン血症の治療、予
    防又は抑制方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に有効
    なその塩を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  61. 【請求項61】 治療を要する哺乳動物患者の炎症性腸疾患又は炎症状態の
    治療、予防又は抑制方法であって、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬
    的に有効なその塩を治療上有効な量で前記患者に投与する前記方法。
  62. 【請求項62】 治療を要する哺乳動物患者の肥満を治療、抑制又は予防す
    ると共にインスリン非依存性糖尿病発病を治療又は抑制又は予防する方法であっ
    て、請求項51に記載の式IIの化合物又は医薬的に有効なその塩を治療上有効
    な量で前記患者に投与する前記方法。
  63. 【請求項63】 治療を要する哺乳動物患者の肥満を治療、抑制又は予防す
    ると共に高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、アテローム硬化症、高ト
    リグリセリド血症、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、炎症、血管再狭窄、脂質代
    謝異常、多嚢胞卵巣症候群及び癌から構成される群から選択される1種以上の状
    態を同一投薬で治療、抑制又は予防する方法であって、請求項51に記載の式I
    Iの化合物又は医薬的に有効なその塩を治療上有効な量で前記患者に投与する前
    記方法。
  64. 【請求項64】 式II中の置換基が次のように定義される、即ちRがH
    、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ又はハロゲンであり、RがHであり
    、W及びWが各々単結合、O、S、SO、SO、NH又はCHであり、
    Xが結合又はCHであり、Ar及びArが各々ハロゲン、メトキシ及びC 1−3 アルキルから独立して選択される1〜2個の置換基で場合により置換され
    たアリールであり、EがCOHである請求項51に記載の方法。
  65. 【請求項65】 ヘテロアリールがチオフェン、ピロール、フラン又はピリ
    ジンから構成される群から選択され、アリールがフェニルである請求項51に記
    載の方法。
  66. 【請求項66】 治療を要する哺乳動物患者の肥満の治療、予防又は抑制方
    法であって、式I: 【化2】 の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を治療上有効な量で前記患者に投与する
    前記方法。
  67. 【請求項67】 減量を要する哺乳動物患者の減量方法であって、請求項6
    6に記載の式Iの化合物又は医薬的に有効なその塩を治療上有効な量で前記患者
    に投与する前記方法。
  68. 【請求項68】 高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、インスリン
    非依存性糖尿病、アテローム硬化症、高トリグリセリド血症、インスリン耐性、
    高インスリン血症、炎症性腸疾患及び他の炎症状態、血管再狭窄、脂質代謝異常
    並びに多嚢胞卵巣症候群から構成される群から選択される1種以上の状態の治療
    、予防又は抑制方法であって、該当治療を要する患者に請求項66に記載の式I
    の化合物又は医薬的に有効なその塩を治療上有効な量で投与する前記方法。
  69. 【請求項69】 請求項50に記載の式IIの化合物又は医薬的に許容可能
    なその塩と医薬的に許容可能なキャリヤーを含む医薬組成物。
  70. 【請求項70】 請求項64に記載の式IIの化合物又は医薬的に許容可能
    なその塩と医薬的に許容可能なキャリヤーを含む医薬組成物。
  71. 【請求項71】 医薬的に許容可能なキャリヤー中に請求項66に記載の化
    合物又は医薬的に許容可能なその塩を含む医薬組成物。
  72. 【請求項72】 治療を要する哺乳動物患者で肥満を治療、抑制もしくは予
    防するか、減量するか、インスリン非依存性糖尿病発病を治療、抑制もしくは予
    防するか、又は高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、アテローム硬化症
    、高トリグリセリド血症、インスリン耐性、高インスリン血症、炎症性腸疾患、
    過敏性腸症候群、炎症、血管再狭窄、脂質代謝異常及び多嚢胞卵巣症候群から構
    成される群から選択される1種以上の状態を治療、抑制もしくは予防する方法で
    あって、請求項51に記載の式IIの化合物のプロドラッグを治療上有効な量で
    投与する前記方法。
  73. 【請求項73】 治療を要する哺乳動物患者で肥満を治療、抑制もしくは予
    防するか、減量するか、インスリン非依存性糖尿病発病を治療、抑制もしくは予
    防するか、又は高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、アテローム硬化症
    、高トリグリセリド血症、インスリン耐性、高インスリン血症、炎症性腸疾患、
    過敏性腸症候群、炎症、血管再狭窄、脂質代謝異常及び多嚢胞卵巣症候群から構
    成される群から選択される1種以上の状態を治療、抑制もしくは予防する方法で
    あって、請求項64に記載の式IIの化合物のプロドラッグを治療上有効な量で
    投与する前記方法。
  74. 【請求項74】 治療を要する哺乳動物患者で肥満を治療、抑制もしくは予
    防するか、減量するか、インスリン非依存性糖尿病発病を治療、抑制もしくは予
    防するか、又は高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、アテローム硬化症
    、高トリグリセリド血症、インスリン耐性、高インスリン血症、炎症性腸疾患、
    過敏性腸症候群、炎症、血管再狭窄、脂質代謝異常及び多嚢胞卵巣症候群から構
    成される群から選択される1種以上の状態を治療、抑制もしくは予防する方法で
    あって、請求項66に記載の式Iの化合物のプロドラッグを治療上有効な量で投
    与する前記方法。
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