JP2003506453A - 置換されたピラゾロピリミジンの合成 - Google Patents
置換されたピラゾロピリミジンの合成Info
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Abstract
Description
眠の処置を含めて、広範な範囲の適応症に対して有用性を有する。
,521,422号は、抗不安剤、鎮痙剤、鎮静催眠剤(sedativehy
pnotic)および骨格筋弛緩剤として活性である、特定のアリールおよびヘ
テロアリール[7−(アリールおよびヘテロアリール)−ピラゾロ[1,5−α
]ピリミジン−3−イル]メタノンに関する。このような化合物は一般的に、以
下の構造(I)を有する「置換されたピラゾロピリミジン」として分類され得る
:
定義された通りである(種々のR基についての異なる番号付けのスキームの下に
ある)。
に置換されたピラゾール(a)を、適切に置換された3−ジメチルアミノ−2−
プロペン−1−オン(b)と反応させることによって、米国特許第4,521,
422号に従って作製される: (反応スキームA)
許第4,900,836号は、反応スキームAにおいて用いるための新規ピラゾ
ール(a)を開示する。より詳細には、この特許において、ピラゾール(a)は
、反応スキームBにおいて以下に示されるように、適切に置換されたアセトニト
リル(c)をジメチルアミドジメチルアセタール(d)と反応させて対応するプ
ロパンニトリル(e)を得て、次いで、これをアミノグアニジンニトリル(f)
と反応させて、相応じて置換されたピラゾール(a)を得ることによって作製さ
れる。
−プロペン−1−オン(b)以外の出発中間体を用いる、構造(I)の置換され
たピラゾロピリミジンの合成を開示する。例えば、反応スキームCによって示さ
れるように、米国特許第4,521,422号は、中間体であるヒドロキシメチ
レンケトンのアルカリ金属塩(g)が、酸塩化物または酸無水物と反応すること
によりアシル化されて、O−アシル誘導体(h)が得られること、および(g)
の特定の酸での中和によってヒドロキシメチレンケトン(i)が得られることを
教示する(これらの全ては、ピラゾール(a)と反応して構造(I)の化合物を
生じ得る)。
)が、反応スキームDによって示されるように、他のアルデヒド等価物(例えば
、アルコキシメチレンケトン(j)、アルキルチオメチレンケトン(k)および
アミノメチレンケトン(1))へと変換され得、そしてピラゾール(a)と反応
して構造(I)の化合物を生じ得ることを開示する。これらの化学的等価物であ
る他のヒドロキシメチレンケトンおよび誘導体(例えば、2−(ジアルキルアミ
ノ)−1−アリールまたは(ヘテロアリール)−2−プロペン−1−オン)もま
た用いられ得る。
れた。例えば、米国特許第4,654,347号および同第4,626,538
号(両方ともAmerican Cyanamideに対するものである)は、
上記で考察された技術によって作製されたが、米国特許第4,521,422号
の置換基とは異なる置換基を有する、構造(I)の置換されたピラゾロピリミジ
ンを開示する。
、構造(I)の化合物の合成のための技術を教示する。このような手順は、比較
的時間がかかり、多数の工程を含み、そして大規模合成のために特に経済的でも
効率でもない。従って、当該分野には、これらの欠点を克服する、改良された合
成技術についての必要性が存在する。本発明は、これらの必要性を満たし、そし
てさらに関連する利点を提供する。
リミジンの合成に関し、ここで、化合物は、不眠の処置を含む、広範囲の適応症
に対して有用性を有する。
基であり得、そして化合物の残部を示す。従って、1つの実施形態では、本発明
は一般的に、種々のR置換基の性質にかかわらず、ピラゾロピリミジン「コア」
または「テンプレート」自体の合成に関する。
国特許第4,521,422号に定義された通りであるが、それぞれのR基につ
いての異なる番号付けスキームの下にある。特に、構造(I)のR2、R3、R5
、R6およびR7はそれぞれ、米国特許第4,521,422号のR2、R1、R5
、R4およびR3に対応する。
、米国特許第4,654,347号に定義された通りであり、ここで、構造(I
)のR5およびR6は両方とも水素であり、そして構造(I)のR2、R3およびR 7 はそれぞれ、米国特許第4,654,347号のR2、R1およびR3に対応する
。
(I)のR5およびR6は両方とも水素であり、そして構造(I)のR2、R3およ
びR7はそれぞれ、米国特許第4,626,538号のR2、R4(R1が−C(=
O)R4である場合)およびR3に対応する。
明細書中で「米国特許第4,521,422号、同第4,654,347号およ
び同第4,626,538号に記載のR基」といわれる。従って、1つの実施形
態では、本発明は、上記の構造(I)を有する置換されたピラゾロピリミジンの
合成に関し、この化合物は、不眠の処置を含めて、広範な適応症に対する有用性
を有し、ここで、構造(I)は、米国特許第4,521,422号、同第4,6
54,347号および同第4,626,538号に記載のR基で置換されている
。
,836号に開示される合成技術を含む先行技術を超える顕著な改良を、特に、
大規模製造についての高められた効率、減少したコスト、良好な収量および/ま
たは単純化された反応条件に関して示す。さらに、ピラゾール中間体の単離を必
要としない改良された技術、ならびに構造(I)の化合物の合成のための中間体
を作製するための改良された技術もまた開示される。
る。
弛緩剤として活性である、置換されたピラゾロピリミジンの合成のための改良さ
れた合成経路に関する。このような化合物は、上記の構造(I)によって示され
、そして米国特許第4,521,422号、同第4,900,836号、同第4
,654,347号および同第4,626,538号(これらの特許は各々、そ
の全体が本明細書中に参考として援用される)に以前に開示されている。
ンは、N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール
−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドであり、こ
の化合物は、以下の構造(本明細書では以下、「化合物1」または「1」という
)を有する:
6号は、ピラゾール中間体(a)を経由する構造(I)の化合物の合成を開示す
る。本発明の1つの実施形態では、合成は、この中間体を経由して進行せず、こ
のことは、(特に大規模製造の状況における)高められた効率を含めて、先行技
術を超える顕著な利点を与える。
物1は特に、以下の反応スキーム1によって調製される。
ノンである:
が得られる。次いで、これを、酢酸中のエナミノン8(これは、米国特許第4,
521,422号に開示された技術に従って作製され得る)で環化して、ブロモ
ピラゾロピリミジン10を得る。次いで、このブロモピラゾロピリミジン10を
、亜鉛またはマグネシウムの存在下で2−チオフェンカルボン酸クロリドと反応
させて、所望の生成物である化合物1を得る。あるいは、この生成物は、一酸化
炭素およびパラジウム触媒の存在下で2−チオフェンボロン酸を用いた鈴木カッ
プリングによってブロモピラゾロピリミジン10から調製され得る。
製するための方法が開示される: (a)ピラゾール9(X=ハロゲン)をエナミノン8と反応させて、対応する
ハロピラゾロピリミジン10を得る工程
在下の2−チオフェンカルボン酸クロリド、または(2)一酸化炭素およびパラ
ジウム触媒の存在下の2−チオフェンボロン酸のいずれかと反応させて、化合物
1を得る工程。
1は特に、以下の反応スキーム2に示される通りに調製される。
ミノン8と環化することによって調製される。次いで、これを、フリーデル−ク
ラフツ条件下で2−チオフェンカルボン酸クロリドおよび適切なルイス酸(例え
ば、AlCl3またはZnCl2)を用いて反応させて、所望の生成物である化合
物1を得る。
製するための方法が開示される: (a)アミノピラゾール7をエナミノン8と環化させて、ピラゾロピリミジン
11を得る工程
酸クロリドと反応させて、化合物1を得る工程。
合物1は特に、以下の反応スキーム3に示される通りに調製される。
製は、エトキシメチレンマロノジニトリルをヒドラジンで環化して、シアノアミ
ノピラゾール15を得ることによって始まる。熱酢酸中でのエナミン8と15と
の縮合によって、ニトリル中間体16が得られる。このグリニャール試薬は、マ
グネシウムおよび2−ブロモチオフェンから調製され、そしてニトリル16と反
応させて、中間体イミンの加水分解によって所望の生成物1が得られる。同様に
、2−リチウムチオフェンの、ニトリル16への添加もまたさらに、中間体イミ
ンの加水分解後に所望の生成物を提供する。
製するための方法が開示される: (a)シアノアミノピラゾール15をエナミノン8と環化させて、ニトリル−
ピラゾロピリミジン16を得る工程
ブロモチオフェンから調製されたグリニャール試薬、または(2)2−リチウム
チオフェンと反応させ、その後加水分解することによって、化合物1を得る工程
。
合物1は特に、以下の反応スキーム4に示される通りに調製される。
プリングが、アミノピラゾール20で始まる。20と、ホルミルプロピオン酸メ
チルエステルとの、またはあるいは、エチル3,3−ジエトキシプロピオネート
との縮合によって、ピラゾロピリミドン21が得られる。次いで、これは、従来
のプロトコルを用いてオキシ塩化リンでクロロピラゾロピリミジン22へと変換
される。標準的な鈴木条件を用いたボロン酸と22とのカップリングによって、
ピラゾロピリミジン23が得られる。反応スキーム3に開示される化学と同様の
化学の使用は、1の合成を完了する(これは、2−ブロモチオフェンから調製さ
れたグリニャール試薬の添加または2−リチオチオフェンの添加を含む)。
製するための方法が開示される: (a)アミノピラゾール20を、(1)ホルミルプロピオン酸メチルエステル
または(2)エチル3,3−ジエトキシプロピオネートと縮合させて、ピラゾロ
ピリミドン21を得る工程
ハロゲン)に変換する工程
ロピリミジン24を得る工程
フェンから調製されたグリニャール試薬、または(2)2−リチウムチオフェン
と反応させ、その後加水分解することによって、化合物1を得る工程。
ピラゾール中間体(a)を経由して進行せず、このことは、上記で考察した通り
の、先行技術を超える顕著な利点を与えることに留意すべきである。本発明の別
の実施形態では、この中間体の単離を必要としない、改良された技術が開示され
、この技術はまたさらに、(特に、大規模製造の状況における)高められた効率
を含めて、既存の手順を超える顕著な利点を与える。
「ワンポット(one−pot)」技術に従って調製され、ここで、重要な工程
は、以下の反応スキーム5に示される通りに、ピラゾール中間体(a)の単離を
伴わずに便利に行われる。
は、硫酸ジメチル)の条件を用いたm−アセトアミドアセトフェノン2のN−ア
ルキル化によって、アセトフェノン3が提供される。アセトフェノン3およびニ
トリル4の両方の混合物は、トルエンで希釈される。過剰のジメチルホルムアミ
ドジメチルアセタール(DMFDMA)が添加され、そしてこの混合物は、出発
物質が消費されるまで還流される。トルエンおよび過剰なDMFDMAの除去を
含むワークアップを用いて、この段階の合成を完了する。エナミノン中間体を単
離することなく、反応スキーム5に示される通りに、エタノールが添加され、続
いて適切な量のアミノグアニジニウムニトレートおよび水酸化ナトリウムが添加
される。この混合物は、チオフェン中間体の消費が完了するまで加熱される。粗
生成物は、酢酸中で加熱され、そしてこの生成物は単離および精製される。この
技術の利点は、特に、反応中間体(例えば、ピラゾール中間体)を単離する必要
がない状況においていくつかある。
合物1を作製するための方法が開示される: (a)m−アセトアミドアセトフェノン2をアルキル化して、アセトフェノン
3を提供する工程; (b)ニトリル4およびアセトフェノン3が消費されるまで、ニトリル4を、
DMFDMAおよび溶媒の存在下でアセトフェノン3と反応させる工程; (c)あらゆる過剰のDMFDMAおよび溶媒を除去し、そして工程(b)か
ら中間体反応生成物を単離することなく、この反応生成物をアミノグアニジンと
の反応によって化合物1へと変換する工程;ならびに (d)化合物1を単離する工程。
以下の反応スキーム6に示す通りのピラゾール中間体の合成のための改良された
技術を利用して調製される。
ラジンで処理して3−アミノピラゾール7を得ることにより得られる。アミノピ
ラゾール7の溶液に対する2−チオフェンカルボン酸クロリドの添加は最初に、
アミド中間体を提供し、これは、加熱によって分子内転位をもたらして、ピラゾ
ール5を生じる。次いで、これは、標準的な条件下で公知のエナミノン8で環化
されて、所望の生成物である化合物1を提供する。
るための方法が開示される: (a)メトキシアクリロニトリル6をヒドラジンで処理して、3−アミノピラ
ゾール7を得る工程; (b)3−アミノピラゾール7を、2−チオフェンカルボン酸クロリドと反応
させて、ピラゾール5を得る工程;および (c)ピラゾール5をエナミノン8と環化して化合物1を得る工程。
に、以下の反応スキーム7に示す通りにピラゾール中間体を環化することによっ
て調製される。
アセチルクロリドでアシル化されて、対応するアシルチオフェンが得られる。シ
アン化カリウムでのクロリドの求核置換反応によって、ニトリル12が得られる
。これは、トリエチルオルトホルメートを用いてDMFDMAまたはエトキシエ
ノールエーテル14でエナミノン13へと変換される。ピラゾール中間体5は、
アミノグアニジンまたはヒドラジンを含む標準的な条件を用いて13または14
のいずれかから調製される。
るための方法が開示される: (a)ニトリル12(これは、チオフェンをクロロアセチルクロリドと反応さ
せて2−チオフェンカルボン酸クロリドを得て、そしてこれを、シアニドによる
クロリドの置換によってニトリル12へと変換することによって入手され得る)
を、(i)DMFDMAでエナミノン13に、または(ii)トリエチルオルト
ホルメートでエトキシエノールエーテル14に変換する工程;および (c)ピラゾール5を、エナミノン13またはエトキシエノールエーテル14
のいずれかから調製する工程;および (d)ピラゾール5をエナミノン8と環化して、化合物1を得る工程。
は特に、以下の反応スキーム8に示す通りにピラゾール中間体5を環化すること
によって調製される。
。トリエチルオルトホルメートでのアセトフェノン18の処理、続いて加熱によ
って、エノールエーテル19が得られる。これを、ヨードメタンまたは硫酸ジメ
チルでNアルキル化して、エノールエーテル17が得られる。酢酸中のピラゾー
ル中間体5との17の環化によって、所望の生成物である化合物1がもたらされ
る。
るための方法が開示される: (a)アセトフェノン18をトリエチルオルトホルメートで処理して、エノー
ルエーテル19を得る工程; (b)エノールエーテル19をアルキル化して、エノールエーテル17を得る
工程;および (c)エノールエーテル17をピラゾール5と環化して、化合物1を得る工程
。
キーム1、2および3において用いられたエナミノン8の形成に関与するアルキ
ル化は、相間移動条件で起こる。本明細書中で使用される場合、「相間移動条件
」とは、有機基質が有機溶媒中に溶解しており、そして求核試薬が水相中に溶解
しており、相間移動触媒を用いて水相から有機相へと求核剤を移動させて基質と
反応させることを意味する。より詳細には、本発明の状況における相間移動条件
は、例えば、塩基(例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)を含む水
相を伴う極性有機溶媒(例えば、塩化メチレン、ベンゾ三フッ化物またはトルエ
ン)中で相間移動触媒(例えば、4級アンモニウム塩または4級ホスホニウム塩
、クラウンエーテルおよびポリエチレングリコールエーテル)を利用することに
よって得られ得る。
ムが、それらの種々のR基の適切な選択によって構造(I)の化合物に一般的に
適用されることを理解すべきである。従って、上記の反応スキーム1〜8の各々
において、化合物1の合成に関連した特定のR基は、米国特許第4,521,4
22号、同第4,654,347号および同第4,626,538号に記載の対
応するR基で置換されて、構造(I)に含まれる全ての範囲の化合物を合成し得
る。同様に、反応スキーム1〜8において用いられる中間体の各々について、こ
れらの中間体の各々が、化合物1の合成の状況において特に示されているとはい
え、米国特許第4,521,422号、同第4,654,347号および同第4
,626,538号に記載の対応するR基によって置換された中間体を包含する
ことが理解されるべきである。
626,538号に記載のR基は、これらのそれぞれの特許の各々に十分に開示
されているとはいえ、完璧さの目的のために、これらは以下に繰り返される(こ
れらの特許において開示された通りの種々のR基の各々についての番号スキーム
を用いて): (米国特許第4,521,422号:) R1は、非置換のフェニル;ハロゲン、アルコキシ(C1〜C3)またはアルキ
ル(C1〜C3)によって一置換または二置換されたフェニル;トリフルオロメチ
ル、アルキルチオ(C1〜C3)、アルキルアミノ(C1〜C3)、ジアルキルアミ
ノ(C1〜C3)、メチレンジオキシ、アルキルスルホニル(C1〜C3)またはア
ルカノイルアミノ(C1〜C3)によって一置換されたフェニル;ナフタレニル;
チアゾリル;ビフェニル;チエニル;フラニル;ピリジニル;置換されたチアゾ
リル;置換されたビフェニル;置換されたチエニル;および置換されたピリジニ
ルからなる群より選択され、ここで、この置換基は、ハロゲン、アルコキシ(C 1 〜C3)およびアルキル(C1〜C3)からなる群のうちの1または2より選択さ
れ; R2、R4およびR5は各々、水素およびアルキル(C1〜C3)からなる群より
選択され;そして R3は、非置換のフェニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、アルコキシ(C1 〜C3)、アミノ、アルキル(C1〜C3)、アルキルアミノ(C1〜C6)、ジア
ルキルアミノ(C1〜C3)、アルカノイルアミノ(C1〜C6)、N−アルキル(
C1〜C6)アルカノイルアミノ(C1〜C6)、シアノまたはアルキルチオ(C1
〜C3)によって一置換されたフェニル;フラニル;チエニル;ピリジニル;お
よびピリジン−1−オキシドからなる群より選択される。
シ(C1〜C3)によって一置換または二置換されたフェニル;トリフルオロメチ
ル、アルキルチオ(C1〜C3)、アルキルアミノ(C1〜C3)、ジアルキルアミ
ノ(C1〜C3)、メチレンジオキシ、アルキルスルホニル(C1〜C3)またはア
ルカノイルアミノ(C1〜C3)によって一置換されたフェニル;ナフタレニル;
チアゾリル;ビフェニル;チエニル;フラニル;ピリジニル;置換されたチアゾ
リル;置換されたビフェニル;置換されたチエニル;および置換されたピリジニ
ルからなる群より選択され、ここで、この置換基は、ハロゲン、アルキル(C1
〜C3)およびアルコキシ(C1〜C3)からなる群のうちの1または2より選択
され; R2は、水素およびアルキル(C1〜C3)からなる群より選択され; R3は、
C3〜C6)メチル、−CH2OCH3および−CH2CH2OCH3からなる群より
選択され;そして R5は、水素、シクロアルキル(C3〜C6)、−O−アルキル(C1〜C6)、
−NH−アルキル(C1〜C3)、−N−ジアルキル(C1〜C3)、−(CH2)n −O−アルキル(C1〜C3)、−(CH2)n−NH−アルキル(C1〜C3)、−
(CH2)n−N−ジアルキル(C1〜C3)からなる群より選択され、ここで、n
は、1以上3以下の整数であり、そしてR5は、アルキル(C1〜C6)であり得
る(R4が水素でない場合)。
群より選択され; R5は、水素、アルキル(C1〜C6)、アルケニル(C2〜C6)、−CH2C≡
CH、シクロアルキル(C3〜C6)メチル、−CH2OCH3および−CH2CH2 OCH3からなる群より選択され;そして R6は、アルキル(C1〜C6)、シクロアルキル(C3〜C6)、−O−アルキ
ル(C1〜C6)、−NH−アルキル(C1〜C3)、−N−ジアルキル(C1〜C3 )、−(CH2)n−O−アルキル(C1〜C3)、−(CH2)n−NH−アルキル
(C1〜C3)および−(CH2)n−N−ジアルキル(C1〜C3)からなる群より
選択され、ここで、nは、1以上3以下の整数である。
の方法に従って作製された構造(I)の置換されたピラゾロピリミジン(特に化
合物1)、ならびにそのための新規中間体(米国特許第4,521,422号、
同第4,654,347号および同第4,626,538号に記載の対応するR
基による適切な置換を伴った上記の反応スキーム1〜8に示す各々の中間体を含
む)に関する。
よび骨格筋弛緩剤としての有用性を有する。より詳細には、これらの化合物は、
鎮静または催眠、ならびに骨格筋の弛緩を誘導することによって不眠を処置する
状況において特定の有用性を有する。代表的には、このような化合物は、薬学的
組成物の形態で、単位投薬形態で、目的の状態を処置するために有効である量を
含んで、投与される。一般的に、これは、適切な薬学的に受容可能なキャリアと
組み合わせた、約1mg〜約750mgの化合物である。代表的な実施形態では
、この化合物は、投与経路に依存して、薬学的組成物中に1投薬量あたり2mg
〜60mgの量で存在する。適切な濃度および投薬量は、当業者によって容易に
決定され得る。
される組成物について、受容可能なキャリアとしては、生理食塩水および滅菌水
が挙げられ、そして必要に応じて、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および他の通常の
添加剤を含み得る。この組成物はまた、構造(I)の化合物に加えて、希釈剤、
懸濁剤および界面活性剤、結合剤ならびに滑沢剤を含む、丸剤、カプセル剤、顆
粒剤または錠剤として処方され得る。当業者はさらに、化合物を適切な様式で、
そして受け入れられた実践に従って(例えば、Remington’s Pha
rmaceutical Sciences,Gennaro編,Mack P
ublishing Co.,Easton,PA 1990に開示される実践
)処方し得る。
、催眠特性、鎮痙特性および/または骨格菌弛緩特性を保有する薬剤の投与から
利益を受ける状態を処置する状況において有用性を有する。このような状態とし
ては、特に不眠、ならびに睡眠障害一般、ならびに他の神経病訴および精神医学
的病訴、不安状態、覚醒障害が挙げられる。例えば、大脳血管損傷に起因し得る
行動障害、老人において遭遇する大脳硬化に起因し得る行動障害、および頭部外
傷に起因し得る癲癇性眩暈および代謝性脳障害と闘うために有用である。
薬学的組成物の形態での)全身投与が挙げられる。本明細書中で使用される場合
、全身性投与は、経口投与法および非経口投与法の両方を包含する。経口投与に
ついては、適切な薬学的組成物としては、散剤、顆粒剤、丸剤、錠剤およびカプ
セル剤、ならびに液体、シロップ剤、懸濁剤および乳濁剤が挙げられる。これら
の組成物はまた、矯味矯臭剤(flavorants)、保存剤、懸濁剤、濃化
剤、および乳化剤および他の薬学的に受容可能な添加剤を含む。非経口投与につ
いては、本発明の化合物は、水性注射溶液において通常用いられる緩衝剤、抗酸
化剤、静菌剤および他の添加剤を含み得る、水性注射溶液中で調製され得る。
。
の形成)
ミノン8’(25g、107.6mmol)に、硫酸テトラブチルアンモニウム
(2g、5.9mmol)を添加した。この混合物に、硫酸ジメチル(16g、
126.7mmol)を添加した。この混合物に200gの50%水酸化ナトリ
ウム水溶液を添加し、そして反応温度を40℃未満に保ちながら、この混合物を
6時間にわたって激しく攪拌した。出発物質が消費されたら、反応温度を40℃
未満に保ちながら、200mLの水を注意深く添加した。水相を分離し、そして
有機相を水で3回洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。ジクロロメタン
を減圧下で除去して、黄色固体を得た。固体を濾過し、ベンゾ三フッ化物で洗浄
し、そして減圧下で乾燥してアルキル化されたエナミノン8(19g、72%収
率)を得た。
明の趣旨および範囲から逸脱することなく、種々の改変が行われ得ることが理解
される。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲によって限定される以外には
、限定されない。
Claims (21)
- 【請求項1】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
ド(化合物1)を作製する方法であって、該方法は、以下の工程: (a)ピラゾール9をエナミノン8と反応させて、対応するハロピラゾロピリ
ミジン10を得る工程 【化1】 ;および (b)ハロピラゾロピリミジン10を、(1)亜鉛もしくはマグネシウムの存
在下の2−チオフェンカルボン酸クロリド、または(2)一酸化炭素およびパラ
ジウム触媒の存在下の2−チオフェンボロン酸のいずれかと反応させて、化合物
1を得る工程、 を包含する、方法。 - 【請求項2】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
ド(化合物1)を作製するための方法であって、該方法は、以下の工程: (a)アミノピラゾール7をエナミノン8と環化させて、ピラゾロピリミジン
11を得る工程 【化2】 ;および (b)ピラゾロピリミジン11を、ルイス酸の存在下で2−チオフェンカルボ
ン酸クロリドと反応させて、化合物1を得る工程、 を包含する、方法。 - 【請求項3】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
ド(化合物1)を作製するための方法であって、該方法は、以下の工程: (a)シアノアミノピラゾール15をエナミノン8と環化させて、ニトリルピ
ラゾロピリミジン16を得る工程 【化3】 ;および (b)ニトリル−ピラゾロピリミジン16を、(1)マグネシウムおよび2−
ブロモチオフェンから調製されたグリニャール試薬、または(2)2−リチウム
チオフェンと反応させ、その後加水分解することによって、化合物1を得る工程
、 を包含する、方法。 - 【請求項4】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
ド(化合物1)を作製するための方法であって、該方法は、以下の工程: (a)アミノピラゾール20を、(1)ホルミルプロピオン酸メチルエステル
または(2)エチル3,3−ジエトキシプロピオネートと縮合させて、ピラゾロ
ピリミドン21を得る工程 【化4】 (b)ピラゾロピリミドン21をハロピラゾロピリミジン22に変換する工程 【化5】 (c)ハロピラゾロピリミジン22をボロン酸23とカップリングしてピラゾ
ロピリミジン24を得る工程 【化6】 ;ならびに (d)ピラゾロピリミジン24を、(1)マグネシウムおよび2−ブロモチオ
フェンから調製されたグリニャール試薬、または(2)2−リチウムチオフェン
と反応させ、その後加水分解することによって、化合物1を得る工程、 を包含する、方法。 - 【請求項5】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
ド(化合物1)を作製するための方法であって、該方法は、以下の工程: (a)m−アセトアミドアセトフェノン2をアルキル化して、アセトフェノン
3を提供する工程 【化7】 (b)ニトリル4およびアセトフェノン3が消費されるまで、ニトリル4を、
DMFDMAおよび溶媒の存在下でアセトフェノン3と反応させる工程 【化8】 (c)あらゆる過剰のDMFDMAおよび溶媒を除去し、そして工程(b)か
ら中間体反応生成物を単離することなく、該反応生成物をアミノグアニジンとの
反応によって化合物1へと変換する工程;ならびに (d)化合物1を単離する工程、 を包含する、方法。 - 【請求項6】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
ド(化合物1)を作製するための方法であって、該方法は、以下の工程: (a)メトキシアクリロニトリル6をヒドラジンで処理して、3−アミノピラ
ゾール7を得る工程 【化9】 (b)3−アミノピラゾール7を、2−チオフェンカルボン酸クロリドと反応
させて、ピラゾール5を得る工程 【化10】 ;および (c)ピラゾール5をエナミノン8と環化して化合物1を得る工程 【化11】 を包含する、方法。 - 【請求項7】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
ド(化合物1)を作製するための方法であって、該方法は、以下の工程: (a)ニトリル12を、(i)DMFDMAでエナミノン13に、または(i
i)トリエチルオルトホルメートでエトキシエノールエーテル14に変換する工
程 【化12】 (b)ピラゾール5を、エナミノン13またはエトキシエノールエーテル14
のいずれかから調製する工程 【化13】 ;および (c)ピラゾール5をエナミノン8と環化して、化合物1を得る工程 【化14】 を包含する、方法。 - 【請求項8】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
ド(化合物1)を作製するための方法であって、該方法は、以下の工程: (a)アセトフェノン18をトリエチルオルトホルメートで処理して、エノー
ルエーテル19を得る工程 【化15】 (b)エノールエーテル19をアルキル化して、エノールエーテル17を得る
工程 【化16】 ;および (c)エノールエーテル17をピラゾール5と環化して、化合物1を得る工程 【化17】 を包含する、方法。 - 【請求項9】 エナミノン8が、相間移動条件下でのアルキル化工程によっ
て作製される、請求項1、2または3のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項10】 前記相間移動条件が、塩基を含む水相を伴う極性有機溶媒
中に相間移動触媒を含む、請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 前記相間移動触媒が、4級アンモニウム塩または4級ホス
ホニウム塩、クラウンエーテルまたはポリエチレングリコールエーテルである、
請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記有機溶媒が、塩化メチレン、ベンゾ三フッ化物または
トルエンである、請求項10に記載の方法。 - 【請求項13】 前記水相の前記塩基が、水酸化ナトリウムまたは水酸化カ
リウムである、請求項10に記載の方法。 - 【請求項14】 アルキル化されたエナミノン8を作製するための方法であ
って、該方法は、エナミノン8’を相間移動条件下でアルキル化する工程 【化18】 を包含する、方法。 - 【請求項15】 前記相間移動条件が、塩基を含む水相を伴う極性有機溶媒
中に相間移動触媒を含む、請求項14に記載の方法。 - 【請求項16】 前記相間移動触媒が、4級アンモニウム塩または4級ホス
ホニウム塩、クラウンエーテルまたはポリエチレングリコールエーテルである、
請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 前記有機溶媒が、塩化メチレン、ベンゾ三フッ化物または
トルエンである、請求項15に記載の方法。 - 【請求項18】 前記水相の前記塩基が、水酸化ナトリウムまたは水酸化カ
リウムである、請求項15に記載の方法。 - 【請求項19】 エナミノン8を、N−メチル−N−(3−{3−[2−チ
エニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フ
ェニル)アセトアミド(化合物1)の合成における中間体として利用する工程を
さらに包含する、請求項14に記載の方法。 - 【請求項20】 エナミノン8を中間体として利用する前記工程が、エナミ
ノン8をピラゾールと反応させて、化合物1を形成する工程を包含する、請求項
19に記載の方法。 - 【請求項21】 前記ピラゾールが、以下の構造: 【化19】 を有する、請求項20に記載の方法。
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