JP2003502704A - デコーダの互換性を失わない確立済み低ビット・レートのオーディオ・コード化システムの音質の改善 - Google Patents

デコーダの互換性を失わない確立済み低ビット・レートのオーディオ・コード化システムの音質の改善

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JP2003502704A JP2001505004A JP2001505004A JP2003502704A JP 2003502704 A JP2003502704 A JP 2003502704A JP 2001505004 A JP2001505004 A JP 2001505004A JP 2001505004 A JP2001505004 A JP 2001505004A JP 2003502704 A JP2003502704 A JP 2003502704A
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Abstract

(57)【要約】 従来技術との互換性を保ち、サンプリング周波数範囲を拡張し、ノイズフロアを下げる多チャネルオーディオ圧縮技術を示す。高サンプリング周波数の多チャネルオーディオを、既存のサンプリング周波数までのコアオーディオと新技術のサンプリング周波数までの差信号とに分ける。コアオーディオはDTS、ドルビAC3、MPEG IおよびII等の従来技術でエンコードし、エンコードしたコアビットストリームをそれらデコーダに適合させる。差信号は、サンプリング周波数を拡張し、コアオーディオ品質を改善する技術でコード化する。圧縮した差信号をコアビットストリームの拡張として付加する。第1世代デコーダは拡張データを無視するが、第2世代デコーダはデコードする。デコードされたコアと拡張のオーディオ信号の加算により、第2世代デコーダは、コアデコーダのみの使用の場合よりもオーディオ信号バンド幅を拡張し、信号対雑音比を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 発明の分野 本発明は、低ビット・レート・オーディオ・コード化システムに関し、より詳
細には、デコーダの互換性(コンパチビリティ)を失うことなく、確立された低
ビット・レートのオーディオ・コード化システムの音質を向上させる方法に関す
る。
【0002】 関連技術の説明 多くの低ビット・レートのオーディオ・コード化システムが、現在、多種多様
な消費者向けおよびプロフェッショナル用のオーディオ再生製品およびオーディ
オ再生サービスで使用されている。例えば、Dolby AC3(R)(Dol
by(R)デジタル)オーディオ・コード化システムは、最高で640キロ・ビ
ット/秒までのビット・レートを使用してLaser Disc(レーザ・ディ
スク)、NTSCコード化DVDビデオ、およびATVのためのステレオおよび
5.1チャネル・オーディオ・サウンド・トラックをコード化するための世界的
標準である。MPEG Iオーディオ・コード化標準およびMPEG IIオー
ディオ・コード化標準は、768キロ・ビット/秒までのビット・レートで、P
ALコード化されたDVDビデオ、欧州での地上デジタル無線放送、および米国
での衛星放送のためのステレオおよびマルチチャネル・サウンド・トラックのコ
ード化のために、広く使用されている。DTS(Digital Theate
r Systems(デジタル・シアター・システムズ))Coherent
Acoustics(コヒーレント・アコースティック)オーディオ・コード化
システムは、コンパクト・ディスク、DVDビデオ、およびレーザ・ディスクな
らびに1536キロ・ビット/秒までのビット・レートの、スタジオ品質の5.
1チャネル・オーディオ・サウンド・トラックにしばしば使用されている。
【0003】 これらのシステムが抱える大きな問題は、より高いPCMサンプリング周波数
、PCMワード長、また、より高いシステム・ビット・レートに対応するように
それらを容易にアップグレードできないという点で、それらの設計が柔軟性を欠
いていることである。これは、音楽業界や映画業界が44.1kHzサンプリン
グ周波数および16ビットワード長という古いコンパクト・ディスク・デジタル
・オーディオ・フォーマットを捨て、96kHzサンプリング周波数および24
ビット・ワード長という新しいDVDオーディオPCMマスタリング・フォーマ
ットを採用するように移行するにつれ、今後、重要な問題となる。
【0004】 この結果、AC−3、MPEG、およびDTSなどの既存のオーディオ・エン
コード・システムを使用するオーディオ・デリバリ(delivery)は、このより高
い信号忠実度の利点を消費者に渡すことができるように適応しなければならない
。残念ながら、これらのデコーダ機能を実装するオーディオ・デコーダ処理チッ
プ(DSP)の大きな取り付け済みベースが、既に既存の消費者ベース内に常駐
している。これらのデコーダは、増加するサンプリング速度、ワード・サイズ、
またはビット・レートに対応するように容易にアップグレードすることができな
い。従って、これらの媒体を介して商品を販売する音楽コンテンツおよび映画コ
ンテンツのプロバイダは、古い標準に準拠するコード化オーディオ・ストリーム
を供給し続けるのを余儀なくされることになる。これは、将来、DVDオーディ
オ、ATV、衛星無線などのデリバリ媒体が、それぞれが異なる標準に準拠する
複数のビット・ストリームを送り出すのを余儀なくされる可能性があることを意
味する。例えば、1つのストリームは、既存の再生システムの所有者が標準オー
ディオ・トラックを受信してそれを再生することができるようにするために含め
られ、他方、第2のストリームも、新しい機器の所有者が96kHz/24ビッ
トPCM形式を使用してコード化されたオーディオ・トラックを再生して本質的
に高い忠実度を利用できるようにするために含められることになろう。
【0005】 このデリバリの方法の抱える問題は、再生媒体の多くが、追加のオーディオ・
ストリームを送るのに必要な追加の帯域幅またはチャネル容量を備える余裕がな
いことである。この追加のビット・ストリーム(例えば、96kHz/24ビッ
トをサポートするもの)のビット・レートは、古いフォーマットをサポートする
ものに少なくとも等しいか、またはそれより高いことになる。従って、ビット・
レートは、2つまたはそれより多くのオーディオ標準をサポートするためには、
恐らく2倍またはそれより高くなる。
【0006】 発明の概要 前述の問題を鑑みて、本発明は、複製オーディオ・データを送らなければなら
ないことを回避しながらも、周波数範囲を拡張し、ノイズ・フロアを低下させ、
従って、PCMサンプリング周波数、ワード長、およびコード化ビット・レート
の変化により効率良く対応するコード化方法を提供する。
【0007】 これは、従来のオーディオ・コード化アルゴリズムが「コア」オーディオ・コ
ーダを構成して変更されないままである、「コア」プラス「拡張(エクステンシ
ョン)」コード化方法を使用して実現される。より高いオーディオ周波数(より
高いサンプリング速度の場合)またはより高いサンプル分解能(より長いワード
長の場合)、あるいはその両方を表すのに必要なオーディオ・データが、「拡張
」ストリームとして伝送される。これにより、オーディオ・コンテンツ・プロバ
イダは、消費者の機器ベース内に在る異なる型のデコーダと適合する単一のオー
ディオ・ビット・ストリームを含めることができる。コア・ストリームは、拡張
データを無視する古いデコーダによってデコードされ、より新しいデコーダは、
コア・データ・ストリームと拡張データ・ストリームの両方を使用して、より高
い品質の音の再生をもたらす。
【0008】 このシステムの重要な特徴は、拡張データが、再構築コア信号(エンコード/
デコードされる、および/またはダウンサンプリング/アップサンプリングされ
る)を、元の「高忠実度」入力信号から減算することによって生成されることで
ある。得られた差信号をエンコードして拡張ストリームが生成される。この技法
を使用すると、コア信号や拡張信号へのフォールドバック・エイリアシングが回
避される。従って、コア・オーディオの品質は、拡張ストリームを含めることに
よって影響を受けない。このシステムがその最も基本的なモードで動作するため
には、コア・コーダの待ち時間、つまり遅延が知られているだけでよい。従って
、この方法は、コーダの内部アルゴリズムまたはその実装形態の詳細の知識がな
くても、どのオーディオ・コード化システムにもうまく適用することができる。
ただし、このシステムは、コア信号の周波数範囲でコア・コーダに合うように拡
張コーダが設計されている場合には、より効率的に動作させることができる。
【0009】 本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、添付の図面と実施形態の下
記の詳細な説明から、当分野の技術者には明白となる。
【0010】 本発明の詳細な説明 本発明は、高忠実度信号をコード化するための「コア」プラス「拡張」コード
化方法を規定し、この方法により、オーディオ・コンテンツ・プロバイダは、消
費者のベース内に在る異なる型のデコーダとコンパチブルの一つのオーディオ・
ビット・ストリームを含めることができる。コア・ビット・ストリームは、拡張
データを無視する古いデコーダによってデコードされることになり、他方、新し
いデコーダは、コア・ストリームと拡張データ・ストリームとの両方を使用して
高品質のサウンドの再生をもたらすことになる。この手法は、既存のデコーダを
保つことを所望する既存の顧客のベースと、より高い忠実度の信号を再生できる
新しいデコーダを購入することを所望する人々をともに満足させることになる。
【0011】 既存のデコーダと次世代のエンコーダとの互換性を維持することになる様式で
高忠実度オーディオをエンコードするための本来の概念は、1996年5月2日
出願され、DTS,Inc.(DTS社)に譲渡されている、スミス(Smyt
h)その他によるシリアル番号第08/642254号の「A MULTI−C
HANNEL PREDICTIVE SUBBAND AUDIO CODE
R USING PSYCHOACOUSTIC ADAPTIVE BIT
ALLOCATION IN FREQUENCY,TIME AND OVE
R THE MULTIPLE CHANNELS(周波数、時間におけるおよ
び複数チャネルにわたる音響心理学適応ビット割り当てを用いるマルチチャネル
予測サブバンド・オーディオ・コーダ)」によって紹介された。Smythその
他のものの図4aおよび図4bに示されるとおり、オーディオ・スペクトルは、
最初、256タップ2バンド・デシメーション・プレフィルタ・バンクを使用し
て分割されて、帯域(バンド)当り24kHzというオーディオ帯域幅をもたら
す。ボトム・バンド(0〜24kHz)は、32の一様なバンドに分割されてエ
ンコードされる。トップ・バンド(24〜48kHz)は、8つの一様なバンド
に分割されてエンコードされる。
【0012】 エンコーダの動作を反映するように設計された新しいデコーダは、トップ(上
部)・バンドとボトム(低部)・バンドをともにデコードし、次に、256タッ
プ2バンド補間フィルタバンクを使用して高忠実度オーディオ信号を再構築する
。システムは、所望に応じて、48kHzバンド幅全体にわたって単位利得周波
数応答を示す。
【0013】 記載する高忠実度コード化技法に先立って存在していた古いデコーダは、ボト
ム・バンドだけをデコードして、ベースバンド・オーディオ信号を生成する。こ
の意味で、このシステムは既存のデコーダとの互換性を維持するのである。ただ
し、本明細書の図1に示すとおり、2バンド・デシメーション・プレフィルタ・
バンクの周波数応答6は、コアだけがデコードされる場合に24kHzあたりで
エイリアシングの問題を生じさせる。ボトム・バンドおよびトップ・バンドの周
波数応答8および10は、それぞれ、コア・プラス拡張コーダ(core plus exte
nsion coder)のための単位利得応答を提供するために、24kHzにおけるそ
のそれぞれの遷移領域内でクロスオーバする。ただし、コアだけのデコーダでは
、24kHzを超えるボトム・バンド周波数応答8の部分が、エイリアシングさ
れて下げられる。この結果、再構築されたベースバンド・オーディオ信号は、古
いベースバンドだけのコーデック・システムでは見られなかった程度の破損を有
することになる。従って、このコード化システムは、既存のデコーダとは「真の
」互換性を維持しない。更に、この手法は、何れの追加のビットもトップ・バン
ドに割り振られるように制約するものであり、これは多くの場合において最適で
はない。
【0014】 一般化されたコア・プラス拡張フレームワーク エンコードおよびデコードのための一般的プロセスを図2〜図7に示す。拡張
ビット・ストリーム(図2)を作成するために、アナログ・オーディオ12が、
信号のバンド制限をするアナログ・アンチエイリアシングLPF14に送り込ま
れる。バンド制限された信号は、離散/デジタル・オーディオ信号16になるよ
うにサンプリングされる。LPF14に関する遮断周波数は、ナイキスト基準を
満たすためには、サンプリング・レートの1/2よりも低くなければならない。
例えば、拡張された96kHzサンプリング・レートに対して、48kHz遮断
が適切である。
【0015】 デジタル・オーディオ信号16がコア・エンコーダ18(AC3、MPEG、
DTS等)に送り込まれ、特定のビット・レートでエンコードされる。オーディ
オ信号のサンプリング・レートおよびバンド幅は、いくつかの場合には、コア・
エンコーダに整合するようにロー・パス・フィルタリングおよびダウンサンプリ
ングを介して調整する必要がある。簡明にするため、図で示すオーディオ入力は
、単一チャネルまたはマルチチャネルであると想定している。マルチチャネル入
力の場合、減算および加算プロセスは、各チャネルごとに行われる。このコア・
ビット・ストリーム20は、拡張データを生成するのに先立って、パッカ(pack
er)22に保持される。また、コア・ビット・ストリームも、既存の消費者向け
再生機器内に在るデコーダと適合するコア・デコーダ24に送り込まれる。
【0016】 次に、結果的な再構築されたコア・オーディオ信号26が、元の入力信号16
の遅延したもの30から減算される(28)。遅延32は、デコードされたコア
・オーディオ信号と入力オーディオ信号との正確な時間的整合が実現されるよう
に、コア・エンコーダ/デコーダの待ち時間の遅延と整合するようにされる。こ
の時点で、この差信号34は、より高い分解能またはより高い周波数の、コア・
ビット・ストリーム20のコード化された信号にはない元の入力信号16内の成
分を表す。次に、この差信号が、サブバンド(副帯域)・コード化または変換コ
ード化などの標準コード化技法を適切に使用する拡張コーダ36によってエンコ
ードされ、拡張ビット・ストリーム38を生成する。拡張ビット・ストリームお
よびコア・ビット・ストリームは、時間的に整合され、多重化されて合成ストリ
ーム40を形成する。あるいは、これらのストリームは、適用例に応じて、別個
のストリームとして保持または伝送することが可能である。
【0017】 周波数スペクトルを拡張してノイズ・フロアを低下させるプロセスの背後にあ
る概念を図3aおよび図3bに示している。図3aは、96kHzのサンプリン
グされたオーディオ入力信号の周波数スペクトル42のスナップ・ショットを示
している。このオーディオは、明らかに48kHzまでの周波数成分を含んでい
る。図3bのトレース44は、デシメーションおよびコア・エンコードの後の信
号のスペクトルを示している。オーディオ周波数は、フィルタリングされて24
kHzを超えるものが除去され、またサンプリング速度は、コア・コーダに整合
するようにデシメータによって48kHzまで低下されている。トレース46は
、拡張エンコーダに入る前の差信号のスペクトルを示している。明らかに、拡張
コーダは、コア・コーダによって表されないスペクトルの部分、即ち、24kH
zあたりの遷移バンド48および24kHzから48kHzまでの高周波数拡張
50に対して、そのデータ・リソースを集中することができる。更に、残りのコ
ア信号52にビットを割り振り、コア帯域幅のノイズ・フロアを低下させること
ができる。下記の特別なケースは、拡張ビットが、(1)コア信号の分解能を拡
張するため、(2)信号のコア分解能と高周波数内容の両方を拡張するため、お
よび(3)高周波数内容だけを拡張するために割り振られる適用例を、研究する
。これらのそれぞれに関して、コード化システムは、コア・エンコード・システ
ムと関連する遅延だけが知られていればよい「ブラック・ボックス」手法で、ま
たは特定のコア・コード化アーキテクチャを利用する「オープン・ボックス」手
法で、構成されることが可能である。
【0018】 また、コアのみのデコーダとのバックワード・コンパチビリティを維持するた
めに、コア・オーディオ・データ20および拡張オーディオ・データ38を搬送
する単一の合成ビット・ストリーム40も、コア・プラス拡張の様式でフォーマ
ットされる。そのようなビット・ストリームは、それぞれが2つのフィールド、
コア・フィールド56および拡張フィールド58(図4参照)から成る一連の同
期されたフレーム54である。コアだけのデコーダは、同期ワード(CORE_
SYNC)61を検出し、コア・フィールド56のコア・ビット20をデコード
してコア・オーディオを生成し、次に、次のフレームの開始点にジャンプして次
のフレームをデコードすることによって拡張フィールド58を無視する。ただし
、拡張デコーダは、コア・ビットをデコードし、次に、拡張ビットに関する同期
ワード(EXT_SYNC)60が存在するかどうかを検査することができる。
存在しない場合、デコーダはコア・オーディオを出力して、次のフレームをデコ
ードするために次のフレームの開始点へジャンプする。存在する場合は、デコー
ダは、拡張フィールド58の拡張ビット38をデコードして拡張オーディオを生
成し、次に、それをコア・オーディオと組み合わせて高品質オーディオを生成す
る。コア・ビットは、そのバンド幅にわたり、再構築されたコア・オーディオ信
号に対するノイズ・フロアを定義する。拡張ビットは、更に、コア帯域幅にわた
ってノイズ・フロアを洗練させ(低下させ)、オーディオ帯域幅の残りの部分に
関するノイズ・フロアを定義する。
【0019】 図5aおよび図5bに示すとおり、合成ビット・ストリーム40は、CD、デ
ジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、または直接放送システムなどの伝
送媒体上でエンコードされ、またはそれを介して放送される。図5aに示すとお
り、単一の合成ビット・ストリーム40が、よく知られた技法を使用してCD、
DVD、またはその他のデジタル記憶デバイスなどのポータブルの機械読み取り
可能な記録媒体62に書き込まれる。図5bに示すとおり、合成ビット・ストリ
ーム40は、搬送波64として実現され、次に、これが衛星、ケーブル、または
その他の遠隔通信システムを介して放送される。
【0020】 コア・ビット・ストリームおよび拡張ビット・ストリームをデコードするため
(図6)、アンパッカ(unpacker)66が合成ビット・ストリーム40をアンパ
ックし、コア・ビット・ストリーム20および拡張ビット・ストリーム38をそ
のそれぞれのデコーダ68および70へ向けて送る。次に、デコーダ72が出力
74を加算して高忠実度オーディオ信号76を再構築する。再生デバイスがその
中に拡張デコーダを有さない場合(古い機器ではそうであるように)、拡張ビッ
ト・ストリームは単に無視され、コア・ビット・ストリームがデコードされてコ
ア品質のオーディオ信号を生成する。デコードの例では、コア・デコーダおよび
拡張デコーダの遅延は同じであると想定している。後に扱うように、この遅延の
差は、デコーダまたはエンコーダに追加の遅延段を加えることによって対処する
ことができる。
【0021】 コア・プラス拡張コード化のトポロジの利点は図7に明らかに示され、図7で
は、複数トーン試験信号に応答するコアだけの周波数スペクトル78およびコア
・プラス拡張の周波数スペクトル80をそれぞれ示しれている。この特定の適用
例では、オーディオ・システムは、直流から24kHzまでのおよそ−100d
Bのノイズ・フロアを有するコアだけの再構築されたオーディオ信号を生成する
。後に更に詳細に述べるように、このコアだけの応答は、古いシステムによって
生成されたコアだけの信号よりもわずかばかり良好であれ得る。なぜなら、古い
システムで使用されるアナログ・アンチエイリアシング・フィルタと新しいコー
ダ内で使用されるデジタル・デシメーション・フィルタとでは違いがあるからで
ある。これと比べて、オーディオ・システム(特別ケース番号2)は、コア信号
のノイズ・フロアを約−160dBに低下させ、また約−60dBのノイズ・フ
ロアで48kHzに信号バンド幅を拡張するコア・プラス拡張オーディオ信号を
生成する。より高いノイズ・フロアは、耳の感度がそれほど良くない高い周波数
では、より許容できることに留意されたい。
【0022】 高分解能拡張フレームワーク 図8aおよび図8bは、コア・プロセスのコード化分解能だけを向上させる、
即ち、出力オーディオ信号のバンド幅を拡張することなく、デコードされたオー
ディオ出力信号のコード化エラーを減少させるエンコードおよびデコード・プロ
セスを示している。既存のコード化スキーム(AC3、MPEG、DTS)のビ
ット・レートは固定であるので、より高いコード化分解能が必要とされる場合、
オーディオ信号をエンコードするのに全く異なる互換性のないコーダの使用が、
通常、必要とされる。
【0023】 現行のスキームでは、既存のコア・エンコーダ84を使用して、既存のデコー
ダのビット・レート制約(AC3の場合は640キロビット/秒となり、MPE
Gの場合は768キロビット/秒となり、DTSの場合は1536キロビット/
秒となる)内で動作する可能な最高のコード化分解能を提供する。コード化分解
能を更に高めるため、即ち、コード化エラーを減少させるために、コード化され
たコア信号をデコードして(86)再構築コア信号を形成し、この再構築コア信
号を入力信号から減算(88)する。この入力信号は、これらの信号の間で正確
な時間的整合を実現するために遅延(90)させる。拡張エンコーダ82は、何
らかの任意のコード化プロセスを使用して差信号をエンコードする。パッカ92
は、前述のとおり、コア・ビットおよび拡張ビットを合成ビット・ストリームに
パックする。この場合、サンプリング周波数およびオーディオ帯域幅のそれぞれ
は、拡張エンコーダ82およびコア・エンコーダ84の両方において同じである
。高忠実度96kHz入力オーディオが提供される場合、それは、両方のコーダ
に整合するようにローパス・フィルタリングし、ダウンサンプリングしなければ
ならないことに留意されたい。
【0024】 図8bに示すとおり、信号をデコードするために、アンパッカ94は合成ビッ
ト・ストリームをアンパックし、コア・ビット・ストリームおよび拡張ビット・
ストリームを別々のデコーダ・プロセス96および98へそれぞれ送り、それぞ
れの出力が一緒に加算される100。拡張デコーダが存在しない場合には、コア
・デコーダの出力が直接に使用される。この例では、拡張ビット・ストリームは
、出力オーディオ信号の信号対ノイズ比を向上させる機構とみなすことができる
。つまり、拡張デコーダの出力を付加することにより、コード化ノイズ・フロア
を低下させる。低下のレベルは、拡張ビット・ストリームに割り当てられるビッ
ト・レートに依存する。
【0025】 図9は、拡張コーダに入る前の差信号の周波数スペクトル102のスナップ・
ショットを示している。コア・コード化プロセスは、0kHzから24kHzの
バンド幅にわたってノイズ・フロアを生じさせるコード化エラーを有する。24
kHzちょうどでの大きな振幅エラーは、アンチエイリアシング・フィルタの遷
移バンド幅に帰する。拡張コーダが、コード化エラーと遷移バンド幅エラーをと
もに減少させるために、その利用可能なビットを割り当てる。ほとんどの割り当
てスキームは、全体の性能を最適化するため、遷移バンド幅などのような大きな
誤差には多くのビットを割り振り、小さな誤差には少ないビットを割り振る。
【0026】 図10に示すように、ノイズ・フロアは、コアだけの周波数応答78の場合の
−100dBに対し、コア・プラス拡張応答104の場合の−160dBといっ
たように、相当に下方にシフトされており、また1536ビット/秒というコア
・ビット・レートを2048ビット/秒に増加させ、拡張コーダに追加のビット
を割り振ることにより、遷移バンドにわたって拡張されている。これらのビット
・レートは、既存のDTSエンコーダ・システムで使用することが可能なものの
実施例に過ぎないことに留意されたい。−160dBのノイズ・フロアは、他の
入手できるコーダによっては実現不可能であり、オーディオ忠実度の相当な改善
を表すものである。
【0027】 高周波数拡張フレームワーク 図11aおよび図11bは、コア・コード化システムによって表されない高周
波数オーディオ情報を拡張ビット・ストリームが搬送するのを可能にするコード
化フレームワークを記載している。この例では、デジタル・オーディオは、96
kHz周期を有する24ビットPCMサンプルによって表される。デジタル・オ
ーディオは、まず、整数遅延を有する線形位相FIRフィルタ106を使用して
ローパス・フィルタリングし、24kHzを超える信号成分を除去する。このデ
ジタル・フィルタの遮断周波数は、既存のコアのみのオーディオ・コーダのアナ
ログ・アンチエイリアシング・フィルタと同じであることに留意されたい。デジ
タル・フィルタは、アナログ・フィルタより狭い遷移バンドを示すので、このコ
アだけの信号は、既存のシステムにおけるコアだけの信号より、実際に少し良好
である。
【0028】 次に、このフィルタリングされた信号が、2でデシメート108され、実効4
8kHzのサンプリングされた信号をもたらす。ダウン・サンプリングされた信
号が、コア・エンコーダ110に通常の様式で送られ、その結果的なビット・ス
トリームが、ビット・ストリームを少なくとも1フレームだけ遅延させるフレー
ム・バッファ111へ入れられる。次に、この遅延されたビット・ストリームが
パッカ112へ入れられる。また、ダウン・サンプリングされた信号はコア・デ
コーダ114にも送られ、コード化エラーを有する48kHzのサンプリングさ
れたデジタル・オーディオ・ストリームを再構築する。これを元の96kHzの
入力オーディオ信号から減算できるようにするには、まず、2倍にアップサンプ
リングし116、次に、ローパス・フィルタリングして補間エイリアシングを除
去しなければならない。この場合も、このフィルタリングは、整数サンプル遅延
を有する線形位相FIR118を使用して適切に実施される。従って、この信号
は、やおも、コア・ビット・ストリームに保持されるオーディオ情報だけを搬送
している。即ち、この信号は、24kHzを超えるオーディオ周波数成分を全く
含まない。次に、再構築されたコア信号が、入力信号122を遅延したもの(1
19)から減算(120)され、差信号を生じる。この差信号が遅延121を通
過させられ、96kHzサンプリング・エンコーダ123を使用してエンコード
されて拡張ビット・ストリームを生成する。
【0029】 デコード・プロセスは、前述したものと同様である。図11bに示すように、
アンパッカ124が、合成ビット・ストリームをアンパックして、コア・ビット
・ストリームおよび拡張ビット・ストリームをそれぞれのデコーダ126および
128へ送る。拡張デコーダが存在しない場合、再構築されたオーディオは直接
に出力される(図では24ビット48kHzのPCM)。拡張デコーダがプレー
ヤに常駐している場合、デコードされたコア・オーディオは、96kHzまでア
ップサンプリングされ(130)、ローパス・フィルタリングされ(132)、
拡張デコーダの出力と加算(134)される。
【0030】 このプロセスの背後にある概念は、最初、一般的なコア・プラス拡張フレーム
ワークに関連して図3aおよび図3bに示した。図3aは、96kHzサンプリ
ングされたオーディオ入力信号の周波数スペクトルのスナップ・ショットを示し
ている。このオーディオは、明らかに48kHzまでの周波数成分を含んでいる
。図3bでは、トレース44は、デシメーションおよびコア・エンコードの後の
信号のスペクトルを示している。オーディオ周波数は、フィルタリングされて2
4kHzを超えるものが除去されており、サンプリング速度は、コア・コーダが
高いサンプリング周波数で動作できないため、デシメータによって48kHzに
低下させられることになる。トレース46は、拡張エンコーダに入る前の差信号
のスペクトルを示す。明らかに、コア・コーダによって表されないスペクトルの
部分、即ち、24kHzと48kHzの間のスペクトルに対して、そのデータ・
リソースを集中することができる。
【0031】 拡張ビットの幾らかをコア領域に割り振り、また幾らかを高周波数スペクトル
に割り振るビット割り当てスキームは、最初に図7に示した。示すとおり、この
双方は、出力オーディオ信号のバンド幅を拡張し、0〜24kHzの領域でのノ
イズ・フロアを低下させる。この例は、拡張コーダに割り振る追加のビットが存
在することを想定している。図12に示す代替の適用例は、ビットの総数を既存
のレベルに固定したままで、それらのビットをコア領域と拡張領域の間で割り振
る。明らかに、高周波数性能の向上136が、24kHzまでの変更のないコア
・ノイズ・フロア78より高いノイズ・フロア138に対してトレードオフされ
る。別の手法では、コア領域のノイズ・フロアはそのままにしておき、任意の追
加ビットを、より高い周波数スペクトルにだけ割り振ることができる。24kH
zあたりの遷移バンドにおけるエラーは相当に大きいので、高周波数スペクトル
は、好ましくは、遷移バンドを含むように定義される。
【0032】 この最後のケースでは、コア・エンコーダによって提供されるノイズ・フロア
が十分に良好である、または高周波数スペクトルにおける向上が、ノイズ・フロ
アを低下させることよりも重要である、と想定している。いずれの場合でも、拡
張ビットのどれも、再構築されたコア信号と関連するコード化エラーを減少させ
るためには、割り振られない。このため、このコード化プロセスは、必要な計算
の数と遅延とを共に低減するように単純化することができ、これは、デコーダに
影響を与えることなく、オーディオ機器の費用および複雑さを低減することがで
きる。
【0033】 図13に示すように、これは、まず、整数遅延を有する線形位相FIRフィル
タ140を使用してデジタル・オーディオをローパス・フィルタリングし、24
kHzを超える信号成分を除去することによって実現することができる。次に、
このフィルタリングされた信号が、2でデシメート142され、実効48kHz
のサンプリングされた信号をもたらす。次に、ダウン・サンプリングされた信号
は、通常の様式でコア・エンコーダ144に送られ、その結果としてのビット・
ストリームがパッカ146に入れられる。次に、ダウン・サンプリングされた信
号は、2でアップ・サンプリング148されて、ローパス・フィルタリング15
0され、再構築された信号上の補間エイリアシングが除去される。この場合も、
このフィルタリングは、整数サンプル遅延を有する線形位相FIRを使用して実
現される。従って、再構築された信号は、やはり、コア・ビット・ストリームに
保持されるオーディオ情報だけを搬送する。即ち、この信号は、24kHzを超
えるオーディオ周波数成分を全く含まないが、コード化エラーがない。次に、再
構築された信号が、入力信号の遅延(154)されたバージョンから減算152
されて差信号を生じ、この差信号が、遅延(157)され、96kHzサンプリ
ング・エンコーダ158を使用してエンコードされて拡張ビット・ストリームを
生成する。
【0034】 このスキームと図11aのスキームとの違いは、コア・エンコーダとデコーダ
の連鎖が、差信号を生成するプロセスにおいてバイパスされることである。トレ
ードオフは、コア・エンコーダのコード化エラーが差信号に反映されないため、
コア・エンコーダによってカバーされる周波数バンドにおけるノイズ・フロアを
改善できないことである。従って、拡張エンコーダは、デシメーションおよび補
間フィルタの遷移バンドから離れた低いサブバンドにビットを割り振ってはなら
ない。
【0035】 フィルタの特性の問題 コアのエンコードに先立って信号をフィルタリングするデシメーション・アン
チエイリアシング・ローパス・フィルタ(LPF)の目的は、コア・アルゴリズ
ムによって通常は表すことができない信号を除去することである。言い換えれば
、消費者向け機器内に在るデコーダは、これらの周波数を利用するようにプログ
ラミングされていない。エイリアシング効果および音質の劣化の可能性を回避す
るために、このフィルタは、通常、遷移点の前で良くロールオフする。ただし、
このフィルタの仕様、即ち、そのリップル、遷移バンド幅、および阻止帯減衰を
ユーザが調整して、必要な品質標準を得ることができる。
【0036】 補間アンチエイリアシング・フィルタの目的は、単に、エイリアシングのレベ
ルが全体の品質に干渉しないように、補間エイリアシングを効率的に減衰させる
のを確実にすることである。このフィルタは、単に、デシメーション・アンチエ
イリアシング・フィルタの複製でよい。ただし、デシメーション・フィルタの複
雑性は、コア信号の品質を確保するためには高くなる可能性が高い。結果として
、エンコーダおよび/またはデコーダでの計算負荷を簡素化するために、補間フ
ィルタのサイズを抑えるのが望ましい。
【0037】 通常、補間フィルタのフィルタ特性は、エンコーダとデコーダの両方において
同じに保つのが望ましい。これは、デコーダでの加算が、エンコーダでの差処理
を正確に反転するように、遅延と応答が正確に整合されるのを確実にする。とき
として、デコーダ補間フィルタの計算的複雑性を低減するのが望ましい。これは
、エンコーダとデコーダとの補間プロセスの間でわずかな不整合を生じさせるこ
とになるが、適切なフィルタ設計でこの差を小さくすることが可能である。重要
な別の問題は、これらのフィルタの遅延である。遅延が異なる場合、拡張連鎖ま
たはコア連鎖に遅延を追加することによって、それを補償しなければならない。
この場合も目的は、拡張信号とコア信号が、加算に先立って、正確に時間的に整
合していることを確実にすることである。
【0038】 コーデックの実施態様 前述したコード化スキームでは、エンコーダ/デコーダは、コア・ビット・ス
トリームに関しても、また拡張ビット・ストリームに関しても任意である。即ち
、エンコーダ/デコーダは、サブバンド・コード化、変換コード化などの任意の
組合せであることが可能である。一般的なコア・プラス拡張の手法は、2つの別
個の実施形態に分けることができる。第1の実施態様は、コア・コーデックのア
ルゴリズムおよび内部構造の知識を必要とせず、コード化遅延の知識だけが必要
とされるブラックボックス手法である。ただし、コア・コード化の性質が知られ
ており、拡張コーダがそれに適合するように設計される場合、拡張コード化は、
あるケースでは、より効率的に行うことができる。
【0039】 ブラックボックス・コーデック ブラックボックス手法は、コア・エンコーダおよびコア・デコーダの遅延を除
いての、コア・コーダ/デコーダ(コーデック)の内部構造の知識が無いことを
前提とする。一般的なコア・プラス拡張の手法を説明するのに上記で用いたブロ
ック図は、ブラックボックス手法も例示する。示すとおり、コアおよび拡張のエ
ンコードおよびデコードのプロセスは完全に別々である。唯一の相互作用は、差
信号を形成するとき、または出力信号を加算するときに生じ、これは完全にその
時間領域において発生する。従って、コア・コーデックの内部構造の知識は全く
必要なく、また拡張コーデックの選択がコア・コーデックに依存または制約され
ることもない。ただし、遅延を、(a)差信号を形成する前に、再構築されたコ
ア信号と入力信号とが正確に時間的に整合するように、また(b)コア信号と差
信号が、デコーダで加算される前に正確に時間的に整合しているように、選択し
なければならない。図11aおよび図11bに示す現在好ましい手法は、デコー
ダの必要なメモリを最小限に抑えるために、遅延のすべてをエンコーダに入れる
ことである。
【0040】 入力信号と再構築コア信号とを時間的に整合させるために、入力信号は、 遅延入力=遅延テ゛シメーション LPF+遅延コア・エンコータ゛+遅延コア・テ゛コータ゛+遅延補間LPF に等しい量だけ遅延される。
【0041】 デコーダでコア信号と差信号とを時間的に整合するために、フレーム・バッフ
ァ遅延は、 遅延フレーム・ハ゛ッファ=遅延差信号+遅延拡張エンコータ゛+遅延拡張テ゛コータ゛ に等しく設定される。
【0042】 11aに示すエンコーダの抱える問題は過度のコード化遅延であり、これは、
コード化遅延=遅延テ゛シメーションLPF+遅延コア・エンコータ゛+遅延差信号+遅延拡張エンコータ゛ +遅延拡張テ゛コータ゛+遅延コア・テ゛コータ゛+遅延補間LPF のようになる。
【0043】 この遅延は、図13に示すスキームが使用され、補間LPFが適切に設計され
る場合、 コード化遅延=遅延テ゛シメーションLPF+遅延コア・エンコータ゛+遅延コア・テ゛コータ゛+遅延補間LPF のように短縮することができる。
【0044】 ブラックボックス拡張コーダ ブラックボックス拡張エンコーダ160に適するコーデックの一例を図14お
よび図15に示している。このコーデックは、実質的に、現在、市販されるすべ
ての主なオーディオ・コード化システムによって使用されているフィルタ・バン
ク型コード化技術に基づいている。DTS Coherent Acousti
cs(DTSコヒーレント・アコースティックス)、MPEG I、およびMP
EG IIはサブバンド・コード化を使用し、AC−3およびMPEG II
AACは、変換コード化を配備している。従って、本明細書に呈示するコーデッ
クの詳細は、後述するオープンボックス実装形態で使用される拡張コーデックの
実装形態に容易に適合させることができる。
【0045】 拡張エンコーダ160を図14(a)に示す。差信号は、フィルタ・バンク1
62によってN個のサブバンドに分割されデシメートされる。各サブバンド信号
は、図15(a)に示すサブバンド・コーダ164を使用してコード化すること
ができる。次に、各サブバンド・エンコーダからのサブバンド・ビットが、拡張
ビットとしてパックされる166。
【0046】 デコーダ168を図14(b)に示す。拡張ビットは、まず、各個別サブバン
ド・ビットにアンパックされる170。次に、アンパックされたサブバンド・ビ
ットが、図15(b)に示すサブバンド・デコーダ172によってデコードされ
、再構築されたサブバンド信号を生成する。最後に、再構築サブバンド信号に合
成フィルタ・バンク174を適用することにより、差信号が再構築される。
【0047】 各サブバンド・エンコーダ(図14(a))内で、サブバンド・サンプルがサ
ブバンド分析ウインドウにグループ化される。そのようなウインドウのそれぞれ
の中のサブバンド・サンプルが、4つ一組の予測フィルタ係数を最適化するため
に使用され、次に、これらの係数が、ツリー・サーチVQ方法を使用して量子化
される。このベクトル量子化された予測係数は、各分析ウインドウ内のサブバン
ド信号を予測するのに使用される。予測利得は、サブバンド・サンプルの分散と
予測残差の分散の比として得られる。予測利得が、予測係数のVQアドレスを伝
送することのオーバーヘッド、および予測残差の後の量子化に起因する予測利得
の考えられ得る損失をカバーするのに十分なだけ大きい正の値である場合、その
予測残差は量子化され転送される。そうでなければ、予測残差は放棄され、サブ
バンド・サンプルが量子化されて転送される。サブバンド分析ウインドウに関す
る適応型予測の使用は、圧縮されたビット・ストリーム内の「予測モード」フラ
グによって示される。このように、適応型の予測は、量子化エラーを低減するこ
とができるときはいつでも動的に活性化される。
【0048】 サブバンド分析ウインドウに対して予測モードがオンになっている場合、スケ
ール・ファクタが計算され、これは予測残差のRMS(根二乗平均)またはピー
ク振幅のどちらかである。予測残差は、このスケール・ファクタによって正規化
される。サブバンド分析ウインドウに対して予測モードがオンになっていない場
合、考えられ得る過渡の存在に関して、サブバンド・サンプルを分析する。過渡
は、低い振幅の位相と高い振幅の位相との間の鋭い又は急速な遷移として定義さ
れる。そのようなウインドウに対して単一のスケール・ファクタが使用される場
合、それは過渡に先行する低レベル・サンプルに対して大きすぎる可能性があり
、場合によっては、低ビット・レート・モードでの前エコーを引き起こし得る。
この問題を緩和するため、各分析ウインドウは、幾つかのサブウインドウに分割
される。過渡の位置は、分析サブウインドウに関して分析ウインドウ内に位置し
、また、2つのスケール・ファクタ、一方は過渡前のサブウインドウ用で他方は
過渡後のサブウインドウ用、が計算される。次に、過渡が生じたサブウインドウ
の識別番号が、コード化されたビット・ストリームにパックされる。その後、各
サブウインドウ内のサブバンド・サンプルが、そのそれぞれのスケール・ファク
タによって正規化される。
【0049】 スケール・ファクタは、ビット・レートに応じて、64レベル(2.2dBス
テップ)または128レベル(1.1dBステップ)の根自乗テーブルを使用し
て対数的に量子化される。これらのスケール・ファクタは、140dBという範
囲でオーディオの動的トラッキングを可能にする。量子化テーブルの選択は、各
分析ウインドウごとにビット・ストリームに組み込まれる。
【0050】 サブバンド分析ウインドウのタイム・スパンに対してウォータ・フィリング・
アルゴリズムを使用して、すべてのチャネルのすべてのサブバンドにわたってビ
ット割り当てを行うことができる。高ビット・レート適用例に関しては、ウォー
タ・フィリング(water filling)・アルゴリズムがサブバンドのパワーに対し
て動作する。低ビット・レートの適用例に関しては、全チャネルに対して音響心
理学分析を行い、サブバンドに関する信号対マスク比(SMR)を得て、次に、
そのSMRをウォータ・フィリング・アルゴリズムへ送ることによって、主観的
トランスペアレント・コード化を実現する。無損失または可変のビット・レート
コード化モードでは、ビット割り当ては量子化ステップ・サイズによって決定さ
れ、これは、量子化ノイズが、ソースPCMサンプルのLSBの1/2などのよ
うな、何らかの所定のしきい値を下回ることを保証する。このようにして得られ
たビット割振りが、次に、ビット・ストリームに組み込まれる。
【0051】 ビット割振りの後、サブバンド・サンプルまたは予測残差が量子化され、量子
化インデックスがビット・ストリーム内にパックされる。 人間の聴覚システムは、約5kHzを超えると、空間イメージングの認知を行
うのに、オーディオ信号の時間的微細構造よりも、オーディオ信号の時間的エン
ベロープの方に頼ることを、音響心理学の研究が示している。従って、非常に低
いビット・レートのモードでは、選択した数のオーディオ・チャネルの高周波数
サブバンドの加算したものだけをコード化することによって、全体の再構築忠実
度を向上させることが可能である。デコードされると、個々のチャネルのこれら
の高周波数サブバンドは、この加算信号をコピーし、そのそれぞれのスケール・
ファクタによってスケーリングを行うことによって、再構築することができる。
結合強度コード化が採用される場合、加算サブバンド・サンプルは、結合チャネ
ルのうちの1つ(ソース・チャネル)において搬送され、他のすべてのチャネル
は、このソース・チャネルに対するインデックスおよびそのそれぞれのスケール
・ファクタだけを搬送する。
【0052】 低ビット・レートの適用例では、ハフマン・コードなどのエントロピ・コード
化を使用して、スケール・ファクタ、過渡の位置、ビット割振り、または量子化
インデックスが更にコード化される。この場合、エントロピコード化の後に実際
に使用されている総ビットは、固定ビット・レートの適用例に対して許容される
最大ビットよりも相当に少なくなり得る。許容される最大ビットを十分に利用す
るため、反復手法が採用され、それにより、すべての未使用ビットが尽きるまで
、未使用ビットが、最低のサブバンドから最高のサブバンドまで増分方式で割り
振られる。
【0053】 ブラックボックス・デコーダ・ハードウェアの実施態様 デュアルHSARC 21065L浮動点プロセッサで動作する5.1チャネ
ル、96kHz、24ビットDTSデコーダの一実施態様を図16〜図20に示
す。「コア」ブロックのすべての処理およびシリアル入力/出力データ・ストリ
ームの処理は、プロセッサ#1(P#1)180で行われる。拡張デコードに必
要な信号処理動作の大部分は、プロセッサ#2(P#2)182に入れられてい
る。この構成により、96/24「高精細度」オーディオ・フォーマットに対し
て簡単なハードウェア・アップグレード・パスを考慮することが可能になる。特
に、「コア」デコードのみに関しては、プロセッサ#1を使用するのが十分であ
り、このプロセッサは、外部ポート186を介して外部メモリ184とインター
フェースし、また、SPDIF受信機188に接続し、出力シリアル・ポート1
92を介して3つのSPDIF送信器190a、190b、190cに接続する
。96kHzの24ビットのDTSデコーダに対するアップグレードは、プロセ
ッサ#2をクラスタ多重処理コンフィギュレーションにおいて外部メモリ・バス
194に接続することによって行われる。SHARCのオンチップ・バス・アー
ビトレーション・ロジックにより、両方のプロセッサが共通バスを共有すること
が可能となる。
【0054】 デジタル・ストリームは、DVDプレーヤから、またはDVDプレーヤ内のD
VDトランスポート機構から得ることができる。SPDIF受信機は、デジタル
・ストリームを受信し、それを適切な形式に変換してSHARC P#1のRx
シリアル・ポート195へ送り込むために必要である。着信デジタル・ストリー
ムは、DMAを使用して、Rxシリアル・ポートからSHARC P#1の内部
メモリのデータ・バッファに転送される。
【0055】 図17のブロック図196は、着信データ・ストリームの流れを示している。
左および右チャネル(L、R)、サラウンド左およびサラウンド右チャネル(S
L、SR)、ならびに中心および低周波数効果チャネル(C、LFE)に対する
6つのデコードされたPCMストリームが、3つの出力ストリームに多重化され
る。SHARC P#1の内部メモリ内のデータ・バッファから適切な送信シリ
アル・ポートへ出力ストリームを転送するのに、3つのTxシリアル・ポートD
MAチャネルが使用される。シリアル・ポートは、任意の市販のSPDIF送信
器またはDACにフィードを行うように構成することができる。
【0056】 図18のブロック図198は、発信データ・ストリームの流れを示している。
クラスタ多重処理コンフィギュレーションにより、各プロセッサは、両方のプロ
セッサの共有外部メモリおよび共有I/Oレジスタにアクセスすることができる
。2つのプロセッサ間でのデータ交換は、共有外部メモリの二バッファを介して
行われる。詳細には、現在のDTSフレームからの「コア」オーディオ・データ
の6つのチャネルが、P#1の外部ポートDMAチャネルを使用して、P#1の
内部メモリから共有外部メモリのブロック(例えば、ブロックA)のバッファへ
転送される。更に、現在のDTSフレームからの拡張サブバンド・サンプルの5
つのチャネルもまた、P#1の内部メモリから共有外部メモリの同じブロックの
その対応するバッファへ転送される。この場合も、この転送のためにP#1の外
部ポートDMAチャネルが使用される。
【0057】 図19のブロック図200に示すとおり、現在のDTSフレーム中に、前のD
TSフレームからの「コア」データおよび拡張データが、共有外部メモリのブロ
ックBのその対応するバッファから、P#2の内部メモリへ転送される。これら
の転送のスケジューリング、およびメモリ・ブロック(A/B)の切り替えは、
両方のプロセッサのI/Oレジスタの制御を通じてP#1によって行われる。同
様に、前のDTSフレームからの96kHzのPCMオーディオの6つのチャネ
ルが、P#1の外部ポートDMAチャネルを使用して、共有外部メモリのブロッ
クDのバッファからP#1の内部メモリへ転送される。図20のブロック図20
1が、このデータ・ストリーム・フローを示している。これらの転送のスケジュ
ーリングおよびメモリ・ブロック(C/D)の切り替えは、この場合も、両方の
プロセッサのI/Oレジスタの制御を通じてP#1によって行われる。
【0058】 オープンボックス・コーデックI オープンボックス実装形態は、コア・コーデックの内部構造の知識を必要とす
る。図21および図22に示すエンコーダの例は、フィルタ・バンク手法を用い
るコード化技法を用いたコア・エンコーダに関するものである。これらの技法に
は、サブバンド・コード化(DTS Coherent Acoustics、
MPEG I、およびMPEG II)、および変換コード化(Dolby A
C−3およびMPEG II AAC)が含まれるが、これらに限定はされない
。コア・コードの内部構造を知ることで、拡張コーデックは、コア帯域幅、例え
ば、0kHzから24kHz、にわたってのその応答が、コア・コーダのその応
答と整合するように、選択され設計される。その結果として、差信号は、時間領
域においてではなく、変換またはサブバンド領域において形成することができる
。これは、遅延の量および計算の数を低減させる。
【0059】 第1の例では、デジタル・オーディオが、96kHz周期の24ビットPCM
サンプルによって表されている。このデジタル・オーディオは、まず、ローパス
・フィルタリング202されてそのバンド幅が24kHzより低くされ、次に、
2でデシメート204されて、実効48kHzのサンプリングされた信号をもた
らす。次に、このダウン・サンプリングされた信号が、コア・エンコーダ206
に送り込まれる。コア・エンコーダのNバンド・フィルタ・バンク208が、ダ
ウン・サンプリングされた信号をN個のサブバンドに分解する。各サブバンドは
、多数の適応予測、スカラーおよび/またはベクトル量子化、およびエントロピ
コード化の技法210を使用して、コード化することができる。最適の構成では
、サブバンド・コード化技法は、コア・エンコーダで使用される技法と一致する
ことになる。次に、結果としてのビット・ストリームが、パッカに入れられる。
このビット・ストリームはコア・サブバンド・デコーダ212に送り込まれて、
サブバンド差信号を生成するための拡張エンコーダによる後の使用のためのサブ
バンド・サンプルを再構築する。
【0060】 96kHzのサンプリングされた入力PCM信号は遅延214され、次に、2
バンド・フィルタ・バンク216に送り込まれて、2つの48kHzのサンプリ
ングされたサブバンド信号を生成する。低部バンド信号は、コア・エンコーダに
よって使用されるものと同じNバンド・フィルタ・バンク218により、N個の
サブバンド信号に分解される。これらの信号のそれぞれが、コア・エンコーダか
らの再構築されたそのそれぞれのサブバンド信号で減算220されて、サブバン
ド差信号を生成する。この差サブバンド信号がサブバンド・コーダ222によっ
てコード化され、次に、パッカ224に入れられる。2バンド・フィルタ・バン
クからの上部バンド信号が、Mバンド・フィルタ・バンク226へ送り込まれ、
M個のサブバンド信号を生成する。次に、これらの信号がサブバンド・コーダ2
28によってコード化されてパッカへ入れられる。このサブバンド・コーダは、
多数の適応予測、スカラーおよびベクトル量子化、および/またはエントロピ・
コード化を含むことができる。拡張エンコーダ前の遅延は、以下の式、 遅延+遅延2ハ゛ント゛・フィルタ=遅延テ゛シメーションLPF によって与えられ、従って、再構築されたコア・サブバンド信号およびオーディ
オ・サブバンド信号は、加算接合部220で正確に時間的に整合される(図21
(a)参照)。デコーダ(図21(b))において、これらの信号は、加算接合
部で自動的に整合される。Mバンド・フィルタ・バンクは、その遅延がNバンド
・フィルタ・バンクの遅延と一致するように設計されなければならない。そうで
なければ、追加の遅延を導入して、上部バンドのサブバンド信号が、低部バンド
のサブバンド信号と同じだけ遅延されるようにしなければならない。
【0061】 デコード・プロセスを図21(b)に示している。コア・ビット・ストリーム
がアンパックされ230、デコードされて232、N個のコア・サブバンド信号
を生成する。拡張デコーダがプレーヤに存在しない場合、これらのコア・サブバ
ンド信号が、Nバンド合成フィルタ・バンク234へ送り込まれ、コア・オーデ
ィオを生成する。存在する場合は、このステップはスキップされ、コア・サブバ
ンド信号は、拡張デコーダ236へ送り込まれ、拡張ビット・ストリームからデ
コード240された差サブバンド信号と加算238される。次に、これらの加算
されたサブバンド信号がNバンド合成フィルタ・バンク242へ送られ、低部バ
ンド信号を生成する。上部バンド信号は、拡張ビット・ストリームをデコード2
44し、デコードされたMサブバンド信号をMバンド合成フィルタ・バンク24
6へ送り込むことによって形成される。最後に、上部バンド信号および低部バン
ド信号が2バンク合成フィルタ・バンク248へ送られ、96kHzのサンプリ
ングされたオーディオ出力を生成する。
【0062】 このオープンボックス手法の利点には、以下の低減されたコード化遅延、 エンコーディング遅延=遅延テ゛シメーションLPF+遅延コア・エンコータ゛ デコーディング遅延=遅延コア・テ゛コータ゛+遅延2ハ゛ント゛・フィルタ およびデコードの複雑性、 デコーディングMIPS=MIPSコア・テ゛コータ゛+MIPSMハ゛ント゛・フィルタ+MIP S2ハ゛ント゛・フィルタ が含まれる。
【0063】 Mバンド・フィルタ・バンクおよび2バンド・フィルタ・バンクに関するFI
Rフィルタ・タップの数が十分に小さくなるように選択された場合、Mバンド合
成フィルタ・バンクおよび2バンド合成フィルタ・バンクに必要なMIPSは、
48kHzで動作するNバンド合成フィルタ・バンクのMIPSよりも小さくす
ることが可能である。従って、96kHzのオーディオをデコードするための総
MIPSは、48kHzのサンプリングされたオーディオを扱うコア・デコーダ
によって必要とされるMIPSの2倍よりも小さくなり得る。
【0064】 オープンボックス・コーデックII Mバンド・フィルタ・バンクが、好ましい実装形態IIのNバンド・フィルタ
・バンクで置き換えられた場合、拡張コーデック内の3つのフィルタ・バンクを
組み合わせて、Lバンド・フィルタ・バンクを形成することができる。ここでL
=M+N(図22(a)および図22(b))である。組み合わせたLバンド・
フィルタ・バンクは、高速のアルゴリズムを使用してコサイン変調が実施される
場合には、計算負荷をより少なくできる。
【0065】 図22(a)は、オープンボックス実施態様IIのそれと基本的に同じである
が、拡張エンコーダ内の3つの分析フィルタ・バンクが、単一のLバンド分析フ
ィルタ・バンク250によって置き換えられていることと、およびコア・エンコ
ーダからの再構築サブバンド信号がLバンド・フィルタ・バンクの低部Nサブバ
ンド信号から減算されて差サブバンド信号を生成するということとが、異なって
いる。これが可能なのは、96kHzサンプリング・レートで動作する拡張エン
コーダのLバンド・フィルタ・バンクの低部のNサブバンドのそれぞれが、48
kHzサンプリング・レートで動作するコア・エンコーダのNバンド・フィルタ
・バンクのサブバンドと同じオーディオ・スペクトルをカバーするからである。
このスキームが成功するためには、もちろん、Lバンド・フィルタ・バンクとN
バンド・フィルタ・バンクとが異なるサンプリング周波数で動作するにもかかわ
らずこれらのフィルタ特性が互いに整合することが、必要不可欠である。
【0066】 図22(b)に示すデコード手順は、図21(b)の手順とほとんど同じであ
るが、3つの合成フィルタ・バンクが、1つのLバンド合成フィルタ・バンク2
52で置き換えられていることと、コア・デコーダの再構築サブバンドが、Lバ
ンド・フィルタ・バンクから出てくる対応する低部Nサブバンドに付加されるこ
ととが異なっている。
【0067】 本発明のいくつかの例示的な実施形態を示し、説明してきたが、当分野の技術
者は、多数の変形形態および代替の実施形態を思いつくであろう。例えば、ここ
で議論したサンプリング・レートは現在の標準に対応している。時の経過ととも
に、これらのサンプリング・レートは変わる可能性がある。そのような変形形態
および代替の実施形態が企図され、それらは添付の特許請求の範囲に定義された
本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、従来の手法でのコード化のためにベース周波数バンドと高周波数バン
ドを分離するのに使用された2バンド・デシメーション・フィルタバンクの周波
数応答のグラフである。
【図2】 図2は、本発明の一般化したコアおよび拡張フレームワークを具体化するエン
コーダのブロック図である。
【図3】 図3aおよび図3bは、それぞれ、入力オーディオ信号の周波数スペクトルと
、コード化されたコア信号の周波数スペクトルと差信号のグラフである。
【図4】 図4は、コアおよび拡張オーディオ・データの一フレームに関するビット・ス
トリーム・フォーマットを示す。
【図5】 図5aおよび図5bは、それぞれ、デコーダへ一ビット・ストリームを送るた
めの物理的媒体および放送システムを示す。
【図6】 図6は、図2に示すコアおよび拡張コーダに適合するデコーダのブロック図で
ある。
【図7】 図7は、複数トーン試験信号のための再構築されたオーディオ信号の周波数ス
ペクトルのグラフである。
【図8】 図8aおよび図8bは、それぞれ、高分解能拡張フレームワークを具体化する
エンコーダおよびデコーダのブロック図である。
【図9】 図9は、高分解能拡張フレームワークの差信号の周波数スペクトルのグラフで
ある。
【図10】 図10は、高分解能拡張フレームワークの複数トーン試験信号のための再構築
されたオーディオ信号の周波数スペクトルのグラフである。
【図11】 図11aおよび図11bは、それぞれ、高周波数拡張フレームワークを実現す
るエンコーダおよびデコーダのブロック図である。
【図12】 図12は、固定ビット・レートの複数トーン試験信号のための再構築されたオ
ーディオ信号の周波数スペクトルのグラフである。
【図13】 図13は、代替の高周波数拡張フレームワークを実現するエンコーダのブロッ
ク図である。
【図14】 図14aおよび図14bは、それぞれ、拡張エンコーダおよび拡張デコーダの
ブロック図である。
【図15】 図15aおよび図15bは、サブバンド・エンコーダおよびサブバンド・デコ
ーダのブロック図である。
【図16】 図16は、ブラックボックス・ハードウェア・アーキテクチャのブロック図で
ある。
【図17】 図17は、第1のプロセッサのオンチップ・メモリに対するシリアル入力から
のデータ・フローを示す。
【図18】 図18は、シリアル・ポートに対する第1のプロセッサのオンチップ・メモリ
からのデータ・フローを示す。
【図19】 図19は、第2のプロセッサのオンチップ・メモリに対する第1のプロセッサ
のオンチップ・メモリからのデータ・フローを示す。
【図20】 図20は、第1のプロセッサのオンチップ・メモリに対する第2のプロセッサ
のオンチップ・メモリからのデータ・フローを示す。
【図21】 図21aおよび図21bは、それぞれ、オープンボックス・エンコーダおよび
オープンボックス・デコーダのブロック図である。
【図22】 図22aおよび図22bは、それぞれ、別のオープンボックス・エンコーダお
よびオープンボックス・デコーダのブロック図である
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月6日(2001.6.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 スミス,ウィリアム・ポール イギリス国カウンティ・ダウン ビーティ ー19 6ユーキュー,キンウッド・ドライ ブ 16 (72)発明者 フェジゾ,ゾラン アメリカ合衆国カリフォルニア州90049, ロス・アンジェルス,トゥイード・レイン 12206 (72)発明者 スマイス,スティーヴン イギリス国カウンティ・ダウン ビーティ ー23 7ピーエイチ,ニュータウナーズ, バンガー・ロード 172 Fターム(参考) 5D045 DA20 5J064 CA03 CB12 CB13 CC09

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既知のサンプリング・レートでサンプリングされ、オーディ
    オ帯域幅を有するデジタル・オーディオ信号をコード化するマルチチャネル・オ
    ーディオ・エンコーダであって、 前記デジタル・オーディオ信号からコア信号を抽出してコア・ビットにコード
    化するコア・エンコーダ(18)と、 再構築されたコア信号と前記デジタル・オーディオ信号から差信号を形成する
    加算(28)ノードと、 前記差信号を拡張ビットにエンコードする拡張エンコーダ(36)と を備えるマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記コア・エンコーダおよび前記拡張エンコーダが、前記デ
    ジタル・オーディオ信号のサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅に等し
    いサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、更に、前記コア・ビッ
    トをデコードしてコード化エラーを有する前記再構築されたコア信号を形成する
    コア・デコーダ(24)を備え、このコア信号が前記加算ノードで前記デジタル
    ・オーディオ信号から減算されて前記差信号を形成する、請求項1に記載のマル
    チチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記拡張エンコーダが、前記デジタル・オーディオ信号のサ
    ンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅と等しいサンプリング・レートおよ
    びオーディオ帯域幅を有し、前記コア・エンコーダが、前記デジタル・オーディ
    オ信号のサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅よりも小さいサンプリン
    グ・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、 前記デジタル・オーディオ信号をフィルタリングして、前記コア・エンコーダ
    の前記オーディオ帯域幅を超える信号成分を除去するデシメーション・ローパス
    ・フィルタ(LPF)(140、202)と、 フィルタリングされた前記信号をダウン・サンプリングして、そのサンプリン
    グ・レートがコア・エンコーダに整合する前記コア信号を抽出するデシメータ(
    142、204)と、 前記コア・ビットをデコードして前記再構築されたコア信号を形成するコア・
    デコーダ(24)と、 前記再構築されたコア信号を前記拡張エンコーダのサンプリング速度にアップ
    サンプリングする補間器(116)と、 前記アップサンプリングされた再構築されコア信号をフィルタリングして補間
    エイリアシングを除去する補間LPF(118)であって、フィルタリングされ
    た前記信号が前記加算ノードで前記デジタル・オーディオ信号から減算されて前
    記差信号を形成する、補間LPFと を更に備える請求項1に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  4. 【請求項4】 前記コア・ビットが、前記再構築されたコア信号に関してそ
    のオーディオ帯域幅にわたってノイズ・フロアを定義し、前記拡張ビットが、前
    記コア・エンコーダのオーディオ帯域幅にわたって前記ノイズ・フロアを更に精
    製し、前記拡張エンコーダのオーディオ帯域幅の残りの部分に対するノイズ・フ
    ロアを定義する、請求項3に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  5. 【請求項5】 前記コア・ビットが、前記再構築されたコア信号に関してそ
    のオーディオ帯域幅にわたってノイズ・フロアを定義し、前記拡張ビットが、前
    記デシメーションLPFの遷移帯域幅付近およびそれを超える周波数で割り振ら
    れ、前記拡張エンコーダのオーディオ帯域幅の残りの部分に関するノイズ・フロ
    アを定義する、請求項3に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  6. 【請求項6】 前記拡張エンコーダが、前記デジタル・オーディオ信号のサ
    ンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅と等しいサンプリング・レートおよ
    びオーディオ帯域幅を有し、前記コア・エンコーダが、前記デジタル・オーディ
    オ信号のサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅より小さいサンプリング
    ・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、 前記デジタル・オーディオ信号をフィルタリングして、前記コア・エンコーダ
    の前記オーディオ帯域幅を超える信号成分を除去するデシメーション・ローパス
    ・フィルタ(LPF)(140、202)であって、前記コア・エンコーダの前
    記オーディオ帯域幅のあたりに遷移帯域幅を有するデシメーション・ローパス・
    フィルタと、 フィルタリングされた前記信号をダウン・サンプリングして、そのサンプリン
    グ・レートが前記コア・エンコーダに整合するコア信号を抽出するデシメータ(
    142、204)と、 前記コア信号を前記拡張エンコーダのサンプリング・レートにアップサンプリ
    ングして前記再構築されたコア信号を形成する補間器(116)と、 前記アップサンプリングされた再構築されたコア信号をフィルタリングして補
    間エイリアシングを除去する補間LPF(118)であって、フィルタリングさ
    れた前記信号は、前記加算ノードで前記デジタル・オーディオ信号から減算され
    て前記差信号を形成する、補間LPF(118)と を更に備え、 前記拡張コーダが、前記エンコードされた信号の周波数範囲を拡張するために
    前記遷移帯域幅内およびそれを超える帯域幅でビットを割り振る、 請求項1に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  7. 【請求項7】 前記コア・エンコーダが既知の遅延を有し、 前記デジタル・オーディオ信号と前記再構築されたコア信号を時間的に整合さ
    せる第1の遅延(112)であって、前記加算ノードが時間領域で前記差信号を
    形成する、第1の遅延(112) を更に備える請求項1に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  8. 【請求項8】 前記コア・ビットと前記拡張ビットとを時間シフトして互換
    性のあるデコーダでの時間的整合を維持する第2の遅延(121)を更に備える
    請求項7に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  9. 【請求項9】 前記拡張エンコーダが、前記コア・エンコーダのオーディオ
    帯域幅にわたり前記コア・エンコーダと整合し、前記加算ノードが、前記拡張コ
    ーダ内に存在し、前記差信号を変換領域内または副帯域領域内で形成する、請求
    項1に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  10. 【請求項10】 前記コア・エンコーダが、前記コア信号をN個の副帯域に
    分解するN帯域フィルタ・バンク(208)と、前記コア・ビットを生成するN
    副帯域コーダ(206、210)と、N副帯域サンプルを再構築するN副帯域デ
    コーダ(212)とを備え、前記拡張エンコーダが、 前記デジタル・オーディオ信号を低部帯域および上部帯域に分割する2帯域フ
    ィルタ・バンク(216)と、 前記低部帯域の前記デジタル・オーディオ信号をN個の副帯域に分解するコア
    ・エンコーダのフィルタ・バンクと等価のN帯域フィルタ・バンク(218)で
    あって、前記加算ノードが、再構築されたN副帯域サンプルを前記デジタル・オ
    ーディオ信号のN副帯域からそれぞれ減算してN個の差副帯域を形成するN副帯
    域ノードを含む、N帯域フィルタ・バンクと、 前記N個の差副帯域をコード化して低部帯域拡張ビットを形成するN副帯域コ
    ーダ(222)と、 前記上部帯域の前記デジタル・オーディオ信号をM個の副帯域に分解するM帯
    域フィルタ・バンク(226)と、 前記M個の副帯域をコード化して上部帯域拡張ビットを形成するM副帯域コー
    ダ(228)と を備える、請求項9に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  11. 【請求項11】 前記コア・エンコーダが、前記コア信号をN個の副帯域に
    分解するN帯域フィルタ・バンク(208)と、前記コア・ビットを生成するN
    副帯域コーダ(206、210)と、N副帯域サンプルを再構築するN副帯域デ
    コーダ(212)とを備え、前記拡張エンコーダが、 前記デジタル・オーディオ信号をN個の低部副帯域およびM個の上部副帯域に
    分解するL帯域フィルタ・バンク(250)であって、前記L帯域フィルタ・バ
    ンクのフィルタ特性が、前記N帯域フィルタ・バンクのフィルタ特性とそのN個
    の低部副帯域にわたって一致し、前記加算ノードは、前記デジタル・オーディオ
    信号のN個の副帯域から、再構築されたN副帯域サンプルをそれぞれ減算してN
    個の差副帯域を形成するN副帯域ノードを含む、L帯域フィルタ・バンクと、 前記N個の差副帯域をコード化して低部帯域拡張ビットを形成するN副帯域コ
    ーダ(222)と、 前記M個の副帯域をコード化して上部帯域拡張ビットを形成するM副帯域コー
    ダ(228)と を備える、請求項9に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  12. 【請求項12】 コア・プラス拡張フォーマットで前記コア・ビットおよび
    前記拡張ビットをビット・ストリーム(40)にパックするパッカ(22)であ
    って、前記ビット・ストリームが一連の同期されたフレーム(54)を含み、各
    フレームが、前記コア・ビット(61)を含むコア・フィールド(56)と、同
    期ワード(60)および拡張ビット(38)を含む拡張フィールド(58)とを
    有する、パッカを更に備える請求項1に記載のマルチチャネル・オーディオ・エ
    ンコーダ。
  13. 【請求項13】 前記コア・フィールドが同期ワード(61)も含む、請求
    項12に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  14. 【請求項14】 第2世代のオーディオ・デコーダで高品質の音の再生を提
    供しながらも、既存のベースの第1世代のオーディオ・デコーダとの互換性を維
    持するように、既知のサンプリング・レートでサンプリングされ且つオーディオ
    帯域幅を有するデジタル・オーディオ信号をコード化するマルチチャネル・オー
    ディオ・エンコーダであって、 エイリアシングの折り返しなしに前記デジタル・オーディオ信号からコア信号
    を抽出してコア・ビットにコード化するコア・エンコーダ(18)であって、前
    記第1世代のオーディオ・デコーダとコンパチブルのコア・エンコーダと、 再構築されたコア信号(26)および前記デジタル・オーディオ信号から差信
    号を形成する加算ノード(28)と、 前記差信号を拡張ビットにエンコードする拡張エンコーダ(36)と、 コア・プラス拡張フォーマットで前記コア・ビットおよび前記拡張ビットをビ
    ット・ストリームにパックするパッカ(22)であって、前記フォーマットにお
    いて、前記第1世代のオーディオ・デコーダが前記コア・ビットを抽出およびデ
    コードしてオーディオ信号を再生することができ、前記第2世代のオーディオ・
    デコーダが前記コア・ビットおよび前記拡張ビットを抽出してより高品質のオー
    ディオ信号を再生することができる、パッカと を備えるマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  15. 【請求項15】 前記コア・エンコーダおよび前記拡張エンコーダが、前記
    デジタル・オーディオ信号のサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅に等
    しいサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、更に、前記コア・ビ
    ットをデコードし、再構築されたコア信号を形成する第1世代のオーディオ・デ
    コーダを更に備え、このコア信号が前記加算ノードで前記デジタル・オーディオ
    信号から減算されて前記差信号を形成する、請求項14に記載のマルチチャネル
    ・オーディオ・エンコーダ。
  16. 【請求項16】 前記拡張エンコーダが、前記デジタル・オーディオ信号の
    サンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅に等しいサンプリング・レートお
    よびオーディオ帯域幅を有し、前記コア・エンコーダが、前記デジタル・オーデ
    ィオ信号のサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅よりも小さいサンプリ
    ング・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、 前記デジタル・オーディオ信号をフィルタリングして、前記コア・エンコーダ
    の前記オーディオ帯域幅を超える信号成分を除去するデシメーション・ローパス
    ・フィルタ(LPF)(140、202)と、 フィルタリングされた前記信号をダウン・サンプリングして、そのサンプリン
    グ・レートがコア・エンコーダと整合する前記コア信号を抽出するデシメータ(
    142、204)と、 前記コア・ビットをデコードして、再構築されたコア信号を形成する第1世代
    のオーディオ・デコーダ(206)と、 前記再構築されたコア信号を前記拡張エンコーダのサンプリング・レートにア
    ップサンプリングする補間器(116)と、 アップサンプリングされた前記再構築されたコア信号をフィルタリングし、補
    間エイリアシングを除去する補間LPF(118)であって、フィルタリングさ
    れた前記信号が前記加算ノードで前記デジタル・オーディオ信号から減算されて
    前記差信号を形成する、補間LPFと を更に備える請求項14に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  17. 【請求項17】 前記拡張エンコーダが、前記デジタル・オーディオ信号の
    サンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅に等しいサンプリング・レートお
    よびオーディオ帯域幅を有し、前記コア・エンコーダが、前記デジタル・オーデ
    ィオ信号のサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅よりも小さいサンプリ
    ング・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、 前記デジタル・オーディオ信号をフィルタリングして、前記コア・エンコーダ
    の前記オーディオ帯域幅を超える信号成分を除去するデシメーション・ローパス
    ・フィルタ(LPF)(140、202)であって、前記コア・エンコーダの前
    記オーディオ帯域幅あたりで遷移帯域幅を有する、デシメーション・ローパス・
    フィルタと、 フィルタリングされた前記信号をダウン・サンプリングして、そのサンプリン
    グ・レートがコア・エンコーダに一致するコア信号を抽出するデシメータ(14
    2、204)と、 前記コア信号を前記拡張エンコーダのサンプリング・レートにアップサンプリ
    ングして、再構築されたコア信号を形成する補間器(116)と、 アップサンプリングされた前記再構築されたコア信号をフィルタリングして補
    間エイリアシングを除去する補間LPF(118)であって、フィルタリングさ
    れた前記信号は、前記加算ノードで前記デジタル・オーディオ信号から減算され
    て前記差信号を形成する、補間LPFと を更に備え、 前記拡張コーダが、前記エンコードされた信号の周波数範囲を拡張するために
    前記遷移帯域幅内およびそれを超える帯域幅でビットを割り振る、 請求項14に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  18. 【請求項18】 前記コア・エンコーダが既知の遅延を有し、 前記デジタル・オーディオ信号と前記再構築されたコア信号とを時間的に整合
    する第1の遅延(112)であって、前記加算ノードが時間領域において前記差
    信号を形成する、第1の遅延と、 前記コア・ビットと前記拡張ビットを時間シフトして、コンパチブルの第2世
    代のデコーダでの時間的整合を維持する第2の遅延(121)と を更に備える請求項14に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  19. 【請求項19】 前記拡張エンコーダが、前記コア・エンコーダのオーディ
    オ帯域幅にわたって前記コア・エンコーダと整合し、前記加算ノードが、前記拡
    張コーダ内に存在し、前記差信号を変換領域または副帯域領域において形成する
    、請求項14に記載のマルチチャネル・オーディオ・エンコーダ。
  20. 【請求項20】 各オーディオ・チャネルが既知のサンプリング・レートで
    サンプリングされ、オーディオ帯域幅を有する、ビット・ストリーム(40)か
    ら複数のオーディオ・チャネルを再構築するためのマルチチャネル・ブラックボ
    ックス・オーディオ・デコーダであって、 一度に1つのフレーム(54)ずつビット・ストリームを読み込んで記憶する
    アンパッカ(66)であって、前記フレームのそれぞれが、コア・ビット(20
    )を有するコア・フィールド(56)と、同期ワード(60)および拡張ビット
    (38)を有する拡張フィールド(58)とを含むものであり、前記コア・ビッ
    トを抽出し、前記同期ワードを検出して、前記拡張ビットを抽出して分離するア
    ンパッカと、 前記コア・ビットをデコードして、再構築されたコア信号を形成するコア・デ
    コーダ(68)と、 前記拡張ビットをデコードして、再構築された差信号を形成する拡張デコーダ
    (70)と、 再構築された前記コア・オーディオ信号に前記差オーディオ信号を加算して、
    前記再構築されたコア信号の忠実度を向上させる加算ノード(74)と を備えるマルチチャネル・ブラックボックス・オーディオ・デコーダ。
  21. 【請求項21】 前記コア・デコーダと前記拡張デコーダが等しいサンプリ
    ング・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、前記再構築されたコア信号への前
    記差信号の加算がそのノイズ・フロアを低下させるようにする、請求項20に記
    載のマルチチャネル・ブラックボックス・オーディオ・デコーダ。
  22. 【請求項22】 前記拡張エンコーダが前記コア・エンコーダよりも大きい
    サンプリング・レートとオーディオ帯域幅を有し、 前記再構築されたコア信号を前記拡張エンコーダの前記サンプリング・レート
    にアップサンプリングする補間器(130)と、 アップサンプリングされた前記再構築されたコア信号をフィルタリングして補
    間エイリアシングを減衰させるローパス・フィルタ(132)と を更に備え、 これにより、前記再構築されたコア信号に対する前記再構築された差オーディ
    オ信号の加算によりそのオーディオ帯域幅が拡張される、 請求項20に記載のマルチチャネル・ブラックボックス・オーディオ・デコー
    ダ。
  23. 【請求項23】 各オーディオ・チャネルが既知のサンプリング・レートで
    サンプリングされ且つオーディオ帯域幅を有する、ビット・ストリーム(40)
    から複数のオーディオ・チャネルを再構築するためのマルチチャネル・オープン
    ボックス・オーディオ・デコーダであって、 一度に1つのフレーム(54)ずつビット・ストリームを読み込み記憶するア
    ンパッカ(230)であって、前記フレームのそれぞれが、コア・ビット(61
    )を有するコア・フィールド(56)と、同期ワードおよび拡張ビットを有する
    拡張フィールド(58)とを含み、前記コア・ビットを抽出し、前記同期ワード
    (60)を検出して、その拡張ビットを抽出して分離するアンパッカ(230)
    と、 前記コア・ビットをNコア副帯域信号にデコードするNコア副帯域デコーダ(
    232)と、 前記拡張ビットを低部N拡張副帯域信号にデコードするN拡張副帯域デコーダ
    (240)と、 前記拡張ビットを上部M拡張副帯域信号にデコードするM拡張副帯域デコーダ
    (244)と、 前記Nコア副帯域信号を前記それぞれのN拡張副帯域信号に加算してN合成副
    帯域信号を形成するN加算ノードと、 前記N合成副帯域信号と前記M拡張副帯域信号を合成してマルチチャネル・オ
    ーディオ信号を再生するフィルタ(242、246、248)と を備えるオーディオ・デコーダ。
  24. 【請求項24】 前記フィルタは、低部N帯域が前記Nコア副帯域デコーダ
    とコンパチブルである単一のM+N帯域フィルタバンク(242)である、請求
    項23に記載のマルチチャネル・オーディオ・デコーダ。
  25. 【請求項25】 前記フィルタが、 前記Nコア副帯域デコーダとコンパチブルであり、前記N合成副帯域信号を合
    成するN帯域フィルタ・バンクと、 前記M拡張副帯域信号を合成するM帯域フィルタ・バンク(246)と、 前記N帯域フィルタ・バンクと前記M帯域フィルタ・バンクの出力を組み合わ
    せて前記マルチチャネル・オーディオ信号を再構築する2帯域フィルタ・バンク
    (248)と を備える、請求項23に記載のマルチチャネル・オーディオ・デコーダ。
  26. 【請求項26】 ポータブルの機械読み取り可能な記憶媒体と、 前記記憶媒体に書き込まれたマルチチャネル・オーディオ信号を表すデジタル
    ・ビット・ストリーム(40)であって、一連の同期されたフレーム(54)を
    含み、前記フレームの各々が、コア・ビット(20)を有するコア・フィールド
    (56)と、同期ワード(60)および拡張ビット(38)を有する拡張フィー
    ルド(58)とを含む、デジタル・ビット・ストリームと を備える製品。
  27. 【請求項27】 前記マルチチャネル・オーディオ信号が、前記記憶媒体に
    書き込まれた唯一の前記デジタル・ビット・ストリームによって表される、請求
    項26に記載の製品。
  28. 【請求項28】 前記マルチチャネル・オーディオ信号が既知のサンプリン
    グ・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、前記コア・ビットがその帯域幅にわ
    たって前記オーディオ信号を再構築するためのノイズ・フロアを定義し、前記拡
    張ビットが前記ノイズ・フロアを低下させる、請求項26に記載の製品。
  29. 【請求項29】 前記マルチチャネル・オーディオ信号が、既知のサンプリ
    ング・レートおよびオーディオ帯域幅を有し、前記コア・ビットが、その帯域幅
    にわたって、再構築されたコア信号に関するノイズ・フロアを定義し、前記拡張
    ビットが前記拡張エンコーダのオーディオ帯域幅の残りの部分に関するノイズ・
    フロアを定義する、請求項26に記載の製品。
  30. 【請求項30】 前記拡張ビットが、前記コア・エンコーダのオーディオ帯
    域幅にわたってノイズ・フロアを更に改善する、請求項29に記載の製品。
  31. 【請求項31】 或るオーディオ帯域幅およびサンプル分解能までコア信号
    を再構築できる第1世代のオーディオ・デコーダの既存のベースと、より大きな
    オーディオ帯域幅を有する第2世代のオーディオ・デコーダの発展したベースと
    ともに使用する製品であって、 前記第1世代のオーディオ・デコーダおよび前記第2世代のオーディオ・デコ
    ーダとともに使用するポータブルの機械読み取り可能な記憶媒体と、 コア・プラス拡張フォーマットで前記記憶媒体に書き込まれたマルチチャネル
    ・オーディオ信号を表す単一デジタル・ビット・ストリーム(40)であって、
    一連の同期されたフレーム(54)を含み、前記フレームのそれぞれが、コア・
    ビット(20)の直前にコア同期ワード(61)を有するコア・フィールド(5
    6)と、拡張ビット(38)の直前に拡張同期ワード(60)を有する拡張フィ
    ールド(58)とを含む、ビット・ストリームと、 前記第1世代のオーディオ・デコーダのオーディオ帯域幅にわたって再構築さ
    れたコア信号に関するノイズ・フロアを定義する前記一連のコア・ビットと、 前記コア・エンコーダのオーディオ帯域幅にわたってノイズ・フロアを更に改
    善し、前記第2世代のオーディオ・デコーダのオーディオ帯域幅の残りの部分に
    関するノイズ・フロアを定義する前記一連の拡張ビットと、 を備える製品。
  32. 【請求項32】 一連の同期されたフレームを含む搬送波で実施されるデジ
    タル・オーディオ信号であって、前記フレームのそれぞれが、或るオーディオ帯
    域幅およびあるサンプル分解能までのコア信号を表すコア・ビットを有するコア
    ・フィールドと、前記オーディオ帯域幅を拡張しかつ/または前記コア信号の前
    記サンプル分解能を高める拡張オーディオ信号を表す拡張ビットおよび拡張同期
    ワードを有する拡張フィールドとを備える、デジタル・オーディオ信号。
  33. 【請求項33】 前記デジタル・オーディオ信号が唯一の前記一連の同期さ
    れたフレームを含む、請求項32に記載のデジタル・オーディオ信号。
  34. 【請求項34】 前記コア・フィールドの各々がコア同期ワードを含む、請
    求項32に記載のデジタル・オーディオ信号。
  35. 【請求項35】 入力シリアル・ポートおよび出力シリアル・ポートを有す
    るプロセッサ(180、182)と、 ビット・ストリーム・データをシーケンスで受信する受信機(188)であっ
    て、各前記フレームが、コア・ビットを有するコア・フィールドと、同期ワード
    および拡張ビットを有する拡張フィールドとを含むものであり、前記ビット・ス
    トリーム・データを前記第1のプロセッサの前記入力シリアル・ポートへ送り込
    むのに適切なシリアル・データ・フォーマットに変換する受信機と、 前記第1のプロセッサの出力シリアル・ポートからオーディオ信号を受信し、
    それを複数のオーディオ・チャネルに向けて送ることに適合した複数の送信器(
    190a、b、c)と を備え、 前記プロセッサが前記コア・ビット(20)をデコードしてコア・オーディオ
    信号を再構築し、前記拡張ビット(38)をデコードして差オーディオ信号を再
    構築し、前記差オーディオ信号を前記コア・オーディオ信号に加算してその忠実
    度を高め、それを複数のオーディオ信号への分配のために前記出力シリアル・ポ
    ート(192)に渡す、 マルチチャネル・ブラックボックス・オーディオ・デコーダ。
  36. 【請求項36】 前記プロセッサが、第1のプロセッサ(180)および第
    2のプロセッサ(182)ならびにこれらの間でオーディオ・データを交換する
    共有バス(194)を備え、前記第1のプロセッサは、前記コア・ビットをデコ
    ードして前記コア・オーディオ信号を再構築し、前記第2のプロセッサは、前記
    拡張ビットをデコードして前記差オーディオ信号を再構築し、それを前記コア・
    オーディオに加算し、その加算したオーディオ信号を前記プロセッサの出力シリ
    アル・ポートへ戻す、請求項35に記載のマルチチャネル・ブラックボックス・
    オーディオ・デコーダ。
  37. 【請求項37】 第2世代のオーディオ・デコーダによる高品質のサウンド
    再生を提供しながらも、第1世代のオーディオ・デコーダの既存のベースとのコ
    ンパチビリティを維持する、既知のサンプリング・レートでサンプリングされ且
    つオーディオ帯域幅を有するマルチチャネル・デジタル・オーディオ信号をエン
    コードする方法であって、 前記デジタル・オーディオ信号からコア信号を抽出するステップと、 前記第1世代のオーディオ・デコーダと適合する形で、エイリアシング折り返
    し無しに前記コア信号をコア・ビットにエンコードするステップと、 再構築されたコア信号および前記デジタル・オーディオ信号から差信号を形成
    するステップと、 前記差信号を拡張ビットにエンコードするステップと、 コア・プラス拡張フォーマットでビット・ストリームに前記コア・ビットおよ
    び前記拡張ビットをパックするステップであって、前記第1世代のオーディオ・
    デコーダが前記コア・ビットを抽出しデコードしてオーディオ信号を再生するこ
    とができ、前記第2世代のオーディオ・デコーダが前記コア・ビットならびに前
    記拡張ビットを抽出して高品質のオーディオ信号を再生することができるように
    する、ステップと を備えるエンコード方法。
  38. 【請求項38】 前記コア信号および前記差信号が、前記デジタル・オーデ
    ィオ信号のサンプリング・レートおよびオーディオ帯域幅に等しいサンプリング
    ・レートおよびオーディオ帯域幅でエンコードされるものであり、第1世代のオ
    ーディオ・デコーダを使用してコア・ビットをデコードしてコード化エラーを有
    する再構築されたコア信号を形成し、これを前記デジタル・オーディオ信号から
    減算して前記差信号を形成するステップを更に備える、請求項37に記載のエン
    コード方法。
  39. 【請求項39】 前記差信号が、前記デジタル・オーディオ信号の拡張サン
    プリング・レートおよび拡張オーディオ帯域幅に等しい拡張サンプリング・レー
    トおよび拡張オーディオ帯域幅でエンコードされ、前記コア信号が、前記デジタ
    ル・オーディオ信号のコア・サンプリング・レートおよびコア・オーディオ帯域
    幅より小さいコア・サンプリング・レートおよびコア・オーディオ帯域幅でエン
    コードされ、 前記デジタル・オーディオ信号をローパス・フィルタリングし、前記コア・オ
    ーディオ帯域幅を超える信号成分を除去するステップと、 フィルタリングした前記信号をダウン・サンプリングして、そのサンプリング
    ・レートが前記コア・サンプリング・レートに一致する前記コア信号を抽出する
    ステップと、 第1世代のオーディオ・デコーダを使用して前記コア・ビットをデコードし、
    前記再構築されたコア信号を形成するステップと、 前記再構築されたコア信号を前記拡張サンプリング・レートにアップサンプリ
    ングするステップと、 アップサンプリングした前記再構築されたコア信号をローパス・フィルタリン
    グして補間エイリアシングを除去するステップであって、前記フィルタリングし
    た信号を前記デジタル・オーディオ信号から減算して前記差信号を形成する、ス
    テップと を備える請求項37に記載のエンコード方法。
  40. 【請求項40】 前記差信号が、前記デジタル・オーディオ信号の拡張サン
    プリング・レートおよび拡張オーディオ帯域幅に等しい拡張サンプリング・レー
    トおよび拡張オーディオ帯域幅でエンコードされ、前記コア信号が、前記デジタ
    ル・オーディオ信号のコア・サンプリング・レートおよびコア・オーディオ帯域
    幅よりも小さいコア・サンプリング・レートおよびコア・オーディオ帯域幅でエ
    ンコードされ、 前記デジタル・オーディオ信号をローパス・フィルタリングして前記コア・オ
    ーディオ帯域幅を超える信号成分を除去するステップであって、前記のフィルタ
    リングは、前記コア・オーディオ帯域幅のあたりで遷移帯域幅を示す、ステップ
    と、 フィルタリングした前記信号をダウン・サンプリングして、そのサンプリング
    ・レートが前記コア・サンプリング・レートに一致する前記コア信号を抽出する
    ステップと、 前記コア信号を前記拡張サンプリング・レートにアップサンプリングして前記
    再構築されたコア信号を形成するステップと、 アップサンプリングした前記再構築されたコア信号をフィルタリングして補間
    エイリアシングを除去するステップであって、フィルタリングされた前記信号を
    前記デジタル・オーディオ信号から減算して前記差信号を形成する、ステップと
    、 エンコードされた前記信号の周波数範囲を拡張するために前記差信号をエンコ
    ードするために前記遷移帯域幅以上の拡張ビットを割り振るステップと を更に備える請求項37に記載のエンコード方法。
  41. 【請求項41】 前記コア信号のエンコードにおいて既知の遅延が存在する
    ものであり、 前記デジタル・オーディオ信号を前記コア信号と時間的に整合するように遅延
    させるステップと、 差信号を時間領域において形成するステップと、 前記コア・ビットおよび前記拡張ビットを遅延させ、互換性のある第2世代デ
    コーダでの時間的な整合を維持するステップと を更に備える請求項37に記載のエンコード方法。
  42. 【請求項42】 前記コア信号および前記差信号が、変換コード化技法また
    は副帯域コード化技法を使用してエンコードされ、前記差信号の前記コード化が
    、前記コア・オーディオ帯域幅にわたって前記コア信号の前記コード化と一致し
    、前記差信号が、変換または副帯域領域において形成される、請求項37に記載
    のエンコード方法。
  43. 【請求項43】 マルチチャネル・オーディオ信号を再構築する方法であっ
    て、 一連のエンコードされたフレーム(54)を受信するステップであって、前記
    フレームのそれぞれが、コア・ビット(20)の直前にコア同期ワード(61)
    を有するコア・フィールド(56)と、拡張ビット(38)の直前に拡張同期ワ
    ード(60)を有する拡張フィールド(58)とを含むものであるステップを備
    え、該ステップが、 前記コア同期ワードを検出して、そのコア・ビットを抽出し、それをコア信号
    にデコードするステップと、 前記拡張同期ワードを無視し、それにより、その拡張ビットを無視するステッ
    プと、 再構築された前記コア信号を再構築された前記マルチチャネル・オーディオ信
    号として出力するステップと を備える方法。
  44. 【請求項44】 マルチチャネル・オーディオ信号を再構築する方法であっ
    て、 一連のコード化されたフレーム(54)を受信するステップであって、前記フ
    レームのそれぞれが、コア・ビット(20)の直前にコア同期ワード(61)を
    有するコア・フィールド(56)と、拡張ビット(38)の直前に拡張同期ワー
    ド(60)を有する拡張フィールド(58)とを含むものであるステップを備え
    、該ステップが、 前記コア同期ワードを検出し、そのコア・ビットを抽出し、それを再構築され
    たコア信号にデコードするステップと、 前記拡張同期ワードを検出し、その拡張ビットを抽出し、それを再構築された
    差信号にデコードするステップと、 前記再構築されたコア信号および前記再構築された差信号を加算して前記マル
    チチャネル・オーディオ信号を再構築するステップと を備える方法。
  45. 【請求項45】 前記拡張ビットが、前記コア・ビットよりも大きいサンプ
    リング・レートおよびオーディオ帯域幅でデコードされるものであり、 前記再構築されたコア信号を前記再構築された差信号のサンプリング・レート
    にアップサンプリングするステップと、 アップサンプリングした前記再構築されたコア信号をローパス・フィルタリン
    グして補間エイリアシングを減衰させるステップであって、前記コア信号と前記
    差信号の加算が、前記コア信号の前記オーディオ帯域幅を拡張する、ステップと を更に備える請求項44に記載の方法。
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