JP2003348796A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2003348796A
JP2003348796A JP2002149635A JP2002149635A JP2003348796A JP 2003348796 A JP2003348796 A JP 2003348796A JP 2002149635 A JP2002149635 A JP 2002149635A JP 2002149635 A JP2002149635 A JP 2002149635A JP 2003348796 A JP2003348796 A JP 2003348796A
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JP
Japan
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rotor
stator
stator core
coil
peripheral side
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Application number
JP2002149635A
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Hiroshi Ikeda
浩 池田
Yasuo Kahata
安雄 加幡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回転子と固定子の隙間のエアギャップ部で固定
子の給気セクションに対向する回転子通風ダクトの回転
子自己通風ファンヘッドを小さくし、固定子の給気セク
ションに効率的に通風させることが可能な回転電機を得
る。 【解決手段】固定子4と回転子1のエアギャップ12g
で、固定子給気セクション19に対向する回転子通風ダ
クト10の出口部にある回転子楔孔17aを反回転方向
に所定の傾斜角だけ傾けるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタービン発
電機などの回転電機であって、回転子自身が回転するこ
とによって発生する回転子自己通風ファンヘッドによ
り、冷却ガスが効率的に導かれるようにした回転電機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タービン発電機の一例として、ラ
ジアルフロー方式の冷却構造を備えたものがあり、図1
1はこれを説明するためのタービン発電機全体の冷却構
造を模式化して示す断面図である。
【0003】回転子1は回転子コイル(回転子巻線)2
と、回転子軸8を備えた回転子鉄心3とからなり、図示
しない軸受機構部を介して固定子4を含む固定構造に回
転自在に支持されている。回転子鉄心3の軸方向両端に
突出した回転子コイルエンド(回転子巻線端部)は、そ
のコイルエンドの外周側が保持環5で覆われ、回転子1
が回転する際に回転子コイル端部に作用する強大な遠心
力で回転子コイル2が変形しないように保護されてい
る。また、固定子4は固定子コイル(固定子巻線)6と
固定子鉄心7とからなる。
【0004】タービン発電機の冷却構造(通風システ
ム)は、回転子軸8の両端に夫々対称的に設けられたフ
ァン9と、円筒状の回転子鉄心3にこの外周面から回転
子軸に向かう半径方向に形成された複数の回転子通風ダ
クト10と、円筒状であって軸方向に固定子コイル収納
部が形成された固定子鉄心7と、固定子鉄心7の外周面
から積層面に沿って形成された複数の固定子通風ダクト
11とで構成されている。
【0005】図12は、回転子通風ダクト10を拡大し
て示す断面図であって、具体的には図11の12─12
線に沿って切断し矢印方向に見た拡大断面図である。図
12において、回転子通風ダクト10は半径方向に積層
された回転子コイル6に設けられた回転子コイル孔14
と、回転子コイル6と回転子楔17との間の円面絶縁距
離を確保するためのクリページ(creepage)ブロック1
5と、クリページブロック15に設けられたクリページ
ブロック孔16と回転子楔17に半径方向に形成された
回転子楔孔18によって構成されている。
【0006】このような構成のものにおいて、回転子軸
8の端部に取り付けられたファン9によって図示しない
冷却記器からの冷却ガスは、保持環5により固定子側冷
却ガス流と回転子側冷却ガス流とに分岐される。
【0007】固定子側冷却ガス流は、固定子4の給気セ
クション19における固定子通風ダクト11を通る過程
で固定子コイル6を冷却し、エアギャップ12gを介し
て排気セクション20における固定子通風ダクト11、
排気通路(図示せず)、冷却器を通って排気ダクト(図
示せず)から外部に排出される。
【0008】ここで、給気セクション19とは、冷却ガ
スクーラからの冷却ガスを固定子4に供給するための部
屋を指している。排気セクション20は、回転子1から
の冷却ガスを固定子4を介して冷却ガスクーラに供給す
るための部屋を指している。
【0009】また、回転子側冷却ガス流は、保持環5内
の回転子コイル6の端部の隙間に流れ込み、サブスロッ
ト13、回転子通風ダクト10の回転子コイル孔14を
通って固定子4と回転子1のエアギャップ12g部に排
出される。この過程でコイル端部を含む回転子コイル2
を冷却し、回転子1の外周側の回転子1と固定子2との
エアギャップ12gで固定子4の給気セクション19を
通過した冷却ガスと合流し、固定子4の排気セクション
20における固定子通風ダクト11を通って排気ダクト
から外部に排出される。
【0010】ここで、回転子楔孔18からエアギャップ
12gへ排出された冷却ガスの一部と、固定子鉄心7の
給気セクション19及び固定子通風ダクト11を通り、
エアギャップ12gへ流入した冷却ガスの一部と、エア
ギャップ12gの軸方向端部からエアギャップ12gへ
と流入した冷却ガスは、排気セクション20内の固定子
通風ダクト11をこの内周側から外周側へと流れ、排気
セクション20内の固定子鉄心7と固定子コイル6を冷
却して、排気セクション20へ流れ、冷却器(図示せ
ず)により冷却される。
【0011】また、回転子1の回転子楔孔18からエア
ギャップ12gへと排出された冷却ガスの残りの分と、
給気セクション19からエアギャップ12gへと流入し
た冷却ガスの残りの分とは、排気セクション20内の固
定子通風ダクト11の内周側から外周側へと流れ、排気
セクション20内の固定子鉄心7及び固定子コイル6を
冷却して排気通路を通って冷却器(図11及び図12で
は図示しないが、図1〜図10では24としてある)に
至り、ここで冷却される。
【0012】回転子1内の冷却ガスは、回転子自体が回
転することによりファンのように作用して軸方向に発生
する風圧力、すなわち、通風ファンヘッド(回転子自己
通風ファン効果)によって回転子通風ダクト10を流動
する。この場合、回転子自己通風ファンヘッドの大きさ
は回転子通風ダクト10をファン9の流路とした場合、
流路入口に相当するサブスロット13部の絶対流速と旋
回流速と相対流速からなる速度三角形と、流路出口に相
当する回転子楔17部の絶対流速と旋回流速と相対流速
からなる速度三角形によって決まる。
【0013】全ヘッドは遠心作用による圧力ヘッドと増
速作用による速度ヘッドからなる。圧力ヘッドは回転子
通風ダクト10の入口であるサブスロット13と出口で
ある回転子楔17位置における旋回流速の動圧差に依存
するので、サブスロット13と回転子楔17の半径位置
によって決まる。速度ヘッドは半径方向流速にも依存す
るが、回転子コイル孔14の半径と回転子楔孔18の半
径がほぼ同じ場合はその影響は小さく、絶対値として半
径方向流速より断然大きい旋回流速が圧力ヘッドと同様
に支配的な因子となる。
【0014】この場合、速度ヘッドはエアギャップ12
gで静圧に回復しない限り回転子通風ダクト10の出口
損失となる。出口損失を低減させることで自己通風ファ
ンヘッドが大きくなれば、回転子コイル2への通風流量
の増加そしてコイル冷却性能の向上が期待できる。
【0015】一方、固定子4の給気セクション19にお
ける固定子通風ダクト11の冷却ガスは、ファン9のヘ
ッドとエアギャップ12g部の圧力差によって通風す
る。そのため回転子1の自己通風ファンヘッドの増加に
ともなってエアギャップ12gの圧力が増加すると、給
気セクション19へ冷却ガスが流動しづらくなるのでフ
ァン9の高ヘッド化をする必要がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の固
定子4および回転子1の冷却構造を備えた回転電機にお
いては、回転子1の半径方向寸法の増加にともなって回
転子自己通風ファンヘッドが増加してエアギャップ12
g部の圧力が高くなり、回転子軸8の端部に設置された
ファン9のヘッド(圧力)により給気セクション19へ
圧送される冷却ガスが通風しづらくなることがあったの
で、回転電機の大型化あるいは回転電機の出力の抑制を
余儀なくされるという問題があった。
【0017】本発明は上記のような問題を解消するため
になされたもので、回転子が回転することによって発生
する回転子自己通風ファンヘッドを小さくし、固定子の
給気セクションに効率的に通風させることが可能な回転
電機を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、固定子鉄心の半径方向
に複数の固定子通風ダクトが形成され、内周側の軸方向
に固定子コイルを収納するための複数の固定子コイル収
納部が形成された固定子と、前記固定子鉄心の外周側で
あって前記固定子通風ダクトと夫々連通し、該固定子鉄
心に冷却ガスを供給するための給気セクション及び該固
定子鉄心からの冷却ガスを排出するための排気セクショ
ンと、前記固定子鉄心の内周側にエアギャップを介して
回転自在に配設され、外周側の軸方向に複数の回転子コ
イルを収納するための回転子コイル収納部が形成され、
かつ半径方向に複数の回転子通風ダクトが形成された回
転子と、前記回転子の回転に伴う遠心力によって該回転
子コイルが前記回転子コイル収納部から飛散するのを防
止し、かつ前記回転子コイルとの沿面絶縁距離を保つた
めのものであって、前記回転子通風ダクトと前記エアギ
ャップを連通するように夫々形成される楔穴を有する複
数の楔部材と、前記回転子が回転することにより前記給
気セクション及び排気セクションに夫々発生する回転子
自己通風ファンヘッドを、前記給気セクション側を前記
排気セクション側より相対的に小さくするファンヘッド
調整手段とを具備した回転電機である。
【0019】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通風
ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを収
納するための複数の固定子コイル収納部が形成された固
定子と、前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通
風ダクトと夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給
するための給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却
ガスを排出するための排気セクションと、前記固定子鉄
心の内周側にエアギャップを介して回転自在に配設さ
れ、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを収納するた
めの回転子コイル収納部が形成され、かつ半径方向に複
数の回転子通風ダクトが形成された回転子と、前記回転
子の回転に伴う遠心力によって前記回転子コイルが前記
回転子コイル収納部から飛散するのを防止し、かつ前記
回転子コイルとの沿面絶縁距離を保つためのものであっ
て、前記各回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通
するように夫々形成される楔穴のうち、前記給気セクシ
ョンに対向する各楔穴は、前記回転子の回転方向と反対
方向に所定角度θだけ傾斜させた複数の楔部材とを具備
した回転電機である。
【0020】請求項3に対応する発明は、次のようにし
たものである。すなわち、前記楔部材に形成されている
楔穴の傾斜角度θは、(2)式を満たす請求項2記載の
回転電機である。
【0021】
【数2】
【0022】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通風
ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを収
納するための複数の固定子コイル収納部が形成された固
定子と、前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通
風ダクトと夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給
するための給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却
ガスを排出するための排気セクションと、前記固定子鉄
心の内周側にエアギャップを介して回転自在に配設さ
れ、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを収納するた
めの回転子コイル収納部が形成され、かつ半径方向に複
数の回転子通風ダクトが形成された回転子と、前記回転
子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイルが前記回
転子コイル収納部から飛散するのを防止し、かつ前記各
回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通するように
夫々形成される楔穴は、回転方向とは反対方向に傾斜さ
せると共に、前記排気セクションに対向する楔穴を、前
記給気セクションに対向する楔穴とは異なる角度で傾斜
させた楔部材とを具備した回転電機である。
【0023】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通風
ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを収
納するための複数の固定子コイル収納部が形成された固
定子と、前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通
風ダクトと夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給
するための給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却
ガスを排出するための排気セクションと、前記固定子鉄
心の内周側にエアギャップを介して回転自在に配設さ
れ、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを収納するた
めの回転子コイル収納部が形成され、かつ半径方向に複
数の回転子通風ダクトが形成された回転子と、前記回転
子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイルが前記回
転子コイル収納部から飛散するのを防止し、かつ前記各
回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通するように
夫々形成される楔穴の半径方向の長さは、前記給気セク
ション側より前記排気セクション側を短く形成した楔部
材とを具備した回転電機である。
【0024】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通風
ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを収
納するための複数の固定子コイル収納部が形成された固
定子と、前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通
風ダクトと夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給
するための給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却
ガスを排出するための排気セクションと、前記固定子鉄
心の内周側にエアギャップを介して回転自在に配設さ
れ、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを収納するた
めの回転子コイル収納部が形成され、かつ半径方向に複
数の回転子通風ダクトが形成された回転子と、前記回転
子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイルが前記回
転子コイル収納部から飛散するのを防止し、かつ前記各
回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通するように
夫々形成される楔穴のうち、前記エアギャップの軸方向
端部近傍に対応する楔穴は、その回転方向と反対方向に
所定角度θだけ傾斜させた楔部材とを具備した回転電機
である。
【0025】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通風
ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを収
納するための複数の固定子コイル収納部が形成された固
定子と、前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通
風ダクトと夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給
するための給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却
ガスを排出するための排気セクションと、前記固定子鉄
心の内周側にエアギャップを介して回転自在に配設さ
れ、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを収納するた
めの回転子コイル収納部が形成され、かつ半径方向に複
数の回転子通風ダクトが形成された回転子と、前記回転
子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイルが前記回
転子コイル収納部から飛散するのを防止し、かつ前記各
回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通するように
夫々形成される楔穴のうち、前記エアギャップの軸方向
端部近傍に対応する楔穴は、その回転方向に所定角度θ
だけ傾斜させた楔部材とを具備した回転電機である。
【0026】請求項8に対応する発明は、次のようにし
たものである。すなわち、前記回転子コイル収納部に収
納された各楔部材の前記回転子コイルと、対向する側に
夫々形成された楔穴相互間を連通する連通路を夫々形成
し、かつ該各連通路は前記給気セクションと前記排気セ
クションとの境界部で仕切りを形成した請求項1〜7の
いずれかに記載の回転電機である。
【0027】請求項9に対応する発明は、次のようにし
たものである。すなわち、前記エアギャップにおいて、
前記給気セクションに対応する箇所と前記排気セクショ
ンに対応する箇所の間を区切る仕切りを、前記固定子鉄
心側に設けた請求項1〜7のいずれかに記載の回転電機
である。
【0028】請求項10に対応する発明は、次のように
ものである。すなわち、前記楔部材は、回転子楔とクリ
ページブロックからなるもの、又は該回転子楔と該クリ
ページブロックを一体に形成したものからなる請求項1
〜8のいずれかに記載の回転電機である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0030】図1は本発明の第1の実施形態による回転
電機における回転子および固定子の通風システムと固定
子の給気セクションに対向する回転子通風ダクトの構成
例を示す断面図であり、図11および図12と同一要素
には同一符号を付してその説明をおこなう。
【0031】本発明の回転電機は、ラジアルフロー式の
回転電機において、以下に述べるファンヘッド調整手段
を設けたところ特徴を有する。以下、これについて説明
する。
【0032】ラジアルフロー式の回転電機は、円筒状で
あって、半径方向に複数の固定子通風ダクト11が形成
され、かつ内周側の軸方向に固定子コイル収納部7aが
形成された固定子鉄心7と、固定子コイル収納部7aに
収納された固定子コイル6と、固定子鉄心7の外周側で
あって固定子通風ダクト11と連通するように形成さ
れ、固定子鉄心7に冷却器24からの冷却ガスを供給す
るための給気セクション19と、固定子鉄心7の外周側
であって固定子通風ダクト11と連通するように形成さ
れ、固定子鉄心7からの冷却ガスを排気する(冷却器2
4に導く)ための排気セクション20と、固定子鉄心7
の内周側にエアギャップ12gを介して回転自在に配設
され、外周側の軸方向に複数の回転子コイル収納部3a
が形成され、かつ半径方向に複数の回転子通風ダクト1
0が形成された円筒状の回転子鉄心3と、各回転子コイ
ル収納部3a内に絶縁物16を介して収納された複数の
回転子コイル2と、各回転子コイル収納部3aであって
エアギャップ12g側と回転子コイル2との間に夫々収
納され、回転に伴う遠心力によって回転子コイル2が各
回転子コイル収納部3aから飛散するのを防止する金属
性の回転子楔17と、回転子楔17と回転子コイル2と
の間に配設され両者間の沿面絶縁距離を保つためのクリ
ペイジブロック15と、回転子通風ダクト1014とエ
アギャップ12gを連通するようにクリペイジブロック
15及び回転子楔17に夫々形成されるクリペイジブロ
ック穴15a及び回転子楔穴17aとから構成されてい
る。なお、各回転子コイル収納部3a内であって回転子
コイル2の間には、絶縁物16が配設されている。
【0033】このような構成の回転電機において、ファ
ンヘッド調整手段は、概略構成として、給気セクション
19及び排気セクション20に夫々発生するものであっ
て、回転軸8と回転子鉄心3と回転子コイル2と回転子
楔17とクリペイジブロック15からなる回転子1が回
転することに伴って軸方向に発生する回転子自己通風フ
ァンヘッドは、給気セクション19側を排気セクション
20側より相対的に小さくするためのものである。
【0034】ファンヘッド調整手段は、図2に示すよう
に固定子4の給気セクション19のみに対向する回転子
通風ダクト10の回転子楔孔17aを反回転方向に所定
傾斜角度θだけ傾けたものである。図2は、図1の2─
2線に沿って切断し矢印方向に見た拡大断面図である。
【0035】ここで、所定傾斜角度θは、前述した
(2)式を満たすようにするのが望ましい。
【0036】楔部材を構成する回転子楔17とクリペー
ジブロック15は、別構成のものに限らず、回転子楔1
7とクリページブロック15の機能を一体に形成したも
のであってもよい。
【0037】回転子楔孔17aの直線部と傾斜部のコー
ナーでは流れが剥離しないように滑らかに流路方向が変
化することが望ましい。
【0038】また、回転子楔17の肉厚寸法(高さ寸
法)が小さく、クリページブロック15の肉厚寸法(高
さ寸法)が大きいような場合は、回転子楔孔17aとク
リページブロック孔15aで合わせて斜め流路を形成す
ることで同様の効果が得られる。
【0039】この場合、固定子4の給気セクション19
では回転子通風ダクト10に流入する冷却ガスの絶対流
速ベクトルの旋回流速成分と回転子通風ダクト10から
流出する冷却ガスの絶対速度ベクトルの旋回流速成分が
ほぼ同じになるので、増速作用がなくなり速度ヘッドが
小さくなる。
【0040】以上により給気セクション19に対応する
回転子1と固定子4のエアギャップ12gの圧力が小さ
くなるので、給気セクション19の固定子通風ダクト1
1には回転子軸8の端部に設置されたファン9の作用に
よって冷却ガスが効率よく圧送される。また、給気セク
ション19における回転子通風ダクト出口における冷却
ガスの相対速度ベクトルを反回転方向に向けることによ
って絶対速度ベクトルの旋回流速成分を小さくなるの
で、回転子自己通風ファンヘッドの流速増加作用による
速度ヘッドが小さくなる。この結果、回転子自己通風フ
ァンヘッドの流速増加作用による速度ヘッドが小さくな
る。
【0041】さらに、回転子通風ダクト10の出口にお
ける冷却ガスの絶対速度ベクトルの旋回流速成分が回転
子通風ダクト10の入口における冷却ガスの絶対速度ベ
クトルの旋回流速成分と同等になるので速度ヘッドがほ
ぼゼロになる。これにより、固定子1の給気セクション
19に対応するエアギャップ12gの圧力が低減し、回
転子軸8の端部に設置されたファン9によって圧送され
た冷却ガスが給気セクション19に効率的に導かれ固定
子コイルの温度上昇を抑制することができる。
【0042】図3は本発明の第2の実施形態による回転
電機における回転子および固定子の通風システムと固定
子排気セクションに対向する回転子通風ダクト10の構
成例を示す断面図であり、図1と同一要素には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0043】第2の実施形態では、固定子4の給気セク
ション19及び排気セクション20に夫々対向する回転
子通風ダクト10の回転子楔孔17aを反回転方向に所
定角度θだけ傾けたものである。回転子楔孔18の直線
部と傾斜部のコーナーでは流れが剥離しないように滑ら
かに流路方向が変化することが望ましい。
【0044】また、回転子楔17の肉厚寸法が小さくク
リページブロック15の肉厚寸法が大きいような場合
は、回転子楔孔17aとクリページブロック孔15aで
合わせて斜め流路を形成することで同様の効果が得られ
る。排気セクション20に対向する回転子通風ダクト1
0の回転子楔孔18出口の傾き角を給気セクション19
に対向する回転子通風ダクト10の回転子楔孔17aの
出口の傾き角より小さくすることで、排気セクション2
0に対向する回転子通風ダクト10の自己通風ファンヘ
ッドが小さくなることを抑制できる。
【0045】この場合、固定子4の排気セクション20
および給気セクション19では、回転子通風ダクト10
に流入する冷却ガスの絶対流速ベクトルの旋回流速成分
と、回転子通風ダクト10から流出する冷却ガスの絶対
速度ベクトルの旋回流速成分がほぼ同じになるので、増
速作用がなくなり速度ヘッドが小さくなる。
【0046】以上述べたことから、固定子4の排気セク
ション20および給気セクション19に対応する回転子
1と固定子4の隙間のエアギャップ12gの圧力が小さ
くなるので、固定子4の給気セクション19の固定子通
風ダクト11には回転子軸8の端部に設置されたファン
9のヘッドによって冷却ガスが効率よく圧送され、排気
セクション20においては、回転子通風ダクト10出口
の旋回流速成分が小さくなるので出口損失が大幅に低減
される。
【0047】図4は本発明の第3の実施形態による回転
電機における回転子および固定子の通風システムと固定
子の排気セクションに対向する回転子通風ダクト10の
構成例を示す断面図であり、図5は図4の5─5線に沿
って切断し矢印方向に見た拡大断面図である。図1と同
一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0048】第3の実施形態では、回転子楔穴17bの
半径方向の長さは、給気セクション19側より排気セク
ション20側を短く形成したものである。具体的には、
回転子楔孔17bの出口をC5(半径5mm)以上の面取
り部17cを形成したり、或いは回転子楔孔17bの出
口の面取りは回転子楔孔17bの全周ではなく回転方向
下流側のみとしたり、又は回転子楔17の外周側の半径
寸法を変えることである。このようにすることで、給気
セクション19側が排気セクション20側より回転子通
風ダクト10の自己通風ファンヘッドを小さくすること
ができる。
【0049】この場合、固定子4の給気セクション19
では回転子通風ダクト10の入口での回転子1の旋回速
度による動圧と回転子通風ダクト10の出口での回転子
1の旋回速度による動圧の差が小さくなるので、遠心作
用が小さくなり圧力ヘッドが小さくなる。
【0050】以上により固定子4の給気セクション19
に対応する回転子1と固定子4の隙間のエアギャップ1
2g部の圧力が小さくなるので、固定子4の給気セクシ
ョン19の固定子通風ダクト11には回転子軸端に設置
されたファン9のヘッドによって冷却ガスが効率よく圧
送される。
【0051】図6は本発明の第4の実施形態による回転
電機における回転子および固定子の通風システムを示す
断面図であり、図7は図6の7─7線に沿って切断し矢
印方向に見た拡大断面図である。図1と同一要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0052】第4の実施形態では、エアギャップ12g
部の軸方向端部に対応する回転子通風ダクト10の回転
子楔孔17dを反回転方向に、所定傾斜角度θ傾けたも
のである。この場合、回転子楔孔17dの直線部と傾斜
部のコーナーでは流れが剥離しないように滑らかに流路
方向が変化するようにすることが望ましい。なお、所定
傾斜角度θは、前述の(2)式を満足するものである。
【0053】また、第4の実施形態の変形例として次の
ようにしても良い。すなわち、回転子楔17の肉厚寸法
が小さくクリページブロック15の肉厚寸法が大きいよ
うな場合は、回転子楔孔18とクリページブロック孔1
5aで合わせて斜め流路を形成することで、図7と同様
の効果が得られる。
【0054】この場合、エアギャップ12gの軸方向端
部では回転子通風ダクト10に流入する冷却ガスの絶対
流速ベクトルの旋回流速成分と回転子通風ダクト10か
ら流出する冷却ガスの絶対速度ベクトルの旋回流速成分
がほぼ同じになるので、増速作用がなくなり速度ヘッド
が小さくなる。
【0055】以上によりエアギャップ12gの端部の圧
力が低減するので、エアギャップ12gの軸方向端部が
開放されている場合に、回転子1の軸方向端部に設置さ
れたファン9のヘッドによって圧送された温度上昇して
いない冷却ガスがエアギャップ12gに直接導かれ、固
定子コイル6端部近傍の温度上昇が抑制される。また、
回転子通風ダクト10出口の旋回流速成分が小さくなる
ので、出口損失が大幅に低減される。
【0056】図8は本発明の第5の実施形態による回転
電機における回転子および固定子の通風システムを示す
断面図であり、図1と同一要素には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0057】第5の実施形態は、前述の第1の実施形態
と異なる点は、エアギャップ12gの軸方向端部であっ
て、固定子鉄心7の軸方向端面にバッフル21を設け、
回転軸の端部に設けられているファン9により発生する
冷却ガスが、エアギャップ12gに流入するのをできる
だけ少なくするようにしたものである。それ以外の点
は、前述の第1の実施形態と同一である。
【0058】第5の実施形態も、回転子楔孔17aの直
線部と傾斜部のコーナーでは流れが剥離しないように滑
らかに流路方向が変化することが望ましい。これを実現
するためには、回転子楔17の肉厚寸法が小さくクリペ
ージブロック15の肉厚寸法が大きいような場合は、回
転子楔孔17aとクリページブロック孔15aで合わせ
て斜め流路を形成するようにすればよい。
【0059】この場合、エアギャップ12端部における
回転子通風ダクト10出口における冷却ガスの絶対速度
ベクトルの旋回流速成分が大きくなるので、回転子自己
通風ファンヘッドの流速増加作用による速度ヘッドが大
きくなる。
【0060】以上述べた第5の実施形態によれば、エア
ギャップ12gの軸方向端部の圧力が増加する場合であ
っても、エアギャップ12gの軸方向端部がバッフル2
1で仕切られているので、バッフル21と回転子1との
隙間から回転子1軸端に設置されたファン9からの冷却
ガスの流入を低減し、エアギャップ12gの軸方向端部
の圧力増加が抑制される。
【0061】図9は本発明の第6の実施形態を説明する
ための図で、第1〜第5の実施形態のいずれかにおける
よるクリページブロック15を拡大して示す断面図であ
る。第6の実施形態は、回転子コイル収納部に収納され
た各回転子楔17の回転子コイル2と、対向する側に夫
々形成されたクリページブロック穴15a,15bの相
互間を連通する連通路例えば連通溝22を夫々形成し、
かつ該各連通溝22は、給気セクション19と排気セク
ション20との境界部で仕切り15dを形成したもので
ある。
【0062】以上述べた第6の実施形態では、各連通溝
22は、給気セクション19と排気セクション20との
境界部で仕切り15dが形成されているので、回転子通
風ダクト10のダクト内圧力が異なってクリページブロ
ック15の連通溝22に圧力勾配がある場合でも、回転
子通風ダクト10間で固定子4の各セクションの境に対
応する回転子通風ダクト10間に冷却ガスが通風するこ
とが抑制される。
【0063】この結果、固定子4の給気セクション19
に対向する回転子通風ダクト10と排気セクション20
に対向する回転子通風ダクト10の全ヘッドが異なる場
合に、連通溝22を通風する冷却ガスの圧力損失を抑制
することができる。
【0064】図10は本発明の第7の実施形態を説明す
るための回転電機における回転子および固定子の通風シ
ステムを示す断面図であり、図8と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0065】第7の実施形態では、固定子4の給気セク
ション19に対向する回転子通風ダクト10の全ヘッド
と排気セクション20に対向する回転子通風ダクト10
の全ヘッドが異なる場合に、エアギャップ12g部に固
定子4の各セクションを仕切る仕切り23を、エアギャ
ップ12gに対向する固定子鉄心7の内周面に夫々設け
たものである。
【0066】この場合、回転子通風ダクト10のダクト
内圧力が異なってエアギャップ12g部に圧力勾配があ
る場合でも、固定子4の給気セクション19に対応する
エアギャップ12g部と排気セクション20に対応する
エアギャップ12g部が平均化されるのを抑制すること
ができる。
【0067】以上により、第7の実施形態によれば固定
子4の給気セクション19に対向する回転子通風ダクト
10と排気セクション20に対向する回転子通風ダクト
10の全ヘッドが異なる場合に、エアギャップ12g部
が平均的な圧力上昇が抑制される。
【0068】<変形例>本発明は、以上述べた実施形態
に限定されず、例えば次のように変形してもよい。前述
の実施形態では、回転子鉄心の回転子コイル収納部内に
収納した楔部材として、回転子楔17及びクリページブ
ロック15を夫々別々に構成したものを使用した例につ
いて説明したが、これに限らず回転子楔17とクリペー
ジブロック15を単に一体にしたものであってもよく、
また両者の本来の機能を満足する一つの部材であっても
よい。
【0069】また、前述の実施形態では、回転軸8の軸
方向両端部に夫々ファン9を設けたものを例にあげて説
明したが、該ファン9を設けていないものあっても、回
転子自身が回転することにより、回転子自己通風ファン
ヘッドが生ずる回転電機なら何でも良い。
【0070】さらに、前述の実施形態の回転子楔穴17
aの傾斜角度は、(2)式を満足する値ならどんな値で
も良い。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、回転子と固定子の隙間
のエアギャップ部で固定子の給気セクションに対向する
回転子通風ダクトの回転子自己通風ファンヘッドを小さ
くし、固定子の給気セクションに効率的に通風させるこ
とが可能な回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電機の第1の実施形態におけ
る回転子および固定子の通風システムと回転子通風ダク
トを示す断面図。
【図2】図1の2─2線に沿って切断し、矢印方向に見
た拡大断面図。
【図3】本発明による回転電機の第2の実施形態におけ
る回転子および固定子の通風システムと回転子通風ダク
トを示す断面図。
【図4】本発明による回転電機の第3の実施形態におけ
る回転子および固定子の通風システムと回転子通風ダク
トを示す断面図。
【図5】図4の5─5線に沿って切断し、矢印方向に見
た拡大断面図。
【図6】本発明による回転電機の第4の実施形態におけ
る回転子および固定子の通風システムと回転子通風ダク
トを示す断面図。
【図7】図6の7─7線に沿って切断し、矢印方向に見
た拡大断面図。
【図8】本発明による回転電機の第5の実施形態におけ
る回転子および固定子の通風システムを示す断面図。
【図9】本発明による回転電機の第6の実施形態におけ
るクリページブロックを拡大して示す断面図。
【図10】本発明による回転電機の第7の実施形態にお
ける回転子および固定子の通風システムを示す断面図。
回転子通風ダクトのクリページブロックを拡大して示す
図。
【図11】従来のタービン発電機全体の冷却構造を示す
断面図。
【図12】図11の12─12線に沿って切断し、矢印
方向に見た拡大断面図。
【符号の説明】
1…回転子 2…回転子コイル 3…回転子鉄心 4…固定子 5…保持環 6…固定子コイル 7…固定子鉄心 8…回転子軸 9…ファン 10…回転子通風ダクト 11…固定子通風ダクト 12g…エアギャップ 13…サブスロット 2a…回転子コイル孔 15…クリページブロック 15a…クリページブロック孔 17…回転子楔 17a…回転子楔孔 19…給気セクション 20…排気セクション 21…バッフル 22…連通溝 23…仕切り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H604 AA03 BB04 BB10 BB14 CC02 CC05 CC14 PB03 QC01 QC09 5H609 BB03 BB19 PP02 PP08 PP09 QQ03 QQ10 QQ16 QQ18 RR03 RR17 RR21 RR22 RR42 RR51

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通
    風ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを
    収納するための複数の固定子コイル収納部が形成された
    固定子と、 前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通風ダクト
    と夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給するため
    の給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却ガスを排
    出するための排気セクションと、 前記固定子鉄心の内周側にエアギャップを介して回転自
    在に配設され、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを
    収納するための回転子コイル収納部が形成され、かつ半
    径方向に複数の回転子通風ダクトが形成された回転子
    と、 前記回転子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイル
    が前記回転子コイル収納部から飛散するのを防止し、か
    つ前記回転子コイルとの沿面絶縁距離を保つためのもの
    であって、前記回転子通風ダクトと前記エアギャップを
    連通するように夫々形成される楔穴を有する複数の楔部
    材と、 前記回転子が回転することにより前記給気セクション及
    び排気セクションに夫々発生する回転子自己通風ファン
    ヘッドを、前記給気セクション側を前記排気セクション
    側より相対的に小さくするファンヘッド調整手段と、 を具備した回転電機。
  2. 【請求項2】 固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通
    風ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを
    収納するための複数の固定子コイル収納部が形成された
    固定子と、 前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通風ダクト
    と夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給するため
    の給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却ガスを排
    出するための排気セクションと、 前記固定子鉄心の内周側にエアギャップを介して回転自
    在に配設され、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを
    収納するための回転子コイル収納部が形成され、かつ半
    径方向に複数の回転子通風ダクトが形成された回転子
    と、 前記回転子の回転に伴う遠心力によって前記回転子コイ
    ルが前記回転子コイル収納部から飛散するのを防止し、
    かつ前記回転子コイルとの沿面絶縁距離を保つためのも
    のであって、前記各回転子通風ダクトと前記エアギャッ
    プと連通するように夫々形成される楔穴のうち、前記給
    気セクションに対向する各楔穴は、前記回転子の回転方
    向と反対方向に所定角度θだけ傾斜させた複数の楔部材
    と、 を具備した回転電機。
  3. 【請求項3】 前記楔部材に形成されている楔穴の傾斜
    角度θは、(1)式を満たす請求項2記載の回転電機。 【数1】
  4. 【請求項4】 固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通
    風ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを
    収納するための複数の固定子コイル収納部が形成された
    固定子と、 前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通風ダクト
    と夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給するため
    の給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却ガスを排
    出するための排気セクションと、 前記固定子鉄心の内周側にエアギャップを介して回転自
    在に配設され、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを
    収納するための回転子コイル収納部が形成され、かつ半
    径方向に複数の回転子通風ダクトが形成された回転子
    と、 前記回転子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイル
    が前記回転子コイル収納部から飛散するのを防止し、か
    つ前記各回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通す
    るように夫々形成される楔穴は、回転方向とは反対方向
    に傾斜させると共に、前記排気セクションに対向する楔
    穴を、前記給気セクションに対向する楔穴とは異なる角
    度で傾斜させた楔部材と、 を具備した回転電機。
  5. 【請求項5】 固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通
    風ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを
    収納するための複数の固定子コイル収納部が形成された
    固定子と、 前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通風ダクト
    と夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給するため
    の給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却ガスを排
    出するための排気セクションと、 前記固定子鉄心の内周側にエアギャップを介して回転自
    在に配設され、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを
    収納するための回転子コイル収納部が形成され、かつ半
    径方向に複数の回転子通風ダクトが形成された回転子
    と、 前記回転子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイル
    が前記回転子コイル収納部から飛散するのを防止し、か
    つ前記各回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通す
    るように夫々形成される楔穴の半径方向の長さは、前記
    給気セクション側より前記排気セクション側を短く形成
    した楔部材と、 を具備した回転電機。
  6. 【請求項6】 固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通
    風ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを
    収納するための複数の固定子コイル収納部が形成された
    固定子と、 前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通風ダクト
    と夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給するため
    の給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却ガスを排
    出するための排気セクションと、 前記固定子鉄心の内周側にエアギャップを介して回転自
    在に配設され、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを
    収納するための回転子コイル収納部が形成され、かつ半
    径方向に複数の回転子通風ダクトが形成された回転子
    と、 前記回転子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイル
    が前記回転子コイル収納部から飛散するのを防止し、か
    つ前記各回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通す
    るように夫々形成される楔穴のうち、前記エアギャップ
    の軸方向端部近傍に対応する楔穴は、その回転方向と反
    対方向に所定角度θだけ傾斜させた楔部材と、 を具備した回転電機。
  7. 【請求項7】 固定子鉄心の半径方向に複数の固定子通
    風ダクトが形成され、内周側の軸方向に固定子コイルを
    収納するための複数の固定子コイル収納部が形成された
    固定子と、 前記固定子鉄心の外周側であって前記固定子通風ダクト
    と夫々連通し、該固定子鉄心に冷却ガスを供給するため
    の給気セクション及び該固定子鉄心からの冷却ガスを排
    出するための排気セクションと、 前記固定子鉄心の内周側にエアギャップを介して回転自
    在に配設され、外周側の軸方向に複数の回転子コイルを
    収納するための回転子コイル収納部が形成され、かつ半
    径方向に複数の回転子通風ダクトが形成された回転子
    と、 前記回転子の回転に伴う遠心力によって該回転子コイル
    が前記回転子コイル収納部から飛散するのを防止し、か
    つ前記各回転子通風ダクトと前記エアギャップと連通す
    るように夫々形成される楔穴のうち、前記エアギャップ
    の軸方向端部近傍に対応する楔穴は、その回転方向に所
    定角度θだけ傾斜させた楔部材と、 を具備した回転電機。
  8. 【請求項8】 前記回転子コイル収納部に収納された各
    楔部材の前記回転子コイルと、対向する側に夫々形成さ
    れた楔穴相互間を連通する連通路を夫々形成し、かつ該
    各連通路は前記給気セクションと前記排気セクションと
    の境界部で仕切りを形成した請求項1〜7のいずれかに
    記載の回転電機。
  9. 【請求項9】 前記エアギャップにおいて、前記給気セ
    クションに対応する箇所と前記排気セクションに対応す
    る箇所の間を区切る仕切りを、前記固定子鉄心側に設け
    た請求項1〜7のいずれかに記載の回転電機。
  10. 【請求項10】 前記楔部材は、回転子楔とクリページ
    ブロックからなるもの、又は該回転子楔と該クリページ
    ブロックを一体に形成したものからなる請求項1〜8の
    いずれかに記載の回転電機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017539193A (ja) * 2014-12-10 2017-12-28 エルジー イノテック カンパニー リミテッド ローター組立体およびこれを含むモーター
WO2019220779A1 (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 三菱電機株式会社 回転子および回転電機

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