JP2003346285A - 道路情報送信装置、道路情報送信方法、道路情報送信プログラムおよび道路情報受信装置、道路情報受信方法、道路情報受信プログラム - Google Patents

道路情報送信装置、道路情報送信方法、道路情報送信プログラムおよび道路情報受信装置、道路情報受信方法、道路情報受信プログラム

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JP2003346285A
JP2003346285A JP2003060950A JP2003060950A JP2003346285A JP 2003346285 A JP2003346285 A JP 2003346285A JP 2003060950 A JP2003060950 A JP 2003060950A JP 2003060950 A JP2003060950 A JP 2003060950A JP 2003346285 A JP2003346285 A JP 2003346285A
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road
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Tetsuo Yamamoto
哲生 山本
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VICSリンクを定義することなく、VIC
Sリンクに対応した最新のデータベースを受信側で備え
る必要がなく、道路情報の伝送容量を削減することがで
きる道路情報送信装置、方法、プログラムおよび道路情
報受信装置、方法、プログラムを提供する。 【解決手段】 道路の位置を示す位置データおよび当該
道路の交通状況を表す交通データを含む道路情報を送信
する道路情報送信装置3およびこの道路情報を受信する
道路情報受信装置5であって、道路情報送信装置3は、
交通データ取得部7と、要素座標記録部9と、符号化部
11と、変調部13と、送信部15と、を備え、道路情
報受信装置5は、受信部17と、復調部19と、復元部
21と、地図座標データ記録部23と、道路特定処理部
25と、交通データ処理部27とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の位置を特定
する情報を送信、受信する道路情報送信装置、道路情報
送信方法、道路情報送信プログラムおよび道路情報受信
装置、道路情報受信方法、道路情報受信プログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路の主要交差点で当該道路を
区切って番号を付した位置データと、道路上に設置され
た感知器によって当該道路の交通状況(通過した車両台
数、渋滞情報、交通事故・交通規制に関する情報等)を
表した交通データとを関連付けた道路情報を、送信側
(交通データを収集して送信する送信装置)から受信側
(車両等の移動体に備えられている受信装置)に送信し
て、道路の位置を特定すると共に、車両等の移動体を運
転する運転者(搭乗者、ユーザ)に当該道路の交通状況
を通知する道路交通情報システム(VICS[Vehi
cle Information and Commu
nication System])が知られている
(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】この道路交通情報システム(VICS)に
おける位置データは、VICSリンクと呼ばれており、
このVICSリンクを使用した場合、道路を区切って付
した番号とこの道路における交通状況を示す交通データ
との関連づけが容易に行えて、効率的に情報伝送を行う
ことができるので、狭い帯域で大量の情報を送ることが
できる。
【0004】ところで、このVICSリンクは、緯度経
度方式を採用して、道路の位置を表している。この緯度
経度方式では一つの道路の位置を表す場合、10桁以上
の数値が2個以上必要であり、これらの数値を道路の数
に対応した分だけ、送信側から受信側に伝送する場合、
伝送容量が膨大になるので、この伝送容量を削減するた
めに、VICSリンクは、予め道路の区間を区切って、
この区間毎に定義されていた。
【0005】
【特許文献1】特開2003−4466号公報(段落番
号3〜7、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、道路交
通情報システム(VICS)では、道路が変更された場
合や、道路上に設置される感知器によって収集される交
通データが変更された場合等に、VICSリンクを予め
定義し直さなければならず、当該VICSリンクを定義
して作成するのに手間がかかるという問題がある。
【0007】また、このVICSリンクを使用して道路
の位置を特定する場合、受信側の受信装置に、VICS
リンクに対応した(道路等の変更に対応した)最新のデ
ータベース(地図座標データベース、リンクデータベー
ス)を備えていなければ、道路の位置を特定することが
できないという問題がある。
【0008】さらに、地図座標データベース、リンクデ
ータベースは、道路等の変更に対応するように修正され
て、車両等の移動体を運転する運転者等にわたるまで
に、2〜3年の期間がかかるという問題がある。さらに
また、これらのデータベースを自動更新可能な車載機
(受信装置)を当該運転者等が購入した場合であって
も、リンクデータベースを更新するのに、毎年(年間
に)1〜3万円程度の負担がかかり、送信側から3年間
は更新前のVICSリンクのデータも送信しており、伝
送する伝送容量が増加してしまうという問題がある。
【0009】そこで、本発明の目的は前記した従来の技
術が有する課題を解消し、VICSリンクを定義するこ
となく、VICSリンクに対応した最新のデータベース
を受信側で備える必要がなく、送信側から受信側に送信
する道路情報の伝送容量を削減することができる道路情
報送信装置、道路情報送信方法、道路情報送信プログラ
ムおよび道路情報受信装置、道路情報受信方法、道路情
報受信プログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した目的
を達成するため、以下に示す構成とした。請求項1記載
の道路情報送信装置は、道路の位置を示す位置データを
含む道路情報を送信する道路情報送信装置であって、要
素座標記録手段と、符号化手段と、変調手段と、送信手
段と、を備える構成とした。
【0011】かかる構成によれば、まず、符号化手段
で、伝送用に情報量が減少された符号座標に、要素座標
が符号化される。そして、符号座標が変調手段で変調信
号に変調され、この変調信号が送信手段で道路情報とし
て送信される。なお、要素座標は、座標によって位置を
特定する地図座標データ上において、少なくとも2個の
座標で道路の位置を特定できるもので、道路が複雑に屈
曲している場合、屈曲している数に応じて、最適な補間
点を備えることで、道路の位置を正確に特定することが
できるものである。
【0012】請求項2記載の道路情報送信装置は、道路
の位置を示す位置データおよび当該道路の交通状況を表
す交通データを含む道路情報を送信する道路情報送信装
置であって、交通データ取得手段と、要素座標記録手段
と、符号化手段と、変調手段と、送信手段と、を備える
構成とした。
【0013】かかる構成によれば、交通データ取得手段
で、交通データが取得され、符号化手段で、要素座標記
録手段に記録されている要素座標と交通データとが関連
付けられ、符号座標および交通データ符号に符号化され
る。そして、符号座標および交通データ符号が変調手段
で変調信号に変調され、この変調信号が送信手段で道路
情報として送信される。つまり、道路情報には、位置デ
ータと、交通データ情報とが含まれている。また、交通
データには、渋滞データや、道路の交通規制を表す規制
データ等が含まれている。
【0014】請求項3記載の道路情報送信方法は、道路
の位置を示す位置データを含む道路情報を送信する道路
情報送信方法であって、符号化ステップと、変調ステッ
プと、送信ステップと、を含むものとした。
【0015】この方法によれば、まず、符号化ステップ
において、要素座標が位置データとして記録されている
記録装置から、当該要素座標が読み出されて、符号座標
に符号化される。そして、変調ステップにおいて、符号
座標が変調信号に変調され、送信ステップにおいて、こ
の変調信号が道路情報として送信される。
【0016】請求項4記載の道路情報送信方法は、道路
の位置を示す位置データおよび当該道路の交通状況を表
す交通データを含む道路情報を送信する道路情報送信方
法であって、交通データ取得ステップと、符号化ステッ
プと、変調ステップと、送信ステップと、を含むものと
した。
【0017】この方法によれば、まず、交通データ取得
ステップにおいて、道路に備えられている検出装置から
交通データが取得される。符号化ステップにおいて、位
置データとして記録装置に記録されている要素座標が読
み出され、この読み出された要素座標と交通データとが
関連付けられ、要素座標が符号座標に、交通データが交
通データ符号に符号化される。そして、変調ステップに
おいて、符号座標および交通データ符号が変調され、変
調信号が生成され、この生成された変調信号が送信ステ
ップにおいて、道路情報として送信される。
【0018】請求項5記載の道路情報送信プログラム
は、道路の位置を示す位置データを含む道路情報を送信
する装置を、符号化手段、変調手段、送信手段、として
機能させる構成とした。
【0019】かかる構成によれば、符号化手段で、要素
座標が位置データとして記録されている記録装置から、
当該要素座標が読み出されて、符号座標に符号化され
る。そして、変調手段で、符号座標が変調信号に変調さ
れ、送信手段で、この変調信号が道路情報として送信さ
れる。
【0020】請求項6記載の道路情報送信プログラム
は、道路の位置を示す位置データおよび当該道路の交通
状況を表す交通データを含む道路情報を送信する装置
を、交通データ取得手段、符号化手段、変調手段、送信
手段、として機能させる構成とした。
【0021】かかる構成によれば、交通データ取得手段
で、道路に備えられている検出装置から交通データが取
得される。符号化手段で、位置データとして記録装置に
記録されている要素座標が読み出され、この読み出され
た要素座標と交通データとが関連付けられ、要素座標が
符号座標に、交通データが交通データ符号に符号化され
る。変調手段で、符号座標および交通データ符号が変調
され、変調信号が生成され、この生成された変調信号が
送信手段で、道路情報として送信される。
【0022】請求項7記載の道路情報受信装置は、請求
項1に記載の道路情報送信装置から道路情報として送信
された変調信号を受信して、道路の位置を特定する道路
情報受信装置であって、受信手段と、復調手段と、復元
座標生成手段と、地図座標データ記録手段と、道路特定
処理手段と、を備える構成とした。
【0023】かかる構成によれば、受信手段で変調信号
が受信され、復調手段で変調信号に含まれている符号座
標が取得される。復元座標生成手段で符号座標が復元さ
れ、復元座標が生成される。道路特定処理手段で復元座
標と、地図座標データ記録手段に記録されている地図座
標データとに基づいて、道路の位置を特定する再現座標
が生成される。
【0024】請求項8記載の道路情報受信装置は、請求
項2に記載の道路情報送信装置から送信された道路情報
を受信して、道路の位置を特定すると共に、前記道路情
報に含まれる交通データに基づいて処理した処理情報を
出力する道路情報受信装置であって、受信手段と、復調
手段と、復元座標生成手段と、地図座標データ記録手段
と、道路特定処理手段と、交通データ処理手段と、を備
える構成とした。
【0025】かかる構成によれば、受信手段で変調信号
が受信され、復調手段で変調信号に含まれている符号座
標および交通データ符号が取得される。復元座標生成手
段で符号座標を復元した復元座標および交通データ符号
を復元した交通データが生成される。道路特定処理手段
で、地図座標データ記録手段に記録されている地図座標
データと、復元座標とに基づいて、道路の位置を特定す
る再現座標が生成される。交通データ処理手段で、特定
された道路の位置と、交通データとに基づいて、ルート
選択処理とディスプレイ処理との少なくとも一方の処理
が施された処理情報が出力される。
【0026】請求項9記載の道路情報受信方法は、請求
項3に記載の道路情報送信方法により、道路情報として
送信された変調信号を受信して、道路の位置を特定する
道路情報受信方法であって、受信ステップと、復調ステ
ップと、復元座標生成ステップと、道路特定処理ステッ
プと、を含むものとした。
【0027】この方法によれば、受信ステップにおいて
変調信号が受信され、復調ステップにおいて変調信号に
含まれている符号座標が取得される。復元座標生成ステ
ップにおいて符号座標が復元され、復元座標が生成され
る。道路特定処理ステップにおいて復元座標と、記録装
置に記録されている地図座標データとに基づいて、道路
の位置を特定する再現座標が生成される。
【0028】請求項10記載の道路情報受信方法は、請
求項4に記載の道路情報送信方法により送信された道路
情報を受信して、道路の位置を特定すると共に、前記道
路情報に含まれる交通データに基づいて処理した処理情
報を出力する道路情報受信方法であって、受信ステップ
と、復調ステップと、復元座標生成ステップと、道路特
定処理ステップと、交通データ処理ステップと、を含む
ものとした。
【0029】この方法によれば、受信ステップにおいて
変調信号が受信され、復調ステップにおいて変調信号に
含まれている符号座標および交通データ符号が取得され
る。復元座標生成ステップにおいて符号座標を復元した
復元座標および交通データ符号を復元した交通データが
生成される。道路特定処理ステップにおいて、記録装置
に記録されている地図座標データと、復元座標とに基づ
いて、道路の位置を特定する再現座標が生成される。交
通データ処理ステップにおいて、特定された道路の位置
と、交通データとに基づいて、ルート選択処理とディス
プレイ処理との少なくとも一方の処理が施された処理情
報が出力される。
【0030】請求項11記載の道路情報受信プログラム
は、請求項5に記載の道路情報送信プログラムが機能
し、道路情報として送信された変調信号を受信して、道
路の位置を特定する装置を、受信手段、復調手段、復元
座標生成手段、道路特定処理手段、として機能させる構
成とした。
【0031】かかる構成によれば、受信手段で変調信号
が受信され、復調手段で変調信号に含まれている符号座
標が取得される。復元座標生成手段で符号座標が復元さ
れ、復元座標が生成される。道路特定処理手段で復元座
標と、記録装置に記録されている地図座標データとに基
づいて、道路の位置を特定する再現座標が生成される。
【0032】請求項12記載の道路情報受信プログラム
は、請求項6に記載の道路情報送信プログラムが機能し
送信された道路情報を受信して、道路の位置を特定する
と共に、前記道路情報に含まれる交通データに基づいて
処理した処理情報を出力する装置を、受信手段、復調手
段、復元座標生成手段、道路特定処理手段、交通データ
処理手段、として機能させる構成とした。
【0033】かかる構成によれば、受信手段で変調信号
が受信され、復調手段で変調信号に含まれている符号座
標および交通データ符号が取得される。復元座標生成手
段で符号座標を復元した復元座標および交通データ符号
を復元した交通データが生成される。道路特定処理手段
で、記録装置に記録されている地図座標データと、復元
座標とに基づいて、道路の位置を特定する再現座標が生
成される。交通データ処理手段で、特定された道路の位
置と、交通データとに基づいて、ルート選択処理とディ
スプレイ処理との少なくとも一方の処理が施された処理
情報が出力される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。この実施の形態
の説明では、まず、道路情報送受信システム(道路情報
送信装置および複数の道路情報受信装置)の構成を説明
し(図1)、続いて、道路情報送信装置の動作(図
2)、道路情報受信装置の動作(図3)を説明する。そ
して、道路情報について説明し(図4〜図9)、要素座
標について説明する(図10〜図18)。また、受信側
の道路情報受信装置において、道路を特定する方法につ
いて説明し(図19〜図21)、交通データの処理につ
いて説明する(図22〜図31)。最後に現行方式(V
ICS)および様々な符号化方式と比較した結果につい
て説明する(図32、図33)。さらに、補足として、
二次メッシュについて説明する(図34)。
【0035】(道路情報送受信システム)図1は、道路
情報送受信システムのブロック図である。この図1に示
すように、道路情報送受信システム1は、道路の位置を
特定する位置データと、当該道路の交通状況を表す交通
データとを道路情報として送信し、受信側で、道路の位
置と、交通状況とを把握することができるもので、道路
情報送信装置3と、道路情報受信装置5とを備えてい
る。
【0036】また、この図1に示したように、道路情報
送信装置3に交通データを送信するための検出装置2
と、交通データ処理装置4とが備えられている。
【0037】検出装置2は、各道路上(道路側端、道路
の通過ゲート等)の一定区間毎(例えば、主要交差点の
間毎)に設置されており、当該道路を通過した車両の速
度や車両の台数を検出するものである。
【0038】交通データ処理装置4は、検出装置2で検
出された車両の速度や車両の台数と、各道路の一定区間
を識別するために付されたID(以下、道路区間IDと
する)とを関連付け、道路区間IDで識別される道路区
間毎の交通データを生成するものである。この交通デー
タは、一定区間の道路の混み具合(一定時間当たりの車
両の通過台数)を示すものであり、いわゆる渋滞情報
(渋滞データ)であるといえる。また、この交通データ
処理装置4は、警視庁等から寄せられる道路の工事情報
や交通事故情報(道路の交通規制を表す規制データ)等
を蓄積しており、これらの情報も、交通データに含めて
いる。
【0039】なお、道路区間IDは、日本国内におい
て、従来のVICSシステム(現在も採用されている)
と協調させるため、従来のVICSリンクに対応してい
るが、このVICSリンクに必ずしも対応させる必要は
ない。例えば、各地域(各国)の道路事情に対応した道
路区間分けを予め設定しておき、この道路区間毎に車両
の速度や車両の台数を検出したものを交通データとすれ
ばよい。或いは、道路区間毎ではなく、一本の道路毎
(例えば、国道29号のa地点からb地点まで)の交通
データとしてもよい。
【0040】[道路情報送信装置の構成]道路情報送信
装置3は、道路の位置を特定する要素座標を位置データ
とし、この位置データと交通データ処理装置4で処理さ
れた交通データとを関連付けた道路情報を、受信側の道
路情報受信装置5に送信するもので、交通データ取得部
7と、要素座標記録部9と、符号化部11と、変調部1
3と、送信部15とを備えている。
【0041】交通データ取得部7は、交通データ処理装
置4で処理された交通データを、ネットワークを介し
て、または、放送波を受信して取得し、符号化部11に
出力するものである。この交通データ取得部7は、交通
データ処理装置4で処理された交通データ以外に、ネッ
トワーク上に接続され、交通データを提供しているサー
バ等に一定時間間隔(例えば、1分おき)でアクセス
し、最新の交通データを常に取得するものである。この
交通データ取得部7が、特許請求の範囲に記載した交通
データ取得手段に相当するものである。
【0042】要素座標記録部9は、座標によって位置を
特定することができる地図座標データから、道路の位置
を特定するための、少なくとも任意の2点を抽出した要
素座標を予め記録しているものである。地図座標データ
は、地表上の地形を2次メッシュ(緯度経度で表すと
7.5分×5分、長さで表すと約10000m×約10
000mの枠、または、1次メッシュ、3次メッシュ)
で区分して、この区分した一つずつの「枠」(長方形)
に座標(正規化座標[例えば、x座標0〜10000、
y座標0〜10000])を振ったものである。この要
素座標記録部9が、特許請求の範囲に記載した要素座標
記録手段に相当するものである。
【0043】なお、要素座標は、座標によって位置を特
定する地図座標データ上において、少なくとも2個の座
標(始点、終点)で道路の位置を特定できるもので、道
路が複雑に屈曲している場合、屈曲している数に応じ
て、最適な補間点を備えることで、例えば、一回だけ直
角に屈曲している道路の場合、この直角に曲がっている
地点を補間点とすることで、始点、終点、補間点(これ
らを“ノード”(結び目、交点)ということができる)
によって道路の位置を正確に特定することができるもの
である。なお、この要素座標には、道路の名称を示すデ
ータ(名称データ)が付加されている。この要素座標の
詳細については後記する(図10〜図18を使用して詳
述する)。
【0044】符号化部11は、交通データ取得部7で取
得された交通データと、要素座標記録部9に記録されて
いる要素座標とを関連付けて道路情報とし、この道路情
報を符号化して、変調部13に出力するものである。こ
の符号化部11は、交通データに含まれている道路区間
IDと、要素座標で特定される道路の位置とに基づい
て、交通データと要素座標とのそれぞれを関連付けるも
のである。
【0045】また、この符号化部11における道路情報
の符号化によって、伝送用に情報量が減少され、要素座
標が符号座標に、交通データが交通データ符号に符号化
される。これら符号座標および交通データ符号を合わせ
て符号化道路情報とする。なお、この道路情報の詳細に
ついては後記する(図4〜図9を使用して詳述する)。
【0046】変調部13は、符号化部11で符号化され
た道路情報(符号化道路情報)をデジタル変調し、変調
信号として送信部15に出力するものである。この変調
部13が特許請求の範囲に記載した変調手段に相当する
ものである。
【0047】送信部15は、変調部13でデジタル変調
された変調信号を電力増幅する送信器であり、この電力
増幅した変調信号を道路情報として、アンテナから送信
する(放送する)ものである。
【0048】この道路情報送信装置3によれば、符号化
部11で、要素座標記録部9に記録されている要素座標
が伝送用に情報量が減少された符号座標に符号化され
る。そして、符号座標が変調部13で変調信号に変調さ
れ、この変調信号が送信部15で道路情報として送信さ
れる。つまり、この道路情報送信装置3では、少なくと
も始点と終点の2個の要素座標によって、それぞれの道
路の位置を特定する道路情報が定義されているので、従
来のVICSシステムのように複数個のVICSリンク
によって、それぞれの道路の位置を特定する道路情報に
比べ、送信する情報量を少なくすることができる。ま
た、道路の長さや道路の連結の仕方や道路の呼称等が変
更になったとしても、要素座標を変更すればよく、VI
CSリンクを定義する必要がない。また、道路情報送信
装置3の符号化部11で符号化した符号座標(変調して
電力増幅した道路情報といえる)を受信側の道路情報受
信装置5に送信することで、伝送容量を削減することが
できる。
【0049】また、この道路情報送信装置3によれば、
交通データ取得部7で、交通データが取得され、符号化
部11で、要素座標記録部9に記録されている要素座標
および交通データが関連付けられ、符号座標および交通
データ符号に符号化される。そして、符号座標および交
通データ符号が変調部13で変調信号に変調され、この
変調信号が送信部15で道路情報として送信される。つ
まり、この道路情報送信装置3によれば、交通データ処
理装置4で処理された交通データが道路の位置を特定す
る要素座標と関連付けられ、道路情報として送信される
構成となっており、道路の位置を特定するのに、VIC
Sリンクを使用していない。すなわち、VICSリンク
に依存することなく、少なくとも始点と終点の2個の要
素座標によって、それぞれの道路の位置を特定する道路
情報が定義されているので、道路の位置を特定する情報
量が少なくてすみ、要素座標で位置が特定される道路区
間の交通状況を小容量で送信することができる。
【0050】さらに、少なくとも始点と終点の2個の要
素座標によって、それぞれの道路の位置を特定する道路
情報が定義されることで、VICSリンクの制作(定
義)、VICSリンクに対応した最新のデータベースの
配布等、維持コストを大幅に削減することができ、道路
情報の伝達の機動力が上がり、道路情報送受信システム
1を使用する(道路情報を必要とする)ユーザの利便性
を著しく向上させることができる。
【0051】[道路情報受信装置の構成]道路情報受信
装置5は、送信側の道路情報送信装置3から送信された
道路情報を受信して、道路の位置を特定すると共に、当
該道路の交通状況を把握するためのもので、受信部17
と、復調部19と、復元部21と、地図座標データ記録
部23と、道路特定処理部25と、交通データ処理部2
7と、表示出力部29と、操作部31とを備えている。
なお、この道路情報受信装置5は、通常、車両等の移動
体に備えられるものであるが、例えば、移動することの
ないもの(場所)、一般住宅等に備えられてもよい。
【0052】受信部17は、道路情報送信装置3から送
信された道路情報(変調信号)を、アンテナを介して受
信して検波し電力増幅して、復調部19に出力するもの
である。この受信部17が特許請求の範囲に記載されて
いる受信手段に相当するものである。
【0053】復調部19は、受信部17で受信した道路
情報(変調信号)を、デジタル復調して、符号化道路情
報(符号座標および交通データ符号)を取得するもので
ある。つまり、この復調部19は、道路情報として、送
信側の道路情報送信装置3から送信された変調信号をデ
ジタルデータである符号化道路情報(符号座標および交
通データ符号)に変換するものである。この復調部19
が特許請求の範囲に記載されている復調手段に相当する
ものである。
【0054】復元部21は、復調部19でデジタル復調
された符号座標および交通データ符号を元々の情報であ
る要素座標および交通データに復元するものである。な
お、この復元部21で符号座標から復元された要素座標
のことを復元座標と呼ぶこととし、この復元座標に符号
座標を復元することを復元座標処理と呼ぶこととする。
この復元部21が特許請求の範囲に記載した復元座標生
成手段に相当するものである。
【0055】地図座標データ記録部23は、座標によっ
て位置を特定することができる地図座標データを記録し
ているものである。つまり、この地図座標データによっ
て、各道路の位置が特定されており、道路の形状に応じ
て、複数の地図座標データ(始点[始点ノード]、終点
[終点ノード]、補間点[中間点ノード、通常、複
数])で道路の位置が特定されている。この地図座標デ
ータ記録部23が特許請求の範囲に記載した地図座標デ
ータ記録手段に相当するものである。
【0056】道路特定処理部25は、復元部21で復元
された復元座標と、地図座標データ記録部23に記録さ
れている地図座標データとに基づいて、道路の位置を特
定するものである。なお、この道路特定処理部25にお
ける処理を道路マッチング処理と呼ぶこととする。この
道路特定処理部25における道路マッチング処理(道路
の特定の仕方)については後記する(図19〜図21を
使用して詳述する)。
【0057】交通データ処理部27は、道路特定処理部
25で位置が特定された道路に関連付けて、復元部21
で復元された交通データを処理して、処理情報を出力す
るものである。この交通データ処理部27における処理
には、道路を移動する際の最短時間となるルート(道
筋)を選択するルート選択処理と、復元された交通デー
タを目視可能(表示可能)に処理するディスプレイ処理
とがある。これらの処理については後記する(図22〜
図31を使用して詳述する)。
【0058】表示出力部29は、交通データ処理部27
で出力された処理情報を表示出力するものである。この
実施の形態では、表示出力部29は、小型の液晶ディス
プレイと音声出力用のスピーカとによって構成されてい
る。
【0059】操作部31は、交通データ処理部27にお
ける処理(ルート選択処理またはディスプレイ処理)の
選択や、表示出力部29に出力されている処理情報、例
えば、移動体の周囲の地図に、当該移動体を示すアイコ
ンと、目的地を示すアイコンとが表示されている場合、
周囲の地図の表示を拡大したり、縮小したりする操作を
行うものである。
【0060】この道路情報受信装置5によれば、受信部
17で変調信号が受信され、復調部19で変調信号に含
まれている符号座標が取得される。復元部21で符号座
標が復元され、復元座標が生成される。道路特定処理部
25で復元座標と、地図座標データ記録部23に記録さ
れている地図座標データとに基づいて、道路の位置を特
定する再現座標が生成される。この道路情報受信装置5
では、VICSリンクを使用することなく、少なくとも
始点と終点の2個の要素座標によって、それぞれの道路
の位置を特定する道路情報によって道路の位置を特定し
ている。このため、道路の長さや道路の連結の仕方や道
路の呼称等が変更になったとしても、VICSリンクに
対応した最新のデータベースを備える必要がない。つま
り、従来ならば2年から3年に一度、最新のデータベー
スを購入するために費やしていた数万円の維持コスト
(ランニングコスト)を、この道路情報受信装置5では
削減することができる。
【0061】また、この道路情報受信装置5によれば、
受信部17で変調信号が受信され、復調部19で変調信
号に含まれている符号座標および交通データ符号が取得
される。復元部21で符号座標を復元した復元座標およ
び交通データ符号を復元した交通データが生成される。
道路特定処理部25で、地図座標データ記録部23に記
録されている地図座標データと、復元座標とに基づい
て、道路の位置を特定する再現座標が生成される。交通
データ処理部27で、特定された道路の位置と、交通デ
ータとに基づいて、ルート選択処理とディスプレイ処理
との少なくとも一方の処理が施された処理情報が出力さ
れる。つまり、この道路情報受信装置5によれば、送信
側の道路情報送信装置3から送信された道路情報(道路
の位置を特定するための位置データ)が、少なくとも始
点と終点の2個の要素座標によって、それぞれの道路の
位置を特定するものであり、VICSリンクを使用して
いない。このため、VICSリンクに依存することな
く、要素座標で位置が特定される道路区間の交通状況
(最短のルート等)を把握することができる。
【0062】(道路情報送信装置の動作)次に、図2に
示すフローチャートを参照して、道路情報送信装置3の
動作について説明する(適宜、図1参照)。まず、交通
データ取得部7で、交通データ処理装置4にて処理され
た交通データがネットワークを介して、または、放送波
(交通データが重畳されている)を受信することで、取
得され、符号化部11に出力される(S1)。
【0063】続いて、符号化部11で、要素座標記録部
9に記録されている要素座標が符号座標に符号化される
と共に、交通データ取得部7から入力された交通データ
が交通データ符号に符号化される。これら符号座標およ
び交通データ符号が関連付けられ(一つずつの組にされ
て)、符号化道路情報として変調部13に出力される
(S2)。
【0064】そして、変調部13で、符号化部11にて
符号化された符号化道路情報がデジタル変調され、変調
信号とされ、送信部15に出力される(S3)。そし
て、この送信部15で、変調信号が電力増幅され、道路
情報として複数の道路情報受信装置5に向けてアンテナ
から(放送波として)出力(送信)される(S4)。
【0065】(道路情報受信装置の動作)次に、図3に
示すフローチャートを参照して、道路情報受信装置5の
動作について説明する(適宜、図1参照)。まず、受信
部17で、道路情報送信装置3から送信された道路情報
(変調信号)が、アンテナにより受信され、検波されて
電力増幅され復調部19に出力される(S11)。続い
て、復調部19で変調信号に含まれている符号座標およ
び交通データ符号が取得され、復元部21に出力される
(S12)。
【0066】すると、復元部21で、復調部19にて取
得された符号座標および交通データ符号が復元され、つ
まり、符号座標が復元座標に、交通データ符号が交通デ
ータに復元(符号化に対応した復号[復号化])され、
道路特定処理部25に出力される(S13)。
【0067】そして、道路特定処理部25で、復元部2
1にて復元(復号)された復元座標と、地図座標データ
記録手段23に記録されている地図座標データとが比較
され、道路の位置を特定する道路特定処理が施される
(S14)。
【0068】また、この道路特定処理部25により道路
の位置が特定された後、復元部21にて復元された交通
データについて、交通データ処理部27で、道路情報受
信装置5のユーザからの要求に基づいて(操作部31に
よる操作によって)、交通データ処理(ルート選択処理
またはディスプレイ処理)が施され、処理情報が生成さ
れて表示出力部29に出力される(S15)。
【0069】その後、交通データ処理部27にて処理さ
れた処理情報が、表示出力部29、すなわち、液晶ディ
スプレイ(表示手段)の表示画面上に表示され、音声出
力用のスピーカ(音声出力手段)から出力される(S1
6)。
【0070】(道路情報について)次に、図4〜図9を
参照して、道路情報送信装置3から送信される道路情報
について詳細に説明する(適宜、図1参照)。図4は、
道路情報送信装置3の符号化部11で要素座標と交通デ
ータとが関連付けられた際のデータ構造を説明した図で
ある。この図4に示したように、道路情報は、ヘッダ部
分と、複数個(n個;第1部分から第n部分まで)の位
置データ部分および交通データ部分とから構成されてい
る。この道路情報は、送信側から受信側に効率よく伝送
できるように、可能な限り少ない情報量にビット数が割
り当てられている。なお、第1部分から第n部分までの
各部分は、道路一本一本に対応しているものである。つ
まり、この図4に示した道路情報ではn本の道路に関す
る情報(位置データおよび交通データ)が含まれている
ことになる。
【0071】ヘッダ部分は、地表上の地形が2次メッシ
ュ(緯度経度で表すと7.5分×5分、長さで表すと約
10000m×約10000mの長方形)で区分された
際に、この区分した一つずつの「枠」に関して記述され
た部分であり、「全データ数(12ビット)」と、「2
次メッシュX座標(8ビット)」と、「2次メッシュY
座標(8ビット)」と、「道路区分(2ビット)」と、
「順序指定(1ビット)」と、「ダイレクト指定(1ビ
ット)」と、「拡張ビット指定(8ビット)」とを含ん
でいる。
【0072】「全データ数(12ビット)」は、当該ヘ
ッダ部分に連なる第1部分から第n部分までの2進デー
タのバイト数(総バイト数)を12ビットで表すもので
ある。
【0073】「2次メッシュX座標(8ビット)」は、
地表上の地形を2次メッシュで区分した際に、この区分
した一つずつの「枠」のX座標を8ビットで表すもので
ある。
【0074】「2次メッシュY座標(8ビット)」は、
地表上の地形を2次メッシュで区分した際に、この区分
した一つずつの「枠」のY座標を8ビットで表すもので
ある。すなわち、「2次メッシュX座標(8ビット)」
と「2次メッシュY座標(8ビット)」とによって、2
次メッシュで(縦横の網の目状に)地表上の地形を区分
した際の一つの「枠」のX座標およびY座標を合計16
ビットで表している。
【0075】「道路区分(2ビット)」は、道路の区分
(種別)を2ビットで表すものである。この道路の区分
は、“都市間高速”、“首都高”、“一般道”、“その
他”の4区分に分類されている。
【0076】「順序指定(1ビット)」は、2次メッシ
ュで(縦横の網の目状に)地表上の地形を区分した際の
一つの「枠」内で、一本の道路を特定した場合に、この
特定した道路と他の道路とを区別するために(重複しな
いように)付した識別子を1ビットで表すものである。
なお、この「順序指定(1ビット)」は、受信側の道路
情報受信装置5において、一本***路の位置を特定す
る際に利用される。
【0077】「ダイレクト指定(1ビット)」は、直
接、道路の要素座標を指定するために付した識別子を1
ビットで表すものである。つまり、ダイレクト指定は、
従来のデータベース(VICSリンクに対応したデータ
ベース)を使用しないで、道路情報受信装置5の表示出
力部29の表示画面に表示される地図上で、道路の位置
を特定する要素座標(道路情報受信装置5において、こ
の要素座標が符号化され復元された復元座標)が指定さ
れていることを示すものである。
【0078】「拡張ビット指定(8ビット)」は、「ダ
イレクト指定(1ビット)」が指定されている場合、つ
まり、要素座標によって、道路の位置を特定する場合に
座標の精度(ビット数を変えること)を指定することを
8ビットで表すものである。この8ビット(拡張ビッ
ト)の内訳は、要素座標の始点座標(始点)の精度に3
ビット、角度の精度に1ビット、距離の精度に1ビット
が割り当てられ、余りとして3ビットが確保されている
ものである。なお、それぞれの精度に割り当てられてい
るビット数を、「始点座標の割当ビット数」、「角度の
割当ビット数」、「距離の割当ビット数」とする。
【0079】ここで、それぞれのビットの内容を以下に
述べる。始点座標の精度について、拡張ビットが“0”
(3ビットの2進数、「000」)であれば、現状維持
(変更無し)、“1”〜“6”(3ビットの2進数、
「001」〜「110」)であれば、1ビット増加〜6
ビット増加、例えば、始点座標の割当ビット数が10ビ
ットである場合、“1”であれば、11ビットに、
“4”であれば、14ビットに、“6”であれば、16
ビットにビット数が増加する。また、拡張ビットが
“7”(3ビットの2進数、「111」)であれば、1
ビット減少、つまり、例えば、始点座標の割当ビット数
が10ビットである場合、9ビットにビット数が減少す
る。角度の精度および距離の精度について、拡張ビット
が“0”(1ビットの2進数、「0」)であれば、現状
維持(変更無し)、“1”(1ビットの2進数、
「1」)であれば、1ビット増加する。
【0080】位置データ部分は、2次メッシュの「枠」
内において、各道路の位置を特定する位置データ(要素
座標を含む)に関して記述された部分であり、この位置
データ部分の詳細を図5に示す。この図5に示したよう
に、位置データ部分は、「双方向フラグ(1ビット)」
と、「旅行時間有無フラグ(1ビット)」と、「座標個
数(5ビット)」と、「X座標(10ビット)」と、
「Y座標(10ビット)」と、「角度フラグ(1ビッ
ト)」と、「角度(6ビットまたは8ビット)」と、
「長さフラグ(1ビット)」と、「長さ(6ビットまた
は8ビット)」とを含んでいる。
【0081】「双方向フラグ(1ビット)」は、この位
置データ部分に含まれているデータの有効性を示すフラ
グを1ビットで表すものである。つまり、この「双方向
フラグ(1ビット)」が“0”(1ビットの2進数、
「0」)であれば、当該位置データ部分に含まれている
データが有効であることを示しており、“1”(1ビッ
トの2進数、「1」)であれば、当該位置データ部分に
含まれているデータが無効である(実際には、他のデー
タは省略される)ことを示している。データが無効にな
る場合は、例えば、道路の位置が変更された場合等が挙
げられる。
【0082】「旅行時間有無フラグ(1ビット)」は、
旅行時間に関するデータが含まれている否かを示すフラ
グを1ビットで表すものである。つまり、この「旅行時
間有無フラグ(1ビット)」が“0”(1ビットの2進
数、「0」)であれば、旅行時間に関するデータが位置
データ部分に含まれていることを示しており、“1”
(1ビットの2進数、「1」)であれば、旅行時間に関
するデータが位置データ部分に含まれていないことを示
している。
【0083】「座標個数(5ビット)」は、位置データ
部分に含まれている要素座標の個数を5ビットで表すも
のである。つまり、1つの位置データ部分に、最大で5
ビット分(32個)の要素座標を含めることができる。
【0084】「X座標(10ビット)」は、2次メッシ
ュの「枠」内における道路の位置を特定するためのX座
標を10ビットで表すものである。
【0085】「Y座標(10ビット)」は、2次メッシ
ュの「枠」内における道路の位置を特定するためのY座
標を10ビットで表すものである。ちなみに、この実施
の形態では、2次メッシュの「枠」内は、正規化座標
(X座標0〜10000[1m間隔]、Y座標0〜10
000[1m間隔])で表されている。しかし、実際に
は、X座標、Y座標共に、10m単位で十分に道路の位
置を特定することができるので、X座標、Y座標共に、
それぞれ0〜1000の座標で表されている。
【0086】「角度フラグ(1ビット)」は、道路の位
置を特定する最初の点である始点座標(始点)から次の
点(補間点または終点)までの間における角度の補正の
度合いを示すフラグを1ビットで表すものである。つま
り、この「角度フラグ(1ビット)」が“0”(1ビッ
トの2進数、「0」)であれば、角度の補正は小さいこ
とを示しており、“1”(1ビットの2進数、「1」)
であれば、角度の補正は大きいことを示している。
【0087】「角度(6ビットまたは8ビット)」は、
道路の位置を特定する最初の点である始点座標(始点)
から次の点(補間点または終点)までの間における角度
の補正値を6ビットまたは8ビットで表すものである。
【0088】これら「角度フラグ(1ビット)」および
「角度(6ビットまたは8ビット)」の詳細を図6に示
す。この図6に示したように、この実施の形態では、
「角度フラグ(1ビット)」が“0”である場合、「角
度(6ビットまたは8ビット)」は6ビット、つまり、
329度〜0度(149度〜180度)、0度〜31度
(180度〜211度)(1ビットで正負を表して5ビ
ットで数字を表す)の角度の補正値を表しており、角度
フラグ(1ビット)」が“1”である場合、「角度(6
ビットまたは8ビット)」は8ビット、つまり、32度
〜328度(149度〜211度を除く)の角度の補正
値を表している。
【0089】「長さフラグ(1ビット)」は、道路の位
置を特定する最初の点である始点座標(始点)から次の
点(補間点または終点)までの距離の度合いを示すフラ
グを1ビットで表すものである。つまり、この「長さフ
ラグ(1ビット)」が“0”(1ビットの2進数、
「0」)であれば、距離は短いことを示しており、
“1”(1ビットの2進数、「1」)であれば、距離は
長いことを示している。
【0090】「長さ(6ビットまたは8ビット)」は、
道路の位置を特定する最初の点である始点座標(始点)
から次の点(補間点または終点)までの距離の値(m単
位)を6ビットまたは8ビットで表すものである。
【0091】これら「長さフラグ(1ビット)」および
「長さ(6ビットまたは8ビット)」の詳細を図7に示
す。この図7に示したように、この実施の形態では、
「長さフラグ(1ビット)」が“0”である場合、「長
さ(6ビットまたは8ビット)」は6ビット、つまり、
0m〜639mの値を表しており、「長さフラグ(1ビ
ット)」が“1”である場合、「長さ(6ビットまたは
8ビット)」は8ビット、つまり、640m〜3190
mの値を表している。
【0092】交通データ部分は、各道路の交通状況を表
している交通データに関して記述された部分であり、こ
の交通データ部分の詳細を図8に示す。この図8に示し
たように、交通データ部分は、「データ個数(5ビッ
ト)」と、「渋滞度(2ビット)」と、「長さフラグ
(1ビット)」と、「長さ(6ビットまたは8ビッ
ト)」と、「旅行時間(8ビット)」と含んでいる。
【0093】「データ個数(5ビット)」は、交通デー
タ部分に含まれている交通データの要素の個数を5ビッ
トで表すものである。つまり、1つの交通データ部分
に、最大で5ビット分(32個)の交通データの要素を
含めることができる。
【0094】「渋滞度(2ビット)」は、道路の一定区
間における渋滞の度合いを2ビットで表すものである。
渋滞の度合いは、“0”(2ビットの2進数、「0
0」)であれば、「不明」であることを表しており、
“1”(2ビットの2進数、「01」)であれば、「渋
滞無し」(渋滞度1とする)であることを表しており、
“2”(2ビットの2進数、「10」)であれば、「混
雑」(渋滞度2とする)であることを表しており、
“3”(2ビットの2進数、「11」)であれば、「渋
滞」(渋滞度3とする)であることを表している。この
実施の形態では、車両等の移動体に乗車して、100m
の道路を通過するのにかかる時間が18秒未満である場
合を「渋滞無し」と、18秒以上36秒未満である場合
を「混雑」と、36秒以上である場合を「渋滞」と定義
している。
【0095】「長さフラグ(1ビット)」は、渋滞が始
まった地点である渋滞開始点から渋滞がなくなる地点で
ある渋滞終了点まで(渋滞度が変更される地点間)、渋
滞の距離の度合い示すフラグを1ビットで表すものであ
る。つまり、この「長さフラグ(1ビット)」が“0”
(1ビットの2進数、「0」)であれば、距離は短いこ
とを示しており、“1”(1ビットの2進数、「1」)
であれば、距離は長いことを示している。
【0096】「長さ(6ビットまたは8ビット)」は、
渋滞が始まった地点である渋滞開始点から渋滞がなくな
る地点である渋滞終了点まで(渋滞度が変更される地点
間)、渋滞の距離の値(m単位)を6ビットまたは8ビ
ットで表すものである。
【0097】「旅行時間(8ビット)」は、渋滞が始ま
った地点である渋滞開始点から渋滞がなくなる地点であ
る渋滞終了点まで(渋滞度が変更される地点間)の旅行
時間(移動時間)を8ビットで表すものである。この
「旅行時間(8ビット)」の詳細を図9に示す。この図
9に示すように、「旅行時間(8ビット)」の先頭の1
ビットは旅行時間の単位を表すものであり、“0”(1
ビットの2進数、「0」)の場合、後続の7ビットで表
される時間(0〜127)が秒単位であることを表して
おり、“1”(1ビットの2進数、「1」)の場合、後
続の7ビットで表される時間(0〜127)が分単位で
あることを表している。なお、「旅行時間(8ビッ
ト)」の先頭の1ビットが“1”である場合、後続の7
ビットで表される時間のうち、「0」は不明であること
を表しており、「1〜126」は1分から126分であ
ることを表しており、「127」は2時間以上であるこ
とを表している。
【0098】(要素座標について)次に、図10〜図1
8を参照して、要素座標について詳細に説明する。図1
0に、道路情報送信装置3の要素座標記録部9に記録さ
れている要素座標を示す。この図10では、少なくとも
2個(始点、終点)の要素座標で、2次メッシュの一つ
の「枠」(X座標0〜10000、Y座標0〜1000
0)の中に存在する道路の位置が特定されている。例え
ば、この図10中の下方に示した、“始点”(要素座標
[7800,0])と、図10中の上方に示した“終
点”(要素座標[3100,10000])とによっ
て、位置が特定されている道路は、この“始点”と、
“終点”以外に4個の補間点(中間点)を備えている
(4個の補間点によって道路の位置(道路の曲がり具
合)が特定されている)。なお、この図10では、図示
を省略しているが、これらの要素座標には、道路の名称
を示す名称データが付加されている。
【0099】また、この要素座標を交通データ部分と関
連付けて使用することにより、道路の位置を特定するだ
けではなく、交通事故が発生した場所や駐車場の場所と
いった任意の地点を座標上のポイントによって特定する
ことができるといったメリットがある。
【0100】この図10に示した要素座標が道路情報
(変調信号)として送信され、受信側である道路情報受
信装置5で受信されて、表示出力部29の表示画面に表
示されたものを図11に示す。この図11に示したよう
に、表示出力部29の表示画面には、要素座標および名
称データに基づいて、道路の位置および道路の名称が特
定された“道路地図”が表示されている。この“道路地
図”によって、道路の連結の仕方(道筋)が明確になっ
て、道路情報受信装置5のユーザは、現在位置(図11
中右上方の“東京タワー”の近傍の星印)から目的地
(例えば、用賀[図11中、左側中程])までの道筋を
把握することができる。
【0101】ここで、道路情報送信装置3および道路情
報受信装置5の構成の説明で説明した要素座標の称呼の
遷移を図12に示す。この図12に示すように、送信側
である道路情報送信装置3において、地図座標が要素座
標に、この要素座標が符号座標に、この符号座標が伝送
され、受信側である道路情報受信装置5において、符号
座標が復元座標に、この復元座標が再現座標に、要素座
標の呼称は遷移している。つまり、地図座標データに含
まれている地図座標が抽出され、要素座標が生成される
(詳細は図13〜図18を使用して後記する)。そし
て、この要素座標が道路情報送信装置3の要素座標記録
部9に記録されている。この要素座標が道路情報送信装
置3の符号化部11で符号座標に符号化される。また、
道路情報受信装置5の復元部21で、符号座標が復元座
標に復元され、道路特定処理部25で復元座標と、地図
座標データ記録部23に記録されている地図座標データ
とに基づいて、再現座標が生成される。
【0102】次に、地図座標から要素座標を作成するま
での要素座標の作成工程および作成した要素座標を修正
する要素座標の修正工程を、図13〜図18までを参照
して説明する。
【0103】要素座標は、桁数の違いによる精度差(使
用するビット数によって変動)や受信側の道路情報受信
装置5の地図座標データ記録部23に記録されている地
図座標データの若干の相違によって、位置を特定した道
路の近くにある別の道路(例えば、並行している道路)
を誤って特定してしまうことが想定される。この誤りを
防止するために、中間点ノード(補間点)、すなわち、
中間の要素座標が必要となる。
【0104】ただし、送信側の道路情報送信装置3から
受信側の道路情報受信装置5に送信する道路情報(要素
座標が符号座標として含まれている)は、受信側で誤り
なく道路の位置が特定することができると共に、可能な
限り送信する情報量を抑制できること(伝送する際に符
号化の効率がよいこと)が必要である。このために、
(1)正確に道路の位置を特定するための要素座標の個
数および要素座標の値(修正を含む)の設定と、(2)
伝送する際に符号化の効率を向上させること(符号化ビ
ット数を少なくすること)に基づいて、要素座標の作成
工程のアルゴリズムが設定されている。そこで、最低必
要な要素座標は、始点および終点の2点であり、より正
確に道路の位置を特定するために、中間点ノード(補間
点)を挿入する。始点の要素座標は、X座標およびY座
標、各々10ビットで、0〜1000で表し、この始点
の要素座標から角度差および距離で、道路の位置を表し
ていくことにする(距離を表せる最大値は3190
m)。
【0105】図13に、地図座標データに含まれている
道路の一例として、「国道246号」の概略を示す。こ
の図13は、地表上を2次メッシュで区分けした場合の
一つの「枠」を図示したものである。この図13に示す
ように、「国道246号」は、始点(始点ノード)およ
び終点(終点ノード)によって、地表上における位置が
特定されている。また、この図13に図示されている他
の曲線は、別の道路が存在することを示すものである
(別の道路は3本あることになる)。この図13では、
図示を省略しているが。始点(始点ノード)および終点
(終点ノード)には、地図座標が付されている。
【0106】なお、より正確に道路の位置を表すには、
できるだけ多くの要素座標が必要である(要素座標の点
列といえる)。ただし、図13に示したように、「国道
246号」以外に3本の道路しかない場合(この程度の
道路数)であれば、始点(始点ノード)および終点(終
点ノード)だけで、「国道246号」の位置を特定する
ことができる。しかし、一般的には、道路が細かく入り
組んでいる場合が多く、道路の位置を特定するために
は、最適な中間点ノード(補間点)が必要である。
【0107】また、送信側の道路情報送信装置3および
受信側の道路情報受信装置5で同一の地図座標データを
採用している場合(送信側で要素座標を作成する際に使
用する地図座標データおよび受信側に備えられている地
図座標データ記録部23の地図座標データが同一の場
合)、比較的スムーズに道路の位置を特定することがで
きる。しかし、受信側の道路情報受信装置5に備えられ
ている地図座標データ記録部23の地図座標データが異
なる場合(様々な種類がある場合)、道路の位置を特定
することが困難になるおそれがある。つまり、道路の位
置を誤って指定することがある。この道路の位置の誤指
定を防止するために、要素座標を作成した後、要素座標
の修正工程において、間違って指定されるおそれのある
道路とは反対方向に要素座標を意図的にずらす処理を行
っている。
【0108】[要素座標の作成工程]この「国道246
号」の地図座標から要素座標を作成する要素座標の作成
工程の手順を図14に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0109】まず、要素座標を作成する道路が指定され
る(S21)。この場合、「国道246号」を指定され
ることになる。続いて、要素座標の設定が行われる(S
22)。この場合、「国道246号」の始点(始点ノー
ド)および終点(終点ノード)が設定される。そして、
受信側の道路情報受信装置5に備えられていると予測さ
れる受信側データベース(地図座標データ記録部23に
相当)と照合される(S23)。誤りがあるか、つま
り、受信側で正確に「国道246号」の位置を再現する
ことができるかどうかが判定され、誤りがない(再現す
ることが可能)と判定された場合(S24、No)、要
素座標の作成は終了される。誤りがある(再現すること
が不可能)と判定された場合(S24、Yes)、誤っ
た道路に指定した要素座標が修正される(S25)。或
いは、始点(始点ノード)および終点(終点ノード)の
間に、適当な間隔で中間点ノード(補間点)を設定して
「国道246号」の正確な位置が特定できるように修正
が施される。
【0110】この中間点ノード(補間点)の設定の仕方
について、図15に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0111】まず、始点(始点ノード)および終点(終
点ノード)の座標が設定されているので、この始点(始
点ノード)および終点(終点ノード)の座標から両ノー
ド間の距離Zが算出される(S31)。続いて、この距
離Zが3190m以下であるかどうかが判定される(S
32)。3190m以下であると判定された場合(S3
2、Yes)、中間点ノードは設定されず、3190m
以下であると判定されなかった場合(S32、No)、
距離Zが5000m以下であるか判定される(S3
3)。距離Zが5000m以下であると判定された場合
(S33、Yes)、距離Z/2(距離Zのちょうど中
間)のところに、中間点ノード(補間点)が設定される
(該当する要素座標が選択される)(S34)。また、
S33にて、距離Zが5000m以下であると判定され
なかった場合(S33、No)、距離2000mに中間
点ノード(補間点)が設定される(該当する要素座標が
選択される)と共に、この中間点ノード(補間点)と次
のノード(終点ノード)の座標間の距離zが算出され
(S35)、S32に戻る。
【0112】つまり、この図15に示したフローチャー
トを参照して説明したように、中間点ノード(補間点)
は、まず、始点(始点ノード)および終点(終点ノー
ド)の間隔が3190m以上ある場合に、要素座標が作
成される(該当する要素座標が選択される)。
【0113】[要素座標の修正工程]次に、要素座標の
作成工程で作成された要素座標によって、道路の位置が
正確に特定できない場合の要素座標の修正工程について
説明する。まず、受信側の道路情報受信装置5の道路特
定処理部5で、道路の位置が正確に特定することができ
るかをチェックする。受信側では、受信した道路情報に
含まれている要素座標と、地図座標データ記録部23に
記録されている地図座標データとに基づいて、再現座標
を生成しており、要素座標と最も適合する地図座標デー
タが再現座標とされている。この際に、複数個の要素座
標によって道路の位置が特定されている場合、ある要素
座標から次に連なる要素座標への角度を考慮しないと、
反対方向の道路を特定してしまう可能性がある。従っ
て、要素座標同士を結んだ直線の方向を360度の角度
で表して、連結する直線の角度の差が±45度以内と
し、この条件(連結する直線の角度の差が±45度以
内)のもとに、最小距離の要素座標を選択して、これら
複数の要素座標によって、道路の位置を特定することと
している。
【0114】ここで、要素座標の修正を行わなければな
らない場合、つまり、受信側において、誤って道路の位
置が特定されてしまう場合の要素座標の誤差原因とその
対処について、図16を参照して説明する。この図16
に示すように、要素座標の誤差原因とその対処は、
(1)切り捨て処理修正、(2)誤った道路の距離と方
向計算、(3)反対方向への座標修正、(4)座標間隔
を近くし座標数増加、(5)ヘッダ部分へ順序設定、
(6)受信側データベース修正、(7)ヘッダ部分にて
ダイレクト処理が必要なため別処理、というものが挙げ
られる。
【0115】(1)切り捨て処理修正。道路情報送信装
置3の符号化部11で符号化される際に、要素座標の桁
数が切り捨てられたために、受信側の道路情報受信装置
5において、誤った道路の位置を特定してしまう場合に
は、数値の切り上げが行われる。
【0116】(2)誤った道路の距離と方向計算。例え
ば、図17に示すように、始点(始点ノード)および中
間点ノード(図16中、黒点)によって道路の位置が特
定されている場合、中間点ノードにおいて、誤って隣接
する別の道路を特定してしまうおそれがあるので、始点
(始点ノード)から中間点ノードを結んだ直線と、隣接
する別の道路(要素座標同士を結んだ直線)との角度の
差が生じる方向(逆方向)の中間点ノードに変更される
(幅の広いノードに変更される)。
【0117】(3)反対方向への座標修正。例えば、図
18に示すように、地図座標データ記録部23に記録さ
れている地図座標データにおいて、2本の道路A、Bが
近接しており、これらの道路A、Bが併走する区間の中
ほどに要素座標(初期の要素座標)が存在する場合(こ
の要素座標は、道路Aの位置を特定するもの)、初期の
要素座標は、受信側の道路情報受信装置5において、道
路Aを選択できるように、法線方向に修正される。
【0118】(4)座標間隔を近くし座標数増加。道路
の位置を特定するために、連なる要素座標の間隔(距
離)が2000m以下に短くされ、要素座標の個数が増
加される。なお、要素座標の個数が増加される場合、誤
った道路の位置が特定されるおそれのある要素座標は避
けられる。
【0119】(5)ヘッダ部分へ順序設定。ヘッダ部分
に含まれている「順序指定(1ビット)」が有効である
と設定される。つまり、位置が特定された道路の要素座
標と、位置が特定されていない道路の要素座標とが区別
され、位置が特定された道路の要素座標が省かれて、道
路の位置が特定される。
【0120】(6)受信側データベース修正。受信側の
道路情報受信装置5の地図座標データ記録部23に記録
されている地図座標データが修正される。つまり、送信
側の道路情報送信装置3の要素座標記録部9に記録され
ている要素座標に対応する地図座標データを頒布する必
要がある。ただし、この対処の仕方は可能な限り行わな
い。
【0121】(7)ヘッダ部分にてダイレクト処理が必
要なため別処理。受信側の道路情報受信装置5で位置が
特定不可能な道路については、直接座標を指定する方式
がとられる。なお、この対処の仕方は、最終的なもの
((1)〜(6)で対処できない場合)である。
【0122】(道路を特定する方法について)次に、図
19〜図21を参照して、道路情報受信装置5の道路特
定処理部25における道路マッチング処理(道路の位置
を特定する方法)について詳細に説明する。
【0123】道路情報受信装置5では、送信側の道路情
報送信装置3から送信された道路情報(要素座標が含ま
れている)と、地図座標データ記録部23に記録されて
いる地図座標データとに基づいて、道路特定処理部25
で道路の位置が特定されている。この道路特定処理部2
5では、図19に示すように、復元座標(要素座標、図
19中、黒点)と、地図座標データ記録部23に記録さ
れている地図座標データで描かれる道路(地図座標デー
タに含まれる座標を繋げていったもの、図19中、曲
線)とのマッチングを取ることで、道路の位置が特定さ
れている。このマッチングでは、まず、地図座標データ
で描かれる複数の道路を細分化して、これらの道路の一
本一本を直線の集合とする(曲線である道路を細分化し
ていくと直線の集合と捉えることができる)。続いて、
それぞれの道路について、細分化した各々の直線の法線
方向で、各復元座標(始点、補間点[通常、複数]、終
点)から最短距離にある直線(最短距離直線)を選ぶ。
そして、この最短距離直線の数の最も多い地図座標デー
タで描かれる道路が要素座標によって特定される道路と
みなされる。また、この図19に示したように、単に、
復元座標が地図座標データで描かれる道路の近くに位置
するだけで、道路の位置を特定してしまうと、地図座標
データで描かれた道路同士が近くに位置する場合、反対
方向の道路を選んでしまうおそれがある(図19中、黒
点からの矢印が[誤])。こういった誤りを防止するた
めに、復元座標の連なり(復元座標点列)で近似される
直線(復元座標列近似直線)の方向に沿っている(一致
している)、地図座標データで描かれた道路が選ばれる
(図19中、黒点からの矢印が[修正])。
【0124】ここで、道路情報受信装置5において、道
路の位置を特定する処理(主に、道路特定処理部25の
道路マッチング処理)について、図20に示すフローチ
ャートを参照して説明する(適宜、図1参照)。
【0125】まず、道路情報受信装置5の復元部21
で、復元座標処理によって符号座標から復元座標が取得
される(S41)。そして、道路特定処理部25で道路
マッチング処理が施される(S42)。ここでは、ま
ず、復元部21において復元された復元座標が、地図座
標データで描かれる道路に全て含まれているかどうか
(選択したノード[復元座標]が全て同一の道路である
か)が判定される(S43)。復元座標が、地図座標デ
ータで描かれる道路に全て含まれている(全て同一の道
路であるか)と判定された場合(S43、Yes)、地
図座標データで描かれる道路(選択したノード列の道
路)に道路の位置が特定(決定)される(S44)。
【0126】また、S43にて、復元座標が、地図座標
データで描かれる道路に全て含まれている(全て同一の
道路であるか)と判定されなかった場合(S43、N
o)、復元座標が最も多く含まれている地図座標データ
で描かれる道路(最も多いノードの入った道路)がある
か判定される(S45)。復元座標が最も多く含まれて
いる地図座標データで描かれる道路(最も多いノードの
入った道路)があると判定された場合(S45、Ye
s)、復元座標が最も多く含まれている地図座標データ
で描かれる道路(最も多いノードの入った道路)に道路
の位置が特定(決定)される(S46)。S45にて、
復元座標が最も多く含まれている地図座標データで描か
れる道路(最も多いノードの入った道路)があると判定
されなかった場合(S45、No)、つまり、地図座標
データで描かれる道路に含まれる復元座標の個数が同
じ、または、地図座標データで描かれる道路に含まれる
復元座標がない場合、道路特定不能とされる(S4
7)。
【0127】さらに、ここで、受信側の道路情報受信装
置5の地図座標データ記録部23に記録されている地図
座標データで描かれる道路から復元座標までの距離が長
い場合(復元座標が地図座標データで描かれる道路に含
まれていない場合)における道路特定処理部25の道路
マッチング処理について、図21を参照して説明する。
【0128】図21は、復元座標(要素座標)で描かれ
る道路(図21中、送り側座標)と、地図座標データ記
録部23に記録されている地図座標データで描かれる道
路(図21中、受信側データベース座標)とを示したも
のである。
【0129】地図座標データで描かれる道路から復元座
標までの距離が長い場合、復元座標に対応する地図座標
データを特定すること(再現座標を選択すること)が困
難になる。しかし、地図座標データで描かれる道路から
復元座標までの距離が長い場合、復元座標と地図座標デ
ータ同士を結んだ直線との間に最小距離が存在すること
があるので、道路特定処理部25の道路マッチング処理
では、この図21に示したように、地図座標データ同士
を結んだ直線から復元座標に法線をのばし、この法線の
長さに基づいて、復元座標に対応する地図座標データ同
士を結んだ直線が選択されている。そして、選択された
地図座標データ同士を結んだ直線の中で、復元座標の最
も近く位置する地図座標データが再現座標として選択さ
れる。
【0130】(交通データの処理について)次に、図2
2〜図31を参照して、交通データの処理について説明
する。道路情報送信装置3から送信される道路情報に含
まれる交通データ(主に、渋滞情報[渋滞データ])
は、道路の始点からの渋滞度、長さおよび時間によって
表される形式をとっているものである。この形式は、送
信側の道路情報送信装置3から受信側の道路情報受信装
置5への伝送効率がよいと共に、従来のVICSリンク
のように、道路を細かく区切った(主要な交差点毎に区
切った)区間に対応するものではない。
【0131】そこで、道路情報受信装置5の交通データ
処理部27では、渋滞情報(渋滞データ)を必要とする
区間を指定して、この区間の渋滞度、通過するのにかか
る時間(所要時間)を算出する処理が行われている。こ
れによって、所望の区間の所要時間を得ることができ
る。つまり、道路特定処理部25で位置が特定された道
路を細かい区間に分ける最小単位は、再現座標同士を結
んだ直線(一方のノードと他方のノードとの間)である
ので、交通データ処理部27によって、この直線の渋滞
度と所要時間とが算出される。
【0132】ちなみに、従来のVICSリンクに対応し
たVICSリンクデータベースを備えた移動体搭載用の
受信装置(図示せず)では、VICSリンク毎に渋滞度
と所要時間(リンク旅行時間)を算出しており、VIC
Sリンクは、地図上の座標(ノードといえる)に対応し
ており、1個のVICSリンクに対して、2個以上の地
図上の座標が対応している。なお、一般にVICSリン
クの長さは、2個の座標で結ばれる区間の長さより長
い。
【0133】ここで、道路情報送信装置3から送信され
る道路情報に含まれる交通データのうち、主に、渋滞情
報(渋滞データ)の一例を図22に示す。この図22に
示すように、道路の始点からの渋滞度が0、1、3、
1、3、2、3と推移しており、これらの渋滞度に対応
する長さ(距離)が100m、500m、300m、1
000m、600m、100m、300mであり、これ
らの長さ(距離)を移動する時間(移動時間)が不明、
60秒、5分、2分、10分、2分、5分である。この
図22に示した渋滞情報(渋滞データ)は、道路の始点
(再現座標の始点、基点といえる)から順に表されてお
り、この一例では、基点から100mの区間の移動時間
が不明であり、そこから500mの区間の移動時間は6
0秒かかり(渋滞無しといえる)、さらにそこから30
0mの区間の移動時間は5分かかる(渋滞ありといえ
る)ということを示している。
【0134】次に、道路情報受信装置5の交通データ処
理部27における、所望の区間(単位)に渋滞情報(渋
滞データ)を分割する処理(所望区間渋滞データ分割処
理)について、図23を参照して説明する。
【0135】受信側の道路情報受信装置5の交通データ
処理部27において、最適なルート(所要時間が最小に
なる道順、道路の区間)を計算して、このルートを選択
するルート選択処理や、このルートを表示するのに必要
な単位を計算して表示出力部29の表示画面に表示する
ディスプレイ処理を行う場合、まず、所望の区間(単
位)に渋滞情報(渋滞データ)を分割する処理が必要に
なる。図22を使用して説明したように、渋滞情報(渋
滞データ)は、渋滞度を基準に長さ(距離)および時間
が付加されて作成されているので、この渋滞情報(渋滞
データ)を、道路の分割可能単位毎(再現座標間毎)に
割り振る必要がある。
【0136】図23は、各区間で渋滞度の異なる道路
(図23中、水平方向に延びる道路[矢印が付されてい
る])と、この道路に交差する複数の道路とを模式的に
示したものである。また、この図23において、「基
点」は道路の始点(再現座標の始点)を示しており、
(a)、(b)、(c)は、渋滞度によって区切られる
区間を示している。
【0137】(a)の区間は600m、(b)の区間は
300m、(c)の区間は400mであり、渋滞情報
(渋滞データ)は、基点から長さ(距離)350mまで
の移動時間60秒(渋滞無し)、基点からの長さ(距
離)351mから長さ(距離)1000mまでの移動時
間10分であるとすると、各区間(a)、(b)、
(c)の所要時間は以下のようになる。
【0138】区間(a)の所要時間は、60秒+(60
0−350)m/1000m×10分×60秒=60秒
+150秒→3分30秒となる。区間(b)の所要時間
は、300m/1000m×10分×60秒=180秒
→3分となる。区間(c)の所要時間は、400m/1
000m×10分×60秒=240秒→4分となる。以
上のように、各区間で渋滞度の異なる道路において、各
区間の所要時間を算出することができる。なお、送信側
から従来のVICSリンクが送信されてきた場合も受信
側において同様の処理を行えば、各区間で渋滞度の異な
る道路において、各区間の所要時間を算出することがで
きる。
【0139】次に、一般的な渋滞情報(渋滞データ)の
表し方について、図24を参照して説明する。
【0140】図24は、再現座標で位置が特定された道
路と、この道路の渋滞情報(渋滞データ)とを対応させ
て図示したものである。
【0141】この図24に示すように、道路は、再現座
標(ノード)N0〜Nmと、再現座標(ノード)間の距離
1〜rmとによって表されており、渋滞情報(渋滞デー
タ)は、道路の基点から順に、渋滞度が変わる毎の基点
からの累積渋滞距離Z1〜Znと、渋滞度j1〜jnと、渋
滞の長さ(渋滞長)z1〜znと、所要時間t1〜tnとに
よって表されている。つまり、この図24では、例え
ば、基点から累積渋滞距離Z1までの区間の長さがz1
あり、この区間の渋滞度がj1であり、所要時間がt1
あることを示している。同様に、累積渋滞距離Z1から
2までの区間の長さがz2であり、この区間の渋滞度が
2であり、所要時間がt2であることを示している。
【0142】また、累積渋滞距離Znは次式の数式1に
よって求めることができ、また、累積所要時間Tnは次
式の数式2によって求めることができる。
【0143】
【数1】 ・・・数式1
【0144】
【数2】 ・・・数式2
【0145】さらに、道路は、再現座標(ノード)N0
〜Nmで区切られており、再現座標(ノード)間の距離
がr1〜rmであるので、基点から再現座標までの累積距
離Rmは次式の数式3によって求めることができる。さ
らに、再現座標(ノード)間は、x、y座標で表せるか
らN0(x0,y0)、N1(x1,y1)・・・Nm(xm
m)とすると、再現座標(ノード)間の距離rmは次式
の数式4によって求めることができる。
【0146】
【数3】 ・・・数式3
【0147】
【数4】 ・・・数式4
【0148】次に、再現座標(ノード)間の渋滞情報
(渋滞データ)の求め方について、図25〜図28を参
照して説明する。
【0149】図25は、道路情報送信装置3から送信さ
れる交通データに含まれている渋滞情報(渋滞デー
タ)、すなわち、渋滞度j1〜jm、長さz1〜zm、所要
時間t1〜tmを一覧表にまとめて示した図である。
【0150】この図25に示した渋滞情報(渋滞デー
タ)を参考にして、2個の再現座標(ノード)間をリン
クL1〜Liとし、それぞれL1=N0〜N1、Li=Ni-1
〜Niとした場合のリンクLiの渋滞度ji、渋滞の長さ
i、所要時間tiの求め方を、次の3つの場合(1)〜
(3)について説明する。この3つの場合とは、(1)
リンクLiに関わる渋滞情報(渋滞データ)が1個の場
合、(2)リンクLiに関わる渋滞情報(渋滞データ)
が2個の場合、(3)リンクLiに関わる渋滞情報(渋
滞データ)が3個以上の場合である。なお、リンクLi
には主にm番目の渋滞情報(渋滞データ)である渋滞度
m、長さzm、所要時間tmが関係しているものとして
説明する。
【0151】(1)リンクLiに関わる渋滞情報(渋滞
データ)が1個の場合について、図26を参照して説明
する。リンクLiは、再現座標Ni-1(Rm-1)〜再現座
標Ni(Rm)で、リンクLiの長さはri(図示せず)で
あり、これに関係する渋滞情報(渋滞データ)は累積渋
滞距離Zm-1〜累積渋滞距離Zmの渋滞度jm、長さzm
所要時間tmだけである。この場合、リンクLiは、累積
渋滞距離Zm-1〜累積渋滞距離Zmに内包されており、リ
ンクLiの渋滞度jiは渋滞度jmと同じであり、渋滞の
長さziはリンクLiの長さri(図示せず)と同じであ
り、所要時間tiは、リンクLiの長さri/長さzm×所
要時間tmとなる。
【0152】(2)リンクLiに関わる渋滞情報(渋滞
データ)が2個の場合について、図27を参照して説明
する。リンクLiは、再現座標Ni-1(Rm-1)〜再現座
標Ni(Rm)で、リンクLiの長さはri(図示せず)で
あり、これに関係する渋滞情報(渋滞データ)は累積渋
滞距離Zm-1〜累積渋滞距離Zmの渋滞度jm、長さzm
所要時間tmと、累積渋滞距離Zm〜累積渋滞距離Zm+1
の渋滞度jm+1、長さz m+1、所要時間tm+1とである。
この場合、リンクLiの渋滞度jiは、累積渋滞距離Zm
−累積距離Rm-1の区間においては、渋滞度jmとなり、
累積距離Rm−累積渋滞距離Zmの区間においては、渋滞
度jm+1となる。また、渋滞の長さziはリンクLiの長
さri(図示せず)と同じであり、所要時間tiは、(累
積渋滞距離Zm−累積距離Rm-1)/zm×所要時間tm
(累積距離Rm−累積渋滞距離Zm)/zm+1×所要時間
m+1となる。
【0153】(3)リンクLiに関わる渋滞情報(渋滞
データ)が3個以上の場合について、図28を参照して
説明する。リンクLiは、再現座標Ni-1(Rm-1)〜再
現座標Ni(Rm)で、リンクLiの長さはri(図示せ
ず)である。これに関係する渋滞情報(渋滞データ)は
累積渋滞距離Zm-1〜累積渋滞距離Zmの渋滞度jm、長
さzm、所要時間tm、累積渋滞距離Zm〜累積渋滞距離
m+1の渋滞度jm+1、長さzm+1、所要時間tm+1、・・
・累積渋滞距離Zp-1〜累積渋滞距離Zpの渋滞度jp
長さzp、所要時間tpである。この場合、リンクLi
渋滞度jiは、累積渋滞距離Zm−累積距離Rm-1の区間
においては、渋滞度jmとなり、累積渋滞距離Zp-1−累
積渋滞距離Zmの区間においては、渋滞度jm+1から渋滞
度jp-1まで推移して、累積距離Rm−累積渋滞距離Z
p-1の区間においては、渋滞度jpとなる。また、渋滞の
長さziはリンクLiの長さri(図示せず)と同じであ
り、所要時間tiは、(累積渋滞距離Zm−累積距離R
m-1)/zm×所要時間tm+所要時間tm+1から所要時間
p-1までの合計時間+(累積距離Rm−累積渋滞距離Z
p -1)/zp×所要時間tpとなる。
【0154】次に、渋滞情報(渋滞データ)から再現座
標(ノード)間の所要時間を求める方法について、図2
9〜図31を参照して説明する。
【0155】図29に、所要時間を求めたい再現座標
(ノード)間、すなわち、リンクLiと、このリンクLi
に関わる渋滞情報(渋滞データ)とを示す。このリンク
iに関わる渋滞情報(渋滞データ)は、累積渋滞距離
m-1〜累積渋滞距離Zmの渋滞度jm、長さzm、所要時
間tm、累積渋滞距離Zm〜累積渋滞距離Zm+1の渋滞度
m+1、長さzm+1、所要時間tm+1、・・・累積渋滞距
離Zm+p-1〜累積渋滞距離Zm+pの渋滞度jm+p、長さz
m+p、所要時間tm+pである。
【0156】また、図30に、受信側の道路情報受信装
置5の道路特定処理部25および交通データ処理部27
で処理(生成)した渋滞情報(渋滞データ)の一例を示
す。この図30において、リンクL1は、例えば、再現
座標N0(100,100)〜再現座標N1(250,3
00)のように2個の再現座標を表していることにな
る。ちなみに、このリンクL1は、所要時間が20秒で
あり、また、リンクL2は所要時間が250秒である。
【0157】つまり、図29に示したリンクLiに関わ
る渋滞情報(渋滞データ)から、図30に示したリンク
1、リンクL2、リンクL3、リンクL4・・・(リンク
i)それぞれの所要時間が求められればよいことにな
る。
【0158】ここで、渋滞情報(渋滞データ)から再現
座標(ノード)間(リンクLi)の所要時間の求め方に
ついて、図31に示したフローチャートを参照して説明
する。
【0159】まず、所要時間を求めたいリンクLiが指
定される(S51)。続いて、m=0が累積渋滞距離Z
mおよび累積距離Rmのmに代入される(S52)。な
お、m=0を代入するのは、累積渋滞距離Zmおよび累
積距離Rmを0にするためであり、道路の基点(始点の
再現座標)からリンクLiに関係する渋滞情報(渋滞デ
ータ)を探索するためである。
【0160】そして、累積距離Rm-1が、累積渋滞距離
m-1より大であり、累積渋滞距離Z m以下であるかどう
かが判定される(S53)。累積距離Rm-1が累積渋滞
距離Z m-1より大で累積渋滞距離Zm以下であると判定さ
れるまで(S53、No)、mに1が加算され(S5
4)、累積距離Rm-1が累積渋滞距離Zm-1より大で累積
渋滞距離Zm以下であると判定された場合(S53、Y
es)、累積距離Rmが累積渋滞距離Zm以下であるかど
うかが判定される(S55)。累積距離Rmが累積渋滞
距離Zm以下であると判定された場合(S55、Ye
s)、リンクLiは累積渋滞距離Zm-1〜累積渋滞距離Z
mに内包されていることになり、リンクLiの所要時間T
はrm/zm×tmで算出される(S56)。
【0161】また、S55にて、累積距離Rmが累積渋
滞距離Zm以下であると判定されなかった場合(S5
5、No)、まず、累積距離Rm-1から累積渋滞距離Zm
までの所要時間TaがTa=(Zm−Rm-1)/zm×tm
で算出される(S57)。そして、累積距離Rmが累積
渋滞距離Zm+n以下であるかどうかが判定される(S5
8)。なお、nの初期値は1である。累積距離Rmが累
積渋滞距離Zm+n以下であると判定されるまで(S5
8、No)、nに1が加算され(S59)、累積距離R
mが累積渋滞距離Zm+n(nの初期値は1)以下であると
判定された場合(S58、Yes)、累積渋滞距離Zm
から累積渋滞距離Zm+n-1までの所要時間Tbが所要時
間tm+1から所要時間tm+n-1までの合計時間として算出
される(S60)。
【0162】そして、累積渋滞距離Zm+n-1から累積距
離Rmまでの所要時間Tcが、Tc=(Rm−Zm+n-1
/zm+n×tm+nで算出される(S61)。その後、リン
クLiの所要時間TはT=Ta+Tb+Tcで算出され
る(S62)。
【0163】これによって、リンクLiがどれだけ長く
ても、渋滞情報(渋滞データ)から所要時間を求めるこ
とができる。なお、リンクLiの渋滞度jiは、渋滞度j
1〜渋滞度jm+nの複数で構成されており、このリンクL
iの全体(渋滞度j1〜渋滞度jm+nを平均した)の渋滞
度jiは、3600/リンクLiの所要時間T×リンクL
iの距離riで算出することができる。ちなみに、この値
(3600/T×r i)が0m〜約10000mの範囲
では「渋滞」(渋滞度3)となり、約10000m〜2
0000mの範囲では「混雑」(渋滞度2)となり、2
0000mより大の範囲では渋滞度1となる。
【0164】(現行方式[VICS]および様々な符号
化方式と比較した結果について)次に、図32を参照し
て、この実施の形態で説明した道路情報送受信システム
1と現行方式(VICS)とを比較した結果について説
明する。
【0165】図32に、道路情報送受信システム1と現
行方式(VICS)と伝送容量の比較をした結果を示
す。比較した現行方式(VICS)の各々の項目および
情報量は、VICSリンクの12ビットと、渋滞度の2
ビットと、拡張フラグの2ビットと、拡張情報の16ビ
ット(渋滞先頭位置の座標、渋滞の長さ、それぞれ8ビ
ット)である。
【0166】図32中下方に示した2次メッシュ533
935では、リンク数482バイト、部分渋滞127バ
イトであるので、全伝送データは以下のようになる。全
てのリンク482バイトに対して、VICSリンク、渋
滞度および拡張フラグの小計16ビットの情報が必要で
あり、部分渋滞127バイトに対して、拡張情報の16
ビットが必要である。これらを計算すると、482×1
6+127×16=9744ビットとなり、1バイトは
8ビットであるので、9744ビットは1218バイト
(現行情報量)となる。この実施の形態で説明した道路
情報送受信システム1では、739バイト(本方式情報
量)となっており、現行方式(VICS)と比較して6
割の伝送容量となって、4割が削減されたことになる。
【0167】この効果は、道路の位置を特定するため
に、現行方式(VICS)のVICSリンクに割り当て
たビット数よりも、道路情報送受信システム1の位置デ
ータ(具体的には要素座標で道路の位置を特定)に割り
当てたビット数を少なくできたことによるものである。
【0168】さらに、交通データに含まれる渋滞情報
(渋滞データ)がVICSリンク毎に分割することなく
連続した情報(個数が削減されている)として送信され
ているので、ビット数が削減されて、伝送容量の削減と
いう効果が生じている。
【0169】さらにまた、VICSリンクを使用する場
合であっても、交通状況(交通データに含まれる渋滞情
報[渋滞データ])に応じて、VICSリンクを任意の
長さに区切ることができ(連続した任意個数のVICS
リンクで分けることができ)、道路情報等のダイナミッ
クな伝達を実現することができる。
【0170】次に、2次メッシュ単位の正規化座標を使
用して渋滞情報(渋滞データ)を符号化する様々な方式
の各々の情報および情報量の比較について、図33を参
照して説明する。この図33に示した情報は、2次メッ
シュ533935において、6月15日17時に送信側
から送信されたものである。
【0171】図33に示したように、2次メッシュ単位
の正規化座標を使用して渋滞情報(渋滞データ)を符号
化する方式には、渋滞リンク方式と、道路リンク方式
と、角度差分双方向方式とがあり、これらの方式と本方
式(道路情報送受信システム1による方式)とを比較し
ている。
【0172】渋滞リンク方式は、渋滞の単位毎に正規化
座標を使用する方式であるので、この図33に示した方
式の中で最も情報量が多くなっている(1962バイ
ト)。
【0173】道路リンク方式は、道路の位置を表す道路
座標と渋滞とを分けて符号化する方式である。
【0174】角度差分双方向方式は、道路の位置を表す
道路座標の中で、道路の開始を表す先頭の道路座標に連
なる道路座標のすべてを、角度および距離で表すと共
に、双方向の道路を一方向のみの道路とした場合の情報
量が1Kバイト以下に符号化する方式である。
【0175】本方式(道路情報送受信システム1による
方式)は、要素座標を使用することで、座標数を間引い
た方式であり、図33に示したように、最も少ない情報
量になっている。ちなみに、本方式では、要素座標の間
隔は2000m程度としており、この程度の間隔であれ
ば、送信側から送信する情報量(伝送容量)を少なくで
きると共に、受信側で正確に道路の位置を特定すること
ができる。
【0176】最後に、図34を参照して、2次メッシュ
について説明する。この実施の形態で扱っている位置デ
ータ(要素座標)は、緯度経度に対応付けられたグリッ
ド座標である。このグリッド座標は、地表上で一定の枠
を決め、この枠の中を等分に分割して得られたものであ
る。このグリッド座標は、1次メッシュ、2次メッシュ
および正規化座標と称呼されている。例えば、1次メッ
シュは、経度方向を1度、緯度方向を40分に分割した
ものである。或いは、2次メッシュは、図34に示した
ように、さらに、1次メッシュを経度方向、緯度方向に
各々8等分したものである。この結果、2次メッシュは
1次メッシュを64個に分割したものであると言える。
【0177】また、図34に示したように、1次メッシ
ュの基点を、図34中、左下の位置とし、経度を東経1
20度から1度、緯度を北緯30度から30度40分と
する。すると、この中の2次メッシュについて、経度方
向m番目、緯度方向n番目とすると、2次メッシュの基
点は、120度+(m−1)×1/8、30度+(n−
1)×1/8×40分となる。
【0178】さらに、2次メッシュの中を等分して、
P、Qに分割すれば、座標の基点は、次のようになる。 120度+(m−1)×1/8+1/8×(P−1)/
10000 度、30度+(n−1)×1/8×40分
+5分/10000、すなわち、30度(5×(n−
1)+(5×Q)/10000)分となる。
【0179】このようにして、グリッド座標と経度緯度
の換算ができる。この実施の形態では、グリッド座標
は、2次メッシュを指定して、細部の座標は正規化座標
を用いて表しており、桁数を減らす方法が用いられてい
る。つまり、1次メッシュ、2次メッシュをいちいち指
定することなく、省略することができるので、少ない情
報量(ビット数)で位置データを表すことができる。
【0180】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0181】例えば、道路情報送信装置3および道路情
報受信装置5の各構成の処理を汎用的なコンピュータ言
語および機械語によって記述した道路情報送信プログラ
ムおよび道路情報受信プログラムとみなすことができ
る。また、道路情報送信装置3および道路情報受信装置
5の各構成の処理を一つずつの過程ととらえた道路情報
送信方法および道路情報受信方法とみなすことも可能で
ある。これらの場合、道路情報送信装置3および道路情
報受信装置5と同様の効果を得ることができる。
【0182】また、この実施の形態で説明した道路情報
送受信システム1(道路情報送信装置3および道路情報
受信装置5)の応用例について補足しておく。
【0183】この道路情報送受信システム1では、2次
メッシュ単位で要素座標を扱ってきたが、この単位より
も広く或いは狭く設計することができる。例えば、高速
道路は、比較的単純な形状で構成されており、広範囲に
繋がっているので、1次メッシュ(約80km四方)の
単位で要素座標を取り扱うことが想定可能である。この
場合、地表上の地形を2次メッシュで分割するよりも、
分割損が少なくなるので、その分、伝送容量の効率化が
期待できる。
【0184】ただし、1次メッシュの場合、2次メッシ
ュに比べ面積が広くなるので、座標を表す桁数は増加す
ることになる。しかし、高速道路のように比較的単純な
形状であれば、中間の要素座標は削減することができ
る。なお、中間の要素座標は、座標と方向とによって表
され、要素座標間の距離を省略する方法もある。また、
中間の要素座標の方向を表すデータは、高い精度が要求
されないので、例えば、6度単位に360度の方向を表
すとすると、60個のデータ(6ビット)でよいことに
なる。
【0185】さらに、受信側の道路情報受信装置5の道
路特定処理部25における道路マッチング処理におい
て、この実施の形態では、各復元座標(要素座標)毎に
最も近くに位置する地図座標データを再現座標とした
が、再現座標の判定が難しい範囲に復元座標がある場合
には、単に1個の復元座標だけではなく、2個の復元座
標に0.5,0.5、または、0.3,0.7といった
配分を与える統計処理を施して統計量を計算し、最終的
に統計量の最も多くなった道路を特定する方法も想定で
きる。以上のように、最適なデータ表現(例えば、1次
メッシュを用いること)や符号のビット構成(例えば、
中間の要素座標を座標と方向によって表す構成)を行う
ことができる。
【0186】
【発明の効果】請求項1、3、5記載の発明によれば、
伝送用に情報量が減少された符号座標に、要素座標が符
号化され、変調信号に変調され、この変調信号が道路情
報として送信される。これにより、要素座標によって道
路の位置が特定されるためにVICSリンクを定義する
必要がなく、この要素座標の情報量が減少された符号座
標が送信側から受信側に送信されるので、伝送容量を削
減することができる。
【0187】請求項2、4、6記載の発明によれば、交
通データが取得され、この交通データおよび要素座標が
関連付けられ、変調信号に変調され、この変調信号が道
路情報として送信される。これにより、要素座標によっ
て道路の位置が特定されるためにVICSリンクを定義
する必要がなく、このVICSリンクを使用していない
ため、要素座標で位置が特定される道路区間の交通状況
を交通データによって、小容量で送信することができ
る。
【0188】請求項7、9、11記載の発明によれば、
変調信号が受信され、この変調信号に含まれている符号
座標が取得される。この符号座標が復元され、復元座標
が生成され、この復元座標と地図座標データとに基づい
て、道路の位置を特定する再現座標が生成される。これ
により、VICSリンクを使用することなく、要素座標
によって道路の位置を特定している。このため、道路の
長さや道路の連結の仕方や道路の呼称等が変更になった
としても、VICSリンクに対応した最新のデータベー
スを備える必要がなく、維持コスト(ランニングコス
ト)を抑制することができる。
【0189】請求項8、10、12記載の発明によれ
ば、変調信号が受信され、この変調信号に含まれている
符号座標および交通データ符号が取得される。そして、
符号座標を復元した復元座標および交通データ符号を復
元した交通データが生成される。地図座標データと復元
座標とに基づいて、道路の位置を特定する再現座標が生
成される。さらに、道路の位置と交通データとに基づい
て、ルート選択処理とディスプレイ処理との少なくとも
一方の処理が施された処理情報が出力される。これによ
り、VICSリンクに依存することなく、要素座標で位
置が特定される道路区間の交通状況(最短のルート等)
を、交通データに基づいて把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態である道路情報送受
信システムのブロック図である。
【図2】道路情報送信装置の動作を説明したフローチャ
ートである。
【図3】道路情報受信装置の動作を説明したフローチャ
ートである。
【図4】要素座標と交通データとが関連付けられた際の
データ構造を説明した図である。
【図5】位置データ部分の詳細を説明した図である。
【図6】「角度フラグ(1ビット)」および「角度(6
ビットまたは8ビット)」の詳細を説明した図である。
【図7】「長さフラグ(1ビット)」および「長さ(6
ビットまたは8ビット)」の詳細を説明した図である。
【図8】交通データ部分の詳細を説明した図である。
【図9】「旅行時間(8ビット)」の詳細を説明した図
である。
【図10】要素座標記録部に記録されている要素座標を
説明した図である。
【図11】表示出力部の表示画面に表示された要素座標
を説明した図である。
【図12】要素座標の称呼の遷移を説明した図である。
【図13】2次メッシュで区分けした場合の一つの
「枠」を説明した図である。
【図14】地図座標から要素座標を作成する要素座標の
作成工程の手順を説明したフローチャートである。
【図15】中間点ノード(補間点)を設定の仕方を説明
したフローチャートである。
【図16】要素座標の誤差原因とその対処について説明
した図である。
【図17】誤った道路の距離と方向計算について説明し
た図である。
【図18】反対方向への座標修正について説明した図で
ある。
【図19】要素座標と地図座標データで描かれる道路と
のマッチングについて説明した図である。
【図20】道路の位置を特定する処理を説明したフロー
チャートである。
【図21】復元座標で描かれる道路と、地図座標データ
記録部に記録されている地図座標データで描かれる道路
とを示した図である。
【図22】渋滞情報(渋滞データ)の一例を示した図で
ある。
【図23】各区間で渋滞度の異なる道路と、この道路に
交差する複数の道路とを模式的に示した図である。
【図24】再現座標で位置が特定された道路と、この道
路の渋滞情報(渋滞データ)とを対応させて示した図で
ある。
【図25】交通データに含まれている渋滞情報(渋滞デ
ータ)を一覧表にまとめて示した図である。
【図26】リンクに関わる渋滞情報(渋滞データ)が1
個の場合について説明した図である。
【図27】リンクに関わる渋滞情報(渋滞データ)が2
個の場合について説明した図である。
【図28】リンクに関わる渋滞情報(渋滞データ)が3
個以上の場合について説明した図である。
【図29】所要時間を求めたいリンクと、このリンクに
関わる渋滞情報(渋滞データ)とを示した図である。
【図30】受信側の道路特定処理部および交通データ処
理部で処理(生成)した渋滞情報(渋滞データ)の一例
を示した図である。
【図31】渋滞情報(渋滞データ)から再現座標(ノー
ド)間(リンクLi)の所要時間の求め方について説明
したフローチャートである。
【図32】道路情報送受信システムと現行方式(VIC
S)と伝送容量の比較をした結果を示した図である。
【図33】2次メッシュ単位の正規化座標を使用して渋
滞情報(渋滞データ)を符号化する様々な方式の各々の
情報および情報量の比較について説明した図である。
【図34】2次メッシュについて補足説明した図であ
る。
【符号の説明】
1 道路情報送受信システム 3 道路情報送信装置 5 道路情報受信装置 7 交通データ取得部 9 要素座標記録部 11 符号化部 13 変調部 15 送信部 17 受信部 19 復調部 21 復元部 23 地図座標データ記録部 25 道路特定処理部 27 交通データ処理部 29 表示出力部 31 操作部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 29/10 G09B 29/10 A Fターム(参考) 2C032 HB11 HB23 HB24 HC05 HC08 HC24 HD03 HD23 HD30 2F029 AA02 AC02 AC06 AC14 AC18 AD01 5H180 AA01 BB04 BB15 DD03 DD04 FF25 FF33

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路の位置を示す位置データを含む道路
    情報を送信する道路情報送信装置であって、 座標によって位置を特定する地図座標データ上におい
    て、少なくとも始点と終点の2個の座標で道路の位置を
    特定した要素座標を前記位置データとして記録している
    要素座標記録手段と、 この要素座標記録手段に記録されている要素座標を符号
    化した符号座標を生成する符号化手段と、 この符号化手段で符号化された符号座標を変調した変調
    信号を生成する変調手段と、 この変調手段で変調された変調信号を前記道路情報とし
    て送信する送信手段と、を備えることを特徴とする道路
    情報送信装置。
  2. 【請求項2】 道路の位置を示す位置データおよび当該
    道路の交通状況を表す交通データを含む道路情報を送信
    する道路情報送信装置であって、 前記交通データを取得する交通データ取得手段と、 座標によって位置を特定する地図座標データ上におい
    て、少なくとも始点と終点の2個の座標で道路の位置を
    特定した要素座標を前記位置データとして記録している
    要素座標記録手段と、 この要素座標記録手段に記録されている要素座標および
    前記交通データを関連付け、前記要素座標を符号化した
    符号座標および前記交通データを符号化した交通データ
    符号を生成する符号化手段と、 この符号化手段で符号化された符号座標および交通デー
    タ符号を変調した変調信号を生成する変調手段と、 この変調手段で変調された変調信号を前記道路情報とし
    て送信する送信手段と、 を備えることを特徴とする道路情報送信装置。
  3. 【請求項3】 道路の位置を示す位置データを含む道路
    情報を送信する道路情報送信方法であって、 座標によって位置を特定する地図座標データ上におい
    て、少なくとも始点と終点の2個の座標で道路の位置を
    特定した要素座標を前記位置データとして予め記録して
    いる記録装置から読み出して符号化した符号座標を生成
    する符号化ステップと、 この符号化ステップにて符号化された符号座標を変調し
    た変調信号を生成する変調ステップと、 この変調ステップにて変調された変調信号を前記道路情
    報として送信する送信ステップと、を含むことを特徴と
    する道路情報送信方法。
  4. 【請求項4】 道路の位置を示す位置データおよび当該
    道路の交通状況を表す交通データを含む道路情報を送信
    する道路情報送信方法であって、 前記道路に備えられている検出装置から交通データを取
    得する交通データ取得ステップと、 座標によって位置を特定する地図座標データ上におい
    て、少なくとも始点と終点の2個の座標で道路の位置を
    特定した要素座標を前記位置データとして記録している
    記録装置から読み出した要素座標および前記交通データ
    を関連付け、前記要素座標を符号化した符号座標および
    前記交通データを符号化した交通データ符号を生成する
    符号化ステップと、 この符号化ステップにて符号化された符号座標および交
    通データ符号を変調した変調信号を生成する変調ステッ
    プと、 この変調ステップにて変調された変調信号を前記道路情
    報として送信する送信ステップと、を含むことを特徴と
    する道路情報送信方法。
  5. 【請求項5】 道路の位置を示す位置データを含む道路
    情報を送信する装置を、 座標によって位置を特定する地図座標データ上におい
    て、少なくとも始点と終点の2個の座標で道路の位置を
    特定した要素座標を前記位置データとして予め記録して
    いる記録装置から読み出して符号化した符号座標を生成
    する符号化手段、 この符号化手段で符号化された符号座標を変調した変調
    信号を生成する変調手段、 この変調手段で変調された変調信号を前記道路情報とし
    て送信する送信手段、として機能させることを特徴とす
    る道路情報送信プログラム。
  6. 【請求項6】 道路の位置を示す位置データおよび当該
    道路の交通状況を表す交通データを含む道路情報を送信
    する装置を、 前記道路に備えられている検出装置から交通データを取
    得する交通データ取得手段、 座標によって位置を特定する地図座標データ上におい
    て、少なくとも始点と終点の2個の座標で道路の位置を
    特定した要素座標を前記位置データとして記録している
    記録装置から読み出した要素座標および前記交通データ
    を関連付け、前記要素座標を符号化した符号座標および
    前記交通データを符号化した交通データ符号を生成する
    符号化手段、 この符号化手段で符号化された符号座標および交通デー
    タ符号を変調した変調信号を生成する変調手段、 この変調手段で変調された変調信号を前記道路情報とし
    て送信する送信手段、として機能させることを特徴とす
    る道路情報送信プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の道路情報送信装置から
    道路情報として送信された変調信号を受信して、道路の
    位置を特定する道路情報受信装置であって、 前記変調信号を受信する受信手段と、 この受信手段で受信した変調信号を復調して、当該変調
    信号に含まれている符号座標を取得する復調手段と、 この復調手段で取得された符号座標を復元した復元座標
    を生成する復元座標生成手段と、 座標によって位置を特定する地図座標データを記録して
    いる地図座標データ記録手段と、 この地図座標データ記録手段に記録されている地図座標
    データと、前記復元座標生成手段で生成された復元座標
    とに基づいて、道路の位置を特定する再現座標を生成す
    る道路特定処理手段と、を備えることを特徴とする道路
    情報受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の道路情報送信装置から
    送信された道路情報を受信して、道路の位置を特定する
    と共に、前記道路情報に含まれる交通データに基づいて
    処理した処理情報を出力する道路情報受信装置であっ
    て、 前記変調信号を受信する受信手段と、 この受信手段で受信した変調信号を復調して、当該変調
    信号に含まれている符号座標および交通データ符号を取
    得する復調手段と、 この復調手段で取得された符号座標を復元した復元座標
    および前記交通データ符号を復元した交通データを生成
    する復元座標生成手段と、 座標によって位置を特定する地図座標データを記録して
    いる地図座標データ記録手段と、 この地図座標データ記録手段に記録されている地図座標
    データと、前記復元座標生成手段で生成された復元座標
    とに基づいて、道路の位置を特定する再現座標を生成す
    る道路特定処理手段と、 この道路特定処理手段で特定された道路の位置と、前記
    交通データとに基づいて、前記道路を移動する際に最短
    時間となるルートを選択するルート選択処理と、前記道
    路の交通状況を表示手段に表示可能にするディスプレイ
    処理との少なくとも一方の処理を施した処理情報を出力
    する交通データ処理手段と、を備えることを特徴とする
    道路情報受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の道路情報送信方法によ
    り、道路情報として送信された変調信号を受信して、道
    路の位置を特定する道路情報受信方法であって、 前記変調信号を受信する受信ステップと、 この受信ステップにて受信した変調信号を復調して、当
    該変調信号に含まれている符号座標を取得する復調ステ
    ップと、 この復調ステップにて取得された符号座標を復元した復
    元座標を生成する復元座標生成ステップと、 予め記録装置に記録されている、座標によって位置を特
    定する地図座標データと、前記復元座標生成ステップに
    て生成された復元座標とに基づいて、道路の位置を特定
    する再現座標を生成する道路特定処理ステップと、を含
    むことを特徴とする道路情報受信方法。
  10. 【請求項10】 請求項4に記載の道路情報送信方法に
    より送信された道路情報を受信して、道路の位置を特定
    すると共に、前記道路情報に含まれる交通データに基づ
    いて処理した処理情報を出力する道路情報受信方法であ
    って、 前記変調信号を受信する受信ステップと、 この受信ステップにて受信した変調信号を復調して、当
    該変調信号に含まれている符号座標および交通データ符
    号を取得する復調ステップと、 この復調ステップにて取得された符号座標を復元した復
    元座標および交通データ符号を復元した交通データを生
    成する復元座標生成ステップと、 予め記録装置に記録されている、座標によって位置を特
    定する地図座標データと、前記復元座標生成ステップに
    て生成された復元座標とに基づいて、道路の位置を特定
    する再現座標を生成する道路特定処理ステップと、 この道路特定処理ステップにて特定された道路の位置
    と、前記交通データとに基づいて、前記道路を移動する
    際に最短時間となるルートを選択するルート選択処理
    と、前記道路の交通状況を表示装置に表示可能にするデ
    ィスプレイ処理との少なくとも一方の処理を施した処理
    情報を出力する交通データ処理ステップと、を含むこと
    を特徴とする道路情報受信方法。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載の道路情報送信プログ
    ラムが機能し、道路情報として送信された変調信号を受
    信して、道路の位置を特定する装置を、 前記変調信号を受信する受信手段、 この受信手段で受信した変調信号を復調して、当該変調
    信号に含まれている符号座標を取得する復調手段、 この復調手段で取得された符号座標を復元した復元座標
    を生成する復元座標生成手段、 予め記録装置に記録されている、座標によって位置を特
    定する地図座標データと、前記復元座標生成手段で生成
    された復元座標とに基づいて、道路の位置を特定する再
    現座標を生成する道路特定処理手段、として機能させる
    ことを特徴とする道路情報受信プログラム。
  12. 【請求項12】 請求項6に記載の道路情報送信プログ
    ラムが機能し送信された道路情報を受信して、道路の位
    置を特定すると共に、前記道路情報に含まれる交通デー
    タに基づいて処理した処理情報を出力する装置を、 前記変調信号を受信する受信手段、 この受信手段で受信した変調信号を復調して、当該変調
    信号に含まれている符号座標および交通データ符号を取
    得する復調手段、 この復調手段で取得された符号座標を復元した復元座標
    および交通データ符号を復元した交通データを生成する
    復元座標生成手段、 予め記録装置に記録されている、座標によって位置を特
    定する地図座標データと、前記復元座標生成手段で生成
    された復元座標とに基づいて、道路の位置を特定する再
    現座標を生成する道路特定処理手段、 この道路特定処理手段で特定された道路の位置と、前記
    交通データとに基づいて、前記道路を移動する際に最短
    時間となるルートを選択するルート選択処理と、前記道
    路の交通状況を表示装置に表示可能にするディスプレイ
    処理との少なくとも一方の処理を施した処理情報を出力
    する交通データ処理手段、として機能させることを特徴
    とする道路情報受信プログラム。
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