JP2003345130A - トナーカートリッジ及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

トナーカートリッジ及びこれを備えた画像形成装置

Info

Publication number
JP2003345130A
JP2003345130A JP2002152372A JP2002152372A JP2003345130A JP 2003345130 A JP2003345130 A JP 2003345130A JP 2002152372 A JP2002152372 A JP 2002152372A JP 2002152372 A JP2002152372 A JP 2002152372A JP 2003345130 A JP2003345130 A JP 2003345130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming apparatus
toner cartridge
developing
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002152372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3995985B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Ishiguro
康之 石黒
Keiji Kato
圭二 加藤
Toshio Nishino
俊夫 西野
Atsushi Inoue
淳志 井上
Toshihide Ogoshi
俊秀 大越
Fusato Mizoguchi
二三十 溝口
Wataru Yoshida
渉 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002152372A priority Critical patent/JP3995985B2/ja
Priority to US10/430,306 priority patent/US6853821B2/en
Priority to CNB031382150A priority patent/CN1249534C/zh
Publication of JP2003345130A publication Critical patent/JP2003345130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3995985B2 publication Critical patent/JP3995985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0865Arrangements for supplying new developer
    • G03G15/0875Arrangements for supplying new developer cartridges having a box like shape
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0865Arrangements for supplying new developer
    • G03G15/0867Arrangements for supplying new developer cylindrical developer cartridges, e.g. toner bottles for the developer replenishing opening
    • G03G15/087Developer cartridges having a longitudinal rotational axis, around which at least one part is rotated when mounting or using the cartridge

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、全域に亘り感光体ドラムと現
像ローラとの適切な圧接状態を確保し安定した画像形成
を行うこと、トナーカートリッジ、現像枠体の画像形成
装置に対する着脱・交換の容易性及び稼働の安全性を向
上させたトナーカートリッジと同カートリッジを備えた
画像形成装置の提供。 【解決手段】 現像枠体に内装したトナーカートリッジ
に設けた付勢力発生手段7、解除部材13の一動作によ
り前記手段を作動又は非作動に変換させる作動棹11、
作動棹の動作に基づき揺動し、現像ローラを感光体ドラ
ムに適切に圧接させる現像枠体、作動棹の移動により動
きを拘束されるロック部材15により、現像枠体を画像
形成装置に挿着・固定し、前記解除部材13の一復帰動
作で、感光体ドラムと現像ローラとの離隔とロック解除
とを行ない、現像枠体(トナーカートリッジ)の抜き出
し交換を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の電子写真技術を使用して記録媒体に画像を形成する
画像形成装置に装着されるトナーカートリッジ及びこの
トナーカートリッジを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やレーザープリンタ等の画
像形成装置においては、感光体ドラム表面に静電潜像を
形成し、これを現像装置で現像してトナー像を形成して
いる。当該現像装置は、通常、現像ローラを介して感光
体ドラム上の静電潜像にトナーを供給する現像装置本体
と、前記現像装置本体にトナーを供給するためのトナー
容器とを備えている。当該トナー容器は、トナーの備蓄
が少なくなったとき一般のユーザでも容易に交換するこ
とができるよう、容器交換の作業性や操作性を向上して
ユーザの負担を軽減する見地から、画像形成装置の本体
に対して着脱可能なカートリッジ方式を採用するのが一
般的である。
【0003】上記カートリッジ方式によれば、装置のメ
ンテナンスを専門のサービスマンに委ねる必要がなく、
ユーザ自身が行うことができるので、格段にユーザの手
間を軽減することができる。よって、このようなカート
リッジ方式を採用した画像形成装置が広く使用されてい
る。
【0004】前記のカートリッジ方式を採用した現像装
置(画像形成装置)は、通常、本体の装着案内部にカー
トリッジが挿入・装着されると、例えば、レバー操作な
どにより現像装置が所定の位置へ位置決め固定される。
そのとき、現像ローラは感光体ドラムに対して対向、圧
接する。そして、画像形成操作に伴って、カートリッジ
内のトナーが消費され減少すると、再びレバー操作によ
って感光体ドラムに対する現像ローラの圧接作用を解除
し、使用済みのトナーカートリッジを除去して新た(未
使用)なトナーカートリッジと交換できるようになって
いる。
【0005】特開平9−230694号公報には、プロ
セスカートリッジ(感光体ドラム)に対し、現像ロータ
リーで支持した現像器(現像ローラ)を安定して圧接す
ることができる電子写真画像形成装置が開示されてい
る。
【0006】上記画像形成装置の構成では、感光体ドラ
ムと現像ローラとを圧接させるための操作部材、リンク
機構等を設ける必要があり、画像形成装置内部が複雑で
あった。さらに、上記の操作部材、リンク機構に基づく
圧接力では、感光体ドラムと現像ローラとを均一に圧接
することが困難である(比較的重量の嵩む現像ユニット
を下方から揺動可能にステーで支持する構造のため、感
光体ドラムに対して現像ユニットを安定的に圧接するこ
とが難しい)。
【0007】感光体ドラムに対し現像ローラを均一に圧
接させるためには、バネが発生する力を一定にする必要
がある。すなわち、現像ローラ圧接時のバネ長さ(変位
量または変形量)を複数箇所において可及的一定に揃え
る必要がある。圧接部材、リンク機構を用いると、これ
ら部品自身の寸法精度、組立精度、動作時の変形による
寸法変化のバラツキ等の累積により、バネ長さが極めて
不安定である。機種によって多少異なるが、現像装置の
略両端部において圧接バネを2箇所設ける場合、例え
ば、長さ300mm程度のスパンで、バネ変形量を一定
に揃える必要が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するために開発されたもので、その目的とする
ところは、トナーカートリッジの着脱・交換等に関連す
る操作が容易で、かつ感光体ドラムと現像ローラとの均
一な圧接状態が得られ、操作の安全性、信頼性の向上が
図れる単純構造のトナーカートリッジ及びこれを備えた
画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、以下に述べる構成を有する。本発明に係る
感光体ドラムに圧接して前記ドラム周面上の静電潜像を
現像する現像ローラを収容し、現像ローラを圧接位置と
非接触位置とに揺動可能に支持する現像枠体に対して、
着脱自在なトナーカートリッジは、画像形成装置の固定
部に対し、弾発動作をする複数箇所の付勢力発生手段
と、前記付勢力発生手段を解放または不作動に切り換え
動作可能な作動棹と、前記作動棹の動作に応動しロック
作用を維持または解除可能にする揺動自在なロック部材
と、前記作動棹と、前記ロック部材とに対して所定動作
を付与する滑動・回動可能な操作部材とを、相互に連節
させて配置している。そして、前記作動棹を動作させる
前記操作部材の滑動・回動操作に応動して、前記ロック
部材を操作させまたは前記ロック部材のロック作用を解
除させ、画像形成装置に対する現像枠体の固定的状態の
維持・解除並びに揺動・解除を行う構成を具備してい
る。
【0010】また、画像形成装置本体側の固定部に弾発
作用をする複数箇所の付勢力発生手段を解放または不作
動に切り換える作動棹の進退動作と、現像枠体の画像形
成装置本体に対する固定・解除動作とを、操作部材の一
つの回動操作で行わせる構成を具備する。
【0011】また、トナーカートリッジ上に長手方向に
沿って配置した複数箇所の付勢力発生手段が操作部材の
回動操作に伴い同期して解放され、画像形成装置の固定
面に当接した前記付勢力発生手段の反力に基づき現像枠
体の現像ローラを、感光体ドラムに対して圧接する構成
を具備する。本発明の画像形成装置は、上記のカートリ
ッジを備えている構成を具備する。
【0012】
【発明の実施の形態】最初に、本発明の前提技術として
位置付けられるトナーカートリッジ及びこれを備えた画
像形成装置について簡単に説明する。・・・図2〜図4
を参照 画像形成装置10は、〔図2(a),図3(a)におい
て〕上側面を開放して形成し、トナーカートリッジ3を
挿脱可能に内装する結合案内枠6の底部に下側区画を連
接し、その区画内に現像ローラ2を設けて成る現像枠体
1と、前記現像ローラ2に対向して設けた感光体ドラム
4を有するプロセス枠体5とを備えている。
【0013】なお、画像形成装置10では、画像読み取
り部が原稿を走査して得た画像データやPC端末など外
部から転送される画像データに基づいて、プロセス枠体
5に収容されている感光体ドラム4の表面に静電潜像を
形成し、これを現像ローラ2で現像してトナー像を形成
し、転写用紙に現像形成を行う。
【0014】現像ローラ2を有する現像枠体1と感光体
ドラム4を備えたプロセス枠体5とは相互に側枠壁を隣
接して並設され、両者間は、それぞれの側壁と一体的に
設けられ、互いに軸方向に挿脱可能に嵌着する支点軸8
とC字型もしくはU字型断面よりなる軸案内部9とから
構成された蝶番構造を介し側壁中間部同志で組み付けら
れ、両者は、前記支点軸8を中心にして相互に揺動可能
に設けてある。すなわち、現像枠体1は、プロセス枠体
5の軸案内部9に嵌合する支点軸8を介して画像形成装
置10(プロセス枠体5を仲介にして)に支持・位置決
めされている。
【0015】前記蝶番構造の一方の軸案内部9は、現像
枠体1が画像形成装置10の手前側〔図2(a),図3
(a)において〕から挿脱される際に、現像枠体1の支
点軸8を長手方向に沿って誘導・案内し、感光体ドラム
4への位置決めを適正に行う案内レール状の嵌合部とし
てプロセス枠体5の枠側壁に一体的に設けて置くことが
できる。前記支点軸8とC字型もしくはU字型断面より
成る軸案内部9との現像枠体1ないしプロセス枠体5に
対する取付け構成は、上記と逆関係であってもよいこと
は勿論である。
【0016】前記軸案内部9に滑合する現像枠体1の支
点軸8の外径は、長手方向全長に沿って連続的に形成し
てもよいが、少なくとも現像枠体1の両端付近にだけ設
けても同効である(具体的には、図10参照)。
【0017】上記現像ローラ2、感光体ドラム4及び支
点軸8と軸案内部9の各中心軸線は、相互に平行に設け
られており、現像枠体1とプロセス枠体5とが支点軸8
と軸案内部9とで軸着、相互に揺動するときは、それぞ
れに備わる現像ローラ2の母線と感光体ドラム4の母線
とが接離可能である。
【0018】現像枠体1の重心位置は、支点軸8に対し
て感光体ドラム4とは反対側にあるので、前記枠体1を
プロセス枠体5に装着したときは、自重により支点軸8
の周りに時計方向に揺動して、現像ローラ2が感光体ド
ラム4に軽く接触した状態となる。しかし、軽く接触し
ているだけで、両者の位置は画像形成装置10が実動す
る(適切な圧接)状態にはない。
【0019】この画像形成装置10では、現像ローラ2
に感光体ドラム4に対する適切な圧接力を与え、画像形
成を行うのに適正な位置まで現像枠体1を揺動させる動
作を、画像形成装置10へ現像枠体1を装着、固定する
操作に伴って行うようにしている。
【0020】図4にも示すように、現像枠体1はトナー
カートリッジ3を内装するための結合案内枠6を備え、
トナーカートリッジ3を交換するときは、前記カートリ
ッジ3を現像枠体1の長手方向の端面側〔図2(b)参
照〕から結合案内枠6の長手方向に挿脱する構造となっ
ている。トナーカートリッジ3は、樹脂製成型品より形
成されて比較的強固な筐体構造(殆ど閉断面構造)を有
し、それ自身が充分な強度・剛性を備えている。前記カ
ートリッジ3の筐体天板面には長手方向に沿い、複数箇
所に付勢力発生手段7が設けてある。
【0021】このトナーカートリッジ3を現像枠体1の
結合案内枠6内へ装着する際に、上記付勢力発生手段7
を結合案内枠6の上側解放部を介して画像形成装置本体
10の固定面(装置の前面枠と背面枠とを締結するため
に設けているステーや台板の下面)に当接させ〔図3
(a)参照〕、同手段7に内蔵したコイルバネの弾発作
用に基づくバネ反力を利用して、現像枠体1を支点軸8
の周りに、時計方向に回転(揺動)させ、現像枠体1に
備えた現像ローラ2の感光体ドラム4への均一な圧接状
態を得ると共に、カートリッジの交換性を向上させる方
法が提案されている。
【0022】上記構成によれば、トナーカートリッジ3
を現像枠体1の結合案内枠6へ内装することで、感光体
ドラム4に対して現像ローラ2を均一に押圧する圧接力
をコイルバネが与えるため、従来の画像形成装置に備え
られていた現像枠体の支持・案内台板及びこれに付随し
て現像枠体へ押圧力を与えるための操作部材、リンク機
構等を設ける必要がなくなり、装置の内部構造を大幅に
簡略化することができる。
【0023】また、上記コイルバネの弾発力により現像
ローラ2が感光体ドラム4に対して圧接するので、全域
に亘って均一な力で効率的に押圧させることができ、感
光体ドラム4と現像ローラ2とが確実に圧接され、圧接
力のバラツキを少なくする。よって、安定した画像形成
を行うことができる。
【0024】以下に説明する本発明トナーカートリッジ
及びこれを備えた画像形成装置も、基本的には上記技術
の系列に属するものである。ところで、上述画像形成装
置の各部材(ユニット)の取扱いについては、下記の2
通りの運用方法ないし運用形態が想定されている。 (a)図2に示す運用方法ないし運用形態においては、
トナーカートリッジ3は、消耗品交換の際に、サービス
マンが交換を行う「SRU」(SERVICEMAN
REPLACEABLE UNIT)対応として扱われ
る。この場合は、トナーカートリッジ3の交換・装着
は、予め、画像形成装置10に組み付けられている現像
枠体1の結合案内枠6に対して行われる〔図2、図4参
照〕。
【0025】(b)図3で示す運用方法ないし運用形態
においては、トナーカートリッジ3は、予めユニット製
造段階で現像枠体1の結合案内枠6内に組み込まれ、ビ
ス等の締結手段を用いて一体的に固定・結合されてい
る。現像枠体1とトナーカートリッジ3は、消耗品交換
の際にユーザ自身がセットで交換作業を行なう「CR
U」(CUSTOMER REPLACEABLEUN
IT)対応として扱われる。
【0026】その際は、まず、現像ローラ2と感光体ド
ラム4との圧接を解除した後、支点軸8、軸案内部9の
長手方向に沿って現像枠体1を画像形成装置10から抜
き出し、または装着することを要する。以下の説明は、
ユニットの運用形態として上述「CRU」対応の場合を
主に想定して行う(だたし、必ずしも「SRU」対応を
排除するものではない)。
【0027】次に、本発明トナーカートリッジ及びこれ
を備えた画像形成装置の一実施形態について、図面に沿
って説明する。図1ないし図6は、本発明トナーカート
リッジ及びこれを備えた画像形成装置の一実施形態を構
成部材の斜視図、断面図、相互の組み付け状態を格別に
示すもので、各図面は説明の進展に応じて、それぞれ援
用する。まず、本発明の画像形成装置10を構成する主
要部材であるトナーカットリッジ3、作動棹11、解除
レバー13及びロック部材15のそれぞれについて、図
1及び図5を用いて詳しく説明する。
【0028】トナーカートリッジ3の天板の長手方向一
端側に、相互に対向する状態で一対設けられたL字形状
案内溝14(図9の斜視図も参照)と、後述するロック
部材15を揺動自在に支承する支持軸(支持部)16
と、前記ロック部材15をロック方向に付勢する支持バ
ネ(コイルバネ)17とを一体的に成型している。
【0029】さらに、解除レバー(操作部材)13の回
動操作に伴ってスライド動作をする作動棹11を案内す
るための、前記棹11の長手方向に沿う滑動面を備えた
案内ガイドを作動棹11の内側両面に沿って左右に一条
宛、及び、コイルバネを内蔵する付勢力発生手段7の取
付座(複数箇所)等が、同様に一体成型されている。
【0030】上記作動棹11は、トナーカートリッジ3
の天板面上に設けた長手方向にスライド可能なロッド状
の樹脂成型部材で、その長手方向一端側面に突設したピ
ン12の先端を、前記L字形状案内溝14の一方側に遊
嵌すると共に、解除レバー13の片側脚端部に立設した
ピン13a(図9参照)に嵌着する。前記ピン12は、
作動棹11のスライド動作が行われるとL字形状案内溝
14の内周面に沿って滑動する。
【0031】上記解除レバー13は、略門型形状の樹脂
成型部材より成り両側に一対の脚部を備え(図9参
照)、そのうちの片方側の脚端部は前記L字形状案内溝
14の一方側を挟み込む状態で、同端部に設けたピン1
3aと作動棹11の前記ピン12とを回動自在に結合
し、他方側の脚端部の、前記ピン13aに対向し、これ
と同軸線上に立設されたピン13bを前記L字形状案内
溝14の他方側に遊嵌させることで、解除レバー13は
脚端部に設けた前記一対のピン13a,13bを介し
て、案内溝14に対し遊嵌する。
【0032】また、解除レバー13側面には、前記ピン
13a軸に平行し、軸間距離を置いて別途にピン13c
を立設し、このピン13cも前記L字形状案内溝14に
遊嵌させている。ピン13a,13cの間の軸間距離
は、略、L字形状案内溝14の一方の脚の長さに等しい
(図9参照)。
【0033】この構成により、図1において、解除レバ
ー13を下方(圧接方向)に揺動させるときには、解除
レバー上のピン12,ピン13a及びピン13bはL字
形状案内溝14の角部位置に滑動し、ピン13cは、L
字形状案内溝14の下端部に移動する。また、解除レバ
ー13を上方(解除方向)、水平方向に揺動させるとき
は、レバー上のピン12,ピン13a及びピン13bは
L字形状案内溝14の上方端部に移動し、ピン13c
は、L字形状案内溝14の角部に位置することになる。
従って、ピン12の移動距離は、L字形状案内溝14の
脚の長さに等しい。
【0034】以上のとおりで、解除レバー13の回動操
作の方向と作動棹11のスライド方向及び現像ローラ2
と感光体ドラム4との接離動作の関係は、操作レバー1
3を下方(圧接方向)へ回動操作した場合に、作動棹1
1が手前側(図1において右方向)へ向かってスライド
し、付勢力発生手段7を開放(動作状態)して、感光体
ドラム4に対し現像ローラ2を圧接させる。解除レバー
13を上方(解除方向)へ回動操作した場合に、作動棹
11が奥側(図1において左方向)へ向かってスライド
し、現像ローラ2が感光体ドラム4から離隔または退避
するようになっている。
【0035】その詳細構造は、トナーカートリッジ3の
天板面上で、長手方向の複数箇所に設けられた付勢力発
生手段7に対応して、作動棹11にそれぞれ穿設した複
数箇所の開口部21を貫いて、前記付勢力発生手段7の
上側部が突出したとき、前記付勢力発生手段7の(作動
棹11のスライド方向に平行な)両側面に段設した斜面
部分22と作動棹11に設けた開口部21の内側幅(斜
面に形成しても可)の一部とが滑動・係合するように設
ける。
【0036】作動棹11が図1に示すように右端方向に
スライドしている状態の位置にある場合には、上記付勢
力発生手段7の斜面部分22と作動棹開口部21の内側
幅の一部との係合が解除されて前記手段7が解放状態に
置かれ、付勢力発生手段7に内蔵したコイルバネがそれ
ぞれ伸長し、画像形成装置の固定部に当接・作動する
〔図3(a)、図8,9を参照〕。
【0037】さきに述べたとおり、付勢力発生手段7を
解放状態に置いたときは、その弾発力に基づき現像枠体
1が支点軸8を中心にして揺動して、現像ローラ2を感
光体ドラム4に対して適切に圧接する〔図3(a)参
照〕。なお、作動棹11に穿設した各開口部21は、作
動棹11のスライド方向に所定の長さ(ストローク長、
L字形状案内溝の一方の脚の長さに略等しい)を備え、
このため、トナーカートリッジ3上の付勢力発生手段7
が、作動棹11のスライド動作を拘束するおそれは無
い。
【0038】次に、解除レバー13を圧接解除方向に揺
動させると、図1で作動棹11が左方向にスライドし
て、前記付勢力発生手段7の斜面部分22と作動棹11
の開口部21の幅側面の一部とが係合・滑動し付勢力発
生手段7を下方向に変位させ、同手段を拘束した状態に
置く。要するに、付勢力発生手段7の弾発力を非動作状
態にする。これによって現像枠体1に加わる回転モーメ
ントが消滅し、現像ローラ2と感光体ドラム4との間の
圧接が解除されたときは、両周面間は離間状態にあるこ
と(必要に応じ弱いバネ圧を利用する)が望ましい。
【0039】以上の通りであるから、トナーカートリッ
ジ3を現像枠体1に装着・離脱させる際、もしくはトナ
ーカートリッジ3を内装した現像枠体1を画像形成装置
10(プロセス枠体5)に対し離脱・交換するときは、
上記トナーカートリッジ3の付勢力発生手段7の弾発力
を非動作状態に置くことを要する。
【0040】次に、ロック部材15は一端がトナーカー
トリッジ3の天板面に設けられた支持部16で支承さ
れ、他端はバネ17により上方(ロック方向)に向かっ
て付勢されたフック形状を備えた樹脂成型品で、バネ支
持された先端側が支持軸16を支点として揺動自在な構
造となっている。
【0041】トナーカートリッジ3を画像形成装置(現
像枠体1)10に装着し、またはトナーカートリッジ3
を内装した現像枠体1を画像形成装置に挿着して、解除
レバー13を圧接方向に回動すると、上記ロック部材1
5のフックの先端が画像形成装置10の本体前面側の固
定部(画像形成装置の前面側フレーム等の裏面)と係合
し、ユニットの組み付け、固定の状態を維持する。同時
に、作動棹が移動して付勢力発生手段7を解放し、固定
部分に弾発力が及ぶため、現像枠体1が揺動して、現像
ローラ2の感光体ドラム4への圧接が行われる。前記ロ
ック部材15には、その支持軸16に対しフック先端と
反対側端部に、前記部材の長手方向に直交し突出する規
制片20が一体的に設けられている。
【0042】現像枠体1(トナーカートリッジ3)を画
像形成装置10へ挿着した後、解除レバー13を所定方
向へ回動操作して作動棹11をスライドさせ、付勢力発
生手段7を開放することで、プロセス枠体5の感光体ド
ラム4への現像ローラ2の圧接操作が行われると、前記
ロック部材の規制片20と作動棹11のスライドで移動
した位置とが干渉あるいは係合する関係になるので、意
図的または故意に、このロック部材15のフック端を下
方へ変位させようとしても、部材15の変位量が制限さ
れてロック状態ないし係止状態を解除することが不可能
となる(図5a参照)。
【0043】よって、上記解除レバー13の圧接解除方
向への揺動操作によって、感光体ドラム4に対する現像
ローラ2(現像枠体1)の離隔または退避が行われない
限り、ロック部材15のフック端による係止状態を解除
できない。
【0044】解除レバー13の解除方向への操作に連動
して作動棹11が長手左方向に移動すると、解除レバー
13(の下面)とロック部材15の規制片20の移動軌
跡との干渉あるいは係合関係が解除され、ロック部材1
5は支持軸16を中心に揺動自在となる一方、図7に示
す解除レバー13の片側脚の先端突出片13d(図9参
照)が移動してロック部材15の規制片20の下面に係
合し、これを上方へ持ち上げるように作用するので、そ
の反対端のフックが支持軸16を中心にロック解除方向
へ変位し、画像形成装置10に対する現像枠体1もしく
はトナーカートリッジ3の係止状態を解除する(図5b
参照)。
【0045】このことは、解除レバー13を圧接解除方
向へ揺動操作しない限り、画像形成装置10から、現像
枠体1もしくはトナーカートリッジ3を交換することが
できない事を示すものである。
【0046】以上のことから、上述構造のトナーカート
リッジ3を現像枠体1に備えた結合案内枠6内に挿着す
る際は勿論、当該トナーカートリッジ3を内装した現像
枠体1を画像形成装置10(プロセス枠体5)に挿着・
交換する場合は、トナーカートリッジ3に設けた解除レ
バー13は上方(解除方向)位置に保持して置く必要が
あることが理解される。すなわち、トナーカートリッジ
3それ自体もしくはトナーカートリッジ3を内装した現
像枠体1を単独で取り扱う際には、トナーカートリッジ
3の天板面に配置した付勢力発生手段7の弾発力を作動
棹11により封止したまま、従って解除レバー13を解
除位置に置くことを要する。
【0047】前記解除レバー13を圧接方向へ揺動操作
するのは、現像枠体1を画像形成装置10(プロセス枠
体5)に対して挿着完了した後で、その結果、トナーカ
ートリッジ3の付勢力発生手段7の弾発力が解放され、
現像ローラ2を感光体ドラム4に適切に圧接させるほ
か、上述した諸々の作用を奏することが期待される。
【0048】本発明の画像形成装置10では、以上のよ
うな構成により、現像枠体1もしくはトナーカートリッ
ジ3の装着時のロック部材15のフック端の変位を制限
し、装置稼働中のトナーカートリッジ3またはユニット
の引き抜き、振動による脱落等のアクシデントに対する
安全性、信頼性を高めることができる。なお、本発明の
説明に当たって図2,3に示す画像形成装置において
は、各部材の表示を簡略化して、例えば、付勢力発生手
段7を動作させるために揺動操作させる解除レバーや、
プロセス枠体5を画像形成装置10に対して係止及び離
脱する際に操作する解除レバー等を省略して示してい
る。
【0049】上述のような構成を備えた本発明実施形態
の画像形成装置10の全体的な操作順序について、次に
説明する。 〔現像枠体の装着操作及び離脱操作の流れ〕 (装着操作、図6参照) (1)プロセス枠体装着 図6(a)に示すように、プロセス枠体5を、予め画像
形成装置の本体に装着すると、画像形成装置に現像枠体
1の軸案内部9(C字型断面またはU字型断面)が形成
される。例えば、プロセス枠体5の現像枠体1と対向す
る枠壁の側面または屈曲部下面の位置等において、現像
枠体1を画像形成装置の前面側から挿着する際に、現像
枠体1に設けた支点軸8を長手方向に沿って誘導・案内
し、現像ロールの感光体ドラムへの位置決めを適確に行
う嵌合案内部として設けられる。
【0050】(2)現像枠体装着 続いて図(b)に示すように、現像枠体1をプロセス枠
体5(画像形成装置)へ装着する。トナーカートリッジ
は現像枠体1へ一体的に内装(CRU対応扱い)されて
おり、前記カートリッジの解除レバーは回動操作が行わ
れていない(解除レバーは水平方向、すなわち、解除位
置)ため、付勢力発生手段は作動棹によって非動作の状
態に置かれている。図示し尽せないが、この状態のま
ま、画像形成装置の前面側からプロセス枠体5が備える
軸案内部9の溝前端へ現像枠体1の支点軸8の後端部を
嵌着して挿し込む操作が行われる。
【0051】現像枠体1は、プロセス枠体5に対し奥行
き(長手軸)方向の所定位置まで押し込む動作によって
画像形成装置に挿着、位置決めされる。現像枠体1上の
解除レバーは解除位置から離れていないので、付勢力発
生手段がプロセス枠体5を押圧することはなく、現像ロ
ーラは感光体ドラムに対して適正に圧接するまでには至
ってない。
【0052】(3)圧接操作 図(c)に示すように、トナーカートリッジ3を内装し
た現像枠体1は、プロセス枠体5(画像形成装置)に対
し所定位置まで押し込まれ、これによって、感光体ドラ
ムの周面に対する現像枠体1または現像ローラの位置精
度を確保する。その際は現像枠体1の支点軸8よりも上
側の部分がプロセス枠体5側へやや傾き、支点軸8より
も下側の部位はプロセス枠体5から離隔した状態になる
よう現像枠体1の重心を定める事が好ましい。なお、弱
いバネ手段を利用しても、同様な効用を奏することがで
きる。
【0053】次に、現像枠体1上の解除レバー13を下
方(圧接方向)へ回動操作すると、作動棹が連動し非動
作の状態に置かれている付勢力発生手段を解放してプロ
セス枠体5(画像形成装置)に圧接し、そのバネ反力に
基づき現像枠体1が支点軸8を中心に時計方向へ揺動す
る回転モーメントが付与されるので、感光体ドラム4の
表面に対する現像ローラの適切(母線方向に亘って接圧
が均一、安定)な圧接が行われる。付勢力発生手段の位
置、個数、弾発力等の諸元は、感光体ドラム4の表面に
対して現像ローラの適切な圧接が行われるよう配慮して
設計される。その際、ロック部材が自動的に作動し現像
枠体1を画像形成装置に固定する。
【0054】(4)装着完了 作動棹の連動に伴い、同棹の移動がさきのロック部材の
係止解除を妨げる位置を占めるので誤動作に対して装置
が保護され、画像形成装置が正常に稼働できる状態にあ
るときには、外部からの誤作動があっても、稼働に影響
を及ぼすことはない。かくして、図(d)に示すよう
に、画像形成装置(プロセス枠体5)に対する現像枠体
1の装着が完了する。
【0055】(離脱操作、図7参照)現像枠体1及びプ
ロセス枠体5を画像形成装置10から抜脱する場合に
は、上記の操作手順と逆の手順に従って行なえばよい。 (1)圧接解除 図7(a)に示すように、解除レバー13を上方(解除
方向)へ回動操作することによって作動棹が連動し、ト
ナーカートリッジ3に設けた付勢力発生手段のバネが画
像形成装置の固定面から離れて、現像ローラとプロセス
枠体5に組み込まれた感光体ドラムとの圧接状態が解除
される。また、作動棹のスライドによって、ロック部材
の係止解除を妨げる部分が移動し、かつ、解除レバー1
3の片側脚の突出片が前記ロック部材の規制片に接触
し、ロック部材の係止状態を解除する。
【0056】(2)現像ローラの離脱 これにより、図(b)に示すように、現像枠体1が自重
で支点軸8を中心にして反時計方向へ揺動する(現像枠
体1の重心は、支点軸8に対してプロセス枠体5と反対
側に位置する)結果、現像ローラがプロセス枠体5に組
み込まれた感光体ドラム周面から退避、離隔させ、安全
な状態に置くことができる。
【0057】(3)現像枠体の離脱 図(c)に示すように、現像ローラが感光体ドラムから
退避、離隔された状態を保持したまま、支点軸8(現像
枠体1)を画像形成装置(プロセス枠体5)の軸案内部
材から長手方向に抜き出す。ロック部材の係止は解除さ
れているので、同部材が現像枠体1を抜き出し、交換す
ることを妨げることはない。現像枠体1を、現像ローラ
が感光体ドラム周面から退避、離隔した安全な状態で、
プロセス枠体5(画像形成装置本体)から取り外すこと
ができる。
【0058】
【実施例】本発明のトナーカートリッジ3及び同カート
リッジ3を画像形成装置に装着した実施例について二、
三を挙げれば、次の通りである図8は、トナーカートリ
ッジ3の斜視図を示し、図中、構成部材に付された符号
が前述説明と同一のものは、名称、構造及び相互の組合
せ並びに作用の点において、さきに説明したものと同一
部材である(この事は、以下に述べる説明についても同
様である)。
【0059】図示の場合、解除レバー13が圧接位置
(垂直方向)を占め、それに伴い付勢力発生手段7が解
放されてロック部材15が作動しているが、これはトナ
ーカートリッジ3の各部材相互の組合せ関係を説明する
ための表現であって、常態ではない。トナーカートリッ
ジ3を単独に取り出した場合は、図10に示すように、
解除レバー13は解除位置(水平方向)に在り、関連す
る各部材は、それに相当する位置関係を占める。
【0060】図9は、図8に示すトナーカートリッジ3
の枠部分を削除し、専ら天板面に配置した各構造部材の
関連を分解して示した斜視図である。同図も図8と同様
に、トナーカートリッジ3の常態を示すものではない。
図10は、画像形成装置への装着前の現像枠体1の状態
を示す。図9とは逆方向から見た斜視図である。同図に
は、現像枠体1の支点軸8の詳細構造が明示されてい
る。また、下部側長手方向に、現像ローラ2周面の一部
が露出しているのが見える。
【0061】この状態では、解除レバー13は回動操作
がされてないので、付勢力発生手段は解放されておらず
非作動位置となっている。プロセス枠体が先に画像形成
装置へ装着された後、現像枠体1の支点軸8の先端部
を、プロセス枠体に形成されたC字型断面ないしはU字
型断面形状の軸案内部に嵌め込むように前面側から挿入
すると、現像枠体1は、上記の軸案内部によって画像形
成装置の内部へ、円滑かつ確実に誘導・案内される。現
像枠体1の挿着が完了した後に解除レバー13を下方へ
回動操作することにより、付勢力発生手段7が図8,9
に示すよう操作棹11の開口部21から突出した状態と
なり、それが画像形成装置の固定部へ当接して現像枠体
1を支点軸8の回りに揺動させ、現像ローラ2をプロセ
ス枠体の感光体ドラムに圧接させる。
【0062】以上のような構成により、トナーカートリ
ッジ3を装着した現像枠体1がプロセス枠体5に正常に
取り付けられると、図11に示すような状態となる。図
11は、プロセス枠体5と、このプロセス枠体5に挿着
された現像枠体1との関連構造を示す図10同様の全体
斜視図であり、このプロセス枠体5は先に画像形成装置
へ装着されている。なお、18は、プロセス枠体5を画
像形成装置10から離脱させる際に下方へ押圧操作し
て、装置10へのプロセス枠体の固着を解除するレバー
であるが、装着時には特に操作する必要がない。
【0063】なお、本実施例では、付勢力発生手段をト
ナーカートリッジの天板面上に設けた例について説明し
たが、前記手段の取付け位置はこれに限定されるもので
はなく、トナーカートリッジ3の異なる面(例えば、感
光体ドラム側と反対の側壁面)に設けた場合でも、同様
な効果を得ることができる。また、付勢力発生手段7が
設けられる数についても、本実施例で説明した2箇所に
限定されるものではない。例えば、付勢力発生手段を1
箇所設けた場合であっても、その取付位置を適切に設定
することで同様の効果を得ることはできる。
【0064】要するに、感光体ドラムと現像ローラの間
の母線方向の圧接状態を均一、安定して維持することが
できるよう、付勢力発生手段の配列、作用を定めること
が重要である。また、本実施例では、圧縮コイルバネを
内蔵した付勢力発生手段を例に挙げて説明しているが、
これに限定されるものではなく、縮められた力に対する
反力を発生するものが内蔵されていれば同様の効果を得
ることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明トナーカー
トリッジ及びこれを備えた画像形成装置は、 (1) トナーカートリッジを内装した現像枠体を画像
形成装置へ装着することによって、付勢力発生手段が感
光体ドラムに対して現像ローラを押圧する適切な圧接力
を与えるため、従来の画像形成装置に備えていた現像枠
体の支持案内部(台板)及びこれに付随して現像枠体へ
押圧力を与えるための操作部材、リンク機構等を設ける
必要がなく、画像形成装置の内部構造を簡略化できる。
【0066】また、剛性に優れる筐体構造を備えるトナ
ーカートリッジ上の付勢力発生手段に基づき効率的に押
圧するので、現像ローラと感光体ドラムとが全域に渡っ
て均一に、かつ、確実に押圧され、長手方向での圧接力
のバラツキを少なくする。よって、安定した画像形成を
行うことができる。更に、画像形成装置本体に対する現
像枠体の固定または解除動作を、一つの操作部材の単一
操作によって行うことができるから、現像枠体(トナー
カートリッジ)の着脱工程に係る操作手順に関して大幅
な簡略化を図ることが可能となり、誤操作(操作手順ミ
ス)による装置の破損、破壊を防止し、操作性、安全性
の向上が図れる。
【0067】トナーカートリッジを内装した現像枠体を
画像形成装置へ装着・操作すると、現像ローラの感光体
ドラムへの圧接操作と同時にロック部材が機能し、現像
枠体が画像形成装置本体に対して固定状態となる。この
状態は、ロック部材上に設けた規制片と作動棹との干渉
または係合により維持されているため、この固定状態を
解除しない限り、画像形成装置から現像枠体を抜去する
ことができない。よって、稼働中の現像枠体(トナーカ
ートリッジ)の着脱操作による感光体の損傷発生や脱落
を防止することができる。
【0068】(2) 現像ローラの感光体ドラムへの接
離動作を行うための付勢力発生手段の動作、非動作と、
画像形成装置本体に対する現像枠体の固定・解除動作と
を一つ操作部材(解除レバー)を用いた単一操作によ
り、ほぼ同時に行うことができ、現像枠体(トナーカー
トリッジ)の着脱操作に関る操作手順に関して大幅な簡
略化を図ることが可能となる。
【0069】(3) 複数箇所に設けた付勢力発生手段
にコイルバネを使用することで、簡易な構造で現像ロー
ラ2の感光体ドラム4に対する均一な圧接力を確保する
ことができ、感光体ドラムと現像ローラとの間に発生す
る片当り現象(母線方向での圧接力のアンバランス)等
不具合の発生を防止できる(感光体ドラムに対する現像
ローラの片当り現象が発生すると、圧接力の低い側では
画像濃度不足や画像欠けが発生するので、幅方向での画
像濃度アンバランスが顕著になる。最悪の場合、軸方向
の片側では現像ローラが感光体ドラムに対して全く接触
しない場合が生じることもある)。
【0070】(4) 簡易な構成により、現像ローラの
感光体ドラムに対する均一な圧接力が得られ、安定した
画像形成を行うことができると共に、誤操作による装置
ユニットの破損、破壊を防止し、操作性、安全性を向上
させることができる画像形成装置を得ることができる。 等々、従来装置では、期待することができない、格別の
作用、効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明トナーカートリッジの天板面に付設した
機構の要部斜視略図である。
【図2】本発明画像形成装置の先行技術を構成する各部
材の運用方法を示す側面及び平面略図である。
【図3】本発明画像形成装置の先行技術を構成する各部
材の別の運用方法を示す側面及び平面略図である。
【図4】現像カートリッジの結合案内枠にトナーカート
リッジを装着または離脱する工程を示す斜視図である。
【図5】本発明トナーカートリッジの天板面に配置した
作動棹とロック部材との位置関係を示す図である。
【図6】本発明画像形成装置にトナーカートリッジを内
装した現像枠体を装着する工程を示す。
【図7】本発明画像形成装置から、トナーカートリッジ
を内装した現像枠体を離脱させる工程を示す。
【図8】本発明トナーカートリッジの具体例の斜視図で
ある。
【図9】本発明トナーカートリッジの天板面の付設構造
の具体例を分解した部材の具体例の斜視図である。
【図10】本発明トナーカートリッジを挿着した現像枠
体の具体例の斜視図である。
【図11】本発明画像形成装置の具体例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 現像枠体 2 現像ローラ 3 トナーカートリッジ 4 感光体ドラム 5 プロセス枠体 6 結合案内枠 7 弾発力発生手段 8 支点軸 9 軸案内部 10 画像形成装置 11 作動棹 12 ピン 13 操作部材(解除レバー) 14 L字状案内溝 15 ロック部材 16 支持軸 17 バネ 18 プロセス離脱解除レバー20 規制片21 開口
部22 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 俊夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 井上 淳志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大越 俊秀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 溝口 二三十 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉田 渉 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA02 AA35 AD06 BA01 BA07 BA08 BA09 DB14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラムに圧接して前記ドラム周面
    上の静電潜像を現像する現像ローラを収容し、前記現像
    ローラを圧接位置と非接触位置とに揺動可能に支持する
    現像枠体に対して、着脱自在なトナーカートリッジであ
    って、 画像形成装置の固定部に対し、弾発動作をする複数箇所
    の付勢力発生手段と、 前記付勢力発生手段を解放または不作動に切り換え動作
    可能な作動棹と、 前記作動棹の動作に応動しロック作用を維持または解除
    可能にする揺動自在なロック部材と、 前記作動棹と、前記ロック部材とに対して所定動作を付
    与する滑動・回動可能な操作部材とを、相互に連節させ
    て配置し、 前記作動棹を動作させる前記操作部材の滑動・回動操作
    に応動して、前記ロック部材を操作させまたは前記ロッ
    ク部材のロック作用を解除させ、画像形成装置に対する
    現像枠体の固定的状態の維持・解除並びに揺動・解除を
    行うことを特徴するトナーカートリッジ。
  2. 【請求項2】 画像形成装置本体側の固定部に弾発作用
    をする複数箇所の付勢力発生手段を解放または不作動に
    切り換える作動棹の進退動作と、 現像枠体の画像形成装置本体に対する固定・解除動作と
    を、 操作部材の一つの回動操作で行わせることを特徴とする
    請求項1に記載のトナーカートリッジ。
  3. 【請求項3】 トナーカートリッジ上に長手方向に沿っ
    て配置した複数箇所の付勢力発生手段が操作部材の回動
    操作に伴い同期して解放され、画像形成装置の固定面に
    当接した前記付勢力発生手段の反力に基づき現像枠体の
    現像ローラを、感光体ドラムに対して圧接することを特
    徴とする請求項1または2に記載のトナーカートリッ
    ジ。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜3の何れか1項に記載の
    トナーカートリッジを備えていることを特徴とする画像
    形成装置。
JP2002152372A 2002-05-27 2002-05-27 トナーカートリッジ及びこれを備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP3995985B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152372A JP3995985B2 (ja) 2002-05-27 2002-05-27 トナーカートリッジ及びこれを備えた画像形成装置
US10/430,306 US6853821B2 (en) 2002-05-27 2003-05-07 Image forming device and toner device
CNB031382150A CN1249534C (zh) 2002-05-27 2003-05-27 调色剂盒及具备它的图象形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152372A JP3995985B2 (ja) 2002-05-27 2002-05-27 トナーカートリッジ及びこれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003345130A true JP2003345130A (ja) 2003-12-03
JP3995985B2 JP3995985B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=29545400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002152372A Expired - Fee Related JP3995985B2 (ja) 2002-05-27 2002-05-27 トナーカートリッジ及びこれを備えた画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6853821B2 (ja)
JP (1) JP3995985B2 (ja)
CN (1) CN1249534C (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343359A (ja) * 2005-05-11 2006-12-21 Brother Ind Ltd プロセスカートリッジ、本体カートリッジ、像担持体カートリッジ、現像カートリッジ、トナーカートリッジ、及び画像形成装置
US7181154B2 (en) 2004-06-17 2007-02-20 Funai Electric Co., Ltd. Laser printer with toner cartridge
JP2014021156A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Sharp Corp 画像形成装置
US8849155B2 (en) 2010-07-23 2014-09-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device
CN104536277A (zh) * 2014-12-02 2015-04-22 珠海天威飞马打印耗材有限公司 碳粉盒及其驱动部件
JP2016053656A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 機械部品、トナーカートリッジ及び画像形成装置

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4073748B2 (ja) * 2002-09-27 2008-04-09 シャープ株式会社 画像形成装置
KR100532120B1 (ko) * 2004-02-03 2005-11-29 삼성전자주식회사 접촉폭을 일정하게 유지하는 분리형 현상기
TW200825639A (en) * 2006-12-05 2008-06-16 Gen Plastic Ind Co Ltd Toner cartridge with a lock function
JP4511583B2 (ja) * 2007-11-09 2010-07-28 シャープ株式会社 トナー補給装置、画像形成装置およびカラー画像形成装置
US8634743B2 (en) * 2009-03-27 2014-01-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Detachable body and image forming apparatus
CN103293899B (zh) * 2013-06-17 2015-09-09 天津光电通信技术有限公司 办公设备抽拉硒鼓机构用硒鼓压块
US9229367B2 (en) 2013-10-09 2016-01-05 Lexmark International, Inc. Carriage assembly for toner cartridge loading having a pivotable cradle and a stationary hold-down feature
US9280087B2 (en) 2013-11-20 2016-03-08 Lexmark International, Inc. Electrophotographic image forming device latching system for retaining a replaceable unit
US9261851B2 (en) * 2013-11-20 2016-02-16 Lexmark International, Inc. Positional control features of a replaceable unit for an electrophotographic image forming device
US9291992B1 (en) 2014-12-19 2016-03-22 Lexmark International, Inc. Positional control features for an imaging unit in an electrophotographic image forming device
US9285758B1 (en) 2014-12-19 2016-03-15 Lexmark International, Inc. Positional control features between replaceable units of an electrophotographic image forming device
US9411303B1 (en) 2015-04-10 2016-08-09 Lexmark International, Inc. Positioning stop assembly for a replaceable unit of an electrophotographic image forming device

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5121165A (en) * 1988-10-28 1992-06-09 Mita Industrial Co., Ltd. Developer unit and a toner hopper for an image forming device
JPH04326382A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Toshiba Corp 画像形成装置
JPH0981016A (ja) * 1995-09-19 1997-03-28 Fujitsu Ltd 電子写真画像形成装置
JPH09230694A (ja) 1996-02-27 1997-09-05 Canon Inc 電子写真画像形成装置
JP3648173B2 (ja) * 2001-05-16 2005-05-18 シャープ株式会社 画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7181154B2 (en) 2004-06-17 2007-02-20 Funai Electric Co., Ltd. Laser printer with toner cartridge
JP2006343359A (ja) * 2005-05-11 2006-12-21 Brother Ind Ltd プロセスカートリッジ、本体カートリッジ、像担持体カートリッジ、現像カートリッジ、トナーカートリッジ、及び画像形成装置
JP4701830B2 (ja) * 2005-05-11 2011-06-15 ブラザー工業株式会社 プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US8121518B2 (en) 2005-05-11 2012-02-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Combination in which toner cartridge is removably installed in developing cartridge, which is removably installed in photoconductor cartridge
US8849155B2 (en) 2010-07-23 2014-09-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device
JP2014021156A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Sharp Corp 画像形成装置
JP2016053656A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 機械部品、トナーカートリッジ及び画像形成装置
CN104536277A (zh) * 2014-12-02 2015-04-22 珠海天威飞马打印耗材有限公司 碳粉盒及其驱动部件
CN104536277B (zh) * 2014-12-02 2021-07-06 珠海天威飞马打印耗材有限公司 碳粉盒及其驱动部件

Also Published As

Publication number Publication date
JP3995985B2 (ja) 2007-10-24
US6853821B2 (en) 2005-02-08
US20030219284A1 (en) 2003-11-27
CN1249534C (zh) 2006-04-05
CN1467582A (zh) 2004-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003345130A (ja) トナーカートリッジ及びこれを備えた画像形成装置
US8290395B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus
US9494915B2 (en) Image forming apparatus and cartridge
US8145095B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus with movable tray for supporting a cartridge
US8249485B2 (en) Process cartridge with portions to be supported and regulated during insertion of the cartridge into an electrophotographic image forming apparatus
US20100221039A1 (en) Color electrophotographic image forming apparatus
US8792805B2 (en) Color electrophotographic image forming apparatus
CN110109331B (zh) 错误***防止***、成像装置和成像装置***
JP5446041B2 (ja) トナーホッパ、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2007183426A (ja) 画像形成装置
JP2009288306A (ja) プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2007041494A (ja) 画像形成装置、回転体の位置決め装置及び回転体の位置決め方法
US8514464B2 (en) Image forming apparatus
JP4954262B2 (ja) 電子写真画像形成装置
JP5322798B2 (ja) カラー電子写真画像形成装置
JP2003248354A (ja) 複写機またはプリンタのカートリッジ中の顧客交換可能ユニット
JP2659717B2 (ja) 画像形成装置における作像ユニット着脱装置
JP4954261B2 (ja) 電子写真画像形成装置
JP3578012B2 (ja) 画像形成装置
JP2000227688A (ja) プロセスユニット及びそのプロセスユニットを有する画像形成装置
US8867958B2 (en) Color electrophotographic image forming apparatus
JP4875371B2 (ja) 画像形成装置
JPH068595Y2 (ja) 電子写真装置
JPH08286509A (ja) 画像形成装置のプロセスカートリッジ
JP6821350B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070801

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3995985

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees