JP2003343774A - チューブ材の継手 - Google Patents

チューブ材の継手

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JP2003343774A JP2002150105A JP2002150105A JP2003343774A JP 2003343774 A JP2003343774 A JP 2003343774A JP 2002150105 A JP2002150105 A JP 2002150105A JP 2002150105 A JP2002150105 A JP 2002150105A JP 2003343774 A JP2003343774 A JP 2003343774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ナットの締め込み作業性を向上することができ
るとともに、継手本体の破損を防止することができるチ
ューブ材の継手を提供する。 【解決手段】ナット部材20の締め込み時に、コントロ
ールリング30の第1端面部32がナット部材20の雌
ねじ孔21の周縁部25から受ける摩擦トルクをコント
ロールリング30の第2端面部34が継手本体10のス
トッパ部17から受ける摩擦トルクより大きくするよう
にし、ナット部材20の締め込みの最終段階で、ナット
部材20とコントロールリング30とが確実に共回りす
ることで、ナット部材20の適正な初期締め込み位置を
決定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナット部材の雌ね
じ孔内に差し込まれたチューブ材の一端部を継手本体に
外嵌し、前記ナット部材の雌ねじを継手本体の雄ねじに
締め込むことで、チューブ材の一端部を支持するように
したチューブ材の継手に関する。特に、本発明は、高密
度半導体チップの製造現場におけるクリーンルーム内で
用いる純水洗浄液、その他薬液等の流管路を司るチュー
ブ材の樹脂継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチューブ材の継手としては、例え
ば、特開平7−243564号公報に開示されたものが
ある。
【0003】すなわち、ナットを継手本体に締め込むと
きに、樹脂製スペーサーの両端面が継手本体とナットと
に接触して、そのスペーサーを指で回して回転不能にな
るときをナットの締め込み終了位置とし、レンチ等の締
め付け工具で締め込み終了位置を過ぎてナットを回し過
ぎてもナットは樹脂製スペーサーを押圧して変形させる
ため、ねじ部に過度の応力は発生せず、継手本体を破損
させることなく、ナットの締め込み作業を終了すること
ができるものである。
【0004】また、同公報には、樹脂製スペーサーの両
端面がそれぞれ継手本体面、ナット端面と接触すると、
樹脂製スペーサーの両端面に作用する摩擦トルク差によ
り、樹脂製スペーサーがナットと共回りし始め、樹脂製
スペーサーの外形状の回転方向の移動により作業者が容
易に目視できることで、ナットの締め込みを終了するこ
とができるものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のチューブ材の継手では、ナットの締め込みの
最終段階では、ナットを少しずつ締め込む毎に、樹脂製
スペーサーを指で回して回転するか否かを確かめなけれ
ばならず、ナットの締め込み作業が煩わしく、作業性が
良くないという問題点がある。また、ナット側から樹脂
製スペーサーに作用する摩擦トルクが、継手本体側から
樹脂製スペーサーに作用する摩擦トルクより大きけれ
ば、樹脂製スペーサーとナットとが共回りし始めること
で、ナットの締め込みを終了することができるが、反対
に、ナット側から樹脂製スペーサーに作用する摩擦トル
クが、継手本体側から樹脂製スペーサーに作用する摩擦
トルクより小さければ、ナットの締め込みの最終段階
で、樹脂製スペーサーとナットとが必ず共回りするとは
限らず、そのため、ナットの締め込み不足や、締め込み
過ぎる場合があって、不具合を生じ、特に樹脂継手の場
合には金属継手と異なり、ナットを締め込むだけナット
が締まってしまい、ナットの締め込み過ぎの場合には継
手本体を破損させる可能性があるという問題もある。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、ナット部材の締め込
みの最終段階で、ナット部材とコントロールリングとを
確実に共回りさせることで、ナット部材の適正な初期締
め込み位置を決定することができ、ナットの締め込み作
業性を向上することができるとともに、継手本体の破損
を防止することができるチューブ材の継手を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]ナット部材(20)の雌ねじ孔(21)内に差し
込まれたチューブ材(T)の一端部を継手本体(10)
に外嵌し、前記ナット部材(20)の雌ねじを継手本体
(10)の雄ねじ(13)に締め込むことで、チューブ
材(T)の一端部を支持するようにしたチューブ材
(T)の継手において、前記継手本体(10)の雄ねじ
(13)に外嵌していて、前記ナット部材(20)の締
め込み時に、前記継手本体(10)の雄ねじ(13)の
奥側に形成された円周形状のフランジであるストッパ部
(17)と前記ナット部材(20)の雌ねじ孔(21)
の周縁部(25)とにより挟まれることで、前記ナット
部材(20)の締め込み強度を調整可能なコントロール
リング(30)を備え、前記コントロールリング(3
0)は、前記ナット部材(20)の締め込み時に、前記
ナット部材(20)の雌ねじ孔(21)の周縁部(2
5)に対し接触する第1端面部(32)と、前記継手本
体(10)のストッパ部(17)に対し接触する第2端
面部(34)とを有し、前記第1端面部(32)は、前
記ナット部材(20)の締め込み時に、前記第1端面部
(32)が前記雌ねじ孔(21)の周縁部(25)から
受ける摩擦トルクを前記第2端面部(34)が前記スト
ッパ部(17)から受ける摩擦トルクより大きくするこ
とで、前記ナット部材(20)と前記コントロールリン
グ(30)とが共回りするように形成されていることを
特徴とするチューブ材(T)の継手。
【0008】[2]ナット部材(20)の雌ねじ孔(2
1)内に差し込まれたチューブ材(T)の一端部を継手
本体(10)に外嵌し、前記ナット部材(20)の雌ね
じを継手本体(10)の雄ねじ(13)に締め込むこと
で、チューブ材(T)の一端部を支持するようにしたチ
ューブ材(T)の継手において、前記継手本体(10)
の雄ねじ(13)に外嵌していて、前記ナット部材(2
0)の締め込み時に、前記継手本体(10)の雄ねじ
(13)の奥側に形成された円周形状のフランジである
ストッパ部(17)と前記ナット部材(20)の雌ねじ
孔(21)の周縁部(25)とにより挟まれることで、
前記ナット部材(20)の締め込み強度を調整可能なコ
ントロールリング(30)を備え、前記コントロールリ
ング(30)は、前記ナット部材(20)の締め込み時
に、前記ナット部材(20)の雌ねじ孔(21)の周縁
部(25)に対し接触する第1端面部(32)と、前記
継手本体(10)のストッパ部(17)に対し接触する
第2端面部(34)とを有し、前記第1端面部(32)
は、該第1端面部(32)と前記雌ねじ孔(21)の周
縁部(25)との間の摩擦係数を、前記第2端面部(3
4)と前記ストッパ部(17)との間の摩擦係数より大
きくすることで、前記ナット部材(20)の締め込み時
に、前記ナット部材(20)と前記コントロールリング
(30)とが共回りするように形成されていることを特
徴とするチューブ材(T)の継手。
【0009】[3]ナット部材(20)の雌ねじ孔(2
1)内に差し込まれたチューブ材(T)の一端部を継手
本体(10)に外嵌し、前記ナット部材(20)の雌ね
じを継手本体(10)の雄ねじ(13)に締め込むこと
で、チューブ材(T)の一端部を支持するようにしたチ
ューブ材(T)の継手において、前記継手本体(10)
の雄ねじ(13)に外嵌していて、前記ナット部材(2
0)の締め込み時に、前記継手本体(10)の雄ねじ
(13)の奥側に形成された円周形状のフランジである
ストッパ部(17)と前記ナット部材(20)の雌ねじ
孔(21)の周縁部(25)とにより挟まれることで、
前記ナット部材(20)の締め込み強度を調整可能なコ
ントロールリング(30)を備え、前記コントロールリ
ング(30)は、前記ナット部材(20)の締め込み時
に、前記雌ねじ孔(21)から受ける摩擦トルクを前記
ストッパ部(17)から受ける摩擦トルクより大きくす
ることで、前記ナット部材(20)と前記コントロール
リング(30)とが共回りするように形成され、前記コ
ントロールリング(30)の外周縁(38)には、該外
周縁(38)の周方向に所定の間隔で目印部(36)が
連設されていることを特徴とするチューブ材(T)の継
手。
【0010】[4]前記第1端面部(32)は、前記雌
ねじ孔(21)の周縁部(25)の円周方向に沿って形
成され、前記第2端面部(34)は、前記ストッパ部
(17)の円周方向に沿って形成され、前記第1端面部
(32)は、前記第2端面部(34)より大径になるよ
うに形成されていることを特徴とする[1]、[2]ま
たは[3]に記載のチューブ材(T)の継手。
【0011】[5]前記第1端面部(32)は、前記雌
ねじ孔(21)の周縁部(25)の円周方向に沿って形
成され、前記第2端面部(34)は、前記ストッパ部
(17)の円周方向に沿って形成され、前記第1端面部
(32)は、該第1端面部(32)が前記雌ねじ孔(2
1)の周縁部(25)から受ける第1反力と前記コント
ロールリング(30)の中心から前記第1反力を受ける
部分までの距離との積の総和が、前記第2端面部(3
4)が前記ストッパ(17)に接する第2反力と前記コ
ントロールリング(30)の中心から前記第2反力を受
ける部分までの距離との積の総和より大きくなるように
形成されていることを特徴とする[1]、[2]または
[3]に記載のチューブ材(T)の継手。
【0012】[6]前記コントロールリング(30)の
外周縁(38)は、該外周縁(38)の径が前記ナット
部材(20)の外径より大きくなるように形成され、前
記目印部(36)は、前記コントロールリング(30)
の外周縁(38)に形成された切欠き(36)であるこ
とを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載のチ
ューブ材(T)の継手。
【0013】[7]前記コントロールリング(30)
は、一部が開いた略C字形状に形成されていることを特
徴とする[1]〜[6]の何れかに記載のチューブ材
(T)の継手。
【0014】次に本発明の作用を説明する。ナット部材
(20)の雌ねじ孔(21)内にチューブ材(T)の一
端部を差し込み、そのチューブ材(T)の一端部を継手
本体(10)に外嵌し、ナット部材(20)の雌ねじを
継手本体(10)の雄ねじ(13)に締め込むことで、
チューブ材(T)の一端部を支持するようになってい
る。また、コントロールリング(30)は継手本体(1
0)の雄ねじ(13)に外嵌しておく。
【0015】ナット部材(20)を締め込んでいくと、
コントロールリング(30)は継手本体(10)のスト
ッパ部(17)とナット部材(20)の雌ねじ孔(2
1)の孔周縁とにより挟まれるようになり、ナット部材
(20)の雌ねじ孔(21)の周縁部(25)に対しコ
ントロールリング(30)の第1端面部(32)が接触
し、継手本体(10)のストッパ部(17)に対しコン
トロールリング(30)の第2端面部(34)が接触す
る。
【0016】このナット部材(20)の締め込み時に、
第1端面部(32)が雌ねじ孔(21)の周縁部(2
5)から受ける摩擦トルクは、第2端面部(34)がス
トッパ部(17)から受ける摩擦トルクより大きくなる
ように、第1端面部(32)および第2端面部(34)
がそれぞれ形成されているので、ナット部材(20)と
コントロールリング(30)とが共回りするようにな
る。この共回りは、ナット部材(20)の締め込み強度
が適正な状態になったときに発生する現象であり、その
共回りの状態を確認して、ナット部材(20)の締め込
み作業を終了すれば、ナット部材(20)の適正な初期
締め込み位置を決定することができ、ナット部材(2
0)の締め込み作業を簡単かつ確実に行うことができ、
ナット部材(20)の締め込み不足や締め込み過ぎによ
る不具合を防止することができ、特に、締め込み過ぎに
よる継手本体(10)の損傷を防止することができる。
【0017】具体的には、第1端面部(32)が雌ねじ
孔(21)の周縁部(25)の円周方向に沿って形成さ
れ、第2端面部(34)がストッパ部(17)の円周方
向に沿って形成されている場合に、第1端面部(32)
の径を第2端面部(34)より大径になるように形成す
ればよい。それにより、第1端面部(32)が雌ねじ孔
(21)の周縁部(25)から受ける第1反力は、第2
端面部(34)がストッパ部(17)から受ける第2反
力よりコントロールリング(30)の回転中心から遠い
位置に作用することになる。また、作用と反作用の関係
により、第1反力と第2反力とは同じであることから、
第1反力に基づく摩擦トルクが第2反力に基づく摩擦ト
ルクより大きくなる。それにより、ナット部材(20)
の締め込み時に、ナット部材(20)とコントロールリ
ング(30)とが共回りするようになる。
【0018】これに限らず、第1端面部(32)を、そ
の第1端面部(32)が雌ねじ孔(21)の周縁部(2
5)から受ける第1反力と前記コントロールリング(3
0)の中心から第1反力を受ける部分までの距離との積
の総和が、第2端面部(34)がストッパ(17)に接
する第2反力とコントロールリング(30)の中心から
第2反力を受ける部分までの距離との積の総和より大き
くなるように形成してもよい。
【0019】以上は、共回りを目的として、第1端面部
(32)と第2端面部(34)の形状やその位置を特定
したものであるが、ナット部材(20)、コントロール
リング(30)および継手本体(10)の材質をそれぞ
れ選定することで、第1端面部(32)と雌ねじ孔(2
1)の周縁部(25)との間の摩擦係数を、第2端面部
(34)とストッパ部(17)との間の摩擦係数より大
きくするようにしてもよい。それにより、ナット部材
(20)の締め込み時に、ナット部材(20)とコント
ロールリング(30)とが共回りするようにしてもよ
い。
【0020】ナット部材(20)とコントロールリング
(30)とが共回りすることで、ナット部材(20)の
締め込み強度が適正な状態になったことが判るが、ナッ
ト部材(20)の締め込み作業をさらに確実に行うため
に、ナット部材(20)とコントロールリング(30)
とがどの程度共回りしたかを明確にさせる必要がある。
それには、コントロールリング(30)の外周縁(3
8)に周方向に所定の間隔で目印部(36)を連設すれ
ばよい。共回りする時に、目印部(36)がコントロー
ルリング(30)と共に回転し、その目印部(36)が
回転した程度を見ることで、ナット部材(20)とコン
トロールリング(30)とがどの程度共回りしたかを簡
単に確認することができる。
【0021】コントロールリング(30)はナット部材
(20)と継手本体(10)のストッパ部(17)との
両者の間に挟まれていて、両者の影になりやすく、その
目印部(36)も見難くなり勝ちであり、共回りの程度
を簡単に確認できない場合が生じる。
【0022】そこで、先ず、第1端面部(32)の外周
を成す外周縁(38)をその外周縁(38)の径がナッ
ト部材(20)の外径より大きくなるように形成し、次
に、第1端面部(32)の外周縁(38)に、その外周
縁(38)の周方向に所定の間隔で切欠き(36)を連
設するようにすればよい。それにより、切欠き(36)
は、前記両者の影にならないで目立つようになり、共回
りの程度を簡単に確認することができる。
【0023】ここで、コントロールリング(30)は、
一般的には閉じられた環形状のものであるが、一部が開
いた略C字形状のものでもよい。コントロールリング
(30)を略C字形状にすることで、ナット部材(2
0)の締め込み作業の終了後に、コントロールリング
(30)をナット部材(20)と継手本体(10)のス
トッパ部(17)との間の隙間から抜きやすくなる。ま
た、コントロールリング(30)の一部が開いた部分
を、共回りの程度を確認するための目印部(36)にす
ることもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は本発明の一実施の形態を示
している。図1は、本発明の一実施の形態に係るチュー
ブ材の継手の要部断面図である。図2は同じく本実施の
形態に係るコントロールリングを図1のII方向から見た
ときの矢視図、図3は同じく図1のIII方向から見たと
きの矢視図である。
【0025】図1〜図3に示すように、本チューブ材T
の継手は、フッ素樹脂製の継手本体10と、同じく、フ
ッ素樹脂製のナット部材20とから成る。フッ素樹脂と
しては、耐薬品性に優れた特性を有する「PTFE(ポ
リテトラフルオロエチレン)」と「PFA(テトラフル
オロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体)」とが挙げられる。
【0026】ナット部材20は、いわゆる袋ナットであ
り、その雌ねじ孔21の奥側にねじ軸に直交する袋部で
ある奥壁22を有している。ナット部材20の雌ねじ孔
21の入口側には雌ねじ部23が刻設され、ナット部材
20の奥壁22にチューブ材を奥壁22側から雌ねじ孔
21内へ差し込むための差込孔24が穿設されている。
【0027】ナット部材20は略六角断面形の被締付部
27を有し、被締付部27にナット締付工具(レンチ)
を嵌め込むように成っている。継手本体10は、ナット
部材20の雌ねじ孔21の奥側へ挿入される先端部11
に被外嵌部12が形成されている。被外嵌部12には、
ナット部材20の差込孔24を通って雌ねじ孔21内に
差し込まれたチューブ材Tの一端部が拡径した状態で外
嵌している。したがって、雌ねじ孔21内に差し込まれ
たチューブ材Tの一端部は、一般外径部T1、被外嵌部
12に外嵌する大径の拡径部T2、および、一般外径部
T1と拡径部T2とを繋ぐ中間部である段差部T3(ま
たは、拡がり(フレアー:flare))から成ってい
る。
【0028】継手本体10の先端部11には、被外嵌部
12に続いて、雌ねじ部23に螺合する雄ねじ13が刻
設されている。雄ねじ13に螺合するナット部材20の
雌ねじ部23のねじ山の径および、ナット部材20の雌
ねじ孔21の孔内周壁21aは、チューブ材Tの拡径部
T2が相対的に挿通可能に、かつ、ねじ山等の径が最小
になるように、拡径部T2の外径よりわずかに大きく設
定されている。
【0029】継手本体10の雄ねじ13の奥側には、略
六角断面形のストッパ部17を有している。継手本体1
0の基端部は、L字形に曲がったエルボー部を形成して
いる。継手本体10には、チューブ材Tの内径とほぼ同
じ孔径で、ねじ軸方向へ貫通する貫通孔14が穿設され
ている。
【0030】なお、本実施の形態では、継手本体10の
基端部にはエルボー部が形成されているが、これに限ら
ない。すなわち、継手本体10の基端部は、L字形に曲
がらずに、真っ直ぐであってもよく、また、貫通孔14
がT字路形に形成されるものであっても良い。
【0031】ナット部材20の雌ねじ孔21の奥側へ継
手本体10の先端部11が挿入された状態では、ナット
部材20の奥壁22と継手本体10の貫通孔14の口縁
部15とがねじ軸と平行な方向線上で対向している。貫
通孔14の口縁部15の外周縁には、チューブ材Tの一
端部を外嵌し易く、さらに、安定した気密性を保持する
ために面取り斜面部19が施されている。また、口縁部
15の内周縁には、移動媒体である液の溜まり防止のた
めの面取り斜面部19aが施されている。
【0032】また、チューブ材Tの一端部が外嵌する継
手本体10の先端部11の被外嵌部12は、ナット部材
20の締め込み力に対向してその縮径方向の変形を最小
に抑えて、シール力の緩和を防止すべく、十分な肉厚を
有し必要な剛性を備えている。一方、ナット部材20の
奥壁22は、差込孔24の中心(ねじ軸の軸心)に向か
って、継手本体10の貫通孔14の口縁部15の方向
(ねじ孔の入口方向)へ所定角度(25度〜35度)で
傾く食込み部22aに成っている。
【0033】ナット部材20の締め込み時に、継手本体
10の雄ねじ13にはコントロールリング30が外嵌し
ている。コントロールリング30は、一部が開いた略C
字形状に形成されている。その開いた部分39を継手本
体10の雄ねじ13のねじ軸に対して直交する方向から
外嵌する。コントロールリング30は、継手本体10の
ストッパ部17とナット部材20の雌ねじ孔21の孔周
縁とにより挟まれることで、ナット部材20の締め込み
強度を調整可能なものである。
【0034】コントロールリング30の材質としては、
ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニ
ール樹脂などの合成樹脂が用いられる。また、PVF、
PVDF、ECTFE、PCTFE、ETFE、FE
P、PFA、PTFEなどのフッ素樹脂を用いるように
してもよい。
【0035】コントロールリング30は、ナット部材2
0の締め込み時に、ナット部材20の雌ねじ孔21の周
縁部25に対し接触する第1端面部32と、継手本体1
0のストッパ部17に対し接触する第2端面部34とを
有している。
【0036】第1端面部32は、ナット部材20の締め
込み時に、第1端面部32が雌ねじ孔21の周縁部25
から受ける摩擦トルクを第2端面部34がストッパ部1
7から受ける摩擦トルクより大きくすることで、ナット
部材20とコントロールリング30とが共回りするよう
に形成されている。
【0037】具体的には、第1端面部32は、雌ねじ孔
21の周縁部25の円周方向に沿って形成され、第2端
面部34は、ストッパ部17の円周方向に沿って形成さ
れ、第1端面部32の直径D1は、第2端面部34の直
径D2より大きくなるように形成されている。また、第
1端面部32の幅、第2端面部34の幅をW1、W2と
すると、第1端面部32が雌ねじ孔21の周縁部25に
対し接触する接触面積S1(図2においてハッチングで
示した部分)は約πD1・W1となり、第2端面部34
がストッパ部17に対し接触する接触面積S2(図3に
おいてハッチングで示した部分)は約πD2・W2とな
る。
【0038】コントロールリング30の第2端面部34
には段部35が形成されている。段部35は、第2端面
部34の大径の部分にあって、ストッパ部17から後退
してストッパ部17と接触しないようになっている。そ
の結果、第2端面部34のストッパ部17と接触する部
位が小径になっている。また、コントロールリング30
の内周面37には、雄ねじ13およびその首部13a
(雄ねじ13より小径の部位)とにそれぞれ外嵌するよ
うに第1内周面37aおよび第2内周面37bとが形成
されている。
【0039】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。チューブ材Tの一端部がナット部材20の差込孔2
4を通って雌ねじ孔21内に差し込まれ、チューブ材T
の一端部の拡径部T2が継手本体10の先端部11であ
る被外嵌部12に外嵌している。チューブ材Tの一般外
径部T1から拡径した状態の拡径部T2にかかる段差部
T3は、継手本体10の被外嵌部12の面取り斜面部1
9に沿って斜めに拡がっている。継手本体10の先端部
11をナット部材20の雌ねじ孔21の奥側へ挿入して
いくと、継手本体10の雄ねじ13の始端が、ナット部
材20の雌ねじ部23の始端に当接する。このとき、チ
ューブ材Tの拡径部T2は、ナット部材20の雌ねじ孔
21(雌ねじ部23のねじ山あるいは、雌ねじ孔21の
孔内周壁21a)に、わずかな隙間を介して、あるいは
雌ねじ孔21に摺接しながら相対的に挿通していく。
【0040】ナット部材20の被締付部27に締付工具
を嵌め込むとともに、継手本体10のストッパ部17に
同じく、締付工具を嵌め込んで、これらを相対的に回転
させれば、継手本体10の雄ねじ13にナット部材20
の雌ねじ部23が螺進していく。継手本体10の雄ねじ
13にナット部材20の雌ねじ部23が完全に螺着した
状態では、ナット部材20の奥壁22の食込み部22a
は、チューブ材Tの段差部T3に食い込み、チューブ材
Tの抜けを防止することができる。さらに、チューブ材
Tと継手本体10の面取り斜面部19が圧接されるの
で、高い気密性を得ることができる。
【0041】ナット部材20の雌ねじ孔21内にチュー
ブ材Tの一端部を差し込み、そのチューブ材Tの一端部
を継手本体10に外嵌し、ナット部材20の雌ねじを継
手本体10の雄ねじ13に締め込むことで、チューブ材
Tの一端部を支持するようになっている。また、コント
ロールリング30は継手本体10の雄ねじ13に外嵌し
ておく。
【0042】ナット部材20の締め込み作業の前に、継
手本体10の雄ねじ13のねじ軸に対して直交する方向
からコントロールリング30の開いた部分39をその雄
ねじ13に外嵌しておく。次に、ナット部材20の雌ね
じ部23を継手本体10の雄ねじ13に締め込んでいく
と、コントロールリング30は継手本体10のストッパ
部17とナット部材20の雌ねじ孔21の孔周縁とによ
り挟まれるようになり、やがて、ナット部材20の雌ね
じ孔21の周縁部25に対しコントロールリング30の
第1端面部32が接触し、継手本体10のストッパ部1
7に対しコントロールリング30の第2端面部34が接
触するようになる。
【0043】このナット部材20の締め込み時に、第1
端面部32が雌ねじ孔21の周縁部25から受ける摩擦
トルクは、第2端面部34がストッパ部17から受ける
摩擦トルクより大きくなり、ナット部材20とコントロ
ールリング30とが共回りするようになり、ナット部材
20の締め込み強度が適正な状態になる。
【0044】具体的には、第1端面部32の径を第2端
面部34より大径になるように形成しているので、第1
端面部32が雌ねじ孔21の周縁部25から受ける第1
反力は、第2端面部34がストッパ部17から受ける第
2反力よりコントロールリング30の回転中心から遠い
位置に作用することになる。
【0045】第1反力、第2反力をF1、F2とし、コ
ントロールリング30の回転中心から各反力F1、F2
の作用する位置までの距離をR1、R2とし、第1端面
部32、第2端面部34に係る摩擦係数を共にμとすれ
ば、第1反力に基づく摩擦トルクは、ΣμF1・R1と
なり、第2反力に基づく摩擦トルクは、ΣμF2・R2
となる。
【0046】ここで、摩擦係数μは、静摩擦係数であ
り、第1反力F1に基づく摩擦トルクは、第1端面部3
2が雌ねじ孔21の周縁部25から受ける第1反力F1
とコントロールリング30の中心(回転中心)から第1
反力F1を受ける部分までの距離R1との積の総和であ
り、第2反力F2に基づく摩擦トルクは、第2端面部3
4がストッパ17に接する第2反力F2とコントロール
リング30の中心から第2反力F2を受ける部分までの
距離R2との積の総和である。
【0047】ナット部材20を締め込むとき、作用と反
作用の関係により、第1反力と第2反力とは同じであり
(F1=F2)、また、R1>R2であることから、第
1反力に基づく摩擦トルク(ΣμF1・R1)が第2反
力に基づく摩擦トルク(ΣμF2・R2)より大きくな
り、第2端面部34が先にストッパ部17に対して滑り
始め、それにより、ナット部材20の締め込み時に、ナ
ット部材20とコントロールリングとが共回りするよう
になる。
【0048】ナット部材20とコントロールリング30
との共回りの状態を確認した上で、ナット部材20の締
め込み作業を終了すれば、ナット部材20の適正な初期
締め込み位置を決定することができ、ナット部材20の
締め込み作業を簡単かつ確実に行うことができる。ま
た、ナット部材20の締め込み不足や締め込み過ぎによ
る不具合を防止することができ、特に、ナット部材20
の締め込み過ぎによる継手本体10の損傷を防止するこ
とができる。
【0049】また、ナット部材20とコントロールリン
グ30とが共回りするとき、コントロールリング30の
開いた部分39が目印となって、ナット部材20とコン
トロールリング30の開いた部分39とが共回りするこ
とで、ナット部材20とコントロールリング30とがど
の程度共回りしたかが明確になり、それにより、ナット
部材20の締め込み作業をさらに確実に行うことができ
る。
【0050】ナット部材20の締め込み作業が終了した
後に、チューブ継手は使用可能になるが、長期使用でチ
ューブ材を支持する力が減少する場合があり、その支持
する力の減少を防止すべく、所定期間使用した後にナッ
ト部材20を増し締めする必要がある。ナット部材20
を増し締めするとき、コントロールリング30を継手本
体10の雄ねじ13から取り外す必要がある。このと
き、コントロールリング30の開いた部分39の間の隙
間に継手本体10の雄ねじ13を相対的に通すようにす
れば、コントロールリング30を継手本体10の雄ねじ
13から容易に抜き出すことができる。
【0051】一方、ナット部材20を増し締めすると
き、増し締め用のコントロールリング30をナット部材
20とストッパ17との間の隙間に介在させてもよい。
ナット部材20の増し締めのときにも、ナット部材20
とコントロールリング30とが必ず共回りするように設
定する。
【0052】なお、前記実施の形態では、コントロール
リング30の第1端面部32の径を第2端面部34より
大径にすることで、ナット部材20とコントロールリン
グ30とが必ず共回りするようにしたものを示したが、
第1端面部32、第2端面部34に係る摩擦係数をそれ
ぞれμ1、μ2(μ1>μ2)とすれば、仮にR1=R
2であっても、第1反力に基づく摩擦トルク(Σμ1・
F1・R1)は、第2反力に基づく摩擦トルク(Σμ2
・F2・R2)より大きくなり、それにより、ナット部
材20の締め込み時に、ナット部材20とコントロール
リングとが共回りするようになる。
【0053】さらに、図4〜図6に示すように、コント
ロールリング30の外周縁38にその周方向に所定の間
隔で目印部を連設してもよい。具体的には、第1端面部
32の外周を成し、その径がナット部材20の外径より
大きな外周縁38に、その外周縁38の周方向に所定の
間隔で目印部である切欠き36を連設すればよい。
【0054】ナット部材20とコントロールリング30
とが共回りする時に、切欠き36がコントロールリング
30と一体的に回転する。具体的には、切欠き36が図
6(a)に示す共回り前の状態から図6(b)に示す共
回り後の状態になる。その切欠き36が回転した程度
(図6では約45度の角度)を見ることで、ナット部材
20とコントロールリング30とがどの程度共回りした
かを簡単に確認することができる。また、ナット部材2
0の外径より大きな外周縁38に切欠き36を設けるこ
とで、切欠き36がナット部材20とストッパ部17と
の両者の影にならないで目立つようになり、共回りの程
度を簡単に確認することができる。
【0055】さらに、図7および図8は前記実施の形態
の変形例であり、図7はコントロールリングの正面図、
図8は図7のVIII−VIII線断面図を示している。また、
図9および図10は前記実施の形態の他の変形例であ
り、コントロールリングの正面図、図10は図9のX−
X線断面図を示している。
【0056】図7〜図10に示すように、第2端面部3
4には前記実施の形態のように段部35が形成されてい
ない。このコントロールリング30では、第1端面部3
2および第2端面部34の各最大の径はほぼ同じになる
一方、第1端面部32の最小の径より第2端面部34の
最小の径が小さくなっている。それにより、コントロー
ルリング30の第1端面部32は第2端面部34に対
し、雌ねじ孔21の周縁部25から受ける第1反力F1
を第1端面部32の大径の部分で集中的に受けるように
なっている。
【0057】それにより、第1反力に基づく摩擦トルク
が第2反力に基づく摩擦トルクより大きくなり、第2端
面部34が先にストッパ部17に対して滑り始め、ナッ
ト部材20の締め込み時に、ナット部材20とコントロ
ールリングとが共回りするようになる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るチュ
ーブ材の継手においては、ナット部材の締め込み時に、
コントロールリングの第1端面部がナット部材の雌ねじ
孔の周縁部から受ける摩擦トルクをコントロールリング
の第2端面部が継手本体のストッパ部から受ける摩擦ト
ルクより大きくするようにしたので、ナット部材の締め
込みの最終段階で、ナット部材とコントロールリングと
が確実に共回りするようになり、ナット部材の適正な初
期締め込み位置を決定することができ、ナットの締め込
み作業性を向上することができるとともに、継手本体の
破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るチューブ材の継手
の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るコントロールリン
グを図1のII方向から見たときの矢視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るコントロールリン
グを図1のIII方向から見たときの矢視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るコントロールリ
ングの正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るコントロールリ
ングが共回りする前後の状態を示す説明図であり、
(a)は共回り前の状態を示し、(b)は共回り後の状
態を示している。
【図7】本発明の実施の形態の変形例に係るコントロー
ルリングの正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の他の変形例に係るコント
ロールリングの正面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【符号の説明】
S1…接触面積 S2…接触面積 T…チューブ材 T1…一般外径部 T2…拡径部 T3…段差部 10…継手本体 11…先端部 12…被外嵌部 13…雄ねじ 13a…首部 14…貫通孔 15…口縁部 17…ストッパ部 19a…面取り斜面部 20…ナット部材 21…雌ねじ孔 21a…孔内周壁 22…奥壁 22a…食込み部 23…雌ねじ部 24…差込孔 27…被締付部 30…コントロールリング 32…第1端面部 34…第2端面部 35…段部 36…切欠き 37…内周面 37a…第1内周面 37b…第2内周面 38…外周縁 39…開いた部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナット部材の雌ねじ孔内に差し込まれたチ
    ューブ材の一端部を継手本体に外嵌し、前記ナット部材
    の雌ねじを継手本体の雄ねじに締め込むことで、チュー
    ブ材の一端部を支持するようにしたチューブ材の継手に
    おいて、 前記継手本体の雄ねじに外嵌していて、前記ナット部材
    の締め込み時に、前記継手本体の雄ねじの奥側に形成さ
    れた円周形状のフランジであるストッパ部と前記ナット
    部材の雌ねじ孔の周縁部とにより挟まれることで、前記
    ナット部材の締め込み強度を調整可能なコントロールリ
    ングを備え、 前記コントロールリングは、前記ナット部材の締め込み
    時に、前記ナット部材の雌ねじ孔の周縁部に対し接触す
    る第1端面部と、前記継手本体のストッパ部に対し接触
    する第2端面部とを有し、 前記第1端面部は、前記ナット部材の締め込み時に、前
    記第1端面部が前記雌ねじ孔の周縁部から受ける摩擦ト
    ルクを前記第2端面部が前記ストッパ部から受ける摩擦
    トルクより大きくすることで、前記ナット部材と前記コ
    ントロールリングとが共回りするように形成されている
    ことを特徴とするチューブ材の継手。
  2. 【請求項2】ナット部材の雌ねじ孔内に差し込まれたチ
    ューブ材の一端部を継手本体に外嵌し、前記ナット部材
    の雌ねじを継手本体の雄ねじに締め込むことで、チュー
    ブ材の一端部を支持するようにしたチューブ材の継手に
    おいて、 前記継手本体の雄ねじに外嵌していて、前記ナット部材
    の締め込み時に、前記継手本体の雄ねじの奥側に形成さ
    れた円周形状のフランジであるストッパ部と前記ナット
    部材の雌ねじ孔の周縁部とにより挟まれることで、前記
    ナット部材の締め込み強度を調整可能なコントロールリ
    ングを備え、 前記コントロールリングは、前記ナット部材の締め込み
    時に、前記ナット部材の雌ねじ孔の周縁部に対し接触す
    る第1端面部と、前記継手本体のストッパ部に対し接触
    する第2端面部とを有し、 前記第1端面部は、該第1端面部と前記雌ねじ孔の周縁
    部との間の摩擦係数を、前記第2端面部と前記ストッパ
    部との間の摩擦係数より大きくすることで、前記ナット
    部材の締め込み時に、前記ナット部材と前記コントロー
    ルリングとが共回りするように形成されていることを特
    徴とするチューブ材の継手。
  3. 【請求項3】ナット部材の雌ねじ孔内に差し込まれたチ
    ューブ材の一端部を継手本体に外嵌し、前記ナット部材
    の雌ねじを継手本体の雄ねじに締め込むことで、チュー
    ブ材の一端部を支持するようにしたチューブ材の継手に
    おいて、 前記継手本体の雄ねじに外嵌していて、前記ナット部材
    の締め込み時に、前記継手本体の雄ねじの奥側に形成さ
    れた円周形状のフランジであるストッパ部と前記ナット
    部材の雌ねじ孔の周縁部とにより挟まれることで、前記
    ナット部材の締め込み強度を調整可能なコントロールリ
    ングを備え、 前記コントロールリングは、前記ナット部材の締め込み
    時に、前記雌ねじ孔から受ける摩擦トルクを前記ストッ
    パ部から受ける摩擦トルクより大きくすることで、前記
    ナット部材と前記コントロールリングとが共回りするよ
    うに形成され、前記コントロールリングの外周縁には、
    該外周縁の周方向に所定の間隔で目印部が連設されてい
    ることを特徴とするチューブ材の継手。
  4. 【請求項4】前記第1端面部は、前記雌ねじ孔の周縁部
    の円周方向に沿って形成され、 前記第2端面部は、前記ストッパ部の円周方向に沿って
    形成され、 前記第1端面部は、前記第2端面部より大径になるよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1、2または
    3に記載のチューブ材の継手。
  5. 【請求項5】前記第1端面部は、前記雌ねじ孔の周縁部
    の円周方向に沿って形成され、 前記第2端面部は、前記ストッパ部の円周方向に沿って
    形成され、 前記第1端面部は、該第1端面部が前記雌ねじ孔の周縁
    部から受ける第1反力と前記コントロールリングの中心
    から前記第1反力を受ける部分までの距離との積の総和
    が、前記第2端面部が前記ストッパに接する第2反力と
    前記コントロールリングの中心から前記第2反力を受け
    る部分までの距離との積の総和より大きくなるように形
    成されていることを特徴とする請求項1、2または3に
    記載のチューブ材の継手。
  6. 【請求項6】前記コントロールリングの外周縁は、該外
    周縁の径が前記ナット部材の外径より大きくなるように
    形成され、 前記目印部は、前記コントロールリングの外周縁に形成
    された切欠きであることを特徴とする請求項1、2また
    は3に記載のチューブ材の継手。
  7. 【請求項7】前記コントロールリングは、一部が開いた
    略C字形状に形成されていることを特徴とする請求項1
    〜6の何れかに記載のチューブ材の継手。
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