JP2997671B1 - 継 手 - Google Patents

継 手

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JP2997671B1
JP2997671B1 JP27777698A JP27777698A JP2997671B1 JP 2997671 B1 JP2997671 B1 JP 2997671B1 JP 27777698 A JP27777698 A JP 27777698A JP 27777698 A JP27777698 A JP 27777698A JP 2997671 B1 JP2997671 B1 JP 2997671B1
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joint
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seal ring
lock
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延彦 林
剛一 中村
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Abstract

【要約】 【課題】 高温状態で、樹脂製のパイプの引き抜き方向
への外力が作用した場合、輸送流体の漏れを防止するこ
とができる継手を提供する。 【解決手段】 継手本体12は筒状をなし、その内部に
当接面16、傾斜面17及び受け面18が形成されてい
る。当接面16と傾斜面17の間の継手本体12の内周
面には第2内周溝部28が設けられ、そこには第3シー
ルリング29が嵌着されている。一対のロックリング3
4a、34bは環状に形成され、複数の規制片36を有
している。押圧体19は筒状をなし、その内周面には第
2シールリング27が設けられている。そして、継手3
7を構成したとき、第3シールリング29はパイプ11
に係合している一対のロックリング34a、34bより
内方側に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水道配管、温水
配管、床暖房、ロードヒーティング等に使用される樹脂
製のパイプ用の継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパイプ継手としては、例
えば特許第2685105号公報に開示されるものが知
られている。このパイプ継手は、筒状をなしパイプの差
込を許容するソケットと、その内部に設けられた内径拡
大部に配設されるロックリング、バックアップリング及
びシールリングと、ソケットの外周に螺合され、各リン
グのパイプ継手からの抜け出しを防止するキャップとに
より構成されている。
【0003】そして、パイプ継手にパイプを接続すると
きは、まず、ソケットの内径拡大部へ、ロックリング、
バックアップリング及びシールリングの順で収納する。
次いで、ソケットの外周にキャップを螺合して、ロック
リング、バックアップリング及びシールリングをソケッ
ト内に位置決め固定する。最後に、ソケット中央部に形
成された開口からパイプをソケット内に差し込む。その
結果、シールリングにより、パイプとソケットの隙間が
シールされ、パイプ継手から輸送流体が漏れ出すのを防
止し、ロックリングのパイプへの係合によりパイプ継手
からパイプが抜け出すのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高温状態
で、樹脂製のパイプに、その引き抜き方向へ強い外力が
作用した場合、パイプのロックリングが係合している部
分より外方側が引き抜き方向へ延びるとともに、延びた
部分のパイプの厚みが薄くなり、パイプの外径が小さく
なる。そのため、ロックリングよりパイプの引き抜き方
向に位置するシールリングの内周面とパイプの外周面と
の間に隙間が形成され、その隙間からパイプ内を流れる
輸送流体がパイプ継手から漏れ出てしまうという問題が
あった。
【0005】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、高温状態で、樹脂製のパイプの引き抜き方向
への外力が作用した場合、輸送流体の漏れを防止するこ
とができる継手を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の継手は、筒状をなす継手本体内
に環状の受け面を設け、環状をなし内方へ突出する複数
の規制片を備えたロックリングを少なくとも1枚前記受
け面に係合し、前記規制片間にはスリットを形成すると
ともに、そのスリットの基端部には弧状の孔を形成し、
前記ロックリングを位置決め固定する筒状の押圧体の雄
ねじ部を継手本体内に形成した雌ねじ部に螺合するとと
もに、樹脂製のパイプを押圧体内を介して継手本体内に
設けられた当接面に当接するまで挿入してパイプの外周
面に前記ロックリングの規制片を係合させて抜け止めす
るように構成し、パイプが延びたとき、パイプ内を流れ
る輸送流体が当接面とパイプの端部から外部に漏れ出す
のを防止するシールリングを、少なくとも前記当接面と
ロックリングとの間の継手本体内周面に設けた溝部に嵌
着したものである。
【0007】請求項2に記載の継手は、請求項1に記載
の発明において、前記パイプは85℃で、1.0kgf
/mm2 の引張り荷重を加えたとき、伸び率が20%以
上の性質を有するものである。
【0008】請求項3に記載の継手は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記パイプはポリオレフ
ィンにより形成されたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する 1及び図2に示すように、パイプ
11は、ポリオレフィン、例えば架橋ポリエチレン又は
ポリブテンにより円筒状に形成され、水道の配管等に使
用される。パイプ11は85℃において、パイプ11に
1.0kgf/mm2 の引張り荷重を加えたとき、元の
パイプ11の長さより20%以上延びる性質を有してい
る。
【0010】継手本体12は、真鍮又は青銅により筒状
に形成され、その一端外周には第1雄ねじ部13が形成
され、水道配管等の管体10に螺合可能になっている。
ナット部14は継手本体12の他端外周に形成されてい
る。そして、継手本体12と水道配管等の管体10の螺
合及びその解除を行うとき、ナット部14にスパナ等を
係合することにより、継手本体12を容易に回動させる
ことができるようになっている。
【0011】第1雌ねじ部15は、継手本体12の他端
側内周に形成されている。当接面16は、継手本体12
内奥部に継手本体12の軸線と直交するように円環状に
設けられている。傾斜面17は前記当接面16に連なる
内周面の外端縁より、その内径が第1雌ねじ部15に向
うに従い大きくなるように、継手本体12内に環状に形
成されている。受け面18は、その傾斜面17の外周縁
に、継手本体12の軸線と直交するように、継手本体1
2内に円環状に形成されている。
【0012】押圧体19は、真鍮又は青銅により形成さ
れた円筒部20と前記継手本体12のナット部14の外
形より小さく形成された把持部21とより構成されてい
る。第2雄ねじ部22は、前記円筒部20の外周面に形
成され、前記継手本体12の第1雌ねじ部15に螺合さ
れている。一対の係止部23は、前記把持部21の端部
外周の対向する位置に切り欠き形成されている。そし
て、押圧体19を継手本体12に螺合及びその解除を行
うとき、係止部23にスパナ等を係合することにより、
押圧体19を容易に回動させることができるようになっ
ている。
【0013】外周溝部24は、押圧体19の外周面中央
に形成され、そこにはシール部材として、ゴムにより円
環状に形成された第1シールリング25が嵌着されてい
る。そして、押圧体19を継手本体12に螺合したと
き、第1シールリング25が、押圧体19と継手本体1
2との隙間をシールするようになっている。第1内周溝
部26は、押圧体19の内周中央よりやや把持部21側
に形成され、そこにはシール部材としての断面円形状の
第2シールリング27が嵌着されている。
【0014】第2内周溝部28は、前記傾斜面17と当
接面16との間の継手本体12の内周に形成されてい
る。そこには、断面円形状のシール部材としての第3シ
ールリング29が嵌着されている。
【0015】その結果、押圧体19内を介して継手本体
12内にパイプ11を挿入したとき、第2シールリング
27により、パイプ11と押圧体19との隙間をシール
し、第3シールリング29により、パイプ11と継手本
体12との隙間をシールするようになっている。
【0016】図3に示すように、コアリング30は、真
鍮又は青銅により形成された筒部31と、その一端に形
成された鍔部32とより構成されている。環状部42は
鍔部32の内端面32aから外端面32bにかけて環状
に形成されている。斜状面43は環状部42の外端縁よ
り、内方へ向かうに従い縮径するように形成されてい
る。
【0017】筒部31は、パイプ11内に嵌入され、パ
イプ11が熱膨張等により内側へ変形するのを防止する
ようになっている。また、斜状部33は筒部31の基端
部側から先端部に向かうに従いわずかに縮径するように
形成されている。
【0018】そして、図5に示すように、筒部31はパ
イプ11の内側に嵌入されるようになっている。このと
き、斜状部33によりパイプ11の内径のばらつきに対
応することができるとともに、筒部31をパイプ11内
に挿入しやすくしている。鍔部32の内端面32aがパ
イプ11の端面11aに係合する。
【0019】さらに、図6に示すように、その状態でパ
イプ11を継手本体12内に挿入したとき、斜状面43
により、鍔部32が第2シールリング27及び第3シー
ルリング29に引っかかることなく、円滑に挿入するこ
とができるようになっている。また、外端面32bは平
面状に形成されているため、当接面16に密接してシー
ル機能を発揮できるようになっている。
【0020】図1に示すように、コアリング30が嵌入
されたパイプ11の端部を押圧体19内を介して継手本
体12内に挿入し、鍔部32の外端面32bを継手本体
12内の当接面16に当接させたとき、押圧体19の端
面とコアリング30の筒部31の端面とは同じ位置にな
るようになっている。そのため、コアリング30の端面
と押圧体19の端面の位置関係を半透明のパイプ11の
外部から目視することにより、鍔部32の外端面32b
が継手本体12内の当接面16に当接しているか否かを
確認することができるようになっている。
【0021】導入路45は継手本体12内の一端から当
接面16にかけて形成され、継手本体12を水道配管等
の管体10に螺合したとき、輸送流体としての液体が導
入路45を通過してパイプ11内へ流通するようになっ
ている。傾斜壁46はナット部14側の導入路45の内
周面が、前記第1雌ねじ部15側に向かうに従い、その
内径を縮径するように形成されている。縮径部47は前
記傾斜壁46の第1雌ねじ部15側の内周縁から、その
内径が前記導入路45の内径より小さく形成されてい
る。
【0022】そして、コアリング30が嵌入されたパイ
プ11の端部を押圧体19内を介して継手本体12内に
挿入し、鍔部32の外端面32bを継手本体12内の当
接面16に当接させたとき、コアリング30の内径と前
記導入路45に形成された縮径部47の内径とが同じに
なるように構成されている。そのため、例えば、バルブ
の急激な開閉、気体の混入などによって、管体10内の
液体の流速が急変し、管体10内に異常圧力が発生する
ウォーターハンマー現象が生じた際、傾斜壁46により
コアリング30の鍔部32の外端面32bに異常圧力が
かかるのを防止することができるようになっている。ま
た、縮径部47により、異常圧力をコアリング30の内
周面からパイプ11方向へ逃がすことができる。
【0023】一対のロックリング34a、34bはステ
ンレス鋼をプレス成形法により所定形状に成形した成形
品を、バレル加工法、ショットピーニング法又はサンド
ブラスト法のいずれかの方法により表面研磨して得られ
る。これらのうち、確実に面取りを施すことができる湿
式の高速回転バレル加工法が好ましい。その結果、ロッ
クリング34a、34bの表面全体及び縁部を面取りす
ることができるとともに、プレス成形の際に生じるバリ
を除去することができる。
【0024】そして、得られた一対のロックリング34
a、34bは、所定の強度を保持するために、厚さが
0.2〜0.6mmの範囲内に形成されるのが好まし
く、0.3〜0.5mmの範囲内に形成されるのがさら
に好ましい。また、図4(a)、(b)に示すように、
ロックリング34a、34bは環状に形成されたベース
リング35と、そのベースリング35から内方へ同一長
さで突出する複数の規制片36とより構成されている。
【0025】各規制片36の先端部には円弧状をなし、
パイプ11に食い込む食い込み部36aが形成され、基
端部には規制片36がパイプ11に所要量以上食い込む
のを制限する角部36bが形成されている。そして、規
制片36はベースリング35の内周縁からベースリング
35に対して45度で延びるように折り曲げ形成されて
いる。さらに、規制片36の基端部側から先端部側へパ
イプ11を挿入しやすくし、挿入されたパイプ11が抜
けるのを規制するようになっている。
【0026】切欠き部39は隣接する全ての規制片36
間の中央に、規制片36側からベースリング35側にか
けて、規制片36がパイプ11に食い込む深さに対応す
るように円弧状に切欠き形成されている。切欠き部39
の深さは、規制片36の先端から切欠き部39の底部ま
でが、パイプ11に食い込んだとき、パイプ11の抜け
を防止することができるように設定されている。
【0027】V字状をなすスリット40は前記切欠き部
39の底部中央からベースリング35にかけて所定深
さ、つまりパイプ11がロックリング34a、34bに
挿入されたとき、規制片36の変形を許容する深さだけ
形成されている。ロックリング34の規制片36間に形
成されたV字状のスリット40の基端部からベースリン
グ35にかけて、つまり、規制片36の両側縁の基端部
からベースリング35にかけて円形状の孔49が打ち抜
き形成されている。そのため、例えば、継手37内に生
じた異常圧力等による応力を、孔49により均一に分散
してパイプ11に係合した規制片36の両側縁の基端部
に応力が集中するのを避けることができるようになって
いる。 そして、規制片36の両側縁の基端部に応力が集
中するのを避けるために、孔49の直径は1.0〜2.
0mmに設定されるのが好ましい。この実施形態では
1.2mmに設定されている。さらに、上記のように孔
49の直径が設定されているため、規制片36の基端部
に所要の剛性が付与されるとともに、図4(b)の2点
鎖線に示すように、規制片36は外方へ拡がりやすくな
っている。
【0028】図4(b)、(c)に示すように、ロック
リング34a、34bの各規制片36の食い込み部36
a及び角部36bの縁部はバレル加工法により半径が
0.02〜0.2mmの円弧状に面取りが施されてい
る。
【0029】また、継手37内にパイプ11を挿入する
とき、まず、パイプ11を第2シールリング27及び一
対のロックリング34a、34bを通過させる。さら
に、パイプ11を第3シールリング29を通過させる。
このとき、一対のロックリング34a、34bの規制片
36の食い込み部36aは円弧状に形成されているとと
もに、縁部が面取りされている。そのため、パイプ11
の外面を損傷させるのを防止することができるようにな
っている。さて、継手37のロックリング34にパイプ
11を挿入するとき、孔49により、図4(b)の2点
鎖線に示すように、規制片36は外方へ拡がりやすくな
っている。そのため、パイプ11に加わる規制片36の
荷重が低減され、パイプ11をロックリング34に容易
に挿入することができる。また、ロックリング34にパ
イプ11を挿入したとき、規制片36のパイプ11外面
への係合力を維持して、パイプ11がロックリング34
から抜け出るのを防止することができる。 さらに、継手
37の使用時において例えば、ウォーターハンマー現象
が発生したとき、継手37内に接続されたパイプ11に
対してその抜け出し方向へ異常圧力が加わる。それと同
時に、そのパイプ11の外面に係合しているロックリン
グ34の規制片36の両側縁の基端部、特に規制片36
とベースリング35との交点に応力が集中して、そこか
らクラックが生じるように作用する。このとき、円形状
の孔49により応力を均一に分散して規制片36の両側
縁の基端部に応力が集中するのを避けることができる。
その結果、継手37によれば、応力集中により規制片3
6の両側縁の基端部にクラックが生じるのを防止し、ロ
ックリング34の寿命を長期化させて規制片36のパイ
プ11への係合力が低下するのを防止することができ
る。従って、パイプ11が継手37から抜け出るのを防
止することができる。
【0030】図2に示すように、スペーサ48は一対の
ロックリング34a、34b間に介装されるようになっ
ている。このスペーサ48はその耐衝撃性等の強度を向
上させるために、ステンレス鋼、真鍮又は樹脂により形
成するのが好ましく、ステンレス鋼又は真鍮により形成
するのが特に好ましい。また、スペーサ48は厚さ0.
3〜1.0mmの環状に形成され、その環部48aの幅
は、前記一対のロックリング34a、34bのベースリ
ング35の幅と対応するようになっている。
【0031】一対のロックリング34a、34bにおい
て、一方のロックリング34aは、そのベースリング3
5が継手本体12の受け面18上に係合され、規制片3
6は傾斜面17との間に隙間を有するように位置してい
る。スペーサ48は一方のロックリング34aのベース
リング35を介して受け面18上に係合される。そし
て、他方のロックリング34bは、そのベースリング3
5が一方のロックリング34aのベースリング35及び
スペーサ48を介して受け面18上に係合される。
【0032】そのため、一対のロックリング34a、3
4bが軸方向及び周方向へ移動するのを防止することが
できる。また、パイプ11の端部を一対のロックリング
34a、34bに挿入したとき、2段に位置する規制片
36はそれぞれわずかに外方へ拡がり、その先端部がパ
イプ11の外周に2段に係合される。その結果、パイプ
11が継手本体12に抜け止め規制されるようになって
いる。
【0033】そして、上記継手本体12、一対のロック
リング34a、34b、スペーサ48、コアリング3
0、押圧体19等により継手37が構成されている。次
に、上記のような継手37の作用について説明する。
【0034】まず、継手本体12の第1雄ねじ部13を
水道配管等の管体10に螺合させ、スパナ等によりナッ
ト部14を螺進させ、継手本体12を管体10に締め付
け固定する。次いで、継手本体12内に一方のロックリ
ング34aを嵌入し、そのベースリング35を継手本体
12内の受け面18上に係合するとともに、規制片36
を傾斜面17との間に隙間を有するようにする。
【0035】続いて、スペーサ48を一方のロックリン
グ34aのベースリング35を介して受け面18上に係
合する。そして、他方のロックリング34bのベースリ
ング35を、一方のベースリング35及びスペーサ48
を介して受け面18上に係合するとともに、他方のロッ
クリング34bの規制片36と一方のロックリング34
aの規制片36との間に隙間を有するようにする。
【0036】そして、押圧体19の第2雄ねじ部22
を、継手本体12の第1雌ねじ部15に螺合させ、スパ
ナ等を係止部23に係止して押圧体19を継手本体12
に螺合する。このとき、ロックリング34a、34b
が、それらの間にスペーサ48を介した状態で、押圧体
19の円筒部20の先端部により軸方向及び周方向に移
動不能に位置決め固定されるとともに、第1シールリン
グ25により、継手本体12と押圧体19との隙間がシ
ールされる。
【0037】続いて、図5に示すように、コアリング3
0を、その斜状部33から筒部31をパイプ11に嵌入
し、鍔部32の内端面32aがパイプ11の端面11a
に係合するまで押し込む。
【0038】そして、図6に示すように、コアリング3
0が嵌入された側のパイプ11の端部を押圧体19内を
介して継手本体12内に挿入する。このとき、コアリン
グ30の筒部31の端面と押圧体19の端面との位置関
係を目視し、それらが同じ位置になるまでパイプ11を
押し込み、鍔部32の外端面32bを継手本体12内の
当接面16に当接させる。また、一対のロックリング3
4a、34bの規制片36の食い込み部36aは円弧状
に形成されているため、パイプ11の外面を損傷させる
のを防止することができる。
【0039】その結果、図1に示すように、第3シール
リング29によりパイプ11と継手本体12との隙間が
シールされ、第2シールリング27により、パイプ11
と押圧体19との隙間がシールされるとともに、パイプ
11の端部は継手37に対して気密に接続される。
【0040】このとき、高温状態で、パイプ11の引き
抜き方向へ強い外力が作用した場合、パイプ11の一対
のロックリング34a、34bが係合している部分より
外方側が延びる。さらに、延びた部分のパイプ11の厚
みが薄くなり、パイプ11の外径が小さくなる。そのと
き、コアリング30が嵌入された側のパイプ11の端部
から漏れ出た液体は、第3シールリング29によりシー
ルされるため、漏れ出た液体が一対のロックリング34
a、34bの規制片36の係合部分を通って、第2シー
ルリング27と外径の小さくなったパイプ11との間の
隙間を通って、押圧体19の端部から漏れ出るのを防止
することができる。さらに、漏れ出た液体が傾斜面1
7、さらに、第1シールリング25と継手本体12との
間の隙間から漏れ出るのを防止することができる。従っ
て、継手37から液体が漏れ出るのを防止することがで
きる。
【0041】以上のように、継手37によれば、次のよ
うな効果が発揮される。・ 手37によれば、例えば
パイプ11が85℃以上の高温状態にさらされるととも
に、パイプ11の引き抜き方向への外力が作用した場
合、一対のロックリング34a、34bより押圧体19
側のパイプ11は引き抜き方向へ延びる。そのため、パ
イプ11の厚みが薄くなってその外径が小さくなり、第
2シールリング27とパイプ11との間に隙間が形成さ
れる。しかし、継手37内のパイプ11の端面11a側
は、第3シールリング29により継手本体12とパイプ
11との隙間がシールされている。従って、継手37か
ら液体が漏れ出るのを防止することができる。
【0042】・ 手37に使用されるパイプ11は、
架橋ポリエチレン、ポリブテン等のポリオレフィン製
で、85℃で、1.0kgf/mm2 の引張り荷重を加
えたとき、伸び率が20%以上の性質を有する。そのた
め、このパイプ11を使用した際に、継手37から液体
が漏れ出るのをより一層確実に防止することができる。
【0043】・ 手37によれば、一対のロックリン
グ34a、34bは、その規制片36の先端が円弧状に
形成されるとともに、縁部に面取りが施されている。そ
のため、パイプ11を第3シールリング29を通過させ
たとき、パイプ11の外面が傷付くのを防止することが
できる。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】尚、前記実施形態を次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ 第2シールリング27と第3シールリング29の両
方又はどちらか一方を断面U字状のシールリングに変更
すること。このとき、シールリングの開口は継手本体1
2側に位置している。このように構成した場合、万一、
輸送流体としての液体がパイプ11の端面から漏れでた
とき、液体はシールリングの開口からその内部に収容さ
れる。その結果、継手37から液体が漏れ出るのを防止
することができる。
【0050】・ 第2シールリング27を省略するこ
と。このように構成した場合、万一、一対のロックリン
グ34a、34bより押圧体19側のパイプ11が引き
抜き方向へ延び、パイプ11の厚みが薄くなったとして
も、第3シールリング29により継手本体12とパイプ
11との隙間をシールして、継手37から輸送流体が漏
れ出るのを防止することができる。
【0051】・ 第2内周溝部28の深さを浅くし、第
3シールリング29を嵌着すること。又は、第2内周溝
部28の深さをそのままにし、第3シールリング29の
直径を大きくすること。このように構成した場合、第3
シールリング29によるパイプ11への押圧力が強化さ
れ、継手本体12とパイプ11との隙間をより強力にシ
ールすることができる。
【0052】・ ロックリング34の先端部の食い込み
部36aを四角形状に形成し、切り欠き部39をベース
リング35に達するまで形成する。さらに、規制片36
の縁部を面取り及びバリ取りすること。また、このロッ
クリング34を2〜5個のいずれかとし受け面18上に
係合すること。又は受け面18上に係合されるロックリ
ング34の個数を3〜5個のいずれかにし、ロックリン
グ34間にスペーサ48を任意又は交互に介装させるこ
と。
【0053】・ 前記実施形態に使用されるロックリン
グ34を1個又は3〜5個のいずれかとし受け面18上
に係合すること。又は受け面18上に係合されるロック
リング34の個数を3〜5個のいずれかにし、ロックリ
ング34間にスペーサ48を任意又は交互に介装させる
こと。このように構成した場合、パイプ11に係合され
るロックリング34の規制片36の量が増加して、継手
37からパイプ11が抜け出るのをより確実に防止する
ことができる。
【0054】・ 輸送流体として水、食塩水、油、エチ
レングリコール等が流通する場所に継手37を使用する
こと。このように構成した場合も、継手37の機能を確
実に発揮させることができる。
【0055】・ 49の形状を長円状、楕円状等の角
が形成されないように弧状に形成すること。このように
構成した場合、角に応力が集中するのを防止して規制片
36の基端部にクラックが生じるのを防止することがで
きる。
【0056】・ リット40をベースリング35に達
する位置まで形成し、そのスリット40の基端部からベ
ースリング35に孔49を打ち抜き形成すること。この
ように構成した場合も、規制片36の両側縁の基端部に
応力が集中するのを防止して、規制片36の基端部から
ベースリング35の両側縁にクラックが生じるのを防止
することができる。
【0057】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記シールリングは断面円形状である請求項1〜3
のいずれかに記載の継手。このように構成した場合、継
手本体とパイプとの隙間を確実にシールすることができ
る。
【0058】・ 前記押圧体の内周面に溝部を設け、そ
の溝部にシールリングを嵌着した請求項1〜3のいずれ
かに記載の継手。このように構成した場合、通常の使用
時に、当接面とロックリングとの間に設けられたシール
リングとの協働により、継手から輸送流体が漏れ出るの
を確実に防止することができる。
【0059】・ 前記規制片の少なくともパイプに食い
込む内端縁を面取りした請求項1〜3のいずれかに記載
の継手。このように構成した場合、シールリングにパイ
プを通過させるとき、パイプの外面に傷が付くのを防止
することができる。
【0060】・ 前記パイプは架橋ポリエチレン又はポ
リブテン製である請求項1〜3のいずれかに記載の継
手。このように構成した場合、継手の機能を確実に発揮
させることができる。
【0061】・ 前記孔は円形状である請求項に記載
の継手。このように構成した場合、規制片の両側縁の基
端部に応力が集中するのを確実に防止して、そこにクラ
ックが生じるのを防止することができる。
【0062】・ 前記規制片の基端部をベースリングに
一体形成し、孔は規制片の両側縁の基端部からベースリ
ングにかけて形成される請求項に記載の継手。このよ
うに構成した場合、応力集中を確実に防止して規制片の
両側縁の基端部からベースリングにかけてクラックが生
じるのを防止することができる。そのため、ロックリン
グの寿命を長期化させて規制片のパイプへの係合力が低
下するのを確実に防止することができる。
【0063】・ 前記孔の直径は1.0〜2.0mmで
ある請求項に記載の継手。このように構成した場合、
規制片の基端部に所要の剛性を付与しつつ、規制片を外
方へ拡がり易くすることができる。そのため、規制片の
パイプ外面への係合力を維持して、パイプがロックリン
グから抜け出るのを防止することができるとともに、パ
イプをロックリングに容易に挿入することができる。
【0064】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の継手によれば、高温状態で、樹脂製のパイプの引き
抜き方向への外力が作用した場合、輸送流体の漏れを防
止することができる。また、応力集中により規制片の両
側縁の基端部にクラックが生じるのを防止し、ロックリ
ングの寿命を長期化させて規制片のパイプへの係合力が
低下するのを防止することができる。従って、パイプが
継手から抜け出るのを防止することができる。また、パ
イプをロックリングに挿入するとき、パイプに加わる規
制片の荷重が低減され、パイプをロックリングに容易に
挿入することができる。
【0065】請求項2に記載の発明の継手によれば、請
求項1に記載の発明の効果を確実に発揮させることがで
きる。請求項3に記載の発明の継手によれば、請求項1
又は請求項2に記載の効果をより一層確実に発揮させる
ことができる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の継手内を示す半断面図。
【図2】実施形態の継手を示す分解斜視図。
【図3】実施形態のコアリングを示す断面図。
【図4】(a)は実施形態のロックリングを示す平面
図、(b)は実施形態のロックリングを示す断面図、
(c)は図4(b)の4−4線断面図。
【図5】パイプの端部にコアリングを嵌入した状態を示
す側面図。
【図6】継手本体内にパイプを挿入する状態を分解して
示す側面図。
【符号の説明】
11…パイプ、12…継手本体、15…第1雌ねじ部、
16…当接面、18…受け面、19…押圧体、22…第
2雄ねじ部、28…第2内周溝部、29…第3シールリ
ング、34…ロックリング、36…規制片、37…継
手、40…スリット、49…孔。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす継手本体内に環状の受け面を
    設け、環状をなし内方へ突出する複数の規制片を備えた
    ロックリングを少なくとも1枚前記受け面に係合し、
    記規制片間にはスリットを形成するとともに、そのスリ
    ットの基端部には弧状の孔を形成し、前記ロックリング
    を位置決め固定する筒状の押圧体の雄ねじ部を継手本体
    内に形成した雌ねじ部に螺合するとともに、樹脂製のパ
    イプを押圧体内を介して継手本体内に設けられた当接面
    に当接するまで挿入してパイプの外周面に前記ロックリ
    ングの規制片を係合させて抜け止めするように構成し、
    パイプが延びたとき、パイプ内を流れる輸送流体が当接
    面とパイプの端部から外部に漏れ出すのを防止するシー
    ルリングを、少なくとも前記当接面とロックリングとの
    間の継手本体内周面に設けた溝部に嵌着した継手。
  2. 【請求項2】 前記パイプは85℃で、1.0kgf/
    mm2 の引張り荷重を加えたとき、伸び率が20%以上
    の性質を有するものである請求項1に記載の継手。
  3. 【請求項3】 前記パイプはポリオレフィンにより形成
    されたものである請求項1又は請求項2に記載の継手。
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