JP2003334473A - エアゾール容器用噴射ボタン - Google Patents

エアゾール容器用噴射ボタン

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JP2003334473A
JP2003334473A JP2002142773A JP2002142773A JP2003334473A JP 2003334473 A JP2003334473 A JP 2003334473A JP 2002142773 A JP2002142773 A JP 2002142773A JP 2002142773 A JP2002142773 A JP 2002142773A JP 2003334473 A JP2003334473 A JP 2003334473A
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JP
Japan
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button
piezoelectric element
aerosol container
flow path
injection
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JP2002142773A
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Masao Onozawa
昌男 小野澤
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Mitani Valve Co Ltd
Original Assignee
Mitani Valve Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造的な手段に依ることなく、噴射パターン
を全周に均一に広げることのできるエアゾール容器用噴
射ボタンを提供する。 【解決手段】 基端部でバルブステム3に嵌着する流路
部11が、正面部に設けられた噴射口21に連通するこ
とにより、押下げ操作により内容物を噴射するようにな
った噴射ボタン10において、加圧状態の圧電素子15
の表面15aが、流路部に露出させられている。これに
より、圧電素子15の結晶に加わる応力に応じて表面1
5aに分極電荷が生じ、通過する液状内容物中に電界が
生じて内容物が帯電され、気中において霧状内容物中の
同極性の帯電電荷同士に斥力が作用して全周にわたり噴
射パターンが広がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基端部でバルブス
テムに嵌着する流路部が、正面部に設けられた噴射口に
連通することにより、押下げ操作により内容物を噴射口
から噴射するようになったエアゾール容器用噴射ボタン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】噴射口から噴射される霧状内容物の噴射
パターンは、噴射口の口径が大きい程広く、またその奥
行幅が極端に狭くなっても噴射パターンは広くなる。そ
の際、円周方向の噴射パターンの変動は、噴射パターン
が広い程噴射範囲に影響するが、このような噴射パター
ンの均一化に対しては専ら噴射口近辺の構造を配慮して
対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、帯電電荷の
互いの斥力作用に着眼して、構造的な手段に依ることな
く、噴射パターンを全周に均一に広げることのできるエ
アゾール容器用噴射ボタンを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、基端部でバルブステム
に嵌着する流路部が、正面部に設けられた噴射口に連通
することにより、押下げ操作により内容物を噴射口から
噴射するようになったエアゾール容器用噴射ボタンにお
いて、霧状内容物を圧電素子の表面に生じる分極電荷で
帯電させるように、圧電素子が、流路部に、その内部に
表面が露出され、かつ加圧された状態で設けられている
か、請求項2により、霧状内容物を圧電素子の表面に生
じる分極電荷で帯電させるように、押下げ操作時の操作
力で加圧される圧電素子が、流路部に、その内部に表面
が露出された状態で設けられていることを特徴とする。
【0005】圧電素子は、請求項1により常時、或いは
請求項2により押下げ操作時に加圧されることにより、
結晶に加わる応力に応じて表面に分極電荷が生じ、通過
する液状内容物中に電界が生じて内容物が帯電される。
これにより、噴射された気中において霧状内容物中の同
極性の帯電電荷同士に斥力が作用して全周にわたり噴射
範囲が広がる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1を基に本発明の実施の形態の
一例によるエアゾール容器用噴射ボタンを説明する。金
属製のエアゾール容器1の頭部には、内部に弁機構を備
えて上方付勢状態でバルブステム3を突出させる金属製
のマウンティングカップ2が装着されている。
【0007】噴射ボタン10には、噴射口21を有する
ディスク状噴口部材20及びその背後の円筒部を互いに
複数個に分離したプレート状係入片22を嵌入させるよ
うに、内径が2段に変化する筒状の嵌入溝13が正面部
に形成され、さらに基端部でバルブステム3に嵌着する
縦方向流路部11及び噴射口21に連通する横方向流路
部11aが内部に形成されている。
【0008】嵌入溝13の背後に連続する横方向流路部
11aは、環状圧電素子15の収納部として形成され、
内径を小さくする横方向流路部11aの背面11bに
は、コイルばね16が着座させられる。これにより、係
入片22が嵌入溝13に嵌入され、その凸部23が嵌入
溝13に形成された凹部14に係入した位置でコイルば
ね16を圧縮させて圧電素子15が常時加圧される。こ
の状態で、圧電素子15は、その内径が係入片22の内
径に相当することにより、圧電素子15の内周面である
表面15aは係入片22の内周面に一致する。
【0009】圧電素子15の裏面である外周には、嵌入
溝13に一体成形で埋め込まれた環状の銅板である電導
体17が細隙を置いて対向し、また横方向流路部11a
には係入片22の内部の流路の中心位置を占めるL字形
の電導体18が取付けられている。電導体17、18か
らは噴射ボタン10内への一体成形により埋込まれた導
線19a、19bが導出されて共通の導線19に接続さ
れ、その基端にはコイル状の導線19cが接続されてマ
ウンティングカップ2に接続されている。これにより、
電導体17、18は、エアゾール容器1及び使用者の体
を通してアースされるようになっている。
【0010】このように構成された噴射ボタン10の動
作は次の通りである。圧電素子15は、噴口部材20に
よる前後方向の加圧により、その表面15a及び外周面
である裏面に、結晶構造に対応して互いに逆極性の分極
電荷が常時生じる。
【0011】噴射ボタン10の押下げ操作により、噴射
剤中に固体或いは液体が分散された液状の内容物がバル
ブステム3から放出されて、流路部11、11aの内部
の流路を通過して流路部となる係入片22の内部の流路
に流入する際に、表面15aが例えば+に帯電されてい
ると、内容物が−に帯電させられてその+電荷はアース
に逃げる。これにより、噴射口21からその近辺構造に
対応した角度の噴射パターンで噴射された霧状の内容物
は、同一極性の電荷間に種々の方向の斥力が作用するこ
とにより、全周にわたり噴射パターンを広げられ、結果
として均一化作用が得られる。特に、内容物によっては
マイナスイオンの効果の付与も期待できる。
【0012】図2及び図3は、別の実施の形態によるエ
アゾール容器用噴射ボタンを示す。この噴射ボタンは、
ボタン部30と、エアゾール容器1の頭部に巻き締め部
2bで取付けられてバルブステム3をボス部2aから突
出させるマウンティングカップ2に装着される環状の基
部40とより形成される。ボタン部30の正面部には、
噴射口45を有するディスク状噴口部材46の背後の円
筒状係入部47を嵌入させる嵌入溝33が形成され、さ
らに内部に基端部でバルブステム3に嵌着する縦方向流
路部31及び嵌入溝33に同一内径で連通する横方向流
路部31aが形成されている。
【0013】噴射口45の下方位置の正面部には、図3
に示すように、前方に向けてプレート状の連結部37が
両側に形成され、インテグラルヒンジ部41を介してボ
タン部30を基部40に隙間49で揺動可能に連結させ
ている。ボタン部30の上面部の嵌入溝33と反対側に
は、レバー部34が背後に向けて突出されている。さら
に、両側の連結部37間には、圧電素子35を着座させ
る載置片36がインテグラルヒンジ部41を介してボタ
ン部30側へ向けて突設され、裏面には、先端がマウン
ティングキャップ2のボス部2aに当接する板ばね部3
6aが下設されている。載置片36は、細隙36bによ
りボタン部30から分離されている。
【0014】ボタン部30の正面部には、圧電素子35
を収納する収納部39が形成され、裏面が載置片36
に、背面及び両側面を収納部39に接合されている。噴
口部材46の円筒状係入部47の下側周面部は圧電素子
35の表面35aを露出させる切欠部47aが形成され
ている。表面35aは、横方向流路部となる係入部47
の内部の流路48の断面形状に対応して円弧状に形成さ
れている。
【0015】レバー部34が押下げ操作されると、バル
ブステム3が下降すると共に、圧電素子35はボタン部
30で下方へ駆動され、その際圧電素子35の裏面35
bは板ばね部36aの介在により加圧される。また、こ
の板ばね部の介在によりボタン部30の所要の操作力は
増加するが、レバー操作式により容易に操作可能であ
る。これにより、バルブステム3から放出された液状の
内容物は、噴口部材46に流入する際に、流路48で圧
電素子35の表面35aに応力分極で生じた電荷により
帯電され、互いに斥力を伴って噴射口45から霧状に噴
射される。
【0016】尚、帯電効率を高くするために、前述の実
施の形態と同様に噴口部材46の円筒状係入部47の圧
電素子35の表面35aに対向する領域に、断面円弧状
の電導体を接合し、その導線をマウンティングカップ2
のボス部2aに接続することも考えられる。さらに、圧
電素子35の裏面に、この裏面の電荷と逆極性に帯電さ
せるプレート状電導体を細隙を置いて埋込みにより対向
させることにより、一層帯電効率を高くすることもでき
る。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、噴射される内容物が分
極状態の圧電素子で帯電されることにより、噴射された
霧状内容物に斥力が発生し、噴射パターンが広くなって
全周に均一化される。マイナスイオン効果を持たせるこ
とも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるエアゾール容器用噴
射ボタンのエアゾール容器に装着された状態での断面図
である。
【図2】別の実施の形態によるエアゾール容器用噴射ボ
タンの断面図である。
【図3】同噴射ボタンの正面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器 2 マウンティングキャップ 3 バルブステム 10 噴射ボタン 11a、31a 横方向流路部 13、33 嵌入溝 15、35 圧電素子 20、46 噴口部材 21、45 噴射口 22 係入片 30 ボタン部 36 載置片 36a 板ばね部 40 基部 41 インテグラルヒンジ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部でバルブステムに嵌着する流路部
    が、正面部に設けられた噴射口に連通することにより、
    押下げ操作により内容物を噴射口から噴射するようにな
    ったエアゾール容器用噴射ボタンにおいて、 噴射された霧状内容物を圧電素子の表面に生じる分極電
    荷で帯電させるように、前記圧電素子が、流路部に、そ
    の内部に前記表面が露出され、かつ加圧された状態で設
    けられていることを特徴とするエアゾール容器用噴射ボ
    タン。
  2. 【請求項2】 基端部でバルブステムに嵌着する流路部
    が、正面部に設けられた噴射口に連通することにより、
    押下げ操作により内容物を噴射口から噴射するようにな
    ったエアゾール容器用噴射ボタンにおいて、 噴射された霧状霧状内容物を圧電素子の表面に生じる分
    極電荷で帯電させるように、押下げ操作時の操作力で加
    圧される前記圧電素子が、流路部に、その内部に前記表
    面が露出された状態で設けられていることを特徴とする
    エアゾール容器用噴射ボタン。
  3. 【請求項3】 正面部に噴射口を有する噴口部材が嵌入
    される嵌入溝が形成されると共に、前記噴口部材の嵌入
    により圧電素子が加圧されるように、前記嵌入溝の背後
    に連続する流路部に前記圧電素子が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のエアゾール容器用噴射ボタ
    ン。
  4. 【請求項4】 噴射ボタンが、バルブステムに嵌着する
    流路部を備えたボタン部と、エアゾール容器の頭部に取
    付けられて前記バルブステムを突出させるマウンティン
    グキャップに装着される環状の基部とより形成されると
    共に、この基部に、噴射口の下方位置で前記ボタン部が
    インテグラルヒンジ部を介して揺動可能に連結され、 前記ボタン部に収納された圧電素子の裏面を着座させる
    載置片が、前記基部から突設されると共に、前記載置片
    の裏面に、先端が前記マウンティングキャップ側に当接
    する板ばね部が形成されたことを特徴とする請求項2記
    載のエアゾール容器用噴射ボタン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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