JP2003205984A - 広角噴射ボタン - Google Patents

広角噴射ボタン

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JP2003205984A JP2002007216A JP2002007216A JP2003205984A JP 2003205984 A JP2003205984 A JP 2003205984A JP 2002007216 A JP2002007216 A JP 2002007216A JP 2002007216 A JP2002007216 A JP 2002007216A JP 2003205984 A JP2003205984 A JP 2003205984A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル正面部の形状を噴射方向に対応させた
広角噴射ボタンを提供する。 【解決手段】 押下げ操作により内容物の吐出を行うバ
ルブステム３に嵌着されると共に、広角噴射を行うよう
に、複数個、例えば３個の噴射口が配列されたノズル２
０を備える。３個の噴射口を１列に配列させたノズル正
面部が、各噴射口を中央部にそれぞれ位置付けする３個
のノズル正面部領域２４に分割されると共に、この各ノ
ズル正面部領域が、所属の噴射口の噴射方向に対して直
交面になるように、３段階に順に傾倒している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、押下げ操作により
内容物の吐出を行うために、エアゾール容器のバルブス
テム或いはポンプ吸出しピストン等の吐出パイプに嵌着
されると共に、広角噴射を行うように、噴射方向が順に
段階的に変化する複数個の噴射口が配列されたノズルを
備えた広角噴射ボタンに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の広角噴射ボタンは、特開平２０
００−３２５８３４号公報により周知であり、噴射口の
噴射方向を互いに異なるように設定することにより広角
の噴射を行わせている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各噴射
口が同一面状のノズル正面部に配列されており、広角噴
射を行わせるにしてもその噴射方向を視認にしくい点で
改良の余地が残されている。
【０００４】本発明は、このような点に鑑みて、ノズル
正面部の形状を噴射方向に対応させた広角噴射ボタンを
提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項１により押下げ操作により内容物
の吐出を行う吐出パイプに嵌着されると共に、広角噴射
を行うように、噴射方向を順に段階的に変化させた複数
個の噴射口が配列されたノズルを備えた広角噴射ボタン
において、複数個の噴射口を１列に配列させたノズル正
面部が、各噴射口を中央部にそれぞれ位置付けする複数
のノズル正面部領域に分割されると共に、この各ノズル
正面部領域が、所属の噴射口の噴射方向に対して直交面
になるように、複数段階に順に傾倒していることを特徴
とする。
【０００６】各ノズル正面部領域が複数段階に順に傾倒
すると共に、噴射方向は所属のノズル正面部領域に面直
に段階的に変化して合成により広角噴射が行われる。噴
射口は最低２個でも良く、各ノズル正面部領域を２段階
に傾倒させる。吐出パイプは、エアゾール容器の頂部に
設けられる噴射バルブのバルブステム、ポンプの吸出し
ピストン等である。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１乃至図４を基に本発明の実施
の形態の一例によるエアゾール容器用広角噴射ボタンを
説明する。この広角噴射ボタンは、エアゾール容器１の
頂部に装着されているマウンティングカップ２のカール
部２ａの外周凹部に係合する肩カバー部９の内側で、マ
ウンティングカップ２から上方付勢状態で突出するバル
ブステム３に装着されると共に、噴射ボタン本体１０
と、ノズル２０とで構成される。
【０００８】噴射ボタン本体１０は、押下げ操作される
上面部１４ｂを備え、また周面部１４の内部にプレート
状リブ１４ａで連結され、かつ基端部にバルブステム３
への嵌着部１１を有する筒部１３が形成されている。ま
た、その正面部１９は、ノズル２０の上向きの回転中心
線Ｘに対して直交面となるように設定されると共に、そ
の円形状のノズル基部２１を回転自在に着座させる対応
した円形状の凹部１９ａが形成され、その内側周囲には
同心状にノズル２０を抜けないように係合させる環状の
嵌合穴１７が形成されている。その嵌合穴の内側には、
バルブステム３に連通する縦方向の流路１３ａに対し
て、回転中心線Ｘに沿って斜め上向きに連通する流路１
６が形成されている。
【０００９】ノズル２０は、３個の噴口部材３０〜３２
を装着させる３連の円柱状に形成されると共に、その小
判状の台座部２２の裏面に前述のノズル基部２１が形成
されている。その裏面には流路１６の出口部１６ａに対
面する凹部２８が形成され、その周囲に、嵌合穴１７に
嵌入される環状の係入部２９が突設されると共に、環状
の突起２９ａで凹凸係合するようになっている。
【００１０】ノズル２０の正面部は、３個の噴射口３９
が上下方向へ１列に揃った通常位置で、側面視で垂直面
から２０°づつ順に後方へ傾倒した３分割のノズル正面
部領域２４ｂ、２４、２４ａとして形成されている。即
ち、真中のノズル正面部領域２４は、ノズル２０の回転
中心線Ｘに対して直交面となるように設定されると共
に、噴口部材３０を同一面状に嵌合させる円形状凹部２
５及びその環状の基部３８を係入させる環状の係合穴２
６が形成され、環状の突起２６ａで凹凸係合するように
なっている。同様に、ノズル正面部領域２４ａ、２４ｂ
にも所属の噴口部材３１、３２を同一面状に嵌合させる
凹部２５及び係合穴２６が形成されている。
【００１１】これにより、噴口部材３０〜３２はその正
面がノズル正面部領域２４ａ、２４ｂの中央部を同一面
状に形成すると共に、その各噴射口３９の噴射方向は、
真中の噴射口３９の水平方向から２０°上向きの回転中
心線Ｘに一致する噴射方向に対して上側及び下側に偏向
角度αを２０°として設定され、広角噴射を行うよう
に、下側の噴射口３９から順に段階的に変化している。
噴口部材３０〜３２のそれぞれの噴射方向に沿った係合
穴２６は、部分的にチャネル状にそのまま延長されて、
図２に示すように、凹部２８に開口する入口部２７、２
７ａ、２７ｂを形成し、流路１６の出口部１６ａに隙間
を置いて対面している。
【００１２】このように構成された広角噴射ボタンの動
作は次の通りである。図３に示す状態では、３個の噴射
口３９が上下方向へ揃うと共に、噴射方向が上向きの真
中の噴射口３９の回転中心線Ｘに沿った噴射角に対して
上側の噴射口３９は上側に２０°、下側の噴射口３９は
下側に２０°に偏向している。上面部１４ｂが押下げ操
作されると、エアゾール容器１の内容物は流路１３ａ、
１６及び凹部２８を経由して入口部２７、２７ａ、２７
ｂに流入し、それぞれの基部３８を係入させる係合穴２
６の内周側の環状の隙間を経由して所属の噴射口３９か
ら噴射される。下側の噴射口３９の噴射方向は水平正面
に向い、真中の噴射口３９の噴射角は２０°上向きに偏
向し、上側の噴射角はさらに２０°上向きに偏向し、上
下方向へ段階的に変化する広角噴射となり、噴射パター
ンは、３個所からの噴射の合成により噴射密度分布の変
動を抑制して、上下方向へ幅広となる。
【００１３】図４に示すように、ノズル２０を手で握っ
て横方向へ回転操作すると、入口部２７、２７ａ、２７
ｂは円形状凹部２８内で対応の円形状の出口部１６ａに
対して対面状態を保持して回転すると共に、３個の噴射
口３９は側面視で全て回転中心線Ｘに揃い、横方向へ両
側対称に４０°より広い噴射パターンで噴射が行われ
る。また、ノズル２０は任意の回転位置に設定すること
ができ、任意の回転位置で斜めに広角噴射を行わせるこ
ともできる。その際、真中の噴射口３９の噴射方向は、
回転中心線Ｘに一致していることにより回転位置の如何
に拘らず不変である。
【００１４】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、複数個の噴射
口から多角形状に分割されたノズル正面部領域の傾倒角
に応じて段階的に変化する噴射方向の合成噴射により、
噴射量の密度分布の変動を抑制して広角噴射が行われ
る。ノズル正面部の傾倒形状により、噴射方向が容易、
かつ確実に確認できる。
【００１５】請求項２の発明によれば、噴射パターンの
幅広方向が上下方向から横方向へ可変となる。請求項３
の発明によれば、３方向の噴射が広角に合成されると共
に、噴射パターンの幅広方向を上下方向へ設定した場合
には水平方向から上向きとなり、横方向に設定した場合
には両側に対称的に噴射パターンが広がり、また真中の
噴射口の噴射方向はいずれの回転操作位置でも一定であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態による広角噴射ボタンの断
面図である。
【図２】同広角噴射ボタンのノズルの背面図である。
【図３】同広角噴射ボタンの上下方向へ噴射角を広げた
状態の正面図である。
【図４】同広角噴射ボタンの横方向へ噴射角を広げた状
態の正面図である。
【符号の説明】
３ バルブステム １０ 噴射ボタン本体 １６ａ 噴射ボタン本体側流路の出口部 ２０ ノズル ２４ｂ、２４、２４ａ ノズル正面部領域 ２７、２７ａ、２７ｂ ノズル側流路の入口部 ３０〜３２ 噴口部材 ３９ 噴射口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 押下げ操作により内容物の吐出を行う吐
    出パイプに嵌着されると共に、広角噴射を行うように、
    噴射方向を順に段階的に変化させた複数個の噴射口が配
    列されたノズルを備えた広角噴射ボタンにおいて、 複数個の噴射口を１列に配列させたノズル正面部が、前
    記各噴射口を中央部にそれぞれ位置付けする複数のノズ
    ル正面部領域に分割されると共に、この各ノズル正面部
    領域が、所属の前記噴射口の噴射方向に対して直交面に
    なるように、複数段階に順に傾倒していることを特徴と
    する広角噴射ボタン。
  2. 【請求項２】 ノズルが、吐出パイプに嵌着して押下げ
    操作される噴射ボタン本体に、噴射口の配列方向が上下
    方向から少なくとも横方向へ変化させ得るように回転操
    作可能に支持され、 前記吐出パイプに連通する前記噴射ボタン本体側流路の
    出口部が、回転操作される前記ノズルの回転中心線上に
    位置し、かつ複数個の前記噴射口にそれぞれ連通する前
    記ノズル側流路の入口部に連通することを特徴とする請
    求項１記載の広角噴射ボタン。
  3. 【請求項３】 噴射口が３個であり、真中の前記噴射口
    の噴射方向がノズルの上向きの回転中心線に一致すると
    共に、下側の前記噴射口の噴射方向が水平であり、上側
    の前記噴射口の噴射方向が、真中の前記噴射口の噴射方
    向に対して下側の前記噴射口の噴射方向と略同一角度だ
    け異なることを特徴とする請求項２記載の広角噴射ボタ
    ン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139994A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Maruichi Valve Co Ltd エアゾールボタンおよびエアゾールキャップ
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KR200463141Y1 (ko) * 2010-12-20 2012-10-18 (주)아모레퍼시픽 복수 개의 분사 노즐을 구비하는 분사장치
JP2016000074A (ja) * 2014-06-11 2016-01-07 レック株式会社 噴射式清掃具
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CN111301856A (zh) * 2020-02-25 2020-06-19 杭州胖猩猩科技有限公司 一种喷雾类瓶罐专用双向双头喷雾头

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