JP2003332230A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理方法

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JP2003332230A JP2003055354A JP2003055354A JP2003332230A JP 2003332230 A JP2003332230 A JP 2003332230A JP 2003055354 A JP2003055354 A JP 2003055354A JP 2003055354 A JP2003055354 A JP 2003055354A JP 2003332230 A JP2003332230 A JP 2003332230A
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成昭 飯田
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雄二 松山
Yoichi Deguchi
洋一 出口
Masataka Matsunaga
正隆 松永
Akira Miyata
宮田  亮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の冷却処理に要する時間がスループット
の低下に与える影響を極力減らすことができる基板処理
装置及び基板処理方法を提供すること。 【解決手段】 第1の主ウエハ搬送部A1及び第2の主
ウエハ搬送部A2の周囲に10段の各熱処理ユニット部
G3〜G5、5段の各塗布処理ユニット部G1及びG2
を配置し、該熱処理ユニット部G3〜G5においては温
調・搬送装置CによりウエハWを温調しながらウエハW
の搬送を行うことにより、基板の冷却処理に要する時間
がスループットの低下に与える影響を極力減らすことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウェ
ハ上にレジスト液を塗布し、現像する塗布現像処理装置
等の基板処理装置及び例えばこのような装置に適用され
る基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造におけるフ
ォトレジスト処理工程においては、半導体ウェハ(以
下、「ウェハ」という。)等の基板はパターンの露光が
行われた後、加熱処理後に温調処理され、次いで現像処
理される。このような一連の処理には、従来から塗布現
像処理装置が使用されている。
【0003】この塗布現像処理装置には、ウェハの塗布
現像処理に必要な一連の処理、例えば、レジスト液の塗
布を行うレジスト塗布処理、露光処理後のウェハを加熱
する加熱処理、この加熱処理後のウェハを温調する温調
処理、さらにこの温調処理が終わったウェハに現像処理
を施す現像処理等を個別に行う各種処理装置が備えられ
ている。そして、各処理装置に対するウェハの搬入出及
び各処理装置間のウェハの搬送は主搬送装置により行わ
れている。
【0004】ところで、このような主搬送装置による各
部に対する搬送だけでは、主搬送装置にかかる負担が大
きくなり、装置全体のスループットの低下を招くおそれ
がある。
【0005】そこで、例えば特開平8‐162514号
公報には、連続プロセス処理を行うための処理部のうち
所定の処理部により処理部群が構成され、これらの処理
部群にはそれぞれ基板受渡し位置が設けられ、この基板
受渡し位置と処理部群を構成する処理部との間で副搬送
ロボットが基板を搬送する一方、処理部群を構成する処
理部以外の処理部と、処理部群の基板受渡し位置との間
で主搬送ロボットが基板を搬送する技術が開示されてい
る。これにより搬送装置の負担を軽減し、スループット
の向上を図ることができる。
【0006】例えば、露光処理と現像処理との間では加
熱処理の後に温調処理が行われるが、温調処理に要する
時間が長くなり、スループットを低下させる傾向にある
が、上記のように開示された技術によれば負担の軽減し
た副搬送ロボットが加熱処理を行う処理部と温調処理を
行う処理部との間で基板を搬送するために加熱処理の終
了から現像処理の開始までの時間を短縮し、温調処理に
要する時間がスループットの低下に与える影響を減らす
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報に開示された技術では、温調処理に要する実際の時
間は従来と何ら変わりがないため、温調処理に要する時
間がスループットの低下に与える影響を減らすことには
限界がある。
【0008】また、上記の公報に開示された技術では、
副搬送ロボットを介して加熱処理を行う処理部や温調処
理を行う処理部に基板が搬入される構成となっているた
め、加熱処理前や温調処理前の基板の熱履歴にばらつき
を生じ、精密な温度での処理が行えない、という問題が
ある。特に、最近では加熱プレートや温調プレートを薄
くして温度変更に迅速に対応する傾向にあり、そのよう
な場合に熱履歴にばらつきがある基板が投入されると加
熱プレートや温調プレートの温度が乱れ、精密な温度で
の基板処理が困難になっている。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、基板の温調処理に要する時間を実質的に低減
することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供
することを目的としている。
【0010】本発明の別の目的は、基板の熱的処理や温
調処理をより精密に行うことができる基板処理装置及び
基板処理方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の基板処理装置は、基板を搬送するための主
搬送部と、基板に熱的処理を施すための処理部と、基板
を所定の温度に調整し、かつ前記主搬送部と前記処理部
との間で基板を搬送するための温調・搬送部とを具備す
る。
【0012】本発明の基板処理装置は、前記処理部及び
前記温調・搬送部を囲繞すると共に、前記主搬送部と前
記温調・搬送部との間で基板の受け渡しを行うための開
口部を有する筐体を更に具備する。
【0013】本発明の基板処理装置は、基板を搬送する
ための主搬送部と、基板に熱的処理を施すための第1の
処理部と、基板に熱的処理を施すための第2の処理部
と、基板を所定の温度に調整し、かつ前記主搬送部と前
記第1の処理部と前記第2の処理部との間で基板を搬送
するための温調・搬送部とを具備し、前記第1の処理部
と前記第2の処理部と前記温調・搬送部が直線状に配置
されている。
【0014】本発明の基板処理装置は、前記第1の処理
部、前記第2の処理部及び前記温調・搬送部を囲繞する
と共に、前記主搬送部と前記温調・搬送部との間で基板
の受け渡しを行うための開口部を有する筐体を更に具備
することを特徴とする基板処理装置。
【0015】本発明の基板処理装置は、基板を所定の温
度に調整する温調部と、基板に熱的処理を施すための処
理部と、少なくとも前記温調部との間で基板の受け渡し
を行うための主搬送部と、前記温調部と前記処理部との
間で基板を搬送するための副搬送部とを具備する。
【0016】本発明の基板処理装置は、前記温調部及び
前記副搬送部を囲繞すると共に、前記主搬送部と前記温
調部との間で基板の受け渡しを行うための開口部を有す
る筐体を更に具備する。
【0017】本発明の基板処理装置は、基板を所定の温
度に調整する温調部と、基板に熱的処理を施すための第
1の処理部と、基板に熱的処理を施すための第2の処理
部とが直線状に配置され、更に、少なくとも前記温調部
との間で基板の受け渡しを行うための主搬送部と、前記
温調部と前記第1の処理部と前記第2の処理部との間で
基板を搬送するための副搬送部とを具備する。
【0018】本発明の基板処理装置は、前記第1の処理
部、前記第2の処理部、前記温調部及び前記副搬送部を
囲繞すると共に、前記主搬送部と前記温調部との間で基
板の受け渡しを行うための開口部を有する筐体を更に具
備する。
【0019】本発明の基板処理装置は、基板を搬送する
ための主搬送部と、基板に熱的処理を施すための処理部
と、基板を所定の温度に調整し、かつ前記処理部との間
で基板を搬送するための温調・搬送部と、昇降可能で、
上昇した状態で前記主搬送部との間で基板の受け渡しを
行い、下降した状態で前記温調・搬送部との間で基板の
受け渡しを行う複数の昇降ピンとを具備する。
【0020】本発明の基板処理装置は、前記処理部、前
記温調・搬送部及び前記昇降ピンを囲繞すると共に、前
記主搬送部と前記昇降ピンとの間で基板の受け渡しを行
うための開口部を有する筐体を更に具備する。
【0021】本発明の基板処理装置は、基板を搬送する
ための主搬送部と、基板に熱的処理を施すための第1の
処理部と、基板に熱的処理を施すための第2の処理部
と、基板を所定の温度に調整し、かつ前記第1の処理部
と前記第2の処理部との間で基板を搬送するための温調
・搬送部と、昇降可能で、上昇した状態で前記主搬送部
との間で基板の受け渡しを行い、下降した状態で前記温
調・搬送部との間で基板の受け渡しを行う複数の昇降ピ
ンとを備え、前記第1の処理部と前記第2の処理部と前
記温調・搬送部と前記昇降ピンとが直線状に配置されて
いる。
【0022】本発明の基板処理装置は、請求項11に記
載の基板処理装置において、前記第1の処理部、前記第
2の処理部、前記温調・搬送部及び前記昇降ピンを囲繞
すると共に、前記主搬送部と前記昇降ピンとの間で基板
の受け渡しを行うための開口部を有する筐体を更に具備
する。
【0023】本発明の基板処理装置は、前記開口部を開
閉するためのシャッター機構を更に具備する。
【0024】本発明の基板処理装置は、前記基板に所定
の液を供給するための液供給部を更に有し、前記主搬送
部は、前記液供給部との間で基板の受け渡しを行う。
【0025】本発明の基板処理装置は、前記筐体は、上
下方向に多段に配置されている。
【0026】本発明の基板処理装置は、前記液供給部
は、上下方向に多段に配置されている。
【0027】本発明の基板処理装置は、前記主搬送部
は、基板を保持するアームと、前記アームを前後に進退
駆動するための進退駆動機構と、前記アームを回転する
ための回転駆動機構と、前記アーム、前記進退駆動機構
及び前記回転駆動機構を一体的に上下方向に駆動する垂
直搬送機構とを具備する。
【0028】本発明の基板処理装置は、基板を受け渡す
ための開口部を両側に有する処理ユニットと、前記処理
ユニットの各開口部に対面するように配置され、前記開
口部を介して前記処理ユニットとの間で基板の搬入出を
行う第1の及び第2の主搬送部とを備え、前記処理ユニ
ットが、基板に熱的処理を施すための処理部と、基板を
所定の温度に調整し、かつ前記各開口部を介して前記第
1及び第2の主搬送部との間で、更に前記処理部との間
で基板を搬送するための温調・搬送部とを具備する。
【0029】本発明の基板処理装置は、基板を受け渡す
ための開口部を両側に有する処理ユニットと、前記処理
ユニットの各開口部に対面するように配置され、前記開
口部を介して前記処理ユニットとの間で基板の搬入出を
行う第1の及び第2の主搬送部とを備え、前記処理ユニ
ットが、基板に熱的処理を施すための第1の処理部と、
基板に熱的処理を施すための第2の処理部と、基板を所
定の温度に調整し、かつ前記開口部を介して前記第1及
び第2の主搬送部と間で、更に前記第1の処理部と前記
第2の処理部との間で基板を搬送するための温調・搬送
部とを具備し、前記第1の処理部と前記第2の処理部と
前記温調・搬送部が直線状に配置されている。
【0030】本発明の基板処理装置は、基板を受け渡す
ための開口部を両側に有する処理ユニットと、前記処理
ユニットの各開口部に対面するように配置され、前記開
口部を介して前記処理ユニットとの間で基板の搬入出を
行う第1の及び第2の主搬送部とを備え、前記処理ユニ
ットが、前記開口部を介して前記第1及び第2の主搬送
装置との間で基板の受け渡しを行うと共に、基板を所定
の温度に調整する温調部と、基板に熱的処理を施すため
の処理部と、前記温調部と前記処理部との間で基板を搬
送するための副搬送部とを具備する。
【0031】本発明の基板処理装置は、基板を受け渡す
ための開口部を両側に有する処理ユニットと、前記処理
ユニットの各開口部に対面するように配置され、前記開
口部を介して前記処理ユニットとの間で基板の搬入出を
行う第1の及び第2の主搬送部とを備え、前記処理ユニ
ットが、前記開口部を介して前記第1及び第2の主搬送
部との間で基板の受け渡しを行うと共に、基板を所定の
温度に調整する温調部と、基板に熱的処理を施すための
第1の処理部と、基板に熱的処理を施すための第2の処
理部と、前記温調部と前記第1の処理部と前記第2の処
理部との間で基板を搬送するための副搬送部とを備え、
前記温調部、前記第1の処理部及び前記第2の処理部が
直線状に配置されている。
【0032】本発明の基板処理装置は、基板を受け渡す
ための開口部を両側に有する処理ユニットと、前記処理
ユニットの各開口部に対面するように配置され、前記開
口部を介して前記処理ユニットとの間で基板の搬入出を
行う第1の及び第2の主搬送部とを備え、前記処理ユニ
ットが、基板に熱的処理を施すための処理部と、基板を
所定の温度に調整し、かつ前記処理部との間で基板を搬
送するための温調・搬送部と、昇降可能で、上昇した状
態で前記開口部を介して前記第1の及び第2の主搬送部
との間で基板の受け渡しを行い、下降した状態で前記温
調・搬送部との間で基板の受け渡しを行う複数の昇降ピ
ンとを具備する。
【0033】本発明の基板処理装置は、基板を受け渡す
ための開口部を両側に有する処理ユニットと、前記処理
ユニットの各開口部に対面するように配置され、前記開
口部を介して前記処理ユニットとの間で基板の搬入出を
行う第1の及び第2の主搬送部とを備え、前記処理ユニ
ットが、基板に熱的処理を施すための第1の処理部と、
基板に熱的処理を施すための第2の処理部と、基板を所
定の温度に調整し、かつ前記第1の処理部と前記第2の
処理部との間で基板を搬送するための温調・搬送部と、
昇降可能で、上昇した状態で前記開口部を介して前記第
1の及び第2の主搬送部との間で基板の受け渡しを行
い、下降した状態で前記温調・搬送部との間で基板の受
け渡しを行う複数の昇降ピンとを備え、前記第1の処理
部と前記第2の処理部と前記温調・搬送部と前記昇降ピ
ンとが直線状に配置されている。
【0034】本発明の基板処理装置は、前記処理ユニッ
トが、上下方向に多段に配置されている。
【0035】本発明の基板処理装置は、前記第1又は第
2の搬送部との間で基板の受け渡しが可能な位置に配置
され、前記基板に所定の液を供給するための液供給部を
更に有する。
【0036】本発明の基板処理装置は、請求項25に記
載の基板処理装置において、前記液供給部が、上下方向
に多段に配置されている。
【0037】本発明の基板処理装置は、前記第1又は第
2の主搬送部との間で基板の受け渡しが可能な位置に配
置され、前記基板に対して検査を行う検査部を更に有す
る。
【0038】本発明の基板処理装置は、前記検査部が、
上下方向に多段に配置されている。
【0039】本発明の基板処理装置は、前記検査部が、
基板に対してミクロ的な検査を行う。
【0040】本発明の基板処理装置は、前記第1の主搬
送部における前記処理ユニットと対面する面の反対側に
更に前記処理ユニットが配置されている。
【0041】本発明の基板処理装置は、前記処理ユニッ
トにおける前記第1又は第2の主搬送部と対面する面の
反対側に、処理前後の基板を一旦受け入れて保持する受
け入れ部が更に配置されている。
【0042】本発明の基板処理装置は、前記受け入れ部
に配置され、前記基板に対して検査を行う検査部を更に
有する。
【0043】本発明の基板処理装置は、前記検査部が、
基板に対してマクロ的な検査を行うことを特徴とする基
板処理装置。
【0044】本発明の基板処理装置は、基板を搬送する
ための主搬送部と、前記主搬送部の周囲に配置され、少
なくとも基板に対して熱的処理を施す処理ユニットと、
前記主搬送部の周囲に配置され、基板上に所定の液を供
給する液供給ユニットと、前記液供給ユニットが前記処
理ユニット及び前記主搬送部よりも陽圧で、且つ、前記
主搬送部と前記処理ユニットとがほぼ等しい気圧となる
ように制御する手段とを具備する。
【0045】本発明の基板処理装置は、前記主搬送部、
前記処理ユニット及び前記液供給ユニットが、それぞれ
別個の筐体内に配置され、前記各筐体は、それぞれ基板
の受け渡しを行うための開口部を有し、前記各筐体間で
隣接する開口部間を繋ぐ通路は、囲繞部材により囲繞さ
れている。
【0046】本発明の基板処理装置は、前記囲繞部材と
少なくとも一方の前記筐体との間には微小な隙間が設け
られている。
【0047】本発明の基板処理装置は、前記気圧制御手
段は、前記主搬送部、前記処理ユニット及び前記液供給
ユニットに対してそれぞれ、気体を供給する気体供給部
と、気体を排気する気体排気部と、気圧を計測する気圧
計測部とを備え、前記計測された気圧に基づき前記気体
供給部により供給される気体の量及び前記気体排気部に
より排気される気体の量のうち少なくとも一方を制御す
る。
【0048】本発明の基板処理装置は、前記処理ユニッ
トは、上下方向に多段に配置され、各処理ユニット毎
に、前記気体供給部、前記気体排気部及び前記気圧計測
部を備える。
【0049】本発明の基板処理装置は、前記主搬送部、
前記処理ユニット及び前記液供給ユニットの筐体のうち
少なくとも1つには、内部保守に用いる開閉可能なドア
ーが設けられ、前記気圧制御手段は、前記ドアーが開か
れたとき、筐体内の気圧を高めるように制御する。
【0050】本発明の基板処理装置は、前記主搬送部、
前記処理ユニット及び前記液供給ユニットの筐体を全体
的に囲繞すると共に、内部保守に用いる開閉可能なパネ
ルが設けられた外側筐体を更に有し、前記気圧制御手段
は、前記パネルが開かれたとき、外側筐体内の気圧を高
めるように制御する。
【0051】本発明の基板処理装置は、前記ドアー又は
前記パネルが開かれたときだけ作動する気体供給部が更
に前記筐体内又は前記外部筐体内に設けられている。
【0052】本発明の基板処理装置は、基板を搬送する
ための主搬送部と、前記主搬送部の周囲に配置され、基
板上に所定の液を供給する液供給ユニットと、前記主搬
送部の周囲に配置された処理ユニットと、前記主搬送
部、前記液供給ユニット及び前記処理ユニットの温調又
は湿度管理をそれぞれ別個に行うユニット温調手段とを
具備し、前記処理ユニットは、前記主搬送部と隣接する
ように配置され、基板を所定の温度に調整する温調部
と、前記主搬送部に対して前記温調部が介在するように
配置され、基板に対して熱的処理を施す処理部とを具備
する。
【0053】本発明の基板処理装置は、前記処理部は温
調機構により覆われている。
【0054】本発明の基板処理装置は、前記温調部と前
記処理部との間に開閉可能な熱遮蔽板が配置されてい
る。
【0055】本発明の基板処理装置は、前記処理ユニッ
トは、上下方向に多段に配置され、前記ユニット温調手
段は、前記各処理ユニット毎に別個に温調又は湿度管理
する。
【0056】本発明の基板処理装置は、前記液供給ユニ
ットは、上下方向に多段に配置され、前記ユニット温調
手段は、前記各液供給ユニット毎に別個に温調又は湿度
管理する。
【0057】本発明の基板処理装置は、前記液供給ユニ
ットに対して前記液を供給するための液供給機構を更に
有し、前記ユニット温調手段は、前記液供給機構も温調
又は湿度管理する。
【0058】本発明の基板処理装置は、前記液供給機構
は、前記液供給ユニットの下方に配置されている。
【0059】本発明の基板処理装置は、前記液供給ユニ
ットは、前記液供給ユニットに対して前記液を供給する
ための液供給機構に代用可能である。
【0060】本発明の基板処理装置は、基板に対して熱
的処理を施す処理部及び基板を所定の温度に調整する温
調部とを有する処理ユニットが上下方向に多段に配置さ
れた処理ユニット群と、前記処理ユニット群の一方側に
配置され、前記各処理ユニットに対してアクセス可能な
垂直搬送型の第1の主搬送装置と、前記第1の主搬送装
置の周囲に配置され、基板上に所定の液を供給する第1
の液供給ユニットと、前記処理ユニット群の他方側に配
置され、前記各処理ユニットに対してアクセス可能な垂
直搬送型であると共に所定の平面方向に移動可能な第2
の主搬送装置と、前記第2の主搬送装置の平面移動方向
に沿って配置され、基板上に所定の液を供給する複数の
第2の液供給ユニットとを具備する。
【0061】本発明の基板処理装置は、前記第1及び第
2の液供給ユニットが、上下方向に多段に配置されてい
る。
【0062】本発明の基板処理装置は、基板を搬送する
基板搬送装置と、前記基板搬送装置の両側及び前面に配
置された処理ユニットとを備え、少なくとも一側の前記
処理ユニットは垂直方向に多段に配置され、前記基板搬
送装置は、前記各ユニットに対して基板の受け渡しがで
きる垂直搬送型であり、かつ、前記基板搬送装置を垂直
方向に対して支持する支持部材が前面に配置された前記
処理ユニット側に取り付けられている。
【0063】本発明の基板処理装置は、基板を受け渡す
ための第1及び第2の開口部を両側に有する第1の処理
ユニットと、前記第1の処理ユニットの各開口部に対面
するように配置され、前記各開口部を介して前記第1の
処理ユニットとの間で基板の搬入出を行う第1の及び第
2の搬送装置と、前記各開口部を開閉する第1及び第2
のシャッター部材と、前記第1の開口部が開いていると
き、前記第2の開口部が閉じるように前記各シャッター
部材の開閉を制御する手段とを具備する。
【0064】本発明の基板処理装置は、前記第1の処理
ユニットが、基板に熱的処理を施すための熱的処理部
と、基板を所定の温度に調整する温調部と、を具備す
る。
【0065】本発明の基板処理装置は、前記第1及び及
び第2の搬送装置は、囲繞部材により囲まれて実質的に
外部から遮蔽されている。
【0066】本発明の基板処理装置は、基板の受け渡し
を行うための搬送装置と、前記搬送装置と隣接するよう
に配置され、前記搬送装置との間で基板を受け渡すため
のそれぞれ第1及び第2の開口部を第1及び第2の処理
ユニットと、前記各開口部を開閉する第1及び第2のシ
ャッター部材と、前記第1の開口部が開いているとき、
前記第2の開口部が閉じるように前記各シャッター部材
の開閉を制御する手段とを具備する。
【0067】本発明の基板処理装置は、前記第1の処理
ユニットが、基板を温調又は加熱するためのユニットで
あり、前記第2の処理ユニットが、基板に所定の液を供
給するためのユニットである。
【0068】本発明の基板処理装置は、前記第1及び及
び第2の搬送装置は、囲繞部材により囲まれて実質的に
外部から遮蔽されている。
【0069】本発明の基板処理装置は、基板の受け渡し
を行うための搬送装置と、前記搬送装置と隣接するよう
に配置され、前記搬送装置との間で基板を受け渡すため
のそれぞれ第1及び第2の開口部を第1及び第2の処理
ユニットと、前記各開口部を開閉する第1及び第2のシ
ャッター部材と、前記第1の開口部が開いているとき、
前記第2の開口部が閉じるように前記各シャッター部材
の開閉を制御する手段とを具備する。
【0070】本発明の基板処理装置は、基板を搬送する
主搬送装置と、前記主搬送装置の前面側に隣接するよう
に配置され、前記主搬送装置との間で基板の受け渡しを
行うと共に、基板に対して所定の液を供給する第1の処
理ユニットと、前記主搬送装置の一側面側に隣接するよ
うに配置され、前記主搬送装置との間で基板の受け渡し
を行うと共に、基板を所定の温度に調整する温調部及び
基板に対して加熱処理を行う加熱部を有する第2の処理
ユニットとを備え、前記第2の処理ユニットの前記温調
部は前記主搬送装置と隣接するように配置され、前記加
熱部は前記温調部と隣接し、且つ、前記主搬送装置の背
面側に突き出るように配置されている。
【0071】本発明の基板処理装置は、基板に対して少
なくともレジスト塗布処理及び現像処理を行う処理部
と、前記処理部と露光装置との間に配置され、前記処理
部と前記露光装置との間で基板の受け渡しを行うインタ
フェース部とを備え、前記インタフェース部が、前記処
理部と隣接して配置された第1のインタフェース部及び
前記第1のインタフェース部と前記露光装置との間に配
置された第2のインタフェース部を有し、前記第1のイ
ンタフェース部は、前記処理部と前記第2のインタフェ
ース部との間で基板を受け渡すための第1の搬送手段を
有し、前記第2のインタフェース部は、前記第1のイン
タフェース部と前記露光装置との間で基板を受け渡すた
めの第2の搬送手段を有することを特徴とする。
【0072】本発明の基板処理方法は、基板を処理部で
熱的処理を施す工程と、前記熱的処理の施された基板を
温調・搬送部により所定の温度に調整しながら、基板を
搬送するための主搬送部へ受け渡す工程とを具備する。
【0073】本発明の基板処理方法は、前記主搬送部か
ら前記温調・搬送部へ基板を受け渡す工程と、前記温調
・搬送部により基板を所定の温度に調整しながら、前記
処理部へ基板を搬送する工程とを更に具備する。
【0074】本発明の基板処理方法は、基板を搬送する
ための主搬送部から温調・搬送部へ基板を受け渡す工程
と、前記温調・搬送部により基板を所定の温度に調整し
ながら、処理部へ基板を搬送する工程と、前記搬送され
た基板を処理部で熱的処理を施す工程とを具備する。
【0075】本発明の基板処理方法は、昇降可能で、上
昇した状態で前記主搬送部との間で基板の受け渡しを行
い、下降した状態で前記温調・搬送部との間で基板の受
け渡しを行う複数の昇降ピンを介して、前記主搬送部と
前記温調・搬送部との間で基板の受け渡しを行う工程を
更に具備する。
【0076】本発明では、基板が温調・搬送部を介して
処理部から主搬送部へ受け渡されるので、この段階で基
板はある程度温調される。従って、その後、主搬送部か
ら温調部に基板が受け渡された場合に、温調部における
温調時間は短縮される。よって、基板の温調処理に要す
る時間を実質的に低減することができる。
【0077】また、本発明では、基板が温調・搬送部を
介して熱的処理を施すための処理部へ搬送されるまでの
間、基板は温調・搬送部により温調処理を施されて一定
の温度に整えられるので、常に一定の温度の基板が熱的
処理を施すための処理部へ投入される。一方、基板が温
調・搬送部を介して処理部から主搬送部へ搬送されるま
での間も、基板は温調・搬送部により温調処理を施され
て一定の温度に整えられるので、その後、主搬送部から
温調部に基板が受け渡された場合に、常に一定の温度の
基板が温調部へ投入される。従って、基板の熱的処理や
温調処理をより精密に行うことができる。
【0078】本発明では、前記処理部及び前記温調・搬
送部を囲繞すると共に、前記主搬送部と前記温調・搬送
部との間で基板の受け渡しを行うための開口部を有する
ので、主搬送部が処理部から熱的影響を受けることがな
くなり、主搬送部により基板が所望の温度状態で搬送さ
れる。従って、基板の熱的処理や温調処理をより精密に
行うことができる。また、基板への液供給処理も所望の
温度で行うことができる。
【0079】本発明では、第1の処理部と第2の処理部
と温調・搬送部が直線状に配置されているので、例えば
温度の異なる熱処理、更には温調処理を効率良く連続的
に行うことができ、スループットの向上を図ることがで
きる。
【0080】本発明では、前記昇降ピンにより上昇した
状態で前記主搬送部との間で基板の受け渡しを行い、下
降した状態で前記温調・搬送部との間で基板の受け渡し
を行うようにしたので、主搬送部と温調・搬送部との間
での基板の受け渡しをスペースを無駄にすることなく効
率よく行うことができる。
【0081】本発明では、前記開口部を開閉するための
シャッター機構を更に具備することにより、熱処理系の
ユニットと主搬送部との間でのパーティクルの流入出や
相互の熱的干渉を最小限に抑えることができる。
【0082】本発明では、前記基板に所定の液を供給す
るための液供給部を更に有し、前記主搬送部は、前記液
供給部との間で基板の受け渡しを行うように構成したの
で、基板に対して熱的処理を行う処理部と前記液供給部
との間に少なくとも主搬送部及び温調・搬送部が介在す
ることになる。従って、処理部が液供給部に与える熱的
影響を極力抑えることができる。
【0083】本発明では、前記主搬送部が、アーム、進
退駆動機構及び回転駆動機構を一体的に上下方向に駆動
する垂直搬送機構を有するので、回転方向へのイナーシ
ャの低減を図ることができ、また消費電力の低減を図る
ことができる。
【0084】本発明では、前記第1又は第2の主搬送部
との間で基板の受け渡しが可能な位置又は前記受け入れ
部に配置され、前記基板に対して検査を行う検査部を更
に有することで、基板処理の工程内で基板の検査を効率
良く行うことができる。
【0085】本発明では、前記液供給ユニットが前記処
理ユニット及び前記主搬送部よりも陽圧で、且つ、前記
主搬送部と前記処理ユニットとがほぼ等しい気圧となる
ように制御しているので、液供給ユニットに対してパー
ティクル等が流入することがなくなり、液供給ユニット
でのパーティクル等に起因する不良を低減することがで
きる。
【0086】特に、前記主搬送部、前記処理ユニット及
び前記液供給ユニットが、それぞれ別個の筐体内に配置
され、前記各筐体は、それぞれ基板の受け渡しを行うた
めの開口部を有し、前記各筐体間で隣接する開口部間を
繋ぐ通路は、囲繞部材により囲繞されるように構成する
ことで、上記圧力管理を効率よく且つ精密に行うことが
できる。
【0087】また、特に、前記囲繞部材と少なくとも一
方の前記筐体との間には微小な隙間が設けられているこ
とにより、ユニットの設置等を効率良く行うことができ
る。
【0088】また、前記気圧制御手段は、前記主搬送
部、前記処理ユニット及び前記液供給ユニットに対して
それぞれ、気体を供給する気体供給部と、気体を排気す
る気体排気部と、気圧を計測する気圧計測部とを備え、
前記計測された気圧に基づき前記気体供給部により供給
される気体の量及び前記気体排気部により排気される気
体の量のうち少なくとも一方を制御するように構成する
ことで、各ユニット毎に精密に気圧の管理を行うことが
できる。
【0089】本発明では、前記主搬送部、前記処理ユニ
ット及び前記液供給ユニットの筐体のうち少なくとも1
つには、内部保守に用いる開閉可能なドアーが設けら
れ、前記気圧制御手段は、前記ドアーが開かれたとき、
筐体内の気圧を高めるように制御するように構成するこ
とで、或いは、前記主搬送部、前記処理ユニット及び前
記液供給ユニットの筐体を全体的に囲繞すると共に、内
部保守に用いる開閉可能なパネルが設けられた外側筐体
を更に有し、前記気圧制御手段は、前記パネルが開かれ
たとき、外側筐体内の気圧を高めるように制御するよう
に構成することで、保守の際にパーティクル等が装置内
に流入することを防止することができる。
【0090】本発明では、前記主搬送部と隣接するよう
に温調部を配置し、前記主搬送部に対して前記温調部が
介在するように処理部を配置し、更に前記主搬送部、前
記液供給ユニット及び前記処理ユニットの温調又は湿度
管理をそれぞれ別個に行うように構成したことで、各ユ
ニット毎に効率良く且つ精密に温調又は湿度管理を行う
ことができる。特に、前記処理部が温調機構により覆わ
れるように構成することで、処理部が他の部位に熱的影
響を与えることを低減することができる。また特に、前
記温調部と前記処理部との間に開閉可能な熱遮蔽板を配
置するように構成することで、処理部が温調部、更には
搬送部や液供給ユニットに熱的影響を与えることが少な
くなる。
【0091】本発明では、前記温調手段が前記液供給機
構も温調又は湿度管理するように構成することで、液供
給ユニットでの液の温度管理等を正確に行うことができ
る。
【0092】本発明では、前記液供給ユニットは、前記
液供給ユニットに対して前記液を供給するための液供給
機構に代用可能となるように構成することで、スペース
を有効活用でき、しかも前記液供給ユニットの温調等を
利用できるので、液の温度管理等を効率良く行うことが
できる。
【0093】本発明では、前記処理ユニット群の他方側
に配置され、前記各処理ユニットに対してアクセス可能
な垂直搬送型であると共に所定の平面方向に移動可能な
第2の主搬送装置を有することで、無駄なスペースをな
くし、フットプリントを最適化することができる。
【0094】本発明では、前記基板搬送装置が、前記各
ユニットに対して基板の受け渡しができる垂直搬送型で
あり、かつ、前記基板搬送装置を垂直方向に対して支持
する支持部材が前面に配置された前記処理ユニット側に
取り付けられているので、処理ユニット側の反対側から
の基板搬送装置に対するメンテナンスを容易に行うこと
ができる。
【0095】本発明では、前記第1の処理ユニットの前
記第1の開口部が開いているとき、前記第2の開口部が
閉じるように各開口部に設けられた各シャッター部材の
開閉を制御するように構成したので、第1の処理ユニッ
トがいわばロードロック室的に機能し、第1の処理ユニ
ットの両側に配置された搬送装置間でのパーティクル等
の流入出を極力回避することができる。
【0096】本発明では、前記第1の処理ユニットの前
記第1の開口部が開いているとき、前記第2の処理ユニ
ットの前記第2の開口部が閉じるように前記各シャッタ
ー部材の開閉を制御するように構成したので、第1の処
理ユニットと第2の処理ユニットとの間でのパーティク
ル等の流入出を極力回避することができる。
【0097】本発明では、板に対して所定の液を供給す
る第1の処理ユニットが主搬送装置の前面側に隣接する
ように配置され、基板に対して温調処理を行う温調部及
び基板に対して加熱処理を行う加熱部を有する第2の処
理ユニットにおける温調部は主搬送装置と隣接するよう
に配置され、更に加熱部は温調部と隣接し、且つ、前主
搬送装置の背面側に突き出るように配置されているの
で、主搬送装置及び温調部が加熱部と第1の処理ユニッ
トとの間に介在する断熱領域として機能し、加熱部から
第1の処理ユニットに対する熱的影響を極力回避するこ
とができる。
【0098】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0099】図1〜図3は本発明の一実施例による基板
処理装置の全体構成を示す図であって、図1は平面図、
図2は正面図および図3は背面図である。
【0100】この基板処理装置1は、被処理基板として
半導体ウエハWをウエハカセットCRで複数枚たとえば
25枚単位で外部からシステムに搬入し又はシステムか
ら搬出したり、ウエハカセットCRに対して半導体ウエ
ハWを搬入・搬出したりするための受け入れ部としての
カセットステーション10と、塗布現像工程の中で1枚
ずつ半導体ウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処
理ユニットを所定位置に多段配置してなる処理ステーシ
ョン12と、この処理ステーション12と隣接して設け
られる露光装置(図示せず)との間で半導体ウエハWを
受け渡しするためのインタフェース部14とを一体に接
続した構成を有している。
【0101】カセットステーション10では、図1に示
すように、カセット載置台20上の突起20aの位置に
複数個たとえば5個のウエハカセットCRがそれぞれの
ウエハ出入口を処理ステーション12側に向けてX方向
一列に載置され、カセット配列方向(X方向)およびウ
エハカセットCR内に収納されたウエハのウエハ配列方
向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送体22が各ウエハ
カセットCRに選択的にアクセスするようになってい
る。さらに、このウエハ搬送体22は、θ方向に回転可
能に構成されており、図3に示すように後述する多段構
成とされた第3の処理ユニット部G3に属する熱処理系
ユニットにもアクセスできるようになっている。
【0102】図1に示すように処理ステーション12
は、装置背面側(図中上方)において、カセットステー
ション10側から第3の処理ユニット部G3、第4の処
理ユニット部G4及び第5の処理ユニット部G5がそれ
ぞれ配置され、これら第3の処理ユニット部G3と第4
の処理ユニット部G4との間には、第1の主搬送部とし
ての第1の主ウエハ搬送部A1が設けられている。この
第1の主ウエハ搬送部A1は、後述するように、この第
1の主ウエハ搬送体16が第1の処理ユニット部G1、
第3の処理ユニット部G3及び第4の処理ユニット部G
4等に選択的にアクセスできるように設置されている。
また、第4の処理ユニット部G4と第5の処理ユニット
部G5との間には第2の主搬送部としての第2の主ウエ
ハ搬送部A2が設けられ、第2の主ウエハ搬送部A2
は、この第2の主ウエハ搬送体17が第2の処理ユニッ
ト部G2、第4の処理ユニット部G4及び第5の処理ユ
ニット部G5等に選択的にアクセスできるように設置さ
れている。
【0103】また、第1の主ウエハ搬送部A1の背面側
には熱処理ユニットが設置されており、例えばウエハW
を疎水化処理するためのアドヒージョンユニット(A
D)110、ウエハWを加熱する加熱ユニット(HP)
113が図3に示すように下方から順に2段ずつ重ねら
れている。アドヒージョンユニット(AD)はウエハW
を温調する機構を更に有する構成としてもよい。第2の
主ウエハ搬送部A2の背面側には、ウエハWのエッジ部
のみを選択的に露光する周辺露光装置(WEE)120
及びウエハWに塗布されたレジスト膜厚を検査する検査
部としての検査装置119が設けられている。これら周
辺露光装置(WEE)120や検査装置119は多段に
配置しても構わない。また、第2の主ウエハ搬送部A2
の背面側は、第1の主ウエハ搬送部A1の背面側と同様
に熱処理ユニットが配置構成される場合もある。
【0104】図3に示すように、第3の処理ユニット部
G3では、ウエハWを載置台に載せて所定の処理を行う
オーブン型の処理ユニット、例えばウエハWに所定の加
熱処理を施す第1の熱処理ユニットである高温度熱処理
ユニット(BAKE)、ウエハWに精度の良い温度管理
化で加熱処理を施す高精度温調ユニット(CPL)、ウ
エハ搬送体22から主ウエハ搬送体16へのウエハWの
受け渡し部となるトランジションユニット(TRS)、
温調ユニット(TCP)が上から順に例えば10段に重
ねられている。なお、第3の処理ユニット部G3におい
て、本実施形態では下から3段目はスペアの空間として
設けられている。第4の処理ユニット部G4でも、例え
ば第4の熱処理ユニットとしてポストベーキングユニッ
ト(POST)、レジスト塗布後のウエハWに加熱処理
を施す第2の熱処理ユニットであるプリベーキングユニ
ット(PAB)、高精度温調ユニット(CPL)が上か
ら順に例えば10段に重ねられている。更に第5の処理
ユニット部G5でも、例えば露光後のウエハWに加熱処
理を施す第3の熱処理ユニットとしてポストエクスポー
ジャーベーキングユニット(PEB)、高精度温調ユニ
ット(CPL)が例えば上から順に10段に重ねられて
いる。
【0105】図1において処理ステーション12の装置
正面側(図中下方)には、第1の処理ユニット部G1と
第2の処理ユニット部G2とがY方向に併設されてい
る。この第1の処理ユニット部G1とカセットステーシ
ョン10との間、及び第2の処理ユニット部G2とイン
ターフェース部14との間には、各処理ユニット部G1
及びG2に供給する処理液の温調に使用される液温調ポ
ンプ24,25がそれぞれ設けられており、更に、この
処理システム外に設けられた図示しない空調器からの清
浄な空気を各処理ユニット部G1〜G5内部に供給する
ためのダクト31、32が設けられている。
【0106】図2に示すように、第1の処理ユニット部
G1では、カップCP内で半導体ウエハWをスピンチャ
ックに載せて所定の処理を行う液供給ユニットとしての
5台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト塗布ユ
ニット(COT)が3段、及び露光時の光の反射を防止
するために反射防止膜を形成するボトムコーティングユ
ニット(BARC)が2段、下方から順に5段に重ねら
れている。また第2の処理ユニット部G2でも同様に、
5台のスピンナ型処理ユニット、例えば現像ユニット
(DEV)が下方から順に5段に重ねられている。レジ
スト塗布ユニット(COT)ではレジスト液の排液が機
構的にもメンテナンスの上でも面倒であることから、こ
のように下段に配置するのが好ましい。しかし、必要に
応じて上段に配置することも可能である。
【0107】以上の第1〜第5の処理ユニット部G1〜
G5や、アドヒージョンユニット110、加熱ユニット
(HP)113、露光処理装置(WEE)120、検査
装置119は各メンテナンスのために取り外しが可能と
なっており、更に処理ステーション12の背面側のパネ
ル40(図1)も取り外し又は開閉可能に取り付けられ
ている。
【0108】また、第1及び第2の処理ユニット部G1
及びG2の最下段には、各処理ユニット部G1及びG2
に上述した所定の処理液を供給する液供給機構としての
ケミカル室(CHM)26,27がそれぞれ設けられて
いる。
【0109】なお、カセットステーション10の下方部
にはこの基板処理装置1のシステム全体を制御する集中
制御部8が設けられている。
【0110】インタフェース部14の正面部には可搬性
のピックアップカセットCRと定置型のバッファカセッ
トBRが2段に配置され、中央部にはウエハ搬送体27
が設けられている。このウエハ搬送体27は、X,Z方
向に移動して両カセットCR,BRにアクセスするよう
になっている。また、ウエハ搬送体27は、θ方向に回
転可能に構成され、第5の処理ユニット部G5にもアク
セスできるようになっている。更に、図3に示すように
インタフェース部14の背面部には、高精度温調ユニッ
ト(CPL)が複数設けられ、例えば上下2段とされて
いる。ウエハ搬送体27はこの温調ユニット(CPL)
にもアクセス可能になっている。
【0111】次に図4〜図10を参照して主搬送部とし
ての第1の主ウエハ搬送部A1の構成について説明す
る。なお、第2の主ウエハ搬送部A2は第1の主ウエハ
搬送部A1と同一であるのでその説明を省略する。
【0112】図4において主ウエハ搬送部A1は、筐体
41及びこの筐体41の背面側において開閉可能に取り
付けられたドア38により囲繞されており、図5におい
て説明をわかりやすくするため、筐体41及びドア38
の図示を省略している。このドア38にはアドヒージョ
ンユニット(AD)110にアクセスできるように、ま
た第2の主ウエハ搬送部A2の場合は周辺露光装置12
0及び検査装置119にアクセスできるように窓38a
が形成されている。筐体41にも外部とアクセスできる
ように、正面と側面に窓41b及び41aがそれぞれ設
けられている。正面の窓41bは、5段に配設された第
1の処理ユニット部G1との間でウエハWの受け渡しを
行うために5つ(図5)設けられており、一方、側面の
窓41aは図6に示すように、10段に配設された第3
及び第4の処理ユニット部G4との間でウエハWの受け
渡しを行うために10個設けられている。必要に応じて
これの窓を増やすことも減らすことも可能である。ま
た、筐体41の両側面には、第3及び第4の処理ユニッ
ト部G3、G4との間を繋ぐ囲繞部材44が、該処理ユ
ニット部G3及びG4に対して微小な隙間uをおいてそ
れぞれ取り付けられている。この隙間uはパーティクル
の発生及び侵入を抑制できる距離であって、例えば0.
5mmとしている。この囲繞部材44の処理ユニット部
G3、G4側はそれぞれ衝撃吸収性のパッキン30を有
し、また図6に示すようにこのパッキン30にもそれぞ
れ対応した窓30aがそれぞれ形成されている。また、
囲繞部材内に各々の窓30aを仕切るように仕切板34
が各々設けられている。
【0113】また、図4において第1及び第2の処理ユ
ニット部G1及びG2側の筐体41´に設けられた5つ
の開口部97に対応する部分にも、囲繞部材44と同様
な構成の囲繞部材44´が、主ウエハ搬送部A1(A2)
と微小な隙間u(例えば0.5mm)をおいて取り付け
られている。
【0114】第1の主ウエハ搬送部A1の底部には、こ
の内部の気圧及び温湿度をコントロールするファン36
が例えば4つ設けられている。これらのファン36は集
中制御部8(図2)により運転が制御されるようになっ
ている。
【0115】図4及び図5を示すように、筐体44内の
第1及び第2の処理ユニット部G1及びG2側には鉛直
のポール33が設置されており、このポール33の一方
の内部には、その上端部及び下端部に図7に示すように
一対のプーリ51,52が取り付けられ、これらのプー
リ51,52間に垂直駆動手段である無端ベルト49が
掛け渡されている。この垂直駆動ベルト49にベルトク
ランプ47を介して第1の主ウエハ搬送体16の支持部
45が接続されている。また、図4及び図5に示すよう
に支持部45にはフランジ部45aが設けられており、
このフランジ部45aは両ポール33にそれぞれ形成さ
れたスリーブ33aに摺動可能に係合している。下部プ
ーリ52は、ポール33の底部に固定配置された駆動モ
ータMの回転軸Maに接続され、駆動プーリを構成して
いる。このような垂直ベルト駆動機構及び垂直摺動機構
により、主ウエハ搬送体16は駆動モータMの駆動力で
垂直方向に昇降移動できるようになっている。
【0116】以上の昇降機構は他方のポール33にも同
様に設置されているが、この他方ポール33においては
駆動モータMはなくてもよい。
【0117】主ウエハ搬送体16は、その支持部45に
はモータ50が内蔵されており、このモータ50にはθ
方向(図5)に回転可能な回転ロッド46が連結され、
この回転ロッド46の上端には3本のアーム7a、7b
及び7cの基端となるアーム基端部55が固定されてい
る。
【0118】図8は、主ウエハ搬送体16を図4の状態
において正面側から見た図である。アーム基端部55の
先端部両側には垂直部材95が取り付けられ、これら垂
直部材95には、上段アーム7aと中段アーム7bとの
間に両アームからの放射熱を遮る遮蔽板9が取り付けら
れ、更にこれら垂直部材95間をかけわたす取付部材9
6が取り付けられている。この取付部材96の中央及び
アーム基端部55の先端には一対の光学的センサ94が
設けられ、これにより各アーム上のウエハWの有無、及
びウエハWのはみ出しが確認される。
【0119】図9は主ウエハ搬送体16の基端部55の
構成を示す断面図、図10は図9における[10]−
[10]線断面図である。各アーム7a〜7cのアーム
基端部には、アーム支持板54がそれぞれ固定されてい
る。これらアーム支持板54は、断面L字状に形成さ
れ、各アーム支持板54には、基端部55のベース55
a上に敷設されたレール61に沿ってアーム長手方向に
移動可能なアームキャリッジ56がそれぞれ固着取付さ
れている。
【0120】各アームキャリッジ56の下部には、各レ
ール61に摺動可能に係合したガイド62がそれぞれ設
けられている。また、各アームキャリッジ56の内側面
は、アーム原位置(ベース55の基端部55b)付近に
それぞれ配設されたプーリ63とアーム往動端位置(ベ
ース55の先端部55c)付近にそれぞれ設けられたプ
ーリ64との間にそれぞれ掛け渡された各駆動ベルト6
5に、それぞれベルトクランプ66を介して固着されて
いる。各プーリ63はそれぞれ軸受67を介してプーリ
68にそれぞれ同軸結合され、これら各プーリ68はそ
れぞれ駆動ベルト69を介してそれぞれプーリ70に連
結され、これら各プーリ70はそれぞれ駆動モータ60
の回転軸に固着されている。
【0121】各モータ60の回転軸が回転すると、各プ
ーリ70、各駆動ベルト69、各プーリ68を介して各
プーリ63が回転し、各プーリ63の回転駆動によって
各駆動ベルト65が駆動し、各駆動ベルト65と一緒に
各アームキャリッジ56が各レール61上をそれに沿っ
て移動するようになっており、その移動方向は各モータ
60の回転方向によって決まる。なお、これら各モータ
は、当然にそれぞれ独立して駆動するようになってお
り、各アーム7a〜7bはそれぞれ独立して移動可能に
なっている。
【0122】以上のような主ウエハ搬送体16の構成に
より各アーム7a〜7bはθ方向に回転可能となり、
X,Y,Z方向に移動可能となって上述したように各処
理ユニット部G1、G3及びG4にアクセス可能とな
る。
【0123】次に図11〜図13を参照して、第4の処
理ユニット部G4、第5の処理ユニット部G5に属する
10段のうちのプリベーキングユニット(PAB)、ポ
ストエクスポージャーベーキングユニット(PEB)、
ポストベーキングユニット(POST)について説明す
る。これらの各ベーキングユニットは処理温度が相違す
るだけである。
【0124】図11に示すように、このような熱処理ユ
ニットは筐体75内に、システム正面側に熱処理装置
H、背面側に温調・搬送装置Cを有している。熱処理装
置Hには、円筒形の支持体88内に適当な断熱材を介し
て、電熱線86bにより加熱されるホットプレート86
が設けられている。支持体88の下方にはウエハWの受
け渡しを行うための3本のピン85が駆動装置82によ
り昇降可能に設置されており、この3本のピン85はホ
ットプレート86に形成された貫通穴86aに埋没して
配置されている。
【0125】一方、温調・搬送装置Cは、X方向に沿っ
て配設された例えば2本の案内レール77に沿ってそれ
ぞれ移動可能なスライダ79a、79bが設けられ、こ
れらスライダ79a、79bにそれぞれ取り付けられた
連結部材78、78を介して、温調・搬送プレート71
が固定されている。温調・搬送プレート71の下方には
ウエハWの受け渡しを行うための昇降ピン84が駆動装
置により昇降可能に設置されている。温調・搬送プレー
ト71には、その下方に埋没している各昇降ピン84が
上昇可能なように切欠き71aが形成されている。この
温調機構としては例えば冷却水等を使用してウエハWの
温度を所定の温度、例えば40℃に調整して温度制御が
行われる。一方のスライダ79aには図示しない駆動装
置、例えばエアやモータによる駆動装置が設けられてお
り、他方のスライダ79bには動作位置認識のための図
示しないセンサが設けられている。
【0126】筐体75の正面側(図中左方)には、後述
する気圧コントロールのためのエアの流路75cが形成
されており、この流路75cはファン87aを介して温
調・搬送装置C側に連通している。またこの流路75c
は図示しないが鉛直方向(Z方向)に最上段から最下段
まで通じている。また、熱処理装置H側における筐体7
5の両側面においてもファン87bがそれぞれ設置され
て、排気口75dが形成され、同じく最上段から最下段
まで通じている。
【0127】更にこの筐体75の温調・搬送装置C側の
一方の側面部分には、例えば第4の処理ユニット部G4
に関しては、第1の主ウエハ搬送部A1との間でウエハ
Wの受け渡しを行うために、開口部75aが設けられて
おり、他方の側面部分には、第2の主ウエハ搬送部A2
の窓41aに対向するように開口部75bが設けられて
いる。これら開口部75a、75bにはそれぞれ開閉自
在のシャッタ76a、76bが設けられている。シャッ
タ76a、76bは集中制御部8のもと図示を省略した
駆動部により開閉動作が行われるようになっている。
【0128】図13は第4の処理ユニット部G4(第5
の処理ユニット部G5)全体の側断面図であり、熱処理
装置H側の両側面部分には図示するように、第4の処理
ユニット部G4(第5の処理ユニット部G5)外部への
熱拡散を抑制し、装置内雰囲気の温度の上昇を抑えるた
めに、冷却水を流通させる温調パイプ90が最上段から
最下段まで設けられ、図示しないが処理ユニット部G4
(G5)の下方部に設けられたポンプに接続されてい
る。
【0129】次に図14を参照して、すべての熱処理系
のユニット(第3〜第5の処理ユニット部G3〜G5)
に属する高精度温調ユニット(CPL)について説明す
る。これについては、上記したプリベーキングユニット
(PAB)等における温調・搬送装置Cが高精度温調装
置C2に置き代わり、熱処理装置Hがない構成となって
いるので、プリベーキングユニット(PAB)等におけ
る構成要素と同一のものについては同一の符号を付すも
のとし、その説明を省略する。
【0130】この高精度温調装置C2は、円筒形の支持
体131内に高精度温調プレート133が設けられてい
る。この高精度温調プレート133では図示しないが、
例えばペルチェ素子を使用し、フィードバック制御によ
りウエハWの温度を所定の温度、例えば23℃に調整し
て精密な温度制御が行えるようになっている。支持体1
33の下方にはウエハWの受け渡しを行うための3本の
昇降ピン85が駆動装置82により昇降可能に設置され
ており、この昇降ピン85は高精度温調プレート133
に形成された貫通穴133aに埋没して配置されてい
る。
【0131】次に図15を参照して、第3の処理ユニッ
ト部G3に属する高温度熱処理ユニット(BAKE)の
構成について説明する。なおプリベーキングユニット
(PAB)等における構成要素と同一のものについては
同一の符号を付すものとし、その説明を省略する。
【0132】筐体75内のシステム正面側には温調装置
C1が配置され、この温調装置C1は円筒形の支持体1
61内に温調プレート163が設けられている。この温
調プレート163の温度制御は上記プリベーキングユニ
ット(PAB)等と同様に例えば冷却水等を使用して行
われている。一方、背面側にはプリベーキングユニット
(PAB)等における熱処理装置Hよりも更に高温度で
加熱処理する熱高温度熱処理装置HHが配置されてい
る。この高温度熱処理装置HHの構成は熱処理装置Hと
同様に、円筒形の支持部材88に適当な断熱材を介し
て、高温度ホットプレート112が設けられている。支
持部材88の下方にはウエハWの受け渡しを行うための
3本のピン85が駆動装置82により昇降可能に設置さ
れており、この3本のピン85はそれぞれのホットプレ
ート112に形成された貫通穴112aに埋没して配置
されている。
【0133】これら温調装置C1と高温度熱処理装置H
Hとの距離を、プリベーキングユニット(PAB)等に
おける温調・搬送装置Cと熱処理装置Hとの距離に比べ
て、大きく設定しているのは、高温度熱処理装置HHの
高温度による熱処理の影響が、温調装置C1の温調処理
に悪影響を及ぼさないようにするためである。
【0134】これら温調装置C、高温度熱処理装置HH
の側方には、案内レール118がX方向に延設されてお
り、この案内レール118に沿って図示しない駆動装置
により移動可能なようにウエハWを搬送する副搬送部と
してのサブアーム115が設けられている。このサブア
ーム115は、1対のハンド115a、115aを有し
ている。
【0135】第4及び第5の処理ユニット部G4及びG
5の下方2段に属する温調ユニット(TCP)の詳細構
成については図示しないが、上述の高精度温調ユニット
(CPL)と同様の構成をしており、この温調ユニット
(TCP)の温調機構としては冷却水やペルチェ素子等
を使用して温度制御が行われる。例えば、この場合のペ
ルチェ素子の数は高精度温調プレート133のペルチェ
素子の数より少ない。
【0136】図16に第3の処理ユニット部G3に属す
るトランジションユニット(TRS)を示す。これは他
の熱処理ユニットと異なり、熱処理系の装置等(例えば
温調装置C1)がなく、昇降ピン85とそれを昇降駆動
させる駆動装置があるのみである。このトランジション
ユニット(TRS)においてその他の構成要素は高精度
温調ユニット(CPL)等と同様である。また、上述し
た第3の処理ユニット部G3に属するスペアの空間も図
示はしないが、トランジションユニット(TRS)と同
様に、他の処理ユニットとのウエハWの受け渡しのため
に、昇降ピンとそれを昇降駆動させる駆動装置があるの
みである。
【0137】なお、図11〜図16に示した加熱処理系
の装置H及びHHに関して、これらのホットプレート8
6及び112上には、図示を省略しているがウエハWに
加熱処理を施す際の開閉自在のチャンバーカバーが設け
られている。
【0138】次に図17及び図18に示すレジスト塗布
ユニット(COT)の構成を説明する。
【0139】このユニットでは、筐体41´の上方に後
述するエアコントロールのためのファン・フィルタユニ
ットFが取り付けられており、下方においては筐体41
´のY方向の幅より小さいユニット底板151の中央付
近に環状のカップCPが配設され、その内側にスピンチ
ャック142が配置されている。このスピンチャック1
42は真空吸着によってウエハWを固定保持した状態
で、駆動モータ143の回転駆動力で回転するように構
成されている。カップCPの中には、ウエハWを受け渡
しする際のピン148が駆動装置147により昇降可能
に設けられ、また廃液用のドレイン口145が設けられ
ている。、このドレイン口に廃液管141が接続され、
この廃液管141はユニット底板151と筐体41´と
の間の空間Nを利用して下方の図示しない廃液口へ通じ
ている。廃液管141aは複数設けられるレジスト塗布
ユニット(COT)にそれぞれ接続される。そのため各
廃液管141aはこの処理ユニット部に図示のごとく1
列に配列されている。
【0140】一方、反対側(図17において右方)の、
筐体41´とユニット底板との間の空間Lにより、後述
する気圧コントロールのためのエアの流路が形成されて
おり、このレジスト塗布ユニット(COT)の下段にあ
る他のレジスト塗布ユニット(COT)のファン・フィ
ルタユニットFが見えている。
【0141】ウエハWのウエハ表面にレジストを供給す
るためのノズル135は、供給管134を介してケミカ
ル室(CHM)26(図2)内の液供給機構(図示せ
ず)に接続されている。ノズル135は、カップCPの
外側に配設されたノズル待機部146でノズルスキャン
アーム136の先端部に着脱可能に取り付けられ、スピ
ンチャック142の上方に設定された所定のレジスト吐
出位置まで移送されるようになっている。ノズルスキャ
ンアーム136は、ユニット底板151の上に一方向
(Y方向)に敷設されたガイドレール144上で水平移
動可能な垂直支持部材149の上端部に取り付けられて
おり、図示しないY方向駆動機構によって垂直支持部材
149と一体にY方向で移動するようになっている。
【0142】ノズルスキャンアーム136は、ノズル待
機部146でノズル135をレジストの種類により選択
的に取り付けるためにY方向と直角なX方向にも移動可
能であり、図示しないX方向駆動機構によってX方向に
も移動するようになっている。
【0143】更にカップCPとノズル待機部146との
間には、ドレインカップ138が設けられており、この
位置においてウエハWに対するレジストの供給に先立ち
ノズル135の洗浄が行われるようになっている。
【0144】ガイドレール144上には、上記したノズ
ルスキャンアーム136を支持する垂直支持部材149
だけでなく、リンスノズルスキャンアーム139を支持
しY方向に移動可能な垂直支持部材も設けられている。
リンスノズルスキャンアーム139の先端部にはサイド
リンス用のリンスノズル140が取り付けられている。
Y方向駆動機構(図示せず)によってリンスノズルスキ
ャンアーム139及びリンスノズル140は、カップC
Pの側方に設定されたノズル待機位置(実線の位置)と
スピンチャック142に載置されているウエハWの周縁
部の真上に設定されたリンス液吐出位置(点線の位置)
との間で並進または直線移動するようになっている。
【0145】次に図19及び図20に示す現像ユニット
(DEV)の構成を説明する。この現像ユニット(DE
V)において、レジスト塗布ユニット(COT)におけ
る構成と同一のものについては同一の符号を付すものと
し、その説明を省略する。
【0146】ウエハWのウエハ表面に現像液を供給する
ためのノズル153は、ウエハWの直径より少し長く、
図示しないが現像液を吐出する孔が複数形成されてい
る。カップCPの側方にはノズル待機部154が設けら
れ、ここにはウエハWの表面に現像液を洗い流すための
リンス液を供給するためのリンスノズル155を備えて
いる。このリンスノズル155は、ノズル153と同様
な構成をしている。また、このノズル待機部154で
は、ノズル135の先端で乾燥劣化した現像液を廃棄す
るために、定期的または必要に応じてダミーディスペン
スが行われるようになっている。
【0147】なお、レジスト塗布ユニット(COT)の
ノズルスキャンアーム136はX方向にも移動可能であ
ったが、この現像ユニット(DEV)のノズルスキャン
アームはガイドレール144に沿ってY方向の移動のみ
となっている。
【0148】また、ボトムコーティングユニット(BA
RC)についてはレジスト塗布ユニット(COT)にお
ける塗布液を反射防止膜材料に代えただけなので、ここ
ではその構成の説明を省略する。
【0149】次に、以上説明した基板処理装置1の一連
の動作を図21に示すフロー図を参照しながら説明す
る。
【0150】先ず、カセットステーション10におい
て、ウエハ搬送体22がカセット載置台20上の処理前
のウエハを収容しているカセットCRにアクセスして、
そのカセットCRから1枚の半導体ウエハWを取り出す
(S1)。ウエハ搬送体22は、カセットCRより半導
体ウエハWを取り出すと、θ方向に180°回動し、第
3の処理ユニット部G3における温調ユニット(TC
P)の開口部75aのシャッタ76a(図11、図1
2)が開き、ウエハ搬送体22のハンドが開口部75a
より筐体75内にウエハWが挿入され、温調プレート上
に載置される。そして所定の温調処理(第1温調)が行
われる(S2)。
【0151】温調ユニット(TCP)での温調処理が終
了すると、反対側の開口部75bが開き、そこから第1
の主ウエハ搬送体16の上段アーム7aが挿入されてウ
エハWが該アーム7aに受け渡される。そして主ウエハ
搬送体16は図4において反時計回りに90°回動し、
第1の処理ユニット部G1に属するボトムコーティング
ユニット(BARC)のシャッタ43が開いて、上段ア
ーム7aが筐体内に挿入され、ウエハWは所定の位置に
載置されて反射防止膜の形成が行われる(S3)。この
ように温調系の処理ユニットから塗布系の処理ユニット
(G1及びG2)へのウエハWの搬送は上段アーム7a
のみで行い、後述する加熱処理後の搬送は中段アーム7
b又は下段アーム7cで行うことにより、ウエハWへの
熱影響を最小限に抑えることができる。
【0152】ボトムコーティングユニット(BARC)
における所定の塗布処理が終了すると、シャッタ43が
開いて中段アーム7b(又は下段アーム7c)が挿入さ
れてウエハWが受け渡され、中段アームは元の位置(筐
体41内)に収まる。そしてウエハWは加熱ユニット
(HP)113に搬送され、第1の前段階の加熱処理が
施される(S4)。この加熱温度は例えば120℃であ
る。
【0153】次に図15に示す高温度熱処理ユニット
(BAKE)において、シャッタ76bが開き、図15
に示すシャッタ76が開き、ウエハWが載置された第1
の主ウエハ搬送体A1の中段アーム7b(又は下段アー
ム7c)がY方向に温調装置C1の直上位置まで移動
し、温調装置C1における昇降ピン127が上昇し、サ
ブアーム115の高さよりも高い位置で該ピン127上
にウエハWが載置された後、中段アーム7bは元の位置
に収まるとともに、シャッタ76が閉じる。このときサ
ブアーム115は、主ウエハ搬送体16の動作の妨げと
ならないようにユニット中央付近に待機している。そし
て待機していたサブアーム115が温調装置C1上に移
動する。そして昇降ピン127がウエハWを載せた状態
で下降してウエハWはサブアーム115に受け渡され
る。
【0154】ウエハWを受け取ったサブアーム115
は、X方向に背面側に移動して、同様に昇降ピンの駆動
により次工程である高温度熱処理装置HHのホットプレ
ート112上に載置されて所定の第1の後段階の加熱処
理を行う(S5)。この加熱処理は例えば230゜Cで
所定時間だけ加熱される。
【0155】そして高温度熱処理装置HHにより所定の
熱処理が終了すると、ウエハWはサブアーム115によ
り温調装置C1まで移動されて、昇降ピン127を介し
温調プレート163上に載置されて所定の温度に調整さ
れる(S6)。
【0156】そしてウエハWは第1の主ウエハ搬送体1
6により、高温度熱処理ユニット(BAKE)から第1
の主ウエハ搬送部A1へ搬送され、ここから第4の処理
ユニット部G4に属する高精度温調ユニット(CPL)
へ同様の動作で搬送される。そしてここで例えば温度2
3℃で所定の温調処理が行われる(第2温調)(S
7)。
【0157】そして温調処理が終了すると、図17に示
すシャッタ43が開き、第1の処理ユニット部G1に属
するレジスト塗布ユニット(COT)へ搬送され、レジ
スト液の塗布処理が行われることになる(S8)。
【0158】このレジスト塗布ユニット(COT)で
は、ウエハWがカップCPの直上位置まで搬送されてく
ると、まず、ピン148が上昇してウエハWを受け取っ
た後下降して、ウエハWはスピンチャック142上に載
置されて真空吸着される。そしてノズル待機部に待機し
ていたノズル135がノズルスキャンアーム136及び
ガイドレール144の機構により図17で示すウエハW
の中心位置の上方まで移動する。そしてウエハW中心に
所定のレジスト液の塗布が行われた後に、駆動モータ1
43により例えば100rpm〜3000rpmで回転
させて、その遠心力でレジスト液をウエハW全面に拡散
させることによりレジスト液の塗布が完了する。
【0159】続いて第4の処理ユニット部G4における
プリベーキングユニット(PAB)のシャッタ76bが
開き、図22(a)に示すように、ウエハWを載せた中
段アーム7bがY方向に温調・搬送プレート71の直上
位置まで移動し、続いて同図(b)に示すように昇降ピ
ン84が上昇し、ピン上にウエハWが載置された後、中
段アーム7bは元の位置に収まるとともに、シャッタ7
6bが閉じ、同図(c)に示すように昇降ピン84が下
降してウエハWは温調・搬送プレート71上に載置され
る(S9)。なお、この図22(a)〜(c)の間は、熱処
理装置Hにおけるチャンバーカバー170は閉じた状態
にある。
【0160】そして図23(a)に示すように、チャン
バーカバー170が上方に開とされ、ウエハWを載せた
温調・搬送プレート71が背面側へ、ホットプレート8
6の直上位置まで移動し、続いて同図(b)に示すよう
にピン85が上昇してピン上にウエハWが載置された
後、温調・搬送プレート71は元の位置に収まるととも
に、同図(c)に示すようにピン85が下降してウエハ
Wはホットプレート86上に載置され、チャンバーカバ
ー170が下降して閉とされ、所定の第2の加熱処理
(PAB)が行われる(S10)。これによって、半導
体ウエハW上の塗布膜から残存溶剤が蒸発除去される。
【0161】この熱処理装置Hにより所定の加熱処理が
終了すると、図23に示した動作と逆の動作を行う。す
なわちホットプレート86から温調・搬送装置Cにより
温調・搬送プレート71にウエハWを載置させて正面側
へ戻る。このとき温調・搬送装置Cは加熱後のウエハW
の温度を例えば40℃で調整しながら(ウエハWを温調
しながら)正面側へ移動する(S11)。これにより加
熱処理から温調処理までの処理時間を短縮させることが
でき、スループットの向上が図ることができる。
【0162】そして図22で説明した動作と逆の動作
で、ウエハWは今度は第2の主ウエハ搬送体17により
温調・搬送装置C上から取り出され、続いて図4に示す
ドア38の窓38aを通過して膜厚検査部119・周辺
露光ユニット部120へ搬送される。ここで所定の膜厚
検査、基板周辺露光処理が行われた後(S12)、再び
第2の主ウエハ搬送体17により第5の処理ユニット部
G5の温調・搬送装置Cの昇降ピン84を介して、ウエ
ハ搬送体27によりインターフェース部14(S13)
から図示しない露光装置へ搬送される(S15)。この
場合ウエハWは、露光装置へ渡される前に、バッファカ
セットBRに一時的に格納されることもある。そしてそ
の後インターフェース部14の高精度温調ユニット(C
PL)130により所定の温調処理が行われる(S1
4)。また、上記膜厚検査では、直接肉眼で見る検査で
はなく検査機器によりミクロ的な検査を行うユニットで
あり、膜厚検査の他にも例えばパーティクル等の異物検
査や表面検査等をも行う。これに関しては例えば全ての
ウエハWを検査するのではなく適宜行うようにしてもよ
い。
【0163】そして露光処理が終了すると、ウエハWは
再びインターフェース部14を介して、ウエハ搬送体2
7により第5の処理ユニット部G5に属するポストエク
スポージャーベーキングユニット(PEB)へ搬送され
るわけであるが、この場合もS9〜S11で説明した動
作と同様の動作により、ウエハ搬送体27から温調・搬
送装置Cへ搬送され(S16)、温調・搬送装置Cから
熱処理装置Hへ搬送され、熱処理装置Hにより加熱処理
が行われ(第3加熱)(S17)、温調・搬送装置Cに
より例えば約40℃で所定の温度に調整しながら搬送さ
れ(S18)、第2の主ウエハ搬送部A2における第2
の主ウエハ搬送体17によりウエハWが取り出される。
【0164】次に第5の処理ユニット部G5に属する高
精度温調ユニット(CPL)により例えば23℃で温調
処理が行われ(第4温調)(S19)、その後、主ウエ
ハ搬送体17により第2の処理ユニット部G2に属する
現像ユニット(DEV)へ搬送され、現像液の塗布処理
が行われることになる(S20)。
【0165】この現像ユニット(DEV)では、ウエハ
WがカップCPの直上位置まで搬送されてくると、ま
ず、ピン148が上昇してウエハWを受け取った後下降
して、ウエハWはスピンチャック142上に載置されて
真空吸着される。そしてノズル待機部に待機していたノ
ズル135がノズルスキャンアーム136及びガイドレ
ール144の機構により、ウエハWの周辺位置の上方ま
で移動する。続いて駆動モータ143によりウエハWが
例えば10rpm〜100rpmで回転し、そしてノズ
ル135はウエハW周辺からY方向に移動しながら、回
転の遠心力により所定の現像液の塗布が行われる。
【0166】次に第4の処理ユニット部G4に属するポ
ストベーキングユニット(POST)へ搬送されるわけ
であるが、この場合もS9〜S11、S16〜S18で
説明した動作と同様の動作により、主ウエハ搬送体17
から温調・搬送装置Cへ搬送され(S21)、温調・搬
送装置Cから熱処理装置Hへ搬送され、熱処理装置Hに
より加熱処理が行われ(第4加熱)(S22)、温調・
搬送装置CによりウエハWの温度を調整しながら搬送さ
れ(S23)、今度は第1の主ウエハ搬送部A1におけ
る第1の主ウエハ搬送体16によりウエハWが取り出さ
れる。この加熱処理は例えば100゜Cで所定時間だけ
加熱される。これにより現像で膨潤したレジストが硬化
し、耐薬品性が向上する。
【0167】そしてウエハWは、主ウエハ搬送体16に
より第3の処理ユニット部G3におけるスペアの空間及
びウエハ搬送22を介してカセットステーション10の
カセットCRに戻される(S24)。ここで、カセット
ステーション10のカセットCRに戻される前に、カセ
ットステーション10の背面側に設けられた図示しない
マクロ検査器により、肉眼でウエハ基板W上の処理むら
等をマクロ的に検査する場合もある。また、上記マクロ
検査の他にも例えば、現像後のパターンの欠陥、線幅、
重ね合わせ/オーバーレイ精度等の検査をも行うように
してもよい。このようなマクロ検査器はカセットステー
ション10の背面側に突き出るように外付けしてもよい
し、カセットステーション10内に配置するように構成
しても構わない。
【0168】以上説明したように、第1加熱(S5)、
第2加熱(S10)、第3加熱(S17)、第4加熱
(S22)の直後は全て、温調・搬送装置Cにより搬送
しながら温調・温調しているので、それぞれのその後の
工程である第2温調(S7)、第3温調(S14)及び
第4温調(S19)による温調処理時間が短縮でき、ス
ループットが向上する。
【0169】更に、各熱処理ユニット部G3〜G5は1
0段、各塗布処理ユニット部G1及びG2は5段で構成
されており、しかもこれら各処理ユニット部G1〜G5
は第1の主ウエハ搬送部A1、21の主ウエハ搬送部A
2を取り囲むようにして配置されているので、大量の基
板を迅速に処理することができ、また各主ウエハ搬送体
16及び17は効率良く各処理ユニットにアクセスで
き、スループットの向上に寄与する。
【0170】また、主ウエハ搬送体16及び17から温
調・搬送装置Cを介して熱処理装置Hにより加熱処理を
行うことにより、すなわち加熱処理を行う前には、必ず
温調・搬送装置CによりウエハWの温度が所定の温度に
保たれるため、加熱処理時間を一定にしても処理状態に
差が出ることはなく、かつ基板処理全体におけるウエハ
Wの熱履歴を一定とすることができる。
【0171】また、図1に示すように、各熱処理系の処
理ユニット部G3〜G5における加熱装置H、HH等と
各塗布系処理ユニットG1及びG2との間に、温調系の
装置C1、C2、Cがそれぞれ配置されているため、各
加熱装置H、HH等が塗布系の処理ユニットG1及びG
2に与える熱影響を最小限に抑えることができる。
【0172】一方、主ウエハ搬送部A1及びA2と、各
処理ユニットG1〜G5との間を各囲繞部材44、44
´により囲繞している構造となっているので、各処理ユ
ニット及び各搬送部へのパーティクルの侵入を防止でき
る。
【0173】また、これら囲繞部材44、44´は、そ
れぞれ図4に示すように、第1及び第2の主ウエハ搬送
部A1及びA2の囲繞部材44と、各処理ユニットとの
間で隙間uを設けることにより、主搬送ウエハ搬送部A
1及びA2の搬送による振動が各処理ユニットに伝わる
ことはなく、各熱処理及び各塗布処理を確実に行うこと
ができる。
【0174】次に図24〜図26を参照して、この基板
処理装置1の気圧及び温度・湿度コントロールについて
説明する。
【0175】図24において、カセットステーション1
0,処理ステーション12およびインタフェース部14
の上方にはエア供給室10a,12a,14aが設けら
れており、エア供給室10a,12a,14aの下面に
防塵機能付きフィルタたとえばULPAフィルタ10
1,102,103が取り付けられている。各エア供給
室のULPAフィルタ101,102,103より清浄
な空気が、ダウンフローで各部10,12,14に供給
され、これらエア供給室から各処理ユニットへ図24及
び図25に示すようにダウンフローされるようになって
いる。このダウンフローの空気は上述したダクト31及
び32から矢印方向(上向き)に供給されるわけである
が、第1及び第2の処理ユニット部G1及びG2におい
てはその背面側に設けられた各ファン106を介して排
気ダクト100(図24参照)から下方の排気口125
へ排気され、また、第3〜第5の処理ユニット部G3〜
G5においては流路75b及び各ファン87a、87b
(図11)を介して、排気口75dから下方の排気口1
25へ排気されるようになっている。また、図26に示
すように第1及び第2の主ウエハ搬送部A1及びA2に
おいては各ファン36を介して下方の排気口125から
排気され、更にドア38の窓38aより周辺露光装置1
20及び検査ユニット部119へ通気され、排気口12
5へ排気されるようになっている。以上の各ファン10
6、87a、87b、36は全て制御部8により、各ユ
ニット個別にその回転数が制御される。
【0176】また、塗布系ユニット部(G1、G2)の
それぞれ各ユニット全てにおいてこれらの上方にそれぞ
れファン・フィルタユニットFが取り付けられ、それぞ
れ気圧、温度及び湿度を計測するセンサSが設けられて
いる。このファン・フィルタユニットFは、例えばUL
PAフィルタと小型のファンとを有している。一方、第
3〜第5の処理ユニット部G3〜G5、各ユニットに同
様のセンサSが設けられ、第1及び第2の主ウエハ搬送
部A1及びA2においても同様にセンサSが設けられて
いる。以上の各センサSは制御部8に検出結果が取り込
まれるようになっている。
【0177】以上の構成により、気圧コントロールにつ
いては第1及び第2の処理ユニット部G1及びG2内の
気圧を、第1及び第2の主ウエハ搬送部A1及びA2、
第3〜第5の処理ユニット部G3〜G5内の気圧よりも
例えば0.3(Pa)〜0.4(Pa)だけ高く制御す
る。このように、塗布系のユニットG1及びG2内の気
圧を、熱処理系及び搬送系の気圧よりも高く制御する、
すなわち陽圧コントロールをすることにより、最もパー
ティクルの制限が必要とされる塗布系のユニットにおけ
る塗布処理を確実かつ高精度に行うことができる。
【0178】また、以上の構成により第1〜第5の処理
ユニット部G1〜G5、第1及び第2の主ウエハ搬送部
A1及びA2における各ユニット内の気圧・温度・湿度
は各々個別にPID制御されるので、各ユニットの処理
に適合した最適な環境で各処理を行うことができる。
【0179】また、図4において第1又は第2の主ウエ
ハ搬送部A1又はA2のメンテナンスの際に、ドア38
を開いたときに制御部8の指令に基づき、全ユニットG
1〜G5及び全主搬送部A1及びA2内に供給される清
浄空気の量を増加させて気圧を更に高めるようにする。
これによりメンテナンス時に発生するパーティクルを抑
制することができる。更にこの気圧コントロールに加え
て、図1において背面側のパネル40を取り外し又は開
閉したときに、システム全体(基板処理装置1)内の気
圧を高めるようにしてもい。なお、そのような場合、メ
ンテナンス時のみ作動するファンを別途設けて、システ
ム全体(基板処理装置1)内の気圧を高めるようにして
もい。
【0180】また、図1に示すように、各熱処理系の処
理ユニット部G3〜G5における加熱装置H、HH等と
各塗布系処理ユニットG1及びG2との間に、温調系の
装置C1、C2、Cがそれぞれ配置されているため、各
加熱装置H、HH等が塗布系の処理ユニットG1及びG
2に与える熱影響を最小限に抑えることができる。従っ
て、各塗布系処理ユニットG1及びG2における温度制
御を精密に行うことができる。
【0181】また、基板処理装置1では、図27に示す
ように、熱処理系の各ユニット部G3〜G5における各
ユニットでは、一方の窓75aがシャッタ76aにより
開かれているときには、他方の窓75bがシャッタ76
bにより閉じられるように開閉制御が行われている。こ
れにより、各ユニットがいわばロードロック室的に機能
し、各ユニットを跨ぐ両側の環境を効果的に遮断し、そ
れぞれにおいて処理環境を良好に維持することができる
ようになる。
【0182】更に、基板処理装置1では、図28に示す
ように、液供給系の各ユニット部G1、G2における各
ユニットの開口部97がシャッタ43により開かれてい
るときには、このユニット部の両側にある熱処理系の各
ユニット部G3〜G5における各ユニットの窓75a、
75bがシャッタ76a、76bにより閉じられるよう
に開閉制御が行われている。これにより、液供給系のユ
ニットから熱処理系のユニットに処理に悪影響を及ぼす
雰囲気が流入しないようになる。
【0183】更に、このシステムはケミカル室(CH
M)26及び27内の液供給装置58及び59をも温調
可能としている。これにより塗布系の処理ユニットG1
及びG2に供給される処理液の温度が好適な状態に維持
される。なお、塗布系の処理ユニットとして使っていた
室をケミカル室に代用することも可能である。
【0184】図29は本発明の第2の実施形態による熱
処理ユニットを示しており、図11及び図12における
要素と同一のものについてはその説明を省略する。
【0185】この熱処理ユニットG3´では、筐体75
内に正面側(図中左方)から順に温調装置C1´と、低
温度熱処理装置LHと、高温度熱処理装置HHとが例え
ば直線状に配置されている。これら熱処理装置LH、H
Hは加熱温度の違いだけであり、これらの構成は第1の
実施形態の熱処理装置Hと同様に、円筒形の支持部材8
8に適当な断熱材を介して、低温度熱処理装置LHには
低温度ホットプレート111が設けられ、高温度熱処理
装置HHには高温度ホットプレート112が設けられて
いる。支持部材88の下方にはウエハWの受け渡しを行
うための3本のピン85が駆動装置82により昇降可能
に設置されており、この3本のピン85はそれぞれのホ
ットプレート111及び112に形成された貫通穴11
1a及び112aに埋没して配置されている。一方、温
調装置C1´は例えば第1実施形態の温調ユニット(CO
L)における温調装置と同様であり、温調機構としては
ペルチェ素子や冷却水を使用している。
【0186】これら温調装置C1´、低温度熱処理装置
LH、高温度熱処理装置HHの側方には、案内レール1
18がX方向に延設されており、この案内レール118
に沿って図示しない駆動装置により移動可能なようにサ
ブアーム115が設けられている。このサブアーム11
5は、1対のハンド115a、115aを有している。
【0187】この熱処理ユニットG3´は、第1実施形
態における各処理ユニット部G3〜G5の配置と同様に
配置される。この場合、図1において処理ステーション
12背面側のパネル40を背面側に移動させて、熱処理
ユニットG3´の寸法に合わせて配置する。
【0188】この熱処理ユニットG3´の作用について
は、シャッタ76が開き、第1又は第2の主ウエハ搬送
体A1又はA2の中段アーム7b(又は下段アーム7
c)がY方向に温調装置C1´の直上位置まで移動し、
温調装置C1´における昇降ピン127が上昇し、サブ
アーム115の高さよりも高い位置で該ピン127上に
ウエハWが載置された後、中段アーム7bは元の位置に
収まるとともに、シャッタ76が閉じる。このときサブ
アーム115は、主ウエハ搬送体16の動作の妨げとな
らないように低温度熱処理装置LH側に位置している。
そして低温度熱処理装置LH側に位置していたサブアー
ム115が温調装置C1´上に移動する。そして昇降ピ
ン127がウエハWを載せた状態で下降してウエハWは
サブアーム115に受け渡される。
【0189】そして、ウエハWを受け取ったサブアーム
115は、X方向に背面側に移動して、同様に昇降ピン
の駆動により次工程である低温度熱処理装置LH、その
次の工程である高温度熱処理装置HHのホットプレート
111、112上に順次載置されて所定の加熱処理を行
う。
【0190】そして高温度熱処理装置HHにより所定の
熱処理が終了すると、ウエハWはサブアーム115によ
り温調装置C1´まで移動されて、温調プレート122
上に載置されて所定の温調処理を行なう。
【0191】本実施形態では、特に、温度の異なる熱処
理、更には温調処理を連続的に行うことができ、スルー
プットの向上を図ることができる。
【0192】なお、温調装置C1´と低温度熱処理装置
LHと高温度熱処理装置HHとを適宜遮蔽板で仕切るよ
うにすれば、各装置における温度制御をより精密に行う
ことができる。
【0193】図30は本発明の第3の実施形態による基
板処理装置を示しており、この基板処理装置150は、
第1の実施形態における第2の主ウエハ搬送部A2が変
形して、更に塗布系の処理ユニット部G2´が増設され
たものであり、それ以外の構成については第1実施形態
と同様である。この処理ユニット部G2´はレジスト塗
布ユニット(COT)及び現像ユニット(DEV)を有
している。
【0194】第1の実施形態による主ウエハ搬送部A1
(A2)は主ウエハ搬送体16(17)自体がY方向に
は移動することはなかったが、この第3実施形態による
第3の主ウエハ搬送部A3は、Y方向にも移動可能なよ
うにY軸ポール128が設けられている。このY軸ポール
128は鉛直方向のポール33に沿って移動可能とされ
ており、このY軸ポールに沿って移動可能に主ウエハ搬
送体17が取り付けられている。
【0195】これにより、第4及び第5の熱処理ユニッ
ト部G4及びG5で基板が処理された後、第1及び第2
の塗布系の処理ユニット部G1及びG2で処理しきれな
かった基板を第3の第3の主ウエハ搬送部A3による主
ウエハ搬送体17により、処理ユニットG2´へ搬送し
て所定の塗布処理を行なうことができる。これによりス
ループットは向上する。
【0196】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0197】図31はこの実施形態に係る基板処理装置
の構成を示す平面図、図32はその一部斜視図である。
【0198】これらの図に示すように、この実施形態に
係る基板処理装置201は、インタフェース部202の
構成が上述した実施形態と異なる。この実施形態に係る
インタフェース部202では、露光装置203との間に
2段の第1及び第2のインタフェース部202a、20
2bが設けられている。
【0199】第1のインタフェース部202aでは、第
5の熱処理ユニット部G5の開口部と対面するようにウ
エハ搬送体204が配置されている。
【0200】このウエハ搬送体204の背面側には、当
該ウエハ搬送体204と対面するように、上から順番に
周辺露光装置WEE、イン用バッファカセットINB
R、アウト用バッファカセットOUTBRが多段配置さ
れている。イン用バッファカセットINBRは、露光装
置203に搬入されるウエハWを一旦収容するもので、
例えばそのようなウエハWを25枚程収容する。アウト
用バッファカセットOUTBRは、露光装置203から
搬出されたウエハWを一旦収容するもので、例えばその
ようなウエハWを25枚程収容する。
【0201】ウエハ搬送体204の正面側には、当該ウ
エハ搬送体204と対面するように、上から順番に受け
渡しユニットTRS、2段の高精度温調ユニットCPL
が多段に配置されている。受け渡しユニットTRSは、
図示を省略するが例えば基台上にウエハWを支持する3
本の支持ピンを設けて構成され、第1のインタフェース
部202aにおけるウエハ搬送体204及び後述する第
2のインタフェース部202bにおけるウエハ搬送体2
06の両方からアクセスができるように開口部が設けら
れている。高精度温調ユニットCPLは、上述した実施
形態のものとほぼ同様の構成であり、第1のインタフェ
ース部202aにおけるウエハ搬送体204及び後述す
る第2のインタフェース部202bにおけるウエハ搬送
体206の両方からアクセスができるように開口部が設
けられている。
【0202】ウエハ搬送体204は、Z方向に移動可能
で、かつθ方向に回転可能に構成されており、かつ、ウ
エハ搬送体204における受け渡し用のフォーク204
aが上下2本それぞれ進退自在に構成され、ウエハ搬送
体204における受け渡し用のフォーク204aが第5
の熱処理ユニット部G5の各開口部、周辺露光装置WE
E、イン用バッファカセットINBR、アウト用バッフ
ァカセットOUTBR、受け渡しユニットTRS、2段
の各高精度温調ユニットCPLに対してアクセスしてこ
れら各部との間で別々のフォーク204でウエハWの受
け渡しを行い、ウエハWの搬送を行うようになってい
る。
【0203】第2のインタフェース部202bには、
Y,Z方向に移動可能で、θ方向に回転可能に構成なウ
エハ搬送体206が配置されている。このウエハ搬送体
206は、進退自在な受け渡し用のピン206aが受け
渡しユニットTRS、2段の各高精度温調ユニットCP
L、露光装置203におけるインステージ203a、ア
ウトステージ203bに対してアクセスしてこれら各部
との間でウエハWの受け渡しを行い、ウエハWの搬送を
行うようになっている。
【0204】次に、このように構成されたインタフェー
ス部202におけるウエハWの搬送動作を説明する。
【0205】第5の熱処理ユニット部G5から搬入され
たウエハWは、ウエハ搬送体204→イン用バッファカ
セットINBR→ウエハ搬送体204→周辺露光装置W
EE→ウエハ搬送体204→高精度温調ユニットCPL
→ウエハ搬送体206を介して露光装置203における
インステージ203aに搬送される。
【0206】一方、露光装置203におけるアウトステ
ージ203bから搬出されたウエハWは、ウエハ搬送体
206→受け渡しユニットTRS→ウエハ搬送体204
→アウト用バッファカセットOUTBR→ウエハ搬送体
204を介して第5の熱処理ユニット部G5へ搬出され
る。
【0207】本実施形態によれば、特にウエハ搬送体2
06の負荷が低減されているので、露光装置203の要
求に応じて直ぐにアウトステージ203bからウエハW
を搬出することが可能である。従って、露光装置203
側で搬出要求のあったウエハWを露光装置203内に待
たせるようなことが非常に少なくなる。また、これに加
えてウエハ搬送体204の負荷も低減されるので、露光
装置203から搬出されたウエハWを一定の時間で第5
の熱処理ユニット部G5側に受け渡すことができる。従
って、本実施形態の基板処理装置201によれば、線幅
をより均一に形成することが可能となる。更に、この実
施形態によれば、第2のインタフェース部202bの背
面側にウエハ搬送体205、206に対して直接作業者
がアクセスできるメンテナンス領域207を確保するこ
とができる。
【0208】なお、第1のインタフェース部202a正
面の空き領域208は、この基板処理装置201に必要
な薬液を貯留するタンク等を配置するため領域としても
よい。
【0209】また、受け渡しユニットTRS及び2段の
高精度温調ユニットCPLの上方に周辺露光装置を配置
するようにしても構わない。
【0210】なお、本発明は以上説明した実施形態には
限定されない。
【0211】上記実施形態においては、熱処理系ユニッ
ト部を3つ(G3〜G5)、主ウエハ搬送部を2つ(A
1,A2)、塗布系ユニット部を2つ(G1,G2)そ
れぞれ設ける構成としたが、例えば熱処理系ユニット部
を4つ、主ウエハ搬送部を3つ、塗布系ユニット部を3
つとして、その配置を保ったまま図1において左右方向
に増設してもよい。また、必要に応じて更に増設をする
ことも可能である。
【0212】また、図に示す熱処理ユニット部G3(G
4、G5)において、温調・搬送装置Cと熱処理装置H
との間に互いの熱干渉を抑制するための一点鎖線で示す
遮蔽板93をもうける構造とし、温調・搬送装置Cによ
る搬送の際にはこの遮蔽板93をスライドさせて開閉す
るようにしてもよい。
【0213】更に、本発明は半導体ウエハばかりでな
く、例えば液晶表示装置に使われるガラス基板等につい
ても適用が可能である。
【0214】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板の温調処理に要する時間を実質的に低減することがで
き、また基板の温調処理に要する時間がスループットの
低下に与える影響を極力減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による基板処理装置の
全体構成を示す平面図である。
【図2】同基板処理装置の全体構成を示す正面図であ
る。
【図3】同基板処理装置の全体構成を示す背面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態による主ウエハ搬送部
の断面図である。
【図5】同主ウエハ搬送部の要部を示す斜視図である。
【図6】同主ウエハ搬送部の側面図である。
【図7】同主ウエハ搬送部における主ウエハ搬送体の駆
動機構を示す側面図である。
【図8】同主ウエハ搬送体の正面図である。
【図9】同主ウエハ搬送体の断面図である。
【図10】図9における[10]−[10]線方向断面
図である。
【図11】本発明の第1の実施形態によるプリベーキン
グユニット(PAB)、ポストエクスポージャーベーキ
ングユニット(PEB)、ポストベーキングユニット
(POST)の横断面図である。
【図12】同熱処理ユニットの縦断面図である。
【図13】同熱処理ユニットにおける筐体の温調機構を
示すための模式図である。
【図14】本発明の第1の実施形態による高精度温調ユ
ニット(CPL)の横断面図である。
【図15】本発明の第1の実施形態による高温度熱処理
ユニット(BAKE)の横断面図である。
【図16】本発明の第1の実施形態によるトランジショ
ンユニット(TRS)の横断面図である。
【図17】本発明の第1の実施形態によるレジスト塗布
ユニットを示す平面図である。
【図18】同縦断面図である。
【図19】本発明の第1の実施形態による現像ユニット
を示す平面図である。
【図20】同縦断面図である。
【図21】本発明の第1の実施形態による基板処理装置
の一連の動作を示すフロー図である。
【図22】熱処理ユニットにおける基板受け渡しの作用
を説明するための図である。
【図23】同熱処理ユニットの作用図である。
【図24】本発明の第1の実施形態による基板処理装置
の清浄空気の流れを示す略正面図である。
【図25】同清浄空気の流れを示す略側面図である。
【図26】同清浄空気の流れを示す略側面図である。
【図27】本発明に係るシャッターの開閉動作(その
1)を説明するための図である。
【図28】本発明に係るシャッターの開閉動作(その
1)を説明するための図である。
【図29】本発明の第2の実施形態による熱処理ユニッ
トの横断面図である。
【図30】本発明の第3の実施形態による基板処理装置
の部分平面図である。
【図31】本発明の第4の実施形態による基板処理装置
の平面図である。
【図32】図31に示した基板処理装置におけるインタ
フェース部の斜視図である。
【符号の説明】
W…半導体ウエハ G1〜G5…第1〜第5の処理ユニット部 u…隙間 A1…第1の主ウエハ搬送部 A2…第2の主ウエハ搬送部 F…フィルタ S…センサ C…温調・搬送装置 H…熱処理装置 LH…低温度熱処理装置 HH…高温度熱処理装置 1…基板処理装置 7a…上段アーム 7b…中段アーム 7c…下段アーム 8…制御部 9…遮蔽板 16…主ウエハ搬送体 17…第2の主ウエハ搬送体 36…ファン 38…ドア 40…パネル 41…筐体 44…囲繞部材 58…液供給装置 75…筐体 75b…流路 75c…開口 75a…開口部 76…シャッタ 84…昇降ピン 93…遮蔽板 115…サブアーム 150…基板処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 成昭 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 松山 雄二 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 出口 洋一 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 松永 正隆 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 宮田 亮 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA25 FA01 GA26 4F042 AA02 AA07 BA06 BA11 BA19 CB26 DA09 DC01 DD38 5F031 CA02 DA01 FA01 FA07 FA11 FA12 FA15 GA47 GA48 GA49 HA33 HA37 LA13 MA02 MA03 MA24 MA26 MA27 MA30 NA02 NA07 NA15 NA18 5F046 AA28 CD01 CD05 JA24 KA04 LA13

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を搬送するための主搬送部と、 前記主搬送部の周囲に配置され、少なくとも基板に対し
    て熱的処理を施す処理ユニットと、 前記主搬送部の周囲に配置され、基板上に所定の液を供
    給する液供給ユニットと、 前記液供給ユニットが前記処理ユニット及び前記主搬送
    部よりも陽圧で、且つ、前記主搬送部と前記処理ユニッ
    トとがほぼ等しい気圧となるように制御する手段とを具
    備することを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記主搬送部、前記処理ユニット及び前記液供給ユニッ
    トが、それぞれ別個の筐体内に配置され、 前記各筐体は、それぞれ基板の受け渡しを行うための開
    口部を有し、 前記各筐体間で隣接する開口部間を繋ぐ通路は、囲繞部
    材により囲繞されていることを特徴とする基板処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板処理装置におい
    て、 前記囲繞部材と少なくとも一方の前記筐体との間には微
    小な隙間が設けられていることを特徴とする基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のちいずれか1項
    に記載の基板処理装置において、 前記気圧制御手段は、前記主搬送部、前記処理ユニット
    及び前記液供給ユニットに対してそれぞれ、 気体を供給する気体供給部と、 気体を排気する気体排気部と、 気圧を計測する気圧計測部とを備え、 前記計測された気圧に基づき前記気体供給部により供給
    される気体の量及び前記気体排気部により排気される気
    体の量のうち少なくとも一方を制御することを特徴とす
    る基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 前記処理ユニットは、上下方向に多段に配置され、 各処理ユニット毎に、前記気体供給部、前記気体排気部
    及び前記気圧計測部を備えることを特徴とする基板処理
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項5のうちいずれか1
    項に記載の基板処理装置において、 前記主搬送部、前記処理ユニット及び前記液供給ユニッ
    トの筐体のうち少なくとも1つには、内部保守に用いる
    開閉可能なドアーが設けられ、 前記気圧制御手段は、前記ドアーが開かれたとき、筐体
    内の気圧を高めるように制御することを特徴とする基板
    処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6のうちいずれか1
    項に記載の基板処理装置において、 前記主搬送部、前記処理ユニット及び前記液供給ユニッ
    トの筐体を全体的に囲繞すると共に、内部保守に用いる
    開閉可能なパネルが設けられた外側筐体を更に有し、 前記気圧制御手段は、前記パネルが開かれたとき、外側
    筐体内の気圧を高めるように制御することを特徴とする
    基板処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の基板処理
    装置において、 前記ドアー又は前記パネルが開かれたときだけ作動する
    気体供給部が更に前記筐体内又は前記外部筐体内に設け
    られていることを特徴とする基板処理装置。
  9. 【請求項9】 基板を搬送するための主搬送部と、 前記主搬送部の周囲に配置され、基板上に所定の液を供
    給する液供給ユニットと、 前記主搬送部の周囲に配置された処理ユニットと、 前記主搬送部、前記液供給ユニット及び前記処理ユニッ
    トの温調又は湿度管理をそれぞれ別個に行うユニット温
    調手段とを具備し、 前記処理ユニットは、 前記主搬送部と隣接するように配置され、基板を所定の
    温度に調整する温調部と、 前記主搬送部に対して前記温調部が介在するように配置
    され、基板に対して熱的処理を施す処理部とを具備する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の基板処理装置におい
    て、 前記処理部は温調機構により覆われていることを特徴と
    する基板処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10に記載の基板
    処理装置において、 前記温調部と前記処理部との間に開閉可能な熱遮蔽板が
    配置されていることを特徴とする基板処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項9から請求項11のうちいずれ
    か1項に記載の基板処理装置において、 前記処理ユニットは、上下方向に多段に配置され、 前記ユニット温調手段は、前記各処理ユニット毎に別個
    に温調又は湿度管理することを特徴とする基板処理装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項9から請求項12のうちいずれ
    か1項に記載の基板処理装置において、 前記液供給ユニットは、上下方向に多段に配置され、 前記ユニット温調手段は、前記各液供給ユニット毎に別
    個に温調又は湿度管理することを特徴とする基板処理装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項9から請求項13のうちいずれ
    か1項に記載の基板処理装置において、 前記液供給ユニットに対して前記液を供給するための液
    供給機構を更に有し、 前記ユニット温調手段は、前記液供給機構も温調又は湿
    度管理することを特徴とする基板処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の基板処理装置にお
    いて、 前記液供給機構は、前記液供給ユニットの下方に配置さ
    れていることを特徴とする基板処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項9から請求項15のうちいずれ
    か1項に記載の基板処理装置において、 前記液供給ユニットは、前記液供給ユニットに対して前
    記液を供給するための液供給機構に代用可能であること
    を特徴とする基板処理装置。
  17. 【請求項17】 基板に対して熱的処理を施す処理部及
    び基板を所定の温度に調整する温調部とを有する処理ユ
    ニットが上下方向に多段に配置された処理ユニット群
    と、 前記処理ユニット群の一方側に配置され、前記各処理ユ
    ニットに対してアクセス可能な垂直搬送型の第1の主搬
    送装置と、 前記第1の主搬送装置の周囲に配置され、基板上に所定
    の液を供給する第1の液供給ユニットと、 前記処理ユニット群の他方側に配置され、前記各処理ユ
    ニットに対してアクセス可能な垂直搬送型であると共に
    所定の平面方向に移動可能な第2の主搬送装置と、 前記第2の主搬送装置の平面移動方向に沿って配置さ
    れ、基板上に所定の液を供給する複数の第2の液供給ユ
    ニットとを具備することを特徴とする基板処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の基板処理装置にお
    いて、 前記第1及び第2の液供給ユニットが、上下方向に多段
    に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
  19. 【請求項19】 基板を搬送する基板搬送装置と、 前記基板搬送装置の両側及び前面に配置された処理ユニ
    ットとを備え、 少なくとも一側の前記処理ユニットは垂直方向に多段に
    配置され、 前記基板搬送装置は、前記各ユニットに対して基板の受
    け渡しができる垂直搬送型であり、かつ、前記基板搬送
    装置を垂直方向に対して支持する支持部材が前面に配置
    された前記処理ユニット側に取り付けられていることを
    特徴とする基板処理装置。
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