JP2003331561A - 光ディスク駆動安定化装置および光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク駆動安定化装置および光ディスク装置

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JP2003331561A JP2002134229A JP2002134229A JP2003331561A JP 2003331561 A JP2003331561 A JP 2003331561A JP 2002134229 A JP2002134229 A JP 2002134229A JP 2002134229 A JP2002134229 A JP 2002134229A JP 2003331561 A JP2003331561 A JP 2003331561A
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sheet
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性を有する光ディスクと安定化手段間の
気流によって光ディスク面に加えられる静圧場を考慮す
ることにより、ディスク安定化に際して適切な形状をな
す安定化手段の構成を提供する。 【解決手段】 光ディスクシート1における書込あるい
は読取が行われる部位における回転軸方向の振れを、ベ
ルヌーイの法則による空気流の圧力差を生起させること
によって安定化させる突出部材4を備え、この突出部材
4を、光ディスクシート1方向に突出させ、かつ突出部
材4における光ディスクシート1方向に突出する方向の
内部を中空部4aとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性を有するシ
ート状の光学的情報記録媒体である光ディスクを回転駆
動させる際に、その回転軸方向の振れを、ベルヌーイの
法則による空気流の圧力差を生起させることによって安
定化させる光ディスク駆動安定化装置、およびその光デ
ィスク駆動安定化装置を搭載して光ディスクの記録面に
対して光学的に書込および/または読取を行う光ディス
ク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビ放送のデジタル化が始まる
など、大容量のデジタルデータを記録することが光ディ
スクに求められている。光ディスクの高密度化に対応す
るための手法のうち、基本的な方法は記録/再生のため
の光スポット径を小さくすることである。このため、記
録/再生のために用いられる光の波長を短く、かつ対物
レンズの開口数NAを大きくすることが有効である。光
の波長についてはCD(compact disk)では近赤外光の
780nm、DVD(digital versatile disk)では赤
色光の650nm近傍の波長が用いられている。最近、
青紫光の半導体レーザが開発され、今後は400nm近
傍のレーザ光が使用されると予想される。
【0003】また、対物レンズについては、CD用はN
A0.5未満であったが、DVD用はNA0.6程度であ
る。今後、さらに開口数(NA)を大きくしてNA0.
7以上とすることが求められる。
【0004】しかし、対物レンズのNAを大きくするこ
と、および光の波長を短くすることは、光を絞るときに
収差の影響が大きくなることでもある。したがって、光
ディスクのチルトに対するマージンが減ることになる。
また、NAを大きくすることによって焦点深度が小さく
なるため、フォーカスサーボ精度を上げなくてはならな
い。
【0005】さらに、高NAの対物レンズを使用するこ
とによって、対物レンズと光ディスクの記録面との距離
が小さくなってしまうため、光ディスクの面ぶれを小さ
くしておかないと、始動時のフォーカスサーボを引き込
む直前、対物レンズと光ディスクとが衝突することがあ
り、ピックアップの故障の原因となる。
【0006】短波長,高NAの大容量光ディスクとし
て、例えばO PLUS E(vol.20 No.2)の
183ページに示されているように、CDと同程度に厚
く剛性の大きい基板に記録膜を成膜し、記録/再生用の
光を基板を通さずに、薄いカバー層内を通して記録膜に
対して記録/再生する構成のシステムが提案されてい
る。
【0007】また、例えば特開平7−105657号公
報,特開平10−308059号公報に記載されている
ように、平面をもつ安定化板上で可撓性を有する光ディ
スクを回転させて、ベルヌーイの法則による空気力を利
用して光ディスクにおける面ぶれを安定化させようとす
る方法が知られている。
【0008】また、本件出願人は、特願2001−22
8943号などにおいて、可撓性を有するシート状の光
ディスクの回転駆動時、少なくとも光ディスクにおける
書込あるいは読取が行われる部位における回転軸方向の
振れをベルヌーイの法則に基づく空気流の圧力差によっ
て安定化させる安定化手段を備えることを提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術において、光ディスクの基板を剛体で形成する
と、回転する光ディスクにおける面ぶれ,チルトを小さ
くするためには、きわめて正確な成形をし、かつ熱変形
が生じないように低温で記録膜を成膜しなければならな
い。このことは、光ディスク製造に係るタクトタイムを
長くすることになり、コストを上げる原因となる。
【0010】また、変形する複雑な形状の可撓性を有す
る光ディスクと安定化手段間における空気流の圧力分布
は、単純なベルヌーイの法則の適用では求めることがで
きず、正確な流体計算をして光ディスクを安定化させる
ために適切な安定化手段の形状を求めなければならない
という問題もある。
【0011】本発明の目的は、従来の課題を解決し、可
撓性を有する光ディスクと安定化手段間における気流に
よって光ディスク面に加えられる静圧場を考慮し、ディ
スク安定化に際して適切な形状を有する安定化手段を備
えた光ディスク駆動安定化装置、および光ディスク装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、可撓性を有するシート状
の光ディスクを回転させる回転駆動手段と、光ディスク
の記録面とは反対面側に設置され、少なくとも光ディス
クにおける書込あるいは読取が行われる部位における回
転軸方向の振れを、空気流の圧力差を生起させることに
よって安定化させる安定化手段とを備え、この安定化手
段として光ディスク方向に突出する突出部材を用いた光
ディスク駆動安定化装置であって、前記突出部材におけ
る光ディスク方向に突出する方向の内部を中空状、ある
いは前記突出部材における光ディスク方向に突出する方
向の先端形状を凹状に形成したことを特徴とし、この構
成によって、可撓性を有するシート状の光ディスクの安
定化に際して適切な形状を有する安定化手段としての突
出部材の形状となり、ディスク回転駆動時における面ぶ
れを効果的に抑制することができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
光ディスク駆動安定化装置において、突出部材を複数個
設置したことを特徴とし、この構成によって、面ぶれの
少ない安定化する領域が複数箇所になるため、安定化が
より向上し、設計の自由度が増加することになる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
光ディスク駆動安定化装置において、突出部材の中空状
あるいは凹状部分における開口面積を可変にする開口面
積可変手段を備えたことを特徴とし、この構成によっ
て、光ディスクの回転速度などの動作状況変化にも対応
して、動的に、より適切な安定化状態を創り出すことが
できる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
光ディスク駆動安定化装置において、突出部材の傾きを
光ディスクの対向面における法線に一致させるように可
変にする傾き可変手段を備えたことを特徴とし、この構
成によって、常に光ディスクと突出部材との対向面が略
平行になるため、光ディスクの回転速度などの動作状況
変化にも対応して、さらに動的に適切な安定化状態を創
り出すことができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4い
ずれか1項記載の光ディスク駆動安定化装置において、
突出部材を光ディスクにおける両面にそれぞれ設置した
ことを特徴とし、この構成によって、突出部材の作用が
より安定することになるため、設計の自由度が大きくな
る。
【0017】請求項6に記載の発明は、可撓性を有する
シート状の光ディスクを回転させる回転駆動手段と、光
ディスクの記録面に対して光学的に書込および/または
読取を行う光ピックアップと、光ディスクの記録面とは
反対面側に設置され、少なくとも光ディスクにおける書
込あるいは読取が行われる部位における回転軸方向の振
れを、空気流の圧力差を生起させることによって安定化
させる安定化手段とを備え、この安定化手段として光デ
ィスク方向に突出する突出部材を具備した光ディスク駆
動安定化手段を備えた光ディスク装置であって、前記光
ディスク駆動安定化装置として請求項1〜5いずれか1
項記載の光ディスク駆動安定化装置を搭載したことを特
徴とし、この構成によって、ディスク安定化に際して適
切な形状を有する安定化手段としての突出部材が搭載さ
れるため、ディスク回転駆動時における面ぶれを効果的
に抑制することができ、光ディスクの記録面に対する書
込および/または読取が安定して行われることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の実施形態における基本構成
を説明するための光ディスク駆動安定化装置の参考例を
示す斜視図であり、1は可撓性を有する光ディスクシー
ト、2は安定化手段としての突出部材である。
【0020】光ディスクシート1の基本構成は、図2に
示す断面図に示すような構成であって、光ディスクシー
ト1における記録層1aの反対側となる基板1bが、突
出部材2に対向するように、回転駆動手段である図示し
ないスピンドルシャフトのチャッキング部にセットさ
れ、回転駆動される。
【0021】光ディスクシート1の具体例を説明する。
本例では、基板1bにおいて可撓性を持たせるために
0.1mm程度の薄いシートを用いた。例えばポリエチ
レンテレフタレート製の厚さ80μmのシートに熱転写
で、スタンパのピッチが0.6μm、幅0.3μmのグル
ーブを転写し、その後、スパッタリングでシート/Ag
反射層を120nm/(ZrO2-Y23)-SiO2,7
nm/AgInSbTeGe,10nm/ZnS-Si
2,25nm/Si34の順番に成膜した。このシー
トにUV樹脂をスピンコートし、紫外線照射で硬化させ
て厚さ5μmの透明保護膜を形成し、さらに、このディ
スクを大口径のレーザ光で記録層1aを溶融結晶化する
ことにより、反射率を上げたものを使用した。
【0022】図1には、光ディスクシートの回転によっ
て、突出部材2と回転する光ディスクシート1の間に生
じる気流の静圧の効果を計算した際に使用したモデルを
示しており、ここで、静圧とは光ディスクが流体によっ
てその表面の法線方向に受ける圧力を言う。ベルヌーイ
の法則に基づくディスク面ぶれの安定化の原理は、この
静圧とディスク変形によって生じた回復力と回転による
遠心力とが釣り合うことによって安定化するものと考え
られる。
【0023】光ディスクシート1は半径60mmでz軸
を中心として1000rpmの速度で回転しており、実
験によって求められた形状に変形させている。参考例で
は突出部材2は、直径20mmの円柱状の形状をしてお
り、下端面が球形になっている。突出部材2である円柱
の高さ方向の軸はz軸と一致している。光ディスクシー
ト1と突出部材2との最近接距離は50×10-6mであ
る。なお、光ディスクシート1の変形形状はレーザー干
渉計によって、ディスク表面全体をスキャンし、各点に
おけるz座標を画像処理して求めた。流体計算はナビエ
ストークス式を時間定常,非圧縮,3次元条件下で解く
ことによって行った。
【0024】図3は参考例のモデルをz軸における正の
方向(図における上方)から見たxy平面の第1象限を
示している図である。突出部材2の中心は回転中心から
x,y方向にそれぞれ30mmの距離に位置している。
以後、流体計算の結果は、この方向から見た結果によっ
て示す。
【0025】図4は本発明に係る光ディスク駆動安定化
装置の第1実施形態を説明するための斜視図であり、図
1に示す参考例と異なる構成は、突出部材4として中空
状の円柱体を使用した点である。また本実施形態におい
て、撓んで変形した光ディスクシート1の表面と突出部
材4の端面との最近接距離は50×10-6mに保つよう
にしている。
【0026】図5は図4に示す中空状の円柱体からなる
突出部材4にて光ディスクシート1をガイドした本発明
の実施形態の場合における光ディスクシートが受ける静
圧場を示す。突出部材4の中空部4aにおける半径を
9.5mm,6.0mm,2.0mm,0[mm](中
空にしていない場合)とした4条件について解析を行っ
た結果である。
【0027】図5において、ディスク表面が受ける静圧
の大きさを点密度にて示しており、中空部4aの領域が
小さいほど静圧の変化が大きいことが分かる。各条件に
おける突出部材4の下端面における光ディスクシート1
が受ける力を、圧力を積分することにより求めた。
【0028】また、中空部4aの領域における最大最小
静圧の差などの実測値を(表1)に示す。
【0029】
【表1】
【0030】このように全体として反発力たる静圧から
受ける力は殆ど変わらないが、静圧差は大きく違うこと
が分かった。すなわち、このような静圧差は、安定条件
からは不利に働く。この観点からは突出部材4はできる
だけ大きい径の中空状円柱体にした方が好ましい。
【0031】上述の計算結果からはできるだけ中空にし
た方がディスク面安定化の観点からは有利であったが、
突出部材4の構造強度上、図4に示す例では、中空半径
r=6.0mmに相当する円柱形状にしてあり、光ディ
スクシート1をスピンドルモータによって1000rp
mで回転することで、突出部材4の下端面の領域に安定
化領域が形成された。この領域において、従来の記録/
再生装置に具備されているフォーカス・サーボ機能を設
けることなく、リード/ライト動作を行うことが可能に
なった。
【0032】図6に示すように、前記と同様な構成をな
す複数(図では2個を例示している)の突出部材4,4
を光ディスクシート1の回転軸LOに対して互いに直角
方向に配置することが考えられる。この場合、各突出部
材4,4の中心oはそれぞれ、光ディスクシート1の回
転中心Oと等距離に配置されており、各突出部材4,4
の長軸Loが互いに平行となっている。このような設置
構成にすることで、面ぶれの少ない安定化領域が、突出
部材4,4の下端面側のみならず、突出部材4,4同士
の中間点付近にも生じることになり、このため設計の自
由度が増加する。
【0033】上述したように、突出部材4における中空
部4aの領域の面積は大きいほど、下面の光ディスク面
は安定化されるが、突出部材4の構造強度的な問題が生
じる。そこで、光ディスクシート1の回転数が大きく安
定化状態を保つのが難しい条件にも動的に対応できるよ
うに、突出部材4の下面における中空となる面積を可変
にすることが望ましい。
【0034】そこで、例えば図7に示すように、突出部
材5の中空部5aに、互いに周方向に摺動する複数の金
属製の羽根6aからなる開口面積可変手段である絞り機
構6を設置し、各羽根6aの内側にて形成される中心部
に任意の径の開口Sを形成することを可能にすることに
より、中空部5aにおける外部に対する開口Sの面積を
可変にすることが考えられる。
【0035】図8に示す本実施形態の構成例では、複数
(図では2個を例示している)の突出部材4,4を光デ
ィスクシート1の両面から接近させ、安定化領域を作り
出している。両突出部材4,4の中心oは光ディスクシ
ート1の回転軸LOと等距離になるように設置されてい
る。このような配置構成にすることにより、面ぶれの少
ない安定化領域が、突出部材4,4の下端面側のみなら
ず、突出部材4,4同士の中間点付近にも生じることに
なり、この領域でも読み書き可能領域ができるため、設
計の自由度が増加する。
【0036】また上述したように、突出部材4を光ディ
スクシート1に近接させるほど、あるいは光ディスクシ
ート1の回転速度を増加させるほど、光ディスクシート
1の面上の流体から受ける力が大きくなる。このような
場合、光ディスクシート1の変形が大きくなり、空気の
流れ場が変化し静圧の最適発生条件が変わることがあ
る。そこで光ディスクシート1の変形に応じて、適切に
突出部材4の設置条件を変える機構が必要となる。
【0037】突出部材4の設置条件を変える構成として
は様々考えられるが、最も簡単な機構として、光ディス
クシート1の変形に応じて突出部材4における光ディス
クシート1に向かう軸線の傾きを変化させ、常に光ディ
スクシート1上の安定化領域(リード/ライトが行われ
る領域)の法線と突出部材4の軸線(中心線)とを一致
させることが望ましい。図9は回転方向(この場合はy
軸方向)から構成全体を見た状態を示しており、回転速
度が増加すると、静圧効果が大きくなり微小にディスク
面は変形する。このとき傾き可変手段である傾斜角制御
装置7によって、突出部材4における光ディスクシート
1方向へ向かう軸線をディスク面上の法線に一致させる
ように、突出部材4の傾斜角度を制御する構成になって
いる。この例では、常に、突出部材4の下端面とディス
ク1の表面とを略平行にすることができ、設定当初の安
定化条件に近似した条件で動作することができる。
【0038】次に図10〜図14を参照して、前記構成
の光ディスク駆動安定化装置を搭載した本発明に係る光
ディスク装置の実施形態について説明する。
【0039】図10は光ディスク装置の第1実施形態の
要部の概略構成を示す構成図であり、8は、光ディスク
シート1に対して記録/再生を行うためレーザ光源(図
示せず)からレーザ光を出射させ、また反射光を受光し
て再生処理を行わせるための光ピックアップ、9は光ピ
ックアップ8をシーク制御するピックアップ駆動部、1
0は光ディスクシート1を回転駆動するスピンドルモー
タ(図示せず)のスピンドルシャフトであって、既述し
た光ディスク駆動安定化装置における中空状の安定化部
材である突出部材4を光ディスクシート1の基板1b側
に近接させている。
【0040】光ディスクシート1はスピンドルモータに
よってスピンドルシャフト10を中心として一定回転数
で回転しており、光ディスクシート1における突出部材
4の設置側とは反対面における面ぶれの少ない安定化領
域において、光ピックアップ8によって情報の記録/再
生を行う。このようにして、安定的に記録/再生を行う
ことができる。
【0041】可撓性を有する光ディスクシート1に対し
て突出部材4を図示したように近接させて設置する。光
ディスクシート1はスピンドルモータによって一定回転
数で回転している。本例では突出部材4の設置側とは反
対側となる光ディスクシート1における面ぶれの少ない
記録面1aの安定化領域に、光ピックアップレンズ8を
移動させて情報の記録を行う。突出部材4の中空状の構
造によって、既述したように、より広い安定化領域面が
得られるため、安定的な情報の記録を行うことができ
る。
【0042】図11は光ディスク装置の第2実施形態の
要部の概略構成を示す構成図であり、この第2実施形態
が第1実施形態と異なる構成は、複数(図では2個を例
示している)の中空状の突出部材4,4を光ディスクシ
ート1の回転軸LOに対してそれぞれ直角の位置になる
ように配置している点である。このような構成にするこ
とにより、面ぶれの少ない安定化領域が、突出部材4,
4の下端面近傍のみならず、突出部材4,4同士の中間
点付近にも生じることになり、設計の自由度が増加す
る。
【0043】図12は光ディスク装置の第3実施形態の
要部の概略構成を示す構成図であり、この第3実施形態
が第1実施形態と異なる構成は、突出部材4における下
端面の開口面積を可変にした点であって、例えば図7に
て説明した絞り機構6を突出部材4における中空部4a
の下端部に設けている。このような構成にすることで中
空部4aの容積を変化させることができるため、動的な
条件に対応することができる。
【0044】図13は光ディスク装置の第4実施形態の
要部の概略構成を示す構成図であり、この第4実施形態
が第1実施形態と異なる構成は、複数(図では2個を例
示している)の突出部材4,4を光ディスクシート1の
両面にそれぞれ対向設置した点であって、このような構
成にすることで、面ぶれの少ない安定化領域が、各突出
部材4,4の下端面のみならず、突出部材4,4同士の
中間点付近にも生じることになり、設計の自由度が増加
する。
【0045】図14は光ディスク装置の第5実施形態の
要部の概略構成を示す構成図であり、この第5実施形態
が第1実施形態と異なる構成は、突出部材4における光
ディスクシート1に対する傾きを可変にした点であっ
て、例えば図9にて説明した傾斜角制御装置7によって
突出部材4における光ディスクシート1方向へ向かう軸
線をディスク面の法線に一致させるように調整可能にし
ている。このような構成にすることで、光ディスクシー
ト1の回転速度に応じて適切に突出部材4の軸線の傾き
を変化させ、常に光ディスクシート1上の安定化領域
(リード/ライトが行われる領域)における法線方向と
突出部材4の軸線とを一致させることができる。
【0046】このため、常に突出部材4の下端面と光デ
ィスクシート1の表面とが平行となり、常に、当初設定
のディスク安定化条件に近似した条件で動作する光ディ
スク装置が実現する。
【0047】なお、前記実施形態の説明において、突出
部材には、円柱状にして内部に貫通孔を形成した中空状
の構成のものを説明したが、円柱状の下端面に凹状の窪
み部を形成することによっても同様な効果が得られる。
また突出部材の外形も断面円形の円柱でなく、断面多角
形の柱状体であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可撓性を有する光ディスクの駆動時において、光ディス
クと安定化手段である突出部材との間の気流によって光
ディスク面に加えられる静圧場に対する考慮がなされ、
ディスク回転駆動時における面ぶれを効果的に抑制する
ことができる突出部材の形状、すなわち突出部材におい
て光ディスク方向に突出する方向の内部を中空状、ある
いは光ディスク方向に突出する方向の先端形状を凹状に
形成してなる光ディスク駆動安定化装置、およびこの光
ディスク駆動安定化装置を搭載することにより、可撓性
を有する光ディスクを用いて安定した記録/再生が行わ
れる光ディスク装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における基本構成を説明する
ための光ディスク駆動安定化装置の参考例を示す斜視図
【図2】本実施形態における光ディスクシートの基本構
成を説明するための断面図
【図3】図1の参考例のモデルを平面方向から見た説明
【図4】本発明に係る光ディスク駆動安定化装置の第1
実施形態を説明するための斜視図
【図5】本実施形態の突出部材を用いた場合における光
ディスクシートの静圧場の解析例を示す図
【図6】本実施形態の突出部材を2つ用いた場合を示す
説明図
【図7】本実施形態の突出部材に絞り機構を設置した構
成例を示す説明図
【図8】本実施形態の突出部材を光ディスクシートの両
面にそれぞれ設置した場合を示す説明図
【図9】本実施形態の突出部材に傾斜角制御装置を設置
した構成例を示す説明図
【図10】本発明に係る光ディスク装置の第1実施形態
の要部の概略構成を示す構成図
【図11】本発明に係る光ディスク装置の第2実施形態
の要部の概略構成を示す構成図
【図12】本発明に係る光ディスク装置の第3実施形態
の要部の概略構成を示す構成図
【図13】本発明に係る光ディスク装置の第4実施形態
の要部の概略構成を示す構成図
【図14】本発明に係る光ディスク装置の第5実施形態
の要部の概略構成を示す構成図
【符号の説明】
1 光ディスクシート 1a 記録層 1b 基板 4,5 突出部材 4a,5a 中空部 6 絞り機構 7 傾斜角制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するシート状の光ディスクを
    回転させる回転駆動手段と、光ディスクの記録面とは反
    対面側に設置され、少なくとも光ディスクにおける書込
    あるいは読取が行われる部位における回転軸方向の振れ
    を、空気流の圧力差を生起させることによって安定化さ
    せる安定化手段とを備え、この安定化手段として光ディ
    スク方向に突出する突出部材を用いた光ディスク駆動安
    定化装置であって、前記突出部材における光ディスク方
    向に突出する方向の内部を中空状、あるいは前記突出部
    材における光ディスク方向に突出する方向の先端形状を
    凹状に形成したことを特徴とする光ディスク駆動安定化
    装置。
  2. 【請求項2】 前記突出部材を複数個設置したことを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク駆動安定化装置。
  3. 【請求項3】 前記突出部材の中空状あるいは凹状部分
    における開口面積を可変にする開口面積可変手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の光ディスク駆動安定
    化装置。
  4. 【請求項4】 前記突出部材の傾きを光ディスクの対向
    面における法線に一致させるように可変にする傾き可変
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の光ディス
    ク駆動安定化装置。
  5. 【請求項5】 前記突出部材を光ディスクにおける両面
    にそれぞれ設置したことを特徴とする請求項1〜4いず
    れか1項記載の光ディスク駆動安定化装置。
  6. 【請求項6】 可撓性を有するシート状の光ディスクを
    回転させる回転駆動手段と、光ディスクの記録面に対し
    て光学的に書込および/または読取を行う光ピックアッ
    プと、光ディスクの記録面とは反対面側に設置され、少
    なくとも光ディスクにおける書込あるいは読取が行われ
    る部位における回転軸方向の振れを、空気流の圧力差を
    生起させることによって安定化させる安定化手段とを備
    え、この安定化手段として光ディスク方向に突出する突
    出部材を具備した光ディスク駆動安定化手段を備えた光
    ディスク装置であって、前記光ディスク駆動安定化装置
    として請求項1〜5いずれか1項記載の光ディスク駆動
    安定化装置を搭載したことを特徴とする光ディスク装
    置。
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