JP2003326439A - 工具の刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置 - Google Patents
工具の刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置Info
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Abstract
で検知する工具の刃こぼれの検知機能を有する数値制御
装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明の数値制御装置10は、加工プロ
グラムを解析して指令主軸回転速度を生成するととも
に、主軸負荷率を算出する解析部30と、加工プログラ
ムに基づいて、送り軸用サーボドライバに入力される単
位時間あたりの分配量を生成する分配部40と、前記指
令主軸回転速度を取り込み、単位時間あたりの回転量を
指令するための主軸回転量指令を出力する主軸回転量指
令出力部60と、主軸負荷率、分配量及び主軸回転量指
令に基づいて、基準トルク値を演算により生成する判定
用切削負荷演算部50と、を備える。主軸負荷比較部7
0が、前記基準トルク値と主軸用サーボドライバからフ
ィードバック入力される負荷トルク値とを比較して、前
記負荷トルク値が前記基準トルク値より大きい場合に刃
こぼれ検知エラーを出力する。
Description
の刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置に関する。
装着される。この主軸を回転させることで加工工具が回
転して、ワークとの相対速度によってワークは切削され
る。主軸の回転は、サーボモータの回転によって駆動さ
れる。したがって、ワークを切削する時には、切削によ
る負荷状態がサーボモータの電流として表れる。
る、つまり、刃こぼれすると、切削による負荷状態が変
動してサーボモータの電流の変動として表れる。加工工
具の刃先が刃こぼれした時の負荷状態を示す電流値を予
め基準値として設定しておき、主軸を駆動するサーボモ
ータの電流値をモニタすれば、モニタされる電流値が基
準値以上の場合を工具刃こぼれ状態として検知すること
ができる。
切削条件の違いにより、検出される負荷が大きい場合と
小さい場合とがある。
いがあるにもかかわらず、誤った刃こぼれ検知がされな
いように、実際の刃こぼれ発生時の負荷トルク値より大
きめのトルク値が基準値として用いられている。このた
め、負荷の軽い切削工程において工具の刃こぼれが発生
しても、負荷トルク値が基準値を超えず、工具刃こぼれ
状態を検出できない場合があった。
が激しいため、1つの工具につき1つの基準値を用いる
という方法では、工具刃こぼれを検知することは困難で
あった。
情報を用いた数値制御装置)は、CAM(Computer Aid
ed Manufacturing)情報などの工具付加情報を加工プロ
グラムに付加して数値制御装置に入力し、速度制御に利
用するという発明を開示している。
負荷を把握することが可能である。
点を解決せんとするものであって、その目的は、工具の
刃こぼれによる負荷変動をより高精度で検知する工具の
刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置を提供するこ
とにある。
するための加工プログラムが入力される入力部と、前記
加工プログラムを解析して指令主軸回転速度を生成する
とともに、前記ワークがある基準の加工条件で加工され
るときの主軸の負荷に対する当該加工プログラムの加工
条件で加工されるときの主軸の負荷の比率を示す主軸負
荷率を算出する解析部と、前記加工プログラムに基づい
て、送り軸を移動する送り軸用サーボドライバに入力さ
れる単位時間あたりの分配量を生成する分配部と、前記
指令主軸回転速度を取り込み、単位時間あたりの回転量
を指令するための主軸回転量指令を出力する主軸回転量
指令出力部と、前記主軸回転量指令が入力される主軸用
サーボドライバと、前記解析部から出力される前記主軸
負荷率、前記分配部から出力される前記分配量、及び、
前記主軸回転量指令出力部から出力される前記主軸回転
量指令に基づいて、基準トルク値を演算により生成する
判定用切削負荷演算部と、前記基準トルク値と前記主軸
用サーボドライバからフィードバック入力される負荷ト
ルク値とを比較して、前記負荷トルク値が前記基準トル
ク値より大きい場合に刃こぼれ検知信号を出力する主軸
負荷比較部と、を備えたことを特徴とする数値制御装置
である。
れによる負荷変動を検知することができる。これによ
り、負荷変動の大きい金型加工工程においても、より高
精度で工具刃こぼれを検知できる。ここで、「刃こぼ
れ」と表現されている状態は、刃先の折損状態の他、刃
先の過度の摩耗状態をも含む。
加工工具との相対的な速度を示す送り速度および前記ワ
ークならびに前記加工工具に関連した付加加工情報を含
む。
するための比率を指示するための主軸用オーバライド部
を更に備え、前記主軸回転量指令出力部は、前記主軸用
オーバライド部で指示された比率を前記指令主軸回転速
度に乗じることによって、単位時間あたりの回転量を指
令するための主軸回転量指令を生成するようになってい
る。
加工プログラムを解析して指令主軸回転速度を生成する
工程と、前記ワークがある基準の加工条件で加工される
ときに生じる主軸の負荷に対する前記加工プログラムの
加工条件で加工されるときの主軸の負荷の比率を示す主
軸負荷率を算出する工程と、前記加工プログラムに基づ
いて、送り軸を移動する送り軸用サーボドライバに入力
される単位時間あたりの分配量を生成する工程と、前記
指令主軸回転速度に基づいて単位時間あたりの回転量を
指令するための主軸回転量指令を主軸用サーボドライバ
に出力する工程と、前記主軸負荷率、前記分配量、及
び、前記主軸回転量指令に基づいて、基準トルク値を演
算により生成する工程と、前記基準トルク値と前記主軸
用サーボドライバからフィードバック入力される負荷ト
ルク値とを比較して、前記負荷トルク値が前記基準トル
ク値より大きい場合に刃こぼれ検知エラーを出力する工
程と、を備えたことを特徴とする刃こぼれ検知方法であ
る。
図1を用いて説明する。図1は、本発明の数値制御装置
の一実施の形態を示す、工具刃こぼれ検知に関するブロ
ック図である。この数値制御装置10は、入力部20、
解析部30、分配部40、送り軸用オーバライド部4
5、判定用切削負荷演算部50、主軸回転量指令出力部
60、主軸用オーバライド部65、主軸負荷比較部7
0、送り軸用サーボドライバ80、送り軸用サーボモー
タ85、主軸用サーボドライバ90、主軸用サーボモー
タ95、の各ブロック成分を備えている。
する。入力部20には、ワークを加工するために指令さ
れる加工プログラム12が入力される。加工プログラム
12は、ワークと加工工具との相対的な速度を示す送り
速度、及び、前記ワークならびに前記加工工具に関連し
た付加加工情報を含んでいる。付加加工情報の例として
は、1回の切削でワークを切削するときの削り代、加工
工具の回転方向と切削方向の関係を示す情報(アップカ
ットまたはダウンカット)、などがある。
加工プログラム12が解析される。これにより、各軸の
移動量及び指令送り速度と指令主軸回転速度とが生成さ
れる(STEP1:図2参照)とともに、ワークがある
基準の加工条件で加工されるときに生じる主軸の負荷に
対する前記加工プログラムの加工条件で加工されるとき
の主軸の負荷の比率を示す主軸負荷率が算出される(S
TEP2)。
り速度が入力される。判定用切削負荷演算部50に、主
軸負荷率が入力される。主軸回転量指令出力部60に、
指令主軸回転速度が入力される。
バライド部45により指示される比率と解析部30から
入力される移動量及び指令送り速度とから、移動指令と
しての単位時間あたりの移動量を示す分配量が作成され
る(STEP3)。当該分配量は、送り軸用サーボドラ
イバ80に入力される。
を当該送り軸用オーバライド部45により指示される比
率に応じて増速または減速するためのものである。
ーバライド部65により指示される比率と解析部30か
ら入力される指令主軸回転速度とから、単位時間あたり
の回転量を指令するための主軸回転量指令が生成される
(STEP4)。具体的には、主軸回転量指令出力部6
0は、主軸用オーバライド部65で指示された比率を指
令主軸回転速度に乗じることによって、単位時間あたり
の回転量を指令するための主軸回転量指令を生成する。
当該主軸回転量指令は、主軸用サーボドライバ90に入
力される(STEP5)。また、当該主軸回転量指令
は、判定用切削負荷演算部50にも入力される。
転量指令の比率を変えるためのものである。
0から入力される主軸負荷率と分配部40から入力され
る分配量と主軸回転量指令出力部60から出力される単
位時間あたりの回転量を指令とするための主軸回転量指
令とに基づく演算により、切削負荷の基準値が生成され
る(STEP6)。当該基準値は、主軸負荷比較部70
に入力される。
算部50で演算により生成された基準値と主軸用サーボ
ドライバ90から入力された負荷トルク値(後述)とを
比較し(STEP7)、比較結果に基づいて刃こぼれ検
知エラー出力75を出力する(STEP8)。
0から移動指令としての分配量が入力されて、送り軸用
サーボモータ85を駆動する。
指令出力部60から主軸回転量指令が入力されて、主軸
用サーボモータ95を駆動する。
出される負荷トルクを表す電流値が、主軸負荷比較部7
0にフィードバック入力される。そして、前記基準値と
前記電流値とが、主軸負荷比較部70において比較され
る。前記電流値が前記基準値より大きい場合には、刃こ
ぼれが発生したことを表す刃こぼれ検知エラー信号75
が出力される。
加加工情報から現在のあるべき負荷の状態を算出して、
一方、実際の負荷状態を検出して、両者を比較すること
により、工具刃こぼれによる負荷変動がより高精度で検
知される。
配部40、判定用切削負荷演算部50、主軸回転量指令
出力部60、及び、主軸負荷比較部70は、CPUに制
御プログラムを実行させることによって実現されるのが
一般的である。
ぼれによる負荷変動を検知することができる。これによ
り、負荷変動の大きい金型加工工程においても、より高
精度で工具刃こぼれを検知できる。
工具刃こぼれ検知に関するブロック図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】ワークを加工するための加工プログラムが
入力される入力部と、 前記加工プログラムを解析して指令主軸回転速度を生成
するとともに、前記ワークがある基準の加工条件で加工
されるときの主軸の負荷に対する当該加工プログラムの
加工条件で加工されるときの主軸の負荷の比率を示す主
軸負荷率を算出する解析部と、 前記加工プログラムに基づいて、送り軸を移動する送り
軸用サーボドライバに入力される単位時間あたりの分配
量を生成する分配部と、 前記指令主軸回転速度を取り込み、単位時間あたりの回
転量を指令するための主軸回転量指令を出力する主軸回
転量指令出力部と、 前記主軸回転量指令が入力される主軸用サーボドライバ
と、 前記解析部から出力される前記主軸負荷率、前記分配部
から出力される前記分配量、及び、前記主軸回転量指令
出力部から出力される前記主軸回転量指令に基づいて、
基準トルク値を演算により生成する判定用切削負荷演算
部と、 前記基準トルク値と前記主軸用サーボドライバからフィ
ードバック入力される負荷トルク値とを比較して、前記
負荷トルク値が前記基準トルク値より大きい場合に刃こ
ぼれ検知信号を出力する主軸負荷比較部と、を備えたこ
とを特徴とする数値制御装置。 - 【請求項2】前記加工プログラムは、ワークと加工工具
との相対的な速度を示す送り速度および前記ワークなら
びに前記加工工具に関連した付加加工情報を含むことを
特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。 - 【請求項3】主軸の回転速度を増減するための比率を指
示するための主軸用オーバライド部を更に備え、 前記主軸回転量指令出力部は、前記主軸用オーバライド
部で指示された比率を前記指令主軸回転速度に乗じるこ
とによって、単位時間あたりの回転量を指令するための
主軸回転量指令を生成するようになっていることを特徴
とする請求項1または2に記載の数値制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051501A JP2003326439A (ja) | 2002-03-01 | 2003-02-27 | 工具の刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002055777 | 2002-03-01 | ||
JP2002-55777 | 2002-03-01 | ||
JP2003051501A JP2003326439A (ja) | 2002-03-01 | 2003-02-27 | 工具の刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003326439A true JP2003326439A (ja) | 2003-11-18 |
Family
ID=29713678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003051501A Pending JP2003326439A (ja) | 2002-03-01 | 2003-02-27 | 工具の刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003326439A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012032869A (ja) * | 2010-07-28 | 2012-02-16 | Okouchi Kinzoku Co Ltd | 円盤刃物送り制御方法,装置およびそれを用いた切断装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH096432A (ja) * | 1995-06-14 | 1997-01-10 | Mitsubishi Electric Corp | 制御システムの異常検知装置 |
JPH0929584A (ja) * | 1995-07-11 | 1997-02-04 | Toshiba Mach Co Ltd | 数値制御装置 |
JP2000235411A (ja) * | 1999-02-15 | 2000-08-29 | Toshiba Mach Co Ltd | 加工情報を用いた数値制御装置 |
JP2000317710A (ja) * | 1999-05-07 | 2000-11-21 | Toyoda Mach Works Ltd | 工作機械における工具異常検出方法および装置 |
-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003051501A patent/JP2003326439A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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