JP2003314479A - バンケル式真空ポンプ - Google Patents

バンケル式真空ポンプ

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JP2003314479A
JP2003314479A JP2002124613A JP2002124613A JP2003314479A JP 2003314479 A JP2003314479 A JP 2003314479A JP 2002124613 A JP2002124613 A JP 2002124613A JP 2002124613 A JP2002124613 A JP 2002124613A JP 2003314479 A JP2003314479 A JP 2003314479A
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JP
Japan
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end frame
intake
rotor
vacuum pump
holes
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002124613A
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English (en)
Inventor
Moriharu Sakai
守治 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advics Co Ltd
Original Assignee
Advics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンケル式真空ポンプの吸気側通路の加工工
数削減、体格縮小等を可能ならしめる。 【解決手段】 従来、ハウジング1に設けていた吸気孔
13をエンドフレーム2に設け、その吸気孔13をエン
ドフレーム2に形成されたウェイトバランサ室19経由
でウェイトバランサ室の蓋18に設けた吸入ポート20
に連通させた。これにより、2つの吸気孔13をひとつ
の吸入ポートに連通させる目的でハウジング1に複数個
設けていた連絡孔が省かれてその連絡孔の加工、連絡孔
の開放端の閉鎖等の行程が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸入側通路の加
工工数削減や体格縮小などを図ったバンケル式真空ポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】バンケル式真空ポンプは、図3、図4に
示すように、両端がハウジング1とエンドフレーム2に
よって塞がれるケーシング3内に三角形状のロータ4を
収納し、そのロータ4と一体の内歯車5を固定ピニオン
6に噛合し、このロータ4をクランクシャフト8でピニ
オン6の外周に沿って公転させながら回転させ、その偏
心運動でロータ外周とケーシング内面との間に形成され
るチャンバ(ポンプ室)12に体積変化を生じさせて吸
排気を行う。
【0003】このポンプは、チャンバ12を2つ有して
おり、各チャンバ12に対応させて吸気孔13と排気孔
14がそれぞれ設けられる。この吸気孔13と排気孔1
4を従来は共にハウジング1に設けている。
【0004】また、2個の吸気孔13を、図5に示すよ
うにひとつの吸入ポート20につなぐためにハウジング
1に連絡孔21を複数個穿孔し、各連絡孔21の開放端
を止栓22で気密に塞いでいる。
【0005】なお、排気は、各排気孔14の出口にそれ
ぞれ設けた逆止弁15を通って外部に放出されるので、
排気孔14は2つを合流させる必要がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のバンケル式真空
ポンプは、2つの吸気孔をひとつの吸入ポートにつなぐ
ためにハウジング1に複数の連絡孔21を設ける必要が
あり、かつ、それぞれの連絡孔の開放端を止栓22を圧
入するなどして閉鎖する必要があり、このため、加工工
数の増加や連絡構成上の体格増加の問題が生じ、これが
生産性向上やポンプの小型化の阻害因子のひとつとなっ
ている。
【0007】そこで、この発明は、ふたつの吸気孔を連
絡孔を設けずにひとつの吸入ポートに連通させることを
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、吸入ポートをエンドフレーム
側に設ける。また、2つあるチャンバの各吸気孔をエン
ドフレームに設けてエンドフレームに形成されたウェイ
トバランサ室経由で吸入ポートに連通させる。
【0009】吸入ポートは、エンドフレームに設けるこ
ともできるが、ウェイトバランサ室の蓋に設けると設置
し易い。
【0010】
【作用】バンケル式真空ポンプは、ロータの回転バラン
スをとるためのウェイトバランサをクランクシャフトに
2個取付けており、その2個のバランサのうち、一方の
ウェイトバランサを収納するためのウェイトバランサ室
をエンドフレームに設けている。この発明では、そのウ
ェイトバランサ室を連絡通路にして吸気孔を吸入ポート
に連通させるので、従来必要とした連絡孔を設ける必要
がなく、加工工数の削減と連絡孔を無くしたことによる
構造の簡素化、体格縮小が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2に、この発明の実施
形態を示す。図示のバンケル式真空ポンプは、ハウジン
グ1とエンドフレーム2(この2者がサイドハウジン
グ)間にケーシング3を挟み込み、3者をボルトBで結
合させている。
【0012】ケーシング3内には三角形状のロータ4が
収納されており、そのロータ4に設けた内歯車5がハウ
ジング1に固定したピニオン6と噛み合っている。
【0013】ロータ4の内側には、軸受7を介してハウ
ジング1とエンドフレーム2に支持されるクランクシャ
フト8が通されており、そのクランクシャフトの偏心軸
8aを、内歯車5と同心配置にしてロータ4に組込んだ
軸受9に嵌合させている。
【0014】クランクシャフト8は、モータ10の出力
軸に連結されており、このクランクシャフト8をモータ
10で回転させると、ピニオン6に噛合したロータ4が
回転しながらピニオン6の周りを公転する。11は、ロ
ータ4の偏心運動によって発生する振動を低減する目的
でクランクシャフト8に取付けたウエイトバランサであ
る。このウェイトバランサ11は、ロータ4の両側に各
1個設けられる。エンドフレーム2に蓋18で外部から
遮断したウェイトバランサ室19を設けており、そのウ
ェイトバランサ室19に、一方のウェイトバランサ11
が収納される。
【0015】ケーシング3の内面は、ロータ4の頂点の
移動軌跡よりも若干大きな双葉形をなし、この内面とロ
ータの各頂点間の外周面との間に形成されるチャンバ1
2がロータ4の公転を伴う回転運動で体積変化を生じて
吸排気が繰り返される。
【0016】エンドフレーム2には、吸気孔13が各チ
ャンバ12に対応させて2個設けられている。また、ウ
ェイトバランサ室の蓋18には吸入ポート20が設けら
れており、2個の吸気孔13がウェイトバランサ室19
を介してひとつの吸入ポート20に連通している。
【0017】一方、ハウジング1には、排気孔14が各
チャンバ12に対応させて2個設けられており、圧縮行
程に移ったチャンバ12内の気体は排気孔14から各排
気孔に設けた逆止弁15を通り、さらに、モータ10の
内部を通ってドレインパイプ16から外部に放出され
る。
【0018】ロータ4の各頂点部には、アペックスシー
ル17が径方向スライド自在に組込まれており、そのア
ペックスシール17がロータ回転による遠心力でケーシ
ング3の内面に押しつけられてロータ外周とケーシング
内面間のシールがなされる。
【0019】また、ロータ4とハウジング1間及びエン
ドフレーム2間のシールは、ケーシング3の厚みをロー
タ4の厚みよりも極く僅かに厚くしてロータ4とハウジ
ング1及びエンドフレーム2との間にそれぞれロータ回
転のためのクリアランスCを生じさせ、そのクリアラン
スCを極力小さくしてサイドシール部材を使わずに行う
ようにしている。
【0020】このような構成であるので吸入側の連絡孔
を必要としない。従って、連絡孔の穿孔工程、連絡孔開
放端の閉鎖工程が省かれ、ハウジング1の体格を縮小す
ることも可能になる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、チャ
ンバの各吸気孔をハウジングとは反対側にあるエンドフ
レームに設け、そのエンドフレームに形成されたウェイ
トバランサ室経由で2つの吸気孔を吸入ポートに連通さ
せたので、従来ハウジングに形成した吸気孔合流のため
の連絡孔が不要であり、連絡孔の加工、連絡孔開放端の
閉鎖工程が省かれて生産性が向上し、加工コストも低減
される。
【0022】また、連絡孔が無いため、ハウジングの簡
素化、体格縮小も図れる。
【0023】このほか、吸入ポートをウェイトバランサ
室の蓋に設けたものは、蓋に予め吸入ポートを設けてお
き、その蓋を組付け完了後のエンドフレームに取付ける
ことができるので、生産性の面でより有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のポンプの縦断断面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】バンケル式真空ポンプの従来例を示す縦断面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図
【図5】図3のV−V線部の断面図
【符号の説明】
1 ハウジング 2 エンドフレーム 3 ケーシング 4 ロータ 5 内歯車 6 ピニオン 8 クランクシャフト 10 モータ 11 ウェイトバランサ 12 チャンバ 13 吸気孔 14 排気孔 15 逆止弁 17 アペックスシール 18 蓋 19 ウェイトバランサ室 20 吸入ポート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端がハウジングとエンドフレームによ
    って閉ざされるケーシング内にロータを収納し、内歯車
    を固定ピニオンに噛合させたそのロータをクランクシャ
    フトで公転させながら回転させ、ロータの偏心運動でロ
    ータ外周とケーシング内面との間に形成されるチャンバ
    に体積変化を生じさせて吸排気を行うバンケル式真空ポ
    ンプにおいて、吸入ポートをエンドフレーム側に設け、
    さらに、複数あるチャンバの各吸気孔をエンドフレーム
    に設けてエンドフレームに形成されたウェイトバランサ
    室経由で吸入ポートに連通させたことを特徴とするバン
    ケル式真空ポンプ。
  2. 【請求項2】 吸入ポートを前記ウェイトバランサ室の
    蓋に設けた請求項1記載のバンケル式真空ポンプ。
JP2002124613A 2002-04-25 2002-04-25 バンケル式真空ポンプ Pending JP2003314479A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020513082A (ja) * 2017-04-07 2020-04-30 スタックポール インターナショナル エンジニアード プロダクツ,リミテッド.Stackpole International Engineered Products, Ltd. エピトロコイド真空ポンプ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020513082A (ja) * 2017-04-07 2020-04-30 スタックポール インターナショナル エンジニアード プロダクツ,リミテッド.Stackpole International Engineered Products, Ltd. エピトロコイド真空ポンプ
JP7061618B2 (ja) 2017-04-07 2022-04-28 スタックポール インターナショナル エンジニアード プロダクツ,リミテッド. エピトロコイド真空ポンプ

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