JP2003311932A - 平版印刷装置およびその方法 - Google Patents

平版印刷装置およびその方法

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JP2003311932A
JP2003311932A JP2002116592A JP2002116592A JP2003311932A JP 2003311932 A JP2003311932 A JP 2003311932A JP 2002116592 A JP2002116592 A JP 2002116592A JP 2002116592 A JP2002116592 A JP 2002116592A JP 2003311932 A JP2003311932 A JP 2003311932A
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emulsion
ink
roller
amount
aqueous component
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JP2002116592A
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English (en)
Inventor
Mutsumi Namihana
睦 浪華
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷オペレータの勘と経験に頼らなくても、
エマルジョン破壊を常に理想状態に調節することのでき
る平版印刷装置を提供する。 【解決手段】 版胴に当接するインキ着けローラにイン
キ溜内に貯留されたエマルジョンインキを供給する平版
印刷装置において、与えられた制御信号に基づいて前記
インキ着けローラ上の前記エマルジョンインキのエマル
ジョン破壊量を調節するエマルジョン破壊手段と、前記
版胴に装着された印刷版の非画像部上の水性成分量を測
定する版面水性成分量計測手段と、自動制御状態におい
て前記版面水性成分量計測手段で計測された水性成分量
と予め設定された目標値とを比較演算し前記エマルジョ
ン破壊手段を制御する制御信号を生成するエマルジョン
破壊自動制御手段、とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ溜内に貯留
されたエマルジョンインキをインキ着けローラを介して
版胴に供給する平版印刷装置及び平版印刷方法に関す
る。
【0002】オフセット印刷装置においては、高品質の
印刷物が得られるように版面に湿し水を与えている。従
来の平版印刷装置においては、湿し水とインキを個別に
供給していたが、これによると装置が大型化・複雑化す
ると共に、湿し水とインキ供給量の調整に経験、熟練を
要し保守点検等のメンテナンスも容易ではなかった。こ
れに対して、最近、湿し水の供給が不要なエマルジョン
インキを用いた平版印刷方式が知られている。エマルジ
ョンインキはインキと水性成分のコロイド状のものであ
り、このエマルジョンインキが版胴に当接するインキ着
けローラに転移した段階で、エマルジョンを破壊するこ
とにより、エマルジョンインキをインキ成分と水性成分
とに分離させて使用していた。エマルジョンを破壊する
手段としては、インキ装置におけるインキ着けローラ部
分に設けられた冷却手段及び剪断力付与手段の作用によ
りエマルジョンインキのエマルジョンを破壊するもの
(特開昭53−36308号公報)や、インキ装置にお
けるインキ着けローラと表面が親水性の調節ローラとで
強力な剪断力と冷却によりエマルジョンを破壊するもの
(特開昭55−7453号公報)が知られている。この
ようなエマルジョンインキ使用方式によれば湿し水の供
給系統が不要となるので、装置が簡素化すると共に、小
型化し、メンテナンス等も容易になった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなエマルジョ
ンインキ使用方式の平版印刷装置において、水性成分が
インキ成分に対して不足すると画像部以外にもインキが
付いていわゆる地汚れが生じ、逆に、水性成分が過剰と
なるとインキ転写不良による印刷濃度不良となる。そこ
で、上述のエマルジョン破壊を常に理想状態に調節する
必要がある。考えられるやり方としては、印刷オペレー
タが印刷物や印刷中の版面の状態(光り具合)を観察
し、非画像部に供給される水性成分の過不足を判断し、
エマルジョンを破壊する手段を調整することにより、エ
マルジョン破壊を調節し、安定な印刷状態を維持するや
り方が考えられる。しかしながら、上述の調整は印刷オ
ペレータの勘と経験に頼ることが大きく、熟練者でない
と難しい。また、印刷オペレータが常時、監視・調整す
ることは困難なので、印刷オペレータに頼るとしても、
真に安定した印刷状態が得られるという保証もない。以
上のように、今まで考えられるやり方では、印刷オペレ
ータの負担が大きい等の問題がある。本発明はこれらの
課題を解決するもので、印刷オペレータの勘と経験に頼
らなくても、エマルジョン破壊を常に理想状態に調節す
ることのできる平版印刷装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の平版印刷装置の発明は、版胴に当接
するインキ着けローラにインキ溜内に貯留されたエマル
ジョンインキを供給する平版印刷装置において、与えら
れた制御信号に基づいて前記インキ着けローラ上の前記
エマルジョンインキのエマルジョン破壊量を調節するエ
マルジョン破壊手段と、前記版胴に装着された印刷版の
非画像部上の水性成分量を測定する版面水性成分量計測
手段と、自動制御状態において前記版面水性成分量計測
手段で計測された水性成分量と目標値とを比較演算し前
記エマルジョン破壊手段を制御する制御信号を自動的に
生成するエマルジョン破壊自動制御手段、とを備えるこ
とを特徴とする。
【0005】さらに、本装置発明に関連して以下のよう
な特徴を備えた発明が考えられる。 (2)本発明は、請求項1記載の平版印刷装置におい
て、非自動制御状態で前記エマルジョン破壊手段を制御
する制御信号を操作者が手動入力するエマルジョン破壊
手動制御手段と、前記非自動制御状態において前記版面
水性成分量計測手段で計測された版面水性成分量を前記
目標値として設定する目標値自動設定手段とを備えるこ
とを特徴とする。 (3)本発明は、上記平版印刷装置において、前記目標
値を操作者が手動入力する目標値手動設定手段を備える
ことを特徴とする。 (4)本発明は、上記の平版印刷装置において、印刷条
件をパラメータとして前記目標値を算出する目標値自動
演算手段を備えることを特徴とする。 (5)本発明は、上記平版印刷装置において、前記目標
値を1以上記憶し、必要に応じ前記エマルジョン破壊自
動制御手段で用いる目標値として再設定可能な目標値記
憶手段を備えることを特徴とする。 (6)本発明は、上記平版印刷装置において、前記版胴
の回転位置を検出する回転位置検出手段からの信号に基
づき、予め設定された版胴回転方向における計測位置に
おいて、前記版面水性成分量計測手段が計測するための
制御信号を出力する回転方向計測位置制御手段を備える
ことを特徴とする。
【0006】(7)本発明は、上記平版印刷装置におい
て、前記版面水性成分量計測手段の検出部が版胴軸方向
に移動可能な検出部移動手段を備えることを特徴とす
る。 (8)本発明は、上記平版印刷装置において、前記エマ
ルジョン破壊手段が、前記インキ着けローラと接触し任
意の回転方向及び速度で回転するローラであることを特
徴とする。 (9)本発明は、上記平版印刷装置において、前記エマ
ルジョン破壊手段が、前記インキ着けローラと接触する
ローラと、前記接触点のニップ圧を任意に設定可能なニ
ップ圧制御手段とを備えることを特徴とする。 (10)本発明は、上記平版印刷装置において、前記イ
ンキ溜内に前記エマルジョンインキを攪拌するインキ攪
拌手段を備えることを特徴とする。 (11)本発明は、上記平版印刷装置において、前記イ
ンキ着けローラにエマルジョンインキを供給するインキ
出しローラと、前記インキ出しローラと連携して一定膜
厚のエマルジョンインキを前記インキ溜から引き出して
前記インキ出しローラの表面に形成するインキ計量供給
手段と、を備えることを特徴とする。 (12)本発明は、上記平版印刷装置において、前記イ
ンキ着けローラと連携して一定膜厚のエマルジョンイン
キを前記インキ溜から引き出して前記インキ着けローラ
の表面に形成するインキ計量供給手段と、を備えること
を特徴とする。
【0007】請求項2記載の平版印刷方法の発明は、版
胴に当接するインキ着けローラにインキ溜内に貯留され
たエマルジョンインキを供給する平版印刷方法におい
て、与えられた制御信号に基づいて前記インキ着けロー
ラ上の前記エマルジョンインキのエマルジョン破壊量を
調節するエマルジョン破壊工程と、前記版胴に装着され
た印刷版の非画像部上の水性成分量を測定する版面水性
成分量計測工程と、自動制御状態において前記版面水性
成分量計測手段で計測された水性成分量と予め設定され
た目標値とを比較演算し前記エマルジョン破壊手段を制
御する制御信号を生成するエマルジョン破壊自動制御工
程、とを備えることを特徴とする。
【0008】さらに、本方法発明に関連して以下のよう
な特徴を備えた発明が考えられる。 (2)本発明は、請求項2記載の平版印刷方法におい
て、非自動制御状態における前記エマルジョン破壊工程
を制御する制御信号を操作者が手動入力するエマルジョ
ン破壊手動制御工程と、前記非自動制御状態において前
記版面水性成分量計測工程で計測された版面水性成分量
を前記目標値として設定する目標値自動設定工程とを備
えることを特徴とする。 (3)本発明は、上記平版印刷方法において、前記版胴
の回転位置を検出する回転位置検出工程からの信号に基
づき、予め設定された版胴回転方向における計測位置に
おいて、前記版面水性成分量計測工程が計測するための
制御信号を出力する回転方向計測位置制御工程を備える
ことを特徴とする。 (4)本発明は、上記平版印刷方法において、所望の計
測位置を前記版面水性成分量計測工程の検出部の真下に
もってゆき、その状態における前記版胴の回転位置を前
記回転位置検出工程からの信号に基づき記憶し、前記計
測位置として設定可能な計測位置自動設定工程を備える
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る
平版印刷装置の概略構成図である。図1において、1は
版胴でこの上に印刷版が装着されている。2はインキ着
けローラでエマルジョンインキを一定の厚さに塗布され
ている。インキ着けローラ2はスリップによる生じる汚
れ、段ムラ、耐刷不良等の印刷障害を防ぐために、版胴
1と同じ周速度で回転駆動する必要がある。また、イン
キ着けローラ2はローラ21との間に生じるスリップの
影響により回転速度が変化するので、この速度変化を考
慮して版胴1との間にスリップが発生しないように制御
する必要がある。インキ着けローラ2の直径は版胴1へ
のインキ転移ムラによるインキ濃度差(ゴースト)の発
生を防止するために版胴1と同径にすることが好まし
い。但し、厳密に版胴1と同径である必要はなく版胴1
の直径に対して約±1mmの範囲であれば対ゴースト性
能は劣化しないことが確認されているため、使用による
摩耗を見込んでインキ着けローラ2の直径を版胴1に対
して約1mm大きくしておくことが好ましい。
【0010】3はエマルジョンインキを溜めておくイン
キ溜、4はエマルジョン破壊手段で、このエマルジョン
破壊手段4は、インキ着けローラ2と接触して任意の回
転方向及び速度で回転するローラ21(後述)等で実現
される。5は版面水性成分量計測手段で、版面の非画像
部の水性成分量を計測する。6は本発明により設けられ
たエマルジョン破壊自動制御手段で、自動制御状態にお
いて版面水性成分量計測手段5から送られた水性成分量
情報と予め設定された目標値とを比較演算し、後述のエ
マルジョン破壊手段4のモータ20を制御する制御信号
を生成する。具体的には、水性成分量が目標値に対して
少ない場合には、エマルジョン破壊を強くし、逆に水性
成分量が目標値に対して多い場合はエマルジョン破壊を
弱くするように制御信号を生成する。また、7はエマル
ジョン破壊手動制御手段で、手動制御状態において、印
刷オペレータが印刷物や印刷中の版面の光り具合を観察
して、非画像部に供給される水性成分の過不足を調整す
るとき用いる。このエマルジョン破壊手動制御手段7の
手入力手段(図示なし)により手入力された入力値が、
後述のエマルジョン破壊手段4のモータ20を制御する
制御信号に変換される。以上のようにして得られた制御
信号によりモータ20を制御する。具体的には、モータ
20のモータの回転方向と回転速度を変えてエマルジョ
ン破壊を調節し、所望量の水性成分をエマルジョンイン
キから分離させてインキ着けローラ2上に形成するもの
である。8は目標値自動設定手段で、前記手動設定状態
において、版面水性成分量計測手段5が計測した版面水
性成分量を、エマルジョン破壊自動制御手段6で用いる
前記目標値として自動的に設定する。例えば、手動制御
状態においてオペレータがエマルジョン破壊手動制御手
段7を用いて適正な印刷状態に調整した後に目標値自動
設定手段8を用いてこのときの版面水性成分量を目標値
として自動的に設定し、続いて自動制御状態に切り替え
印刷を継続することにより、以後は自動的に適正な印刷
状態を維持することができる。9は目標値手動設定手段
で、印刷オペレータが目標値を手動設定する際に用いら
れる。例えば、上記自動設定された目標値に若干の補正
が必要な場合、予め目標値がわかっている場合(例え
ば、過去に同画像または同等条件の印刷を行っており、
そのときの設定値がわかっている場合)等に目標値を手
入力する。15は目標値自動演算手段で、印刷条件(画
像面積率、印刷速度、室内温度、湿度、インキの種類、
版の種類、等)をパラメータとし、これらによって決ま
る最適な目標値がテーブルにして記憶されている。オペ
レータが上記パラメータを入力すると、目標値が算出さ
れ、エマルジョン破壊自動制御手段6に送られ、目標値
として設定される。10は目標値記憶手段で、過去の印
刷で用いられた目標値が記憶格納されており、必要に応
じて読み出し、エマルジョン破壊自動制御手段6に送ら
れ、目標値として設定される。11以下については後述
するが、11は版胴の回転位置を検出する回転角度検出
手段、12は計測位置制御手段、13は版面の水性成分
量を計測するための検出部、16は印刷版、17はブラ
ンケット胴、18は圧胴、19はモータ駆動回路で、モ
ータの回転方向と回転速度を指令する。20はモータ、
21はローラ、22はインキ攪拌手段、23はインキ出
しローラ、24はインキ計量供給手段である。
【0011】ローラ21はインキ着けローラ2との接触
点でスリップさせることによりエマルジョンインキに加
えるシェア制御でエマルジョン破壊を起こしエマルジョ
ンインキをインキ成分と水性成分に分離するためのロー
ラである。必要なスリップ量は使用する版材、画像面積
率、印刷速度、環境条件、エマルジョンインキのインキ
/水性成分比、エマルジョンの安定性、エマルジョンイ
ンキの粘度等の種々の条件によって変化するので、ロー
ラ回転速度を可変にする必要がある。なお、ローラ材質
は特に限定されない。また、スリップによる発熱、温度
上昇を抑制する為に冷却手段を備えることが望ましい。
冷却手段としては、ローラ内部に冷却水を通すもの、ロ
ーラに冷風を当てる等の方法を用いることができる。ま
た、ローラ面長方向のインキ被膜を均一な厚みするた
め、およびシェア効果をさらに高めるためにローラ21
を往復運動させることが好ましい。
【0012】インキ攪拌手段22は、攪拌ローラを用い
るものや、邪魔板を用いるものがある。図1のインキ攪
拌手段22は攪拌ローラを示しており、これ必ずしも回
転する必要はなく、軸線方向の全面に亘ってインキを攪
拌するための抵抗体としての機能を果たせば良い。攪拌
ローラ22はインキロールが形成される範囲内に配置さ
れれば良いが、インキ出しローラ23と近接する方が攪
拌効果は大きく、また、近接配置により攪拌ローラ22
が回転することで攪拌効果はより大きくなる。さらに、
長尺状の攪拌ローラ22に螺旋状の溝を設けることによ
り長手方向(インキ出しローラ23の軸方向)の攪拌性
も向上する。攪拌ローラ22が回転し易いインキ出しロ
ーラ23との間隙は約0〜5mmである。加えてこの範
囲であれば、アニロックス方式において高粘度インキを
用いた場合に問題となるインキ充填不良を補う効果も得
られる。
【0013】また、邪魔板を用いる場合は、インキロー
ルが形成される範囲内に設置されれば良いが、インキ出
しローラ23と近接する方がより攪拌効果は大きくな
る。邪魔板の断面形状は、板状の他、四角形、三角形、
円形、楕円等、軸線方向の全面に亘ってインキを攪拌す
る為の抵抗となる形状であれば良い。また、長手方向
(インキ出しローラ23の軸方向)に高低差を設けた邪
魔板を備えることで長手方向の攪拌性も向上する。さら
に、邪魔板を長手方向に複数分割し、それぞれに高低差
を設けることで長手方向の攪拌性はさらに向上する。
【0014】インキ出しローラ23はインキ計量供給手
段24のブレードとのクリアランスによりインキ溜3内
のエマルジョンインキをインキ着けローラ2に供給する
ものである。
【0015】インキ計量供給手段24は公知の手段が適
用でき、例えば、インキ出しローラ23とブレードとの
クリアランスの増減によりインキ供給量を調整するも
の、表面に凹部セルを有するアニロックスローラに摺接
するドクターブレードで余剰インキを掻き取りインキ供
給量を調整するアニロックス方式、インキ出しローラと
隣あって水平に配置される調節ローラとのクリアランス
の増減またはニップ圧によりインキ供給量を調整するも
のが挙げられる。
【0016】エマルジョン破壊を起こし分離したインキ
成分と水性成分を効率良く版胴に供給するために、ロー
ラ21とインキ着けローラ2との接触位置は、インキ着
けローラ2と版胴1との接触点からインキ着けローラ2
の回転方向上流側が好ましく、さらにインキ着けローラ
2と版胴1との接触点に近いほど好ましい。
【0017】本平版印刷装置の水性成分自動制御は次の
ようになる。インキ溜3に溜められたエマルジョンイン
キは、インキ計量供給手段24がインキ出しローラ23
と連携して一定の膜厚にしてこのインキ溜3から引き出
してインキ出しローラ23の表面に形成される。インキ
溜3に貯留されているエマルジョンインキはインキ攪拌
手段22によって攪拌されることにより常にインキ成分
と水性成分とがエマルジョン状態に維持されている。こ
のようにしてインキ出しローラ23の表面に形成された
一定膜厚のエマルジョンインキは、回転接触によりイン
キ着けローラ2に移る。インキ着けローラ2にはエマル
ジョン破壊用のローラ21が接触しており、これはモー
タ20により任意の回転方向に任意の速度で回転可能と
されているので、ローラ21をインキ着けローラ2の回
転との間に所望の回転速度差が生じるようにできる。こ
のようにローラ21とインキ着けローラ2の回転との間
に生じる剪断力により所定量のエマルジョンが破壊さ
れ、インキ成分と水性成分とに分離する。
【0018】一方、版胴1の上に固定された印刷版16
には、インキ着けローラ2上で分離したインキ成分と水
性成分がこの表面に移り、水性成分はその非画像部に、
インキはその画像部に転移される。このようにして、画
像部に転移された印刷版16上のインキ成分はブランケ
ット胴17に転写され、さらにブランケット胴17と圧
胴18の間を通過する印刷用紙Pに転写される。
【0019】版胴1の近傍には、検出部13を備えた版
面水性成分量計測手段5が配備され、これは図示のない
スライダに取付けられて版胴の軸方向に移動可能であ
り、また、版胴5を回転させたりスライダを回転方向に
移動させることにより、印刷版16上の非画像部の水性
成分量をどの非画像においても計測できるようになって
いる。なお、印刷版16の円周方向のくわえじり部分は
非画像部であり、計測位置としてこの部分を計測するよ
うにすると便利である。
【0020】計測方式としては、(1)印刷版16の版
面に光を照射し、その正規反射光または散乱反射光の反
射強度を検出するもの(参考:「図解印刷機械自動化事
典」印刷機械自動化事典編集委員会編、(株)印刷学会
出版部発行、pp108〜109、特開平7−2275
91号)。(2)赤外光を照射し、その正規反射光また
は散乱反射光中の水性成分吸収波長帯域または非吸収波
長帯域もしくは両者を分光し検出するもの(参考 特開
平8−230141)がある。ここでは、版面にレーザ
光を照射し、その反射強度を測定している。版の非画線
部に光を照射したとき版表面での反射の様子は、水性成
分量が少ないときは拡散性が強く、多くなるにしたがい
鏡面反射に近づく。この指向性の変化をとらえることに
より水性成分量を測定するものである。検出部13は平
行光を作るためのコリメータ、反射光を受光する検出器
およびプリアンプにより構成される。
【0021】また、回転角度検出手段(エンコーダ)1
1が版胴1のシャフトに取り付けられ、版胴1の回転位
置情報を計測位置制御手段12に送る。計測位置制御手
段12は、回転位置検出手段11から送られる回転位置
情報をもとに所望の計測位置で計測タイミングとなるト
リガ信号を版面水性成分量測定手段5に送る。前記計測
タイミングを決める回転位置情報は、印刷オペレータが
版胴に装着された刷版上の所望の計測位置を検出部13
の真下に位置させ、計測位置制御手段12に設けられた
スイッチ(図示なし)を押すことによりこのとき回転位
置検出手段11から得られた回転位置情報が計測タイミ
ングを決める回転位置情報として設定される。回転駆動
信号を受け、版胴が回転を開始すると、計測位置制御手
段12は上記計測タイミングを決める回転位置情報と回
転位置検出手段11から送られる回転位置情報とを比較
し、回転位置情報が上記計測タイミングを決める回転位
置情報に一致した時、トリガ信号を版面水性成分量計測
手段5に送る。このトリガ信号により版面水性成分量計
測手段5は版面上の所望の測定位置における水性成分量
を計測する。なお、計測位置を検出してから計測するま
での時間の遅延により、計測位置が所望の位置からずれ
る可能性がある。そこで計測位置制御手段12には、上
記ずれを補正する手段を備えることが望ましい。
【0022】検出部13で得られた計測結果は版面水性
成分量計測手段5からエマルジョン破壊自動制御手段6
に送信される。
【0023】前述のように、エマルジョン破壊自動制御
手段6ではその目標値と版面水性成分量計測手段5から
の計測量を比較して、その差が無くなるようにフィード
バック制御をしてモータ駆動回路19を介してモータ2
0の回転数・回転方向を制御して、上述した手法でエマ
ルジョンインキの最適量を破壊してインキ成分と水性成
分を生成する。以上のようにすることにより、印刷オペ
レータの勘と経験に頼らなくても、エマルジョン破壊を
常に理想状態に調節することのができ、高画質の平版印
刷装置が得られるようになる。
【0024】本発明の第2の実施の形態は、さらにニッ
プ圧制御手段を備えることにより、インキ着けローラ2
と接触するローラ21の接触点のニップ圧を任意に設定
可能とし、エマルジョン破壊を制御しやすくするもので
ある。図2はニップ圧制御手段の第1の構成例を示して
いる。図において印刷ユニット100は、版胴101に
エマルジョンインキを供給するインキ着けローラ102
と、インキ着けローラ102にエマルジョンインキを供
給するインキ出しローラ103と、インキ出しローラ1
03と連携して一定膜厚のエマルジョンインキをインキ
溜から引き出してインキ出しローラ103の表面に形成
するインキ計量供給手段104と、インキ着けローラ1
02と接触してエマルジョンインキにシェアを付与する
ローラ105と、インキ溜に貯留されているエマルジョ
ンインキを攪拌して流動させるためのインキ攪拌手段1
07と、ローラ105を駆動するモータ20と、備え、
さらにニップ圧制御手段106を備えて成る。
【0025】ローラ105は発明の第1の実施の形態で
説明したように、モータ20によって回転速度および回
転方向(図2のA方向)を制御されており、このような
ローラ105の回転状態でニップ圧制御手段106によ
りローラ105をさらにB方向に移動させて、インキ着
けローラ102とローラ105との接触点のニップ圧を
制御するものである。版面の水性成分量を計測するため
の検出部13からの検出情報によりモータ20を駆動制
御するフイードバックシステムについては図1のそれと
同じであるので、フイードバックシステムについての図
示および説明はここでは省略する。
【0026】このニップ圧の制御は、インキ着けローラ
102に接触するローラ105の回転駆動軸105aを
回転可能に支える軸受106hを支持すると共に印刷機
フレーム(図示なし)に支点軸106gが固定されたア
ーム106fと、このアーム106fの他端に設けられ
た開口部に揺動可能に挿入されたピン106eを先端付
近で螺合し、前記印刷機フレームに固定されたネジ軸受
け106cに回動自在に嵌合するネジ軸106dと、ネ
ジ軸106dを正転、逆転するモータ106bと、モー
タ106bを駆動する駆動回路106aと、で実現する
ことができる。
【0027】このニップ圧制御手段106の動作は次の
ようになる。モータ106bの回転によりネジ軸106
dが逆転し、ピン106eをモータ106b側に引き寄
せるよう作動し、これに伴ってアーム106fが支点軸
106gを中心にB方向に揺動させてローラ105をイ
ンキ着けローラ102に接触する方向(時計方向)に移
動させることでニップ圧を増加させる。印刷中における
ローラ105のB方向の移動量は、モータ106bの微
細駆動により制御される。エマルジョン破壊量を多くす
るときは、ピン106eをモータ106b側に大きく引
き寄せることでローラ105とインキ着けローラ102
との接触点に大きなニップ圧が発生し、回転速度差が一
定の場合ニップ圧が小さいときと比べて多量のエマルジ
ョン破壊が行われるようになる。ローラ105の移動量
を精密に制御するために、サーボモータ、ステッピング
モータ等の精密位置制御可能なモータを用いることが好
ましい。また、運転停止等によりインキ供給を停止する
場合は、モータ106bを高速駆動して速やかにローラ
105をインキ着けローラ102から離接させるように
する。エマルジョン破壊量の最適値はローラ105とイ
ンキ着けローラ102との回転速度差およびニップ圧の
相互作用で決めることができ、例えばニップ圧を多めに
すればその分、回転速度差を小さめに選ぶことができ
る。
【0028】図3は、ニップ圧制御手段の第2の構成を
示している。図3(A)はインキ着けローラ602にロ
ーラ605が接触している運転時、図3(B)はインキ
着けローラ602からローラ605が離間している非運
転時をそれぞれ示している。ローラ605は本発明の第
1の実施の形態によりモータ20によって軸605aが
駆動されることでその回転方向と回転速度を制御されて
おり、このようなローラ605の回転状態でニップ圧制
御手段606によりローラ605をさらにB1方向に移
動させて、インキ着けローラ602とローラ605との
接触点のニップ圧を制御するものである。また、版面の
水性成分量を計測するための検出部(図示なし)からの
検出情報によりモータ20を駆動制御するフイードバッ
クシステムについては図1のそれと同じであるので、図
示および説明をここでは省略する。
【0029】アーム612は、インキ着けローラ602
に接触するローラ605の軸605aを軸受を介して一
端で支持し、印刷機フレーム(図示なし)に支点軸61
1が固定され、他端をエアシリンダ618のロッド61
8aの中間部付近に回動自在に嵌合されている。エアシ
リンダ618のロッド618aの先端にはスラスト方向
にフリーなカップリング613が設けられ、カップリン
グ613の他端は印刷機フレームに固定されたネジ軸受
け617に回動自在に嵌合するネジ軸614の先端に固
定され、このネジ軸614はモータ615によって正・
逆回転する。モータ615は駆動回路616によって駆
動される。
【0030】この場合のローラ605も発明の第1の実
施の形態で説明したように、モータ20によって回転速
度および回転方向を制御されており、この状態でニップ
圧制御手段606はローラ605をインキ着けローラ6
02方向に移動させて、インキ着けローラ602とロー
ラ605との接触点のニップ圧を制御するものである。
【0031】上記構成のニップ圧制御手段606の動作
は次のようになる。運転開始時には、図3(A)のよう
に、エアシリンダ618を作動させてロッド618aを
A1方向へ押し出し、アーム612をその支点軸611
を中心に時計方向(B1方向)へ回動させて、ローラ6
05をインキ着けローラ602へ強く接触させる。これ
と同時に、モータ615によってネジ軸614を正転、
逆転させることによりカップリング613を押しつける
方向に作用し、アーム612を支点軸611を中心にエ
アシリンダ618の押圧力に逆らって反時計方向に押し
返すことで、その差圧でニップ圧を制御する。エマルジ
ョン破壊量の最適値はローラ605とインキ着けローラ
602との回転速度差およびニップ圧の相互作用で決め
ることができ、例えばニップ圧を多めにすればその分、
回転速度差を小さめに選ぶことができる。ローラ605
の移動量を精密に制御するために、サーボモータ、ステ
ッピングモータ等の精密位置制御可能なモータを用いる
ことが好ましい。運転停止等によりインキ供給を停止す
る場合は、図3(B)のように、エアシリンダ618の
ロッド618aをA2方向へ引き戻すことにより、スラ
スト方向にフリーなカップリング613の係合が外れ
て、アーム612をその支点軸611を中心に反時計方
向(B2方向)へ回動させて、ローラ605をインキ着
けローラ602から迅速に離反させることができる。
【0032】図4は、ニップ圧制御手段706の第3の
構成を示している。図4(A)はインキ着けローラ70
2にローラ705が接触している運転時の正面概略図、
図4(B)はその側面概略図をそれぞれ示している。ニ
ップ圧制御手段706はインキ着けローラ702に接触
するローラ705を一端で支持して印刷機フレームに支
点軸711が固定されたアーム712と、アーム712
の他端に当接する偏心カム718と、アーム712を偏
心カム718に常時押し付ける引っ張りバネ717と、
偏心カム718を正転、逆転するモータ715と、モー
タ715を駆動する駆動回路716と、を備えて成る。
【0033】上記構成のニップ圧制御手段706の動作
は次のようになる。ニップ圧の制御は、偏心カム718
の回転によりアーム712を支点軸711を中心に揺動
させることで行われ、これにより回転状態のローラ70
5をインキ着けローラ702に接触又は離反させること
ができる。エマルジョン破壊量の最適値はローラ705
とインキ着けローラ702との回転速度差およびニップ
圧の相互作用で決まるので、印刷中におけるローラ70
5の移動量はそのニップ圧となるようにインキ着けロー
ラ702に向けてモータ715を駆動すればよい。ロー
ラ705の移動量を精密に制御するために、サーボモー
タ、ステッピングモータ等の精密位置制御可能なモータ
を用いることが好ましい。運転停止等によりインキ供給
を停止する場合は、モータ715を高速駆動して図4
(A)の状態から偏心カム718を180度回転させる
ことで、速やかにローラ705をインキ着けローラ70
2から離反させることができる。
【0034】図5はニップ圧制御手段806の第4の構
成を示している。このニップ圧制御手段806はインキ
着けローラ802に接触するローラ805を一端で支持
して印刷機フレームに支点軸811が固定されたアーム
812と、アーム812の他端を移動させるエアシリン
ダ818と、このエアシリンダ818に対する空気の流
れを切り換える空気弁817と、エアシリンダ818の
空気圧を調整する電気/空気レギュレータ815と、電
気/空気レギュレータ815を駆動する駆動回路816
と、を備えて成る。
【0035】上記構成のニップ圧制御手段806は、電
気/空気レギュレータによりエアシリンダ前進方向(図
中矢印方向)におけるエアシリンダ818の空気圧を変
化させることによりエアシリンダ818のロッド818
aを押し出して、アーム8182を支点軸811を中心
に時計方向に揺動させ、これによってローラ805をイ
ンキ着けローラ802に接触させ、その接触方向の力を
変化させることでニップ圧を制御する。エマルジョン破
壊量の最適値はローラ805とインキ着けローラ802
との回転速度差およびニップ圧の相互作用で決まるの
で、印刷中におけるローラ805の移動量はそのニップ
圧となるようにインキ着けローラ802に向けてモータ
715を駆動すればよい。また、ローラ805をインキ
着けローラ802から離反させるときは、空気弁806
の切り換えにより離反動作を迅速に行うことができる。
【0036】図6は第3の実施の形態に係るインキ装置
の概略構成を示しており、(A)は概略構成図、(B)
はその変形例を示している。図6(A)においてインキ
装置200は、版胴201にエマルジョンインキを供給
するインキ着けローラ202と、インキ着けローラ20
2と連携して一定膜厚のエマルジョンインキをインキ溜
から引き出してインキ着けローラ202の表面に形成す
るインキ計量供給手段204と、インキ着けローラ20
2と接触してエマルジョンインキにシェア(剪断力)を
付与するローラ205と、を備え、インキ着けローラ2
02とローラ205との接触点で回転差でスリップさせ
ることによりエマルジョンインキに加えるシェア制御で
エマルジョン破壊を起こしエマルジョンインキをインキ
成分と水性成分に分離する。ローラ205にはその回転
速度および回転方向をモータ20によって制御され、こ
のモータ20の駆動は図1と同じに行われる。
【0037】図6(B)の変形例は、(A)の概略構成
図にローラ205のニップ圧を運転中に制御するニップ
圧制御手段206を付加したものである。図6(B)に
おいてインキ装置200’は、版胴201にエマルジョ
ンインキを供給するインキ着けローラ202と、インキ
着けローラ202と連携して一定膜厚のエマルジョンイ
ンキをインキ溜から引き出してインキ着けローラ20
2’の表面に形成するインキ計量供給手段204と、イ
ンキ着けローラ202と接触してエマルジョンインキに
シェア(剪断力)を付与するローラ205と、を備え、
インキ着けローラ202とローラ205との接触点で回
転差でスリップさせることによりエマルジョンインキに
加えるシェア制御でエマルジョン破壊を起こしエマルジ
ョンインキをインキ成分と水性成分に分離する。ローラ
205にはその回転速度および回転方向をモータ20に
よって制御され、このモータ20の駆動は図1と同じに
行われる。また、ニップ圧制御手段206がローラ20
5のニップ圧を運転中に制御する。ローラ205はモー
タ20によって回転速度および回転方向を制御されてお
り、このようなローラ205の回転状態でニップ圧制御
手段206によりローラ205を接近又は離反方向に移
動させて、インキ着けローラ202とローラ205との
接触点のニップ圧を制御するものである。
【0038】以上説明した装置において、ニップ圧制御
による若干の温度上昇を抑えるため、ローラ21(図
1),105(図2),605(図3),705(図
4),805(図5),205(図6)には冷却手段を
備えることが望ましい。冷却手段としては、シェア制
御、ローラ内部に冷却水を通すもの、ローラ及びインキ
着けローラに冷風を当てる等の方法を用いることができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
版胴に当接するインキ着けローラにインキ溜内に貯留さ
れたエマルジョンインキを供給する平版印刷装置におい
て、与えられた制御信号に基づいて前記インキ着けロー
ラ上の前記エマルジョンインキのエマルジョン破壊量を
調節するエマルジョン破壊手段と、前記版胴に装着され
た印刷版の非画像部上の水性成分量を測定する版面水性
成分量計測手段と、自動制御状態において前記版面水性
成分量計測手段で計測された水性成分量と予め設定され
た目標値とを比較演算し前記エマルジョン破壊手段を制
御する制御信号を自動的に生成するエマルジョン破壊自
動制御手段、とを備えるので、印刷オペレータの勘と経
験に頼らなくても、エマルジョン破壊を常に理想状態に
調節することのできる高画質な平版印刷装置が得られ
る。また、本発明は機上描画印刷装置(CTC)に用い
ることができ、有効である。CTCに本発明を用いるこ
とにより、操作/調整作業の簡易化が図られ、特にCT
Cに求められる熟練オペレータ不要化・省人化、準備時
間短縮、損紙の削減等が可能であり極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る平版印刷装置
の概略構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るニップ圧制御
手段の第1の構成例を示している。
【図3】ニップ圧制御手段の第2の構成例を示してい
る。
【図4】ニップ圧制御手段の第3の構成例を示してい
る。
【図5】ニップ圧制御手段の第4の構成例を示してい
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るインキ装置部
分の概略構成を示している。
【符号の説明】
1 版胴 2 インキ着けローラ 3 インキ溜 4 エマルジョン破壊手段 5 版面水性成分量計測手段 6 エマルジョン破壊自動制御手段 7 エマルジョン破壊手動制御手段 8 目標値自動設定手段 9 手動設定手段目標値 10 目標値記憶手段 11 回転角度検出手段 12 計測位置制御手段 13 検出部 14 計測位置自動設定手段 15 計測位置手動設定手段 16 印刷版 17 ブランケット胴 18 圧胴 19 駆動回路 20 モータ 21 ローラ 22 インキ攪拌手段 23 インキ出しローラ 24 インキ計量供給手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴に当接するインキ着けローラにイン
    キ溜内に貯留されたエマルジョンインキを供給する平版
    印刷装置において、 与えられた制御信号に基づいて前記インキ着けローラ上
    の前記エマルジョンインキのエマルジョン破壊量を調節
    するエマルジョン破壊手段と、前記版胴に装着された印
    刷版の非画像部上の水性成分量を測定する版面水性成分
    量計測手段と、自動制御状態において前記版面水性成分
    量計測手段で計測された水性成分量と目標値とを比較演
    算し前記エマルジョン破壊手段を制御する制御信号を自
    動的に生成するエマルジョン破壊自動制御手段、とを備
    えることを特徴とする平版印刷装置。
  2. 【請求項2】 版胴に当接するインキ着けローラにイン
    キ溜内に貯留されたエマルジョンインキを供給する平版
    印刷方法において、与えられた制御信号に基づいて前記
    インキ着けローラ上の前記エマルジョンインキのエマル
    ジョン破壊量を調節するエマルジョン破壊工程と、前記
    版胴に装着された印刷版の非画像部上の水性成分量を測
    定する版面水性成分量計測工程と、自動制御状態におい
    て前記版面水性成分量計測手段で計測された水性成分量
    と目標値とを比較演算し前記エマルジョン破壊手段を制
    御する制御信号を生成するエマルジョン破壊自動制御工
    程、とを備えることを特徴とする平版印刷方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7154070B2 (en) 2004-10-08 2006-12-26 Furukawa-Sky Aluminum Corp. Heater plate and a method for manufacturing the heater plate
CN109228612A (zh) * 2018-10-12 2019-01-18 珠海天资防伪包装科技有限公司 一种防伪追溯标签的制造设备

Cited By (3)

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US7154070B2 (en) 2004-10-08 2006-12-26 Furukawa-Sky Aluminum Corp. Heater plate and a method for manufacturing the heater plate
CN109228612A (zh) * 2018-10-12 2019-01-18 珠海天资防伪包装科技有限公司 一种防伪追溯标签的制造设备
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