JP2000108312A - インキ装置 - Google Patents

インキ装置

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JP2000108312A
JP2000108312A JP10282573A JP28257398A JP2000108312A JP 2000108312 A JP2000108312 A JP 2000108312A JP 10282573 A JP10282573 A JP 10282573A JP 28257398 A JP28257398 A JP 28257398A JP 2000108312 A JP2000108312 A JP 2000108312A
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roller
transfer roller
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JP10282573A
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English (en)
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Asahito Tomita
朝仁 富田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷品質を向上させることができるインキ装
置を提供する。 【解決手段】 インキ出しローラ11及びインキ練りロ
ーラ13aにインキ移しローラ12が交互に接触する
と、インキ移しローラ12の温度が上昇する。インキ移
しローラ12が熱膨張すると、インキ出しローラ11と
インキ移しローラ12との間のニップ幅が増加する。こ
のために、インキ出しローラ11からインキ移しローラ
12に転移するインキ量が増加する。温度センサ5は、
インキ移しローラ12の温度を計測する。演算部6は、
この計測結果に基づいて、ニップ幅の変化量を演算し
て、インキ出しローラ11の理想的な回転量を演算す
る。制御部7は、この理想的な回転量に基づいて、駆動
用モータ4を駆動制御して、ニップ幅の増加分だけイン
キ出しローラ11の回転量を減少させる。その結果、イ
ンキ移しローラ12へのインキIの供給量が、温度上昇
前と同じ量に調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ壺内のイン
キを版面に供給するインキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インキ壺と、インキ出しロー
ラ(インキ元ローラ)と、インキ練りローラと、インキ
移しローラ(インキ呼び出しローラ)とを備えるオフセ
ット印刷機が知られている。このオフセット印刷機は、
インキ壺の底部に設けられたインキブレード(インキキ
ー)とインキ出しローラとの間の間隙及びインキ出しロ
ーラの回転量によって、インキの供給量を調節する。イ
ンキ移しローラは、インキ出しローラとインキ練りロー
ラとの間を一定周期で往復移動して、インキ出しローラ
からインキ練りローラへインキを供給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のオフセット印刷
機は、低速で回転するインキ出しローラと、高速で回転
するインキ練りローラとに、インキ移しローラが交互に
接触及び離間を繰り返していた。このために、摩擦によ
る温度上昇によって、インキ移しローラの外径が変化し
て、インキ移しローラとインキ出しローラとの間の接触
幅(以下、ニップ幅という)が変化していた。その結
果、従来のオフセット印刷機は、インキ出しローラやイ
ンキ練りローラに通水することによって温度を安定化さ
せて、インキの供給量を安定化させる工夫がされてい
た。しかし、このような工夫では不十分であり、インキ
供給量が変化して、印刷物の色調が変化していた。
【0004】本発明の課題は、印刷品質を向上させるこ
とができるインキ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1の発明は、インキ(I)を収納するインキ
収納部(10)と、前記インキ収納部からインキを導き
出すインキ出しローラ(11)と、前記インキ出しロー
ラと接触及び離間して、このインキ出しローラからイン
キを受け取るインキ移しローラ(12)とを含むインキ
装置において、前記インキ出しローラと前記インキ移し
ローラとの接触幅を検出する接触幅検出手段(5;5
0)と、前記接触幅検出手段の検出結果に基づいて、前
記インキ移しローラへのインキの供給量を調節する供給
量調節手段(7,70)とを含むことを特徴とするイン
キ装置(1)である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のイン
キ装置において、前記接触幅検出手段は、前記インキ移
しローラの温度を検出する温度検出部(5)と、前記温
度検出部の検出結果に基づいて、前記接触幅の変化を演
算する演算部(6)とを含み、前記供給量調節手段は、
前記演算部の演算結果に基づいて、前記インキ出しロー
ラの回転量を調節することを特徴とするインキ装置であ
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項1に記載のイン
キ装置において、前記接触幅検出手段は、前記接触幅を
撮像する撮像部(50)と、前記撮像装置の撮像結果に
基づいて、前記接触幅の変化を演算する演算部(60)
とを含み、前記供給量調節手段は、前記演算部の演算結
果に基づいて、前記インキ出しローラの回転量を調節す
ることを特徴とするインキ装置である。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載のインキ装置において、前記
インキ収納部は、底部にインキブレード(10a)を有
するインキ壺(10)であり、前記供給量調節手段は、
前記インキ出しローラと前記インキブレードとの間の間
隙量を調節することを特徴としているインキ装置であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。以下では、本発明の第1実施形態に係るイン
キ装置を、オフセット印刷機に適用した場合を例に挙げ
て説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るイン
キ装置を備えるオフセット印刷機を示す正面図である。
【0010】インキ装置1は、版胴3の版面30にイン
キIを供給する装置である。インキ装置1は、図1に示
すように、インキ壺10と、インキ出しローラ11と、
インキ移しローラ12と、インキ練りローラ13a,1
3b,13c,13d,13e,13f,13g,13
h,13iと、ライダローラ14と、インキ着けローラ
15a,15b,15cとを備えている。
【0011】インキ壺10は、インキIを収納するイン
キ収納部である。インキ壺10は、その底部にインキブ
レード10aを備えている。インキブレード10aは、
薄いばね板であり、図示しない複数の調整ねじによって
下面が押されている。インキブレード10aは、これら
の調節ねじの締め付け量が調節されると、インキ出しロ
ーラ11の外周面との間の間隙を変化させて、印刷幅方
向のインキ膜厚を調整する。
【0012】インキ出しローラ11は、インキ壺10内
からインキIを導き出す回転体である。インキ出しロー
ラ11は、金属ローラである。インキ出しローラ11
は、その外周面の一部がインキ壺10内のインキIに浸
されている。インキ出しローラ11は、駆動用モータ4
によって、所定の回転量で回転する。インキ出しローラ
11は、A方向に回転しつつ、インキブレード10aと
の間隙部からインキIを導き出す。
【0013】インキ移しローラ12は、インキ出しロー
ラ11と接触及び離間して、このインキ出しローラ11
の外周面に付着したインキIを受け取る回転体である。
インキ移しローラ12は、ゴム巻きローラである。イン
キ移しローラ12は、インキ出しローラ11とインキ練
りローラ13aとの間に配置されている。インキ移しロ
ーラ12は、支軸12aを中心として回転可能なアーム
部材12bに、回転自在に支持されている。インキ移し
ローラ12は、印刷機(版胴3)の回転動作に連動し
て、B方向に揺動(往復移動)する。インキ移しローラ
12は、インキ出しローラ11及びインキ練りローラ1
3aに交互に接触して、インキ出しローラ11からイン
キ練りローラ13aへ間欠的にインキIを送り出す。
【0014】インキ練りローラ13a,13b,13
c,13d,13e,13f,13g,13h,13i
は、インキ移しローラ12から間欠的に送られてくるイ
ンキIを平滑化するとともにインキIを練り、インキI
の流動性を保つ働きをする回転体である。インキ練りロ
ーラ13b,13e,13g,13iは、金属ローラで
ある。インキ練りローラ13b,13e,13g,13
iは、表面の平滑性を保持するとともに、親油性を良好
なものとするために、胴メッキがされている。インキ練
りローラ13a,13c,13d,13f,13hは、
ゴム巻きローラである。インキ練りローラ13b,13
e,13g,13iは、軸方向に往復移動して、インキ
Iの練りならしをする横振りローラである。
【0015】ライダローラ14は、インキ練りローラ1
3a,13b,13c,13d,13e,13f,13
g,13h,13iとともに、インキIを練る回転体で
ある。ライダローラ14は、金属ローラである。ライダ
ローラ14は、インキ練りローラ13cと回転接触す
る。
【0016】インキ着けローラ15a,15b,15c
は、版面30にインキIを付着させる回転体である。イ
ンキ着けローラ15a,15b,15cは、均一なイン
キ膜を版面30上に形成する。インキ着けローラ15
a,15b,15cは、ゴム巻きローラである。インキ
着けローラ15a,15bは、インキ練りローラ13g
と回転接触し、インキ着けローラ15cは、インキ練り
ローラ13iと回転接触する。
【0017】湿し装置2は、版面30の非画線部にイン
キIが付着しないように、版面30に湿し水Wを供給す
る装置である。湿し装置2は、インキ装置1を冷却して
インキIの温度上昇を制御したり、版面30を冷却及び
洗浄したり、画線部の劣化を防止する。湿し装置2は、
水だめ20と、湿し水供給ローラ21a,21b,22
cとを備えている。水だめ20は、湿し水Wを収納する
湿し水収納部である。湿し水供給ローラ21aは、その
外周面の一部が水だめ20内の湿し水Wに浸されてい
る。湿し水供給ローラ21cは、湿し水供給ローラ21
bを介して、湿し水供給ローラ21aから湿し水Wを受
け取って、版面30に湿し水Wを均一の厚さで連続的に
供給する。
【0018】版胴3は、インキIが付着する画線部と、
インキIが付着しない非画線部とを外周面に有する回転
体である。版胴3は、親油性の画線部と、親水性の非画
線部とを備え、湿し水WとインキIとが版面30に交互
に付着すると、水と脂肪とが反発しあう性質を利用して
印刷するものである。版胴3は、インキ着けローラ15
a,15b,15c及び湿し水供給ローラ21cと接触
しつつ、C方向に回転する。
【0019】駆動用モータ4は、インキ出しローラ11
を駆動するための駆動力を発生する駆動力発生装置であ
る。駆動用モータ4は、インキ出しローラ11の回転軸
に直接又は歯車、継手などを介して間接的に接続されて
いる。
【0020】温度センサ5は、インキ移しローラ12の
温度を検出する温度検出装置である。温度センサ5は、
インキ移しローラ12の温度を印刷動作中に計測して、
検出した温度データを演算部6に出力する。
【0021】演算部6は、温度センサ5の検出結果に基
づいて、インキ出しローラ11とインキ移しローラ12
との間のニップ幅の変化を演算する演算装置である。演
算部6は、温度センサ5が出力する温度データに基づい
て、インキ移しローラ12の温度変化量を算出する。演
算部6は、以下に示す数1によって、インキ移しローラ
12の直径の変化量dを演算する。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、αは、インキ移しローラ12の材
質(ゴム)の線膨張係数である。bは、インキ移しロー
ラ12の材質(ゴム)の厚さである。Dは、インキ移し
ローラ12の外径である。tは、インキ移しローラ12
の温度変化量である。演算部6は、以下に示す数2によ
って、インキ出しローラ11とインキ移しローラ12と
の間のニップ幅の変化量wを算出する。
【0024】
【数2】
【0025】演算部6は、以下に示す数3によって、イ
ンキ出しローラ11の理想的な回転量Kを演算する。
【0026】
【数3】
【0027】ここで、kは、インキ出しローラ11とイ
ンキ移しローラ12との間のニップ幅が変動する前のイ
ンキ出しローラ11の回転量である。πは、円周率であ
る。rは、インキ出しローラ11の半径である。演算部
6は、演算した理想的な回転量Kを、回転量データとし
て制御部7に出力する。
【0028】制御部7は、演算部6の演算結果に基づい
て、駆動用モータ4を駆動制御する。制御部7は、演算
部6が演算した理想的な回転量Kに基づいて、駆動用モ
ータ4を駆動制御する。制御部7は、駆動用モータ4を
駆動制御することによって、インキ出しローラ11の回
転量を調節して、インキ移しローラ12へのインキIの
供給量を調節する。
【0029】つぎに、本発明の第1実施形態に係るイン
キ装置の動作を説明する。図2は、本発明の第1実施形
態に係るインキ装置の動作を説明するための図である。
図2(A)は、インキ移しローラ12が温度上昇する前
の状態を示す図であり、図2(B)は、インキ移しロー
ラ12が温度上昇によって膨張して、インキ出しローラ
11とインキ移しローラ12との間のニップ幅が増大し
た状態を示す図である。
【0030】図2(A)に示すように、インキ出しロー
ラ11は、A方向に回転しながら、インキブレード10
aとの間隙部からインキIを塗り出す。インキ移しロー
ラ12は、B1 方向に回転して、インキ出しローラ11
と接触する。インキ出しローラ11は、インキ移しロー
ラ12と接触した状態で所定の回転角だけ回転する。そ
の結果、インキ出しローラ11の外周面に付着したイン
キIの一部が、インキ移しローラ12の外周面に転移す
る。インキ移しローラ12は、B2 方向に回転して、イ
ンキ練りローラ13aと接触する。その結果、インキ移
しローラ12の外周面に付着したインキIが、インキ練
りローラ13aの外周面に転移する。インキ移しローラ
12は、B1 方向に回転して、インキ出しローラ11と
接触し、以降同様の動作を繰り返す。
【0031】インキ出しローラ11は、低速で回転し、
インキ練りローラ13aは、高速で回転する。インキ出
しローラ11及びインキ練りローラ13aにインキ移し
ローラ12が交互に接触を繰り返すと、インキ移しロー
ラ12の温度が上昇する。その結果、図2(B)に示す
ように、インキ移しローラ12は、熱膨張によって外径
が大きくなり、インキ出しローラ11とインキ移しロー
ラ12との間のニップ幅が増加する。このために、イン
キ出しローラ11からインキ移しローラ12に転移する
インキIの量が増加して、印刷濃度が濃くなる。
【0032】温度センサ5は、インキ移しローラ12の
温度を経時的に計測し、温度データを演算部6に出力す
る。演算部6は、この温度データに基づいて、数1〜数
3によって、インキ出しローラ11とインキ移しローラ
12との間のニップ幅の変化量wを演算して、インキ出
しローラ11の理想的な回転量Kを演算する。制御部7
は、この理想的な回転量Kに基づいて、駆動用モータ4
を駆動制御して、インキ出しローラ11とインキ移しロ
ーラ12との間のニップ幅の増加分だけインキ出しロー
ラ11の回転量を減少させる。その結果、インキ出しロ
ーラ11とインキ移しローラ12との間の接触面積が広
がっても、インキ出しローラ11の回転量が低下するた
めに、インキ移しローラ12に転移するインキ量が低下
する。このために、インキ移しローラ12に転移するイ
ンキ量は、温度上昇前と同じ量に調節されて、印刷濃度
が一定になる。
【0033】本発明の第1実施形態に係るインキ装置
は、以下に記載するような効果を有する。 (1) 本発明の第1実施形態は、インキ出しローラ1
1とインキ移しローラ12との間のニップ幅を検出し、
この検出結果に基づいて、インキ移しローラ12へのイ
ンキIの供給量を調節する。このために、インキIの供
給量が安定して、印刷物の色調を安定化させることがで
きる。
【0034】(2) 本発明の第1実施形態は、インキ
移しローラ12の温度変化に基づいて、インキ出しロー
ラ11とインキ移しローラ12との間のニップ幅の変化
を演算し、この演算結果に基づいて、インキ出しローラ
11の回転量を調節する。このために、このニップ幅の
変化分をインキ出しローラ11の回転量にフィードバッ
クして、インキIの供給量を一定化させて、印刷物の色
調を安定化させることができる。
【0035】(第2実施形態)図3は、本発明の第2実
施形態に係るインキ装置の正面図である。なお、図1及
び図2に示す部材又はブロックと同一の部材又はブロッ
クは、同一の番号を付して、その詳細な説明を省略す
る。本発明の第2実施形態は、第1実施形態と異なり、
CCDカメラ50によって、インキ出しローラ11とイ
ンキ移しローラ12との間のニップ幅を検出する他の実
施形態である。
【0036】CCDカメラ50は、インキ出しローラ1
1とインキ移しローラ12との間のニップ幅を撮像する
撮像装置である。CCDカメラ50は、このニップ幅を
印刷動作中に撮像する。図2に示すように、インキ出し
ローラ11の外周面には、インキ移しローラ12にイン
キIが転移しきれずに、インキIが残留する部分11a
と、インキ移しローラ12にインキIが転移して、イン
キIが付着していない部分11bとが縞状に現れる。C
CDカメラ50は、この縞状の部分を撮像して、インキ
出しローラ11とインキ移しローラ12との間のニップ
幅を検出する。CCDカメラ50は、撮像データを演算
部60に出力する。
【0037】演算部60は、CCDカメラ50の撮像結
果に基づいて、インキ出しローラ11とインキ移しロー
ラ12との間のニップ幅の変化を演算する演算装置であ
る。演算部60は、CCDカメラ50が出力する撮像デ
ータに基づいて、このニップ幅の変化量wを算出して、
インキ出しローラ11の理想的な回転量Kを数3によっ
て演算する。
【0038】本発明の第2実施形態に係るインキ装置
は、本発明の第1実施形態の効果に加えて、以下に記載
するような効果を有する。本発明の第2実施形態は、イ
ンキ出しローラ11とインキ移しローラ12との間のニ
ップ幅をCCDカメラ50によって撮像するために、第
1実施形態に比べて、このニップ幅を直接計測すること
ができる。
【0039】(第3実施形態)図4は、本発明の第3実
施形態に係るインキ装置の正面図である。図5は、本発
明の第3実施形態に係るインキ装置におけるインキ壺及
びインキ出しローラの断面図である。本発明の第3実施
形態は、温度センサ5が出力する温度データ又はCCD
カメラ50が出力する撮像データに基づいて、インキ調
節装置8を駆動制御して、インキIの供給量を調節する
他の実施形態である。
【0040】インキ調節装置8は、インキブレード10
aとインキ出しローラ11との間隙部から導き出される
インキIの量を調節する装置である。インキ調節装置8
は、図5に示すように、駆動用モータ80と、調節ねじ
81と、スライド部材82と、レバー83とを備えてい
る。
【0041】駆動用モータ80は、調整ねじ81を正転
及び逆転するための駆動力を発生する駆動力発生装置で
ある。駆動用モータ80は、制御部70に接続されてい
る。調節ねじ81は、正転及び逆転することによって、
スライド部材82をD1 方向及びD2 方向に駆動する部
材である。調節ねじ81は、その先端部がスライド部材
82の雌ねじ部82aと噛み合っている。スライド部材
82は、駆動用モータ80の正転及び逆転に連動して、
往復移動する部材である。スライド部材82は、一方の
端部に雌ねじ部82aを備え、他方の端部に凹状のフッ
ク部82bを備えている。レバー83は、支点83aを
中心にして、E1 方向及びE2 方向に回転する回転部材
である。レバー83は、一方の端部に突起部83bを備
え、他方の端部に突起部83cを備えている。突起部8
3bは、インキブレード10aの先端部と接触してお
り、突起部83cは、フック部82bに嵌合している。
【0042】演算部600は、温度センサ5が出力する
温度データ又はCCDカメラ50が出力する撮像データ
に基づいて、インキ出しローラ11とインキ移しローラ
12との間のニップ幅の変化を演算する演算装置であ
る。演算部600は、ニップ幅の増加分に相当するイン
キIの供給量の増加を演算して、インキブレード10a
とインキ出しローラ11との間の理想的な間隙量を演算
する。演算部600は、演算した理想的な間隙量を、間
隙量データとして制御部70に出力する。
【0043】制御部70は、演算部600の演算結果に
基づいて、駆動用モータ80を駆動制御する。制御部7
0は、演算部600が出力する間隙量データに基づい
て、駆動用モータ80を駆動制御する。制御部70は、
駆動用モータ80を駆動制御して、インキブレード10
aとインキ出しローラ11との間の間隙を調節し、イン
キ出しローラ11へのインキIの供給量を調節する。
【0044】つぎに、本発明の第3実施形態に係るイン
キ装置の動作を説明する。インキ出しローラ11へのイ
ンキIの供給量が多いときには、駆動用モータ80が調
整ねじ81を回転して、スライド部材82がD1 方向に
移動する。このために、レバー83がE1 方向に回転し
て、インキブレード10aを突起部83bが押し上げ
る。その結果、インキブレード10aとインキ出しロー
ラ11との間の間隙が小さくなって、インキ出しローラ
11へのインキIの供給量が調節される。一方、インキ
出しローラ11へのインキIの供給量が少ないときに
は、スライド部材82がD2 方向に移動して、レバー8
3がE2 方向に回転する。その結果、インキブレード1
0aと突起部83bとの間の押し付け力が低下して、イ
ンキブレード10aとインキ出しローラ11との間の間
隙が大きくなる。
【0045】本発明の第3実施形態に係るインキ装置
は、本発明の第1実施形態及び第2実施形態の効果に加
えて、以下に記載するような効果を有する。本発明の第
3実施形態は、インキ調節装置8を利用して、インキ出
しローラ11とインキ移しローラ12との間のニップ幅
の変動に応じて、インキIの供給量を調節することがで
きる。
【0046】(他の実施形態)本発明は、以上説明した
実施形態に限定するものではなく、種々の変形又は変更
が可能であって、これらも本発明の均等の範囲内であ
る。例えば、本発明の実施形態は、温度センサ5を例に
挙げて説明したが、熱電対や抵抗体などによってインキ
移しローラ12の温度を測定してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、インキ出しローラとインキ移しローラとの接触幅
を検出して、インキ移しローラへのインキの供給量を調
節するので、インキIの供給量が安定して、印刷品質を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインキ装置を備え
るオフセット印刷機を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るインキ装置の動作
を説明するための図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るインキ装置の正面
図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係るインキ装置の正面
図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るインキ装置におけ
るインキ壺及びインキ出しローラの断面図である。
【符号の説明】
1 インキ装置 2 湿し装置 3 版胴 4 駆動用モータ 5 温度センサ 6,60,600 演算部 7,70 制御部 8 インキ調節装置 10 インキ壺 10a インキブレード 11 インキ出しローラ 12 インキ移しローラ 50 CCDカメラ I インキ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキを収納するインキ収納部と、 前記インキ収納部からインキを導き出すインキ出しロー
    ラと、 前記インキ出しローラと接触及び離間して、このインキ
    出しローラからインキを受け取るインキ移しローラと、 を含むインキ装置において、 前記インキ出しローラと前記インキ移しローラとの接触
    幅を検出する接触幅検出手段と、 前記接触幅検出手段の検出結果に基づいて、前記インキ
    移しローラへのインキの供給量を調節する供給量調節手
    段と、 を含むことを特徴とするインキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインキ装置において、 前記接触幅検出手段は、 前記インキ移しローラの温度を検出する温度検出部と、 前記温度検出部の検出結果に基づいて、前記接触幅の変
    化を演算する演算部とを含み、 前記供給量調節手段は、前記演算部の演算結果に基づい
    て、前記インキ出しローラの回転量を調節すること、 を特徴とするインキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインキ装置において、 前記接触幅検出手段は、 前記接触幅を撮像する撮像部と、 前記撮像装置の撮像結果に基づいて、前記接触幅の変化
    を演算する演算部とを含み、 前記供給量調節手段は、前記演算部の演算結果に基づい
    て、前記インキ出しローラの回転量を調節すること、 を特徴とするインキ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載のインキ装置において、 前記インキ収納部は、底部にインキブレードを有するイ
    ンキ壺であり、 前記供給量調節手段は、前記インキ出しローラと前記イ
    ンキブレードとの間の間隙量を調節すること、 を特徴とするインキ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004249733A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Man Roland Druckmas Ag インキ装置を制御するための方法及び装置
JP2007216651A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 印刷機のニップ変動監視装置,ニップ変動監視方法及び印刷機並びにニップ調整方法
JP2008006633A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Komori Corp 印刷機のインキツボキー位置調整方法および装置
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