JP2003309412A - 車両用アンテナ - Google Patents

車両用アンテナ

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智明 粂
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Toyota Motor Corp
Uchihama Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空体内に配置されたアンテナのアースを行
うに際して中空体の強度低下を防止することができる車
両用アンテナを提供する。 【解決手段】 エアスポイラー2内にアンテナエレメン
ト4が配置され、このアンテナエレメント4に芯線を電
気的に接続した同軸ケーブル15がエアスポイラー2に
形成された第1の開口としての第2の窓2bから外部へ
と電気的に接続され、同軸ケーブル15のアース用のシ
ールド線を露出させるためにエアスポイラー2に形成さ
れた第2の開口としての第3の窓2cの開口周辺部がエ
アスポイラー2に設けられた導電性金属材料からなるブ
ラケット11により補強され、エアスポイラー2を車体
へと固定するためのボルト20がブラケット11から突
出されると共に、第3の窓2cの付近でシールド線とブ
ラケット11とが電気的に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用エアスポイ
ラーや車両用バンパー等の中空体からなる外装品内に設
けられた車両用アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両にはラジオ等の受信用の
アンテナが装備されている。また、このようなアンテナ
を車両用エアスポイラーや車両用バンパー等の樹脂製中
空体からなる外装品内に設けることによって、スペース
の共用化並びに外観上の車両全体の見栄えの向上を図っ
たものが知られている(例えば、特開平9−14233
8号公報、特開2001−102826号公報等参
照)。
【0003】図10及び図11は、特開2001−10
2826号公報に開示された車両用アンテナの一例を示
す。
【0004】図10は車体と車両用エアスポイラーとの
要部の断面図、図11はアンテナエレメントの具体的配
置例の説明図である。
【0005】図10において、車体100の後部上方に
は、上下合わせ構造からなる中空体のエアスポイラー1
01が固定されている。また、このエアスポイラー10
1の内部には、図11に示すように、受信対象メディア
に対応する複数のフィルム状のアンテナエレメント10
2〜107を配置したアンテナ108が設けられてい
る。
【0006】アンテナ108のアンテナエレメント10
2〜107は、接着剤等によりエアスポイラー101の
内部上面に貼着されている。これは、電波は通常、車体
100の上方から到達するためで、エアスポイラー10
1の上方に配置するのが好適であることに基づく。
【0007】なお、アンテナ108に給電部109を介
して接続する第1のフィーダ110は、エアスポイラー
101に形成された貫通孔101a、車体100を構成
するアウターパネル111に形成された貫通孔111
a、車体100を構成するインナーパネル112に形成
された112aをそれぞれ貫通して車室内へと導かれて
いる。また、第1のフィーダ110の一部からは、車体
100に接地するためのアース線110aが延在されて
おり、そのアース線110aの先端はビス113により
インナーパネル112に固定されている。
【0008】アンテナ108の各アンテナエレメント1
02〜107は、ベースフィルム上に形成された導電パ
ターンからなり、受信対象メディアの周波数との関係で
その寸法形状および配置条件が設定される。
【0009】この例では、アンテナエレメント102は
UHF用、アンテナエレメント103はFM及びVHF
用、アンテナエレメント104はAM用、アンテナエレ
メント105はFM及びVHF用、アンテナエレメント
106はUHF用、アンテナエレメント107はGPS
用として用いられている。
【0010】尚、ここではGPS用としてのアンテナエ
レメント107は、他のアンテナエレメント102〜1
06とは受信周波数帯域が著しく異なるため、独立した
構成となっている。
【0011】これら各アンテナエレメント102〜10
7は、ベースフィルム114上に、図示例のような形状
と配置関係で形成される。
【0012】一般に、1つのアンテナエレメントで広い
周波数帯(複数の周波数帯)の電波を良好に受信するこ
とは困難である一方、アンテナエレメントの形状は、受
信する周波数帯が高い程、小さく構成することができ
る。
【0013】そこで、アンテナエレメント102,10
6はUHF帯用として小型に形成している。また、アン
テナエレメント103,105はVHF帯用として中型
に形成している。さらに、アンテナエレメント104は
AM帯用として大型に形成している。また、アンテナエ
レメント107はGPS帯用として小型に形成してい
る。
【0014】尚、エアスポイラー101の内部にはアン
テナエレメント102〜107をすべて配置している
が、特に高周波帯(TV放送のUHF帯)のアンテナエ
レメント102,106を分割し、その分割されたアン
テナエレメント102,106を両端部に離間した状態
で配置することで、有効なダイバシティ効果を得ること
ができる。
【0015】即ち、電波は一般に周波数が高くなる(波
長が短くなる)と、直接波と反射波によって生じる干渉
が短かい距離で変化する。これが、自動車等の移動体で
受信する際に問題となる。この対策として従来からダイ
バシティ受信があり、これは複数のアンテナでアンテナ
の位置の違いによって受信状態が変わることを利用し
て、最も良好なアンテナを選択して切り替えるというも
のである。
【0016】また、アンテナ単体で360°の全方位の
すべてから同じ受信感度が得られれば(無指向性)理想
的であるが、実際には受信感度の落ちる方向(指向性)
がある。この指向性の原因は、アンテナ自体の問題の場
合や車体との干渉による場合とがある。指向性に対する
対策として上述のダイバシティ受信は有効であるが、十
分な効果を得るためには複数のアンテナが十分に離れた
配置関係となっている必要がある。
【0017】マルチパス、指向性の乱れは、周波数が高
くなるほど顕著に現れる。即ち、FM放送では僅かに発
生し、TV放送のVHF帯では多少発生する。またTV
放送のUHF帯では多発する。つまりこれらの周波数帯
域のうちでTV放送のUHF帯の場合にダイバシティ受
信が最も必要となり、そのために複数のアンテナの間隔
を十分に離して配置しなければならない。
【0018】そこで、この例では、エアスポイラー10
1内の狭いスペースに各アンテナエレメント102〜1
07を配置する場合、前述したようにダイバシティ受信
が最も必要になるTV放送のUHF帯のアンテナエレメ
ント102,106をエアスポイラー101の両端部に
離間配置することで適切にダイバシティ効果を得るよう
に構成している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された車両用アンテナにあっては、信号線用の第1
のフィーダ110とは別にアース線110aを設けてい
る。
【0020】しかしながら、このアース線110aは、
エアスポイラー101に形成された貫通孔101a、ア
ウターパネル111に形成された貫通孔111a、イン
ナーパネル112に形成された112aの全てを貫通し
た第1のフィーダ110から分岐されるような配索とし
た後、車体100への接地としてビス113によりイン
ナーパネル112に固定している。
【0021】従って、アウターパネル111の壁面から
突出するエアスポイラー101の車体側、即ち、中空体
であるエアスポイラー101の先端加重を受ける基部側
に貫通孔101aを形成すると、その貫通孔101aの
開口付近の強度が低下してしまうという問題が生じてい
た。
【0022】本発明は、上記問題を解決するため、中空
体内に配置されたアンテナのアースを行うに際して中空
体の強度低下を防止することができる車両用アンテナを
提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、本発明の車両用アンテナは、中空体からなる車両用
外装品内に配置されるアンテナエレメントと、該アンテ
ナエレメントに芯線が電気的に接続されると共に前記車
両用外装品に形成された第1の開口から外部へと電気的
に接続される同軸ケーブルと、該同軸ケーブルのアース
用のシールド線が露出するように前記車両用外装品に形
成された第2の開口の開口周辺部を補強するために前記
車両用外装品に設けられた導電性金属材料からなるブラ
ケットと、該ブラケットから突出されて前記車両用外装
品を車体へと固定するためのボルトとを備え、前記シー
ルド線と前記ブラケットとを前記第2の開口付近で電気
的に接続したことを特徴とする。
【0024】このような構成においては、中空体からな
る車両用外装品内にアンテナエレメントが配置され、こ
のアンテナエレメントに芯線を電気的に接続した同軸ケ
ーブルが車両用外装品に形成された第1の開口から外部
へと電気的に接続され、同軸ケーブルのアース用のシー
ルド線を露出させるために車両用外装品に形成された第
2の開口の開口周辺部が車両用外装品に設けられた導電
性金属材料からなるブラケットにより補強され、車両用
外装品を車体へと固定するためのボルトがブラケットか
ら突出されると共に、第2の開口付近でシールド線とブ
ラケットとが電気的に接続される。
【0025】これにより、車体へとアースするためのシ
ールド線を電気的に外装品外部へと接続するための開口
がブラケットにより補強される。
【0026】また、本発明の車両用アンテナは、前記第
1の開口と前記第2の開口とが同一であることを特徴と
する。
【0027】さらに、本発明の車両用アンテナは、前記
シールド線は、前記同軸ケーブルを保持すると共に前記
ブラケットに電気的に接続された状態で固定されたホル
ダに保持されていることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の車両用アンテナの
実施の形態を、中空体としての車両後部に装備されたエ
アスポイラー内に設置のアンテナに適用し、図1乃至図
9に基づいて説明する。
【0029】図9において、1は車体、2は車体1の後
部上方に固定された中空体のエアスポイラーである。
【0030】このエアスポイラー2には、図8に示すよ
うに、底面に開口する第1,第2,第3,第4の窓2
a,2b,2c,2dが形成されている。また、エアス
ポイラー2の底面には、車体取り付け用のネジやクリッ
プ等の固定具3が複数設けられている。さらに、エアス
ポイラー2の内部には、電波受信用のアンテナエレメン
ト4と、このアンテナエレメント4を保持したリテーナ
5と、リテーナ5をエアスポイラー2に固定するための
ブラケット6と、一端がアンテナエレメント4に固定さ
れた給電線としてのケーブル7と、ケーブル7の他端が
接続されたコネクタ8とを備えている。
【0031】このコネクタ8は、エアスポイラー2に装
着されたハイマウントストップランプSLの電源や信号
線(図示せず)を第1の開口としての第2の窓2bから
挿入して接続することもできる。そして、このようなコ
ネクタ8並びに第2の窓2bを共用することにより、ハ
イマウントストップランプSLの専用のコネクタや窓を
設ける必要がなくなる。
【0032】尚、図8は、エアスポイラー2を車体に取
り付けた状態での車体中央付近から車体右側に位置する
部位の底面図であるが、車体に取り付けた状態での車体
中央付近から車体左側に位置する部位に関してはコネク
タ8に接続されたケーブル9の配索状態を除いて基本的
に鏡面対称である。
【0033】また、アンテナエレメント4とリテーナ5
とは、図7(A)に示すように、重畳状態でクッション
10に挟持されることによって耐振動吸収処理が施され
ている。さらに、第2の開口としての第3の窓2cの開
口縁部には、図7(B)に示すように、インサート成形
により導電性金属材料からなるブラケット11が設けら
れており、これによって第3の窓2cを形成したことに
伴うエアスポイラー2の強度低下が補強されている。
【0034】アンテナエレメント4は、例えば、黄銅ス
ズメッキ、リフロースズメッキ、から形成されており、
その一端には、図6に示すように、ケーブル7の一端
(ケーブル9も同様である)を接続するための突起4a
が設けられている。また、アンテナエレメント4の適宜
複数箇所には、折り曲げ可能な舌片4bが立ち上げられ
ている。さらに、アンテナエレメント4は突起4aを設
けた一端側に比べて他端側の幅を徐々に狭くした短冊状
のモノポールアンテナとなっている。
【0035】具体的には、本実施の形態では、図3に示
すように、アンテナエレメント4の一端から他端までの
長手方向の全長aは345mm、一端から先細り始端部
までの長さbは295mm、一端から段差部分までの長
さcは210mm、一端から屈曲された部位の幅dは2
5mm、最大幅eは30mm、屈曲部分を含めた幅fは
60mm、段差部分よりも他端側の幅gは20mmであ
る。尚、アンテナエレメント4は上述したように左右で
同一のものが使用され、これによりダイバーシティが構
成されている。
【0036】そして、このようなアンテナエレメント4
を用いることにより、図5に示すように、VHF用(9
0〜220MHz)とUHF用(470〜770MH
z)の2つの周波数帯域を良好に受信することができ
る。尚、VHF用の周波数帯域に隣接するFM帯域(7
0〜90MHz)においても、受信可能とすることがで
きる。
【0037】ところで、上記実施の形態では、アンテナ
エレメント4の形状を2段且つ先細りとしたものを開示
したが、3段以上としても良いし、先細りを排除した2
段とすることも可能である。
【0038】リテーナ5は、例えば、ABS樹脂等から
構成されている。また、リテーナ5には、複数の切欠若
しくは孔状の被係合部5aが複数設けられており、この
被係合部5aにアンテナエレメント4の舌片4bを位置
させて折り返すことでアンテナエレメント4とリテーナ
5とが重畳状態で結合される。また、リテーナ5の一端
にはブラケット6を固定するためのネジ穴5bが形成さ
れており、このネジ穴5bとブラケット6のネジ穴6a
とを一致させた状態でネジ(図示せず)を挿入すること
でブラケット6がリテーナ5に固定される。
【0039】ケーブル7は、突起4aと係合するリング
状の接続端子12を一端に設けたAV線13と、コネク
タ8に接続されるコネクタ14を一端に設けた同軸ケー
ブル15と、これらAV線13と同軸ケーブル15の他
端同士を接続する接続部材16とを備えている。
【0040】同様に、ケーブル9は、AV線13’、コ
ネクタ(図示せず)、同軸ケーブル15’、ケーブル7
と同一の接続部材16を備えている。
【0041】尚、アンテナエレメントとしての機能を具
備すると共に柔軟性を有するAV線13の長さは、本実
施の形態では120mm(他方のケーブル9のAV線1
3’の長さは140mm)であるが、アンテナエレメン
ト4の車体左右での配置関係等により設計段階でのアン
テナエレメント4の調整が必要となる場合には、AV線
13(及び他方のケーブル9のAV線13’)の長さを
変えるだけで調整が可能である。また、車種の相違に伴
う設置高さ等に起因する調整もこのAV線13の長さ変
更で調整が可能である。
【0042】接続部材16は、図1乃至図3に示すよう
に、AV線13と同軸ケーブル15の接続端に跨る熱収
縮性のチューブ17と、このチューブ17の中央付近を
保持するホルダ18とを備えている。
【0043】尚、AV線13は、図1(B)に示すよう
に、外被13aと芯線13bとを備えている。また、同
軸ケーブル15は、外被15aと、外被15aを除去す
ることによって露出する網目状のシールド線15bと、
シールド線15bを除去することによって露出する絶縁
体15cと、絶縁体15cに被覆された芯線15dとを
備えている。
【0044】チューブ17は熱収縮性の材料から形成さ
れている。また、チューブ17の内表面には接着層(図
示せず)が設けられている。この接着層は熱溶融後に硬
化する材料から円筒状に形成されてチューブ17の内表
面に位置させたもの等が使用されているが、特にこれに
限定されるものではない。
【0045】ホルダ18は、チューブ17の外側からA
V線13を嵌めによって保持する舌片状の保持脚部18
aと、チューブ17の外側から同軸ケーブル15を嵌め
によって保持する舌片状の保持脚部18bと、各保持脚
部18a,18b間に隙間18c,18dを存すると共
に第3の窓2cの開口縁部付近を挟持する一対の挟持片
18e,18fと、一方の挟持片18eの基部側に設け
られた保持部18gと、一方の挟持片18eに設けられ
ると共にブラケット11にボルト19(図7(B)参
照)を介して固定される固定穴18hとを備えている。
【0046】尚、ブラケット11は、比較的強度の高い
導電性金属材料(材質若しくは肉厚で強度調整)からな
り、図4に示すように、第3の窓2cをエアスポイラー
2と協働して形成しており、エアスポイラー2を成形す
る際にインサート成形されている。また、ブラケット1
1には、車体固定用のボルト20が設けられており、こ
れにより、シールド線15b、ホルダ18、ブラケット
11、ボルト20を経由して車体1にアース接地され
る。
【0047】従って、ブラケット11は、第3の窓2c
の補強としての機能を有する他、ホルダ18の固定部材
並びにアース接地部材の機能をも兼備することができ、
特にアース接地のための専用部材を設ける必要もなくな
る。尚、シールド線15bと車体1との間にはケーブル
7よりもインピーダンスの低いものしか介在していない
ため、シールド線15bは実質的に車体1に直結状態で
アース接地されていることになる。また、これにより、
アンテナエレメント4と第2エレメントとしてのAV線
13とからなるエレメント全体によるアンテナ性能にシ
ールド線15bのアース部分が悪影響を与えることも防
止されている。
【0048】上記の構成において、エアスポイラー2は
各窓2a,2b,2c,2dが開口されると共にブラケ
ット11等をインサートした状態で中空品として成形さ
れている。
【0049】一方、アンテナエレメント4とリテーナ5
とを重ね合わせた状態でブラケット6並びにクッション
10を装着することでアンテナユニットが構成される。
【0050】他方、AV線13の一端にリング状の接続
端子12を設けると共に同軸ケーブル15の一端にコネ
クタ14を設け(後でも良い)、接着層を内表面に設け
たチューブ17をAV線13若しくは同軸ケーブル15
の一方に予め挿入しておき、各芯線13b,15dを半
田付けする。
【0051】この際、同軸ケーブル15は、外被15a
を除去してシールド線15bを露出させ、このシールド
線15bを縒り合わせ、絶縁体15cの先端を除去して
芯線15dが露出されているものとする。
【0052】さらに、チューブ17に設けられた穴17
aからシールド線15bの縒り合わせた部分を露出させ
たうえでチューブ17を熱収縮させると同時に接着層を
溶融した後に硬化させる。
【0053】この後、ホルダ18の間にチューブ17を
位置させ、保持脚部18a,18bを嵌めることでAV
線13と同軸ケーブル15とがホルダ18に保持され、
シールド線15bの縒り合わせた先端部分がAV線13
側に倒し込むことによって保持部18gに保持され、こ
れによりケーブル7が構成される。
【0054】この際、接着層によりチューブ17とAV
線13並びにチューブ17と同軸ケーブル15とが接着
されていることから、隙間の発生が無く、しかも、保持
脚部18a,18bによる嵌めがあっても、隙間の発生
が防止されており、外部との密閉性が保持されている。
また、穴17aは伸縮性に富んでおり、シールド線15
bを穴17aに挿入にしてもシールド線15bと穴17
aとの間に隙間が発生することもない。
【0055】ケーブル7は、接続端子12を突起4aに
挿入した状態で嵌めることによりアンテナユニットにケ
ーブル7を装着することができる。
【0056】エアスポイラー2内にこれらケーブル7付
きのアンテナユニットを装着するには、ケーブル7側を
始端として第1の窓2aから挿入する(第2の窓2bか
ら線材を第1の窓2a側に導いてその先端をケーブル7
等に結び付けて引き込んでも良い。)。
【0057】次に、第3の窓2cにおいてブラケット1
1にホルダ18を装着固定した後、第4の窓2dで位置
決めしつつ、第2の窓2bからコネクタ8とコネクタ1
4とを接合すると共に、ブラケット6等によってエアス
ポイラー2内に固定する。
【0058】この状態において、第4の窓2dからはア
ンテナエレメント4の一部が見えていることから、この
第4の窓2dから見えるアンテナエレメント4とホルダ
18、並びに、ホルダ18と第2の窓2bからコネクタ
14との間での導通テストを行うことができ、組み付け
後の断線を確認することも可能である。
【0059】尚、これら各窓2a〜2dは、車体固定時
にはテープ等によって塞ぐことが好ましい。また、第1
乃至第3の窓2a〜2cは車体固定時にはハイマウント
ストップランプSLによって隠されるため、上述したテ
ープを含めて外部からは見えないようになっている。同
様に、第4の窓2dは車体1によって外部からは見えな
いようになっている。
【0060】ところで、上記実施の形態では、車両用ア
ンテナをエアスポイラー2に装着した例を開示したが、
例えば、リヤバンパーRBなど、車体装備の中空品(特
に、樹脂成形品)全般に適用することができることは勿
論である。
【0061】また、第1の開口としての第2の窓2bと
第2の開口としての第3の窓2cとは同一でも良い。
【0062】
【発明の効果】本発明の車両用アンテナにあっては、以
上説明したように構成したことにより、中空体内に配置
されたアンテナのアースを行うに際して中空体の強度低
下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、(A)は接合部分の正面図、(B)はホルダを
取り除いた状態の接合部分の正面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、ケーブルの正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、エレメントにケーブルを接合した要部の正面図
である。
【図4】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、補強用のブラケットにホルダを装着した状態の
要部の斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、エレメントによる受信感度のグラフ図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、アンテナユニットの分解斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、(A)はアンテナユニット主要部付近のエアス
ポイラーの断面図、(B)はブラケットとホルダとの接
合部位のエアスポイラーの一部を省略した断面図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、エアスポイラーの一部を省略した底面図であ
る。
【図9】 本発明の実施の形態に係わる車両用アンテナ
を示し、エアスポイラーを装着した状態の車体の斜視図
である。
【図10】 従来の車両用アンテナを示し、車体と車両
用エアスポイラーとの要部の断面図である。
【図11】 従来の車両用アンテナを示し、アンテナエ
レメントの具体的配置例の説明図である。
【符号の説明】
2 エアスポイラー(車両用外装品)、2b 第2の窓
(第1の開口)、2c第3の窓(第2の開口)、4 ア
ンテナエレメント、11 ブラケット、15同軸ケーブ
ル、15b シールド線、15d 芯線、20 ボル
ト。
フロントページの続き (72)発明者 山本 貴久 愛知県豊田市下市場町3丁目30番地 小島 プレス工業株式会社内 (72)発明者 平松 能行 愛知県豊田市下市場町3丁目30番地 小島 プレス工業株式会社内 (72)発明者 大江 準三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 粂 智明 愛知県豊田市四郷町宮下河原1番地 内浜 化成株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA01 AA07 AA08 AA09 AA12 AA19 AB13 MA09 TA04 5J047 AA01 AA07 AA08 AA09 AA12 AA19 AB13 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空体からなる車両用外装品内に配置さ
    れるアンテナエレメントと、該アンテナエレメントに芯
    線が電気的に接続されると共に前記車両用外装品に形成
    された第1の開口から外部へと電気的に接続される同軸
    ケーブルと、該同軸ケーブルのアース用のシールド線が
    露出するように前記車両用外装品に形成された第2の開
    口の開口周辺部を補強するために前記車両用外装品に設
    けられた導電性金属材料からなるブラケットと、該ブラ
    ケットから突出されて前記車両用外装品を車体へと固定
    するためのボルトとを備え、前記シールド線と前記ブラ
    ケットとを前記第2の開口付近で電気的に接続したこと
    を特徴とする車両用アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記第1の開口と前記第2の開口とが同
    一であることを特徴とする請求項1に記載の車両用アン
    テナ。
  3. 【請求項3】 前記シールド線は、前記同軸ケーブルを
    保持すると共に前記ブラケットに電気的に接続された状
    態で固定されたホルダに保持されていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の車両用アンテナ。
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