JP2003306887A - エコインキ用印刷適性向上剤、新聞用紙、及びその製造方法 - Google Patents

エコインキ用印刷適性向上剤、新聞用紙、及びその製造方法

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JP2003306887A
JP2003306887A JP2002110382A JP2002110382A JP2003306887A JP 2003306887 A JP2003306887 A JP 2003306887A JP 2002110382 A JP2002110382 A JP 2002110382A JP 2002110382 A JP2002110382 A JP 2002110382A JP 2003306887 A JP2003306887 A JP 2003306887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エコインキでの印刷適性に優れる
新聞用紙を与えるエコインキ用印刷適性向上剤、エコイ
ンキ印刷適性に優れた新聞用紙及びその製造方法に関す
る。 【解決手段】 分散剤存在下で少なくとも疎水性モノマ
ーを重合して得られるエマルション液を含有することを
特徴とするエコインキ用印刷適性向上剤、それを新聞原
紙に塗工してなる新聞用紙、及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エコインキ用印刷適性
向上剤、新聞用紙及びその製造方法に関し、更に詳しく
は、エコインキで印刷される新聞用紙の印刷適性を向上
させることのできるエコインキ用印刷適性向上剤、エコ
インキによる印刷を良好に行うことのできる新聞用紙及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の新聞用紙は、軽量化、脱墨パルプ
の高配合化が求められており、また新聞印刷においても
オフセット化、印刷の高速化、カラー化が急速に進んで
おり、印刷適性に対する要求がますます厳しくなってい
る。
【0003】従来より、新聞用紙は、スチレン−マレイ
ン酸系共重合体のアルカリ金属塩の水溶液、スチレン−
(メタ)アクリル酸系共重合体のアルカリ金属塩の水溶
液、α−オレフィン−マレイン酸系共重合体等のアルカ
リ金属塩の水溶液等の溶液型表面サイズ剤が新聞原紙の
表面に塗工されて成る。これらの溶液型表面サイズ剤を
塗工して成る新聞用紙は、サイズ性能は比較的良好であ
るが、新聞用オフセットインキに対する印刷適性が十分
とはいえない。
【0004】最近では従来の印刷インキは石油系の溶剤
に芳香族成分が含まれることから、製造や使用の過程で
これらの成分が揮発して、環境や人体への影響が懸念さ
れるなど環境上の理由から急速にエコインキへの置換が
進んで来ている。しかし、植物油もしくは水素化鉱物油
など、石油系でない溶剤を含有するエコインキで新聞用
紙に印刷をした場合、上記の溶液型表面サイズ剤を塗工
した新聞用紙は、着肉性が劣るという欠点がある。
【0005】さらに、上記の溶液型表面サイズ剤を塗工
した新聞用紙は水で湿潤すると粘着性を示すため、新聞
用紙の印刷時に粘着性に起因するトラブル(「ネッパ
リ」と呼ばれる現象)を起こす問題がある。
【0006】現在、新聞用紙は、酸性紙が主流である
が、今後中性化に移行すると予想される。
【0007】中性新聞用紙に対して、上記溶液表面サイ
ズ剤はサイズ度が大きく劣るという欠点があり、多色刷
りにおける色ずれ防止のため表面サイズ剤の使用量を増
やす必要があり、結果として印刷適性の更なる悪化をも
たらすという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エコ
インキに対して優れた印刷適性を付与できる新聞用紙と
することのできるエコインキ用印刷適性向上剤、エコイ
ンキに対して優れた印刷適性を有する新聞用紙、及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、エコインキに対して
優れた印刷適性を付与することができる新聞用紙とする
ことができ、しかも中性新聞原紙に対して優れたサイズ
効果を付与することのできるエコインキ用印刷適性向上
剤、エコインキに対して優れた印刷適性を有する新聞用
紙、及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、(1) 分散剤存在下で少なくとも疎水性モ
ノマーを重合して得られるエマルション液を含有するこ
とを特徴とするエコインキ用印刷適性向上剤であり、
(2) 前記疎水性モノマーがアルキルアクリレート類
及びスチレン類より成る群から選択される少なくとも一
種である前記(1)に記載のエコインキ用印刷適性向上
剤であり、(3) 前記エマルション液中に分散する乳
化粒子の平均粒子径が大きくても0.3μmであり、か
つ、乳化粒子中に含まれる重合体のガラス転移点が高く
ても50℃である前記(1)又は(2)に記載のエコイ
ンキ用印刷適性向上剤であり、(4) 前記分散剤がセ
ラック及び/又はアニオン性高分子化合物のアルカリ塩
である前記(1)〜(3)の何れかに記載のエコインキ
用印刷適性向上剤であり、(5) 前記(1)〜(4)
の何れかに記載のエコインキ用印刷適性向上剤を新聞原
紙に塗工して成ることを特徴とする新聞用紙であり、
(6) 前記新聞原紙が中性新聞原紙である前記(5)
に記載の新聞用紙であり、(7) 前記(1)〜(4)
の何れかに記載のエコインキ用印刷適性向上剤を新聞原
紙に塗工することを特徴とする新聞用紙の製造方法であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るエコインキ用印刷適
性向上剤は、分散剤の存在下で少なくとも疎水性モノマ
ーを重合して得ることができる。
【0012】前記の分散剤は、公知の乳化剤あるいは分
散剤が使用でき、例えば(1)低分子界面活性剤、(2)重合
性基を有する界面活性剤及び(3)高分子分散剤が挙げら
れ、これらの群から選択される少なくとも一種を使用す
ることができる。
【0013】前記(1)低分子界面活性剤としては、通
常、乳化重合に適用できるものが使用可能であり、ノニ
オン性、アニオン性、両性及びカチオン性の低分子界面
活性剤が使用でき、これらの群から選択される少なくと
も一種を使用することができる。
【0014】これらの中では、使用するエコインキ用印
刷適性向上剤を長期保存できることから、ノニオン性の
低分子界面活性剤及びアニオン性の低分子界面活性剤が
好ましい。
【0015】ノニオン性低分子界面活性剤としては、例
えばポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシア
ルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレンポリオ
キシエチレングリコールグリセリン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ショ糖脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
脂肪酸ジエタノールアミド、及びポリオキシプロピレン
ポリオキシエチレングリコールが挙げられる。本発明に
おいては、前記ノニオン性低分子界面活性剤の一種を単
独で使用することもできるし、また、その二種以上を併
用することもできる。
【0016】アニオン性界面活性剤としては、例えばポ
リオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシアルキレンモノスチリルフェニルエーテル、ポリオ
キシアルキレンジスチリルフェニルエーテル、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテル及びポリオキシアルキレ
ン脂肪酸エステル等のリン酸エステル塩、スルホン酸
塩、コハク酸エステル塩及びスルホコハク酸エステル
塩、並びにアルキルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ塩、アルケニル
コハク酸塩、ロジンのアルカリ金属塩及び強化ロジンの
アルカリ金属塩、セラックのアルカリ金属塩が挙げられ
る。本発明においては、前記アニオン性界面活性剤の一
種を単独で使用することもできるし、また、その二種以
上を併用することもできる。
【0017】前記(2)重合性基を有する界面活性剤は、
一般に反応性乳化剤と称され、分子中に疎水基、親水基
及び炭素−炭素二重結合を有する化合物を含む。前記炭
素−炭素二重結合を有する化合物には、例えば、(メ
タ)アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プ
ロペニル基、イソプロペニル基、ビニル基、及び(メ
タ)アクリロイル基の官能基を有する化合物が含まれ
る。
【0018】これらの(2)重合性基を有する界面活性剤
としては、通常の乳化重合に使用される乳化剤をそのま
ま使用可能であり、特に限定されるものではないが、具
体例として例えば、分子中に前記官能基を一つ以上有す
るポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシ
アルキレンアラルキルエーテル、ポリオキシアルキレン
フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンモノスチリル
フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンジスチリルフ
ェニルエーテル、及びこれらのスルホン酸塩、硫酸エス
テル塩、リン酸エステル塩及びスルホコハク酸エステル
塩、分子中に前記官能基を一つ以上有するポリオキシア
ルキレンアルキルエーテルあるいはポリオキシアルキレ
ンフェニルエーテルの脂肪族カルボン酸塩及び芳香族カ
ルボン酸塩、酸性リン酸(メタ)アクリル酸エステル系
化合物、ロジン−グリシジル(メタ)アクリレート系化
合物、さらにはアルキルジフェニルエーテルジスルホン
酸系化合物、例えばヘキシルジフェニルエーテルジスル
ホン酸、デシルジフェニルエーテルジスルホン酸、ドデ
シルジフェニルエーテルジスルホン酸、ヘキサデシルジ
フェニルエーテルジスルホン酸およびそれらのナトリウ
ム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩
等を例示できる。本発明においては、前記(2)重合性基
を有する界面活性剤の一種を単独で使用することもでき
るし、またその二種以上を併用することもできる。
【0019】前記(3)高分子分散剤としては、合成高分
子、天然高分子が使用でき、前記合成高分子として、ア
ニオン性高分子化合物のアルカリ塩、ポリビニルアルコ
ールおよびその変成物、(メタ)アクリルアミド系共重
合体を例示することができる。アニオン性高分子化合物
のアルカリ塩として、スチレン−(メタ)アクリル酸系
高分子、スチレン−マレイン酸系高分子等のアルカリ塩
を例示することができる。前記天然高分子として、カゼ
イン、レシチン、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース誘導体、澱粉及び加工澱粉を例示することができ
る。
【0020】本発明においては、前記高分子分散剤の一
種を単独で使用することもできるし、またその二種以上
を併用することもできる。
【0021】通常、前記分散剤は、疎水性モノマー対し
て1〜100重量部の範囲で使用することができるが、
印刷適性の面から1〜50重量部の範囲で使用するのが
好ましく、2〜30重量部の範囲で使用するのがさらに
好ましい。
【0022】これらの中では、アニオン性界面活性剤で
あるセラックのアルカリ塩もしくはセラック及び/又は
アニオン性高分子化合物のアルカリ塩が、微細な粒子の
エマルションを形成することができ、しかも、得られた
エマルションが安定であるので、好ましい。もちろん上
記セラックのアルカリ塩もしくはセラック及び/又はア
ニオン性高分子化合物のアルカリ塩に、公知の乳化剤を
併用しても差し支えない。
【0023】本発明に係るエコインキ用印刷適性向上剤
を得るために使用される疎水性モノマーは、水不溶性モ
ノマーを含む。
【0024】この疎水性モノマーとしては、具体的には
スチレン類、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、及びジビニルベンゼン、アルキル(メ
タ)アクリレート類、例えばメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、ノルマルブチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、及び2-エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、環状
アルキル(メタ)アクリレート、マレイン酸及びフマル
酸等のジアルキルジエステル類、ビニルエステル類、例
えば炭素数5〜10のターシャリーカルボン酸ビニル及
びプロピオン酸ビニル、N−アルキル(メタ)アクリル
アミド、並びにメチルビニルエーテルが挙げられる。こ
れら各種の疎水性モノマーの一種を単独で使用すること
ができ、またその二種以上を併用することもできる。
【0025】その中でもスチレン類とアルキル(メタ)
アクリレート類との何れかを単独で、又はこれらを併用
し、特にはアルキルアクリレート類を単独で使用するこ
とが印刷適性の点から好ましい。アルキル(メタ)アク
リレート類の中でも炭素数が4〜18であるアルキル基
を有する化合物が更に好ましい。
【0026】本発明に係るエコインキ用印刷適性向上剤
を得るために、疎水性モノマーと共重合可能なモノマー
である(a)非イオン性親水性モノマー及び/又は(b)イオ
ン性モノマーを前記疎水性モノマーと併用することも可
能である。
【0027】前記(a)非イオン性親水性モノマーとして
は、カチオン性基及びアニオン性基を備えず、親水性基
を備えた重合性モノマーであり、例えば(メタ)アクリ
ルアミド、アクリロニトリル、並びにヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート、例えば2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、及び2,3−ジヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレートが挙げられる。本発明において
は、(a)非イオン性親水性モノマーの一種を単独で併用
することもできるし、その二種以上を併用することもで
きる。
【0028】併用する場合は前記(a)非イオン性親水性
モノマーの中でも、安価であり入手しやすいアクリルア
ミドが好ましい。
【0029】前記(b)イオン性モノマーとしてアニオン
性モノマー、カチオン性モノマーが挙げられる。アニオ
ン性モノマーはアニオン性基を有するモノマーであり、
例えば、カルボン酸基を有するモノマー、例えば(メ
タ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
シトラコン酸、及びクロトン酸、スルホン酸基を有する
モノマー、例えばビニルスルホン酸、(メタ)アリルス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、及びスルホン化スチレン、リン酸エステル基
を有するモノマー、例えばヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレートのリン酸エステルを挙げることができる。
前記カチオン性モノマーはカチオン性基を有するモノマ
ーであり、カチオン性モノマーとしては、1級アミノ基
を有するビニルモノマー、例えば、アリルアミン、メタ
リルアミン、2級アミノ基を有するビニルモノマー、例
えば、ジアリルアミン、ジメタリルアミン、3級アミノ
基を有するビニルモノマー、例えば、ジメチルアミノエ
チルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアク
リレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、ジ
エチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプ
ロピルメタクリレート)等のジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレート類、ジメチルアミノプロピルアク
リルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド、ジエチルアミノプロピルアクリルアミド、及びジエ
チルアミノプロピルメタクリルアミド等のジアルキルア
ミノアルキル(メタ)アクリルアミド類、及び4級アン
モニウム塩類を有するビニルモノマー、例えば、ジアリ
ルジメチルアンモニウムクロライド、ジメタリルジメチ
ルアンモニウムクロライド、ジアリルジエチルアンモニ
ウムクロライド、及びジエチルジメタリルアンモニウム
クロライドを有するビニルモノマー等が挙げられる。こ
れらのイオン性モノマーの一種を単独で使用することが
でき、またその二種以上を併用することもできる。
【0030】前記のモノマー成分は、疎水性モノマー単
独、又は疎水性モノマーと非イオン性親水性モノマーと
を組み合わせて使用することができる。さらに必要に応
じてイオン性モノマーを併用しても良い。特に非イオン
性親水性モノマーを疎水性モノマーに対して1〜10重
量部併用するのが、微細な乳化粒子を安定に含有して成
るエマルションが得られるので、好ましい。
【0031】本発明に係るエコインキ用印刷適性向上剤
を調製するにあたって、従来から公知の重合法を適用で
き、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法等が適用でき
るが、製造の容易さから乳化重合法が好ましい。
【0032】前記重合法で使用するラジカル重合触媒と
しては、例えば過硫酸塩、例えば過硫酸アンモニウム、
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化物、例えば
ターシャリーブチルハイドロパーオキシド、これら過硫
酸塩または過酸化物と還元剤との組合せによるレドック
ス系重合触媒、あるいはアゾ系触媒、例えば2,2'−ア
ゾビスイソブチロニトリル、及び2,2'−アゾビス−
2−メチルプロピオナミジンジヒドロクロリド等を挙げ
ることができる。また必要に応じて公知の連鎖移動剤を
適宜併用しても差し支えない。なお、モノマーは実質的
に全て重合して単独重合体又は共重合体が生成している
ことが好ましい。また、重合後に得られるエコインキ用
印刷適性向上剤の機械的安定性を向上させるためにアル
カリを加えてpHを8〜10に調整することがある。
【0033】本発明に係るエコインキ用印刷適性向上剤
におけるエマルション液滴、すなわちエマルション液中
に分散する乳化粒子の平均粒子径が大きくても0.3μ
mであり、通常の場合は、0.03μm〜0.3μmで
あり、得られる新聞用紙の印刷適性の面から通常0.0
3μm〜0.2μmであり、好ましくは0.03μm〜
0.1μmが良く、その乳化粒子中に含まれる重合体の
ガラス転移点は高くても50℃であり、通常の場合−6
0℃〜50℃であり、50℃以下が好ましい。なお、前
記乳化粒子の平均粒子径は動的光散乱法による粒度分布
測定機DLS−700(大塚電子(株)製)により測定
することができる。
【0034】本願発明でいうエコインキは、芳香族炭化
水素等の芳香族成分の含有量が1%以下であって環境に
与える負荷の少ない溶剤のみを用いる印刷インキのこと
を指し、動植物系溶剤を用いた例えば大豆油インキ、ア
ロマティック・フリー溶剤を用いたアロマティック・フ
リーインキなどをいう。このようなエコインキを用いた
新聞用紙の印刷方法としてはオフセット印刷等が挙げら
れる。
【0035】本発明に係る新聞用紙は、新聞原紙に前記
エコインキ用印刷適性向上剤を塗工してなり、また新聞
原紙に前記エコインキ用印刷適性向上剤を塗工すること
により製造されることができる。
【0036】前記新聞原紙に使用されるパルプとして
は、砕木パルプ、機械パルプあるいはサーモメカニカル
パルプ等の晒あるいは未晒高収率パルプ、あるいは脱墨
古紙等の古紙パルプ等を挙げることができる。
【0037】前記新聞原紙に使用される内添薬品として
は、填料、染料、酸性抄紙用ロジン系サイズ剤、アルキ
ルケテンダイマー系あるいはアルケニルコハク酸無水物
系中性抄紙用サイズ剤、中性抄紙用ロジン系サイズ剤等
のサイズ剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、歩留り
向上剤、濾水性向上剤、及び消泡剤等の添加物を挙げる
ことができ、これらは、各々紙種に要求される物性を発
現するために、必要に応じて使用されることができる。
填料としては、クレー、タルク、酸化チタン、及び重質
又は軽質炭酸カルシウム等が挙げられる。これらを単独
であるいは2種以上用いてもよい。
【0038】新聞原紙は中性抄紙で得られるものが好ま
しいため、前記内添薬品は中性抄紙に用いることができ
るものが好ましい。
【0039】本発明に係るエコインキ用印刷適性向上剤
を新聞原紙に塗工するための機械としては、例えばサイ
ズプレス、フィルムプレス、ゲートロールコーター、シ
ムサイザー、ブレードコーター、キャレンダー、バーコ
ーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、及び
カーテンコーターを用いることができる。また、スプレ
ー塗工機により新聞原紙の表面に塗布することもでき
る。
【0040】本発明に係るエコインキ用印刷適性向上剤
は、澱粉類、例えば酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵
素変性澱粉、カチオン化澱粉、両性澱粉、セルロース
類、例えばカルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール類、ポリアクリルアミド類、及びアルギン酸ソ
ーダ等の水溶性高分子と混合することにより塗工液を調
製し、この塗工液を新聞原紙の表面に塗工してもよい。
また、前記塗工液には、他の表面サイズ剤、防滑剤、防
腐剤、防錆剤、消泡剤、粘度調整剤、染料、顔料等の添
加物を更に含有させてもよい。
【0041】前記塗工液中におけるエコインキ用印刷適
性向上剤の濃度(エコインキ用印刷適性向上剤の塗工液
中に含まれる重量基準割合)は、通常、0.05〜3重
量%、好ましくは0.1〜1重量%である。0.05重
量%未満では印刷適性向上効果が不十分である場合があ
り、3重量%を超えて使用しても印刷適性向上効果は小
さく、経済的に不利益である。
【0042】また、通常、前記のようにして新聞原紙に
塗工されるエコインキ用印刷適性向上剤の量は、エコイ
ンキ用印刷適性向上剤中の固形分で0.01〜0.3g
/m2、好ましくは0.01〜0.1g/m2である。前記
範囲内であると、特に良く印刷適性向上効果が発揮され
る。
【0043】
【実施例】以下に実施例、及び比較例を挙げて本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0044】(エコインキ用印刷適性向上剤用のアニオ
ン性高分子化合物のアルカリ塩[S−1]の合成)攪拌
器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた1リッ
トルの四つ口フラスコに、水100部、95%イソプロ
ピルアルコール75部を加え、攪拌しながら加熱し、温
度を80℃にまで上昇させた。これに、スチレン45部
及びアクリル酸55部を混合した単量体混合液と、過硫
酸カリウム5部を水120部に溶解した重合開始剤溶液
とを3時間で全量滴下させ、その後に2時間熟成させ反
応を完結させた。その後、イソプロピルアルコールを留
去し、冷却後に48%苛性カリ水溶液89.2部(アク
リル酸に対して100モル%)を加え、水で希釈し、共
重合体の濃度が20%になるように調製し、水溶性共重
合体であるスチレン−アクリル酸共重合体の苛性カリ水
溶液、すなわちアニオン性高分子化合物のアルカリ塩
(S−1)を得た。ポリマー中のモノマー構成比は重量
比でスチレン/アクリル酸=45/55であった。
【0045】(実施例用であるエコインキ用印刷適性向
上剤1)攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を
備えた1リットルの四つ口フラスコに、水643部、ニ
ューコールN210(日本乳化剤(株)製、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩)8部(2重量部)、アニオン性高分
子化合物のアルカリ塩(S−1)を123部(疎水性モ
ノマー100重量部に対して15重量部)、スチレン1
02部(疎水性モノマー50重量部)、ノルマルブチル
アクリレート102部(疎水性モノマー50重量部)、
及び過硫酸アンモニウム0.5部を加え、窒素気流下で
混合攪拌しながら80℃に昇温した後、2時間保持して
乳化重合反応を完結させ、固形分濃度25.1%のエコ
インキ用印刷適性向上剤1を得た。
【0046】(実施例用であるエコインキ用印刷適性向
上剤2〜10)疎水性モノマーの種類および量、分散剤
の種類および量、非イオン性親水性モノマーとしてのA
Amの量を表1に示すように変えた他はエコインキ用印
刷適性向上剤1と同様にして、エマルションであるエコ
インキ用印刷適性向上剤を得た。なお、得られたエコイ
ンキ用委刷適性向上剤1〜10における乳化粒子の平均
粒径及びガラス転移点であるTgも表1に示した。
【0047】
【表1】
【0048】表1中の略号の説明 AAm:アクリルアミド、St:スチレン、IBMA:
イソブチルメタクリレート、EHMA:エチルヘキシル
メタクリレート、BA:ノルマルブチルアクリレート、
EHA:エチルヘキシルアクリレート、N−210:ニ
ューコール210(日本乳化剤(株)製アルキルベンゼ
ンスルホン酸)、DDSA:ドデセニルコハク酸無水
物、J896:ベッカサイトJ896(大日本インキ化
学工業(株)ロジン系樹脂)N811:脱色セラックP
EARL−N811(岐阜セラック製造所)、S−1:
エコインキ用印刷適性向上剤用のアニオン性高分子化合
物のアルカリ塩 (比較例用である溶液型表面サイズ剤11)攪拌器、温
度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた1リットルの
四つ口フラスコに、トルエン44部、ジイソブチレン5
0部、無水マレイン酸50部及び2,2'−アゾビスイソ
ブチロニトリル3.3部を加え、攪拌しながら加熱し、
温度を80℃にまで上昇させた。その後3時間保持し反
応を完結させた。その後、48%苛性カリ水溶液82部
(無水マレイン酸に対して50モル%)、水251部を
加え、トルエンを留去した。その後48%苛性カリ水溶
液を無水マレイン酸に対して合計で100モル%となる
ように加え、水で希釈し、共重合体の濃度が20%にな
るように調製し、水溶性共重合体であるジイソブチレン
−無水マレイン酸共重合体の苛性カリ水溶液(溶液型表
面サイズ剤11)を得た。
【0049】ポリマー中のモノマー構成比は重量比でジ
イソブチレン/無水マレイン酸=50/50であった。
【0050】(比較例用である溶液型表面サイズ剤1
2)攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備え
た1リットルの四つ口フラスコに、水35部と、95%
イソプロピルアルコール65部と、スチレン60部及び
無水マレイン酸40部を混合した単量体混合液と、アゾ
ビスイソブチロニトリル3部とを入れ、フラスコ内の内
容物を攪拌下に加熱し、内容物の温度を80℃にまで上
昇させた。その後に4時間熟成させ反応を完結させた。
その後、イソプロピルアルコールを留去し、冷却後に2
8%アンモニア水溶液50部(無水マレイン酸に対して
100モル%)を加え、水で希釈し、共重合体の濃度が
20%になるように調製し、水溶性共重合体であるスチ
レン−マレイン酸共重合体のアンモニア水溶液(溶液型
表面サイズ剤12)を得た。
【0051】ポリマー中のモノマー構成比は重量比でス
チレン/無水マレイン酸=60/40であった。
【0052】(比較例用である溶液型表面サイズ剤1
3)前記アニオン性高分子化合物のアルカリ塩(S−
1)そのものをスチレンーアクリル系表面サイズ剤(溶
液型表面サイズ剤13)として使用した。
【0053】新聞原紙の製造 (1)酸性新聞原紙の製造 160カナディアン・スタンダード・フリーネス、濃度
2.5%の脱墨パルプスラリーに、対パルプ15%(絶
乾重量基準)のタルク(富士タルク工業(株)製;ND
タルク)、対パルプ1.5%(絶乾重量基準)の硫酸バ
ンド、対パルプ0.2%(絶乾重量基準)の酸性紙用ロ
ジン系サイズ剤(日本PMC(株)製;AL120)を
順次添加した後、pH4.5の希釈水でこのパルプスラ
リーを濃度0.25%まで希釈した。その後、ノーブル
アンドウッド抄紙機で、坪量50g/m2となるように
抄紙した。尚、この時の抄紙pHは4.5であった。湿
紙の乾燥は、ドラムドライヤーを用いて100℃で80
秒間の条件で行った。
【0054】(2)中性新聞原紙の製造 160カナディアン・スタンダード・フリーネス、濃度
2.5%の脱墨パルプスラリーに、対パルプ2%(絶乾
重量基準)の炭酸カルシウム(奥多摩工業(株)製;T
P121S)、対パルプ0.25%(絶乾重量基準)の
硫酸バンド、対パルプ0.1%(絶乾重量基準)のアル
キルケテンダイマー系サイズ剤(日本PMC(株)製;
AS263)を順次添加した後、pH7.5の希釈水で
このパルプスラリーを濃度0.25%まで希釈した。ノ
ーブルアンドウッド抄紙機で、坪量50g/m2となる
ように抄紙した。尚、この時の抄紙pHは7.5であっ
た。湿紙の乾燥は、ドラムドライヤーを用いて100℃
で80秒間の条件で行った。
【0055】(実施例1)酸化澱粉(MS3800 日
本食品化工(株)製)を濃度10%になるよう水に希釈
し、95℃で糊化を行い、これに前記エコインキ用印刷
適性向上剤1を加え、塗工液中の固形分濃度が酸化澱粉
では4%、前記エコインキ用印刷適性向上剤1では0.
1%になるように塗工液を調製した。
【0056】前記(1)で製造した酸性新聞原紙に、配
合した塗工液をNo.3バーコーターにて塗工し、酸性
新聞用紙を得た。前記エコインキ用印刷適性向上剤1の
塗工量は固形分で0.02g/mであった。得られた
前記酸性新聞用紙を試験紙として恒温恒湿(23℃、5
0%相対湿度)環境下で24時間調湿し、下記に示す方
法で、ドロップテスト、着肉性、ネッパリ強度、澱粉溶
出度を測定した。その結果を表2に示す。
【0057】(ドロップテスト)J.TAPPI 33
の試験方法に準拠し、滴下水量1μlで測定した。
【0058】(着肉性の評価)石川島産業機械(株)製
RI印刷機(4色機)を用い、大日本インキ化学工業
(株)製のオフセット用エコインキである高粘度AFイ
ンキを使用し、3色目印刷用ゴムロールと金属ロールと
の間に水の膜を作成してから印刷した。マクベス濃度計
にてインキ濃度を測定した。数値が大きい程、着肉性が
良好であることを示す。
【0059】(ネッパリ強度の測定)10cm×10c
mの正方形に切り取った2枚の紙片を用い、塗工面を2
0℃の水に3秒間濡らした後、塗工面同士を貼りあわ
せ、ろ紙に挟み50kgでプレスを行う。恒温恒湿(2
3℃、50%相対湿度)環境下で24時間調湿後、カレ
ンダー処理を行い、伸張型引っ張り試験機で剥離強度を
測定した。値が低い程、ネッパリが少ないことを示す。
【0060】(澱粉溶出量の測定)2.5cm×30c
mの長方形状に切ったサンプル紙をアダムス・ウェット
・ラブ計で30回水中を回転させ、澱粉を溶出させた。
水中に溶け出た澱粉量を紙中の澱粉量に対する百分率で
示した。値が低い程、溶出が少ないことを示す。
【0061】(実施例2〜10、比較例1〜3)エコイ
ンキ用印刷適性向上剤1の代わりにエコインキ用印刷適
性向上剤2〜10あるいは比較例用の溶液型表面サイズ
剤11〜13を用いた以外は、実施例1と同様に塗工及
び評価を行った。その結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】(実施例11)酸化澱粉(MS3800
日本食品化工(株)製)を濃度10%になるよう水に希
釈し、95℃で糊化を行い、これに前記エコインキ用印
刷適性向上剤1を加え、塗工液中の固形分濃度が酸化澱
粉では4%、前記エコインキ用印刷適性向上剤1では
0.2%になるように塗工液を調製した。
【0064】前記(2)で製造した中性新聞原紙に、配
合した塗工液をNo.3バーコーターにて塗工し、中性
新聞用紙を得た。前記エコインキ用印刷適性向上剤1の
塗工量は固形分で0.04g/mであった。得られた
中性新聞用紙を試験紙として恒温恒湿(23℃、50%
相対湿度)環境下で24時間調湿し、実施例1と同様な
方法でドロップテスト、着肉性の評価を行った。その結
果を表3に示す。
【0065】(実施例12〜20、比較例4〜6)前記
エコインキ用印刷適性向上剤1の代わりに前記エコイン
キ用印刷適性向上剤2〜10あるいは比較例用の溶液型
表面サイズ剤11〜13を用いた以外は、実施例1と同
様に塗工及び評価を行った。その結果を表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】表2の酸性新聞用紙の評価結果から、実施
例1〜10の新聞用紙は、着肉性が比較例1〜3の新聞
用紙に比べ良好であり、さらにネッパリ強度も低く、し
かも澱粉の溶出も少ないことがわかった。
【0068】表3の中性新聞用紙での評価結果から、実
施例11〜20の新聞用紙は、着肉性が比較例4〜6の
新聞用紙に比べ良好であるとともに、サイズ効果も明ら
かに優れることがわかった。
【0069】
【発明の効果】本発明のエコインキ用印刷適性向上剤
は、これを表面塗工した新聞用紙におけるエコインキに
よる印刷適性を向上させると共にサイズ効果をも奏する
ことができ、前記エコインキ用印刷適性向上剤を塗工し
てなる新聞用紙はエコインキの着肉性といった優れた印
刷適性を有する。また、本発明の方法は、エコインキに
対する印刷適性に優れた新聞用紙を従来と同様の簡便な
方法により簡単に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 剛 千葉県市原市八幡海岸通17番地2 日本ピ ー・エム・シー株式会社内 Fターム(参考) 4J011 AA08 KA04 KA05 KA08 KA09 KA10 KA14 KA15 KA25 KB08 KB29 KB30 4L055 AC09 AG48 AG63 AG71 AG72 AG89 AG97 AH13 AH37 AH50 AJ02 BE08 EA16 FA11 FA15 FA17 GA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散剤存在下で少なくとも疎水性モノマ
    ーを重合して得られるエマルション液を含有することを
    特徴とするエコインキ用印刷適性向上剤。
  2. 【請求項2】 前記疎水性モノマーがアルキルアクリレ
    ート類及びスチレン類より成る群から選択される少なく
    とも一種である前記請求項1に記載のエコインキ用印刷
    適性向上剤。
  3. 【請求項3】 前記エマルション液中に分散する乳化粒
    子の平均粒子径が大きくても0.3μmであり、かつ、
    乳化粒子中に含まれる重合体のガラス転移点が高くても
    50℃である前記請求項1又は2に記載のエコインキ用
    印刷適性向上剤。
  4. 【請求項4】 前記分散剤がセラック及び/又はアニオ
    ン性高分子化合物のアルカリ塩である前記請求項1〜3
    の何れか一項に記載のエコインキ用印刷適性向上剤。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4の何れか一項に記載の
    エコインキ用印刷適性向上剤を新聞原紙に塗工して成る
    ことを特徴とする新聞用紙。
  6. 【請求項6】 前記新聞原紙が中性新聞原紙である前記
    請求項5に記載の新聞用紙。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜4の何れか一項に記載の
    エコインキ用印刷適性向上剤を新聞原紙に塗工すること
    を特徴とする新聞用紙の製造方法。
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