JP2002317394A - 新聞用紙用のロジン系エマルション組成物、新聞用紙の製造方法及び新聞用紙 - Google Patents

新聞用紙用のロジン系エマルション組成物、新聞用紙の製造方法及び新聞用紙

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JP2002317394A
JP2002317394A JP2001121849A JP2001121849A JP2002317394A JP 2002317394 A JP2002317394 A JP 2002317394A JP 2001121849 A JP2001121849 A JP 2001121849A JP 2001121849 A JP2001121849 A JP 2001121849A JP 2002317394 A JP2002317394 A JP 2002317394A
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JP
Japan
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rosin
newsprint
monomer
emulsion composition
weight
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JP2001121849A
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English (en)
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Seiichi Kusaka
聖一 日下
Makoto Shiraishi
誠 白石
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Japan PMC Corp
Original Assignee
Japan PMC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新聞用紙に要求される平版印刷時の湿し水に
耐えるサイズ性を、高速抄紙の急速乾燥においても、比
較的少量の添加率で実現できるロジン系エマルション組
成物からなるサイズ剤を提供する。 【解決手段】 ロジン系物質と、ガラス転移温度が0℃
以下であるホモポリマーを構成することができるモノマ
ーである(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを構成
成分とした共重合体を含有する分散剤とを含有する新聞
用紙用ロジン系エマルション組成物、これを用いた新聞
用紙の製造方法及び新聞用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新聞用紙用のロジン系
エマルション組成物に係わり、更に詳細にはロジン系物
質と、スチレン系モノマーとガラス転移温度が高くても
0℃(0℃以下)であるホモポリマーを構成することが
できるモノマーである(メタ)アクリル酸エステル系モ
ノマーと(メタ)アクリル酸及び/又はその塩のモノマ
ーとともに共重合体の構成成分としたアニオン性共重合
体を含有する分散剤とを含有したロジン系エマルション
組成物であって、新聞用紙におけるオフセット印刷に適
したサイズ性を効果的に付与することができる新聞用紙
用のロジン系エマルション組成物、これを用いた新聞用
紙の製造方法及びこれを用いた新聞用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙業界では、生産性向上のため新聞用
紙用の抄紙機はより高速化され、その結果として湿紙は
急速に乾燥される場合が多い。近年、新聞印刷方式が従
来の凸版印刷方式からオフセット印刷方式に移行してい
る。オフセット印刷では、アルミニウム板に感光性樹脂
を塗布したPS版と呼ばれる平版が使用される。このP
S版にフィルム原稿を密着・露光し、現像処理すると画
線部以外の感光性樹脂は除去され、アルミニウム板表面
は非画線部に、感光性樹脂部は画線部になり、これは刷
版と呼ばれる。この刷版に湿し水を施した後にインクを
供給すると、親水性のアルミニウム板表面には湿し水が
付着しているためインクが付着せず、非画線部となり、
親油性の感光性樹脂部分にはインクが付着し画線部とな
る。この刷版よりブランケットを介して紙にインクが転
写されて印刷が行われる。このようなPS版の平版を用
いたオフセット印刷では、印刷時には用紙表面に湿し水
が付着するので、耐水性の弱い表面を持つ用紙を使用す
ると、紙の表面がむしり取られ、これが継続されると紙
粉がブランケットに堆積した状態となり、遂にはその堆
積物が剥落してインクに混入したりすることにより、印
刷物の印刷画像にカスレが生じるという問題が起こり易
い。これを回避するには、湿し水に対するサイズ性(耐
水性)を高めることが重要となる。新聞に要求されるサ
イズ性としては、上質紙に要求されるような高サイズ度
は要求されず、湿し水に対するサイズ性を効果的(所定
のサイズ効果を低添加率のサイズ剤で達成)に付与でき
るものが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サイズ剤、例えばアニオン性ロジン系サイズ剤、特に強
化ロジンのアルカリ中和物である溶液型ロジンサイズ剤
を使用した場合や、この溶液型ロジンサイズ剤よりもサ
イズ効果に優れ、抄紙適用pH範囲の広い従来の分散型
ロジン系サイズ剤(ロジン系エマルションサイズ剤)を
使用した場合でも、高速抄紙機による抄造の際に乾燥条
件が充分とは言えないため、所定のサイズ度を得るため
にはサイズ剤の添加量を増やさなければならず、そのた
めにコストアップになるばかりでなく、抄紙工程中で発
泡が著しいという問題を生じる。このように、一般的な
強化ロジンを用いたロジン系のエマルションサイズ剤
は、多量のエマルションサイズ剤を添加しなければ、新
聞用紙に要求されるサイズ性を満足せず、その結果とし
て抄紙工程中での発泡のトラブルが生じやすくなる。こ
の問題を解決するために、例えば特開2000−964
85号公報には、新聞用紙用の内添ロジン系エマルショ
ンサイズ剤が開示されているが、新聞用紙が要求するサ
イズ性を充分に付与することができない傾向がある。以
上のことから、新聞紙用の抄紙機のように抄紙速度が高
速であり、そのため乾燥が急速に行われる必要がある場
合に、低添加率で要求されるサイズ性(耐水性)を発揮
することができるロジン系エマルションサイズ剤の出現
が強く求められている。
【0004】本発明の第1の目的は、新聞用紙に要求さ
れる平版印刷時の湿し水に対するサイズ性(耐水性)
を、従来のロジンエマルションサイズ剤よりも低添加率
で達成できる新聞用紙用のロジン系エマルション組成
物、これを用いた新聞用紙の製造方法及びこれを用いた
新聞用紙を提供することにある。本発明の第2の目的
は、新聞用紙に要求される高速抄紙時の急速乾燥に対し
てもサイズ性(耐水性)を、従来のロジンエマルション
サイズ剤よりも低添加率で達成できる新聞用紙用のロジ
ン系エマルション組成物、これを用いた新聞用紙の製造
方法及びこれを用いた新聞用紙を提供することにある。
本発明の第3の目的は、pH4の酸性からpH8のアル
カリ性の広い抄紙pH領域の抄紙系においても優れたサ
イズ効果を発揮する新聞用紙用のロジン系エマルション
組成物、これを用いた新聞用紙の製造方法及びこれを用
いた新聞用紙を提供することにある。本発明の第4の目
的は、抄紙工程において泡立ちが少ない新聞用紙用のロ
ジン系エマルション組成物、これを用いた新聞用紙の製
造方法及びこれを用いた新聞用紙を提供することにあ
る。本発明の第5の目的は、保存安定性に優れるととも
に製紙工程において機械的安定性に優れた新聞用紙用の
ロジン系エマルション組成物、これを用いた新聞用紙の
製造方法及びこれを用いた新聞用紙を提供することにあ
る。本発明の第6の目的は、低添加率で優れたサイズ効
果を発揮することができることにより製紙に占めるサイ
ズ剤のコストを低減することができる新聞用紙用のロジ
ン系エマルション組成物、これを用いた新聞用紙の製造
方法及びこれを用いた新聞用紙を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、ロジン系物質(A)と、分散剤
(B)を含有するロジン系エマルション組成物におい
て、該分散剤(B)はスチレン系モノマー(a)と、ガ
ラス転移温度が高くても0℃であるホモポリマーを構成
することができるモノマーである(メタ)アクリル酸エ
ステル系モノマー(b)と、(メタ)アクリル酸及び/
又はその塩のモノマー(c)をモノマー構成に有するモ
ノマーを共重合させて得られる共重合体及び/又はその
中和物を含有する新聞用紙用のロジン系エマルション組
成物を提供するものである。また、本発明は、(2)、
ロジン系物質(A)と、分散剤(B)を含有するロジン
系エマルション組成物において、該分散剤(B)はスチ
レン系モノマー(a)と、ガラス転移温度が高くても0
℃であるホモポリマーを構成することができるモノマー
である(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(b)
と、(メタ)アクリル酸及び/又はその塩のモノマー
(c)と、上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
(b)以外の(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
(d)をモノマー構成に有するモノマーを共重合させて
得られる共重合体及び/又はその中和物を含有する新聞
用紙用のロジン系エマルション組成物、(3)、モノマ
ーを2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン
(e)及びアルキルメルカプタン(f)の存在下に共重
合させて共重合体及び/又はその中和物を得る上記
(1)又は(2)の新聞用紙用のロジン系エマルション
組成物、(4)、(a)成分が10〜60重量%、
(b)成分が20〜70重量%、(c)成分が20〜6
0重量%及び(d)成分が0〜10重量%である上記
(1)ないし(3)のいずれかの新聞用紙用のロジン系
エマルション組成物、(5)、(a)〜(d)成分の合
計の重量に対し(e)成分を0.1〜3重量%、(f)
成分を0.1〜3重量%使用する上記(3)又は(4)
の新聞用紙用のロジン系エマルション組成物、(6)、
ロジン系物質(A)がロジン類とα,β−不飽和カルボ
ン酸を重量比で95:5〜90.1:9.9反応させて
得られる強化ロジンである上記(1)ないし(5)のい
ずれかの新聞用紙用のロジン系エマルション組成物、
(7)、上記(1)ないし(6)のいずれかの新聞用紙
用のロジン系エマルション組成物を新聞用紙用の原料ス
ラリーに添加して抄紙し、サイジングをした紙を得る新
聞用紙の製造方法、(8)ロジン系物質(A)と、上記
(1)ないし(6)のいずれかの共重合体及び/又はそ
の中和物を含有する新聞用紙を提供するものである。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、ロジン系物質(A)とは、ロジンそのものと、
ロジンを反応成分に用いた反応生成物(ロジン変性物)
及びそれらの強化ロジン、ロジンエステル類を言い、こ
れらは単独又は2種以上の混合物として用いられる。ロ
ジンそのものとしては、ガムロジン、トール油ロジン、
ウッドロジンが挙げられ、これらは単独又は2種以上の
混合物として用いられる。ロジン変性物としては、上記
ロジンを一部あるいは実質的に完全に水素化されたも
の、不均化されたもの、重合化されたもの、あるいはホ
ルムアルデヒドで変性されたものなどが挙げられる。
【0007】上記強化ロジンとは、上記のロジンあるい
はロジン変性物に、α,β−不飽和カルボン酸を付加反
応させたものを言う。ここで用いられるα,β−不飽和
カルボン酸の代表的なものには、フマル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シ
トラコン酸、無水シトラコン酸等の不飽和二塩基酸、ア
クリル酸、メタクリル酸等の不飽和一塩基酸などが挙げ
られ、これらは単独又は2種以上を併用して用いられ
る。強化ロジンの組成は、ロジン類とα,β−不飽和カ
ルボン酸の比が95:5〜90.1:9.9が好まし
く、特に93:7〜90.5:9.5が好ましい。
【0008】上記ロジンエステル類とは、上記ロジン及
びロジン変性物あるいは強化ロジンの少なくとも一つ
と、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多価アルコ
ール及びエポキシ化合物等から選ばれる少なくとも1種
との反応生成物が挙げられる。また、上記ロジンエステ
ル類にさらにα,β−不飽和カルボン酸を付加反応させ
た強化ロジンエステルも含まれる。現在の新聞用紙を製
造する抄紙系、すなわちpH4〜6の酸性抄紙系ではロ
ジン系物質(A)にロジンエステル類を含まない方がサ
イズ効果の点からは好ましい。ロジン系物質(A)にロ
ジンエステル類を含有する場合は、これを含有しないも
のよりもpH6以上の弱酸性ないし中性抄紙系において
サイズ効果が良くなる傾向にあるので、中性用新聞用紙
には、ロジンエステル類を含有した方が好ましい。
【0009】本発明において、分散剤(B)が含有する
共重合体及び/又はその中和物を構成するモノマーのう
ち、スチレン系モノマー(a)としては、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、及びジビニルベン
ゼン等のスチレン類が挙げられ、これらは1種もしくは
2種以上が用いられる。これらのうち、スチレン、α−
メチルスチレンが好ましい。
【0010】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物を構成するモノマーのうち、ガラス転
移温度が0℃以下であるホモポリマーを構成することが
できる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(b)と
しては、具体的にはPOLYMER HANDBOOK
THIRD EDITION(J.BRANDRU
P、E.H.IMMERGUT編、出版:AWILEY
−INTERSCIENCE PUBLICATIO
N)に記載のエチルアクリレート、n−プロピルアクリ
レート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、エ
チルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレート、ドデ
シルアクリレート、メチルブチルアクリレート、ジメチ
ルブチルアクリレート等のアクリル酸エステル系モノマ
ー、ペンチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレー
ト、オクチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリ
レート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレー
ト等のメタクリル酸エステル系モノマーが挙げられ、こ
れらの1種もしくは2種以上が用いられる。これらの
内、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、エ
チルヘキシルアクリレート、エチルヘキシルメタクリレ
ートが好ましい。これらのそれぞれのモノマーのホモポ
リマーのガラス転移温度は0〜−70℃であり、ホモポ
リマーのガラス転移温度が0〜−60℃になるモノマー
が好ましい。
【0011】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物を構成するモノマーのうち、(メタ)
アクリル酸及び/又はその塩のモノマー(c)は、アク
リル酸、メタクリル酸及びこれらを塩基性物質で中和し
て得られる塩の少なくとも1種が挙げられ、塩基性物質
としては例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウ
ム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が
挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が用いられ
る。これらのうち、メタクリル酸及び/又はこのナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノール
アミン塩が好ましい。
【0012】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物を構成するモノマーとして、上記
(b)のモノマー以外の(メタ)アクリル酸エステル系
モノマー(d)を使用してもよく、この(d)のモノマ
ーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチルメタ
クリレート、プロピルメタクリレート、ノルマルブチル
メタクリレート、イソブチルメタクリレート、ターシャ
リーブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が
挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が用いられ
る。これらのうち、メチル(メタ)アクリレート、ノル
マルブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレートが好ましい。
【0013】本発明におけるロジン系エマルション組成
物は、サイズ剤として用いた場合に本発明の目的を逸脱
せず、しかもその効果を保持しうる限度において、必要
により、分散剤(B)が含有する共重合体及び/又はそ
の中和物を構成するモノマーとして、上記(a)〜
(c)、(a)〜(d)と共重合可能なその他のモノマ
ーを併用してもよい。このようなモノマーとしては、マ
レイン酸及びフマル酸等の不飽和ジカルボン酸のジアル
キルエステル類、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等
のビニルエステル類等の疎水性モノマー、クロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、及びシトラコン酸
等のα,β−不飽和カルボン酸類、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノプロピル、
マレイン酸モノブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸
モノエチル、フマル酸モノプロピル、フマル酸モノブチ
ル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イ
タコン酸モノプロピル及びイタコン酸モノブチル等の
α,β−不飽和ジカルボン酸半エステル類等のカルボキ
シル基含有モノマー、ビニルスルホン酸、(メタ)アリ
ルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸及びスルホン化スチレン等のスルホン酸基
含有モノマー、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トのリン酸エステル等のリン酸エステル基含有モノマー
等及びこれらのアルカリ化合物による塩等のアニオン性
モノマー、(モノ−又はジ−アルキル)アミノアルキル
(メタ)アクリレート、(モノ−又はジ−アルキル)ア
ミノヒドロキシルアルキル(メタ)アクリレート、(モ
ノ−又はジ−アルキル)アミノアルキル(メタ)アクリ
ルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール及びジ
アリルアミン等のカチオン性モノマー、(メタ)アクリ
ルアミド、N−置換(メタ)アクリルアミド及びビニル
ピロリドン等のノニオン性モノマーが挙げられる。その
使用量は、得られるロジン系エマルション組成物がサイ
ズ剤としてそのサイズ性能を低下させない範囲であれば
よく、具体的には通常全モノマーの10重量%以下、好
ましくは多くても5重量%である。
【0014】上記(a)〜(d)成分は、(a)成分が
10〜60重量%、(b)成分が20〜70重量%、
(c)成分が20〜60重量%及び(d)成分が10重
量%以下であることが好ましく、より好ましくは(d)
成分は5重量%以下である。(d)成分を使用しないと
きは、(a)成分が10〜60重量%、(b)成分が2
0〜70重量%、(c)成分が20〜60重量%が好ま
しい。なお、重量%は重量部としてもよい。
【0015】2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペ
ンテン(e)あるいはアルキルメルカプタン(f)の存
在下にモノマーを共重合させると、共重合体及び/又は
その中和物を生成する際の分子量を制御することが容易
であることは公知であるが、これらの連鎖移動剤を併用
して得られた共重合体及び/又はその中和物を含有する
分散剤を使用することにより、ロジン系物質を水中に乳
化、分散させた場合、より粒子の微細なエマルションの
製造が可能となり、経時的に沈降物や凝集物がより一層
生じ難いロジン系エマルション組成物が得られ、サイズ
剤として好適に用いることができる。上記のアルキルメ
ルカプタン(f)としては、n−オクチルメルカプタ
ン、ターシャリードデシルメルカプタン、n−ドデシル
メルカプタン、n−オクタデシルメルカプタン、n−ヘ
キサデシルメルカプタン等が挙げられ、これらの1種も
しくは2種以上が用いられる。特に、n−ドデシルメル
カプタン、ターシャリードデシルメルカプタンが好まし
い。上記分散剤(B)が含有する共重合体及び/又はそ
の中和物の合成に際しては、上記(e)成分、(f)成
分以外の連鎖移動剤を併用することも可能である。例え
ば、チオグリコール酸誘導体、メルカプトプロピオン酸
誘導体、メルカプトエタノール、チオリンゴ酸、及びチ
オサリチル酸等のメルカプタン誘導体等が挙げられる。
上記(a)〜(d)又は上記(a)〜(c)成分の合計
の重量に対し(e)成分を0.1〜3重量%、(f)成
分を0.1〜3重量%使用することが好ましい。
【0016】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物を製造するにあたってその重合方法
は、乳化重合、溶液重合、懸濁重合、塊状重合のいずれ
の方法でも良いが乳化重合が好ましい。乳化重合用の乳
化剤としては、公知の界面活性剤を使用することができ
る。その界面活性剤としては、通常、乳化重合に適用で
きるものが使用可能であり、ノニオン性、アニオン性及
び両性の界面活性剤が挙げられるが、重合性基を有する
界面活性剤も使用できる。この界面活性剤は1種単独で
使用することもできるし、また、2種以上でも使用でき
る。
【0017】上記ノニオン性界面活性剤としては、例え
ばポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアル
キレン脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレンポリオキ
シエチレングリコールグリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、脂
肪酸ジエタノールアミド、及びポリオキシプロピレンポ
リオキシエチレングリコール等が挙げられる。これらの
ノニオン性界面活性剤の1種を単独で使用することもで
きるし、また、2種以上を併用することもできる。
【0018】上記アニオン性界面活性剤としては、ポリ
オキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シアルキレンモノスチリルフェニルエーテル、ポリオキ
シアルキレンジスチリルフェニルエーテル、ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル及びポリオキシアルキレン
脂肪酸エステル等の化合物のリン酸エステル塩、スルホ
ン酸塩、コハク酸エステル塩及びスルホコハク酸エステ
ル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物塩、アルケニルコハク酸塩、ロ
ジン塩、強化ロジン塩及びヘキシルジフェニルエーテル
ジスルホン酸、デシルジフェニルエーテルジスルホン
酸、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸及びヘキ
サデシルジフェニルエーテルジスルホン酸等のアルキル
ジフェニルエーテルジスルホン酸系化合物及びこれらの
化合物の塩を挙げることができる。その塩としては、ナ
トリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩、アミン塩等を例示できる。これらのアニオン性
界面活性剤の1種を単独で使用することもできるし、ま
た、2種以上を併用することもできる。
【0019】上記両性界面活性剤としては、アニオン性
基とカチオン性基とを有する界面活性剤及びこれらにお
いてアニオン性基がナトリウム塩等のアルカリ金属塩又
はアミン塩になっているもの等を挙げることができる。
これらは1種単独で使用することもでき、又、2種以上
を使用することもできる。上記重合性基を有する界面活
性剤としては、一般に反応性乳化剤と称され、分子中に
疎水基、親水基及び重合性基を有する化合物を挙げるこ
とができる。この重合性基としては、例えば、(メタ)
アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペ
ニル基、イソプロペニル基、ビニル基、(メタ)アクリ
ロイル基等の炭素−炭素二重結合を有する官能基を含む
重合性基が挙げられる。この重合性基を有する界面活性
剤としては、通常乳化重合に適用できるものが使用可能
であり、特に限定されるものではないが、具体例として
分子中に前記重合性基を一つ以上有する、ポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアラ
ルキルエーテル及びポリオキシアルキレンフェニルエー
テル等の重合性基含有ポリオキシアルキレンエーテル系
化合物、ポリオキシアルキレンモノスチリルフェニルエ
ーテル及びポリオキシアルキレンジスチリルフェニルエ
ーテル等のポリオキシアルキレンスチリルフェニルエー
テル系化合物を挙げることができる。その他に、これら
の重合性基含有ポリオキシアルキレンエーテル系化合物
及び前記ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテ
ル系化合物から誘導されるスルホン酸塩、硫酸エステル
塩、リン酸エステル塩及びスルホコハク酸エステル塩、
前記重合性基含有ポリオキシアルキレンエーテル化合物
から誘導される脂肪族カルボン酸塩及び芳香族カルボン
酸塩、酸性リン酸(メタ)アクリル酸エステル系化合
物、及びロジン−グリシジル(メタ)アクリレート系化
合物等を例示できる。これらの界面活性剤は1種単独で
使用することもできるし、また、その2種以上を使用す
ることもできる。
【0020】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物の合成に際して、溶媒としては、水及
びトルエン、ヘキサン、ベンゼン、イソプロピルアルコ
ール、エタノール、アセトン等の有機溶剤が挙げられ
る。また、その重合にあたって使用する重合開始剤とし
ては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸
ナトリウムなどの過硫酸塩、ターシャリーブチルハイド
ロパーオキサイド等の過酸化物、これらの過硫酸塩又は
過酸化物と還元剤の組合せによるレドックス系重合触
媒、及び2,2 '−アゾビスイソブチロニトリル及び
2,2 '−アゾビス−2−メチルプロピオナミジンジヒ
ドロクロリド等のアゾ系触媒等を挙げることができる
が、特にこれらに限定されることはなく、他の公知慣用
の重合開始剤も使用できる。これらの重合開始剤は、1
種単独で使用することもできるし、また、その2種以上
を使用することもできる。
【0021】上記重合開始剤の使用量は、上記分散剤
(B)が含有する共重合体及び/又はその中和物の合成
の際に使用するモノマーの合計量に対して、通常0 .0
1〜5モル%である。また、この重合開始剤は、モノマ
ーとともに反応容器に一括で仕込んでもよく、連続滴下
してもよい。この重合において使用するモノマーを添加
する方法としては、全てのモノマーを反応容器に一括で
仕込んで重合する一括添加重合法、モノマーの一部又は
全部を反応容器に分割して添加して重合する分割添加重
合法、及びモノマーの一部又は全部を反応容器に連続的
に滴下しながら重合する連続滴下重合法等を用いること
ができる。
【0022】この重合時のモノマー濃度は、通常15〜
50重量%である。15重量%未満のモノマー濃度で重
合し、濃縮操作により、15重量%以上の濃度の共重合
体及び/又はその中和物を得ることも可能であるが、経
済性の点から好ましくない。また、50重量%を超える
モノマー濃度で重合する場合は、重合熱の制御が困難と
なる。重合反応温度は、通常40〜95℃、好ましくは
50〜90℃であり、反応時間は、1〜20時間であ
る。また、共重合体を中和させる場合はそのときの中和
反応は、通常反応温度が60〜90℃であり、反応時間
が0.5〜4時間である。重合終了後、共重合体の(メ
タ)アクリル酸に対応する重合体部分を中和する場合
は、その(メタ)アクリル酸のアニオン性基の当量即ち
アニオン当量に対して、0.6〜1当量が好ましい。
【0023】上記分散剤(B)は、上記の共重合体及び
/又はその中和物で、通常、固形分濃度が15〜50重
量%として得られ、通常、25重量%の固形分濃度にお
ける粘度(ブルックフィールド回転粘度計による25℃
の測定値)が10〜5000mPa・ s であり、pHが6
〜11である。
【0024】本発明のロジン系エマルション組成物は、
少なくとも上記(A)、(B)成分からなり、各々の使
用量としては、(A)成分が70〜99重量%、(B)
成分が1〜30重量%が好ましい。(B)成分が1重量
%未満では新聞用紙に特に要求されるサイズ性能(湿し
水に対するサイズ性)などに及ぼす効果が上記範囲のも
のより低下する場合があり、また、30重量%より多い
と新聞用紙に特に要求されるサイズ性能(湿し水に対す
るサイズ性)などへの影響が頭打ちになる傾向が見ら
れ、経済的に好ましくない。なお、本発明の効果を害さ
ない範囲で公知の高分子系乳化分散剤、低分子系乳化分
散剤、高分子界面活性剤、低分子界面活性剤等を併用し
てもよい。
【0025】本発明のロジン系エマルション組成物の製
造方法は、特に限定されるものではないが、例えば特公
昭54─36242号公報に記載されている方法に準じ
て、上記(A)成分を溶剤(例えばベンゼン、トルエ
ン、塩化メチレン等)に溶かし、上記(B)成分を添加
した後ホモジナイザーを通して水中油型エマルションを
製造する方法(溶剤法)、特開昭54─77209号公
報に記載されている方法に準じて、溶融した上記(A)
成分に(B)成分を混合して油中水型エマルジョンを形
成し、反転水を添加し水中油型エマルジョンに相転移さ
せる方法(転相法)、特公昭53─32380号公報に
記載されている方法に準じて、上記(A)、(B)成分
を溶融混合した後、高温高圧下(例えば130〜200
℃、150〜1000Kg/cm2 )でホモジナイザー
を通して水中油型エマルジョンを製造する方法(メカニ
カル法)、特開平10−226981号公報に記載され
ている方法に準じて、上記(A),(B)成分を高剪断
型回転式乳化分散機に通して水中油型エマルションを製
造する方法(メカニカル法)等の方法が用いられる。
【0026】得られるエマルションの粒子径(重量基準
粒径分布における累積50%径)は1μm以下、好まし
くは0.5μm以下である。1μmを越える粒子径の場
合、保存中に沈殿を生じ易く、また機械的安定性が良く
ないことがある。粒子径は、例えばレーザー回折/散乱
式粒度分布装置LA−910(堀場製作所社製)で測定
することができる。
【0027】このようにして得られたロジン系エマルシ
ョン組成物は、新聞用紙のサイズ剤として用いると、保
存安定性及び機械的安定性に優れており、超高速の新聞
用紙用の抄紙機に使用した場合、抄紙pH4〜6、特に
pH4.5〜5.0、すなわちいわゆる酸性抄紙系にお
いて従来のサイズ剤に比べてサイズ性能等の性能が優れ
ており、新聞用紙が要求するサイズ性を低添加率で効果
的に付与することができる。また、抄紙pH6〜7の弱
酸性抄紙系、抄紙pH7〜8の中性抄紙系においても従
来のサイズ剤に比べてサイズ性能が優れており、今後、
抄造されるであろう中性新聞紙にも使用することができ
る。抄紙pHが4未満であったり、抄紙pHが8より大
きくても本発明の新聞用紙用のロジン系エマルション組
成物をサイズ剤として使用できるが、サイズ効果の点で
は上記範囲のものが好ましい。また、本発明の新聞用紙
用のロジン系エマルション組成物をサイズ剤として使用
すると、プレスロール、ドライヤーキャンバスなどの抄
紙用具の汚れが少ないこと等の利点がある。
【0028】本発明の新聞用紙のサイジング方法は、新
聞用紙の製造工程において、例えばウェット・エンド部
に本発明の新聞用紙用のロジン系エマルション組成物を
添加することにより実施される。具体的には、本発明の
新聞用紙用のロジン系エマルション組成物をサイズ剤と
して新聞用紙用原料パルプの水性分散液( スラリー)に
その乾燥重量に対して0.01〜5固形分重量%、好ま
しくは0.05〜2固形分重量%添加する。本発明の新
聞用紙用のロジン系エマルション組成物は、表面サイズ
剤として使用することも可能であり、この場合、抄紙さ
れた湿紙に噴霧、浸漬、塗布などの慣用的な表面サイジ
ング方法が適用される。本発明の新聞用紙用のロジン系
エマルション組成物をサイズ剤とするときは、表面サイ
ズ剤もその下位概念に含む。
【0029】本発明の新聞用紙は、上記ロジン系物質
(A)と上記分散剤(B)が含有する共重合体及び/又
はその中和物を少なくとも含有するが、本発明の新聞用
紙用のロジン系エマルション組成物をサイズ剤として用
い、硫酸バン土の存在下(カチオン性ポリアクリルアミ
ド等のカチオン性薬品の存在下では必ずしも硫酸バンド
は存在しなくてもよく)、好ましくは新聞用紙用原料の
パルプ固形分に対して0.5%〜5%添加して、抄紙p
H4ないしpH8で抄造することによっても得られ、従
来のロジン系サイズ剤を使用してサイズされた新聞用紙
に比べて優れたサイズ性能を示す。
【0030】本発明の新聞用紙を構成するパルプとして
は、化学パルプ(NBKP,LBKP等の晒しパルプ、
弱い漂白処理を施した半晒しパルプ等)、機械パルプ
(TMP,CTMP,GP,RGP等、及びその漂白処
理をしたパルプ)、高収率パルプ(SCP、CGP等、
及びその漂白処理をしたパルプ)や古紙パルプ、脱墨古
紙パルプ(DIP)及びその漂白処理をしたパルプ(B
DIP)等の回収パルプを使用することができる。脱墨
古紙パルプは、新聞、チラシ、雑誌類の古紙を脱墨した
パルプ、さらに漂白処理をして白色度を高めた脱墨古紙
パルプ及びこれらに製紙工場で通常発生する損紙、回収
紙料等を使用することができる。これらは単独または2
種以上のパルプを適宜混合、叩解処理等が施されて紙料
が調製される。さらに、抄紙にあたり該紙料にホワイト
カーボン、クレー、無定形シリカ、タルク、二酸化チタ
ン、炭酸カルシウム等から選ばれる製紙用填料、必要に
応じて硫酸バンド、紙力増強剤、歩留り向上剤等の公知
の抄紙用薬品が適宜添加され、坪量35〜50g/m2
程度の原紙として抄紙される。
【0031】
【発明の実施の形態】上記(A)成分としては、不飽和
二塩基酸による強化ロジン類、多価アルコールを用いた
ロジンエステル類及び両者の混合物を用いる。また、上
記(B)成分としては、(i)上記(d)成分を使用し
ないときは、上記(a)成分としてスチレン及び/又は
α−メチルスチレンを10〜60重量部、上記(b)成
分としてn−ブチルアクリレート(Tg(そのホモポリ
マーのガラス転移温度、以下同様):−45℃)、イソ
ブチルアクリレート(Tg:−15℃)、2−エチルヘ
キシルアクリレート(Tg:−55℃)及び2−エチル
ヘキシルメタクリレート(Tg:−10℃)(Tgが−
5〜−60℃である(メタ)アクリル酸エステル系モノ
マーとしてもよい)の少なくとも1種を20〜70重量
部、上記(c)成分として(メタ)アクリル酸を20〜
60重量部用い、(ii)上記(d)成分を使用すると
きは、上記(a)成分としてスチレン及び/又はα−メ
チルスチレンを10〜60重量部、上記(b)成分とし
てn−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート及び2−エチルヘキシ
ルメタクリレート(Tgが−5〜−60℃である(メ
タ)アクリル酸エステル系モノマーとしてもよい)の少
なくとも1種を20〜70重量部、上記(c)成分とし
て(メタ)アクリル酸を20〜60重量部、上記(d)
成分として上記(b)以外のメタクリル酸メチル(T
g:104℃)、イソブチルメタクリレート(Tg:5
3℃)、n−ブチルメタクリレート(Tg:22℃)及
びシクロヘキシルメタクリレート(Tg:83℃)の少
なくとも1種を多くても10重量部(10重量部以下)
用い、これらの(i)(ii)とともに、それぞれ連鎖
移動剤としてアルキルメルカプタン及び/又は2,4−
ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンの存在下、ある
いはこれらとメルカプトエタノールの存在下に重合させ
た共重合体、あるいはさらに苛性ソーダ、苛性カリ及び
アンモニアの少なくとも1種を用いて当量比0.6〜1
で中和して得られるその共重合体の中和物を含有する分
散剤を用いる。上記(A)成分を70〜99重量%、上
記(B)成分を1〜30重量%を水性分散媒(主成分は
水)に分散させて新聞用紙用のロジン系エマルション組
成物を得る。この新聞用紙用のロジン系エマルション組
成物を新聞用紙用の原料スラリーに添加し、常法により
サイジングした新聞用紙を得る。
【0032】
【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。また、各実施例における部及び%はいずれも重量基
準である。 ロジン系物質(A)の製造 製造例1(フマル酸強化ロジン系物質(A−1)の製
造) 200℃で溶融状態にあるガムロジン450部にフマル
酸110部を徐々に加え、200℃で2時間攪拌保温し
た後、さらにホルムアルデヒド処理(変成率1%)トー
ル油ロジンを440部加え、溶融攪拌して均質に混合
し、その後に得られた反応生成物を室温に冷却した。こ
の反応生成物はフマル酸が11%付加されたフマル酸強
化ロジンであり、フマル酸強化ロジン系物質(A−1)
とする。
【0033】製造例2(フマル酸強化ロジン系物質(A
−2)の製造) 200℃で溶融状態にあるガムロジン450部にフマル
酸80部を徐々に加え、200℃で2時間攪拌保温した
後、さらにホルムアルデヒド処理(変成率1%)トール
油ロジンを470部加え、溶融攪拌して均質に混合し、
その後に得られた反応生成物を室温に冷却した。この反
応生成物はフマル酸が8%付加されたフマル酸強化ロジ
ンであり、フマル酸強化ロジン系物質(A−2)とす
る。
【0034】分散剤(B)の製造 合成例1(実施例用高分子系乳化分散剤(B−1)の製
造) 攪拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えたフラスコに
スチレン1.06部、ブチルアクリレート9.53部、
80%メタクリル酸13.24部、ノルマルドデシルメ
ルカプタン0.21部、メルカプトエタノール0.08
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.04
部、過硫酸アンモニウム1.18部仕込み、固形分濃度
が27%となるよう水58.6部を加えて攪拌混合し、
90℃で3時間加熱した。ついで70℃まで冷却し、メ
タクリル酸のアニオン当量に対して0.8当量となり、
固形分濃度が25%となるよう30%水酸化ナトリウム
水溶液14.23部および水1.88部を徐々に滴下
し、30分間攪拌した後室温まで冷却することにより、
固形分25.1%、粘度4300mPa・s、pH8.
5の共重合体ポリマー分散液である高分子系乳化分散剤
(B−1)を得た。使用した上記各成分、上記当量比、
上記固形分、粘度、pHの測定値を表1に示す。なお、
粘度はブルックフィールド回転粘度計を用いた25℃の
測定値である。
【0035】合成例2〜16(実施例用高分子系乳化分
散剤B−2〜B−16の製造) 上記合成例1中のモノマー類、連鎖移動剤、アルカリ類
を表1記載の対応する欄の組成比となるようにし、アル
カリ類の仕込量は表1記載の対応する欄の(メタ)アク
リル酸のアニオン当量に対する当量比となる量としたこ
と以外はこの合成例1と同様にして共重合体分散液を製
造し、高分子系乳化分散剤(B−2〜B−16)を得
た。合成例1の場合と同様に測定した結果を表1に示
す。
【0036】比較合成例1〜6(比較例用高分子系乳化
分散剤B−17〜B−22の製造) 上記合成例1中のモノマー類、連鎖移動剤、アルカリ類
を表1記載の対応する欄の組成となるようにし,アルカ
リ類の仕込量は表1記載の対応する欄の(メタ)アクリ
ル酸のアニオン当量に対する当量比となる量としたこと
以外はこの合成例1と同様にして共重合体分散液を製造
し,高分子系乳化剤(B−17〜B−22)を得た。合
成例1の場合と同様に測定した結果を表1に示す。
【0037】
【表1】 なお、表中の略号は以下の表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】実施例1(新聞用紙用のロジン系エマルシ
ョン組成物の製造例1) 上記ロジン系物質(A)の製造例1で得られたロジン系
物質(A−1)を約150℃に加熱溶融し、攪拌しなが
ら、上記合成例1で得られた高分子系乳化分散剤(B−
1)を全固形分中5%になるように添加して混合し、油
中水型のエマルションとした。これに攪拌下、熱水を徐
々に加えて転相させ水中油型のエマルションとし、これ
にさらに熱水を素早く添加して混合し、安定な水中油型
エマルションとした後、室温まで冷却しロジン系物質の
水性エマルション組成物を得た。このようにして得られ
たロジン系エマルション組成物の固形分は50.2%、
平均粒子径は0.47μm、1μm以上が0、粘度は3
1mPa・s、pHは5.8であった。この新聞用紙用
のロジン系エマルション組成物をそのままサイズ剤とす
る。これらの測定値を表3に示す。なお、粒子径はレー
ザー回折/散乱式粒度分布装置LA−910(堀場製作
所社製)による測定値、粘度はブルックフィールド回転
粘度計を用いた25℃の測定値である。
【0040】実施例2〜18(新聞用紙用のロジン系エ
マルション組成物の製造例2〜18) ロジン系物質(A)を表1記載のフマル酸強化ロジン系
物質(A−1、A−2)に、高分子系乳化分散剤(B−
1)を表1記載の高分子系乳化分散剤(B−2〜B−1
6)に代えたこと以外は実施例1と同様にして新聞用紙
用のロジン系エマルション組成物を得た。得られた新聞
用紙用のロジン系エマルション組成物について実施例1
の場合と同様に測定した結果を表3に示す。
【0041】比較例1〜6 ロジン系物質(A)を表1記載のフマル酸強化ロジン系
物質(A−1)に、高分子乳化分散剤(B−1)を表1
記載の高分子系乳化分散剤(B−17〜B−22)に代
えたこと以外は実施例1と同様にして新聞用紙用のロジ
ン系エマルション組成物を得た。得られた新聞用紙用の
ロジン系エマルション組成物について実施例1の場合と
同様に測定した結果を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】上記実施例及び比較例で得られた新聞用紙
用のロジン系物質の水性エマルションである各ロジン系
エマルション組成物を用いて、サイズ効果試験、機械的
安定性試験、静置安定性試験、発泡性試験及び硬水希釈
安定性試験を行った結果を表4、5(実施例1〜18、
比較例1〜6)に示す。 (サイズ効果試験)脱墨古紙パルプ(DIP)70部、
サーモメカニカルパルプ(TMP)10部、グランドパ
ルプ(GP)10部、及び針葉樹クラフトパルプ(NB
KP)10部の割合で混合、リファイナーで離解して叩
解度120とした。次いで得られたパルプスラリー(濃
度2.4%)に、ホワイトカーボンを対パルプ2%添加
し、硫酸バン土を対パルプ2%加えた後、上記実施例1
〜18、比較例1〜6のそれぞれから得られた新聞用紙
用のロジン系エマルション組成物を各別に対パルプ0.
1%または0.2%添加した。それからpH4.5の希
釈水でこの得られたパルプスラリーを濃度0.25%ま
で希釈し、定着剤としてカチオン性ポリアクリルアミド
(日本ピー・エム・シー(株)製紙力増強剤DS43
6)を対パルプ0.05%添加し、ノーブルアンドウッ
ド抄紙機で抄紙pH4.5で抄紙し、得られた湿紙の乾
燥はドラムドライヤーを用いて80℃、100秒、10
0℃、80秒および150℃、60秒の3種類の条件で
行い、坪量40g/m2 の試験紙を得た。得られたそれ
ぞれの試験紙を恒温恒湿(23℃、相対湿度50%)環
境下で24時間調湿した後、マイクロシリンジにて脱イ
オン水5μl 滴下し、水滴が試験紙に完全に吸収されて
光沢がなくなるまでの時間の長さを比較する、ドロップ
サイズ法で測定した。
【0044】(静置安定性試験)長さ30cm、内径
2.1cmの試験管に100mlの上記実施例、比較例
の新聞用紙用の各ロジン系エマルション組成物を各別に
入れ、2ケ月静置後、底部に沈殿した沈殿物の高さ(c
m)を測定した。 (機械的安定性試験)上記実施例、比較例の新聞用紙用
の各ロジン系エマルション組成物50gを各別にカップ
に入れ、温度25℃、荷重25Kg、回転数800rp
mにて10分間マーロン式安定性試験を行った。各カッ
プ毎の生成した凝集物を325メッシュ金網にて濾過し
て各カップ毎の全固形分に対する析出量を測定し百分率
で表した。
【0045】(発泡性試験)脱墨古紙パルプ(DIP)
70部、サーモメカニカルパルプ(TMP)10部、グ
ランドパルプ(GP)10部、及び針葉樹クラフトパル
プ(NBKP)10部の割合で混合、リファイナーで離
解して叩解度120とした。次いで得られたパルプスラ
リー(濃度2.4%)に、ホワイトカーボンを対パルプ
2%添加し、硫酸バン土を対パルプ2%加えた後、上記
実施例1〜18、比較例1〜6のそれぞれから得られた
新聞用紙用のロジン系エマルション組成物を各別に対パ
ルプ0.2%添加した。それからpH4.5の希釈水で
この得られたパルプスラリーを濃度0.25%まで希釈
し、円筒形の容器に入れた。その後、希釈したパルプス
ラリーに定着剤としてカチオン性ポリアクリルアミド
(日本ピー・エム・シー(株)製紙力増強剤DS43
6)を対パルプ0.05%添加し、このパルプスラリー
をポンプで循環してこれを50cmの高さから容器中に
落下させ、10分後の液面に蓄積する泡の面積を、液面
全体面積に対する百分率で表した。
【0046】(硬水希釈安定性試験)ロジン系物質の水
性エマルションを硬度300ppmの硬水を用いて固形
分5%となるように希釈し、40℃で24時間保持後、
ろ紙でろ過し、全固形分に対するろ過残量を測定し百分
率で表した。
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】上記表3から、実施例のロジン系エマルシ
ョン組成物は比較例のものに比べて、粒子径が数十%も
小さく、その粒子径の分布も1μm以上の粒子径がな
く、その相違は顕著であり、実施例のものはロジン系物
質を乳化分散させたときの分散状態が極めて微細である
ということができる。これにより実施例のものは静置安
定性、機械的安定性、硬水希釈安定性が顕著に優れるこ
とは表5から分かる。また、表4の結果から、実施例の
ものは比較例のものに比べて、いずれの乾燥条件(80
〜150℃)でも、ドロップサイズ度はサイズ剤使用量
が同じ場合は特に顕著に優れることは勿論のこと、サイ
ズ剤使用量が半分(比較例のサイズ剤使用量0.2%に
対して実施例のサイズ剤使用量0.1%)でも顕著に優
れることがわかる。また、表5の結果から実施例のもの
は発泡性が少なく、通常取り扱い易い粘度でもある。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、新聞用紙に要求される
平版印刷時の湿し水に対するサイズ性(耐水性)を、通
常の乾燥条件では勿論のこと新聞用紙に要求される高速
抄紙時の急速乾燥に対しても、従来のロジンエマルショ
ンサイズ剤よりも低添加率で達成でき、また、pH4の
酸性からpH8のアルカリ性の広い抄紙pH領域の抄紙
系においても優れたサイズ効果を発揮し、しかも、抄紙
工程において泡立ちが少なく、さらに、保存安定性に優
れるとともに製紙工程において機械的安定性に優れ、製
紙機械の汚れを軽減し、そして、製紙におけるサイズ剤
のコストを低減できる新聞用紙用のロジン系エマルショ
ン組成物、これを用いた新聞用紙の製造方法及びこれを
用いた新聞用紙を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/06 C08F 220/06 220/10 220/10 C08L 25/02 C08L 25/02 33/02 33/02 33/06 33/06 93/04 93/04 D21H 21/16 D21H 21/16 Fターム(参考) 4D077 AA05 AB20 AC05 BA07 DC04Z DC26Z DC32Z DD08Z 4J002 AF02W BC01X BC04X BC08X BC09X BG01X BG04X BG05X GK04 HA07 4J011 NA12 NA25 NB04 4J100 AB02P AB03P AB04P AB16P AJ02R AK01R AK03R AK08R AL03Q AL03S AL04Q AL05Q AL08S BC04S BC43S CA05 CA06 EA07 FA06 JA13 4L055 AG50 AG63 AG70 AG71 AG89 AG97 AH11 AH33 EA20 EA32 FA17 FA22 FA30 GA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジン系物質(A)と、分散剤(B)を
    含有するロジン系エマルション組成物において、該分散
    剤(B)はスチレン系モノマー(a)と、ガラス転移温
    度が高くても0℃であるホモポリマーを構成することが
    できるモノマーである(メタ)アクリル酸エステル系モ
    ノマー(b)と、(メタ)アクリル酸及び/又はその塩
    のモノマー(c)をモノマー構成に有するモノマーを共
    重合させて得られる共重合体及び/又はその中和物を含
    有する新聞用紙用のロジン系エマルション組成物。
  2. 【請求項2】 ロジン系物質(A)と、分散剤(B)を
    含有するロジン系エマルション組成物において、該分散
    剤(B)はスチレン系モノマー(a)と、ガラス転移温
    度が高くても0℃であるホモポリマーを構成することが
    できるモノマーである(メタ)アクリル酸エステル系モ
    ノマー(b)と、(メタ)アクリル酸及び/又はその塩
    のモノマー(c)と、上記(メタ)アクリル酸エステル
    系モノマー(b)以外の(メタ)アクリル酸エステル系
    モノマー(d)をモノマー構成に有するモノマーを共重
    合させて得られる共重合体及び/又はその中和物を含有
    する新聞用紙用のロジン系エマルション組成物。
  3. 【請求項3】 モノマーを2,4−ジフェニル−4−メ
    チル−1−ペンテン(e)及びアルキルメルカプタン
    (f)の存在下に共重合させて共重合体及び/又はその
    中和物を得る請求項1又は2に記載の新聞用紙用のロジ
    ン系エマルション組成物。
  4. 【請求項4】 (a)成分が10〜60重量%、(b)
    成分が20〜70重量%、(c)成分が20〜60重量
    %及び(d)成分が0〜10重量%である請求項1ない
    し3のいずれかに記載の新聞用紙用のロジン系エマルシ
    ョン組成物。
  5. 【請求項5】 (a)〜(d)成分の合計の重量に対し
    (e)成分を0.1〜3重量%、(f)成分を0.1〜
    3重量%使用する請求項3又は4に記載の新聞用紙用の
    ロジン系エマルション組成物。
  6. 【請求項6】 ロジン系物質(A)がロジン類とα,β
    −不飽和カルボン酸を重量比で95:5〜90.1:
    9.9反応させて得られる強化ロジンである請求項1な
    いし5のいずれかに記載の新聞用紙用のロジン系エマル
    ション組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の新
    聞用紙用ロジン系エマルション組成物を新聞用紙用の原
    料スラリーに添加して抄紙し、サイジングをした紙を得
    る新聞用紙の製造方法。
  8. 【請求項8】 ロジン系物質(A)と、請求項1ないし
    6のいずれかに記載の共重合体及び/又はその中和物を
    含有する新聞用紙。
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