JP2003305521A - プレス成形装置 - Google Patents

プレス成形装置

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JP2003305521A
JP2003305521A JP2002109957A JP2002109957A JP2003305521A JP 2003305521 A JP2003305521 A JP 2003305521A JP 2002109957 A JP2002109957 A JP 2002109957A JP 2002109957 A JP2002109957 A JP 2002109957A JP 2003305521 A JP2003305521 A JP 2003305521A
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cam
lifter
vertical wall
burring
vertical
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JP2002109957A
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English (en)
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Hisayoshi Kato
久佳 加藤
Yoshinori Suzuki
義則 鈴木
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポンチの進行方向前方の縦壁部の内側の間隔
が小さい、ハット形断面のような部材の縦壁面に穴抜き
とバーリング加工とを同時に行わせて皿穴加工を施す場
合に好適なプレス成形装置を提供すること。 【解決手段】プレス品80の縦壁部82に穴抜きとバー
リング加工を同時に行うために、両縦壁部に略合致する
突起部22を有するブロック20に縦方向に貫通する縦
穴23を設け、一側面にダイス機能を有する嵌合部42
を設けた略菱形のカム40を、該カム40の上下の傾斜
面45、46に当接する上下のカム面54、55を有す
るリフタ50により包含して縦穴23に摺動可能に収納
し、リフタ50の摺動によりカム40を左右に移動させ
て、子カムに設けたポンチ71により縦壁部82を押圧
して穴抜きとバーリング加工を同時に行わせるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス成形装置に
関し、特に、穴抜きとバーリング加工とを同時に行うプ
レス型に適用するカム機構を有するプレス成形装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレス品の構造部材に部品を取り
付けるために該プレス品にウエルドナットを取り付け
て、該ウエルドナットに部品をネジ止めすることが行わ
れるが、部品点数の削減、コスト低減のためにプレス品
に穴抜きとバーリング加工を施して皿穴を形成し、この
皿穴にネジを切ってウエルドナットの代用とすることが
行われる。そして、このプレス品の縦壁部に穴抜きとバ
ーリング加工を同時に施して皿穴を成形する技術とし
て、図6に示すように、1つの寄せカムaによって、ダ
イスbを取り付けた第2受動カムcと、ポンチdを取り
付けた第3受動カムeとの、両方を移動させるようにし
たダブルカム機構がある。ところが、このダブルカム機
構は構造が複雑で、広い面積を必要とし、例えば自動車
のドア内板のような断面の大きなプレス品の縦壁部に穴
抜きとバーリング加工とを同時に行うような場合、すな
わちポンチdの進行方向前方の縦壁部の内側が大きく開
かれたプレス品を大型の受動カムcに被せて加工するよ
うな場合に適用できるものである。
【0003】ところで、ポンチの進行方向前方の縦壁部
の内側が制限された断面のプレス品、例えば自動車の床
裏面に取り付けられるハット形断面のメンバ部材のよう
なプレス品880の縦壁部に穴抜きとバーリング加工と
を同時に行う場合に、上記従来のダブルカム機構では、
図7に示すように、上型875に取り付けられた寄せカ
ム876により、第3受動カム870を動かし、該カム
870に取り付けたポンチ871と第2受動カム840
に取り付けたダイス部842により穴抜きとバーリング
加工とを同時に行わせ、成形終了後、ダイス部842か
らプレス品880を取り出す際に、プレス品880をバ
ーリング部の高さ分だけ横方向にずらす必要から、ダイ
ス部842の厚さを薄くしなければならず、プレス型と
しての強度が低下するという問題がある。
【0004】一方、上記従来のダブルカム機構の構造が
複雑で、広い面積を必要とし、また、カム接触時の騒音
が大きく、制作費やメンテナンス費用が高価である等の
問題を対策するものとして、実開昭58−116119
号公報に記載の「皿穴加工における寄せカム機構」が提
案されている。この寄せカム機構の技術は、図6に示し
たような、それまでの1つの寄せカムによってダイスを
取り付けた第2受動カムと、ポンチを取り付けた第3受
動カムとの両方を移動させるようにしたダブルカム機構
であるため構造が複雑で大型となっていた寄せカム機構
を、ダイスを取り付けた第2受動カムとポンチを取り付
けた第3受動カムとを個別のシングルカム機構とし、バ
ーリング部の高さ分の寸法を逃がすためのシングルカム
機構と皿穴加工のためのシングルカム機構とを組み合わ
せたものである。
【0005】すなわち、図8に示すように、この寄せカ
ム機構は、上型975に取り付けられたピン960によ
り、第1受動カム950を押し下げ、ダイス942を取
り付けた第2受動カム940を図示右方に移動させ、パ
ネル980に密着させる。一方、固定カム976によ
り、ポンチ971を取り付けた第3受動カム970を左
方に動かし、該第3受動カム970に取り付けたポンチ
971と前記第2受動カム940に取り付けたダイス9
42によりプレス品980の縦壁部に皿穴加工をするも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
寄せカム機構は、図8からも明らかなように、例えば自
動車のドア内板のような断面の大きなプレス品980、
すなわちポンチ971の進行方向前方の縦壁部の内側が
大きく開かれたプレス品980の縦壁部に皿穴加工を施
すような場合に、大型の第1受動カム950や第2受動
カム940を移動できるようにベース977に取り付け
たものであり、メンバ部材のようなハット形断面のプレ
ス品には適用が困難であるという問題が生じていた。
【0007】そこで、本発明は、かかる課題を解決すべ
く、ポンチの進行方向前方の縦壁部の内側の間隔が小さ
い、ハット形断面のような部材の縦壁面に穴抜きとバー
リング加工とを同時に行わせて皿穴加工を施す場合に好
適なプレス成形装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1に
記載のプレス成形装置は、少なくとも底部と、該底部の
左右に立設される縦壁部とによりコ字断面に形成された
プレス品の、前記縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを
同時に行うためのプレス成形装置であって、前記左右の
縦壁部の各々の内側面に当接し、互いに対向する方向に
貫通穴を設けた一対のプレートと、該一対のプレートの
対向する面に接触しつつ上下に摺動するリフタと、前記
一対のプレートの貫通穴に嵌合し、左右幅が前記縦壁部
の左右の間隔より狭く、前記リフタの上下動により左右
に移動するカムと、前記リフタを上方に押圧する弾発部
材と、前記リフタの上方に設けられ、該リフタを押し下
げるパッドと、前記縦壁部に穴抜きとバーリング加工と
を同時に行うポンチを有する子カムと、を備えることを
特徴とする。よって、ハット形断面のようなポンチの進
行方向前方の縦壁部の内側の間隔が小さい部材の断面内
に、寄せカム機構を収納して該部材の縦壁面に穴抜きと
バーリング加工とを同時に行うことができ、該部材の部
品点数の削減とプレス成形装置の小型化、設備費低減が
できる。
【0009】また、本発明に係る請求項2に記載のプレ
ス成形装置は、前記一対のプレートの貫通穴が、上下方
向で異なる位置に設けられ、前記カムが、前記プレート
の貫通穴に嵌合する左右の嵌合部を傾斜面で連結し、前
記リフタには、前記カムに設けた傾斜面に係合して摺動
するカム面を設けたことを特徴とする。よって、一対の
プレートの貫通穴を上下方向で異なる位置に設け、該貫
通穴に嵌合する左右の嵌合部を傾斜面で連結してカムを
構成したので、該カムを前記一対のプレートの間に設置
できるような小型のものとすることができ、さらに、こ
のカムの前記傾斜面に係合するリフタを構成するので、
該リフタも小型化でき、ポンチの進行方向前方の縦壁部
の内側の間隔が小さい部材の断面内に挿入できるプレス
成形装置とすることができる。
【0010】また、本発明に係る請求項3に記載のプレ
ス成形装置は、穴抜きとバーリング加工が同時に行われ
る前記縦壁部の内側面に当接する一方のプレートの前記
内側面に当接する面の前記貫通穴から上端まで、前記バ
ーリング加工されたバーリング部が通過可能な縦溝を設
けたことを特徴とする。よって、バーリング加工後、プ
レス品を該プレス成形装置より取り出す際に、バーリン
グ部と前記プレートとが干渉することなく、容易にプレ
ス品を取り出すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るプレス成形装
置の一の実施の形態について図面を参照して以下に説明
する。本実施の形態のプレス成形装置は、車両のハット
形断面のメンバ部材の縦壁部に穴抜きとバーリング加工
とを同時に行う場合(以下、「皿穴加工」ともいう。)
に適用されたものである。ここで、図1は、プレス成形
装置の断面図であり、図2は、プレス成形装置のダイス
側の断面図である。図3は、プレス成形装置のダイス側
の斜視図であり、図4は、プレス成形装置のダイス側の
主要部品の分解斜視図である。
【0012】(構成)本実施の形態のプレス成形装置の
構成について説明する。プレス成形装置10は、図1に
示すように、ハット形断面のプレス品80の断面内に挿
入されて穴明け部を押えるダイス側100と、プレス機
械に取り付けられた上型75に支持されたドライバ76
により駆動される子カム70の駆動方向先端に取り付け
られたポンチ71を有するポンチ側200とから構成さ
れている。本発明の主要部は、上記プレス成形装置10
の内のダイス側100にあるので、このダイス側100
を重点に説明する。
【0013】ダイス側100は、図2に示すように、下
端のベース部21の断面中央部で、ハット形断面のプレ
ス品80の内面に接して挿入可能な突起部22を形成し
た断面凸字状のブロック20と、該ブロック20の前後
方向(図2の紙面に直角の方向)の所要位置に突起部2
2の上端からベース部21の下面まで連通する平面断面
で長方形の縦穴23を設け、該縦穴23内に収納され、
上型75にシリンダ61を介して取り付けられたパッド
60により上方から下方に押圧され、下方からは弾発部
材57により上方に押圧されて上下に摺動可能なリフタ
50と、該リフタ50の上下動により左右に移動するカ
ム40と、該カム40を前記ブロック20に支持する左
右一対のプレート31、32とからなる。
【0014】すなわち、ブロック20は、前述したよう
に、下端のベース部21の断面中央部で、ハット断面の
プレス品80の内面に接して挿入可能な突起部22を形
成した断面凸字状のもので、その所要位置に突起部22
の上端からベース部21の下面まで連通する平面断面で
長方形の縦穴23を設け、図3に示すように該縦穴23
の内面と突起部22の図3の右側の外面との間を連通す
る縦溝25Rと、該縦溝25Rの下端に上辺でつなが
り、前後方向で縦穴23より広い長方形のプレート嵌入
孔24Rが設けられている。したがって、プレート嵌入
孔24Rの略中央部は縦穴23と連通し、その前後は、
突起部22に対して凹部となっている。
【0015】一方、突起部22の縦溝25Rと反対側の
左側に、縦穴23の内面と突起部22の図3の左側の外
面との間を連通する縦溝25Lを設け、該縦溝25Lの
下端に上辺でつながり、前後方向で縦穴23より広い長
方形のプレート嵌入孔24Lが設けられている。左側の
プレート嵌入孔24Lは高さ方向で右側のプレート嵌入
孔24Rより低い位置に設けられている。縦溝25R、
25Lは、後述するカム40を縦穴23内に挿入すると
きに、カム40の左右に設けた上下の嵌合部42、44
を上方から通過させるためのものである。
【0016】この左右のプレート嵌入孔24R、24L
には、プレート31、32が、その内面を前記縦穴23
と同一面となるように嵌入され、該プレート31、32
の各々略中央部には後述するカム40の嵌合部42、4
4が嵌合する貫通穴33、34が設けられている。な
お、このプレート31、32は大きさや貫通穴33、3
4の位置が同一のものを、前記突起部22に対して高さ
方向の位置をずらして設けたプレート嵌入孔24R、2
4Lに取り付けたものを示しているが、前記プレート嵌
入孔24R、24Lの高さ方向の位置と大きさを同一の
ものとし、プレート31、32の大きさを前記プレート
嵌入孔24R、24Lと同一のものとし、プレート3
1、32における貫通穴33、34の高さ方向の位置を
ずらしたものとしてもよい。
【0017】ただし、バーリング加工を施す側のプレー
ト31の、プレス品80の内側面に当接する面には、上
貫通穴33から上端まで、バーリング加工されたバーリ
ング部84が通過可能な縦溝310を設けて、バーリン
グ加工終了後、プレス品80をダイス側100から取り
出すときにバーリング部84が通過できるようにしてお
く。
【0018】縦穴23の内部には、左右で前記プレート
31、32に設けた貫通穴33、34に左右方向で移動
自在に嵌合する嵌合部42、44を有するカム40が設
けられている。該カム40は、上方に位置する上嵌合部
42が右方向に突出する上縦面41と、該上縦面41と
平行で下方に位置する下嵌合部44が左方向に突出する
下縦面43と、この両縦面41、43を上下で連結する
傾斜面45、46とからなる略菱形形状のものである。
そして、皿穴加工時にプレス品80の縦壁部82の内面
と接触する前記上嵌合部42の先端面と前記下縦面43
との厚さ寸法は、皿穴加工終了時にカム40が左方に移
動して下縦面43が前記下プレート32の内面に当接し
たときに、前記上嵌合部42の先端面が縦壁部82の内
面から離れて、バーリング部84の高さより大きな間隙
が生じるように設定される。
【0019】前記上嵌合部42の略中心には、皿穴加工
のためのダイスとしての加工穴47が水平にあけられ、
一方、下傾斜面46側から上方に向かうスクラップ落と
し穴49が垂直にあけられ、これらの加工穴47とスク
ラップ落とし穴49はカム40の内部で連通している。
【0020】次に、カム40を前後方向から挟持して、
該カム40をブロック20の縦穴23に保持するリフタ
50は、図4に示すように、カム40に対して前側の前
ピース501と後ろ側の後ピース502とからなり、こ
の両ピース501、502を前後方向からカム40を抱
き包むように合わせ、ブロック20に設けた角形断面の
縦穴23に上下方向に摺動可能に収納する。両ピース5
01、502は殆ど前後で対称な形状であるため、代表
として後ピース502でその構造を説明する。後ピース
502は平面の基本断面が四角形で、その大きさは前記
縦穴23の幅方向で同一であり前後方向では2分の1で
ある。前ピース501と対向する側には、前記カム40
の半身が収納される凹部が設けられており、該凹部の上
面は、カム40の上傾斜面45に接触する上カム面54
が設けられ、凹部の下面は、同じくカム40の下傾斜面
46に接触する下カム面55が設けられ、これら上カム
面54と下カム面55とは上傾斜面45と下傾斜面46
と同じく平行な傾斜面となっている。上カム面54と下
カム面55の上端は後ピース502の右壁52を切り欠
くように開放し、上カム面54と下カム面55の下端は
後ピース502の左壁53を切り欠くように開放し、こ
れらの開放部からそれぞれカム40の左右に設けた上嵌
合部42と下嵌合部44が突出可能となっている。
【0021】なお、後ピース502の下カム面55から
下端に縦溝が設けられ、前ピース501と組み合わされ
たときに前述したカム40に設けたスクラップ落し穴4
9に連通するスクラップ落し穴59を形成するようにな
っている。そして、後ピース502と前ピース501と
を、カム40を包含して組み合わせたときに、容易に分
解しないように締結ネジ穴56にネジ503をねじ込ん
で締め付けるようになっている。また、リフタ50の下
端には、上面を該リフタ50の下端に当接し、下面をリ
フタ50を上方に押圧する弾発部材57に当接するスペ
ーサ58が設けられているが、これは、弾発部材57の
押圧によるリフタ50の下端の摩耗を防止するととも
に、スペーサ58のみを交換できるようにすることによ
り、このダイス側100のメンテナンス費用を低減する
ためである。なお、このスペーサ58にも前記スクラッ
プ落し穴59に連続する穴が設けられているとともに、
下方から2本のネジで両ピース501、502に締め付
けられている。
【0022】また、プレス機械に取り付けられた上型7
5には、シリンダ61を介してパッド60が、前記リフ
タ50の上面を押圧可能に取り付けられるとともに、下
型に設置されるベース77に設けられた水平のガイドピ
ン72に左右移動自在に支持され、皿穴加工を行うため
のポンチ71を水平方向に押圧する子カム70を駆動す
るドライバ76が取り付けられている。
【0023】(作用)次に、以上のように構成されたプ
レス成形装置の動作について説明する。まず、図5に示
すように、上型75が上昇して、パッド60がリフタ5
0から上方に離れ、ポンチ71が右方向に待機した状態
で、ハット形断面のプレス品80をその断面開口部を下
方に向けてブロック20の突起部22に被せる。この状
態では、リフタ50は弾発部材57により上方に押圧さ
れて該リフタ50の上面が突起22の上面より僅か突出
しているとともに、リフタ50の上昇により下カム面5
5に接触しているカム40の下傾斜面46が上方に押圧
され、くさびの原理によりカム40は左方に移動してい
る。カム40は上下の嵌合部42、44が上下のプレー
ト31、32にそれぞれ設けられた貫通穴33、34に
嵌合しているので、左右に移動可能である。なお、カム
40の左方移動は、カム40の下縦面43が下プレート
32の内面に当接して止まる。
【0024】次に、上型75に取り付けられたシリンダ
61を作動させてパッド60を徐々に下降させ、パッド
60の下面がプレス品80のハット形断面の底部に設け
た加工穴89を貫通してリフタ50の上面を下方に押圧
すると、リフタ50は弾発部材57の押圧力に抗して下
方に摺動する。リフタ50が下方に摺動すると、プレス
品80のハット形断面の底部81の内面が突起部22の
上面に当接するまでプレス品80が下降するとともに、
リフタ50の上カム面54がカム40の上傾斜面45を
下方に押圧し、くさびの原理によりカム40が右方向に
移動する。そして、カム40の上嵌合部42の先端がプ
レス品80の右側の縦壁部82の内面に当接する。
【0025】その後、パッド60の押圧位置を維持した
状態で、さらに上型75を下降させることにより、ドラ
イバ76を介して子カム70をブロック20に向かって
前進させる。すると、子カム70の先端に取り付けたポ
ンチ71がプレス品80の右側の縦壁部82を押圧し、
該縦壁部82に抜き穴83をあけつつカム40に設けた
加工穴47に進入する。加工穴47はポンチ71の外径
とプレス品80の板厚の略2倍の間隙を加えた直径を有
するため、さらにポンチ71を押圧すると、ポンチ71
は抜き穴83の周囲の鋼材を加工穴47内に押し込みつ
つ加工穴47内に進入し、抜き穴83の周囲にバーリン
グ部84を形成し、皿穴加工が行われる。(図2の状
態)なお、縦壁部82に抜き穴83をあけたときに生じ
たスクラップは、加工穴47を通りスクラップ落し穴4
9、59を通って装置外へ排出される。
【0026】皿穴加工が行われた後、パッド60の位置
はそのままの押圧状態で上型75を上昇させてドライバ
76を上昇させると、子カム70はバネ73の押圧力に
より、右方向に移動し、したがってポンチ71がバーリ
ング部84から抜き取られ、当初の待機位置に戻る。次
いで上型75に取り付けたシリンダ61を作動させてパ
ッド60を上昇させることにより、リフタ50が弾発部
材57の上方への押圧力により、上方へ摺動し、下カム
面55が下傾斜面46を押圧して、カム40を左方に移
動させる。カム40が左方に移動すると、その上嵌合部
42に設けられている加工穴47に挿入されているバー
リング部84が加工穴47から脱出し、上嵌合部42の
先端面とプレス品80の縦壁部82内面との間に間隙が
生じると同時に、さらにリフタ50が上昇して、該リフ
タ50の上面がプレス品80の底部81の内面を上方に
押圧してプレス品80がブロック20の突起部22から
外れやすいようにする。そして、プレス品80を上方に
持ち上げることによりブロック20から取り外して皿穴
加工を終了する。プレス品80を上方に持ち上げる際に
は、前記バーリング部84は、上プレート31に設けた
縦溝310内を通過することことができ、プレス品80
をブロック20から容易に取り出すことができる。
【0027】このように、ハット形断面のような二つの
縦壁部が接近するプレス品80の縦壁部82に穴抜きと
バーリング加工を同時に行わせるために、両縦壁部82
に略合致する突起部22を有するブロック20に縦方向
に貫通する縦穴23を設け、一側面にダイス機能を有す
る嵌合部42を設けた略菱形のカム40を、該カム40
の上下の傾斜面45、46に当接する上下のカム面5
4、55を有するリフタ50により包含するように縦穴
23に摺動可能に収納し、リフタ50の摺動によりカム
40を左右に移動させて、子カム70に設けたポンチ7
1により縦壁部82を押圧して穴抜きとバーリング加工
を同時に行わせるようにしたので、狭い断面のプレス品
にも穴抜きとバーリング加工を同時に行うことができ、
かつプレス成形装置が小型化でき、装置のコスト低減が
可能となった。
【0028】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、
縦穴23は平面断面で角穴のものとしたが、これに限ら
れず、丸穴とし、リフタ50の外形も円筒形とすること
が可能である。また、前記実施の形態では、穴抜きとバ
ーリング加工をカム40の上方の嵌合部42で行うもの
で説明したが、下方の嵌合部44に加工穴47を設けて
この位置で穴抜きとバーリング加工を行うものであって
もよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、少なくとも底部と、該底部の
左右に立設される縦壁部とによりコ字断面に形成された
プレス品の、前記縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを
同時に行うためのプレス成形装置であって、前記左右の
縦壁部の各々の内側面に当接し、互いに対向する方向に
貫通穴を設けた一対のプレートと、該一対のプレートの
対向する面に接触しつつ上下に摺動するリフタと、前記
一対のプレートの貫通穴に嵌合し、左右幅が前記縦壁部
の左右の間隔より狭く、前記リフタの上下動により左右
に移動するカムと、前記リフタを上方に押圧する弾発部
材と、前記リフタの上方に設けられ、該リフタを押し下
げるパッドと、前記縦壁部に穴抜きとバーリング加工と
を同時に行うポンチを有する子カムとを備えるように構
成したので、プレス成形装置を小型化でき、ハット形断
面のような二つの縦壁部が接近するプレス品の縦壁部に
穴抜きとバーリング加工を同時に行うことが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置
の断面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置
のダイス側の断面図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置
のダイス側の斜視図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置
のダイス側の主要部品の分解斜視図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置
のダイス側のプレス前の断面図である。
【図6】従来の寄せカム機構の断面図である。
【図7】従来の寄せカム機構をハット形断面のプレス品
に適用する場合の断面図である。
【図8】従来の他の寄せカム機構の断面図である。
【符号の説明】
10 プレス成形装置 100 ダイス側 200 ポンチ側 20 ブロック 31、32 プレート 40 カム 50 リフタ 57 弾発部材 60 パッド 70 子カム 80 プレス品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも底部と、該底部の左右に立設
    される縦壁部とによりコ字断面に形成されたプレス品
    の、前記縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に行
    うためのプレス成形装置であって、 前記左右の縦壁部の各々の内側面に当接し、互いに対向
    する方向に貫通穴を設けた一対のプレートと、 該一対のプレートの対向する面に接触しつつ上下に摺動
    するリフタと、 前記一対のプレートの貫通穴に嵌合し、左右幅が前記縦
    壁部の左右の間隔より狭く、前記リフタの上下動により
    左右に移動するカムと、 前記リフタを上方に押圧する弾発部材と、 前記リフタの上方に設けられ、該リフタを押し下げるパ
    ッドと、 前記縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に行うポ
    ンチを有する子カムと、を備えることを特徴とするプレ
    ス成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプレス成形装置におい
    て、 前記一対のプレートの貫通穴は、上下方向で異なる位置
    に設けられ、 前記カムは、前記プレートの貫通穴に嵌合する左右の嵌
    合部を傾斜面で連結し、 前記リフタには、前記カムに設けた傾斜面に係合して摺
    動するカム面を設けたことを特徴とするプレス成形装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプレス成形装置におい
    て、 穴抜きとバーリング加工が同時に行われる前記縦壁部の
    内側面に当接する一方のプレートの前記内側面に当接す
    る面の前記貫通穴から上端まで、前記バーリング加工さ
    れたバーリング部が通過可能な縦溝を設けたことを特徴
    とするプレス成形装置。
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