JP2003301350A - デニムおよびその製造方法 - Google Patents

デニムおよびその製造方法

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JP2003301350A
JP2003301350A JP2002102146A JP2002102146A JP2003301350A JP 2003301350 A JP2003301350 A JP 2003301350A JP 2002102146 A JP2002102146 A JP 2002102146A JP 2002102146 A JP2002102146 A JP 2002102146A JP 2003301350 A JP2003301350 A JP 2003301350A
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denim
polyester
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composite fiber
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Mieko Kuroiwa
三重子 黒岩
Hironori Uranaka
宏典 浦中
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Du Pont Toray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビンテージ調の外観、ソフトかつドライな風合
いを有し、ストレッチ性に富み、速乾性の良好なビンテ
ージ調ジーンズに好適に使用されるデニムを得ること。 【解決手段】構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維と
綿繊維とを含有するデニムであって、前記ポリエステル
系複合繊維と前記綿繊維とが異なる染料で染色されてな
ることを特徴とするデニム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デニムおよびその
製造方法に関する。
【0002】さらに詳しくは、ビンテージ調の外観、ソ
フトかつドライな風合いを有し、ストレッチ性に富み、
速乾性の良好なデニムおよびその製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】近年の若者によるファッションの流行に
おいて、例えばブルーデニムのごとく、洗いざらし、も
しくは着古した外観および風合いが好まれ、特に、ビン
テージデニムなどと呼称されている。さらにインジゴ染
料のブルーのみでなく種々の色相のカラーデニムに対し
ても着古した外観および風合いの商品が好まれる傾向が
大となってきている。
【0004】従来より、ビンテージ調の風合いを付与す
るため、例えばストーンウォッシュ加工等が用いられ、
主として木綿をインディゴ染色したデニム製品(ジーン
ズなど)に施されていた。一般によく行われているスト
ーンウォッシュ加工としては、編織物からなる縫製品を
軽石などの研磨用石材料とともに、回転ドラムなどを用
いて洗濯する方法、および前記縫製品に次亜塩素酸ソー
ダや過マンガン酸カリウムなどの酸化剤をしみこませた
後、回転ドラムなどを用いて洗濯する方法などが挙げら
れる。
【0005】しかしながら、このような方法では、コス
ト高になるほか、デニムの穴あき、破れなどの原因とな
る。一方、ポリエステルフィラメントに太さ斑を付与し
たシックアンドシン糸に代表される色斑を持つ加工糸に
ついて数多くの提案がなされているが、いずれも色斑が
画一的であり、ビンテージ調の外観および風合いを有す
る素材には至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の技術では得られなかったビンテージ調の外観、ソフト
かつドライな風合いを有し、ストレッチ性に富み、速乾
性の良好なビンテージ調ジーンズに好適に使用されるデ
ニムおよびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のデニムは、前記
課題を解決するため以下の手段を採用する。
【0008】すなわち、構成成分の一方がポリエチレン
テレフタレートを主成分とし、他方の構成成分がポリト
リメチレンテレフタレートを主成分とするサイドバイサ
イド型または偏芯シース・コア型であるポリエステル系
複合繊維と綿繊維とを含有するデニムであって、前記ポ
リエステル系複合繊維と前記綿繊維とが異なる染料で染
色されてなることを特徴とするデニムである。
【0009】また、本発明のデニムの製造方法は、前記
課題を解決するため以下の手段を採用する。
【0010】すなわち、構成成分の一方がポリエチレン
テレフタレートを主成分とし、他方の構成成分がポリト
リメチレンテレフタレートを主成分とするサイドバイサ
イド型または偏芯シース・コア型であるポリエステル系
複合繊維と綿繊維とを含有するデニムの製造方法であ
り、前記ポリエステル系複合繊維と前記綿繊維とを異な
る染料で染色することを特徴とするデニムの製造方法で
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデニムについて説
明する。
【0012】本発明のデニムは、構成成分の一方がポリ
エチレンテレフタレートを主成分とし、他方の構成成分
がポリトリメチレンテレフタレートを主成分とするサイ
ドバイサイド型または偏芯シース・コア型であるポリエ
ステル系複合繊維と綿繊維とを含有する。
【0013】前記ポリエステル系複合繊維において極限
粘度の異なる重合体が貼り合わされることによって、紡
糸、延伸時に高粘度側に応力が集中するため、2成分間
で内部歪みが異なる。そのため、延伸後の弾性回復率差
および布帛の熱処理工程での熱収縮差により高粘度側が
大きく収縮し、単繊維内で歪みが生じて3次元コイル捲
縮の形態をとる。この3次元コイルの径および単繊維長
当たりのコイル数は、高収縮成分と低収縮成分との収縮
差(弾性回復率差を含む)によって決まるといってもよ
く、収縮差が大きいほどコイル径が小さく、単位繊維長
当たりのコイル数が多くなる。
【0014】ストレッチ素材として要求されるコイル捲
縮は、コイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数
が多い(伸長特性に優れ、見映えがよい)、コイルの耐
へたり性がよい(伸縮回数に応じたコイルのへたり量が
小さく、ストレッチ保持性に優れる)、さらにはコイル
の伸縮特性は、低収縮成分を支点とした高収縮成分の伸
縮特性が支配的となるため、高収縮成分に用いる重合体
には高い伸長性および回復性が要求される。そこで、本
発明者らはポリエステルの特性を損なうことなく前記特
性を満足させるために鋭意検討した結果、低収縮成分に
ポリエチレンテレフタレートを主成分とし、高収縮成分
に、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分としたポ
リエステル複合繊維を用いることを見いだした。ポリト
リメチレンテレフタレート繊維は、代表的なポリエステ
ル繊維であるポリエチレンテレフタレート繊維やポリブ
チレンテレフタレート繊維と同等の力学的特性や化学的
特性を有しつつ、伸長回復性がきわめて優れている。こ
れは、ポリトリメチレンテレフタレートの結晶構造にお
いてアルキレングリコール部のメチレン鎖がゴーシュ−
ゴーシュ構造(分子鎖が90度に屈曲)であること、さ
らにはベンゼン環同士の相互作用(スタッキング、並
列)による拘束点密度が低く、フレキシビリティーが高
いことから、メチレン基の回転により分子鎖が容易に伸
長・回復するためと考えている。
【0015】本発明のデニムに用いられるポリエステル
系複合繊維の構成成分であるポリエチレンテレフタレー
トとしては、エチレンテレフタレート単位を主たる繰り
返し単位とする重合体成分からなるものが好ましい。
【0016】すなわち、本発明におけるポリエチレンテ
レフタレートとしては、テレフタル酸を主たる酸成分と
し、エチレングリコールを主たるグリコ−ル成分として
得られるポリエステルが好ましい。ただし、他のエステ
ル結合を形成可能な共重合成分が20モル%以下の割合
で含まれるものも好ましく、10モル%以下の割合で含
まれるものはより好ましい。共重合可能な化合物とし
て、たとえばスルフォン酸、ナトリウムスルフォン酸、
硫酸、硫酸エステル、硫酸ジエチル、硫酸エチル、脂肪
族スルフォン酸、エタンスルフォン酸、クロロベンゼン
スルフォン酸、脂環式スルフォン酸、イソフタル酸、セ
バシン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、アジピン酸、シ
ュウ酸、デカンジカルボン酸などのジカルボン酸、p−
ヒドロキシ安息香酸、ε−カプロラクトンなどのヒドロ
キシカルボン酸などのジカルボン酸類、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロパンジオー
ル、ブタンジオール、ペンタンジオール、ハイドロキノ
ン、ビスフェノールAなどのジオール類が好ましく使用
される。
【0017】また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸
化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗
酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料な
どを添加してもよい。
【0018】本発明のデニムで用いられるポリエステル
系複合繊維の他の構成成分であるポリトリメチレンテレ
フタレートとしては、トリメチレンテレフタレート単位
を主たる繰り返し単位とする重合体成分からなるものが
好ましい。
【0019】すなわち、本発明におけるポリトリメチレ
ンテレフタレートとしては、テレフタル酸を主たる酸成
分とし、1,3プロパンジオ−ルを主たるグリコ−ル成
分として得られるポリエステルが好ましい。ただし、他
のエステル結合を形成可能な共重合成分が20モル%以
下の割合で含まれるものも好ましく、10モル%以下の
割合で含まれるものはより好ましい。共重合可能な化合
物として、たとえばイソフタル酸、コハク酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、アジピン酸、ダイマ酸、セバシン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボ
ン酸類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキ
サンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのジオール類が好ましく使用され
る。
【0020】また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸
化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗
酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料な
どを添加してもよい。
【0021】本発明において、コイル状捲縮を発現さ
せ、編織物を形成した際に所望の伸縮性を得る観点か
ら、ポリトリメチレンテレフタレートの極限粘度は1.
0以上であるのが好ましく、1.2以上であるのがより
好ましい。
【0022】本発明で使用されるポリエステル系複合繊
維の単糸断面形状はサイドバイサイド型または偏芯シー
ス・コア型とするものである。
【0023】断面形状がサイドバイサイド型または偏芯
シース・コア型でないと、糸条に熱が付与された際に、
コイル状捲縮が発現せず、糸条に伸縮性を付与すること
ができない問題がある。
【0024】また、ポリエステル系複合繊維におけるポ
リエチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタ
レートの重量比率は、製糸性および繊維長さ方向のコイ
ルの寸法均質性の観点から30/70以上70/30以
下の範囲であることが好ましい。
【0025】ポリエステル系複合繊維の繊度は、用途目
的に応じて110デシテックス以上1100デシテック
ス以下の範囲が好ましい。
【0026】さらにポリエステル系複合繊維の単糸繊度
は、用途に応じて1.1デシテックス以上11デシテッ
クス以下の範囲が好ましい。
【0027】ポリエステル系複合繊維は本発明のデニム
の緯糸に用いられる。
【0028】本発明において、ポリエステル系複合繊維
は他のポリエステル繊維と合撚、カバリング、精紡合
撚、複合仮撚、交絡処理などを施し、混繊加工糸として
用いてもよく、また、ポリエステル系複合繊維と他のポ
リエステル繊維と交織して用いてもよい。他のポリエス
テル繊維としては、フィラメント糸、紡績糸の何れであ
ってもよいが、デニムの風合いをより柔らかくする観点
から、仮撚加工糸または紡績糸が好ましい。
【0029】本発明のデニムは、着用時のフィット性を
十分なものとする観点から、緯方向の伸長率が15%以
上であるのが好ましい。
【0030】また、緯方向のの伸長回復率が95%以上
であることが好ましい。
【0031】本発明においてデニムとは、経糸に綿繊維
が用いられるものをいう。
【0032】具体的には、経糸に建染染料で染色された
6s以上14s以下の太番手の綿繊維を用い、2/1の
三つ綾または3/1の四つ綾で織られたもの等が例示さ
れる。通常のデニムでは緯糸に晒糸を用いるが、本発明
のデニムでは緯糸にポリエステル系複合繊維を用いてお
り、製織後または製織前に分散染料でブラウンまたはベ
ージュなどの色で染色することにより着古し感を強調
し、ビンテージ調のデニムとすることができるのであ
る。
【0033】本発明のデニムは、乾燥時間が240分以
内となることが好ましく、100%木綿使いの通常のデ
ニムであると、洗濯後の乾燥に時間がかかる傾向があ
る。
【0034】本発明のデニムの製造方法は、構成成分の
一方がポリエチレンテレフタレートを主成分とし、他方
の構成成分がポリトリメチレンテレフタレートを主成分
とするサイドバイサイド型または偏芯シース・コア型で
あるポリエステル系複合繊維と綿繊維を含有するデニム
を用いる。
【0035】経糸として綿繊維を何本も集めてロープに
似た形にしたものを、さらに何本も並べて連続的に染色
するロープ染色したものを用いることが好ましい。染料
は主に、藍またはインジゴの建染染料を用い、これ以外
にピンク、イエロー、ブラックなどに染めてもよい。経
糸の番手としては6s以上14s以下の範囲で適宜決定
すればよい。
【0036】緯糸として前記ポリエステル系複合繊維を
用いるのが好ましい。
【0037】緯糸としては、ポリエステル系複合繊維を
単独で用いても、複数本引き揃えて用いてもよく、仮撚
加工等により嵩高加工されたポリエステル系繊維と引き
揃えても用いてもよい。緯糸の繊度は150dtex以
上1100dtex以下の範囲で適宜選定すればよい。
【0038】緯糸は、ブラウンまたはベージュなどで先
染めしてもよいが、着古し感を強調するには先染めせず
に製織後に、分散染料でブラウンまたはベージュで染色
することも好ましい。
【0039】次に製織工程であるが、2/1の三つ綾ま
たは3/1の四つ綾で通常製織する。経糸密度は50本
/インチ以上90本/インチ以下の範囲が好ましい。緯
糸密度は40本/インチ以上60本/インチ以下の範囲
が好ましい。
【0040】製織後、デニム生地は分散染料により緯糸
を染色される。色は着古し感を表現するため、ベージ
ュ、ブラウン、オレンジ等の色が好ましく、他の色であ
ってもかまわない。染色されたデニム生地は、定法通り
乾燥工程を通し、仕上げセットされる。
【0041】
【実施例】以下実施例により本発明をより詳細に説明す
る。
【0042】なお実施例中の極限粘度(η)、伸長率
(%)、伸長回復率(%)、乾燥時間(分)は次の方法
で求めた。ただし、本発明がこれら実施例により限定さ
れるものではない。 [極限粘度(η)]オルソクロロフェノール10mlに
対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオス
トワルド粘度計を用いて測定した。 [伸長率(%)]試験片の測定試長が250mm、巾が
50mmになるように、試験片を自記記録装置付き定速
伸長形引張試験機(INSTRON 1122型)に取
り付け、引張速度を100mm/minとし、始めの3
サイクルは0〜50N間で伸縮を繰り返し、4サイクル
目に75Nまで測定し、最大伸長率を算出した。 [伸長回復率(%)]試験片の測定試長が250mm、
巾が50mmになるように、試験片を自記記録装置付き
定速伸長形引張試験機(INSTRON 1122型)
に取り付け、引張速度を100mm/minとし、3サ
イクル、0〜50N間で伸縮を繰り返し、原長をL0
(=250mm)、3サイクル目で50Nまで引き伸ば
したときの長さをL1(mm)、3サイクル目で完全に
除重した時点の長さL2(mm)を測定し、次式により
算出した値である。
【0043】伸長回復率(%)={(L2−L1)/
(L2−L1)}×100 [乾燥時間(分)]40cm×40cmの試験片を採取
し、その重量を測定し、試験片を常温水に20分間以上
浸積し、十分吸水させた後、絞らずに取り出し、適当な
装置に経方向を垂直にして一辺をつり下げ、そのまま放
置して重さを量り、元の重量との差が2%以内になる間
での時間(分)を測定した。
【0044】[実施例1]極限粘度が1.31のポリト
リメチレンテレフタレートと極限粘度が0.52のポリ
エチレンテレフタレートをそれぞれ別々に溶融し、紡糸
温度260℃で24孔の複合紡糸口金よりポリエチレン
テレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの重
量比率が50/50となるように吐出し、紡糸速度14
00m/分で引き取り、990dtex68フィラメン
トの未延伸糸を得た。さらに、ホットロール−熱板系延
伸機を用い、ホットロール温度70℃、熱板温度145
℃、延伸倍率3.0で延伸して、330dtex68フ
ィラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊
維(延伸糸)を得た。経糸にインディゴ染色した7sの
木綿(先染糸)を用い、緯糸に得られた300dtex
68フィラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系
複合繊維(延伸糸)を用いて、経密度68本/inc
h、緯密度53本/inchに設定し、2/1の三つ綾
の織物を得た。得られた織物を以下の通り配合した分散
染料で120℃で20分、浴比を1:12として染色
し、デニムを得た。なお、均染剤として三洋化成(株)
製イオネットRAP250を0.5g/lで染液と混合
した。
【0045】 三井BASF染料(株)製 Palanil Yellow FD-3G200%:0.3% o.w.f Palanil Red FFN :0.05% o.w.f Palanil Navy Blue :0.02% o.w.f 得られたデニムは、ビンテージ調の外観で、ソフトかつ
ドライな風合いを有し、緯方向の伸長率が21.2%、
緯方向の伸長回復率が97.95%、乾燥時間が150
分であり、ストレッチ性、速乾性に優れたデニムとなっ
た。
【0046】[実施例2]実施例1と同様に経糸にイン
ディゴ染色した7sの木綿(先染糸)を用い、緯糸に実
施例1で使用したものと同じ330dtex68フィラ
メントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊維
(延伸糸)を2本引き揃え、経密度69本/inch、
緯密度46本/inchに設定し、2/1の三つ綾の織
物を得た。
【0047】得られた織物を実施例1と同様に、以下の
通り配合した分散染料で120℃で20分、浴比を1:
12として染色し、デニムを得た。なお、均染剤として
三洋化成(株)製イオネットRAP250を0.5g/
lで染液と混合した。
【0048】 三井BASF染料(株)製 Palanil Yellow FD-3G200%:0.6% o.w.f Palanil Red FFN :0.1% o.w.f Palanil Navy Blue :0.04% o.w.f 得られたデニムは、ビンテージ調の外観で、ソフトかつ
ドライな風合いを有し、緯方向の伸長率が21.1%、
緯方向の伸長回復率が98.14%、乾燥時間が170
分であり、ストレッチ性、速乾性に優れたデニムとなっ
た。
【0049】[実施例3]実施例1で使用したものと同
じ330dtex68フィラメントのサイドバイサイド
型ポリエステル系複合繊維(延伸糸)と330dtex
68フィラメントのウーリーポリエチレンテレフタレー
ト加工糸をS150T/mで合撚を施し、合撚糸を得
た。
【0050】実施例1と同様に経糸にインディゴ染色し
た7sの木綿(先染糸)を用い、緯糸に得られた合撚糸
を用い、経密度69本/inch、緯密度46本/in
chに設定し、2/1の三つ綾の織物を得た。
【0051】得られた織物を実施例1と同様に、以下の
通り配合した分散染料で120℃で20分、浴比を1:
12として染色し、デニムを得た。なお、均染剤として
三洋化成(株)製イオネットRAP250を0.5g/
lで染液と混合した。
【0052】 三井BASF染料(株)製 Palanil Yellow FD-3G200%:0.6% o.w.f Palanil Red FFN :0.1% o.w.f Palanil Navy Blue :0.04% o.w.f 得られたデニムは、ビンテージ調の外観で、ソフトかつ
ドライな風合いを有し、緯方向の伸長率が19.2%、
緯方向の伸長回復率が96.26%、乾燥時間が170
分であり、ストレッチ性、速乾性に優れたデニムとなっ
た。
【0053】[比較例1]70dtexのポリウレタン
系弾性繊維を予め3倍にドラフトし、20sの木綿を2
本引き揃えたものと合撚し、合撚糸を得た。経糸にイン
ディゴ染色した7sの木綿(先染糸)を用い、緯糸に得
られた合撚糸を用いて、経密度67本/inch、緯密
度51本/inchに設定し、2/1の三つ綾の織物を
得た。得られた織物を以下の通り配合した分散染料で1
20℃で20分、浴比を1:12として染色し、デニム
を得た。なお、均染剤として三洋化成(株)製イオネッ
トRAP250を0.5g/lで染液と混合した。
【0054】 三井BASF染料(株)製 Palanil Yellow FD-3G200%:0.3% o.w.f Palanil Red FFN :0.1% o.w.f Palanil Navy Blue :0.02% o.w.f 得られたデニムは、経糸が染まらず、ビンテージ調の外
観を有さず、風合いが硬く、緯方向の伸長率が21.9
%、緯方向の伸長回復率が94.22%、乾燥時間が3
00分であり、ストレッチ性、速乾性に劣るデニムとな
った。
【0055】[比較例2]経糸にインディゴ染色した7
sの木綿(先染糸)、緯糸に7sの木綿(染色なし)を
用い、経密度68本/inch、緯密度53本/inc
hに設定し、2/1の三つ綾の織物を得た。
【0056】得られたデニムは、ビンテージ調の外観を
有さず、風合いが硬く、緯方向の伸長率が3.2%、緯
方向の伸長回復率が45.21%、乾燥時間が300分
であり、ストレッチ性、速乾性に劣るデニムとなった。
【0057】
【発明の効果】本発明により、ビンテージ調の外観、ソ
フトかつドライな風合いを有し、ストレッチ性に富み、
速乾性の良好なビンテージ調ジーンズに好適に使用され
るデニムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H057 AA01 BA08 BA09 DA01 DA17 DA24 DA31 GA08 4L048 AA08 AA22 AA28 AA30 AA46 AA47 AB01 AB07 BA01 BA02 CA00 DA02 EB00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
    ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
    テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
    は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維と
    綿繊維とを含有するデニムであって、前記ポリエステル
    系複合繊維と前記綿繊維とが異なる染料で染色されてな
    ることを特徴とするデニム。
  2. 【請求項2】前記ポリエステル系複合繊維のポリエチレ
    ンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの
    重量比率が30/70〜70/30であることを特徴と
    する請求項1に記載のデニム。
  3. 【請求項3】緯方向の伸長率が15%以上であることを
    特徴とする請求項1または2に記載のデニム。
  4. 【請求項4】緯方向の伸長回復率が95%以上であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデニ
    ム。
  5. 【請求項5】構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
    ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
    テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
    は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維と
    綿繊維とを含有するデニムの製造方法であり、前記ポリ
    エステル系複合繊維と前記綿繊維とを異なる染料で染色
    することを特徴とするデニムの製造方法。
  6. 【請求項6】綿繊維を建染染料で染色することを特徴と
    する請求項5に記載のデニムの製造方法。
  7. 【請求項7】ポリエステル系複合繊維を分散染料で染色
    することを特徴とする請求項5または6に記載のデニム
    の製造方法。
  8. 【請求項8】建染染料が藍またはインジゴであることを
    特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のデニムの製
    造方法。
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