JP2003300856A - 化粧料組成物 - Google Patents

化粧料組成物

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JP2003300856A
JP2003300856A JP2002104282A JP2002104282A JP2003300856A JP 2003300856 A JP2003300856 A JP 2003300856A JP 2002104282 A JP2002104282 A JP 2002104282A JP 2002104282 A JP2002104282 A JP 2002104282A JP 2003300856 A JP2003300856 A JP 2003300856A
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oil
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electrolyte
mass
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JP2002104282A
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Hiroko Hitsuda
廣子 櫃田
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Fancl Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性と安定性に優れ、肌なじみが良く、べ
タつきのない優れた使用感触を有する化粧料組成物を提
供すること。 【解決手段】 成分(A)としてヒドロキシエチルアク
リル酸 又はアクリル酸ナトリウムとアクリルジメチ
ルタウリンナトリウムの共重合体、成分(B)として油
剤、及び成分(C)として水溶性増粘剤を含む化粧料組
成物、さらに (D)成分として、電解質または電解質
含有の抽出物類を含む、化粧料組成物、(C)成分がカ
ルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボ
キシビニルポリマーである化粧料組成物、(B)成分が
シリコーン油及び/又は室温で液状の油である化粧料組
成物、界面活性剤が質量比で油剤の1/10以下である
化粧料組成物、低刺激であることを特徴とする化粧料組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は安全性と安定性に優
れ、べタつきがなく、肌なじみに優れた使用感触を有す
る化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】保湿を目的とした化粧料において、べた
つき感は好まれない使用感触であり、べたつきを軽減す
るために、シリコーン油を配合することは知られてい
る。しかし、シリコーン油を安定に配合することは困難
であり、シリコーン油を乳化して安定に配合するために
アルキル変性ビニルポリマーを用いる技術(特開平8―2
45357)やアルキル変性ビニルポリマーとHLBが8以下の
界面活性剤を用いる技術(特開2000―34215)は知られ
ている。しかし、べたつき低減や肌なじみの面では充分
満足できる使用感触ではなく、さらにべたつきがなく、
肌なじみの良い使用感触の化粧料が望まれていた。
【0003】また、ヒドロキシエチルアクリル酸又はア
クリル酸ナトリウムとアクリルジメチルタウリンナトリ
ウムの共重合体は増粘剤であるが、スクワランやイソヘ
キサデカンなどの油剤と非イオン界面活性剤と共に、油
中に分散された組成物として市販されており、この組成
物を用いると、他の界面活性剤を配合しなくてもシリコ
ーン油などの油剤を乳化し安定に配合することができ、
肌なじみが良く、べたつきのない優れた使用感触を有す
ることは知られている。
【0004】また、前記組成物中に含まれる界面活性剤
はごく少量であり、それ以外の界面活性剤を配合しなく
ても良いので、得られた乳化物は安全性も優れている。
しかし、電解質成分を配合すると極端に粘度が低下し、
油剤の安定性も悪くなるという問題があった。
【0005】そこで、電解質を配合しても粘度低下が起
きず、少量の界面活性剤でも油剤を安定に配合でき、べ
たつきがなく、肌なじみに優れた化粧料の開発が望まれ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全性と安
定性に優れ、べたつき感がなく、肌なじみの良い化粧料
組成物の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ヒドロキシ
エチルアクリル酸またはアクリル酸ナトリウムとアクリ
ルジメチルタウリンナトリウムの共重合体と油剤と水溶
性増粘剤を含む化粧料組成物が電解質を配合しても粘度
低下が起きず、安全性や安定性に優れ、べたつき感がな
く、肌なじみの良い使用感触を有していることを見出
し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、成分(A)としてヒ
ドロキシエチルアクリル酸又はアクリル酸ナトリウムと
アクリルジメチルタウリンナトリウムの共重合体、成分
(B)として油剤、及び成分(C)として水溶性増粘剤
を含む化粧料組成物、さらに(D)成分として、電解質
または電解質含有の抽出物類を含む化粧料組成物、
(C)成分がカルボキシビニルポリマー及び/又はアル
キル変性カルボキシビニルポリマーである化粧料組成
物、(B)成分がシリコーン油及び/又は室温で液状の
油である化粧料組成物、界面活性剤が質量比で油剤の1
/10以下である化粧料組成物、低刺激であることを特
徴とする化粧料組成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いるヒドロキシエチル
アクリル酸またはアクリル酸ナトリウムとアクリルジメ
チルタウリンナトリウムの共重合体は、市販されている
ものを使用することができる。例えば、スクワランやイ
ソヘキサデカンなどの油剤と非イオン界面活性剤と共
に、油中に分散された組成物として、SEPPIC社(フランス)
から SIMULGEL NS またはSIMULGEL EG(登録商標)とし
て提供されているものを使用することができる。
【0010】組成物としての配合量は、0.1〜5質量
%が好ましく、より好ましくは0.5〜3質量%であ
る。0.1質量%未満ではその効果が発揮できなかった
り、5質量%を超えると、塗布時ののびが重く、被膜感
が強くなり使用感触が悪くなることがある。
【0011】また、本発明で用いる油剤はシリコーン油
及び/または室温で液状である油剤が好ましく、特にシ
リコーン油やピバリン酸イソステアリルなどのエステル
油が好ましい。シリコーン油は、直鎖状又は環状のシリ
コーン油のいずれも使用することができる。具体的に
は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、デカメチルシクロペンタシロキサンなどを挙げ
ることができる。油剤の配合量は0.1質量%〜30質
量%が好ましく、より好ましくは0.5〜20質量%で
ある。0.1質量%未満では、その効果は発揮できず、
30質量%を超えると油っぽさが感じられ好ましくな
い。
【0012】また、本発明で用いる水溶性増粘剤として
は、化粧料、皮膚外用剤において配合されるものであ
り、合成のもの天然のものいずれでも良く、たとえば、
スクレロチウムガム、カラギーナン、トラガカントガ
ム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチ
ン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、ベ
ントナイト、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性
カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
【0013】カルボキシビニルポリマーまたはアルキル
変性カルボキシビニルポリマーを用いることが望まし
い。カルボキシビニルポリマーは、市販されているもの
を使用することもでき、例えば、BF Goodrich社製のCAR
BOPOL 941、和光純薬製のハイヒ゛スワコー105(登録商標)な
どを使用することができる。アルキル変性カルボキシビ
ニルポリマーは、市販されているものを使用することが
でき、例えば、BF Goodrich社製のCARBOPOL 1342、CARB
OPOL ETD2020、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2(登録商
標)などを使用することができる。これらは、一種もし
くは二種以上を組み合わせて含有させることができる。
これらの含有量は、0.001〜1質量%、好ましくは
0.01〜0.5質量%である。配合量が0.001質
量%に満たないとその効果が発揮できなかったり、1質
量%を超えるとべたつくなど好ましくない使用感触にな
ることがある。
【0014】本発明でいう電解質または電解質含有の抽
出物類とは、化粧料中に配合されるものであればいずれ
でもよく、化粧料、皮膚外用剤において配合されるもの
であれば特に限定されない。例えば、グリチルリチン酸
誘導体、アスコルビン酸誘導体、アミノ酸及びアミノ酸
誘導体、有機酸又はその塩類、加水分解タンパク質、植
物抽出物、海藻抽出物、酵母抽出物などが挙げられる。
【0015】抽出物類に含有される電解質は、成分由来
のものや抽出工程、製造工程において混入する場合があ
り、含有する電解質成分の量が定かではないため、粘度
低下に及ぼす影響が異なってくる。そのため化粧料に配
合する電解質または電解質含有の抽出物類に応じて、適
宜各成分の配合量を設定して適切な粘度調整を行うこと
ができる。
【0016】粘度低下として問題となる場合は、電解質
または電解質を含有の抽出物類の成分を配合しない場合
に比較して、配合した場合の粘度が1/2以下に低下した
ような場合である。
【0017】植物抽出物としては、パセリエキス、ブナ
ノキエキス、バーチエキス、アロエエキス、茶エキス、
ヘチマエキス、キューカンバーエキス、マロニエエキ
ス、ローズマリーエキス、アセンヤクエキス、甘草エキ
ス、藤茶エキス、加水分解コメヌカエキス、加水分解コ
ムギタンパクなどを使用することができ、海藻抽出物と
しては、市販の混合海藻エキス、褐藻類エキスなどを使
用することができる。酵母抽出物としては、ワイン酵母
エキス、パン酵母エキスなどを使用できる。
【0018】本発明では、グリチルリチン酸ジカリウ
ム、アスコルビン酸2-グルコシド、リン酸L-アスコルビ
ルマグネシウム、N-アセチル-L-グルタミン、酵母抽出
物、ワイン酵母抽出物、ローズマリーエキス、加水分解
コメヌカエキス、加水分解コムギタンパクなどが好まし
く用いられる。好ましい配合量は、配合する肌活性成分
により適宜設定されるものであるが、たとえば酵母抽出
物であれば0.1〜30質量%、さらに好ましくは1〜
20質量%である。
【0019】本発明は、界面活性剤が質量比で、油剤の
1/10以下にすることも特徴としている。これによ
り、化粧料組成物のさらに安全性を高めることができ
る。すなわち、ヒドロキシエチルアクリル酸またはアク
リル酸ナトリウムとアクリルジメチルタウリンナトリウ
ムの共重合体の混合組成物以外に界面活性剤を配合せず
に、界面活性剤と油剤の質量比を1/10以下であって
も、シリコーン油などの油剤を安定に配合することがで
きる。さらに好ましくは、質量比は、1/50以下であ
る。界面活性剤の配合量を抑えることにより、界面活性
剤による皮膚刺激を低くし、敏感肌の人でも安心して使
用できる低刺激の化粧料とすることができる。
【0020】より安全性を高めるために、化粧料におい
て通常使用されている防腐剤を含有させない、防腐剤無
添加の化粧料とすることができる。
【0021】本発明の化粧料は、メチルパラベン、エチ
ルパラベン、プロピルパラベン若しくはブチルパラベン
を含有しないか又はその含有量が防腐効果発現量未満で
あるか、或いはフェノキシエタノールを含有しないか又
はその含有量が0.2質量%未満であることを特徴とす
る。
【0022】メチルパラベン、エチルパラベン、プロピ
ルパラベン若しくはブチルパラベンは、それぞれ、通
常、皮膚外用剤において、防腐剤として、0.05〜
0.5、0.01〜0.1、0.01〜0.1若しくは
0.01〜0.1質量%配合されたり、またこれらの2
種以上を組合わせて、0.01〜0.5質量%程度配合
される。
【0023】本発明では、このような防腐剤としての効
果を発現させない量よりも少なく配合されていても、十
分な抗菌性を有する皮膚外用剤とできる。
【0024】フェノキシエタノールについても、皮膚外
用剤において防腐剤として0.05〜0.5質量%程度
配合されるが、パラベン類と組み合わせて配合すること
により防腐効果を高める手法も用いられている。
【0025】本発明においては、フェノキシエタノール
についてもその配合量を低減でき、これを配合しなくて
も、十分な抗菌性を有する皮膚外用剤とできる。
【0026】安息香酸及びその塩、サリチル酸及びその
塩、デヒドロ酢酸及びその塩、ソルビン酸及びその塩等
の酸類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の第4級アンモ
ニウム類、塩酸アルキルアミノエチルグリシン、塩化ス
テアリルヒドロキシエチルベタインナトリウム等の両性
界面活性剤、感光素等の防腐剤を含有しないことによ
り、防腐剤無添加の化粧料とすることもできる。
【0027】本発明組成物には、さらに、適宜、植物油
のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、アニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、
非イオン界面活性剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、粉体
成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、香料、pH調整
剤、乾燥剤等を含有させることができる。ビタミン類、
皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性
酸素消去剤、抗炎症剤、抗癌剤、美白剤、殺菌剤等の他
の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
【0028】油脂類としては、例えばツバキ油、月見草
油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウ
モロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、
トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、
ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロ
ウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油
脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、
ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロ
ウ等のロウ類が挙げられる。
【0029】炭化水素類としては、流動パラフィン、ス
クワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス
等が挙げられる。高級脂肪酸として、例えばラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸
(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げ
られる。
【0030】高級アルコールとして、例えば、ベヘニル
アルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコー
ル、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の
直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、
ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロー
ル、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙
げられる。
【0031】アニオン界面活性剤として、例えば、ラウ
リン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫
酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、
N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0032】カチオン界面活性剤として、例えば、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム等が挙げられる。両性界面活性剤として、ア
ルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活
性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤として、例え
ば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エ
ステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂
肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体等が挙げられる。
【0033】金属イオン封鎖剤として、例えばエチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナト
リウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0034】粉末成分としては、タルク、カオリン、雲
母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチ
レン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系
顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテ
ッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパー
ル顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙
げることができる。
【0035】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプ
ロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。紫
外線遮断剤として、酸化チタン、タルク、カルミン、ベ
ントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができ
る。
【0036】薬効成分としては、ビタミンA油、レチノ
ール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB
類、ピリドキシン塩酸塩等のB類、L−アスコルビン
酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコル
ビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸
ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グ
ルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等
のパントテン酸類、ビタミンD、コレカルシフェロー
ル等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフ
ェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビ
タミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0037】プラセンタエキス、グルタチオン、ソウハ
クヒ抽出物、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼ
リー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、
ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェ
イン、タンニン酸γ−オリザノール等の血行促進剤、グ
リチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズ
レン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリ
プトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマ
ルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げること
ができる。
【0038】本発明の組成物は、例えば水溶液、油剤、
乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形
剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれ
らの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリ
ーム剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身
体に塗布等することにより適用することができる。特に
これら剤型の中で、ローション剤、乳剤、クリーム剤、
軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤等が適している。
【0039】化粧料としては、化粧水、美容液、乳液、
クリーム、パック等の皮膚化粧料、メイクアップベース
ローション、メイクアップクリーム、乳液状又はクリー
ム状あるいは軟膏型のファンデーション、口紅、アイカ
ラー、チークカラーといったメイクアップ化粧料、ハン
ドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身
体用化粧料等、入浴剤、口腔化粧料、毛髪化粧料とする
ことができる。
【0040】通常、化粧料において使用される製剤化方
法にしたがって、これらの剤型として製造することがで
きる。また、加熱しないと溶解しない固形の油分などが
配合されない場合には、乳化物であってもすべての成分
を室温で混合攪拌することにより調製することが出来る
ため、生産時に煩雑とならず生産コストを低くすること
ができる。
【0041】本発明により、安全性と安定性に優れ、べ
タつきがなく、肌なじみに優れた使用感触を有する化粧
料組成物が提供される。
【0042】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。実施例1〜3及び比
較例1〜4として、表1に記載されている処方の美容液
を調製した。調製方法は、成分5)〜8)を70℃で混合
した油相へ、成分3)と11)以外の成分を溶解した水
相成分を攪拌しながら混合して乳化し、室温に冷却して
から3)と11)の成分を加え、美容液を得た。乳化状
態(乳化安定性)、経時安定性、粘度、使用感(肌なじ
み、べたつき感、こく感)を下記評価基準に基づき評価
し、その結果を表1に示す。
【0043】[乳化状態(乳化安定性)]調製直後の各
配合サンプルをマヨネーズ瓶に充填し、乳化状態(油浮
きの有無)を目視により評価した。 ○ ;油浮きがない × ;油浮きがある [経時安定性]調製した各配合サンプルをマヨネーズ瓶
に充填し50℃に1ヶ月保管し乳化状態(油浮きの有無)
を目視により評価した。 ○ ;油浮きがない × ;油浮きがある [粘度]調製した各配合サンプルをマヨネーズ瓶に充填
し25℃に保管し、15時間後の粘度をブルックフィール
ド粘度計を用いて測定した。 [使用感(肌なじみ、べたつき感、こく感)]使用感の
評価は、女性パネラー10名に、それぞれの美容液を洗
浄後の肌に使用してもらい、下記の基準により評価し
た。 ○;良好と回答した者が10名中7名以上 △;良好と回答した者が10名中3名以上〜7名未満 ×;良好と回答した者が10名中3名未満
【0044】
【表1】
【0045】この結果から、実施例の化粧料では、乳化
状態に問題がなく、経時安定性、使用感も優れているこ
とがわかる。さらに、電解質含有抽出物である酵母抽出
物を配合した実施例1及び3の美容液も、経時安定性と
使用感に優れていた。
【0046】実施例1の美溶液は、その抗菌性を確認す
るため、化粧料中に菌を1万〜100万個/g接種して25℃に
保存し、14日後、美容液中の菌数を試験した所、混合
細菌(大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌)及びカンジダ
はすべて死滅、バチルス、カビ類(クロカビ、アオカ
ビ)も減少傾向を示し、防腐剤を配合しなくても十分な
抗菌性を有していることがわかった。
【0047】これらの結果から、本発明の化粧料は、安
全性と安定性に優れ、肌なじみが良く、べタつきのない
優れた使用感触を有することが示される。
【0048】以下に、本発明の処方例を示す。 [処方例1]乳液 下記の処方(単位は質量%)により、乳液を製造した。 (1)1,3―ブチレングリコール 5.0 (2)ジプロピレングリコール 5.0 (3)アミノコート 1.0 (4)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 (5)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 (6)SIMULGEL EG 1.0 (7)カルボキシビニルポリマー 0.08 (8)エタノール 3.0 (9)イオン交換水 残余 [製法]室温下で、上記成分(5)(6)成分を混合し
た油相へ、それ以外の成分を混合した水相成分を、攪拌
しながら加え乳化して、乳液を得た。
【0049】得られた乳液は、安全性と安定性に優れ、
肌なじみが良く、べタつきのない優れた使用感触を有し
ていた。
【0050】[処方例2]クリーム 下記に示す処方(単位質量%)により、クリームを製造
した。 (1)植物性スクワラン 10.0 (2)マカデミアナッツ油 10.0 (3)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル1.0 (4)水添大豆リン脂質 0.5 (5)ジメチルポリシロキサン 1.0 (6)SIMULGEL EG 2.0 (7)スクレロチウムガム 0.1 (8)アスコルビン酸2−グルコシド 2.0 (9)1,3−ブチレングルコール 10.0 (10)ソルビトール 10.0 (11)精製水 残余 [製法]上記(1)〜(6)成分を70℃に加熱溶解し
油相とする。成分(7)〜(11)を室温で混合溶解し
水相とする。油相に水相を徐々に加え乳化し、攪拌しな
がら30℃まで冷却してクリームを得た。
【0051】得られたクリームは、安全性と安定性に優
れ、肌なじみが良く、べタつきのない優れた使用感触を
有していた。
【0052】[処方例3]マッサージ用ジェル 下記に示す処方(単位質量%)により、マッザージ用ジ
ェルを製造した。 (1)メドフォーム油 10.0 (2)ジメチルポリシロキサン 1.0 (3)SIMULGEL NS 1.0 (4)キサンタンガム 0.1 (5)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 (6)1,2−ペンタンジオール 5.0 (7)グリセリン 5.0 (8)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 (9)精製水 残余 [製法]上記(1)〜(3)成分を室温で混合し油相と
する。成分(4)〜(9)を室温で混合溶解し水相とす
る。油相に水相を徐々に加え乳化してマッサージ用ジェ
ルを得た。
【0053】得られたマッサージ用ジェルは、安全性と
安定性に優れ、肌なじみが良く、べタつきのない優れた
使用感触を有していた。
【0054】[処方例3] パック 下記に示す処方(単位は質量%)により、パックを製造
した。 (1)マルチトール 10.0 (2)1,3−ブチレングリコール 10.0 (3)ジグリセリン 20.0 (4)デキストラン 20.0 (5)ジメチルポリシロキサン 1.0 (6)SIMULGEL NS 0.5 (7)カルボキシビニルポリマー 0.2 (8)精製水 残余 [製法]上記成分(1)〜(8)成分を室温で混合攪拌
しパックを製造した。
【0055】得られたパックは、安全性と安定性に優
れ、肌なじみが良く、べタつきのない優れた使用感触を
有することが確認できた。
【0056】
【発明の効果】本発明により、安全性と安定性に優れ、
肌なじみが良く、べタつきのない優れた使用感触を有す
る化粧料組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 U W Fターム(参考) 4C083 AA122 AC022 AC102 AC112 AC122 AC132 AD091 AD092 AD112 AD151 AD152 AD172 AD242 AD352 AD492 AD532 AD572 AD642 BB01 BB13 CC02 CC05 CC07 DD22 DD32 DD33 DD41 EE01 EE06 EE07 EE10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成分(A)としてヒドロキシエチルアクリ
    ル酸又はアクリル酸ナトリウムとアクリルジメチルタウ
    リンナトリウムの共重合体、成分(B)として油剤、及
    び成分(C)として水溶性増粘剤を含む化粧料組成物。
  2. 【請求項2】さらに(D)成分として、電解質または電
    解質含有の抽出物類を含む、請求項1記載の化粧料組成
    物。
  3. 【請求項3】(C)成分がカルボキシビニルポリマー及
    び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーである
    請求項1又は2記載の化粧料組成物。
  4. 【請求項4】(B)成分がシリコーン油及び/又は室温
    で液状の油である請求項1〜3のいずれか記載の化粧料
    組成物。
  5. 【請求項5】界面活性剤が質量比で油剤の1/10以下
    である請求項1〜4のいずれか記載の化粧料組成物。
  6. 【請求項6】低刺激であることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか記載の化粧料組成物。
  7. 【請求項7】メチルパラベン、エチルパラベン、プロピ
    ルパラベン若しくはブチルパラベンを含有しないか又は
    その含有量が防腐効果発現量未満であるか、或いはフェ
    ノキシエタノールを含有しないか又はその含有量が0.
    2質量%未満であることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか記載の化粧料組成物。
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