JP2003300195A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2003300195A
JP2003300195A JP2002103516A JP2002103516A JP2003300195A JP 2003300195 A JP2003300195 A JP 2003300195A JP 2002103516 A JP2002103516 A JP 2002103516A JP 2002103516 A JP2002103516 A JP 2002103516A JP 2003300195 A JP2003300195 A JP 2003300195A
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cutting
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JP2002103516A
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English (en)
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Satoshi Kaneda
聡 金田
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Of Cutting Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録途中におけるカット動作に基づく記録中
断の痕跡(色目変化)の影響がなく、同時にカット動作
に基づく被記録材の位置ズレの影響もなく、もって、記
録中断に基づく記録品質の低下のないこと。 【解決手段】 記録ヘッド21、搬送ローラ19及びカ
ッター装置2の動作を制御する制御部8を備えたインタ
ーレース記録方式による記録実行が可能なインクジェッ
ト式記録装置であって、前記制御部8は、記録途中カッ
ト動作制御を行え、且つ該記録途中カット動作制御に際
して、カット動作実行時のカッター移動速度は、該カッ
ト動作によって被記録材が位置ズレしない大きさに上限
が規定され、且つ前記カッター移動速度に基づく前記カ
ット動作によって生じる記録中断時間が10秒以下とな
るように規定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙等の長尺
な被記録材に印刷可能で、記録済みの被記録材を切断す
るためのカッター装置を備えたインターレース記録方式
による記録実行が可能なインクジェット式記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種従来のインクジェット式記録装置
は、副走査方向に配列されて成るノズルアレイの各ノズ
ルからインクを吐出しつつ主走査方向に移動して被記録
材に記録する記録ヘッドと、被記録材を副走査方向に間
欠的に搬送する被記録材搬送手段と、前記記録ヘッドの
前記搬送方向における下流側に位置して記録済みの被記
録材を切断するためのカッター装置とを備えている。更
に、前記記録ヘッド、被記録材搬送手段及びカッター装
置の動作を制御する制御部を備え、該制御部によって、
前記被記録材搬送手段を駆動し、被記録材に対して所定
量の送りと停止を繰り返して該被記録材を間欠的に搬送
し、被記録材が搬送停止状態にあるときに前記記録ヘッ
ドを駆動して、該被記録材に、通常ホストコンピュータ
から送られてくる記録データに対応した記録を実行し、
前記被記録材の間欠的搬送と前記記録実行動作を繰り返
して一つの記録単位についての記録を完成するようにな
っている。
【0003】そして、一つの記録単位についての記録を
完成したものについて、その切断位置をカッター装置の
カット位置にくるように前記被記録材搬送手段によって
被記録材を搬送移動し、前記切断位置に対してカット動
作を実行し、その後に、次の記録単位についての記録動
作及びそのための搬送動作を開始するようになってい
る。
【0004】しかし、ロール紙等の長尺な被記録材に対
して、一つの記録単位についての記録を完成した後、そ
の切断位置でカットし、その後に、次の記録単位につい
ての記録動作を開始する上記従来の記録後カット動作制
御では、前記一つの記録単位について記録完成後に、被
記録材をカット位置まで移動させ、カットした後、再び
被記録材を記録実行位置まで戻す動作が入るため、スル
ープット向上の妨げとなっていた。
【0005】そこで、スループット向上の観点から、ロ
ール紙等の長尺な被記録材に対して、前記一つの記録単
位についての記録完成を待たずに、記録途中であって
も、被記録材の切断位置がカッター装置のカット位置に
到達したときに、記録ヘッドによる記録動作を中断し
て、前記カッター装置によるカット動作を実行し、その
後に前記記録ヘッドによる記録動作を再開する記録途中
カット動作制御を行えるようにした記録装置が提供され
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】[従来の問題点1]し
かし、一つの記録単位についての記録完成を待たずに、
すなわち記録途中において、その記録単位についての記
録動作を中断して、カッター装置によるカット動作を実
行すると、この記録動作中断によって、その記録中断の
痕跡が記録画像の中に残りやすいという問題が発生し
た。カット動作に基づく記録中断があると、その中断前
は、ほぼ一定の短い時間間隔(主走査間隔)で、記録ヘ
ッドから被記録材にインクが次々に吐出されて、ほぼ連
続的に記録画像が形成されていたのに、カット動作によ
る記録中断によって、その連続的な記録実行状態が断ち
切られることになる。すなわち、記録中断前は、ほぼ一
定の短い時間間隔でインクが次々に被記録材上に吐出さ
れて該被記録材中へのインク浸透及びインク乾燥と、そ
れに続いて新たに吐出されるインクとの相関作用がほぼ
一様な状態で進行しつつ記録画像が形成されていたの
に、該記録中断によって前記連続性がなくなるため、中
断後に再開される記録画像との間に前記記録中断の痕跡
が残りやすかった(以下、これを「色目」が変わると言
う言い方をすることがある。)。
【0007】この色目の変化に基づく記録品質の低下
は、インターレース記録方式のカラー記録においては、
写真並の高画質記録となるため、特に目立ちやすかっ
た。なお、「インターレース記録方式」とは、公知の記
録方式であるが、記録ヘッドのヘッド面に副走査方向に
沿って、複数のインクジェットノズルが配列された記録
ヘッドにより、1回の主走査方向への走査で、同一色の
複数の主走査ラインを同時に記録する記録方式におい
て、隣接するラインは、異なる走査時に、異なるインク
ジェットノズルにより記録されることを基本とし、これ
により個々のインクジェットノズルの特性、およびピッ
チのばらつきに起因した記録品質への影響(品質低下)
を目立たなくさせることで、質の高い記録を行う記録方
式である(米国特許第4198642号明細書、米国特
許第5844585号明細書および特開平9−7100
9号公報等)。
【0008】[従来の問題点2]また、一つの記録単位
について、その記録途中に記録動作を中断してカッター
装置によるカット動作を実行すると、そのカット動作は
カッター刃を被記録材の搬送方向と直交する方向(主走
査方向)に移動して該被記録材を物理的にカットするこ
とになるため、該カット動作によって被記録材を主走査
方向に位置ズレさせる虞がある。
【0009】この位置ズレがあると、カット動作終了後
に、前記記録途中で中断していた記録動作を再開したと
き、中断前と中断後で被記録材の位置が少しズレている
ため、そのズレた分、記録品質が低下してしまう問題が
発生する。この位置ズレに基づく記録品質低下の問題
は、インターレース記録方式のカラー記録においては、
写真並の高画質記録となるため、特に目立ちやすかっ
た。
【0010】尚、カット動作時に被記録材を位置ズレし
ないように、カット位置近傍において該被記録材を押さ
えてカットする構造が提案されている。しかし、インク
ジェット式記録装置においては、記録直後の記録面は、
そこに吐出されたインクが乾燥仕切っていないことが多
い。そのため、記録直後の被記録材を強圧状態でしっか
り強固に押さえる構造を採用しにくい事情がある。
【0011】本発明の目的は、ロール紙等の長尺な被記
録材に対して、一つの記録単位について記録途中であっ
ても、被記録材の切断位置がカッター装置のカット位置
に到達したときに、記録ヘッドによる記録動作を中断し
て、前記カッター装置によるカット動作を実行し、その
後に前記記録ヘッドによる記録動作を再開する「記録途
中カット動作制御」を行えるようにしたインターレース
記録方式による記録実行が可能なインクジェット式記録
装置を対象とし、前記記録途中におけるカット動作に基
づく記録中断の痕跡(色目変化)の影響がなく、同時に
カット動作に基づく被記録材の位置ズレの影響もなく、
もって、記録中断に基づく記録品質の低下のないインク
ジェット式記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1記載のインクジェット式記録装置は、
複数のノズルからインクを吐出しつつ主走査方向に移動
して被記録材に記録する記録ヘッドと、被記録材を副走
査方向に搬送する被記録材搬送手段と、前記記録ヘッド
の前記搬送方向における下流側に位置して記録済みの被
記録材を切断するためのカッター装置と、前記記録ヘッ
ド、被記録材搬送手段及びカッター装置の動作を制御す
る制御部と、を備えたインターレース記録方式による記
録実行が可能なインクジェット式記録装置であって、前
記制御部は、長尺な被記録材に対して被記録材の切断位
置がカッター装置のカット位置に到達したときに記録ヘ
ッドによる記録動作を中断して前記カッター装置による
カット動作を実行し、その後に前記記録ヘッドによる記
録動作を再開する記録途中カット動作制御を行え、且
つ、該記録途中カット動作制御に際して、前記カット動
作実行時のカッター移動速度は、該カット動作によって
被記録材が位置ズレしない大きさに上限が規定され、且
つ前記カッター移動速度に基づく前記カット動作によっ
て生じる記録中断時間が10秒以下となるように規定さ
れていることを特徴とするものである。
【0013】本発明によれば、インターレース記録方式
による記録実行が可能なインクジェット式記録装置にお
いて、前記「記録途中カット動作制御」に際して、前記
カット動作実行時のカッター移動速度は、該カット動作
によって被記録材が位置ズレしない大きさに上限が規定
され、且つ前記カッター移動速度に基づく前記カット動
作によって生じる記録中断時間が10秒以下となるよう
に規定されている。本発明者が検討したところ、記録中
断時間が10秒以下であれば、染料インクはもとより顔
料インクについても、記録途中における記録中断に基づ
く色目変化の影響がほとんど現れない。望ましくは記録
中断時間を7秒以下、更には5秒以下とすると一層よ
い。
【0014】但し、記録中断時間を短くする為にはカッ
ター装置のカッター移動速度を高速化すればよいが、そ
の高速化によって、カット動作に基づく被記録材の位置
ズレの問題が発生する。そこで、カット動作実行時のカ
ッター移動速度は、該カット動作によって被記録材が位
置ズレしない大きさに上限が規定されている。
【0015】以上説明したように、本発明は、記録中断
時間をカッター移動速度との関係において規定すること
に特徴を有し、これにより、記録途中におけるカット動
作に基づく記録中断の痕跡(色目変化)の影響がなく、
同時にカット動作に基づく被記録材の位置ズレの影響が
なく、もって、記録中断に基づく記録品質の低下のない
インターレース記録方式による記録実行が可能なインク
ジェット式記録装置を実現することができる。
【0016】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載されたインクジェット式記録装置において、前記カ
ッター装置は、そのカット位置の前記搬送方向における
上流側近傍にて前記被記録材を表裏から押圧挟持してそ
の位置に保持する被記録材保持手段を備え、該被記録材
保持手段はカット動作時に押圧挟持状態に移行し、被記
録材搬送動作時に押圧挟持が解除されるように構成され
ていることを特徴とする。
【0017】本発明によれば、被記録材保持手段によっ
て、前記カット動作時にそのカット位置の近傍にて被記
録材を表裏から押圧挟持してその位置に保持するので、
カット動作に基づく被記録材の位置ズレを防止し易くな
る。すなわち、記録品質に影響しない程度の押圧力で被
記録材を押圧挟持することにより、その分だけ前記カッ
ター移動速度を速める設定が可能となり、もって前記記
録中断時間を短縮することができ、色目の影響を一層目
立たなくすることができる。
【0018】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2に記載されたインクジェット式記録装置において、
前記制御部は、前記カッター移動速度を、カッター刃が
被記録材側辺に当たって切断を開始する第1の速度と、
切断開始に続く切断開始時以外の部分における速度であ
って前記第1の速度より高速に設定された第2の速度と
を切り替えて実行するように構成されていることを特徴
とするものである。
【0019】本発明によれば、前記カッター移動速度
を、カッター刃が被記録材側辺に当たって切断を開始す
る第1の速度と、切断開始に続く切断開始時以外の部分
における速度であって前記第1の速度より高速に設定さ
れた第2の速度とを切り替えて実行するように構成した
ので、最も位置ズレを起こしやすい切断開始時の速度で
ある前記第1の速度を、記録中断時間の制約を受けず
に、切断開始時の被記録材側辺へのカッター刃衝突の衝
撃を小さくするという観点だけから規定することが可能
となり、切断開始に基づく被記録材の位置ズレを防止し
易くなる。
【0020】そして、前記第2の速度を徐々に高速化す
ることによって、被記録材の位置ズレの発生を伴うこと
なく、記録中断時間の制約を満たすことが可能となり、
もって、記録途中におけるカット動作に基づく色目変化
の影響がなく、同時にカット動作に基づく被記録材の位
置ズレの影響がなく、それによって、記録中断に基づく
記録品質の低下のないインターレース記録方式による記
録実行が可能なインクジェット式記録装置を一層実現し
易くなる。
【0021】本願請求項4に記載の発明は、請求項1か
ら3のいずれか1項に記載されたインクジェット式記録
装置において、前記制御部は、前記記録中断時間が5秒
以下2秒以上に設定されていることを特徴とするもので
ある。
【0022】記録中断時間を2秒程度にすると前記色目
変化の影響をほとんど受けないので、色目変化防止の観
点からは記録中断時間をそれ以上短く規定する必要性は
少ない。従って、記録中断時間を2秒以上とすることに
より、前記位置ズレ防止を優先してカッター移動速度を
規定することが可能となる。すなわち記録中断時間を5
秒以下で2秒以上と設定することで、記録中断に基づく
記録品質の低下を一層防止することができる。
【0023】本願請求項5に記載の発明は、請求項1か
ら3のいずれか1項に記載されたインクジェット式記録
装置において、カッター装置のカッター刃のカット動作
時の移動距離が往復で約600mm〜800mmであ
り、前記制御部は、カッター刃が前記約600mm〜8
00mmを5秒以下2秒以上で移動するカッター移動速
度に設定されていることを特徴とするものである。これ
により、A4サイズ幅程度の長尺な被記録材に対して、
記録中断に基づく記録品質の低下を一層防止することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。 <インクジェットプリンタの構成>先ず、図1乃至図3
を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るインクジェッ
トプリンタ(以下「プリンタ」と略称する)1の構成に
ついて概説する。ここで、図1(A),(B)はプリン
タ1の外観斜視図、図2はプリンタ1の側断面概略図、
図3は、プリンタ1の制御系統を示すブロック図であ
る。尚、以下では、必要に応じてプリンタ1の後方側
(図2において左側)を上流側(用紙搬送経路の上流
側)と言い、プリンタ1の前方側(図2において右側)
を下流側(用紙搬送経路の下流側)と言うこととする。
【0025】図1(A)において、プリンタ1は装置後
方側(図1の左上)から印刷用紙を給送し、装置前方側
(図1の右下)の用紙排出口1bから印刷されたロール
紙或いは単票紙を排出する構成となっている。用紙排出
口1bには、図1(B)に示す様に後に詳述する「カッ
ター装置」としてのオートカッター2が図示しないスナ
ップフィット手段によって着脱自在に取り付け可能に構
成されていて、オートカッター2を取り付けることによ
り、ロール紙を所定位置でカットすることが可能となっ
ている。そして、オートカッター2を取り付けた状態に
おいては、オートカッター2の用紙排出口2bから、印
刷されたロール紙或いは単票紙が排出される構成となっ
ている。尚、以下では、ロール紙及び単票紙等の、プリ
ンタ1において印刷可能な被記録材を総称して「印刷用
紙」と言うこととする。
【0026】以下、プリンタ1の用紙搬送経路上の構成
要素について図2を参照しつつ説明する。先ず、給紙装
置5は、傾斜姿勢で設けられる板状体からなるホッパ9
を備えている。ホッパ9は、上部に設けられた揺動支点
9aを中心に揺動可能(図2の時計方向および半時計方
向)に設けられ、図示しないカム機構によって揺動する
ことにより、下部が給紙ローラ13に圧接および離間す
る様になっていて、圧接することにより、ホッパ9上に
複数枚堆積された単票紙Pの最上位のものが給紙ローラ
13の回動と共に下流側へ給送される。給紙ローラ13
は側面視略D形の形状をなし、ローラ駆動モータ36
(図3及び図7参照)によって回動駆動され、外周には
ゴム材13bが巻回されることによって当該給紙ローラ
13に圧接した単票紙Pをスリップすることなく給送す
る。また、下流側に設けられた搬送ローラ19による印
刷用紙の精密送り(副走査送り)時には、搬送負荷(バ
ックテンション)が生じない様に、図示する様に平坦面
が単票紙Pと対向する様に駆動制御される。尚、給紙装
置5は、後部に図示しないロール紙ホルダが着脱可能と
なっていて、該ロール紙ホルダからロール紙を繰り出
し、給紙装置5の下側を通って記録ヘッド21の下へ給
送することもできる様に構成されている。
【0027】次に、給紙ローラ13の下流には印刷用紙
を精密送りする搬送ローラ19が設けられている。搬送
ローラ19は、後述するローラ駆動モータ36(図3及
び図6参照)によって回動駆動される搬送駆動ローラ1
5と、該搬送駆動ローラ15に圧接して従動回動する搬
送従動ローラ17とから構成されている。搬送駆動ロー
ラ15は、主走査方向(図2の紙面表裏方向)に長い軸
体からなり、外周面に耐摩耗性粒子(例えば、セラミッ
ク粒子)が接着材によって固着されてなる高摩擦層(図
示せず)を有し、印刷用紙の裏面(印刷面と反対側の
面)との間でスリップを発生させずに確実な精密送り動
作を実行可能となっている。一方、搬送従動ローラ17
は搬送駆動ローラ15の軸方向に複数個配置され、且
つ、同様に搬送駆動ローラ15の軸方向に複数個配置さ
れる搬送従動ローラホルダ18の下流側(図2の右側)
端部において自由回動可能に軸支されている。尚、本実
施形態に置いては、1つの搬送従動ローラホルダ18に
2つの搬送従動ローラ17が軸支されている。
【0028】搬送従動ローラホルダ18は、回動支点1
8aを中心に図2の時計方向および半時計方向に回動可
能に設けられ、且つ、図示しない付勢手段によって搬送
従動ローラ17が搬送駆動ローラ15に圧接する方向
(図2の時計方向)に回動付勢されている。また、搬送
従動ローラホルダ18は、図示しないカムの回動によっ
て、搬送従動ローラ17が搬送駆動ローラ15から離間
する方向(図2の反時計方向)に回動することができる
様になっている。
【0029】次に、搬送駆動ローラ15の軸方向に複数
配設された搬送従動ローラホルダ18のうち、最も0桁
側(プリンタ1を正面から見て右側:図2の紙面裏側)
に位置するものには溝穴が設けられ、該溝穴を挿通して
上から下に突出する様に紙検出レバー14が設けられて
いる。紙検出レバー14は、上部を揺動中心として揺動
可能となっていて、上流側から給送された印刷用紙の先
端が通過すると上方に押し上げられ、印刷用紙(単票
紙)の後端が通過すると下方に復帰する様になってい
る。そして、当該紙検出レバー14の揺動動作は紙検出
器11(図3参照)によって検出可能となっていて、該
紙検出器11がプリンタ1の制御部8(図3参照)へ検
出信号を送信し、以て印刷用紙先端の通過および印刷用
紙(単票紙)のサイズ(長さ)を検出することができる
様になっている。
【0030】次に、搬送ローラ19の下流には、インク
ジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)21
および該記録ヘッド21に対向してプラテン25が設け
られている。記録ヘッド21はキャリッジ23の下部に
設けられ、キャリッジ23に搭載されたインクカートリ
ッジ24からインクを供給され、搬送された印刷用紙の
印刷面にインク滴を吐出する。キャリッジ23は、プリ
ンタ1の基体を構成する、装置左右に立設されたサイド
フレーム(図示せず)間に掛架された主キャリッジガイ
ド軸22aおよび副キャリッジガイド軸22bとにガイ
ドされながら、キャリッジモータ35(図3参照)の駆
動力を受けて主走査方向(図2の紙面表裏方向)に往復
動する様構成されている。
【0031】次に、記録ヘッド21の下流には、第1排
紙ローラ26及び該第1排紙ローラ26の下流に設けら
れる第2排紙ローラ27の、2組のローラ対からなる排
紙ローラが設けられている。第1排紙ローラ26および
第2排紙ローラ27は、それぞれローラ駆動モータ36
(図3及び図6参照)によって回動駆動される第1排紙
駆動ローラ28および第2排紙駆動ローラ29と、これ
ら回動駆動されるローラに弾性的に接することによって
従動回動する第1排紙従動ローラ30および第2排紙従
動ローラ31によって構成されていて、これら2組のロ
ーラ対で印刷用紙を挟圧し、且つ、それぞれの駆動ロー
ラが回動駆動されることによって印刷用紙が下流側に排
紙される。ここで、第1排紙従動ローラ30は、印刷面
と点接触する、外周に歯を有する歯付きローラからな
り、第2排紙従動ローラ31は、印刷面と面接触し、且
つ、外周面に撥インク処理が施されたゴムローラによっ
て構成されている。また、第1排紙従動ローラ30と第
2排紙従動ローラ31とは、共に印刷用紙の幅方向に長
い板状体からなる排紙フレーム下33に、自由回動可能
に軸支されている。
【0032】ここで、排紙ローラとして2組のローラ
対、即ち第1排紙ローラ26と第2排紙ローラ27とを
使用するのは、以下の理由による。即ち、印刷用紙は印
刷時に搬送ローラ19によって精密送りされるが、印刷
用紙(単票紙)後端に余白無く印刷を行う場合には、印
刷用紙後端が搬送ローラ19を外れると、当該搬送ロー
ラ19から下流側に設けられたローラによって印刷用紙
の精密送り動作を行う必要がある。しかし、記録ヘッド
21の下流に設けられたローラ対においては、インク滴
の転写や白ヌケの問題を防止する為に、インク滴で濡れ
た印刷用紙を強くニップすることができず、高い紙送り
精度を得ることができない。そこで、ローラ対を本実施
形態の様に2組設けることにより、印刷用紙の搬送力を
増加させ、印刷用紙後端が搬送ローラ19を外れた後も
高い紙送り精度を得ることができる様に構成している。
【0033】以上がプリンタ1の用紙搬送経路を構成す
る構成要素であり、以下、プリンタ1の制御系統につい
て図3を参照しつつ概説する。プリンタ1は、図示しな
いCPU、ROM、RAM、外部コンピュータとの接続
用インタフェース、等を備えた制御部8を備えている。
制御部8には、前述した紙検出器11の検出信号と、後
述するオートカッター2がプリンタ1に装着されたこと
を検出するカッター検出器12の検出信号が入力され、
制御部8は、これによって最適な制御プログラムを選択
して実行する。また、制御部8はキャリッジ23を駆動
するキャリッジモータ35と、給紙ローラ13、搬送駆
動ローラ15,第1排紙駆動ローラ28、第2排紙駆動
ローラ29、後述するカッター排紙駆動ローラ56の共
通の駆動源となるローラ駆動モータ36を制御対象とし
て有し、これにより、制御部8の有するROMに格納さ
れた種々の制御プログラムに従って、給紙ローラ13、
搬送駆動ローラ15、第1排紙駆動ローラ28、第2排
紙駆動ローラ29、カッター駆動ローラ56の駆動タイ
ミング、回転速度、回転量等が制御される。以上が、プ
リンタ1の構成である。
【0034】<オートカッターの構成>次に、図4至図
10を参照しつつ、オートカッター2の構成について詳
述する。ここで、図4はオートカッター2の側断面図、
図5はカッターキャリッジ53の外観斜視図、図6
(a)〜(d)はカッターキャリッジ53の移動範囲を
示す説明図である。また、図7はプリンタ1からオート
カッター2へ、ローラ駆動モータ36の回動力を伝達す
る歯車機構の歯車輪列を示す正面図、図8はカッター排
紙従動ローラホルダ58の取り付け構造を示す外観斜視
図、図9はカッター排紙従動ローラホルダ58及びその
近傍の側断面図、図10はオートカッター2の正面図で
ある。
【0035】先ず、図2を参照してオートカッター2の
構成について概説する。オートカッター2は、第2排紙
ローラ27によって紙送りされた印刷用紙をカッター装
置内部に案内するカッター紙案内51を備え、カッター
装置内部に入った印刷用紙は、用紙幅方向に長い剪断板
52の下を通り、カッター排紙駆動ローラ56とカッタ
ー排紙従動ローラ57とに到達する。そして印刷用紙
は、これらローラにニップされ、且つ、カッター排紙駆
動ローラ56が回動駆動されることにより、オートカッ
ター2から下流へ排出される。一方、カッター紙案内5
1とカッター排紙駆動ローラ56との間にはロータリー
刃55が設けられ、印刷用紙の排紙動作を停止した状態
でロータリー刃55が用紙幅方向に移動することによ
り、印刷用紙が所定位置でカットされる。
【0036】以下、図4及び図5を参照しつつ詳説す
る。図5に示す様に、円盤形状をなすロータリー刃55
は、カッターキャリッジ53に、用紙搬送方向に平行な
回動軸55aを介して取り付けられることによって自由
回動可能に軸支され、且つ、その円盤面における外周部
が、剪断板52の下流側端部52aに圧接した状態とな
る様に設けられている。
【0037】一方、用紙幅方向に長く、且つ、図4に示
す様に水平面に平行な板状体の上流側が上方に折り曲げ
られることによって用紙搬送経路を側視してL字形の形
状をなす剪断板52の上方には、該剪断板52と同様に
用紙幅方向に長いキャリッジガイドフレーム60が設け
られている。キャリッジガイドフレーム60は、用紙搬
送経路を側視して下方が開口する様なコの字形の形状を
なし、上流側の下方に折り曲げられた部分が、剪断板5
2の上流側において上方に折り曲げられた部分と接合す
ることによって取り付けられている。そして、カッター
キャリッジ53は、剪断板52の上面に摺接する様に、
且つ、キャリッジガイドフレーム60の下流側において
下方に折り曲げられた折り曲げ部60aを挟持する様な
形状をなすことにより、キャリッジガイドフレーム60
によってガイドされながら、用紙幅方向に真っ直ぐにぶ
れることなく往復動可能となっている。
【0038】ここで、カッターキャリッジ53には、図
示しない無端ベルトの一部が固定されていて、当該無端
ベルトを駆動するカッターキャリッジモータ54(図3
参照)が回動駆動されることにより、印刷用紙の幅方向
に駆動される。そしてこのとき、ロータリー刃55が剪
断板52の端部52aに弾接しながら回転し、印刷用紙
を剪断板52との間で下方から剪断(カット)する。
尚、本実施形態においては、ロータリー刃55は0桁側
(図5において右側)に待機位置を有し、当該待機位置
から80桁側(図5において左方向)へ移動し、そして
再び待機位置へ戻る一往復動作を行うことによって印刷
用紙をカットする様に構成されているが、これについて
は後に詳述する。
【0039】次に、印刷用紙は、「印刷用紙保持手段」
によってロータリー刃55の上流側と下流側が保持され
た状態で、ロータリー刃55及び剪断板52とによって
カットされる。即ち、図4に示す様にロータリー刃55
の上流側において、挟圧部材63が図示しない駆動手段
によって剪断板52の下面に圧接する圧接位置と、剪断
板52の下面から離間して印刷用紙の排紙動作を妨げな
い離間位置とを移動可能に設けられていて、前記圧接位
置に変位することにより、印刷用紙のロータリー刃55
から上流側(符号Pで示す)を剪断板52との間で挟
圧保持する。一方、前述の様にロータリー刃55の下流
にはカッター排紙駆動ローラ56及びこれに圧接するカ
ッター排紙従動ローラ57が設けられていて、印刷用紙
のロータリー刃55から下流側(符号Pで示す)はこ
れらローラによって挟圧保持される。そして、印刷用紙
は、これら挟圧保持手段によってしっかりと動くことな
く保持された状態でロータリー刃55が用紙幅方向に移
動することにより、カットラインが蛇行せず真っ直ぐに
カットされる。
【0040】次に、カッターキャリッジ53には、カッ
トされた印刷用紙のロータリー刃53の近傍部分、即
ち、図4においてロータリー刃55から上流側の印刷用
紙Pの下流側端部および、ロータリー刃55から下流
側の印刷用紙Pの上流側端部をすくい上げる傾斜面が
形成されている。図5において、カッターキャリッジ5
3は、0桁側(図5の右側)から80桁側(図5の左
側)へ移動することによって印刷用紙をカットするの
で、カッターキャリッジ53の80桁側には、0桁側に
向かって上方に傾斜する傾斜面53e及び53bが形成
されている。従って、カットされた印刷用紙Pの下流
側端部は傾斜面53eによって上方にすくい上げられ、
そして印刷用紙Pの上流側端部は傾斜面53bによっ
て上方にすくい上げられ、これによってカッターキャリ
ッジ53はカットされた印刷用紙のロータリー刃55近
傍と衝突せずに、用紙幅方向に円滑に進むことが可能と
なっている。尚、図5において符号53cは、傾斜面5
3bから上方に突出する様に形成された用紙支持部であ
り、当該用紙支持部53cの頂部によってロータリー刃
55の直近で印刷用紙を下から支持し、印刷用紙を剪断
板52の下面から離れない様にすることによって、印刷
用紙を蛇行せず真っ直ぐにカットする様になっている。
【0041】続いて、カッターキャリッジ53において
ロータリー刃55から下流側は、傾斜面53bに続い
て、上流側に向かって上方に傾斜する様な支持面53a
が形成されている。支持面53aは、カットされた印刷
用紙Pの上流側端部を下方から支持する支持面の機能
を果たしている。以下、当該機能について図6を参照し
つつ詳説する。図6において、カッターキャリッジ53
はX地点とX地点との間を往復動作可能となってい
て、X地点は、印刷用紙Pの0桁側の側端部近傍に設
定された、カッターキャリッジ53の待機位置を示して
いる。また、符号Pは未カット状態の印刷用紙を、符号
はカットされた印刷用紙のロータリー刃55から上
流側のもの(カッター刃55近傍端)を、符号Pは、
同下流側のもの(カッター刃55近傍端)を示してい
る。そして、カッターキャリッジ53は、印刷用紙Pの
カット時に、当該印刷用紙Pの0桁側(図6の右側)か
ら80桁側(図6の左側)へ向かって移動し、そして再
び待機位置Xへ戻る様に、制御部8(図3参照)によ
って駆動制御される。
【0042】図6(a)に示す様にカッターキャリッジ
53が待機位置Xからスタートすると、図6(b)に
示す様に下流側の印刷用紙Pのカット端部が支持面5
3aによって下方から支持された状態でカッターキャリ
ッジ53が80桁側へと向かって進む。ここで、本実施
形態に係るオートカッター2においては、カッターキャ
リッジ53は移動可能な最大限の位置であるX地点ま
で進まずに、図6(c)に示す様に印刷用紙Pの側端部
近傍(印刷用紙Pにおいて待機位置Xから遠い側の側
端部近傍)で折り返し、そして再び待機位置Xへと戻
る様に制御部8(図3参照)によって駆動制御される様
に構成されている。
【0043】従ってこれにより、図6(c)および
(d)に示す様に印刷用紙Pのカット端部がカッター
キャリッジ53(支持面53a)から外れて垂れ下がる
ことが無く、印刷用紙Pのカット端部が支持面53a
によって支持された状態が維持される。
【0044】即ち、カッターキャリッジ53が図6
(c)においてX地点まで移動してしまうと、印刷用
紙Pのカット端部が支持面53aから外れて垂れ下が
り、すると、カッターキャリッジ53が待機位置X
戻ろうとする際にカッターキャリッジ53が垂れ下がっ
た部分に衝突する。ここで、当該衝突部分に前記垂れ下
がった部分を上方にすくい上げる傾斜面が形成されてい
ても、印刷用紙Pの紙質、印刷用紙Pがロール紙で
ある場合の巻き癖の度合い、インク滴が吐出されたこと
による濡れ具合、等々の種々の要因によって垂れ下がり
の程度に差が生じ、場合によっては前記垂れ下がった部
分を適切に上方にすくい上げることができず、結果とし
て印刷用紙Pのカット端部が折れ曲がったり、印刷面
にカッターキャリッジ53が擦れて印刷品質の低下を招
く虞がある。しかし、前述の様にオートカッター2にお
いては印刷用紙Pのカット端部が支持面53aに支持
された状態が維持されるので、この様な不具合が発生す
ることが無い。
【0045】また、カッターキャリッジ53は、印刷用
紙Pの両側端の範囲内、即ち、必要最小限の範囲内で往
復動作するので、カット時間を短縮することができると
共に、ロータリー刃55の寿命を延ばすことも可能とな
る。尚、ロータリー刃55から上流側の印刷用紙P
下流側端部についても、上記と同様に、傾斜面53e
(図5参照)に支持された状態が維持され、これによっ
て前述の様な不具合の発生を防止することができる様に
なっている。
【0046】尚、カッターキャリッジ53が折り返す地
点、即ち、印刷用紙Pの待機位置X から遠い側の側端
位置に係る情報は、図示しないホストコンピュータによ
って印刷データと共にプリンタ1(制御部8)に送信さ
れる。即ち、ホストコンピュータからプリンタ1へ送信
される印刷データには通常印刷用紙Pのサイズに係る情
報が含まれているので、これを利用して制御部8(図3
参照)はカッターキャリッジモータ54(図3参照)の
回転量を制御し、これによってカッターキャリッジ53
の折り返し地点が決定される。尚、例えばカッターキャ
リッジ53に印刷用紙Pの側端を検出する為のセンサ手
段(側端位置検出手段)を設け、これによって印刷用紙
Pの待機位置Xから遠い側の側端位置に係る情報を取
得する様に構成すれば、より一層確実にカッターキャリ
ッジ53を駆動制御することが可能となる。
【0047】ところで、以下の様な制御を行うことによ
り、カッターキャリッジ53の、印刷用紙P及び印刷
用紙Pのカット端部への衝突を防止することも可能で
ある。図4において、挟圧部材63として、回動可能な
ローラ体を採用する。そして、図6においてカッターキ
ャリッジ53を、例えばX地点まで移動させてカット
動作を行い、そしてカッターキャリッジ53を待機位置
に戻す前に、図4において挟圧部材63としてのロ
ーラ体を回動駆動させることによって印刷用紙Pを僅
かに上流側に送る。また、同時にカッター排紙駆動ロー
ラ56を回動駆動させることによって印刷用紙Pを僅
かに下流側に送る。
【0048】すると、カッターキャリッジ53の往復動
領域内から印刷用紙PおよびPのカット端部が退避
し、印刷用紙P及び印刷用紙Pのカット端部が垂れ
下がったとしても、カッターキャリッジ53は待機位置
に戻る際に当該垂れ下がった部分に衝突せず、従っ
てこれによっても前述と同様にカット端部の折れ曲がり
等の問題を回避することが可能となる。
【0049】続いて、カッター排紙従動ローラ57をカ
ッター排紙駆動ローラ56から離間させるローラレリー
ス手段について図7乃至図10を参照しつつ詳説する。
図7は、ローラ駆動モータ36からカッター排紙駆動ロ
ーラ56へ回動力を伝達する歯車輪列を示していて、符
号70〜73で示す4つの歯車はオートカッター2側に
設けられてカッター側歯車装置74を構成し、他の歯車
は全てプリンタ1側に設けられてプリンタ側歯車装置4
3を構成している。
【0050】図7において、オートカッター2の側では
カッター排紙駆動ローラ56の回動軸56aの軸端にカ
ッター排紙駆動ローラ歯車70が取り付けられている。
一方、プリンタ1の側においては、搬送駆動ローラ15
の軸端に搬送駆動ローラ歯車38が取り付けられ、第2
排紙駆動ローラ29の回動軸29aの軸端には、第2排
紙駆動ローラ歯車40が取り付けられている。
【0051】カッター側歯車装置74を構成するカッタ
ー側伝達歯車73は、オートカッター2がプリンタ1本
体に取り付けられた際に(図1参照)、プリンタ側歯車
装置43を構成するプリンタ側伝達歯車41と噛合す
る。プリンタ側歯車装置43においては、ローラ駆動モ
ータ36の回動軸36aに取り付けられたピニオン歯車
37から、搬送駆動ローラ歯車38、中間歯車39、第
2排紙駆動ローラ歯車40を介し、第2排紙駆動ローラ
歯車40とによって2段歯車を構成するプリンタ側伝達
歯車41へ回動力が伝達される。そして、オートカッタ
ー2がプリンタ1に取り付けられ、プリンタ側伝達歯車
41とカッター側伝達歯車73とが噛合すると、中間歯
車72,71を介してカッター排紙駆動ローラ歯車70
に回動力が伝達され、これにより、カッター排紙駆動ロ
ーラ56が回動する。
【0052】一方、プリンタ1の側においては、搬送駆
動ローラ歯車38はピニオン歯車37によって直接回動
駆動され、第2排紙駆動ローラ歯車40は、搬送駆動ロ
ーラ歯車38と、中間歯車39とを介して回動駆動され
る。尚、第1排紙駆動ローラ28には、図示しない中間
歯車及び第1排紙駆動ローラ歯車42を介してローラ駆
動モータ36の回動力が伝達される。
【0053】ところで、図2において、印刷用紙(単票
紙)の後端に余白無く印刷を行う場合には、印刷用紙後
端が搬送ローラ19を外れると、印刷用紙は第1排紙ロ
ーラ26から下流側のローラによって精密送りされるこ
とになる。ここで、第1排紙ローラ26を構成する第1
排紙従動ローラ30は、印刷面と点接触する歯付きロー
ラからなるので、第2排紙ローラ27と、カッター排紙
駆動ローラ56及びカッター排紙従動ローラ57との2
組のローラ対に比して印刷用紙の搬送力が低くなってい
る。従って、印刷用紙後端が搬送ローラ19を外れた後
の紙送り精度は、第2排紙ローラ27と、カッター排紙
駆動ローラ56およびカッター排紙従動ローラ57の2
組のローラ対の回転精度によって決定されることにな
る。
【0054】ここで、図7を参照しつつ説明した様に、
カッター排紙駆動ローラ56へは、第2排紙駆動ローラ
29と比して多数の歯車を介してローラ駆動モータ36
の回動力が伝達されるので、従って、カッター排紙駆動
ローラ56の回転精度は、第2排紙駆動ローラ29と比
して劣ることになる。特に、オートカッター2はプリン
タ1に対して着脱自在となっているので、カッター側伝
達歯車73とプリンタ側伝達歯車41との噛合状態はそ
の装着状態によって異なり、場合によってはバックラッ
シ量の増大によって回転精度が極端に低下する虞もあ
る。
【0055】そして、この様に回転精度が低いカッター
排紙駆動ローラ56及びカッター排紙従動ローラ57か
らなるローラ対が、印刷用紙後端が搬送ローラ19から
外れた後の当該印刷用紙の搬送動作に寄与すると、紙送
り精度の低下によって印刷品質が低下する虞がある。従
って、本実施形態に係るオートカッター2においてはこ
の様な不具合を防止すべく、印刷用紙を印刷の為に紙送
りする際に、ローラレリース手段によってカッター排紙
従動ローラ57をカッター排紙駆動ローラ56から離間
させる様に構成している。
【0056】以下、図8乃至図10を参照しつつ当該ロ
ーラレリース手段について詳説する。図9に示す様に、
カッター排紙従動ローラ57はカッター排紙従動ローラ
ホルダ(以下「ローラホルダ」と言う)58によって自
由回動可能に軸支されている。ローラホルダ58は、用
紙幅方向に平行な回動軸58dを有し、且つ、ローラホ
ルダ58を囲む様な形状を有するホルダ62(図8参
照)の上流側に設けられた軸受部62a(図8参照)に
よって回動軸58が軸支されている。これにより、ロー
ラホルダ58は、回動軸58dより下流側に回動軸57
aを有するカッター排紙従動ローラ57が、カッター排
紙駆動ローラ56に対して離間及び接近する様に揺動す
ることができる様になっている。尚、ホルダ62は、側
面視においてL字形の形状をなすローラフレーム61の
上面に設けられている。
【0057】続いて、ローラホルダ58は上方に突出す
る支柱部58aを有し、該支柱部58aの上端部には、
ばね掛止部58bが形成されている。一方で、ホルダ6
2の下流側には上方に突出するばね掛止部62bが形成
されていて、これらばね掛止部には、コイルばね59が
掛架されている。従ってローラホルダ58は、カッター
排紙従動ローラ57が、カッター排紙駆動ローラ56に
圧接する方向に回動付勢された状態となっている。
【0058】次に、図8及び図10に示す様に、ローラ
ホルダ58の上方には紙幅方向(図10の左右方向)に
延びるカム部材65が、紙幅方向にスライド可能に、且
つ、プリンタ1本体に形成されたばね掛止部68と、カ
ム部材65に形成されたばね掛止部65bとにコイルば
ね67が掛架されることによって、80桁側(図10の
左側)に向けて付勢された状態で設けられている。そし
て、カム部材65からは、正面視においてL字形の形状
をなし、且つ、当該L字形の突端が、ローラホルダ58
における支柱部58aに向かって延びるカム部66が、
紙幅方向に複数個配設されたローラホルダ58の、やや
80桁側(図10において左側)上方に、それぞれ形成
されている。
【0059】また、カム部材65の最も0桁側(図10
において右端)には、下流側(図10の紙面裏方向)に
向かって突出する係合部65aが形成され、一方でカッ
ターキャリッジ53には、当該係合部65aと係合可能
な係合部53dが、図5に示す様にカッターキャリッジ
53からに上方に延びた後に上流側に折れ曲がる様に形
成されている。そして、カッターキャリッジ53が最も
0桁側(図6に示した待機位置X)に移動すると、カ
ッターキャリッジ53に形成された係合部53dがカム
部材65の係合部65aに当接し、そして図10(b)
に示す様にカム部材65を圧縮コイルばね67の付勢力
に抗して0桁側にスライドさせる。
【0060】ここで、カム部66は、図8に示す様に支
柱部58aに望む側に傾斜面66aを有し、そしてカム
部66(カム部材65)が0桁側に移動すると、当該傾
斜面66aが、支柱部58aにおけるカムフォロア部5
8cに接触し(図9(B)参照)、そして更にカム部6
6が0桁側に移動することによって、カム部66が、ロ
ーラホルダ58を、カッター排紙従動ローラ57がカッ
ター排紙駆動ローラ56から離間する方向(図9におい
て反時計方向)に揺動させる。
【0061】つまり、オートカッター2におけるローラ
レリース手段は、カッターキャリッジ53を待機位置X
に移動させることによって、カッター排紙従動ローラ
57がカッター排紙駆動ローラ56から離間する様に構
成されている。従って、制御部8(図3参照)は、カッ
ターキャリッジモータ54を駆動制御することにより、
カッター排紙従動ローラ57の圧接状態と離間状態とを
切り替えることが可能となる。そして、印刷動作実行中
は常にカッターキャリッジ53を待機位置Xに配置す
ることにより、カッター排紙駆動ローラ57の回動動作
が印刷用紙の搬送動作に寄与しない様にすることがで
き、以て紙送り精度の低下を防止することが可能とな
る。
【0062】そして、この様にカッターキャリッジ53
を、カッター排紙従動ローラ57をカッター排紙駆動ロ
ーラ56から離間させる為の駆動手段として利用したこ
とにより、専用の駆動手段を別途設ける必要が無く、オ
ートカッター2の低コスト化を図ることが可能となって
いる。
【0063】尚、カッター排紙従動ローラ57は、少な
くとも印刷用紙後端が搬送ローラ19を外れてから記録
ヘッド21による印刷動作が完了するまでの間に前記離
間状態となれば良いので、印刷用紙が搬送ローラ19に
よってニップされた状態、即ち、搬送ローラ19の搬送
力によって精密送り動作が行われている間は、カッター
排紙駆動ローラ56に圧接した状態となっていても構わ
ない。以上により、オートカッター2をプリンタ1に装
着したままの状態で印刷用紙(単票紙)に印刷を行って
も、紙送り精度の低下を招来することが無く、従ってロ
ール紙への印刷時と単票紙への印刷時との切り替えにお
いてオートカッター2をその都度着脱する必要がなく、
オートカッター2を装着したままプリンタ1を使用する
ことが可能となり、ユーザの利便性が向上することにな
る。
【0064】次に、図11及び図12を参照しつつ、本
発明にかかる「記録途中カット動作制御」の一実施の形
態を説明する。本発明に係るインクジェットプリンタ1
は、複数のノズル211,211,…(図11及び図1
2では単純化してノズル数を5として示した)を有し、
該ノズルからインクを吐出しつつ主走査方向(被記録材
の幅方向)に移動して被記録材Pに記録する記録ヘッド
21と、被記録材Pを副走査方向(被記録材の搬送方
向)に搬送する被記録材搬送手段である搬送ローラ19
および排紙ローラ26,27と、前記記録ヘッド21の
前記搬送方向における下流側に位置して記録済みの被記
録材Pを切断するためのカッター装置2と、前記記録ヘ
ッド21、搬送ローラ19および排紙ローラ26,27
と、カッター装置2の動作を制御する制御部8(図3)
とを備え、インターレース記録方式による記録実行が可
能なものである。
【0065】制御部8は、長尺な被記録材Pに対して被
記録材Pの切断位置221がカッター装置2のカット位
置200に到達したときに記録ヘッド21による記録動
作を中断して前記カッター装置2によるカット動作を実
行し、その後に前記記録ヘッド21による記録動作を再
開する「記録途中カット動作制御」を行えるように構成
されていると共に、この「記録途中カット動作制御」に
際して、前記カット動作実行時のカッター移動速度は、
該カット動作によって被記録材Pが位置ズレしない(図
11で実線で示した被記録材Pの位置に移動しない)大
きさに上限が規定され、且つ前記カッター移動速度に基
づく前記カット動作によって生じる記録中断時間が該中
断によって色目変化の影響が現れないように10秒以下
となるように規定されている。
【0066】この実施の形態では、カッター装置2のカ
ッター刃55のカット動作時の移動距離が往復で約60
0mm〜800mmであり、前記制御部8は、カッター
刃55が前記約600mm〜800mmを2秒〜5秒で
移動するカッター移動速度に設定されている。すなわ
ち、このプリンタ1は、A4サイズ幅程度までの長尺な
被記録材Pを切断可能とするものである。
【0067】また、当該カッター装置2は、そのカット
位置の前記搬送方向における上流側近傍にて前記被記録
材Pを表裏から押圧挟持してその位置に保持する被記録
材保持手段として前記挟圧部材63を備え、該挟圧部材
63はカット動作時に押圧挟持状態に移行し、被記録材
搬送動作時に押圧挟持が解除されるように構成されてい
る。
【0068】次に本発明にかかる「記録途中カット動作
制御」の作用を説明する。本発明者が検討したところ、
記録中断時間が10秒以下であれば、染料インクはもと
より顔料インクについても、記録途中における記録中断
に基づく色目変化の影響がほとんど現れない。図12は
記録途中での記録中断に基づく色目変化を説明する簡略
平面図で、実線で示したライン101が記録中断前(カ
ット動作前)の記録画像を示し、破線で示したライン1
02は記録中断後(カット動作後)に記録動作が再開さ
れて形成された記録画像を示す。記録中断時間が10秒
を越えて長いと、ライン101とライン102で形成さ
れた各記録画像の間に色目の変化が出るが、10秒以下
であれば色目変化がほとんど問題にならない。望ましく
は記録中断時間を7秒以下、更には5秒以下とすると一
層よい。
【0069】次に、記録中断時間を短くする為にはカッ
ター装置2のカッター移動速度を高速化すればよいが、
その高速化によって、カット動作に基づく被記録材Pの
位置ズレの問題が発生する。図11はカット動作に基づ
く位置ズレの現象を説明する簡略平面図で、破線で示し
た被記録材Pはカット動作前の位置を示し、実線で示し
た被記録材Pはカット動作後の位置を示す。すなわち図
11は、カッター速度が不適切に速いため、カット動作
によって被記録材の位置ズレが発生した場合を示してい
る。本発明は、カット動作実行時のカッター移動速度
は、該カット動作によって被記録材が位置ズレしない大
きさに上限が規定されているので、このような位置ズレ
は生じない。
【0070】すなわち本発明は、記録中断時間をカッタ
ー移動速度との関係において規定することに特徴を有
し、これにより、記録途中におけるカット動作に基づく
記録中断の痕跡(色目変化)の影響がなく、同時にカッ
ト動作に基づく被記録材Pの位置ズレの影響がなく、も
って、記録中断に基づく記録品質の低下のないインター
レース記録方式による記録実行が可能なインクジェット
式記録装置を実現することができる。
【0071】更に、挟圧部材63によって、前記カット
動作時にそのカット位置の近傍にて被記録材Pを表裏か
ら押圧挟持してその位置に保持するので、カット動作に
基づく被記録材Pの位置ズレを防止し易くなる。すなわ
ち、記録品質に影響しない程度の押圧力で被記録材Pを
押圧挟持することにより、その分だけ前記カッター移動
速度を速める設定が可能となり、もって前記記録中断時
間を短縮することができ、色目の影響を一層目立たなく
することができる。
【0072】次に、本発明にかかる「記録途中カット動
作制御」の他の実施の形態を説明する。本実施の形態で
は、前記制御部8は、前記カッター移動速度を、カッタ
ー刃55が被記録材側辺Psに当たって切断を開始する
第1の速度V1と、切断開始に続く切断開始時以外の部
分における速度であって前記第1の速度V1より高速に
設定された第2の速度V2とを切り替えて実行するよう
に構成されている。すなわち、第1の速度V1と第2の
速度V2の大小関係がV1<V2となるように設定され
ている。
【0073】これにより、カッター移動速度を、カッタ
ー刃55が被記録材側辺Psに当たって切断を開始する
第1の速度V1と、切断開始に続く切断開始時以外の部
分における速度であって前記第1の速度V1より高速に
設定された第2の速度V2とを切り替えて実行するよう
に構成したので、最も位置ズレを起こしやすい切断開始
時の速度である前記第1の速度V1を、記録中断時間の
制約(色目変化の影響がでないようにすること)を受け
ずに、切断開始時の被記録材側辺へのカッター刃55の
衝突の衝撃を小さくするという観点だけから規定するこ
とが可能となり、切断開始に基づく被記録材の位置ズレ
を防止し易くなる。
【0074】そして、前記第2の速度V2を徐々に高速
化することによって、被記録材Pの位置ズレの発生を伴
うことなく、記録中断時間の制約を満たすことが可能と
なり、もって、記録途中におけるカット動作に基づく色
目変化の影響がなく、同時にカット動作に基づく被記録
材Pの位置ズレの影響がなく、それによって、記録中断
に基づく記録品質の低下のないインターレース記録方式
による記録実行が可能なインクジェット式記録装置を一
層実現し易くなる。
【0075】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、イ
ンターレース記録方式による記録実行が可能なインクジ
ェット式記録装置において、「記録途中カット動作制
御」に際して、カット動作実行時のカッター移動速度
は、該カット動作によって被記録材が位置ズレしない大
きさに上限が規定され、且つ前記カッター移動速度に基
づく前記カット動作によって生じる記録中断時間が10
秒以下となるように規定されている。これにより、染料
インクはもとより顔料インクについても、記録途中にお
ける記録中断に基づく色目変化の影響がほとんど現れな
い。
【0076】また、記録中断時間を短くする為にはカッ
ター装置のカッター移動速度を高速化すればよいが、そ
の高速化によって、カット動作に基づく被記録材の位置
ズレの問題が発生する。そこで、カット動作実行時のカ
ッター移動速度は、該カット動作によって被記録材が位
置ズレしない大きさに上限が規定されている。
【0077】従って、記録途中におけるカット動作に基
づく色目変化の影響がなく、同時にカット動作に基づく
被記録材の位置ズレの影響がなく、もって、記録中断に
基づく記録品質の低下のないインターレース記録方式に
よる記録実行が可能なインクジェット式記録装置を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの外観斜
視図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタの側断面
概略図である。
【図3】本発明に係るインクジェットプリンタの制御系
統のブロック図である。
【図4】本発明に係るオートカッターの側断面図であ
る。
【図5】本発明に係るオートカッターを構成するカッタ
ーキャリッジの外観斜視図である。
【図6】本発明に係るオートカッターの移動範囲を示す
説明図である。
【図7】本発明に係るインクジェットプリンタ及びオー
トカッターを構成する歯車輪列の正面図である。
【図8】本発明に係るオートカッターを構成するカッタ
ー排紙従動ローラホルダの斜視図である。
【図9】本発明に係るオートカッターを構成するカッタ
ー排紙従動ローラホルダ近傍の側断面図である。
【図10】本発明に係るオートカッターの正面図であ
る。
【図11】カット動作に基づく被記録材の位置ズレの現
象を説明する簡略平面図である。
【図12】記録途中での記録中断に基づく色目変化を説
明する簡略平面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 1b 用紙排出口 2 オートカッター 8 制御部 15 搬送駆動ローラ 17 搬送従動ローラ 19 搬送ローラ 21 インクジェット記録ヘッド 26 第1排紙ローラ 27 第2排紙ローラ 28 第1排紙駆動ローラ 29 第2排紙駆動ローラ 30 第1排紙従動ローラ 31 第2排紙従動ローラ 36 ローラ駆動モータ 38 搬送駆動ローラ歯車 41 プリンタ側伝達歯車 43 プリンタ側歯車装置 51 カッター紙案内 52 剪断板 53 カッターキャリッジ 53a 支持面 54 カッターキャリッジモータ 55 ロータリー刃 56 カッター排紙駆動ローラ 57 カッター排紙従動ローラ 58 カッター排紙従動ローラホルダ 58a 支柱部 58b ばね掛止部 58c カムフォロア部 59 圧縮コイルばね 60 キャリッジガイドフレーム 61 ローラフレーム 62 ホルダ 63 挟圧部材 65 カム部材 66 カム部 70 カッター排紙駆動ローラ歯車 73 カッター側伝達歯車 74 プリンタ側歯車装置 P 印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 11/68 B41J 11/70 11/70 29/38 Z 29/00 B65H 35/08 29/38 B41J 3/04 101Z B65H 35/08 29/00 H Fターム(参考) 2C056 EA06 EA07 EC12 EC31 EC36 EC67 2C058 AB15 AC07 AE02 AE04 AF06 AF51 LA03 LA18 LA24 LB10 LB17 LB36 LC11 LC12 2C061 AQ05 AS06 CK01 HH03 HK11 HN02 HN15 HN24 3C024 CC01 3C027 RR03 RR06 RR08 SS06 SS08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルからインクを吐出しつつ主
    走査方向に移動して被記録材に記録する記録ヘッドと、
    被記録材を副走査方向に搬送する被記録材搬送手段と、
    前記記録ヘッドの前記搬送方向における下流側に位置し
    て記録済みの被記録材を切断するためのカッター装置
    と、前記記録ヘッド、被記録材搬送手段及びカッター装
    置の動作を制御する制御部と、を備えたインターレース
    記録方式による記録実行が可能なインクジェット式記録
    装置であって、 前記制御部は、長尺な被記録材に対して被記録材の切断
    位置がカッター装置のカット位置に到達したときに記録
    ヘッドによる記録動作を中断して前記カッター装置によ
    るカット動作を実行し、その後に前記記録ヘッドによる
    記録動作を再開する記録途中カット動作制御を行え、且
    つ、 該記録途中カット動作制御に際して、前記カット動作実
    行時のカッター移動速度は、該カット動作によって被記
    録材が位置ズレしない大きさに上限が規定され、且つ前
    記カッター移動速度に基づく前記カット動作によって生
    じる記録中断時間が10秒以下となるように規定されて
    いることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記カッター装置
    は、そのカット位置の前記搬送方向における上流側近傍
    にて前記被記録材を表裏から押圧挟持してその位置に保
    持する被記録材保持手段を備え、該被記録材保持手段は
    カット動作時に押圧挟持状態に移行し、被記録材搬送動
    作時に押圧挟持が解除されるように構成されていること
    を特徴とするインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記制御部
    は、前記カッター移動速度を、カッター刃が被記録材側
    辺に当たって切断を開始する第1の速度と、切断開始に
    続く切断開始時以外の部分における速度であって前記第
    1の速度より高速に設定された第2の速度とを切り替え
    て実行するように構成されていることを特徴とするイン
    クジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て、前記制御部は、前記記録中断時間が5秒以下2秒以
    上に設定されていることを特徴とするインクジェット式
    記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て、カッター装置のカッター刃のカット動作時の移動距
    離が往復で約600mm〜800mmに構成され、前記
    制御部は、カッター刃が前記約600mm〜800mm
    を5秒以下2秒以上で移動するカッター移動速度に設定
    されていることを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
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WO2023068095A1 (ja) * 2021-10-19 2023-04-27 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷装置および切断装置

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