JP2003295422A - 感光性印刷原版 - Google Patents

感光性印刷原版

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JP2003295422A JP2002099616A JP2002099616A JP2003295422A JP 2003295422 A JP2003295422 A JP 2003295422A JP 2002099616 A JP2002099616 A JP 2002099616A JP 2002099616 A JP2002099616 A JP 2002099616A JP 2003295422 A JP2003295422 A JP 2003295422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製版時と印刷時における微細なパターンの再現
性に優れた感光性印刷原版を提供すること。 【解決手段】少なくとも支持体、感光性樹脂層、被覆
層およびカバーフィルムを有する感光性印刷原版であっ
て、前記被覆層が、感光性樹脂層の活性光線領域に吸収
をもつ平均分子量1,000以上の光吸収剤を含有する
ことを特徴とする感光性印刷原版。被覆層の光透過率
が波長360nmの光に対し、50%〜99%である前記
記載の感光性印刷原版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷用レリーフ版を
製造するために使用される感光性印刷原版に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、印刷用レリーフ版に用いる感光性
印刷原版は、支持体層、感光性樹脂組成物層、被覆層、
カバーフィルムからなり、使用時はカバーフィルムを除
去し用いられる。
【0003】カバーフィルムを除去した感光性印刷原版
に透明な画像部を有するネガフィルム(またはポジフィ
ルム)を通して活性光線を照射し、露光部の感光性樹脂
層を硬化させた後、非露光部の感光性樹脂層を適当な溶
剤で溶解除去することにより、印刷用レリーフ版を作成
することは広く知られている。
【0004】最近、印刷用レリーフ版に用いられる感光
性印刷原版に対する要求は、より微細なパターンを再現
する方向へ進んでおり、白抜きパターンの線幅も30μ
m程度微細な印刷用レリーフが求められている。しかし
この要求に対して感光性樹脂組成物を用いた印刷用レリ
ーフ版材では充分に対応できず、製版及び印刷で微細な
パターンを再現できる感光性印刷原版を得ることができ
ていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決しようとするものであり、製版時と印刷時におけ
る微細なパターンの再現性に優れた感光性印刷原版を提
供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために、鋭意検討した結果、感光性印刷原版
の被覆層が微細なパターンの製版及び印刷における再現
性に関与していることを見出し、遂に、本発明を完成す
るに到った。すなわち本発明は、少なくとも支持体、
感光性樹脂層、被覆層およびカバーフィルムを有する感
光性印刷原版であって、前記被覆層が、感光性樹脂層の
活性光線領域に吸収をもつ平均分子量1,000以上の
光吸収剤を含有することを特徴とする感光性印刷原版。
被覆層の光透過率が波長360nmの光に対し、50%
〜99%である前記記載の感光性印刷原版である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に特徴的な被覆層は、感光
性樹層に対するネガの密着を防ぐために設けられている
層であって、スリップコート層、剥離層、粘着防止層等
と称されることもある。構成材料としては、ポリアミ
ド、ポリビニルアルコールとその誘導体、セルローズ系
ポリマー等が挙げられる。これらは、何れか1種を単独
で使用しても、2種以上を併用してもよい。また、一般
的な被覆層には上記成分の他に、シリカなどの無機微粒
子、ポリスチレンやアクリル系モノマーを三次元内部架
橋して得られる有機微粒子、界面活性剤、多価アルコー
ルなどが必要により配合されている。
【0008】本発明で用いる被覆層に含有させる光吸収
剤は分子量が1,000以上、好ましくは5,000以
上、さらに好ましくは10,000以上である。分子量
が1,000未満では光吸収剤が感光性樹脂層に移行
し、被覆層の活性光線吸収性を低下させるため好ましく
ない。分子量1,000以上の光吸収剤としては、被覆
層構成物に相溶、分散する物がよい。たとえば、アクリ
ル酸エステル、スチレン等のラジカル重合可能な化合物
とベンゾフェノン骨格、或いはベンゾトリアゾール骨格
を持ち、且つ、ラジカル重合可能な紫外線吸収剤を乳化
重合によって共重合させた微粒子状光吸収剤。あるいは
ポリビニルアルコール、セルローズ系ポリマー等にエポ
キシ化合物を介しベンゾフェノン系またはベンゾトリア
ゾール系化合物をグラフト付加させた光吸収剤。または
被覆層構成物に相溶で分子末端に活性水素を持つ分子量
1,000以上のオリゴマーにジイソシアネートを介し
ベンゾフェノン系、あるいはベンゾトリアゾール系の光
吸収剤等が挙げられるが、とくにこれらに限定されるも
のではない。
【0009】本発明の被覆層の活性光線透過率は波長3
60nmの光に対し、50%〜99%、好ましくは70
〜95%、さらに好ましくは80〜90%である。50
%未満だと感光性樹脂組成物層に届く活性光線が少なす
ぎレリーフの再現性が低下し、また、99%を超えると
活性光線が通り過ぎて微細パターンが再現できないため
好ましくない。
【0010】被覆層の厚みは0.1〜10μm、好まし
くは0.1〜2μm、特に好ましくは0.1〜1μmで
ある。厚みが0.1μmより薄いとネガとの粘着を生じ
てしまい、また10μmを超えるとレリーフの解像性が
低下するため好ましくない。
【0011】本発明における感光性樹脂層は、公知の可
溶性合成高分子化合物、光重合性不飽和化合物(以下、
架橋剤ともいう)及び光重合開始剤を少なくとも含む組
成物の層である。さらに添加剤、例えば可塑剤、熱重合
防止剤剤、染料、顔料、紫外線吸収剤、香料または酸化
防止剤を含んでもよい。
【0012】本発明において、可溶性合成高分子化合物
としては公知の可溶性合成高分子化合物を使用できる。
例えばポリエーテルアミド(例えば特開昭55−79437
号公報等)、ポリエーテルエステルアミド(例えば特開
昭58−113537号公報等)、三級窒素含有ポリア
ミド(例えば特開昭50−76055公報等)、アンモ
ニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミド(例えば特開昭
53−36555公報等)、アミド結合を1つ以上有す
るアミド化合物と有機ジイソシアネート化合物の付加重
合体(例えば特開昭58−140737号公報等)、アミ
ド結合を有しないジアミンと有機ジイソシアネート化合
物の付加重合体(例えば特開平4-97154号公報等)などが
挙げられ、そのなかでも三級窒素原子含有ポリアミドお
よびアンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミドが好
ましい。
【0013】また、好適に用いられる光重合性不飽和化
合物としては、多価アルコールのポリグリシジルエーテ
ルとメタアクリル酸およびアクリル酸との開環付加反応
生成物であり、前記多価アルコールとして、ジペンタエ
リスリトール、ペンタエリスリトール、トリメチロール
プロパン、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、フタル酸のエ
チレンオキサイド付加物などが挙げられ、そのなかでも
トリメチロールプロパンが好ましい。
【0014】光開始剤の例としては、ベンゾフェノン
類、ベンゾイン類、アセトフェノン類、ベンジル類、ベ
ンゾインアルキルエーテル類、ベンジルアルキルケター
ル類、アントラキノン類、チオキサントン類などが挙げ
られる。具体的には、ベンゾフェノン、クロロベンゾフ
ェノン、ベンゾイン、アセトフェノン、ベンジル、ベン
ゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベ
ンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチル
エーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチ
ルケタール、ベンジルジイソプロピルケタール、アント
ラキノン、2−エチルアントラキノン、2―メチルアン
トラキノン、2−アリルアントラキノン、2−クロロア
ントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサン
トンなどが挙げられる。
【0015】本発明において、カバーフィルムは原版の
貯蔵および取り扱いの間に感光性樹脂層を保護するため
に設けられるものであり、活性光線を照射する前に除去
(剥離)される。カバーフィルムの構成材料としては、
ポリアミド;ポリビニルアルコール;エチレンとビニル
アセテートとのコポリマー;両性インターポリマー;ヒ
ドロキシアルキルセルローズ、セルローズアセテートの
ようなセルローズ系ポリマー;ポリブチラール;環状ゴ
ム等が好適である。ここで、両性インターポリマーは米
国特許第4,293,635号に記載されているもので
ある。当該材料はいずれか1種を単独で使用しても、2
種以上を併用してもよい。また、ニトロセルローズとニ
トログリセリンのような自己酸化性化合物;アルキルセ
ルローズ(例、エチルセルローズ)、ポリアクリル酸お
よびそのアルカリ金属塩のような非自己酸化性ポリマ
ー;ポリアセタール;ポリイミド;ポリカーボネート;
ポリエステル;ポリエチレン、ポリブチレンのようなポ
リアルキレン;ポリフェニレンエーテル;ポリエチレン
オキサイド;ポリラクトンおよびこれらの組合せ等も使
用できる。カバーフィルムの厚みは10〜300μmが
好ましく、特に好ましくは10〜200μmである。
【0016】本発明に用いる支持体としては、ポリエス
テルフィルムなどのプラスチックフィルム、鉄、ステン
レス、アルミニウムなどの金属板、金属蒸着したフィル
ムなどが挙げられる。支持体の厚みは用途に応じて適宜
に選ぶことができる。また、必要により支持体と感光性
樹脂層との接着を向上させるために、この種の目的で従
来から使用されている公知の接着剤を表面に設けても良
い。
【0017】本発明の感光性印刷原版を作製する方法は
特に限定されないが、一般的には、支持体上に塗布、ス
プレーコーティング等で感光性樹脂層を形成するか、若
しくは、市販の感光性印刷版から保護フィルムを剥がす
ことで一方の積層体を作成し、さらにこれとは別に、基
材フィルム(カバーフィルム)に塗布、スプレーコーテ
ィング等で被覆層を形成後、このようにして得られた2
つの積層体をヒートプレス機等を用いてラミネートする
ことにより作製する。ラミネート条件は、温度を室温〜
150℃、好ましくは50〜120℃とし、圧力を20
〜200kg重/cm2、好ましくは50〜150kg
重/cm2とするのがよい。本発明の感光性樹脂たとえ
ば熱プレス、注型、溶融押出し、溶液キャストなど公知
の任意の方式により、所望の厚さのシート状物とするこ
とが出来る。
【0018】本発明の感光性樹脂原版においては、その
感光層上に透明画像部を有するネガフィルムまたはポジ
フィルムを密着して重ね合せ、その上方から活性光線を
照射して露光を行うと、露光部が硬化して不溶化する。
活性光線には通常300〜400nmの波長を中心とす
る高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、
キセノン灯、ケミカルランプ等の光源を用いることがで
きる。
【0019】露光後、適当な溶剤、好ましくは、水、特
に中性水を溶剤に用いて非露光部分を溶解除去すること
によって、短時間で速やかに現像がなされ、印刷版(レ
リーフ版)が得られる。現像方式としては、スプレー式
現像装置、ブラシ式現像装置等を用いるのが好ましい。
【0020】次に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例中単に部とあるのは重量部を示す。
【0021】実施例1 ε−カプロラクタム55.0部、N,N’−ビス(γ−
アミノプロピル)ピペラジンアジペート40.0部、
1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート
7.5部および水100部を、反応器に入れ、充分な窒
素置換を行った後に密閉して徐々に加熱した。内圧が1
0kg/cm2に達した時点から、反応器内の水を徐々
に留出させて1時間で常圧に戻し、その後1.0時間常
圧で反応させた。最高重合温度は220℃であった。得
られた重合体は、融点140℃、比粘度2.00の透明
淡黄色のポリアミドを得た。
【0022】得られたポリアミドを50.0部、N−エ
チルトルエンスルホン酸アミド5.0部、1,4−ナフ
トキノン0.03部、メタノール50.0部および水1
0部を、攪拌付き加熱解釜中で60℃、2時間混合して
ポリマーを完全に溶解してから、ビスフェノールAジグ
リシジルエステルのアクリル酸付加物40.6部、メタ
クリル酸2.9部、ハイドロキノンモノメチルエーテル
0.1部、亜硫酸アンモニウム0.3部、シュウ酸0.
1部およびベンジルジメチルケタール1.0部を添加し
て30分間溶解した。次いで、徐々に昇温してメタノー
ルと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで
濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂を
得た。
【0023】次に250μのポリエチレンテレフタレー
ト支持体上に接着層を20μm設けた全厚みが270μ
mのポリエステルフィルムを作製した。
【0024】接着層はポリエステルウレタン系接着材を
用い、接着層用組成物溶液は次のように調整した。東洋
紡績(株)製ポリエステル系樹脂「バイロンRV−20
0」80重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80
/20(重量比)の混合溶剤1940重量部に80℃で
加熱溶解した。冷却後、イソシアヌレート型多価イソシ
アネートとしてヘキサメチレンジイソシアネートとトル
エンジイソシアネートを原料とする住友バイエルウレタ
ン(株)製のイソシアヌレート型多価イソシアネートの
「デスモジュールHL」20重量部、硬化触媒としてト
リエチレンジアミン0.06重量部を添加し、10分攪
拌した。
【0025】このようにして得られた接着層用組成物溶
液を膜厚みが20μm となるように厚さ250μのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に塗布して120℃
で3分間乾燥キュアーし、接着層を設けた支持体を得
た。この支持体の接着層上に、上記の感光性樹脂組を流
延し、感光層を形成した。
【0026】一方、ポリエステルフィルム(原反は東洋
紡績(株)製のE5000で厚さ125μm、にポリビ
ニルアルコール(日本合成化学工業(株)製ゴーセノー
ルGH−23)/紫外線吸収エマルジョン(新中村化学
工業(株)製ニューコートUVA−204W:平均分子
量約10万)/純水=4.4部/3.3部/92.3部
の比率で溶解した水溶液をバーコーター#8で塗布し、
100℃、3分間乾燥して、乾燥後の厚みが0.5μm
の被覆層を形成した。被覆層の波長360nmにおける
光透過率は80%であった。この光透過率はU−321
0形自記分光光度計((株)日立製作所製)によって測
定した。この被覆層を有する厚さ125μmのポリエス
テルフィルムを、当該被覆層側が感光層と接するよう
に、当該ポリエステルフィルムをラミネーターで感光層
上に積層し、全厚みが1075μmで感光層厚みが68
0μmのシート状積層体を得た。この積層体は30℃で
保管下板状に固化した。24時間後、この積層体を10
3℃で3分間加熱して、7日間以上保管した後、感光性
樹脂原版(生版)を得た。
【0027】微細な白抜きパターンの再現性評価は次の
ようにして行った。125μmのポリエステルフィルム
を剥離して、テストネガフィルムを真空密着させ、日本
電子精機(株)製のA2 サイズ用プリンター(三菱製ケ
ミカルランプ)を使って10分間露光したサンプルを作
った。次いで、水道水を現像液とし、ブラシ式ウォッシ
ヤー(140μmφナイロンブラシ、日本電子精機
(株)製JW−A2−PD型)を用いて25℃で2分間
現像してレリーフ画像を得ることができた。さらに70
℃で10分間温風乾燥した後、日本電子精機(株)製の
A2 サイズ用プリンターで3分間露光してレリーフ版を
得た。得られた感光性印刷原版の白抜きパターンの再現
性を評価した結果、ネガフィルムのスリット幅30μm
の遮光パターンに対し、レリーフ凹部の幅も30μmを
再現しており、ネガフィルムのパターンを忠実に再現す
る結果となった。次にこのレリーフ版を使って30μm
白抜けパターンの印刷性を評価した。評価は三条機械製
作所(株)製のシール印刷機P−20を使って墨インキ
(T&K社 UVベストキュアー No5 BF 墨)で
印刷テストを行い、30μmの白抜けパターンはインキ
の埋まりのないシャープな刷り上がりの印刷物が得られ
た。
【0028】比較例1 実施例1において、被覆層中の紫外線吸収性エマルジョ
ンを添加しなかったこと以外は実施例1と同様の方法に
より、感光性印刷原版を得た。得られた感光性印刷原版
の白抜きパターンの再現性を評価した結果、スリット幅
30μmの遮光パターンに対し、レリーフ凹部の幅は2
0μmであり、ネガフィルムのパターンを再現しなかっ
た。次にこのレリーフ版を使って実施例1と同様に印刷
性を評価した。また、印刷物も白く抜けるべき部分にイ
ンキが付着しシャープな刷り上がりの印刷物は得られな
かった。
【0029】比較例2 ポリエステルフィルム(原反は東洋紡績製のE5000
で厚さ125μm)にポリビニルアルコール(日本合成
化学工業製ゴーセノールGH−23)/分子量323の
紫外線吸収剤(大塚化学製 RUVA−93)/純水=
4.7部/0.6部/95部の比率で添加した水溶液を
バーコーター#8で塗布し、100℃、3分間乾燥し
て、乾燥後の厚みが0.5μmの被覆層を形成した。被
覆層の波長360nmにおける光透過率は80%であっ
た。以下、実施例1と同様の方法で感光性印刷原版を得
た。得られた感光性樹脂積層体の微細な白抜きパターン
の再現性を評価した結果、スリット幅30μmの遮光パ
ターンに対し、レリーフ凹部の幅は20μmであり、ネ
ガフィルムのパターンを再現しなかった。次にこのレリ
ーフ版を使って実施例1と同様に印刷性を評価した。ま
た、印刷物も白く抜けるべき部分にインキが付着しシャ
ープな刷り上がりの印刷物は得られなかった。
【0030】
【発明の効果】以上、かかる構成よりなる本発明感光性
印刷原版によれば、微細な白抜きパターンをレリーフ、
印刷物で再現でき、高品位の印刷が可能な印刷版を得る
ことが出来るので、産業界に寄与すること大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA02 AA04 AB03 AC01 AD01 DA02 DA03 FA17 2H096 AA06 BA01 GA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも支持体、感光性樹脂層、被覆層
    およびカバーフィルムを有する感光性印刷原版であっ
    て、前記被覆層が、感光性樹脂層の活性光線領域に吸収
    をもつ平均分子量1,000以上の光吸収剤を含有する
    ことを特徴とする感光性印刷原版。
  2. 【請求項2】被覆層の光透過率が波長360nmの光に対
    し、50%〜99%である請求項1記載の感光性印刷原
    版。
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