JP2003292715A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP2003292715A
JP2003292715A JP2002101879A JP2002101879A JP2003292715A JP 2003292715 A JP2003292715 A JP 2003292715A JP 2002101879 A JP2002101879 A JP 2002101879A JP 2002101879 A JP2002101879 A JP 2002101879A JP 2003292715 A JP2003292715 A JP 2003292715A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】耐衝撃性、耐熱分解性、着色性や光沢等の成形
外観、そして高いレベルでの耐候性を同時に満足させる
樹脂材料の提供。 【解決手段】 N−置換マレイミド、アルキル(メタ)
アクリレート単位及び共重合可能な他の単量体で構成さ
れる三角座標において、a点、b点、c点及びd点の4
点を結んで形成される領域内にある単量体単位組成のマ
レイミド系共重合体(A)とポリオルガノシロキサン/
アルキル(メタ)アクリレート複合ゴム(S)に1種ま
たは2種以上のビニル系単量体がグラフト重合されてな
るグラフト共重合体(B)を含有する熱可塑性樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、耐候性、
耐衝撃性そして耐熱分解性に優れるマレイミド系樹脂組
成物、更に詳しくはマレイミド系共重合体とポリオルガ
ノシロキサン/アルキル(メタ)アクリレート複合ゴム
系グラフト共重合体とから構成されるマレイミド系樹脂
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂材料の耐熱性、耐衝撃性に関
する要求は、より高度なものとなっている。特に自動車
部品、例えばメーターフード、インスルメントパネル、
コンソールボックス等の内装部品では耐熱性、耐衝撃性
に加え、部品の大型化に伴う良好な射出成形性が要求さ
れている。射出成形は、幅広い温度範囲において成形で
きることがよく、特に高温で熱分解を起こさず成形でき
るものが要求される。また、外版、ランプハウジング等
の外装部品においては、耐熱性、耐衝撃性に加え、耐候
性にも優れた熱可塑性樹脂であることが要求されてい
る。
【0003】この様な分野に用いられる高い耐熱性、耐
衝撃性を有する樹脂材料として、N−置換マレイミド化
合物に芳香族ビニル化合物およびシアン化ビニル化合物
が共重合されたマレイミド系共重合体をマトリクスとす
る熱可塑性樹脂が知られている。特開平4−63854
号公報にはマレイミド系共重合体にポリオルガノシロキ
サン/アルキル(メタ)アクリレート複合ゴムにビニル
系単量体をグラフト重合してなるグラフト共重合体を添
加する方法が記載されている。また、特開昭64−08
7651号公報、特開平8−053591号公報にはマ
レイミド系共重合体にポリブタジエン/ブチルアクリレ
ート複合ゴムにビニル系単量体をグラフト重合してなる
グラフト共重合体を添加する方法が記載されている。
【0004】更に、特開2000−143929号公報
には特定のマレイミド系共重合体と、それに屈折率の近
いゴム変性熱可塑性樹脂を添加する透明な熱可塑性樹脂
組成物が提案されている。しかしながら、ゴム状重合体
で変成されたマレイミド系共重合体からなる従来の熱可
塑性樹脂組成物は、近年要求されている高いレベルの耐
候性を備えているとはいえず、また、着色性や光沢特性
等の成形外観においても無塗装で用いる製品分野には不
充分なものであった。さらに、高温域での成形加工時に
は樹脂の熱分解によるシルバーストリークの発生による
外観不良がみられた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ゴム
状重合体で変性されたマレイミド系樹脂組成物の耐衝撃
性、耐熱分解性、着色性や光沢等の成形外観、そして高
いレベルの耐候性を同時に満足させる樹脂材料を開発す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
如き状況に鑑み鋭意検討した結果、耐熱性、耐熱分解
性、耐衝撃性、耐候性、成形外観の全てに優れた熱可塑
性樹脂組成物を得るには、ポリオルガノシロキサンとポ
リアルキル(メタ)アクリレートゴムからなる複合ゴム
にビニル系単量体をグラフト重合してなるグラフト共重
合体(以下、グラフト共重合体という)と特定の組成か
らなるマレイミド系共重合体に配合することにより、耐
熱性と耐衝撃性に優れ、さらに耐熱分解性、成形外観、
耐候性に優れた熱可塑性樹脂組成物となることを見出
し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、図1に示されるN−
置換マレイミド、アルキル(メタ)アクリレート単位及
び共重合可能な他の単量体で構成される三角座標におい
て、a点(N−置換マレイミド1質量%、アルキル(メ
タ)アクリレート単位1質量%、共重合可能な他の単量
体98質量%)、b点(N−置換マレイミド1質量%、
アルキル(メタ)アクリレート単位30質量%、共重合
可能な他の単量体69質量%)、c点(N−置換マレイ
ミド71質量%、アルキル(メタ)アクリレート単位2
9質量%、共重合可能な他の単量体0質量%)、及びd
点(N−置換マレイミド99質量%、アルキル(メタ)
アクリレート単位1質量%、共重合可能な他の単量体0
質量%)の4点を結んで形成される領域内にある単量体
単位組成のマレイミド系共重合体(A)とポリオルガノ
シロキサン/アルキル(メタ)アクリレート複合ゴム
(S)に1種または2種以上のビニル系単量体がグラフ
ト重合されてなるグラフト共重合体(B)を含有する熱
可塑性樹脂組成物を提供するものである。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるマレイミド系
共重合体(A)は、N−置換マレイミドとアルキル(メ
タ)アクリレート単位を必須成分とし、そして必要に応
じて用いられる共重合可能な他の単量体の共重合体であ
る。N−置換マレイミドとしては、特に限定されない
が、例を挙げると、N−メチルマレイミド、N−エチル
マレイミド、N−n−プロピルマレイミド、N−i−プ
ロピルマレイミド、N−n−ブチルマレイミド、N−i
−ブチルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド、等のN−シクロアルキルマ
レイミド、下記一般式(1)で示されるN−フェニルマ
レイミド、N−置換フェニルマレイミド等のN−アリー
ルマレイミド、N−アラルキルマレイミドを挙げること
ができ、これらの1種または2種以上を併用することが
できる。
【0009】
【化1】 (式中、R、R、Rは各々独立に水素原子、炭素
数1〜4のアルキル基又はハロゲンを示す。)
【0010】アルキル(メタ)アクリレートとしては、
特に限定されないが、例えば、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸−n−プロピル、メタ
クリル酸−i−プロピル、メタクリル酸−n−ブチル、
メタクリル酸−i−ブチル、メタクリル酸−t−ブチ
ル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸イソアミル、メ
タクリル酸オクチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ペンジル、メタ
クリル酸フェニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸−n−プロピル、アクリル酸−i−プロ
ピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−i−ブチ
ル、アクリル酸−t−ブチル、アクリル酸アミル、アク
リル酸イソアミル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、アクリル酸ラ
ウリル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ペンジ
ル、アクリル酸フェニル等を例示することができる。好
ましくは耐熱性と耐衝撃性に優れることから、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチルである。これらアルキル(メタ)アク
リレート化合物は、1種あるいは2種以上を併用するこ
とができる。
【0011】マレイミド系共重合体(A)に用いること
ができる共重合可能なその他の単量体としては、例え
ば、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物等が挙
げられるが、好ましくは芳香族ビニル化合物である。こ
の芳香族ビニル化合物としては特に限定されないが、例
としてモノビニル芳香族炭化水素、モノビニリデン芳香
族炭化水素を挙げることができる。さらに、モノビニル
芳香族炭化水素としてはスチレン、o−、m−又はp−
メチルスチレン(0−、m−又はp−ビニルトルエ
ン)、p−t−ブチルスチレン、o−,m−又はp−ク
ロロスチレン、2,4−ジプロモスチレンを挙げること
ができ、またモノビニリデン芳香族炭化水素としてはα
−メチルスチレン、α−エチルスチレン等を挙げること
ができる。これらのモノビニル芳香族炭化水素、モノビ
ニルデン芳香族炭化水素の中ではスチレン、ビニルトル
エン及びα−メチルスチレンが好ましく、さらにスチレ
ン、α−メチルスチレンがより好ましい。これら芳香族
ビニル化合物は、1種あるいは2種以上を併用すること
ができる。他方、シアン化ビニル化合物としては、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリ
ル、マレオニトリル、フマロニトリル、などが挙げら
れ、この中では、アクリロニトリルが好ましい。これら
シアン化ビニル化合物は、1種あるいは2種以上を併用
することができる。
【0012】本発明におけるマレイミド系共重合体
(A)の組成は、図1に示す組成三角座標において、a
点(N−置換マレイミド1質量%、アルキル(メタ)ア
クリレート単位1質量%、共重合可能な他の単量体98
質量%)、b点(N−置換マレイミド1質量%、アルキ
ル(メタ)アクリレート単位30質量%、共重合可能な
他の単量体69質量%)、c点(N−置換マレイミド7
1質量%、アルキル(メタ)アクリレート単位29質量
%、共重合可能な他の単量体0質量%)、及びd点(N
−置換マレイミド99質量%、アルキル(メタ)アクリ
レート単位1質量%、共重合可能な他の単量体0質量
%)の4点を結んで形成される四角形の領域内にある組
成で用いられる。
【0013】好ましくは、(N−置換マレイミド1質量
%、アルキル(メタ)アクリレート単位1質量%、共重
合可能な他の単量体98質量%)、(N−置換マレイミ
ド1質量%、アルキル(メタ)アクリレート単位30質
量%、共重合可能な他の単量体69質量%)、(N−置
換マレイミド70質量%、アルキル(メタ)アクリレー
ト単位30質量%、共重合可能な他の単量体0質量
%)、(N−置換マレイミド70質量%、アルキル(メ
タ)アクリレート単位1質量%、共重合可能な他の単量
体29質量%)、の4点を結んで形成される四角形の領
域内であり、より好ましくは、(N−置換マレイミド1
質量%、アルキル(メタ)アクリレート単位1質量%、
共重合可能な他の単量体98質量%)、(N−置換マレ
イミド1質量%、アルキル(メタ)アクリレート単位3
0質量%、共重合可能な他の単量体69質量%)、(N
−置換マレイミド単位50質量%、アルキル(メタ)ア
クリレート単位30質量%、共重合可能な他の単量体2
0質量%)、及び(N−置換マレイミド単位50質量
%、アルキル(メタ)アクリレート単位1質量%、共重
合可能な他の単量体49質量%)の4点を結んで形成さ
れる四角形の領域内の範囲内である。上記組成からなる
マレイミド系共重合体(A)は、熱可塑性樹脂の耐熱
性、耐候性、耐衝撃性、耐熱分解性の特性バランスを向
上させる。
【0014】マレイミド系共重合体(A)の製造方法
は、乳化重合、懸濁重合、塊状重合等、公知の方法で製
造することができる。例えば、懸濁重合法による製造方
法としては、重合触媒として、ベンゾイルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ラウロイルパ
ーオキサイド等の有機化酸化物、1,1’−アゾビスシ
クロヘキサン−1−カルボニトリル、1,1’−アゾビ
スイソブチロニトリル等のアゾ化合物等のラジカル発生
剤を用い、分子量調整剤として、t−ドデシルメルカプ
タン、オクチルメルカプタン等のメルカプタン類を用
い、懸濁安定剤(分散剤)として、(メタ)アクリル酸
メチルとメタクリル酸2−スルホエチルのナトリウム塩
の共重合体や、ヒドロキシアバタイト、第3リン酸カル
シウム、リン酸マグネシウム等の難溶性リン酸塩、硫酸
バリウム、硫酸カルシウム水酸化マグネシウム、炭酸マ
グネシウム等の無機化合物、ポリビニルアルコール、メ
チルセルロース等の保護コロイド等を用いて公知の方法
にしたがって重合反応を行えばよい。
【0015】さらにマレイミド系共重合体(A)の具体
的製造例を挙げると、例えば、重合触媒および分子量調
整剤をN−置換マレイミドを除く他の単量体の1種また
は2種に溶解し、その溶液を水、懸濁安定剤および残り
の単量体の入った反応容器に加えて重合を行う方法、反
応容器中において、重合触媒、分子量調整剤、懸濁安定
剤を水に添加した後、単量体を同時または分割して添加
して重合を行う方法等を採用することができる。マレイ
ミド系共重合体(A)の粒径は、懸濁重合により製造す
る場合にはその重量平均粒度が10〜8000μm、好
ましくは50〜5000μmとなるように攪拌状態など
の分散条件を調節して製造することが、グラフト共重合
体(B)との混練操作性の面から望ましい。また、マレ
イミド系共重合体(A)の分子量は、得られる熱可塑性
樹脂組成物の耐衝撃性と成形加工性のバランスに優れる
ことから質量平均分子量が10,000〜300,00
0の範囲であることが好ましく、より好ましくは20,
000〜200,000の範囲である。
【0016】グラフト共重合体(B)としては、ポリオ
ルガノシロキサン成分とポリアルキル(メタ)アクリレ
ートゴム成分とからなる複合ゴム(S)(以下、単に複
合ゴムという)に1種または2種以上のビニル系単量体
がグラフト重合されてなるものである。上記複合ゴム
(S)の代わりにポリオルガノシロキサンおよびポリア
ルキル(メタ)アクリレートゴムのいずれか1種または
これらの単純混合物をゴム源として用いても本発明に示
すような優れた性能の組成物は得られず、ポリオルガノ
シロキサン成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴ
ム成分とが複合化されて優れた耐衝撃性、機械的強度、
成形外観を有する成形物を得ることができる。
【0017】複合ゴム(S)の構成は特に限定されない
が、ポリオルガノシロキサン成分が1〜99質量%、ポ
リアルキル(メタ)アクリレートゴム成分が99〜1質
量%からなる組成範囲であることが得られる樹脂組成物
の耐衝撃性と成形外観が良好となることから好ましい。
より好ましくは、ポリオルガノシロキサン成分が5〜8
0質量%、ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分
が95〜20質量%の範囲である。また、複合ゴム
(S)の平均粒子径は特に限定されないが、得られる樹
脂組成物の着色性が良好となることから0.01〜1.
0μmの範囲であることが好ましく、より好ましくは
0.03〜0.15μmの範囲である。
【0018】複合ゴム(S)の製造方法は特に限定され
ないが、乳化重合法で製造するのが好適である。まず、
予めポリオルガノシロキサンを乳化重合法で調製し、次
にこのポリオルガノシロキサン存在下でアルキル(メ
タ)アクリレートゴム製造用の単量体を乳化重合するの
が好ましい。複合ゴム(S)を構成するポリオルガノシ
ロキサン成分は、以下に示すオルガノシロキサンおよび
ポリオルガノシロキサン用架橋剤(以下架橋剤(I)と
いう)を用いて乳化重合により調整でき、その際、さら
にポリオルガノシロキサン用グラフト交叉剤(以下グラ
フと交叉剤(I)という)を併用することもできる。
【0019】ここで用いるオルガノシロキサンとしては
3員環以上の各種の環状体を用いることができ、3〜6
員環のものが好ましく用いられる。3〜6員環のオルガ
ノシロキサンの例としてはヘキサメチルシクロトリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメ
チルシクロペンタンシロキサン、ドデカメチルシクロヘ
キサンテトラシロキサン、トリメチルトリフェニルシク
ロトリシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロ
テトラシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキ
サン等を挙げることができる。これらは単独でまたは2
種以上混合して用いられる。オルガノシロキサンの使用
量はポリオルガノシロキサン成分中60質量%以上であ
り、70質量%以上であることが好ましい。架橋剤
(I)としては3官能性(トリアルコキシシラン)また
は4官能性(テトラアルコキシシラン)のシラン系化合
物が用いられ、トリメトキシシラン、トリエトキシフェ
ニルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラn−プロポキシシラン、テトラブトキシシ
ラン等を例示でき、これらの中では4官能性シラン化合
物が好ましく、テトラエトキシシランが特に好ましい。
架橋剤(I)の使用量はポリオルガノシロキサン成分中
0.1〜30質量%である。
【0020】グラフト交叉剤(I)としては次式
【化2】 (各式中、Rはメチル基を示し、Rは水素原子又は
メチル基を示し、nは0、1又は2を示し、pは1〜6
の整数を示す)で表される単位を形成し得る化合物等が
用いられる。
【0021】式(I−1)で表される単位を形成し得る
(メタ)アクリロイルオキシアルキルシロキサンはグラ
フト効率が高いため効率的にグラフト鎖を形成すること
が可能であり、耐衝撃性発現の点で有利である。(メ
タ)アクリロイルオキシアルキルシロキサンの中ではメ
タクリロイルオキシアルキルシロキサンが好ましく、こ
の具体例としてβ−メタクリロイルオキシエチルジメト
キシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル
メトキシジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプ
ロピルジメトキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイル
オキシプロピルエトキシジエチルシラン、γ−メタクリ
ロイルオキシプロピルジエトキシメチルシラン、δ−メ
タクリロイルオキシブチルジエトキシメチルシラン等が
挙げられる。式(I−2)で表される単位を形成し得る
ビニルシロキサンとしてはビニルメチルジメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシランなどが挙げられ、式(I
−3)で表される単位を形成し得るメルカプトシロキサ
ンとしてはγ−メルカプトプロピルジメトキシメチルシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルジエトキシエチルシランなどが挙
げることができる。グラフト交叉剤(I)の使用量はポ
リオルガノシロキサン成分中0〜10質量%である。
【0022】このポリオルガノシロキサンラテックス製
造にあたっては例えば米国特許第2891920号明細
書、同第3294725号明細書等に記載された方法を
用いることができる。本発明の実施にあたっては、オル
ガノシロキサンと架橋剤(I)及び所望によりグラフト
交叉剤(I)の混合液とをアルキルベンゼンスルホン
酸、アルキルスルホン酸等のスルホン酸系乳化剤の存在
下で、例えば、ホモジナイザー等を用いて水と剪断混合
する方法により製造することが好ましい。アルキルベン
ゼンスルホン酸はオルガノシロキサンの乳化剤として作
用すると同時に重合開始剤ともなるので好適である。こ
の際、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルス
ルホン酸金属塩等を併用するとグラフト重合を行う際に
ポリマーを安定に維持するのに効果があるので好まし
い。オルガノシロキサンの重合を行った後、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ
水溶液で中和することによる重合を停止させる。
【0023】複合ゴムを構成するポリアルキル(メタ)
アクリレートゴム成分は以下に示すアルキル(メタ)ア
クリレート、ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成
分用架橋剤(以下架橋剤(II)という)及びグラフト交
叉剤(以下グラフト交叉剤(II)という)を用いて合成
することができる。アルキル(メタ)アクリレートとし
てはメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート等のアルキルアクリレート及
びヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタク
リレート、1−ラウリルメタクリレート等のアルキルメ
タクリレートを例示でき、アルキル(メタ)アクリレー
トとしてはn−ブチルアクリレートが好ましい。架橋剤
(II)としては多官能性(メタ)アクリレートを用いる
ことができ、エチレングリコールジメタクリレート、プ
ロピレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレ
ングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリ
コールジメタクリレート等をその具体例として例示でき
る。
【0024】グラフト交叉剤(II)としては反応性の異
なる2種の不飽和基を有する化合物が用いられ、このよ
うな化合物の例としてアリルメタクリレート、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等を挙げ
ることができ、この中、アリルメタクリレートは架橋剤
としても用いることができる。これらの架橋剤(II)お
よび/またはグラフト交叉剤(II)は各々単独あるいは
2種以上を併用することができる。これら架橋剤(II)
および/またはグラフト交叉剤(II)の好ましい使用量
は各々ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分中
0.1〜10質量%である。複合ゴム(S)の製造方法
としては特に限定されないが、例を挙げるとポリオルガ
ノシロキサンラテックス中に上記アルキル(メタ)アク
リレート、架橋剤(II)及びグラフト交叉剤(II)を添
加し重合を行うことができる。
【0025】こうして得られた複合ゴム(S)にビニル
系単量体をグラフト重合することによってグラフト共重
合体(B)を調製することができる。この複合ゴム
(S)にグラフト重合するビニル系単量体としては、ス
チレン、ビニルトルエン等のモノビニル芳香族炭化水
素、α−メチルスチレン等のモノビニリデン芳香族炭化
水素、メチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート等のメタクリル酸エステル;メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のア
クリル酸エステル、(メタ)アクリル酸等の不飽和有機
酸、グリシジルメタクリレート等のエポキシ含有エステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン
化ビニル化合物等を挙げることができ、これらは単独で
又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0026】グラフト共重合体(B)における複合ゴム
(S)とグラフト共重合に用いるビニル系単量体との割
合は、グラフト共重合体(B)100質量%としたとき
に複合ゴム(S)が30〜95質量%であることが樹脂
組成物中でのグラフト共重合体の分散性が良好となり、
かつ衝撃強度が高くなることから好ましく、40〜90
質量%であることがより好ましい。グラフト共重合体
(B)の製造方法は特に限定されないが、一例としては
ラテックス状の複合ゴム(S)に上記のビニル系単量体
を加え、一段あるいは多段でラジカル重合させる方法が
挙げられる。この重合には、乳化剤や重合開始剤、連鎖
移動剤等前述のものが利用できる。得られたグラフト共
重合体(B)ラテックスは、塩化カルシウムや硫酸マグ
ネシウム等の金属塩を溶解した熱水中に投入し、塩析・
凝固することにより粉末状として分離回収することがで
きる。
【0027】本発明の熱可塑性樹脂組成物におけるマレ
イミド系共重合体(A)とグラフト共重合体(B)との
配合比率は特に限定されず、広い範囲の割合で製造する
ことができるが、得られる樹脂組成物の耐熱性と耐衝撃
性に優れることから、合計量を100質量%としたとき
マレイミド系共重合体(A)が20〜99質量%となる
様に配合することが好ましい。
【0028】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、マレイ
ミド系共重合体(A)およびグラフト共重合体(B)以
外にも必要に応じてその他の重合体(C)を配合するこ
とができる。その他の重合体(C)としては、特に限定
はなく、例えば、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニト
リル−スチレン−N−置換マレイミド三元共重合体、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレ
イン酸−N−置換マレイミド三元共重合体、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT樹
脂)、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、スチレン−ブタジエン−スチレン(SB
S)、スチレン−ブタジエン(SBR)、水素添加SB
S、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)等のス
チレン系エラストマー、各種オレフィン系エラストマ
ー、各種ポリエステル系エラストマー、ポリスチレン、
メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂)、
アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸メチル共重
合体、ポリアセタール樹脂、変性ポリフェニレンエーテ
ル(変性PPE樹脂)、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、PPS樹脂、PES樹脂、PEEK樹脂、ポリアリ
レート、液晶ポリエステル樹脂およびポリアミド樹脂
(ナイロン)等が挙げられ、
【0029】好ましくは、ポリメタクリル酸メチル、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アク
リロニトリル−スチレン−N−置換マレイミド三元共重
合体、スチレン−無水マレイン酸−N−置換マレイミド
三元共重合体、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート(PBT樹脂)、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET樹脂)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂)、
アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸メチル共重
合体、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE樹
脂)、ポリアミド樹脂であり、これらを目的に応じて単
独で、または、二種以上を併用して用いることができ
る。また、耐擦傷性および表面光沢をさらに改良するな
どの目的で、グルタル酸無水物構造単位を主体とする樹
脂をその他の重合体(C)として用いてもよい。
【0030】その他の重合体(C)を配合する場合のそ
の配合量は、熱可塑性樹脂組成物中0〜50質量部が好
ましく、より好ましくは0〜30質量部である。本発明
の熱可塑性樹脂組成物は、マレイミド系共重合体(A)
とグラフト共重合体(B)さらに、必要に応じてその他
の重合体(C)とをバンバリーミキサー、ロールミル、
二軸押出機等の公知の装置を用いて機械的に混合するこ
とにより得ることができ、適宜これをペレット状に賦形
して成形に用いることができる。さらに、本発明の樹脂
組成物には必要に応じて安定剤、可塑剤、滑剤、難燃
剤、顔料、染料、充填剤、帯電防止剤等を配合し得る。
例えば、安定剤としては、トリフェニルホスファイト
等、滑剤としてはポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックス等、難燃剤としてはトリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート等のホスフェート系難燃
剤、デカプロモビフェニルエーテル、デカプロビモフェ
ニル等の臭素系難燃剤、顔料としては酸化チタン、硫化
亜鉛、酸化亜鉛等、充填剤としてはガラス繊維、アスベ
スト、ウォラストナイト、マイカ、タルク等をその目的
に応じて適宜配合することができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない
限り、以下の例に限定されるものではない。なお、以下
の例中の%および部数は明記しない限りは質量基準とす
る。また、各実施例及び比較例における諸物性は下記の
方法に従って測定した。 アイゾット衝撃強度 1/4ノッチ付き試片を用いASTM D−256にし
たがって測定した。 ビカット軟化点温度 ASTM D−1525−91に準拠して測定した。 成形光沢 酸化チタンを3部配合した熱可塑性樹脂組成物を射出成
形機(J85−ELII:日本製鋼所(株))を用いてシ
リンダー設定温度230℃、金型温度60℃、インジェ
クションスピード50%の条件で100mm×100m
m×3mm板の成形を行った。得られた白着色成形板に
ついて、ASTM D−523−62T(60度鏡面光
沢度)の方法に従い表面光沢の測定を行った
【0032】着色性 カーボンブラックを0.8部添加した熱可塑性樹脂組成
物を、と同様の条件で成形板を調製した。得られた黒
着色成形板について、JIS Z8729に準拠した色
相測定(L*測定)によって行った。 耐候性 で得られた成形板を、サンシャインウェザオメータ
(スガ試験機(株)社製WEL−SUN−DCH型)を
用い、ブラックパネル温度63℃、水12分、乾燥60
分のサイクルで1000時間暴露した。次いで、暴露後
の成形板について、光沢を測定した。 熱分解性 で使用した射出成形機を用い設定温度300℃で、酸
化チタンを添加しない以外は同様の条件で成形を行い、
その表面に発生するシルバーストリークの数を測定し
た。
【0033】参考例1:マレイミド系共重合体(A−
1)の製造 撹拌機付き耐圧重合釜に、 蒸留水 200部 メタクリル酸メチルと2−スルホエチル メタクリル酸ソーダからなる共重合体 0.1部 硫酸ナトリウム 0.3部 を仕込み、次いで、 メチルメタクリレート 25部 スチレン 30部 α−メチルスチレン 25部 N−フェニルマレイミド 20部 n−オクチルメルカプタン 0.25部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 からなる単量体混合物を仕込み、室温で撹拌しながら2
0分間窒素バブリングさせて酸素を除去した後、内温8
0℃で3時間懸濁重合し、その後更に120℃に昇温
し、その温度のまま30分間保持した後、冷却、濾過、
水洗、乾燥して各々平均粒径約200μm、質量平均分
子量103,000のビーズ状マレイミド系共重合体
(A−1)を得た。
【0034】参考例2〜10:マレイミド系共重合体
(A−2)〜(A−10)の製造 参考例1記載の例において、用いる単量体混合物の種類
と量を表1記載のごとく変更し、ビーズ状のマレイミド
系共重合体(A−2)〜(A−10)を得た。
【0035】
【表1】
【0036】 参考例11:ポリオルガノシロキサンラテックス(L−1)の製造 オクタメチルシクロテトラシロキサン 98部 γ−メタクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン 2部 を混合してシロキサン系混合物100部を得た。これに ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.67部 を溶解したイオン交換水300部を添加し、ホモミキサ
ーにて10000回転/分で2分間撹拌した後、ホモジ
ナイザーに200MPaの圧力で1回通し、安定な予備
混合オルガノシロキサンラテックスを得た。一方、試薬
注入容器、冷却管、ジャケット加熱機および攪拌装置を
備えた反応器内に、 ドデシルベンゼンスルホン酸 10部 イオン交換水 90部 とを注入し、10%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶
液を調製した。この水溶液を85℃に加熱した状態で、
予備混合オルガノシロキサンラテックスを4時間に亘っ
て滴下し、滴下終了後1時間温度を維持し、冷却した。
次いでこの反応物を苛性ソーダ水溶液で中和した。この
ようにして得られたポリオルガノシロキサン(L−1)
ラテックスを170℃で30分間乾燥して固形分を求め
たところ、17.7%であった。また、ラテックス中の
ポリオルガノシロキサン(L−1)の重量平均粒子径は
0.05μmであった。
【0037】 参考例12:ポリオルガノシロキサン(L−2)ラテックスの製造 オクタメチルシクロテトラシロキサン 97.5部 γ−メタクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン 0.5部 テトラエトキシシラン 2部 を混合してシロキサン系混合物100部を得た。これに ドデシルベンゼンスルホン酸 1部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1部 イオン交換水 200部 からなる水溶液を添加し、ホモミキサーにて10000
回転/分で2分間撹拌した後、ホモジナイザーに200
MPaの圧力で1回通し、安定な予備混合オルガノシロ
キサンラテックスを得た。この予備混合オルガノシロキ
サンラテックスを、冷却管、ジャケット加熱器および攪
拌装置を備えた反応器内に入れ、攪拌混合しながら80
℃で5時間加熱した後約20℃に冷却し、そのまま48
時間放置した。次いでこの反応物を苛性ソーダ水溶液で
pH7.0に中和し重合を完結した。このようにして得
られたポリオルガノシロキサン(L−2)ラテックスを
170℃で30分間乾燥して固形分を求めたところ、3
6.5%であった。また、ラテックス中のポリオルガノ
シロキサン(L−2)の重量平均粒子径は0.16μm
であった。
【0038】参考例13:複合ゴム(S−1)およびグ
ラフト共重合体(B−1)の製造 試薬注入容器、冷却管、ジャケット加熱機および攪拌装
置を備えた反応器内に、参考例11で製造した ポリオルガノシロキサン(L−1,固形分) 8部 エマールNC−35(ポリオキシエチレンアルキル フェニルエーテルサルフェート;花王(株)製) 0.2部 を採取し、イオン交換水200部((L−1)中の水を
含む)を添加混合した後、 ブチルアクリレート 42部 アリルメタクリレート 0.3部 1,3−ブチレングリコールジメタクリレート 0.1部 t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.11部 の混合物を添加した。
【0039】この反応器に窒素気流を通じることによっ
て、雰囲気の窒素置換を行い、60℃まで昇温した。内
部の液温が60℃となった時点で、 硫酸第一鉄 0.000075部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.000225部 ロンガリット 0.2部 イオン交換水 10部 からなる水溶液を添加し、ラジカル重合を開始させた。
アクリレート成分の重合により、液温は78℃まで上昇
した。1時間この状態を維持し、アクリレート成分の重
合を完結させポリオルガノシロキサン(L−1)とブチ
ルアクリレートゴムとの複合ゴム(S−1)のラテック
スを得た。この複合ゴム(S−1)の質量平均粒子径は
0.11μmであった。
【0040】反応器内部の液温が70℃に低下した後、 ロンガリット 0.25部 イオン交換水 10部 からなる水溶液を添加し、次いで アクリロニトリル 2.5部 スチレン 7.5部 t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.05部 の混合液を2時間にわたって滴下し重合した。滴下終了
後、温度60℃の状態を1時間保持した後、 硫酸第一鉄 0.001部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.003部 ロンガリット 0.2部 エマールNC−35(花王(株)製) 0.2部 イオン交換水 10部 からなる水溶液を添加し、次いで
【0041】 アクリロニトリル 10部 スチレン 30部 t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.2部 の混合液を2時間にわたって滴下し重合した。滴下終了
後、温度60℃の状態を0.5時間保持した後 キュメンヒドロパーオキサイド 0.05部 を添加し、
【0042】さらに温度60℃の状態を0.5時間保持
した後冷却した。このラテックスに ラテムルASK 0.5部 (アルケニルコハク酸ジカリウム塩;花王(株)製) を添加し、ポリオルガノシロキサン(L−1)とブチル
アクリレートゴムとからなる複合ゴムに、アクリロニト
リル、スチレンをグラフト重合させたグラフト共重合体
(B−1)のラテックスを得た。ラテックス中のグラフ
ト共重合体(B−1)の重量平均粒子径は、0.12μ
mであった。次いで、酢酸カルシウムを1%の割合で溶
解した水溶液150部を60℃に加熱し撹拌した。この
中へグラフト共重合体(B−1)のラテックス100部
を徐々に滴下し凝固した。次いで析出物を分離し、洗浄
した後、遠心器(国産遠心器(株)製;H−130E)
を用いて1800回転毎秒の条件で2分間脱水処理し
た。次いで、85℃で24時間乾燥し、グラフト共重合
体(B−1)を得た。また、グラフト共重合体(B−
1)中のアセトン不溶分は85%であった。
【0043】参考例14:複合ゴム(S−2)およびグ
ラフト共重合体(B−2)の製造 試薬注入容器、冷却管、ジャケット加熱機および撹拌装
置を備えた反応器内に、参考例12にて得た ポリオルガノシロキサンラテックス(L−2、固形分) 7.8部 N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム 0.2部 を混合し、蒸留水200部((L−2)中の水を含む)
を添加混合した後、 ブチルアクリレート 47.2部 アリルメタクリレート 0.27部 1,3−ブチレングルコールジメタクリレート 0.07部 キュメンハイドロパーオキサイド 0.11部 の混合物を添加した。この反応器に窒素気流を通じるこ
とによって、雰囲気の窒素置換を行い、60℃まで昇温
した。内部の液温が60℃となった時点で、 硫酸第一鉄 0.00006部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.0002部 ロンガリット 0.16部 蒸留水 6.7部
【0044】からなる水溶液を添加し、ラジカル重合を
開始せしめた。アクリレート成分の重合により、液温は
78℃まで上温した。1時間この状態を維持し、アクリ
レート成分の重合を完結させポリオルガノシロキサン
(L−2)とブチルアクリレートゴムとの複合ゴム(S
−2)ラテックスを得た。得られた複合ゴム(S−2)
の質量平均粒子径は、0.25μmであった。次に、反
応器内部の液温が60℃に低下した後、 ロンガリット 0.4部 蒸留水 6.7部 からなる水溶液を添加し、次いで
【0045】 アクリロニトリル 6.2部 スチレン 18.8部 キュメンハイドロパーオキサイド 0.11部 の混合液を2時間にわたって滴下し重合した。滴下終了
後、温度60℃の状態を1時間保持した後、 硫酸第一鉄 0.00013部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.0004部 ロンガリット 0.15部 蒸留水 6.7部 からなる水溶液を添加し、さらに アクリロニトリル 5部 スチレン 15部 キュメンハイドロパーオキサイド 0.09部 の混合液を2時間にわたって滴下し重合した。滴下終了
後、温度60℃の状態を1時間保持した後冷却し、ポリ
オルガノシロキサン(L−2)とブチルアクリレートゴ
ムとからなる複合ゴム(S−2)に、アクリロニトリ
ル、スチレンをグラフト重合させたグラフト共重合体
(B−2)のラテックスを得た。次いで硫酸アルミニウ
ムを5質量%の割合で溶解した水溶液100部を60℃
に加熱し撹拌した。この中へグラフト共重合体(B−
2)ラテックス100部を徐々に滴下し凝固した。次い
で析出物を分離し、洗浄した後乾燥し、粉末状のグラフ
ト共重合体(B−2)を得た。グラフト共重合体(B−
2)中のアセトン不溶分は87%であった。
【0046】参考例15:複合ゴム(S−3)およびグ
ラフト共重合体(B−3)の製造 試薬注入容器、冷却管、ジャケット加熱機および攪拌装
置を備えた反応器内に、 ポリオルガノシロキサンラテックス(L−2、固形分) 30部 イオン交換水((L−2)中の水を含む) 242.9部 を加え、窒素置換した後に50℃に昇温し、 n−ブチルアクリレート 37.5部 アリルメタクリレート 2.5部 t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.3部 からなる混合物を添加して室温のまま30分間攪拌し
た。次いで、 硫酸第一鉄七水塩 0.0003部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.001部 ロンガリット 0.17部 イオン交換水 5部 からなる水溶液を添加してラジカル重合を開始させ、そ
の後内温70℃で2時間重合を保持し、アクリレートの
重合を完結させ複合ゴム(S−3)ラテックスを得た。
この複合ゴム(S−3)の重量平均粒子径は0.19μ
mであった。
【0047】引き続きこの複合ゴム(S−3)に、 アクリロニトリル 9部 スチレン 21部 t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.3部 からなる混合物を、内温70℃にて45分間にわたり滴
下し、その後70℃で4時間保持し、複合ゴム(S−
3)へのグラフト重合を完結した。このグラフト共重合
体(B−3)ラテックスを、同量の12%塩化カルシウ
ム60℃水溶液中に攪拌しながら投入し、その後、80
℃にて5分間、さらに95℃にて5分間保持することに
より凝固した。次いで析出物を分離し、洗浄した後、脱
水処理した。次いで、85℃で24時間乾燥し、グラフ
ト共重合体(B−3)を得た。このグラフト共重合体
(B−3)中のアセトン不溶分は93%であった。
【0048】参考例16:グラフト共重合体(B−4)
の製造 参考例15において、複合ゴム(S−3)のままで、グ
ラフト重合に用いる単量体をアクリロニトリルおよびス
チレンを全てメチルメタクリレートとした以外は同様に
して重合および凝固回収を行い、グラフト共重合体(B
−4)を得た。このグラフト共重合体(B−4)中のア
セトン不溶分は83%であった。
【0049】参考例17:グラフト共重合体(B−5)
の製造 公知の乳化重合により、質量平均粒子径0.3μmであ
るポリブタジエンゴム50部に、アクリロニトリル15
部およびスチレン35部からなる単量体混合物がグラフ
ト重合したジエンゴム系グラフト共重合体(B−5)を
得た。
【0050】参考例18:グラフト共重合体(B−6)
の製造 公知の乳化重合により、質量平均粒子径0.2μmであ
るポリブタジエンゴム50部に、メタクリル酸メチル3
5部およびスチレン12.5部、アクリロニトリル2.
5部からなる単量体混合物がグラフト重合したジエンゴ
ム系グラフト共重合体(B−6)を得た。
【0051】参考例19:その他の重合体(C−1)の
製造 公知の懸濁重合により、メチルメタクリレート99部、
メチルアクリレート1部からなる、質量平均分子量7
1,000であるビーズ状のアクリル系共重合体(C−
1)を得た。
【0052】実施例1〜10、比較例1〜7:参考例1
〜10で製造したマレイミド系共重合体(A−1)〜
(A−10)、参考例13〜18で得たグラフト共重合
体(B−1)〜(B−6)、必要に応じて参考例19で
得たその他の共重合体(C−1)を表2に記載のごとく
合計100部になる様に、そしてエチレンビスステアリ
ルアミド0.4部、ステアリン酸バリウム0.4部を配
合してヘンシェルミキサーにてブレンドした後、これら
を二軸押出機(日本製鋼所(株)社製、TEX−30
α)に供給し、シリンダー温度250℃で溶融混練しペ
レット状に賦形した。得られたペレットを乾燥後、射出
成形機(日本製鋼所(株)社製、J85ELII型)に供
給し、シリンダー温度250℃、金型温度60℃で射出
成形し、各種試験片を得て物性を評価した。これら樹脂
組成物の評価結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2から明らかなように、実施例1〜10
の熱可塑性樹脂組成物は、アイゾット衝撃強度およびビ
カット軟化点温度、耐熱分解性が高く、光沢や着色性の
成形外観も良好であり、また、加速暴露による耐候性に
も優れていた。一方、比較例1〜7の熱可塑性樹脂組成
物は、アイゾット衝撃強度、耐熱性、耐熱分解性、光沢
や着色性の成形外観、耐候性のいずれかの項目において
劣るものであった。また、実施例1および3より、マレ
イミド系共重合体に使用するマレイミド系単量体がN−
フェニルマレイミドであった場合には、アイゾット衝撃
強度とビカット軟化点温度とのバランスに優れていた。
さらに、実施例1および8〜9より、グラフト共重合体
に使用する複合ゴムの粒子径は0.03〜0.15μm
の範囲にあった方がL*値が低く着色性に優れていた。
特に、実施例1、2、7の熱可塑性樹脂組成物は、これ
まで知られてない高いレベルでアイゾット衝撃強度、耐
熱性、耐熱分解性、成型外観、耐候性のバランスを発現
できる。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、良好な成型樹脂外観と高い耐熱性と耐熱分解性が
得られ、しかも、高いレベルの耐衝撃性等の機械的強度
と耐候性とを有する熱可塑性樹脂組成物を提供すること
ができる。特に、耐衝撃性、耐熱性、耐熱分解性、成形
外観そして耐候性とのバランスは従来知られているゴム
変性熱可塑性樹脂組成物と比べて非常に優れており、本
発明の熱可塑性樹脂組成物は各種工業用材料としての利
用価値が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱可塑性樹脂組成物におけるマレイミ
ド系共重合体(A)の配合割合を示す組成三角座標。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−置換マレイミド、アルキル(メタ)
    アクリレート単位及び共重合可能な他の単量体で構成さ
    れる三角座標において、a点(N−置換マレイミド1質
    量%、アルキル(メタ)アクリレート単位1質量%、共
    重合可能な他の単量体98質量%)、b点(N−置換マ
    レイミド1質量%、アルキル(メタ)アクリレート単位
    30質量%、共重合可能な他の単量体69質量%)、c
    点(N−置換マレイミド71質量%、アルキル(メタ)
    アクリレート単位29質量%、共重合可能な他の単量体
    0質量%)、及びd点(N−置換マレイミド99質量
    %、アルキル(メタ)アクリレート単位1質量%、共重
    合可能な他の単量体0質量%)の4点を結んで形成され
    る領域内にある単量体単位組成のマレイミド系共重合体
    (A)とポリオルガノシロキサン/アルキル(メタ)ア
    クリレート複合ゴム(S)に1種または2種以上のビニ
    ル系単量体がグラフト重合されてなるグラフト共重合体
    (B)を含有する熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 N−置換マレイミドが、N−フェニルマ
    レイミドである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 グラフト共重合体(B)に用いられるポ
    リオルガノシロキサン/アルキル(メタ)アクリレート
    複合ゴム(S)の質量平均粒子径が0.01〜1.0μ
    mである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 グラフト共重合体(B)に用いられるポ
    リオルガノシロキサン/アルキル(メタ)アクリレート
    複合ゴム(S)の質量平均粒子径が0.03〜0.15
    μmである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
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