JP2002020438A - グラフト共重合体およびこれを含む熱可塑性樹脂組成物ならびにその成形品 - Google Patents

グラフト共重合体およびこれを含む熱可塑性樹脂組成物ならびにその成形品

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JP2002020438A
JP2002020438A JP2000205700A JP2000205700A JP2002020438A JP 2002020438 A JP2002020438 A JP 2002020438A JP 2000205700 A JP2000205700 A JP 2000205700A JP 2000205700 A JP2000205700 A JP 2000205700A JP 2002020438 A JP2002020438 A JP 2002020438A
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polyorganosiloxane
graft copolymer
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thermoplastic resin
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JP2000205700A
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English (en)
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Nobumitsu Fukuyama
信光 福山
Yoshihiro Nakai
義博 中井
Hideyuki Fujii
秀幸 藤井
Hideyuki Shigemitsu
英之 重光
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温下だけでなく、低温環境下においても耐
衝撃性および耐候性に優れ、かつ透明性も良好な熱可塑
性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 アリール基を含有するポリオルガノシロ
キサン(A)に対し、シアン化ビニル系単量体単位、芳
香族アルケニル単位、アルキル(メタ)アクリレート単
位から選ばれた少なくとも1種の単量体単位(B’)が
グラフト重合しているグラフト共重合体(C)を使用す
る。このグラフト共重合体(C)を配合した熱可塑性樹
脂組成物は、常温下だけでなく、低温環境下においても
耐衝撃性および耐候性に優れ、かつ透明性も良好とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は常温、低温環境下に
おける耐衝撃性および耐候性に優れ、かつ透明性にも優
れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル樹脂は透明性および耐候性に優
れ、美麗な外観を有する成形材料である一方、耐衝撃性
が低いという欠点がある。アクリル樹脂のような硬質樹
脂を弾性体で補強して耐衝撃性を付与することは従来か
ら一般的に行われており、弾性体としては、ABS樹脂
が代表的なものである。しかし、ABS樹脂は弾性体成
分としてジエン系ゴムを含んでいるため耐候性が悪く、
ABS樹脂で補強された樹脂は屋外での使用が制限され
る場合が多い。このため、ジエン系以外の弾性体成分を
有する弾性体を用いて、耐候性を兼ね備えた耐衝撃性樹
脂を製造することが種々提案されており、例えば、アル
キル(メタ)アクリレート系ゴムやポリジメチルシロキ
サンに代表される弾性体成分が挙げられる。
【0003】ところが、ポリアルキル(メタ)アクリレ
ートゴムをゴム基質にしたグラフト共重合体を樹脂に配
合した場合の耐衝撃性は、常温条件下では満足できる程
度であるが、氷点下のような低温環境下では著しく低下
し、例えば、自動車外装用部品や電気機器部品のように
寒冷雰囲気での強度が必要となる用途での使用には制限
があった。一方、ポリジメチルシロキサンをゴム基質と
した共重合体を樹脂に配合した場合は、低温環境下での
耐衝撃性は改良される。しかし、この共重合体をアクリ
ル樹脂に配合して得られたアクリル樹脂組成物は、この
共重合体とアクリル樹脂との屈折率差が大きいため、透
明性が著しく低く、ポリジメチルシロキサンのみをゴム
基質として使用することは困難であることが米国特許
3,898,300号公報に示されている。そこで、ポ
リアルキル(メタ)アクリレート系ゴムとポリオルガノ
シロキサンを複合化させたものをアクリル樹脂に配合し
て耐衝撃性と透明性を向上させる方法が、特開平8−2
83359号公報に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなポリアルキル(メタ)アクリレート/ポリオルガノ
シロキサン系複合ゴムをアクリル樹脂に配合して得られ
るアクリル系樹脂組成物においては、この樹脂組成物の
透明性を確保するために、複合ゴム中のポリオルガノシ
ロキサンの使用量を制限する必要があった。一方、樹脂
組成物の低温環境下での耐衝撃性を改善するためには、
ポリオルガノシロキサン量を多くする必要があった。こ
のように、従来のポリジメチルシロキサンや、ポリアル
キル(メタ)アクリレート/ポリオルガノシロキサン系
複合ゴムを使用した場合、透明性と低温環境下の耐衝撃
性を両立させることは困難であった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、常温下だけでなく、低温環境下においても耐衝撃性
および耐候性に優れ、かつ透明性も良好な熱可塑性樹脂
組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる現状に鑑み鋭意検
討した結果、本発明者らはアリール基を含有するポリオ
ルガノシロキサンを含むグラフト共重合体を樹脂に配合
することによって、樹脂組成物の優れた透明性および耐
候性を確保したまま、低温環境下での耐衝撃性を改良す
る手法を見出すに至った。本発明のグラフト共重合体
(C)は、アリール基を含有するポリオルガノシロキサ
ン(A)に対し、シアン化ビニル系単量体単位、芳香族
アルケニル単位、アルキル(メタ)アクリレート単位か
ら選ばれた少なくとも1種の単量体単位(B’)がグラ
フト重合していることを特徴とする。本発明の熱可塑性
樹脂組成物は、上記グラフト共重合体(C)と、シアン
化ビニル系単量体単位、芳香族アルケニル単位、アルキ
ル(メタ)アクリレート単位から選ばれた少なくとも1
種の単量体単位を構成成分として含む(共)重合体
(D)とを有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用されるアリール基を含有するポリオルガノ
シロキサン(A)とは、珪素原子に少なくとも一つのア
リール基を有するシロキサン単位を含有するものであ
る。アリール基の例としては、フェニル基、ナフチル
基、アルキル核置換フェニル基、アルキル核置換ナフチ
ル基、ハロゲン核置換フェニル基およびハロゲン核置換
ナフチル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基または
核置換フェニル基である。
【0008】このようなアリール基を含有するポリオル
ガノシロキサン(A)は、例えば、アリール基含有直鎖
状オルガノシロキサンを含む単量体混合物を酸触媒の存
在下で重合して製造できる。使用されるアリール基含有
直鎖状オルガノシロキサンとしては、例えば、シロキサ
ン結合をしている珪素原子の少なくとも一つにアリール
基を有し、かつ、両末端に水酸基またはアルコキシ基を
置換基として有するオルガノシロキサンが挙げられる。
このようなアリール基含有直鎖状オルガノシロキサンの
具体例としては、下記の化学式(I)または(II)で
表される構造のものが挙げられる。
【化1】 (化学式(I)中、R1、R2、R5およびR6は、水素あ
るいはアルキル基で、それぞれ同一または異なる置換基
である。R3およびR4はアリール基で、それぞれ同一ま
たは異なる置換基である。Xは水酸基またはアルコキシ
基、mは1以上の整数、nは整数である。)
【化2】 (化学式(II)中、R1、R2、R3、R5およびR
6は、水素あるいはアルキル基でそれぞれ同一または異
なる置換基である。R4はアリール基、Xは水酸基また
はアルコキシ基、mは1以上の整数、nは整数であ
る。)
【0009】アリール基含有直鎖状オルガノシロキサン
中のアルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エト
キシ基、ノルマルプロポキシ基等が挙げられ、好ましく
はメトキシ基である。また、アリール基含有直鎖状オル
ガノシロキサン中のアリール基の具体例としては、フェ
ニル基、ナフチル基、アルキル核置換フェニル基、アル
キル核置換ナフチル基、ハロゲン核置換フェニル基およ
びハロゲン核置換ナフチル基等が挙げられる。アリール
基含有直鎖状オルガノシロキサン中に任意に含まれるア
ルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、ノル
マルブチル基、イソブチル基、ノルマルプロピル基およ
びイソプロピル基等が挙げられる。このようなアリール
基含有直鎖状オルガノシロキサンのさらに具体的な例と
しては、下記化学式(III)または(IV)で表され
る構造を有するオルガノシロキサンが挙げられる。
【化3】 (化学式(III)中、Xは水酸基またはメトキシ基、
mは1以上の整数、nは整数である。)
【化4】 (化学式(IV)中、Xは水酸基またはメトキシ基、m
は1以上の整数、nは整数である。)
【0010】アリール基含有直鎖状オルガノシロキサン
としては、アリール基含有直鎖状オルガノシロキサン中
のアリール基の含有量が、全珪素原子に結合したシロキ
サン結合以外の結合基の数を100としたときに、アリ
ール基の数が5〜95であるものが好ましく、さらに好
ましくは5〜50であり、より好ましくは10〜40で
ある。このようなアリール基含有直鎖状オルガノシロキ
サンを使用すると、最終的に得られる熱可塑性樹脂組成
物の透明性がより優れ好ましい。アリール基の数が5未
満または95を超えると、最終的に得られる熱可塑性樹
脂組成物の透明性や耐衝撃性が不十分となる場合があ
る。さらに、アリール基含有直鎖状オルガノシロキサン
としては、25℃で測定した粘度が0.01〜10Pa
・sであることが好ましく、さらに好ましくは0.01
〜1Pa・s、さらに好ましくは0.01〜0.2Pa
・sである。このような粘度のアリール基含有直鎖状オ
ルガノシロキサンを使用すると、最終的に得られる熱可
塑性樹脂組成物の透明性や耐衝撃性がより優れ好まし
い。粘度が0.01未満ではこれらを含む樹脂組成物を
押出、成形加工する際に揮発する。また、10Pa・s
を超えると、ポリオルガノシロキサンラテックスを製造
する時に分散不良となり、ラテックスの安定性が低下す
る場合がある。このようなアリール基含有直鎖状オルガ
ノシロキサンは、例えば、ポリメチルフェニルメトキシ
シロキサン(東芝シリコーン(株)製「XF40−B6
197」)、ポリメチルフェニルシロキサン(「YF3
804」)およびポリメチルフェニルメトキシシロキサ
ン(「XF40−B6626」)として工業的に入手可
能である。
【0011】アリール基を含有するポリオルガノシロキ
サン(A)を構成する単量体混合物には、上述したアリ
ール基含有直鎖状オルガノシロキサン以外のシロキサン
成分が必要に応じて含まれていても良い。シロキサン成
分としては、例えば、ジメチルシロキサン等のアリール
基を含有しない直鎖状ジオルガノシロキサンや環状ジオ
ルガノシロキサンが挙げられる。このようなシロキサン
成分が使用される場合には、アリール基含有直鎖状ジオ
ルガノシロキサン20〜99質量%に対して、1〜80
質量%の範囲で使用されることが好ましい。環状ジオル
ガノシロキサンとしては、アリール基を含有するポリオ
ルガノシロキサン(A)製造時の生産性が優れることか
ら、3員環以上の環状ジアルキルシロキサンが好まし
い。その具体例としては、ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメ
チルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキ
サシロキサン等が挙げられる。これらは単独で、または
二種以上併用して使用できる。
【0012】アリール基を含有するポリオルガノシロキ
サン(A)は、上記の単量体混合物を酸触媒の存在下で
乳化重合することによって製造できる。まず、アリール
基含有直鎖状オルガノシロキサンを含む単量体混合物に
乳化剤、酸触媒、水を加え、さらに必要に応じて、ビニ
ル重合性官能基含有シロキサンやシロキサン系架橋剤を
添加し、得られた混合物を乳化する。乳化方法として
は、高速撹拌による混合、ホモジナイザー等の高圧乳化
装置による混合、多孔質膜を用いた膜乳化法、スタティ
ックミキサーを用いた流動混合等の方法が挙げられる
が、アリール基を含有するポリオルガノシロキサン
(A)ラテックスの粒子径分布を制御しやすいことから
ホモジナイザーの使用が好ましい。また、混合物を製造
する場合には、始めにアリール基含有直鎖状オルガノシ
ロキサンを含む単量体混合物と、ビニル重合性官能基含
有シロキサンと、シロキサン系架橋剤とを混合して均質
化させてシロキサン系化合物の混合物をあらかじめ調製
し、次に、これに乳化剤および酸触媒を添加した後、水
を混合する方法が好ましい。このような方法で混合する
と、より均質に乳化することができる。
【0013】ついで、上記の方法で調製した乳化液を加
熱処理して反応させることによって、ポリオルガノシロ
キサン(A)ラテックスを製造できる。加熱温度は50
℃以上が好ましく、さらに好ましくは80℃以上であ
る。また、加熱時間は2時間以上、さらに好ましくは5
時間以上である。重合時には、ラテックスの粘度上昇を
抑制するために、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、
硫酸カルシウム、塩化ナトリウム、塩化アルミニウム等
の無機電解質を添加してもよい。また、重合時に使用す
る水の量には特に制限はないが、ポリオルガノシロキサ
ン(A)ラテックスの安定性とポリオルガノシロキサン
(A)の生産性がともに優れることから、シロキサン系
化合物の混合物100質量部に対し100〜1000質
量部が好ましく、より好ましくは150〜500質量
部、さらに好ましくは150〜300質量部の範囲であ
る。100質量部未満の場合にはラテックスの安定性が
損なわれやすくなる。500質量部を超える場合には、
得られるポリオルガノシロキサン(A)ラテックスが希
薄になり、その結果、単量体単位(B’)のグラフト重
合工程における生産性が著しく低下する場合がある。重
合反応は、反応液を冷却し、さらに苛性ソ−ダ、苛性カ
リ、炭酸ナトリウムおよびアンモニアなどのアルカリ性
物質を添加して中和することによって停止することがで
きる。また、加熱処理して反応させた乳化液を冷却後、
中和するまでの時間は、アリール基を含有するポリオル
ガノシロキサン(A)の分子量に影響し、中和までの保
持時間を長くするほど分子量が増大する。そのため、中
和までの保持時間を1時間以上、より好ましくは10時
間以上として、ポリオルガノシロキサン(A)の分子量
を制御することが好ましい。好ましくはポリオルガノシ
ロキサン(A)の重量平均分子量は10000以上であ
る。
【0014】アリール基を含有するポリオルガノシロキ
サン(A)のその他の重合方法としては、アリール基含
有直鎖状オルガノシロキサンを含む単量体混合物、乳化
剤、水と、必要に応じてビニル重合性官能基含有シロキ
サンおよびシロキサン系架橋剤等を添加した混合物を上
記のようにして乳化させた後、これを、加熱した酸触媒
を含む水溶液中に連続的に滴下させて重合することもで
きる。
【0015】アリール基を含有するポリオルガノシロキ
サン(A)の製造時に、必要に応じて使用されるビニル
重合性官能基含有シロキサンとしては、ビニル重合性官
能基を有し、かつ、他のオルガノシロキサンとシロキサ
ン結合を介して結合できるものであれば特に制限はない
が、他のオルガノシロキサンとの反応性が優れることか
らビニル重合性官能基を含有する各種アルコシキシラン
化合物が好ましい。ビニル重合性官能基含有シロキサン
を使用すると、これがグラフト交叉剤として作用し、得
られたポリオルガノシロキサン(A)と重合体(B)と
を容易に複合化でき好ましい。
【0016】ビニル重合性官能基含有シロキサンの具体
例としては、β−メタクリロキシエチルジメトキシメチ
ルシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメトキシメチ
ルシラン、γ−メタクリロキシプロピルメトキシジメチ
ルシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルエトキシジエチルシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルジエトキシメチルシ
ランおよびδ−メタクリロキシブチルジエトキシメチル
シラン等のメタクリロキシシロキサン、テトラメチルテ
トラビニルシクロテトラシロキサン等のビニルシロキサ
ン、p−ビニルフェニルジメトキシメチルシランさらに
γ−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、γ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト
シロキサンが挙げられ、一種単独で、または二種以上を
併用することができる。ビニル重合性官能基含有シロキ
サン使用量の好ましい範囲は、アリール基を含有するポ
リオルガノシロキサン(A)を100モル%とした場
合、ビニル重合性官能基含有シロキサン単位が0.3〜
3モル%となる範囲であり、より好ましくは0.5〜2
モル%、さらに好ましくは0.5〜1モル%である。
0.3モル%未満では、単量体単位(B’)のグラフト
重合が不十分となり、最終的に得られる熱可塑性樹脂組
成物の耐衝撃性や透明性が悪化する場合がある。3モル
%を超えると、ゴムの架橋構造が過度に発達し、その結
果、熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が低下する場合があ
る。
【0017】また、アリール基を含有するポリオルガノ
シロキサン(A)の製造時に、必要に応じて使用される
シロキサン系架橋剤としては、3官能性または4官能性
のシラン系架橋剤、例えばトリメトキシメチルシラン、
トリエトキシフェニルシラン、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトラブトキシシランおよびテ
トラn−プロピルオキシシラン等が用いられる。
【0018】乳化剤としては、通常のアニオン系乳化剤
もしくはノニオン系乳化剤が使用できる。アニオン系乳
化剤の例としては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナ
トリウム、スルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウ
ム、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、アルケニ
ルコハク酸ジカリウム、ロジン酸石鹸およびオレイン酸
ナトリウム等が挙げられる。これらのうち、特にアルキ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸
ナトリウム等のスルホン酸塩系乳化剤の使用が好まし
い。ノニオン系乳化剤としては、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンエチルエー
テルおよびポリオキシエチレンラウリルエーテル等が使
用できる。これら乳化剤は一種または二種以上を併用す
ることができる。上記乳化剤の使用量には特に制限はな
いが、アリール基を含有するポリオルガノシロキサン
(A)製造時の乳化ラテックスの安定性が優れるととも
に、最終的に得られる熱可塑性樹脂組成物の熱着色性を
考慮すると、乳化剤の量はアリール基を含有するポリオ
ルガノシロキサン(A)100質量部に対し、0.05
〜20質量部の範囲が好ましく、より好ましくは0.0
5〜5質量部、さらに好ましくは0.1〜2質量部の範
囲である。0.05質量部未満では、アリール基含有直
鎖状オルガノシロキサンの分散が不十分となり、アリー
ル基を含有するポリオルガノシロキサン(A)の製造が
困難になる場合がある。一方、20質量部を超えると、
熱可塑性樹脂組成物中に残存する乳化剤量が多くなり、
その結果、熱着色しやすくなる場合がある。
【0019】酸触媒としては、脂肪族スルホン酸、脂肪
族置換ベンゼンスルホン酸および脂肪族置換ナフタレン
スルホン酸等のスルホン酸類および硫酸、塩酸、硝酸、
リン酸などの鉱酸類が挙げられる。この中でも、重合時
の乳化ラテックスの安定化作用を有する点で脂肪族置換
ベンゼンスルホン酸が好ましく、より好ましくはn−ド
デシルベンゼンスルホン酸である。
【0020】このようにして得られたアリール基を含有
するポリオルガノシロキサン(A)に対してグラフト重
合する単量体単位(B’)は、シアン化ビニル系単量体
単位、芳香族アルケニル単位、アルキル(メタ)アクリ
レート単位から選ばれた少なくとも1種を含む。ここで
使用されるシアン化ビニル系単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリル等が使
用でき、これらのなかではアクリロニトリルが好まし
い。芳香族アルケニル単量体としては、スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチ
レン等が使用でき、これらのなかではスチレンが好まし
い。アルキル(メタ)アクリレートとしては、アルキル
基の炭素数が2〜8のものが好ましく、例えば、アクリ
ル酸と、炭素数が2〜8の直鎖状または側鎖を有するア
ルコールとのエステルが使用される。具体的には、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸−2−ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸−t−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸−2−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸−t−ブチル、メタク
リル酸ベンジル等が使用でき、特にアクリル酸−n−ブ
チル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸
が好ましく、さらに好ましくは、アクリル酸−n−ブチ
ルである。単量体単位(B’)には上記の単量体のうち
1種以上が含まれていればよいが、少なくともメチルメ
タクリレート単位を使用することが好ましい。さらに好
ましくは、単量体単位(B’)100質量%中には50
質量%以上のメチルメタクリレートが含まれることが好
ましい。50質量%未満では、最終的に得られる熱可塑
性樹脂組成物の透明性が低下する場合がある。この場
合、50質量%以下の範囲で使用されるその他の成分と
しては、シアン化ビニル系単量体単位、芳香族アルケニ
ル単位、アルキル(メタ)アクリレート単位の単量体を
単独で、または二種以上を併用して使用できる。
【0021】また、ここで単量体単位(B’)として
は、この単量体単位(B’)を重合させて得られる重合
体(B)の屈折率が、アリール基を含有するポリオルガ
ノシロキサン(A)の屈折率と同程度となるように選択
され、これらの屈折率の差が小さくなるように調整され
ることが好ましい。さらには、これらの差が0.02以
下となることが好ましい。また、後述するように、
(共)重合体(D)との屈折率差も小さくすることが好
ましい。単量体単位(B’)は、アリール基を含有する
ポリオルガノシロキサン(A)100質量部に対して、
10〜500質量部の範囲でグラフト重合されることが
好ましく、より好ましくは30〜150質量部、さらに
好ましくは45〜100質量部である。10質量部未満
では最終的に得られる熱可塑性樹脂組成物の衝撃強度が
低下する場合があり、一方、500質量部を超えると、
得られるグラフト共重合体(C)中のアリール基を含有
するポリオルガノシロキサン(A)量が相対的に低下す
るため、最終的に得られる熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃
性が不十分となる場合がある。
【0022】ここで単量体単位(B’)を、アリール基
を含有するポリオルガノシロキサン(A)に対してグラ
フト重合方法する方法には特に制限はないが、アリール
基を含有するポリオルガノシロキサン(A)が乳化重合
によって容易に調製され、乳化ラテックスの状態で供給
されることが容易であることから、グラフト重合も乳化
重合で行うことが好ましい。乳化グラフト重合の例とし
て、アリール基を含有するポリオルガノシロキサン
(A)ラテックスの存在下に、単量体単位(B’)を一
括で、または連続的、または断続的に添加してラジカル
重合する方法が挙げられる。また、グラフト重合の際に
は、重合体(B)の分子量調節やグラフト率制御のため
に、公知の連鎖移動剤や、ラテックスの粘度やpHを調
節するための公知の無機電解質等を使用することができ
る。また、これらの種類および添加量についても特に制
限はない。また乳化グラフト重合においては、各種の乳
化剤を必要に応じて使用することができる。乳化剤の具
体例としては、上述したアリール基を含有するポリオル
ガノシロキサン(A)の製造時に用いられるものと同じ
ものを例示できる。好ましくはN−ラウロイルサルコシ
ン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等のアニオン系
乳化剤である。使用されるラジカル重合開始剤として
は、過酸化物、アゾ系開始剤または酸化剤・還元剤を組
み合わせたレドックス系開始剤が用いられる。この中で
レドックス系開始剤が好ましく、特に硫酸第一鉄・エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩・ロンガリット・ヒ
ドロパーオキサイドを組み合わせたスルホキシレート系
開始剤が好ましい。
【0023】上記のように製造したグラフト共重合体
(C)ラテックスから粒状のグラフト共重合体(C)を
得るためには、このラテックスを凝固剤を溶解させた熱
水中に投入して、凝析、固化する。そして、この凝析、
固化されたグラフト共重合体(C)を、水または温水中
に再分散させてスラリー状とし、これを気流乾燥機等で
乾燥することによって、粒状のグラフト共重合体(C)
が得られる。ここで用いられる凝固剤としては、硫酸、
塩酸、リン酸および硝酸等の無機酸、塩化カルシウム、
酢酸カルシウムおよび硫酸アルミニウム等の金属塩等を
用いることができるが、グラフト共重合体(C)の生産
性が優れ、また、最終的に得られる熱可塑性樹脂組成物
の成型時における熱着色性を考慮すると、金属塩を使用
することが好ましい。
【0024】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、グラフト
共重合体(C)と(共)重合体(D)を含有するもので
ある。(共)重合体(D)は、アルキル(メタ)アクリ
レート単位、芳香族アルケニル単位、シアン化ビニル系
単量体単位から選ばれた少なくとも1種の単量体単位
と、必要に応じてこれらと共重合可能な単量体単位とを
重合させて得られる。ここで使用されるシアン化ビニル
系単量体単位、芳香族アルケニル単位、アルキル(メ
タ)アクリレート単位としては、上述の単量体単位
(B’)として例示したものと同様のものを使用できる
が、好ましくは、少なくともメチルメタクリレート単位
を使用することが好ましい。さらに好ましくは、単量体
単位100質量%中には50質量%以上のメチルメタク
リレートが含まれることが好ましい。(共)重合体
(D)の製造方法については特に限定されないが懸濁重
合、溶液重合、塊状重合といった公知の方法により製造
できる。
【0025】熱可塑性樹脂組成物100質量%中におけ
るグラフト共重合体(C)の含有量は、好ましくは10
〜100質量%、さらに好ましくは20〜80質量%で
ある。10質量%未満では、熱可塑性樹脂組成物中のア
リール基を含有するポリオルガノシロキサン(A)量が
相対的に低下し、熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が低下
する場合がある。グラフト共重合体(C)と(共)重合
体(D)とを配合する方法としては、溶融混合する方法
が好ましい。この場合、溶融混合の前に、公知の安定
剤、滑剤、可塑剤、染料、顔料、充填剤、帯電防止剤等
を必要に応じて適宜添加し、V型ブレンダーやヘンシェ
ルミキサー等で混合した後、ミキシングロール、スクリ
ュー式押出機、バンバリーミキサー等を用いて150〜
300℃で溶融混練する。このようにして得られた熱可
塑性樹脂組成物を、押出機、射出成形機、押出成形機等
で熱成形することによって、透明性、耐衝撃性、耐候性
に優れたフィルム状またはシート状の成形品を製造でき
る。また、射出成形機等で成形加工することによって、
透明性、耐衝撃性、耐候性に優れた立体的な形状の成形
品を製造できる。成形品としては、バンパー、ルーフガ
ーニッシュ、ドアミラー、テールランプ等の自動車外装
品やこれらの被覆材料、そしてOA機器操作部分、表示
板、エアコン室外機等といった電気機器外装品やこれら
の被覆材料に塗装の代替として利用される。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、こ
の実施例によって本発明はなんら制限されるものではな
い。なお、実施例および比較例において『部』および
『%』は特に断らない限り『質量部』および『質量%』
を意味する。 [参考例1]アリール基を含有するポリオルガノシロキ
サン(A−1)ラテックスの製造 末端メトキシジフェニルジメチルシロキサン(東芝シリ
コーン社製XF40−B6197:ジフェニルシロキサ
ン含量=34mol%、25℃における粘度:0.04
Pa・s)76.3部、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン(東芝シリコーン社製TSF−404)18.7
部およびγ−メタクリロイルオキシプロピルジメトキシ
メチルシラン5部を混合し、シロキサン混合物100部
を得た。次にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムお
よびドデシルベンゼンスルホン酸をそれぞれ1部シロキ
サン混合物に加え、撹拌した後、蒸留水200部を加
え、ホモミキサーにて10,000rpmで予備撹拌し
た後、ホモジナイザーにより40MPa の圧力で4回
処理することで乳化、分散させ、オルガノシロキサンラ
テックスを得た。この混合液をコンデンサーおよび撹拌
翼を備えたセパラブルフラスコに移し、混合、撹拌しな
がら80℃で5時間加熱した後20℃で放置した。そし
て、16時間後に5%水酸化ナトリウム水溶液でこのラ
テックスのpHを7.4に中和し、重合を完結しアリー
ル基を含有するポリオルガノシロキサン(A−1)ラテ
ックスを得た。このようにして得られたアリール基を含
有するポリオルガノシロキサン(A−1)ラテックスの
固形分は29.1%、吸光度は0.288であった。ま
た、(A−1)中のアリール基を含有するポリオルガノ
シロキサンの重量平均分子量は、56000であり、2
3℃で測定した屈折率は1.493であった。
【0027】[参考例2]アリール基を含有するポリオ
ルガノシロキサン(A−2)ラテックスの製造 末端メトキシジフェニルジメチルシロキサン(東芝シリ
コーン社製XF40−B6197)を78.7部とし、
オクタメチルシクロテトラシロキサン(東芝シリコーン
社製TSF−404)を19.3部とし、さらにγ−メ
タクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシランを
2部に変更した以外は参考例1と同様にしてアリール基
を含有するポリオルガノシロキサン(A−2)ラテック
スを得た。このようにして得られたアリール基を含有す
るポリオルガノシロキサン(A−2)ラテックスの固形
分は28.7%、吸光度は0.275であった。また、
(A−2)中のアリール基を含有するポリオルガノシロ
キサンの重量平均分子量は75000であり、23℃で
測定した屈折率は1.495であった。
【0028】[参考例3]アリール基を含有するポリオ
ルガノシロキサン(A−3)ラテックスの製造 末端メトキシジフェニルジメチルシロキサンを85.5
部とし、オクタメチルシクロテトラシロキサンを9.5
部に変更した以外は参考例1と同様にしてアリール基を
含有するポリオルガノシロキサン(A−3)ラテックス
を得た。このようにして得られたアリール基を含有する
ポリオルガノシロキサン(A−3)ラテックスの固形分
は29.1%、吸光度は0.28であった。また、(A
−3)中のアリール基を含有するポリオルガノシロキサ
ンの重量平均分子量は48000であり、23℃で測定
した屈折率は1.501であった。
【0029】[参考例4]アリール基を含有するポリオ
ルガノシロキサン(A−4)ラテックスの製造 末端メトキシジフェニルジメチルシロキサンを88.2
部とし、オクタメチルシクロテトラシロキサンを9.8
部とし、さらにγ−メタクリロイルオキシプロピルジメ
トキシメチルシランを2部に変更した以外は参考例1と
同様にしてアリール基を含有するポリオルガノシロキサ
ン(A−4)ラテックスを得た。このようにして得られ
たアリール基を含有するポリオルガノシロキサン(A−
4)ラテックスの固形分は29.8%、吸光度は0.2
70であった。また、(A−4)中のアリール基を含有
するポリオルガノシロキサンの重量平均分子量は400
00であり、23℃で測定した屈折率は1.505であ
った。
【0030】[参考例5]ポリオルガノシロキサン(A
−5)ラテックスの製造 オクタメチルシクロテトラシロキサン98部、γ−メタ
クリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン2
を混合し、シロキサン混合物100部を得た。次にドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびドデシルベン
ゼンスルホン酸をそれぞれ1部シロキサン混合物に加
え、撹拌した後、蒸留水200部を加え、ホモミキサー
にて10,000rpmで予備撹拌した後、ホモジナイ
ザーにより40MPa の圧力で4回処理して乳化、分
散させ、オルガノシロキサンラテックスを得た。この混
合液をコンデンサーおよび撹拌翼を備えたセパラブルフ
ラスコに移し、混合、撹拌しながら80℃で5時間加熱
した後20℃で放置した。そして、16時間後に5%水
酸化ナトリウム水溶液でこのラテックスのpHを7.4
に中和して、重合を完結し、ポリオルガノシロキサン
(A−5)ラテックスを得た。このようにして得られた
ポリオルガノシロキサン(A−5)ラテックスの固形分
は29.1%、吸光度は0.130であった。また、ポ
リオルガノシロキサン(A−5)の重量平均分子量は2
2000であり、23℃で測定した屈折率は1.407
であった。
【0031】[参考例6]共重合体(D−2)の製造 冷却管、ジャケット加熱機および攪拌装置を備えた耐圧
反応器内に、水150部、アクリロニトリル2.5部、
スチレン7.5部、メタクリル酸メチル90部、アゾビ
スイソブチロニトリル0.20部、ターシャリードデシ
ルメルカプタン0.4部およびポリビニルアルコール
0.7部を仕込み、碇型攪拌棒を用いて400回転毎分
の条件で攪拌した。次いで、ジャケット加熱機により内
温を75℃まで昇温し、2時間重合反応を行った。次
に、再びジャケット加熱機により内温を110℃まで昇
温し、20分間保持することで反応を完結させた。内容
物を冷却後、遠心脱水機を用いて洗浄、脱水を繰り返
し、さらに得られた固形物を乾燥し、白色粒状の共重合
体(D−2)を得た。この重合体(D−2)のジメチル
ホルムアミド中25℃で測定した還元粘度(ηsp/
C)は0.50dl/g、23℃で測定した屈折率は
1.501であった。
【0032】[実施例1]グラフト共重合体(C−1)
の製造 窒素ガス導入管、試薬注入容器、冷却管、ジャケット加
熱機および撹拌装置を備えた反応器内に、アリール基含
有ポリオルガノシロキサン(A−1)ラテックス24
4.7部(固形分として70.0部)、硫酸第1鉄0.
00001部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
0.00003部およびロンガリット0.3部を蒸留水
10部に溶解させた水溶液と、蒸留水320部を添加し
た。この反応器に窒素気流を通じることによって、雰囲
気の窒素置換を行い、60℃まで昇温した。内部の液温
が60℃になった時点で、メタクリル酸メチル28.5
部、メタクリル酸1.5部、t−ブチルハイドロパーオ
キサイド0.12部の混合物を2時間にわたって滴下
し、単量体単位(B’−1)をグラフト重合させるラジ
カル重合を開始させた。なお、別途、懸濁重合により調
製した重合体(B−1)(メタクリル酸メチル95部、
メタクリル酸5部)の23℃での屈折率は1.489で
あった。滴下終了後、2時間保持し冷却した。動的光散
乱法により求めたラテックス中のグラフト共重合体(C
−1)の固形分、重量平均粒子径は、それぞれ22.5
%、0.303μmであった。ついでグラフト共重合体
(C−1)ラテックスを65℃に加熱した5%酢酸カル
シウム水溶液150部に滴下し凝固させた。得られた粉
体状のグラフト共重合体を85℃で24時間乾燥してグ
ラフト共重合体(C−1)を得た。このグラフト共重合
体(C−1)中のアセトン不溶分は78%であった。使
用したアリール基含有ポリオルガノシロキサン(A−
1)および重合体(B−1)を、その屈折率とともに表
1に示す。
【0033】[実施例2]グラフト共重合体(C−2)
の製造 使用するアリール含有ポリオルガノシロキサンラテック
スを(A−1)から(A−2)に変更した以外は実施例
1と同様にしてグラフト共重合体(C−2)を得た。動
的光散乱法により求めたラテックス中のグラフト共重合
体(C−2)の固形分、質量平均粒子径は、それぞれ2
3.7%、0.330μmであった。ついでグラフト共
重合体(C−2)の重合ラテックスを65℃に加熱した
5%酢酸カルシウム水溶液150部に滴下し凝固させ
た。得られた粉体状のグラフト共重合体を85℃で24
時間乾燥してグラフト共重合体(C−2)を得た。この
グラフト共重合体(C−2)中のアセトン不溶分は82
%であった。使用したアリール基含有ポリオルガノシロ
キサン(A−2)および重合体(B−1)を、その屈折
率とともに表1に示す。
【0034】[実施例3]グラフト共重合体(C−3)
の製造 使用するアリール含有ポリオルガノシロキサンラテック
スを(A−1)から(A−3)に変更し、単量体単位と
して、メタクリル酸メチル28.5部、メタクリル酸
1.5部の代わりに、メタクリル酸メチル27部、アク
リロニトリル0.75部、スチレン2.25部を使用し
た以外は実施例1と同様にしてグラフト共重合体(C−
3)を得た。ここで使用した単量体単位を(B’−2)
とする。なお、別途、懸濁重合により調製した重合体
(B−2)(メチルメタクリレート90部、アクリロニ
トリル2.5部、スチレン7.5部)の23℃での屈折
率は1.497であった。動的光散乱法により求めたラ
テックス中のグラフト共重合体(C−3)の固形分、重
量平均粒子径は、それぞれ23.7%、0.261μm
であった。ついでグラフト共重合体(C−3)の重合ラ
テックスを65℃に加熱した5%酢酸カルシウム水溶液
150部に滴下し凝固させた。得られた粉体状のグラフ
ト共重合体を85℃で24時間乾燥してグラフト共重合
体(C−3)を得た。このグラフト共重合体(C−3)
中のアセトン不溶分は80%であった。使用したアリー
ル基含有ポリオルガノシロキサン(A−3)および重合
体(B−2)を、その屈折率とともに表1に示す。
【0035】[実施例4]グラフト共重合体(C−4)
の製造 使用するアリール含有ポリオルガノシロキサンラテック
スを(A−3)から(A−4)に変更した以外は実施例
3と同様にしてグラフト共重合体(C−4)を得た。動
的光散乱法により求めたラテックス中のグラフト共重合
体(C−4)の固形分、重量平均粒子径は、それぞれ2
2.7%、0.271μmであった。ついでグラフト共
重合体(C−4)の重合ラテックスを65℃に加熱した
5%酢酸カルシウム水溶液150部に滴下し凝固させ
た。得られた粉体状のグラフト共重合体を85℃で24
時間乾燥してグラフト共重合体(C−4)を得た。この
グラフト共重合体(C−4)中のアセトン不溶分は82
%であった。使用したアリール基含有ポリオルガノシロ
キサン(A−4)および重合体(B−2)を、その屈折
率とともに表1に示す。
【0036】[比較例1]グラフト共重合体(C−5)
の製造 アリール基含有ポリオルガノシロキサン(A−1)の代
わりにポリオルガノシロキサン(A−5)を使用し、水
量を調整した以外は実施例1と同様にして重合を行いグ
ラフト共重合体(C−5)を得た。動的光散乱法により
求めたラテックス中のグラフト共重合体(C−5)の固
形分、重量平均粒子径は、それぞれ23.2%、0.1
29μmであった。また、このグラフト共重合体(C−
5)中のアセトン不溶分は84%であった。使用したポ
リオルガノシロキサン(A−5)および重合体(B−
1)を、その屈折率とともに表1に示す。
【0037】[比較例2]グラフト共重合体(C−6)
の製造 アリール基を含有するポリオルガノシロキサン(A−
1)の代わりに、ブチルアクリレート70部、スチレン
30部からなるブチルアクリレート/スチレン共重合体
を使用し、水量を調整した以外は実施例1と同様にして
グラフト共重合体(C−6)を得た。なお、このブチル
アクリレート/スチレン共重合体の重量平均分子量は2
0000であり、20℃で測定した屈折率は1.489
であった。動的光散乱法により求めたラテックス中のグ
ラフト共重合体の固形分、重量平均粒子径はそれぞれ2
3.9%、0.233μmであった。このグラフト共重
合体(C−6)中のアセトン不溶分は73%であった。
使用した重合体(B−1)を、その屈折率とともに表1
に示す。
【0038】(実施例5〜8、比較例3〜5)熱可塑性
樹脂組成物の製造 実施例1〜4および比較例1〜2で製造したグラフト共
重合体(C−1〜6)と、(共)重合体(三菱レイヨン
(株)社製アクリペットVHS、屈折率は1.489)
(D−1)と、参考例6で製造した共重合体(D−2)
とを、表2に示す割合で配合し、さらに酸化防止剤とし
てアデカスタブAO−50(旭電化工業(株)製)を
0.2部、熱安定剤としてアデカスタブ329K(旭電
化工業(株)製)を0.5部、改質剤および離型剤とし
てシリコーンL−45−100(信越化学工業(株)
製)を0.01部、光安定剤としてアデカスタブLA−
77Y(旭電化工業(株)製)とアデカスタブ32P
(旭電化工業(株)製)をそれぞれ0.25部、0.1
5部添加して、ヘンシェルミキサーで3分間混合した。
このようにして得られた各熱可塑性樹脂組成物(1)〜
(7)中の、各成分の屈折率を表3に示す。また、最大
屈折率と最小屈折率との差を表3に示す。
【0039】(実施例9〜12、比較例6〜8)実施例
5〜8および比較例3〜5で得られた熱可塑性樹脂組成
物を、バレル温度230℃に設定したPCM−30(2
軸押出機;池貝鉄工(株)製)で賦型し、樹脂ペレット
を作製した。そして、得られたペレットをシリンダー温
度230℃、金型温度60℃でSAV−60射出成形機
(縦型射出成形機;山城精機(株)製)によって、10
0mm×100mm×3mmtの平板に成形した。この
成形板を用いて常温および低温下での耐衝撃性を測定し
た。また、得られたペレットを幅70mm、高さ1.
0、3.0mmのTダイを装着したスクリュー径25m
mの単軸押出機(サーモプラスチック社製)および転写
ロール、巻き取り装置からなる押出機を用い、バレル温
度230℃、ロール温度80℃およびスクリュー回転数
40回転/分の条件で押し出し成形し、幅70mm、厚
み0.5mmのフィルムと、厚み2.0mmのシート成
形品を得た。そして、シート状成形品の成形外観特性と
耐候性を評価し、また、フィルムの引張特性、成形外観
特性、耐候性を評価した。以上の評価結果を結果を表4
に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】[評価方法]上記の参考例、実施例、比較
例中の各種物性等は以下の方法で測定、評価した。 (1)ポリオルガノシロキサンラテックス吸光度 実施例および比較例におけるアリール基含有ポリオルガ
ノシロキサン(A)およびポリオルガノシロキサンラテ
ックスの吸光度は、固形分濃度0.5g/Lに調製した
ラテックスを、紫外線可視分光光度計(島津製作所
(株)「UV−160」)を用いて波長700nmの条
件で測定した。 (2)ポリオルガノシロキサン分子量 アリール基を含有するポリオルガノシロキサン(A)お
よびポリオルガノシロキサンラテックスの重量平均分子
量は、ラテックスをイソプロピルアルコールにて沈殿回
収し、これを室温下で真空乾燥した後、テトラヒドロフ
ランに溶解させた溶液をGPC(WATERS社製)を
用いて測定し、リテンションタイムより標準ポリスチレ
ン換算にて求めた。 (3)ポリオルガノシロキサン屈折率 アリール基を含有するポリオルガノシロキサン(A)お
よびポリオルガノシロキサンの屈折率は、ラテックスを
イソプロピルアルコールにて沈殿回収し、これを室温下
で真空乾燥した後、アッベ屈折率計(島津製作所(株)
製)を用いて23℃で測定し求めた。 (4)重合体(B)、グラフト共重合体(C)(共)重
合体(D)の屈折率 実施例および比較例における重合体(B)、グラフト共
重合体(C)、(共)重合体(D)の屈折率の測定は、
別途、乳化重合および懸濁重合によって得られた樹脂組
成物を押出成形し、得られたシート状試片を切り出し、
アッベ屈折率計(島津製作所(株)製)を用いて23℃
で測定し求めた。 (5)グラフト共重合体(C)の重量平均粒子径 ラテックスを直接透過型電子顕微鏡にて観察し、粒子2
00〜300個の粒子径を測定し、それらの平均粒子径
を求めた。 (6)Izod衝撃強度 ASTM D256に準拠して射出成形品を用い23℃
および−30℃の条件下で測定した。 (7)引張強度 押出成形で調製した厚み0.5mmのフィルム成形品よ
りJIS2号ダンベルを打ち抜き加工により作製し、こ
れを試験片として引張試験機(ストログラフT・東洋精
機(製))により、クロスヘッドスピード500mm/
秒で、23℃および−30℃の条件下で測定した。そし
て、試験片が破断した強度を求めた。 (8)成形外観特性評価 成形外観特性(全光線透過率、ヘイズ(曇価))評価
は、押出成形により得られたシート成形品を切り出し、
ヘイズメーター(村上色彩研究所(株)製)で測定し
た。 (9)耐候性評価 樹脂組成物(白着色品)の耐候性は、押出成形で得られ
たシート成形品、フィルムを50mm×50mmのサイ
ズに切り出し、サンシャインウェザーメーター(スガ試
験機(株)製)で1000時間処理した後の、変色の度
合い(ΔE)および下記式(1)で算出した光沢度保持
率により評価した。変色の度合いは色差計で測定した。 光沢度保持率(%)=(1000時間曝露後光沢度/曝露前光沢度)×100 …(1)
【0045】実施例および比較例より、次のことが明ら
かとなった。 (1)アリール基を含有するポリオルガノシロキサン
(A)を含むグラフト共重合体は、アリール基を含有し
ないポリオルガノシロキサンを使用したグラフト共重合
体に比較して、屈折率が高くなる。このようなグラフト
共重合体を樹脂に配合し成形することによって、透明性
が良好なシートおよびフィルムを得ることができた。 (2)アリール基を含有するポリオルガノシロキサン
(A)を含むグラフト共重合体を熱可塑性樹脂に配合し
成形すると、常温下および低温下での機械的特性が優
れ、かつ、耐候性も優れ、さらに透明性が高く成形外観
特性も良好な成形品が得られた。なお低温での特性は低
Tgに由来する。 (3)一方、アリール基を含有しないポリオルガノシロ
キサンを含むグラフト共重合体を熱可塑性樹脂に配合し
成形すると、透明性に欠け、成形外観が不良な成形品が
得られた。 (4)また、ポリオルガノシロキサンを含まず、アルキ
ル(メタ)アクリレート/スチレンを含むグラフト共重
合体を熱可塑性樹脂に配合し成形すると、透明性や、常
温での耐衝撃性には優れるが低温条件下での耐衝撃性や
低耐候性がやや劣った成形品が得られた。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のグラフト共
重合体(C)は、アリール基を含有するポリオルガノシ
ロキサン(A)をゴム源として含むので、このグラフト
共重合体(C)を樹脂に配合することによって、常温や
低温環境下においても耐衝撃性および耐候性に優れ、か
つ透明性も良好な熱可塑性樹脂組成物を得ることができ
る。本発明の熱可塑性樹脂組成物は、シートやフィルム
に適する他、自動車外装用途材料、建材用途材料として
の使用にも適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/18 C08L 33/18 51/08 51/08 // B29K 83:00 B29K 83:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 藤井 秀幸 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内 (72)発明者 重光 英之 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内 Fターム(参考) 4F071 AA22 AA33 AA34 AA67 AA77 AF31Y AH07 AH12 BB05 BB06 BC01 BC07 4F206 AA33G AA33K AG01 JA07 JF01 4F207 AA33G AA33K AG01 KA01 KA17 KF01 4J002 BC062 BG052 BG102 BN171 GN00 GQ01 4J026 AB44 BA05 BA08 BA25 BA27 BA37 BB04 BB10 DB04 DB12 DB13 DB16 FA04 GA01 GA08 GA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アリール基を含有するポリオルガノシロ
    キサン(A)に対し、シアン化ビニル系単量体単位、芳
    香族アルケニル単位、アルキル(メタ)アクリレート単
    位から選ばれた少なくとも1種の単量体単位(B’)が
    グラフト重合していることを特徴とするグラフト共重合
    体(C)。
  2. 【請求項2】 単量体単位(B’)中には、メチルメタ
    クリレート単位が含まれていることを特徴とする請求項
    1に記載のグラフト共重合体(C)。
  3. 【請求項3】 アリール基を含有するポリオルガノシロ
    キサン(A)の屈折率と、単量体単位(B’)からなる
    重合体(B)の屈折率との差が、0.02以下であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のグラフト共重
    合体(C)。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のグ
    ラフト共重合体(C)と、シアン化ビニル系単量体単
    位、芳香族アルケニル単位、アルキル(メタ)アクリレ
    ート単位から選ばれた少なくとも1種の単量体単位を構
    成成分として含む(共)重合体(D)とを有することを
    特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (共)重合体(D)の構成成分中には、
    メチルメタクリレート単位が含まれていることを特徴と
    する請求項4に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 アリール基を含有するポリオルガノシロ
    キサン(A)の屈折率と、単量体単位(B’)からなる
    重合体(B)の屈折率と、(共)重合体(D)の屈折率
    のなかで、最大の屈折率と最小の屈折率との差が、0.
    02以下であることを特徴とする請求項4または5に記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかに記載の熱
    可塑性樹脂組成物を熱成形して得られるフィルム状また
    はシート状成形品。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし6のいずれかに記載の熱
    可塑性樹脂組成物を射出成形して得られる成形品。
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