JP2003292476A - ジアミノレゾルシノール化合物の製造法 - Google Patents

ジアミノレゾルシノール化合物の製造法

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JP2003292476A JP2002099564A JP2002099564A JP2003292476A JP 2003292476 A JP2003292476 A JP 2003292476A JP 2002099564 A JP2002099564 A JP 2002099564A JP 2002099564 A JP2002099564 A JP 2002099564A JP 2003292476 A JP2003292476 A JP 2003292476A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ポリベンゾビスオキサゾール化合物、ポリイミ
ド化合物及びポリアミド化合物のモノマーである4,6
−ジアミノレゾルシノール化合物の製造法の提供。 【解決手段】 1,3−ジハロゲノ−4,6−ジニトロ
ベンゼン化合物(式[1])とアルコラート化合物(式
[2])を反応させて、1,3−ジアルコキシ(ビスハ
ロアルコキシ)−4,6−ジニトロベンゼン化合物(式
[3])を得た後、還元することを特徴とする式1,3
−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)−4,6−ジア
ミノベンゼン化合物(式[4])の製造法。又、[4]
の化合物を、強酸で脱アルキル化することを特徴とする
4,6−ジアミノレゾルシノール化合物(式[5])の
製造法。又、2−アルキル−1,3−ジハロゲノベンゼ
ン化合物(式[7])をニトロ化することを特徴とする
2−アルキル−1,3−ジハロゲノ−4,6−ジニトロ
ベンゼン化合物(式[6])の製造法に関する。 (R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基及びハ
ロゲン原子、R2は水素原子、炭素数1〜10のアルキ
ル基又はハロアルキル基、R3は炭素数1〜10のアル
キル基、Xはハロゲン原子、Mはアルカリ金属又はアル
カリ土金属)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式[4]
【0002】
【化17】
【0003】(式中、R1は水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基又はハロゲン原子を表し、Xはハロゲン原
子を表し、R2は炭素数1〜10のアルキル基又はハロ
ゲン化アルキル基を表す。)で表される1,3−ジアル
コキシ(ビスハロアルコキシ)−4,6−ジアミノベン
ゼン化合物の製造法に関し、式[5]
【0004】
【化18】
【0005】(式中、R1は前記と同じ意味を表す。)
で表される4,6−ジアミノレゾルシノール化合物の製
造法及び式[6](式中、R3及びXは前記と同じ意味を
表す。)で表される2−アルキル−1,3−ジハロゲノ
−4,6−ジニトロベンゼン化合物の製造法に関する。
【0006】更に、式[7]
【0007】
【化19】
【0008】(式中、R3は炭素数1〜10のアルキル
基を表しびXは前記と同じ意味を表す。)で表される
1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)−4,6
−ジアミノ−2−ハロゲノベンゼン化合物、及び式
[9]
【0009】
【化20】
【0010】(式中、R2及びXは前記と同じ意味を表
す。)で表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアル
コキシ)−4,6−ジニトロ−2−ハロゲノベンゼン化
合物に関する。
【0011】本発明で製造される4,6−ジアミノレゾ
ルシノール化合物は、超スーパー繊維として強度、弾性
率、耐熱性、耐薬品性に優れた性能を有するポリベンゾ
ビスオキサゾール化合物や液晶配向膜及び半導体フォト
レジストに代表される電子材料分野等のポリイミド化合
物及びポリアミド化合物に用いられるモノマーに関す
る。
【0012】
【従来の技術】1,3−ジアルコキシ−4,6−ジアミ
ノベンゼン化合物の製法としては、下記のスキームで示
される様に、4,6−ジメトキシ−1,3−ジニトロベ
ンゼン(DMDNBと略記する。)を接触還元して、
1,3−ジアミノ−4,6−ジメトキシベンゼン(DA
DMBと略記する。)を得る方法が知られている。[テ
トラヘドロン(Tetrahedoron),20,(12),2977(1964)、D
ADMB塩酸塩:ジャーナル・オブ・ザ・ケミカルソサ
イエテイ・パーキン・トランスアクションズ(J.Chem.So
c.,Perkin Trans.) II,999 (1972)]
【0013】
【化21】
【0014】しかし、いずれも具体的な反応条件(原
料、触媒、溶媒の仕込み量や水素圧力、反応時間)、更に
得られるDADMBの重量及び収率の記載がない。
【0015】一方、その原料であるDMDNBの製法と
しては、下記スキームで示される様に1,3−ジメトキ
シベンゼン(DMB)を硫酸溶媒中、硝酸でニトロ化す
る方法が知られている。[ジャーナル・オブ・ザ・ケミ
カル・ソサイエテイー(J.Chem.Soc.)(B),1206(196
7)]
【0016】
【化22】
【0017】しかし、得られるDMDNBの重量及び収
率の記載がない。本反応では、DMDNBの異性体であ
る1,3−ジメトキシ−2,4−ジニトロベンゼンや爆
発の危険性の高い1,3−ジメトキシ−2,4,6−ト
リニトロベンゼンが副生し、目的のDMDNBの選択性
が低い。更に原料DMB1.4gに対して92%硫酸1
00mlの大過剰を使用して不経済な製法となってい
る。
【0018】DMDNBの別製法としては、下記スキー
ムで示されるように1,3−フルオロ−4,6−ジニト
ロベンゼン(DFDNB)をメタノール中、トリエチル
アミン(TEA)存在下でジメトキシ化する方法が知ら
れている。[ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイエテイー(J.Am.Chem.Soc.)119,(44),10587
(1997)] しかし、原料のDFDNBは、弗素化合物で高価であり
DMDNB製造のための工業原料としては、好ましくな
い。
【0019】
【化23】
【0020】
【発明が解決しようとする課題】工業的に経済性上有利
な原料から、超スーパー繊維として強度、弾性率、耐熱
性、耐薬品性に優れた性能を有するポリベンゾビスオキ
サゾール化合物や液晶配向膜及び半導体フォトレジスト
に代表される電子材料分野等のポリイミド化合物及びポ
リアミド化合物に用いられるモノマーである4,6−ジ
アミノレゾルシノール化合物の提供を課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意研究を行った。即ち、本発明は、
式[1]
【0022】
【化24】
【0023】(式中、R1及びXは前記と同じ意味を表
す。)で表される1,3−ジハロゲノ−4,6−ジニト
ロベンゼン化合物と式[2]
【0024】
【化25】
【0025】(式中、R2及びMは前記と同じ意味を表
す。)で表されるアルコラート化合物を反応させて、式
[3]
【0026】
【化26】
【0027】(式中、R1及びR2は前記と同じ意味を表
す。)で表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアル
コキシ)−4,6−ジニトロベンゼン化合物を得た後、
還元することを特徴とする式[4]
【0028】
【化27】
【0029】(式中、R1及びR2は前記と同じ意味を表
す。)で表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアル
コキシ)−4,6−ジアミノベンゼン化合物の製造法に
関する。
【0030】又、式[4]で表される1,3−ジアルコ
キシ(ビスハロアルコキシ)−4,6−ジアミノベンゼ
ン化合物を得た後、強酸で脱アルキル化することを特徴
とする式[5]
【0031】
【化28】
【0032】(式中、R1は前記と同じ意味を表す。)
で表される4,6−ジアミノレゾルシノール化合物の製
造法に関する。
【0033】又、式[2]で表されるアルコラート化合
物が、メトキシナトリウム、メトキシカリウム、エトキ
シナトリウム又はエトキシカリウムである前記の式
[4]の4,6−ジアミノベンゼン化合物の製造法に関
する。
【0034】又、強酸が、塩酸、臭化水素酸、硫酸であ
る前記の式[5]の4,6−ジアミノレゾルシノール化
合物の製造法に関する。
【0035】又、式[8]
【0036】
【化29】
【0037】(式中、R3及びXは前記と同じ意味を表
す。)で表される2−アルキル−1,3−ジハロゲノベ
ンゼン化合物をニトロ化することを特徴とする式[6]
【0038】
【化30】
【0039】(式中、R3及びXは前記と同じ意味を表
す。)で表される2−アルキル−1,3−ジハロゲノ−
4,6−ジニトロベンゼン化合物の製造法に関する。
【0040】又、硫酸存在下で硝酸によってニトロ化す
る前記の2−アルキル−1,3−ジハロゲノ−4,6−
ジニトロベンゼン化合物の製造法に関する。
【0041】又、式[7]
【0042】
【化31】
【0043】(式中、R2及びXは前記と同じ意味を表
す。)で表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアル
コキシ)−4,6−ジアミノ−2−ハロゲノベンゼン化
合物に関する。
【0044】又、式[9]
【0045】
【化32】
【0046】(式中、R2及びXは前記と同じ意味を表
す。)で表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアル
コキシ)−4,6−ジニトロ−2−ハロゲノベンゼン化
合物に関する。以下、本発明を詳細に説明する。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明化合物の製造法は、次の4
つの反応スキームで表される。
【0048】
【化33】
【0049】(式中、R1、R2、X及びMは前記と同じ
意味を表す。) 即ち、(1)1,3−ジハロゲノベンゼン化合物を硫酸
溶媒中硝酸でニトロ化して1,3−ジハロゲノ−4,6
−ジニトロベンゼン化合物を得て、続いて(2)1,3
−ジハロゲノ−4,6−ジニトロベンゼン化合物とアル
コラート化合物を反応させ、1,3−ジアルコキシ−
4,6−ジニトロベンゼン化合物を得た後、(3)これ
を還元することにより1,3−ジアルコキシ−4,6−
ジアミノベンゼン化合物とし、更に(4)強酸によって
脱アルキル化することにより最終目的物を製造すること
ができる。以下、スキーム(1)から順に述べる。
【0050】原料である1,3−ジハロゲノベンゼン化
合物としては、1,3−ジフルオロベンゼン、1,3−
ジクロロベンゼン、1,3−ジブロモベンゼン、1,3
−ジヨウドベンゼン、1,3−ジフルオロ−2−メチル
ベンゼン、1,3−ジクロロ−2−メチルベンゼン、
1,3−ジブロモ−2−メチルベンゼン、1,3−ジヨ
ウド−2−メチルベンゼン、1,3−ジフルオロ−2−
エチルベンゼン、1,3−ジクロロ−2−エチルベンゼ
ン、1,3−ジブロモ−2−エチルベンゼン、1,3−
ジヨウド−2−エチルベンゼン、1,3−ジフルオロ−
2−n−オクチルベンゼン、1,3−ジクロロ−2−n
−オクチルベンゼン、1,3−ジブロモ−2−n−オク
チルベンゼン、1,3−ジヨウド−2−n−オクチルベ
ンゼン、1,3−ジフルオロ−2−n−デシルベンゼ
ン、1,3−ジクロロ−2−n−デシルベンゼン、1,
3−ジブロモ−2−n−デシルベンゼン、1,3−ジヨ
ウド−2−n−デシルベンゼン、1,2,3−トリフル
オロベンゼン、1,2,3−トリクロロベンゼン、1,
2,3−トリブロモベンゼン、1,2,3−トリヨウド
ベンゼン等が挙げられ同様に使用できる。
【0051】1,3−ジハロゲノベンゼン及び1,2,
3−トリハロゲノベンゼンの4,6位への選択性を上げ
るジニトロ化法としては、三酸化硫黄存在下での硝酸又
は、混酸(硝酸と硫酸の混合液)法によって可能であ
る。通常は、発煙硫酸を用いることにより、簡便に実施
することが出来る(ジニトロジクロロベンゼン製造法
[特開平7−48321号公報])。又、2−アルキル
−1,3−ジハロゲノベンゼンの場合は硫酸溶媒中で硝
酸を用いることにより、4,6位へニトロ化を選択的に
行うことができる。
【0052】硝酸量は、基質に対し2〜3モル当量用い
るのが好ましい。硫酸は、少量で反応促進効果がある
が、生成物が析出するので、ある程度の量を存在させる
ことが好ましく、その使用量は基質に対し2〜10質量
倍が好ましい。
【0053】反応温度は、0〜100℃で行うことが出
来る。中でも、2−アルキル−1,3−ジハロゲノベン
ゼンの場合は、0〜30℃間で反応が進行する。
【0054】反応終了後は、氷水で希釈することにより
生成物を析出させ、水洗することにより目的物が得られ
る。更に、再結晶法等で精製することもできる。
【0055】次にスキーム(2)について述べる。使用
できるアルコラート化合物としては、具体的には、アル
コキシ(ハロアルコキシ)金属の代表例としては、ナト
リウムメトキシド、カリウムメトキシド、マグネシウム
メトキシド、カルシウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド、カリウムエトキシド、マグネシウムメエキシド、
カルシウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、
カリウム−t−ブトキシド、マグネシウム−t−ブトキ
シド、カルシウム−t−ブトキシド、ナトリウムオクチ
ルアルコラート、カリウムオクチルアルコラート、マグ
ネシウムオクチルアルコラート、カルシウムオクチルア
ルコラート、ナトリウムデシルアルコラート、カリウム
デシルアルコラート、マグネシウムデシルアルコラー
ト、カルシウムデシルアルコラート、ナトリウムトリフ
ルオロメトキシド、カリウムトリフルオロメトキシド、
マグネシウムトリフルオロメトキシド、カルシウムトリ
フルオロメトキシド、ナトリウム−2,2,2−トリフ
ルオロエトキシド、カリウム−2,2,2−トリフルオ
ロエトキシド、マグネシウム−2,2,2−トリフルオ
ロエトキシド、カルシウム−2,2,2−トリフルオロ
エトキシド、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1
−プロポキシナトリウム、2,2,3,3,3−ペンタ
フルオロ−1−プロポキシカリウム、2,2,3,3,
3−ペンタフルオロ−1−プロポキシマグネウム、2,
2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロポキシマグ
ネシウム等が挙げられる。その使用量は、基質に対し2
〜3モル倍、より好ましくは2〜2.5モル倍である。
【0056】本反応は、溶媒を使用するのが好ましく、
例えば、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオ
キサン、1,2−ジメトキシエタンやジエチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類等が挙げられる。
溶媒の使用量は、基質に対し1〜20質量倍、より好ま
しくは1〜6質量倍である。
【0057】反応温度は、−20〜150℃、より好ま
しくは0〜100℃である。反応後は、酸を加えて過剰
アルコラートを中和し、反応溶媒を濃縮により除去した
後、残渣を1,2−ジクロロエタン(EDC)と水で抽
出し、有機層を濃縮すると生成物が得られ、目的物は、
蒸留法又は、再結晶法等で精製することができる。
【0058】次に、反応スキーム(3)の還元法につい
て述べる。ニトロ基をアミノ基に変換する種々の一般的
還元法が適用できる。
【0059】例えば、(1)金属および金属塩による還
元(2)金属水素化物による還元(3)金属水素化錯体
による還元(4)ジボランおよび置換ボランによる還元
(5)ヒドラジンによる還元(6)ジイミド還元(7)
リン化合物による還元(8)電解還元(9)接触還元等
を挙げることができる。
【0060】これらの中で、アルコキシ(ハロアルコキ
シ)基を残余しつつニトロ基をアミノ基に変換する選択
的接触還元法が簡便である。又、場合により1,3−ジ
アルコキシ(ジハロアルコキシ)−4,6−ジニトロ−
2−ハロゲノベンゼン化合物からニトロ基の還元と同時
に3位のハロゲン原子の水素化分解を行い、1,3−ジ
アルコキシ(ジハロアルコキシ)−4,6−ジアミノベ
ンゼン化合物を得る場合は、接触還元法に於いて触媒の
種類を選択することにより可能である。
【0061】触媒金属としては、周期律表第8族のパラ
ジウム、ルテニウム、ロジウム、白金、ニッケル、コバ
ルト及び鉄、又は第1族の銅等が使用できる。これらの
金属は単独で、又は、他の元素と複合させた多元系で使
用される。それらの使用形態は、各金属単身、ラネー型
触媒、ケイソウ土、アルミナ、ゼオライト、炭素及びそ
の他の担体に担持させた触媒及び錯体触媒等が挙げられ
る。
【0062】具体的には、パラジウム−炭素、ルテニウ
ム−炭素、ロジウム−炭素、白金−炭素、パラジウム−
アルミナ、ルテニウム−アルミナ、ロジウム−アルミ
ナ、白金−アルミナ、還元ニッケル、還元コバルト、ラ
ネーニッケル、ラネーコバルト、ラネー銅、酸化銅、銅
クロマト、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロ
ジウム、クロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ルテニウム、ジクロロトリス(トリフェニルホスフ
ィン)ルテニウム及びヒドリドカルボニルトリス(トリ
フェニルホスフィン)イリジウム等が挙げられる。これ
らの中で特に好ましいものはパラジウム−炭素及びルテ
ニウム−炭素等である。
【0063】触媒の使用量は、5%金属担持触媒として
基質に対し0.1〜30質量%が、特には、0.5〜2
0質量%が好ましい。溶媒は、メタノール、エタノール
及びプロパノール等に代表されるアルコール類、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン(THF)及びジメトキシエ
タン等に代表されるエーテル類及び酢酸エチル及び酢酸
プロピル等に代表されるエステル類等が使用できる。
【0064】その使用量は、原料に対し1〜50質量倍
の範囲が、特には、3〜10質量倍の範囲が好ましい。
水素圧は常圧から10MPa(100kg/cm2)の
範囲が、特には、常圧から3MPa(30kg/cm
2)の範囲が好ましい。反応温度は、0〜250℃の範
囲が、特には、10〜200℃の範囲が好ましい。
【0065】ここで、式[9]
【0066】
【化34】
【0067】(式中、R2及びXは前記と同じ意味を表
す。)で表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアル
コキシ)−2−ハロゲノ−4,6−ジニトロベンゼン化
合物のニトロ基の還元とハロゲン原子の接触分解還元を
同時に行い式[10]
【0068】
【化35】
【0069】(式中、R2は前記と同じ意味を表す。)で
表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)
−4,6−ジアミノベンゼン化合物を得る場合は、前述
の触媒量、水素圧、温度、時間等の還元条件を厳しくす
る必要がある。特に反応温度は、100〜200℃が好
ましい。
【0070】反応の進行は、水素吸収量を追跡すること
で可能で有り、理論水素量の吸収後サンプリングしガス
クロマトグラフィーで分析し確認することができる。本
反応は、回分式でも連続反応でも可能である。反応後
は、濾過により触媒を除去し、ろ液を濃縮後、再結晶
法、昇華法又は、カラムクロマトグラフィー法で精製す
ることができる。
【0071】更に、(4)1,3−ジアルコキシ(ビス
ハロアルコキシ)−4,6−ジアミノベンゼン化合物の
強酸による脱アルキル化反応について述べる。
【0072】強酸としては、例えば、塩酸、硫酸、臭化
水素酸、沃化水素酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸等が挙げられる。特には、塩酸、硫酸、臭化水素酸
が好ましく、これらの混合物も使用できる。その使用量
は、基質に対して、2〜50モル当量が好ましく、多い
方が反応が速いが、経済的には5〜10当量が相応し
い。
【0073】反応温度は、50〜250℃が好ましく、
特には、100〜200℃が好ましい。従って、常圧よ
りは加圧で行うのが好ましい。反応時間は、液体クロマ
トグラフィー法の分析により反応を追跡し、決定するこ
とが出来、通常5〜20時間である。
【0074】反応終了後、冷却し結晶が析出する場合
は、濾過により4,6−ジアミノレゾルシノール化合物
の強酸塩を単離することができる。又、均一溶液の場合
は、反応液を濃縮することにより目的物の結晶が得られ
る。
【0075】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1
【0076】
【化36】
【0077】1000ml四つ口反応フラスコに1,3
−ジクロロ−4,6−ジニトロベンゼン(DCDNB)
71.1g(0.2mol)とメタノール500gを仕
込み、氷冷下(10℃)で28%ナトリウムメトキサイ
ド・メタノール溶液150g(0.78mol)(2.
6モル倍)を1時間かけて滴下した。しだいに室温に
(25℃)戻してから加温し62℃で15時間還流攪拌
した。その後、濃縮によりメタノールを留去し、残渣に
1,2−ジクロロエタン500gと水100gを加えて
スラリー化させた後、氷冷下35%塩酸水溶液22g
(0.21mol)を滴下し酸性化すると二層の溶液に
なった。有機層を分液・水洗した後濃縮すると粗結晶7
4.0gが得られた。更に、メタノール80gを加え、
50℃に加温後熱濾過・乾燥すると1,3−ジメトキシ
−4,6−ジニトロベンゼン(DMDNB)63.8g
(0.28mol)(収率93.2%)が得られた。
【0078】この物質の構造は、下記の分析結果から決
定した。 MASS(FAB+, m/e(%)) : 229([M+1]+,38), 212(14), 107
(27),73(24).1 H-NMR(CDCl3,δppm) : 4.0868(s, 6H), 7.0051(s, 1
H), 8.6176(d, J=1.8329Hz, 1H) .13 C-NMR(CDCl3,δppm) : 57.9190(2), 99.5337, 124.71
32,130.3137(2), 157.9882(2). (2)は2本分を表す。 Mp(℃):154〜155. 実施例2
【0079】
【化37】
【0080】500ml四つ口反応フラスコに1,2,
3−トリクロロ−4,6−ジニトロベンゼン(TCDN
B)13.5g(50mmol)とメタノール110g
を仕込み、氷冷下(10℃)で28%ナトリウムメトキ
サイド・メタノール溶液23.3g(110mmol)
(2.2モル倍)を30分かけて滴下した。しだいに室
温に(25℃)戻してから加温し62℃で3時間還流攪
拌した。その後、濃縮によりメタノールを留去し、残渣
に1,2−ジクロロエタン300gと水30gを加えて
スラリー化させた後、氷冷下35%塩酸水溶液5g(5
mmol)を滴下し酸性化すると二層の溶液になった。
有機層を分液・水洗した後濃縮すると粗結晶12.0g
が得られた。更に、酢酸エチルを加え溶解後、結晶が析
出し始めるまで濃縮してから氷冷した後、析出した結晶
を濾過乾燥すると2−クロロ−1,3−ジメトキシ−
4,6−ジニトロベンゼン(CDMDNB)8.4g
(32mmol)(収率64.1%)が得られた。尚、
濾液濃縮結晶3.8g(CDMDNB純度52.3%)
(収率15.1%)が得られた。
【0081】この物質の構造は、下記の分析結果から決
定した。 MASS(FAB+, m/e(%)) : 263([M+1]+,31), 136(85).1 H-NMR(CDCl3,δppm) : 4.0807(s, 6H), 8.3513(s, 1
H).13 C-NMR(CDCl3,δppm) : 63.0525(2), 120.5608, 127.8
552, 139.5293(2), 154.9804(2). (2)は2本分を表す。 Mp(℃):93〜94. 実施例3 (酢酸エチル溶媒反応)
【0082】
【化38】
【0083】200mlSUSオートクレーブに1,3
−ジメトキシ−4,6−ジニトロベンゼン(DMDN
B)22.8g(0.1mol)、酢酸エチル91.2
g(4wt倍)及び5%Pd/C(N.E.ケム キャ
ット社製 KER−Type;水分54.85%)2.
52g(dry5wt%)を仕込み、窒素置換後初水素
圧5MPaを封じ込め、80℃で攪拌開始した。1MP
aになったところで再び5MPaに水素圧を上げ80℃
で攪拌継続した。この操作を4回繰り返した。トータル
水素圧15MPaを8時間かけて吸収した。吸収が停止
したところで、室温に戻してから残圧を放出し内容物を
取り出しガスクロマトグラフィー(GC)で分析の結
果、原料が消失し、新たな単一ピークが出現した。そこで
この内容物を濾過により溶媒を除去し、ケーキの結晶と
触媒の混合物にアセトニトリル100gを加えて65℃
に加温し結晶を溶解した後、熱濾過し、更にアセトニト
リル50gで触媒を洗浄後、濾液を氷冷し晶析させた
後、濾過し更に酢酸エチルで洗浄・乾燥するとわずかに
淡桃色の白色結晶10.3g(収率61.3%)が得ら
れた。
【0084】この物質の構造は、下記の分析結果から
4,6−ジアミノ−1,3−ジメトキシベンゼン(DA
DMB)と決定した。 MASS(FAB+, m/e(%)) : 169([M+1]+,100), 151(89).1 H-NMR(d6-DMSO,δppm) : 3.6529(s, 6H), 4.1000(s, 4
H), 6.0661(s, 1H), 6.4589(s, 1H).13 C-NMR(d6-DMSO,δppm) : 56.5615(2), 100.3508, 10
2.4949, 131.6267(2), 137.7537(2). (2)は2本分を表
す。 Mp(℃):152〜153.
【0085】実施例4 (酢酸エチル溶媒反応、1,4−ジオキサン溶媒晶析)
200mlSUSオートクレーブにDMDNB13.7
g(60mmol)、酢酸エチル68.4g(5wt
倍)及び5%Pd/C(N.E.ケム キャット社製
KER−Type;水分54.85%)1.51g(d
ry5wt%)を仕込み、窒素置換後初水素圧4MPa
を封じ込め、80℃で攪拌開始した。1MPaになった
ところで再び4MPaに水素圧を上げ80℃で攪拌継続
をした。この操作を3回繰り返した。トータル水素圧
6.2MPaを3時間かけて吸収した。吸収が停止した
ところで、室温に戻してから残圧を放出し内容物を取り
出しガスクロマトグラフィー(GC)で分析の結果、原
料が消失し、DADMBの単一ピークが出現した。そこ
でこの内容物を濾過により溶媒を除去し、ケーキの結晶
と触媒の混合物に1,4−ジオキサン100gを加えて
65℃に加温し結晶を溶解した後、熱濾過し、更に1,
4−ジオキサン40gと20gで触媒を洗浄後、濾液を
38gまで濃縮したところに酢酸エチル40gを加えて
氷冷し晶析させた後、濾過し更にn−ヘプタン15gで
2回洗浄した後、乾燥するとあずき色のDADMB結晶
9.0g(収率89.3%)が得られた。
【0086】実施例5 (酢酸エチル溶媒反応、昇華精製)200mlSUSオ
ートクレーブにDMDNB13.7g(60mmo
l)、酢酸エチル68.4g(5wt倍)及び5%Pd
/C(N.E.ケム キャット社製 KER−Typ
e;水分54.85%)1.51g(dry5wt%)
を仕込み、窒素置換後初水素圧4MPaを封じ込め、8
0℃で攪拌開始した。1MPaになったところで再び4
MPaに水素圧を上げ80℃で攪拌継続をした。この操
作を3回繰り返した。トータル水素圧6.2MPaを3
時間かけて吸収した。吸収が停止したところで、室温に
戻してから残圧を放出し内容物を取り出しガスクロマト
グラフィー(GC)で分析の結果、原料が消失し、DAD
MBの単一ピークが出現した。そこでこの内容物を濾過
により溶媒を除去し、ケーキの結晶と触媒の混合物に
1,4−ジオキサン100gを加えて65℃に加温し結
晶を溶解した後、熱濾過し、更に1,4−ジオキサン4
0gと20で触媒を洗浄後、濾液を38gまで濃縮した
ところに酢酸エチル40gを加えて氷冷し晶析させた
後、濾過し更にn−ヘプタン15gで2回洗浄した後、
乾燥するとあずき色の結晶9.0g(収率89.3%)
が得られた。
【0087】このDADMB結晶7gを昇華管に採り、
マグネティック・スターラーで攪拌しながら100Pa
の減圧下で油浴で昇温させて行くと、170℃付近から
白色結晶が中央部の冷却管と管内壁に付着し始めた。油
温を200℃まで昇温し停止した。付着した純白色結晶
を捕集すると4.3g(回収率61%)であった。尚、
昇華管の底には、未昇華のDADMB結晶と黒色固形物
が混在していた。
【0088】実施例6(1,4−ジオキサン溶媒反応) 200mlオートクレーブにDMDNB22.8g
(0.1mol)、1,4−ジオキサン114g(5w
t倍)及び5%Pd/C(N.E.ケム キャット社製
KER−Type;水分54.85%)2.52g
(dry5wt%)を仕込み、窒素置換後初水素圧5M
Paを封じ込め、80℃で攪拌開始した。1MPaにな
ったところで再び5MPaに水素圧を上げ80℃で攪拌
継続をした。この操作を4回繰り返した。トータル水素
圧11.5MPaを8時間かけて吸収した。室温に戻し
てから残圧を放出し内容物の一部をサンプリングしガス
クロマトグラフィー(GC)で分析の結果、DMDNB
とDADMBの比は、41.5面積%対58.5面積%
であった。
【0089】そこで5%Pd/C(N.E.ケム キャ
ット社製 KER−Type;水分54.85%)2.
52g(dry5wt%)を追加し初水素圧5MPaを
封じ込め、100℃で7時間攪拌再反応した。水素圧
3.5MPa吸収したところで停止した。室温に戻して
から残圧を放出し内容物の一部をサンプリングしガスク
ロマトグラフィー(GC)で分析の結果、原料が消失し、
DADMBの単一ピークが出現した。そこでこの内容物
を取り出し65℃浴で加温しながら濾過により触媒を分
離、1,4−ジオキサン洗浄し、濾液を濃縮し70gに
なったところで酢酸エチル45gを加えて晶析させた。
これを濾過し、更に酢酸エチルで洗浄・乾燥すると淡桃
色のDADMB結晶14.2g(収率84.5%)が得
られた。尚、濾液を濃縮するとDADMB結晶2.0g
が得られた。
【0090】実施例7(常圧反応) 50ml四つ口フラスコにDMDNB1.5g(6.5
mmol)、1,4−ジオキサン15g(10wt倍)
及び5%Pd/C(N.E.ケム キャット社製 KE
R−Type;水分54.85%)0.17g(dry
5wt%)を仕込み、常圧水素雰囲気(風船)下55℃
で13時間攪拌した。反応物の一部をサンプリングしガ
スクロマトグラフィー(GC)で分析の結果、原料が消
失しDADMBの単一ピークが出現した。室温で放置す
ると針状結晶が析出した。濾過後ケーキの結晶と触媒の
混合物に1,4−ジオキサンを加えて65℃に加温し結
晶を溶解した後、熱濾過し、更に1,4−ジオキサンで
触媒を洗浄後、濾液を濃縮し溶媒を少し残したところに
n−ヘプタンを加えて一夜放置した。その後濾過・乾燥
すると淡灰色のDADMB結晶0.47g(収率42.
6%)が得られた。
【0091】一方、熱濾過した濾液を濃縮するとDAD
MB粗結晶0.56gが得られた。これに1,4−ジオ
キサンを加えて加温溶解後、n−ヘプタンを加えて晶析
し、後濾過・乾燥すると灰色のDADMB結晶0.43
g(収率38.9%)が得られた。 実施例8
【0092】
【化39】
【0093】100mlSUSオートクレーブに2−ク
ロロ−1,3−ジメトキシ−4,6−ジニトロベンゼン
(CDMDNB)2.62g(10mmol)、酢酸エ
チル26.2g(10wt倍)及び5%Pd/C(N.
E.ケム キャット社製 KER−Type;水分5
4.85%)0.29g(dry5wt%)を仕込み、
窒素置換後初水素圧3MPaを封じ込め、30℃で攪拌
開始した。水素吸収が始まり、しだいに60℃で攪拌継
続し水素圧1.9MPaを2時間で吸収し停止した。室
温に戻してから残圧を放出し内容物を取り出しガスクロ
マトグラフィー(GC)で分析の結果、原料が消失し、新
たな単一ピークが出現した。そこでこの内容物を濾過に
より触媒を除去し、濾液を濃縮すると赤色結晶1.74
g(収率86.1%)が得られた。
【0094】この物質の構造は、下記の分析結果から2
−クロロ−4,6−ジアミノ−1,3−ジメトキシベン
ゼン(CDADMB)8.4g(32mmol)(収率
64.1%)と決定した。 MASS(FAB+, m/e(%)) : 202(M+,100), 187(90), 168(2
2),153(15).1 H-NMR(CDCl3,δppm) : 3.6095(s, 4H), 3.6919(s, 6
H), 5.9678(s, 1H).13 C-NMR(CDCl3,δppm) : 59.9356(2), 100.6271, 121.8
923, 135.6494(2), 137.1983(2). (2)は2本分を表す。 Mp(℃): 94.0〜95.0. 実施例9
【0095】
【化40】
【0096】100mlSUSオートクレーブにCDM
DNB2.09g(8mmol)、酢酸エチル20.9
g(10wt倍)及び5%Pd/C(N.E.ケム キ
ャット社製 STD−Type;水分54.4%)0.
92g(dry20wt%)を仕込み、窒素置換後初水
素圧5MPaを封じ込め、30℃で攪拌開始した。水素
吸収が始まり、しだいに100℃で1時間攪拌吸収させ
た後、130℃に昇温し5時間攪拌継続し水素圧2MP
a吸収し停止しさせた。室温に戻してから残圧を放出し
内容物を取り出しガスクロマトグラフィー(GC)で分
析の結果、DADMB/CDADMB=22.0面積%
/43.8面積%であった。 比較例1
【0097】
【化41】
【0098】50ml四つ口反応フラスコに1,3−ジ
クロロ−4,6−ジニトロベンゼン(DCDNB)1.
19g(5mmol)、メタノール11.9g及びトリ
エチルアミン1.16g(11.5mmol)を仕込
み、室温から加温し62℃で4時間還流攪拌した。反応
液をサンプリングし、ガスクロマトグラフィー(GC)
で分析の結果、1−ヒドロキシ−3−メトキシ−4,6
−ジニトロベンゼン(HMDNB)63.1面積%、
1,3−ジメトキシ−4,6−ジニトロベンゼン(DM
DNB)2.2面積%及び未反応DCDNB32.6面
積%であった。 比較例2
【0099】
【化42】
【0100】50ml四つ口反応フラスコに1,3−ジ
クロロ−4,6−ジニトロベンゼン(DCDNB)1.
19g(5mmol)、メタノール11.9g及び炭酸
カリウム0.76g(5.5mmol)を仕込み、室温
(18℃)で2時間攪拌した。反応液をサンプリング
し、ガスクロマトグラフィー(GC)で分析の結果、1
−ヒドロキシ−3−メトキシ−4,6−ジニトロベンゼ
ン(HMDNB)89.7面積%、1,3−ジメトキシ
−4,6−ジニトロベンゼン(DMDNB)4.5面積
%及び未反応DCDNB5.7面積%であった。 実施例10
【0101】
【化43】
【0102】500ml四つ口反応フラスコに95%硫
酸150gを仕込み、氷冷攪拌下に、1,3−ジクロロ
−2−メチルベンゼン(CMB)25.0g(155m
mol)を滴下し、続いて、氷冷下(5〜10℃)で9
7%硝酸26.2g(403mmol)を30分かけて
滴下した。しだいに室温に(25℃)戻し1時間攪拌し
てから、45℃に加温して3時間攪拌した。その後、室
温に戻してから反応物を氷中に投入した。析出した結晶
を濾過後水洗を4回繰り返した後乾燥すると黄色結晶4
0.0%が得られた。この結晶をガスクロマトグラフィ
ーで分析するとニトロ化中間体2.1%、主生成物9
6.5%(収率97.1%)及び副生成物1.2%であ
った。この結晶は下記の分析結果から、1,3−ジクロ
ロ−2−メチル−4,6−ジニトロベンゼン(CMN
B)であることを確認した。
【0103】MASS(FAB-, m/e(%)) : 249([M-1]+,93), 9
6(100).1 H-NMR(CDCl3,δppm) : 2.6845(s, 3H), 8.1058(s, 1H)
.13 C-NMR(CDCl3,δppm) : 18.9657, 118.7678, 131.0981
(2), 141.2766, 146.5567(2).(2)は2本分を表す。 Mp(℃): 118.0〜119.0. 実施例11
【0104】
【化44】
【0105】500ml四つ口反応フラスコに1,3−
ジクロロ−2−メチル−4,6−ジニトロベンゼン(C
MNB)25.0g(100mmol)とメタノール2
00gを仕込み、氷冷下(5℃)で28%ナトリウムメ
トキサイド・メタノール溶液50.1g(260mmo
l)(2.6モル倍)を30分かけて滴下した。しだい
に室温に(25℃)戻してから3時間攪拌した。その
後、濃縮によりメタノールを留去し、残渣に1,2−ジ
クロロエタン300gと水30gを加えてスラリー化さ
せた後、氷冷下35%塩酸水溶液7g(70mmol)
を滴下し酸性化すると二層の溶液になった。有機層を分
液・水洗を繰り返した後濃縮するとガスクロマトグラフ
ィーで分析すると主生成物96.1%の粗結晶23.4
g(収率93.0%)が得られた。
【0106】この結晶をトルエン/n−ヘプタンから再
結晶させることにより黄色結晶19.8gが得られた。
この結晶は下記の分析結果から、1,3−ジメトキシ−
2−メチル−4,6−ジニトロベンゼン(MMNB)で
あることを確認した。この物質の構造は、下記の分析結
果から決定した。
【0107】MASS(FAB+, m/e(%)) : 243([M+H]+,100),
227(34), 154 (52), 136(75).1 H-NMR(CDCl3,δppm) : 2.2752(s, 3H), 3.8968(s, 3
H), 3.8980(s, 3H), 8.2505(s, 1H).13 C-NMR(CDCl3,δppm) : 10.1827, 62.4186(2), 120.59
07, 131.1890, 138.7276(2), 156.5134(2). (2)は2本
分を表す。 Mp(℃):71〜72. 実施例12
【0108】
【化45】
【0109】100mlSUSオートクレーブに1,3
−ジメトキシ−2−メチル−4,6−ジニトロベンゼン
(MMNB)4.84g(20mmol)、酢酸エチル
30g及び5%Pd/C(N.E.ケム キャット社製
E−Type;水分51.1%)0.495g(dr
y5wt%)を仕込み、窒素置換後初水素圧2MPaを
封じ込め、攪拌しながら昇温した。50℃付近から水素
吸収が見られ、80℃で30分後0.5MPaになった
ところで再び2MPaに水素圧を上げ80℃で1時間攪
拌継続した。トータル水素圧4.5MPa吸収したとこ
ろで吸収が停止した。室温に戻してから残圧を放出し内
容物を取り出しガスクロマトグラフィー(GC)で分析
の結果、原料が消失し、新たな単一ピークが出現した。
【0110】そこでこの内容物を濾過により触媒を除去
し、濾液を濃縮・乾燥するとあずき色結晶3.56g
(収率97.9%)が得られた。この結晶は下記の分析
結果から、4,6−ジアミノ−1,3−ジメトキシ−2
−メチルベンゼン(AMMB)であることを確認した。
尚、還元反応終了液は、無色透明であったが、濾過の終
盤に空気との接触で着色化した。この物質の構造は、下
記の分析結果から決定した。
【0111】MASS(FAB+, m/e(%)) : 182(M+,100), 167
(83).1 H-NMR(CDCl3,δppm) : 2.0871(s, 3H), 3.5622(s, 10
H), 5.8630(s, 1H).13 C-NMR(CDCl3,δppm) : 9.0606, 59.2669(2), 100.347
5, 124.0772, 135.9879(2), 137.7809(2). (2)は2本分
を表す。 Mp(℃):68〜69℃. 実施例13
【0112】
【化46】
【0113】200mlSUSオートクレーブに1,3
−ジメトキシ−2−メチル−4,6−ジニトロベンゼン
(MMNB)16.94g(70mmol)、酢酸エチ
ル102g及び5%Pd/C(N.E.ケム キャット
社製 E−Type;水分51.1%)0.693g
(dry2wt%)を仕込み、窒素置換後初水素圧5M
Paを封じ込め、攪拌しながら室温から昇温した。50
℃付近から水素吸収が見られ、60℃で1時間後1MP
aになったところで、再び5MPaに水素圧を上げ60
℃で1時間攪拌し1MPaになったところで、再び5M
Paに水素圧を上げ30分攪拌継続しトータル水素圧
8.5MPa吸収したところで吸収が停止した。
【0114】室温に戻してから残圧を放出し内容物を取
り出しガスクロマトグラフィー(GC)で分析の結果、
原料が消失し、AMMBの単一ピークが出現した。そこ
でこの内容物を濾過により触媒を除去し、濾液を濃縮・
乾燥するとAMMBのあずき色結晶12.6g(収率9
8.9%)が得られた。 実施例14
【0115】
【化47】
【0116】50ml耐圧ガラス製封管に4,6−ジア
ミノ−1,3−ジメトキシベンゼン(DADMB)1.
68g(10mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド
(DMF)8.4g及び35%塩酸水10gを仕込み、
120℃油浴でマグネチック・スターラーにより24時
間攪拌した。反応停止後反応液を濃縮すると濃赤色結晶
2.21gが得られた。この結晶は、液体クロマトグラ
フィー(LC)で分析の結果、原料と異なる単一ピーク
が出現した。又、MASS、1H−NMR及び1 3C−N
MRから4,6−ジアミノレゾルシノール(DAR)2
塩酸塩であることを確認した。 実施例15
【0117】
【化48】
【0118】50ml耐圧ガラス製封管に4,6−ジア
ミノ−2−クロロ−1,3−ジメトキシベンゼン(CD
AMB)2.02g(10mmol)及び48%臭化水
素酸水13.5gを仕込み、130℃油浴でマグネチッ
ク・スターラーにより10時間攪拌した。反応停止後反
応液を冷却してから氷に注ぎ、不溶分を濾過除去し、濾
液を濃縮すると濃赤色結晶1.55g(収率46.1
%)が得られた。この結晶は、液体クロマトグラフィー
(LC)で分析の結果、原料と異なる単一ピークが出現
した。又、MASS、1H−NMR及び13C−NMRか
ら2−クロロ−4,6−ジアミノレゾルシノール(CD
AR)2臭化水素酸塩であることを確認した。 実施例16
【0119】
【化49】
【0120】50ml耐圧ガラス製封管に4,6−ジア
ミノ−1,3−ジメトキシベンゼン(AMMB)1.8
2g(10mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド
(DMF)9.1g及び48%臭化水素酸水13.5g
を仕込み、120℃油浴でマグネチック・スターラーに
より24時間攪拌した。反応停止後反応液を濃縮すると
濃赤色結晶3.32gが得られた。この結晶は、液体ク
ロマトグラフィー(LC)で分析の結果、原料と異なる
単一ピークが出現した。又、MASS、1H−NMR及
13C−NMRから4,6−ジアミノ−2−メチルレゾ
ルシノール(DAMR)2臭化水素酸塩であることを確
認した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 211/51 C07C 211/51 211/52 211/52 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式[1] 【化1】 (式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基
    又はハロゲン原子を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
    で表される置換1,3−ジハロゲノ−4,6−ジニトロ
    ベンゼン化合物と式[2] 【化2】 (式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基又はハロゲ
    ン化アルキル基を表し、Mはアルカリ金属又はアルカリ
    土金属を表す。)で表されるアルコラート化合物を反応
    させ、式[3] 【化3】 (式中、R1及びR2は前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れる1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)−
    4,6−ジニトロベンゼン化合物を得た後、還元するこ
    とを特徴とする式[4] 【化4】 (式中、R1及びR2は前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れる置換1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)
    −4,6−ジアミノベンゼン化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 式[1] 【化5】 (式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基
    又はハロゲン原子を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
    で表される置換1,3−ジハロゲノ−4,6−ジニトロ
    ベンゼン化合物と式[2] 【化6】 (式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基又はハロゲ
    ン化アルキル基を表し、Mはアルカリ金属又はアルカリ
    土金属を表す。)で表されるアルコラート化合物を反応
    させ、式[3] 【化7】 (式中、R1及びR2は前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れる1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)−
    4,6−ジニトロベンゼン化合物を得た後、還元し式
    [4] 【化8】 (式中、R1及びR2は前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れる1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)−
    4,6−ジアミノベンゼン化合物を得た後、強酸で脱ア
    ルキル化することを特徴とする式[5] 【化9】 (式中、R1は前記と同じ意味を表す。)で表される
    4,6−ジアミノレゾルシノール化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 式[2] 【化10】 (式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基又はハロゲ
    ン化アルキル基を表し、Mはアルカリ金属又はアルカリ
    土金属を表す。)で表されるアルコラート化合物が、メ
    トキシナトリウム、メトキシカリウム、エトキシナトリ
    ウム又はエトキシカリウムであることを特徴とする請求
    項1及び2記載の4,6−ジアミノベンゼン化合物の製
    造法。
  4. 【請求項4】 強酸が、塩酸、臭化水素酸、硫酸である
    ことを特徴とする請求項2記載の4,6−ジアミノレゾ
    ルシノール化合物の製造法。
  5. 【請求項5】 式[8] 【化11】 (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基を表し、Xは
    ハロゲン原子を表す。)で表される2−アルキル−1,
    3−ジハロゲノベンゼン化合物をニトロ化することを特
    徴とする式[6] 【化12】 (式中、R3及びXは前記と同じ意味を表す。)で表され
    る2−アルキル−1,3−ジハロゲノ−4,6−ジニト
    ロベンゼン化合物の製造法。
  6. 【請求項6】硫酸存在下で硝酸によってニトロ化するこ
    とを特徴とする請求項5記載の2−アルキル−1,3−
    ジハロゲノ−4,6−ジニトロベンゼン化合物の製造
    法。
  7. 【請求項7】 式[9] 【化13】 (式中、R2は、炭素数1〜10のアルキル基又はハロゲ
    ン化アルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で
    表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)
    −2−ハロゲノ−4,6−ジニトロベンゼン化合物を還
    元することを特徴とする式[10] 【化14】 (式中、R2は前記と同じ意味を表す。)で表される1,
    3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)−4,6−ジ
    アミノベンゼン化合物の製造法。
  8. 【請求項8】 式[7] 【化15】 (式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基又はハロゲ
    ン化アルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で
    表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)
    −4,6−ジアミノ−2−ハロゲノベンゼン化合物。
  9. 【請求項9】 式[9] 【化16】 (式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基又はハロゲ
    ン化アルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で
    表される1,3−ジアルコキシ(ビスハロアルコキシ)
    −4,6−ジニトロ−2−ハロゲノベンゼン化合物。
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