JP2003292145A - もやし類の整列装置 - Google Patents
もやし類の整列装置Info
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Abstract
せ、かつ一定長以上のものを選別し、一列に整列する。 【解決手段】 もやし類を供給する供給部と;振動板
と、該振動板に少なくとも水平方向に分力を有する振動
を与える加振機を含んでなり、該振動板上でもやし類の
頭部と根部の向きを揃える姿勢制御部と;もやし類の搬
送方向に対し直角方向平面上に平行に多数の略円形断面
のローラーを、所定の間隔で、隣合うローラーとは所定
の空隙があるように並べ、かつそれぞれを回転させたロ
ーラーコンベアを含んでなり、前記頭部と根部の向きを
揃えたもやし類を載せてもやし類の一定長さ以上のもの
を選別する選別部と;前記選別部の流れと直角方向に動
くベルトコンベアを含んでなり、選別部からのもやし類
を一列に整列させる整列部と;を構成要素としている。
Description
単に「もやし」と記す)を整列させる方法、さらに詳し
くはもやしを頭部と根部を揃え、決められた長さ以上に
選別し、かつ一列に整列させる装置に関するものであ
る。
なり合った状態になっており、通常はこれをこのまま包
装して商品化している。この際もやしの日もちを良くし
かつ包装体を小さくするために包装した袋の中を脱気す
ることがあり、このような場合、脱気によりもやしは押
し潰され、さらに流通過程で積み重ねられたときさらに
強く押し潰される。押し潰され、折られたもやしは商品
価値が下がり、傷付いた箇所に菌が繁殖して腐り易くな
る。
れることを少なくし、包装形態を小さくするためのもや
しの整列包装方法が提案された〔特開2000−270
827号公報〕。この方法では、もやしを長さ方向に揃
えることができ、折れたり傷付けいたりするのを少なく
し、包装形態を小さくするという点で改善となったが、
頭部と根部の向き、長さは揃っておらず、皿の上に演出
して盛り付ける高級食材として見栄えをよくする上では
満足のいくものではなかった。
技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、収穫したもやしの頭部と根部を揃
えて整列させ、かつ一定長以上のものを選別し、一列に
整列することにより、包装形態を小さくして輸送し易く
し、折れたり、傷付けいたりして腐り易くなるのを防
ぎ、さらに見た目に美しく、高級食材として使用するこ
とができるようにしてもやしの付加価値を高くすること
にある。
く、請求項1に係る発明はもやし類の整列装置であり、
もやし類を供給する供給部と;振動板と、該振動板に少
なくとも水平方向に分力を有する振動を与える加振機を
含んでなり、該振動板上でもやし類の頭部と根部の向き
を揃える姿勢制御部と;もやし類の搬送方向に対し直角
方向平面上に平行に多数の略円形断面のローラーを、所
定の間隔で、隣合うローラーとは所定の空隙があるよう
に並べ、かつそれぞれを回転させたローラーコンベアを
含んでなり、前記頭部と根部の向きを揃えたもやし類を
載せてもやし類の一定長さ以上のものを選別する選別部
と;前記選別部の流れと直角方向に動くベルトコンベア
を含んでなり、選別部からのもやし類を一列に整列させ
る整列部と;を構成要素としてもつことを特徴としてい
る。
であり、請求項1記載のもやし類の整列装置における姿
勢制御部と選別部との間にさらにコンベアからなる連結
部を設けることを特徴としている。
やし類の整列装置において、姿勢制御部における振動板
は、もやしの搬送方向を下向きに傾斜していることを特
徴としている。
やし類の整列装置において、選別部におけるローラーの
間隔は、ローラー中心間の距離が所望するもやし類の長
さの1/2とすることを特徴としている。
やし類の整列装置において、選別部におけるローラーコ
ンベアは、ローラー中心間距離が異なる領域を2つ以上
有し、ローラー中心間の距離が短い領域を上流部に設置
して、もやし類の長さの小さいものから順次分級するこ
とを特徴としている。
5記載のもやし類の整列装置において、さらに、ローラ
ーコンベアの始端部分にあるローラーおよび終端部分に
あるローラーの一方あるいは両方は、ローラーコンベア
の中央部よりローラー中心間距離を小さくすることを特
徴としている。
やし類の整列装置において、ローラーコンベアの始端部
分にあるローラーは、断面が4〜8角形であることを特
徴としている。
を参照して説明する。図1は本発明のもやし整列装置の
全体平面図、図2は同じくその正面図、図3は図1にお
けるA−A部の断面図である。本発明のもやし整列装置
は、もやしの供給部10、姿勢制御部20、連結部3
0、選別部40、整列部60、搬出部80を含んで構成
されている。
を本発明のもやし整列装置の処理量に合わせて定量づつ
供給する工程であり、ベルトコンベア11などが用いら
れる。
たもやしを頭部と根部の向きを一定方向に揃える工程で
ある。図4に姿勢制御部20の詳細正面図を示した。振
動板21は水平に設置してもよいが、もやしの搬送方向
を下向きに傾斜、好ましくは約15°傾斜させて設置す
るのがよい。振動板21には、加振機により水平方向、
好ましくは水平方向と垂直方向に分力のある振動を与え
る。振動板21に振動を与える加振機は、特に限定する
ものではないが、図4では、振動モータ22を用いポー
ル23を介して振動を与えるようにしてある。
られたもやしは、振動により頭部と根部の方向が揃えら
れながら、徐々に進んでいく。図5は、もやしの頭部と
根部の方向が揃えられるメカニズムについて説明してい
る。すなわち、もやしの頭部(図5に示したもやしの頭
側代表点「イ」部)は豆や幼葉の部分で撥水性であり、
一方もやしの根部(図5に示したもやしの根部代表点
「ロ」部)は主根に加え多くの細根がありここには水分
が多いので根部の方が振動板への付着力が大きい。さら
に形態上からも頭部は球状になっているのに対し、根部
は細く広がっているので振動板との接触面積が大きいの
で、頭部と根部では振動板への付着力に差がある。
振動板上のもやしは付着力の差により、頭部の方が根部
より大きく動くことになる。図5に示した振動波形と対
照して説明すると、振動波形は右側から左側に時間が推
移するように描かれており、(b)の状態にあるもやし
は、振動波形が最大振幅点に達する前で頭側代表点
「イ」が振動により振動板21より離れ、水平進行方向
の分力Fにて前進させられるが、根側代表点「ロ」は振
動板21への付着力が大きいためこの時点では振動板2
1に付着しており、もやしにF×Wbなる回転力が発生
する。ここでWbは、振動板21上頭側代表点「イ」と
根側代表点「ロ」の間の搬送方向に対し直角方向の距離
である。この後、振動波形における振幅がさらに大きく
なって最大振幅点に近くなると、根側代表点「ロ」も振
動板21より離れ、図の(d)点まではね上げられ、振
動板21に着地するまで、上記F×Wbの回転慣性は維
持される。従って、もやしの当初の傾きは大きくなり、
図の(a)の傾き(Q1)が(e)に示した傾き(Q
2)に移行する。
るが、(e)の状態では頭側代表点「イ」と根側代表点
「ロ」の間の振動波形と垂直方向の距離Weが、(b)
の状態Wbに比べて小さくなっているので、回転力F×
Weは、1周目の回転力F×Wbより小さい。このよう
にして、もやしが搬送方向に姿勢が揃えば揃う程回転力
は小さくなる。従って、振幅に対して充分な振動周期を
もつように振動板を設計すればもやしは頭部を前進方向
に向けて姿勢を揃えることができる。
形態を示すと、振動板21にゴム、プラスチック、金属
などを用い、幅が0.8〜1.2m、長さが2〜2.5
mとし、傾斜を15°以下にして設置され、振動数が7
00〜1200回/分、振幅が5〜10mmの振動が与
えられる。しかし、上記の説明で理解されるように、振
動板の長さ、振動板の傾斜角度、振動板の材質、振動
数、振幅などは、もやしと振動板との付着力、振動板上
のもやしの動きと関係するので互いに関連させて考える
べきものであり、上記代表例はあくまで一例である。ま
た、振動板21は、平面でもよいが、もやしの進行方向
に溝をもつ波型板を用いると姿勢制御に有利なことがあ
る。
進方向に向けて姿勢を揃えたもやしを、姿勢を乱すこと
なく安定した状態で選別部40に載せるものであり、ベ
ルトコンベア、ローラーコンベアなど物品が安定して搬
送できるコンベアであればよい。図4ではベルトコンベ
ア31で描いている。連結部30は必須のものではない
が、選別部40でのもやしの動きを円滑にし、かつ装置
を操作し易くする上で都合がよい。
ける振動板21をもやしの搬送方向を下向きに傾斜させ
たとき、次の選別部40で操作を適切な高さに戻すため
図4に描いたように登り勾配とすることができる。
別する工程である。図6に選別部40の詳細平面図を、
図7に詳細正面図を、図8に図6におけるA−A部の詳
細断面図を、図9にはローラー50上にあるもやしを示
した。
直角方向平面上に複数の略円形断面ローラ50が所定の
間隔で、かつ隣合うローラーとは所定の空隙があるよう
に平行に並べられている。それぞれのローラ50の一端
(図8の右側)は、ピン46に支持され、ピン46は取
付けレール45に締結され、さらに取付けレール45は
フレーム44により支持されている。ローラ50の他端
(図8の左側)は、ピン43に支持され、ピン43はフ
レーム42により支持される。ローラー50の材料は本
発明で限定するものではないが、通常金属、プラスチッ
ク、ゴムなどである。
の上下に駆動ベルト59が配設され、駆動ベルト59
は、ローラー50と充分よく接触させるために隣合うロ
ーラー50間のほぼ中央部の上部よりテンションローラ
ー51、下部よりテンションローラー52を交互に配置
してある。駆動ベルト59は、さらに選別部40の上流
部に設けられたプーリー58、下流部に設けられたプー
リー57に巻き、プーリー57あるいは58に接続した
駆動モーター(記載してない)によりエンドレスに回転
し、ローラー50の各々を回転させている。
が、このときローラー50の中心間距離はもやしの長さ
を考慮して決められる。すなわち、多数の円形のローラ
ー50を平行に並べて、その上を物品が搬送されるロー
ルコンベアとしたとき、ローラー50の中心間距離は、
目的とするもやしの長さの1/2にする。すなわち、所
望のもやしの長さをLnとしたときローラー50の中心
間距離をLn/2にする。長さがLnより長いもやしは
次のローラー50に移り搬送されていくが、長さがLn
より短いもやしはローラー50上で安定性を失い、ロー
ラー間の空隙から下に落ちることになる。このようにし
て、一定長以上のもやしが選別される。
5mmであるので、ローラー50の中心間距離は2〜6
cmで選ばれる。隣り合うローラー同志の間には、短い
もやしがから脱落するに充分なの空隙が必要であり、通
常7〜10mmの空隙を作る。従って、個々のローラー
の直径は、ローラーの中心間距離およびローラー間の空
隙長さを考慮して決定される。
やしの長さを選別するに充分な長さが必要であり、通常
1〜2mに設定される。後で述べるようにもやしの長さ
を3種以上に分ける場合には、選別部40をより長くす
る必要があるのはいうまでもない。
について中心間距離をもやしの選別する長さにしてもよ
いが、好ましくは始端部分および終端部分それぞれにつ
いてローラー3〜6本についてローラー間隔を狭く、例
えばローラー間空隙を上記より5〜10mm短くして、
もやしの安定性をよくするのがよい。もちろん選別部4
0の中央部分の特定箇所についてもローラー50の間隔
を狭くした部分を設け、そこでもやしの姿勢を安定化さ
せることもできる。このように始端部分および必要によ
り中央部分でもやしの安定性をよくすることで、長さの
選別がより精度高く、確実に実行できるようになる。終
端部分でのもやしの安定性を高めることは、後続の整列
部でのもやしの整列を確実にするのに役に立つ。
4〜8角形とするのが好ましい。始端部分のローラーは
間隔を密に設置してもやしの姿勢を安定化させるとき、
ローラー間に短いもやしが堆積することがあるが、4〜
8角形ローラーにすることによりローラー間の隙間が周
期的に広くなり、このとき堆積しかかった短いもやしを
下に落すことができる。
ラー50は、ローラー中心間距離が異なる複数の領域を
作ることにより、もやしの長さを3種以上に分けること
ができる。例えば、選別部40の上流部において特定領
域のローラー中心間距離をLm/2にすることで、長さ
がLmより短いもやしを下に落とし、選別部40の下流
部でローラー中心間距離をLn/2〔ここでLn>L
m〕にすることで、長さがLmとLnの間のもやしをこ
こで落とし、かつ長さがLn以上のもやしはローラー5
0から整列部60に送るようにする。ローラー間隔Lm
/2の下の受け皿とローラー間隔Ln/2の下の受け皿
を区別し、選別部40のローラーに載って整列部60に
出る分とで、もやしの長さについて3種に分けることが
できる。ローラー50から落ちたもやしについては、頭
部と根部の方向が揃えられた姿勢は乱れるが、長さの短
いもやしを除くことができ商品価値を高めることができ
る。もちろん、分別したもやしをそれぞれ別途姿勢制御
することで、頭部と根部を揃えて一列に整列することが
できる。
直角方向に動くベルトコンベア61でなっている。図1
0に、選別部40のローラー50と整列部60の接続部
分の平面図、図11には同正面図を、もやしの動きがわ
かるように示した。図11に示すように整列部60にお
けるコンベア61はローラー50より低い位置に設定さ
れる。
ローラー50で移送されてきた速度を利用して、コンベ
ア61上に載せられる。このときもやしの頭部が整列さ
れるように、ベルトコンベア61が動くそのすぐ外で、
ローラー50から遠い方の端に沿ってガイド板62を設
けるのがよい。ローラー50からのもやしのあるものは
そのままベルトコンベア61上に着地し、あるものがガ
イド板62にぶつかり跳ね返ってベルトコンベア61上
に着地し、いずれもここで整列される。
根部の方向が揃えられ、かつ長さも揃えられ一列に整列
しているので、後続部(記載していない)で計量、包装
され商品化される。
たもやしを集めるものである。搬出部80の形態はいろ
いろ考えられ、図1に示したようにベルトコンベアであ
ってもよいが、あるいは箱状の受け皿を置き随時取り返
るようにしてもよい。また、上記したようにローラー5
0の下部に長さの異なるもやしを分けて落す場合には、
選別部40の搬送方向に対し直角方向にベルトコンベア
を複数設ける、あるいは選別部40の下に複数の受け容
器を置くことなどでそれぞれ分別して集めることができ
る。
混ぜられた状態で収穫されたもやしを、頭部と根部を揃
えて整列させ、かつ一定長さ以上のものを選別し、一列
に整列させることができる。このように整列されたもや
しは、並列状態に揃えて袋などの包装容器に入れられる
ので包装形態を小さくして輸送し易くし、折れたり、傷
付けいたりして腐り易くなるのを防ぎ、外観に優れ、人
目を引いて商品価値を高め、販売を促進させることがで
き、また料理にきれいに盛り付けることができるなど高
級食材として使うことができ、もやしの付加価値を一段
と高めることができる。
ズムについて説明する図である。
る。
続部分の平面図である。
続部分の正面図である。
ベア 40:選別部 41:フレーム 42:フレーム 43:(ローラーを支持する)ピン 44:フレーム 45:取付けレール 46:(ローラーを支持する)ピン 47:(上部テンションローラーを支持する)ピン 48:(下部テンションローラーを支持する)ピン 50:ローラー 51:上部テンションローラー 52:下部テンションローラー 53:カバー 54:カバー 57:プーリー 58:プーリー 59:駆動ベルト 60:整列部 61:ベルトコンベア 62:ガイド板 80:搬出部
Claims (7)
- 【請求項1】 もやし類を供給する供給部と;振動板
と、該振動板に少なくとも水平方向に分力を有する振動
を与える加振機を含んでなり、該振動板上でもやし類の
頭部と根部の向きを揃える姿勢制御部と;もやし類の搬
送方向に対し直角方向平面上に平行に多数の略円形断面
のローラーを、所定の間隔で、隣合うローラーとは所定
の空隙があるように並べ、かつそれぞれを回転させたロ
ーラーコンベアを含んでなり、前記頭部と根部の向きを
揃えたもやし類を載せてもやし類の一定長さ以上のもの
を選別する選別部と;前記選別部の流れと直角方向に動
くベルトコンベアを含んでなり、選別部からのもやし類
を一列に整列させる整列部と;を構成要素としてもつこ
とを特徴とするもやし類の整列装置。 - 【請求項2】 さらに、前記姿勢制御部と前記選別部と
の間にコンベアからなる連結部を設けることを特徴とす
る請求項1記載のもやし類の整列装置。 - 【請求項3】 前記姿勢制御部における振動板は、もや
しの搬送方向を下向きに傾斜していることを特徴とする
請求項1記載のもやし類の整列装置。 - 【請求項4】 前記選別部におけるローラーの間隔は、
ローラー中心間の距離が所望するもやし類の長さの1/
2とすることを特徴とする請求項1記載のもやし類の整
列装置。 - 【請求項5】 前記選別部におけるローラーコンベア
は、ローラー中心間距離が異なる領域を2つ以上有し、
ローラー中心間の距離が短い領域を上流部に設置して、
もやし類の長さの小さいものから順次分級することを特
徴とする請求項4記載のもやし類の整列装置。 - 【請求項6】 さらに、前記ローラーコンベアの始端部
分にあるローラーおよび終端部分にあるローラーの一方
あるいは両方は、ローラーコンベアの中央部よりローラ
ー中心間距離を小さくすることを特徴とする請求項4あ
るいは5記載のもやし類の整列装置。 - 【請求項7】 前記ローラーコンベアの始端部分にある
ローラーは、断面が4〜8角形であることを特徴とする
請求項6記載のもやし類の整列装置。
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JP2002101800A JP4218047B2 (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | もやし類の整列装置 |
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