JPH1159881A

JPH1159881A - 間隔調整搬送装置

Info

Publication number: JPH1159881A
Application number: JP22874897A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Okada; 辰也岡田; Ryoji Taura; 良治田浦; Takashi Chikura; 孝千蔵; Masanori Masumoto; 雅典益本; Akitomo Yamazaki; 章伴山崎
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1997-08-26
Filing date: 1997-08-26
Publication date: 1999-03-02

Abstract

(57)【要約】【課題】形状寸法が不揃いで相互に付着し易い品物
（例えば、ピーマン等の農作物）を光学的に選別する装
置へ整然と並べて供給するための集合手段として好適な
間隔調整搬送装置を提供する。【解決手段】選果対象物Ｐの搬送方向へ移動する搬送
手段１１（11-1，11-2，11-3）を有する底面１２（12-
1，12-2，12-3）と、該底面１２に対し或る傾斜角を持
って相対向して設けられた振動する一対の側面１３ａ
（13a-1 ，13a-2 ，13a-3 ），１３ｂ（13b-1 ，13b-2
，13b-3 ）とを具備する第１搬送路１４-1，第２搬送
路１４-2，第３搬送路１４-3を、搬送方向に連続して複
数設けると共に、該搬送路の下流側に配置される第３搬
送路１４-3にいくほど両側面１３ａ-3，１３ｂ-3の間隔
を狭くすると共に、搬送手段１１-3の幅を狭くするよう
に設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、品物の間隔を調整
しながら搬送する間隔調整搬送装置に関し、特に形状寸
法が不揃いで相互に付着し易い品物（例えば、ピーマン
等の農作物）を光学的に選別する装置へ整然と並べて供
給するための集合手段として好適な間隔調整搬送装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、品物を出荷するに際して行わ
れる品物の選別，仕分け，箱詰め等の作業を自動的に行
う装置が開発されているが、その前段として品物を１個
づつ送ることが重要であり種々の方法が考案されてい
る。その中で特に傷つき易く、形状寸法等が不揃いの品
物をコンベア上へ１個づつ並べる装置として次のような
ものがある。

【０００３】従来の整列装置を示す模式的斜視図を図７
に示す。図７に示すように従来の整列装置は、一度に多
数の品物を受取る巾広の水平送りコンベア０１と、その
進行方向に対し傾斜して設置され、接触した品物Ｐが水
平送りコンベア０１の片端へ寄せられるように作用する
垂直コンベア０２と、水平送りコンベア０１の下流に配
置され、品物を排出する狭巾の水平送りコンベア０３
と、水平送りコンベア０１から水平送りコンベア０３迄
の受渡しを行うシュート０４と、水平送りコンベア０１
端部０１ａより落下する品物Ｐを受入れるホッパー０５
とより構成されている。

【０００４】このような装置において、品物をコンベア
上へ１個づつ並べて供給するには、先ず多数の品物Ｐを
一度にコンベア０１の上流部分即ち、垂直コンベア０２
の上流部分に供給すると、水平送りコンベア０１上を下
流に向って搬送されるが垂直コンベア０２の搬送面に達
すると、両コンベアの搬送面に沿って水平コンベア端部
０１ａ方向へ送られる。他に接触する品物Ｐがない場合
は受渡しシュート０４上を滑って狭巾の水平送りコンベ
ア０３上に達し、品物同志が互いに接触しない状態が続
けばコンベア０３上には１列に並んで品物Ｐが配置され
てゆく。

【０００５】しかし、品物Ｐの供給量を増加させてゆく
と、或る断面に１個以上の品物がある場合も生じ、受渡
しシート０４の直前で垂直コンベア０２に押されて水平
コンベア端部０１ａ迄到達すると１個分の巾しかない
為、他の１個は落下することとなる。落下したものはホ
ッパー０５に受取られ、自動的であれ人手であれ水平コ
ンベア０１の上流部へ戻される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述の装置によると排
出用の水平送りコンベア０３の上に品物が１個づつ重な
らずに並んで排出されるという目的は達成されるが、同
時に並んで運ばれたものは１個を除いて落下させられる
から、除かれた数だけ排出量が減じ集荷能力が低下して
いることとなる。

【０００７】また、排出量が減少するから水平送りコン
ベア０３上の品物の空場所が生じることにもなる。供給
量に対する排出量の比、即ち処理効率は品物が送られる
量のばらつきに支配されるから作業計画も立て難くな
る。更に、ホッパー０５に受けた落下物を上流へ戻す装
置または戻し作業が必要となる。この様に落下とか再供
給とか品物を取扱う回数が増加する程品物Ｐが傷つく機
会も増加して品質に影響しかねない。即ち、この装置で
は或る断面で余分のものはもう一度戻すという余分な経
路を通していることが種々の欠点の源となっている。

【０００８】本発明は、このような課題に鑑み、或る断
面で余分となったものは一時的に搬送路の傍に追加して
おき、次の谷が来た時に入れ込む方法として創案された
もので、形状，寸法が不揃いで、しかも、相互に付着し
易い品物であっても投入された山積み状態から山を崩
し、隙間の非常に少い状態に品物を並べ、最終的には１
列にて排出できるようにした高能率の間隔調整搬送装置
を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】このため、請求項１記載
の本発明の間隔調整搬送装置は、搬送方向へ移動する搬
送手段を有する底面と、該底面に対し或る傾斜角を持っ
て相対向して設けられた振動する一対の側面とを具備す
る搬送路を、搬送方向に複数設けると共に、該搬送路の
下流側ほど両側面の間隔が狭くなるように設けてなるこ
とを特徴とする。

【００１０】このような構成により、まず、品物が多数
同時に受け入れ搬送路上に供給されると、品物の山の下
流側中央部分で搬送路の底面に接触している品物から順
次下流へ搬送され始め、傾斜した対向する側面の上にあ
るものは、搬送方向と直角な方向か、または搬送方向と
その直角方向との合成方向への振動により中央方向即
ち、搬送方向と直角な方向へ向い常に押出される力が働
いており、底面上にある品物の列に若し隙間が出来ると
直ちに押し出されて空所を埋めることとなる。傾斜側面
上で品物が押し出される力は、底面に接して中央を移動
中の品物が搬送方向から外される程強くなってはならず
その傾斜角度、表面摩擦係数、振巾、振動数などが調整
されている。

【００１１】このように振動する側面から押し出される
ため比較的付着し易い品物でも相互にからみ合って進行
を妨げることがなく、また重なり合いも少くてすみ、底
面の巾に相当した巾で品物は排出される。次の下流の搬
送路では側面の間隔が更に狭いため側面上にも幾らかの
品物は載り、前述と同様の挙動をするが、一般に下流に
なる程底面搬送速度は早くすることで隙間が出来、側面
上から供給されてそれを埋めることとなる。

【００１２】付着し易い品物が重なった場合、その解消
は平坦部では困難であるが、搬送路と搬送路との間に受
渡し部を設けるようにすると、比較的容易に行われる。
このようにして側面間隔を狭めてゆき最終的に１列で送
られるところ迄絞れば無駄な隙間がない緻密な列が得ら
れる。

【００１３】此の後、光学的に選別する装置へ一定間隔
に整然と並べて供給することは公知の供給手段により容
易に実施できる。

【００１４】請求項２記載の本発明の間隔調整搬送装置
は、請求項１記載の装置において、上記底面と上記側面
との間に、両側面間の間隔より狭い間隔を置く一対の案
内板を設けたことを特徴とする。

【００１５】このような構成により、搬送方向へ動く搬
送手段上の品物が振動する側面上にある品物に押されて
下流へ向う流れから外されそうになる時案内板の一端に
品物が当りその横移動が妨げられてこれを防止する効果
がある。

【００１６】請求項３記載の本発明の間隔調整搬送装置
は、請求項１の各搬送路において、上記底面の搬送手段
の上面に搬送方向に沿った凹部を設けたことを特徴とす
る。

【００１７】このように搬送路の底面上に凹部を設ける
と、該底面上にある品物は進行方向に直角な方向には移
動し難くなりしかも凹部は該搬送手段と共に搬送方向へ
動くから停止している案内板のように進行を若干でも妨
げになる力が働かない利点がある。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図１乃至図６は本発明の一実施
形態にかかる間隔調整搬送装置を示すものである。本実
施形態の間隔調整搬送装置は、品物を光学的選果装置と
してのカメラ式の選果装置によって選別するために、間
隔を調整するものとして用いられる。なお、品物は大き
さや形状が不揃いで、而も相互に付着し易い野菜、例え
ばピーマンや果物などの選果対象農作物であって、以
下、「選果対象物」という。

【００１９】［第１の実施の形態］図１は第１の実施の
形態にかかる間隔調整搬送装置の斜視図、図２はその要
部断面図を示す。これらの図面に示すように、本実施の
形態にかかる間隔調整搬送装置は、被搬送物である選果
対象物Ｐの搬送方向へ移動する搬送手段１１（11-1，11
-2，11-3）を有する底面１２（12-1，12-2，12-3）と、
該底面１２に対し或る傾斜角を持って相対向して設けら
れた振動する一対の側面１３ａ（13a-1 ，13a-2 ，13a-
3），１３ｂ（13b-1 ，13b-2 ，13b-3 ）とを具備する
第１搬送路１４-1，第２搬送路１４-2，第３搬送路１４
-3を、搬送方向に連続して複数設けると共に、該搬送路
の下流側に配置される第３搬送路１４-3にいくほど両側
面１３ａ-3，１３ｂ-3の間隔を狭くすると共に、搬送手
段１１-3の幅を狭くするように設けてなるものである。

【００２０】すなわち、本実施形態の間隔調整搬送装置
は、図１の模式的斜視図に示すように、選果対象物Ｐを
搬送する底面１２-1を構成するベルトコンベア１１-1
と、相対向して所定の角度をもって対向するように設け
られ且つ搬送方向と直交する方向に振動する側面１３ａ
-1，１３ｂ-1とからなる第１搬送路１４-1と、これと同
様の構成ながら第１搬送路１４-1の底面よりも幅が狭い
底面１２-2を有するコンベア１１-2と、両側面の対向部
の間隔が第１の搬送路１４-1の側面１３ａ-1，１３ｂ-1
よりも狭くした側面１３ａ-2，１３ｂ-2とからなる第２
搬送路１４−２と、更に第２の搬送路より間隔を狭めた
コンベア１１-3と、両側面の対向部の間隔が第２の搬送
路１４-2の側面１３ａ-2，１３ｂ-2よりも狭くした両側
面１３ａ-3，１３ｂ-3よりなる第３搬送路１４-3（な
お、第２搬送路と第３搬送路との二段構成で第２搬送路
と称してもよい。）から構成されている。尚、第３搬送
路１４-3の終点より送り出される選果対象物Ｐは、図示
していない選別コンベア上へ移設され、図示していない
カメラ式選果装置によって外形形状が判別され、各選果
対象物Ｐの形状，寸法等によって選別されるようになっ
ている。上記搬送路は下流側にいくにしたがって、その
搬送速度を速くして、選果対象物の間隔を詰めるように
している。

【００２１】まず、第１搬送路１４-1の上流部分には、
図示しないコンテナ等に入れて運ばれてきた適宜の量の
選果対象物Ｐが間歇的に投入されると、ベルトコンベア
１１-1に接している選果対象物Ｐから順次下流方向へ送
り出され、傾斜し、振動する側面板１３ａ-1，１３ｂ-1
上にある選果対象物Ｐは隙間が生じると直ちにベルトコ
ンベア１１-1の方向へ移動し、選果対象物Ｐの山が崩さ
れて下流側に送り出される。

【００２２】第１搬送路１４-1の下流部から第２搬送路
１４-2へ円滑に移行させるために第１シュート１５-1が
設けられており、選果対象物Ｐはその上を滑って第２搬
送路１４-2に達する。同様に、第２シュート１５−2 が
第２搬送路１４−2 の下流部から第３搬送路１４−3 へ
円滑に移行させるために設けられている。第１搬送路１
４-1では比較的巾広い搬送路となっており第２搬送路１
４-2はこれより狭くしてあるため、多くのものが第２搬
送路１４-2の側面１３ａ-2，１３ｂ-2上に乗り、中央部
分にあるもののみがコンベア１１-2に接し、搬送方向へ
移動することとなる。ただし、第２搬送路１４-2のコン
ベア１１-2は、上述したように、第１搬送路１４-1のコ
ンベア１１-1より高速とすることで、選果対象物Ｐの間
隔が空き易くしており、傾斜し振動する側面１３ａ-2，
１３ｂ-2上にあるものが直ちにすき間を埋める様に移動
し、同様の現象が繰返されてコンベア１１-2上に殆んど
隙間のない状態で搬送される。更に第３搬送路１４-3に
おいて側面１３-3，１３ｂ-3の間隔を縮め選果対象物１
個のみが底面１２-3を構成するコンベアに接するように
すると、完全に１列に配列されることとなる。尚、本実
施の形態では、搬送路を３列並べているが、選果対象物
の種類及び選果量等により、適宜列を４列、５列等と多
くしてもよい。

【００２３】上記シュート１５-1，１５-2は付着し易い
選果対象物が重なった場合に、該シュートを通過するこ
とで上記不具合が解消され、選果対象物の搬送が比較的
容易に行われる。このようにして側面間隔を狭め、最終
的に搬送路１４-3を１列で送られるようにすることで、
無駄な隙間がない緻密な列が得られる。

【００２４】図２に間隔調整搬送装置の側面の振動機構
の断面概略図を示す。図２に示すように、コンベアフレ
ーム２１の上面を滑り、ベルト駆動ローラ２２により駆
動されるコンベアベルト１１Ａ（尚、１１Ｂは帰りのベ
ルトを示す）が上述した第１搬送路１４−1 〜第３搬送
路１４−3 の底面１２を構成している。

【００２５】上記底面１２に対して適宜な角度を持つ側
面板１３ａ，１３ｂを対向して配置し搬送方向に対して
直交する方向に振動させる振動機構が設けられている。
該振動機構は、取付枠２３を回動自在ナット２４とスラ
イドベアリング２５を以って支持し、偏心板２６上の偏
心量ｅを持って取付けられたピン２７と取付枠２４上に
あるピン２８を両端とするアーム２９を設けてなり、駆
動機３０よりプーリ３１，３２及びベルト３３を介して
偏心板２６を回転させることにより、側板１３ａが搬送
方向と直交する方向に往復運動する。よって、図２中に
於て中央にある選果対象物Ｐ₁がコンベアベルト２３Ａ
により送り出され、その位置が空になると直ちにＰ₂ま
たは対向する側面１３ｂ上のＰ₃がその場所を埋め、次
々と同様の現象が繰返される。尚、回動自在ナット２４
とスライドベアリング２５とにより、側面１３ａの傾斜
角を調整する手段を構成している。また、図中では省略
してあるが、偏心量ｅ及び駆動機の回転速度も調節でき
ることが望ましい。また、図に示してないコンベアの駆
動機も同様に変速可能としておく方が良い。尚、図中側
面１３ｂ側の駆動系を省略してあるが、側面１３ａと対
称の動きをするのが望ましく、適宜の方法で連動する様
に構成する。

【００２６】本間隔調整搬送装置によれば、振動により
搬送方向と直角の方向に送る機能を有する側面１３ａ，
１３ｂを備えているので、多数の選果対象物Ｐを側面上
に蓄積でき、搬送手段上にある選果対象物と側面上の選
果対象物は常に軽く接しているが振動を与えることによ
り見かけの摩擦係数が減じて搬送を阻害する程の抵抗と
ならず、隙間が生じれば直ちに隣接したものが埋めるこ
とができ、この結果、隙間なく並べることができる。ま
た、搬送手段であるコンベアベルト１１の表面、側面１
３ａ，１３ｂの表面と選果対象物Ｐとの間の摩擦を、適
宜材料を選定して最適なものにすることにより、搬送と
振動による補充の調和をとることが出来る。

【００２７】更に搬送路１４を必要に応じて多段にする
ことにより重なり合ったり、相互に付着したりしている
選果対象物Ｐを分離して正しく整列し、搬送速度を流れ
の巾（断面通過個数）に応じて加減することにより最も
良い間隔とすることができ、無駄な隙間のない高能率の
間隔調整が行われる。

【００２８】［第２の実施の形態］図３は、底面及び側
面より構成される搬送手段の１段を上方より見た平面図
である。図１及び図２に示した装置においては、側面１
３ａ及び側面１３ｂの振動方向は搬送方法と直交する方
向であったが（図中、矢印ａ方向）、図中矢印ｂ方向の
如く側面１３ａ及び１３ｂは、搬送路１１の搬送方向と
直交する方向と搬送方向との合成方向に動かすようにし
てもよい。これにより、両側面１３ａ及び１３ｂの振動
を直角と搬送方向とを合成した方向とすると、搬送力を
助長する効果が奏する。

【００２９】［第３の実施の形態］図４は、底面及び側
面より構成される搬送手段の１段において、側面１３’
及び１３ｂ’の間隔を上流では広く、下流になる程狭く
した例を示す。このようにすると、列を絞り込む効果が
あって、多段構成の場合段数を減じることもできる。

【００３０】［第４の実施の形態］図５は底面となるコ
ンベアベルト１１と側面１３ａ及び１３ｂの間に所定間
隔をもって固定された１対の案内板４１ａ，４１ｂを設
置したものである。このような構成にすれば、固定した
案内板４１ａ，４１ｂを側面１３ａ及び１３ｂの下端部
の対向する間隔より若干狭い間隔で設けているので、時
に側面１３ａ上に並んでいる選果対象物Ｐ₂，Ｐ₃が押
す力によりコンベアの底面１２上にある選果対象物Ｐ₁
が反対側の側面板に押しつけられ、選果対象物Ｐ₁と選
果対象物Ｐ₂が互いに押し合って浮上り、コンベア１１
面から離れて搬送が阻害されるとか、搬送の列から外さ
れるなどの現象を防止する効果がある。

【００３１】［第５の実施の形態］図６はコンベアベル
ト１１の搬送面に搬送方向に沿って二本の凸部４２ａ，
４２ｂを形成し、その間に形成された凹部４３内に選果
対象物Ｐ₁, Ｐ₂, Ｐ₃・・・が入り込み、横揺れが防
止される。

【００３２】このように、コンベアベルト１１の搬送面
に搬送方向に沿った凹部４３を設けることにより、上述
同様の防止効果があると同時に、Ｐ₁の横移動を防ぐ凹
部４３の側面自身が搬送方向へ動くので、更に搬送が容
易になる。

【００３３】

【発明の効果】本間隔調整搬送装置は、搬送方向へ移動
する搬送手段を有する底面と、該底面に対し或る傾斜角
を持って相対向して設けられた振動する一対の側面とを
具備する搬送路を、搬送方向に複数設けると共に、該搬
送路の下流側ほど両側面の間隔が狭くなるように設けて
なるので、多数の選果対象物を側面板上に蓄積でき、搬
送手段上にある選果対象物と側面上の選果対象物は常に
軽く接しているが振動を与えることにより見かけの摩擦
係数が減じて搬送を阻害する程の抵抗とならず、隙間が
生じれば直ちに隣接したものが埋めるので隙間なく並べ
ることができる。また、搬送手段（コンベアベルト）の
上面、側面板の表面と選果対象物との間の摩擦を最適な
ものにすることにより搬送と振動による補充の調和をと
ることが出来る。

【００３４】更に多段にすることにより重なり合った
り、相互に付着したりしている選果対象物を分離して正
しく整列し、搬送速度を流れの巾（断面通過個数）に応
じて加減することにより最も良い間隔とすることがで
き、無駄な隙間のない高能率の間隔調整が行われる。

【００３５】また、側面板の振動を直角と搬送方向とを
合成した方向とすると、搬送力を助長する効果があり、
側面板の間隔を下流になる程狭くすると、列を絞り込む
効果があって、多段構成の場合段数を減じることもでき
る。

【００３６】また、上記底面と上記側面との間に、両側
面間の間隔より狭い間隔を置く一対の案内板を設けたの
で、時に側面板上に並んでいる選果対象物が押す力によ
りコンベア上にある選果対象物が反対側の側面板に押し
つけられ、選果対象物同士が互いに押し合って浮上り、
コンベア面から離れて搬送が阻害されるとか搬送の列か
ら外されるなどの現象を防止する効果がある。

【００３７】さらに、上記底面の搬送手段の上面に搬送
方向に沿った凹部を設けることにより、上述同様の防止
効果があると同時に、選果対象物の横移動を防ぐ突起物
自身が搬送方向へ動くので、更に搬送が容易になる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施の形態に係る模式的斜視図で
ある。

【図２】本発明の第１実施の形態に係る模式的横断面図
である。

【図３】本発明の第２実施の形態に係る模式的平面面図
である。

【図４】本発明の第３実施の形態に係る模式的平面図で
ある。

【図５】本発明の第４実施の形態に係る模式的横断面図
である。

【図６】本発明の第５実施の形態に係る模式的横断面図
である。

【図７】従来の整列装置を示す模式的斜視図である。

【符号の説明】

１１（11-1，11-2，11-3）搬送手段１２（12-1，12-2，12-3）底面１３ａ（13a-1 ，13a-2 ，13a-3 ）側面１３ｂ（13b-1 ，13b-2 ，13b-3 ）側面１４-1 第１搬送路１４-2 第２搬送路１４-3 第３搬送路１５-1 第１シュート１５-2 第２シュート２１コンベアフレーム２２ベルト駆動ローラ２３取付枠２４回動自在ナット２５スライドベアリング２６偏心板２７，２８ピン２９アーム３０駆動機３１，３２プーリ３３ベルト４１ａ，４１ｂ案内板４２ａ，４２ｂ凸部４３凹部Ｐ（Ｐ₁，Ｐ₂，Ｐ₂，Ｐ₃）選果対象物（品物）０１水平送りコンベア０１ａ水平送りコンベア端部０２垂直コンベア０３狭巾水平送りコンベア０４シュート０５ホッパー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者益本雅典広島県広島市西区観音新町四丁目６番22号三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者山崎章伴広島県広島市西区観音新町四丁目６番22号三菱重工業株式会社広島研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】搬送方向へ移動する搬送手段を有する底
面と、該底面に対し或る傾斜角を持って相対向して設け
られた振動する一対の側面とを具備する搬送路を、搬送
方向に複数設けると共に、該搬送路の下流側ほど両側面
の間隔が狭くなるように設けてなることを特徴とする間
隔調整搬送装置。
【請求項２】請求項１において、上記底面と上記側面との間に、両側面間の間隔より狭い
間隔を置く一対の案内板を設けたことを特徴とする間隔
調整搬送装置。
【請求項３】請求項１において、上記底面の搬送手段の上面に搬送方向に沿った凹部を設
けたことを特徴とする間隔調整搬送装置。