JP2003287773A - 反射型電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

反射型電気光学装置、および電子機器

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JP2003287773A
JP2003287773A JP2002366715A JP2002366715A JP2003287773A JP 2003287773 A JP2003287773 A JP 2003287773A JP 2002366715 A JP2002366715 A JP 2002366715A JP 2002366715 A JP2002366715 A JP 2002366715A JP 2003287773 A JP2003287773 A JP 2003287773A
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optical device
forming layer
electro
unevenness
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JP2002366715A
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Toru Futamura
徹 二村
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸形成層の下層側の状態を均一化しておく
ことにより、フォトリグラフィ技術を利用して凹凸形成
層を形成する際に、凹凸形状にばらつきが発生しない反
射型電気光学装置、および電子機器を提供すること。 【解決手段】 反射型電気光学装置のTFTアレイ基板
(10)において、光反射膜(8a)に凹凸パターン
(8g)を付与するための凹凸形成層(13a)は、感
光性樹脂(13)に対するハーフ露光、現像、および加
熱により形成される。ここで、凹凸形成層(13a)の
下層側では、高低差解消膜(3f)によって、高低差、
段差が解消されているので、感光性樹脂(13)に対す
る露光を好適に行うことができる。また、高低差が解消
されているので、感光性樹脂(13)の厚さばらつきが
小さいので、凹凸形状のばらつきが小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型電気光学装
置、およびそれを用いた電子機器に関するものである。
さらに詳しくは、反射型電気光学装置の画素構成に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液晶装置などの電気光学装置は、各種機
器の直視型の表示装置として用いられている。このよう
な電気光学装置のうち、例えば、画素スイッチング用の
非線形素子としてTFTを用いたアクティブマトリクス
型の液晶装置では、図25および図26に示すように、
電気光学物質としての液晶50を挟持するTFTアレイ
基板10および対向基板20のうち、TFTアレイ基板
10の方には、画素スイッチング用のTFT(薄膜トラ
ンジスタ/Thin Film Transisto
r)30と、このTFT30に電気的に接続するITO
膜などの透明導電膜からなる画素電極9aとが形成され
ている。
【0003】また、液晶装置のうち、反射型のもので
は、対向基板20の側から入射してきた外光を対向基板
20の方に向けて反射するための光反射膜8aが画素電
極9aの下層側に形成されており、対向基板20側から
入射した光をTFTアレイ基板10側で反射し、対向基
板20側から出射された光によって画像を表示する(反
射モード)。
【0004】但し、反射型の液晶装置において、光反射
膜8aで反射された光の方向性が強いと、画像をみる角
度で明るさが異なるなどの視野角依存性が顕著に出てし
まう。そこで、液晶装置を製造する際、層間絶縁膜4、
あるいはその表面に形成した表面保護膜14の表面に、
アクリル樹脂などといった感光性樹脂を塗布した後、フ
ォトリソグラフィ技術を用いて、凹凸形成層13aを形
成することにより、光反射膜8aの表面に光散乱用の凹
凸パターン8gを付与している。
【0005】ここに示す例では、図27に示すように、
感光性樹脂13に対して露光マスク200を介してハー
フ露光し、感光性樹脂13の厚さ方向の途中まで感光さ
せた後、現像し、さらに加熱して感光性樹脂13を溶融
させることにより、なだらかな膜厚変化に対応する凹凸
を表面に備えた凹凸形成層13aを形成したので、凹凸
形成層13aの上層に直接、光反射膜8aを形成してあ
る。
【0006】すなわち、感光性樹脂13にハーフ露光を
行うと、感光性樹脂13は、厚さ方向の途中位置まで露
光されるだけであるため、感光性樹脂13を現像する
と、露光された部分は凹部13bが形成される一方、露
光されなかった部分は厚いままである。従って、感光性
樹脂13を現像した後、感光性樹脂13に対して加熱処
理を行って、感光性樹脂13を溶融させると、感光性樹
脂13は、膜厚がなだらかに変化し、この膜厚変化に対
応して、表面になだらかな凹凸を備えた凹凸形成層13
aとなる。従って、凹凸形成層13aの上層に直接、光
反射膜8aを形成しても、光反射膜8aの表面には、エ
ッジのない、なだらかな凹凸パターン8gが付与され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶装置では、凹凸形成層13aの下層側に、各種配線
やTFT30を構成する導電膜、例えば、走査線3a、
容量線3b、データ線6a、ドレイン電極6bなどが形
成されているため、それらを構成する導電膜の有無によ
って高低差が形成されている。すなわち、画素領域内
に、半導体膜1aの延設部分1f、容量線3b、ドレイ
ン電極6bが多層に形成されている第1領域10aと、
ドレイン電極6bは形成されているが、半導体膜1aの
延設部分1fや容量線3bが形成されていない第2領域
10bと、半導体膜1aの延設部分1f、容量線3b、
ドレイン電極6bのいずれもが形成されていない第3領
域10cとが存在し、これらの各領域には、導電膜の形
成層数の差に相当する高低差がある。このため、図27
に示すように、感光性樹脂13に対する露光を行う際、
段差の高所部分と低所部分との間では光源からの距離が
相違するため、フォーカスずれが発生し、露光ムラが発
生するという問題点がある。
【0008】また、感光性樹脂13に対する露光を行う
際、下層側に導電膜がある領域(第1領域10a、第2
領域10b)と、下層側に導電膜がない領域(第3領域
10c)との間には導電膜からの反射光の有無や強度に
起因する露光ムラが発生するという問題点がある。
【0009】このような露光ムラが発生すると、低所部
分では、凹凸形成層13aの凹部13bが浅くなってし
まうなど、凹凸形成層13aを目論見どおりに形成でき
ず、光反射膜8aの表面に所望の凹凸パターンを形成で
きないので、好ましくない。
【0010】なお、凹凸形成層13aを完全露光して凹
凸形成層13aを所定パターンで残し、凹凸形成層13
aの有無によって光反射膜8aの表面に凹凸パターン8
gを付与する場合があり、このような場合には、凹凸形
成層13aにエッジが発生するので、凹凸形成層13a
の上層にもう1層、流動性の高い感光性樹脂層からなる
上層絶縁膜を塗布、形成した後、その上層側に光反射膜
8aを形成するが、このような場合でも、凹凸形成層1
3aの下層側に高低差があると、露光ムラが発生する。
【0011】また、高低差がある領域に感光性樹脂を塗
布すると、図27に示すように、平坦化作用によって高
い領域には感光性樹脂が薄く形成される一方、低い領域
には感光性樹脂が厚く形成される。このため、露光およ
び現像の後、感光性樹脂13を加熱、溶融させて、なだ
らかな凹凸を表面に備えた凹凸形成層13aを形成する
際、高い領域では感光性樹脂が薄いため、樹脂の垂れが
小さいので、比較的大きな凹凸が形成される。これに対
して、低い領域では感光性樹脂が厚いため、樹脂の垂れ
が大きいので、凹凸が小さくなってしまい、凹凸の大き
さがばらつくという問題点がある。
【0012】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
凹凸形成層の下層側の状態を均一化しておくことによ
り、フォトリグラフィ技術を利用して凹凸形成層を形成
する際に、凹凸形状にばらつきが発生しない反射型電気
光学装置、および電子機器を提供することにある。併せ
て、反射領域の段差解消により、反射部セルギャップ均
一性が向上し、コントラスト等の表示品位を向上できる
反射型電気光学装置、および電子機器を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、電気光学物質を挟持する基板上には、
各画素毎に少なくとも、一つ又は複数の配線に電気的に
接続する画素スイッチング用のアクティブ素子と、光反
射膜とを有し、該光反射膜の下層側のうち、当該光反射
膜と平面的に重なる領域に、前記光反射膜の表面に所定
の凹凸パターンを付与する凹凸形成層が形成された反射
型電気光学装置において、前記凹凸形成層の下層側で当
該凹凸形成層と平面的に重なる領域には、前記アクティ
ブ素子を形成する導電膜の有無によって形成される高低
差を解消するための高低差解消膜が形成され、当該高低
差解消膜は、前記配線を構成する導電膜、前記アクティ
ブ素子を構成する導電膜、および絶縁膜のうちの少なく
とも一層から形成されてなることを特徴とする。
【0014】反射型の電気光学装置において、各種配線
やアクティブ素子を構成する導電膜の形成層数に差があ
ると、その膜厚に相当する高低差、段差が形成される
が、本発明では、導電膜の形成層数が少ない領域に高低
差解消膜が形成されており、この高低差解消膜によっ
て、凹凸形成層の下層側では高低差、高低差が解消され
ている。従って、感光性樹脂に対する露光を行って凹凸
形成層を形成する際、高所部分と低所部分との間に顕著
な高低差がないため、露光ムラが発生しない。また、高
低差がある領域に感光性樹脂を塗布すると、高い領域に
は感光性樹脂が薄く形成される一方、低い領域には感光
性樹脂が厚く形成されるため、露光および現像の後、感
光性樹脂を加熱、溶融させて、なだらかな凹凸を表面に
備えた凹凸形成層を形成する際、高い領域では感光性樹
脂が薄いため、樹脂の垂れが小さいので、比較的大きな
凹凸が形成される傾向にあるが、本発明では、このよう
な問題も解消することができる。それ故、凹凸形成層を
目論見どおりに形成できるので、光反射膜の表面に所望
の凹凸パターンを形成することができる。また、高低差
解消膜は、配線を構成する導電膜、アクティブ素子を構
成する導電膜、あるいは絶縁膜から形成されているた
め、高低差解消膜を形成するにあたって製造工程を追加
する必要がない。さらに、画素電極の下層側に高低差が
あると液晶などの電気光学物質層の層厚が領域毎に異な
ることになるが、本発明では、高低差が解消されている
ので、表示品位が向上するという利点もある。
【0015】本発明において、前記高低差解消膜は、前
記配線を構成する導電膜、前記アクティブ素子を構成す
る導電膜、および絶縁膜のうちの少なくとも一層から形
成されてなることが好ましい。このように構成すると、
導電膜が存在する領域と、存在しない領域とがあって、
露光の際、導電膜から反射してくる光の有無や強度ばら
つきによって露光ムラが発生する傾向にあっても、本発
明では、画素の略全体にわたって導電膜が形成されてい
るので、露光ムラが発生しない。また、導電膜が存在す
る領域と、存在しない領域とでは、熱の伝達性に差があ
って、温度ばらつきが発生しやすいが、導電膜を略全体
に形成しておけば、温度ばらつきを圧縮できるので、感
光性樹脂の硬化速度を均一化できる。それ故、凹凸形成
層を目論見どおりに形成できるので、光反射膜の表面に
所望の凹凸パターンを形成することができる。また、高
低差解消膜は、配線、あるいはアクティブ素子を構成す
る導電膜と同層に形成されているため、高低差解消膜を
形成するにあたって製造工程を追加する必要がない。
【0016】本発明において、前記高低差解消膜は、例
えば、前記アクティブ素子を形成する導電膜の形成層数
が少ない領域に対して選択的に形成されていることによ
り、前記高低差を解消している。
【0017】本発明において、前記アクティブ素子が前
記配線としての走査線およびデータ線に接続する薄膜ト
ランジスタである場合には、前記高低差解消膜として、
例えば、前記走査線と同層に同時形成された導電膜、あ
るいは前記データ線と同層に同時形成された導電膜のう
ちの少なくとも一方が形成される。
【0018】また、本発明において、前記アクティブ素
子が前記配線としての走査線およびデータ線に接続する
薄膜トランジスタであり、かつ、前記画素には蓄積容量
を構成するための容量線が通っている場合には、前記高
低差解消膜として、例えば、前記走査線と同層の導電
膜、前記容量線と同層の導電膜、あるいは前記データ線
と同層の導電膜のうちの少なくとも一層が形成される。
【0019】本発明において、前記高低差解消膜は、前
記配線、あるいは前記アクティブ素子を構成する導電膜
から分離して島状に形成されていることが好ましい。こ
のように構成すると、他の層と高低差解消膜が平面的に
重なっている領域に寄生容量が発生するのを防止するこ
とができる。
【0020】また、本発明において、前記高低差解消膜
は、前記配線、あるいは前記アクティブ素子を構成する
導電膜から延設されている構成であってもよい。例え
ば、容量部の上電極を延設して前記高低差解消膜とする
構成であってもよい。
【0021】さらに本発明の別の形態では、電気光学物
質を挟持する基板上には、各画素毎に少なくとも、一つ
又は複数の配線に電気的に接続する画素スイッチング用
のアクティブ素子と、光反射膜とが形成され、該光反射
膜の下層側で当該光反射膜と平面的に重なる領域には前
記光反射膜の表面に所定の凹凸パターンを付与する凹凸
形成層が形成された反射型電気光学装置において、前記
凹凸形成層の下層側で当該凹凸形成層と平面的に重なる
領域には、電気的に他の領域から絶縁された島状パター
ンが形成され、該島状パターンは、前記配線を構成する
導電膜、および前記アクティブ素子を構成する導電膜の
うちの少なくとも一層から形成されていることを特徴と
する。
【0022】本発明において、前記凹凸形成層が、なだ
らかな膜厚変化に対応する凹凸を表面に備えた感光性樹
脂からなる場合があり、この場合には、前記光反射膜の
表面には、前記凹凸形成層の表面に形成された凹凸が反
映されて前記凹凸パターンが形成される。このような形
態は、感光性樹脂に対する露光マスクを介してのハーフ
露光、および現像によって前記凹凸形成層を形成するこ
とにより実現できる。
【0023】本発明において、前記凹凸形成層は、所定
のパターンに選択的に形成された感光性樹脂からなる場
合があり、この場合には、前記光反射膜の表面には、前
記凹凸形成層の有無に対応して前記凹凸パターンが形成
される。このような形態は、感光性樹脂に対する露光マ
スクを介しての露光、および現像によって前記凹凸形成
層を形成することにより実現できる。
【0024】ここで、凹凸形成層にエッジがある場合に
は、前記凹凸形成層の上層に上層絶縁膜を形成する。こ
のように構成すると、前記光反射膜の表面には、前記凹
凸形成層が構成する凹凸が当該上層絶縁膜を介して反映
されて前記凹凸パターンが形成されることになる。
【0025】本発明において、電気光学装置を全反射型
として構成する場合には、前記凹凸形成層は、前記画素
の略全域にわたって形成されることになる。
【0026】これに対して、本発明に係る電気光学装置
を半透過・反射型として構成する場合には、前記光反射
膜に光透過窓を形成した構成とすればよい。この場合、
光透過率の低下を防ぐために、前記光透過窓の領域に前
記高低差解消膜、あるいは前記島状パターンを形成しな
いことが望ましい。このように構成すると、光透過窓の
領域で露光ムラがあったとしても、この領域には感光性
樹脂による凹凸形状を形成する必要がないので、何ら問
題は生じない。
【0027】本発明において、前記電気光学物質は、例
えば、液晶である。
【0028】本発明を適用した電気光学装置は、モバイ
ルコンピュータや携帯電話機などといった電子機器の表
示装置として用いることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0030】[実施の形態1] (反射型電気光学装置の基本的な構成)図1は、本発明
を適用した電気光学装置を各構成要素とともに対向基板
の側から見た平面図であり、図2は、図1のH−H′断
面図である。図3は、電気光学装置の画像表示領域にお
いてマトリクス状に形成された複数の画素における各種
素子、配線等の等価回路図である。なお、本形態の説明
に用いた各図では、各層や各部材を図面上で認識可能な
程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異な
らしめてある。
【0031】図1および図2において、本形態の反射型
の電気光学装置100は、シール材52によって貼り合
わされたTFTアレイ基板10と対向基板20との間
に、電気光学物質としての液晶50が挟持されており、
シール材52の形成領域の内側領域には、遮光性材料か
らなる周辺見切り53が形成されている。シール材52
の外側の領域には、データ線駆動回路101、および実
装端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形
成されており、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線
駆動回路104が形成されている。TFTアレイ基板1
0の残る一辺には、画像表示領域の両側に設けられた走
査線駆動回路104の間をつなぐための複数の配線10
5が設けられており、更に、周辺見切り53の下などを
利用して、プリチャージ回路や検査回路が設けられるこ
ともある。また、対向基板20のコーナー部の少なくと
も1箇所においては、TFTアレイ基板10と対向基板
20との間で電気的導通をとるための上下導通材106
が形成されている。
【0032】なお、データ線駆動回路101および走査
線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に形成す
る代わりに、たとえば、駆動用LSIが実装されたTA
B(テープ オートメイテッド、ボンディング)基板を
TFTアレイ基板10の周辺部に形成された端子群に対
して異方性導電膜を介して電気的および機械的に接続す
るようにしてもよい。なお、電気光学装置100では、
使用する液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッ
ドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モー
ド等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノー
マリブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相
差フィルム、偏光板などが所定の向きに配置されるが、
ここでは図示を省略してある。また、電気光学装置10
0をカラー表示用として構成する場合には、対向基板2
0において、TFTアレイ基板10の各画素電極(後述
する。)に対向する領域にRGBのカラーフィルタをそ
の保護膜とともに形成する。
【0033】このような構造を有する電気光学装置10
0の画像表示領域10aにおいては、図3に示すよう
に、複数の画素100aがマトリクス状に構成されてい
るとともに、これらの画素100aの各々には、画素電
極9a、およびこの画素電極9aを駆動するための画素
スイッチング用のTFT30が形成されており、画素信
号S1、S2・・・Snを供給するデータ線6aが当該
TFT30のソースに電気的に接続されている。データ
線6aに書き込む画素信号S1、S2・・・Snは、こ
の順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数
のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するよ
うにしてもよい。また、TFT30のゲートには走査線
3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、
走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2・・・Gm
をこの順に線順次で印加するように構成されている。画
素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続さ
れており、スイッチング素子であるTFT30を一定期
間だけそのオン状態とすることにより、データ線6aか
ら供給される画素信号S1、S2・・・Snを各画素に
所定のタイミングで書き込む。このようにして画素電極
9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号
S1、S2、・・・Snは、図2に示す対向基板20の
対向電極21との間で一定期間保持される。
【0034】ここで、液晶50は、印加される電圧レベ
ルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、
光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイ
トモードであれば、印加された電圧に応じて入射光がこ
の液晶50の部分を通過する光量が低下し、ノーマリー
ブラックモードであれば、印加された電圧に応じて入射
光がこの液晶50の部分を通過する光量が増大してい
く。その結果、全体として電気光学装置100からは画
素信号S1、S2、・・・Snに応じたコントラストを
持つ光が出射される。
【0035】なお、保持された画素信号S1、S2、・
・・Snがリークするのを防ぐために、画素電極9aと
対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量
60を付加することがある。このような構成を採用する
ことにより、画素電極9aの電圧は、例えば、ソース電
圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量
60により保持される。これにより、電荷の保持特性は
改善され、コントラスト比の高い電気光学装置100が
実現できる。なお、蓄積容量60を形成する方法として
は、図3に例示するように、蓄積容量60を形成するた
めの配線である容量線3bとの間に形成する場合、ある
いは前段の走査線3aとの間に形成する場合もいずれで
あってもよい。
【0036】(TFTアレイ基板の構成)図4は、本形
態の電気光学装置に用いたTFTアレイ基板の相隣接す
る複数の画素群の平面図である。図5は、図4に示すT
FTアレイ基板の画素群から走査線、データ線、容量線
などの配線、およびTFT30を構成する導電膜のみを
抜き出して示す平面図であり、この図では、本形態の特
徴的な部分を太線で示してある。図6は、電気光学装置
の画素の一部を図4のA−A′線に相当する位置で切断
したときの断面図である。
【0037】図4および図5において、TFTアレイ基
板10上には、複数の透明なITO(Indium T
in Oxide)膜からなる画素電極9aがマトリク
ス状に形成されており、これら各画素電極9aに対して
画素スイッチング用のTFT30がそれぞれ接続してい
る。また、画素電極9aの縦横の境界に沿って、データ
線6a、走査線3a、および容量線3bが形成され、T
FT30は、データ線6aおよび走査線3aに対して接
続している。すなわち、データ線6aは、コンタクトホ
ール15を介してTFT30の高濃度ソース領域1dに
電気的に接続し、走査線3aは、その突出部分がTFT
30のゲート電極を構成している。なお、蓄積容量60
は、画素スイッチング用のTFT30を形成するための
半導体膜1の延設部分1fを導電化したものを下電極と
し、この下電極41に容量線3bが上電極として重なっ
た構造になっている。
【0038】このように構成した画素領域のA−A′線
における断面は、図6に示すように、TFTアレイ基板
10の基体たる透明な基板10′の表面に、厚さが30
0nm〜500nmのシリコン酸化膜(絶縁膜)からな
る下地保護膜11が形成され、この下地保護膜11の表
面には、厚さが30nm〜100nmの島状の半導体膜
1aが形成されている。半導体膜1aの表面には、厚さ
が約50〜150nmのシリコン酸化膜からなるゲート
絶縁膜2が形成され、このゲート絶縁膜2の表面に、厚
さが300nm〜800nmの走査線3aが形成されて
いる。半導体膜1aのうち、走査線3aに対してゲート
絶縁膜2を介して対峙する領域がチャネル領域1a′に
なっている。このチャネル領域1a′に対して一方側に
は、低濃度ソース領域1bおよび高濃度ソース領域1d
を備えるソース領域が形成され、他方側には、低濃度ド
レイン領域1cおよび高濃度ドレイン領域1eを備える
ドレイン領域が形成されている。
【0039】走査線3aの表面側には、厚さが300n
m〜800nmのシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜4
が形成されている。層間絶縁膜4の表面には、厚さが3
00nm〜800nmのデータ線6aが形成され、この
データ線6aは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクト
ホール15を介して高濃度ソース領域1dに電気的に接
続している。層間絶縁膜4の表面にはデータ線6aと同
時形成されたドレイン電極6bが形成され、このドレイ
ン電極6bは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホ
ール16を介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に接
続している。また、データ線6aおよびドレイン電極6
bの表面には、厚さが100nm〜300nmのシリコ
ン窒化膜からなる表面保護膜14が形成されている。
【0040】表面保護膜14の表面には、透光性の感光
性樹脂からなる凹凸形成層13aが形成されている。ま
た、凹凸形成層13aの表面には、アルミニウム膜など
からなる光反射膜8aが形成されている。従って、光反
射膜8aの表面には、凹凸形成層13aが構成する凹凸
が反映されて凹凸パターン8gが形成されている。
【0041】また、光反射膜8aの上層にはITO膜か
らなる画素電極9aが形成されている。画素電極9a
は、光反射膜8aの表面に直接、積層され、画素電極9
aと光反射膜8aとは電気的に接続されている。また、
画素電極9aは、凹凸形成層13a、表面保護膜14、
および層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール17
を介してドレイン電極6bに電気的に接続している。
【0042】ここで、ドレイン電極6bは、TFT30
の高濃度ソース領域1eと重なる位置から容量線3bと
交差して画素領域の略中央にまで延びており、ドレイン
電極6bと画素電極9aは、画素領域の略中央でコンタ
クトホール17を介して電気的に接続している。
【0043】画素電極9aの表面側にはポリイミド膜か
らなる配向膜12が形成されている。この配向膜12
は、ポリイミド膜に対してラビング処理が施された膜で
ある。
【0044】なお、高濃度ドレイン領域1eからの延設
部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2aと同
時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して容量線3bが
上電極として対向することにより、蓄積容量60が構成
されている。
【0045】なお、TFT30は、好ましくは上述のよ
うにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b、およ
び低濃度ドレイン領域1cに相当する領域に不純物イオ
ンの打ち込みを行わないオフセット構造を有していても
よい。また、TFT30は、ゲート電極(走査線3aの
一部)をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込
み、自己整合的に高濃度のソースおよびドレイン領域を
形成したセルフアライン型のTFTであってもよい。
【0046】また、本形態では、TFT30のゲート電
極(走査線3a)をソース−ドレイン領域の間に1個の
み配置したシングルゲート構造としたが、これらの間に
2個以上のゲート電極を配置してもよい。この際、各々
のゲート電極には同一の信号が印加されるようにする。
このようにデュアルゲート(ダブルゲート)、あるいは
トリプルゲート以上でTFT30を構成すれば、チャネ
ルとソース−ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防
止でき、オフ時の電流を低減することが出来る。これら
のゲート電極の少なくとも1個をLDD構造或いはオフ
セット構造にすれば、さらにオフ電流を低減でき、安定
したスイッチング素子を得ることができる。
【0047】(凹凸パターンの詳細構成)図6に示すよ
うに、TFTアレイ基板10において、光反射膜8aの
表面には、凸部8bおよび凹部8cを備えた凹凸パター
ン8gが形成されており、本形態では、図4に示すよう
に、凹部8c、およびそれを構成する凹凸形成層13a
の凹部13bを円形の平面形状で表してある。但し、凹
部8c、および凹凸形成層13aの凹部13bの平面形
状については、円角に限らず、楕円形や角形など、種々
の形状のものを採用することができる。
【0048】このような凹凸パターン8gを構成するに
あたって、本形態のTFTアレイ基板10では、光反射
膜8aの下層側のうち、凹凸パターン8gの凸部8bに
相当する領域には、透光性の感光性樹脂13からなる凹
凸形成層13aが厚く形成されている一方、凹部8cに
相当する領域には、凹凸形成層13aの薄い凹部13b
が形成され、その上層側に形成される光反射膜8aの表
面に光散乱用の凹凸パターン8gを付与している。
【0049】ここで、凹凸形成層13aは、表面はエッ
ジのない、なだらかな形状になっている。このため、凹
凸形成層13aの上層に光反射膜8aを直接、積層して
も、光反射膜8aの表面にはエッジのない、なだらかな
形状の凹凸パターン8gが形成されている。
【0050】このような凹凸形成層13aは、後述する
ように、ポジタイプの感光性樹脂13を塗布した後、こ
の感光性樹脂13に対して、露光マスクを介してのハー
フ露光、現像、および加熱を行ったものである。従っ
て、凹凸パターン8gの凹部8cに相当する領域では、
凹凸形成層13aを構成する感光性樹脂13が厚さ方向
の途中位置まで露光、現像される結果、感光性樹脂13
が完全に除去されずに薄く残った凹部13bになってい
る。これに対して、凹凸パターン8gの凸部8bに相当
する領域では、凹凸形成層13aを構成する感光性樹脂
13が露光されず、厚いまま残っている。また、ハーフ
露光、現像した後の感光性樹脂13に対しては加熱処理
が施されているため、この加熱処理によって、感光性樹
脂13が溶融する結果、凹凸形成層13aは、角張った
部分がなく、エッジのない、なだらかな形状になってい
る。
【0051】ここで、TFTアレイ基板10では、画素
100a内に、半導体膜1aの延設部分1f、容量線3
b、ドレイン電極6bが多層に形成されている第1領域
10aと、ドレイン電極6bは形成されているが、半導
体膜1aの延設部分1fや容量線3bが形成されていな
い第2領域10bと、半導体膜1aの延設部分1f、容
量線3b、ドレイン電極6bのいずれもが形成されてい
ない第3領域10cとが存在し、これらの領域のうち、
第3領域10cには、容量線3bや走査線3bと同層の
高低差解消膜3fが2箇所、島状に形成されている。す
なわち、本形態では、容量線3bを挟む両側2箇所(容
量線3bおよびドレイン電極6bのいずれもが形成され
ていない領域)に高低差解消膜3fが形成されている。
このため、容量線3bおよびドレイン電極6bの有無に
起因する高低差は、高低差解消膜3fによって解消され
ている。また、第1領域10aと、第2領域10bおよ
び第3領域10cとは、半導体膜1a(延設部分1f)
の膜厚に相当する高低差しかなく、この高低差は著しく
小さいので、第1領域10a、第2領域10b、および
第3領域10cには高低差がほとんどない。
【0052】(対向基板の構成)なお、対向基板20で
は、TFTアレイ基板10に形成されている画素電極9
aの縦横の境界領域と対向する領域にブラックマトリク
ス、あるいはブラックストライプなどと称せられる遮光
膜23が形成され、その上層側には、ITO膜からなる
対向電極21が形成されている。また、対向電極21の
上層側には、ポリイミド膜からなる配向膜22が形成さ
れ、この配向膜22は、ポリイミド膜に対してラビング
処理が施された膜である。
【0053】(本形態の作用・効果)このように構成し
た半透過・反射型の電気光学装置100では、画素電極
9aの下層側に光反射膜8aが形成されているため、対
向基板20側から入射した光をTFTアレイ基板10側
で反射し、対向基板20側から出射された光によって画
像を表示する(反射モード)。
【0054】ここで、TFTアレイ基板10では、走査
線3aと同層の容量線3b並びにゲート電極、TFT3
0を構成する半導体膜1a、その延設部分1f、データ
線6aと同層のドレン電極6bが選択的に形成されてい
るため、これらの導電膜の形成層数に差があると、その
膜厚に相当する高低差が形成される。しかるに本形態で
は、導電膜の形成層数が少ない領域、すなわち、第3領
域10cには、走査線3aおよび容量線3bと同層の高
低差解消膜3fが形成され、この高低差解消膜3fによ
って、凹凸形成層13aの下層側では高低差が解消され
ている。従って、後述する工程において、感光性樹脂1
3に対する露光を行って凹凸形成層13aを形成する
際、第1領域10a、第2領域10b、および第3領域
10cのいずれの領域においても、感光性樹脂13に対
して露光ムラが発生しない。
【0055】また、高低差がある領域に感光性樹脂13
を塗布すると、高い領域には感光性樹脂13が薄く形成
される一方、低い領域には感光性樹脂13が厚く形成さ
れる。このため、露光および現像の後、感光性樹脂を加
熱、溶融させて、なだらかな凹凸を表面に備えた凹凸形
成層13aを形成する際、高い領域では感光性樹脂13
が薄いため、樹脂の垂れが小さいので、比較的大きな凹
凸が形成され、低い領域では感光性樹脂13が厚いた
め、樹脂の垂れが大きいので、小さな凹凸が形成される
傾向にあるが、本形態では、このような問題も解消する
ことができる。
【0056】また、導電膜が存在する領域と、存在しな
い領域とがあると、露光の際、導電膜から反射してくる
光の有無や強度によって露光ムラが発生するが、本形態
では、画素100aの略全体にわたって導電膜が形成さ
れているので、この点からいっても、露光ムラが発生し
ない。また、導電膜が存在する領域と、存在しない領域
とでは、熱の伝達性に差があって、温度ばらつきが発生
しやすいが、導電膜を略全体に形成しておけば、温度ば
らつきを圧縮できるので、感光性樹脂13の硬化速度を
均一化できる。
【0057】それ故、本形態によれば、凹凸形成層13
aを目論見どおりに形成できるので、光反射膜8aの表
面に所望の凹凸パターン8gを形成することができる。
【0058】しかも、画素電極9aの下層側に高低差が
あると液晶50の層厚が領域毎に異なることになるが、
本形態では、高低差が解消されているので、表示品位が
向上するという利点もある。
【0059】また、本形態では、高低差解消膜3fを形
成するといっても、走査線3aおよび容量線3bと同層
であるため、高低差解消膜3fを走査線3aおよび容量
線3bと同時に形成することができ、新たな工程を追加
する必要がない。
【0060】さらにまた、本形態において、凹凸形成層
13aは、それ自身、膜厚がなだらかに変化し、それに
より表面になだらかな凹凸を備えているため、凹凸形成
層13aの表面に、凹凸形成層13aのエッジを消すた
めの上層絶縁膜を形成しなくても、光反射膜8aの表面
には、エッジのない、なだらかな光散乱用の凹凸パター
ン8gを付与することができる。よって、後述するよう
に、感光性樹脂13に対する露光、現像を1回、行って
凹凸形成層13aを形成するだけで、光反射膜8aの表
面になだらかな表面形状を備えた光散乱用の凹凸パター
ンを付与することができるので、電気光学装置100の
生産効率を向上することができる。
【0061】さらに、本形態において、画素電極9a
は、光反射膜8aの上層に積層されているため、品位の
高い画像を表示することができる。すなわち、光反射膜
8aとしては、金属膜が用いられる一方、対向基板20
側にはITO膜などの透明導電膜によって対向電極21
が形成される。従って、異種材料の電極間に液晶50を
配置すると、液晶50に分極配向が発生するおそれがあ
るが、ITO膜からなる画素電極9aを光反射膜8aの
上層に形成し、同一材料の電極間に液晶50を配置すれ
ば、液晶50に分極配向が発生するのを防止することが
できるので、表示した画像の品位を高めることができ
る。
【0062】(TFTの製造方法)このような構成の電
気光学装置100の製造工程のうち、TFTアレイ基板
10の製造工程を、図7ないし図10を参照して説明す
る。図7、図8、図9、および図10はいずれも、本形
態のTFTアレイ基板10の製造方法を示す工程断面図
であり、いずれの図においても、図4のA−A′線にお
ける断面に相当する。
【0063】まず、図7(A)に示すように、超音波洗
浄等により清浄化したガラス製等の基板10′を準備し
た後、基板温度が150℃〜450℃の温度条件下でプ
ラズマCVD法により、基板10′の全面に厚さが30
0nm〜500nmのシリコン酸化膜からなる下地保護
膜11を形成する。このときの原料ガスとしては、たと
えばモノシランと笑気ガスとの混合ガスやTEOSと酸
素、あるいはジシランとアンモニアを用いることができ
る。
【0064】次に、下地保護膜11の表面に島状の半導
体膜1a(能動層)を形成する。それには、基板温度が
150℃〜450℃の温度条件下で、基板10′の全面
に、アモルファスのシリコン膜からなる半導体膜をプラ
ズマCVD法により30nm〜100nmの厚さに形成
した後、半導体膜に対してレーザ光を照射してレーザア
ニールを施し、アモルファスの半導体膜を一度溶融させ
た後、冷却固化過程を経て結晶化させる。この際には、
各領域へのレーザ光の照射時間が非常に短時間であり、
かつ、照射領域も基板全体に対して局所的であるため、
基板全体が同時に高温に熱せられることがない。それ
故、基板10′としてガラス基板などを用いても熱によ
る変形や割れ等が生じない。次に、半導体膜の表面にフ
ォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成
し、このレジストマスクを介して半導体膜をエッチング
することにより、島状の半導体膜1aを形成する。な
お、半導体膜1aを形成するときの原料ガスとしては、
たとえばジシランやモノシランを用いることができる。
【0065】次に、図7(B)に示すように、350℃
以下の温度条件下で、基板10′の全面に厚さが50n
m〜150nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜
2を形成する。このときの原料ガスは、たとえばTEO
Sと酸素ガスとの混合ガスを用いることができる。ここ
で形成するゲート絶縁膜2は、シリコン酸化膜に代えて
シリコン窒化膜であってもよい。
【0066】次に、図示を省略するが、所定のレジスト
マスクを介して半導体膜1aの延設部分1fに不純物イ
オンを打ち込んで、容量線3bとの間に蓄積容量60を
構成するための下電極を形成する。
【0067】次に、図7(C)に示すように、走査線3
a(ゲート電極)および容量線3bを形成する。それに
は、スパッタ法などにより、基板10′の全面にアルミ
ニウム膜、タンタル膜、モリブデン膜、またはこれらの
金属のいずれかを主成分とする合金膜からなる導電膜を
300nm〜800nmの厚さに形成した後、フォトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成し、この
レジストマスクを介して導電膜をドライエッチングす
る。
【0068】この際、本形態では、走査線3aおよび容
量線3bと同層の高低差解消膜3fを、走査線3aおよ
び容量線3bから分離した島状に形成する。
【0069】次に、画素TFT部および駆動回路のNチ
ャネルTFT部(図示せず)の側には、走査線3a(ゲ
ート電極)をマスクとして、約0.1×1013/cm2
〜約10×1013/cm2 のドーズ量で低濃度の不純物
イオン(リンイオン)を打ち込んで、走査線3aに対し
て自己整合的に低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレ
イン領域1cを形成する。ここで、走査線3aの真下に
位置しているため、不純物イオンが導入されなかった部
分は半導体膜1aのままのチャネル領域1a′となる。
【0070】次に、図8(D)に示すように、走査線3
a(ゲート電極)より幅の広いレジストマスク555を
形成して高濃度の不純物イオン(リンイオン)を約0.
1×1015/cm2 〜約10×1015/cm2 のドーズ
量で打ち込み、高濃度ソース領域1dおよびドレイン領
域1eを形成する。
【0071】これらの不純物導入工程に代えて、低濃度
の不純物の打ち込みを行わずにゲート電極より幅の広い
レジストマスクを形成した状態で高濃度の不純物(リン
イオン)を打ち込み、オフセット構造のソース領域およ
びドレイン領域を形成してもよい。また、走査線3aを
マスクにして高濃度の不純物を打ち込んで、セルフアラ
イン構造のソース領域およびドレイン領域を形成しても
よいことは勿論である。
【0072】なお、図示を省略するが、このような工程
によって、周辺駆動回路部のNチャネルTFT部を形成
する。また、周辺駆動回路のPチャネルTFT部を形成
する際には、画素部およびNチャネルTFT部をレジス
トで被覆保護して、ゲート電極をマスクとして、約0.
1×1015/cm2 〜約10×1015/cm2 のドーズ
量でボロンイオンを打ち込むことにより、自己整合的に
Pチャネルのソース・ドレイン領域を形成する。この
際、NチャネルTFT部の形成時と同様、ゲート電極を
マスクとして、約0.1×1013/cm2 〜約10×1
13/cm2 のドーズ量で低濃度の不純物(ボロンイオ
ン)を導入して、ポリシリコン膜に低濃度領域を形成し
た後、ゲート電極より幅の広いマスクを形成して高濃度
の不純物(ボロンイオン)を約0.1×1015/cm2
〜約10×1015/cm2 のドーズ量で打ち込んで、L
DD構造(ライトリー・ドープト・ドレイン構造)のソ
ース領域およびドレイン領域を形成してもよい。また、
低濃度の不純物の打ち込みを行わずに、ゲート電極より
幅の広いマスクを形成した状態で高濃度の不純物(リン
イオン)を打ち込み、オフセット構造のソース領域およ
びドレイン領域を形成してもよい。これらのイオン打ち
込み工程によって、CMOS化が可能になり、周辺駆動
回路の同一基板内への内蔵が可能となる。
【0073】次に、図8(E)に示すように、走査線3
aの表面側にCVD法などにより、厚さが300nm〜
800nmのシリコン酸化からなる層間絶縁膜4を形成
した後、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマス
クを形成し、このレジストマスクを介して層間絶縁膜4
をエッチングしてコンタクトホール15、16を形成す
る。層間絶縁膜4を形成するときの原料ガスは、たとえ
ばTEOSと酸素ガスとの混合ガスを用いることができ
る。
【0074】次に、図8(F)に示すように、層間絶縁
膜4の表面側にデータ線6aおよびドレイン電極6bを
形成する。それには、アルミニウム膜、タンタル膜、モ
リブデン膜、またはこれらの金属のいずれかを主成分と
する合金膜からなる導電膜をスパッタ法などで300n
m〜800nmの厚さに形成した後、フォトリソグラフ
ィ技術を用いてレジストマスクを形成し、このレジスト
マスクを介して導電膜にドライエッチングを行う。
【0075】ここまでの工程が進んだ時点で、TFTア
レイ基板10の表面は、図5に示すように表される。
【0076】次に、図8(G)に示すように、データ線
6aおよびドレイン電極6bに、厚さが100nm〜3
00nmのシリコン窒化膜からなる表面保護膜14を形
成する。なお、この表面保護膜14にも、コンタクトホ
ール17を形成しておくが、このコンタクトホール17
については、後の工程で形成してもよい。
【0077】次に、図9(H)に示すように、スピンコ
ート法などを用いて、表面保護膜14の表面にポジタイ
プの感光性樹脂13を塗布した後、露光マスク200を
介して感光性樹脂13を露光する。ここで、露光マスク
200では、図4および図5を参照して説明した凹凸パ
ターン8gの凹部8cに相当する領域が透光部210に
なっており、感光性樹脂13のうち、凹凸パターン8g
の凹部8cに相当する領域が選択的に露光される。但
し、ここで行う露光は、一般的な露光条件と比較して露
光時間が短い。このため、感光性樹脂13は、露光深さ
を点線で示すように、厚さ方向の途中位置まで露光され
るだけである。
【0078】次に、図9(I)に示すように、感光性樹
脂13に現像を施して、感光性樹脂13のうち、露光さ
れた部分を除去する。その結果、感光性樹脂13は、凹
凸パターン8gの凹部8cに相当する領域(露光された
部分)には凹部13bが形成される一方、凹凸パターン
8gの凸部8bに相当する領域(露光されなかった部
分)は厚いままである。
【0079】このような露光の際、TFTアレイ基板1
0には、半導体膜1aの延設部分1f、容量線3b、ド
レイン電極6bが多層に形成されている第1領域10a
と、ドレイン電極6bは形成されているが、半導体膜1
aの延設部分1fや容量線3bが形成されていない第2
領域10bと、半導体膜1aの延設部分1f、容量線3
b、ドレイン電極6bのいずれもが形成されていない第
3領域10cとが存在するが、これらの領域のうち、第
3領域10cには、容量線3bや走査線3bと同層の高
低差解消膜3fが島状に形成されている。このため、第
1領域10a、第2領域10b、および第3領域10c
の間に大きな高低差がないので、感光性樹脂13に対す
る露光を行う際、第1領域10a、第2領域10b、お
よび第3領域10cのいずれの領域においても、感光性
樹脂13に対して露光ムラが発生しない。また、第1領
域10a、第2領域10b、および第3領域10cのい
ずれの領域にも、下層側に導電膜が存在するので、露光
の際、導電膜から反射してくる光の有無や強度ばらつき
によって露光ムラが発生することもない。それ故、感光
性樹脂13において露光した部分の深さは、第1領域1
0a、第2領域10b、および第3領域10cでばらつ
かない。
【0080】このようにして感光性樹脂13を現像した
後、感光性樹脂13に対して加熱処理を行って、感光性
樹脂13を溶融させる。その結果、図9(J)に示すよ
うに、感光性樹脂13は、膜厚がなだらかに変化し、こ
の膜厚変化に対応して、表面になだらかな凹凸を備えた
凹凸形成層13aとなる。
【0081】なお、凹凸形成層13aには、ドレイン電
極6bと画素電極9aとを電気的に接続するためのコン
タクトホール17を形成する必要がある。このようなコ
ンタクトホール17を形成するには、例えば、図9
(H)に示す露光工程において、コンタクトホール17
を形成する部分については、露光マスク200を交換し
て露光時間を延長するなどの方法を採用することができ
る。
【0082】次に、図10(K)に示すように、凹凸形
成層13aの表面に光反射膜8aを形成する。それに
は、凹凸形成層13aの表面にアルミニウムなどの金属
膜を形成した後、その表面に、フォトリソグラフィ技術
を用いてレジストマスクを形成し、このレジストマスク
を介して金属膜をパターニングする。
【0083】このようにして形成した光反射膜8aで
は、凹凸形成層13aの表面形状が反映されるので、光
反射膜8aの表面には、エッジのない、なだらかな凹凸
パターン8gが形成される。
【0084】次に、図10(L)に示すように、光反射
膜8aの表面に画素電極9aを形成する。それには、光
反射膜8aの表面側に厚さが40nm〜200nmのI
TO膜をスパッタ法などで形成した後、フォトリソグラ
フィ技術を用いてレジストマスクを形成し、このレジス
トマスクを介してITO膜をパターニングする。
【0085】しかる後には、図5に示すように、画素電
極9aの表面側にポリイミド膜(配向膜12)を形成す
る。それには、ブチルセロソルブやn−メチルピロリド
ンなどの溶媒に5〜10重量%のポリイミドやポリアミ
ド酸を溶解させたポリイミド・ワニスをフレキソ印刷し
た後、加熱・硬化(焼成)する。そして、ポリイミド膜
を形成した基板をレーヨン系繊維からなるパフ布で一定
方向に擦り、ポリイミド分子を表面近傍で一定方向に配
列させる。その結果、後で充填した液晶分子とポリイミ
ド分子との相互作用により液晶分子が一定方向に配列す
る。
【0086】[実施の形態2]図11は、実施の形態2
の電気光学装置に用いたTFTアレイ基板の相隣接する
複数の画素群の平面図であり、この図では、本形態の特
徴的な部分を太線で示してある。図12は、電気光学装
置の画素の一部を図11のB−B′線に相当する位置で
切断したときの断面図である。なお、本形態の電気光学
装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるた
め、共通する機能を有する部分には、同一の符号を付し
て図示することにしてそれらの詳細な説明を省略する。
【0087】図11および図12に示すように、本形態
のTFTアレイ基板10においても、光反射膜8aの表
面には、凸部8bおよび凹部8cを備えた凹凸パターン
8gが形成されている。また、凹凸パターン8gを構成
するにあたって、本形態でも、光反射膜8aの下層側の
うち、凹凸パターン8gの凸部8bに相当する領域に
は、透光性の感光性樹脂13からなる凹凸形成層13a
が厚く形成されている一方、凹部8cに相当する領域に
は、凹凸形成層13aの薄い凹部13bが形成され、そ
の上層側に形成される光反射膜8aの表面に光散乱用の
凹凸パターン8gを付与している。また、凹凸形成層1
3aは、表面はエッジのない、なだらかな形状になって
いる。このため、凹凸形成層13aの上層に光反射膜8
aを直接、積層しても、光反射膜8aの表面にはエッジ
のない、なだらかな形状の凹凸パターン8gが形成され
ている。このような凹凸形成層13aは、実施の形態1
で説明したように、ポジタイプの感光性樹脂13を塗布
した後、この感光性樹脂13に対して、露光マスクを介
してのハーフ露光、現像、および加熱を行ったものであ
る。
【0088】本形態でも、TFTアレイ基板10では、
画素領域100a内に、半導体膜1aの延設部分1f、
容量線3b、ドレイン電極6bが多層に形成されている
第1領域10aと、ドレイン電極6bは形成されている
が、半導体膜1aの延設部分1fや容量線3bが形成さ
れていない第2領域10bと、半導体膜1aの延設部分
1f、容量線3b、ドレイン電極6bのいずれもが形成
されていない第3領域10cとが存在し、これらの領域
のうち、第3領域10cに向けては、容量線3bから両
側に高低差解消膜3fが延設されている。すなわち、容
量線3bは、通常、帯状に画素領域を通っているのに対
して、本形態において、容量線3bと高低差解消膜3f
は、ドレイン電極6bが形成されている領域を可能な限
り避けながら、一体となって画素領域100aの略全体
に形成されている。このため、容量線3やドレイン電極
6bの有無に起因する高低差は、高低差解消膜3fによ
って解消され、第1領域10a、第2領域10b、およ
び第3領域10cの間に大きな高低差がない。
【0089】しかも、本形態では、ドレイン電極6bが
画素の中央に向かって延びる途中、容量線3bと交差す
る部分では、容量線3bが一部、切り欠かれているの
で、ドレイン電極6bと容量線3bとが重なる部分が極
めて狭い。このため、半導体膜1aの延設部分1f、容
量線3b、ドレイン電極6bが多層に形成されている第
1領域10aが狭い。従って、画素の略全体が第2領域
10b、および第3領域10cで占められ、かつ、第2
領域10bと第3領域3cとの間には高低差がない。
【0090】また、導電膜が存在する領域と、存在しな
い領域とがあると、露光の際、導電膜から反射してくる
光の有無や強度によって露光ムラが発生するが、本形態
では、画素領域100aの略全体にわたって導電膜が形
成されているので、この点からいっても、露光ムラが発
生しない。
【0091】それ故、本形態によれば、感光性樹脂13
に対するハーフ露光を行って凹凸形成層13aを形成す
る際、第1領域10a、第2領域10b、および第3領
域10cのいずれの領域においても、感光性樹脂13に
対して露光ムラが発生しない。よって、凹凸形成層13
aを目論見どおりに形成できるので、光反射膜8aの表
面に所望の凹凸パターン8gを形成することができる。
【0092】また、本形態では、高低差解消膜3fを形
成するといっても、走査線3aおよび容量線3bと同層
であるため、高低差解消膜3fを走査線3aおよび容量
線3bと同時に形成することができ、新たな工程を追加
する必要がない。
【0093】[実施の形態3]図13は、実施の形態3
の電気光学装置に用いたTFTアレイ基板の相隣接する
複数の画素群の平面図であり、この図では、本形態の特
徴的な部分を太線で示してある。図14は、電気光学装
置の画素の一部を図13のC−C′線に相当する位置で
切断したときの断面図である。なお、本形態の電気光学
装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるた
め、共通する機能を有する部分には、同一の符号を付し
て図示することにしてそれらの詳細な説明を省略する。
【0094】図13および図14に示すように、本形態
のTFTアレイ基板10においても、光反射膜8aの表
面には、凸部8bおよび凹部8cを備えた凹凸パターン
8gが形成されている。また、凹凸パターン8gを構成
するにあたって、本形態でも、光反射膜8aの下層側の
うち、凹凸パターン8gの凸部8bに相当する領域に
は、透光性の感光性樹脂13からなる凹凸形成層13a
が厚く形成されている一方、凹部8cに相当する領域に
は、凹凸形成層13aの薄い凹部13bが形成され、そ
の上層側に形成される光反射膜8aの表面に光散乱用の
凹凸パターン8gを付与している。また、凹凸形成層1
3aは、表面はエッジのない、なだらかな形状になって
いる。このため、凹凸形成層13aの上層に光反射膜8
aを直接、積層しても、光反射膜8aの表面にはエッジ
のない、なだらかな形状の凹凸パターン8gが形成され
ている。このような凹凸形成層13aは、実施の形態1
で説明したように、ポジタイプの感光性樹脂13を塗布
した後、この感光性樹脂13に対して、露光マスクを介
してのハーフ露光、現像、および加熱を行ったものであ
る。
【0095】本形態でも、TFTアレイ基板10では、
画素領域100a内に、半導体膜1aの延設部分1f、
容量線3b、ドレイン電極6bが多層に形成されている
第1領域10aと、ドレイン電極6bは形成されている
が、半導体膜1aの延設部分1fや容量線3bが形成さ
れていない第2領域10bと、半導体膜1aの延設部分
1f、容量線3b、ドレイン電極6bのいずれもが形成
されていない第3領域10cとが存在し、これらの領域
のうち、第3領域10cには、データ線6aやドレイン
電極6bと同層の高低差解消膜6fが2箇所、島状に形
成されている。すなわち、本形態では、容量線3bを挟
む両側2箇所(容量線3bおよびドレイン電極6bのい
ずれもが形成されていない領域)に高低差解消膜6fが
形成されている。このため、容量線3bおよびドレイン
電極6bの有無に起因する高低差は、高低差解消膜6f
によって解消され、第1領域10a、第2領域10b、
および第3領域10cには高低差がほとんどない。
【0096】また、導電膜が存在する領域と、存在しな
い領域とがあると、露光の際、導電膜から反射してくる
光の有無や強度によって露光ムラが発生するが、本形態
では、画素領域100aの略全体にわたって導電膜が形
成されているので、この点からいっても、露光ムラが発
生しない。
【0097】それ故、本形態によれば、感光性樹脂13
に対するハーフ露光を行って凹凸形成層13aを形成す
る際、第1領域10a、第2領域10b、および第3領
域10cのいずれの領域においても、感光性樹脂13に
対して露光ムラが発生しない。よって、凹凸形成層13
aを目論見どおりに形成できるので、光反射膜8aの表
面に所望の凹凸パターン8gを形成することができる。
【0098】また、本形態では、高低差解消膜6fを形
成するといっても、データ線6aおよびドレイン電極6
と同層であるため、高低差解消膜6fをデータ線6aお
よびドレイン電極6と同時に形成することができ、新た
な工程を追加する必要がない。
【0099】[実施の形態4]図15は、実施の形態4
の電気光学装置に用いたTFTアレイ基板の相隣接する
複数の画素群の平面図であり、この図では、本形態の特
徴的な部分を太線で示してある。図16は、電気光学装
置の画素の一部を図15のD−D′線に相当する位置で
切断したときの断面図である。なお、本形態の電気光学
装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるた
め、共通する機能を有する部分には、同一の符号を付し
て図示することにしてそれらの詳細な説明を省略する。
【0100】図13および図14に示すように、本形態
のTFTアレイ基板10においても、TFT30のドレ
イン電極6bは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクト
ホール16を介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に
接続しているが、このドレイン電極6bと画素電極9a
とは、コンタクトホール16と略重なる位置に形成され
たコンタクトホール17を介して電気的に接続してい
る。このため、ドレイン電極6bは、実施の形態1と違
って、極めて狭い領域に形成され、容量線3bと交差し
ていない。
【0101】また、本形態でも、光反射膜8aの表面に
は、凸部8bおよび凹部8cを備えた凹凸パターン8g
が形成されている。このような凹凸パターン8gを構成
するにあたって、本形態でも、光反射膜8aの下層側の
うち、凹凸パターン8gの凸部8bに相当する領域に
は、透光性の感光性樹脂13からなる凹凸形成層13a
が厚く形成されている一方、凹部8cに相当する領域に
は、凹凸形成層13aの薄い凹部13bが形成され、そ
の上層側に形成される光反射膜8aの表面に光散乱用の
凹凸パターン8gを付与している。また、凹凸形成層1
3aは、表面はエッジのない、なだらかな形状になって
いる。このため、凹凸形成層13aの上層に光反射膜8
aを直接、積層しても、光反射膜8aの表面にはエッジ
のない、なだらかな形状の凹凸パターン8gが形成され
ている。このような凹凸形成層13aは、実施の形態1
で説明したように、ポジタイプの感光性樹脂13を塗布
した後、この感光性樹脂13に対して、露光マスクを介
してのハーフ露光、現像、および加熱を行ったものであ
る。
【0102】本形態のTFTアレイ基板10において、
ドレイン電極6bは、極めて狭い領域に形成され、容量
線3bと交差していないので、容量線3bとドレイン電
極6bとが多層に形成されている領域が存在しない。ま
た、ドレイン電極3bおよび容量線3bのいずれもが形
成されていない領域10dに向けては、容量線3bから
両側に高低差解消膜3fが延設されている。すなわち、
容量線3bは、通常、帯状に画素領域を通っているのに
対して、本形態において、容量線3bと高低差解消膜3
fは、ドレイン電極6bなどが形成されている領域を可
能な限り避けながら、一体となって画素領域の略全体に
形成されている。このため、容量線3の有無に起因する
高低差は、高低差解消膜3fによって解消され、略全域
にわたって大きな高低差がない。
【0103】また、導電膜が存在する領域と、存在しな
い領域とがあると、露光の際、導電膜から反射してくる
光の有無や強度によって露光ムラが発生するが、本形態
では、画素100aの略全体にわたって導電膜が形成さ
れているので、この点からいっても、露光ムラが発生し
ない。
【0104】それ故、本形態によれば、感光性樹脂13
に対するハーフ露光を行って凹凸形成層13aを形成す
る際、いずれの領域においても、感光性樹脂13に対し
て露光ムラが発生しない。よって、凹凸形成層13aを
目論見どおりに形成できるので、光反射膜8aの表面に
所望の凹凸パターン8gを形成することができる。
【0105】また、本形態では、高低差解消膜3fを形
成するといっても、走査線3aおよび容量線3bと同層
であるため、高低差解消膜3fを走査線3aおよび容量
線3bと同時に形成することができ、新たな工程を追加
する必要がない。
【0106】[実施の形態5]図17は、実施の形態5
の電気光学装置に用いたTFTアレイ基板の相隣接する
複数の画素群の平面図であり、この図では、本形態の特
徴的な部分を太線で示してある。図18は、電気光学装
置の画素の一部を図17のE−E′線に相当する位置で
切断したときの断面図である。なお、本形態の電気光学
装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるた
め、共通する機能を有する部分には、同一の符号を付し
て図示することにしてそれらの詳細な説明を省略する。
【0107】図17および図18に示すように、本形態
のTFTアレイ基板10においても、TFT30のドレ
イン電極6bは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクト
ホール16を介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に
接続しているが、このドレイン電極6bと画素電極9a
とは、コンタクトホール16と略重なる位置に形成され
たコンタクトホール17を介して電気的に接続してい
る。このため、ドレイン電極6bは、実施の形態1と違
って、極めて狭い領域に形成され、容量線3bと交差し
ていない。
【0108】また、本形態でも、光反射膜8aの表面に
は、凸部8bおよび凹部8cを備えた凹凸パターン8g
が形成されている。このような凹凸パターン8gを構成
するにあたって、本形態でも、光反射膜8aの下層側の
うち、凹凸パターン8gの凸部8bに相当する領域に
は、透光性の感光性樹脂13からなる凹凸形成層13a
が厚く形成されている一方、凹部8cに相当する領域に
は、凹凸形成層13aの薄い凹部13bが形成され、そ
の上層側に形成される光反射膜8aの表面に光散乱用の
凹凸パターン8gを付与している。また、凹凸形成層1
3aは、表面はエッジのない、なだらかな形状になって
いる。このため、凹凸形成層13aの上層に光反射膜8
aを直接、積層しても、光反射膜8aの表面にはエッジ
のない、なだらかな形状の凹凸パターン8gが形成され
ている。このような凹凸形成層13aは、実施の形態1
で説明したように、ポジタイプの感光性樹脂13を塗布
した後、この感光性樹脂13に対して、露光マスクを介
してのハーフ露光、現像、および加熱を行ったものであ
る。
【0109】本形態のTFTアレイ基板10において、
ドレイン電極6bは、極めて狭い領域に形成され、容量
線3bと交差していないので、容量線3bとドレイン電
極6bとが多層に形成されている領域が存在しない。ま
た、ドレイン電極3bおよび容量線3bのいずれもが形
成されていない領域10dには、データ線6aやドレイ
ン電極6bと同層の高低差解消膜6fが2箇所、島状に
形成されている。すなわち、本形態では、容量線3bを
挟む両側2箇所(容量線3bおよびドレイン電極6bの
いずれもが形成されていない領域)に高低差解消膜6f
が形成されている。このため、容量線3の有無に起因す
る高低差は、高低差解消膜6fによって解消され、略全
域にわたって大きな高低差がない。
【0110】また、導電膜が存在する領域と、存在しな
い領域とがあると、露光の際、導電膜から反射してくる
光の有無や強度によって露光ムラが発生するが、本形態
では、画素100aの略全体にわたって導電膜が形成さ
れているので、この点からいっても、露光ムラが発生し
ない。
【0111】それ故、本形態によれば、感光性樹脂13
に対するハーフ露光を行って凹凸形成層13aを形成す
る際、いずれの領域においても、感光性樹脂13に対し
て露光ムラが発生しない。よって、凹凸形成層13aを
目論見どおりに形成できるので、光反射膜8aの表面に
所望の凹凸パターン8gを形成することができる。
【0112】また、本形態では、高低差解消膜6fを形
成するといっても、走査線3aおよび容量線3bと同層
であるため、高低差解消膜6fを走査線3aおよび容量
線3bと同時に形成することができ、新たな工程を追加
する必要がない。
【0113】[実施の形態6]図19(A)、(B)は
いずれも、本発明の実施の形態6の電気光学装置の画素
の一部を切断したときの断面図である。なお、本形態の
電気光学装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様で
あるため、共通する機能を有する部分には、同一の符号
を付して図示することにしてそれらの詳細な説明を省略
する。
【0114】実施の形態1ないし5では、高低差解消膜
として導電膜を形成した例であったが、本形態では、図
19(A)に示すように、高低差解消膜として絶縁膜を
利用している。
【0115】すなわち、本形態でも、実施の形態1と同
様、光反射膜8aの表面には、凸部8bおよび凹部8c
を備えた凹凸パターン8gが形成され、かつ、走査線3
aと同層の容量線3b並びにゲート電極、TFT30を
構成する半導体膜1a、その延設部分1f、データ線6
aと同層のドレン電極6bが選択的に形成されている。
このため、これらの導電膜の形成層数に差があると、光
反射膜8aの下層側では、導電膜の膜数や膜厚に相当す
る高低差が形成される。しかるに本形態では、導電膜の
形成層数が少ない領域、すなわち、第3領域10cに
は、下地絶縁膜11と同層の高低差解消膜11fが形成
されている一方、第3領域10cより導電膜の形成層数
が多い第2領域10bには、下地保護膜11と同層の絶
縁膜が形成されていない。従って、第2領域10bと第
3領域10cとでは、高低差解消膜11fによって、凹
凸形成層13aの下層側の高低差が解消されている。
【0116】それ故、感光性樹脂13に対する露光を行
って凹凸形成層13aを形成する際、第1領域10a、
第2領域10b、および第3領域10cのいずれの領域
においても、感光性樹脂13に対して露光ムラが発生し
ないので、所望の凹凸形成層13aを形成できるなど、
実施の形態1と略同様な効果を奏する。
【0117】その他の構成は、実施の形態1と同様であ
るため、共通する部分には同一の符号を付して図示する
ことにして、それらの説明を省略する。
【0118】なお、図19(A)には、高低差解消膜1
1fとして、下地保護膜11と同層の絶縁膜を利用した
例を示してあるが、図19(B)に示すように、下地保
護膜11を形成しない場合にも、高低差解消膜11fと
しての絶縁膜を形成してもよい。また、絶縁膜からなる
高低差解消膜を形成するにあたっては、例えば、層間絶
縁膜4を選択的に形成してもよい。
【0119】[実施の形態7]図20は、本発明の実施
の形態7の電気光学装置の画素の一部を切断したときの
断面図である。なお、本形態の電気光学装置の基本的な
構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する機能
を有する部分には、同一の符号を付して図示することに
してそれらの詳細な説明を省略する。
【0120】図20に示すように、本形態では、光反射
膜8aの表面に、凸部8bおよび凹部8cを備えた凹凸
パターン8gを構成するにあたって、感光性樹脂13を
完全露光して凹凸形成層13aを所定パターンで選択的
に残し、凹凸形成層13aの有無によって光反射膜8a
の表面に凹凸パターン8gを付与してもよい。このよう
な場合には、凹凸形成層13aにエッジが発生するの
で、凹凸形成層13aの上層にもう1層、流動性の高い
感光性樹脂層からなる上層絶縁膜7aを塗布、形成した
後、その上層側に光反射膜8aを形成する.このような
形態においても本発明を適用してもよい。すなわち、図
示および説明を省略するが、凹凸形成層13aの下層側
に高低差があると、露光ムラが発生するので、実施の形
態1ないし5で説明した高低差解消膜を形成する。
【0121】[実施の形態8]図21は、本発明の実施
の形態8の電気光学装置の画素の一部を切断したときの
断面図である。なお、本形態の電気光学装置の基本的な
構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する機能
を有する部分には、同一の符号を付して図示することに
してそれらの詳細な説明を省略する。
【0122】実施の形態1ないし7では、画素の略全域
に光反射膜8aを形成した全反射型の電気光学装置10
0の例であったが、図21に示すように、光反射膜8a
に光透過窓8dを形成し、かつ、凹凸形成層13aにつ
いては、光透過窓8dを避けるように形成すれば、半透
過・反射型の電気光学装置100を構成することができ
る。すなわち、光透過窓8dに相当する部分には、IT
O膜からなる画素電極9aは存在するが、光反射膜8a
が存在しないので、TFTアレイ基板10の側にバック
ライト装置(図示せず)を配置し、このバックライト装
置から出射された光をTFTアレイ基板10の側から入
射させれば、光反射膜8aが形成されていない光透過窓
8dに向かう光は、光透過窓8dを介して対向基板20
側に透過し、表示に寄与する(透過モード)。
【0123】このような形態においても本発明を適用し
てもよい。すなわち、図示および説明を省略するが、凹
凸形成層13aの下層側に高低差があると、露光ムラが
発生するので、実施の形態1ないし5で説明した高低差
解消膜を形成する。ただし、先にも説明したように、光
透過窓の領域には、高低差解消膜を形成しないほうが望
ましい。
【0124】[その他の実施の形態]上記形態では、画
素電極9aを光反射膜8aの上層側に積層したが、液晶
50の分極配向が問題とならない場合には、画素電極9
aを光反射膜8aの下層側に積層してもよい。
【0125】また、全反射型の電気光学装置100の場
合には、画素電極9aを形成せずに、光反射膜8aのみ
を画素電極として用いてもよい。
【0126】さらに、上記形態では、画素スイッチング
用のアクティブ素子としてTFTを用いた例を説明した
が、アクティブ素子としてMIM(Metal Ins
ulator Metal)素子などの薄膜ダイオード
素子(TFD素子/ThinFilm Diode素
子)を用いた場合も同様である。
【0127】[電気光学装置の電子機器への適用]この
ように構成した半透過・反射型の電気光学装置100
は、各種の電子機器の表示部として用いることができる
が、その一例を、図22、図23、および図24を参照
して説明する。
【0128】図22は、本発明に係る電気光学装置を表
示装置として用いた電子機器の回路構成を示すブロック
図である。
【0129】図22において、電子機器は、表示情報出
力源70、表示情報処理回路71、電源回路72、タイ
ミングジェネレータ73、そして液晶装置74を有す
る。また、液晶装置74は、液晶表示パネル75および
駆動回路76を有する。液晶装置74としては、前述し
た電気光学装置100を用いることができる。
【0130】表示情報出力源70は、ROM(Read
Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)等といったメモリ、各種
ディスク等といったストレージユニット、デジタル画像
信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェ
ネレータ73によって生成された各種のクロック信号に
基づいて、所定フォーマットの画像信号等といった表示
情報を表示情報処理回路71に供給する。
【0131】表示情報処理回路71は、シリアル−パラ
レル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各
種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、そ
の画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路76へ
供給する。電源回路72は、各構成要素に所定の電圧を
供給する。
【0132】図23は、本発明に係る電子機器の一実施
形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示し
ている。ここに示すパーソナルコンピュータ80は、キ
ーボード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット
83とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した電
気光学装置100を含んで構成される。
【0133】図24は、本発明に係る電子機器の他の実
施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯
電話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した電気
光学装置100からなる表示部とを有している。
【0134】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る反射
型電気光学装置において、反射型の電気光学装置におい
て、各種配線やアクティブ素子を構成する導電膜の形成
層数に差があると、その膜厚に相当する高低差、段差が
形成されるが、本発明では、導電膜の形成層数が少ない
領域に高低差解消膜が形成されており、この高低差解消
膜によって、凹凸形成層の下層側では高低差、段差が解
消されている。従って、感光性樹脂に対する露光を行っ
て凹凸形成層を形成する際、高所部分と低所部分との間
に顕著な高低差がないため、露光ムラが発生しない。ま
た、高低差がある領域に感光性樹脂を塗布すると、高い
領域には感光性樹脂が薄く形成される一方、低い領域に
は感光性樹脂が厚く形成されるため、露光および現像の
後、感光性樹脂を加熱、溶融させて、なだらかな凹凸を
表面に備えた凹凸形成層を形成する際、高い領域では感
光性樹脂が薄いため、樹脂の垂れが小さいので、比較的
大きな凹凸が形成される傾向にあるが、本発明では、こ
のような問題も解消することができる。それ故、凹凸形
成層を目論見どおりに形成できるので、光反射膜の表面
に所望の凹凸パターンを形成することができる。また、
高低差解消膜は、配線を構成する導電膜、アクティブ素
子を構成する導電膜、あるいは絶縁膜から形成されてい
るため、高低差解消膜を形成するにあたって製造工程を
追加する必要がない。さらに、画素電極の下層側に高低
差があると液晶などの電気光学物質層の層厚が領域毎に
異なることになるが、本発明では、高低差が解消されて
いるので、表示品位が向上するという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気光学装置を対向基板の側か
らみたときの平面図である。
【図2】 図1のH−H′線における断面図である。
【図3】 電気光学装置において、マトリクス状に配置
された複数の画素に形成された各種素子、配線などの等
価回路図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係るTFTアレイ基
板の画素構成を示す平面図である。
【図5】 図4に示すTFTアレイ基板の画素群から配
線、およびTFTを構成する導電膜のみを抜き出して示
す平面図である。
【図6】 図4のA−A′線に相当する位置での電気光
学装置の断面図である。
【図7】 (A)〜(C)は、図5に示すTFTアレイ
基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図8】 (D)〜(G)は、図5に示すTFTアレイ
基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図9】 (H)〜(J)は、図5に示すTFTアレイ
基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図10】 (K)、(L)は、図5に示すTFTアレ
イ基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態2に係るTFTアレイ
基板の画素構成を示す平面図である。
【図12】 図11のB−B′線に相当する位置での電
気光学装置の断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態3に係るTFTアレイ
基板の画素構成を示す平面図である。
【図14】 図13のC−C′線に相当する位置での電
気光学装置の断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態4に係るTFTアレイ
基板の画素構成を示す平面図である。
【図16】 図15のD−D′線に相当する位置での電
気光学装置の断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態5に係るTFTアレイ
基板の画素構成を示す平面図である。
【図18】 図17のE−E′線に相当する位置での電
気光学装置の断面図である。
【図19】 (A)、(B)はいずれも、本発明の実施
の形態6に係る電気光学装置の断面図である。
【図20】 本発明の実施の形態7に係る電気光学装置
の断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態8に係る電気光学装置
の断面図である。
【図22】 本発明に係る電気光学装置を表示装置とし
て用いた電子機器の回路構成を示すブロック図である。
【図23】 本発明に係る電気光学装置を用いた電子機
器の一実施形態としてのモバイル型のパーソナルコンピ
ュータを示す説明図である。
【図24】 本発明に係る電気光学装置を用いた電子機
器の一実施形態としての携帯電話機の説明図である。
【図25】 従来のTFTアレイ基板の画素構成を示す
平面図である。
【図26】 図25のG−G′線に相当する位置での電
気光学装置の断面図である。
【図27】 従来のTFTアレイ基板に凹凸形成層を形
成するための感光性樹脂に対する露光工程の説明図であ
る。
【符号の説明】
1a 半導体膜、2 ゲート絶縁膜、3a 走査線、3
b 容量線、3f、6f高低差解消膜、4 層間絶縁
膜、6a データ線、6b ドレイン電極、8a光反射
膜、8b 凹凸パターンの凸部、8c 凹凸パターンの
凹部、8d 光透過窓、8g 光反射膜表面の凹凸パタ
ーン、9a 画素電極、10 TFTアレイ基板、11
下地保護膜、11f 高低差解消膜、13 感光性樹
脂、13a 凹凸形成層、20 対向基板、21 対向
電極、30 画素スイッチング用のTFT、50 液
晶、60 蓄積容量、100 電気光学装置、100a
画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 627A 29/786 Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA07X FA07Z FA11X FA11Z FA14Y FA35Y FA41Z GA01 GA02 GA07 GA09 GA11 GA12 GA13 GA16 LA17 LA30 2H092 GA11 GA51 JA03 JA24 JA34 JA37 JA41 JA46 JB22 JB31 MA05 MA08 MA10 MA13 MA16 MA17 MA22 MA30 NA25 PA01 PA04 PA06 PA08 PA09 PA10 PA11 PA12 PA13 5C094 AA03 AA43 AA55 BA03 BA43 CA19 DA13 EA04 EA06 EB02 ED11 ED13 FA04 FB01 FB15 5F110 AA18 BB01 BB02 BB04 CC02 DD02 DD13 DD24 EE03 EE04 EE06 EE44 FF02 FF03 FF23 FF26 FF29 GG02 GG13 GG25 GG45 HJ01 HJ04 HJ13 HL03 HL04 HL06 HL23 HM14 HM15 NN02 NN03 NN04 NN23 NN24 NN27 NN35 NN36 NN40 NN72 NN73 NN80 PP03 QQ01 QQ08 QQ11

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学物質を挟持する基板上には、各
    画素毎に少なくとも、一つ又は複数の配線に電気的に接
    続する画素スイッチング用のアクティブ素子と、光反射
    膜とが形成され、該光反射膜の下層側で当該光反射膜と
    平面的に重なる領域には前記光反射膜の表面に所定の凹
    凸パターンを付与する凹凸形成層が形成された反射型電
    気光学装置において、 前記凹凸形成層の下層側で当該凹凸形成層と平面的に重
    なる領域には、前記アクティブ素子を形成する導電膜の
    有無によって形成される高低差を解消するための高低差
    解消膜が形成され、 当該高低差解消膜には、前記配線を構成する導電膜、前
    記アクティブ素子を構成する導電膜、および絶縁膜のう
    ちの少なくとも一層から形成されてなることを特徴とす
    る反射型電気光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記高低差解消膜
    は、前記配線を構成する導電膜、あるいは前記アクティ
    ブ素子を構成する導電膜と同層に同時形成されてなるこ
    とを特徴とする反射型電気光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記高低差解消膜
    は、前記アクティブ素子を形成する導電膜の形成層数が
    少ない領域に対して選択的に形成されていることにより
    前記高低差を解消していることを特徴とする反射型電気
    光学装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記アクティブ素子
    は、前記配線としての走査線およびデータ線に接続する
    薄膜トランジスタであり、 前記高低差解消膜には、前記走査線と同層に同時形成さ
    れた導電膜、および前記データ線と同層に同時形成され
    た導電膜のうちの少なくとも一方が含まれていることを
    特徴とする反射型電気光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記アクティブ素子
    は、前記配線としての走査線およびデータ線に接続する
    薄膜トランジスタであり、かつ、前記画素には蓄積容量
    を構成するための容量線が形成され、 前記高低差解消膜には、前記走査線と同層に同時形成さ
    れた導電膜、前記容量線と同層に同時形成された導電
    膜、および前記データ線と同層に同時形成された導電膜
    のうちの少なくとも一層が含まれていることを特徴とす
    る反射型電気光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記高低差解消膜
    は、前記配線、あるいは前記アクティブ素子を構成する
    導電膜から分離して島状に形成されていることを特徴と
    する反射型電気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項2において、前記高低差解消膜
    は、前記配線、あるいは前記アクティブ素子を構成する
    導電膜から延設されていることを特徴とする反射型電気
    光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記凹凸形成層は、
    なだらかな膜厚変化に対応する凹凸を表面に備えた感光
    性樹脂からなり、 前記光反射膜の表面には、前記凹凸形成層の表面に形成
    された凹凸が反映されて前記凹凸パターンが形成されて
    いることを特徴とする反射型電気光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記凹凸形成層は、
    感光性樹脂に対する露光マスクを介してのハーフ露光、
    および現像によって形成されてなることを特徴とする反
    射型電気光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項1において、前記凹凸形成層
    は、所定のパターンに選択的に形成された感光性樹脂か
    らなり、 前記光反射膜の表面には、前記凹凸形成層の有無に対応
    して前記凹凸パターンが形成されていることを特徴とす
    る反射型電気光学装置。
  11. 【請求項11】 請求10において、前記凹凸形成層
    は、感光性樹脂に対する露光マスクを介しての露光、お
    よび現像によって形成されてなることを特徴とする反射
    型電気光学装置。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記凹凸形成層
    の上層には上層絶縁膜が形成され、前記光反射膜の表面
    には、前記凹凸形成層が構成する凹凸が当該上層絶縁膜
    を介して反映されて前記凹凸パターンが形成されている
    ことを特徴とする反射型電気光学装置。
  13. 【請求項13】 請求項1において、前記凹凸形成層
    は、前記画素の略全域にわたって形成されていることを
    特徴とする反射型電気光学装置。
  14. 【請求項14】 請求項1において、前記光反射膜に光
    透過窓が形成されていることを特徴とする反射型電気光
    学装置。
  15. 【請求項15】 請求項1において、前記光反射膜に光
    透過窓が形成され、該光透過窓と平面的に重なる領域を
    避けて前記高低差解消膜が形成されていることを特徴と
    する反射型電気光学装置。
  16. 【請求項16】 電気光学物質を挟持する基板上には、
    各画素毎に少なくとも、一つ又は複数の配線に電気的に
    接続する画素スイッチング用のアクティブ素子と、光反
    射膜とが形成され、該光反射膜の下層側で当該光反射膜
    と平面的に重なる領域には前記光反射膜の表面に所定の
    凹凸パターンを付与する凹凸形成層が形成された反射型
    電気光学装置において、 前記凹凸形成層の下層側で当該凹凸形成層と平面的に重
    なる領域には、電気的に他の領域から絶縁された島状パ
    ターンが形成され、該島状パターンは、前記配線を構成
    する導電膜、および前記アクティブ素子を構成する導電
    膜のうちの少なくとも一層から形成されてなることを特
    徴とする反射型電気光学装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、前記凹凸形成層
    は、なだらかな膜厚変化に対応する凹凸を表面に備えた
    感光性樹脂からなり、 前記光反射膜の表面には、前記凹凸形成層の表面に形成
    された凹凸が反映されて前記凹凸パターンが形成されて
    いることを特徴とする反射型電気光学装置。
  18. 【請求項18】 請求項17において、前記凹凸形成層
    は、感光性樹脂に対する露光マスクを介してのハーフ露
    光、および現像によって形成されてなることを特徴とす
    る反射型電気光学装置。
  19. 【請求項19】 請求項16において、前記凹凸形成層
    は、所定のパターンに選択的に形成された感光性樹脂か
    らなり、 前記光反射膜の表面には、前記凹凸形成層の有無に対応
    して前記凹凸パターンが形成されていることを特徴とす
    る反射型電気光学装置。
  20. 【請求項20】 請求19において、前記凹凸形成層
    は、感光性樹脂に対する露光マスクを介しての露光、お
    よび現像によって形成されてなることを特徴とする反射
    型電気光学装置。
  21. 【請求項21】 請求項19において、前記凹凸形成層
    の上層には上層絶縁膜が形成され、前記光反射膜の表面
    には、前記凹凸形成層が構成する凹凸が当該上層絶縁膜
    を介して反映されて前記凹凸パターンが形成されている
    ことを特徴とする反射型電気光学装置。
  22. 【請求項22】 請求項16において、前記凹凸形成層
    は、前記画素の略全域にわたって形成されていることを
    特徴とする反射型電気光学装置。
  23. 【請求項23】 請求項16において、前記光反射膜に
    光透過窓が形成されていることを特徴とする反射型電気
    光学装置。
  24. 【請求項24】 請求項16において、前記光反射膜に
    光透過窓が形成され、該光透過窓と平面的に重なる領域
    を避けて前記島状パターンが形成されていることを特徴
    とする反射型電気光学装置。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれかにおい
    て、前記電気光学物質は、液晶であることを特徴とする
    反射型電気光学装置。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし24のいずれかに規定
    する反射型電気光学装置を表示装置として用いたことを
    特徴とする電子機器。
  27. 【請求項27】 請求項26において、前記電気光学物
    質は、液晶であることを特徴とする電子機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009130100A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 薄膜トランジスタおよびその製造方法、並びにそれらを用いた液晶表示装置
JP2014102509A (ja) * 2007-07-26 2014-06-05 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液晶表示装置

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