JP2003005173A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置および電子機器

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JP2003005173A
JP2003005173A JP2001190293A JP2001190293A JP2003005173A JP 2003005173 A JP2003005173 A JP 2003005173A JP 2001190293 A JP2001190293 A JP 2001190293A JP 2001190293 A JP2001190293 A JP 2001190293A JP 2003005173 A JP2003005173 A JP 2003005173A
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Japan
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forming layer
electro
film
optical device
concavo
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JP2001190293A
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English (en)
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Norishige Kikuchi
哲慈 菊地
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトリソグラフィ技術を用いて形成した凹
凸によって反射光に散乱性を付与するにあたって散乱特
性の方向依存性を解消することにより、品位の高い画像
を表示可能な電気光学装置、およびそれを用いた電子機
器を提供すること。 【解決手段】 反射型あるいは半透過・半反射型の電気
光学装置のTFTアレイ基板を製造する際、感光性樹脂
を露光、現像して、孔13b(凹凸)を備えた凹凸形成
層13aを形成した後、凹凸形状を滑らかにするための
中間膜、光反射膜を形成する。この際、凹凸形成層13
aの孔13bについては、多角形の平面形状とし、か
つ、各々の辺13b′がランダムな方向に向いたパター
ンとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に電気光学物
質が保持された電気光学装置、およびそれを用いた電子
機器に関するものである。さらに詳しくは、電気光学装
置に用いた基板に光散乱性の反射面を形成するための凹
凸形成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶装置などの電気光学装置は、各種機
器の直視型の表示装置として用いられている。このよう
な電気光学装置のうち、例えば、アクティブマトリクス
型の液晶装置では、図18に示すように、対向配置され
たTFTアレイ基板10と対向基板20とがシール材
(図示せず)で貼り合わされているとともに、基板間で
シール材で区画された領域内に電気光学物質としての液
晶50が保持されている。
【0003】また、反射型あるいは半透過・半反射型の
液晶装置では、TFTアレイ基板10の表面に、対向基
板20の側から入射してきた外光を対向基板20の方に
向けて反射するための光反射膜8aが透明な画素電極9
aの下層側に形成されており、対向基板20側から入射
した光をTFTアレイ基板10側で反射し、対向基板1
0側から出射された光によって画像を表示する。
【0004】このような反射モードでの画像表示を行う
液晶装置において、光反射膜8aで反射された光の方向
性が強いと、画像をみる角度で明るさが異なるなどの視
野角依存性が顕著に出てくる。そこで、従来は、第2層
間絶縁膜5(表面保護膜)の表面に、アクリル樹脂など
の有機系樹脂からなる感光性樹脂を厚めに塗布した後、
この感光性樹脂をフォトリソグラフィ技術によりパター
ニングして光反射膜8aの下層側に、孔13b(あるい
は突起)からなる複数の凹凸を備えた凹凸形成層13a
を形成することにより、その上層側に形成される光反射
膜8aの表面に光散乱用の凹凸パターン8gを形成して
いる。また、凹凸形成層13aの上層側にポリシラザン
や有機系樹脂などといった流動性材料を塗布して中間膜
7aを形成し、凹凸形成層13aのエッジなどが凹凸パ
ターン8gに出ないようにするか、あるいは中間膜は形
成せず、凹凸形成層13aを形成した後、ベーク工程に
よって、凹凸形成層13aの形状をある程度、滑らかに
している。
【0005】このような製造方法において、凹凸形成層
13aの凹凸(孔13b)の平面形状については角のな
い円形状あるいは楕円形状とすることが望ましいが、こ
のような露光マスクを作成するにはマスクデータが膨大
になってしまう。そこで、ネガタイプの感光性樹脂を用
いて凹凸形成層13aを形成する場合には、多角形の透
光部分が多数、形成された露光マスクを作成し、この露
光マスクを用いて感光性樹脂を露光、現像して、図19
(A)、(B)に示すように、平面形状が多角形の複数
の孔13bからなる凹凸を備えた凹凸形成層13aを形
成している。ここで、複数の孔13bは各々、多角形を
構成する辺13b′を同一方向に向けた平面形状を有し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、複数の孔13bの各々において、多角形を構成
する辺13b′が同一方向に向いている場合には、以下
に理由を説明するように、光散乱特性に方向依存性が発
生するという問題点がある。
【0007】すなわち、図20(A)に示すように、凹
凸形成層13aに形成されている多角形の孔13bを、
対向する辺13b′に直交するX−X′方向で切断した
ときの光反射膜8aのX−X′断面では、寸法Aが短い
分、側面の傾斜が急峻であるのに対して、対向する角同
士を結ぶY−Y′方向で切断したときの光反射膜8aの
Y−Y′断面では、寸法Bが長い分、側面の傾斜がなだ
らかであり、側面の傾斜がなだらかな方が正反射成分が
強い。しかるに従来の凹凸パターン8aでは、各々の孔
13bにおいて、多角形を構成する辺13b′が同一方
向に向いているため、側面の傾斜が急峻な方向と、側面
の傾斜がなだらかな方向とが揃っている。それ故、図2
0(B)に実線L1で示すように、基板に対して垂直な
方向(0°)からX−X′方向に傾いたときには散乱反
射強度の低下が緩やかであるが、図20(B)に点線L
2で示すように、Y−Y′方向に傾いたときには散乱反
射強度の低下が急峻であるため、散乱特性に方向依存性
が発生するのである。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
フォトリソグラフィ技術を用いて形成した凹凸によって
反射光に散乱性を付与するにあたって散乱特性の方向依
存性を解消することにより、品位の高い画像を表示可能
な電気光学装置、およびそれを用いた電子機器を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、電気光学物質を保持する基板の表面側
に、突起あるいは孔からなる複数の凹凸を形成する凹凸
形成層と、該凹凸形成層の上層側で当該凹凸形成層と平
面的に重なる領域に形成された光反射膜とを有し、該光
反射膜の表面には前記凹凸形成層の複数の凹凸によって
光散乱用の凹凸パターンが形成されてなる電気光学装置
において、前記凹凸形成層の複数の凹凸は各々、略多角
形の平面形状を有するとともに、当該多角形を構成する
辺をランダムな方向に向けていることを特徴とする。
【0010】本発明では、フォトリソグラフィ技術によ
って平面が多角形の突起あるいは孔からなる複数の凹凸
を備えた凹凸形成層を形成し、この凹凸形成層によって
光反射膜の表面に光散乱用の凹凸パターンを形成する
が、凹凸形成層の凹凸は各々、多角形を構成する辺をラ
ンダムな方向に向けた平面形状を有している。このた
め、凹凸形成層の凹凸を異なる2方向で切断したときの
光反射膜の断面において、側面の傾斜に差があって凹凸
の1つ1つでは光散乱特性に方向依存性があるとして
も、凹凸パターン全体からみると、凹凸毎の方向依存性
が相殺される。それ故、本発明を適用した電気光学装置
では、散乱特性に方向依存性がないため、品位の高い表
示を行うことができる。
【0011】本発明において、前記凹凸形成層は、例え
ば感光性樹脂層から構成される。このように構成する
と、レジストマスクで他の層をパターニングして凹凸形
成層を形成する場合と違って、基板の表面側に塗布した
感光性樹脂を直接、フォトリソソグラフィ工程で露光、
現像するだけで、凹凸形成層を形成できる。
【0012】本発明において、凹凸形成層のエッジなど
が凹凸パターンに出ないようにするには、凹凸形成層の
上層側にポリシラザンや有機系樹脂などといった流動性
材料を塗布して中間膜を形成し、その表面に光反射膜を
形成するか、あるいは、凹凸形成層を形成した後、ベー
ク工程によって凹凸形成層の縁を滑らかな形状とする。
【0013】本発明において、前記凹凸形成層の複数の
凹凸は各々、同一の平面形状を備えていることが好まし
い。このように構成した場合、露光マスクを形成する際
には、凹凸形成層に凹凸を形成するための透光部分ある
いは遮光部分をそのまま複写するだけでよいので、透光
部分あるいは遮光部分を多数、備えた露光マスクを効率
よく作成することができる。
【0014】本発明において、前記凹凸形成層の複数の
凹凸は各々、同一形状の多角形を辺の向きがずれるよう
に回転させた平面形状を有していることが好ましい。こ
のように構成すると、凹凸形成層に凹凸を形成するため
の透光部分あるいは遮光部分をそのまま角度をずらして
いくだけで透光部分あるいは遮光部分の辺がランダムな
方向に向いた露光マスクを容易に作成することができ
る。
【0015】本発明において、前記凹凸形成層の複数の
凹凸は、例えば、略正六角形ないし略正八角形の平面形
状を備えている。
【0016】本発明において、前記電気光学物質は、例
えば、液晶である。この場合、前記透明基板を第1の透
明基板とし、該第1の透明基板に対して第2の透明基板
を対向配置させて当該基板間に前記電気光学物質として
の液晶を保持させる。
【0017】本発明を適用した電気光学装置は、携帯電
話機、モバイルコンピュータなどといった電子機器の表
示装置として用いることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0019】(電気光学装置の基本的な構成)図1は、
本発明を適用した電気光学装置を各構成要素とともに対
向基板の側から見た平面図であり、図2は、図1のH−
H′断面図である。図3は、電気光学装置の画像表示領
域においてマトリクス状に形成された複数の画素におけ
る各種素子、配線等の等価回路図である。なお、本形態
の説明に用いた各図では、各層や各部材を図面上で認識
可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺
を異ならしめてある。
【0020】図1および図2において、本形態の電気光
学装置100(液晶装置)は、TFTアレイ基板10
(第1の基板)と対向基板20(第2の基板)とがシー
ル材52によって貼り合わされ、このシール材52によ
って区画された領域(液晶封入領域)内には、電気光学
物質としての液晶50が挟持されている。シール材52
の形成領域の内側領域には、遮光性材料からなる周辺見
切り53が形成されている。シール材52の外側の領域
には、データ線駆動回路101、および実装端子102
がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されてお
り、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路1
04が形成されている。TFTアレイ基板10の残る一
辺には、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回
路104の間をつなぐための複数の配線105が設けら
れており、更に、周辺見切り53の下などを利用して、
プリチャージ回路や検査回路が設けられることもある。
また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所に
おいては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間
で電気的導通をとるための基板間導通材106が形成さ
れている。
【0021】なお、データ線駆動回路101および走査
線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に形成す
る代わりに、たとえば、駆動用LSIが実装されたTA
B(テープ オートメイテッド、ボンディング)基板を
TFTアレイ基板10の周辺部に形成された端子群に対
して異方性導電膜を介して電気的および機械的に接続す
るようにしてもよい。なお、電気光学装置100では、
使用する液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッ
ドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モー
ド等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノー
マリブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相
差フィルム、偏光板などが所定の向きに配置されるが、
ここでは図示を省略してある。
【0022】また、電気光学装置100をカラー表示用
として構成する場合には、対向基板20において、TF
Tアレイ基板10の各画素電極(後述する)に対向する
領域にRGBのカラーフィルタをその保護膜とともに形
成する。
【0023】このような構造を有する電気光学装置10
0の画像表示領域においては、図3に示すように、複数
の画素100aがマトリクス状に構成されているととも
に、これらの画素100aの各々には、画素電極9a、
およびこの画素電極9aを駆動するための画素スイッチ
ング用のTFT30が形成されており、画素信号S1、
S2・・・Snを供給するデータ線6aが当該TFT3
0のソースに電気的に接続されている。データ線6aに
書き込む画素信号S1、S2・・・Snは、この順に線
順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ
線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにして
もよい。また、TFT30のゲートには走査線3aが電
気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3
aにパルス的に走査信号G1、G2・・・Gmをこの順
に線順次で印加するように構成されている。画素電極9
aは、TFT30のドレインに電気的に接続されてお
り、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけ
そのオン状態とすることにより、データ線6aから供給
される画素信号S1、S2・・・Snを各画素に所定の
タイミングで書き込む。このようにして画素電極9aを
介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号S1、
S2、・・・Snは、図2に示す対向基板20の対向電
極21との間で一定期間保持される。
【0024】ここで、液晶50は、印加される電圧レベ
ルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、
光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイ
トモードであれば、印加された電圧に応じて入射光がこ
の液晶50の部分を通過する光量が低下し、ノーマリー
ブラックモードであれば、印加された電圧に応じて入射
光がこの液晶50の部分を通過する光量が増大してい
く。その結果、全体として電気光学装置100からは画
素信号S1、S2、・・・Snに応じたコントラストを
持つ光が出射される。
【0025】なお、保持された画素信号S1、S2、・
・・Snがリークするのを防ぐために、画素電極9aと
対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量
60を付加することがある。例えば、画素電極9aの電
圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時
間だけ蓄積容量60により保持される。これにより、電
荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い電気光
学装置100が実現できる。なお、蓄積容量60を形成
する方法としては、図3に例示するように、蓄積容量6
0を形成するための配線である容量線3bとの間に形成
する場合、あるいは前段の走査線3aとの間に形成する
場合もいずれであってもよい。
【0026】(TFTアレイ基板の構成)図4は、本形
態の電気光学装置に用いたTFTアレイ基板の相隣接す
る複数の画素群の平面図である。図5は、電気光学装置
の画素の一部を図4のA−A′線に相当する位置で切断
したときの断面図である。
【0027】図4において、TFTアレイ基板10上に
は、複数の透明なITO(Indium Tin Ox
ide)膜からなる画素電極9aがマトリクス状に形成
されており、これら各画素電極9aに対して画素スイッ
チング用のTFT30がそれぞれ接続している。また、
画素電極9aの縦横の境界に沿って、データ線6a、走
査線3a、および容量線3bが形成され、TFT30
は、データ線6aおよび走査線3aに対して接続してい
る。すなわち、データ線6aは、コンタクトホールを介
してTFT30の高濃度ソース領域1dに電気的に接続
し、画素電極9aは、コンタクトホールを介してTFT
3の高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続している。
また、TFT30のチャネル領域1a′に対向するよう
に走査線3aが延びている。なお、蓄積容量60(蓄積
容量素子)は、画素スイッチング用のTFT30を形成
するための半導体膜1の延設部分1fを導電化したもの
を下電極とし、この下電極41に、走査線3bと同層の
容量線3bが上電極として重なった構造になっている。
【0028】このように構成した各画素100aにおい
ては、画素電極9aが形成されている領域のうち、一点
鎖線8′で囲まれた領域は、透過モードで表示を行う透
過領域であり、後述する凹凸形成層および光反射膜が形
成されておらず、その他の領域は、後述する凹凸形成層
および光反射膜を備えた反射領域であり、ここでは反射
モードで表示を行う。
【0029】この反射領域のA−A′線における断面
は、図5に示すように、TFTアレイ基板10の基体た
る透明な基板10′の表面に、厚さが300nm〜50
0nmのシリコン酸化膜(絶縁膜)からなる下地保護膜
11が形成され、この下地保護膜11の表面には、厚さ
が50nm〜100nmの島状の半導体膜1aが形成さ
れている。半導体膜1aの表面には、厚さが約50〜1
50nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜2aが
形成され、このゲート絶縁膜2aの表面に、厚さが30
0nm〜800nmの走査線3aがゲート電極として通
っている。半導体膜1aのうち、走査線3aに対してゲ
ート絶縁膜2aを介して対峙する領域がチャネル領域1
a′になっている。このチャネル領域1a′に対して一
方側には、低濃度ソース領域1bおよび高濃度ソース領
域1dを備えるソース領域が形成され、他方側には低濃
度ドレイン領域1cおよび高濃度ドレイン領域1eを備
えるドレイン領域が形成されている。
【0030】画素スイッチング用のTFT30の表面側
には、厚さが300nm〜800nmのシリコン酸化膜
からなる第1層間絶縁膜4、および厚さが100nm〜
300nmのシリコン窒化膜からなる第2層間絶縁膜5
(表面保護膜)が形成されている。第1層間絶縁膜4の
表面には、厚さが300nm〜800nmのデータ線6
aが形成され、このデータ線6aは、第1層間絶縁膜4
に形成されたコンタクトホールを介して高濃度ソース領
域1dに電気的に接続している。第1層間絶縁膜4の表
面にはデータ線6aと同時形成されたドレイン電極6b
が形成され、このドレイン電極6bは、第1層間絶縁膜
4に形成されたコンタクトホールを介して高濃度ドレイ
ン領域1eに電気的に接続している。
【0031】第2層間絶縁膜5の上層には、後述するよ
うに、有機系樹脂などの感光性樹脂からなる凹凸形成層
13aおよび中間膜7aがこの順に形成され、この中間
膜7aの表面には、アルミニウム膜などからなる光反射
膜8aが形成されている。
【0032】光反射膜8aの上層には、ITO膜からな
る透明な画素電極9aが形成されている。画素電極9a
は、光反射膜8aの表面に直接、積層され、画素電極9
aと光反射膜8aとは電気的に接続されている。また、
画素電極9aは、中間膜7aおよび第2層間絶縁膜5に
形成されたコンタクトホールを介してドレイン電極6b
に電気的に接続している。
【0033】画素電極9aの表面側にはポリイミド膜か
らなる配向膜12が形成されている。この配向膜12
は、ポリイミド膜に対してラビング処理が施された膜で
ある。
【0034】また、高濃度ドレイン領域1eからの延設
部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2aと同
時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3a
と同層の容量線3bが上電極として対向することによ
り、蓄積容量60が構成されている。
【0035】なお、TFT30は、好ましくは上述のよ
うにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b、およ
び低濃度ドレイン領域1cに相当する領域に不純物イオ
ンの打ち込みを行わないオフセット構造を有していても
よい。また、TFT30は、ゲート電極(走査線3aの
一部)をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込
み、自己整合的に高濃度のソースおよびドレイン領域を
形成したセルフアライン型のTFTであってもよい。
【0036】また、本形態では、TFT30のゲート電
極(走査線3a)をソース−ドレイン領域の間に1個の
み配置したシングルゲート構造としたが、これらの間に
2個以上のゲート電極を配置してもよい。この際、各々
のゲート電極には同一の信号が印加されるようにする。
このようにデュアルゲート(ダブルゲート)、あるいは
トリプルゲート以上でTFT30を構成すれば、チャネ
ルとソース−ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防
止でき、オフ時の電流を低減することが出来る。これら
のゲート電極の少なくとも1個をLDD構造或いはオフ
セット構造にすれば、さらにオフ電流を低減でき、安定
したスイッチング素子を得ることができる。
【0037】(凹凸パターンの構成)図6(A)、
(B)は、本形態の電気光学装置100に用いたTFT
アレイ基板10に形成した凹凸形成層の表面を模式的に
示す斜視図、およびその平面図である。
【0038】図4および図5において、TFTアレイ基
板10では、各画素100aの反射領域には、光反射膜
8aの表面のうち、TFT30の形成領域から外れた領
域(光反射膜形成領域)には、凸部8bおよび凹部8c
を備えた凹凸パターン8gが形成されている。
【0039】このような凹凸パターン8gを構成するに
あたって、本形態のTFTアレイ基板10では、光反射
膜8aの下層側のうち、光反射膜8aと平面的に重なる
領域には、有機系の感光性樹脂からなる凹凸形成層13
aが第2層間絶縁膜5の表面に厚めに形成され、この凹
凸形成層13aの上層には、ポリシラザンや有機系樹脂
などといった流動性材料から形成された絶縁膜からなる
中間膜7aが積層されている。
【0040】凹凸形成層13aには、図6(A)、
(B)に示すように、多数の孔13bからなる凹凸が形
成されている。このため、図5に示すように、反射膜8
aの表面には、凹凸形成層13aの凹凸(孔13b)に
対応する凹凸パターン8gが形成され、この凹凸パター
ン8gでは、中間膜7aによって、凹凸形成層13aの
エッジなどが出ないようになっている。なお、中間膜7
aを形成せずに、凹凸形成層13aを形成した後、ベー
ク工程を行うことにより、凹凸形成層13aの凹凸(孔
13b)の縁を滑らかにすることもある。
【0041】ここで、凹凸形成層13aの孔13bはい
ずれも、図6(A)、(B)に示すように、略正八角形
などといった略多角形の平面形状を有しているが、この
平面形状において、孔13bは各々、辺13b′をラン
ダムな方向に向けている。すなわち、凹凸形成層13a
の複数の凹凸(孔13b)は各々、同一の平面形状を備
えているが、複数の孔13bは各々、同一形状の多角形
を辺13b′の向きがずれるように回転させた平面形状
を有している。
【0042】(対向基板の構成)図5において、対向基
板20では、TFTアレイ基板10に形成されている画
素電極9aの縦横の境界領域と対向する領域にブラック
マトリクス、あるいはブラックストライプなどと称せら
れる遮光膜23が形成され、その上層側には、ITO膜
からなる対向電極21が形成されている。また、対向電
極21の上層側には、ポリイミド膜からなる配向膜22
が形成され、この配向膜22は、ポリイミド膜に対して
ラビング処理が施された膜である。
【0043】(本形態の電気光学装置の作用)このよう
に構成した電気光学装置100では、画素電極9aの下
層側にアルミニウム膜などからなる光反射膜8aが形成
されている。このため、対向基板20側から入射した光
をTFTアレイ基板10側で反射し、対向基板20側か
ら出射することができるので、この間に液晶50によっ
て各画素100a毎で光変調を行えば、外光を利用して
所望の画像を表示することができる(反射モード)。
【0044】また、電気光学装置100においては、図
4で一点鎖線8′で囲んだ領域を避けるように光反射膜
8aが形成されているため、半透過・半反射型の液晶装
置としても機能する。すなわち、TFTアレイ基板10
の側に配置されたバックライト装置(図示せず)から出
射された光は、TFTアレイ基板10の側に入射した
後、各画素100aにおいて画素電極9aが形成されて
いる領域のうち、光反射膜8aが形成されていない透過
領域を介して対向基板20側に透過する。このため、液
晶50によって各画素100a毎で光変調を行えば、バ
ックライト装置から出射された光を利用して所望の画像
を表示することができる(透過モード)。
【0045】また、本形態では、光反射膜8aの下層側
のうち、光反射膜8aと平面的に重なる領域に凹凸形成
層13aを形成し、この凹凸形成層13aの孔13bに
対応する凹凸を利用して、光反射膜8aの表面に光散乱
用の凹凸パターン8gを形成している。また、凹凸パタ
ーン8gでは、中間膜7aによって、凹凸形成層13a
のエッジなどが出ないようになっている。従って、反射
モードで画像を表示したとき、散乱反射光で画像を表示
するため、視野角依存性が小さい。
【0046】さらに、凹凸形成層13aの孔13bはい
ずれも、図6(A)、(B)を参照して説明したよう
に、略正八角形などといった略多角形の平面形状を有し
ているが、この平面形状において、孔13bは各々、辺
13b′をランダムな方向に向けている。このため、図
20(A)、(B)を参照して説明したように、凹凸形
成層13aに形成されている多角形の孔13bを、対向
する辺13b′に直交するX−X′方向で切断したとき
の光反射膜8aのX−X′断面と、対向する角同士を結
ぶY−Y′方向で切断したときの光反射膜8aのY−
Y′断面との間で側面の傾斜が異なっており、側面の傾
斜がなだらかな方が正反射成分が強いため、孔13bに
対応する凹凸の1つ1つでは光散乱に方向依存性があっ
ても、凹凸パターン8g全体からみると、各凹凸毎の方
向依存性が相殺される。それ故、本形態の電気光学装置
100では、反射モードで画像を表示する際、光反射膜
8aで散乱反射した光強度に方向依存性がないため、品
位の高い画像を表示することができる。
【0047】[TFTの製造方法]このような構成のT
FTアレイ基板10を製造する方法を、図7ないし図1
1、および図12を参照して説明する。図7ないし図1
1はいずれも、本形態のTFTアレイ基板11の製造方
法を示す工程断面図であり、いずれの図においても、T
FT形成領域、および光反射膜形成領域(反射領域)の
断面を示してある。図12は、本形態のTFTアレイ基
板10の製造方法において、フォトリソグラフィ技術を
用いて感光性樹脂から凹凸形成層13bを形成するのに
用いた露光マスクのマスクパターンを示す説明図であ
る。
【0048】まず、図7(A)に示すように、超音波洗
浄等により清浄化したガラス製等の基板10′を準備し
た後、基板温度が150℃〜450℃の温度条件下で、
基板10′の全面に、シリコン酸化膜からなる下地保護
膜11をプラズマCVD法により300nm〜500n
mの厚さに形成する。このときの原料ガスとしては、た
とえばモノシランと笑気ガスとの混合ガスやTEOSと
酸素、あるいはジシランとアンモニアを用いることがで
きる。
【0049】次に、基板温度が150℃〜450℃の温
度条件下で、基板10′の全面に、非晶質シリコン膜か
らなる半導体膜1をプラズマCVD法により50nm〜
100nmの厚さに形成する。このときの原料ガスとし
ては、たとえばジシランやモノシランを用いることがで
きる。次に、半導体膜1に対してレーザ光を照射してレ
ーザアニールを施す。その結果、アモルファスの半導体
膜1は、一度溶融し、冷却固化過程を経て結晶化する。
この際には、各領域へのレーザ光の照射時間が非常に短
時間であり、かつ、照射領域も基板全体に対して局所的
であるため、基板全体が同時に高温に熱せられることが
ない。それ故、基板10′としてガラス基板などを用い
ても熱による変形や割れ等が生じない。
【0050】次に、半導体膜1の表面にフォトリソグラ
フィ技術を用いてレジストマスク551を形成し、この
レジストマスク551を介して半導体膜1をエッチング
することにより、図7(B)に示すように、島状の半導
体膜1a(能動層)、および遮光膜1gを形成するため
の半導体膜を各々分離した状態に形成する。
【0051】次に、350℃以下の温度条件下で、基板
10′の全面に、CVD法などにより半導体膜1aの表
面に、シリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜2を5
0nm〜150nmの厚さに形成する。このときの原料
ガスは、たとえばTEOSと酸素ガスとの混合ガスを用
いることができる。ここで形成するゲート絶縁膜2は、
シリコン酸化膜に代えてシリコン窒化膜であってもよ
い。
【0052】次に、図示を省略するが、所定のレジスト
マスクを介して半導体膜1aの延設部分1fに不純物イ
オンを打ち込んで、容量線3bとの間に蓄積容量60を
構成するための下電極を形成する。
【0053】次に、図7(C)に示すように、スパッタ
法などにより、基板10′の全面に、走査線3aなどを
形成するためのアルミニウム膜、タンタル膜、モリブデ
ン膜、またはこれらの金属のいずれかを主成分とする合
金膜からなる導電膜3を300nm〜800nmの厚さ
に形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてレジス
トマスク552を形成する。
【0054】次に、レジストマスク552を介して導電
膜3をドライエッチングし、図7(D)に示すように、
走査線3a(ゲート電極)、容量線3bなどを形成す
る。
【0055】次に、画素TFT部および駆動回路のNチ
ャネルTFT部(図示せず)の側には、走査線3aやゲ
ート電極をマスクとして、約0.1×1013/cm2
約10×1013/cm2 のドーズ量で低濃度の不純物イ
オン(リンイオン)を打ち込んで、走査線3aに対して
自己整合的に低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイ
ン領域1cを形成する。ここで、走査線3aの真下に位
置しているため、不純物イオンが導入されなかった部分
は半導体膜1aのままのチャネル領域1a′となる。
【0056】次に、図8(A)に示すように、画素TF
T部では、走査線3a(ゲート電極)より幅の広いレジ
ストマスク553を形成して高濃度の不純物イオン(リ
ンイオン)を約0.1×1015/cm2 〜約10×10
15/cm2 のドーズ量で打ち込み、高濃度ソース領域1
bおよびドレイン領域1dを形成する。
【0057】これらの不純物導入工程に代えて、低濃度
の不純物の打ち込みを行わずにゲート電極より幅の広い
レジストマスクを形成した状態で高濃度の不純物(リン
イオン)を打ち込み、オフセット構造のソース領域およ
びドレイン領域を形成してもよい。また、走査線3aを
マスクにして高濃度の不純物を打ち込んで、セルフアラ
イン構造のソース領域およびドレイン領域を形成しても
よいことは勿論である。
【0058】なお、図示を省略するが、このような工程
によって、周辺駆動回路部のNチャネルTFT部を形成
するが、この際には、PチャネルTFT部をマスクで覆
っておく。また、周辺駆動回路のPチャネルTFT部を
形成する際には、画素部およびNチャネルTFT部をレ
ジストで被覆保護して、ゲート電極をマスクとして、約
0.1×1015/cm2 〜約10×1015/cm2 のド
ーズ量でボロンイオンを打ち込むことにより、自己整合
的にPチャネルのソース・ドレイン領域を形成する。こ
の際、NチャネルTFT部の形成時と同様、ゲート電極
をマスクとして、約0.1×1013/cm2 〜約10×
1013/cm2 のドーズ量で低濃度の不純物(ボロンイ
オン)を導入して、ポリシリコン膜に低濃度領域を形成
した後、ゲート電極より幅の広いマスクを形成して高濃
度の不純物(ボロンイオン)を約0.1×1015/cm
2 〜約10×1015/cm2 のドーズ量で打ち込んで、
LDD構造(ライトリー・ドープト・ドレイン構造)の
ソース領域およびドレイン領域を形成してもよい。ま
た、低濃度の不純物の打ち込みを行わずに、ゲート電極
より幅の広いマスクを形成した状態で高濃度の不純物
(リンイオン)を打ち込み、オフセット構造のソース領
域およびドレイン領域を形成してもよい。これらのイオ
ン打ち込み工程によって、CMOS化が可能になり、周
辺駆動回路の同一基板内への内蔵が可能となる。
【0059】次に、図8(B)に示すように、走査線3
aの表面側にCVD法などにより、シリコン酸化膜など
からなる第1層間絶縁膜4を300nm〜800nmの
厚さに形成する。このときの原料ガスは、たとえばTE
OSと酸素ガスとの混合ガスを用いることができる。
【0060】次に、フォトリソグラフィ技術を用いてレ
ジストマスク554を形成する。
【0061】次に、レジストマスク554を介して第1
層間絶縁膜4にドライエッチングを行い、図8(C)に
示すように、第1層間絶縁膜4においてソース領域およ
びドレイン領域に対応する部分などにコンタクトホール
をそれぞれ形成する。
【0062】次に、図8(D)に示すように、第1層間
絶縁膜4の表面側に、データ線6a(ソース電極)など
を構成するためのアルミニウム膜、タンタル膜、モリブ
デン膜、またはこれらの金属のいずれかを主成分とする
合金膜からなる導電膜6をスパッタ法などで300nm
〜800nmの厚さに形成した後、フォトリソグラフィ
技術を用いてレジストマスク555を形成する。
【0063】次に、レジストマスク555を介して導電
膜6にドライエッチングを行い、図9(A)に示すよう
に、データ線6a、およびドレイン電極6bを形成す
る。
【0064】次に、図9(B)に示すように、データ線
6a、およびドレイン電極6bの表面側にCVD法など
により、シリコン窒化膜あるいは有機系樹脂などからな
る第2層間絶縁膜5を100nm〜300nmの膜厚に
形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、第2層
間絶縁膜5にコンタクトホールなどを形成するためのレ
ジストマスク556を形成する。
【0065】次に、レジストマスク556を介して第2
層間絶縁膜5にドライエッチングを行い、図9(C)に
示すように、第2層間絶縁膜5のうち、ドレイン電極1
4に対応する部分にコンタクトホールを形成する。
【0066】次に、図10(A)に示すように、第2層
間絶縁膜5の表面に、有機系の感光性樹脂13を厚めに
塗布した後、感光性樹脂13をフォトリソグラフィ技術
を用いてパターニングすることによって、図10(B)
に示すように、光反射膜8aの下層側のうち、光反射膜
8aと平面的に重なる領域に、図6(A)、(B)を参
照して説明した多数の孔13bを備えた凹凸形成層13
aを形成する。
【0067】このようなフォトリソグラフィ技術を利用
して凹凸形成層13aを形成する際、感光性樹脂13と
してはネガタイプおよびポジタイプのいずれを用いても
よいが、図10(A)には、感光性樹脂13としてポジ
タイプの場合を例示してあり、感光性樹脂13を除去し
たい部分に対して、図12を参照して後述する露光マス
ク510の透光部分511を介して紫外線が照射され
る。
【0068】次に、図10(C)に示すように、第2層
間絶縁膜5および凹凸形成層13aの表面側に、ペルヒ
ドロポリシラザンまたはこれを含む組成物を塗布した
後、焼成して、あるいは有機系樹脂からなる流動性材料
7を塗布した後、硬化させ、次に、図10(D)に示す
ように、フォトリソグラフィ技術を利用して、コンタク
トホールを備えた中間膜7aを形成する。
【0069】なお、ペルヒドロポリシラザンとは無機ポ
リシラザンの一種であり、大気中で焼成することによっ
てシリコン酸化膜に転化する塗布型コーティング材料で
ある。たとえば、東燃(株)製のポリシラザンは、−
(SiH2 NH)−を単位とする無機ポリマーであり、
キシレンなどの有機溶剤に可溶である。従って、この無
機ポリマーの有機溶媒溶液(たとえば、20%キシレン
溶液)を塗布液としてスピンコート法(たとえば、20
00rpm、20秒間)で塗布した後、450℃の温度
で大気中で焼成すると、水分や酸素と反応し、CVD法
で成膜したシリコン酸化膜と同等以上の緻密な非晶質の
シリコン酸化膜を得ることができる。
【0070】ここで、中間膜7aは、流動性を有する材
料を塗布したものから形成されるため、中間膜7aの表
面には、凹凸形成層13aの凹凸を適度に打ち消して、
エッジのない、なだらかな形状の凹凸パターン8gが形
成される。
【0071】なお、中間膜7aを形成せずに、なだらか
な形状の凹凸パターン8gを形成する場合には、図10
(B)に示す状態でベーク工程を行って、凹凸形成層1
3aの孔13bの縁を滑らかな形状にすればよい。
【0072】次に、図11(A)に示すように、スパッ
タ法などによって、中間膜7aの表面にアルミニウム膜
などといった反射性を備えた金属膜8を形成した後、フ
ォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスク557を
形成する。
【0073】次に、レジストマスク557を介して金属
膜8にエッチングを行い、図11(B)に示すように、
所定領域に光反射膜8aを残す。このようにして形成し
た光反射膜8aの表面には、凹凸形成層13aの孔13
bからなる凹凸によって500nm以上、さらには80
0nm以上の凹凸パターン8gが形成され、かつ、この
凹凸パターン8gは、中間膜7aによって、エッジのな
い、なだらかな形状になっている。
【0074】次に、図11(C)に示すように、光反射
膜8aの表面側に、厚さが40nm〜200nmのIT
O膜9をスパッタ法などで形成した後、フォトリソグラ
フィ技術を用いてレジストマスク558を形成する。
【0075】次に、レジストマスク558を介してIT
O膜9にエッチングを行って、図11(D)に示すよう
に、ドレイン電極6bに電気的に接続する画素電極9a
を形成する。
【0076】しかる後には、図5に示すように、画素電
極9aの表面側にポリイミド膜(配向膜12)を形成す
る。それには、ブチルセロソルブやn−メチルピロリド
ンなどの溶媒に5〜10重量%のポリイミドやポリアミ
ド酸を溶解させたポリイミド・ワニスをフレキソ印刷し
た後、加熱・硬化(焼成)する。そして、ポリイミド膜
を形成した基板をレーヨン系繊維からなるパフ布で一定
方向に擦り、ポリイミド分子を表面近傍で一定方向に配
列させる。その結果、後で充填した液晶分子とポリイミ
ド分子との相互作用により液晶分子が一定方向に配列す
る。
【0077】その結果、TFTアレイ基板10が完成す
る。
【0078】(露光マスク510の構成)これらの製造
工程のうち、図10(A)を参照して説明した露光工程
では、図12に示す露光マスク510を用いて感光性樹
脂13を露光する。この露光マスク510には、図6
(A)、(B)を参照して説明した孔13bに対応する
領域に、略正八角形などといった略多角形の透光部分5
11が複数、形成され、これらの透光部分511は、各
辺511′をランダムな方向に向けている。すなわち、
露光マスク510において、透光部分511は各々、同
一の平面形状を備えているが、同一形状の多角形を辺5
11′の向きがずれるように回転させた形状を有してい
る。
【0079】このため、露光マスク510を作成する
際、透光部分511が多角形であるいめ、角のない円形
状あるいは楕円形状と違って、膨大なマスクデータを必
要としない。また、露光マスク510において、透光部
分511は各々、同一の平面形状を備えているため、一
つの透光部分511をそのまま複写するだけで多数の透
光部分511を備えた露光マスク510を容易に形成で
きる。しかも、透光部分511は各々、同一形状の多角
形を辺511′の向きがずれるように回転させた形状を
有しているため、透光部分511をそのまま角度をずら
しながら複写するだけで透光部分511の辺511′が
ランダムな方向に向いた露光マスク510を製造するこ
とができる。
【0080】また、本形態では、凹凸形成層13aを感
光性樹脂層から構成しているため、レジストマスクで他
の層をパターニングして凹凸形成層を形成する場合と違
って、感光性樹脂13を直接、フォトリソソグラフィ工
程で露光、現像するだけで、凹凸形成層13aを形成で
きるという利点がある。
【0081】[その他の実施の形態]上記形態では、平
面形状が八角形の孔13bからなる凹凸を備えた凹凸形
成層13aを例に説明したが、孔13bの平面形状につ
いては、八角形に限らず、その他の多角形でもよい。但
し、マスクデータおよび散乱特性を考慮すると、平面形
状は正六角形ないし正八角形が好ましい。
【0082】また、図12には、ポジタイプの感光性樹
脂から孔13b(凹凸)を備えた凹凸形成層13aを形
成するための露光マスク510を示したが、ネガタイプ
の感光性樹脂から孔13b(凹凸)を備えた凹凸形成層
13aを形成する場合には、図13に示す露光マスク5
10′を用いればよい。この露光マスク510′には、
図6(A)、(B)を参照して説明した孔13bに対応
する領域に、略正八角形などといった略多角形の遮光部
分512が複数、形成され、この遮光部分512は、各
辺512′をランダムな方向に向けている。
【0083】さらに、上記実施の形態では、孔13bか
らなる凹凸が形成された凹凸形成層13aを用いたが、
図14(A)、(B)に示すように、感光性樹脂にフォ
トリソグラフィ技術を用いて露光、現像を行って、突起
13cからなる凹凸を構成する凹凸形成層13aを形成
してもよい。この場合も、凹凸形成層13aの突起13
cはいずれも、略正八角形などといった略多角形の平面
形状を有しているが、この平面形状において、突起13
cは各々、辺13c′をランダムな方向に向けている構
成とする。
【0084】さらにまた、上記のいずれの形態も、画素
スイッチング素子としてTFTを用いたアクティブマト
リクス型の液晶装置を例に説明したが、画素スイッチン
グ素子としてTFDを用いたアクティブマトリクス型の
液晶装置、あるいはパッシブマトリクス型の液晶装置、
さらには液晶以外の電気光学物質を用いた電気光学装置
に本発明を適用してもよい。
【0085】[電気光学装置の電子機器への適用]この
ように構成した反射型、あるいは半透過・半反射型の電
気光学装置100は、各種の電子機器の表示部として用
いることができるが、その一例を、図15、図16、お
よび図17を参照して説明する。
【0086】15は、本発明に係る電気光学装置を表示
装置として用いた電子機器の回路構成を示すブロック図
である。
【0087】図15において、電子機器は、表示情報出
力源70、表示情報処理回路71、電源回路72、タイ
ミングジェネレータ73、そして液晶装置74を有す
る。また、液晶装置74は、液晶表示パネル75および
駆動回路76を有する。液晶装置74としては、前述し
た電気光学装置100を用いることができる。
【0088】表示情報出力源70は、ROM(Read
Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)等といったメモリ、各種
ディスク等といったストレージユニット、デジタル画像
信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェ
ネレータ73によって生成された各種のクロック信号に
基づいて、所定フォーマットの画像信号等といった表示
情報を表示情報処理回路71に供給する。
【0089】表示情報処理回路71は、シリアル−パラ
レル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各
種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、そ
の画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路76へ
供給する。電源回路72は、各構成要素に所定の電圧を
供給する。
【0090】図16は、本発明に係る電子機器の一実施
形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示し
ている。ここに示すパーソナルコンピュータ80は、キ
ーボード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット
83とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した電
気光学装置100を含んで構成される。
【0091】図17は、本発明に係る電子機器の他の実
施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯
電話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した電気
光学装置100からなる表示部とを有している。
【0092】
【発明の効果】以上のとおり、本発明では、フォトリソ
グラフィ技術によって平面が多角形の突起あるいは孔か
らなる複数の凹凸を備えた凹凸形成層を形成し、この凹
凸形成層によって光反射膜の表面に光散乱用の凹凸パタ
ーンを形成するが、凹凸形成層の凹凸は各々、多角形を
構成する辺をランダムな方向に向けた平面形状を有して
いる。このため、凹凸形成層の凹凸を異なる2方向で切
断したときの光反射膜の断面において、側面の傾斜に差
があって凹凸の1つ1つでは光散乱特性に方向依存性が
あるとしても、凹凸パターン全体からみると、各凹凸毎
の方向依存性が相殺される。それ故、本発明を適用した
電気光学装置では、散乱特性に方向依存性がないため、
品位の高い表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気光学装置を対向基板の側からみたときの平
面図である。
【図2】図1のH−H′線における断面図である。
【図3】電気光学装置において、マトリクス状に配置さ
れた複数の画素に形成された各種素子、配線などの等価
回路図である。
【図4】本発明を適用した電気光学装置において、TF
Tアレイ基板に形成された各画素の構成を示す平面図で
ある。
【図5】図4のA−A′線に相当する位置で切断したと
きの画素の断面図である。
【図6】(A)、(B)は、本発明を適用した電気光学
装置に用いたTFTアレイ基板に形成した凹凸形成層の
表面を模式的に示す斜視図、およびその平面図である。
【図7】(A)〜(D)は、本発明を適用した電気光学
装置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図で
ある。
【図8】(A)〜(D)は、本発明を適用した電気光学
装置のTFTアレイ基板の製造方法において、図7に示
す工程に続いて行う各工程の工程断面図である。
【図9】(A)〜(C)は、本発明を適用した電気光学
装置のTFTアレイ基板の製造方法において、図8に示
す工程に続いて行う各工程の工程断面図である。
【図10】(A)〜(D)は、本発明を適用した電気光
学装置のTFTアレイ基板の製造方法において、図9に
示す工程に続いて行う各工程の工程断面図である。
【図11】(A)〜(D)は、本発明を適用した電気光
学装置のTFTアレイ基板の製造方法において、図10
に示す工程に続いて行う各工程の工程断面図である。
【図12】図6(A)、(B)に示す凹凸形成層を形成
するのに用いた露光マスクの説明図である。
【図13】図6(A)、(B)に示す凹凸形成層を形成
するのに使用可能な別の露光マスクの説明図である。
【図14】(A)、(B)は、本発明を適用した電気光
学装置に用いたTFTアレイ基板に形成した別の凹凸形
成層の表面を模式的に示す斜視図、およびその平面図で
ある。
【図15】本発明に係る電気光学装置を表示装置として
用いた電子機器の回路構成を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器
の一実施形態としてのモバイル型のパーソナルコンピュ
ータを示す説明図である。
【図17】本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器
の一実施形態としての携帯電話機の説明図である。
【図18】従来の電気光学装置の画素の一部の断面図で
ある。
【図19】(A)、(B)は、従来の電気光学装置に用
いたTFTアレイ基板に形成した凹凸形成層の表面を模
式的に示す斜視図、およびその平面図である。
【図20】(A)、(B)は、平面形状が多角形の凹凸
を形成する凹凸形成層を用いたときに発生する散乱特性
の方向依存性を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1a 半導体膜 1a′ チャネル形成用領域 2 ゲート絶縁膜 3a 走査線 3b 容量線 4 第1層間絶縁膜 5 第2層間絶縁膜 6a データ線 6b ドレイン電極 7a 中間膜 8a 光反射膜 9a 画素電極 10 TFTアレイ基板 11 下地保護膜 13 凹凸形成層を形成するための感光性樹脂 13a 凹凸形成層 13b 凹凸形成層の孔(凹凸) 13b′ 凹凸形成層の孔(凹凸)の辺 13c 凹凸形成層の突起(凹凸) 13c′ 凹凸形成層の突起(凹凸)の辺 20 対向基板 21 対向電極 30 画素スイッチング用のTFT 50 液晶 60 蓄積容量 100 電気光学装置 100a 画素 510 露光マスク 511 露光マスクの透光部分 511′ 露光マスクの透光部分の辺 512 露光マスクの遮光部分 512′ 露光マスクの遮光部分の辺
フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA16Y FA31Y FB04 FC10 FC23 GA02 GA03 GA13 HA07 HA10 LA15 LA19 LA30 5C094 AA12 AA43 AA48 BA03 BA43 CA19 CA25 DA09 DA13 DB01 DB04 EA04 EA06 ED13 FA01 FA04 FB01 FB12 FB15 GB10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学物質を保持する基板の表面側
    に、突起あるいは孔からなる複数の凹凸を形成する凹凸
    形成層と、該凹凸形成層の上層側で当該凹凸形成層と平
    面的に重なる領域に形成された光反射膜とを有し、該光
    反射膜の表面には前記凹凸形成層の複数の凹凸によって
    光散乱用の凹凸パターンが形成されてなる電気光学装置
    において、 前記凹凸形成層の複数の凹凸は各々、略多角形の平面形
    状を有するとともに、当該多角形を構成する辺をランダ
    ムな方向に向けていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記凹凸形成層は、
    感光性樹脂層からなることを特徴とする電気光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記凹凸形
    成層の表面には、前記凹凸パターンの凹凸形状を滑らか
    にするための中間膜が形成され、該中間膜の表面に前記
    反射膜が形成されていることを特徴とする電気光学装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記凹凸形
    成層は、前記凹凸の縁が滑らかな形状になっていること
    を特徴とする電気光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記凹凸形成層の複数の凹凸は各々、同一の平面形状を
    備えていることを特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記凹凸形成層の複
    数の凹凸は各々、同一形状の多角形を辺の向きがずれる
    ように回転させた平面形状を有していることを特徴とす
    る電気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記凹凸形成層の複数の凹凸は、略正六角形ないし略正
    八角形の平面形状を備えていることを特徴とする電気光
    学装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記基板を第1の基板とし、該第1の基板に対して第2
    の基板を対向配置させて当該基板間に前記電気光学物質
    としての液晶を保持してなることを特徴とする電気光学
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに規定する
    電気光学装置を表示部として備えてなることを特徴とす
    る電子機器。
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