JP2003286923A - 逆止弁およびそれを用いた燃料ポンプモジュール - Google Patents

逆止弁およびそれを用いた燃料ポンプモジュール

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JP2003286923A
JP2003286923A JP2002090665A JP2002090665A JP2003286923A JP 2003286923 A JP2003286923 A JP 2003286923A JP 2002090665 A JP2002090665 A JP 2002090665A JP 2002090665 A JP2002090665 A JP 2002090665A JP 2003286923 A JP2003286923 A JP 2003286923A
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valve
valve body
fuel
fuel pump
check valve
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JP2002090665A
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Yoshio Ebihara
嘉男 海老原
Hideki Naruseko
秀喜 成迫
Shoichi Kitamoto
昌一 北本
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Honda Motor Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Denso Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中立状態にて弁体を保持できる逆止弁および
それを用いた燃料ポンプモジュールを提供することを課
題とする。 【解決手段】 逆止弁3は、流体通路301を持つ弁ハ
ウジング30と、弁ハウジング30内に固定された弁座
31と、弁座31に対し着離可能に配置された弁体32
と、弁体32の弁座31に対するリフト量を規制する弁
体ストッパ34と、を備える。逆止弁3は、弁体32が
弁座31に着座し流体通路301を閉鎖する閉弁状態
と、弁体32が弁体ストッパ34に規制される位置まで
弁座31から離座し流体通路301を開放する開弁状態
と、を切り換える。さらに、逆止弁3は、弁座31の下
流側圧力と上流側圧力とがほぼ等しくなると、閉弁状態
と開弁状態との間の中立状態に弁体32を保持する弁体
保持部材35を持つ。また、燃料ポンプモジュールは、
逆止弁3と燃料ポンプとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆止弁及びそれを
用いたエンジン用の燃料ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】逆止弁は、例えば燃料噴射システムに組
み込まれる。燃料噴射システムの経路図を、図8に示
す。図に示すように、燃料噴射システム100は、燃料
タンク101と燃料ポンプ102と逆止弁108と燃料
供給配管103と燃料噴射弁104と燃料圧力調整弁1
06と燃料リターン配管107とを備える。
【0003】燃料ポンプ102は、燃料タンク101内
に貯留された燃料を、燃料供給配管103を介して、燃
料噴射弁104に圧送している。燃料圧力調整弁106
は、燃料ポンプ102による圧送燃料の脈動を抑制して
いる。すなわち、燃料圧力調整弁106は、圧力超過分
の余剰燃料を、燃料リターン配管107を介して、燃料
タンク101に戻している。圧力が均等化された圧送燃
料は、燃料噴射弁104から、インテークマニホールド
105内に噴射される。一方、インテークマニホールド
105内には、エアフィルタ114を介して、吸気が流
入する。噴射燃料は、インテークマニホールド105内
において、この吸気と混合され混合気となる。混合気
は、燃焼室(図略)内に噴射され、燃焼される。
【0004】逆止弁108は、燃料ポンプ102とモジ
ュール化されている。逆止弁108は、燃料ポンプ10
2の吐出側に配置されている。図9に、逆止弁108の
軸方向拡大断面図を示す。図に示すように、逆止弁10
8は、弁ハウジング109と弁座110と弁体111と
弁体ストッパ112とを備える。弁ハウジング109
は、燃料ポンプ102のエンドカバー113と一体に形
成されている。弁座110は、弁ハウジング109の上
流端に形成されている。弁体111は、弁座110の下
流側に配置されている。また、弁体111は、往復動可
能に弁体ストッパ112に配置されている。
【0005】エンジン駆動中つまり燃料ポンプ102駆
動中においては、図に示すように、弁体111は弁座1
10から離座している。そして、弁体111は弁体スト
ッパ112に当接している。この状態が逆止弁108の
開弁状態である。燃料は、図中太線矢印で示すように、
弁体111と弁座110との隙間を通過する。
【0006】一方、エンジン停止時つまり燃料ポンプ1
02停止時においては、図中白抜き矢印で示すように、
弁体111は弁座110に着座する。そして、燃料供給
配管103と燃料ポンプ102とを遮断する。この状態
が逆止弁108の閉弁状態である。燃料供給配管103
と燃料ポンプ102とを遮断すると、燃料供給配管10
3内の残圧は比較的高圧に保たれる。このため、燃料供
給配管103内の滞留燃料が、エンジンの余熱によりベ
ーパ化するのを抑制することができる。このようにし
て、従来は滞留燃料中におけるボイドの発生を抑制して
いる。そして、エンジン停止直後におけるエンジンの再
始動性を確保している。
【0007】燃料供給配管103内の残圧は、例えば燃
料圧力調整弁106や燃料噴射弁104や逆止弁108
からの燃料漏れにより、時間とともに徐々に低下する。
最終的には、残圧は、ほぼ大気圧にまで低下する。すな
わち、弁座110の上流側圧力と下流側圧力とは、ほぼ
等しくなる。なお、残圧低下時においては、エンジンも
放冷されているため、滞留燃料がベーパ化するおそれは
小さい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、残圧低
下後に、例えば気温上昇などにより燃料供給配管103
が暖められる場合がある。燃料供給配管103が暖めら
れ温度が上昇すると、滞留燃料が熱膨張する。ところ
が、燃料供給配管103は、燃料圧力調整弁106や燃
料噴射弁104や逆止弁108により密閉されている。
このため、燃料供給配管103内の残圧は再上昇する。
そして、比較的液密性の低い燃料噴射弁104から、滞
留燃料がインテークマニホールド105内に漏出する。
【0009】前述したように、燃料供給配管103内の
残圧が低下する際にも、滞留燃料は燃料噴射弁104か
ら漏出する。滞留燃料の総漏出量が多いと、空燃比が燃
料リッチ状態となる。このため、エンジンの再始動性が
悪くなる。また、排ガス中のHC濃度が高くなる。
【0010】また、インテークマニホールド105は、
エアフィルタ114を介して、外部に連通している。こ
のため、滞留燃料の漏出量が多いと、気化した滞留燃料
が外部に発散しガソリン臭がするおそれがある。また、
HC濃度も高くなるため、環境上も好ましくない。
【0011】燃料供給配管103の温度が上昇し、滞留
燃料が加熱されても、燃料噴射弁104から滞留燃料を
漏出させないためには、燃料供給配管103の残圧を再
上昇させなければよい。具体的には、燃料供給配管10
3内の残圧が低下した後で、弁体111を弁座110か
ら離座させてやればよい。
【0012】本発明の逆止弁およびそれを用いた燃料ポ
ンプモジュールは、上記課題に鑑みて完成されたもので
ある。したがって、本発明は、開弁状態と閉弁状態との
間の中立状態にて弁体を保持できる逆止弁およびそれを
用いた燃料ポンプモジュールを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るため、本発明の逆止弁は、流体通路を持つ弁ハウジン
グと、該弁ハウジング内に固定された弁座と、該弁座に
対し着離可能に配置された弁体と、該弁体の該弁座に対
するリフト量を規制する弁体ストッパと、を備えてな
り、該弁座の下流側圧力と上流側圧力との差圧により、
該弁体が該弁座に着座し該流体通路を閉鎖する閉弁状態
と、該弁体が該弁体ストッパに規制される位置まで該弁
座から離座し該流体通路を開放する開弁状態と、を切り
換える逆止弁であって、さらに、該下流側圧力と該上流
側圧力とがほぼ等しくなると、該閉弁状態と該開弁状態
との間の中立状態に該弁体を保持する弁体保持部材を持
つことを特徴とする。
【0014】つまり、本発明の逆止弁は、弁体保持部材
を備えるものである。そして弁体保持部材により、開弁
状態と閉弁状態との間の中立状態に弁体を保持するもの
である。本発明の逆止弁によると、弁座の下流側圧力と
上流側圧力とがほぼ等しくなる一定範囲(以下、中立範
囲と称す。)において、弁体を中立状態に保持すること
ができる。言い換えると、流体通路を一部開放すること
ができる。
【0015】(2)好ましくは、上記(1)の構成にお
いて、前記弁体保持部材は、ばね部材である構成とする
方がよい。つまり、本構成は、ばねが自然長を基準とし
て伸縮することを利用して、開弁状態と閉弁状態と中立
状態とを切り換えるものである。具体的には、例えば、
ばね部材の下方に弁体が固定されている場合は、ばね部
材が弁体の重さに引っ張られて釣り合った時に中立状態
となり、ばね部材が下方に伸長した時に閉弁状態とな
り、ばね部材が上方に収縮した時に開弁状態となるよう
に、ばね部材を配置するものである。
【0016】本構成によると、ばねの特性を利用するこ
とにより、比較的簡単に開弁状態と閉弁状態と中立状態
とを切り換えることができる。また、中立状態を保持す
ることができる。このため、本構成によると、逆止弁の
構造が単純になる。したがって、逆止弁の信頼性が向上
する。また、製造コストを削減できる。
【0017】(3)好ましくは、上記(2)の構成にお
いて、前記ばね部材は、コイルばねである構成とする方
がよい。コイルばねは、ばね素線の巻回数や巻回径など
を調整することにより、比較的簡単にばね定数を調整す
ることができる。このため、中立範囲を比較的簡単に設
定することができる。したがって、本構成によると、所
望の圧力範囲で中立状態を保持できる逆止弁を得ること
ができる。
【0018】(4)好ましくは、上記(3)の構成にお
いて、前記コイルばねは、前記弁体ストッパと前記弁体
との間に介装されており、該弁体ストッパおよび該弁体
の少なくとも一方は、該コイルばねの脱落を抑制する脱
落抑制部材を持つ構成とする方がよい。
【0019】つまり、本構成は、コイルばねを弁体スト
ッパと弁体との間に介装するものである。本構成による
と、既存の弁体および弁体ストッパを利用して、コイル
ばねを配置することができる。言い換えると、コイルば
ねを配置するのに際し、別途新しい部材を配置する必要
がない。したがって、本構成によると、部品点数が少な
くなる。また、製造コストを削減できる。
【0020】また、本構成は、弁体ストッパおよび弁体
の少なくとも一方に、コイルばねの脱落を抑制する脱落
抑制部材を配置するものである。弁体ストッパとコイル
ばねとの連結部分および弁体とコイルばねとの連結部分
には、コイルばね伸長時に引っ張り力が加わる。このた
め、引っ張り力により、これらの連結部分が離れてしま
うおそれがある。そして、コイルばねが脱落してしまう
おそれがある。この点、本構成の逆止弁は脱落抑制部材
を備えている。本構成によると、弁体ストッパとコイル
ばねとの連結部分および弁体とコイルばねとの連結部分
は、脱落抑制部材により、比較的堅固に保持されてい
る。このため、本構成によると、コイルばねの脱落を抑
制することができる。
【0021】(5)好ましくは、上記(1)の構成にお
いて、さらに、前記弁体の前記弁座に対する径方向ずれ
を抑制するずれ抑制部材を持つ構成とする方がよい。本
構成によると、弁体の弁座に対するずれを抑制すること
ができる。このため、閉弁状態において弁体が弁座に偏
りなく着座する。したがって、本構成によると、閉弁状
態におけるシール性を向上させることができる。
【0022】(6)好ましくは、上記(5)の構成にお
いて、前記ずれ抑制部材は、前記弁体から軸方向に延設
されたシャフトと、前記弁体ストッパに穿設され該シャ
フトが挿通されるシャフト案内孔と、からなる構成とす
る方がよい。本構成のずれ抑制部材は、シャフトとシャ
フト案内孔とからなる。シャフトは弁体に固定されてい
る。また、シャフトはシャフト案内孔に挿通されてい
る。このため、シャフトの径方向への動きは規制され
る。したがって、弁体の径方向の動きも規制される。本
構成によると、既存の弁体ストッパを利用して弁体のず
れを抑制することができる。したがって、本構成による
と部品点数が少なくなる。また、製造コストを削減でき
る。
【0023】(7)好ましくは、上記(1)の構成にお
いて、前記流体通路は、上流側において燃料タンクの燃
料を圧送する燃料ポンプと、下流側において該圧送され
た燃料を直接的または間接的に燃焼室に供給する燃料噴
射弁と、それぞれ連通し、前記弁体保持部材は、該燃料
ポンプ駆動中は前記弁体を前記開弁状態に保持し、該燃
料ポンプ停止時に該弁体を該開弁状態から前記閉弁状態
に切り換え、該燃料ポンプ停止後において前記下流側圧
力が低下し該下流側圧力と前記上流側圧力とがほぼ等し
くなったときに該弁体を該閉弁状態から前記中立状態に
切り換え該中立状態を保持する構成とする方がよい。
【0024】つまり、本構成は、逆止弁を燃料噴射シス
テムに組み込むものである。燃料ポンプ駆動中において
は、弁体は開弁状態である。このため、燃料は燃料タン
クから燃料噴射弁に圧送される。燃料ポンプを停止する
と、弁体は開弁状態から閉弁状態に切り換えられる。こ
のため、燃料供給配管内の残圧すなわち弁座の下流側圧
力は、比較的高圧に保たれる。その後、燃料供給配管内
の残圧は徐々に低下する。残圧が低下し、中立範囲に入
ると、弁体は閉弁状態から中立状態に切り換えられる。
したがって、残圧低下後に燃料供給配管内の滞留燃料が
熱膨張しても、燃料供給配管内の残圧の再上昇を抑制す
ることができる。このため、燃料噴射弁から滞留燃料が
漏出するおそれが小さい。
【0025】本構成によると、エンジンの再始動性を確
保することができる。また、排ガスを清浄化することが
できる。また、滞留燃料が気化し、外部に発散するのを
抑制することができる。
【0026】なお、中立状態において弁座の下流側圧力
が再上昇しても、中立範囲内であれば引き続き中立状態
を保つことができる。したがって、燃料供給配管内の残
圧が再上昇しても、中立範囲内においては、中立状態か
ら閉状態に切り換わることはない。また、中立状態と閉
状態との切り換え圧力、つまり中立範囲の境界圧力P
は、弁座と弁体との当接面積Sと、弁体保持部材の切り
換え力(例えば弁体保持部材がコイルばねの場合は、伸
長力または収縮力)Fとから、P=F/Sにより決定さ
れる。
【0027】(8)好ましくは、上記(7)の構成にお
いて、前記弁ハウジングは、前記燃料ポンプのポンプハ
ウジングと一体に形成されている構成とする方がよい。
本構成によると、逆止弁は燃料ポンプに並設されてい
る。そして、逆止弁の弁ハウジングは燃料ポンプのポン
プハウジングと一体に形成されている。本構成による
と、弁ハウジングとポンプハウジングとを別々に配置す
る場合と比較して、部品点数を少なくすることができ
る。また、弁ハウジングとポンプハウジングとを別々に
配置する場合と比較して、燃料が漏洩するおそれが小さ
い。
【0028】(9)また、上記課題を解決するため、本
発明の燃料ポンプモジュールは、燃料ポンプと、上記
(7)の構成の逆止弁と、を備え、燃料タンク内に配置
されたことを特徴とする。燃料ポンプモジュールは、燃
料ポンプと逆止弁とを備える。また、燃料ポンプモジュ
ールは、燃料タンク内に配置されている。本構成による
と、燃料ポンプおよび逆止弁の設置スペースを狭小化す
ることができる。また、燃料ポンプ吐出側と逆止弁とを
別途配管により連結する場合と比較して、部品点数を少
なくすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の逆止弁およびそれ
を用いた燃料ポンプモジュールの実施の形態について説
明する。
【0030】(1)第一実施形態 まず、本実施形態の燃料ポンプモジュールの構成につい
て説明する。図1に燃料ポンプモジュールの軸方向断面
図を示す。なお、燃料ポンプモジュール1は、燃料噴射
システム(図8参照)において、燃料タンク(図略)に
収納されている。そして、燃料タンクの貯留燃料を、燃
料供給配管を介して、燃料噴射弁に圧送している。
【0031】燃料ポンプモジュール1の外殻は、ポンプ
ハウジング6により形成されている。ポンプハウジング
6は、上部ハウジング60と下部ハウジング61とから
なる。上部ハウジング60は、ポリアセタール(PO
M)製であって下方に開口するカップ状を呈している。
また、下部ハウジング61は、金属製であって下方に開
口するカップ状を呈している。
【0032】ポンプハウジング6には、燃料ポンプ2と
逆止弁3とが配置されている。燃料ポンプ2は、ポンプ
部4とモータ部5とからなる。ポンプ部4は、下部ハウ
ジング61の内部下方に収納されている。ポンプ部4
は、第一ケーシング40と第二ケーシング41とインペ
ラ42と第一軸受43と第二軸受44とを備える。第一
ケーシング40は、アルミ合金製であって円板状を呈し
ている。第一ケーシング40は、下部ハウジング61の
下方内周面に圧入固定されている。第一ケーシング40
の径方向中央には、上下方向に貫通する通孔400が穿
設されている。第一軸受43は通孔400の内周面に嵌
着されている。
【0033】第二ケーシング41は、アルミ合金製であ
って円板状を呈している。第二ケーシング41は、第一
ケーシング40の下方に配置されている。また、第二ケ
ーシング41は、下部ハウジング61の下端にかしめ固
定されている。第二ケーシング41の径方向中央には、
凹部410が形成されている。また、第二ケーシング4
1の下方には、燃料吸入口411が穿設されている。燃
料吸入口411は、燃料タンク内に開口している。第二
軸受44は、凹部410の底面に嵌着されている。
【0034】インペラ42は、周縁に羽根片(図略)を
持つ円板状を呈している。インペラ42は、モータ回転
シャフト50に固定されている。インペラ42は、第一
ケーシング40と第二ケーシング41との間に介装され
ている。インペラ42の外周側には、第一ケーシング4
0と第二ケーシング41とにより、周方向に延びるC字
状のポンプ通路420が区画されている。モータ回転シ
ャフト50の下端は、第一軸受43と第二軸受44とに
より、回転可能に支承されている。
【0035】モータ部5は、ポンプ部4の上方に配置さ
れている。また、モータ部5は、前記下部ハウジング6
1および上部ハウジング60の内部に収納されている。
モータ部5は、前記モータ回転シャフト50と電機子5
1と整流子52とモータ軸受53とターミナル54とを
備える。
【0036】電機子51は、円柱状を呈している。電機
子51は、薄い鉄板を軸方向に多数枚積層して形成され
ている。電機子51の外周面には、コイル(図略)が巻
装されている。一方、電機子51の中央には、モータ回
転シャフト50が貫通している。そして、電機子51
は、モータ回転シャフト50に固定されている。なお、
電機子51の外周面と対向する下部ハウジング61の内
周面には、磁極(図略)が固定されている。磁極は、永
久磁石製であって弧状を呈している。また、電機子51
の外周面と下部ハウジング61の内周面との間には、モ
ータ通路610が区画されている。
【0037】整流子52は、円板状を呈している。整流
子52は、電機子51の上端面に固定されている。整流
子52は、樹脂製の基板(図略)と銅製の整流子片(図
略)とからなる。整流子片は、コイルに結線されてい
る。整流子52の外周面には、下部ハウジング61の内
周面から突設されたブラシ(図略)が接触している。
【0038】モータ軸受53は、下部ハウジング61の
上端壁中央に嵌着されている。モータ軸受53は、モー
タ回転シャフト50の上端を支承している。すなわち、
モータ回転シャフト50は、前記第一軸受43と前記第
二軸受44とモータ軸受53とにより、回転可能に支承
されている。また、モータ回転シャフト50には、前記
インペラ42と電機子51と整流子52とが固定されて
いる。
【0039】ターミナル54は、上部ハウジング60の
上端壁から突設されたコネクタ600に埋設されてい
る。ターミナル54は、電源(図略)と電気的に接続さ
れている。
【0040】逆止弁3は、上部ハウジング60の上端壁
から突設されている。また、逆止弁3の内部と上部ハウ
ジング60の内部とは、上部ハウジング60の上端壁に
穿設された上流側開口601によりつながっている。図
2に逆止弁3の軸方向拡大断面図を示す。なお、図2に
示す逆止弁3は開弁状態である。図に示すように、逆止
弁3は、弁ハウジング30と弁座31と弁体32とシャ
フト33と弁体ストッパ34とコイルばね35とを備え
る。
【0041】弁ハウジング30は、POM製であって円
筒状を呈している。弁ハウジング30は、上部ハウジン
グ60と一体に形成されている。弁ハウジング3の内部
には、流体通路301が区画されている。また、弁ハウ
ジング30の上端には、下流側開口36が開設されてい
る。下流側開口36は、燃料供給配管(図略)に接続さ
れている。そして、燃料噴射弁(図略)に連通してい
る。したがって、流体通路301は、上流側において燃
料ポンプと、下流側において燃料噴射弁と、それぞれ連
通している。
【0042】弁座31は、テーパリング状を呈してい
る。弁座31は、上流側開口601の上端周縁に形成さ
れている。また、弁座31は、弁ハウジング30の径方
向中央に配置されている。
【0043】弁体ストッパ34は、POM製であって、
軸直断面Y字状を呈している。弁体ストッパ34は、脚
部340とボス部341とからなる。脚部340は、弁
ハウジング30の上端内周面から径方向中央に向かって
突設されている。また、脚部340は、120゜ずつ離
間して、合計三つ配置されている。ボス部341は、三
つの脚部340に支持されて、Y字中央つまり弁ハウジ
ング30の径方向中央に配置されている。ボス部341
の中央には、シャフト案内孔342が穿設されている。
一方、ボス部341の外周面には、リング溝343が周
方向に形成されている。なお、リング溝343は、本発
明の脱落抑制部材に含まれる。シャフト33は、金属製
であって丸棒状を呈している。シャフト33は、シャフ
ト案内孔342に上下方向に往復動可能に挿通されてい
る。
【0044】弁体32は、金属製であって、円柱部32
0と、半球部321とからなる。円柱部320は、シャ
フト33の下端に固定されている。円柱部320の外周
面には鍔322が周方向に形成されている。なお、鍔3
22は、本発明の脱落抑制部材に含まれる。半球部32
1は、下方に向かって丸く配置されている。半球部32
1は、円柱部320の下端に固定されている。半球部3
21の球表面は、ゴムにより被覆されている。また、半
球部321は前記弁座31と上下方向に対向している。
【0045】コイルばね35は、上端と下端との巻回径
が縮径した螺旋状を呈している。コイルばね35は、弁
体ストッパ34と弁体32との間に介装されている。コ
イルばね35の上端は、リング溝343に巻き付け固定
されている。一方、コイルばね35の下端は、鍔322
の下方に巻き付け固定されている。
【0046】次に、本実施形態の燃料ポンプモジュール
の動きについて説明する。まず、エンジン駆動中つまり
燃料ポンプ駆動中の燃料ポンプモジュールの動きについ
て説明する。図1に戻って、電力は、電源からターミナ
ル54およびブラシを介して整流子52に供給される。
そして、電力は整流子52に結線されたコイルに供給さ
れる。供給された電力により電機子51が回転すると、
電機子51に固定されたモータ回転シャフト50および
インペラ42も回転する。
【0047】インペラ42が回転すると、燃料タンク内
の燃料が燃料吸入口411からポンプ通路420に吸い
込まれる。吸い込まれた燃料は、モータ通路610に吐
出される。吐出された燃料は、下部ハウジング61内を
上方に向かって移動し、上流側開口601を介して逆止
弁3の流体通路に流入する。図2に戻って、弁体32
は、図中白抜き矢印で示すように、流入した燃料の圧力
により弁座31から離座する。そして、弁体32の円柱
部320上端面は、弁体ストッパ34のボス部341下
端面に当接する。このとき、弁体32の動きは、シャフ
ト33がシャフト案内孔342内を上昇することによ
り、規制される。円柱部320がボス部341に当接す
ると、鍔322とリング溝343との間隔が短くなる。
このため、コイルばね35は収縮する。燃料は、図中太
線矢印で示すように、弁体32の半球部321と弁座3
1との隙間を通過し、下流側開口36から、燃料供給配
管に流出する。すなわち、流体通路301が開放され
る。
【0048】次に、燃料ポンプ停止時の燃料ポンプモジ
ュールの動きについて説明する。図1に戻って、電力供
給が断たれると、インペラ42の回転が止まる。このた
め、燃料ポンプ2は燃料タンクの貯留燃料を圧送できな
くなる。そして、燃料ポンプ2の圧力よりも燃料供給配
管の圧力の方が高くなる。この差圧により逆止弁3は、
開弁状態から閉弁状態に切り換わる。図3に、逆止弁3
の閉弁状態における軸方向拡大断面図を示す。弁体32
の半球部321は、差圧により弁座31に着座する。こ
のとき、弁体32の動きは、シャフト33がシャフト案
内孔342内を下降することにより、規制される。半球
部321が弁座31に着座すると、鍔322とリング溝
343との間隔が長くなる。このため、コイルばね35
は伸長する。燃料供給配管から逆流する燃料は、図中矢
印で示すように、半球部321と弁座31とのシールに
より、堰き止められる。すなわち、流体通路301が遮
断される。
【0049】次に、燃料ポンプ停止後において弁座の下
流側圧力つまり燃料供給配管内の残圧が低下し上流側圧
力とほぼ等しくなった時の燃料ポンプモジュールの動き
について説明する。下流側圧力と上流側圧力とがほぼ等
しくなると、逆止弁は、閉弁状態から中立状態に切り換
わる。図4に、逆止弁の中立状態における軸方向拡大断
面図を示す。図に示すように、弁体32の半球部321
は弁座31から離座する。弁体32は、弁体32および
シャフト33の重さと、コイルばね35の収縮力とが釣
り合う位置まで上昇する。そして、この位置において保
持される。
【0050】次に、本実施形態の燃料ポンプモジュール
の効果について説明する。本実施形態の逆止弁3は弁体
保持部材としてコイルばね35を備えている。このた
め、燃料供給配管内の残圧の再上昇を抑制することがで
きる。したがって、エンジンの再始動性が良好である。
また、排ガスが比較的清浄である。また、滞留燃料が外
部に発散しにくい。また、弁体保持部材としてコイルば
ね35を用いているため、開弁状態と閉弁状態と中立状
態との切り換えが、比較的容易である。また、逆止弁3
の構造が単純で、信頼性が高い。また、製造コストが低
い。また、コイルばね35は、比較的簡単にばね定数を
調整することができる。このため、中立範囲を比較的簡
単に設定することができる。
【0051】また、本実施形態の逆止弁3は、脱落抑制
部材として鍔322とリング溝343とを備えている。
このため、コイルばね35に収縮力が加わる閉弁状態お
よび中立状態において、コイルばね35が脱落するおそ
れが小さい。また、本実施形態の逆止弁3は、ずれ抑制
部材としてシャフト33およびシャフト案内孔342を
備えている。このため、閉弁状態におけるシール性が高
い。
【0052】また、本実施形態の逆止弁3の弁ハウジン
グ30は上部ハウジング60と一体に形成されている。
このため、部品点数が少ない。また、燃料が漏洩するお
それが小さい。
【0053】また、本実施形態の燃料ポンプモジュール
1は、燃料ポンプ2と逆止弁3とを備えている。そし
て、燃料ポンプモジュール1は、燃料タンク内に配置さ
れている。このため、設置スペースが狭くて済む。ま
た、燃料ポンプ2と逆止弁3とを連結する配管が不要で
ある。
【0054】(2)第二実施形態 本実施形態と第一実施形態との相違点は、コイルばねが
シャフトと弁体ストッパとの間に介装されている点であ
る。また、これに伴い、シャフトにリング片が環装され
ている点である。また、円柱部材および鍔とリング溝と
が配置されていない点である。したがって、ここでは相
違点についてのみ説明する。
【0055】図5に、本実施形態の逆止弁の中立状態に
おける軸方向拡大断面図を示す。なお、図4と対応する
部材については同じ記号で示す。図に示すように、弁体
32には、円柱部および鍔が配置されていない。また、
ボス部341にはリング溝が形成されていない。
【0056】シャフト33の上端外周面には、リング状
の係合溝331が形成されている。この係合溝331に
は、リング片330が環装されている。リング片330
は、軸直断面C字状を呈している。リング片330は、
シャフト33をシャフト案内孔342に挿通した後か
ら、係合溝331に環装する。具体的には、シャフト3
3の横方向から、C字端を撓ませて開くことにより、係
合溝331に係止させる。リング片330とボス部34
1の上端面との間には、コイルばね35が介装されてい
る。
【0057】中立状態では、弁体32は、弁体32およ
びシャフト33およびリング片330の重さとコイルば
ね35の伸長力とが釣り合う位置に保持される。また、
開弁状態では、弁体32は、半球部321がボス部34
1の下端面に当接する位置に保持される。また、閉弁状
態では、弁体32は、半球部321が弁座31に着座す
る位置に保持される。
【0058】本実施形態のコイルばね35は、リング片
330とボス部341の上端面との間に介装されてい
る。このため、弁体32には、コイルばね35を固定す
る円柱部320が配置されていない。したがって、弁体
32は比較的軽量である。弁体32は、弁座31とボス
部341との間を繰り返し往復動する。このため、弁体
32は、他の部材と比較して、摩耗などによる劣化が早
い。この点、本実施形態の弁体32は軽量である。した
がって、弁体32が劣化しにくい。また、弁体32の重
さはコイルばね35に加わる。このため、弁体32が軽
量な本実施形態によると、コイルばね35の耐久性も高
くなる。
【0059】また、コイルばね35は、自然長に対して
常に圧縮されている。言い換えると、コイルばね35が
引っ張られる場合がない。このため、コイルばね35を
シャフト33やボス部341に巻き付け固定する必要が
ない。したがって、本実施形態によると、逆止弁3ひい
ては燃料ポンプモジュールの組み付けが容易になる。
【0060】(3)第三実施形態 本実施形態と第一実施形態との相違点は、弁体ストッパ
およびシャフトが上流側開口よりも下方に配置されてい
る点である。そして、コイルばねがシャフトと弁体スト
ッパとの間に介装されている点である。また、これに伴
い、シャフトにシャフト側溝が形成されている点であ
る。また、弁体ストッパのボス部にストッパ側溝が形成
されている点である。また、弁体ストッパの脚部にスト
ッパ開口が開設されている点である。また、上部ハウジ
ングの一部が弁ハウジングを兼ねている点である。ま
た、円柱部材および鍔とリング溝とが配置されていない
点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説
明する。
【0061】図6に、本実施形態の逆止弁の中立状態に
おける軸方向拡大断面図を示す。なお、図4と対応する
部材については同じ記号で示す。図に示すように、弁体
32には、円柱部および鍔が配置されていない。また、
ボス部341にはリング溝が形成されていない。
【0062】シャフト33は、弁体32の半球部321
から、下方に向かって延設されている。そして、上流側
開口601を介して、弁ハウジング30の隔壁300を
貫通している。シャフト33の軸方向中程には、シャフ
ト側溝332が形成されている。
【0063】弁体ストッパ34の脚部340は、上方に
開口するカップ状を呈している。脚部340は、この開
口が伏せられた状態で、隔壁300に固定されている。
脚部340の側周壁上端には、ストッパ開口345が穿
設されている。ストッパ開口345により、燃料ポンプ
と流体通路301とは連通している。また、脚部340
の底壁には、シャフト案内孔342が穿設されている。
このシャフト案内孔342には、前記シャフト33が挿
通されている。シャフト案内孔342の周縁からは、上
方に向かってボス部341が突設されている。ボス部3
41の外周面には、ストッパ側溝344が形成されてい
る。
【0064】コイルばね35は、シャフト33と弁体ス
トッパ34との間に介装されている。具体的には、コイ
ルばね35の上端は、シャフト側溝332に巻き付け固
定されている。また、コイルばね35の下端は、ストッ
パ側溝344に巻き付け固定されている。
【0065】中立状態では、弁体32は、弁体32およ
びシャフト33の重さとコイルばね35の伸長力とが釣
り合う位置に保持される。また、開弁状態では、弁体3
2は、弁座31の上流側圧力と下流側圧力との差圧によ
り上方に引っ張られる。また、弁体32は、コイルばね
35の収縮力と、弁体32およびシャフト33の重さ
と、により下方に引っ張られる。したがって、弁体32
は、これらの力が釣り合う位置に保持される。また、閉
弁状態では、弁体32は、半球部321が弁座31に着
座する位置に保持される。
【0066】本実施形態のコイルばね35は、シャフト
側溝332とストッパ側溝344との間に介装されてい
る。このため、弁体32には、コイルばね35を固定す
る円柱部320が配置されていない。したがって、弁体
32は比較的軽量である。
【0067】また、本実施形態のシャフト33および弁
体ストッパ34は、上流側開口601よりも下方に配置
されている。このため、弁ハウジング30の、隔壁30
0から上方に突出する部分が小さい。したがって、本実
施形態の燃料ポンプモジュールは、比較的小型である。
【0068】(4)第四実施形態 本実施形態と第二実施形態との相違点は、コイルばねが
直列に配置された二つのばね部から形成されている点で
ある。また、これに伴って、弁体に円柱部が配置されて
いる点である。したがって、ここでは相違点についての
み説明する。
【0069】図7に、本実施形態の逆止弁の中立状態に
おける軸方向拡大断面図を示す。なお、図5と対応する
部材については同じ記号で示す。図に示すように、コイ
ルばね35は、上方ばね部350と下方ばね部351と
からなる。上方ばね部350はリング片330とボス部
341の上端面との間に介装されている。また、下方ば
ね部351は、脚部340の下端面と半球部321の上
端面との間に介装されている。また、下方ばね部351
は、ボス部341の外周面と円柱部320の外周面とに
環装されている。
【0070】中立状態では、上方ばね部350および下
方ばね部351は、ともに圧縮されており伸長力を有す
る。このため、上方ばね部350は、弁体32を上方に
付勢している。一方、下方ばね部351は、弁体32を
下方に付勢している。したがって、中立状態では、上方
ばね部350の伸長力と、下方ばね部351の伸長力お
よび弁体32とシャフト33とリング片330との重さ
と、が釣り合う位置に弁体32が保持される。また、開
弁状態では、弁体32は、円柱部320がボス部341
の下端面に当接する位置に保持される。また、閉弁状態
では、弁体32は、半球部321が弁座31に着座する
位置に保持される。
【0071】本実施形態のコイルばね35は、上方ばね
部350と下方ばね部351とからなる。このため、例
えば各々のばね部のばね定数を変えることにより、中立
状態において弁体32が保持される位置を簡単に調整す
ることができる。また、中立範囲の調整も容易である。
【0072】(5)その他 以上、本発明の逆止弁およびそれを用いた燃料ポンプモ
ジュールの実施の形態について説明した。しかしながら
実施形態は、上記形態に特に限定されるものではない。
当業者が行いうる種々の変形的、応用的形態で行うこと
も可能である。
【0073】例えば、上記実施形態の逆止弁は筒内噴射
方式の燃料噴射システムに用いてもよく、また吸気管内
噴射方式の燃料噴射システムに用いてもよい。また、上
記実施形態においては、弁体保持部材としてコイルばね
を用いたが、板ばねなどを用いてもよい。また、ばね部
材に限らず、ゴム製のダイヤフラムなどを用いてもよ
い。また、上記実施形態においては、上部ハウジングお
よび弁ハウジングおよび弁体ストッパをPOMにより作
製した。しかしながら、これらの部材の材質は特に限定
しない。例えば、ポリエチレン(PE)やポリアミド
(PA)などにより作製してもよい。また、本発明の燃
料ポンプモジュールには、液面計や燃料圧力調整弁など
が配置されていてもよい。また、本発明の逆止弁は、燃
料噴射システムのみならず、他のシステムに組み込むこ
とも可能である。
【0074】
【発明の効果】本発明によると、開弁状態と閉弁状態と
の間の中立状態にて弁体を保持できる逆止弁およびそれ
を用いた燃料ポンプモジュールを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の燃料ポンプモジュールの軸方
向断面図である。
【図2】 第一実施形態の逆止弁の開弁状態における軸
方向拡大断面図である。
【図3】 第一実施形態の逆止弁の閉弁状態における軸
方向拡大断面図である。
【図4】 第一実施形態の逆止弁の中立状態における軸
方向拡大断面図である。
【図5】 第二実施形態の逆止弁の中立状態における軸
方向拡大断面図である。
【図6】 第三実施形態の逆止弁の中立状態における軸
方向拡大断面図である。
【図7】 第四実施形態の逆止弁の中立状態における軸
方向拡大断面図である。
【図8】 燃料噴射システムの経路図である。
【図9】 従来の逆止弁の開弁状態における軸方向拡大
断面図である。
【符号の説明】
1:燃料ポンプモジュール、2:燃料ポンプ、3:逆止
弁、30:弁ハウジング、300:隔壁、301:流体
通路、31:弁座、32:弁体、320:円柱部、32
1:半球部、322:鍔(脱落抑制部材)、33:シャ
フト、330:リング片、331:係合溝、332:シ
ャフト側溝、34:弁体ストッパ、340:脚部、34
1:ボス部、342:シャフト案内孔、343:リング
溝(脱落抑制部材)、344:ストッパ側溝、345:
ストッパ開口、35:コイルばね、350:上方ばね
部、351:下方ばね部、36:下流側開口、4:ポン
プ部、40:第一ケーシング、400:通孔、41:第
二ケーシング、410:凹部、411:燃料吸入口、4
2:インペラ、420:ポンプ通路、43:第一軸受、
44:第二軸受、5:モータ部、50:モータ回転シャ
フト、51:電機子、52:整流子、53:モータ軸
受、54:ターミナル、6:ポンプハウジング、60:
上部ハウジング、600:コネクタ、601:上流側開
口、61:下部ハウジング、610:モータ通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成迫 秀喜 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 北本 昌一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3H058 AA05 BB04 CC05 CD05 DD19 EE15 EE18 EE19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を持つ弁ハウジングと、該弁ハ
    ウジング内に固定された弁座と、該弁座に対し着離可能
    に配置された弁体と、該弁体の該弁座に対するリフト量
    を規制する弁体ストッパと、を備えてなり、 該弁座の下流側圧力と上流側圧力との差圧により、該弁
    体が該弁座に着座し該流体通路を閉鎖する閉弁状態と、
    該弁体が該弁体ストッパに規制される位置まで該弁座か
    ら離座し該流体通路を開放する開弁状態と、を切り換え
    る逆止弁であって、 さらに、該下流側圧力と該上流側圧力とがほぼ等しくな
    ると、該閉弁状態と該開弁状態との間の中立状態に該弁
    体を保持する弁体保持部材を持つことを特徴とする逆止
    弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体保持部材は、ばね部材である請
    求項1に記載の逆止弁。
  3. 【請求項3】 前記ばね部材は、コイルばねである請求
    項2に記載の逆止弁。
  4. 【請求項4】 前記コイルばねは、前記弁体ストッパと
    前記弁体との間に介装されており、該弁体ストッパおよ
    び該弁体の少なくとも一方は、該コイルばねの脱落を抑
    制する脱落抑制部材を持つ請求項3に記載の逆止弁。
  5. 【請求項5】 さらに、前記弁体の前記弁座に対する径
    方向ずれを抑制するずれ抑制部材を持つ請求項1に記載
    の逆止弁。
  6. 【請求項6】 前記ずれ抑制部材は、前記弁体から軸方
    向に延設されたシャフトと、前記弁体ストッパに穿設さ
    れ該シャフトが挿通されるシャフト案内孔と、からなる
    請求項5に記載の逆止弁。
  7. 【請求項7】 前記流体通路は、上流側において燃料タ
    ンクの燃料を圧送する燃料ポンプと、下流側において該
    圧送された燃料を直接的または間接的に燃焼室に供給す
    る燃料噴射弁と、それぞれ連通し、 前記弁体保持部材は、該燃料ポンプ駆動中は前記弁体を
    前記開弁状態に保持し、該燃料ポンプ停止時に該弁体を
    該開弁状態から前記閉弁状態に切り換え、該燃料ポンプ
    停止後において前記下流側圧力が低下し該下流側圧力と
    前記上流側圧力とがほぼ等しくなったときに該弁体を該
    閉弁状態から前記中立状態に切り換え該中立状態を保持
    する請求項1に記載の逆止弁。
  8. 【請求項8】 前記弁ハウジングは、前記燃料ポンプの
    ポンプハウジングと一体に形成されている請求項7に記
    載の逆止弁。
  9. 【請求項9】 燃料ポンプと、請求項7に記載の逆止弁
    と、を備え、燃料タンク内に配置された燃料ポンプモジ
    ュール。
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