JP2003275915A - 超硬合金製油穴付きドリルの製造方法および超硬合金製油穴付きドリル - Google Patents

超硬合金製油穴付きドリルの製造方法および超硬合金製油穴付きドリル

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JP2003275915A
JP2003275915A JP2002084310A JP2002084310A JP2003275915A JP 2003275915 A JP2003275915 A JP 2003275915A JP 2002084310 A JP2002084310 A JP 2002084310A JP 2002084310 A JP2002084310 A JP 2002084310A JP 2003275915 A JP2003275915 A JP 2003275915A
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Akihiro Hasegawa
明宏 長谷川
Hiroyuki Azuma
裕之 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極小径の切刃部を備えた超硬合金製油穴付き
ドリルを押出プレス成形を用いて製造する場合でも、押
出装置に高い負荷を作用させることのない製造方法を提
供する。 【解決手段】 軸線Oを中心とした超硬合金より成る略
円柱状のドリル本体1の先端側が切刃部5とされて、そ
の先端に外径が1mm未満の切刃7が形成されるとともに
後端側はシャンク部6とされ、ドリル本体1内にはこの
シャンク部6から切刃部5の先端にかけて油穴が形成さ
れた超硬合金製油穴付きドリルの製造方法において、ド
リル本体1には軸線Oに沿って貫通穴2を形成し、この
貫通穴2の先端側開口部を封止材3によって封止すると
ともに、ドリル本体1先端部からは貫通穴2に連通する
枝穴4を軸線Oに斜交する方向に形成することにより、
これら貫通穴2および枝穴4によってドリル本体1先端
部に開口する油穴を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドリル本体内に油
穴が形成された超硬合金製油穴付きドリルの製造方法お
よびそのような製造方法によって製造される超硬合金製
油穴付きドリルに関するものであり、特に切刃の外径が
1mm未満の極小径である場合に好適な超硬合金製油穴付
きドリルの製造方法と超硬合金製油穴付きドリルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の油穴付きドリルの製造方法とし
ては、例えば特開平11−293303号公報などに、
超硬合金プレス原料を軸線回りに螺旋状に捩りながらピ
ンを備えたモールドを通して押出プレス成形することに
より、内部に油穴となる捩れ穴が形成されたプレス成形
体を形成し、このプレス成形体を焼結した後に、外周部
に上記油穴を避けるように螺旋状に捩れる切屑排出溝を
形成するとともにその先端に切刃を形成して、先端側が
切刃部とされるとともに後端側がシャンク部とされたド
リル本体を成形することが提案されている。従って、こ
のような製造方法によれば、切刃の外径が数mm程度の小
径のものであっても、超硬合金製のドリル本体内に螺旋
状の油穴を形成することができて、穴明け加工時にはこ
の油穴を通して切削油剤を供給することにより、切屑の
円滑な排出や加工穴の穴底に位置する切削部位の効率的
な冷却および潤滑を図ることが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、切刃の外径
が1mmを下回るような極小径のドリルにおいては、先端
側の切刃部はこの切刃の外径に合わせた1mm未満の極小
径とされる一方、後端側のシャンク部は工作機械の回転
軸への把持のために通常2mm以上の径が必要とされるた
め、ドリル本体は先端側の切刃部に対して後端側のシャ
ンク部が一段拡径させられた多段円柱状を呈することと
なり、そのようなドリルを上述のような製造方法によっ
て製造しようとした場合には、上記プレス成形体の外径
をシャンク部の外径に合わせて成形するとともに、油穴
となる捩れ穴の螺旋の径は上記切刃部の径に応じた小さ
なものとしておいて、このプレス成形体を焼結した後に
切刃部となる先端側部分の外径を上記切刃の外径に応じ
て1mm未満の極小径に削り込んでゆくこととなる。しか
しながら、このようにシャンク部の外径に合わせた大径
のプレス成形体を、極小径の切刃部内に形成されるやは
り極小径で螺旋を描く捩れ穴の捩れにあわせて螺旋状に
捩りながら押出プレス成形しようとすると、プレス成形
体を軸線回りに旋回させながら押し出す際の捩る角度が
大きくなって高いプレス圧を要する結果となり、場合に
よっては押出装置の耐圧限度を上回る負荷が作用してし
まって装置が損傷するおそれが生じる。
【0004】本発明は、このような背景の下になされた
もので、特に上述のように極小径の切刃部とこれより大
径のシャンク部とを有して内部に油穴が形成された超硬
合金製油穴付きドリルを押出プレス成形を用いて製造す
るに際し、押出装置に高い負荷を作用させることのない
製造方法を提供し、またこのような製造方法により特に
極小径の切刃部と大径のシャンク部と油穴とを有して確
実に切粉の排出や切削部位の冷却および潤滑を行うこと
が可能な超硬合金製油穴付きドリルを提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明の超硬合金製油
穴付きドリルの製造方法は、軸線を中心とした超硬合金
より成る略円柱状のドリル本体の先端側が切刃部とされ
て、その先端に外径が1mm未満の切刃が形成されるとと
もに、上記ドリル本体の後端側はシャンク部とされ、該
ドリル本体内にはこのシャンク部から上記切刃部の先端
にかけて油穴が形成された超硬合金製油穴付きドリルの
製造方法において、上記ドリル本体には上記軸線に沿っ
て貫通穴を形成し、この貫通穴の先端側開口部を封止材
によって封止するとともに、上記ドリル本体先端部から
は上記貫通穴に連通する枝穴を上記軸線に斜交する方向
に形成することにより、これら貫通穴および枝穴によっ
て該ドリル本体先端部に開口する上記油穴を形成するこ
とを特徴とする。また、本発明の超硬合金製油穴付きド
リルは、軸線を中心とした超硬合金より成る略円柱状の
ドリル本体の先端側が切刃部とされて、その先端に外径
が1mm未満の切刃が形成されるとともに、上記ドリル本
体の後端側はシャンク部とされ、該ドリル本体内にはこ
のシャンク部から上記切刃部の先端にかけて油穴が形成
された超硬合金製油穴付きドリルにおいて、上記ドリル
本体には上記軸線に沿って貫通穴が形成されるととも
に、この貫通穴の先端側開口部は封止材によって封止さ
れ、かつ上記ドリル本体先端部からは上記貫通穴に連通
する枝穴が上記軸線に斜交する方向に形成されて、これ
ら貫通穴および枝穴により該ドリル本体先端部に開口す
る上記油穴が形成されていることを特徴とする。
【0006】従って、上記構成の製造方法によれば、ド
リル本体に形成される油穴が従来のように軸線回りに捩
れる螺旋状に形成されずに軸線に沿った直線状となるの
で、ドリル本体を超硬合金プレス原料の押出プレス成形
による成形体を焼結して形成する場合でも、この成形体
を螺旋状に捩りながら押し出しして成形する必要がなく
なり、このため切刃の外径が1mm未満の極小径でシャン
ク部外径が大径であっても、押出装置の耐圧限度を超え
るような高いプレス圧によって過大な負荷が作用したり
するのを防ぐことができる。ただし、この切刃の外径が
あまりに小さすぎると、押出プレス成形によってその内
部に油穴となる貫通穴を形成することができなくなるお
それがあるので、この切刃の外径は0.3mm以上とされ
るのが望ましい。また、上記構成の超硬合金製油穴付き
ドリルでは、こうして油穴が直線状となることにより、
その長さが捩れ穴の場合よりも短縮されるので、より効
率的な切削油剤の供給を促すことができるという利点も
得られる。
【0007】ここで、上記製造方法において貫通穴の先
端側開口部を封止材によって封止するに際しては、上記
貫通穴が形成されたドリル本体を、超硬合金プレス原料
を押出プレス成形した成形体を仮焼結し、次いでこの貫
通穴の先端側開口部に超硬合金素材よりなる封止材を充
填するとともにドリル本体先端部から枝穴を形成した
後、このドリル本体を封止材とともに焼結して貫通穴の
先端側開口部を封止することにより、製造工程の簡略化
を図ることができるとともに、ドリル本体の先端が超硬
合金によって一体焼結されて形成されるので、切刃やド
リル本体に高い強度を確保することが可能となる。ま
た、このようにして封止材が超硬合金により形成されて
ドリル本体と一体焼結された超硬合金製油穴付きドリル
では、封止材上に切刃やチゼルが形成されていても高い
強度を与えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の超硬
合金製油穴付きドリルの製造方法の一実施形態を示すも
のであり、このうち図3は、この製造方法の一実施形態
により製造された本発明の超硬合金製油穴付きドリルの
一実施形態をも示している。本実施形態の製造方法にお
いては、まず初めに、超硬合金原料と石油系ワックスと
を混練した超硬合金プレス原料を、中央部にピンを備え
たモールドを通してその軸線O方向に押し出すことによ
り、外形円筒状の成形体を押出プレス成形し、この成形
体を所定の長さに切断した上で仮焼結することにより、
やはり円筒状のドリル本体1を形成する。ただし、本実
施形態では、この押出プレス成形の際に成形体を捩りな
がら押し出すことはせず、またピンはモールドの中心部
に1つだけ設けられているだけであって、これによりド
リル本体1の内周部に形成される穴は軸線O回りに捩れ
ることなく該軸線Oに沿って真っ直ぐに延びる断面円形
の貫通穴2に形成される。さらに、こうして仮焼結させ
られた円筒状のドリル本体1の外径は、工作機械の回転
軸に把持されるこの油穴付きドリルのシャンク部の外径
に合わせて2mm以上とされており、また上記貫通穴2の
内径は、当該油穴付きドリルに備えられる切刃の外径よ
りも小さくされている。
【0009】次に、図2に示すように、このドリル本体
1の貫通穴2の先端側(図中右側)の開口部に、封止材
3を充填して、この貫通穴2の先端側開口部を所定の深
さまで封止するとともに、このドリル本体1の先端面外
周側から後端内周側に向けて、軸線Oに斜交する方向に
枝穴4を形成して、封止材3により封止された部分の直
ぐ後端側の貫通穴2に連通せしめる。なお、本実施形態
では図2に示すように一対の枝穴4,4が軸線Oに関し
て対称に、かつ該軸線Oを含む平面上に延びるように形
成されており、個々の枝穴4は断面円形とされてその断
面積は貫通穴2の断面積よりも小さくされている。
【0010】そして、こうして貫通穴2の先端側開口部
が封止材3によって封止されるとともに枝穴4,4が形
成されたドリル本体1を焼成することにより、封止材3
の超硬合金素材とドリル本体1とが拡散接合されながら
焼結させられてこの貫通穴2の先端側開口部が液密に封
止されるとともに、仮焼結されていたドリル本体1が完
全に焼結させられるので、次いで、このドリル本体1の
先端部に切刃部5を形成して図3に示すような本実施形
態の油穴付きドリルを形成する。すなわち、シャンク部
6として残されるドリル本体1の後端部よりも先端側部
分を、この油穴付きドリルに与えられる切刃の外径と略
等しい径にまで研削して縮径させ、次いでこうして縮径
させられた先端部の外周に、軸線O回りに捩れる一対の
切屑排出溝(図示略)を軸線Oを挟んで互いに対称に形
成するとともに、ドリル本体1の先端面には外周側およ
び当該ドリルの穴明け加工時の回転方向後方側に向かう
に従い後端側に向けて傾斜する先端逃げ面を形成し、こ
れらの切屑排出溝の上記回転方向を向く壁面と先端逃げ
面との交差稜線部に切刃7,7を形成する。従って、こ
れらの切刃7,7も軸線Oを挟んで互いに反対側に対称
に形成されるとともに、外周側に向けて後端側に向かう
ように所定の先端角が与えられる。
【0011】ここで、上記切屑排出溝は、その上記先端
逃げ面における開口部が、該先端逃げ面における上記枝
穴4,4の開口部を避けるように形成されており、従っ
てこれらの切屑排出溝の回転方向を向く壁面と先端逃げ
面との交差稜線部に形成される上記切刃7,7に対し、
枝穴4,4の開口部はドリル本体1の周方向に隣接して
該先端逃げ面に開口させられることとなる。また、切屑
排出溝の溝深さは、上記貫通穴2に達しない深さとされ
る。そして、さらに本実施形態では、こうして形成され
た切刃7,7の外径が1mm未満の極小径となるようにさ
れ、従って切刃部5の外径も1mm未満の極小径とされる
こととなる。なお、この切刃部5の外周にバックテーパ
やアンダーカットを与えるようにしてもよい。
【0012】しかして、このように製造された本実施形
態の超硬合金製油穴付きドリルにあっては、図3に示す
ようにドリル本体1に形成された貫通穴2と、この貫通
穴2に連通して上記先端逃げ面に開口する枝穴4,4と
により、ドリル本体1内にシャンク部6の後端から切刃
部5の先端にかけて油穴が形成されることとなり、この
油穴は上記先端逃げ面において切刃7,7の上記回転方
向後方側に隣接するようにそれぞれ開口させられる。そ
して、穴明け加工時には、上記シャンク部6が工作機械
の回転軸に把持されるとともに、このシャンク部6の後
端すなわちドリル本体1の後端から上記油穴に切削油剤
が供給されることにより、該油穴を介して上記先端逃げ
面における開口部から切削油剤が吐出させられ、切刃
7,7による加工穴の孔底の切削部位を冷却、潤滑し、
また切刃7,7によって生成された切屑を押し出して上
記切屑排出溝を介し加工穴から排出する。従って、上記
構成の超硬合金製油穴付きドリルによれば、切削部位が
加工熱により高温となって切刃7,7の摩耗が促進され
たり切屑詰まりなどによってドリル本体1が折損したり
するような事態を防止することができ、取り分け切刃
7,7の外径が1mm未満と極小径とされるドリルにあっ
ても、その寿命を確保して安定した穴明け加工作業を行
うことが可能となる。しかも、この油穴がドリル本体1
の後端から先端逃げ面近傍にまで延びる軸線Oに沿った
直線状の貫通穴2とこの貫通穴2から斜めに分岐して先
端逃げ面に開口する枝穴4,4とにより構成されるた
め、油穴が捩れ穴によって形成された従来のドリルより
も油穴の全長が短く、これにより効率的な切削油剤の供
給を図ることもできる。
【0013】そして、このような超硬合金製油穴付きド
リルの製造方法においては、上述のように超硬合金プレ
ス原料を押出プレス成形した成形体を焼結してそのドリ
ル本体1を形成するに際し、ドリル本体1の内部には貫
通穴2がその軸線Oに沿って直線状に形成されるだけで
あるので、この押出プレス時に成形体を捩りながら押し
出す必要がなく、従って従来のように成形体を捩る角度
を大きくさせるための過大なプレス圧を要することもな
くなって、押出装置に作用する負荷の軽減を図ることが
可能となり、押出装置に損傷が生じたりするのを防止す
ることができる。特に、上述のように1mm未満の極小径
の切刃外径を有する超硬合金製油穴付きドリルにおいて
は、これに伴い外径が極小径となる切刃部の内部に油穴
を形成しなければならなくなる一方、シャンク部には工
作機械の回転軸に把持可能な2mm以上の外径を確保しな
ければならず、従って油穴を螺旋状に形成するとすれば
ドリル本体の成形体を押出プレス成形する際の捩る角度
も極めて大きくなるのに対し、上記構成の製造方法およ
び超硬合金製油穴付きドリルは、切刃部5とシャンク部
6との外径差に関わらずプレス圧の増大を抑えることが
できるので、このような極小径の超硬合金製油穴付きド
リルおよびその製造に適用して特に効果的である。
【0014】また、本実施形態の製造方法では、ドリル
本体1の貫通穴2の先端側開口部を封止材3によって封
止するのに、押出プレスによる成形体を仮焼結して円筒
状のドリル本体1を形成し、その内周部の上記貫通穴2
の先端側開口部に封止材3を充填するとともに枝穴4,
4を形成し、この封止材3をドリル本体1ごと焼結する
ことによって拡散接合されるようにして、貫通穴2を封
止している。しかるに、この点、例えば上記実施形態と
同様に円筒状に焼結させられた超硬合金製のドリル本体
の先端面に、やはり焼結した超硬合金よりなる円板状の
キャップ部材をろう付けするなどして貫通穴を封止し、
その上でこのキャップ部材も含めたドリル本体先端部に
枝穴や先端逃げ面、切屑排出溝を形成して切刃部を設け
るようにしたりすることも可能ではあるが、このような
製造方法では、キャップ部材をドリル本体の先端部にろ
う付けする工程が必要となるとともに、焼結された高硬
度のキャップ部材やドリル本体に枝穴を形成しなければ
ならず、製造工程が煩雑となるおそれがあり、また場合
によっては切刃や先端逃げ面上にろう付けの際のろう材
層が露出して切刃強度やドリル本体の強度が損なわれる
おそれがある。ところが、これに対して本実施形態の製
造方法では、超硬合金製のドリル本体1と封止材3とが
ドリル本体1の焼結の際に一体に焼結させられて接合さ
れるので製造工程が簡略であり、またこうして得られた
ドリルでは、封止材3上に切刃4やドリル本体1先端の
回転中心のチゼルが形成されていても、これらに高い強
度を与えることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超硬合金
製油穴付きドリルの製造方法によれば、油穴となる穴を
備えたドリル本体を形成するに際して、超硬合金プレス
原料を押出プレス成形した成形体によりこのドリル本体
を形成する場合でもそのプレス圧の低減を図ることがで
き、これにより押出装置にその耐圧限度を超えるような
過大な負荷が作用するのを防いで、切刃の外径が極小径
であっても確実かつ円滑なドリルの製造を促すことが可
能となる。また、こうして製造される本発明の超硬合金
製油穴付きドリルにあっては、やはり切刃の外径が小径
であってもシャンク部には十分な外径を確保して工作機
械への把持を確実にしつつ、油穴を介して切削油剤を確
実に供給して円滑な切屑排出や切削部位の冷却、潤滑を
促すことが可能となるとともに、油穴の全長の短縮を図
ってより効率的な切削油剤の供給を図ることも可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法の一実施形態に係わる仮焼
結後のドリル本体1の側断面図である。
【図2】 図1に示すドリル本体1の貫通穴2の先端側
開口部を封止材3によって封止するとともに枝穴4,4
を形成した状態を示す側断面図である。
【図3】 図2に示すドリル本体1を焼結した後に切刃
部6を形成した、本発明の超硬合金製油穴付きドリルの
一実施形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 ドリル本体 2 貫通穴(油穴) 3 封止材 4 枝穴(油穴) 5 切刃部 6 シャンク部 7 切刃 O ドリル本体1の軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 裕之 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 Fターム(参考) 3C037 DD06 FF04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を中心とした超硬合金より成る略円
    柱状のドリル本体の先端側が切刃部とされて、その先端
    に外径が1mm未満の切刃が形成されるとともに、上記ド
    リル本体の後端側はシャンク部とされ、該ドリル本体内
    にはこのシャンク部から上記切刃部の先端にかけて油穴
    が形成された超硬合金製油穴付きドリルの製造方法にお
    いて、上記ドリル本体には上記軸線に沿って貫通穴を形
    成し、この貫通穴の先端側開口部を封止材によって封止
    するとともに、上記ドリル本体先端部からは上記貫通穴
    に連通する枝穴を上記軸線に斜交する方向に形成するこ
    とにより、これら貫通穴および枝穴によって該ドリル本
    体先端部に開口する上記油穴を形成することを特徴とす
    る超硬合金製油穴付きドリルの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記貫通穴が形成されたドリル本体を、
    超硬合金プレス原料を押出プレス成形した成形体を仮焼
    結して形成し、次いでこの貫通穴の先端側開口部に超硬
    合金素材よりなる上記封止材を充填するとともに上記ド
    リル本体先端部から上記枝穴を形成した後、このドリル
    本体を上記封止材とともに焼結して上記貫通穴の先端側
    開口部を封止することを特徴とする請求項1に記載の超
    硬合金製油穴付きドリルの製造方法。
  3. 【請求項3】 軸線を中心とした超硬合金より成る略円
    柱状のドリル本体の先端側が切刃部とされて、その先端
    に外径が1mm未満の切刃が形成されるとともに、上記ド
    リル本体の後端側はシャンク部とされ、該ドリル本体内
    にはこのシャンク部から上記切刃部の先端にかけて油穴
    が形成された超硬合金製油穴付きドリルにおいて、上記
    ドリル本体には上記軸線に沿って貫通穴が形成されると
    ともに、この貫通穴の先端側開口部は封止材によって封
    止され、かつ上記ドリル本体先端部からは上記貫通穴に
    連通する枝穴が上記軸線に斜交する方向に形成されて、
    これら貫通穴および枝穴により該ドリル本体先端部に開
    口する上記油穴が形成されていることを特徴とする超硬
    合金製油穴付きドリル。
  4. 【請求項4】 上記封止材が、超硬合金により形成され
    て上記ドリル本体と一体に焼結されていることを特徴と
    する請求項3に記載の超硬合金製油穴付きドリル。
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